上海帰りのリル 津村謙 | 津村謙 | 東条寿三郎 | 渡久地政信 | | 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂は リル 上海帰りの リル リル 甘いせつない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのか リル だれかリルを 知らないか 黒いドレスを見た 泣いていたのを見た もどれこの手に リル 上海帰りの リル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で 何もいわずに 別れた瞳 リル リル ひとりさまよう リル だれかリルを 知らないか 海を渡ってきた ひとりぼっちで来た 望み捨てるな リル 上海帰りの リル リル 暗い運命(さだめ)は 二人でわけて 共に暮らそう 昔のままで リル リル きょうも逢えない リル だれかリルを 知らないか |
東京の椿姫津村謙 | 津村謙 | 東条寿三郎 | 渡久地政信 | | 窓うつ風の ためいきか 更けてネオンの 点る街 その名は 知らない いつか寂しく 浮ぶ顔 あゝ思い出の 胸にすむ 東京の椿姫 嘆きの酒に 酔いしれて なにも云わずに 泣いていた その名は 知らない 夢にしみこむ 古い傷 あゝさすらいの 君いずこ 東京の椿姫 夜霧の街に つつまれて 暗いさだめの 果てを行く その名は 知らない 呼ぶな彼方の 白い星 あゝ胸に咲き 胸に散る 東京の椿姫 |
待ちましょう津村謙 | 津村謙 | 矢野亮 | 渡久地政信 | | 待ちましょう 待ちましょう やがて来る その日まで 淋しくって 淋しくって とても たまらぬ朝は そよ風に 逃げてゆく 夢のあと追いながら 待ちましょう 待ちましょう 胸のうつろを 抱きしめて 待ちましょう 待ちましょう 二度と来ぬ さだめでも 苦しくって 苦しくって とても たまらぬ夜は 遥かなる 空ながめ 星に呼びかけながら 待ちましょう 待ちましょう 胸のカレンダー 抱きしめて |
マドロス追分津村謙 | 津村謙 | 矢野亮 | 渡久地政信 | | 愛(いと)しおまえをヨー 甲板(デッキ)で呼べばヨー 暗い波間を 鴎になって 恋し恋しと 泣き泣き飛んだ 遠い港へ 泣き泣き飛んだ 無事で着いたかヨー おまえの夢にヨー 俺らマドロスヨー 北海道暮らしヨー 荒(すさ)ぶ暴風(あらし)も 怖くはないが 愛(いと)しおまえと せつない別れ ままにならない せつない別れ せめて逢おうかヨー 夜ごとの夢でヨー 愛しおまえをヨー 船倉(ハッチ)で偲びゃヨー 暗い夜空の 粉雪となって 窓のガラスに 凍って積もる 痛む思いが 凍って積もる さぞや寒かろヨー 今夜の夢はヨー |
マルーシャ可愛いや津村謙 | 津村謙 | 松村又一 | 渡久地政信 | | そなたと別れの 夜はつらい 別れてしまえば ネエ マルーシャ 可愛いそなたの 唇は ほかの男に 触れるだろ 夜はまっくらだ 夜はこわい マルーシャ 可愛いや 可愛いや マルーシャ 赤いサラファン 目にしみる 別れたあとで ネエ マルーシャ 憎い悪魔が しのびより そなたの心を さそうだろう 丸いえくぼが 気にかかる マルーシャ 可愛いや 可愛いや マルーシャ 男の心は 恋と酒 復活祭(まつり)の夜は ネエ マルーシャ 可愛いそなたと 手をくんで 踊りあかそよ 夜明けまで もえるペチカの 火のそばで マルーシャ 可愛いや 可愛いや マルーシャ |
リルを探してくれないか津村謙 | 津村謙 | 東條寿三郎 | 渡久地政信 | | 街で泣いてたリル 噂ばかりのリル たずね歩いて 幾年月も 過ぎてせつなく 涙であえぐ どこに消えたかリル くにも知らないリル 上海帰りの 上海帰りの リルを探してくれないか 泣いて手を振るリル 霧の四馬路(スマロ)のリル 忘れられない あの面影の 今日はいずこで 昔をしのぶ 共に暮らしたリル 胸にさまようリル 上海帰りの 上海帰りの リルに会わせてくれないか 辛い旅路のリル 一人ぼっちのリル いつか都の 夜空の涯に 落ちた星さえ 心に熱い 変りはてるなリル 呼べど答えぬリル 上海帰りの 上海帰りの リルを見つけてくれないか |
