人生一路一度決めたら 二度とは変えぬ これが自分の 生きる道 泣くな迷うな 苦しみ抜いて 人は望みを はたすのさ 雪の深さに 埋もれて耐えて 麦は芽を出す 春を待つ 生きる試練に 身をさらすとも 意地をつらぬく 人になれ 胸に根性の 炎を抱いて 決めたこの道 まっしぐら 明日にかけよう 人生一路 花は苦労の 風に咲け | 清水博正 | 石本美由起 | かとう哲也 | 伊戸のりお | 一度決めたら 二度とは変えぬ これが自分の 生きる道 泣くな迷うな 苦しみ抜いて 人は望みを はたすのさ 雪の深さに 埋もれて耐えて 麦は芽を出す 春を待つ 生きる試練に 身をさらすとも 意地をつらぬく 人になれ 胸に根性の 炎を抱いて 決めたこの道 まっしぐら 明日にかけよう 人生一路 花は苦労の 風に咲け |
人生一番俺がえらんだ 歌ひとすじの 道は茨の 道だけど 行くぞ、見ていろ 意地と根性は 誰にも負けぬ 人生一番 勝負をかけた花舞台 何も言わずに ただひたむきに 俺をささえて くれる女 やるぞ、見ていろ 何があっても やりぬき通す 人生一番 勝負をかけた花舞台 嵐吹け吹け 来るならこいよ 麦は踏まれて 伸びてゆく 行くぞ、見ていろ 晴れてにっこり 笑える日まで 人生一番 勝負をかけた花舞台 | 清水博正 | たかたかし | 弦哲也 | 南郷達也 | 俺がえらんだ 歌ひとすじの 道は茨の 道だけど 行くぞ、見ていろ 意地と根性は 誰にも負けぬ 人生一番 勝負をかけた花舞台 何も言わずに ただひたむきに 俺をささえて くれる女 やるぞ、見ていろ 何があっても やりぬき通す 人生一番 勝負をかけた花舞台 嵐吹け吹け 来るならこいよ 麦は踏まれて 伸びてゆく 行くぞ、見ていろ 晴れてにっこり 笑える日まで 人生一番 勝負をかけた花舞台 |
上州松五郎誰が名付けた 上州松五郎(じょうしゅうまつ)と かかる掛け声 晴れ舞台 義理と人情と 祭りにかけちゃ 他人(ひと)にゃ負けない 男意気 叩く酒樽 桴(ばち)さばき ハァー お国自慢は 数々あれど 温泉(おゆ)は草津に 水上 伊香保 下仁田コンニャク 高原キャベツ 山は谷川 赤城に榛名 お出でなされよ ご縁があるなら オオイサネー 惚れた脹(は)れたと 口には出さぬ 誰に遠慮の 胸の内 母子(おやこ)ふたりの 生活(くらし)を陰で そっと見守る 雨の夜は 男泣きする ひとり酒 赤城颪(あかぎおろし)が 男をみがく 月に嘶(いなな)け 勇み駒 嬶天下(かかあでんか)も どこ吹く風と 歌う八木節 名調子 男上州 松五郎 | 清水博正 | 北小路匠 | 弦哲也 | 伊戸のりお | 誰が名付けた 上州松五郎(じょうしゅうまつ)と かかる掛け声 晴れ舞台 義理と人情と 祭りにかけちゃ 他人(ひと)にゃ負けない 男意気 叩く酒樽 桴(ばち)さばき ハァー お国自慢は 数々あれど 温泉(おゆ)は草津に 水上 伊香保 下仁田コンニャク 高原キャベツ 山は谷川 赤城に榛名 お出でなされよ ご縁があるなら オオイサネー 惚れた脹(は)れたと 口には出さぬ 誰に遠慮の 胸の内 母子(おやこ)ふたりの 生活(くらし)を陰で そっと見守る 雨の夜は 男泣きする ひとり酒 赤城颪(あかぎおろし)が 男をみがく 月に嘶(いなな)け 勇み駒 嬶天下(かかあでんか)も どこ吹く風と 歌う八木節 名調子 男上州 松五郎 |
里山しぐれ親のない子は 雀と遊べ いじめられては 泣いてたあの娘 赤い柿の実 見るたびに 思いだすのさ 日暮れ道 川のほとりに 野いちご摘んで 小鳥みたいに はしゃいだ笑顔 二つ違いの 妹が できたみたいな お下げ髪 あの娘村から 姿を消した 遠い他国へ 花いちもんめ 呼んでみるたび つらくなる 秋の里山 初しぐれ | 清水博正 | たかたかし | 弦哲也 | 弦哲也 | 親のない子は 雀と遊べ いじめられては 泣いてたあの娘 赤い柿の実 見るたびに 思いだすのさ 日暮れ道 川のほとりに 野いちご摘んで 小鳥みたいに はしゃいだ笑顔 二つ違いの 妹が できたみたいな お下げ髪 あの娘村から 姿を消した 遠い他国へ 花いちもんめ 呼んでみるたび つらくなる 秋の里山 初しぐれ |
こんな私でよかったらつめたい指だと掌でつつみ あなたのやさしい眸が笑う あなた泣けます しみじみ今夜は 涙ひろって流された こんな私でよかったら あなたにあげます 女の命 姿かたちにゃ惚れないと あなたの言葉がまた泣かす 酒におぼれて 世間をうらんで なんど死のうと思ったか こんな私でよかったら あなたにあげます 女の命 あなたを今日まで探してた 傷つきながら夢の中 あなたひとりを 信じて生きるわ 風の吹く日も雨の日も こんな私でよかったら あなたにあげます 女の命 | 清水博正 | たかたかし | 弦哲也 | 南郷達也 | つめたい指だと掌でつつみ あなたのやさしい眸が笑う あなた泣けます しみじみ今夜は 涙ひろって流された こんな私でよかったら あなたにあげます 女の命 姿かたちにゃ惚れないと あなたの言葉がまた泣かす 酒におぼれて 世間をうらんで なんど死のうと思ったか こんな私でよかったら あなたにあげます 女の命 あなたを今日まで探してた 傷つきながら夢の中 あなたひとりを 信じて生きるわ 風の吹く日も雨の日も こんな私でよかったら あなたにあげます 女の命 |
