さだまさし作曲の歌詞一覧リスト  652曲中 1-200曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
秋桜PLATINA LYLIC山口百恵PLATINA LYLIC山口百恵さだまさしさだまさし淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている 此頃涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くり返す 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくり返す母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
親父の一番長い日PLATINA LYLICさだまさしPLATINA LYLICさだまさしさだまさしさだまさしおばあちゃんは夕餉の片付けを終えた時 弟は2階のゆりかごの中で  僕と親父は街頭テレビのカラテ・チョップが 白熱した頃に 妹の誕生を知った  それから親父は 占いの本と辞書と 首っぴきで 実に一週間もかけて  娘のために つまりはきわめて何事もない ありふれた名前を見つけ出した  お七夜 宮参り 夫婦は自画自賛 可愛いい娘だと はしゃぎ廻るけれど 僕にはひいき目に見ても しわくちゃの失敗作品 やがて彼女を訪れる 不幸に胸を痛めた mm… 兄貴として mm…  妹の生まれた頃の我が家は お世辞にも 豊かな状態でなかったが  暗闇の中で 何かをきっかけに 灯りが見えることがある そんな出来事だったろう  親思う心に勝る 親心とやら そんな訳で妹は ほんのかけらも みじめな思いをせずに育てられた ただ顔が親父に似たことを除けば  七五三 新入学 夫婦は狂喜乱舞 赤いランドセル 背負ってか 背負われてか 学校への坂道を 足元ふらふら下りてゆく 一枚のスナップが 今も胸に残ってる mm… 兄貴として mm…  我が家の血筋か 妹も足だけは速くて 学級対抗のリレーの花形で  もっとも親父の応援のすごさに 相手が気おくれをして 随分助けられてはいたが  これも我が家の血筋か かなりの演技派で 学芸会でもちゃんと 役をもらった 親父の喜びは 言うまでもない たとえその役が 一寸法師の 赤鬼の役であったにしても  妹 才気煥発 夫婦は無我夢中 反抗期を過ぎて お赤飯を炊いて 中学に入れば 多少 女らしくなるかも知れぬと 家族の淡い期待 あっさり裏切られてがっかり mm… 兄貴として mm…  妹の初恋は高校二年の秋 相手のバレー部のキャプテンは よくあるケース  結局言い出せる 筈もなく 枯葉の如く散った これもまたよくあるパターン  彼氏のひとりも いないとは情けないと 親父はいつも 笑い飛ばしては いたが 時折かかる電話を 一番気にしていたのは 当の親父自身だったろう  危険な年頃と 夫婦は疑心暗鬼 些細な妹の言葉に揺れていた 今は我が家の 一番幸せなひととき も少し このままいさせてと 祈っていたのでしょう mm… 親子として mm…  或る日ひとりの若者が 我が家に来て “お嬢さんを僕に下さい”と言った 親父は言葉を失い 頬染めうつむいた いつの間にきれいになった娘を見つめた  いくつもの思い出が 親父の中をよぎり だからついあんな大声を出させた 初めて見る親父の狼狽 妹の大粒の涙 家中の時が止まった  とりなすお袋に とりつく島も与えず 声を震わせて 親父はかぶりを振った けれど妹の真実を見た時 目を閉じ深く息をして 小さな声で…  “わかった娘は くれてやる その変わり一度でいい うばって行く君を君を殴らせろ”と 言った mm… 親父として mm…  妹の選んだ男に間違いはないと 信じていたのも やはり親父だった 花嫁の父は静かに 娘の手をとり 祭壇の前にゆるやかに立った  ウェディング・ベルが 避暑地の教会に 鳴り渡る時 僕は親父を見ていた まぎれもない 父親の涙の行方を 僕は一生忘れないだろう  思い出かかえて お袋が続く 涙でかすんだ 目の中に僕は 今までで 一番きれいな妹と 一番立派な 親父の姿を 刻み込もうとしていた mm… 兄貴として mm… 息子として
償いPLATINA LYLICさだまさしPLATINA LYLICさだまさしさだまさしさだまさし月末になるとゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに 必ず横町の角にある郵便局へとび込んでゆくのだった 仲間はそんな彼をみてみんな貯金が趣味のしみったれた奴だと 飲んだ勢いで嘲笑ってもゆうちゃんはニコニコ笑うばかり  僕だけが知っているのだ彼はここへ来る前にたった一度だけ たった一度だけ哀しい誤ちを犯してしまったのだ 配達帰りの雨の夜横断歩道の人影に ブレーキが間にあわなかった彼はその日とても疲れてた  人殺しあんたを許さないと彼をののしった 被害者の奥さんの涙の足元で 彼はひたすら大声で泣き乍ら ただ頭を床にこすりつけるだけだった  それから彼は人が変わった何もかも 忘れて働いて働いて 償いきれるはずもないがせめてもと 毎月あの人に仕送りをしている  今日ゆうちゃんが僕の部屋へ泣き乍ら走り込んで来た しゃくりあげ乍ら彼は一通の手紙を抱きしめていた それは事件から数えてようやく七年目に初めて あの奥さんから初めて彼宛に届いた便り  「ありがとうあなたの優しい気持ちはとてもよくわかりました だからどうぞ送金はやめて下さいあなたの文字を見る度に 主人を思い出して辛いのですあなたの気持ちはわかるけど それよりどうかもうあなたご自身の人生をもとに戻してあげて欲しい」  手紙の中身はどうでもよかったそれよりも 償いきれるはずもないあの人から 返事が来たのがありがたくてありがたくて ありがたくて ありがたくて ありがたくて  神様って思わず僕は叫んでいた 彼は許されたと思っていいのですか 来月も郵便局へ通うはずの やさしい人を許してくれてありがとう  人間って哀しいねだってみんなやさしい それが傷つけあってかばいあって 何だかもらい泣きの涙がとまらなくて とまらなくて とまらなくて とまらなくて 
関白宣言PLATINA LYLICさだまさしPLATINA LYLICさだまさしさだまさしさだまさしお前を嫁にもらう前に 言っておきたい事がある かなりきびしい話もするが 俺の本音を聴いておけ 俺より先に寝てはいけない 俺より後に起きてもいけない めしは上手く作れ いつもきれいでいろ 出来る範囲で構わないから 忘れてくれるな仕事も出来ない男に 家庭を守れるはずなどないってこと お前にはお前にしか できないこともあるから それ以外は口出しせず黙って俺についてこい  お前の親と俺の親と どちらも同じだ大切にしろ 姑小姑かしこくこなせ たやすいはずだ愛すればいい 人の陰口言うな聞くな それからつまらぬシットはするな 俺は浮気はしない たぶんしないと思う しないんじゃないかな ま、ちょっと覚悟はしておけ 幸福は二人で 育てるもので どちらかが苦労して つくろうものではないはず お前は俺の処へ 家を捨てて来るのだから 帰る場所は無いと思え これから俺がお前の家  子供が育って 年をとったら 俺より先に死んではいけない 例えばわずか一日でもいい 俺より早く逝ってはいけない 何もいらない俺の手を握り 涙のしずくふたつ以上こぼせ お前のお陰でいい人生だったと 俺が言うから必ず言うから 忘れてくれるな 俺の愛する女は 愛する女は 生涯お前ひとり 忘れてくれるな 俺の愛する女は 愛する女は 生涯お前ただ一人
案山子PLATINA LYLICさだまさしPLATINA LYLICさだまさしさだまさしさだまさし元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  城跡から見下ろせば 蒼く細い河 橋のたもとに造り酒屋の レンガ煙突 この町を綿菓子に 染め抜いた雪が 消えればお前がここを出てから 初めての春  手紙が無理なら電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  山の麓 煙はいて列車が走る 凩(こがらし)が雑木林を 転げ落ちてくる 銀色の毛布つけた 田圃にぽつり 置き去られて雪をかぶった 案山子がひとり  お前も都会の雪景色の中で 丁度あの案山子の様に 寂しい思いしてはいないか 体をこわしてはいないか  手紙が無理なら電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ  元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る  寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
無縁坂GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登る度 いつもため息をついた ため息つけば それで済む 後だけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった  運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど そうゆうことって確かにあると あなたをみててそう思う  忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な ささやかな 僕の母の人生  いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに白い手は とても小さくなった 母はすべてを暦に刻んで 流して来たんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに  運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど めぐる暦は季節の中で 漂い乍ら過ぎてゆく  忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な ささやかな 僕の母の人生
檸檬GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし或の日湯島聖堂の白い石の階段に腰かけて 君は陽溜まりの中へ盗んだ檸檬細い手でかざす それを暫くみつめた後で  きれいねと云った後で齧る 指のすきまから蒼い空に 金糸雀色の風が舞う  喰べかけの檸檬聖橋から放る 快速電車の赤い色がそれとすれ違う 川面に波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 捨て去る時には こうして出来るだけ 遠くへ投げ上げるものよ  君はスクランブル交差点斜めに渡り 乍ら不意に涙ぐんで まるでこの町は青春達の姥捨山みたいだという ねェほらそこにもここにも かつて使い棄てられた愛が落ちてる 時の流れという名の鳩が舞い下りて それをついばんでいる  喰べかけの夢を聖橋 から放る 各駅停車の檸檬色がそれをかみくだく 二人の波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 消え去る時には こうしてあっけなく 静かに堕ちてゆくものよ
道化師のソネットGOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために  僕達は小さな舟に 哀しみという荷物を積んで 時の流れを下ってゆく 舟人たちのようだね 君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師(ピエロ)になれるよ  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために きっと誰もが同じ河の ほとりを歩いている  僕らは別々の山を それぞれの高さ目指して 息も吐がずに登ってゆく 山びと達のようだね 君のその小さな腕に 支えきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になろう  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために いつか真実(ほんとう)に笑いながら 話せる日がくるから  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために 笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために
風に立つライオンGOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし突然の手紙には驚いたけど嬉しかった 何より君が僕を怨んでいなかったということが これから此処で過ごす僕の毎日の大切な よりどころになります ありがとう ありがとう  ナイロビで迎える三度目の四月が来て今更 千鳥ヶ淵で昔君と見た夜桜が恋しくて 故郷ではなく東京の桜が恋しいということが 自分でもおかしい位です おかしい位です  三年の間あちらこちらを廻り その感動を君と分けたいと思ったことが沢山ありました  ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが 一斉に翔び発つ時 暗くなる空や キリマンジャロの白い雪 草原の象のシルエット 何より僕の患者たちの 瞳の美しさ  この偉大な自然の中で病いと向かい合えば 神様について ヒトについて 考えるものですね やはり僕たちの国は残念だけれど 何か大切な処で道を間違えたようですね  去年のクリスマスは国境近くの村で過ごしました こんな処にもサンタクロースはやって来ます 去年は僕でした 闇の中ではじける彼等の祈りと激しいリズム 南十字星 満天の星 そして天の川  診療所に集まる人々は病気だけれど 少なくとも心は僕より健康なのですよ 僕はやはり来てよかったと思っています 辛くないと言えば嘘になるけど しあわせです  あなたや日本を捨てた訳ではなく 僕は「現在(いま)」を生きることに思い上がりたくないのです  空を切り裂いて落下する滝のように 僕はよどみない生命(いのち)を生きたい キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空 僕は風に向かって立つライオンでありたい  くれぐれも皆さんによろしく伝えて下さい 最后になりましたが あなたの幸福(しあわせ)を 心から遠くから いつも祈っています  おめでとう さようなら
雨やどりGOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさしそれはまだ私が神様を信じなかった頃 9月のとある木曜日に雨が降りまして こんな日に素敵な彼が現れないかと 思ったところへあなたが雨やどり  すいませんねと笑うあなたの笑顔 とても凛凛しくて 前歯から右に四本目に虫歯がありまして しかたがないので買ったばかりの スヌーピーのハンカチ 貸してあげたけど 傘の方が良かったかしら  でも爽やかさがとても素敵だったので そこは苦しい時だけの神だのみ もしも もしも 出来ることでしたれば あの人にも一度逢わせて ちょうだいませませ  ところが実に偶然というのは 恐ろしいもので 今年の初詣でに 私の晴着の裾踏んづけて あ こりゃまたすいませんねと笑う 口元から虫歯がキラリン 夢かと思って ほっぺつねったら 痛かった  そんな馬鹿げた話は 今まで聞いたことがないと ママも兄貴も死ぬ程に笑いころげる 奴らでして それでも私が突然 口紅などつけたものだから おまえ大丈夫かと おでこに手をあてた  本当ならつれて来てみろという リクエストにお応えして 5月のとある水曜日に彼を呼びまして 自信たっぷりに紹介したらば 彼の靴下に 穴がポカリ あわてて おさえたけど しっかり見られた  でも爽やかさが とても素敵だわとうけたので 彼が気をよくして急に もしも もしも 出来ることでしたれば この人をお嫁さんにちょうだいませませ  その後 私 気を失ってたから よくわからないけど 目が覚めたらそういう話が すっかり出来あがっていて おめでとうって言われて も一度気を失って 気がついたら あなたの腕に 雨やどり
いのちの理由GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
防人の詩GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさしおしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命に限りがあるのならば 海は死にますか 山は死にますか 風はどうですか 空もそうですか おしえてください  私は時折 苦しみについて考えます 誰もが等しく 抱いた悲しみについて 生きる苦しみと 老いてゆく悲しみと 病いの苦しみと 死にゆく悲しみと 現在の自分と  答えてください この世のありとあらゆるものの すべての生命に 約束があるのなら 春は死にますか 秋は死にますか 夏が去る様に 冬が来る様に みんな逝くのですか  わずかな生命の きらめきを信じていいですか 言葉で見えない 望みといったものを 去る人があれば 来る人もあって 欠けてゆく月も やがて満ちて来る なりわいの中で  おしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命に 限りがあるのならば  海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な 故郷もみんな 逝ってしまいますか  海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な 故郷もみんな 逝ってしまいますか
関白失脚GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさしお前を嫁に もらったけれど 言うに言えないことだらけ かなり淋しい話になるが 俺の本音も聞いとくれ 俺より先に寝てもいいから 夕飯ぐらい残しておいて いつもポチと二人 昨日のカレー チンして食べる それじゃあんまり わびしいのよ 忘れていいけど 仕事も出来ない俺だが 精一杯がんばってんだよ 俺なりに それなりに La la la…  父さんみたいに なっちゃ駄目よと お前こっそり子供に言うが 知ってるぞ 飯を食らっちゃ寝 起きてワイドショー見ちゃ寝 井戸端会議しちゃ寝 よく夜寝られるなぁ ムダなダイエット ムダな体重計 本気でヤセたきゃ あんなに食べなきゃいいのに それからあれだぞ テレフォンショッピング 買い物ぐらい 体動かせ それぞれご不満もおありのことと思うが それでも家族になれて よかったと俺思ってるんだ  そして今日も君たちの笑顔 守る為に 仕事という名の 戦場へ往く 右に定期券 左に生ゴミ 人は私を哀れだと言うけれど 俺には俺の幸せがある 君たちの幸せの為なら 死んでもいいと誓ったんだ それだけは疑ってくれるな 心は本当なんだよ 世の中思いどおりに 生きられないけれど 下手くそでも一所懸命 俺は生きている 俺が死んだあと いつの日か 何かちょっと困った時にでも そっと思い出してくれたなら きっと俺はとても幸せだよ  がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ  がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ  がんばれ がんばれ みんな  がんばれ 
主人公GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし時には 思い出ゆきの 旅行案内書にまかせ 「あの頃」という名の 駅で下りて「昔通り」を歩く いつもの喫茶には まだ 時の名残りが少し 地下鉄の 駅の前には 「62番」のバス 鈴懸並木の 古い広場と 学生だらけの街 そういえば あなたの服の 模様さえ覚えてる あなたの眩しい笑顔と 友達の笑い声に 抱かれて私はいつでも 必ずきらめいていた  「或いは」「もしも」だなんて あなたは嫌ったけど 時を遡る切符があれば 欲しくなる時がある あそこの別れ道で選びなおせるならって… 勿論 今の私を悲しむつもりはない 確かに自分で選んだ以上精一杯生きる そうでなきゃ あなたにとても とてもはずかしいから あなたは教えてくれた 小さな物語でも 自分の人生の中では 誰もがみな主人公 時折り思い出の中で あなたは支えてください 私の人生の中では私が主人公だと
奇跡~大きな愛のように~GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさしどんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない  僕は神様でないから 本当の愛は多分知らない けれどあなたを想う心なら 神様に負けない たった一度の人生に あなたとめぐりあえたこと 偶然を 装いながら奇跡は いつも近くに居る  ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい  どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない  今日と未来の間に 流れる河を夢と言うなら あなたと同じ夢を見ることが 出来たならそれでいい 僕は神様でないから 奇跡を創ることは出来ない けれどあなたを想う奇跡なら 神様に負けない  ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい ああ大きな夢になりたい あなたを包んであげたい あなたの笑顔を守る為に多分僕は生まれて来た  どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない
精霊流しGOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし去年のあなたの想い出が テープレコーダーから こぼれています あなたのためにお友達も 集まってくれました 二人でこさえたおそろいの 浴衣も今夜は一人で着ます 線香花火が見えますか 空の上から  約束通りに あなたの愛した レコードも一緒に流しましょう そしてあなたの 舟のあとを ついてゆきましょう  私の小さな弟が 何にも知らずに はしゃぎまわって 精霊流しが華やかに始まるのです  あの頃あなたがつま弾いた ギターを私が奏(ひ)いてみました いつの間にさびついた糸で くすり指を切りました あなたの愛した母さんの 今夜の着物は浅黄色 わずかの間に年老いて 寂しそうです  約束通りに あなたの嫌いな 涙は見せずに 過ごしましょう そして黙って 舟のあとを ついてゆきましょう  人ごみの中を縫う様に 静かに時間が通り過ぎます あなたと私の人生をかばうみたいに
BirthdayGOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし幸せをありがとう ぬくもり届きました なによりあなたが元気でよかった 宝物をありがとう 思い出届きました 生まれてきてよかった  誕生祝いをありがとう 忘れずにいてくれてありがとう 古い時計が時を刻むように 緩やかに年老いてゆけたらいいなどと この頃思うようになりました  誕生祝いをありがとう 忘れずにいてくれてありがとう 誰かが私の生まれ日のこと 憶えていてくれると 独りきりではないと とても勇気が湧いてくるのです  幸せをありがとう ぬくもり届きました なによりあなたが元気でよかった 宝物をありがとう 思い出届きました 生まれてきてよかった  やさしい手紙をありがとう 気にかけてくれていてありがとう 下書きの跡が胸に沁みます こんなわたしの為に こんなに沢山の あなたの時間をくれたのですね  心からどうもありがとう 忘れずにいてくれてありがとう 季節の花を少し送ります あなたのあの笑顔を 飾るには足りないけど せめて私の心を添えて  幸せをありがとう ぬくもり届きました なによりあなたが元気でよかった 宝物をありがとう 思い出届きました 生まれてきてよかった
天までとどけGOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし出逢いはいつでも 偶然の風の中 きらめく君 僕の前に ゆるやかに立ち止まる 懐しい風景に 再びめぐり逢えた そんな気がする 君の胸に はるかな故郷の風  舞いあがれ 風船の憧れの様に 二人の明日 天までとどけ  ようこそ ようこそ ようこそ僕の街へ ようこそこの愛へ  ふれあいのかけらが 人生を変えてゆく ことばでなく ものでもない ひとつの出会いから 君さえ許せば 僕の愛する街が 胸ときめかせ 君のふるさとに なりたがっている  舞いあがれ 風船の憧れの様に 二人の明日 天までとどけ  舞いあがれ 風船の憧れの様に 二人の愛 天までとどけ ようこそ ありがとう ようこそ僕の街へ ようこそこの愛へ
秋桜GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜まりに揺れている 此頃 涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす ひとりごとみたいに 小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと 笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら わがままな私に 唇かんでいます 明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし 元気でと 何度も 何度も くりかえす母 ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの 子供でいさせてください
飛梅GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし心字池にかかる 三つの赤い橋は 一つ目が過去で 二つ目が現在(いま) 三つ目の橋で君が 転びそうになった時 初めて君の手に触れた 僕の指 手を合わせた後で 君は神籤を引いて 大吉が出る迄と も一度引き直したね 登り詰めたらあとは 下るしかないと 下るしかないと 気付かなかった 天神様の細道  裏庭を抜けて お石の茶屋へ寄って 君がひとつ 僕が半分 梅ヶ枝餅を喰べた 来年も二人で 来れるといいのにねと 僕の声に君は 答えられなかった 時間という樹の想い出という落葉を 拾い集めるのに夢中だったね君 あなたがもしも 遠くへ行ってしまったら 私も一夜で飛んでゆくと云った 忘れたのかい 飛梅  或の日と同じ様に 今 鳩が舞う 東風吹けば 東風(こち)吹かば君は 何処かで想いおこしてくれるだろうか 太宰府は春 いずれにしても春
空になるGOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし自分の重さを 感じながら坂道を登る いくつもの峠を越えて もっともっと上を目指す いつか辿り着ける世界へ 僕は雲を抜けて 空の一部になる 僕は空になる らららら…  生きることの全てを 背負いながら坂道を辿る それぞれの抱く 自分だけの峠を目指す いつか叶う筈の世界へ 雲を抜けて 君の夢に手が届く 君は空になる らららら…  いつか辿り着ける世界へ 僕は雲を抜けて 風と一つになる 僕は空になる らららら…
まほろばGOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし春日山から飛火野辺り ゆらゆらと影ばかり泥む夕暮れ 馬酔木の森の馬酔木に たずねたずねた 帰り道  遠い明日しか見えない僕と 足元のぬかるみを気に病む君と 結ぶ手と手の虚ろさに 黙り黙った 別れ道  川の流れは よどむことなく うたかたの時 押し流してゆく 昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い  例えば君は待つと 黒髪に霜のふる迄 待てると云ったがそれは まるで宛て名のない手紙  寝ぐらを捜して鳴く鹿の 後を追う黒い鳥鐘の声ひとつ 馬酔の枝に引き結ぶ 行方知れずの懸想文  二人を支える蜘蛛の糸 ゆらゆらと耐えかねてたわむ白糸 君を捨てるか僕が消えるか いっそ二人で落ちようか  時の流れは まどうことなく うたかたの夢 押し流してゆく 昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い  例えば此処で死ねると 叫んだ君の言葉は 必ず嘘ではない けれど必ず本当でもない  日は昇り 日は沈み振り向けば 何もかも移ろい去って 青丹よし平城山の空に満月
