林檎ッコフランク永井 | フランク永井 | 佐伯孝夫 | 渡久地政信 | | 林檎ッコ 林檎ッコ くにを出てから もう三年だ 旅から旅の さすらいぐらし 林檎ッコ 林檎ッコ おまえを見るたび 想い出す 帰りたくなる ふるさとだ 林檎ッコ 林檎ッコ 知らぬこの街 果物店で お前は紅く 微笑みかける 林檎ッコ 林檎ッコ 泣きつつ別れた あの娘 いまも林檎を 作るやら 林檎ッコ 林檎ッコ 甘くかなしい あの娘の声が 早よさ帰れと 呼んでるようで 林檎ッコ 林檎ッコ 涙をながして ゆきすぎる 肩に夜霧が 青く降る |
湖愁舟木一夫 | 舟木一夫 | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | 杉村俊博 | 悲しい恋の なきがらは そっと流そう 泣かないで かわいあの娘よ さようなら たそがれせまる 湖(みずうみ)の 水に浮かべる 木の葉舟 ひとりの旅の 淋(さび)しさは 知っていたのさ 始めから はぐれ小鳩か 白樺の こずえに一羽 ほろほろと 泣いて涙で 誰(たれ)を呼ぶ 夕星(ゆうぼし)一つ 又一つ ぬれた瞳を しのばせる 思い出すまい なげくまい 東京は遠い あの峰(みね)を 越えてはるかな 空のはて |
お富さん福田こうへい | 福田こうへい | 山崎正 | 渡久地政信 | 高田弘 | 粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん 生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏の お富さん エッサオー 源治店(げんやだな) 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風もしみるよ 傷の跡 久しぶりだな お富さん 今じゃ異名も 切られの与三よ これで一分(いちぶ)じゃ お富さん エッサオー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情かけたが 身の運命(さだめ) 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エッサオー 茶わん酒 逢えばなつかし 語るも夢さ だれが弾くやら 明烏(あけがらす) ついて来る気か お富さん 命短く 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エッサオー 地獄雨 |
お富さん氷川きよし | 氷川きよし | 山崎正 | 渡久地政信 | 石倉重信 | 粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん 生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏の お富さん エーサォー 玄冶店 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風も沁みるよ 傷の跡 久しぶりだな お富さん 今じゃ呼び名も 切られの与三よ これで一分じゃ お富さん エーサォー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情けかけたが 身のさだめ 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エーサォー 茶わん酒 逢えばなつかし 語るも夢さ 誰が弾くやら 明烏 ついてくる気か お富さん 命みじかく 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エーサォー 地獄雨 |
踊子氷川きよし | 氷川きよし | 喜志邦三 | 渡久地政信 | 石倉重信 | さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ船が出る 天城峠で 会(お)うた日は 絵のように あでやかな 袖が雨に 濡れていた 赤い袖に 白い雨…… 月のきれいな 伊豆の宿 紅いろの 灯(ともしび)に かざす扇 舞いすがた 細い指の なつかしさ…… さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ船が出る 下田街道 海を見て 目をあげた 前髪の ちいさな櫛も 忘られぬ 伊豆の旅よ さようなら…… |