お富さんTemiyan. | Temiyan. | 山崎正 | 渡久地政信 | | 粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん 生きていたとは お釈迦様でも 知らぬ仏の お富さん エーサオー げんやだな 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風もしみるよ 傷のあと 久しぶりだな お富さん 今じゃよび名も 切られの与三(よさ)よ これで一分じゃ お富さん エーサオー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情けかけたが 身のさだめ 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エーサオー 茶わん酒 逢えばなつかし 語るも夢さ だれが弾くやら 明烏 ついて来る気か お富さん 命 短く 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エーサオー 地獄雨 |
上海帰りのリル東京大衆歌謡楽団 | 東京大衆歌謡楽団 | 東条寿三郎 | 渡久地政信 | 東京大衆歌謡楽団 | 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂はリル 上海帰りのリル リル 甘い切ない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのかリル 誰かリルを 知らないか 黒いドレスを見た 泣いていたのを見た 戻れこの手にリル 上海帰りのリル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で 何も言わずに 別れた瞳 リル リル 一人さまようリル 誰かリルを 知らないか 海を渡ってきた ひとりぼっちで来た 望みすてるなリル 上海帰りのリル リル 暗い運命は 二人で分けて 共に暮らそう 昔のままで リル リル 今日も会えないリル 誰かリルを 知らないか |
東京アンナ永井裕子 | 永井裕子 | 藤間哲郎 | 渡久地政信 | | ライトの虹を 踏みながら 銀座の夜を ひらく薔薇 ああ 誰か呼ぶ 舞姫の その名はアンナ 東京アンナ 噂のアンナ 柔(やわ)らな肌を 黒髪に 隠せど甘き 流し瞳(め)よ ああ 誰ゆえに 情熱の その名はアンナ 東京アンナ 妖(あや)しきアンナ 重ねる酒の 激しさは 耐(こら)えた恋の しわざやら ああ 誰が知ろ くずれ咲く その名はアンナ 東京アンナ 吐息のアンナ |
踊子野路由紀子 | 野路由紀子 | 喜志邦三 | 渡久地政信 | | さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ 船が出る 天城峠で 会(お)うた日は 絵のように あでやかな 袖が雨に 濡れていた 赤い袖に 白い雨…… 月のきれいな 伊豆の宿 紅いろの 灯(ともしび)に かざす扇 舞いすがた 細い指の なつかしさ…… さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ 船が出る 下田街道 海を見て 目をあげた 前髪の 小さな櫛も 忘られぬ 伊豆の旅よ さようなら…… |
島のブルース野村美菜 | 野村美菜 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | 奄美なちかしや 蘇鉄(そてつ)のかげで 泣けばゆれます サネン花ョ ながい黒髪 島むすめ島むすめョ 愛人(かな)はいまごろ 起きてか寝てか 淋しがらせる 浜千鳥ョ 南風(はえ)のふく夜は ねむられぬねむられぬョ 夏のおどりは 七日と七夜 みんな知り候(しょ)る 月の夜ョ 名瀬の港の 船がでる船がでるョ 着せてみせたい 大島つむぎ わすれられない あのひとにョ なさけひとすじ 島むすめ島むすめョ |
宇宙博音頭橋幸夫・三沢あけみ | 橋幸夫・三沢あけみ | 吉川静夫 | 渡久地政信 | 小山恭弘 | 愛は世界の 合いことば 一つ一つを 積み重ね 届いた宇宙が ここに在る 生きてることの 幸せを この目で見極め たしかめる 日本列島 希望の夜明け 花の東京で 開く世紀の宇宙博 空は遠いが もう近い 一つ一つを 基礎(もと)にして 拓いた宇宙が ここに在る 科学を信じ 幸せを この日に刻んで 遺(のこ)すため 日本列島 希望の夜明け 花の東京で 開く世紀の宇宙博 夢は生命(いのち)の 虹の色 一つ一つを 寄せ集め 探した宇宙が ここに在る 平和に暮らす 幸せを この手で互いに にぎりしめ 日本列島 希望の夜明け 花の東京で 開く世紀の宇宙博 人類(ひと)の住む世を 美しく 一つ一つを 祈りあい 求めた宇宙が ここに在る 世界はひとつ 幸せを この身に感じて 踊る詩(うた) 日本列島 希望の夜明け 花の東京で 開く世紀の宇宙博 |
