サンタクロース・アイアム橇トニー谷 | トニー谷 | 宮川哲夫 | 多忠修 | | メリー・クリスマス I'M ハムサム サンタクロース メニー・クリシミマス I'M ノオマネ サンザンクロース 紅い帽子 紅いコート ちよつといいザンショ 白い髭 白い雪 ステッキ ざあんスノオ(SNOW) 橇よ ハバハバ 鈴ならし いそげ 走れ オヽ ワンダフル ワンダフル ワンダフル 雪が降る リンリンリンリン チリリンリン 鈴が鳴る 滑るよ 滑る ボクの橇 引つくりがへれば I'M ソリ あゝ痛え、ぶつかつちやつた。 あ、きこえる きこえる ホーリン・ナイト こつちやあ ホーリンンダサレタ ナイトざんす ハイ、おこんばんワ お馴染の、サンタクロース チョト、いかれてるつて ? エヘヘヘ そンりやァ おめェ 家庭の事情(ズジョウ)で スッカタねいんザンスョ 一生ケンメ散々雪がふつて来る こつちは まあ ノーマネー 貧乏ボーイ ツー・マッチ・ハングリ・ボーイ ウワァッ、スズ・イズ 汚ねえ煙突だなァ、 ここから、入んのォ? トホヽヽヽヽ 可愛い 寝顔 素敵ざあんスノオ(SNOW) 朱い唇 悩ましざんスノオ マイ・プレゼント 何んにスノオ そつと 覗けば オゝ ワンダフル 雪が降る ドキリンコンコン ドキリンコン 心臓が高鳴る 高鳴るハート ボクの胸 察して頂戴 アイム・橇(ソリー) オー ザット・サイレン サイレン 火事、火事、火事ざんすョ ファイヤ ファイヤ(チュッ) キッス・オブ・ファイヤ タンゴ踊りたいにも ひとりぢやダメ 年に一度のコッチャ エキストラ あたしや しがないニコニコかぎよう ざんすからねネー あー 淋しいざんす あら、燃えてるの 私の橇ざんすョ あら、火元は ジス・イズ私ざんす 橇が燃える 橇が燃える アイム・ソリ ウフフ ウワーン。 |
馬鹿じゃなかろかトニー谷 | トニー谷 | 宮川哲夫 | 吉田正 | 多忠修 | 甘いランデブ ときめくハート 灯影ほんわか 数寄屋橋 さいざんす さんざ待たせて おや まだ見えぬ 可愛い あの娘の 眞知子巻 二枚目氣取りで ゐるけれど 馬鹿ぢや なかろか この男 青い煙りに 溜息のせて 喫かすピースも 二箱目 さいざんす 來たら告げたい せつない科白(せりふ) レッスン濟んだに まだ來ない 二枚目氣取りで ゐるけれど 馬鹿ぢや なかろか この男 空に流れる 電光ニュース 待つてゐるよと 書いとくれ さいざんす ホント、待つ身は べちよりんこ辛い 全く、TOO・MATCH いやざんす 二枚目氣取りで ゐるけれど 馬鹿ぢや なかろか この男 バナナ踏んだら つるりんこに辷る 辷りや いたいよ アスファルト さいざんす あ、いたかつたと 逢へずに歸る 頬つぺに 冷たい 霧が降る 二枚目氣取りで ゐるけれど 馬鹿ぢや なかろか この男 |
ブクブク・マンボトニー谷 | トニー谷 | 宮川哲夫 | 多忠修 | 多忠修 | ハローお嬢さん おコンチワ アッー! アーッ! アブナイ たすけて! 「アリャー 此處どこだべさ ウエア・イズ・ヒヤ どこ あら、おフィッシュが泳いでる 海の底だべさ」 あの娘に見惚(みと)れて つるりんこ すべって、ころげて どぶりんこ ブクブク變だよ いやざんす ブクブクおかしい 變ざんす まぐろのおっさん おコンバンワ 喋ればオヤマタ 泡が出る 溜息ついても 泡が立つ ブクブク・マンボ ブクブクブクブク ブクブク・マンボ ブクブクブクブク マンボで唄へば アライヤダ コンブがあたしに ネチョリンコン 水中旅行と シャレるかな