宇宙博音頭橋幸夫・三沢あけみ | 橋幸夫・三沢あけみ | 吉川静夫 | 渡久地政信 | 小山恭弘 | 愛は世界の 合いことば 一つ一つを 積み重ね 届いた宇宙が ここに在る 生きてることの 幸せを この目で見極め たしかめる 日本列島 希望の夜明け 花の東京で 開く世紀の宇宙博 空は遠いが もう近い 一つ一つを 基礎(もと)にして 拓いた宇宙が ここに在る 科学を信じ 幸せを この日に刻んで 遺(のこ)すため 日本列島 希望の夜明け 花の東京で 開く世紀の宇宙博 夢は生命(いのち)の 虹の色 一つ一つを 寄せ集め 探した宇宙が ここに在る 平和に暮らす 幸せを この手で互いに にぎりしめ 日本列島 希望の夜明け 花の東京で 開く世紀の宇宙博 人類(ひと)の住む世を 美しく 一つ一つを 祈りあい 求めた宇宙が ここに在る 世界はひとつ 幸せを この身に感じて 踊る詩(うた) 日本列島 希望の夜明け 花の東京で 開く世紀の宇宙博 |
島のブルース野村美菜 | 野村美菜 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | 奄美なちかしや 蘇鉄(そてつ)のかげで 泣けばゆれます サネン花ョ ながい黒髪 島むすめ島むすめョ 愛人(かな)はいまごろ 起きてか寝てか 淋しがらせる 浜千鳥ョ 南風(はえ)のふく夜は ねむられぬねむられぬョ 夏のおどりは 七日と七夜 みんな知り候(しょ)る 月の夜ョ 名瀬の港の 船がでる船がでるョ 着せてみせたい 大島つむぎ わすれられない あのひとにョ なさけひとすじ 島むすめ島むすめョ |
踊子野路由紀子 | 野路由紀子 | 喜志邦三 | 渡久地政信 | | さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ 船が出る 天城峠で 会(お)うた日は 絵のように あでやかな 袖が雨に 濡れていた 赤い袖に 白い雨…… 月のきれいな 伊豆の宿 紅いろの 灯(ともしび)に かざす扇 舞いすがた 細い指の なつかしさ…… さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ……ああ 船が出る 下田街道 海を見て 目をあげた 前髪の 小さな櫛も 忘られぬ 伊豆の旅よ さようなら…… |
東京アンナ永井裕子 | 永井裕子 | 藤間哲郎 | 渡久地政信 | | ライトの虹を 踏みながら 銀座の夜を ひらく薔薇 ああ 誰か呼ぶ 舞姫の その名はアンナ 東京アンナ 噂のアンナ 柔(やわ)らな肌を 黒髪に 隠せど甘き 流し瞳(め)よ ああ 誰ゆえに 情熱の その名はアンナ 東京アンナ 妖(あや)しきアンナ 重ねる酒の 激しさは 耐(こら)えた恋の しわざやら ああ 誰が知ろ くずれ咲く その名はアンナ 東京アンナ 吐息のアンナ |
上海帰りのリル東京大衆歌謡楽団 | 東京大衆歌謡楽団 | 東条寿三郎 | 渡久地政信 | 東京大衆歌謡楽団 | 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂はリル 上海帰りのリル リル 甘い切ない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのかリル 誰かリルを 知らないか 黒いドレスを見た 泣いていたのを見た 戻れこの手にリル 上海帰りのリル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で 何も言わずに 別れた瞳 リル リル 一人さまようリル 誰かリルを 知らないか 海を渡ってきた ひとりぼっちで来た 望みすてるなリル 上海帰りのリル リル 暗い運命は 二人で分けて 共に暮らそう 昔のままで リル リル 今日も会えないリル 誰かリルを 知らないか |
