オレンジの雪黄昏れて オレンジの 街に 雪が舞う 掌に また掬えば なぜか温かい… 母のない 子猫より もっと 傷痕(きず)深く ひもじさに 飢えつづけた あれは誰かしら… 別れた人のしたこと 死ぬまで赦(ゆる)せないけど ふり向く価値もないほど 哀れな男(ひと)だわ 恋なんか もう二度と そう 心に 誓ってみたくせに 神様の プレゼント 今、私はあなたに逢いに行く 今、愛しい時間に逢いに行く 友達が 携帯で 見せるツーショット 親友よ でも裏腹 胸は妬(ねた)んでた… 夏は逝き 秋は暮れ そして冬初め 待っていた この出遭いを まさか知らないで… ごめんね 愛をすぐには 素直に 信じられずに 男は みんな同じと 絶望してたの 吐く息の 色、白く シクラメンの セロファン抱きしめて 淡雪の 舞う舗道(みち)を 今、私はあなたに逢いに行く 今、運命(さだめ)の許へと逢いに行く… | あさみちゆき | ちあき哲也 | 鈴木キサブロー | | 黄昏れて オレンジの 街に 雪が舞う 掌に また掬えば なぜか温かい… 母のない 子猫より もっと 傷痕(きず)深く ひもじさに 飢えつづけた あれは誰かしら… 別れた人のしたこと 死ぬまで赦(ゆる)せないけど ふり向く価値もないほど 哀れな男(ひと)だわ 恋なんか もう二度と そう 心に 誓ってみたくせに 神様の プレゼント 今、私はあなたに逢いに行く 今、愛しい時間に逢いに行く 友達が 携帯で 見せるツーショット 親友よ でも裏腹 胸は妬(ねた)んでた… 夏は逝き 秋は暮れ そして冬初め 待っていた この出遭いを まさか知らないで… ごめんね 愛をすぐには 素直に 信じられずに 男は みんな同じと 絶望してたの 吐く息の 色、白く シクラメンの セロファン抱きしめて 淡雪の 舞う舗道(みち)を 今、私はあなたに逢いに行く 今、運命(さだめ)の許へと逢いに行く… |
ジーザス小父さん飢えた狼みたいな 瞳(め)をしていたか知れない 無垢なからだが 仕方なしに女に変わる頃… 家庭(いえ)がどうとか 同情だとか 噛みつきたいほど うざったくて ホームレスのジーザス小父さん あなたに会えてよかった 「生きてりゃいいさ 人間捨てたもんじゃないさ」と 強(きつ)いタバコをくれたね 通る人は 空きボトルでも蹴るように 蔑(さげす)みながら過ぎたけれど 段ボールにふたり寝転んで 見上げた星空 ジーザス ジーザス あの蒼(あお)さ 忘れない 誰もおとなが不潔に 思える年令(とし)があるよね たまに顔出す 父の媚(こび)が死ぬほど嫌(いや)だった… 愛もないのに 別れもしない 都合のいい母 軽蔑した… 髪の長いジーザス小父さん あなたにそして救われ この世の居場所 到頭、探し当ててみたのに どこへ風来(ふら)りと消えたの… 時代(とき)は流れ あの公園はスーパーに 私もどじに親になって もう二度とは遭(あ)えはしなくても ぐれずに来たこと ジーザス ジーザス 「でかした」と言われたい ホームレスのジーザス小父さん 娘とチャリを漕ぐたび 「生きてりゃいいね 私は捨てたもんじゃないね」と 遠いあなたに訊(たず)ねる ルルル… ジーザス ジーザス 人生をありがとう… | あさみちゆき | ちあき哲也 | 杉本眞人 | | 飢えた狼みたいな 瞳(め)をしていたか知れない 無垢なからだが 仕方なしに女に変わる頃… 家庭(いえ)がどうとか 同情だとか 噛みつきたいほど うざったくて ホームレスのジーザス小父さん あなたに会えてよかった 「生きてりゃいいさ 人間捨てたもんじゃないさ」と 強(きつ)いタバコをくれたね 通る人は 空きボトルでも蹴るように 蔑(さげす)みながら過ぎたけれど 段ボールにふたり寝転んで 見上げた星空 ジーザス ジーザス あの蒼(あお)さ 忘れない 誰もおとなが不潔に 思える年令(とし)があるよね たまに顔出す 父の媚(こび)が死ぬほど嫌(いや)だった… 愛もないのに 別れもしない 都合のいい母 軽蔑した… 髪の長いジーザス小父さん あなたにそして救われ この世の居場所 到頭、探し当ててみたのに どこへ風来(ふら)りと消えたの… 時代(とき)は流れ あの公園はスーパーに 私もどじに親になって もう二度とは遭(あ)えはしなくても ぐれずに来たこと ジーザス ジーザス 「でかした」と言われたい ホームレスのジーザス小父さん 娘とチャリを漕ぐたび 「生きてりゃいいね 私は捨てたもんじゃないね」と 遠いあなたに訊(たず)ねる ルルル… ジーザス ジーザス 人生をありがとう… |
夜桜蝶々十五で覚えた ため息は 二十歳のときに 捨てました 悲しすぎると 泣けないと 知った二十五 夜明け前 大人になったら 汚れると 子供の頃は 思ってた 三十過ぎて 欲しいのは 純愛だけに なりました 夜桜蝶々 飛んでゆけ あなたのもとへ 飛んでゆけ 闇に咲いても 花は花 罪なさだめも 恋は恋 Ah Ah Ah …… 泣かない女が 泣くときは 愛するひとの 腕の中 たった一つの 幸せで 百の不幸も 消えてゆく 大きな桜の その下で あやしい夢を 見ています 無数の花よ 蝶になれ あなたに群がり つれてきて 夜桜蝶々 飛んでゆけ あなたのもとへ 飛んでゆけ かなわなくても 夢は夢 愛と呼んでも 嘘は嘘 Ah Ah Ah …… 夜桜蝶々 飛んでゆけ あなたのもとへ 飛んでゆけ 闇に咲いても 花は花 罪なさだめも 恋は恋 Ah Ah Ah …… | あさみちゆき | 田久保真見 | 杉本眞人 | | 十五で覚えた ため息は 二十歳のときに 捨てました 悲しすぎると 泣けないと 知った二十五 夜明け前 大人になったら 汚れると 子供の頃は 思ってた 三十過ぎて 欲しいのは 純愛だけに なりました 夜桜蝶々 飛んでゆけ あなたのもとへ 飛んでゆけ 闇に咲いても 花は花 罪なさだめも 恋は恋 Ah Ah Ah …… 泣かない女が 泣くときは 愛するひとの 腕の中 たった一つの 幸せで 百の不幸も 消えてゆく 大きな桜の その下で あやしい夢を 見ています 無数の花よ 蝶になれ あなたに群がり つれてきて 夜桜蝶々 飛んでゆけ あなたのもとへ 飛んでゆけ かなわなくても 夢は夢 愛と呼んでも 嘘は嘘 Ah Ah Ah …… 夜桜蝶々 飛んでゆけ あなたのもとへ 飛んでゆけ 闇に咲いても 花は花 罪なさだめも 恋は恋 Ah Ah Ah …… |
井の頭線物語(「井の頭線」「井の頭線・あれから」より)永福町で電車が停まる 急行の待ち合わせ ドアが開いて吹き抜ける風 想い出が降りてゆく いつもあなたは この手を引いて 急行に乗り換えた 走るように 生きるあなたと 歩くように 生きてた私 いつの間に いつの間に 離れてしまったの… ひとり帰る 井の頭線で 今でも ふと 好きだと思う 下北沢の古道具屋で 風鈴をみつけたね 窓を開けても暑かった部屋 軒先で揺れていた ふたりこれから どうしたらいい? 聞かれても黙ってた 打ち上げ花火 はしゃぐあなたと 線香花火 見つめる私 燃え尽きる 燃え尽きる 速さが違ったの? ひとり帰る 井の頭線で あなたを ふと さがしてしまう 明大前で途中下車して なつかしい駅の裏 古いアパート あの日のままで カーテンが変わってた 私あれから 引っ越したけど またここで暮らしてる 忘れたいと 泣いた夜も 忘れられず 目覚める朝も 少しずつ 少しずつ おもいでにするだけ ひとり帰る 井の頭線で あなたに ふと 呼ばれたようで 池ノ上の踏み切り越えて 暮れなずむ街の色 窓の外には ゆれる菜の花 また春が来たんだね 浜田山から 富士見ヶ丘へ 風の中あるいたの 帰りたいと 思う季節に 帰れないと わかってるから さよならを さよならを 小さくつぶやいた ひとり帰る 井の頭線で あの日の空 思い出してる 今日も帰る 井の頭線で あの日の空 思い出してる | あさみちゆき | 田久保真見 | 網倉一也 | | 永福町で電車が停まる 急行の待ち合わせ ドアが開いて吹き抜ける風 想い出が降りてゆく いつもあなたは この手を引いて 急行に乗り換えた 走るように 生きるあなたと 歩くように 生きてた私 いつの間に いつの間に 離れてしまったの… ひとり帰る 井の頭線で 今でも ふと 好きだと思う 下北沢の古道具屋で 風鈴をみつけたね 窓を開けても暑かった部屋 軒先で揺れていた ふたりこれから どうしたらいい? 聞かれても黙ってた 打ち上げ花火 はしゃぐあなたと 線香花火 見つめる私 燃え尽きる 燃え尽きる 速さが違ったの? ひとり帰る 井の頭線で あなたを ふと さがしてしまう 明大前で途中下車して なつかしい駅の裏 古いアパート あの日のままで カーテンが変わってた 私あれから 引っ越したけど またここで暮らしてる 忘れたいと 泣いた夜も 忘れられず 目覚める朝も 少しずつ 少しずつ おもいでにするだけ ひとり帰る 井の頭線で あなたに ふと 呼ばれたようで 池ノ上の踏み切り越えて 暮れなずむ街の色 窓の外には ゆれる菜の花 また春が来たんだね 浜田山から 富士見ヶ丘へ 風の中あるいたの 帰りたいと 思う季節に 帰れないと わかってるから さよならを さよならを 小さくつぶやいた ひとり帰る 井の頭線で あの日の空 思い出してる 今日も帰る 井の頭線で あの日の空 思い出してる |