こんな機會(チャンス)は 二度とない 乙姫御殿(パレス)は どこかしら 人魚のキャバレは ないかしら 人魚のネエさん おコンバンワ 歩けばオヤマタ 泡が出る 坐って見たとて 泡が立つ ブクブク・マンボ ブクブクブクブク ブクブク・マンボ ブクブクブクブク マンボで踊れば アライヤダ ひらめの彼女が ペチョリンコン パールのネックレス パラリンコ 造ってあの娘に プレゼント 出来たらどんなに 素敵だろ ついでに珊瑚の ブローチも いわしの兄(あん)ちゃん おコンニチワ ウキウキ オヤマタ 泡が出る ブカリコ ブカリコ 泡が立つ ブクブク・マンボ ブクブクブクブク ブクブク・マンボ ブクブクブクブク マンボで浮かれりゃ アライヤダ 海月(くらげ)も さざえも エッサッサ マンボ マンボで アラ エッサッサ |
赤と黒のブルース鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 宮川哲夫 | 吉田正 | 宇崎竜童 | 夢をなくした 奈落の底で 何をあえぐか 影法師 カルタと酒に ただれた胸に なんで住めよか なんで住めよか ああ あのひとが 赤と黒との ドレスの渦に ナイトクラブの 夜はふける 妖しく燃える 地獄の花に 暗いこころが 暗いこころが ああ またうずく 月も疲れた 小窓の空に 見るは涯ない 闇ばかり 倒れて眠る モロッコ椅子に 落ちた涙を 落ちた涙を ああ 誰がしろ |
雨の中の二人 橋幸夫 | 橋幸夫 | 宮川哲夫 | 利根一郎 | 一ノ瀬義孝 | 雨が小粒の真珠なら 恋はピンクのバラの花 肩を寄せ合う小さな傘が 若いこころを燃えさせる 別れたくないふたりなら 濡れてゆこうよ 何処までも 好きとはじめて打ちあけた あれも小雨のこんな夜 頬に浮かべた 可愛いえくぼ 匂ううなじもぼくのもの 帰したくない君だから 歩きつづけていたいのさ 夜はこれからひとりだけ 君を帰すにゃ早すぎる 口に出さぬが思いは同じ そっとうなずくいじらしさ 別れたくないふたりなら 濡れてゆこうよ 何処までも…… 何処までも 何処までも |
霧氷 橋幸夫 | 橋幸夫 | 宮川哲夫 | 利根一郎 | 一ノ瀬義孝 | 霧氷…… 霧氷…… 思い出は かえらない 遥かな 遥かな 冬空に 消えた恋 霧の街角で 告げたさよならが 僕を 僕を 僕を泣かす 霧氷…… 霧氷…… なにもかも 夢だった 今でも 今でも 愛しては いるけれど どこにいるさえ 今は知らぬ人 僕を 僕を 僕を泣かす 霧氷…… 霧氷…… 美しい 恋だった 消えない 消えない 悲しみを 胸にだき 霧の街角を 一人今日もゆく 僕を 僕を 僕を泣かす |
街のサンドイッチマン氷川きよし | 氷川きよし | 宮川哲夫 | 吉田正 | 伊戸のりお | ロイド眼鏡に 燕尾服 泣いたら燕が 笑うだろ 涙出た時ゃ 空を見る サンドイッチマン サンドイッチマン 俺らは 街のお道化者(ドケもの) 呆(とぼ)け笑顔で 今日もゆく 嘆きは誰でも 知っている この世は悲哀(ひあい)の 海だもの 泣いちゃいけない 男だよ サンドイッチマン サンドイッチマン 俺らは 街のお道化者 今日もプラカード 抱いてゆく あかるい舗道に 肩を振り 笑ってゆこうよ 影法師 夢をなくすりゃ それまでよ サンドイッチマン サンドイッチマン 俺らは街の お道化者 胸にそよ風 抱いてゆく |