お富さんTemiyan. | Temiyan. | 山崎正 | 渡久地政信 | | 粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん 生きていたとは お釈迦様でも 知らぬ仏の お富さん エーサオー げんやだな 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風もしみるよ 傷のあと 久しぶりだな お富さん 今じゃよび名も 切られの与三(よさ)よ これで一分じゃ お富さん エーサオー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情けかけたが 身のさだめ 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エーサオー 茶わん酒 逢えばなつかし 語るも夢さ だれが弾くやら 明烏 ついて来る気か お富さん 命 短く 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エーサオー 地獄雨 |
上海帰りのリル 津村謙 | 津村謙 | 東条寿三郎 | 渡久地政信 | | 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂は リル 上海帰りの リル リル 甘いせつない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのか リル だれかリルを 知らないか 黒いドレスを見た 泣いていたのを見た もどれこの手に リル 上海帰りの リル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で 何もいわずに 別れた瞳 リル リル ひとりさまよう リル だれかリルを 知らないか 海を渡ってきた ひとりぼっちで来た 望み捨てるな リル 上海帰りの リル リル 暗い運命(さだめ)は 二人でわけて 共に暮らそう 昔のままで リル リル きょうも逢えない リル だれかリルを 知らないか |
東京の椿姫津村謙 | 津村謙 | 東条寿三郎 | 渡久地政信 | | 窓うつ風の ためいきか 更けてネオンの 点る街 その名は 知らない いつか寂しく 浮ぶ顔 あゝ思い出の 胸にすむ 東京の椿姫 嘆きの酒に 酔いしれて なにも云わずに 泣いていた その名は 知らない 夢にしみこむ 古い傷 あゝさすらいの 君いずこ 東京の椿姫 夜霧の街に つつまれて 暗いさだめの 果てを行く その名は 知らない 呼ぶな彼方の 白い星 あゝ胸に咲き 胸に散る 東京の椿姫 |
待ちましょう津村謙 | 津村謙 | 矢野亮 | 渡久地政信 | | 待ちましょう 待ちましょう やがて来る その日まで 淋しくって 淋しくって とても たまらぬ朝は そよ風に 逃げてゆく 夢のあと追いながら 待ちましょう 待ちましょう 胸のうつろを 抱きしめて 待ちましょう 待ちましょう 二度と来ぬ さだめでも 苦しくって 苦しくって とても たまらぬ夜は 遥かなる 空ながめ 星に呼びかけながら 待ちましょう 待ちましょう 胸のカレンダー 抱きしめて |
マドロス追分津村謙 | 津村謙 | 矢野亮 | 渡久地政信 | | 愛(いと)しおまえをヨー 甲板(デッキ)で呼べばヨー 暗い波間を 鴎になって 恋し恋しと 泣き泣き飛んだ 遠い港へ 泣き泣き飛んだ 無事で着いたかヨー おまえの夢にヨー 俺らマドロスヨー 北海道暮らしヨー 荒(すさ)ぶ暴風(あらし)も 怖くはないが 愛(いと)しおまえと せつない別れ ままにならない せつない別れ せめて逢おうかヨー 夜ごとの夢でヨー 愛しおまえをヨー 船倉(ハッチ)で偲びゃヨー 暗い夜空の 粉雪となって 窓のガラスに 凍って積もる 痛む思いが 凍って積もる さぞや寒かろヨー 今夜の夢はヨー |
マルーシャ可愛いや津村謙 | 津村謙 | 松村又一 | 渡久地政信 | | そなたと別れの 夜はつらい 別れてしまえば ネエ マルーシャ 可愛いそなたの 唇は ほかの男に 触れるだろ 夜はまっくらだ 夜はこわい マルーシャ 可愛いや 可愛いや マルーシャ 赤いサラファン 目にしみる 別れたあとで ネエ マルーシャ 憎い悪魔が しのびより そなたの心を さそうだろう 丸いえくぼが 気にかかる マルーシャ 可愛いや 可愛いや マルーシャ 男の心は 恋と酒 復活祭(まつり)の夜は ネエ マルーシャ 可愛いそなたと 手をくんで 踊りあかそよ 夜明けまで もえるペチカの 火のそばで マルーシャ 可愛いや 可愛いや マルーシャ |