奇跡の人関ジャニ∞関ジャニ∞さだまさしさだまさしこの頃僕ふと思うねん なんや藪から棒やなあ ちゃんと結婚できるんか ま、出来たら奇跡やなあ 家庭は二人で作るもの そりゃまあそのとおり 奇跡の相手に出会えるんやろか ああ それはほんまやなー  若い子見てたら腰引けんねん ちょと解る気するわ プライド剥き出しそのくせ下品 確かにそんな子多いなあ 自分にだけしか興味は無いし 平気で嘘付く誰でもため口 朝から晩まで人の悪口 利己主義恥じない人だらけ  嘘でも清潔そうにしろ いや嘘はやっぱあかんて 上から目線で何でも言うな 俺を支配するな ありがとうとごめんなさいは ちゃんと言葉に出しなさい 見てくればかりが魅力じゃ無いよ 心の錦が大事だよ  ああ なんて切ないんだろ 駄目な子ばかり目立つのか けど絶対夢は手放さない 俺も悪いとこ直すから 此の世のどこかに 生まれてるはずの 君に会いたい  一所懸命な人を 笑ったら許さへん スマホじゃなくて俺を見ろよ 会話が一番大事やん 言葉遣いと礼儀だけは ちゃんとしとこうよ 冷たい人とは暮らせない 心の温度の話やで  真面目な色気と人の好さ 俺の友だち大切に 笑顔が似合って優しくて 上手に男を立てる人 気遣い上手で家庭的 辛いときこそ側に居て どんなときでも互いの味方 元気で明るい君が良い  ああ、巡り会えるのか そんな子きっと居るだろか こんな俺でも愛してくれる人 俺も駄目なとこ直すから ひょっとしてもう側に居て 気づいていないだけの 君に会いたい  じいちゃんばあちゃんになったら 介護し合おうな 笑いの絶えない暮らしが 出来たらいいな 恥ずかしくて言えなくても 愛しているからな 死ぬとき手紙を残すから 「今でも大好き」と  ああ、全てにありがとう 出会えて幸せでしたと 奇跡の人と暮らせたなら 俺好い奴になるからな 幸せ沢山抱えて どこかで待ってる 君に会いたい
つゆのあとさきさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし一人歩きを始める 今日は君の卒業式 僕の扉を開けて すこしだけ泪をちらして さよならと僕が書いた 卒業証書を抱いて 折からの風に少し 心のかわりに髪揺らして  倖せでしたと一言 ありがとうと一言 僕の掌に指で 君が書いた記念写真 君の細い指先に 不似合いなマニキュア お化粧はお止しと 思えばいらぬおせっかい  めぐり逢う時は 花びらの中 ほかの誰よりも きれいだったよ 別れ行く時も花びらの中 君は最後までやさしかった  梅雨のあとさきのトパーズ色の風は 遠ざかる 君のあとをかけぬける  ごめんなさいと一言 わすれないと一言 君は息を止めて 次の言葉を探してた 悲しい仔犬の様に ふるえる瞳をふせた 君に確かな事は もう制服はいらない  めぐり逢う時は 花びらの中 ほかの誰よりも きれいだったよ 別れ行く時も 花びらの中 君は最後までやさしかった  梅雨のあとさきのトパーズ色の風は 遠ざかる 君のあとをかけぬける
恋愛症候群―その発病及び傾向と対策に関する一考察―さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし恋と呼ばれる一過性の発情症候群に於ける その発病及び傾向と対策について考える 年齢 性別 職業 ツベルクリン反応 郵便番号の 如何を問わず 凡そ次のとおり  開き直らねば何もできず ただ暗く爪をかみ 目が点になってため息ばかりの A型 他人のことなど考えられずに 大切な花畑 平気で踏み荒らしてヒンシュクをかう B型  今日と明日では自分同志で意見が分かれて 熱し易く冷め易い AB型 その内なんとかなるんじゃないかと思っている内に 自分だけ忘れ去られている O型  その他 いきなり優しくなったり急に詩人になるケース 夜中にいなりずしをどうしても喰べたくなる場合 海に向かってばかやろーと叫ぶなどはよくある事で 更に若いのに髪が薄くなる方もある  なにしろ これらがある特定の人にだけ反応するって事は 恋は一種のアレルギーと考えてよい  恋におちたら一部の例外を削除すれば およそ 男は男らしく 女は女っぽくなるものらしい 手相 星座 サイコロ タロット 四柱推命 その他茶柱まで 相性占いなど気になったら もう恋  相手には自分の良い所ばかり見せたくなるものであるし 相手の欠点には気づいても気づかずにいられるし 食べ物 着るもの 見るもの 聴くもの すべて好みが合うと思うし 毎日が二人の記念日になる  処が一年二年とたつうち見えてくるんですよ 恋とは誤解と錯覚との闘い そのうちなんだかお互い知らない人に思えてきて 次第に疲れて 会っても無口になる  初めは めまい 立ちくらみ 食欲不振で気付いた恋がいつか 注意力散漫 動悸 肩こり 息ぎれに変わり やがて 頭痛 発熱 歯痛 生理痛 すり傷 切り傷 しもやけ あかぎれ 陰金 夜泣き かんむし 田虫 水虫 出痔 いぼ痔 切れ痔 走り痔 えーと えーと… えーとせとら  とにかくそんな風に笑っちまった方が傷つかずに済むって わかってるんだ 誰だってそうだろう  恋は必ず消えてゆくと誰もが言うけれど ふた通りの消え方があると思う ひとつは心が枯れてゆくこと そしてもうひとつは 愛というものに形を変えること  相手に求め続けてゆくものが恋 奪うのが恋 与え続けてゆくものが愛 変わらぬ愛 だから ありったけの思いをあなたに投げ続けられたら それだけでいい  おそらく求め続けてゆくものが恋 奪うのが恋 与え続けてゆくものが愛 変わらぬ愛 だからありったけの思いをあなたに投げ続けられたら それだけでいい  あなたに 出会えて 心から しあわせです
生生流転さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ 前のめりに生きたい ひたすら生きてゆきたい  鳥は空で生まれて 魚は海に生まれたのなら 時間と呼ばれる 長い長い河の中で きっとわたしは生まれた 生きるという奇蹟を 思い切り信じて過ごしたい 喜びと悲しみと憎しみと愛と死を つまづき乍らでいいから いつくしむ人になりたい  ああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ とても優しくなりたい 素直に生きてゆきたい  道に迷い苦しみ 時には人のそしりを受けて それでも笑って 胸張って生きられる程 強く強くなりたい こんな小さな生命 それでもわたしにたったひとつ 逃げたあと悔やむより悔やまずに血を吐いて ひたむきに歩ける程 勇気とちからが欲しい  ああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ 前のめりに生きたい ひたすら生きてゆきたい  ああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ とても優しくなりたい 素直に生きてゆきたい  ああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ 前のめりに生きたい ひたすら生きてゆきたい  ああ あたりまえに生きたい ささやかでいいから ああ とても優しくなりたい 素直に生きてゆきたい
いのちの理由岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
療養所(サナトリウム)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし病室を出てゆくというのに こんなに心が重いとは思わなかった きっとそれは 雑居病棟のベージュの壁の隅に居た あのおばあさんが気がかりなせい  たった今飲んだ薬の数さえ すぐに忘れてしまう彼女は しかし 夜中に僕の毛布をなおす事だけは 必ず忘れないでくれた  歳と共に誰もが子供に帰ってゆくと 人は云うけれどそれは多分嘘だ 思い通りにとべない心と動かぬ手足 抱きしめて燃え残る夢達  さまざまな人生を抱いた療養所は やわらかな陽溜りと かなしい静けさの中  病室での話題と云えば 自分の病気の重さと人生の重さ それから とるに足らない噂話をあの人は いつも黙って笑顔で聴くばかり  ふた月もの長い間に 彼女を訪れる人が誰もなかった それは事実 けれど人を憐れみや同情で 語れば それは嘘になる  まぎれもなく人生そのものが病室で 僕より先にきっと彼女は出てゆく 幸せ 不幸せ それは別にしても 真実は冷やかに過ぎてゆく  さまざまな人生を抱いた療養所は やわらかな陽溜りと かなしい静けさの中  たったひとつ僕にも出来る ほんのささやかな真実がある それは わずか一人だが 彼女への見舞客に 来週からなれること
僕にまかせてくださいクラフトクラフトさだまさしさだまさしきみはその手に花をかかえて 急な坂道をのぼる 僕の手には 小さな水おけ きみのあとにつづく きみのかあさんが眠っている ささやかな石のまわり 草をつみながら振り返ると 泣き虫のきみがいた  両手をあわせたかたわらで 揺れてるれんげ草 あなたの大事な人を僕に まかせてください  きみがとても大切にしてた 藤色のお手玉 あれは昔きみのかあさんが 作ってくれたもの そして僕が大切にしてる 日だまりのような人 それもそっと きみのかあさんが 残してくれたもの  集めた落ち葉に火をつけて きみはぽつりとありがとう 彼岸過ぎたら 僕の部屋も あたたかくなる  集めた落ち葉に火をつけて きみはぽつりとありがとう 彼岸過ぎたら 僕の部屋も あたたかくなる
線香花火さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしひとつふたつみっつ 流れ星が落ちる そのたびきみは 胸の前で手を組む よっついつつむっつ 流れ星が消える きみの願いは さっきからひとつ きみは線香花火に 息をこらして 虫の音に消えそうな 小さな声で いつ帰るのと きいた  あれがカシオペア こちらは白鳥座 ぽつりぽつりと 僕が指さす きみはひととおり うなずくくせに みつめているのは 僕の顔ばかり きみは線香花火の 煙にむせたと ことりと咳して 涙をぬぐって 送り火のあとは 静かねって  きみの浴衣の帯に ホタルが一匹とまる 露草模様を 信じたんだね きみへの目かくしみたいに 両手でそっとつつむ くすり指から するりと逃げる きみの線香花火を 持つ手が震える  揺らしちゃ駄目だよ いってるそばから 火玉がぽとりと落ちて ジュッ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
精霊流しグレープグレープさだまさしさだまさし去年のあなたの想い出が テープレコーダーから こぼれています あなたのためにお友達も 集まってくれました 二人でこさえたおそろいの 浴衣も今夜は一人で着ます 線香花火が見えますか 空の上から 約束通りに あなたの愛した レコードも一緒に流しましょう そしてあなたの 舟のあとを ついてゆきましょう 私の小さな弟が 何も知らずに はしゃぎ回って 精霊流しが華かに 始まるのです  あの頃あなたがつま弾いた ギターを私が奏いてみました いつの間にかさびついた糸で くすり指を切りました あなたの愛した母さんの 今夜の着物は浅黄色 わずかの間に年老いて 寂しそうです 約束通りに あなたの嫌いな 涙は見せずに 過ごしましょう そして黙って 舟のあとを ついてゆきましょう 人ごみの中を縫う様に 静かに時間が通り過ぎます あなたと私の人生を かばうみたいに
無縁坂グレープグレープさだまさしさだまさし母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登る度 いつもため息をついた ため息つけば それで済む 後ろだけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった  運がいいとか 悪いとか 人は時々口にするけど そうゆうことって確かにあると あなたをみててそう思う  忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な ささやかな 僕の母の人生  いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに 白い手はとても小さくなった 母はすべてを暦に刻んで 流してきたんだろう 悲しさや苦しさはきっとあったはずなのに  運がいいとか 悪いとか 人は時々口にするけど めぐる暦は季節の中で 漂いながら過ぎてゆく  忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な ささやかな 僕の母の人生
たいせつなひとさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしその手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を  寂しいと口にすれば 生きることは寂しい 喜びと悲しみは 光と影のように いつでも 寄り添うもの  幸せと口にすれば 不幸せばかりが映る 何故かこの世に生まれ 迷いながらも生きる あなたに 届くために  あなたの存在だけが 他の全てより秀でてる 星や月や花や鳥や海や空よりも 際だっていて 愛おしくて たいせつなひと  その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を  愛ばかりを集めたら 憎しみまで寄り添う ささやかに傷ついて ささやかに満たされて このいのちを生きたい  あなたの存在だけが 他の全てより秀でてる 星や月や花や鳥や海や空よりも 際だっていて 愛おしくて たいせつなひと  その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を  その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った そのたいせつなひと
もうひとつの雨やどりさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしそれはまだ私が神様を信じなかった頃 九月のとある木曜日に雨が降りまして こんな日にすてきな彼が現れないかと 思った処へあなたが雨やどり  こんな時に何でも良いからあなたとお話をして お友達になれたらどんなに楽しいだろうけれど あなたの気を引ける程すてきな娘ではないし 風邪をひかないでと願うのがやっとだった  娘は器量が良いというだけで 幸せの半分を手にしていると 誰か云った意地悪なお話 でもこっそりうなずいてる自分が悲しい  確かに私が他のお友達とおなじ位に 白いドレスや口紅や赤い靴が 似合うすてきな娘だったらもっと上手な笑顔を あなたにあげられたのに  だからあなたと街角でも一度出逢った時も あなたが覚えているなんて夢にも思わなかったし ましてやそれ以上の事なんて望みもしなかった だからこそこんなに驚いています  本当に私はお裁縫もお料理も駄目だし おまけに心配症でそれに引っ込み思案で 自信なんてかけらもないしあなたに迷惑を かけるのがきっと精一杯です  いきなりこんな大事なお話を 信じろというのが無理な事です だってまさかあなたが選んだのが こんなに小さな私の傘だなんて  あわてて駆け出してしまった胸の鼓動を 呼び戻す為に少しだけ時間をください 涙をこっそり拭う間だけ時間をください そしたら
縁切寺さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし今日鎌倉へ行って来ました 二人で初めて歩いた町へ 今日のあの町は人影少なく 想い出に浸るには十分過ぎて 源氏山から北鎌倉へ あの日と同じ道程で たどりついたのは 縁切寺  ちょうどこの寺の山門前で きみは突然に泣き出して お願いここだけは 止してあなたとの 糸がもし切れたなら 生きてゆけない あの日誰かに 頼んで撮った 一枚きりの一緒の写真 納めに来ました 縁切寺  君は今頃 幸せでしょうか 一度だけ町で 見かけたけれど 紫陽花までは まだ間があるから こっそりと君の名を 呼ばせてください 人の縁とは 不思議なもので そんな君から 別れの言葉 あれから三年 縁切寺
晩鐘さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし風花がひとひらふたひら君の髪に舞い降りて そして紅い唇沿いに秋の終わりを白く縁取る 別れる約束の次の交差点向けて まるで流れる水の様に自然な振りして冬支度 僕の指にからんだ 最後のぬくもりを 覚えていたくてつい立ち止まる 君は信号が待ち切れない様に 向こう岸に向かって駆けてゆく 銀杏黄葉の舞い散る交差点で たった今風が止まった  哀しみがひとひらふたひら僕の掌に残る 時を失くした哀れ蚊の様に散りそびれた木犀みたいに 眩暈の後の虚ろさに似つかわしい幕切れ まるで長い夢をみてたふとそんな気がしないでもない 心変わり告げる 君が痛々しくて 思わず言葉を さえ切った僕 君は信号が待ち切れなかっただけ 例えば心変わりひとつにしても 一番驚いているのはきっと 君の方だと思う  君は信号が待ち切れなかっただけ 流れに巻かれた浮浪雲桐一葉 銀杏黄葉の舞い散る交差点で たった今想い出と出会った
HAPPY BIRTHDAYさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし誰にだってひとつやふたつ 心に開かずの部屋がある 一生懸命生きているのに 傷を恥じる事などないさ  雨が降る日に気になるものは 雲の大きさばかりだけれど 空の広さに比べれば 別に大した事じゃない  だからHAPPY BIRTHDAY HAPPY BIRTHDAY 昨日迄の君は死にました おめでとう おめでとう 明日からの君の方が僕は好きです  おめでとう  幸せなんて言葉もあるが 人それぞれに秤が違う 人は人だしあんたはあんた 別に張り合う事などないさ  雨が降る日は天気が悪い 雲には雲の行先がある 空は確かに広いけれど 心の広さと比べてみるかい  だからHAPPY BIRTHDAY HAPPY BIRTHDAY 昨日迄の君は死にました おめでとう おめでとう 明日からの君の方が僕は好きです  おめでとう
朝刊グレープグレープさだまさしさだまさしきみは早起きしたのが さも得意そうに ねぼけまなこの僕を 朝食に追いたて ねエまた巨人が負けたってさって 高田の背番号も知らないくせに  どうでも良いけど トーストが焦げているからね 僕は君に新聞通に なって欲しくない 新しいエプロンも可愛いけどね またあわてて焦げを作るんだろう  前に親父が来たときも 僕の好物のカラスミを 手土産にとくれたのに わざわざまた煮て駄目にして ごめんなさいっていい乍ら 一番笑いこけたのは君  まったくきみのどじだけは 日本一 おいこりゃ お前の母親以上だぞって 親父が 目を細め ささやいた だからさ 怪我だけは 気をつけとくれ  前にお袋に電話して 僕が死んじゃうと泣き出して ただの食べ過ぎとわかったら 安心してきみが寝こんじまった ごめんなさいっていいながら 一番蒼い顔してた  まったくきみのどじだけは 日本一 ねエこりゃあたしの若い時以上だよって お袋が嬉しそうに ささやいた だからさ 怪我だけは 気をつけとくれと だからさ だからさ
ほおずきグレープグレープさだまさしさだまさしいくつかの水たまりを残して 梅雨が駆け抜けてしまえば しめった風の背中越しに きみの好きな夏が来ます  あの日きみにせがまれて でかけた小さなお祭り 綿菓子の味 アセチレンの光 きみは赤いほおずきを買った  ため息でまわしたひとつのかざぐるま とまらず にとまらずに まわれと二人祈っていたのに  きみの下駄の鼻緒が切れた ひとごみにまかれて切れた 僕の肩にすがり うつむいたきみは おびえるように 涙をこぼした  走馬灯に照らされて 僕はほおずきをかんで 風鈴の唄に合わせてきみが 団扇でそっと風をくれた  僕の肩越しに 子供の花火をみつめ きみは小さく つぶやいた 消えない花火があるなら欲しいと  たわむれに刻んだ 二人のたけくらべ 背のびして 背のびして つま先立っても とどかない  あの日のお祭りに 今夜は一人で行ったよ 想い出のほかに ひろったものは 誰かが忘れた ほおずきをひとつ
パンプキン・パイとシナモン・ティーさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし二丁目の交差点から17軒目で 時々走って2分と15秒 平均112.3歩目に我等の コーヒー・ベーカリー『安眠』がある  お人好しのマスター三十六 独身の理由は 引っ込み思案で 照れ屋でまぬけの 複雑な性格による コーヒーは確かにうまい でも僕等男には 理解出来ないが娘等は ここのかぼちゃパイが 美味しいという  パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ シナモンの枝でガラスに三度 恋しい人の名を書けば 愛が叶えられると 娘等は信じてる  ミス・パンプキンのいつもの座席は 窓際のゴムの木の向う側 背は高からず 低からず 容姿端麗 彼女は僕等の憧れの的  実は不敵にもマスターがこのマドンナに恋をした まぬけないじらしさ見たさに 授業を抜け出して来てるのに ちっともらちがあかないマスターは 照れ屋でまぬけだから たった一言かけた言葉が 事もあろうに「毎度ありがとう」  日頃のお世話に感謝をこめて 僕等はまたまた授業抜け出して シナモンの枝でガラスにラブ・レター ミス・パンプキンに差し出した ところが急に店を飛び出した彼女の 背中とマスターの半ベソ交互に見くらべ 僕等は立場失くして ひたすらうろたえた  それからしばらくしてマスターは お陰さまで嫁さんをもらった 相手がミス・パンプキンかどうかは ああいう性格だから白状しなかった  ただそれから僕等の待遇が 良くなった事と 僕等の追試が決まった事の 他には変わりは無い 2代目ミス・パンプキンはなかなか現われないけれど 此頃すこうし僕等にもかぼちゃパイの 味が解ってきたところ  パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ シナモンの枝でガラスに三度 恋しい人の名を書けば  パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ シナモンの枝でガラスに三度 恋しい人の名を書けば
夢の吹く頃さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし待ち続けた風を孕み 鳥が今 翼を広げて 北の空へ 舞い上がる 空に橋を架けながら そんなふうに誰もが皆 いつか吹く風を待つのだろう いつか咲く花を待つのだろう 愛を抱きしめながら 夢は咲き 夢は散る 夢が舞い 夢が逝く 坂道のぼれ 泣かずにのぼれ 高く 高く 高く いつか夢が きっと夢が そこに 吹いて来るまで  時代を越えて生き続けて 今枯れかけた 大きな樹 けれども その枝さきで 今年の若葉が生まれてる そんなふうに誰もが皆 消えない灯を持つのだろう 消せない愛を持つのだろう 口に出さないばかりで 夢は咲き 夢は散る 夢が舞い 夢が逝く この海わたれ 泣かずにわたれ 強く 強く 強く いつか夢が きっと夢が そこに吹いて来るから 夢が来る 夢が来る 夢が吹く 夢が吹く 坂道のぼれ 泣かずにのぼれ 高く 高く 高く いつか夢が きっと夢が そこに吹いて来るから
ひと粒の麦 ~Moment~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしひと粒の麦を大地に蒔いたよ ジャラーラーバードの空は蒼く澄んで 踏まれ踏まれ続けていつかその麦は 砂漠を緑に染めるだろう  戦に疲れ果てた貧しい人達には 診療所よりも一筋の水路が欲しい 水があればきっと人は生きられるだろう 諍(いさか)いを止める手立てに  Moment 薬で貧しさは治せない Moment 武器で平和を買うことは出来ない Moment けれど決して諦めてはならない  ひと粒の麦の 棺を担う人に 伝えてよ悲しんではいけないと  この星の長い時の流れの中で 百年など一瞬のこと  ペシャワールの山の向こうの見果てぬ夢以外に 伝えたいことは他にはあまり無い 珈琲カップに夕日が沈む頃に ふと思い出してくれたらいい  Moment いつか必ず来るその時まで Moment 私に出来ることを為せば良い Moment 私に出来るだけのことを  Moment 薬で貧しさは治せない Moment 武器で平和を買うことは出来ない Moment けれど決して諦めてはならない  Moment 夢はきっと引き継がれるだろう Moment 私に出来ることを為せば良い Moment 私に出来るだけのことを
フレディもしくは三教街―ロシア租界にて―さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしフレディ あなたと出会ったのは 漢口 揚子江沿いのバンドで あなたは人力車夫を止めた フレディ 二人で 初めて行った レストラン 三教街を抜けて フランス租界へとランデブー あの頃私が一番好きだった 三教街のケーキ屋を覚えてる? ヘイゼルウッドのおじいさんの なんて深くて蒼い目 いつでもパイプをくゆらせて アームチェアーで新聞をひろげてた フレディ あなたも 年老いたらきっと あんなすてきな おじいさんに なると思ってたの 本当に思ってたの  フレディ それから レンガ焼きのパン屋の ボンコのおばあさんの 掃除好きなこと フレディ 夕暮れの 鐘に十字切って ポプラの枯葉に埋もれたあの人は一枚の絵だった 本当はあなたと私のためにも 教会の鐘の声は響くはずだった けれどもそんな夢のすべても あなたさえも奪ったのは 燃えあがる紅い炎の中を飛び交う戦闘機 フレディ 私はずっとあなたの側で あなたはすてきな おじんさんに なっていたはずだった  フレディ あなたと出逢ったのは 漢口
追伸グレープグレープさだまさしさだまさし撫子の花が咲きました 芙蓉の花は枯れたけれど あなたがとても無口になった秋に こわくて私聞けませんでした あなたの指の白い包帯 上手に巻いてくれたのは誰でしょう  風に頼んでも無駄ですか 振り返るのは嫌いですか どこにもある様な事ですか 私髪を切りました  たとえば今日のあなたのこと 他の人と楽しそうに笑ってた あなたの声が眩しくて 耳をふさぎました 下手なくせにあなたの為に 編みかけた白いベスト やはり夢でした ほどき始めましょう あなたに借りた鴎外も 読み終えていないのに 最後のわがままです あなたの 肩巾教えて下さい  風に頼んでも無駄ですか 振り返るのは嫌いですか どこにもある様な事ですか 私髪を切りました
がんばらんばさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしがんばらんば 何でんかんでん がんばらんば がんばらんば 愛ちゃ恋ちゃ がんばらんば がんばらんば どいでんこいでん がんばらんば がんばらんば 我ちゃ俺ちゃ がんばらんばね  わいなんばしょっと 何で泣いとっと 苦しかと辛かと悲しかと よかよかようあるばってん 泣いて泣いて元気呼んで どうちゃこうちゃどんげんかすーですーで  負けられんけんね ちからとっとっと わいばかろうてでんほうてでん行っけん どんげんね起きあがりゆんね 待っとっけんいつでんよかでてこんばぞ  でんでらりゅうばでてくるばってん でんでられんけんでてこんけん こんこられんけんこられられんけん こんこん  がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば がんばらんば 愛ちゃ恋ちゃ がんばらんば がんばらんば どいでんこいでん がんばらんば がんばらんば 我ちゃ俺ちゃ がんばらんばね  わいはまた涙でぶくれんごとせんばたい 胸んびっしゃげて 穴のほげたとね よかよかそんげんときこそ笑わんばたい 明日もあるたい 笑おうで  わいなんばしょっと そんげんきつかとね すいたか放題呑んで おめーてさらこうで どんげんね 来られんごたっとね 待っとっばってんあんまいやったらちゃんぽん喰うて寝っ  でんでらりゅうばでてくるばってん でんでられんけんでてこんけん こんこられんけんこられられんけん こんこん  がんばらんば 何でんかんでん がんばらんば がんばらんば 愛ちゃ恋ちゃ がんばらんば がんばらんば どいでんこいでん がんばらんば がんばらんば 我ちゃ俺ちゃ がんばらんばね