朝きて昼きて晩もきて藤本二三代 | 藤本二三代 | 宮川哲夫 | 利根一郎 | 利根一郎 | 朝きて 昼きて 晩もきて うれしがらせてどうする気 知っているのね わたしの気持 あなたほんとにわるい人 朝きて 昼きて 晩もきて 試合はこびの上手いこと みせて頂戴作戦タイム 次の攻手が知りたいの 朝きて 昼きて 晩もきて ちょっと座ってすぐ帰る 貴方がずいぶんベテランなのネ だからカッカとじらすのネ 朝きて 昼きて 晩もきて あなたほんとにせっかちネ 駄目よ そんなに急いじゃ駄目よ まるで明日がないみたい 朝きて 昼きて 晩もきて 三度三度のおつきあい 一度ぬけてもやりきれないワ やっぱりあたしの負けなのネ 朝きて 昼きて 晩もきて |
明日は東京へ帰る人藤本二三代 | 藤本二三代 | 宮川哲夫 | 豊田一雄 | 佐野雅美 | 天城越えして修善寺泊り 明日は東京へ帰る人 どうせ私は湯の町椿 あとを追ってはゆけぬ恋 お逢いしなけりゃよかったものを 弱い女のぐちかしら 涙こらえて背中を向けて 声にならないさようなら 下田街道一人でもどりゃ 遠く三島の灯がむせぶ いのち儚い湯の町椿 燃えた昨日は夢の夢 |
湖愁舟木一夫 | 舟木一夫 | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | 杉村俊博 | 悲しい恋の なきがらは そっと流そう 泣かないで かわいあの娘よ さようなら たそがれせまる 湖(みずうみ)の 水に浮かべる 木の葉舟 ひとりの旅の 淋(さび)しさは 知っていたのさ 始めから はぐれ小鳩か 白樺の こずえに一羽 ほろほろと 泣いて涙で 誰(たれ)を呼ぶ 夕星(ゆうぼし)一つ 又一つ ぬれた瞳を しのばせる 思い出すまい なげくまい 東京は遠い あの峰(みね)を 越えてはるかな 空のはて |
公園の手品師 フランク永井 | フランク永井 | 宮川哲夫 | 吉田正 | | 鳩がとびたつ公園の 銀杏(いちよう)は手品師 老いたピエロ 薄れ日に微笑みながら 季節の歌を ラララン ラララン ラララン 唄っているよ 貸してあげよか アコーディオン 銀杏は手品師 老いたピエロ 雲が流れる公園の 銀杏は手品師 老いたピエロ 口上は云わないけれど なれた手つきで ラララン ラララン ラララン カードを撒くよ 秋がゆくんだ 冬がくる 銀杏は手品師 老いたピエロ 風が冷たい公園の 銀杏は手品師 老いたピエロ 何もかも聞いていながら 知らん顔して ラララン ラララン ラララン すましているよ 呼んでおくれよ 幸福(しあわせ)を 銀杏は手品師 老いたピエロ |
国道18号線フランク永井 | フランク永井 | 宮川哲夫 | 吉田正 | 吉田正 | あの日逢わなきゃ逢いさえしなきゃ 俺にゃなかった心の乱れ ヘッド・ライトも届かぬ闇に あの娘のえくぼが消えては浮かぶ 東京―軽井沢切ない愛を はこぶ国道 ああ18号線 何故と聞かれりゃ言えないけれど とても気になるあなたのことが 明日も待ちますわたしはひとり 白樺林の夕陽の中で 東京―軽井沢儚ない愛を つなぐ国道18号線 何が本当の生きがいなのか わかる気がするおぼろげながら 誰が消せよう二人の胸に 燃える恋の灯命のほのお 東京―軽井沢変らぬ愛を 結ぶ国道 ああ18号線 |
たそがれシャンソンフランク永井 | フランク永井 | 宮川哲夫 | 吉田正 | | 銀杏並木に ヴェールをかけて 街にあかりを つけてゆく たそがれさん たそがれさん お前さんだネ たそがれさん いつも今頃 やって来て 俺を寂しく させるのは いつか通った 横丁の窓で 可愛い娘が 泣いていた たそがれさん たそがれさん あれもそうだろ たそがれさん 長い睫毛に 一しずく 何か落として いっただろ 今日もこの角 曲って見よか 廻り道だが まアよかろ たそがれさん たそがれさん ついておいでよ たそがれさん どうせとっぷり 暮れるには すこしばっかり 間があるさ 何故と聞かれちゃ 云えないけれど 俺はあんたが 好きなんだ たそがれさん たそがれさん いいじゃないかえ たそがれさん 若いうちだよ 泣けるのも もっとホロリと させとくれ |