リルを探してくれないか津村謙 | 津村謙 | 東條寿三郎 | 渡久地政信 | | 街で泣いてたリル 噂ばかりのリル たずね歩いて 幾年月も 過ぎてせつなく 涙であえぐ どこに消えたかリル くにも知らないリル 上海帰りの 上海帰りの リルを探してくれないか 泣いて手を振るリル 霧の四馬路(スマロ)のリル 忘れられない あの面影の 今日はいずこで 昔をしのぶ 共に暮らしたリル 胸にさまようリル 上海帰りの 上海帰りの リルに会わせてくれないか 辛い旅路のリル 一人ぼっちのリル いつか都の 夜空の涯に 落ちた星さえ 心に熱い 変りはてるなリル 呼べど答えぬリル 上海帰りの 上海帰りの リルを見つけてくれないか |
上海帰りのリルちあきなおみ | ちあきなおみ | 東条寿三郎 | 渡久地政信 | 倉田信雄 | 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂はリル 上海帰りのリル リル 甘いせつない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのか リル だれかリルを 知らないか 黒いドレスを見た 泣いていたのを見た もどれこの手にリル 上海帰りのリル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で 何もいわずに 別れた瞳 リル リル ひとりさまよう リル だれかリルを 知らないか 海を渡って来た ひとりぼっちで来た 望み捨てるな リル 上海帰りの リル リル 暗い運命(さだめ)は ふたりでわけて ともに暮らそう 昔のままで リル リル きょうも逢えない リル だれかリルを 知らないか |
島のブルース田端義夫 | 田端義夫 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | 小谷充 | 奄美なちかしゃ 蘇鉄のかげで 泣けばゆれます サネン花ヨ ながい黒髪 島むすめ 島むすめヨ 愛人(かな)はいまごろ 起きてか寝てか 淋しがらせる 浜千鳥ヨ 南風(はえ)のふく夜は ねむられぬ ねむられぬヨ 夏のおどりは 七日と七夜 みんな知り候る 月の夜ヨ 名瀬の港の 船がでる 船がでるヨ 着せてみせたい 大島つむぎ わすれられない あのひとにヨ なさけひとすじ 島むすめ 島むすめヨ |
雨とひとり者曽根史郎 | 曽根史郎 | 佐伯孝夫 | 渡久地政信 | | 今日も雨 しゃくな雨 雨はふるふる 銀座うら 軒端づたいに 肩先すぼめ チョンガ淋しや 傘もない 通るあの娘は 相合傘か お茶をのむほど 銭(ぜに)はなし どうせおいらは遣る瀬ないない チョンガ チョンガ。 赤い傘 青い傘 腕を組み組み いそいそと どこへゆこうと 二人はいいね チョンガ侘しや 獨りもの 雨は冷たし あて先ゃないし 映画見るにも連れはなし どうせおいらは遣る瀬ないない チョンガ チョンガ。 仰ぐ空 やまぬ雨 暮れてゆくゆく 灯がともる 唄が流れる マンボがはずむ チョンガ哀しや 傘もない 濡れてゆくほど 粹ではないよ いつになったら 嫁がくる どうせおいらは遣る瀬ないない チョンガ チョンガ。 |
横丁名物浪曲ぶろ曽根史郎 | 曽根史郎 | 吉田弘 | 渡久地政信 | | 待ってましたと 二タ声三声 湯気のあちらで 声がする きかせましょうかネ 石松さん いつか噂も たちまして 横丁名物 名調子 おそまつながらも 一席を。 うまいもンだと また手が鳴れば 名代なりけり 東海道 いつか気ッ風もネ 大政さん かじり覚えの 仁義やら 横丁名物 のど自慢 悪声ながらも つとめましょう。 木戸は開放 どちらを向こと なじみばかりの 風呂の中 飲みな喰いねえ 神田ッ子 丁度、時間と なりまして 横丁名物 ひと捻り 続きは明日の おたのしみ。 |
想い出のランプに灯を入れて三条町子 | 三条町子 | 矢野亮 | 渡久地政信 | | 淋しくなれば モン・シェール 想い出のランプに 灯をいれて 過ぎし日の たのし夢 くりかえす わたし 貴方は いつかきっと この胸にかえる 逢いたくなれば モン・シェール あの空にまたたく 星を呼び なつかしい 面影の あとを追う わたし 貴方は 今はどこで この星を見てる 泣きたくなれば モン・シェール マロニエの花咲く 街に来て あてのない 幸福(しあわせ)を 待ちわびる わたし 貴方は いつか逢った この街にかえる |