お富さん氷川きよし | 氷川きよし | 山崎正 | 渡久地政信 | 石倉重信 | 粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん 生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏の お富さん エーサォー 玄冶店 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風も沁みるよ 傷の跡 久しぶりだな お富さん 今じゃ呼び名も 切られの与三よ これで一分じゃ お富さん エーサォー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情けかけたが 身のさだめ 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エーサォー 茶わん酒 逢えばなつかし 語るも夢さ 誰が弾くやら 明烏 ついてくる気か お富さん 命みじかく 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エーサォー 地獄雨 |
踊子氷川きよし | 氷川きよし | 喜志邦三 | 渡久地政信 | 石倉重信 | さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ船が出る 天城峠で 会(お)うた日は 絵のように あでやかな 袖が雨に 濡れていた 赤い袖に 白い雨…… 月のきれいな 伊豆の宿 紅いろの 灯(ともしび)に かざす扇 舞いすがた 細い指の なつかしさ…… さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ船が出る 下田街道 海を見て 目をあげた 前髪の ちいさな櫛も 忘られぬ 伊豆の旅よ さようなら…… |
お富さん福田こうへい | 福田こうへい | 山崎正 | 渡久地政信 | 高田弘 | 粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん 生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏の お富さん エッサオー 源治店(げんやだな) 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風もしみるよ 傷の跡 久しぶりだな お富さん 今じゃ異名も 切られの与三よ これで一分(いちぶ)じゃ お富さん エッサオー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情かけたが 身の運命(さだめ) 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エッサオー 茶わん酒 逢えばなつかし 語るも夢さ だれが弾くやら 明烏(あけがらす) ついて来る気か お富さん 命短く 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エッサオー 地獄雨 |
湖愁舟木一夫 | 舟木一夫 | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | 杉村俊博 | 悲しい恋の なきがらは そっと流そう 泣かないで かわいあの娘よ さようなら たそがれせまる 湖(みずうみ)の 水に浮かべる 木の葉舟 ひとりの旅の 淋(さび)しさは 知っていたのさ 始めから はぐれ小鳩か 白樺の こずえに一羽 ほろほろと 泣いて涙で 誰(たれ)を呼ぶ 夕星(ゆうぼし)一つ 又一つ ぬれた瞳を しのばせる 思い出すまい なげくまい 東京は遠い あの峰(みね)を 越えてはるかな 空のはて |
俺は淋しいんだフランク永井 | フランク永井 | 佐伯孝夫 | 渡久地政信 | | 赤い灯 青い灯 ともる街角に あの娘を捨てて 俺はゆく さようなら さようなら 俺は淋しいんだ あの娘と別れて ひとり旅へゆく 見返る あの街 星も泣いている まぶたもいつか 熱くなる さようなら さようなら 俺は淋しいんだ 夜風に可愛や 声がきこえくる あの娘の瞳も 忘れられないに 手紙を残し またの旅 さようなら さようなら 俺は淋しいんだ 男のさだめさ ひとり旅へゆく |