月影のささやきフランク永井 | フランク永井 | 宮川哲夫 | 寺岡真三 | | 月影に やさしく甘く 匂うよな 君の耳たぶ 見ていたら たまらなくなってきて 抱き寄せた 小さな肩だった 初めての おおキッス ア… 忘れられない 初めてのキッス 物言わぬ 名も知らぬ花よ 誰を恋い 何を夢見る はじらいに ただ頬を染めながら うつむいた 可愛い人だった 遠い日の おおキッス ア… 忘れられない あの夜のキッス 今日もなお 渚に残る 想い出は 白い貝殻 手に取れば ほのぼのとこの胸に やさしく 幸せはよみがえる 月影の おおキッス ア… 忘れられない 月影のキッス |
初恋の山フランク永井 | フランク永井 | 宮川哲夫 | 吉田正 | | 月の静かな ヴェランダで 二人で唄った アヴェ・マリア 誰かが今日も 唄ってる 好きとは口に 出さないで 別れたままの 恋だけど 忘れはしない 山小屋の ああ あの夜の 思い出は帰らない 雪をかぶった 雪うさぎ おどけたあの目が 可愛いと あなたは僕に 云ったっけ 大きく振った ストックで 描いた夢は 幸福は 涯なくつづく ゲレンデの ああ 雪よりも きれいな恋だった 別れたままの 恋だけど あなたの瞳 いとしさに ああ 初恋の 山に来てその名呼ぶ |
羽田発7時50分 フランク永井 | フランク永井 | 宮川哲夫 | 豊田一雄 | | 星も見えない空 淋しく眺め 待っていたけど 逢えないひとよ さよなら さよなら 俺を急かせる 最終便 ああ 羽田発7時50分 恋はせつないもの 儚いものよ 知っていながら 瞼が濡れる さよなら さよなら うるむロビーの 紅い灯よ ああ 羽田発7時50分 忘れられない夢 見涯(みは)てぬ夢を 捨てて旅立つ 心は暗い さよなら さよなら 俺は涙を のせてゆく ああ 羽田発7時50分 |
場末のペット吹きフランク永井 | フランク永井 | 宮川哲夫 | 吉田正 | | 雨が降るから ただなんとなく ちょっとしおれて 見ただけさ 涙ふくよな 柄ではないよ どうせ場末の 三流劇場の 俺はしがない ペット吹き 夢を見た日も ないではないが それを云ったら 笑われる 何も聞くなよ ドラムの兄貴 古い昔の 傷あとなんか 撫ぜりゃなおさら つらいだけ 欲を出したら かぎりがないと いつかあの娘も 云ったっけ 好きでえらんだ ブンチャン稼業 なんで今更 やめられようか いっちょ吹くから きいてくれ |
夜霧に消えたチャコフランク永井 | フランク永井 | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | | 俺のこころを 知りながら なんでだまって 消えたんだ チャコ チャコ 酒場に咲いた 花だけど あの娘は可憐な 可憐な 娘だったよ 夢のないのが 淋しいと 霧に濡らした 白い頬 チャコ チャコ 忘れはしない いつまでも あの日の悲しい 悲しい まなざしを 青いネオンが 泣いている 紅いネオンも 涙ぐむ チャコ チャコ 帰っておくれ もう一度 俺のせつない せつない この胸に |