さすらいのラーニャ三条町子 | 三条町子 | 松村又一 | 渡久地政信 | | きりの深い夜だった キタイスカヤの街かどで 涙乍らに別れたラーニャ ラーニャ いとしのラーニャ 今宵いづこで 泣いているやら 忘れられないその名よ ラーニャ いとしのラーニャ 夢と消えた恋だった 赤いオゴニカ抱きしめて 泣ける思いで別れたラーニャ ラーニャ いとしのラーニャ めぐりあう日は いつの事やら かわいひとみのその名よラーニャ いとしのラーニャ きりの深い夜だった セントポールの鐘(かね)の音が 胸にきざんで別れたラーニャ ラーニャ いとしのラーニャ 春はふたゝびかえり来るやら 呼べどはかないその名よ ラーニャ いとしのラーニャ |
背広姿の渡り鳥佐川満男 | 佐川満男 | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | 近藤進・渡久地政信 | 辛うござんす 他国の雨を 一人 旅籠で 聞く夜は 背広姿の渡り鳥 からみませんが 仁義とやらは 切るに切れない 恋の糸 恋の糸 好きでござんす シンから好きで 瞼 はなれぬ あの笑くぼ 忘れられなきゃ 何故捨てた ひとに云えない こころの中は 濡れたギターが 知るだけさ 知るだけさ 夢でござんす 今更愚痴を ならべたてても 悔んでも 背広姿の渡り鳥 何処へゆこうと 行く先ぁおなじ 所詮 東京は 遠くなる 遠くなる |
夜霧のインペリアル・ロード黒沢明とロス・プリモス | 黒沢明とロス・プリモス | 佐伯孝夫 | 渡久地政信 | 寺岡真三 | トーキョーあかりは あなたのあかり あなたをつつんで やさしく燃える むらさき色の 街かどは 好きな二人の 逢うところ いつもするよに 二人の夜は 小指からめて 寄り添って 淡い夜霧の インペリアル・ロード トーキョーあかりは あなたのあかり あなたがいなけりゃ 涙のあかり 可愛い肩に 手をかけりゃ そっとはにかむ いじらしさ とてもしあわせ 二人の夜は 愛の吐息も ささやきも 淡い夜霧の インペリアル・ロード 可愛い肩に 手をかけりゃ そっとはにかむ いじらしさ 別れたくない 二人の夜は ゆれる耳環も すすり泣く 淡い夜霧の インペリアル・ロード |
渋谷音頭区歌 | 区歌 | 下村八重・補作詞:奥野椰子夫 | 渡久地政信 | | 緑の風が はずんだ声を 運ぶ渋谷は 若い街 古い歴史をそのままに つづる代々木の 森近く 忠犬ハチ公 待ち合わせ ラブラブ渋谷 ラブラブ渋谷 おしゃれなウィンドゥ 原宿通り ちょいと私(わたし)も 若づくり けやき並木の 木梢(こずえ)にも ひびく 屋内(おくない)競技場 きっと出る出る 新記録 ラブラブ渋谷 ラブラブ渋谷 スクールバスの あの娘(こ)に今日も きっと逢えるよ 常磐松(ときわまつ) 八幡通りも この辺(あた)り 誰の見舞か 日赤の 窓にゆれてる 紅(あか)いバラ ラブラブ渋谷 ラブラブ渋谷 恋人達の 道玄坂を 行けば円山(まるやま) 月も出る 思いがけない あのひとに 逢えて嬉しい 紅提灯(べにちょうちん) 祭ばやしの 遠太鼓(とおだいこ) ラブラブ渋谷 ラブラブ渋谷 国鉄 私鉄 地下鉄線と 歩道橋(ほどうきょう)渡り 右左(みぎひだり) みんな集まる 広場なら 心 心が かよいあう そんな街です 明日(あす)の街 ラブラブ渋谷 ラブラブ渋谷 |
上海帰りのリル北島三郎 | 北島三郎 | 東條寿三郎 | 渡久地政信 | 池多孝春 | 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂はリル 上海帰りのリル リル あまい切ない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのかリル だれかリルを 知らないか 黒いドレスを見た 泣いているのを見た 戻れこの手にリル 上海帰りのリル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で なにもいわずに 別れたひとみ リル リル 一人さまようリル だれかリルを 知らないか 海を渡ってきた ひとりぼっちできた のぞみすてるなリル 上海帰りのリル リル くらい運命(さだめ)は 二人で分けて 共に暮らそう 昔のままで リル リル 今日も逢えないリル だれかリルを 知らないか |