冷いキッスフランク永井 | フランク永井 | 東島竜次 | 渡久地政信 | | 冷たいキッス 冷たいキッス 遠い国から吹いてくる 冷たい風の 街角で 冷たいキッスを 残したままで なんにも云わずに 別れた人よ そのときの そのときの 冷たさが 私の心を傷つける 細い通りの喫茶店 愛していると だしぬけに 小さくいって 私の右手 そっと握った その手のあつさ そのひとの そのひとの 思い出が 私の心に灯をともす 雨のそぼ降る日曜日 別れたひとの 思い出を ひとりでそっと だきしめたくて 古い日記の ページをめくる あの人も この人も 離れて遠く 私はひとりただひとり |
夜霧に消えたチャコフランク永井 | フランク永井 | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | | 俺のこころを 知りながら なんでだまって 消えたんだ チャコ チャコ 酒場に咲いた 花だけど あの娘は可憐な 可憐な 娘だったよ 夢のないのが 淋しいと 霧に濡らした 白い頬 チャコ チャコ 忘れはしない いつまでも あの日の悲しい 悲しい まなざしを 青いネオンが 泣いている 紅いネオンも 涙ぐむ チャコ チャコ 帰っておくれ もう一度 俺のせつない せつない この胸に |
林檎ッコフランク永井 | フランク永井 | 佐伯孝夫 | 渡久地政信 | | 林檎ッコ 林檎ッコ くにを出てから もう三年だ 旅から旅の さすらいぐらし 林檎ッコ 林檎ッコ おまえを見るたび 想い出す 帰りたくなる ふるさとだ 林檎ッコ 林檎ッコ 知らぬこの街 果物店で お前は紅く 微笑みかける 林檎ッコ 林檎ッコ 泣きつつ別れた あの娘 いまも林檎を 作るやら 林檎ッコ 林檎ッコ 甘くかなしい あの娘の声が 早よさ帰れと 呼んでるようで 林檎ッコ 林檎ッコ 涙をながして ゆきすぎる 肩に夜霧が 青く降る |
上海帰りのリル町あかり | 町あかり | 東條寿三郎 | 渡久地政信 | 飯田匡彦 | 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂はリル 上海帰りのリル 上海帰りのリル リル あまい切ない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのかリル だれかリルを 知らないか 黒いドレスをみた 泣いていたのを見た 戻れこの手にリル 上海帰りのリル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で なにもいわずに 別れたひとみ リル リル 一人さまようリル だれかリルを 知らないか 海を渡ってきた ひとりぼっちできた のぞみすてるなリル 上海帰りのリル リル くらい運命(さだめ)は 二人で分けて 共に暮らそう 昔のままで リル リル 今日も逢えないリル だれかリルを 知らないか |
湖愁 松島アキラ | 松島アキラ | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | 渡久地政信・西崎進 | 悲しい恋の なきがらは そっと流そう 泣かないで かわいあの娘よ さようなら たそがれ迫る 湖の 水に浮かべる 木の葉舟 ひとり旅の 淋しさは 知っていたのさ 始めから はぐれ小鳩か 白樺の 梢に一羽 ほろほろと 泣いて涙で 誰を呼ぶ 夕星ひとつ またひとつ ぬれた瞳を しのばせる 想い出すまい 嘆くまい 東京は遠い あの峰を 越えてはるかな 空のはて |
夜のバイオリン松島詩子 | 松島詩子 | 若杉雄三郎 | 渡久地政信 | | 夜のひととき ひき鳴らす 恋はかなしい トレモロか あなたは あなたは どこにいる 月が木陰に 下(お)りる夜は そっと取り出す バイオリン 君は優しい 紅のバラ 恋はかなしい 流れ星 あなたは あなたは どこにいる 泣いた別れの 想い出に ひとり奏(かな)でる バイオリン 糸のしらべも すすり泣く 恋はかなしい トレモロか あなたは あなたは どこにいる 想い出す夜は 面影を 偲(しの)ぶさみしい バイオリン |