夜霧の第二国道 フランク永井 | フランク永井 | 宮川哲夫 | 吉田正 | | つらい恋なら ネオンの海へ 捨ててきたのに 忘れてきたに バック・ミラーに あの娘の顔が 浮かぶ夜霧の ああ第二国道 花の唇 涙の瞳 想い出さすな 帰らぬ夢を ヘッド・ライトの 光の中に つづくはてない ああ第二国道 闇を見つめて ハンドル切れば サイン・ボードの 灯りも暗い 泣かぬつもりの 男の胸を 濡らす夜霧の ああ第二国道 |
湖愁 松島アキラ | 松島アキラ | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | 渡久地政信・西崎進 | 悲しい恋の なきがらは そっと流そう 泣かないで かわいあの娘よ さようなら たそがれ迫る 湖の 水に浮かべる 木の葉舟 ひとりの旅の 淋しさは 知っていたのさ 始めから はぐれ小鳩か 白樺の 梢に一羽 ほろほろと 泣いて涙で 誰を呼ぶ 夕星ひとつ またひとつ ぬれた瞳を しのばせる 想い出すまい 嘆くまい 東京は遠い あの峰を 越えてはるかな 空のはて |
小さな酒場真奈尚子 | 真奈尚子 | 宮川哲夫 | 吉田正 | カンザスシティバンド | アデュー アデュー あの人が好きだった 静かなこの曲が 今夜も私を 辛くする 小さな酒場の片隅で 古びたピアノを弾きながら アデュー アデュー 歌っている 淋しい私 アデュー アデュー 灰(ほの)暗い灯の下で 座り手のない椅子が だまって誰かを 待っている 涙は見せない はずでした 女の悲しい あきらめを アデュー アデュー 歌っている 淋しい私 「あの人はもういない どこにもいない」 私はひとり |
韋駄天道中三浦洸一 | 三浦洸一 | 宮川哲夫 | 佐々木俊一 | 佐々木俊一 | 肩に文箱ヤッコラさと擔(かつ)ぎ 飛脚奴の京のぼり あ どいた どいた どいた どいた 馬子衆も駕籠も そこの島田もみなどいた 五十三次 韋駄天道中 俺ら裸で風を切る エイホ エイホー 風を切る 風を切る 箱根越えれば駿河の海に 浮ぶ白帆も四つ五つ あ まった まった まった まった 傍見(よそみ)はよしな 暮れり街道に陽はささぬ 五十三次 韋駄天道中 富士が見えるよ 松並木 エイホ エイホ 松並木 松並木 惚れた「ほ」の字に逢いたい「あ」の字 文は千里をつなぐ夢 あ やんれ やんれ やんれ やんれ 俺らの稼業 すれた草蛙が物をいう 雲があと追う うしろ影 エイホ エイホー うしろ影 うしろ影 |
冷たい小雨の港町三浦洸一 | 三浦洸一 | 宮川哲夫 | 豊田一雄 | 佐野雅美 | 風も鴎も 渡り者 聞いて見るだけ 無駄だった 冷たい小雨の港町 探すあの娘の 面影が 胸にしょんぼり 濡れている 恋はしないと 強がりを 云ったあの日は 若かった 冷たい小雨の港町 俺のこころが 分かるよに ドラがせつなく また咽ぶ 泣きに来たのじゃ ないけれど 涙ばかりが 何故溜る 冷たい小雨の港町 暗い波間に ホロホロと 散るは男の 夢だろか |
アリューシャン小唄三沢あけみ | 三沢あけみ | 宮川哲夫 | 不詳 | | 明日は逢えなくなる人に せめて笑顔でつぐお酒 もしも女でなかったら ついてゆきたやアリューシャン ひとりさびしくニシン場に 咲いたあたしは流れ花 待てとあなたに言われても 待っていますと言えぬ恋 無理なねがいと知りながら ゆかせたくないアリューシャン せめて御無事で帰る日を 今はこころにいのるだけ 霧ににじんだシコタンの 赤い灯が泣く泣き明かす あれは亡き母 亡き父の 今もしずかに眠る島 |