しあわせについてさだまさしさだまさしさだまさしさだまさししあわせですか しあわせですかあなた今 何よりそれが何より一番気がかり みんなみんなしあわせになれたらいいのに 悲しみなんてすべてなくなればいいのに  どうぞあやまちは 二度とくり返さずに あなたは必ず しあわせになってください 愛する人と めぐり逢えたら 抱きしめた腕を ゆるめてはいけない  風は移り気 身を任せてはいけないよ 時を越えて変わらないのが愛だよ みんなみんなあなたが教えてくれた 生きる喜び人を愛する喜び  ありがとうさよなら 生まれ変われたならば やっぱりあなたと 愛し合いたいと思う ひたむきな人と 愛を信じて 生きがいを咲かせ しあわせになりたい  ひとりひとりは 皆とても優しいのに 何も傷つけ合う事などないのに みんなみんなしあわせになれたらいいのに 悲しみなんてすべてなくなればいいのに  しあわせですか しあわせですかあなた今 何よりそれが何より一番気がかり しあわせですか しあわせですかあなた今 何よりそれが何より一番気がかり
風の篝火さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし水彩画の蜉蝣の様な 君の細い腕がふわりと 僕の替わりに宙を抱く 蛍祭りの夕間暮れ 時折君が散りばめた 土産がわりの町言葉 から廻り立ち停まり 大人びた分だけ遠ざかる きらきら輝き覚えた 君を見上げる様に すかんぽの小さな花が 埃だらけで揺れているよ  不思議絵の階段の様に 同じ高さ昇り続けて 言葉の糸を紡ぎ乍ら 別れの時を待ちつぶす 君ははかない指先で たどる明日の独言 雲の間に天の川 君と僕の間に橋が無い 突然舞い上がる 風の篝火が 二人の物語に 静かに幕を引く  ふりしきる雪の様な蛍・蛍・蛍 光る風祭りの中すべてがかすみ すべて終る
縁切寺尾崎豊尾崎豊さだまさしさだまさし今日鎌倉へ行って来ました 二人で初めて歩いた町へ 今日のあの町は人影少なく 想い出に浸るには十分過ぎて 源氏山から北鎌倉へ あの日とおなじ道程で たどりついたのは 縁切寺  ちょうどこの寺の山門前で きみは突然に泣き出して お願いここだけは 止してあなたとの 糸がもし切れたなら 生きてゆけない あの日誰かに 頼んで撮った 一枚切りの一緒の写真 収めに来ました 縁切寺  君は今頃 幸せでしょうか 一度だけ町で 見かけたけれど 紫陽花までは まだ間があるから こっそりと君の名を 呼ばせてください 人の縁とは 不思議なもので そんな君から 別れの言葉 あれから三年 縁切寺   注意:一部歌っていない個所があります、ご了承下さい。
人生の贈り物~他に望むものはない~さだまさしさだまさし楊姫銀・さだまさしさだまさし季節の花がこれほど美しいことに 歳を取るまで少しも気づかなかった 美しく老いてゆくことがどれ程に 難しいかということさえ気づかなかった  もしももう一度だけ若さを くれると言われても おそらく 私はそっと断るだろう 若き日のときめきや迷いをもう一度 繰り返すなんてそれはもう望むものではない  それが人生の秘密 それが人生の贈り物  季節の花や人の生命の短さに 歳を取るまで少しも気づかなかった 人は憎み諍いそして傷つけて いつか許し愛し合う日が来るのだろう  そして言葉も要らない友に なってゆくのだろう 迷った分だけ 深く慈しみ 並んで座って沈む夕日を一緒に眺めてくれる 友が居れば 他に望むものはない  それが人生の秘密 それが人生の贈り物  季節の花がこれほど美しいことに 歳を取るまで少しも気づかなかった 私の人生の花が 散ってしまう頃 やっと花は私の心に咲いた  並んで座って沈む夕日を一緒に眺めてくれる 友が居れば 他に望むものはない 他になにも望むものはない 他になにも望むものはない  それが人生の秘密 それが人生の贈り物
片恋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしこんなに恋しくても 届かない心がある こんなに苦しくても 言えない言葉がある ときめいて あこがれて 聞こえない声で叫んでいる あなたに届け いつかいつの日か あなたに届け せめてそのかけらでも  こんなに寒い朝も 温かい恋がある こんなに悲しくても 口ずさむ歌がある ひたむきに ひたすらに あなたを思う夢がある  あなたに届け いつか蒼空に あなたに届け 歌よ伝えてよ あなたに届け いつかいつの日か あなたに届け せめてそのかけらでも  こんなに恋しくても 届かない心がある こんなに悲しくても 口ずさむ歌がある
修二会さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし春寒の弥生三月花まだき 君の肩にはらり 良弁椿 ここは東大寺 足早にゆく人垣の 誰となく独白く南無観世音 折から名残り雪  君の手は 既に凍り尽くして居り その心 ゆらり他所(よそ)にあり もはや二月堂 天も焦げよと松明の 炎見上げつつ何故君は泣く 雪のように火の粉が降る  走る 火影 揺れる君の横顔 燃える 燃える 燃える おたいまつ 燃える  過去帳に 青衣(しょうえ)の女人の名を聴けば 僕の背に 君の香りゆらめく ここは女人結界 君は格子の外に居り 息を殺して聴く南無観世音 こもりの僧の沓の音  ふり向けば 既に君の姿はなく 胸を打つ痛み 五体投地 もはやお水取り やがて始まる達陀(だったん)の 水よ清めよ 火よ焼き払えよ この罪この業(カルマ)  走る 火影 揺れる あふれる涙 燃える 懲える 燃える 松明 燃える 走る 火影 揺れる あふれる涙 燃える 燃える 燃える 松明 燃える
あなたへさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし愛しいあなたが今まで どんな風に傷ついて生きたか それでも自分を捨てないで 心を護って生きてきたか あの時にも あんな時にも あの時にも あんな時にも  私にはあなたを護る 術など何もなくただ不器用に 歌うことだけ あなたのために 歌うしか出来ないけど どんな時にも いつでも どんな時にも いつでも  悲しみの底でも笑顔を捨てない あなたの苦しみの本当の深さを 思い知りながら支えたいのは 明日何が出来るのかということ 昨日のことより 今日のことより 昨日のことより 今日のことより  未来には幾つかの顔がある 例えば不安と希望 もしも私の歌が あなたの不安を和らげられて 微かな希望に寄り添えたら 今日のことより 明日のことへ 今日のことより 明日のことへ  悲しみの中でも季節は巡る 寒い冬のあとにでも きっと綺麗に花は咲く 信じなくても良い それでも花は咲く 幸せはきっといつか来る 届け届け この歌 届け届け届け この愛  私には歌しかないけれど 私には歌があるから いつも此処で歌ってるから あなたを思って歌ってるから 声の果てるまで 私には歌しかないけれど 私には歌があるから いつも此処で歌ってるから あなたを思って歌ってるから 幸せになれるまで いつまでも いつでも いつまでも いつでも あなたへ
もーひとつの恋愛症候群さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし恋と呼ばれる一過性の発情症候群に於ける その発病及び傾向と対策をここで考え直す 国籍、成績、月収、貯金、単身赴任 賞罰のあるなしにかかわらず凡そ次のとおり  なにしろ気がつきすぎるから人の悩みまでしょい込んで 疲れたあげく人にうとましがれる A型 気が向いたら異常に優しいけれども めったに気が向かずすぐ根に持ち わがままでも うらまれない B型 回りの情況はひどくクールに判断するくせに 自分の事は何も見えない AB型 信じやすくだまされ続けてもうだまされるもんかと 誓った翌日まただまされる O型  その他いきなりわめきちらして壁に頭突きをするケース 夜中にライバルのわら人形にクギを打つ場合 海にばかやろーというつもりでこんにちわと叫んだり 突然ニヤけて気味悪がられる方もある  なにしろこれらがある特定の人に力を与えるってことは 恋は一種のエネルギーと考えてよい  恋におちたら一部の例外を無視すればおよそ 男は男らしく女は女っぽくなるものらしい 人相、トランプ、十二支、ゲタ占い、そのほかコックリさん迄 相性占いなど気になったらもう恋  相手には自分の足を細く長く見せたがるものであるし 相手のあばたもえくぼにみえる ほんに恋はブラインド 食べもの、見る物、聴く物、くだもの すべて好みが 合うと思うし 毎日が二人の記念日になる  処が一年二年もたたずに見えてくるんですね 恋とは誤解と厄介に上の苦界 そのうち何だかお互い知らない人の思えてきて 次第に疲れて 会っても欠伸が出る  初めは電話、ラブレター、プレゼントなどで築いた 恋がいつか 長電話、門限破り、親への反抗に変わりやがて わりかん、やきもち、口論、浮気そして 学力低下、親の怒り、やけくそ、めちゃめちゃ 開き直り 夜遊び あげくは 不純異性交遊で AとBとCと ……しーらない  とにかくそんな風にさめてしまった方が 傷つかずに済むってわかってるんだ 悲しいね そうだろう  恋は必ず消えてゆくと誰もが言うけれど ふた通りの消え方があると思う ひとつは心が枯れてゆくこと そしてもうひとつは 愛というものに形を変えること  相手に求め続けてゆくものが恋 奪うのが恋 与え続けてゆくものが愛 変わらぬ愛 だからありったけの思いをあなたに 投げ続けられたら それだけでいい  おそらく求め続けるものが恋 奪うのが恋 与え続けてゆくものが愛 変わらぬ愛 だからありったけの思いをあなたに 投げ続けられたら それだけでいい  あなたに 出会えて 心から しあわせ です
春告鳥さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし衣笠の古寺の侘助椿の たおやかに散りぬるも陽に映えて そのひとの前髪僅かにかすめながら 水面へと身を投げる  鏡のまどろみのくだかれて 錦の帯の魚のふためいて 同心円に拡がる紅のまわりで さんざめくわたしの心  春の夢 朧気に咲き 春の夢 密やかに逝く 古都の庭先野辺の送り ふりむけばただ閑かさ  化野の古宮の嵯峨竹の ふりしきる葉洩れ陽にきらめいて そのひとのこぼした言葉にならない言葉が 音も無く谺する  足元に蟠る薄氷に 靄めいた白い風立ちこめて 春告鳥の問いかける別離に たじろぐわたしの心  春の夢 朧気に咲き 春の夢 密やかに逝く 古都の庭先野辺の送り ふりむけばただ閑かさ
驛舎(えき)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし君の手荷物は 小さな包みがふたつ 少し猫背に 列車のタラップを降りて来る  驚いた顔で 僕を見つめてる君は 夕べ一晩 泣き続けていた そんな目をしてる  故郷訛りの アナウンスが今 ホームを包み込んで  都会でのことは 誰も知らないよ 話す事もいらない  驛舎に降り立てば それですべてを 忘れられたらいいね  重すぎるはずの 君の手荷物をとれば 身じろぎもせず ただ涙をこぼすだけ  ざわめきの中で ふたりだけ息を止めてる 口を開けば 苦しみが全て 嘘に戻るようで  季節の間ではぐれた小鳥が 時計をかすめて飛ぶ  泣きはらした目が 帰ってきたことが 君をもう許してる  驛舎を出る迄に 懐かしい言葉を 思い出せたらいいね  改札口を抜けたならもう 故郷は春だから
ママの一番長い日~美しい朝~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしおじいちゃんは山へ芝刈りに朝から出掛け OBを5発も打って落ち込んでいる頃 おばあちゃんは川へカラオケ仲間と出掛け マイクを離さず5曲目を歌う頃 沢山の幸せを小さな手に握りしめてきみは生まれた やがて美人になるなんてとても 思えないほど僕に似ていた 花の季節だった この物語の始まりの空は 美しく青く澄んで晴れ渡っていた woh  きみが最初にしゃべった言葉はパパで 嬉しくてその晩お酒を飲み過ぎたっけ でも困ったときに呼ぶのは必ずママで ママは一途にきみをみつめて愛した 沢山の幸せを周りに振りまきながらきみは育った 保育園では男勝りで いつも子分達を従えて家に帰ったね そのくせとても気遣う娘で 美しく澄んだ瞳はいつも輝いていた woh  どこからか君が犬を拾って帰って 僕に酷く叱られたことがあったね きみはすぐおじいちゃんの懐に逃げて おばあちゃんを呆れさせた 思い出す長い髪をなびかせてきみはいつも犬と走っていた やがて初恋ときめく心を 僕には隠したつもりだろうと思うけれど 少し淋しい思いで居たんだ 美しく育った君の瞳が眩しかった woh  ママ以外の家族に隠していたことがある 思いもかけず僕の病気はとても重くて 少しばかりみんなよりも先に いなくなってしまうけれど 泣かないでいつでもそばにいる きみの花嫁姿は見られないけれど 生命はこうして大切な人に 手渡されてゆくものだと気づいたから 出会えたことや愛し合えたこと 本当のしあわせはいつも近くにある woh  僕が居なくなった後もきみとママは いつも僕を思い出してくれたね おじいちゃんが僕の代わりにきみ達を護り 頑張ってくれていたけれど 彼が来て 求婚した時 おじいちゃんに殴られたのに驚いていたね パパとママとが 一緒になるとき やはりパパはおじいちゃんに殴られたんだよ 彼が二つも 殴られた訳は きっともう一つはパパの分だと思う woh  ヴァージンロードを歩くきみの 隣を僕も歩いているよ お願いがあるママによく頑張ったねと 本当にありがとうと伝えて 愛してる どんな時も きみたちを護っていると信じて欲しい この物語の 続きはふたりが 幸せに包まれるように願いながら ママが嫁いだ 美しい朝と きみが生まれた日を遠く思い出している woh
空蝉さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし名も知らぬ駅の待合室で 僕の前には年老いた夫婦 足元に力無く寝そべった 仔犬だけを現世の道連れに 小さな肩寄せ合って 古新聞からおむすび 灰の中の埋火おこすように 頼りない互いのぬくもり抱いて 昔ずっと昔熱い恋があって 守り通したふたり  いくつもの物語を過ごして 生きて来た今日迄歩いて来た 二人はやがて来るはずの汽車を 息を凝らしじっと待ちつづけている 都会へ行った息子がもう 迎えに来るはずだから けれど急行が駆け抜けたあと すまなそうに駅員がこう告げる  もう汽車は来ません とりあえず今日は来ません 今日の予定は終わりました  もう汽車は来ません とりあえず今日は来ません 今日の予定は終わりました
黄昏迄さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし海を見下ろす丘の上は 何時でも向い風が吹いて 空と海の青と思い出とが一列に並ぶ  君が愛していた仔犬は あれから大きく育って 今僕の側で一緒に海鳴りを聴いてる  黄金色の波の上を帆影がひとつ ふたつ港へと還ってゆく  昔君と約束していた 二人して年老いたならば 世界中を船で廻ろうと 飽きる程一緒に居ようと  突然に海に帰った君を 追いかけて僕の心が鴎になって舞い上がる  黄昏迄風に吹かれたい ぬくもりを懐かしむ様に 寄せて返す波を見ていたい いつまでも漂いたい  黄昏迄海を見ていたい ぬくもりを懐かしむ様に 寄せて返す君を見ていたい いつまでもいつまでも
木根川橋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし『先生、俺達の木造校舎 すっかりなくなっちまったんですねェ それに、あの暑い夏に重いローラー転がしてならした テニス・コートの上にプールなんか出来ちまって… 先生、時の流れって、そんなもんですかねェ』  木根川橋から水道路抜けた 白髭神社の縁日は アセチレンたいて あんずあめ売ってますか 相も変わらず にぎやかなんでしょうね  あの頃何やら覚えて居るのは あの娘の笑顔と冷たさと 不思議な胸のどよめきと あっけらかんとあっけらかんと みんなみんな 許せた毎日  『先生、あの頃よくのりちゃんと銭湯行ってね あいつときたら、15番の下駄箱があくまでは どんな雪の中だって雨の中だって中へ入らなかった 先生、覚えているかな、うちのクラスの15番、そう 目のステキなのりの好きだったあの娘の 出席番号だったんですよ』  僕らはこっそり ノォトの片隅に あの娘の名前に 自分の苗字を かぶせて書いてはあわててぬりつぶし あたりを見廻し 赤くなったもんです  使いの帰りは廻り道をして あの娘の家の前を通ったもの そのくせ会えば そっぽを向いた なんともはや すてきだった 仲間達に カンパイ!!  木根川薬師の植木市の日には 今でも必ず雨が降りますか もんじゃ焼きのコツ 忘れちゃいませんよ カルメ焼き冷やすより易しかったもの  あの頃チャリンコ転がして行った 曵舟、押上、浅草の 不思議な胸の高鳴りと 荒川土手の忘れちゃいけない 毎度毎度の 草野球  『先生、みんな変っちまいましたねェ 先生、先生……なんだ寝ちまったんですか…』
残したい花について岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし何を残そうかな 今日生きた記念に 下手だけど精一杯 頑張ったんだから 悔しかったことや 傷ついたことや そんなものは残さない 忘れることにしよう 明日は明日の 私が生まれ 今日とは違う 私を生きる 良いことだけ残そう 嫌なことは置いていこう 下手だけど精一杯 生きているんだから  明日の記憶が あれば良いのにね 準備なんかもゆっくり 出来るんだけどね でも明日の記憶は ない方が良いね がっかりすることは 知らないほうが良い 明日は明日の 私が待ってる 今日とは違う 私が待ってる 明日の希望は ときめきだけでいい 大好きなあなたの 笑顔があれば良い  何を歌おうかな 人生の記念に 下手だけど精一杯 頑張ったんだから 楽しい歌や 切ない歌を 舞台中に広げて 抱きしめたいから 明日は明日の 私が笑い 今日とは違う 私が歌う 何を歌おうかな 今日生きた記念に あなたの笑顔を 忘れないように  何を歌おうかな 人生の記念に 大切なあなたを 忘れないように
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
胡桃の日さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし窓の外には雨とから松 枝にはるりかけす 君の前には僕の前には 胡桃の実がひとつ  言葉がいらなくなったのではなく 言葉を忘れたってこと お互いわかっているから おしまい この狭い部屋の中で 君の知らない僕と 僕の知らない君が カラカラと音たてて 転げ廻っているじゃない  窓の外には雨とから松 枝にはるりかけす 君の前には僕の前には 胡桃の実がひとつ  何気ない言葉で傷つくみたいで 思わず君に向かって 振りあげた 右手のこぶしで一体 僕はなにをしようとしてた まるで胡桃を素手で 割ろうとしている様で 驚いて振り向いた 君の目が哀しい  窓の外には雨とから松 枝にはるりかけす 君の前には僕の前には 胡桃の実がひとつ
極光(オーロラ)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしいきなり私の眼の前に座ったあなた 自分はせっかちだからと言い訳し乍ら 前から君が好きでしたと突然告白したあと 私のコーヒーを一気に呑み干した そのあとの強引さときたら人の返事も きかずにすっかり一人で盛りあがり 山岳部に来なさい 山はいいから 本当にいいからと 知らないうちに 丸め込まれてた 自然はとても大きいって それが得意のフレーズ 人間が狭い輪っかの中で傷つけあうのを 静かに観てる 大空 広い大空 いつかカメラマンになって こいつに近づくと 目を輝かせてた あなたを愛して気づいた どんどん先に歩いて 行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ  おい結婚するぞ そしてアメリカへゆくぞと いっぺんにふたつ びっくりをつきつけて それから 俺仕事やめたぞ カメラマンになるんだと 腰が抜けなかったのが奇跡だわ そのあとのあなたは夢の通りに歩いて とうとう本物のカメラマンになった グランド・キャニオンも死の谷も みんな友達にして 知らないうちに 丸め込んでいた 自然はやはりすてきだ だけど不安がひとつ もっと大きなものが撮りたくなって 俺はどこまで 行けばいいのか オーロラ それはオーロラ 地球も夢を見るんだ こいつがそうだと 目を輝かせてた あなたを愛して気づいた どんどん先に歩いて 行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ  アラスカで あなたが突然空気になったと そんな事 信じられると思う 飛行機のプロペラが廻っているのに気づかない程 オーロラに夢中だったのね あなたの残したものは 世にも美しい 地球が夢を見ている写真と それからこの私と オーロラ それはオーロラ なんてせっかちなあなた オーロラに愛されて オーロラになってしまった あなたを愛して気づいた どんどん先に歩いて 行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ
残春さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし若さを嗤(わら)わず 老いを恨まず いつか 来た道 いつか 行く道  いのちを恥じず いのちに怯えず 永い永い坂を 黙して独り行く  心に咲く花は 季節を選ばない 与えられしいのち かなしきもまたよろし  涙に逃げず 怒りに任せず 笑顔を汚さず  悲しみに負けず  未来を憂えず 過去を惑わず いつか 夢見た いつか 届く場所へ  季節に咲く花は 時を疑わない 与えられしいのち 楽しきもまたよろし  心に咲く花は 季節を惜しまない 与えられしいのち かなしきもまたよろし  若さを嗤わず 老いを恨まず
柊の花さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし宵闇の手探りの中でこそ 仄かに匂う柊の花 見せかけの棘にそっと隠した その麗しくゆかしき花  その花の名前を呟くとき 美しさとは何かを思う 誰も居ない末の秋に咲いて 冬とすれ違いに行く花  愚かしい過ちの数々を 一つ一つ胸に並べている あなたはそれでもこんな私を 許してくれるだろうか  終列車が鉄橋を渡る音 秋風の気紛れなカデンツァ 明日は木枯らしが吹くらしいと 遠い窓の灯りが言う  辛い夜を過ごすあなたに いつか本当のさいわいを 届けることが出来ますように 私に許されますように  宵闇の手探りの中でこそ 仄かに匂う柊の花
吾亦紅さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし二本目の徳利を傾け乍ら 奴はふと思い出すように言った 明日の朝小さな山の分校の 子供たちに会いに来ないか 今奴は分校の校長先生 可愛い可愛い子供たちの 笑顔をおまえに見せてやりたい どうだ明日来ないか 折から秋の雨も上がって かすかに 鈴虫鳴く 今俺は子供たちを野球できたえてる いつか本校に勝たせたくて 幾度も挑んで 幾度も敗れたが そこはそれ 衆寡敵せず  山あいの分校は傾いていたが 子供たちは裸足で駆け廻ってた 四十いくつもの瞳に囲まれて 奴は先生らしく笑ってた このすばらしい分校の子供たちは どんなすてきな大人になるだろう はじける笑顔や瞳の輝きを どうすれば守ってやれるだろう 折から朝の霧も晴れて まぢかに 大山見ゆ 手作りの野球場に歓声響く 僕はふと脇の草むらに 桑の実によく似た 紅い花をみつけた 子供が教えてくれた 吾亦紅  奴からふいに手紙が届いた ついに本校に勝ったぞと 手紙を読み乍ら 子供たちの瞳と 雄大な山を思い出してた 奴の得意気な顔と 色あざやかに 小さく咲いた 吾もまた紅なり 人あざやかに 色あざやかに 小さく咲いた 吾もまた紅なり
不良少女白書さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしあの娘はいつも哀しい位 ひとりぽっちで部屋の片隅でうずくまってた 誰かが自分を救いに来るのを じっと待ってるけど 誰も来ないと判ってる  人には黒く見えるカラスが 自分には白く見えてしまう 黒く見ようと努力したのに 人は大声で聞いてくる  何故 嫌いですか 何故 好きですか 左ですか 右ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢がわからない ああ  あの娘はいつも哀しい位 強がってみせるけど実はとても淋しがりや 時折 燐火(マッチ)を摺ってはひとりで 涙こぼしながら また時々火傷をする  少し若さに思い上がり 転がる方が楽だと覚え 本当はとても優しいくせに すねて見せるだけの意地っ張り  何が 正しくて 何が 嘘ですか 100じゃなければ 0ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢がわからない ああ  自分に正直に生きるなら 風に逆らって生きるのなら 居直る事が勇気だなんて 自分に甘えるのはおよし  何故 嫌いですか 何故 好きですか 左ですか 右ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢がわからない  何が 正しくて 何が 嘘ですか 100じゃなければ 0ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢がわからない ああ
雨やどり尾崎豊尾崎豊さだまさしさだまさしそれはまだ 私が神様を信じなかった頃 九月のとある木曜日に雨が降りまして こんな日に素敵な彼が現れないかと 思ったところへ あなたが雨やどり すいませんねと笑うあなたの笑顔 とても凛凛しくて 前歯から右四本目に虫歯がありまして しかたがないから買ったばかりの スヌーピーのハンカチ 貸してあげたけど 傘の方がよかったかしら  でも爽やかさが とても素敵だったので そこは苦しい時だけの神だのみ もしも もしも 出来ることでしたれば あの人に も一度逢わせてちょうだいませませ ところが実に偶然というのは恐ろしいもので 今年の初詣に 私の晴着のスソ 踏んづけて あっこりゃまたすいませんねと笑う 口元から虫歯が キラリン 夢かと思って ほっぺつねったら痛かった  そんな馬鹿げた話は 今まで聞いたことがないと ママも兄貴も死ぬ程に笑いころげる奴らでして それでも私が突然 口紅などつけたものだから おまえ大丈夫かと おでこに手をあてた 本当ならつれて来てみろという リクエストにお応えして 五月のとある水曜日に 彼を呼びまして 自信たっぷりに紹介したらば 彼の靴下に 穴がポカリン あわてて おさえたけど すっかり見られた  でも爽やかさが とても素敵だわとうけたので 彼が気をよくして 急に もしも もしも 出来ることでしたれば この人をお嫁さんにちょうだいませませ その後 私 気を失ってたから よくわからないけど 目が覚めたら そういう話がすっかり出来あがっていて おめでとうって言われて も一度 気を失って 気がついたら あなたの腕に 雨やどり   注意:一部歌詞を変えて歌っている個所があります、ご了承下さい。
祈りさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし悲しい蒼さの 広い大空を 小さな鳥が一羽 海を目指してる 鳥を撃たないで 約束の町へ ひたむきに羽ばたく夢を消さないで 誰もが時の流れに 傷つき疲れ あきらめそして いつしか生まれた時の 溢れる程の愛を見失う  この町がかつて 燃(も)え尽きた季節(とき)に 私達は誓った 繰りかえすまじと 生命を心を 奪い去ってゆく ちからも言い訳も総て許せない 私は祈る以外に 知恵も力も 持たないけれど 短い花の生命を ささやかなこの愛で染めたい