踊子 三浦洸一 | 三浦洸一 | 喜志邦三 | 渡久地政信 | | さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ 船が出る 天城峠で 会(お)うた日は 絵のように あでやかな 袖が雨に 濡れていた 赤い袖に 白い雨…… 月のきれいな 伊豆の宿 紅いろの 灯(ともしび)に かざす扇 舞いすがた 細い指の なつかしさ…… さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ 船が出る 下田街道 海を見て 目をあげた 前髪の 小さな櫛も 忘られぬ 伊豆の旅よ さようなら…… |
酒は手酌でほろ酔いで三沢あけみ | 三沢あけみ | 吉岡治 | 渡久地政信 | | 男はきれいに 捨てました いったそばから また惚れて いつか身につく 不幸ぐせ いま頃あの人 どうしてる 甲斐性ないから 気になって 酒は手酌で ほろ酔いで… 片意地はっても おんなです 肩がおちます 夜更けどき つくしきりたい 抱かれたい みれんを肴に わすれ酒 猫にからんで 逃げられて 酒は手酌で ほろ酔いで… 明日はどうやら 雨もよい どこであの人 雨やどり さしてあげたい おんな傘 帰っておいでよ いつだって 吐息まじりの こぼれ唄 酒は手酌で ほろ酔いで… |
つむぎ恋唄三沢あけみ | 三沢あけみ | 野村秀亮・渡久地政信 | 渡久地政信 | | 愛を紬(つむぎ)に 織りたいからと 今朝の手紙に 書いて出す 遠く離れて 思いは一つ 糸で繋(つな)いだ 島なさけ 加那(かな)は嫁入頃(たちごろ) 二十(はたち)ごろ 愛の手で織る 大島紬(つむぎ) 紅の色柄(いろがら) 花模様 浮ぶ面影 夜業(よなべ)の夜に 二人交(かわ)した 秘め言葉 加那(かな)は嫁入頃(たちごろ) 二十(はたち)ごろ 愛の紬(つむぎ)を あなたに着せて 連れて行きたい 夏まつり 踊る振(ふ)り袖(そで) 袂(たもと)に絡(から)む 風が婦夫(めおと)の 縁(えん)むすび 加那(かな)は嫁入頃(たちごろ) 二十(はたち)ごろ |
流れの雲に三沢あけみ | 三沢あけみ | 川内康範 | 渡久地政信 | 若草恵 | 流れの雲に きいてみた おいら明日は 何処へ行く そよ吹く風に きいてみた おいら明日は 何処へ行く 風がこたえた 雲にきけ 雲がこたえた 風にきけ どうせこの世の 寂しさを 知っていながら なぜにきく どこで死のうと 生きようと 泣いてくれてが あるじゃなし 天上 天下 ただひとり 頼れる奴は おれひとり |
わかれ酒三沢あけみ | 三沢あけみ | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | 女の歓喜(よろこび)おしえた貴方(ひと)が こんな こんな こんな悲哀(かなしみ) わたしに呉(く)れた 涙ながして 悩んだ果てに 痩(や)せたとこの頃 いわれます 命を泣かす わかれ酒 死んだらよかった 抱かれたままで 甘い 甘い 甘い言葉に 私は燃えた 嘘も本当も 男は上手 二度目の人生 さがします 命を泣かす わかれ酒 生きてる限りは 忘れはしない それが それが それが本音(ほんね)の わたしにさせた 夜の仕草や 口癖なんか 酔うほど心に 浮かびます 命を泣かす わかれ酒 |
島のブルース 三沢あけみ・和田弘とマヒナスターズ | 三沢あけみ・和田弘とマヒナスターズ | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | 奄美なちかしや 蘇鉄(ソテツ)のかげで 泣けばゆれます サネン花ョ ながい黒髪 島むすめ島むすめョ 愛人(カナ)はいまごろ 起きてか寝てか 淋しがらせる 浜千鳥ョ 南風(ハエ)のふく夜は ねむられぬねむられぬョ 夏のおどりは 七日と七夜 みんな知り候(ショ)る 月の夜ョ 名瀬の港の 船がでる船がでるョ 着せてみせたい 大島つむぎ わすれられない あのひとにョ なさけひとすじ 島むすめ島むすめョ |
お富さん水城なつみ | 水城なつみ | 山崎正 | 渡久地政信 | 川上英一 | 粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん 生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏の お富さん エッサオー 玄冶店(げんやだな) 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風もしみるよ 傷の痕 久しぶりだな お富さん 今じゃ呼び名も 切られの与三よ これで一分(いちぶ)じゃ お富さん エッサオー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情かけたが 身のさだめ 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エッサオー 茶わん酒 逢えばなつかし 語るも夢さ だれが弾くやら 明烏(あけがらす) ついて来る気か お富さん 命短く 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エッサオー 地獄雨 |