愛するひとよ…季節はずれの 雪が舞う夜 遠い空の あなたを想う 旅に疲れた 心とからだ 誰が そっと 癒すでしょう 心配しても 無駄なことと 胸に 過去を 閉じ込めたけど 愛しさだけは 消えはしない 夜が 更ける ほどに… 愛するひとよ 忘れてないわ 今は ひたすら 待つわ… 少し大人に なったふりして 恋とさよなら 引き換えたけど 二年が過ぎて なみだ涸れても 不幸だとは 思っていない あのとき何も 言えなかった 今も ひとり 悔やんでるけど 愛しさだけは 変っていない いくつ 季節 越えても… 愛するひとよ 帰るところは きっと 私の 胸よ… 愛するひとよ おかえりなさい いつか 私の 胸に… | あさみちゆき | 星川裕二 | 鈴木キサブロー | 矢野立美 | 季節はずれの 雪が舞う夜 遠い空の あなたを想う 旅に疲れた 心とからだ 誰が そっと 癒すでしょう 心配しても 無駄なことと 胸に 過去を 閉じ込めたけど 愛しさだけは 消えはしない 夜が 更ける ほどに… 愛するひとよ 忘れてないわ 今は ひたすら 待つわ… 少し大人に なったふりして 恋とさよなら 引き換えたけど 二年が過ぎて なみだ涸れても 不幸だとは 思っていない あのとき何も 言えなかった 今も ひとり 悔やんでるけど 愛しさだけは 変っていない いくつ 季節 越えても… 愛するひとよ 帰るところは きっと 私の 胸よ… 愛するひとよ おかえりなさい いつか 私の 胸に… |
ふるさとの木の下で…風に 吹かれ 花びらは どこへ 飛んで 行くのでしょう 白い 綿毛の 舞う丘か 雪解けの 小川のほとり… 時が流れ 気がつけば 哀しみ 隣に 歩いてる 果てない夢を 追いかけた あの日に 戻れたら… ふるさとの木の下で もういちど うたいましょう ふるさとの木の下で あの頃にかえって 今は ひとり 夢の途中 けして つらくないけど ふりかえれば あたたかい いつか あの木の下へ… あかね雲を 見上げれば おさげ髪の 少女がいる 若き昔日(きのう)の 父や母の 遠く 呼ぶ声が 聴こえ来る… 花は咲いて 風に散り 別れと 出会いを くりかえす ほほ笑みながら 泣きながら それでも ひたむきに… ふるさとの木の下で おもいでを 話しましょう ふるさとの木の下は 青春のひとコマ 今は きっと 夢の途中 明日も 歩きつづける ふりかえれば なつかしい いつか あの木の下へ… ふるさとの木の下で もういちど うたいましょう ふるさとの木の下で あの頃に かえって Lai Lai Lai La La Lai Lai Lai … Lai Lai Lai La La Lai Lai Lai … | あさみちゆき | さくらちさと | 鈴木キサブロー | 矢野立美 | 風に 吹かれ 花びらは どこへ 飛んで 行くのでしょう 白い 綿毛の 舞う丘か 雪解けの 小川のほとり… 時が流れ 気がつけば 哀しみ 隣に 歩いてる 果てない夢を 追いかけた あの日に 戻れたら… ふるさとの木の下で もういちど うたいましょう ふるさとの木の下で あの頃にかえって 今は ひとり 夢の途中 けして つらくないけど ふりかえれば あたたかい いつか あの木の下へ… あかね雲を 見上げれば おさげ髪の 少女がいる 若き昔日(きのう)の 父や母の 遠く 呼ぶ声が 聴こえ来る… 花は咲いて 風に散り 別れと 出会いを くりかえす ほほ笑みながら 泣きながら それでも ひたむきに… ふるさとの木の下で おもいでを 話しましょう ふるさとの木の下は 青春のひとコマ 今は きっと 夢の途中 明日も 歩きつづける ふりかえれば なつかしい いつか あの木の下へ… ふるさとの木の下で もういちど うたいましょう ふるさとの木の下で あの頃に かえって Lai Lai Lai La La Lai Lai Lai … Lai Lai Lai La La Lai Lai Lai … |
すみれアパートあなたは 深夜の コンビニで わたしは ファストフードの 店で バイトに 明け暮れていた あの日 あの頃… ささやかで 貧しい 暮らしでも いつも心は 温かかった あなたのために 食事をつくり あなたのために 掃除洗濯 京急沿線 すみれアパート 窓の上には 電車が走る あなたと生きて 行けるのならば わたしの夢など 捨ててもいいと 本気で思った… 二年の 月日が 変えて行く あなたは ままにならない 夢に いつしか 苛立ちはじめ 哀しい 諍い… この街の 再開発はもう 立ち退き期限に 容赦なかった これからあなた どうすると訊けば ひとりで生きて みたいと言った 京急沿線 すみれアパート 闇を突き裂き 電車が走る あなたと生きて 行けないならば 忘れた夢でも 拾い集めて みようと思った… あれから何年… | あさみちゆき | 星川裕二 | 網倉一也 | 宮崎慎二 | あなたは 深夜の コンビニで わたしは ファストフードの 店で バイトに 明け暮れていた あの日 あの頃… ささやかで 貧しい 暮らしでも いつも心は 温かかった あなたのために 食事をつくり あなたのために 掃除洗濯 京急沿線 すみれアパート 窓の上には 電車が走る あなたと生きて 行けるのならば わたしの夢など 捨ててもいいと 本気で思った… 二年の 月日が 変えて行く あなたは ままにならない 夢に いつしか 苛立ちはじめ 哀しい 諍い… この街の 再開発はもう 立ち退き期限に 容赦なかった これからあなた どうすると訊けば ひとりで生きて みたいと言った 京急沿線 すみれアパート 闇を突き裂き 電車が走る あなたと生きて 行けないならば 忘れた夢でも 拾い集めて みようと思った… あれから何年… |
秋櫻の頃いくつかの 盆が過ぎ いくつかの 齢を取る 秋の日和の 陽だまりのなかを 亡き父は 縁側に いつも湯呑みを 置いていた コスモスが 咲いている 風がきて 揺れている そんな風情に 目を細めながら 一服の 茶を啜る 静けさ好む 父でした 取り越し苦労を してきたような 父の目元の 笑い皺 過ぎた昔を 懐かしむように 湯呑みを包む 父の手を おもいだします 今も 今も… こつこつと 働いて 愚痴さえも こぼさずに 妻を愛して 子どもを愛して ささやかな 人生を ひたむきに生きた 父だけど 手にとれば 重たくて 古びてる 欠けている 茶渋のついた 湯呑み茶碗に 亡き父は 何を思い 何を語って いたのでしょう 取り越し苦労を してきたような 父の目元の 笑い皺 揺れるコスモス 慈(いつく)しむような 静かな父の まなざしを おもいだします 今も 今も… 取り越し苦労を してきたような 父の目元の 笑い皺 過ぎた昔を 懐かしむように 湯呑みを包む 父の手を おもいだします 今も 今も… | あさみちゆき | 高田ひろお | 杉本眞人 | 宮崎慎二 | いくつかの 盆が過ぎ いくつかの 齢を取る 秋の日和の 陽だまりのなかを 亡き父は 縁側に いつも湯呑みを 置いていた コスモスが 咲いている 風がきて 揺れている そんな風情に 目を細めながら 一服の 茶を啜る 静けさ好む 父でした 取り越し苦労を してきたような 父の目元の 笑い皺 過ぎた昔を 懐かしむように 湯呑みを包む 父の手を おもいだします 今も 今も… こつこつと 働いて 愚痴さえも こぼさずに 妻を愛して 子どもを愛して ささやかな 人生を ひたむきに生きた 父だけど 手にとれば 重たくて 古びてる 欠けている 茶渋のついた 湯呑み茶碗に 亡き父は 何を思い 何を語って いたのでしょう 取り越し苦労を してきたような 父の目元の 笑い皺 揺れるコスモス 慈(いつく)しむような 静かな父の まなざしを おもいだします 今も 今も… 取り越し苦労を してきたような 父の目元の 笑い皺 過ぎた昔を 懐かしむように 湯呑みを包む 父の手を おもいだします 今も 今も… |
ないない女の数え歌ひとつ 日陰のワンルーム ふたつ ふたりの恋終わり みっつ 見栄張ることもなく よっつ ようやく生きている ないないない なにもない 恋もお金も 夢もない ないないない なにもない だけど夜明けの 陽は昇る いつつ いつもの独り言 むっつ 虚しく酒を飲み ななつ 七色虹よ咲け やっつ 痩せてくことばかり ないないない なにもない わたし飛べない 籠の鳥 ないないない なにもない だけど明日も 陽は昇る ここのつ こつこつ生きていりゃ とおで 花咲くこともある ないないない なにもない なにもなくても 生きてゆく ないないない なにもない だけど夜明けの 陽は昇る ないないない なにもない 恋もお金も 夢もない ないないない なにもない だけど夜明けの 陽は昇る | あさみちゆき | 高田ひろお | 杉本眞人 | | ひとつ 日陰のワンルーム ふたつ ふたりの恋終わり みっつ 見栄張ることもなく よっつ ようやく生きている ないないない なにもない 恋もお金も 夢もない ないないない なにもない だけど夜明けの 陽は昇る いつつ いつもの独り言 むっつ 虚しく酒を飲み ななつ 七色虹よ咲け やっつ 痩せてくことばかり ないないない なにもない わたし飛べない 籠の鳥 ないないない なにもない だけど明日も 陽は昇る ここのつ こつこつ生きていりゃ とおで 花咲くこともある ないないない なにもない なにもなくても 生きてゆく ないないない なにもない だけど夜明けの 陽は昇る ないないない なにもない 恋もお金も 夢もない ないないない なにもない だけど夜明けの 陽は昇る |