東京ドドンパ娘水森かおり | 水森かおり | 宮川哲夫 | 鈴木庸一 | 丸山雅仁 | 好きになったら はなれられない それは はじめてのひと ふるえちゃうけど やっぱり待っている それははじめてのキッス 甘いキッス 夜をこがして胸をこがして はじけるリズム ドドンパ ドドンパ ドドンパが あたしの胸に 消すに消せない火をつけた 好きになったら 忘れられない それは はじめてのひと 一度燃えたら 消すに消せない まるでジャングルの火事 恋のほのお 好きよ好きなの とてもしあわせ 燃えちゃいたいの ドドンパ ドドンパ ドドンパが あたしの胸に 消すに消せない火をつけた |
美しい恋人たち三田明 | 三田明 | 宮川哲夫 | 吉田正 | | だまっていたって 好きは好き 青い柳の お堀端 水に浮かんだ白鳥も 翼をならべて泳いでる ほらごらん あの木蔭 あのふたり みんなみんな美しい 恋人たち 眠っていたって 忘れない どこかきれいな 湖で 君とボートを浮かべてた 今夜もみたいよ同じ夢 ほらごらん あの並木 あのふたり みんなみんな美しい 恋人たち 明日も逢おうよ 明後日も 白いすずらん 赤いバラ もっときれいな恋の花 咲かそう こころの花園に ほらごらん あのベンチ あのふたり みんなみんな美しい 恋人たち |
美しい十代 三田明 | 三田明 | 宮川哲夫 | 吉田正 | | 白い野ばらを 捧げる僕に 君の瞳があかるく笑う いつもこころに二人の胸に 夢を飾ろうきれいな夢を 美しい十代、あゝ十代 抱いて生きよう幸福の花 昨日習ったノートを君に 貸してあげようやさしい君に つらい日もある泣きたいことも あるさそれでも励ましあって 美しい十代、あゝ十代 抱いて咲かそう幸福の花 遅くなるからさよならしよう 話しあったらつきない二人 「明日またね」と手を振りあえば 丘の木立に夕陽が紅い 美しい十代、あゝ十代 抱いて生きよう幸福の花 |
友よ歌おう三田明 | 三田明 | 宮川哲夫 | 吉田正 | | 青いセーラーの胸はずませる 君の可愛い瞳の中を 雲が流れる流れる雲が 若い、若い、若い僕等にゃ 悲しみなんて ありはしないよ輝く日差し あびて歌おう小鳥のように 白いワイシャツ揃いのシューズ 肩にかついだ上着も軽い みんな仲間さ仲間さみんな 若い、若い、若い僕等にゃ 幸福だけが 待っているのさ招いているよ 行こう緑の若草踏んで 赤い木の実をついばむ小鳥 明日は羽ばたけあの大空へ 夢が広がる広がる夢が 若い、若い、若い僕等にゃ 涙はいらぬ 元気いっぱいスクラム組んで 友よ歌おういつもの歌を |
みんな名もなく貧しいけれど三田明 | 三田明 | 宮川哲夫 | 吉田正 | | 風は今夜も冷たいけれど 星はやさしくささやきかける 昼は楽しく働く仲間 みんな名もなく貧しいけれど 学ぶよろこび知っている 可愛いフリージャ真白い花が 夜の教室やさしく飾る 僕等いまこそ小さいけれど みんな大きく伸びゆく若木 明日の青空知っている 君を送っていつもの町を 飛ばす自転車ペタルも軽い 夢を持とうね明るい夢を みんな名もなく貧しいけれど 生きる幸福知っている |
若い港三田明 | 三田明 | 宮川哲夫 | 吉田正 | | 呼んでるぜ 呼んでるぜ 七つの海が 早く来いよと 呼んでるぜ 白いペンキの 練習船は 錨あげたら スタンバイ ヨーソロ ヨーソロ ヨーソロ 明日の潮路は ラッパルまかせ 聞こえるぜ 聞こえるぜ あの娘の声が 待っているとさ 帰る日を 岬まわれば 太平洋だ うねりゃでかいぜ 大きいぜ ヨーソロ ヨーソロ ヨーソロ 胸に散る散る しぶきの虹が 呼んでるぜ 呼んでるぜ 世界の海が 早く育てと 呼んでるぜ 夢が飛ぶ飛ぶ 水平線の はるか彼方を かけめぐる ヨーソロ ヨーソロ ヨーソロ 五つボタンに 夕陽が赤い |