小窓の女氷雨が路地に 降る夜は 女が小窓に 泣いてます あの日短く 髪を切って 忘れるはずでした こんな日は こんな日は あなたに抱かれて あまえたい 世間にまけた あたしたち きらいで別れた わけじゃない 部屋の合鍵 かえした日は あなたも泣いていた こんな日は こんな日は あなたに抱かれて ねむりたい わたしのことが 心配と 手紙をくれたわ これまでも いっそふたりで 思いきって 駆け落ちしましょうか こんな日は こんな日は あなたに抱かれて あまえたい | 清水博正 | たかたかし | 弦哲也 | 南郷達也 | 氷雨が路地に 降る夜は 女が小窓に 泣いてます あの日短く 髪を切って 忘れるはずでした こんな日は こんな日は あなたに抱かれて あまえたい 世間にまけた あたしたち きらいで別れた わけじゃない 部屋の合鍵 かえした日は あなたも泣いていた こんな日は こんな日は あなたに抱かれて ねむりたい わたしのことが 心配と 手紙をくれたわ これまでも いっそふたりで 思いきって 駆け落ちしましょうか こんな日は こんな日は あなたに抱かれて あまえたい |
湖底の故郷夕陽は赤し 身は悲し 涙は熱く 頬濡らす さらば湖底の わが村よ 幼なき夢の ゆりかごよ あてなき道を 辿り行く 流れの旅は 涙さえ 枯れてはかなき 想い出よ あゝ うらぶれの 身はいずこ 別れは辛し 胸痛し 何処(いずこ)に求む ふるさとよ 今ぞあてなき 漂泊(さすらい)の 旅路へ上る 今日の空 | 清水博正 | 島田磬也 | 鈴木武男 | | 夕陽は赤し 身は悲し 涙は熱く 頬濡らす さらば湖底の わが村よ 幼なき夢の ゆりかごよ あてなき道を 辿り行く 流れの旅は 涙さえ 枯れてはかなき 想い出よ あゝ うらぶれの 身はいずこ 別れは辛し 胸痛し 何処(いずこ)に求む ふるさとよ 今ぞあてなき 漂泊(さすらい)の 旅路へ上る 今日の空 |
古城松風騒ぐ 丘の上 古城よ独り 何偲ぶ 栄華の夢を 胸に追い あゝ 仰げば佗びし 天守閣 崩れしままの 石垣に 哀れを誘う 病葉(わくらば)や 矢弾(やだま)のあとの ここかしこ あゝ 往古(むかし)を語る 大手門 甍(いらか)は青く 苔むして 古城よ独り 何偲ぶ たたずみおれば 身にしみて あゝ 空行く雁(かり)の 声悲し | 清水博正 | 高橋掬太郎 | 細川潤一 | | 松風騒ぐ 丘の上 古城よ独り 何偲ぶ 栄華の夢を 胸に追い あゝ 仰げば佗びし 天守閣 崩れしままの 石垣に 哀れを誘う 病葉(わくらば)や 矢弾(やだま)のあとの ここかしこ あゝ 往古(むかし)を語る 大手門 甍(いらか)は青く 苔むして 古城よ独り 何偲ぶ たたずみおれば 身にしみて あゝ 空行く雁(かり)の 声悲し |
小島通いの郵便船海をへだてた 二つのこころ 思い通わす たより船 いとしあの娘も みかんの木蔭 待っているだろ 小島通いの 小島通いの郵便船 ロマンチックな 燈台岬 いつか曲って もう見えぬ やがてあの娘の 憧れのせて 帰りくるだろ 小島通いの 小島通いの郵便船 汽笛ひと声 波止場に残し 今日も出てゆく あの船は 昨日ポストに 落した手紙 持って行くだろ 小島通いの 小島通いの郵便船 | 清水博正 | 上尾美代志 | 平川英夫 | | 海をへだてた 二つのこころ 思い通わす たより船 いとしあの娘も みかんの木蔭 待っているだろ 小島通いの 小島通いの郵便船 ロマンチックな 燈台岬 いつか曲って もう見えぬ やがてあの娘の 憧れのせて 帰りくるだろ 小島通いの 小島通いの郵便船 汽笛ひと声 波止場に残し 今日も出てゆく あの船は 昨日ポストに 落した手紙 持って行くだろ 小島通いの 小島通いの郵便船 |
心の中に故郷が…心の中に 故郷がみえる 赤い夕陽の 故郷がみえる あれから何年 春秋が 瀬戸の淡路島(あわじ)が なつかしい 帰ろうか帰ろうか あの町へ 心の中に 故郷がみえる 船が行(ゆ)き交(か)う 故郷がみえる 漁師になったと 聞いたけど 友よ達者か 呑(の)んでるか 逢いたいな逢いたいな こんな夜は 心の中に 故郷がみえる 頑固(がんこ)おやじの 故郷がみえる 遠くにいる程 暮らす程 何故かふるさと 近くなる 帰ろうか帰ろうか あの町へ | 清水博正 | たきのえいじ | 弦哲也 | 南郷達也 | 心の中に 故郷がみえる 赤い夕陽の 故郷がみえる あれから何年 春秋が 瀬戸の淡路島(あわじ)が なつかしい 帰ろうか帰ろうか あの町へ 心の中に 故郷がみえる 船が行(ゆ)き交(か)う 故郷がみえる 漁師になったと 聞いたけど 友よ達者か 呑(の)んでるか 逢いたいな逢いたいな こんな夜は 心の中に 故郷がみえる 頑固(がんこ)おやじの 故郷がみえる 遠くにいる程 暮らす程 何故かふるさと 近くなる 帰ろうか帰ろうか あの町へ |
芸道一代いのち一筋 芸一筋で 勝つか負けるか やるだけやるさ 女黒髪 きりりとかんで 仰ぐおぼろの 仰ぐおぼろの 月の色 月の色 女一人で 生きぬくからは ふまれけられは 覚悟の前よ 姿見せずに 泣くほととぎす 女心を 女心を 誰が知ろ 誰が知ろ 小粒ながらも ひばりの鳥は 泣いて元気で 青空のぼる 麦の畑の 小さな巣には わたし見ている わたし見ている 母がある 母がある | 清水博正 | 西條八十 | 山本丈晴 | | いのち一筋 芸一筋で 勝つか負けるか やるだけやるさ 女黒髪 きりりとかんで 仰ぐおぼろの 仰ぐおぼろの 月の色 月の色 女一人で 生きぬくからは ふまれけられは 覚悟の前よ 姿見せずに 泣くほととぎす 女心を 女心を 誰が知ろ 誰が知ろ 小粒ながらも ひばりの鳥は 泣いて元気で 青空のぼる 麦の畑の 小さな巣には わたし見ている わたし見ている 母がある 母がある |