織部のちゃわん~あの頃に~十年勤めた 会社を辞めて いま引越しの 最中(さなか)です 最後に残った ダンボール 二人の写真 ポロリと落ちた 覚えてますか 古いアパート いつか大きな お家に住もう 指切りをして 笑う姿が いまは切ない 想い出ですね 帰りたい 帰れない あの頃に 十年通った 駅までの道 肩を並べて 歩いたね ふたり暮らした 年月(としつき)の 想い出だけは 消えたりしない 覚えてますか あの日揃えた あなたの好きな 織部(おりべ)の茶碗 そっと包んで 抱きしめましょう ひとつ欠けても 捨てられなくて 帰りたい 帰れない あの頃に 覚えてますか 小さな窓で 二人並んで 眺めた富士は ビルの狭間(はざま)で 見えなくなった 悲しいですね 都会の空は 帰りたい 帰れない あの頃に | あさみちゆき | 加藤廣 | 杉本眞人 | | 十年勤めた 会社を辞めて いま引越しの 最中(さなか)です 最後に残った ダンボール 二人の写真 ポロリと落ちた 覚えてますか 古いアパート いつか大きな お家に住もう 指切りをして 笑う姿が いまは切ない 想い出ですね 帰りたい 帰れない あの頃に 十年通った 駅までの道 肩を並べて 歩いたね ふたり暮らした 年月(としつき)の 想い出だけは 消えたりしない 覚えてますか あの日揃えた あなたの好きな 織部(おりべ)の茶碗 そっと包んで 抱きしめましょう ひとつ欠けても 捨てられなくて 帰りたい 帰れない あの頃に 覚えてますか 小さな窓で 二人並んで 眺めた富士は ビルの狭間(はざま)で 見えなくなった 悲しいですね 都会の空は 帰りたい 帰れない あの頃に |
夕刊十四の春に 教室で 机を並べた あのひとは はにかみながら 夢話す 瞳の澄んだ 少年(ひと)でした 花火の夜に うちあけた わた飴みたいな 恋心 あれから 時は過ぎて 想い出の ひとだけど 今 はじめて 知りました あのひとが ずっと ひとりで いたことを… 十八の春 校庭で 元気でいてねと 手を振った 散り行く桜に 行く背中 見送ったのが 最後です 時おり手紙 交わしても 真実(ほんと)の気持ちは 言えなくて あれから 時は過ぎて 想い出も 閉じ込めた 今 はじめて 知りました あのひとは もう どこにも いないのね… ふと 手に取った 夕刊に あのひとの 訃報が 載っていた… | あさみちゆき | さくらちさと | 網倉一也 | | 十四の春に 教室で 机を並べた あのひとは はにかみながら 夢話す 瞳の澄んだ 少年(ひと)でした 花火の夜に うちあけた わた飴みたいな 恋心 あれから 時は過ぎて 想い出の ひとだけど 今 はじめて 知りました あのひとが ずっと ひとりで いたことを… 十八の春 校庭で 元気でいてねと 手を振った 散り行く桜に 行く背中 見送ったのが 最後です 時おり手紙 交わしても 真実(ほんと)の気持ちは 言えなくて あれから 時は過ぎて 想い出も 閉じ込めた 今 はじめて 知りました あのひとは もう どこにも いないのね… ふと 手に取った 夕刊に あのひとの 訃報が 載っていた… |
新橋二丁目七番地うすい座布団 一枚で 地べたに座って 四十年 時が流れて 人が流れる 濁流うねる この都会(まち)で 流されまいと 流されまいと 小石のように うずくまる 靴を磨けば こころも晴れる 今日も元気に がんばって 雨の日も 風の日も 新橋二丁目 七番地 こんな私に 出来たのは 一生懸命 生きること 秋の夕暮れ ひとつため息 赤チン色の 赤ちょうちん 一杯飲めば 一杯飲めば 人間なんて 立ち直る 靴の汚れは 心の汚れ 夢も磨けば また光る 雨の日も 風の日も 新橋二丁目 七番地 明日はきっと 明日はきっと いいことあるさ 大丈夫 つらい気持は 靴みりゃわかる 今日もあなたは がんばった 雨の日も 風の日も 新橋二丁目 七番地 | あさみちゆき | 田久保真見 | 杉本眞人 | | うすい座布団 一枚で 地べたに座って 四十年 時が流れて 人が流れる 濁流うねる この都会(まち)で 流されまいと 流されまいと 小石のように うずくまる 靴を磨けば こころも晴れる 今日も元気に がんばって 雨の日も 風の日も 新橋二丁目 七番地 こんな私に 出来たのは 一生懸命 生きること 秋の夕暮れ ひとつため息 赤チン色の 赤ちょうちん 一杯飲めば 一杯飲めば 人間なんて 立ち直る 靴の汚れは 心の汚れ 夢も磨けば また光る 雨の日も 風の日も 新橋二丁目 七番地 明日はきっと 明日はきっと いいことあるさ 大丈夫 つらい気持は 靴みりゃわかる 今日もあなたは がんばった 雨の日も 風の日も 新橋二丁目 七番地 |
ごはん泣いたあと いつも ほかほかの 白いごはんを そっとそっと たべるのです おかずはたくあん ひと切れ ただそれだけで なんとなく しあわせな気持に なるのです お母さん お母さん 飾りのない 飾らない ごはんのような 人生を わすれていました お母さん かなしみを いつも ほかほかの 白いごはんは そっとそっと つつむのです ふるさと はなれて 暮らして いろいろ恋も したけれど やっぱりひとりに なりました お母さん お母さん 元気だして だいじょうぶ ごはんの湯気が 励ますの あなたのかわりに お母さん お母さん お母さん 飾りのない 飾らない ごはんのような 人生を わすれていました お母さん | あさみちゆき | 高田ひろお | 網倉一也 | | 泣いたあと いつも ほかほかの 白いごはんを そっとそっと たべるのです おかずはたくあん ひと切れ ただそれだけで なんとなく しあわせな気持に なるのです お母さん お母さん 飾りのない 飾らない ごはんのような 人生を わすれていました お母さん かなしみを いつも ほかほかの 白いごはんは そっとそっと つつむのです ふるさと はなれて 暮らして いろいろ恋も したけれど やっぱりひとりに なりました お母さん お母さん 元気だして だいじょうぶ ごはんの湯気が 励ますの あなたのかわりに お母さん お母さん お母さん 飾りのない 飾らない ごはんのような 人生を わすれていました お母さん |
流星タクシー誰もが一度は 思うこと 時をそっと もどせるなら 言えなかった あの言葉を あのひとに 届けたいと 流星タクシー 春の夢の中に あなたを 迎えにまいります 流星タクシー 夏の雨の後に あなたを 迎えにまいります Wow Wo Wow Wo 逢いたい人は 誰ですか Wow Wo Wow Wo あの頃に 帰りましょう すべての昨日を 思い出と 呼べば胸は 少しは痛む 思い出には できないほど 傷つけた ひともいたと 流星タクシー 秋の月の下に あなたを 迎えにまいります 流星タクシー 冬の曇る窓に あなたを 迎えにまいります Wow Wo Wow Wo 失くした夢は 何ですか Wow Wo Wow Wo あの頃に 帰りましょう Wow Wo Wow Wo 逢いたい人は 誰ですか Wow Wo Wow Wo あの頃に 帰りましょう | あさみちゆき | 田久保真見 | 杉本眞人 | | 誰もが一度は 思うこと 時をそっと もどせるなら 言えなかった あの言葉を あのひとに 届けたいと 流星タクシー 春の夢の中に あなたを 迎えにまいります 流星タクシー 夏の雨の後に あなたを 迎えにまいります Wow Wo Wow Wo 逢いたい人は 誰ですか Wow Wo Wow Wo あの頃に 帰りましょう すべての昨日を 思い出と 呼べば胸は 少しは痛む 思い出には できないほど 傷つけた ひともいたと 流星タクシー 秋の月の下に あなたを 迎えにまいります 流星タクシー 冬の曇る窓に あなたを 迎えにまいります Wow Wo Wow Wo 失くした夢は 何ですか Wow Wo Wow Wo あの頃に 帰りましょう Wow Wo Wow Wo 逢いたい人は 誰ですか Wow Wo Wow Wo あの頃に 帰りましょう |
あね いもうと姉さんはいつも 華やかで 桜の花の ようでした 私はたぶん 梅の花 春を待てない 寒い花 姉さんがとても 好きでした だけど私は 子供でした 姉さんなんて 大嫌いだと ぶつけた言葉を 取り消せないまま… 逢えなくなって もう何年 今年も春が また来ます 桜吹雪を見るたびに ごめんなさいと 思います 姉さんはいつも 華やかで 桜のようと 言いました 私はいつも 目立たない きっと死ぬまで かなわない 姉さんは少し 悲し気に うらやましいと ひとみ伏せた 桜は散って 終わりだけれど 梅には実のなる 幸せがあると… 逢えなくなって もう何年 今年も春が また来ます 桜吹雪が姉さんの 涙に見えて 綺麗です 逢えなくなって もう何年 娘と花を 買いました 桜吹雪のその中を 花を届けに 歩きます | あさみちゆき | 田久保真見 | 網倉一也 | 宮崎慎二 | 姉さんはいつも 華やかで 桜の花の ようでした 私はたぶん 梅の花 春を待てない 寒い花 姉さんがとても 好きでした だけど私は 子供でした 姉さんなんて 大嫌いだと ぶつけた言葉を 取り消せないまま… 逢えなくなって もう何年 今年も春が また来ます 桜吹雪を見るたびに ごめんなさいと 思います 姉さんはいつも 華やかで 桜のようと 言いました 私はいつも 目立たない きっと死ぬまで かなわない 姉さんは少し 悲し気に うらやましいと ひとみ伏せた 桜は散って 終わりだけれど 梅には実のなる 幸せがあると… 逢えなくなって もう何年 今年も春が また来ます 桜吹雪が姉さんの 涙に見えて 綺麗です 逢えなくなって もう何年 娘と花を 買いました 桜吹雪のその中を 花を届けに 歩きます |