ガード下の靴みがき 宮城まり子 | 宮城まり子 | 宮川哲夫 | 利根一郎 | 宮城秀雄 | 紅い夕陽が ガードを染めて ビルの向うに 沈んだら 街にゃネオンの 花が咲く 俺ら貧しい 靴みがき ああ 夜になっても 帰れない 「ネ 小父さん みがかせておくれよ ホラ まだ これっぽちさ てんで しけてんだ エ お父さん? 死んじゃった…… お母さん 病気なんだ……」 墨に汚れた ポケットのぞきゃ 今日も小さな お札だけ 風の寒さや ひもじさにゃ 馴れているから 泣かないが ああ 夢のない身が 辛いのさ 誰も買っては 呉れない花を 抱いてあの娘が 泣いてゆく 可愛想だよ お月さん なんでこの世の 幸福(しあわせ)は ああ みんなそっぽを 向くんだろ |
東京チャップリン宮城まり子 | 宮城まり子 | 宮川哲夫 | 吉田正 | 佐野鋤 | 縞のズボンに ステッキついた 影が侘びしい アスファルト 雲の流れを 見つめて佇(た)てば みんな夢だよ 涙見せまい お道化て生きる 俺らは 東京 東京チャップリン 橋の手すりに 凭(もた)れてのぞきゃ 水に浮いてる ひるの月 泣きはしないが こころの隅で ちょっぴり疼く 誰も知らない ピエロの愁い 俺らは 東京 東京チャップリン 唄が流れる 広告塔に 灯影映して 夜が来る 二人並んで 街ゆくひとに そっと告げたい 恋の命も 儚いものよ 俺らは 東京 東京チャップリン |
納豆うりの唄宮城まり子 | 宮城まり子 | 宮川哲夫 | 宮城秀雄 | 宮城秀雄 | 暁(あけ)の明星が うるんで消えりゃ 街にそろそろ 朝が来る 声をからして 頬ッペも赤く みんな寝ている 路地から路地を 僕は少年 納豆うり ナットー ナットナットー 「え おばちゃん つらいだろって? ううん ちっとも だって僕 納豆うっちまったら 皆んなと一緒に学校行くんだもの ナットーナットー」 眠いなんぞと 贅沢いえば ノート一冊 買えはせぬ 母さんちっとも 辛くはないよ 生まれながらに 涙の味を 知って育った 僕だもの ナットー ナットナットー 今日も元気だ バラ色雲が 屋根の向うで 燃えている 夢を持つんだ 大きな夢を 破れズックを ひきずりながら たとえ貧しく 暮らしても ナットー ナットナットー |
メリーのパパは何処の人宮城まり子 | 宮城まり子 | 宮川哲夫 | 加藤光男 | 佐野鋤 | 青い瞳が泣いている メリーのパパは何処の人 海の向こうの面影を 瞼に呼べば サフランの花も 小雨に 濡れて散る散る 濡れて散る ゆれるブロンド バラの肌 メリーのパパは何処の人 いくら呼んでも届かない 花を売る娘(こ)の悲しみを ママは 便りに 何と書く書く 何と書く 赤いズックの破れ靴 メリーのパパは何処の人 誰の情けか 胸に抱く 銀のクルスも街の灯に濡れりゃ 冷たく ゆれているいる ゆれている |
夕刊小僧宮城まり子 | 宮城まり子 | 宮川哲夫 | 利根一郎 | 利根一郎 | 「ゆうかーん! おじさん夕刊かっとくれ」 夕刊小僧のピケ帽が 新聞片手に黄昏(たそがれ)の 茜(あかね)のお空をながめてる 幼い瞳にたくましい なんだか知らない夢がある おじさん夕刊買ってきな 読まなきゃ世間はわからない 可愛い声して呼びかけりゃ ピンクのネオンもうれしそう 皆んながふり向くビルの角 夕刊小僧は元気だぜ そうだよ売れない夜だって 黄金(こがね)の月が泣いたって 頬ッぺの笑くぼを凹ませて 明るくちまたに呼びかける |