喧嘩辰恋とゆう奴あどえらい奴だ 俺を手玉に とりやがる 惚れてなるかと力んじゃみたが 泣かぬつもりを泣かされて たまらなくなる俺なのさ ひとつ張られりゃみっつ張りかえす これが男の 意気地だぜ おっとどけどけこの横車 あほう承知でおしとおす やぼな御意見 無用だぜ 殺したいほど惚れてはいたが 指もふれずにわかれたぜ なにわ節だと笑っておくれ ケチな情けに生きるより 俺は仁義を だいて死ぬ | 清水博正 | 有近朱実 | 関野幾生 | | 恋とゆう奴あどえらい奴だ 俺を手玉に とりやがる 惚れてなるかと力んじゃみたが 泣かぬつもりを泣かされて たまらなくなる俺なのさ ひとつ張られりゃみっつ張りかえす これが男の 意気地だぜ おっとどけどけこの横車 あほう承知でおしとおす やぼな御意見 無用だぜ 殺したいほど惚れてはいたが 指もふれずにわかれたぜ なにわ節だと笑っておくれ ケチな情けに生きるより 俺は仁義を だいて死ぬ |
九段の母上野駅から 九段まで かって知らない じれったさ 杖(つえ)をたよりに 一日がかり せがれ来たぞや 会いに来た 空をつくよな 大鳥居 こんな立派な おやしろに 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに 両手あわせて ひざまづき おがむはずみの おねんぶつ はっと気付いて うろたえました せがれゆるせよ 田舎者 鳶(とび)が鷹(たか)の子 うんだよで 今じゃ果報(かほう)が 身にあまる 金鵄勲章(きんしくんしょう)が みせたいばかり 逢いに来たぞや 九段坂 | 清水博正 | 石松秋二 | 熊代八郎 | | 上野駅から 九段まで かって知らない じれったさ 杖(つえ)をたよりに 一日がかり せがれ来たぞや 会いに来た 空をつくよな 大鳥居 こんな立派な おやしろに 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに 両手あわせて ひざまづき おがむはずみの おねんぶつ はっと気付いて うろたえました せがれゆるせよ 田舎者 鳶(とび)が鷹(たか)の子 うんだよで 今じゃ果報(かほう)が 身にあまる 金鵄勲章(きんしくんしょう)が みせたいばかり 逢いに来たぞや 九段坂 |
ギター鴎夜の裏町 ネオンの海に 今日もただよう かもめ鳥 淋しくなんか 淋しくなんか あるもんか 俺らにゃギターが 残ってる ここは都の 波止場じゃないか 逢えば別れが あたりまえ あきらめちゃいな あきらめちゃいな あの娘なら 俺らのギターが そういった 波のしぶきに つばさを濡らし どうせとべない かもめ鳥 明日があるぜ 明日があるぜ 本当さ 俺らとギターが 唄うだけ | 清水博正 | 矢野亮 | 吉田矢健治 | | 夜の裏町 ネオンの海に 今日もただよう かもめ鳥 淋しくなんか 淋しくなんか あるもんか 俺らにゃギターが 残ってる ここは都の 波止場じゃないか 逢えば別れが あたりまえ あきらめちゃいな あきらめちゃいな あの娘なら 俺らのギターが そういった 波のしぶきに つばさを濡らし どうせとべない かもめ鳥 明日があるぜ 明日があるぜ 本当さ 俺らとギターが 唄うだけ |
北国の春白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘北国の ああ 北国の春 季節が都会では わからないだろと 届いたおふくろの 小さな包み あの故郷(ふるさと)へ 帰ろかな 帰ろかな 雪どけ せせらぎ 丸木橋 からまつの芽がふく北国の ああ 北国の春 好きだとおたがいに いいだせないまま 別れてもう五年 あの娘はどうしてる あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな やまぶき 朝霧 水車小屋 わらべ唄きこえる北国の ああ 北国の春 あにきもおやじ似で 無口なふたりが たまには酒でも 飲んでるだろか あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな | 清水博正 | いではく | 遠藤実 | | 白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘北国の ああ 北国の春 季節が都会では わからないだろと 届いたおふくろの 小さな包み あの故郷(ふるさと)へ 帰ろかな 帰ろかな 雪どけ せせらぎ 丸木橋 からまつの芽がふく北国の ああ 北国の春 好きだとおたがいに いいだせないまま 別れてもう五年 あの娘はどうしてる あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな やまぶき 朝霧 水車小屋 わらべ唄きこえる北国の ああ 北国の春 あにきもおやじ似で 無口なふたりが たまには酒でも 飲んでるだろか あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな |
岸壁の母母は来ました 今日も来た この岸壁に 今日も来た とどかぬ願いと 知りながら もしやもしやに もしやもしやに ひかされて 「又引揚船が帰って来たに、 今度もあの子は帰らない…。 この岸壁で待っているわしの姿が見えんのか…。 港の名前は舞鶴なのに なぜ飛んで来てはくれぬのじゃ…。 帰れないなら大きな声で…お願い… せめて、せめて一言…。」 呼んで下さい おがみます ああ おっ母さん よく来たと 海山千里と 言うけれど なんで遠かろ なんで遠かろ 母と子に 「あれから十年…。 あの子はどうしているじゃろう。 雪と風のシベリアは寒いじゃろう… つらかったじゃろうと 命の限り抱きしめて… この肌で温めてやりたい…。 その日の来るまで死にはせん。 いつまでも待っている。」 悲願十年 この祈り 神様だけが 知っている 流れる雲より 風よりも つらいさだめの つらいさだめの 杖ひとつ 「ああ風よ、心あらば伝えてよ。 愛し子待ちて今日も又、 怒濤砕くる岸壁に立つ母の姿を…」 | 清水博正 | 藤田まさと・セリフ詞:室町京之介 | 平川浪竜 | | 母は来ました 今日も来た この岸壁に 今日も来た とどかぬ願いと 知りながら もしやもしやに もしやもしやに ひかされて 「又引揚船が帰って来たに、 今度もあの子は帰らない…。 この岸壁で待っているわしの姿が見えんのか…。 港の名前は舞鶴なのに なぜ飛んで来てはくれぬのじゃ…。 帰れないなら大きな声で…お願い… せめて、せめて一言…。」 呼んで下さい おがみます ああ おっ母さん よく来たと 海山千里と 言うけれど なんで遠かろ なんで遠かろ 母と子に 「あれから十年…。 あの子はどうしているじゃろう。 雪と風のシベリアは寒いじゃろう… つらかったじゃろうと 命の限り抱きしめて… この肌で温めてやりたい…。 その日の来るまで死にはせん。 いつまでも待っている。」 悲願十年 この祈り 神様だけが 知っている 流れる雲より 風よりも つらいさだめの つらいさだめの 杖ひとつ 「ああ風よ、心あらば伝えてよ。 愛し子待ちて今日も又、 怒濤砕くる岸壁に立つ母の姿を…」 |
柿の木坂の家春には 柿の 花が咲き 秋には 柿の 実が熟れる 柿の木坂は 駅まで三里 思いだすなァ ふる里のヨ 乗合バスの 悲しい別れ 春には 青い めじろ追い 秋には 赤い とんぼとり 柿の木坂で 遊んだ昔 懐しいなァ しみじみとヨ こころに返る 幼ない夢が 春くりゃ 偲ぶ 馬の市 秋くりゃ 恋し 村祭り 柿の木坂の あの娘の家よ 逢ってみたいなァ 今も尚ヨ 機(はた)織りながら 暮らしていてか | 清水博正 | 石本美由紀 | 船村徹 | | 春には 柿の 花が咲き 秋には 柿の 実が熟れる 柿の木坂は 駅まで三里 思いだすなァ ふる里のヨ 乗合バスの 悲しい別れ 春には 青い めじろ追い 秋には 赤い とんぼとり 柿の木坂で 遊んだ昔 懐しいなァ しみじみとヨ こころに返る 幼ない夢が 春くりゃ 偲ぶ 馬の市 秋くりゃ 恋し 村祭り 柿の木坂の あの娘の家よ 逢ってみたいなァ 今も尚ヨ 機(はた)織りながら 暮らしていてか |
かえり船波の背の背に ゆられてゆれて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の 切なさよ 瞼(まぶた)合わせりゃ 瞼ににじむ 霧の波止場の 銅鑼(ドラ)の音 熱い涙も 故国に着けば 嬉し涙と 変わるだろう 鴎ゆくなら 男のこころ せめてあの娘(こ)に 伝えてよ | 清水博正 | 清水みのる | 倉若晴生 | | 波の背の背に ゆられてゆれて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の 切なさよ 瞼(まぶた)合わせりゃ 瞼ににじむ 霧の波止場の 銅鑼(ドラ)の音 熱い涙も 故国に着けば 嬉し涙と 変わるだろう 鴎ゆくなら 男のこころ せめてあの娘(こ)に 伝えてよ |
かえりの港島へ寄らずに このままゆこか 沖の鴎よ 情あるならヨー 伝えておくれ 愛しあの娘は 愛しあの娘は かえりの港 海の男は 情に弱い 俺もお前も 島で育ったヨー 鴎じゃないか 逢ってゆきたい 逢ってゆきたい かえりの港 赤い夕日が 岬に昏れて 幼馴染の 島の燈台灯がヨー 恋しゅてならぬ 久し振りだね 久し振りだね かえりの港 | 清水博正 | 豊田一雄 | 豊田一雄 | | 島へ寄らずに このままゆこか 沖の鴎よ 情あるならヨー 伝えておくれ 愛しあの娘は 愛しあの娘は かえりの港 海の男は 情に弱い 俺もお前も 島で育ったヨー 鴎じゃないか 逢ってゆきたい 逢ってゆきたい かえりの港 赤い夕日が 岬に昏れて 幼馴染の 島の燈台灯がヨー 恋しゅてならぬ 久し振りだね 久し振りだね かえりの港 |