池袋の夜水森かおり | 水森かおり | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | あなたに逢えぬ 悲しさに 涙もかれて しまうほど 泣いて悩んで 死にたくなるの せめないわ せめないわ どうせ気まぐれ 東京の夜の池袋 他人のままで 別れたら よかったものを もうおそい 美久仁小路(みくにこうじ)の 灯(あか)りのように 待ちますわ 待ちますわ さようならなんて 言われない夜の池袋 にげてしまった 幸福(しあわせ)は しょせん女の 身につかぬ お酒で忘れる 人生横丁 いつまでも いつまでも どうせ気まぐれ 東京の夜の池袋 |
踊子水森かおり | 水森かおり | 喜志邦三 | 渡久地政信 | 丸山雅仁 | さよならも言えず 泣いている 私の踊子よ……ああ 船が出る 天城峠で 会(お)うた日は 絵のように あでやかな 袖が雨に 濡れていた 赤い袖に 白い雨…… 月のきれいな 伊豆の宿 紅いろの 灯(ともしび)に かざす扇 舞いすがた 細い指の なつかしさ…… さよならも言えず 泣いている 私の踊子よ……ああ 船が出る 下田街道 海を見て 目をあげた 前髪の 小さな櫛も 小さな櫛も 小さな櫛も 忘られぬ 忘られぬ 忘られぬ 伊豆の旅よ さようなら…… |
島のブルース水森かおり | 水森かおり | 吉川静夫 | 渡久地政信 | 蔦将包 | 奄美なちかしゃ 蘇鉄(そてつ)のかげで 泣けばゆれます サネン花ヨ ながい黒髪 島むすめ 島むすめヨ 愛人(かな)はいまごろ 起きてか寝てか 淋しがらせる 浜千鳥ヨ 南風(はえ)のふく夜は ねむられぬ ねむられぬヨ 夏のおどりは 七日と七夜(よ) みんな知り候(しょ)る 月の夜ヨ 名瀬の港の 船がでる 船がでるヨ 着せてみせたい 大島つむぎ わすれられない あのひとにヨ なさけひとすじ 島むすめ 島むすめヨ |
東京アンナ水森かおり | 水森かおり | 藤間哲郎 | 渡久地政信 | 石倉重信 | ライトの虹を 踏みながら 銀座の夜を ひらく薔薇 ああ 誰か呼ぶ 舞姫の その名はアンナ 東京アンナ 噂のアンナ 柔らな肌を 黒髪に 隠せど甘き 流し瞳(め)よ ああ 誰ゆえに 情熱の その名はアンナ 東京アンナ 妖(あや)しきアンナ 重ねる酒の 激しさは 耐(こら)えた恋の しわざやら ああ 誰が知ろ くずれ咲く その名はアンナ 東京アンナ 吐息のアンナ |
上海帰りのリル三丘翔太 | 三丘翔太 | 東条寿三郎 | 渡久地政信 | 伊藤雪彦 | 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂はリル 上海帰りのリル リル あまい切ない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのかリル だれかリルを 知らないか 黒いドレスをみた 泣いていたのを見た 戻れこの手にリル 上海帰りのリル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で なにもいわずに 別れたひとみ リル リル 一人さまようリル だれかリルを 知らないか 海を渡ってきた ひとりぼっちできた のぞみすてるなリル 上海帰りのリル リル くらい運命(さだめ)は 二人で分けて 共に暮らそう 昔のままで リル リル 今日も逢えないリル だれかリルを 知らないか |
島の船唄三橋美智也 | 三橋美智也 | 矢野亮 | 渡久地政信 | | 茜流して もう陽が沈む 胸の思いも つい燃える エッサホイ エッサホイ 海はぎらなぎ 船足ァ遅い 磯で待つ身を エンヤコラホイ エンヤコラホイ 思やんせ 帰る鵜の鳥 せきゃるなしばし 知らぬふりとは つれなかろ エッサホイ エッサホイ あせりゃ櫓(ろ)べそも ギギッと泣いて ほんにせつない エンヤコラホイ エンヤコラホイ もどり船 なぜか気になる 灯台あかり ちらり浮気に また消える エッサホイ エッサホイ せめて落ちるな 裏山椿 わしが錨を エンヤコラホイ エンヤコラホイ おろすまで |