長崎の夜金沢明子 | 金沢明子 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | 雨がそぼ降る オランダ坂を 濡れてあるけば あゝ 花がちる 踏めば泣くよと 優しく言った そんなあなたに 私をあげた 夜の長崎 夜の長崎 長崎の夜 せめて酔いたい びいどろグラス 注(つ)いだお酒も あゝ 涙いろ わかれたくない みだれて燃える 女ごころに 私をさせた 夜の長崎 夜の長崎 長崎の夜 おもいきりばし 丸山 胴座 恋の涙の あゝ 捨てどころ 流れはてない 運命(さだめ)の旅路 消えぬ思い出 私にくれた 夜の長崎 夜の長崎 長崎の夜 |
お富さん 春日八郎 | 春日八郎 | 山崎正 | 渡久地政信 | | 粋(いき)な黒塀(くろべい) 見越しの松に 仇(あだ)な姿の 洗い髪 死んだはずだよ お富さん 生きていたとは お釈迦(しゃか)さまでも 知らぬ仏の お富さん エッサオー 源冶店(げんやだな) 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風もしみるよ 傷の痕(あと) 久しぶりだな お富さん 今じゃ異名(よびな)も 切られの与三(よさ)よ これで一分(いちぶ)じゃ お富さん エッサオー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情かけたが 身の運命(さだめ) 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エッサオー 茶わん酒 逢(あ)えばなつかし 語るも夢さ だれが弾(ひ)くやら 明烏(あけがらす) ついて来る気か お富さん 命短く 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エッサオー 地獄雨 |
幸福はあの空から岡晴夫 | 岡晴夫 | 矢野亮 | 渡久地政信 | | 黄昏の並木路 ひとり見てましょう 淋しさに 恋しさに ひとり窓辺で見てましょう やがてつく 街の灯が 暗い心を 照らして 照らして 来る来る 来る来る来る 来るよ 幸福(しあわせ)は あの街から かならず やって来る 来るよ あの頃の思い出を そっと呼びましょう 過ぎし日を 夢の日を そっと小声で呼びましょう やがて出る 月さえも 愛し面影 浮かべて 浮かべて 来る来る 来る来る来る 来るよ 幸福は あの空から かならず やって来る 来るよ 思い出を抱きしめて じっと待ちましょう 苦しみも かなしみも じっと耐(こら)えて待ちましょう やがて来る 幸福に 涙なんかは おさらば おさらば 来る来る 来る来る来る 来るよ 幸福は いつの日にか かならず やって来る 来るよ |
港のエトランゼ岡晴夫 | 岡晴夫 | 矢野亮 | 渡久地政信 | | 流れ流れて たどりつく 知らぬ港は 青い霧 もっとお寄りよ 淋しじゃないか どうせ故郷にゃ 帰れぬ二人 俺もお前も エトランゼ 抱いたギターを 爪弾けば すすり泣きする いじらしさ そっと唄およ 切ない胸を 待てど来るやら 花咲く春が 俺もお前も エトランゼ 残る未練に ひかされて 風にまかせた 旅の空 ほって置いてよ 流しの唄は 届くあてない 儚い夢さ 俺もお前も エトランゼ |
形見の詩集大津美子 | 大津美子 | 矢野亮 | 渡久地政信 | | 淡紅(うすべに)色の スタンドに はじめて知った 痛む胸 乙女の夢を そのままに のせて静かに 春は逝く うつろな指に 採りあげる かたみの詩は ヴェルレーヌ 儚い恋を 泣かすやら ほろりと風に 散る花よ せつない想い 窓に寄せ ながめる空は いぶし銀 別れの夜を 偲ばせて にじんで溶けた おぼろ月 |