帰りたいなァ山が時雨(しぐ)れりゃ 里は暮れ かけすも親子で 巣に戻る おやじは囲炉裏端(いろり)で 飲んでるだろか あの日の小言が 身に沁みる 背のびしたって 遠い空 夢を切符に 汽車に乗り あれから三年 もう過ぎた 生活(くらし)のつらさは 慣れてるけれど ふるさと想えば 泣けてくる 帰りたいけど 帰れない 今日も小さな 背をまるめ 菜っ葉をきざんで 夕仕度 おふくろ身体(からだ)を 無理してないか 働きとおして 来た一生 雲の切れ間に 浮かぶ顔 | 清水博正 | たかたかし | 弦哲也 | 弦哲也・南郷達也 | 山が時雨(しぐ)れりゃ 里は暮れ かけすも親子で 巣に戻る おやじは囲炉裏端(いろり)で 飲んでるだろか あの日の小言が 身に沁みる 背のびしたって 遠い空 夢を切符に 汽車に乗り あれから三年 もう過ぎた 生活(くらし)のつらさは 慣れてるけれど ふるさと想えば 泣けてくる 帰りたいけど 帰れない 今日も小さな 背をまるめ 菜っ葉をきざんで 夕仕度 おふくろ身体(からだ)を 無理してないか 働きとおして 来た一生 雲の切れ間に 浮かぶ顔 |
おんな船頭唄嬉しがらせて 泣かせて消えた 憎いあの夜の 旅の風 思い出すさえ ざんざら真菰(まこも) 鳴るなうつろな この胸に 所詮かなわぬ 縁の恋が なぜにこうまで 身を責める 呼んでみたとて 遥かなあかり 濡れた水棹(みざお)が 手に重い 利根で生まれて 十三、七つ 月よわたしも 同じ年 かわいそうなは みなし子同士 きょうもおまえと つなぐ舟 | 清水博正 | 藤間哲郎 | 山口俊郎 | | 嬉しがらせて 泣かせて消えた 憎いあの夜の 旅の風 思い出すさえ ざんざら真菰(まこも) 鳴るなうつろな この胸に 所詮かなわぬ 縁の恋が なぜにこうまで 身を責める 呼んでみたとて 遥かなあかり 濡れた水棹(みざお)が 手に重い 利根で生まれて 十三、七つ 月よわたしも 同じ年 かわいそうなは みなし子同士 きょうもおまえと つなぐ舟 |
お月さん今晩はこんな淋しい 田舎の村で 若い心を 燃やしてきたに 可愛いあの娘(こ)は 俺らを見捨てて 都へ行っちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなあ 憎い女と 恨んでみたが 忘れられない 心のよわさ いとしあの娘は どこにいるやら 逢いたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなあ 祭りばやしを 二人できいて 語りあかした あの夜が恋し あの娘想えば 俺(おら)もなんだか 泣きたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなあ | 清水博正 | 松村又一 | 遠藤実 | | こんな淋しい 田舎の村で 若い心を 燃やしてきたに 可愛いあの娘(こ)は 俺らを見捨てて 都へ行っちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなあ 憎い女と 恨んでみたが 忘れられない 心のよわさ いとしあの娘は どこにいるやら 逢いたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなあ 祭りばやしを 二人できいて 語りあかした あの夜が恋し あの娘想えば 俺(おら)もなんだか 泣きたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなあ |
小樽絶唱忍ぶ私の 身代わりに 海猫ばかりが 鳴いて飛ぶ あなた恋しい 色内埠頭(いろないふとう) 立てばあの日が よみがえる 小樽 も一度 港町 夢でいいから そばにきて その手で朝まで 抱きしめて 忘れられない あなたを今も 海よどうして 遠ざける 小樽 帰して 港町 霧に隠れて 行く船の 汽笛が演歌(えんか)の 歌になる 逢いに行きたい すがっていたい 未練あと引く 石畳 小樽 ゆきずり 港町 | 清水博正 | たきのえいじ | 弦哲也 | 南郷達也 | 忍ぶ私の 身代わりに 海猫ばかりが 鳴いて飛ぶ あなた恋しい 色内埠頭(いろないふとう) 立てばあの日が よみがえる 小樽 も一度 港町 夢でいいから そばにきて その手で朝まで 抱きしめて 忘れられない あなたを今も 海よどうして 遠ざける 小樽 帰して 港町 霧に隠れて 行く船の 汽笛が演歌(えんか)の 歌になる 逢いに行きたい すがっていたい 未練あと引く 石畳 小樽 ゆきずり 港町 |
おさげと花と地蔵さんと指をまるめて のぞいたら 黙ってみんな 泣いていた 日昏(ひぐ)れの空の その向こう さようなら 呼べば遠くで さようなら おさげと 花と 地蔵さんと あれから三年 もう三月 変らず今も あのままで 空見て立って いるのやら さようなら 耳をすませば さようなら おさげと 花と 地蔵さんと なんにもいわずに 手を上げて 爪(つま)立ちながら 見てたっけ 思いはめぐる 茜(あかね)空 さようなら 呼べばどこかで さようなら おさげと 花と 地蔵さんと | 清水博正 | 東条寿三郎 | 細川潤一 | | 指をまるめて のぞいたら 黙ってみんな 泣いていた 日昏(ひぐ)れの空の その向こう さようなら 呼べば遠くで さようなら おさげと 花と 地蔵さんと あれから三年 もう三月 変らず今も あのままで 空見て立って いるのやら さようなら 耳をすませば さようなら おさげと 花と 地蔵さんと なんにもいわずに 手を上げて 爪(つま)立ちながら 見てたっけ 思いはめぐる 茜(あかね)空 さようなら 呼べばどこかで さようなら おさげと 花と 地蔵さんと |
