かえり船 波の背の背に ゆられてゆれて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の 切なさよ 瞼合わせりゃ 瞼にしみる 霧の波止場の 銅鑼(どら)の音 熱い涙も 故国に着けば 嬉し涙と 変わるだろ 鴎行くなら 男の心 せめてあの娘に 伝えてよ | 田端義夫 | 清水みのる | 倉若晴生 | | 波の背の背に ゆられてゆれて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の 切なさよ 瞼合わせりゃ 瞼にしみる 霧の波止場の 銅鑼(どら)の音 熱い涙も 故国に着けば 嬉し涙と 変わるだろ 鴎行くなら 男の心 せめてあの娘に 伝えてよ |
十九の春 私があなたに ほれたのは ちょうど 十九の春でした 今さら離縁と 言うならば もとの十九に しておくれ もとの十九に するならば 庭の枯木を 見てごらん 枯木に花が 咲いたなら 十九にするのも やすけれど みすて心が あるならば 早くお知らせ 下さいね 年も若く あるうちに 思い残すな 明日の花 一銭二銭の 葉書さえ 千里万里と 旅をする 同じコザ市に 住みながら あえぬ吾が身の せつなさよ 主さん主さんと 呼んだとて 主さんにゃ 立派な方がある いくら主さんと 呼んだとて 一生忘れぬ 片思い 奥山住まいの ウグイスは 梅の小枝で 昼寝して 春が来るよな 夢をみて ホケキョ ホケキョと 鳴いていた | 田端義夫 | 沖縄俗謡歌・補作詞:本竹裕助 | 沖縄俗謡歌 | | 私があなたに ほれたのは ちょうど 十九の春でした 今さら離縁と 言うならば もとの十九に しておくれ もとの十九に するならば 庭の枯木を 見てごらん 枯木に花が 咲いたなら 十九にするのも やすけれど みすて心が あるならば 早くお知らせ 下さいね 年も若く あるうちに 思い残すな 明日の花 一銭二銭の 葉書さえ 千里万里と 旅をする 同じコザ市に 住みながら あえぬ吾が身の せつなさよ 主さん主さんと 呼んだとて 主さんにゃ 立派な方がある いくら主さんと 呼んだとて 一生忘れぬ 片思い 奥山住まいの ウグイスは 梅の小枝で 昼寝して 春が来るよな 夢をみて ホケキョ ホケキョと 鳴いていた |
梅と兵隊春まだ浅き 戦線の 古城にかおる 梅の花 せめて一輪(いちりん) 母上に 便りに秘めて 送ろじゃないか 覚悟をきめた 吾が身でも 梅が香(か)むせぶ 春の夜は 戦(いくさ)忘れて ひとときを 語れば戦友(とも)よ 愉快じゃないか 明日(あした)出てゆく 前線で 何(いず)れが華(はな)と 散ろうとて 武士の誉じゃ 白梅を 戦闘帽(ぼうし)にさして 行こうじゃないか | 田端義夫 | 南條歌美 | 倉若晴生 | | 春まだ浅き 戦線の 古城にかおる 梅の花 せめて一輪(いちりん) 母上に 便りに秘めて 送ろじゃないか 覚悟をきめた 吾が身でも 梅が香(か)むせぶ 春の夜は 戦(いくさ)忘れて ひとときを 語れば戦友(とも)よ 愉快じゃないか 明日(あした)出てゆく 前線で 何(いず)れが華(はな)と 散ろうとて 武士の誉じゃ 白梅を 戦闘帽(ぼうし)にさして 行こうじゃないか |
旅の終わりに聞く歌は夕焼け空に聞く歌は 水筒抱えて待つ母の歌 あぁ幼い稼ぎじゃ暮らし変わらぬのに 涙ぐんで何度もご苦労様と 一番風呂の熱さ嬉しさ 船の汽笛に聞く歌は 無邪気に手を振る妹の歌 あぁ遠ざかかる故郷やがて星にとけて 初めて空に瞬く父に甘えた 小さなカバンに顔を埋めて 錆びたギターに聞く歌は 友の笑顔と愛し君の歌 あぁ賑わう工場が青春の学び舎 語り明かした夢は叶っただろうか 妻と訪ねた工場の跡地 旅の終わりに聞く歌よ 人は探して人を愛して あぁ命あればこそ変わり行く故郷も 歌が伝えるだろう誠の幸せ 