いつか聴いたTOO YOUNGごきげん 如何ですか 会社づとめに慣れましたか 自由を愛したあなたの 長い髪の毛はどうなりましたか やっぱり切ったのでしょうね 残念だったでしょうね 春は駆け足で過ぎ やがて夏です しばらく逢わないあなたのことが この頃気にかかります 逢いませんか 逢いませんか 初恋のおもいでの TOO YOUNG を聴きませんか お返事ないのですね そんなつめたい人でしたか 学生ぐらしの私を 子供みたいだと思っていますか 恋人出来たのでしょうか どうやら図星みたいね 夏は空(むな)しく終わり いまは秋です 友だちみたいに云ってたけれど ほんとは愛してました 逢いませんか 逢いませんか もう一度 二人して TOO YOUNG を聴きませんか 逢いませんか 逢いませんか もう一度 二人して 逢いませんか 逢いませんか 初恋のおもいでの TOO YOUNG を聴きませんか | あさみちゆき | 阿久悠 | 鈴木キサブロー | | ごきげん 如何ですか 会社づとめに慣れましたか 自由を愛したあなたの 長い髪の毛はどうなりましたか やっぱり切ったのでしょうね 残念だったでしょうね 春は駆け足で過ぎ やがて夏です しばらく逢わないあなたのことが この頃気にかかります 逢いませんか 逢いませんか 初恋のおもいでの TOO YOUNG を聴きませんか お返事ないのですね そんなつめたい人でしたか 学生ぐらしの私を 子供みたいだと思っていますか 恋人出来たのでしょうか どうやら図星みたいね 夏は空(むな)しく終わり いまは秋です 友だちみたいに云ってたけれど ほんとは愛してました 逢いませんか 逢いませんか もう一度 二人して TOO YOUNG を聴きませんか 逢いませんか 逢いませんか もう一度 二人して 逢いませんか 逢いませんか 初恋のおもいでの TOO YOUNG を聴きませんか |
耳飾りどこかで失(な)くした ピアスを探しながら 一人でそっと泣いていたのは 黄昏(たそがれ)に もう少し 小雨もバラつく午後でした 愛しているよとやさしく耳につけた あなたのことを思い返して 片方の耳飾り 半分こわれた愛でした やっぱり駄目なのね もとには戻れない 神様の占いね 耳飾り かくすなんて 十九と二十歳(はたち)の間の季節だった あなたに逢って とてもしあわせ いつの日も 眩(まぶ)しくて クラクラしていた日々(ひび)でした 季節が変わって心もちょっと変わり 二人の愛が ひび割れたのは おたがいの わがままが 小さくぶつかる時でした とうとう駄目なのね あの日は夢なのね 神様のいたずらね 耳飾り 一つかくし やっぱり駄目なのね もとには戻れない 神様の占いね 耳飾り かくすなんて | あさみちゆき | 阿久悠 | 網倉一也 | | どこかで失(な)くした ピアスを探しながら 一人でそっと泣いていたのは 黄昏(たそがれ)に もう少し 小雨もバラつく午後でした 愛しているよとやさしく耳につけた あなたのことを思い返して 片方の耳飾り 半分こわれた愛でした やっぱり駄目なのね もとには戻れない 神様の占いね 耳飾り かくすなんて 十九と二十歳(はたち)の間の季節だった あなたに逢って とてもしあわせ いつの日も 眩(まぶ)しくて クラクラしていた日々(ひび)でした 季節が変わって心もちょっと変わり 二人の愛が ひび割れたのは おたがいの わがままが 小さくぶつかる時でした とうとう駄目なのね あの日は夢なのね 神様のいたずらね 耳飾り 一つかくし やっぱり駄目なのね もとには戻れない 神様の占いね 耳飾り かくすなんて |
かりんとう夢はみじかい さめればつらい 朝が早くて 夜ほど暗い 眠れないから ひとりで起きて 酒のつまみに かりんとう 想い出ばかりを 追いかけるのは もうこのあたりで終わらせて カリリ響くよ かりんとう 今も甘いよ かりんとう 酒に酔うのは 三日に一度 恋に酔うのは 一年一度 足をとられて つまずいたあと 子供みたいに かりんとう 本気になってはいけないなんて 心に蓋(ふた)して どうするの 奥歯かみしめ かりんとう やはり甘いよ かりんとう 想い出ばかりを 追いかけるのは もうこのあたりで終わらせて カリリ響くよ かりんとう 今も甘いよ かりんとう | あさみちゆき | 阿久悠 | 網倉一也 | | 夢はみじかい さめればつらい 朝が早くて 夜ほど暗い 眠れないから ひとりで起きて 酒のつまみに かりんとう 想い出ばかりを 追いかけるのは もうこのあたりで終わらせて カリリ響くよ かりんとう 今も甘いよ かりんとう 酒に酔うのは 三日に一度 恋に酔うのは 一年一度 足をとられて つまずいたあと 子供みたいに かりんとう 本気になってはいけないなんて 心に蓋(ふた)して どうするの 奥歯かみしめ かりんとう やはり甘いよ かりんとう 想い出ばかりを 追いかけるのは もうこのあたりで終わらせて カリリ響くよ かりんとう 今も甘いよ かりんとう |
金糸雀ブルース歌えないのか カナリヤは それとも 歌を 知らないか 小首傾げて 微笑んで この世の夢も 上(う)わの空 寂しがりやの 寂しがりやの カナリヤブルース 空がいいなら 空へ行く 行く気がなくて 籠にいる 窓にひろがる 大都会 愛するひとも シルエット 涙ばかりの 涙ばかりの カナリヤブルース どんな色だか 形だか 匂いはあるか しあわせは 恋のまぼろし 追った日の 嵐と花を 思いつつ 吐息まじりの 吐息まじりの カナリヤブルース | あさみちゆき | 阿久悠 | 杉本眞人 | | 歌えないのか カナリヤは それとも 歌を 知らないか 小首傾げて 微笑んで この世の夢も 上(う)わの空 寂しがりやの 寂しがりやの カナリヤブルース 空がいいなら 空へ行く 行く気がなくて 籠にいる 窓にひろがる 大都会 愛するひとも シルエット 涙ばかりの 涙ばかりの カナリヤブルース どんな色だか 形だか 匂いはあるか しあわせは 恋のまぼろし 追った日の 嵐と花を 思いつつ 吐息まじりの 吐息まじりの カナリヤブルース |
ひらめきも ときめきも悲しいドラマにすっかり飽きてしまい コメディなんか 近ごろ好み よく笑う人になり 陽気にセーター 編んでいる 誰かに合わせて 大きさきめるよりは すっぽりはまる 誰かを探す それだって いいじゃない 孤独はわたしの 邪魔になる そろそろ仕上がりよ どなたが似合うかしら ひらめきも ときめきも いつだって 心しだい 大胆不敵なひとねといわれながら 想いのままに過ごして生きる 友だちも 恋人も 垣根を払って つき合うの 鏡にむかって セーターひろげながら 傑作だわと つぶやいている 運命は面白い その時誰かがやってきた あなたに着せたいわ 間(ま)のいい お客だから ひらめきも ときめきも いつだって 心しだい ひらめきも ときめきも いつだって 心しだい | あさみちゆき | 阿久悠 | 鈴木キサブロー | | 悲しいドラマにすっかり飽きてしまい コメディなんか 近ごろ好み よく笑う人になり 陽気にセーター 編んでいる 誰かに合わせて 大きさきめるよりは すっぽりはまる 誰かを探す それだって いいじゃない 孤独はわたしの 邪魔になる そろそろ仕上がりよ どなたが似合うかしら ひらめきも ときめきも いつだって 心しだい 大胆不敵なひとねといわれながら 想いのままに過ごして生きる 友だちも 恋人も 垣根を払って つき合うの 鏡にむかって セーターひろげながら 傑作だわと つぶやいている 運命は面白い その時誰かがやってきた あなたに着せたいわ 間(ま)のいい お客だから ひらめきも ときめきも いつだって 心しだい ひらめきも ときめきも いつだって 心しだい |
木枯らし一号華やかなポスターを ひきちぎる風が吹く もうこんな木枯らしが 街を過ぎる 夢うつつの 夏秋とは お別れね また だんまりね あと三月(みつき)は 人生など 考えて 生きましょう 寒がりの男と女が寄りそう そんなの厭ね さびしさが愛する理由になったら 切ないでしょう それじゃ それじゃ またね 黄昏の口笛に 似たような風が鳴る 坂道を空缶が 転げ落ちる ハイヒールの千鳥足も おしまいね もう 出来ないね お遊びなら 春の日まで おあずけが いいでしょう ありふれた男と女であっても いきがりたいね 木枯らしの一号吹く日が記念日 いいものでしょう それじゃ それじゃ またね ありふれた男と女であっても いきがりたいね 木枯らしの一号吹く日が記念日 いいものでしょう それじゃ それじゃ またね それじゃ またね… | あさみちゆき | 阿久悠 | 鈴木キサブロー | | 華やかなポスターを ひきちぎる風が吹く もうこんな木枯らしが 街を過ぎる 夢うつつの 夏秋とは お別れね また だんまりね あと三月(みつき)は 人生など 考えて 生きましょう 寒がりの男と女が寄りそう そんなの厭ね さびしさが愛する理由になったら 切ないでしょう それじゃ それじゃ またね 黄昏の口笛に 似たような風が鳴る 坂道を空缶が 転げ落ちる ハイヒールの千鳥足も おしまいね もう 出来ないね お遊びなら 春の日まで おあずけが いいでしょう ありふれた男と女であっても いきがりたいね 木枯らしの一号吹く日が記念日 いいものでしょう それじゃ それじゃ またね ありふれた男と女であっても いきがりたいね 木枯らしの一号吹く日が記念日 いいものでしょう それじゃ それじゃ またね それじゃ またね… |