越後獅子の唄笛にうかれて 逆立ちすれば 山が見えます ふるさとの わたしゃ孤児 街道ぐらし ながれながれの 越後獅子 今日も今日とて 親方さんに 芸がまずいと 叱られて 撥でぶたれて 空見あげれば 泣いているよな 昼の月 打つや太鼓の 音さえ悲し 雁が啼く啼く 城下町 暮れて恋しい 宿屋の灯 遠く眺めて ひと踊り ところ変われど 変らぬものは 人の情の 袖時雨 ぬれて涙で おさらばさらば 花に消えゆく 旅の獅子 | 清水博正 | 西条八十 | 万城目正 | | 笛にうかれて 逆立ちすれば 山が見えます ふるさとの わたしゃ孤児 街道ぐらし ながれながれの 越後獅子 今日も今日とて 親方さんに 芸がまずいと 叱られて 撥でぶたれて 空見あげれば 泣いているよな 昼の月 打つや太鼓の 音さえ悲し 雁が啼く啼く 城下町 暮れて恋しい 宿屋の灯 遠く眺めて ひと踊り ところ変われど 変らぬものは 人の情の 袖時雨 ぬれて涙で おさらばさらば 花に消えゆく 旅の獅子 |
祝い船晴れの門出の はなむけに 唄に踊りに 手拍子を 今日はめでたい 心の船出 辛いこの世の 荒波越えて ドンと漕ぎ出す 祝い船 今度港に 着くときは 子舟孫舟 連れて来い 今日はめでたい 二人の船出 愛の積荷と しあわせ乗せて 鶴と亀との 祝い船 いまは名もない 舟だけど いつかなります 宝船 今日はめでたい 希望の船出 夢の帆柱 天までとどけ 舵を明日へ 祝い船 | 清水博正 | 千葉幸雄 | 中村典正 | | 晴れの門出の はなむけに 唄に踊りに 手拍子を 今日はめでたい 心の船出 辛いこの世の 荒波越えて ドンと漕ぎ出す 祝い船 今度港に 着くときは 子舟孫舟 連れて来い 今日はめでたい 二人の船出 愛の積荷と しあわせ乗せて 鶴と亀との 祝い船 いまは名もない 舟だけど いつかなります 宝船 今日はめでたい 希望の船出 夢の帆柱 天までとどけ 舵を明日へ 祝い船 |
いのちの灯り人の心の きれいな花を いつも信じて いるおまえ しみる、しみるよ 笑顔がしみる そばを離れず いてくれる おまえは俺の いのちの灯り 湯気のむこうに おまえの声が 胸にやさしい 裏通り しみる、しみるよ 今夜はやけに 道はどんなに 暗くても おまえは俺の いのちの灯り こぼれ落葉か おまえと俺は 風に散っても ふたりづれ しみる、しみるよ 涙がしみる 夢を捨てずに くらそうよ おまえは俺の いのちの灯り | 清水博正 | たかたかし | 弦哲也 | 弦哲也・南郷達也 | 人の心の きれいな花を いつも信じて いるおまえ しみる、しみるよ 笑顔がしみる そばを離れず いてくれる おまえは俺の いのちの灯り 湯気のむこうに おまえの声が 胸にやさしい 裏通り しみる、しみるよ 今夜はやけに 道はどんなに 暗くても おまえは俺の いのちの灯り こぼれ落葉か おまえと俺は 風に散っても ふたりづれ しみる、しみるよ 涙がしみる 夢を捨てずに くらそうよ おまえは俺の いのちの灯り |
潮来花嫁さん潮来花嫁さんは 潮来花嫁さんは 舟で行く 月の出潮を ギッチラ ギッチラ ギッチラコ 人の噂に かくれて咲いた 花も十八 嫁御寮 潮来花嫁さんは 潮来花嫁さんは 舟で行く 夢をいだいて ギッチラ ギッチラ ギッチラコ 好きなあの人 東京そだち 私しゃ潮来の 水育ち 潮来花嫁さんは 潮来花嫁さんは 舟で行く 花の都へ ギッチラ ギッチラ ギッチラコ 別れ惜しむか よしきりさえも 啼いて見送る 葦のかげ | 清水博正 | 柴田よしかず | 水野富士夫 | | 潮来花嫁さんは 潮来花嫁さんは 舟で行く 月の出潮を ギッチラ ギッチラ ギッチラコ 人の噂に かくれて咲いた 花も十八 嫁御寮 潮来花嫁さんは 潮来花嫁さんは 舟で行く 夢をいだいて ギッチラ ギッチラ ギッチラコ 好きなあの人 東京そだち 私しゃ潮来の 水育ち 潮来花嫁さんは 潮来花嫁さんは 舟で行く 花の都へ ギッチラ ギッチラ ギッチラコ 別れ惜しむか よしきりさえも 啼いて見送る 葦のかげ |
居酒屋情をかけて はずされて ひょろりよろけた 裏通り どうした どうした 意気地なし 叱りながらも やりきれず 居酒屋の 灯りへすがりに 今日も来る 昔の俺と 同じだと 酒をつがれりゃ こみあげる 泣くなよ 泣くなよ 男だぞ 涙コップに 落したら 居酒屋の 古びたビラさえ 笑うだろう 浮世の底に 肩寄せて 生きる匂いの あたたかさ やるんだ やるんだ 俺もやる 調子はずれの 唄だけど 居酒屋の 灯りに歌おう しみじみと | 清水博正 | 横井弘 | 鎌多俊与 | | 情をかけて はずされて ひょろりよろけた 裏通り どうした どうした 意気地なし 叱りながらも やりきれず 居酒屋の 灯りへすがりに 今日も来る 昔の俺と 同じだと 酒をつがれりゃ こみあげる 泣くなよ 泣くなよ 男だぞ 涙コップに 落したら 居酒屋の 古びたビラさえ 笑うだろう 浮世の底に 肩寄せて 生きる匂いの あたたかさ やるんだ やるんだ 俺もやる 調子はずれの 唄だけど 居酒屋の 灯りに歌おう しみじみと |