ごめんなさいねお母さん大津美子 | 大津美子 | 東逸平 | 渡久地政信 | | 虹よりもはかなく遠くあの空へ 消えてしまった お母さん 思っている程 思う程 なんにもしないで ごめんなさいね ごめんなさいね お母さん お母さん わたしだけ残して ひとりあの空へ 消えてしまったお母さん 涙であの星 光る夜 いつでもやさしい微笑の 花を心にもっていた お母さん 思っている程 思う程 なんにもしないで ごめんなさいね ごめんなさいね お母さん お母さん |
千鳥のブルース大津美子 | 大津美子 | 森英夫 | 渡久地政信 | | 月の青さに せめられて たてば潮風 わびしく狂う 誰をたずねて チュイチュイ むせぶ千鳥の ブルースよ あの日あの夜を 夢に見る 胸にきざんだ いとしの姿 あわれかなたに チュイチュイ むせぶ千鳥の ブルースよ 荒い浮世の 波こえる 暗い心の 夜更けの浜で あなた待つ身に チュイチュイ むせぶ千鳥の ブルースよ |
東京アンナ 大津美子 | 大津美子 | 藤間哲郎 | 渡久地政信 | | ライトの虹を 踏みながら 銀座の夜を ひらく薔薇 ああ 誰か呼ぶ 舞姫の その名はアンナ 東京アンナ 噂のアンナ 柔らな肌を 黒髪に 隠せど甘き 流し瞳(め)よ ああ 誰ゆえに 情熱の その名はアンナ 東京アンナ 妖しきアンナ 重ねる酒の 激しさは 耐えた恋の しわざやら ああ 誰が知ろ くずれ咲く その名はアンナ 東京アンナ 吐息のアンナ |
ディスコ お富さんエボニー・ウェッブ | エボニー・ウェッブ | 山崎正 | 渡久地政信 | 上田力 | 粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん 生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏の お富さん エーサオー 玄冶店 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風も沁みるよ 傷の跡 久しぶりだな お富さん 今じゃ呼び名も 切られの与三よ これで一分じゃ お富さん エーサオー すまされめえ かけちゃいけない 他人の死に 情かけたが 身のさだめ 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エーサオー 茶わん酒 |
東京アンナ市川由紀乃 | 市川由紀乃 | 藤間哲郎 | 渡久地政信 | | ライトの虹を 踏みながら 銀座の夜を ひらく薔薇 ああ 誰か呼ぶ 舞姫の その名はアンナ 東京アンナ 噂のアンナ 柔(やわ)らな肌を 黒髪に 隠せど甘き 流し瞳(め)よ ああ 誰ゆえに 情熱の その名はアンナ 東京アンナ 妖(あや)しきアンナ 重ねる酒の 激しさは 耐(こら)えた恋の しわざやら ああ 誰が知ろ くずれ咲く その名はアンナ 東京アンナ 吐息のアンナ |
俺は淋しいんだ石原裕次郎 | 石原裕次郎 | 佐伯孝夫 | 渡久地政信 | | 赤い灯青い灯 ともる街角に あの娘を捨てて 俺は行く さよなら さよなら 俺は淋しいんだ あの娘と別れて ひとり旅へゆく 見返るあの街 星も泣いている まぶたもいつか 熱くなる さよなら さよなら 俺は淋しいんだ 夜風にかわいや 声がきこえくる あの娘の瞳も 忘れられないに 手紙を残し またの旅 さよなら さよなら 俺は淋しいんだ 男のさだめさ ひとり旅へゆく |
流れの雲に天知茂 | 天知茂 | 川内康範 | 渡久地政信 | | 流れの雲にきいてみた おいら明日は 何処へ行く そよ吹く風に きいてみた おいら明日は 何処へ行く 風がこたえた 雲にきけ 雲がこたえた 風にきけ どうせこの世の寂しさを 知っていながら何故にきく 何処で死のうと 生きようと 泣いてくれてがあるじゃなし 天上天下 ただひとり 頼れる奴は 俺ひとり 頼れる奴は 俺ひとり |
池袋の夜 青江三奈 | 青江三奈 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | あなたに逢えぬ 悲しさに 涙もかれて しまうほど 泣いて悩んで 死にたくなるの せめないわ せめないわ どうせ気まぐれ東京の 夜の池袋 他人のままで 別れたら よかったものを もうおそい 美久仁小路(みくにこうじ)の 灯りのように 待ちますわ 待ちますわ さようならなんて言われない 夜の池袋 にげてしまった 幸福は しょせん女の 身につかぬ お酒で忘れる 人生横丁 いつまでも いつまでも どうせ気まぐれ東京の 夜の池袋 |