ロッキーの呼び声宮城まり子 | 宮城まり子 | 宮川哲夫 | 宮城秀雄 | 宮城秀雄 | 馬車にゆられて ロッキー越える 私ゃ 西部のシクラメン 恋に都も捨てた花 あなたのキッスに 身を燃やしゃ ああ 遥かなる山の呼び声は 女心の悲しみを今日も誘うよ 星をみつめて カンテラふって 私ゃ 西部のシクラメン 恋に命も散らす花 あなたの腕に 身を投げりゃ ああ 遥かなる山の呼び声は 女心の悲しみを今日も誘うよ |
夜霧の第二国道森進一 | 森進一 | 宮川哲夫 | 吉田正 | 竹村次郎 | つらい恋なら ネオンの海へ 捨てて来たのに 忘れてきたに バック・ミラーに あの娘の顔が 浮かぶ夜霧の ああ第二国道 花の唇 涙の瞳 想い出さすな 帰らぬ夢を ヘッド・ライトの 光の中に つづくはてない ああ第二国道 闇を見つめて ハンドル切れば サイン・ボードの 灯りも暗い 泣かぬつもりの 男の胸を 濡らす夜霧の ああ第二国道 |
赤と黒のブルース山内惠介 | 山内惠介 | 宮川哲夫 | 吉田正 | 惠介バンド | 夢をなくした 奈落の底で 何をあえぐか 影法師 カルタと酒に ただれた胸に なんで住めよか なんで住めよか ああ あのひとが 赤と黒との ドレスの渦に ナイトクラブの 夜は更ける 妖しく燃える 地獄の花に 暗いこころが 暗いこころが ああ またうずく 月も疲れた 小窓の空に 見るは涯ない 闇ばかり 倒れて眠る モロッコ椅子に 落ちた涙を 落ちた涙を ああ 誰が知ろ |
湖愁山内惠介 | 山内惠介 | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | | 悲しい恋の なきがらは そっと流そう 泣かないで かわいあの娘よ さようなら たそがれせまる 湖の 水に浮かべる 木の葉舟 ひとりの旅の 淋(さび)しさは 知っていたのさ 始めから はぐれ小鳩か 白樺の こずえに一羽 ほろほろと 泣いて涙で 誰を呼ぶ 夕星一つ また一つ ぬれた瞳を しのばせる 思い出すまい なげくまい 東京は遠い あの峰を 越えてはるかな 空のはて |
ズンドコ横丁雪村いづみ | 雪村いづみ | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | | 久しぶりだナー、肩抱きよせりゃ 可愛いエクボが濡れている ここは港のズンドコ酒場 海の男のたまり場所 トコ ズンズンドコたまり場所 ラムにするかな、シャンパン抜こか 唄にしようか踊ろうか 逢いたかったわ おたがいさまさ 飲むぜ今夜は浴びるほど トコ ズンズンドコ浴びるほど うまいもんだナ、半年ぶりの 陸の空気と云う奴は 苦労忘れのズンドコ節さ はめを外して浮かれるぜ トコ ズンズンドコ浮かれるぜ |
東京ドドンパ娘 渡辺マリ | 渡辺マリ | 宮川哲夫 | 鈴木庸一 | | 好きになったら はなれられない それは はじめてのひと ふるえちゃうけど やっぱり待っている それは始めてのキッス 甘いキッス 夜をこがして胸をこがして はじけるリズム ドドンパ ドドンパ ドドンパがあたしの胸に 消すに消せない火をつけた 好きになったら 忘れられない それは はじめてのひと 一度燃えたら 消すに消せない まるでジャングルの火事恋のほのお 好きよ好きなの とてもしあわせ 燃えちゃいたいの ドドンパ ドドンパ ドドンパが あたしの胸に 消すに消せない火をつけた |