お富さん三山ひろし | 三山ひろし | 山崎正 | 渡久地政信 | 伊戸のりお | 粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん 生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏の お富さん エッサオー 源治店 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風もしみるよ 傷の痕 久しぶりだな お富さん 今じゃ異名も 切られの与三よ これで一分じゃ お富さん エッサオー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情かけたが 身の運命 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エッサオー 茶わん酒 逢えばなつかし 語るも夢さ だれが弾くやら 明烏 ついて来る気か お富さん 命短く 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エッサオー 地獄雨 |
上海帰りのリル三山ひろし | 三山ひろし | 東條寿三郎 | 渡久地政信 | | 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂は リル 上海帰りの リル リル 甘い切ない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのか リル だれかリルを 知らないか 黒いドレスを見た 泣いていたのを見た もどれこの手に リル 上海帰りの リル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で 何もいわずに 別れた瞳 リル リル ひとりさまよう リル だれかリルを 知らないか 海を渡って来た ひとりぼっちで来た 望み捨てるな リル 上海帰りの リル リル 暗い運命(さだめ)は ふたりでわけて ともに暮らそう 昔のままで リル リル きょうも逢えない リル だれかリルを 知らないか |
池袋の夜八代亜紀 | 八代亜紀 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | 山本寛之 | あなたに逢えぬ 悲しさに 涙もかれて しまうほど 泣いて悩んで 死にたくなるの せめないわ せめないわ どうせ気まぐれ 東京の夜の池袋 他人のままで 別れたら よかったものを もうおそい 美久仁小路の 灯りのように 待ちますわ 待ちますわ さようならなんて 言われない 夜の池袋 にげてしまった 幸福は しょせん女の 身につかぬ お酒で忘れる 人生横丁 いつまでも いつまでも どうせ気まぐれ 東京の夜の池袋 |
お富さん山内惠介 | 山内惠介 | 山崎正 | 渡久地政信 | | 粋(いき)な黒塀(くろべい) 見越しの松に 仇(あだ)な姿の 洗い髪 死んだ筈(はず)だよ お富さん 生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏の お富さん エッサオー 源冶店(げんやだな) 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風もしみるよ 傷の痕(あと) 久しぶりだな お富さん 今じゃ異名(よびな)も 切られの与三(よさ)よ これで一分(いちぶ)じゃ お富さん エッサオー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情かけたが 身の運命(さだめ) 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エッサオー 茶わん酒 逢えばなつかし 語るも夢さ だれが弾(ひ)くやら 明烏(あけがらす) ついて来る気か お富さん 命短く 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エッサオー 地獄雨 |