僕にまかせてくださいさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしきみはその手に花をかかえて 急な坂道(さか)をのぼる 僕の手には 小さな水おけ きみのあとにつづく きみのかあさんが眠っている ささやかな石のまわり 草をつみながら振り返ると 泣き虫のきみがいた  両手をあわせたかたわらで 揺れてるれんげ草 あなたの大事な人を僕に まかせてください  きみがとても大切にしてた 藤色のお手玉 あれは昔きみのかあさんが 作ってくれたもの そして僕が大切にしてる 日だまりのような人 それもそっと きみのかあさんが 残してくれたもの  集めた落ち葉に火をつけて きみはぽつりとありがとう 彼岸過ぎたら 僕の部屋も あたたかくなる  両手をあわせたかたわらで 揺れてるれんげ草 あなたの大事な人を僕に まかせてください
異邦人さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし今更アルバムなんて 欲しくはないけれど それがあなたのひとつだけの 形見となれば別だわ だからこうして ホラ この街を久し振りにたずねた 過ごしたアパルトマンは マロニエ通りの奥 洗濯物の万国旗や 雨晒しの自転車 タイムマシンで ホラ 戻った様に 何もかも或の日のまま シミだらけの見慣れた壁をたどり 懐しい手摺をたどり 夢をたぐり 今日はひとり 確かめるのは 本当の おわり  狭いドアをあければ 涙を拭いもせず あなたにすがる可愛い人 あなたの最後の人 そうよこうして ホラ 泣いてくれる人は他にもある あなたのお友達は 私を見上げると あからさまに顔曇らせて 黙って目を伏せる 私一人が ホラ 異邦人 何もかも或の日のまま 薄暗い階段を降りる 足元がかすかにうるむ 太陽が まぶしいから……
関白失脚2016~父さんと閑古鳥 篇~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしお前を嫁にもらったけれど 言うに言えないことだらけ かなり淋しい話もするが 俺の本音も聞いとくれ 俺より先に寝てもいいから 夕飯ぐらい残しておいて 帰り道のコンビニ 「お弁当あたためますか?」 世界の誰より俺にやさしい 忘れていいけど 仕事も出来ない俺だが 精一杯がんばってんだよ 俺なりに それなりに  父さんみたいに なっちゃ駄目よと お前こっそり子供に言うが 知ってるか 勉強せずに(閑古鳥) その辺うろついちゃ(閑古鳥) 事故には気をつけろよ せめて読書はしろ ムダなダイエット ムダな体脂肪計 本気でヤセたきゃ あんなに食べなきゃいいのに それからあれだぞ テレビショッピング 「今なら 下取り一万円! さらに八千円引き!」 確かに買うわ それぞれご不満も おありのことと思うが それでも家族になれて よかったと俺思ってるんだ  そして今日も君たちの笑顔守る為に 仕事という名の戦場へ往く 右にトラブル 左に(閑古鳥) 人は私を哀れだというけれど 俺には俺の幸せがある 君たちの幸せの為なら 死んでもいいと誓ったんだ それだけは疑ってくれるな 心は本当なんだよ 世の中思いどおりに 生きられないけれど 下手くそでも一所懸命 俺は生きている 俺が死んだあといつの日か 何かちょっと困った時にでも そっと思い出してくれたなら きっと俺はとても幸せだよ がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ がんばれ がんばれ みんな がんばれ
あなたが好きですさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし何故かこの世に生まれた事だけで 不思議なドラマだから さらにあなたと出会えた喜びを あえて奇跡と呼びたい  見えない糸をたぐり寄せて 互いの時を重ね合って 言葉でうまく言えないけど あなたが好きです  精一杯に歩き続けている あなたをきれいだと思う そんなあなたを愛せる自分を とても幸福だと思う  言葉にすれば何もかもが 美しい嘘に聞こえるけど あらゆる誤解を怖れずに あなたが好きです  見えない糸をたぐり寄せて 互いの時を重ね合って 言葉でうまく言えないけど あなたが好きです
縁切寺グレープグレープさだまさしさだまさし今日鎌倉へ行って来ました 二人で初めて歩いた町へ 今日のあの町は 人影少なく 想い出に浸るには 十分過ぎて 源氏山から 北鎌倉へ あの日とおなじ 道程で たどりついたのは 縁切寺  ちょうど この寺の山門前で きみは突然に泣き出して お願いここだけは 止してあなたとの 糸がもし切れたなら 生きてゆけない あの日誰かに 頼んで撮った 一枚切りの一緒の写真 収めに来ました 縁切寺  君は今頃 幸せでしょうか 一度だけ町で 見かけたけれど 紫陽花までは まだ間があるから こっそりと君の名を 呼ばせてください 人の縁とは 不思議なもので そんな君から 別れの言葉 あれから三年 縁切寺
秋桜徳永英明徳永英明さだまさしさだまさしうす紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜まりに 揺れている 此頃 涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話 くりかえす 独言みたいに 小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと 思い出をたどったら いつの日も ひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに 手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし 元気でと 何度も何度も くりかえす母  ありがとうの言葉を かみしめながら 生きてみます 私なりに こんな小春日和の 穏やかな日は もう少し あなたの子供で いさせてください
魔法のピンク横山だいすけ、三谷たくみ横山だいすけ、三谷たくみさだまさしさだまさし魔法のじゅもんでしあわせいろに なんでもピンクにそめちゃおう ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのパンダ ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのパンダ どんなパンダ あんなパンダ こんなパンダうひょひょ ピンクのパンダにあいたいな  魔法のじゅもんでしあわせいろに なんでもピンクにそめちゃおう ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのペンギン ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのペンギン どんなペンギン あんなペンギン こんなペンギンうひょひょひょ ピンクのペンギンにあいたいな  魔法のじゅもんでしあわせいろに なんでもピンクにそめちゃおう ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのとうさん ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのかあさん つらいこと かなしいこと どんなこともうひょひょひょひょ まほうのピンクにそめちゃおう  ぱぺぴぺぽぺぴぺぱうひょひょ ぺぷぷぱぱぴうひょひょぱぴぺ まほうのじゅもんでみんなしあわせ
交響楽(シンフォニー)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし煙草をくわえたら 貴方のことを 突然思い出したから 涙の落ちる前に故郷(くに)へ帰ろう 町の居酒屋のヴァイオリン弾きや 似顔絵描きの友達も 今はもういない 古い町へ  今でもそこに あなたがいたら 僕は何ていうだろう あなたに逢うには 使い残した 時間があまりに 軽すぎて  悔やんではいないよ 想いはつのっても そうさ昔は昔  今から思えば 貴方がワグナーの 交響楽を聞きはじめたのが 二人の別れてゆく 兆になった 何故ならそれから あなたは次第に 飾ることを覚えたから 確かに美しくなったけれど  見栄えのしないおもちゃに飽きた あなたがいけない訳じゃない 新しい風に その身をまかせ 子供が大人になっただけ  悔やんではいないよ 想いはつのっても そうさ昔は昔  そうさ昔は昔
絵はがき坂さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしあなたはためらいがちに 何度も言いあぐねて どうしてそんなこと ああ 迷うのですか ひとりで生きてゆける程 お互い大人じゃないし それにしてもあなたの時計 ああ 進み過ぎました カンナがもうすぐ咲くから それまであなたが髪を 切らなければいいね 出来たら本当にいいね 活水あたりはまだ 絵はがきどおりの坂 つたやかづらの香り背に 学生達が通る あなたの横顔越しに シャボン玉がいっせいに 弾じけた気がしたのは ああ 紫陽花ですか  同じ様にジーンズ着て アンアン・ノンノ抱えた 若いお嬢さん達が今 シャッターを切った 活水あたりはまだ 絵はがきどおりの坂 僕も思い出欲しくてそっと 心でシャッター押した 絵はがき坂を 下りながらあなたは やっぱり言いましたね ああ さよならですか
夢見る人さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしゆくりなく人は出会い ゆくりなく人は憧れゆく 憧れは夢 夢は生命 君よ高き夢を見給え いつか巡り会える 強く強く願えばいい 愛するとは夢見ること 愛しき人  やはらかに時は過ぎて やはらかに心は移ろう 生きることに 迷おうとも 君よ決して夢を捨てるな いつか巡り会える 遠い遠い約束でも 愛するとは信じること 夢見る人  いつか巡り会える 強く強く願えばいい 愛するとは夢見ること 愛しき人  愛するとは信じること 夢見る人
オレゴンから愛さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし故郷 遠く離れ ひとりで 君を想う 忘れ難き 優し微笑は 色褪せずに いますか
秋桜福山雅治福山雅治さだまさしさだまさし淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜まりに揺れている 此頃 涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日の嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
セロ弾きのゴーシュさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしCello にはオン・ザ・ロックが似合うと 飲めもしないで用意だけさせて ひとつ覚えの サン=サーンス 危な気な指遣いそしてボウイング まるで子供の様に 汗までかいて 悲しすぎる程 優しい人 私はいつでも 涙うかべて 楽し気なあなたを見つめるだけで 倖せだった  陽気なあなたの事だもの 今頃きっと雲の上で 誰かを無理矢理誘って 「白鳥」を聴かせているかしら 飲み手のいないウィスキー 今夜も用意だけして 私のお相手は カザルスとティボー 私はいつでも 涙うかべて 想い出だけ聴いて 明日は晴れると 笑うふり  明日もしも晴れたら オン・ザ・ロック用のお酒がきれたので 市場へ行こうと思うの ねェ想い出も売っているといいのに もっともっとたくさん 想い出が欲しかった もう一度あなたに会う迄の糧に 私はいつでも 涙うかべて あなたの残した 大事な Cello を 一人で守る
無縁坂香西かおり香西かおりさだまさしさだまさし母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登る度 いつもため息をついた ため息つけば それで済む 後だけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど そうゆうことって確かにあると あなたをみててそう思う 忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の 母の人生  いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに 白い手はとても小さくなった 母はすべてを暦に刻んで 流して来たんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど めぐる暦は季節の中で 漂い乍ら過ぎてゆく 忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の 母の人生
春女苑(はるじょおん)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし今年もまた咲きました あなたに似てる春女苑 だから今もまだあなたと 暮らしているみたい 花には花の悲しみが 人には人の苦しみが いつしか巡る季節の中で 思い出に変わるかしら  寒い冬には春のぬくもり思い出せず 疑ったり 迷ったり 心は弱いものですね  信じていいです 春女苑 必ず咲きます 春女苑  一つが二つ 二つが四つ 気付けば庭中 あなた  今年もまた咲きました あなたに似てる春女苑 うす紅に恥ずかしそうに うつむいて揺れてます 期待しすぎちゃいけないと けれども夢は捨てないと 元気があれば何でもできる あなたらしい笑顔  生きてゆきます私 何処かで支えてあなた 春風に糸遊に 咲いてるのはあなたですね  信じていいです 春女苑 必ず咲きます 春女苑  一つが二つ 二つが四つ 気付けば庭中 あなた  信じていいです 春女苑 必ず咲きます 春女苑  二つが四つ 四つが八つ 気付けば庭中 あなた
冬の蝉さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし時として人は 季節を違えて 生まれることがある 冬の蝉のように けれど短い時代(とき)を 悲しみもせずに 鳴き尽くせたら誰も 嘘と呼びはしない  せめて 枯野を駆け巡る 夢と呼んでも いつか 時の流れを越えて 真実(ほんとう)になる日が来る  あゝ生命は生命 夢は夢 何処で咲くかは 風に訊け  時として花は 季節を違えて 咲き匂うことがある 早い春のように 迷い咲きと呼ばれて 疑いもせずに 咲き尽くしたら誰も 嘘と呼びはしない  せめて蒼い空を埋める 風の色になれ いつか時の流れを越えて 実を結ぶ日も来る  あゝ心は心 花は花 何処で散るかは 風に訊け  せめて 枯野を駆け巡る 夢と呼んでも いつか 時の流れを越えて 真実(ほんとう)になる日が来る  あゝ生命は生命 夢は夢 何処で咲くかは 風に訊け
問題作~意見には個人差があります~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし仮にスマホをしながらぼやぼや歩いている時に もっとぼやっとした誰かにドンとぶつかっちゃった時は ガン飛ばしてそいつを睨みつけたって構わないんだよね そいつが転んで怪我しようがこっちのせいじゃないんだしね あ それはちっとないんじゃないの?  夜に無灯火の自転車で信号無視して当然逆走 歩道も車道も自由自在だしケーサツ見て見ぬ振りだし 誰も通らない夜中の赤信号守る奴なんて馬鹿だよね 万一事故ったって全部車のせいなんだしさ あ それはちっとないんじゃないの?  頭悪いか無神経なのか両方ともなのか 嗚呼 日本が馬鹿で薄まってゆく  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります うっふぅ  親の子殺し子の親殺しリンチにストーカー殺人 教育壊れて親も利己主義誰も教えてくれないんだから 悪いのは全部世の中で自分だけが被害者なわけで 一番可哀想なのは私私私でいいんでしょ あ それはどうなんでしょぉかぁ?  お金お金お金が神様だって国になっちゃったんだから 崇拝すればいいのはお金持ち様なわけでしょ どんな手使ったって金持ちにさえなれば勝ちなんだから 日本の心や未来なんて考えなくてもいいのよね あ それはどうなんでしょぉかぁ?  頭悪いか無神経なのか両方ともなのか 嗚呼 日本の馬鹿が濃くなってゆく  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります うっふぅ  頭悪いか無神経なのか両方ともなのか 嗚呼 日本が馬鹿で薄まってゆく  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります  日本が意見には馬鹿で個人差が薄まってゆくあります うっふぅ
たくさんのしあわせさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし無駄に歳喰った訳でもないでしょうよ 酸いも甘いも噛み分けて あれが嫌いの これが憎いの 言わないのよヘソ曲げないのよ  辛いことだけ数えちゃ駄目でしょ しあわせいくつかあったはず あれで損した これで傷ついた 言わないのよ過ぎたなら笑いましょ  ほらほらそしたら しあわせくるよ 魔法の呪文は ありがとう  しあわせあげましょ 隣へまわしましょ いつかまたここに 帰って来るでしょう  腹が立つこと色々あるけど ここが我慢のしどころで あれがバカだの これがアホだの 切れないのよそっと諭すのよ  悲しいことも沢山あるけど 支え励まし勇気づけ 生まれて生きて 良かったんだと 思いましょ人生それでいい  ほらほらそしたら しあわせくるよ 魔法の呪文は ありがとう  しあわせあげましょ みんなにまわしましょ いつかまたここに 帰って来るでしょう  しあわせあげましょ 隣へまわしましょ いつかまたここに 帰って来るでしょう  しあわせあげましょ みんなにまわしましょ いつかまたここに 帰って来るでしょう  しあわせあげましょ 隣へまわしましょ いつかまたここに 帰って来るでしょう
吸殻の風景さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし久し振りね相変らず元気そうで安心したわ 昔の様に君は笑って煙草に火をつけて 驚かずに聞いてくれるあれから私どうしたと思う つまるところ落ち着くとこへ落ち着いたの私 まさかと思うけど いつまでも気にしちゃいないでしょうね 陽に灼けた肌が染になったところで それはお天道様のせいじゃないのよ だからそんな風に悲しい顔今夜だけは止して頂戴 わかるでしょ雨の日には誰だって傘をさすものよ  みんなはどう元気でいる私の事覚えてるかしら あの頃私子供だったからみんなを困らせたわ 今になって考えればあなたはとても良い人だった だからこそ落ち着くとこへ落ち着いたの二人 人は皆それぞれに自分の時刻表を持っているのよ あなたと私の場合は どちらかが列車を乗り違えただけの事じゃない だからそんな風に自分の事いじめるのは止して頂戴 わかるでしょ風の日には誰だって目をつぶるわ  それにしても久し振りね 相変らず優しそうで安心したわ 昔の様に君は笑って 煙草の火を 煙草の火を 煙草の火を 消した
いのちの理由クリス・ハートクリス・ハートさだまさしさだまさし私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
検察側の証人さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし『あいつを棄てた女は 今頃別の男の部屋で おそらく 可愛い涙混じりに 鮮やかな嘘を身にまとっている 自分の何処が魅力か 数え尽くして知り抜いていて あいつの悲しい程の純愛を 階段昇る様に 踏みつけて行った 踏みつけてった 恋はいつでも必ず 独法師の影踏みゲーム 足元にあるのに追いつけない 追えば追う程きっと 取り残されてゆく 気がつけば いつも夕暮れ』  『違うわ別れた夜の あの娘の姿見てないからよ 一晩 私の部屋で泣いて 血を吐く程に泣いて 謝り続けていたわ 確かにそれはあの娘の 心変わりがすべてだったわ けれどもあの娘なりにいつも 一所懸命いつも 生きようとしてる 生きている 恋はいつでも必ず 両刃の剣と同じ 傷つかない方がきっと 嘘をついてる 斬りつけていった方が 斬りつけられた方より 傷つく事だってあるはずよ』  『あの娘を棄てた男は 今頃別の女の部屋で 自分の掌の広さと懐の狭さを 身に浸みているさ あの娘は自分の姿を 口に出すのが下手だったから 男はあんなにすてきなひとを 酒を変える様に 飲み捨てて行ったに 決まってる 恋はいつでも必ず あみだくじみたいなものさ たどる奴以外は道程を知らない ひとしきり風吹けば 風紋が消える様に 見て見ぬふりの藪の中』
最終案内さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし標示盤が君の飛行機を示す もう25分で君は舞いあがる ひきとめるのならば 今しかないよと 壁のデジタル時計が またひとこま進む あの頃は止まれとさえ祈った時間を 知らず知らずのうちに 君はもて余している 手荷物はベルトコンベアーに流れて 思っていたより確かに 風は止まろうとしている 人ごみのロビーざわめきの中で 君は静かに 時計をはずす  最終案内が答を告げる 穏やかな声がロビーに響く 君の淡い肩が 心なしかふるえ チケットにすがるように 背中を向ける 君は今スポット浴びたスターのように 滑走路というステージに 呑み込まれてゆく 君をのせた鳥がやがて翼はためかせて 赤や緑のランプを 飛び越えてゆく 人ごみのデッキざわめきの中で 僕は最後の風を ひとり受けとめる
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ひき潮さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし都会の暮らしは鮮やかな色どり 華やかな寂しさと夢に良く似た嘘と そんなもので出来ている可笑しい程に  哀しみが穏やかに扉を叩いて ああ いつの間に私の友達になる 知らず知らずのうちに 自分が変わってゆく  こんな日は故郷の海鳴りが聴きたい 子供の頃の様に 涙を流してみたい 生きるのが下手な人と 話がしたい  ひき潮の悲しみの中から生まれる ああ 夢もある わかってくれるならば 黙って旅支度に 手を貸しておくれ  帰ろう 帰ろう 帰ろう 帰ろう  帰ろう 帰ろう 帰ろう 帰ろう
安曇野さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし夢を夢で終わらせたくないと 君はこの町を出る ちぎれるほど振るその指先が 芒にとけた秋の日 野分き吹く安曇野(あずみの)に君の後ろ姿 まだ明け染めぬ空に名残り月 僕の愛を一包み 君の知らぬ間に その小さな荷物に忍ばせた それに気付く程疲れた時は 思い出して梓川  君は味気無きその便箋に 恋を覚えたと綴る 山を染めた白が山葵の花に 色を移した春の日 立ち昇る陽炎に君の面影を 映してすぐに消えた忍草 乱れ染めうつろいゆく そんな人の世に 咲いてまた散る一炊の夢 鳥が一声啼いてゆく 日は西へと落ちてゆく  君は夢の道程を 君の色で染めて 幸福になれ それも僕の愛 春疾風安曇野に辛夷の香り撒いて 今暮れなずむ空に朧月 夢がそっと帰ってゆく ふと八十八夜
遥かなるクリスマスさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしメリークリスマス 二人のためのワインと それから君への贈り物を抱えて駅を出る メリークリスマス 外は雪模様気づけば ふと見知らぬ誰かが僕にそっと声をかけて来る メリークリスマス 振り向けば小さな箱を差し出す 助け合いの子供達に僕はポケットを探る メリークリスマス 携帯電話で君の弾む声に もうすぐ帰るよと告げた時のこと メリークリスマス ふいに誰かの悲鳴が聞こえた 正面のスクリーン激しい爆撃を繰り返すニュース メリークリスマス 僕には何も関係ないことだと 言い聞かせながら無言でひたすらに歩いた  メリークリスマス 僕達のための平和と 世の中の平和とが少しずつずれ始めている メリークリスマス 誰もが正義を口にするけど 二束三文の正義 十把一絡げの幸せ つまり嘘 メリークリスマス 僕はぬくぬくと君への 愛だけで本当は十分なんだけど メリークリスマス 本当は気づいている今この時も 誰かがどこかで静かに命を奪われている メリークリスマス 独裁者が倒されたというのに 民衆が傷つけ合う平和とは一体何だろう メリークリスマス 人々はもう気づいている 裸の王様に大人達は本当が言えない  メリークリスマス いつの間にか大人達と子供達とは 平和な戦場で殺し合うようになってしまった メリークリスマス 尤も僕らはやがて自分の子供を 戦場に送る契約をしたのだから同じこと メリークリスマス 子供の瞳は大人の胸の底を 探りながらじわりじわりと壊れてゆく メリークリスマス 本当に君を愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ メリークリスマス その隣で自分の幸せばかりを 求め続けている卑劣な僕がいる メリークリスマス 世界中を幸せにと願う君と いえいっそ世界中が不幸ならと願う僕がいる  メリークリスマス 僕は胸に抱えた小さな 君への贈り物について深く深く考えている メリークリスマス 僕は君の子供を戦場へ送るために この贈り物を抱えているのだろうか メリークリスマス 本当に君を愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ メリークリスマス 本当に本当に君を愛している 永遠に永遠に君が幸せであれと叫ぶ  メリークリスマス 凍りつく涙を拭いながら メリー メリークリスマス 生きてくれ生きてくれ生きてくれと叫ぶ メリークリスマス 雪の中で雪の中で雪の中で メリークリスマス 白い白い白い白い雪の中で  メリークリスマス メリークリスマス ・・・・・
さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしうつむきがちに 私は 掌を見つめてる 自分の人生を見つめている つかみそこねた愛を 指でそっとたどって ためらいに疲れて ため息つく 今より少しでいいから 勇気があれば あなたのあたたかい指を 離さずにすんだのに ありきたりの別れなど しなくてすんだのにと  流した涙の数を 指折りかぞえみる ついてるついてないとかぞえてみる いつの間にか私の 悲しみの数の方が 自分の年よりも増えてしまった 掌を鏡に写し さよならと云ってみる いつもと同じ笑顔で こうして別れた そしていつもこの涙を拭うのも私の手
青の季節さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしあの日 二人きり 隣に腰かけて みつめた シャガールの 五枚のステンドグラスの青  若葉のしずくが 朝日を浴びてきらめき ぽとりと身を投げて大地に抱かれ それから 小さなせせらぎが生まれるように あなたを愛し やがてひとつの流れに育ち 空をも映す 大きな河になり そんなふうに ゆるやかなまま 時は過ぎると信じた青の季節  海辺の仏舎利塔(パゴダ)は 夕陽を受けて輝き 波間の鴎の向こうに虹が架かって 四月の鯨は私を誘う 遠い季節へ すべての河は海へと流れ そしてまた空へ帰り くり返す 海辺で待てば きっとあなたの 水の粒と もう一度出会えそうで いつか私が海に帰ったら あなたの隣にそっと腰かけて またはじめから 愛したい 何度でも 何度でも 何度でも あなたと
最後の頁山口百恵山口百恵さだまさしさだまさし慣れない煙草にむせたと 涙を胡麻化し乍ら ちゃんとお別れが言えるなんて 君は大人になったね  不思議なもんだね二人 登り坂はゆっくりで 下りる速さときたらまるで ジェット・コースターみたいだ  君が「サヨナラ」とマッチの軸で テーブルに書いたらくがき 僕がはじから火をともせば ホラ「サヨナラ」が燃えてきれいだ  前から判ってた事だと 君はそんな振りをして 冷静に過ごそうとしてる 最後の思いやり  不思議なもんだね二人 もう何年か過ぎたら 全く違うレールをきっと 走っているのだろうね  もしも僕達のこのあらすじが 鉛筆書きだったなら もう一度位ならおそらく ホラ書き直せたかも知れない  君が「サヨナラ」とマッチの軸で テーブルに書いたらくがき 僕がはじから火をともせば ホラ「サヨナラ」が燃えてきれいだ