伊香保の女よたまらなく 逢いたくなって ひとり湯の町 しのび宿 川の瀬音を 枕で聞いて 泣いた涙の 紅つばき も一度逢いたい 伊香保の女(ひと)よ すこしだけ いただきますと お猪口さし出す 白い指 今は噂も 聞かぬといった 路地の夜風の つれなさよ おもかげ恋しい 伊香保の女(ひと)よ 榛名富士 淋しく暮れて 未練ごころを また濡らす 坂の石段 ぼんぼり明かり 湯の香せつない 洗い髪 も一度逢いたい 伊香保の女(ひと)よ | 清水博正 | 志賀大介 | 弦哲也 | 前田俊明 | たまらなく 逢いたくなって ひとり湯の町 しのび宿 川の瀬音を 枕で聞いて 泣いた涙の 紅つばき も一度逢いたい 伊香保の女(ひと)よ すこしだけ いただきますと お猪口さし出す 白い指 今は噂も 聞かぬといった 路地の夜風の つれなさよ おもかげ恋しい 伊香保の女(ひと)よ 榛名富士 淋しく暮れて 未練ごころを また濡らす 坂の石段 ぼんぼり明かり 湯の香せつない 洗い髪 も一度逢いたい 伊香保の女(ひと)よ |
ありがとうを言いたくて笑顔と一緒に 人はいつか 大事なことばを 置きざりにして 大人になって ゆくみたい 「ありがとう」父さん 「ありがとう」母さん ほんとに ほんとに「ありがとう」 山あり谷あり 人はみんな 手を取り合って いたわりあって この世の道を 越えてゆく 「ありがとう」友だち 「ありがとう」ふるさと ほんとに ほんとに「ありがとう」 こどもの頃には 人は誰も 感謝の心を ことばにこめて 素直に言えた ことなのに 「ありがとう」先生 「ありがとう」皆さん ほんとに ほんとに「ありがとう」 ほんとに ほんとに「ありがとう」 | 清水博正 | たかたかし | 弦哲也 | 前田俊明 | 笑顔と一緒に 人はいつか 大事なことばを 置きざりにして 大人になって ゆくみたい 「ありがとう」父さん 「ありがとう」母さん ほんとに ほんとに「ありがとう」 山あり谷あり 人はみんな 手を取り合って いたわりあって この世の道を 越えてゆく 「ありがとう」友だち 「ありがとう」ふるさと ほんとに ほんとに「ありがとう」 こどもの頃には 人は誰も 感謝の心を ことばにこめて 素直に言えた ことなのに 「ありがとう」先生 「ありがとう」皆さん ほんとに ほんとに「ありがとう」 ほんとに ほんとに「ありがとう」 |
雨恋々(あめれんれん)雨の路地裏 灯の影で ひとり泣いてる 恋もある あなた つらくはないのでしょうか 誰か いい人 みつけたの 涙ばかりが 涙ばかりがなぜつづく よせばいいのに 淋しさに 飲んで苦しむ ひとり酒 あなた つらくはないのでしょうか 切れぬ みれんの 通り雨 みんなあなたに みんなあなたにささげたわ 夢でいいから もう一度 そっとわたしを 抱きしめて あなた つらくはないのでしょうか 生きて ゆくのに 負けそうな 未練ばかりが 未練ばかりがつのります | 清水博正 | たかたかし | 弦哲也 | 南郷達也 | 雨の路地裏 灯の影で ひとり泣いてる 恋もある あなた つらくはないのでしょうか 誰か いい人 みつけたの 涙ばかりが 涙ばかりがなぜつづく よせばいいのに 淋しさに 飲んで苦しむ ひとり酒 あなた つらくはないのでしょうか 切れぬ みれんの 通り雨 みんなあなたに みんなあなたにささげたわ 夢でいいから もう一度 そっとわたしを 抱きしめて あなた つらくはないのでしょうか 生きて ゆくのに 負けそうな 未練ばかりが 未練ばかりがつのります |
安曇野の春緑さやかな 安曇野の 仰ぐ常念岳(じょうねん) 光る風 胸にせつなく うかびくる いとしき女(ひと)よ あゝ君よ 想い出すたび 涙あふれて とめどなく 空はあかあか 白樺の 風に吹かれて 野辺を行く つらい別れに 泣いていた いとしき女よ あゝ君よ 遠い浮雲 ふたり黙って 眺めてた 水草(みくさ)生う瀬の せせらぎに うたう命の 響きあり 春はめぐれど かえらない いとしき女よ あゝ君よ いまひとたびの 花のかほりを この胸に… | 清水博正 | たかたかし | 弦哲也 | 前田俊明 | 緑さやかな 安曇野の 仰ぐ常念岳(じょうねん) 光る風 胸にせつなく うかびくる いとしき女(ひと)よ あゝ君よ 想い出すたび 涙あふれて とめどなく 空はあかあか 白樺の 風に吹かれて 野辺を行く つらい別れに 泣いていた いとしき女よ あゝ君よ 遠い浮雲 ふたり黙って 眺めてた 水草(みくさ)生う瀬の せせらぎに うたう命の 響きあり 春はめぐれど かえらない いとしき女よ あゝ君よ いまひとたびの 花のかほりを この胸に… |
憧れは馬車に乗って春の馬車が来る 淡い夢をのせて 花のかおる道を はるばると おどる胸を寄せて 行こう山のかなた わたしのあなた あなたのわたし どこまでも どこまでも 春の馬車が来る 楽し歌をのせて 虹がもえる丘を はるばると やさし愛の調べ 君よともに歌おう わたしのあなた あなたのわたし いつまでも いつまでも 春の馬車が来る 銀の鈴を乗せて 風もかおる野辺を はるばると 空は青く澄みて のぞみ溢(あふ)れくるよ わたしのあなた あなたのわたし 果てしなく 果てしなく | 清水博正 | 清水みのる | 平川浪竜 | | 春の馬車が来る 淡い夢をのせて 花のかおる道を はるばると おどる胸を寄せて 行こう山のかなた わたしのあなた あなたのわたし どこまでも どこまでも 春の馬車が来る 楽し歌をのせて 虹がもえる丘を はるばると やさし愛の調べ 君よともに歌おう わたしのあなた あなたのわたし いつまでも いつまでも 春の馬車が来る 銀の鈴を乗せて 風もかおる野辺を はるばると 空は青く澄みて のぞみ溢(あふ)れくるよ わたしのあなた あなたのわたし 果てしなく 果てしなく |