蓄音機二人して 壁にもたれて 片膝立てたり だらりと伸ばしたり 言葉がなくなったから 林檎を食べながら 蓄音機で ショパンを聴く このままで いいかしら このままで 暮らしていて 未来に幸福が見えるかしら ふと 心をよぎる心配も いいえ いいえと首をふる あなたは やさしい ショパンよりも やさしい 壁ぞいに 場所を移して あなたの隣へ いつしか身を置いて 今夜も怒ったような 横顔盗み見て 蓄音機で ショパンを聴く だんまりで いいかしら 何かしら話さなくて たしかに愛したと云えるかしら また 囁きかける不安にも いいの いいのと嘘をつく あなたは やさしい ショパンよりも やさしい また 囁きかける不安にも いいの いいのと嘘をつく あなたは やさしい ショパンよりも やさしい | あさみちゆき | 阿久悠 | 大野克夫 | | 二人して 壁にもたれて 片膝立てたり だらりと伸ばしたり 言葉がなくなったから 林檎を食べながら 蓄音機で ショパンを聴く このままで いいかしら このままで 暮らしていて 未来に幸福が見えるかしら ふと 心をよぎる心配も いいえ いいえと首をふる あなたは やさしい ショパンよりも やさしい 壁ぞいに 場所を移して あなたの隣へ いつしか身を置いて 今夜も怒ったような 横顔盗み見て 蓄音機で ショパンを聴く だんまりで いいかしら 何かしら話さなくて たしかに愛したと云えるかしら また 囁きかける不安にも いいの いいのと嘘をつく あなたは やさしい ショパンよりも やさしい また 囁きかける不安にも いいの いいのと嘘をつく あなたは やさしい ショパンよりも やさしい |
本牧時代たった一年 たたぬまに あのこもこのこも いなくなる コーヒーショップの片隅の なじんだ席も 空(から)になる おじさん 私も明日からは 来なくなるかもしれないわ なぜといわれて困るけど さよならする頃 本牧時代 好きといってた あのひとの 姿もとっくに 見えなくなり ジュークできいてたあの歌も 今では忘れてしまってる おじさん 迷惑かけたけれど これで終わりになりそうよ もしも誰かが来たならば よろしくいってね 本牧時代 おじさん 私も明日からは 来なくなるかもしれないわ なぜといわれて困るけど さよならする頃 本牧時代 | あさみちゆき | 阿久悠 | 杉本眞人 | | たった一年 たたぬまに あのこもこのこも いなくなる コーヒーショップの片隅の なじんだ席も 空(から)になる おじさん 私も明日からは 来なくなるかもしれないわ なぜといわれて困るけど さよならする頃 本牧時代 好きといってた あのひとの 姿もとっくに 見えなくなり ジュークできいてたあの歌も 今では忘れてしまってる おじさん 迷惑かけたけれど これで終わりになりそうよ もしも誰かが来たならば よろしくいってね 本牧時代 おじさん 私も明日からは 来なくなるかもしれないわ なぜといわれて困るけど さよならする頃 本牧時代 |
悲しい場所こんな華やかな街の中だって 悲しい場所がある 日暮れにブランコが ひとりで揺れている こどもが帰ったあとの ほんの一 二分 私は泣きました なぜだか泣きました なみだ なみだ またなみだ それが都会です 裏の坂道の急な石だたみ つまずくハイヒール 夜ふけに風船が しぼんで落ちて来る 天まで行けなくなって ビルにへばりつく 私は泣きました なぜだか泣きました なみだ なみだ またなみだ それが都会です 笑い転げた人のすぐあとを さびしい影法師 夜ふけの交差点 働く信号機 クルマが来なくなっても じっと待っている 私は泣きました なぜだか泣きました なみだ なみだ またなみだ それが都会です それが都会です | あさみちゆき | 阿久悠 | 網倉一也 | | こんな華やかな街の中だって 悲しい場所がある 日暮れにブランコが ひとりで揺れている こどもが帰ったあとの ほんの一 二分 私は泣きました なぜだか泣きました なみだ なみだ またなみだ それが都会です 裏の坂道の急な石だたみ つまずくハイヒール 夜ふけに風船が しぼんで落ちて来る 天まで行けなくなって ビルにへばりつく 私は泣きました なぜだか泣きました なみだ なみだ またなみだ それが都会です 笑い転げた人のすぐあとを さびしい影法師 夜ふけの交差点 働く信号機 クルマが来なくなっても じっと待っている 私は泣きました なぜだか泣きました なみだ なみだ またなみだ それが都会です それが都会です |
旅行者~行ってらっしゃい~どちらへ お出掛けですか しあわせ探しですか 重い荷物 ここに置いて 行ってみたら 如何(いかが) 窓から逃げた小鳥は 戻ってこないでしょう あれのあとを追ってみても つらいばかりですよ ごめんなさい おせっかいね 人のこころ 覗き込んだり 行ってらっしゃい それも それも勇気 時には旅に出るのも だけど ちょっと 笑って 手紙は 預かりましょう 訪ねてくる人にも やがてここへ 帰る筈と きっと伝えましょう ごめんなさい おせっかいね 見ないふりが 出来なくなって いってらっしゃい 長い 長い夜も そろそろ 明ける時間よ ごめんなさい おせっかいね いつもここで 見送るばかり 行ってらっしゃい 愛の 愛の旅路 傷つくことに おそれず だけど ちょっと 笑って | あさみちゆき | 阿久悠 | 鈴木キサブロー | | どちらへ お出掛けですか しあわせ探しですか 重い荷物 ここに置いて 行ってみたら 如何(いかが) 窓から逃げた小鳥は 戻ってこないでしょう あれのあとを追ってみても つらいばかりですよ ごめんなさい おせっかいね 人のこころ 覗き込んだり 行ってらっしゃい それも それも勇気 時には旅に出るのも だけど ちょっと 笑って 手紙は 預かりましょう 訪ねてくる人にも やがてここへ 帰る筈と きっと伝えましょう ごめんなさい おせっかいね 見ないふりが 出来なくなって いってらっしゃい 長い 長い夜も そろそろ 明ける時間よ ごめんなさい おせっかいね いつもここで 見送るばかり 行ってらっしゃい 愛の 愛の旅路 傷つくことに おそれず だけど ちょっと 笑って |
まつり(祭)おさな子の 手にくるくると 風車(かざぐるま) まつりに急げ 転ばぬように 手土産を かかえておりる 人の群れ 花火の音に ふりあおぐ人 ふるさとの まつりを不意に 思い出し 汽車を遅らせ しばし眺むる 見上げれば あかねに燃える 鰯雲 赤いとんぼが スイと横切る まつりが あったなら 心にあったなら あすなろう… あすなろう… ああ ああ… 締込みが きりりと光る 若者の 肌に染まれば 日も昏れかかる 人波を 蹴立てるように 行く御輿 やんや やんやの 声も懐かし 人の世は まつりと同じ にぎわいの 陰にひっそり 暗がりもあり 声かけて みる人もない ふるさとの まつりは赤い 炎に見える まつりが あったなら 心にあったなら あすなろう… あすなろう… ああ ああ… まつりが あったなら 心にあったなら あすなろう… あすなろう… ああ ああ… | あさみちゆき | 阿久悠 | 杉本眞人 | 宮崎慎二 | おさな子の 手にくるくると 風車(かざぐるま) まつりに急げ 転ばぬように 手土産を かかえておりる 人の群れ 花火の音に ふりあおぐ人 ふるさとの まつりを不意に 思い出し 汽車を遅らせ しばし眺むる 見上げれば あかねに燃える 鰯雲 赤いとんぼが スイと横切る まつりが あったなら 心にあったなら あすなろう… あすなろう… ああ ああ… 締込みが きりりと光る 若者の 肌に染まれば 日も昏れかかる 人波を 蹴立てるように 行く御輿 やんや やんやの 声も懐かし 人の世は まつりと同じ にぎわいの 陰にひっそり 暗がりもあり 声かけて みる人もない ふるさとの まつりは赤い 炎に見える まつりが あったなら 心にあったなら あすなろう… あすなろう… ああ ああ… まつりが あったなら 心にあったなら あすなろう… あすなろう… ああ ああ… |