指定券さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしもうこれまでねと 君はうつ向いて 左の頬だけで ひっそり笑った 北口改札を 仔鹿の様に 鮮かにすりぬけて 出て行った せめてもの お別れに 一度だけ 振り向いてくれたのに 丁度今着いた 修学旅行の 制服達が 君をかき消して 最後の声さえ 喰べてしまう  長いエスカレーター 昇って降りて やっとの思いで 出した答 はじめる前から 終る旅もある やはり野におけ れんげ草 せめてもの はなむけに 一度だけ 手を振ってみせた うしろ姿を つつむ紙吹雪 それは僕の ふるさとゆきの 季節はずれの 指定券
歳時記(ダイアリィ)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし卒業迄に咲けばいいねと君は ある日急に窓辺にはち植えを置いた 何もなしに別れてゆくよりも 残したいと はじめた歳時記 一頁目には 二人の略歴 二頁目には 二人の出逢い 三頁目から たどる季節 記す度つのる悲しみに 君は耐えかね 七頁目からは 僕の名前何度も連ねた  花の名前もきかず買ったくせに 勝手に自分でかすみ草と決めつけたね 早く咲いてと 毎朝祈って 水を過ごして 枯らしそうになって 眠らず一人 看病してたよね 花の名前 呼び乍ら 無事だった朝 涙ぐんで すてきな水色に君は笑った そんなちひろの子供の絵の様な 君の笑顔がとても好きだった  卒業したら君は故郷へ帰って 小さな子供の先生になるといった 言葉通りに 子供に囲まれた 君の笑顔の写真が今朝届いた お嫁にゆくと 添えた手紙 つまりそれが2年の月日 書きかけた歳時記あとがきにかえて 君が自ら刻んださよなら 今思い出を 煙に帰して せめて君の明日を祈る さよなら僕の好きだった人
ローズ・パイさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし薔薇の形の角砂糖がもうなかなか手に入らないから 魔法が使えないというので人気薄でも 店をやめようにもやめられない 変な歌で有名になって 二丁目の交差点から17軒目に こだわる客に参ってる  マスターの息子が僕の娘に恋をしたというから 面白い事になって来たぞと眺めてたら あのバカ息子と来たらもう不器用が化膿しちゃってて ドジがとぐろ巻いちゃってると娘も呆れていた  そうさ青春なんてそんなもの ホントは格好悪くて情けなくって金も無くって それで良いのだ そうさ今しか出来ない悩み事 生きる事の不安からえっちな悩み 真面目な恋や夢を抱きしめ  マスターの息子と来たらもう根性だけはあるらしくて うちの娘に二度告白して三度断られて 恋は止めようにも止められない 二丁目中の笑い者でもあわれなくらい一途で 結構良い男なんだけどな  ついに娘が条件を出したパンプキン・パイよりずっと美味い お菓子を作る事が出来たら考えるわと ちなみに私は薔薇の香りが大好きなんだけどってなんだよ 娘の方だってまんざらでもないんじゃねーのか  そうさ青春なんてそんなもの ホントは格好悪くて情けなくって金も無くって それで良いのだ そうさ若い二人の恋はローズ・パイ 生きる事の不安からえっちな悩み 真面目な恋や夢を抱きしめ  薔薇の形の角砂糖はもうなかなか手に入らないけど ローズ・パイが美味いと世間では大人気でも 店を広げようにも出来ない 変な歌で有名になって 二丁目の交差点から17軒目に こだわる客に参ってる  そうさ青春なんてそんなもの ホントは格好悪くて情けなくって金も無くって それで良いのだ そうさ若い二人の恋はローズ・パイ 生きる事の不安からえっちな悩み 真面目な恋や夢を抱きしめ  そうさ若い二人の恋はローズ・パイ
歌を歌おう(24時間テレビ ver.)MISIAMISIAさだまさしさだまさし歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おう生命かけて あなたに届くように  暗闇に迷いながら 希望を 信じてるあなたの笑顔は美しい たとえばどんなに苦しいときでも あなたのように笑いたい 涙はこれで終わりにしよう 祈りはいつか届くだろう ほんとうのしあわせに たどり着けますように  歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おうこころ込めて あなたに届くように  止められる筈もない 夢を 止めるのはいつでも私だった 不安に怯える心を開いて 私らしく生きたい 涙はこれで終わりにしよう 未来を信じて生きよう ほんとうのさいわいを みつける旅に出よう  歌を歌おう嬉しいときこそ 歌を歌おう恋したときこそ 歌を歌おう愛の全てが あなたに届くように  歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おう生命かけて あなたに届くように
退職の日さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし公園のD-51は 退職したあと ほんのわずかばかりの レールをもらって もう動かなくなった  父は特別他人と違った生き方をして来たわけではない ただ黙々とむしろ平凡に歩いて来たのだ 戦争のさなかに青春を擦り減らし 不幸にも生き残った彼は だから生きる事もそれに遊ぶ事もあまり上手ではなかった そういう彼を僕も一度は疑い 否定する事で大人になった気がした けれど 男の重さを世間に教えられて 自分の軽さを他人に教えられて 振り向いて改めて彼をみつめたら やはり何も答えぬ無器用な背中 退職の朝彼はいつもと変わらずに母のこさえた弁当を持って 焦れったい位あたり前に 家を出て行った  母が特別倖せな生き方をして来たとも思えない ただあの人と長い道を歩いて来たから いつもと違って彼の帰りを待ち受けて 玄関先でありがとうと言った 長い間ご苦労様とあらたまって手をついた そういう彼女の芝居染みた仕草を 笑う程僕はスレて無かった様で そして 二人が急に老人になった気がして うろたえる自分が妙に可笑しくて 「おとうさん」「おかあさん」なんて懐かしい 呼び方をふいに思い出したりして 父は特別いつもと変わらずに静かに靴を脱いだあと 僕を見上げて照れた様に ほんの少し笑った  公園のD-51は 愛する子供達の 胸の中でいつでも 力強く 山道をかけ登っている  白い煙を吐いて 力強く いつまでも いつまでも
雪の朝グレープグレープさだまさしさだまさし表は雪が降ってる 一面の薄化粧 君はまだ眠ったままで 夢でもみてるのかしら あたりに人影は無く 街もまだ目覚める前 僕は横になったままで 煙草に火をつける  窓の外には遠く 水鳥が飛び交い 雲は低く流れて 雪は降り続く  表通りを荷馬車が通り過ぎて行く  僕が少しまどろむと もう君は起きていて ねえみてごらん雪だわと 君は幸せな人だ  曇りかけたガラスを 君はその手で拭い まるで子供みたいに 目を輝かせた  またいつもの生活が 始まるだけの朝なのに
甲子園さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし喫茶店のTVでは夏の甲子園 準決勝の熱気が店のクーラーと戦ってる 君は男は皆野球好きねと笑い 大観衆の声援聞くだけで私は暑さがつのるわ 負けた人は現在(いま)これを観ているのかしら それともまた来年を夢みているかしらとソーダ水 多分君は知らない「この次」なんて言葉に 期待しない男は案外多いって事をね 「ホームラン」と突然TVが叫ぶ また誰かの夢がこわれる音がする 僕はふと君との来年を思う 故郷ゆきのチケット 二枚握りしめたままで  青春のドラマですねと解説者 文字だけのニュース速報が海辺の事故を伝えている 君は女はいつも男が演じるドラマを 手に汗握りみつめるだけなんて割に合わないわと溜息 3000幾つの参加チームの中で たったの一度も負けないチームはひとつだけ でも多分君は知ってる敗れて消えたチームも 負けた回数はたったの一度だけだって事をね 「あと一人」と突然TVが叫ぶ 君は僕をみつめ涙をこぼしてる 背番号14の白いユニフォームが 彼の青春の最初で 最后の打席に入ったところ
十三夜鈴木雅之鈴木雅之さだまさし・補作詞:鈴木雅之さだまさし十三夜の月が 東の空に昇る 黄昏ゆく海が見える 南の空へ向かう 流れ星がひとつ 少し風が吹いていた  幸せですか、元気でいるねきっと どこかでこの月をみてる 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない  一つだけ残った耳飾りは 今はなき君のもの 十三夜  十三夜の月が 照らす海の道を 船の影が横切ってく 君の愛していた 鉢植えの花は 今年も綺麗に咲いたよ  別れも言わず去りゆく君の胸の 苦しみに気づかずに 自分を悲しむだけの僕の 幼さが切なくて  一つだけ誓った僕の愛は 今はなき君のもの 十三夜  幸せですか、元気でいるねきっと 僕が愛した人だから 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない  一つだけ残った心の愛は 今はなき君のもの 十三夜
フェリー埠頭さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし私フェリーにしたの だって飛行機も汽車も 涙乾かすには 短か過ぎるでしょう でもさよならは まだ 言わずにいいでしょう 向うのステーション・ホテルから 電話をするから 最後の助手席で海岸通りを走る 不思議ね 思い出にすれば 皆 優しいのに 水に揺れる イルミネーション 綴れ織りの道を あなたの横顔が くぐり抜けて行く  ふたり過ごした日々に ありがとう添える程 おとなになれないけど 悔やみはしないわ ちぎれた紙テープが 思い出の数だけ あなたに手を振るように 水の中で揺れるわ 私の心配はいらない 片想いの方が あなたの分まで ふたり分 愛せるから 私フェリーにしたの だって飛行機も汽車も 涙乾かすには 短か過ぎるでしょう
幸福になる100通りの方法さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしそして愛と感謝とが 同じものだと気づいた そしたらとても しあわせになった しあわせはすぐ近くにいた  ねぇ思い出してごらん 出会った時のこと すれ違うそれだけで しあわせだった 名前を知って 目と目が合って ドキドキしたら 三月元気でいられたあの日  初めて電話した時 声も指も震えてた 何を話したか憶えてなかった 既にその頃 僕の心の中に 愛に思い上がる種は 播かれていたんだろう  しあわせになる方法なんて 100通りもある ありがとうと言えば 向こうから近づいて来るのに  なのに人は 何故何もかもに 思い上がってしまうのだろう  君の為ならば何を 捨てても惜しくなかった 夢も仕事も時間も 友達さえも 酔い痴れ乍ら 登りつめてた 紅いルージュで ひと月元気でいられたあの日  それから僕等は長い だらだら坂をくだって 笑顔も言葉も少なくなりはじめた ガラスの靴の魔法がとけて 物語の二人は くすんだ ただの人になる  しあわせになる方法なんて 100通りもある ありがとうと言えば 向こうから近づいて来るのに  なのに人は 何故しあわせに 思い上がってしまうのだろう  ねぇ思い出してごらん 出会った時のこと すれ違うそれだけで しあわせだった あの日の僕が 今の僕を 見たなら どんなにどんなに自分を悲しむだろう  そして愛と感謝とが 同じものだと気づいた そしたらとても しあわせになった しあわせはすぐ近くにいた ほんとうにとても近くにいた  しあわせになる方法なんて 100通りもある ありがとうと言えば 向こうから近づいてくるんだ  しあわせになる方法なんて 100通りもある ありがとうと言えば 向こうから近づいてくるんだ 
かささぎさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし生きることは すれ違うことだと解っていたけれど 夢の多くは叶わないものだと気づいていたけれど 海を韓紅花(からくれない)に染めて 沈む夕日見つめ泣いた懐かしいあの日 星空には かささぎが精一杯羽をひろげ 織り姫と彦星の海峡に橋を架けた あの日あの橋を渡れたなら あなたの場所へ辿り着けただろうか 憧れて 憧れて 憧れた あなたを想いながら 諦めて 諦めた あの 時の流れに  生きることは 水のように流されてゆくことか 風のように 空に抗って吹き抜けることか 今は思い出の抽き出しに 音もなく納めた愛しい埋み火 星空には かささぎが精一杯羽をひろげ 織り姫と彦星の海峡に橋を架けた けれどあなたと私のためには 舞い降りてくれなかったのね かささぎ 切なくて 切なくて 切なくて空を見上げながら 愛しくて 愛しくて 愛しくて今も胸が痛む 憧れて 憧れて 憧れた あなたを想いながら 諦めて 諦めた あの 時の流れに
長崎小夜曲さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし疲れた時には 帰っておいで 都会で溺れた やさしい鴎 ため息は終着駅の 改札口で預けておいで 悲しみはいつか 紫陽花の様に おだやかに色を 変えてゆくはず  西風にのせて 唄ってごらん この町の黄昏は とてもやさしい  NAGASAKI-CITY SERENADE おやすみ僕の NAGASAKI-CITY SERENADE いとしい鴎  傷口は多分 坂道みたいさ 登りにするか 下りにするか あした決めよう  愛の重さや 夢の値段を 数える程に 寂しい時は 石畳と教会の屋根を すり抜けて丘へ上がってごらん 宝石箱に 身を投げた様な 港の夜を 抱きしめてごらん  大空に深く 横たわる川が この町に注ぎ込んで 光る海になる  NAGASAKI-CITY SERENADE おやすみ僕の NAGASAKI-CITY SERENADE いとしい鴎  傷口はすべて 坂道づたいに あしたの朝 晴れた海に 流してしまおう  NAGASAKI-CITY SERENADE おやすみ僕の NAGASAKI-CITY SERENADE いとしい鴎
魔法使いの弟子さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしむかしむかしもっとずーっとむかし とても貧しい若者がいたんだ この町にね それがある日お金持の ひとり娘を ひと目みた時に 恋したんだとさ でも娘の気をひく何もない 若者は悲しんで それじゃ 魔法使いになれた ならば 何でも出来ると思った とてもエラい修業をして やがて やっと魔法使いの弟子に なれたってサ  弟子が教わる ことといえば 箒で空を飛ぶことと 夢をつかまえること そこで早速娘の家へ 毎晩自分が 主役の夢ばかり せっせと届けた いつの間にか娘は 若者にしらずしらず恋をした それで魔法使いの仲人で めでたくかけおちしちゃった つまりその娘がママだよ だからパパは今でも箒くらい 飛ばすのは簡単サ
一期一会さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしささやかに泣きましょう ささやかに笑いましょう いつか又 会えるでしょう その時まで いざさらばさらば  巡り会い 愛し合い 時として悩み苦しんで 慈しみ かばい合い 泣いて笑って 生きている  しあわせと ふしあわせの 違いなんてささやかなもので 例えるなら 2ミリほど ずれた程度の すきま風  すれ違い 道に迷い 時として憎み合いながら 大切に 出会っては 別れてゆく 一期一会  生まれ来て 生き抜いて 友達と呼べる人に会う 支え合い 愛おしい あなたに出会うために  喜びと 悲しみの 違いなんてささやかなもので 月にむら雲 花に風 夏の淡雪 冬の花火  巡り会い 愛し合い 時として憎み合いながら 大切に 出会っては 別れてゆく 一期一会  ささやかに泣きましょう ささやかに笑いましょう いつか又 会えるでしょう その時まで いざさらばさらば
舞姫さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし一度だけ恋をした そのひとは旅人 何時の日か必ず 帰ると 約束した たまゆなの浅い夢と 仲間達は笑った 帰らない必ず そのひとはもう帰らないと その日から舞姫は 踊り続けて待ち続けてる それ以来誰の声にも 心を揺らさず  余りにも長すぎる 時を待ち続けたが 何一つ彼女は 変わらずに過ごした ある人は未練と言い ある人は健気と言い いつかしら彼女は 一途と呼ばれるようになる どんな日も舞姫は 踊り続けて待ち続けてる あれ以来誰の声にも 心を移さず  頼まれた訳じゃない 私が好きで待っている 待つことを不幸だと 思うあなたの方が不幸 意地でなく楽しみで待っているとしたなら 私はなんて幸せな人生だろう 私が待っている間は この恋決して嘘じゃない 待つことを止めたそのとき 恋は死んでしまう 舞姫は 笑って言う 愛した人を嘘つきと 呼ばせはしない この生命懸けて 恋を死なせはしない  「一途」と言う名の舞姫の 踊りを見たことがあるかい 悲しくてすてきで切なくて 人生そのもの  「一途」と言う名の舞姫の 蔭りを見たことがあるかい 悲しくてすてきで切なくて 人生そのもの ららら ららら ららら
掌(てのひら)森山良子森山良子さだまさしさだまさしうつむきがちに私は 掌をみつめてる 自分の人生をみつめている つかみそこねた愛を 指でそっとたどって ためらいに疲れて ため息つく 今より少しでいいから 勇気があれば あなたのあたたかい指を 離さずにすんだのに ありきたりの別れなど しなくてすんだのにと  流した涙の数を 指折りかぞえてみる ついてるついてないとかぞえてみる いつの間にか私の 悲しみの数の方が 自分の年よりも 増えてしまった 掌を鏡に写し さよならと云ってみる いつもと同じ笑顔で こうして別れた そしていつもこの涙を 拭うのも私の手
鳥辺野さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし寂しいからとそれだけで来るはずもない 鳥辺野  山道をゆけば 散り急ぐ様に 遠近に寒椿の紅 道を照らす春まだき  風景自身が 淋しがってるから ひとこまに身を置いただけで 自分が救われる  風はさや 風はさやさや 竹はゆら 竹はゆらゆら 振り返るより速く あなたは立ち去っていた  人の心移ろい易く その傷癒え難く 立ち止まって うろたえるは 愛と同じ重さの 悲しみ  木立の間に間に 埋もった枯葉 そんな風にあなたと私の それぞれの記憶の中で  お互いの事が やがて薄れてく そこここに散りばめたはずの 真実までかすませて  夢はさや 夢はさやさや 嘘はゆら 嘘はゆらゆら すれ違うより速く あなたが遠ざかってゆく  前のめりのまま 無造作に投げ出された愛が 季節に追われ ころんだまま 野晒しになっている 鳥辺野
シラミ騒動さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし虱 虱 そら虱 虱見られど見れ虱 そらそらどーら どれどれ見~れ 虱見られそう 虱知られそう(そっそそーら) 虱 虱 しら虱 騒動
SMILE AGAINさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしもしもあなたが今 悲しみの中にいて よるべない不安に 震えているのなら 声にならない声を今 その見えない涙を今 わかちあうことが できないだろうか  言葉で伝わらない 言葉もあるけれど せめてこの歌声が あなたに届いたら 勇気をふりしぼって今 涙をぬぐいさって今 なつかしい笑顔に もう一度会いたい  SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る  忘れないで欲しい いつも思っている だからこの歌声が あなたに聞こえたら 小さな声でいい今 一緒にくちずさんで今 どうか僕のために もう一度笑って  SMILE AGAIN 一人は小さくて SMILE AGAIN とても弱いけれど SMILE AGAIN 強くこの愛を 心こめて歌う  SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る
いのちの理由コロッケコロッケさだまさしさだまさし私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 春来れば 花自ずから咲くように 秋来れば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため 夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちてくるように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため 愛しいあなたを護るため
童話作家さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし私が童話作家になろうと思ったのは あなたにさよならを言われた日 もとよりあなたの他には 生き甲斐など無いし さりとてこの世をみつめる勇気もなかったし 今迄二人が過ごしたあらすじを 想い出という 消しゴムで消して 夢でもたべながら ひっそり暮らしてみよう あなたの横顔を 思い出さずに済む様に  私が童話作家になって思うのは 本当を書くことの難しさ だって 私自身がとても嘘つきで 涙をかくしては 笑って過ごしてる 原稿用紙に色鉛筆で 幸せの似顔 描いてはみるけど 悲しいくらいに 駄目な私の指先は 気がつけばいつでも あなたの笑顔を書いてる  私が童話作家になろうと思ったのは あなたにさよならを 言われた日
October ~リリー・カサブランカ~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし今日 君の誕生日 ふと思い出した 元気でいますか しあわせですか 君と二人きりで 祝ったあの日 しあわせなのが 切なかった 君を傷つけても 君が欲しかった リリー・カサブランカの 儚く白い風が 部屋を包んでいた 10月 午后の陽射し 愛はたおやかに 時計廻りに過ぎて もう 気が違う程に 違ざかったその風景は色褪せない  今日 君の誕生日 今頃誰と 祝っていますか しあわせですか 別れの言葉さえも 君に言わせた リリー・カサブランカの 花の香り淡く 君の髪を 梳かした 今でも愛している 苦しい程 想う夜更けもあるけれど 君のしあわせ 祈っている そう言ったら きれいごとだろうか  10月 午后の陽射し 愛はたおやかに 時針廻りに過ぎて もう 気が違う程に 遠ざかったその風景は色褪せない
雨やどり福山雅治福山雅治さだまさしさだまさしそれはまだ私が神様を信じなかった頃 九月のとある木曜日に雨が降りまして こんな日に素敵な彼が現われないかと 思ったところへあなたが雨やどり すいませんねと笑うあなたの笑顔 とても凛凛しくて 前歯から右に四本目に虫歯がありまして しかたがないので 買ったばかりのスヌーピーのハンカチ 貸してあげたけど傘の方が良かったかしら でも爽やかさがとても素敵だったので そこは苦しい時だけの神だのみ もしももしも出来ることでしたれば あの人に も一度逢わせてちょうだいませませ  ところが実に偶然というのは恐ろしいもので  今年の初詣でに私の晴着のスソを踏んずけて あっこりゃまたすいませんねと笑う 口元から虫歯がキラリン 夢かと思ってほっぺつねったら痛かった  そんな馬鹿げた話は今まで聞いたことがないと ママも兄貴も死ぬ程に笑いころげる奴らでして それでも私が突然口紅などつけたものだから おまえ大丈夫かとおでこに手をあてた 本当ならつれて来てみろというリクエストに お応えして 五月のとある水曜日に彼を呼びまして 自信たっぷりに紹介したらば 彼の靴下に穴がポカリン あわてておさえたけどしっかり見られた  でも爽やかさがとても素敵だわと うけたので彼が気をよくして急に もしももしも出来ることでしたれば この人をお嫁さんにちょうだいませませ  その後私気を失ってたから よくわからないけど 目が覚めたらそういう話が すっかり出来あがっていて おめでとうって言われて も一度気を失って 気がついたら あなたの腕に 雨やどり   ※一部、原詞と異なる部分があります。
桜散るさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし言い訳はしないでいいよ わかってるから 愛し過ぎる事は多分 愛さないと同じ  いつでも君だけを みつめて生きて来た 春には春の 秋には秋の それぞれの花が咲く様に いつか知らず知らず 君と僕の時計 二つの針が時をたがえて 季節が変わる様に 恋が逝く  桜散る 桜散る 雪の面影なぞる様に 桜散る 桜散る もう君が見えないほど  胸を張っておゆき 僕の愛した人 君が愛したものはすべて 僕も同じ様に愛して来た 今は無理だけれど いつか年老いたら 君が愛した人を僕も 愛せるそんな日が 来るといいね  桜散る 桜散る 思い出を埋め尽くして 桜散る 桜散る もう君が見えないほど 桜散る 桜散る 雪の面影なぞる様に 桜散る 桜散る もう君が見えないほど
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
あなたを愛したいくつかの理由さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし疲れ果ててたどり着いた お前の優しさに 少し甘え過ぎたようだ 別れも言わずに旅立つ ほんのかすかに寝息たてる お前の横顔 みつめたなら胸が詰まる 思い出が多すぎて 今 朝の光がおだやかに 窓辺にあふれて 俺のたどるべき遠い道を 照らし始めてる 何も持たず ここへ来たから 何も持たずに出てゆく  あなただけを愛し抜いて あなただけみつめて 歩くことがあなたには 重過ぎたのかも知れない 愛すること愛されること あなたに教えられた その幸せが深い程 不安も深かった 今 あなたの背中をみつめて 祈っているのは どうぞ あなたらしく思い切り 生き抜いて そして いつか私が誇りに思う そんな人になってほしい 誰でも目の前に独りきり たどる道があり 誰かの道を横切る度に 傷つけてゆく そして必ず それよりずっと 自分が傷ついてゆく  次に会えた時 胸を張って笑えるように 幸せな笑顔で あなたの目を見られるように そうでなければ この愛のすべてが嘘になるから 今 愛に賭けて夢に賭けて歩き出すところ 二人それぞれの遠い道を歩き出すところ 次に会えた時 胸を張って笑えるように 幸せな笑顔で あなたの目を見られるように 今 愛に賭けて夢に賭けて歩き出すところ
哀しみの白い影グレープグレープさだまさしさだまさし僕の影の隣りに もういないはずの君の 白い影が こしかけて ゆらり ゆらり ゆらり  それは 心変わりで 互いのせいではないと つまりは若すぎたんだ ふたり ふたり ふたり  初めが間違っていた 君と出逢う所から だから 今日の日が来て ひとり ひとり ひとり  僕と君の想い出の すべてを嘲笑う様に 哀しみの白い影だけが ゆらり ゆらり ゆらり  哀しみの白い影だけが ゆらり ゆらり ゆらり
邪馬臺さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし盲いた詩人はいつも ザボン口に運び乍ら 想い出たどる様に 見えない目を開いて 静かに海を観てた 幻の国の事を まるで故郷を語る様に 道程について 風景について 優しく僕に話した 有明の空の雲だけが あの人の寂しさを知っていた そう弥生の風に 追われる様に あなたが逝った 晩に 眠れないまま息を密めて 不思議な夢を観た  雲仙は噴煙を吐いて 霧は針摺瀬戸を包み込んで 異国の便り乗せた 小さな舟がひとつ 静かにすべってくる 盲いた詩人がひとり その小舟に座っている 得意の笑顔みせて はにかむ様にじっと 静かに海を観てる 有明の海に風が吹く あの人を追いかけて夢が吹く ああ悲しい程に 焦がれ続けた 幻の人が 今 きっとあなたを抱きしめている 不思議な夢を観た