踊子山内惠介 | 山内惠介 | 喜志邦三 | 渡久地政信 | | さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ 船が出る 天城峠で 会うた日は 絵のように あでやかな 袖が雨に 濡れていた 赤い袖に 白い雨…… 月のきれいな 伊豆の宿 紅いろの 灯に かざす扇 舞いすがた 細い指の なつかしさ…… さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ 船が出る 下田街道 海を見て 目をあげた 前髪の 小さな櫛も 忘られぬ 伊豆の旅よ さようなら…… |
湖愁山内惠介 | 山内惠介 | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | | 悲しい恋の なきがらは そっと流そう 泣かないで かわいあの娘よ さようなら たそがれせまる 湖の 水に浮かべる 木の葉舟 ひとりの旅の 淋(さび)しさは 知っていたのさ 始めから はぐれ小鳩か 白樺の こずえに一羽 ほろほろと 泣いて涙で 誰を呼ぶ 夕星一つ また一つ ぬれた瞳を しのばせる 思い出すまい なげくまい 東京は遠い あの峰を 越えてはるかな 空のはて |
ズンドコ横丁雪村いづみ | 雪村いづみ | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | | 久しぶりだナー、肩抱きよせりゃ 可愛いエクボが濡れている ここは港のズンドコ酒場 海の男のたまり場所 トコ ズンズンドコたまり場所 ラムにするかな、シャンパン抜こか 唄にしようか踊ろうか 逢いたかったわ おたがいさまさ 飲むぜ今夜は浴びるほど トコ ズンズンドコ浴びるほど うまいもんだナ、半年ぶりの 陸の空気と云う奴は 苦労忘れのズンドコ節さ はめを外して浮かれるぜ トコ ズンズンドコ浮かれるぜ |
吹けば飛ぶよな若原一郎 | 若原一郎 | 東條寿三郎 | 渡久地政信 | 渡久地政信 | おおい どしたい元気かい ネオンまたたく 街角は うれし涙の わくところ 吹けば 飛ぶ飛ぶ 飛ぶよな 仲間なら 誰が離さりょ この腕(かいな) 僕もやるから 君もやれ ポルカ唄って ポルカ唄って 夜の更けるまで そうさ そうだよ若さだよ 消えた恋では 更にない 落ちる涙も 燃えている 吹けば 飛ぶ飛ぶ 飛ぶよな 真の底 赤の他人が 知るものか 僕も飲むから 君も飲め ポルカ唄って ポルカ唄って 夜の更けるまで おおい やろうぜ見せようぜ 明日を画(えが)いて 抱いて来た ダイヤモンドの 胸の中 吹けば 飛ぶ飛ぶ 飛ぶよな 風情でも いつの何時(いつ)まで こうじゃない 僕もゆくから 君もこい ポルカ唄って ポルカ唄って 夜の更けるまで |
港のおりくさん若原一郎 | 若原一郎 | 伊藤岸子・補作詞:服部鋭夫 | 渡久地政信 | | 縞(しま)のお召(めし)に 西陣しめて 枠じゃないかえ おりくさん 徳利片手に 愛嬌まけば さわぐ筈だよ 与太さんが サ サエ 港町 酔えばほんのり 目元が千両 味があるぞえ おりくさん 色は浅黄に 白地でぬいた こぼれ松葉の こののれん サ サエ 嬉しいね 明日は船出と 小声で言えば 無事で居てねと おりくさん 強いようでも 女は女 涙ふく袖 ちらほらと サ サエ 紅が散る |
潮来船頭さん和田弘とマヒナスターズ | 和田弘とマヒナスターズ | 古川静夫 | 渡久地政信 | | あの娘十八 おいらは二十才 潮来船頭さんは 水の上 嫁に行くそな 東京の人に それでいいんだ いいんだよ 漕いでギッチラコとヨー 泣いている あやめ祭の 灯りがゆれて 潮来船頭さんの 櫓に滲む 河に流した 男の夢さ それでいいんだ いいんだよ どうせギッチラコとヨー 利根そだち 鳴くなよしきり 運命じゃないか 潮来船頭さんは まだ若い 河原真菰に しぶきがかかる それでいいんだ いいんだよ 船はギッチラコとヨー 波まかせ |
お百度こいさん和田弘とマヒナスターズ | 和田弘とマヒナスターズ | 喜志邦三 | 渡久地政信 | | あきらめられない この願い 泣いて船場の こいさんが 芝居の裏の雨の夜 お百度まいりの法善寺 くすり問屋のあの人に あの人に どうぞ添わせて どうぞ添わせて おくれやす おくれやす 女の心は ひとすじよ 夫婦ぜんざい 軒したに 紅提灯のともる道 お百度まいりの法善寺 幼馴染のあの人に あの人に どうぞ添わせて どうぞ添わせて おくれやす おくれやす おみくじ引こうか辻占か 淡路町から こいさんが 悲しい夢と 知りながら お百度まいりの法善寺 思いこがれるあの人に あの人に どうぞ添わせて どうぞ添わせて おくれやす おくれやす |