室積海岸何年ぶりでしょう バスに揺られて ひとり訪ねた ふるさとの海 白い砂浜 松林 水平線に 夏の雲 思い出します あの夏休み 家族そろって 海の家 弟の 絵日記は 浮き輪 西瓜(すいか)に かき氷 室積海岸 光あふれて あの日と同じ 風が吹いてます 室積海岸 ひとりたたずみ あの日の私 探しています あの日の自分に ふと会いたくなって 何が何でも 帰りたかった 都会暮らしに 心が折れて 誰かの温もり ほしかった 思い出します 花火の夜を 家族そろって 浴衣(ゆかた)に団扇(うちわ) 湯上りの 父と母 ビール 枝豆 笑い声 室積海岸 ひとり歩けば あの日の声が 聴こえてきます 室積海岸 昔も今も やさしく私を 迎えてくれる 室積海岸 光あふれて あの日と同じ 風が吹いてます 室積海岸 昔も今も やさしく私を 迎えてくれる | あさみちゆき | 星川裕二 | 網倉一也 | 矢野立美 | 何年ぶりでしょう バスに揺られて ひとり訪ねた ふるさとの海 白い砂浜 松林 水平線に 夏の雲 思い出します あの夏休み 家族そろって 海の家 弟の 絵日記は 浮き輪 西瓜(すいか)に かき氷 室積海岸 光あふれて あの日と同じ 風が吹いてます 室積海岸 ひとりたたずみ あの日の私 探しています あの日の自分に ふと会いたくなって 何が何でも 帰りたかった 都会暮らしに 心が折れて 誰かの温もり ほしかった 思い出します 花火の夜を 家族そろって 浴衣(ゆかた)に団扇(うちわ) 湯上りの 父と母 ビール 枝豆 笑い声 室積海岸 ひとり歩けば あの日の声が 聴こえてきます 室積海岸 昔も今も やさしく私を 迎えてくれる 室積海岸 光あふれて あの日と同じ 風が吹いてます 室積海岸 昔も今も やさしく私を 迎えてくれる |
愛染桜愛を染める 桜と書いて 愛染桜 兄さん あなたに習って書いた あれは幾つの 春のこと 白い白い 桜が 今年も咲いて 空に舞う 愛って どんな色してるのと 聞いたわね あの日 今も答えは わからないまま 明日 私 嫁ぎます 愛という字 何度も書いて 書いては消した 兄さん あなたは恋していたの 今は知る術(すべ) ないけれど 白い白い はなびら 天から届く 文(ふみ)ですか おまえの色で 愛せばいいと 言ってくれますか 背伸びしないで 歩いて行けと 背中押して くれますか 白い白い 桜が 今年も咲いて 空に舞う おまえの色で 愛せばいいと 言ってくれますね 桜吹雪に つつまれながら 明日 私 嫁ぎます 桜吹雪に つつまれながら 明日 私 嫁ぎます | あさみちゆき | さくらちさと | 鈴木キサブロー | 宮崎慎二 | 愛を染める 桜と書いて 愛染桜 兄さん あなたに習って書いた あれは幾つの 春のこと 白い白い 桜が 今年も咲いて 空に舞う 愛って どんな色してるのと 聞いたわね あの日 今も答えは わからないまま 明日 私 嫁ぎます 愛という字 何度も書いて 書いては消した 兄さん あなたは恋していたの 今は知る術(すべ) ないけれど 白い白い はなびら 天から届く 文(ふみ)ですか おまえの色で 愛せばいいと 言ってくれますか 背伸びしないで 歩いて行けと 背中押して くれますか 白い白い 桜が 今年も咲いて 空に舞う おまえの色で 愛せばいいと 言ってくれますね 桜吹雪に つつまれながら 明日 私 嫁ぎます 桜吹雪に つつまれながら 明日 私 嫁ぎます |
秋いちもんめ故郷(ふるさと)の夕焼けは 柿の木に 咲いている 川をみつめる 眼鏡(めがね)橋 風の匂いも なつかしい 落ち葉まぢかの 秋いちもんめ 故郷(ふるさと)の赤とんぼ 山裾(やますそ)に 群れるころ 母のちいさな 肩先に 羽根をやすめて 何語る 心淋しい 秋いちもんめ 故郷(ふるさと)の遠い空 初恋の 麦畑 語り尽くせぬ 思い出は 風に消えゆく 風車 思いださせる 秋いちもんめ | あさみちゆき | 高田ひろお | 網倉一也 | | 故郷(ふるさと)の夕焼けは 柿の木に 咲いている 川をみつめる 眼鏡(めがね)橋 風の匂いも なつかしい 落ち葉まぢかの 秋いちもんめ 故郷(ふるさと)の赤とんぼ 山裾(やますそ)に 群れるころ 母のちいさな 肩先に 羽根をやすめて 何語る 心淋しい 秋いちもんめ 故郷(ふるさと)の遠い空 初恋の 麦畑 語り尽くせぬ 思い出は 風に消えゆく 風車 思いださせる 秋いちもんめ |
サンゴ草の詩北の最果て 能取湖(のとろこ)の 短い秋を深紅(まっか)に 染める サンゴ草(そう)は 想い草(ぐさ) 遠いあの日に 母さんが 聴かせてくれた 子守唄 そっと歌って 染まります 忘れられない 想い出を 映しています 夕映えの空 サンゴ草(そう)は 想い草(ぐさ) 今は会えない あのひとと 交わした淡い 約束を 胸に灯して 染まります 青い湖面(みなも)に 白い雲 海鳥たちが 集(つど)って遊ぶ サンゴ草(そう)は 想い草(ぐさ) 心燃やして ふるさとを 守って生きた 父さんの 夢をつないで 染まります 夢をつないで 染まります | あさみちゆき | さくらちさと | 杉本眞人 | | 北の最果て 能取湖(のとろこ)の 短い秋を深紅(まっか)に 染める サンゴ草(そう)は 想い草(ぐさ) 遠いあの日に 母さんが 聴かせてくれた 子守唄 そっと歌って 染まります 忘れられない 想い出を 映しています 夕映えの空 サンゴ草(そう)は 想い草(ぐさ) 今は会えない あのひとと 交わした淡い 約束を 胸に灯して 染まります 青い湖面(みなも)に 白い雲 海鳥たちが 集(つど)って遊ぶ サンゴ草(そう)は 想い草(ぐさ) 心燃やして ふるさとを 守って生きた 父さんの 夢をつないで 染まります 夢をつないで 染まります |
梅雨のあとさきどうぞお先に お通りなさい 傘を傾(かし)げて ほほえんだ 見知らぬお方(かた)の ちいさな会釈(えしゃく) 小路(こみち)を 譲(ゆず)った 築地塀(ついじべい) 傘傾(かさかし)げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の心 心… どこかあなたに 空似の人よ 傘が消えてく 宵の町 見知らぬお方の 背中がきえる やすらぎ 温もり うしろ影 傘傾げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の雨よ 雨よ… 淡(あわ)い思いを 抱かせて消えた 雨に仄(ほの)かな 恋心 見知らぬお方と にどとは会えぬ あじさい 濡(ぬ)れ竹 糸柳(いとやなぎ) 傘傾げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の心 心… | あさみちゆき | 高田ひろお | 新井利昌 | | どうぞお先に お通りなさい 傘を傾(かし)げて ほほえんだ 見知らぬお方(かた)の ちいさな会釈(えしゃく) 小路(こみち)を 譲(ゆず)った 築地塀(ついじべい) 傘傾(かさかし)げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の心 心… どこかあなたに 空似の人よ 傘が消えてく 宵の町 見知らぬお方の 背中がきえる やすらぎ 温もり うしろ影 傘傾げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の雨よ 雨よ… 淡(あわ)い思いを 抱かせて消えた 雨に仄(ほの)かな 恋心 見知らぬお方と にどとは会えぬ あじさい 濡(ぬ)れ竹 糸柳(いとやなぎ) 傘傾げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の心 心… |
竹トンボ子守唄トンボになれない 竹トンボ トンボの真似して 飛ぶけれど 風向き次第で 竹トンボ キリモミしながら 舞い落ちる ああ 哀しいね 哀しいね… 飛ぶ羽根もたない もの同士 幸せ知らずの 子守唄 いっしょに歌おうか 竹トンボ 命が欲しかろ 竹トンボ 自由に空を 飛びたかろ 傷つくだけだと 知ってても 私もついつい 背伸びする ああ せつないね せつないね… お互い慰め 肩寄せて 幸せ知らずの 子守唄 いっしょに歌おうか 竹トンボ ああ さみしいね さみしいね… 頼りになるのは 自分だけ 幸せ知らずの 子守唄 いっしょに歌おうか 竹トンボ | あさみちゆき | 古野哲也 | 網倉一也 | | トンボになれない 竹トンボ トンボの真似して 飛ぶけれど 風向き次第で 竹トンボ キリモミしながら 舞い落ちる ああ 哀しいね 哀しいね… 飛ぶ羽根もたない もの同士 幸せ知らずの 子守唄 いっしょに歌おうか 竹トンボ 命が欲しかろ 竹トンボ 自由に空を 飛びたかろ 傷つくだけだと 知ってても 私もついつい 背伸びする ああ せつないね せつないね… お互い慰め 肩寄せて 幸せ知らずの 子守唄 いっしょに歌おうか 竹トンボ ああ さみしいね さみしいね… 頼りになるのは 自分だけ 幸せ知らずの 子守唄 いっしょに歌おうか 竹トンボ |
冬の花びら咲かない恋の 行く末を 愛(いと)しむような 冬の空 はらはら 恋しさ 降り積もる あなたと居れば 寒くはないわ どうぞ隠してよ このままふたり あぁ あぁ 雪が 雪が舞う 花には花の 咲く春が 蝶には蝶の 飛ぶ朝が ふたりの明日(あした)は いつ来るの この世に果てが あるならいっそ 越えて行きたいの 帳(とばり)の向こう あぁ あぁ 雪が 雪が舞う 角巻(かくま)きひとつ 身を寄せ合って 冬の花びらを 見上げるふたり あぁ あぁ 夢が 夢が舞う | あさみちゆき | さくらちさと | 鈴木キサブロー | | 咲かない恋の 行く末を 愛(いと)しむような 冬の空 はらはら 恋しさ 降り積もる あなたと居れば 寒くはないわ どうぞ隠してよ このままふたり あぁ あぁ 雪が 雪が舞う 花には花の 咲く春が 蝶には蝶の 飛ぶ朝が ふたりの明日(あした)は いつ来るの この世に果てが あるならいっそ 越えて行きたいの 帳(とばり)の向こう あぁ あぁ 雪が 雪が舞う 角巻(かくま)きひとつ 身を寄せ合って 冬の花びらを 見上げるふたり あぁ あぁ 夢が 夢が舞う |