二軍選手さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしスター選手とのトレードで 彼がこの町に来たのは 三年前北風の強く吹く午後だった 合宿所迄の道程を きかれたことから二人の 二流の歌手と投手は友達になった  泥まみれの彼の笑顔が 僕を勇気づけ 僕の歌が 彼の安らぐところとなり ともすればくじけそうな それぞれの 夢という名の自分を支え合っていた そして  チャンスは 初め僕に来た オーディションに通ってレコード・デビューが決まった 僕は彼からギターを贈られた 彼は自分の事のように はしゃいだ まるで自分の事のようにね  翌年の春過ぎに 僕はこの町に帰った 僕の歌は少しも 売れはしなかった 彼はまだ二軍(ファーム)に居て 僕をなぐさめるかわりに 泥にまみれたいつもの 笑顔で迎えた  挫けそうな僕のステージの傍らで 時折遠くをみつめる彼がいた ともすれば はじけそうな それぞれの 風船みたいな夢を守ろうとするように やがて  チャンスは 次に彼に来た ナイトゲーム先発で彼の名前が呼ばれた プレイボールの声を聞き乍ら僕は まるで自分の事みたいに震えてた そう自分の事のようにね  彼は今スター選手の「恋人」と呼ばれてる バッティングピッチャーとして泥まみれで投げ続けてる 僕は小さな酒場で こうして歌ってる ささやかな物語を誰かに伝えたくて  誰もが夢見るスターのポジションは もう僕らに与えられることはないけど そうして誰の為の道かを教わった今 実は僕らの夢は始まったばかり そうさ  彼は心から野球を愛してる 僕は心から歌を愛してる たとえ泥まみれで捨てられても笑ってみせる たぶん自分の事以上に愛してる そう 自分の事以上にね
寒北斗さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし幾つになっても郷土へ帰るのはいいもんだ 照れ臭くってあたたかくっていいもんだ 土産といってもこの躰 折りから郷土は煤払い  ひと息ついたら親父は美味そうに煮凝を喰う お袋は炊事場で酒を煮る 子供の頃から動いてる 柱時計が時を打つ  昔晦日に餅もなく 子供の顔をみつめてた あなたの気持わかる程 大人になって去年今年  親父は時計に向ってひとり言 此頃合わないぞとひとり言 知ってか知らずかまな板の 遠くで葱切る音がする  幾つになってお袋には子供は子供 酒飲むなの躰こわすなの小言いう 小言といってもこの耳に 何故か今夜は心地よい  二本目の徳利を差出せば お袋は座ったまま眠ってる 胸をつかれて不覚にも 涙ひとつこぼれました  ふと仰ぎ見る古里の 窓に横たう天の川 お前の意志を曲ぐるなと はげますごとき寒北斗  たった今決心がつきました 年があけたら嫁をもらいます 知ってか知らずか床の間で ゆらりと揺れた福寿草
さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしあなたに会いたい 泣きたいほど会いたい  たった一度のめぐり会いといえど 奇跡を超えた出会いや人がある 一生かけても届かない恋もあるけれど たった二分でも一生分の恋を駆け抜ける たとえばあなたに捧げる無限の愛のように  あなたに会いたい 泣きたいほど会いたい  永遠の約束を守る誓いのように どれほど願っても叶わないことがある 一生かけても届かない夢もあるけれど たった二分の恋が幾千万年の時を超える たとえばあなたに捧げる無限の愛のように  あなたに会いたい 泣きたいほど会いたい たとえばあなたに捧げる無限の愛のように  あなたに会いたい あなたに会いたい……
距離(ディスタンス)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし君の住む故郷では もう季節が 海峡をゆらゆら 渡り始める頃 僕は都会の電車の中で ふと君の 懐かしい横顔 思いだせなかった ドアにもたれ 人と人との間で 踏みつけるのは 自分の影ばかり 赤い文字の スポーツ新聞の 向う側で 誰かため息をついた もうそろそろ 帰ろうと 帰らなくちゃ いけないと 思いはじめていたんだ 改札口抜けた処で 立ち止まっている僕に 誰も気づかない そんな街角  君はまだ「愛」や「夢」や「希望」そういった 懐かしい言葉を 笑いはしないだろう 僕はもう コップ一杯の水と引換えに 「嘘」なんて言葉を 飲み込める様になった 誰も彼も 網棚に笑顔を 置き忘れたままで 足早に歩く それもこれも まるで街がすべて悪いと 圧しつけているけれど 都会はけっして 人を変えてはゆかない 人が街を変えてゆくんだ 人と人との距離が 心に垣根を 静かに刻みはじめる  もうそろそろ帰ろう 帰らなくちゃいけない 僕が僕でいるうちに もうそろそろ帰ろう 帰らなくちゃいけない 君が君でいるうちに
昨日・京・奈良、飛鳥・明後日。さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし駅前旅館をバスが 出たのは8時5分 これからわしらは修学旅行の第2日 794ウグイス平安京から 大化の改新ヘ 半分寝ながら 向かっているところ プレイボーイの山下がガイドにべたついて 週番の広田はビニール袋に蒼い顔 坂元たちは夕べのぞいた女風呂談議 誰の乳がでかいのちいさいの  春日大社に興福寺 誰かが唄った東大寺 柱の穴がくぐれずに 秋田が静かに落ち込んだ 鹿せんべいを喰った奴 こそこそ土産を選ぶ奴 ひたすら眠りこける奴 ため息ばかりついてる奴  昨日 京 奈良 飛鳥 明後日 青春は青空なのぢゃ あゝ 美しき思い出の 修学旅行  昨日京都で謎を見た 女は一人じゃ便所へゆけぬ ブラシ持っては金閣寺 しゃべり続けて銀閣寺 八瀬の大喰い食べ続けては 京都大腹三千人 おそらく生涯 治らぬことだろう クラス委員の福田と野原に怪しい噂 記念写真に隣同士で必ず写っとる 立山の奴が今夜井上に告白するから わしはそのシナリオ書きにまっこと忙しい  龍馬に中岡慎太郎 舞妓に月形半平太 わしの相手が見つからぬ 人の世話ばかりじゃ身が持たぬ 姉三六角蛸錦 四条五条の橋の上 わしが独りで見栄を切る 弁慶すらも現れぬ  昨日 京 奈良 飛鳥 明後日 青春は孤独なのぢゃ あゝ 美しき思い出の 修学旅行  宅間の酒が見つかって 男は連帯責任と 全員正座の腹いせに あいつ後ほど布団むし いつか笑える時が来る ふと懐かしむ時が来る そんなこんなで日が暮れて ああだこうだで明日が来る  昨日 京 奈良 飛鳥 明後日 青春はときめきなのぢゃ あゝ 美しき思い出の 修学旅行 修学旅行 修学旅行~♪
最后の頁(ぺーじ)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし慣れない煙草にむせたと 涙を胡麻化し乍ら ちゃんとお別れが云えるなんて 君は大人になったね  不思議なもんだね二人 登り坂はゆっくりで 下りる速さときたらまるで ジェット・コースターみたいだ  君が「サヨナラ」とマッチの軸で テーブルに書いたらくがき 僕がはじから火をともせば ホラ「サヨナラ」が燃えてきれいだ  前から判ってた事だと 君はそんな振りをして 冷静に過ごそうとしてる 最后の思いやり  不思議なもんだね二人 もう何年か過ぎたら 全く違うレールをきっと 走っているのだろうね  もしも僕達のこのあらすじが 鉛筆書きだったなら もう一度位ならおそらく ホラ書き直せたかも知れない  君が「サヨナラ」とマッチの軸で テーブルに書いたらくがき 僕がはじから火をともせば ホラ「サヨナラ」が燃えてきれいだ
天然色の化石さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし今 都会ではビルに敷き詰めた石の間から 化石を見つけ出す遊びがあると聞いた そういえばデパートの恐竜展で この間不思議に思ったことがあった  何故恐竜たちはみんな同じ様に 淋しそうに緑や黒に塗られているのだろう ピンクや赤や黄色やトカゲのように 虹色に光ったっていいと思わないか  あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように  ふと思うのは今から5億年ほどが過ぎて 地球に次の人類が生まれていたなら ライオンの雄だけにたてがみがあることや 馬には縞や白があると気付くだろうか  たとえば小鳥が人間の言葉を真似て 犬が愛らしく尻尾を振ってなついたことや 空も海も森もみんな僕たちが 壊してしまったことに気付くだろうか  あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように  もしも僕が化石になって見つかったときに 僕の肌が黄色だったことに気付くだろうか 彼の肌が黒いというそれだけで 傷つけられた時代があったと気付くだろうか  あなたと僕が並んで化石になったとしたら 二人がこんなに深く愛し合っていたことに 誰か気付いてくれるだろうか 切ない生命のいとなみについて  あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように  あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように
第三者さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし死んだ珈琲 挾んだままで 外の信号の変わる数を テーブルに映る 黄色で数えて ついでに想い出も数えて  忘れかけてた 君の癖が こんな時にふと目についたりして 懐かしいものと 出会った気がして 笑ったら君は怪訝な顔をする  もう 明日は第三者 信じるものさえも 違う異教徒になる 一度は 同じものを信じた 二人が奇妙にも 見知らぬ人になる日  車のライトが 時折横切る 前髪の奥の君の瞳には 既に僕の 姿は消えて 蝋燭の赤だけが揺れてる  隣の席の 笑い声が 幾分僕等に気兼ねをして やがてこの店の 最終注文を 尋ねる時間が訪れる  最后の 御注文はいかが お二人に似合いの デザートはいかがですか 表は 季節の替り目の 雨が降り始めて 音楽がやがて止まる  もう 明日は第三者 最后の注文は何かありませんか もう 明日は第三者 最后の注文は
風が伝えた愛の唄さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし君が今口ずさんだ唄は 誰に教わったの もう一度聴かせてよ もう一度 なつかしい愛の唄  今 時を越えて 伝えられた愛の調べ どんな人の心にも 優しく響く歌声  忘れかけてた愛を 失くしたはずの夢を ゆりかごから抱き上げて 日ざしの中に  君が今口ずさんだ唄は そうだ思い出した 母の胸のぬくもりの中で 昔聴いたメロディ  昔君と僕は 二人並んだポプラだった 風の日に指が触れて それだけでしあわせだった  忘れた物語を 伝えるのが風なら 人は心から心へ 愛を伝える  君が今口ずさんだ愛は 誰に教わったの もう一度聴かせてよ もう一度 忘れないように  もう一度聴かせてよ もう一度 なつかしい愛の唄
私は犬になりたい¥490-シングル・ヴァージョン-さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし安いお弁当選んで買ってみても¥490 でも味噌汁付かない  たとえば牛丼大盛り頼んだら¥480 でも味噌汁付かない  帰りに格好付けてカモミール・ティーなんか飲んだら¥490 でも味噌汁付かない  ホワイト学割は学生も家族も基本料は¥490 でも味噌汁付かない  次に生まれるなら 味噌汁になりたい 主役を脇で支える味噌汁になりたい  でも味噌汁はお代わり出来るけど 私にお代わりなどいない 私は味噌汁になれない  競馬で儲けようと新聞買ったら¥450 もう馬券も買えない  たばこひと箱に発泡酒一本で¥430 競馬場にも行けない  週刊誌買って缶コーヒーまで買ったら¥450 既に馬券は買えない  DVD新作一泊借りたら¥400 馬券買えても当たるとは到底思えない  次に生まれるなら 競走馬になりたい 遠い夢を走り抜ける競走馬になりたい  でも強い馬なら種牡馬になれるけど 弱けりゃ何にもなれない 私は種牡馬にもなれない  海が見たくて横浜まで出かけたら¥450 帰ってこられない  中央線なら武蔵小金井¥450 山は見えても帰ってこられない  京成上野から実籾まで行っても¥470 でも実籾で何をする  小田急線なら海老名まででかけて¥480 これも帰っちゃこられない  次に生まれるなら 帰ってくるものになりたい 春になれば帰ってゆく 渡り鳥のように  でも焼酎のお湯割りに焼き鳥は絶対欠かせないから 私は鳥にはなりたくない  次に生まれるなら 帰ってくるものになりたい どんなに遠くからでも帰ってくる 犬になりたい  犬がいい そうだ犬がいい 出来たら寂しくないように 家族みんなに愛される うちの犬になりたい  次に生まれるなら 家族の一員になりたい 私は犬になりたい  雑種でもいい  ¥490
ねこ背のたぬきさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしねこ背のたぬきがね ………。 おこぜのサシミをね 買って帰ったってサ  ねこ背のたぬきは 酒の肴に かなりうるさい  ねこ背のたぬきがね ………。 おこぜのサシミをね 帰って喰ったら あたったってサ  ねこ背のたぬきは ねこ背のたぬきは けっこう さびしい
チャンスさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしさあ みんなで世界を作り直そう 一人は小さいけれど きっとまだ間に合うはず さあ みんなで笑顔から始めよう 泣きながら笑えばいい 怒りながら笑えばいい  チャンス それは誰にも チャンス 平等にきっと チャンス 与えられるべきもの 信じていいよ チャンス ひとりひとりが チャンス 生まれながらに チャンス 選ばれた者たち  さあ 初めは「こころ」で願うことから 歩き始めたら二度と 道に迷わぬよう さあ 自分で選んだ道 信じよう 疲れることばかりでも 泣くのはたどりついてから  チャンス それは誰にも チャンス いつの日もきっと チャンス 隣りを歩いている 気づいておくれ チャンス 手をさしのべて チャンス あきらめないで チャンス 抱きしめてこの生命(いのち)  さあ みんなで世界を作り直そう 一人は小さいけれど きっとまだ間に合うはず さあ みんなで笑顔から始めよう 泣きながら笑えばいい 怒りながら笑えばいい  チャンス それは誰にも チャンス 平等にきっと チャンス 与えられるべきもの 信じていいよ チャンス ひとりひとりが チャンス 生まれながらに チャンス 選ばれた者たち だから チャンス それは誰にも チャンス 平等にきっと チャンス 与えられるべきもの 信じていいよ チャンス ひとりひとりが チャンス 生まれながらに チャンス 選ばれた者たち It's a Chance
向い風さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしたそがれ時の窓辺の席で あなたはじっと海を見てる 私はじっとあなたを見てる 水平線の名残りの紅で 煙草に火をつけたときあなたに 好きな人が居る事 わかった  風は今 向い風 私の心を押し戻す ちぎれ雲がひとり踊ってる でも悲しい恋と笑わないで 倖せの形くらい 私に決めさせて  海岸線に滞るテールランプ あなたの右手の煙草の火がふと 赤信号に見えた気がした もしもあなたが赤い夕陽で 私が雲なら染まるだけでいい そんな恋もある事 わかった  風は今 向い風 私の心を押し戻す かもめが風に逆らって 孤独な空に帰って行った 倖せの形くらい 私に決めさせて 倖せの形くらい 私に決めさせて
終着駅 長崎前川清前川清さだまさしさだまさし終着駅 長崎 嘘をつかれたことよりも 約束を忘れられたことが 少し悲しい  紫陽花の花言葉は 移り気な心と聞いた 雨に打たれ 石畳に それでもより添う その花 坂道いつも 坂道ずっと 子供の頃から そうだった 終着駅 長崎 また ふりだしに戻る  終着駅 長崎 港を出るよその国の 白い船の汽笛が今夜も 少し哀しい  町灯かりが美しいと あなたが言ったことがある その灯かりのひとつひとつ 密んだ悲しみ知りもせず はずれくじ はずれくじ 子供の頃から そうだった 終着駅 長崎 だから ふりだしに戻る  終着駅 長崎 嘘をつかれたことよりも 約束を忘れられたことが 少し悲しい
転宅さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし親父が初めて負けて 大きな家を払った 指のささくれ抜くみたいに 後ろ向きで荷作りをした いやな思い出は皆 残してゆきましょうと 床の間の掛軸丸め乍ら かあさんが言った 丁度かくれんばで 息ひそめて 鬼の過ぎるのを待つみたいで 何も無くなった部屋では おばあちゃんが 畳ふいてた  それから移り住んだのは 学校の裏通り そこではじめて家で過ごす 親父の背中を見た ひとつ覚えているのは おばあちゃんが我が子に 負けたままじゃないだろうと 笑い乍ら言ったこと 人生は潮の満ち引き 来たかと思えば また逃げてゆく 失くしたかと思えばまた いつの間にか戻る  そのあと我が家はも一度 家を替わることになる 一番喜ぶはずの人は 間に合わなかったけれど 人生は潮の満ち引き 来たかと思えば また逃げてゆく 失くしたかと思えばまた いつの間にか戻る
あなたへ ~いつまでも いつでも~岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし愛しいあなたが今まで どんな風に傷ついて生きたか それでも自分を捨てないで 心を護って生きてきたか あの時にも あんな時にも あの時にも あんな時にも  私にはあなたを護る 術など何もなくただ不器用に 歌うことだけ あなたのために 歌うしか出来ないけど どんな時にも いつでも どんな時にも いつでも  悲しみの底でも笑顔を捨てない あなたの苦しみの本当の深さを 思い知りながら支えたいのは 明日何が出来るのかということ 昨日のことより 今日のことより 昨日のことより 今日のことより  未来には幾つかの顔がある 例えば不安と希望 もしも私の歌が あなたの不安を和らげられて 微かな希望に寄り添えたら 今日のことより 明日のことへ 今日のことより 明日のことへ  悲しみの中でも季節は巡る 寒い冬のあとにでも きっと綺麗に花は咲く 信じなくても良い それでも花は咲く 幸せはきっといつか来る 届け届け この歌 届け届け届け この愛  私には歌しかないけれど 私には歌があるから いつも此処で歌ってるから あなたを思って歌ってるから 声の果てるまで 私には歌しかないけれど 私には歌があるから いつも此処で歌ってるから あなたを思って歌ってるから 幸せになれるまで いつまでも いつでも いつまでも いつでも あなたへ
デイジーさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし君から言い出した別れなのに さよならの響きに自分で驚いて ふたつほど大きなため息ついて あふれそうな涙こらえてる  も一度抱きしめて欲しいなんて ぬくもりの中で恋を見送らせてと 最后の我侭君の髪の匂いの 向こうで揺れてた はち植えの デイジー  忘れないで 僕だけは君の味方 たとえ別れても愛は変わらない 忘れないで いつまでも君の味方 たとえ世界を敵に回しても  僕の胸に頬を 埋めたまま 出会った時の僕の台詞真似てみせて 決して未練じゃないよと前置きして 昔の事いくつか数えたあと  窓辺まで歩いて振り返って 愛なんて言葉がもどかし過ぎる程 愛してたと最后の台詞 君と 逆光線に 揺れてた デイジー  忘れないで 僕だけは君の味方 たとえ別れても愛は変わらない 忘れないで いつまでも君の味方 たとえ世界を敵に回しても  君から言い出した別れなのに さよならの響きに自分で驚いて 愛してたと最后の台詞 君と 逆光線に 揺れてた はち植えの デイジー
仏桑花ももいろクローバーZももいろクローバーZさだまさしさだまさし青い青い空に ハイビスカスの花が ぱっと咲いた夏の朝 彼が会いに来るよと 告げた時父は 少し寂しそうに笑った  ずっと守り続けてくれた 「父さん」って呼んだら 涙がこぼれた 幸せになるからきっと 見守り続けていてね 照れくさくて今まで 言えなかったけれど ずっと大好きだから  青い青い空に 真白な飛行機雲 優しく笑った母は いつも味方だった いつも信じてくれた 生命を分けてくれたひと  宝物と抱きしめてくれた 「母さん」って呼んだら 涙がこぼれた 幸せになるからきっと いつでも抱きしめてね  照れくさくて今まで 言えなかったけれど ずっと愛してるから  生命をありがとう 心からありがとう ちゃんと伝えようと思う どんなに離れようと いつも思ってるから ずっとずっとずっと 大好きだから
第三病棟さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし僕の病室 君のそろえた 青い水差しと 白いカーテン 子供の声に 目覚めれば 陽射し 坊やが窓越しに 笑顔でおはよう あの子の部屋は 僕の真向い お見舞の 苺が見える やがて注射はいやだと泣き声 いずこも同じと 君が笑う  遊び盛りの 歳頃なのにね あんなに可愛い 坊やなのにね カルテ抱えた 君は一寸ふくれて 不公平だわとつぶやいた 紙飛行機のメッセージ 坊やから届いたよ 夏が過ぎれば 元気になるから そしたら二人で キャッチボールしよう  返事をのせた 飛行機を折って とばそうと見たら からっぽの部屋 少し遅めの 矢車草が 狭い花壇で 揺れるばかり 受けとる人の 誰もいない 手を離れた 飛行機 君と見送る 梅雨明けの空へ 坊やのもとへと 舞いあがる
大晦日(おおつごもり)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしクリスマスが過ぎたなら 今年を振り返る季節 だってもうすぐ誰にでも 新しい年が来る クリスマスが過ぎたなら 心を入れ替える季節 ちゃんと反省した人には 素晴らしい年が来る  どんなに辛い年でも どれ程苦しい年でも 全て今年に詰め込んで 悲しみにさよなら  大晦日の夜には ゆく年に心からありがとう みんなで一眠りしたなら 幸せになろう  クリスマスが過ぎたなら やさしい人になる準備 来年こそ今年こそは 新しい人になろう クリスマスが過ぎたなら あったかい人になる準備 笑顔で過ごせるような 素晴らしい年が来る  新しいカレンダーと 新しい今年の生命 涙拭い笑って歌おう 悲しみにさよなら  クリスマスが過ぎたなら 全ての生命にありがとう みんなで一眠りしたなら 幸せになろう  大晦日の夜には ゆく年に心からありがとう みんなで一眠りしたなら 幸せになろう  クリスマスが過ぎたなら (涙拭い) 全ての生命にありがとう (笑って歌おう) みんなで一眠りしたなら (悲しみにさよなら) 幸せになろう  大晦日の夜には (大晦日の夜には) ゆく年に心からありがとう (ありがとう) みんなで一眠りしたなら (素晴らしい年) 幸せになろう (ハッピーニューイヤー) …
さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしあなたの腕の中が 狭くなった訳ではなく 私があなたの夢を閉じこめる 狭い籠になるのが怖いから  さよなら そう書きかけて 迷ったあげくの置き手紙 あなたに逢えた倖せなんて 月並みな言葉しか浮かばない  人は誰でも無器用で 悲しくなる位不器用で けれども誰にも夢があり ぎこちない様な愛がある 私の夢はあなた へたくそだけど 愛してた  夢ならいつか覚めるよと 笑ったあなたが哀しかった 優し過ぎたら届かない けど優しくなければ 夢じゃない  あなたは夢の大空を 高く高く飛んで欲しい 私が涙をもしも流すなら あなたの翼が見えなくなってから  人は誰でも不器用で 悲しくなる位不器用で けれども誰にも夢があり ぎこちない様な愛がある 私の夢はあなた へたくそだけど 愛してた 私の夢はあなた へたくそだけど 愛してた
桜の樹の下でさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう  ららららら ららららら みんな働け  力があるなら力を出せ 知恵があるなら知恵を出せ お金があるならお金を出せ 何もないヤツは歌え  ららららら ららららら みんなで歌え  ららららら ららららら みんなで笑え  泣いて泣いて泣いたら笑え 笑って笑ったら怒れ 怒り疲れたら働け 働き疲れたら休め  ららららら ららららら みんなで笑え  桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう  ららららら ららららら みんな働け  桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう  ららららら ららららら みんな働け
私は犬になりたい¥490-アルバム・ヴァージョン-さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし安いお弁当選んで買ってみても¥490 でも味噌汁付かない  たとえば牛丼大盛り頼んだら¥480 でも味噌汁付かない  帰りに格好付けてカモミール・ティーなんか飲んだら¥490 でも味噌汁付かない  ホワイト学割は学生も家族も基本料は¥490 でも味噌汁付かない  次に生まれるなら 味噌汁になりたい 主役を脇で支える味噌汁になりたい  でも味噌汁はお代わり出来るけど 私にお代わりなどいない 私は味噌汁になれない  競馬で儲けようと新聞買ったら¥450 もう馬券も買えない  たばこひと箱に発泡酒一本で¥430 競馬場にも行けない  週刊誌買って缶コーヒーまで買ったら¥450 既に馬券は買えない  DVD新作一泊借りたら¥400 馬券買えても当たるとは到底思えない  次に生まれるなら 競走馬になりたい 遠い夢を走り抜ける競走馬になりたい  でも強い馬なら種牡馬になれるけど 弱けりゃ何にもなれない 私は種牡馬にもなれない  海が見たくて横浜まで出かけたら¥450 帰ってこられない  中央線なら武蔵小金井¥450 山は見えても帰ってこられない  京成上野から実籾まで行っても¥470 でも競馬場は通り過ぎてる  小田急線なら海老名まででかけて¥480 これも帰っちゃこられない  次に生まれるなら 帰ってくるものになりたい 春になれば帰ってゆく 渡り鳥のように  でも焼酎のお湯割りに焼き鳥は絶対欠かせないから 私は鳥にはなりたくない  次に生まれるなら 帰ってくるものになりたい どんなに遠くからでも帰ってくる 犬になりたい  犬がいい そうだ犬がいい 出来たら寂しくないように 家族みんなに愛される うちの犬になりたい  次に生まれるなら 家族の一員になりたい 私は犬になりたい  雑種でもいい  ¥490
むかし子供達はさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしむかし子供達は 夢の実(な)る木だったよ すり傷だらけでいつも かみさまのとなりにいた むかし子供達は ねずみ花火だったよ どこへ転げていつはじけるか 誰にもわからなかった  がんばれ がんばれ 今の子供達 明日 天気にしておくれ  むかし子供達の こころに屋根はなかった 上を見あげればいつも 青空がひろがってた むかし子供達は すばらしい発明家だったよ 木切れでピストルを作り ラジオを鉄屑にした  がんばれ がんばれ 今の子供達 明日 天気にしておくれ  むかし子供達は 夢の実(な)る木だったよ すり傷だらけでいつも かみさまのとなりにいた  がんばれ がんばれ 今の子供達 明日 天気にしておくれ  chu…… chu…… chu…… la…… la…… la……  がんばれ がんばれ 今の子供達 明日 天気にしておくれ  がんばれ がんばれ 今の子供達 明日 天気にしておくれ  むかし子供達は……