小樽の灯青江三奈 | 青江三奈 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | 暗いこの世を 手さぐりで 生きて流れる 花園あたり 浮世通りの 灯にすがり 酒で自口分を 責めている そんなあなたに 抱かれて泣いた 小樽の灯 石の坂道 港町 船が口笛 咲いてるような 遠い汽笛が 淋しいの 耳をふさいで 涙ぐむ 女ひとりの 想い出通り 小樽の町よ 他人行儀で とおせたら つらい噂も 立たないものを 稲荷小路の ネオン花 男なんかに だまされて 死にもできない 夜がまた来る 小樽の灯 |
島のブルース青江三奈 | 青江三奈 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | 奄美なちかしゃ 蘇鉄のかげで 泣けばゆれます サネン花ヨ ながい黒髪 島むすめ 島むすめヨ 愛人はいまごろ 起きてか寝てか 淋しがらせる 浜千鳥ヨ 南風のふく夜は ねむられぬ ねむられぬヨ 夏のおどりは 七日と七夜 みんな知り候る 月の夜ヨ 名瀬の港の 船がでる 船がでるヨ 着せてみせたい 大島つむぎ わすれられない あのひとにヨ なさけひとすじ 島むすめ 島むすめヨ |
東京アンナ青江三奈 | 青江三奈 | 藤間哲郎 | 渡久地政信 | | ライトの虹を 踏みながら 銀座の夜を ひらく薔薇 ああ誰か呼ぶ 舞姫の その名はアンナ 東京アンナ 噂のアンナ 重ねる酒の 激しさは 耐えた恋の しわざやら ああ誰が知ろ くずれ咲く その名はアンナ 東京アンナ 吐息のアンナ |
長崎ブルース 青江三奈 | 青江三奈 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | 逢えば別れが こんなにつらい 逢わなきゃ 夜がやるせない どうすりゃいいのさ 思案橋 丸山せつない 恋灯り ああ せつない長崎ブルースよ 泣いてすがれば 好きだと抱いて とかせた帯ひも 南蛮屏風 ガラスの絵にさえ 紅がつく 男と女の 恋ごころ ああ 女の長崎ブルースよ 石のたたみを 歩いたときも 二つの肩が はなれない ザボンのかおりの うす月夜 死んでも忘れぬ 恋すがた ああ 忘れぬ長崎ブルースよ |
長崎未練青江三奈 | 青江三奈 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | 恋がもたらした 女のこころ 涙ながしていつまでも あなたにすがる つらい運命に またひき裂かれ あしたの別れは 死ぬよりくるしい 夜の長崎ブルースよ 長崎 長崎 おもい切り橋銅座町 旅がもたらした 男の情け 知っていながら忘られぬ 私が憎い 夢もおぼろな 和蘭陀(オランダ)ランプ 坂みち抜ければ 三味線小路 夜の長崎ブルースよ 長崎 長崎 渚通りの出島町 夜がもたらした 二人の噂 いつも女は泣かされる 未練にまけて あまい匂いの 丸山あたり 消しても消えない 想い出ばかり 夜の長崎ブルースよ 長崎 長崎 花がこぼれる石だたみ |
日本列島・みなと町青江三奈 | 青江三奈 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | | 港 みなと町 ながれて着いた 胸に霧笛が 咽(むせ)ぶ町 あなたの後追い 泣き泣き着きました 夜の釧路は 夜の釧路は 恋港 港 みなと町 いのちを賭けた 佐渡の女が 生きる町 おとこを信じて 明日(あした)に賭けました 夜の新潟 夜の新潟 恋港 港 みなと町 わかれて聞いた 他人ばかりの 噂町 晴海のどこかで だれかに聞きました 夜の東京 夜の東京 恋港 港 みなと町 船の灯ゆれた 熱い慕情(なさけ)に 濡れる町 逢われて抱かれて あなたに揺(ゆ)れました 夜の沖縄 夜の沖縄 恋港 |
夜霧に消えたチャコ青江三奈 | 青江三奈 | 宮川哲夫 | 渡久地政信 | | 俺のこころを 知りながら なんでだまって 消えたんだ チャコ チャコ 酒場に咲いた 花だけど あの娘は可憐な 可憐な娘だったよ 青いネオンが 泣いている 紅いネオンも 涙ぐむ チャコ チャコ 帰っておくれよ もう一度 俺のせつない せつないこの胸に |