お月さんとおりゃんせ夜の雀(すずめ)は どこで寝る きっと河原の 竹林(たけばやし) わたししんみり お酒を飲んで 今夜の宿を 探します 憎いあなたを 憎くする 明日(あす)がみえない 夜の闇 捨てたことなど 恨んじゃいない 返してほしい 春の夢 どこで生きても 生きられる なにもなくても 困らない わたし東京に 空ある限り くじけはしない 生きてゆく どうぞお月さん とおりゃんせ 夜があるから 朝がくる 朝の光に この目をさまし がんばるだけよ 今日もまた | あさみちゆき | 高田ひろお | 新井利昌 | | 夜の雀(すずめ)は どこで寝る きっと河原の 竹林(たけばやし) わたししんみり お酒を飲んで 今夜の宿を 探します 憎いあなたを 憎くする 明日(あす)がみえない 夜の闇 捨てたことなど 恨んじゃいない 返してほしい 春の夢 どこで生きても 生きられる なにもなくても 困らない わたし東京に 空ある限り くじけはしない 生きてゆく どうぞお月さん とおりゃんせ 夜があるから 朝がくる 朝の光に この目をさまし がんばるだけよ 今日もまた |
花火酒夜空に花の 満開を 眺めて暫し 花火酒 涼風渡る 縁側で 俳句を一句 ひと捻り ~玄関に 履く人なしの メッシュ靴~ あぁ… 日盛りやっと 遠のいて 金魚も跳ねた 鉢の中 西洋メロン 切りましょか 写真の人に 聞いてみる ~走る雲 籐椅子の上 雨近し~ あぁ… 髪切り虫の 鳴き声に 答えて暫し 夢見酒 畳の舞台 扇子持ち ちょっと気取って ひと踊り ~夏来ても 被る人なし パナマ帽~ あぁ… | あさみちゆき | 浅木しゅん | 杉本眞人 | | 夜空に花の 満開を 眺めて暫し 花火酒 涼風渡る 縁側で 俳句を一句 ひと捻り ~玄関に 履く人なしの メッシュ靴~ あぁ… 日盛りやっと 遠のいて 金魚も跳ねた 鉢の中 西洋メロン 切りましょか 写真の人に 聞いてみる ~走る雲 籐椅子の上 雨近し~ あぁ… 髪切り虫の 鳴き声に 答えて暫し 夢見酒 畳の舞台 扇子持ち ちょっと気取って ひと踊り ~夏来ても 被る人なし パナマ帽~ あぁ… |
夜祭り囃子祭りは火の色 笛太鼓 ぴいひゃら神楽(かぐら)が 風に舞う あやもにしきも 織り交ぜた 闇は一夜(ひとよ)の 万華鏡 遊べや遊べ みな遊べ おかめも般若も みな遊べ てれつく天狗も ひょっとこも 祭り囃子で 福が来る エー 福が来る 神代(かみよ)の時代の むかしから つづいた祭りだ 夜祭りだ お神酒(みき)徳利(とっくり) ころがれば 月も浮かれて 踊りだす 踊れや踊れ みな踊れ 赤鬼青鬼 みな踊れ あの世もこの世も 輪におさめ 祭り囃子で 夜が明ける エー 夜が明ける 笑えや笑え みな笑え 浮き世を忘れて みな笑え まやかしあやかし 世の習い 祭り囃子で 福が来る エー 福が来る | あさみちゆき | さくらちさと | 鈴木キサブロー | | 祭りは火の色 笛太鼓 ぴいひゃら神楽(かぐら)が 風に舞う あやもにしきも 織り交ぜた 闇は一夜(ひとよ)の 万華鏡 遊べや遊べ みな遊べ おかめも般若も みな遊べ てれつく天狗も ひょっとこも 祭り囃子で 福が来る エー 福が来る 神代(かみよ)の時代の むかしから つづいた祭りだ 夜祭りだ お神酒(みき)徳利(とっくり) ころがれば 月も浮かれて 踊りだす 踊れや踊れ みな踊れ 赤鬼青鬼 みな踊れ あの世もこの世も 輪におさめ 祭り囃子で 夜が明ける エー 夜が明ける 笑えや笑え みな笑え 浮き世を忘れて みな笑え まやかしあやかし 世の習い 祭り囃子で 福が来る エー 福が来る |
ニッポン・春夏秋冬お正月がきて すこしばかり 襟を正して お雑煮を いただいて あけましておめでとう 桜が咲き誇り 春の陽気に 誘われながら くしゃみなど ひとつして ごきげんよう 春風さん 桃の節句に こいのぼり 梅雨に雨傘 待ちぼうけ 折々の暮らしのなかで 泣いて笑って 感謝して 過ぎゆく日々に ありがとう 日本人だね… 暑い夏がきて 暑中お見舞い そっと認め 打ち水で 涼をとる こんにちは 下駄の音 芒の穂がゆれ 十五夜ですね 今宵この夜 さみしさが ふとつのり こんはんは お月さん 月見団子に お母さん 雁が飛び立ち 秋祭り 折々の暮らしのなかで 泣いて笑って 感謝して 過ぎゆく日々に ありがとう 家族そろって 年越しに お蕎麦をいただく しあわせは 折々の暮らしのなかで 慎ましやかに ありがとう 過ぎゆく日々に ありがとう 日本人だね… | あさみちゆき | 高田ひろお | 網倉一也 | | お正月がきて すこしばかり 襟を正して お雑煮を いただいて あけましておめでとう 桜が咲き誇り 春の陽気に 誘われながら くしゃみなど ひとつして ごきげんよう 春風さん 桃の節句に こいのぼり 梅雨に雨傘 待ちぼうけ 折々の暮らしのなかで 泣いて笑って 感謝して 過ぎゆく日々に ありがとう 日本人だね… 暑い夏がきて 暑中お見舞い そっと認め 打ち水で 涼をとる こんにちは 下駄の音 芒の穂がゆれ 十五夜ですね 今宵この夜 さみしさが ふとつのり こんはんは お月さん 月見団子に お母さん 雁が飛び立ち 秋祭り 折々の暮らしのなかで 泣いて笑って 感謝して 過ぎゆく日々に ありがとう 家族そろって 年越しに お蕎麦をいただく しあわせは 折々の暮らしのなかで 慎ましやかに ありがとう 過ぎゆく日々に ありがとう 日本人だね… |
昭和純情歌上手に生きて 行けないと 言葉少なに 背を向ける 純な心で 不器用な そんなあなたが 好きでした もういちど 昔のように ひたむきに ひたむきに 一途に生きて 疲れたら わたしの胸で おやすみよ 昭和純情 ああ 熱いひと 傷つくことも おそれずに はじめて親に 逆らった 純なこの恋 つらぬいて ずっとあなたに ついて来た もういちど 昔のように くちびるに くちびるに 恋歌のせて 逝く春を 見送りながら しみじみと 昭和純情 ああ 泣かせるね もういちど 昔のように 夢をみて 夢をみて 微笑みながら 来る春を 待ちわびながら 生きましょう 昭和純情 ああ 熱いひと | あさみちゆき | 星川裕二 | 杉本眞人 | 佐藤和豊 | 上手に生きて 行けないと 言葉少なに 背を向ける 純な心で 不器用な そんなあなたが 好きでした もういちど 昔のように ひたむきに ひたむきに 一途に生きて 疲れたら わたしの胸で おやすみよ 昭和純情 ああ 熱いひと 傷つくことも おそれずに はじめて親に 逆らった 純なこの恋 つらぬいて ずっとあなたに ついて来た もういちど 昔のように くちびるに くちびるに 恋歌のせて 逝く春を 見送りながら しみじみと 昭和純情 ああ 泣かせるね もういちど 昔のように 夢をみて 夢をみて 微笑みながら 来る春を 待ちわびながら 生きましょう 昭和純情 ああ 熱いひと |
月猫飼われもしない 捨てられ猫も 丸い月夜に 夢も見る この次もしも 生まれてきたら 甘え上手な チンチラがいい 灯り窓の その中なんか どうせ嘘だらけ きれい事 いつからだろうか 誰のせいだろうか ささくれだらけの この胸 撫でて 撫でてくれたなら 可愛い声して 鳴いてあげる 背中丸めて 寂しさ抱え 私 満ちない月猫 ブロック塀を 器用に渡り シャレた外車の パーキング しばらくここで 休んでみるか 爪を磨いて 幸せぶって 闇夜ばかり 歩いていると 夢のかけらすら 気付かない 思い出雨に ずぶ濡れる前に 合わない肌でも 重ねて 腹を見せて 寝ころべば どこまで本気で 惚れてくれる 置いてかないで ほっとかないで 私 あなたの月猫 撫でて 撫でてくれたなら 可愛い声して 鳴いてあげる 背中丸めて 寂しさ抱え 私 満ちない月猫 | あさみちゆき | 宮田純花 | 宮田純花 | 佐藤和豊 | 飼われもしない 捨てられ猫も 丸い月夜に 夢も見る この次もしも 生まれてきたら 甘え上手な チンチラがいい 灯り窓の その中なんか どうせ嘘だらけ きれい事 いつからだろうか 誰のせいだろうか ささくれだらけの この胸 撫でて 撫でてくれたなら 可愛い声して 鳴いてあげる 背中丸めて 寂しさ抱え 私 満ちない月猫 ブロック塀を 器用に渡り シャレた外車の パーキング しばらくここで 休んでみるか 爪を磨いて 幸せぶって 闇夜ばかり 歩いていると 夢のかけらすら 気付かない 思い出雨に ずぶ濡れる前に 合わない肌でも 重ねて 腹を見せて 寝ころべば どこまで本気で 惚れてくれる 置いてかないで ほっとかないで 私 あなたの月猫 撫でて 撫でてくれたなら 可愛い声して 鳴いてあげる 背中丸めて 寂しさ抱え 私 満ちない月猫 |