秋桜中森明菜中森明菜さだまさしさだまさし淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜まりに揺れている 此頃 涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする  縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で  こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った  あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと 今更乍ら我儘な私に 唇かんでいます  明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど 突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母  ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください
分岐点さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし昔の恋人 僕を呼びつけて また例によって 失恋話 普段は全く 音沙汰も無しに 何処かの誰かと 別れる度に呼び出す 悲しい時には お腹が空く性質で それも決まって ミートパイとソーダ水 それを泣きつ怒りつじっと頬張ってる ごめんね いつも泣き顔ばかりで でも喰べかけのミートパイ じっと見てると いわゆる 条件反射なのよね ぼっとしたあなたの顔見たくなる そんな憎まれを 叩いて2杯目の ソーダ水飲み干して やっと笑ったね  寂しがり屋なら みんなそうだけれど 会う度に君は おしゃべりになってゆく 愚痴に飽きたなら 想い出話をする しかも僕とほかの 誰かをごちゃ混ぜにして 何だかんだと 永いつきあいになる それもほとんど ミートパイとソーダ水 まるでどちらに会いに来るのやら けれども ふと気がつけばこうして 君の大事な分岐点には 必ず僕がいる お互い 歳を重ねた分だけ あの頃よりもずっと身近に居るね  可笑しなもんだね もしかしたら君と 出直せるかなんて 今思ってる
カーテン・コール高田みづえ高田みづえさだまさしさだまさしバスが来たから お別れですね 今迄愛をありがとう 短かったけど 私のトランクは あふれる程の想い出ばかり ふとよみがえる 昨日のラスト・ショー 手を振るあなた 何か叫ぶ声 光・ざわめき・手拍子が この胸を叩いて 喜び・悲しみ散りばめた カーテン・コール 歌おうと したけれど 声にならなかった  あなたのことや この町のことは 決して忘れない 私は何処かで 元気でいるから 誰かの為に 歌ってるから ふと振り返る 陽だまりの中 手を振るあなた 何か叫ぶ声 さよなら・さよなら・さよならと 遠ざかる風景 喜び・悲しみ散りばめた カーテン・コール 笑おうと するけれど 涙があふれてくる  これが私の最后の歌 あなたにとどけ 歌おうと したけれど 声にならなかった
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
不良少女白書榊原まさとし(ダ・カーポ)榊原まさとし(ダ・カーポ)さだまさしさだまさしあの娘はいつも哀しい位 ひとりぼっちで部屋の片隅でうずくまってた 誰かが自分を救いに来るのを じっと待ってるけど 誰も来ないと判ってる 人には黒く見えるカラスが 自分には白く見えてしまう 黒く見ようと努力したのに 人は大声で 聞いてくる 何故 嫌いですか 何故 好きですか 左ですか 右ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢がわからない ああ  あの娘はいつも哀しい位 強がってみせるけど実はとても淋しがりや 時折 燐寸(マッチ)を摺ってはひとりで 涙こぼしながら また時々火傷をする 少し若さに思い上がり 転がる方が楽だと覚え 本当はとても優しいくせに  すねて見せるだけの意地っ張り 何が正しくて 何が嘘ですか 100じゃなければ 0ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢がわからない ああ  自分に正直に生きるなら 風に逆らって生きるのなら 居直る事が 勇気だなんて 自分に甘えるのは およし 何故 嫌いですか 何故 好きですか 左ですか 右ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢が わからない  何が正しくて 何が嘘ですか 100じゃなければ 0ですか ああ聴こえない ああ届かない 自分の夢がわからない ああ
天文学者になればよかったさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし君がここから出て行く訳は 幸せ描いた僕の設計ミスさ 図面通りにゃいかねえもんだな こんなに早く すきま風吹くなんて  夢囲むガレージ セントラルヒーティングの愛 なんでもそろえたのに 君が出てゆくドアがはずれる 窓は落ちるトイレも壊れてしまう 君という蝶つがいが ひとつはずれただけで 想い出の垣根も倒れた  これほど設計の才能がないなら 天文学者をめざせばよかったよ バミューダの謎や ピラミッド・パワーに 未確認飛行物体との接近遭遇等々(コンタクト) それから 新しいすい星に 自分の名を付けてしまおう そうさそれが僕に 一番お似合の すてきな仕事じゃないか 星の数かぞえて 夢の数かぞえて 恋人はそう アンドロメダ  幸せの設計技師になれずに 傷ついた若者の肩を抱いて したり顔でやさしく言ってやるんだよ きみーい それでも 地球は廻っている
さくらほろほろさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしさくらほろほろ散る夜は 故郷恋し人恋し 螢ひらひら咲く宵の 棚田に薫る風の色  独法師影法師に 本当の夢を聞いてみる 色無き風の吹く都会(まち)で どうぞ心が折れぬよう  あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ  秋のさやさや神楽の笛は 初恋色に溶けてった 雪のきらきら降る冬の 温もり恋し人恋し  清らに澄む川の流れ 蒼穹の星 月の色 故郷訛り懐かしい そろそろ家に帰ろうかな  あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ  あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ
前夜(桃花鳥)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし桃花鳥が七羽に減ってしまったと新聞の片隅に 写りの良くない写真を添えた記事がある ニッポニア・ニッポンという名の美しい鳥がたぶん 僕等の生きてるうちにこの世から姿を消してゆく わかってる そんな事は たぶん 小さな出来事 それより 君にはむしろ明日の僕達の献立の事が気がかり I'm all right I'm all right それに僕は君を愛してる それさえ間違わなければ  今若者はみんなAMERICAそれも西海岸に 憧れていると雑誌のグラビアが笑う そういえば友達はみんなAMERICA人になってゆく いつかこの国は無くなるんじゃないかと問えば君は笑う 馬鹿だね そんな風に 自然に 変わってく姿こそ それこそ この国なのよ さもなきゃ初めからニッポンなんてなかったのよ I'm all right I'm all right そうだねいやな事すべて切り捨てて こんなに便利な世の中になったし  どこかの国で戦さが起きたとTVのNEWSが言う 子供が実写フィルムを見て歓声をあげてる 皆他人事みたいな顔で人が死ぬ場面を見てる 怖いねと振り返れば番組はもう笑いに変わってた わかってる そんな事は たぶん 小さな出来事 それより 僕等はむしろこの狭い部屋の平和で手一杯だもの I'm all right I'm all right そうともそれだけで十分に僕等は忙し過ぎる  桃花鳥が七羽に減ってしまったと 新聞の片隅に……
広島の空さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしその日の朝が来ると 僕はまずカーテンを開き 既に焼けつくような陽射しを 部屋に迎える 港を行き交う船と 手前を横切る路面電車 稲佐山の向こうの入道雲と 抜けるような青空  In August nine 1945 この町が燃え尽きたあの日 叔母は舞い降りる悪魔の姿を見ていた 気付いた時炎の海に 独りさまよい乍ら やはり振り返ったら 稲佐の山が見えた  もううらんでいないと彼女は言った 武器だけを憎んでも仕方がないと むしろ悪魔を産み出す自分の 心をうらむべきだから どうか くり返さないで くり返さないで 広島の空に向かって 唄おうと 決めたのは その時だった  今年のその日の朝も 僕はまずカーテンを開き コーヒーカップ片手に 晴れた空を見上げ乍ら 観光客に混じって 同じ傷口をみつめた あの日のヒロシマの蒼い蒼い空を思い出していた  In August six 1945 あの町が燃え尽きたその日 彼は仲間たちと蝉を追いかけていた ふいに裏山の向こうが 光ったかと思うと すぐに生温かい風が 彼を追いかけてきた  蝉は鳴き続けていたと彼は言った あんな日に蝉はまだ鳴き続けていたと 短い生命 惜しむように 惜しむように鳴き続けていたと どうか くり返さないで くり返さないで 広島の空に向かって 唄ってる 広島の空も 晴れているだろうか くり返さないで くり返さないで 広島の空に向かって 唄ってる 広島の空も 晴れているだろうか
聖夜さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしこんなに 静かな 雪のふる夜は 私の心だけ 故郷へ帰る  みんなは 元気で暮らしているか 私の おもいが 聞こえるだろうか  静かに 静かに 雪のふる夜は 私の 愛だけが 道にまよう  
8つ目の青春さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし僕が先輩を尊敬している訳は 男は恋をしていればいつだって青春だぞと 幾度倒れてもきっぱりと言い切れる その明るさと強さ 先輩は既に7つの青春を散らして来たが その都度不屈の努力と勇気で立ち直るだけか みごとそれを自分のエネルギーにかえて 成長したのだった  最初の春が散った時 彼が涙こらえて手にしたのは オートバイのライセンス ふたつ目の春がこわれた日 彼がやけっぱちで手に入れたのが 自動車免許証  何故そっちに走ったのかは謎だが次々と 春を散らす度に大きな車に乗り替えて そんな訳で 7つ目の春が散った去年から 先輩は 2トン車に乗ってる  ひどい照れ屋で無口で おせっかいで涙もろくて水虫だけど 気前がよく間抜けだが強くて優しい こんないかした男の魅力に誰も気づかないとは 女たちは ばかか 青春を没にしたあと いつも僕を用賀まで呼び 高速料金所のカード おじさんから無愛想に ひったくって あてどない傷心の旅に出るのが唯一悪いクセだった  先輩がついに8つ目の春に挑んだ相手は可愛ゆい 利口で優しいすてきな娘 今度こそはと 思わず僕はお百度参りに水ごり それとこっそり不安の旅支度  僕のそんな願いを 踏み散らかして 半年たたずに電話が来たよ あの場所で待てと 環8 午前5時 朝靄をけたてて やって来たのは 4トン車  処が何と助手席にちょこんと座ってるのは8つ目の 可愛ゆい青春ではないかいな 先輩はおでこぽりぽり 赤い顔して無愛想に言う そんな訳でよ ちょっと行ってくるからョ  バンザイ やったね Vサインでも出してよ 料金所でカードも ひったくらずに済むもんね ちょいと 8つ目の青春 あんたは偉い 頼んだぜ 先輩をヨロシク  バンザイ! さっそうと、でもないけど去りゆく 4トン車の背中に キッス投げて振り向けば ほんの少し寂しそうな僕の荷物越しに 蒲田方面から 朝の日射し
家路さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし銀色の坂道を越えたら 君の待つ窓が見える 白い冬の寒さに耐えて 君の温もりに帰ろう  君の笑顔をまもる為に 今僕に出来ることは 自分自身が強くなること 心も愛も力も  ときめきよりも暖かく 激しさより優しさを 抱きしめるよりそばにいて 寄り添うような 愛がいい  銀色の坂道は険しく 果てしなく続くけれど  終わらない坂道などない 必ず君に帰ろう  もしも夢に届かなくても 近づくことなら出来る 小さな歩幅で構わない 歩いて行こうと思う  白い白い冬の大地を 碧く抱きとめる大空 君の笑顔があればいい 今日も明日も そう未来も  ときめきよりも温もりを 激しさより優しさを 抱きしめるよりそばにいて 寄り添うような 君に帰ろう
あなた三昧さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし頑張りすぎないでね 何もいらないから あなたが元気でいたなら 何もいらないから  お仕事大変でしょうけど 無理し過ぎないでね 離れて暮らしているから いつも気になっています 時々ゆっくりしてますか ちゃんとごはんたべてますか 少し淋しいけれど私は元気でいます  この間おくってくれたお土産おいしかったわ 友達に分けてあげたら皆喜んでくれた たまにはお母さんにも電話をしてあげますか かっこつけて飲み過ぎたりしていては駄目よ  ああ あなた三昧でずっと暮らせたら あなたが疲れてしまうかしら ああ あなた三昧で 三日くらいなら あなたもしあわせでいてくれるかしら  頑張りすぎないでね 何もいらないから あなたが元気でいたなら 何もいらないから  この次の週末には 私が行くから 最終便にはどうにか 間に合うと思う だから土曜日はきっと 早く帰って来ててね 勿論おつきあいのあとで構わないから  お願いがひとつあります 日曜日には どこへも行かなくていいから 私に下さいね ゆっくりお洗濯して じっくりお掃除をして あなた気が向いたら笑ってくれたらいい  ああ あなた三昧で ずっと暮らせたら しあわせまみれで死んでしまうわ ああ あなた三昧で四日くらいなら かろうじて生きていられるかしら  頑張りすぎないでね 何もいらないから あなたが元気でいたなら 何もいらないから  頑張りすぎないでね 何もいらないから あなたが元気でいたなら 何もいらないから
雨やどり若旦那若旦那さだまさしさだまさしそれはまだ私が神様を信じなかった頃 九月のとある木曜日に雨が降りまして こんな日に素敵な彼が現われないかと 思ったところへあなたが雨やどり すいませんねと笑うあなたの笑顔 とても凛凛しくて 前歯から右に四本目に虫歯がありまして しかたがないので 買ったばかりのスヌーピーのハンカチ 貸してあげたけど傘の方が良かったかしら  でも爽やかさがとても素敵だったので そこは苦しい時だけの神だのみ もしも もしも出来ることでしたれば あの人に も一度逢わせてちょうだいませませ  ところが実に偶然というのは恐ろしいもので 今年の初詣に私の晴れ着のスソ踏んずけて あっこりゃまたすいませんねと笑う 口元から虫歯がキラリン 夢かと思って ほっぺつねったら痛かった  そんな馬鹿げた話は今まで聞いたことがないと ママも兄貴も死ぬ程に笑いころげる奴らでして それでも私が突然口紅などつけたものだから おまえ大丈夫かと おでこに手をあてた 本当ならつれて来てみろというリクエストに お応えして 五月のとある水曜日に彼を呼びまして 自信たっぷりに紹介したらば 彼の靴下に穴がポカリン あわてておさえたけど しっかり見られた  でも爽やかさがとても素敵だわと うけたので彼が気をよくして急に もしも もしも出来ることでしたれば この人をお嫁さんにちょうだいませませ  その後 私 気を失ってたから よくわからないけど 目が覚めたらそういう話が すっかり出来あがっていて おめでとうって言われて も一度 気を失って 気がついたら あなたの腕に 雨やどり   注意:アーティストの意向により一部歌詞の歌いまわしを変更しております。
春爛漫さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし頑張ったって出来ないこともあるよね 何回やっても駄目なことも 完璧だと思ったのに相手が上だった はずれクジばかり引いてるようで なあに ちいさなはずれは当たりの貯金 いつかはどーんと大当たり そう たとえばあなたに出会えたように 大切なあなたに大当たり  ほら桜が咲いた咲いた咲いた ほら桜が咲いた幸せ色に  頑張ったふりしてサボったこともあるよね どうせどうにもならない気がして でも絶対あきらめちゃ駄目 季節が巡るように春が来る なあに ちいさなはずれは当たりの貯金 いつかはどーんと大当たり 世の中それほど悪くはないさ あなたに出会えた大当たり  ほら桜が咲いた咲いた咲いた ほら桜が咲いた幸せ色に  ちいさなはずれは当たりの貯金 いつかはどーんと大当たり 人生駄目で元々じゃないか 季節は巡る運も巡る  ほら桜が咲いた咲いた咲いた ほら桜が咲いた幸せ色に 桜が咲いた咲いた咲いた ほら桜が咲いた幸せ色に ……
佐世保さだまさしさだまさし藤田恵美さだまさしこの頃 近くなった 気がする 父と母の 置いてきた町が 生まれた場所 大切だけど そう ふるさとは 他にもあった  小さい頃は いつも 聞いてた 父の話す あの町のことを ごめんね あまり 憶えてなくて 目に浮かぶのは 笑って 話す姿  寂しくはなかった? ふるさと そのままで 帰りたくはなかった? それから 離れたきり  ふたりは 出逢い 町を逃げ出す どんな理由か 人から聞いた 強がりだった 母親からは ふるさとのこと 一度も聞かなかった  坂道多く 海はすぐそば 異国のひと すれ違うところ 暮らせないけど 私の町が もひとつあると 嬉しく思うのです  どの道を歩けば 出会えるその頃の 誰からも聞けない ふたりの心の中に  寂しくはなかった? ふるさと そのままで 帰りたくはなかった? それから 離れたきり
落日さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし夕日が沈んでく 君の瞳の中に 浮浪雲が朱鷺色に そう悲し気な朱鷺の羽根の色に 染まり乍ら風に流れてゆく  少し風が出て来た 君の肩を抱いた 生命は何処から来てどこへ行きたいのだろう 真実が知りたい 僕らの愛のことも  しあわせになろう いつかかならず 約束をしよう しあわせになろう  明日もまた陽は昇る それを疑いもせず 君と僕だけのことを考えればいいのなら それはそれでとてもしあわせに違いないけど  うまく言えないけれど 心のどこかが 不安と恥ずかしさでいつも少し汚れてる 真実が知りたい 人の「こころ」のことも  しあわせになろう いつかかならず 約束をしよう しあわせになろう  しあわせになろう いつかかならず 約束をしよう しあわせになろう  しあわせになろう いつかかならず 約束をしよう しあわせになろう
明日檜さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし息を殺して会わねばならない人 その風景は 廻り道などない まるでぬかるみ越しの 袋小路のゆきどまり  本音だけでは生きられるはずもなく でもかといって 使い分ける程に 器用でもないから 自然に秘密が増える  あすなろ あすなろ いつまでたっても あすなろ あすなろ 明日が見えない  誰の心も傷つけずに済む道が あるとすれば 自分がもの言わぬ 石ころになること それしか思いつかない  どんなものにも表と裏があると 気付いた時 初めから駄目だと 判ったはずれくじ 引くのに慣れてしまってた  あすなろ あすなろ いつまでたっても あすなろ あすなろ 明日が見えない  あすなろ あすなろ いつまでたっても あすなろ あすなろ 幸せが見えない
坂のある町さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし海辺の坂のある町で 二人ある日出会った あなたは珈琲店の窓辺の陽だまりで 静かに海をみてた  それから高台に登り 船の汽笛を聴いた あなたがいつかひとりで遠くへ行ってしまう その時そんな気がした  びいどろ細工の指輪は 壊れ易いと分かっていても 好きなものは好きと思いたかった 今日の喜びと明日の悲しみを比べて 選びなおす程に 利口にだけはなりたくなかった  そうして坂のある町で あなたを愛し始めた  青空 坂の上の雲 あなたの好きな風景 あなたがこの町を出て行くと決めた日は 季節の雨が降ってた  必ず迎えに来るから あなたのそんな言葉 嘘ではないけど決して本当でもないと その時そんな気がした  びいどろ細工の知恵の輪を はずす時みたいなまなざしで あなた私をみつめてた 今日の悲しみと明日の希望をすりかえて 笑ってあげられる程 いつか利口になってしまってた  青空 坂の上の雲 独りで海をみてる
茨の木小林幸子小林幸子さだまさしさだまさし耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね  季節の変わり目の雨が降る 坂道(さか)の上は霧で見えない 母の夢を見た ただ笑ってた 坂道(さかみち)もいつか終わるよ  名も無い花などないように 喩え誰にも気づかれなくても 必ず花は咲く それでいいじゃない いつか花は咲く それでいい  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね  季節を疑(うたぐ)る私がいるから 明日を疑(うたぐ)る時がある 母の夢を見た ただ笑ってた 季節もいつか変わるよ  頑張り過ぎない諦めない 夢だけは決して捨てない いつか明日は来る それで良いでしょう いつか明日は来る それでいい  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね
最期の夢さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしめくるめく恋に夢中だったあの頃 生きることで必死だったそんな頃 悲しくて恥ずかしい日々も いつかゆるやかに黄昏れてゆく  人は過去を哀しむべきなのだろうか それとも忘れ去るべきなのだろうか しあわせや不幸せなんて 自分で決めたら良いものなのに  やがて時が来て もしも この人生の最期に たった一つだけ望みの 夢を見させてくれるというなら  私はどんな夢が見たいと 願うのだろうか もしもその夢で私の生きた 意味が解るとしたら  本当に大事なものは目に見えないから 大切な人も失ってから気づくもの 甘くて美しい季節が 気づいたら過ぎ去っているように  やがて時が来て もしも この人生の最期に たった一つだけ過ちを 償わせてくれるというなら  私はなにを償いたいと 願うのだろうか もしもその事で誰かの心が 救われるとしたら  やがて時が来て もしも この人生の最期に たった一つだけ望みの 夢を見させてくれるというなら  あなたの夢が見たいと思う きっとあなたに会いたいと思う  あなたの夢が見たいと思う きっとあなたに会いたいと思う
ひまわりさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし人は誰も 心に 花の種を 抱いて生きているんだよと あなたの口癖や声の響きが このごろとても恋しい 夢見て咲いているのなら 菫 密やかに咲くのなら 野菊 人を傷つけてしまう 紅い薔薇 散ってゆくのなら 桜 それから私に あんな風に咲けよと 指さした花は 一輪の ひまわり 背すじを伸ばして 憧れだけをみつめ ひと夏を力の限り 明るく咲く花 私はその時 本当にそんな風に 生きてゆきたいと 心から思った  いつまでもあなたを愛していると あの日約束したでしょう はるかな時の流れを越えてまだ 約束を守ってます あなたと暮らした懐かしい町を 独り遠く離れて 海辺に色とりどりの花が咲く 風の街で 咲いてます 鳥よあの人に 出会ったら伝えてよ ひまわりの様に 私は生きていると 背すじを伸ばして 憧れだけをみつめ 一日を力の限り 明るく生きてる  鳥よあの人に 出会ったら伝えてよ ひまわりの様に 私は生きてる 背すじを伸ばして あなただけをみつめ 約束どおりに 明るく咲いてる
きみのふるさとさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし国道沿いを西から東 僕の車は君のふるさとへ 走る 走る 走る 君への想い確かめる為に 君を育てた街に会いたかった 時折 すれ違う春風に 少し照れながら でも訪ねてみよう そうですか 彼女はこの街でも やっぱりいい娘でいましたか 国道沿いを西から東 よせる海の吐息は君と同じ やさしい香りがする  不思議な懐かしさに身をゆだね 君を育てた街をすり抜ける 小さな駅前の交差点で 僕は大きく一つ溜め息をつく どうですか 君の街は この僕を気に入ってくれましたか 国道沿いを西から東 僕の想いは君のふるさとを 走る 走る 走る
軽井沢ホテルさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし誰もいなくなった テニスコートにひとつ 忘れ去られたテニスボールひとつ まるであの日二人が置き去りにした 愛の様に折からの雨に打たれてた  部屋のぬくもりで曇った窓ガラスに ありもしない家の間取りを書いた 無邪気なあなたが あの日静かに ふと曇った僕の胸にサヨナラと書いた  軽井沢ホテルで別れた 白樺が霧に滲んで消えた 失くしてから気付くものたちは かえらない分だけ悲しい あゝ忘れられないのではなくて あなたを 忘れたくないのだ  あなたは今頃 何処でこの歌を 聴いていてくれるだろうか あるいはそれとも 思い出すのも 辛くて耳を塞いでいるかしら  女は自分が不幸だと思った時に 別れた人を思い出すと聞いた それならばずっと あの愛のことは 思い出さずに居ることを 遠くで祈ってる  軽井沢ホテルの空から 雨の日は思い出が見える どれ程深く刻んだ恋も 時のしずくに けずられてゆく あゝ愛が哀しいのではなくて 自分の こころが哀しいのだ  軽井沢ホテルで別れた 白樺が霧に滲んで消えた あゝ忘れられないのではなくて あなたを 忘れたくないのだ
昔物語さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしあの頃いつもお前と俺と あの娘の三人は 酒を飲むのも授業の時も 旅をするのも一緒に居た  安保の年はわからぬくせに 人並にデモったりして 催涙ガスと水でぐしょぐしょの 顔で怒ったりもしていた  キラキラしてたな俺たち 一所懸命だったな 貧しいけれども酒と音楽と 希望にはことかかなかった  あの頃俺はあの娘がすきで あの娘はお前に惚れていて お前は別の女に夢中 そんな不思議な親友だった  覚えているか卒業間近の 大雪の降った日に 三人してヤケ酒を飲んで 泣きながら歌ったあの唄  あの晩俺はあの娘にふられ あの娘はお前にふられて お前は別の女にふられ 三人で慰め合った  あれから十年が過ぎて 俺もお前も嫁を貰って あの娘はこの春二人目の こどもを産んだと聞いた  久し振りにこうしてお前に 手紙を書いたのは 今度東京へ出てゆく時に 一緒に飲もうと思って  あの頃みたいに三人で 十年の時間持ち寄って 泣きながら歌えたらいいね 思い出のあの唄を 泣きながら歌えたらいいね 懐かしいあの唄を
住所録さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし住所録を替える度 消さねばならない人がある 忘れるはずもない人を 忘れるために消してゆく  古いノォトを捨てたなら 想い出までも捨て去るようで 捨てたふりしてひきだしの 二度と開けない場所に置く  空で覚えたあの人の 住所と癖のある文字で 「元気ですか」とある日突然 手紙が届く  来るはずのない人からの 手紙の中身は知っている 自分で書いた戯れの 少し哀しい一人遊び  指が覚えたダイヤルを 夜中にそっと廻してる 昔の合図を忠実に守り 二度鳴らしてまたかけて  出てくれるはずもない人の 部屋で私のベルが鳴る それだけで胸が高鳴って 息を殺した一人遊び  出てくれるはずもない人が もしもふいに出た時には 間違えましたと 切ればいい 間違えましたと 切ればいい
にゃんぱく宣言さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしお前 俺の飼い主ならば 俺の身体 俺より管理しろ 家の外に出してはいけない 飼えない数を 飼ってはいけない  忘れてくれるな 俺の頼れる飼い主は 生涯お前ただ一人  ら~ら ら~ら にゃ~  にゃ~にゃ にゃ~にゃ にゃ~