赤城の子守唄泣くなよしよし ねんねしな 山の鴉が 啼いたとて 泣いちゃいけない ねんねしな 泣けば鴉が 又さわぐ 坊や男児(おとこ)だ ねんねしな 親がないとて 泣くものか お月様さえ 只ひとり 泣かずにいるから ねんねしな にっこり笑って ねんねしな 山の土産に 何をやろ どうせやくざな 犬張子(いぬはりこ) 貰ってやるから ねんねしな | 清水博正 | 佐藤惣之助 | 竹岡信幸 | | 泣くなよしよし ねんねしな 山の鴉が 啼いたとて 泣いちゃいけない ねんねしな 泣けば鴉が 又さわぐ 坊や男児(おとこ)だ ねんねしな 親がないとて 泣くものか お月様さえ 只ひとり 泣かずにいるから ねんねしな にっこり笑って ねんねしな 山の土産に 何をやろ どうせやくざな 犬張子(いぬはりこ) 貰ってやるから ねんねしな |
赤いランプの終列車白い夜霧の あかりに濡れて 別れせつない プラットホーム ベルが鳴る ベルが鳴る さらばと告げて 手を振る君は 赤いランプの 終列車 涙かくして ほほえみ合(お)うて 窓に残した 心の温(ぬく)み あの人は あの人は 何日(いつ)また逢える 旅路の人か 赤いランプの 終列車 遠い汽笛に うすれる影に ひとりたたずむ プラットホーム さようなら さようなら 瞼の奥に 哀しく消える 赤いランプの 終列車 | 清水博正 | 大倉芳郎 | 江口夜詩 | | 白い夜霧の あかりに濡れて 別れせつない プラットホーム ベルが鳴る ベルが鳴る さらばと告げて 手を振る君は 赤いランプの 終列車 涙かくして ほほえみ合(お)うて 窓に残した 心の温(ぬく)み あの人は あの人は 何日(いつ)また逢える 旅路の人か 赤いランプの 終列車 遠い汽笛に うすれる影に ひとりたたずむ プラットホーム さようなら さようなら 瞼の奥に 哀しく消える 赤いランプの 終列車 |
哀愁列車ほれて ほれて ほれていながら 行く俺に 旅をせかせる ベルの音 つらいホームに 来は来たが 未練心に つまづいて 落とす涙の 哀愁列車 燃えて 燃えて 燃えて過ごした 湯の宿に うしろ髪ひく 灯(ひ)がひとつ こよい逢瀬(おうせ)を 待ち侘びる 君のしあわせ 祈りつつ 旅にのがれる 哀愁列車 泣いて 泣いて 泣いているのを 知らぬげに 窓はふたりを 遠くする こらえきれずに 見返れば すがるせつない 瞳(め)のような 星が飛ぶ飛ぶ 哀愁列車 | 清水博正 | 横井弘 | 鎌多俊与 | | ほれて ほれて ほれていながら 行く俺に 旅をせかせる ベルの音 つらいホームに 来は来たが 未練心に つまづいて 落とす涙の 哀愁列車 燃えて 燃えて 燃えて過ごした 湯の宿に うしろ髪ひく 灯(ひ)がひとつ こよい逢瀬(おうせ)を 待ち侘びる 君のしあわせ 祈りつつ 旅にのがれる 哀愁列車 泣いて 泣いて 泣いているのを 知らぬげに 窓はふたりを 遠くする こらえきれずに 見返れば すがるせつない 瞳(め)のような 星が飛ぶ飛ぶ 哀愁列車 |
哀愁波止場夜の波止場にゃ 誰あれもいない 霧にブイの灯 泣くばかり おどま盆ぎり盆ぎり 盆からさきゃ おらんと あの人の 好きな歌 波がつぶやく 淋(さみ)しさよ 「ああ 今夜もブイの灯が 冷たい私の心のように うるんでいる あの人のいない港は 暗い海の波のように淋しいわ あの人がいつも唄った歌が 今夜も私を泣かすのね」 三月待っても 逢うのは一夜 恋も悲しい 波止場町 五ッ木くずしは しんから 泣けるよ 思い出の 滲む歌 耳に残って 離れない | 清水博正 | 石本美由起 | 船村徹 | | 夜の波止場にゃ 誰あれもいない 霧にブイの灯 泣くばかり おどま盆ぎり盆ぎり 盆からさきゃ おらんと あの人の 好きな歌 波がつぶやく 淋(さみ)しさよ 「ああ 今夜もブイの灯が 冷たい私の心のように うるんでいる あの人のいない港は 暗い海の波のように淋しいわ あの人がいつも唄った歌が 今夜も私を泣かすのね」 三月待っても 逢うのは一夜 恋も悲しい 波止場町 五ッ木くずしは しんから 泣けるよ 思い出の 滲む歌 耳に残って 離れない |
哀愁の奥出雲あなたたずねて 出雲路ゆけば ひとり乗り継ぐ 木次(きすき)線 斐伊川(ひいかわ)沿いに 面影ゆれて みれん重なる 願い岩 ああ さやけきは 哀愁の奥出雲 あなたに逢いたい 鬼の舌震(したぶる) 流れは清く 歴史うけつぐ いやし峡 吾妻(あずま)の峰に 紅葉が燃えて めぐる想いの 宿あかり ああ やすらぎは 哀愁の奥出雲 あなたに逢いたい 五円浮かべて 鏡の池に 明日を占う 叶い橋 両手をあわす 八重垣神社 祈る五縁の 縁結び ああ 尊きは 哀愁の奥出雲 あなたに逢いたい | 清水博正 | 佐藤史朗 | 弦哲也 | 前田俊明 | あなたたずねて 出雲路ゆけば ひとり乗り継ぐ 木次(きすき)線 斐伊川(ひいかわ)沿いに 面影ゆれて みれん重なる 願い岩 ああ さやけきは 哀愁の奥出雲 あなたに逢いたい 鬼の舌震(したぶる) 流れは清く 歴史うけつぐ いやし峡 吾妻(あずま)の峰に 紅葉が燃えて めぐる想いの 宿あかり ああ やすらぎは 哀愁の奥出雲 あなたに逢いたい 五円浮かべて 鏡の池に 明日を占う 叶い橋 両手をあわす 八重垣神社 祈る五縁の 縁結び ああ 尊きは 哀愁の奥出雲 あなたに逢いたい |