あの日のままのカレンダー10年後の今日 また逢おうと あなたとの約束を まだ覚えてる 若すぎた きっと それだけだった 別れた 理由なんて 10年は 長すぎるよ 待つのには 長すぎる 10年は 短すぎる 忘れるには 短すぎる 心の中に今でも あの日のままのカレンダー 倖せってそう 何だろうと 考えて立ち止まり ふと空を見る 昔より すこし 上手になった 心に 嘘つくこと 10年は 長すぎるよ ひとりでは 長すぎる 10年は 短すぎる 忘れるには 短すぎる 優しい人の隣りで あなたを今も 愛してる 10年は 長すぎるよ 待つのには 長すぎる 10年は 短すぎる 忘れるには 短すぎる 心の中に今でも あの日のままのカレンダー | あさみちゆき | 田久保真見 | 山崎ハコ | 矢野立美 | 10年後の今日 また逢おうと あなたとの約束を まだ覚えてる 若すぎた きっと それだけだった 別れた 理由なんて 10年は 長すぎるよ 待つのには 長すぎる 10年は 短すぎる 忘れるには 短すぎる 心の中に今でも あの日のままのカレンダー 倖せってそう 何だろうと 考えて立ち止まり ふと空を見る 昔より すこし 上手になった 心に 嘘つくこと 10年は 長すぎるよ ひとりでは 長すぎる 10年は 短すぎる 忘れるには 短すぎる 優しい人の隣りで あなたを今も 愛してる 10年は 長すぎるよ 待つのには 長すぎる 10年は 短すぎる 忘れるには 短すぎる 心の中に今でも あの日のままのカレンダー |
かすみ草エレジー生まれたときに 人生が 引き立て役に 決まっていても 哀しいさだめ 恨みもしない ささやかで 強い花 かすみ草 かすみ草 おまえのように なれたなら かすみ草 かすみ草 こわれた夢が 散らばるように 咲いてる 白い花 子供のころは 信じてた 大人になれば 強くなれると 傷つくほどに 優しくなれる 今だって 信じてる かすみ草 かすみ草 おまえのように なれたなら かすみ草 かすみ草 星のかけらが またたくように 泣いてる 白い花 かすみ草 かすみ草 あなたのそばで 生きてゆく かすみ草 かすみ草 あなたの夢に 寄り添いながら 咲きたい 白い花 | あさみちゆき | 田久保真見 | 山崎ハコ | 矢野立美 | 生まれたときに 人生が 引き立て役に 決まっていても 哀しいさだめ 恨みもしない ささやかで 強い花 かすみ草 かすみ草 おまえのように なれたなら かすみ草 かすみ草 こわれた夢が 散らばるように 咲いてる 白い花 子供のころは 信じてた 大人になれば 強くなれると 傷つくほどに 優しくなれる 今だって 信じてる かすみ草 かすみ草 おまえのように なれたなら かすみ草 かすみ草 星のかけらが またたくように 泣いてる 白い花 かすみ草 かすみ草 あなたのそばで 生きてゆく かすみ草 かすみ草 あなたの夢に 寄り添いながら 咲きたい 白い花 |
交差点人波が 行く道ふさぐ 地下鉄の小さな出口 いつだって 遅れてばかり 走り出す 心空回り 通りのむこう あなた待つ cafe スクランブルじゃない 信号は 二回渡らないと たどり着けない 車よ 急いで 流れ去って 点滅 急いで 色を変えて らせん模様の もどかしさ 交差点は赤と青のつむじ風 始まりは いつも突然 一日ですべてが変わる あの日から 慌ててばかり 何をしても 心空回り やっと貴方に たどり着いても 次々割れるシャボン みたいに 会話途切れ途切れ もう泣き笑い 私を ゆっくり 好きになって 時間よ ゆっくり 過ぎて行って 外はすっかり 星の中 交差点を走る人は恋してる 私を ゆっくり 好きになって 時間よ ゆっくり 過ぎて行って 外はすっかり 星の中 交差点を走る人は恋してる | あさみちゆき | 宮田純花 | あさみちゆき | 澤口和彦 | 人波が 行く道ふさぐ 地下鉄の小さな出口 いつだって 遅れてばかり 走り出す 心空回り 通りのむこう あなた待つ cafe スクランブルじゃない 信号は 二回渡らないと たどり着けない 車よ 急いで 流れ去って 点滅 急いで 色を変えて らせん模様の もどかしさ 交差点は赤と青のつむじ風 始まりは いつも突然 一日ですべてが変わる あの日から 慌ててばかり 何をしても 心空回り やっと貴方に たどり着いても 次々割れるシャボン みたいに 会話途切れ途切れ もう泣き笑い 私を ゆっくり 好きになって 時間よ ゆっくり 過ぎて行って 外はすっかり 星の中 交差点を走る人は恋してる 私を ゆっくり 好きになって 時間よ ゆっくり 過ぎて行って 外はすっかり 星の中 交差点を走る人は恋してる |
いとし子よいとし子よ いとし子よ 我が腕に抱かれし いとし子よ 泣き声聞きて 喜び思う 変わらぬ愛をこめて 慈しみ育てることを誓う ああ… いとし子よ いとし子よ いとし子よ 我が腕に抱かれし いとし子よ 微笑もちて 我を見つめ 我も微笑 優しく厳しく 慈しみ育てることを誓う ああ… いとし子よ いとし子よ いとし子よ 我が腕に抱かれし いとし子よ 人を愛して 命を愛し 海を愛して 大地を愛す この世の全てを愛せるように ああ… いとし子よ ああ… いとし子よ | あさみちゆき | 小鳥沢 | あさみちゆき | 澤口和彦 | いとし子よ いとし子よ 我が腕に抱かれし いとし子よ 泣き声聞きて 喜び思う 変わらぬ愛をこめて 慈しみ育てることを誓う ああ… いとし子よ いとし子よ いとし子よ 我が腕に抱かれし いとし子よ 微笑もちて 我を見つめ 我も微笑 優しく厳しく 慈しみ育てることを誓う ああ… いとし子よ いとし子よ いとし子よ 我が腕に抱かれし いとし子よ 人を愛して 命を愛し 海を愛して 大地を愛す この世の全てを愛せるように ああ… いとし子よ ああ… いとし子よ |
出さない手紙を書いてます三軒茶屋から 引っ越しました 二匹の猫も 一緒です 猫好き大家の おばさんが 時々遊びに 来ています あんたと暮らして わかったことは いっぱいあった 気がします あんたが大嘘 つく時は いつでも小鼻が ふくらんだ それでも別れりゃ 淋しくて 出さない手紙を 書いてます 切手がわりに 口紅押しあてて 春夏秋冬(はるなつあきふゆ) よく笑ったね 桜を巡る 旅をして 夏には海辺の 灯台で 線香花火を 見つめてた 男と女は 永遠の謎 合鍵なんて ありゃしない どちらが悪いか 神様も わからぬまんまで 別れたね 今でも時々 あの頃の 夕陽に染まった 石段に 腰をおろせば ふたつの影法師 それでも別れりゃ 淋しくて 出さない手紙を 書いてます 切手がわりに 口紅押しあてて | あさみちゆき | 喜多條忠 | 岡千秋 | 石倉重信 | 三軒茶屋から 引っ越しました 二匹の猫も 一緒です 猫好き大家の おばさんが 時々遊びに 来ています あんたと暮らして わかったことは いっぱいあった 気がします あんたが大嘘 つく時は いつでも小鼻が ふくらんだ それでも別れりゃ 淋しくて 出さない手紙を 書いてます 切手がわりに 口紅押しあてて 春夏秋冬(はるなつあきふゆ) よく笑ったね 桜を巡る 旅をして 夏には海辺の 灯台で 線香花火を 見つめてた 男と女は 永遠の謎 合鍵なんて ありゃしない どちらが悪いか 神様も わからぬまんまで 別れたね 今でも時々 あの頃の 夕陽に染まった 石段に 腰をおろせば ふたつの影法師 それでも別れりゃ 淋しくて 出さない手紙を 書いてます 切手がわりに 口紅押しあてて |
神保町ずっとあなたが さがしてた 古本みつけた 夕まぐれ 留守番電話に 吹き込みましょか 別れて幾年(いくとせ) 未練でしょうか あなたに逢いたい そのたびに 神保町へ 来てしまう 本を百冊 読んだけど 幸せの意味 つかめぬままに 昭和レトロの 喫茶店 落書きだらけの レンガ壁 ずっと一緒と 綴った夢は 青春時代の たわむれですか あなたに逢いたい そのたびに 神保町へ 来てしまう 本を百冊 読んだけど 優しさの意味 わからぬままに 白山通りの 夕焼けが 真っ赤に染める 人の波 違う生き方 選んでも あなたへの愛 まだ燃え残る | あさみちゆき | 小泉厚子 | 山崎ハコ | 伊戸のりお | ずっとあなたが さがしてた 古本みつけた 夕まぐれ 留守番電話に 吹き込みましょか 別れて幾年(いくとせ) 未練でしょうか あなたに逢いたい そのたびに 神保町へ 来てしまう 本を百冊 読んだけど 幸せの意味 つかめぬままに 昭和レトロの 喫茶店 落書きだらけの レンガ壁 ずっと一緒と 綴った夢は 青春時代の たわむれですか あなたに逢いたい そのたびに 神保町へ 来てしまう 本を百冊 読んだけど 優しさの意味 わからぬままに 白山通りの 夕焼けが 真っ赤に染める 人の波 違う生き方 選んでも あなたへの愛 まだ燃え残る |
四畳半の蝉あなたに捨てられた 人生は 生きているのが 辛いから 電気も消して 布団にくるまり わたしは時々 死ぬのです 二日も三日も 何もせず 泣き声ひとつ あげないで 四畳半一間 じっとして 土に還った 蝉のように 二人の夏の日は 過ぎ去って 枯葉舞い散る 秋が来て 食事もせずに 心も置き去り 私はやっぱり 死ぬのです 朝から晩まで ひとりきり 訪ねてくれる 人もなく 四畳半一間 丸くなり 土に還った 蝉のように 羽ばたく羽さえ もうないの どこへも心 飛べないわ 四畳半一間 眠るのよ 土に還った 蝉のように | あさみちゆき | 結木瞳 | 山崎ハコ | 伊戸のりお | あなたに捨てられた 人生は 生きているのが 辛いから 電気も消して 布団にくるまり わたしは時々 死ぬのです 二日も三日も 何もせず 泣き声ひとつ あげないで 四畳半一間 じっとして 土に還った 蝉のように 二人の夏の日は 過ぎ去って 枯葉舞い散る 秋が来て 食事もせずに 心も置き去り 私はやっぱり 死ぬのです 朝から晩まで ひとりきり 訪ねてくれる 人もなく 四畳半一間 丸くなり 土に還った 蝉のように 羽ばたく羽さえ もうないの どこへも心 飛べないわ 四畳半一間 眠るのよ 土に還った 蝉のように |