存在理由 ~Raison d'etre~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしあなたの無事を祈りながら 今日も一日が暮れてゆく ふとテレビのニュース速報 良い知らせばかりじゃないから 少しだけ不安に心が波立つよ  もしも何かが起きてしまっても わたしは諦めないと思う どこかで誰かが傷つき どこかで誰かに救われ ささやかに生きているのだから  あなたを護るために わたしに何が出来るだろう 迷いに迷う季節の中で わたしの存在理由は あなたの明日の 笑顔を曇らせぬように  神様は何故善悪の二つを わざわざ造り給うたのだろう せめてどちらかの一つに 決めてしまわれたのならば 誰も苦しまずに済んだろうか  あなたを護るために わたしに何が出来るだろう 彷徨(さまよ)う時の流れの中で わたしの存在理由は あなたの未来の 笑顔が続きますように  あなたを護るために わたしに何が出来るだろう  あなたの無事を祈りながら 明日も一日が過ぎてゆく
献灯会さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし咲いた日に散る沙羅の花 遠く叶わぬ恋のよう あなたの為に咲く花に あなたは気付かない 百観音の献灯会 しあわせ祈って灯します 南無観世音あの人を お守りくださりますように  咲いて閑かな半夏至 胸張って咲く立葵 去る人来る人過ぎる人 生命は花のよう 百観音の百菩薩 遠く蛍の舞う如く 庭に舞い降りた天の川 あなたにしあわせ降るように  遠ざかり行く蝉時雨 心細げな夕まぐれ あなたを想う数ほどに 明かりを灯します 百観音の献灯会 あなたを想って灯します 南無観世音あの人を お守りくださりますように
桐の花さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし鈍色の空を 低く飛ぶ鳥が 短く啼いてゆきます 真昼の雨 遠くで季節のかわりゆく音を 独りきり聴いている午后 手紙を書きます 少しつらいです 離れて暮らしてる あなたが見えない 私元気です 本当は嘘です 書けない言葉を 読んでください  咲いてよいのか 枯れてよいのかわからない うらみがましい文字になるのがやるせない 窓の外 宙高く 音もなく 桐の花  浅薄な色に やせてゆく心 あなたにはけして 見せたくない顔で カステラの色に 珈琲の湯気に いらだつ自分がせつない 例えばあなたに 裁かれるのなら 疑いもせずに うなずけるはずです 忘れていいです 今のは嘘です 抱きしめてください 嘘でもいいから  待てというなら 二千年でも待ちましょう 去れというなら 夕暮れ迄に消えましょう ひとことで かまわない 返事を ください  咲けというなら 二千年でも咲きましょう 散れというなら 夕暮れ迄に散りましょう 窓の外 宙高く 音もなく 桐の花
交響楽(シンフォニー)グレープグレープさだまさしさだまさし煙草をくわえたら 貴方のことを 突然思い出したから 涙の落ちる前に 故郷(くに)へ帰ろう 町の居酒屋のヴァイオリン弾きや 似顔絵描きの友達も 今はもういない 古い町へ  今でもそこに あなたがいたら 僕は何ていうだろう あなたに逢うには 使い残した 時間があまりに 軽すぎて  悔やんではいないよ 想いはつのっても そうさ昔は昔  今から思えば 貴方がワグナーの 交響曲を聞きはじめたのが 二人の別れてゆく 兆になった 何故ならそれから あなたは次第に 飾ることを覚えたから 確かに美しくなったけれど  見栄えのしないおもちゃに飽きた あなたがいけない訳じゃない 新しい風に その身をまかせ 子供が大人になっただけ  悔やんではいないよ 想いはつのっても そうさ昔は昔 そうさ昔は昔
豆腐が街にやって来るさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし木綿 絹ごし 油揚げ 生揚げ 焼豆腐 朧豆腐に胡麻豆腐 卯の花 がんもどき  血圧コレステロールを下げて動脈硬化に レシチン 記憶力を高め脳の老化の予防には コリン 活性酸素の抑制で成人病予防に サボニン 乳がん動脈硬化骨粗鬆症にはイソフラボノイド 骨粗鬆症って言いにくいぞ  素晴らしきかな愛しき我が豆腐 時空を超えた奇跡の食材よ おいしい豆腐が出来ましたので 容器を持って来て下さい  糖尿病の予防に トリプシンインヒビター 骨や歯やストレスにも良い カルシウム 脂肪代謝や脂肪肝にも効果がある レシチン 腸内にビフィズス菌を増やすオリゴ糖 おお どうもオリゴ糖!  完全無欠にして無敵の我が豆腐  宇宙はみな兄弟だ奇跡の和の心 おいしい豆腐が出来ましたので 容器を持って来て下さい  容器を持って 容器を持って 容器を出して 容器を出して 勇気を出して来て下さい  お椀出せ 容器を持って 茶碗出せ 容器を持って お椀出せ茶碗出せ お椀出せ 容器を出して 茶碗出せ 容器を出して お椀出せ茶碗出せ  お椀出せ 勇気を出して 茶碗出せ 勇気を出して お椀出せ茶碗出せ お椀出せ 勇気を出して 茶碗出せ 勇気を出して お椀出せ茶碗出せ  木綿 絹ごし 油揚げ生揚げ 焼豆腐 朧豆腐に胡麻豆腐 卯の花 がんもどき
春雷さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしはじめは小さな雲だった それが少しずつ拡がって やがて大空を埋め尽くして いま春の嵐  嘘なら嘘で許せる つかねばならない時もある 誰かを傷つけたにしても 知らずにだったら仕方もない 悲しいのはお前の胸 悲しい人達みたいに 薄い愛で重ね着して 心は凍えてるのに  稲妻が空を切り裂けば 黒雲は胸を圧しつぶせ 季節よ果てろ 時よ流れろ 心吹きとばせ  自分さえもだまして生きられる おまえの心がわからない 女が女でなくなれば 男は男でいられない 例えるなら女は枝 例えるなら男は花 おまえは美しく枯れてゆけ 僕は美しく散ってゆく
玻璃草子さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしぬばたまの君が黒髪の 褥に貸せるこの腕の 躰温も未ださめやらで 後朝の別離する  侘びぬれど 恋は水無瀬川 君ならでみだるべくもなく 振り向けば朝降る雪に 散りまどふ梅の白  あはれ君に咲く愛は 玻璃細工の花なりき 手折りなば 割れるいとしさよ その指を切る かなしさよ  逢ひみての後の想ひこそ生命より深きものなれど 現世の人は生まれ来て果つるまでただひとり 足曳きの長き山道を君ひとりいかにか越ゆらむ 振り向けば君が振る腕に 散りまどう雪の白  あはれ君に降る雪は 玻璃細工の夢なりき 掌に落ちて とけもせず また積もるほど 降りもせず  あはれ君に咲く愛は 玻璃細工の花なりき 手折りなば 割れるいとしさよ その指を切る かなしさよ
檸檬(アルバムVer.)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし或の日湯島聖堂の白い石の階段に腰かけて 君は陽溜まりの中へ盗んだ檸檬細い手でかざす それを暫くみつめた後で  きれいねと云った後で齧る 指のすきまから蒼い空に 金糸雀色の風が舞う  喰べかけの檸檬聖橋から放る 快速電車の赤い色がそれとすれ違う 川面に波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 捨て去る時には こうして出来るだけ 遠くへ投げ上げるものよ  君はスクランブル交差点斜めに渡り 乍ら不意に涙ぐんで まるでこの町は青春達の姥捨山みたいだという ねェほらそこにもここにも かつて使い棄てられた愛が落ちてる 時の流れという名の鳩が舞い下りて それをついばんでいる  喰べかけの夢を聖橋 から放る 各駅停車の檸檬色がそれをかみくだく 二人の波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 消え去る時には こうして出来るだけ 静かに堕ちてゆくものよ
博物館さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしひとつ目の部屋には 手首の傷が置いてある 若い頃に失くした 愛の形見として  ふたつ目の部屋には 言葉を全部閉じ込めた 他人の心を いくつか殺した償いに  涙の数だけ 部屋を増やして 怒りの数だけ ドアを叩いて  流れゆく時のほとりで 哀しみ数え乍ら  思い出にするには 余りに重すぎるものや 忘れ去ってゆく程に 軽くもないものたち  みっつ目の部屋には 失くした人の面影を 美術館のように 静かに並べてある  よっつ目の部屋からは 明るい色で重ねたい あざなう縄の様に 幸せちりばめたい  らせん階段昇り続けて 喜び悲しみ まわりつづけて  流れゆく時のほとりで せめて上を向いて  そして最后の部屋は お前の為にあけてある 寂しいばかりでない 人生生きた証に 生きた証に
初恋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし通学バスが止まる坂道を少し降りたら 小さな公園があったでしょう あの頃の私はあなたに声もかけられず そこであなたの通るのを見てた 好きとつぶやくだけで 胸が張り裂けそうで 大きな桜の樹に そっと ささやいてた あの人よ あの人よ 誰かにもらったあなたの写真に 音もなく 降りしきった 桜の花 花 花びら  初恋はそうして季節の花とともに いつしか消えてしまったけど つらい時も私のこの胸の中で咲いて 時折悲しみを支えてくれた あなたは何も知らずに 何処かで幸せですか 大きな桜の樹は 今年 公園と一緒に消えたけど あなたの写真の中では今も その腕をひろげて 桜の花 花 咲いてる  あなたの写真の中では今も 音もなく 降りしきる 桜の花 花 花びら
望郷さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし故郷 母の生まれた町 はじめて 人を愛した町 はじめて 人を怨んだ町 はじめて 人と別れた町  傷つく度に 苦しむ毎に 遠く離れる程に 喜びにつけ 悲しみにつけ この魂が還りたがる  故郷 はるかなり 故郷 忘れ難き …… 故郷  故郷 友を育てた町 選ばぬことばで話せる町 涙も笑いもここで知った それから 歩くことも覚えた  夢見て破れ 恋して溺れ 裏切り また裏切られ 知らず知らずに 汚れるこの身 恥じ乍らも唄う この唄  故郷 はるかなり 故郷 忘れ難き  傷つく度に 苦しむ毎に 遠く離れる程に 喜びにつけ 悲しみにつけ この魂が 還りたがる  故郷 はるかなり 故郷 忘れ難き …… 故郷
明日咲く花さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしよく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと明日咲くから  心に花の種を 抱いて人は生まれてきた 誰の為に咲くのかは たぶん別の事として いつか咲くその日のために 今私が生きてること あなたに出会って 何故私が生まれてきたかが解った 辛い辛い辛い辛い 心の闇を超えて 耐えて耐えて耐えて耐えて 必ずいつか咲く花 よく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと明日咲くから  いつか会うその人に 恥ずかしくないように いつか会うその人に ふさわしい花になるように 希望と失望の狭間で 生きることの重さが あなたに出会って 何故私が頑張ってきたか解った 揺れる揺れる揺れる揺れる 心の海を越えて 耐えて耐えて耐えて耐えて 必ずいつか咲く花 よく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと明日咲くから  よく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと綺麗に咲くから
シラミ騒動組曲さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし第一楽章「シラミ騒動」  虱 虱 そら虱 虱見られど見れ虱 そらそらどーら どれどれ見~れ 虱見られそー 虱知られそー (そっそそーら) 虱 虱 しら虱 騒動   第二楽章「シラミ逃亡」  見られし 虱 知られし 虱 見れど知れど 虱は(ファ)虱 (会場 虱は(ファ)虱) ファー あー どー知らそー ファー あー そー知らそー 虱 虱 しら虱 騒動 ファラッ   第三楽章「シラミー・ナイト・フィーバー」  AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱  虱どれ どれどれ 虱どれ どれどれ 虱どれ どれどれ 虱どれ どれどれ  AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱  虱 空耳 空耳 虱 虱 空耳 空耳 虱 えー しらしらしーべー あー そらそらしーらー  AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱  あれ 虱らしー それらしー 虱らしー そーらしー 虱 見られど 見れ見れ見ーれ それ それ それそれ それそれそれそれそれ  AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 虱 AH AH AH 見れー! 礼
私は犬に叱られたさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし犬に叱られた夢を見た 君ら人間は少し思い上がっているんじゃないかって 何の役にも立たぬ死に様を犬死になんて 軽々しく言うんじゃないと本気で怒ってた  犬に叱られた夢を見た 君ら人間は少しのぼせ上がっているんじゃないかって 散々人に迷惑かけて死ぬことを これからは人死にと呼ぶことにするがいいって  飼い犬に手をかまれるなどと平気で言うけど 飼い主に殺される犬の方が多いくらいだ 言っておくが別に猿とは仲も悪くないし 負けて遠吠えするのは君らじゃないかって もっともだ もっともだ  犬に叱られた夢を見た 君らの前頭葉が発達した訳は 犬が臭いの部分を受け持ってやったからだ 君らに知恵を持たせてやった感謝を忘れてるって  犬に叱られた夢を見た 花咲か爺から桃太郎まで面倒見たのに 猫と違って泥棒もせず恨んで化けもせず 救助や介助やおまわりさんまで務めてきたのに  第一 人も食わぬ夫婦喧嘩やなんかを 犬が食わぬのは当たり前のことだろう それより犬も歩けば棒に当たると言うけど それの何処が幸せなのか説明してみろって もっともだ もっともだ  犬に叱られた夢を見た 犬死になんて軽く言うなと叱られた もっともだ もっともだ
生きることの1/3さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし生きるということの 1/3は哀しみで出来ている 生きるということの 1/3は悔しさで出来ている 残りの1/3はね 笑うことで出来てるはずさ  きっときっと生きることは そんな風なものなんだ 泣きすぎても 悔しすぎても 笑いすぎても きっといけないのだろう  1/3は何処まで行っても 割り切れることがないように 生きるということも 何処まで行っても 割り切れないのかな  きっと人を愛しながら きっと人を憎みながら その手のひらに 最後に残る 1/3は きっと笑顔なんだろう  生きるということの 1/3は哀しみで出来ている 生きるということの 1/3は悔しさで出来ている 残りの1/3はね 笑うことで出来ている
向日葵の影さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし送り火を焚く軒先に妹背鳥(せきれい)の 短く鳴いて庭を飛ぶ影  盂蘭盆会(うらぼんえ)精霊船の船溜まり 幼子の花火ゆらりと香る  折り懸けの灯籠白く仄めいて 在りし日の君の小さき写真  向日葵の花の僅かにうつむける 影を眺むる影に声なし  日の暮れのひかり朧に黒揚羽 船の舳先にひらり留まれり  爆竹に嗚咽のごとき声挙げて ひしめく船出別れの始め  生命とはかくも重しと知りながら 日々の軽さを悔やむ夕暮れ  港にて手を離したるその時に 永久(とわ)の別れを吟(うた)いしものを  さようなら 声を限りのさようなら 振り仰ぐ夜空 鵲の橋  面影の君を背負いて明日から 生きてゆくから生きてゆくから  さようなら 声を限りのさようなら 僕と出会ってくれて ありがとう
虹~ヒーロー~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしこんなにも長い間 何故歌って来たのだろう ちいさなしあわせや 伝説の向こう側に 逃げ込むチャンスは いくらもあったのに まだ 歌っている  控室の窓辺の かすみ草の向こうを 君の横顔に よく似た思い出が とおり過ぎてゆく 開演のベルが鳴るまで あと 15分  全てを手に入れたり 全て失くしたり 君までも ひきかえにして 歌い手は虹のように 悲しみの雨の向こうで 咲くものだろうか  I'm a singer 虹になりたい ひとときのヒーロー 演じてそして I'm a singer 振り返ったら 幻のように 消え去るもの 誰かのしあわせと 入れ違いに  時々ふとラジオから 先に逝った友達の なつかしい唄が 流れることがある そうだね永遠に 唄い続ける しあわせ ふしあわせ  誰に負けても構わない 自分には負けられない いつか時が過ぎて 思い出に変わったとき 目をそむけないで いたいだろう 僕はまだ 旅の途中  誰かの心の 扉を叩き続けて 何もかも ひきかえにして 可笑しくって哀しくって 美しき人生 さあ 幕が降りる迄  I'm a singer 虹になりたい ひとときのヒーロー 演じてそして I'm a singer 君の空を ひとときでも 僕の色で 染められたら それでいい  Yes, I'm a singer 虹になりたい ひとときのヒーロー 演じてそして I'm a singer 振り返ったら 幻のように 消え去るもの 誰かのしあわせと 入れ違いに
勇気を出してさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし時折自分だけ不幸に思えてきたり 独りきりで生きている気がしたり よくあることだね 僕は そんな時思い出す言葉がある ずっと昔僕を愛してくれた人の 膝の上で聴いた言葉  鳥は高く空を飛べるけれど 決して海の深さを知らぬように 何処かで必ずあなたを愛している 人がいるから さあ  勇気を出して 捜してごらん 勇気を出して みつめてごらん 幸せはこころの中に住んでいるから  僕に 出来ることはほんの少しだけれど ほんの少しでも出来ることがある 君のために 君が 寂しい時はそばにいてあげよう どんな時にも君を信じていよう そして君を守ろう  山は高さを競わないけれど それぞれに頂きがあるように 僕はいつでも君の頂きに拡がる 青空でいよう さあ  勇気を出して 歩いてごらん 勇気を出して みつめてごらん 幸せはここにあるから  勇気を出して 捜してごらん 勇気を出して みつめてごらん 勇気を出して 歩いてごらん 勇気を出して みつめてごらん この道を信じよう この愛を
惜春さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし君は坂道を登ってゆく 僕は坂道を下りてゆく すれ違い坂は春の名残りに 木蓮の香り降る夕暮れ  薄墨の中に沈みゆく愛を 涙と交互に掘り起こせば 出逢うのはいつもあたたかな嘘と わずかばかりの夢の切れはし  やさしさ故に傷ついて やさしさ故に傷つけて  君は振り返る弱さもなく 僕は引き止める強さもなく ただ立ち尽くせば背中合わせに おだやかに落ちてゆく二人  君は忘れ去る強さもなく 僕は思い出す弱さもなく ただ音もたてず時の流れに ふりつもるさびしさの気配  倒れゆく愛の光と影から こぼれた真実(ほんとう)を抱き起こせば 哀しみはつまり風に追われては 枯葉がくり返す吹き溜り  やさしさ故に傷ついて やさしさ故に傷つけて  君は坂道を登ってゆく 僕は坂道を下りてゆく すれ違い坂は春の名残りに 木蓮の香り降る夕暮れ
約束小林幸子小林幸子さだまさしさだまさし母の手にすがり乍ら 歩いたあの道を いつか私も同じように 歩きたいと思ってた 思い出はセピア色に いつも坂の途中 大きな樟の枝の向こう 遠く海が見えた  道ばたの名もない花 あなたに見えますか ある時母は振り向いて 約束しようと云った それぞれに人は誰も 自分の色で咲く いつか必ずしあわせに 咲くと約束してね  悲しみは棘に変わってく 甘えたら色は褪せてゆく 思いどおりには 生きられないけれど 一生懸命咲いてね  あなたの背中はいつも とてもあたたかだった どんな時でも私を 信じてくれた 憶えています必ず 約束は守ります あの人と二人きっと 笑顔で咲きます
雨の夜と淋しい午後はさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし忘れられない ひとがいる 青春のきらめきの彼方に その人は 季節はずれの薔薇のように 今も鮮やかに密やかに咲いてる  たとえば あゝ 雨の中を濡れて歩いた そのひとの泣き顔の ストップモーション おそらく あゝ 一杯のスープ分け合うような ささやかなぬくもり 求め合う恋だった  別れの理由を思い出せない あれ程 熱い恋も知らない その人が 仮に僕を忘れても あの恋を忘れることはないだろう  たとえば あゝ 雨の中で愛と憎しみが 激しく抱きあっていた ストップモーション おそらく あゝ 傷つけ乍ら いたわりあった 哀しいくらい倖せな恋だった  忘れられない ひとがいる 青春のきらめきの彼方に その人も どこかで僕のことを ふと こんな風に思い出すだろうか  たとえば あゝ 雨の夜と淋しい午後は 甘く痛む恋の ストップモーション おそらく あゝ 君という名の愛しい花は 僕の中で もう枯れることはない あゝ 雨の夜と淋しい午後は 君という名の花が咲く季節(シーズン) あゝ 雨の夜と淋しい午後は……
多情仏心さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし誰がとばしたか竹蜻蛉 横風に追われて あなたとの愛みたいに うしろ向きに落ちた  誰がとばしたか シャボン玉 あき風に追われて あなたとの愛みたいに すぐはじけて消えた
道化師のソネット鈴木雅之鈴木雅之さだまさしさだまさし笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために  僕達は小さな舟に 哀しみという荷物を積んで 時の流れを下ってゆく 舟人たちのようだね 君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師(ピエロ)になれるよ  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために きっと誰もが同じ河の ほとりを歩いている  僕等は別々の山を それぞれの高さ目指して 息も吐がずに登ってゆく 山びと達のようだね 君のその小さな腕に 支えきれない程の哀しみを せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になろう  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために いつか真実(ほんとう)に笑いながら 話せる日がくるから  笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために 笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために
帰郷さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし疲れた時 見る夢は 故郷の夢 家に着いて扉を開けて そこで目が覚める 幼い頃 庭で遊んだ 犬の夢も見る 若い頃の 父と母に とても会いたい 今も あの海は 青く澄んでいるか オリーブ色の風は 今日も吹いているか あの橋を渡って 故郷へ帰ろう 君は手を離さずに 僕についてくるかい  子供の頃 夕陽を追って 岬まで行った 帰り道が 遠すぎて 泣いた事がある 今でもまだ 思い出す 家の灯(あかり)の色 疲れた時 故郷の 言葉が聴きたい 今も あの空は 島の影を写し 鳥たちは白い船を かすめて飛んでいるか あの海を渡って 故郷へ帰ろう 君の手を離さずに ずっと歩いてゆこう あの橋を渡って 故郷へ帰ろう 君は手を離さずに 僕についてくるかい あの海を渡って 故郷へ帰ろう 君の手を離さずに ずっと歩いてゆこう あの橋を渡って 故郷へ帰ろう 君は手を離さずに 僕についてくるかい
みるくは風になったさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしなだらかな丘を 夕陽がおりてくるよ 二人の影が 長く長く伸びていた 綿毛達が染まり乍ら すり抜けてく 光の中で 時間が輝いてた OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU ビラカンサスとミルクが 好きだった君を 友達はみんな みるくと呼んでいたね 僕等は誰かのコンサートで 知り合って またたくうちに 互いの心に住んだ 例えば僕への 愛し方にしても それから仲間と 遊ぶ術にしても 思えば 何かを急ぐ旅の様だった みるく キラキラと風の様に笑うばかりの みるく  少しだけ移り気な 処もあったが おしゃべり好きの 陽気な娘だったよ 本気で神様を信じていた みるく なのに突然 君が選ばれてしまった OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU 車だけは気をつけなって 言ったじゃない 雨の日は特に気をつけろって あれ程 5分だけでも早く 僕に会いたくて そのまま風になってしまった みるく 例えば僕への 愛し方にしても それから仲間と 遊ぶ術にしても 思えば 何かを急ぐ旅の様だった みるく キラキラと風の様に笑うばかりの みるく  本当の恋さえ 知らずに逝ってしまった 話したい事は 山程あったのに OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU キラキラと風の様に笑うばかりの みるく
短篇小説さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしささやかな嘘があなたから滲む 季節の替わり目に ふとこぼれたのですね 思い出の中はあたたかいですか 私はその人に よく似ているのですか 短篇小説の始まりの様に ガラス細工の言葉で 明日という文字をあなたの背中に いつもつづっていたのに  積み木細工みたいに つぎだらけの愛 思いあがりですか 幸福(しあわせ)と名づけるには 閉じて下さい できることなら 心の古地図と思い出の中の人 短篇小説のおしまいの様に ふいにつき落とさないで お願いあなたを思い出の人に どうぞしないで下さい どうぞしないで下さい
かすてぃらさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし昭和の頃ふるさとを離れ 随分未来まで来たもんだ 手に入れたものと失ったものと 一体どちらが多いんだろう  いつの間にか得体の知れない 生き物に変身しちまったようで 捨ててはいけないものと 捨てなきゃいけないものの 境目がぼやけちまった  母がふと送ってくれた 五三焼のかすてぃら 青空にかざしてみたら 涙こぼれて味がわからなかった  子供の頃天まで届いた 東京タワーが小さく見えた 僕は大きくなったのか それとも小さくなったのか ライトアップが目に染みる  押上までこっそり出掛けて スカイツリーを見上げた時に 嬉しい気持ちと切ない気持ちが混ざり合って 「東京」って小さく呟いた  父が大好きだった かすてぃら一切れ ふるさとに透かしてみたら 涙こぼれて少し塩っぽかったな  母がふと送ってくれた 五三焼のかすてぃら いつの間にか遠い未来に 僕は辿り着いてしまったようだ
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