空は夕焼け旅は終わらず 空は夕焼け旅は終わらず | 田端義夫 | 比嘉栄昇 | 比嘉栄昇 | | 夕焼け空に聞く歌は 水筒抱えて待つ母の歌 あぁ幼い稼ぎじゃ暮らし変わらぬのに 涙ぐんで何度もご苦労様と 一番風呂の熱さ嬉しさ 船の汽笛に聞く歌は 無邪気に手を振る妹の歌 あぁ遠ざかかる故郷やがて星にとけて 初めて空に瞬く父に甘えた 小さなカバンに顔を埋めて 錆びたギターに聞く歌は 友の笑顔と愛し君の歌 あぁ賑わう工場が青春の学び舎 語り明かした夢は叶っただろうか 妻と訪ねた工場の跡地 旅の終わりに聞く歌よ 人は探して人を愛して あぁ命あればこそ変わり行く故郷も 歌が伝えるだろう誠の幸せ 空は夕焼け旅は終わらず 空は夕焼け旅は終わらず |
出世船世間が俺を みとめたならば 必ずお前を 迎えに来るよ 泣いちゃいけない 男を賭けて 波を乗り切る 出世船 生まれた時は はだかじゃないか 一から出直す 人生航路 捨てやしないよ お前の島を 遠くなるけど 出世船 死ぬ気でやれば 希望の花も やがては 咲くだろう お前と俺に せめて笑顔で 桟橋下りて 両手振れふれ 出世船 | 田端義夫 | 遠藤実 | 遠藤実 | | 世間が俺を みとめたならば 必ずお前を 迎えに来るよ 泣いちゃいけない 男を賭けて 波を乗り切る 出世船 生まれた時は はだかじゃないか 一から出直す 人生航路 捨てやしないよ お前の島を 遠くなるけど 出世船 死ぬ気でやれば 希望の花も やがては 咲くだろう お前と俺に せめて笑顔で 桟橋下りて 両手振れふれ 出世船 |
チョッチョイ子守唄福木(ふくぎ)の中で 鳴いてるチョッチョイ 恩納(うんな)岳のあっちいって 鳴いてくれ 我ったうんじょぐゎむ 泣ちゅしがチョッチョイ ヘイヨー ヘイヨー 大きくなれ 大きくなったら なんになる 学校あるいて 医者になるよ おまえ木の枝ぐらし 淋しかろう くわの実つついて 鳴いてるチョッチョイ 慶良間(けらま)のあっちいって 鳴いてくれ 我ったうんじょぐゎむ 泣ちゅしがチョッチョイ ヘイヨー ヘイヨー 大きくなれ 年頃なったら 嫁もらおう チョッチョイお嫁さん きてもない おまえ木の枝ぐらし 淋しかろう おまえ木の枝ぐらし 淋しかろう | 田端義夫 | そけいとき | 普久原恒勇 | 桜庭伸幸 | 福木(ふくぎ)の中で 鳴いてるチョッチョイ 恩納(うんな)岳のあっちいって 鳴いてくれ 我ったうんじょぐゎむ 泣ちゅしがチョッチョイ ヘイヨー ヘイヨー 大きくなれ 大きくなったら なんになる 学校あるいて 医者になるよ おまえ木の枝ぐらし 淋しかろう くわの実つついて 鳴いてるチョッチョイ 慶良間(けらま)のあっちいって 鳴いてくれ 我ったうんじょぐゎむ 泣ちゅしがチョッチョイ ヘイヨー ヘイヨー 大きくなれ 年頃なったら 嫁もらおう チョッチョイお嫁さん きてもない おまえ木の枝ぐらし 淋しかろう おまえ木の枝ぐらし 淋しかろう |
二見情話二見乙女(みやらび)やー 花ならば蕾 咲かすも散らすも あなたまかせョー 小指からめればー 心までからむ 濡れたこの肌が 忘れられぬョー めぐり逢わなけりゃー 嘆きも知らぬに 今朝の別れ歌 涙の歌ョー 連れて行かぬならー 何故死ねと言わぬ 二見乙女の 夢を散らしョー わたしを見捨ててー 二見を出る時ゃ 山が邪魔をする 月も曇るョー 一夜二夜でもー 命を燃やせば 恋の残り火が 三年消えぬョー | 田端義夫 | 大高ひさを・原作詞:照屋朝敏 | 照屋朝敏 | 小谷充 | 二見乙女(みやらび)やー 花ならば蕾 咲かすも散らすも あなたまかせョー 小指からめればー 心までからむ 濡れたこの肌が 忘れられぬョー めぐり逢わなけりゃー 嘆きも知らぬに 今朝の別れ歌 涙の歌ョー 連れて行かぬならー 何故死ねと言わぬ 二見乙女の 夢を散らしョー わたしを見捨ててー 二見を出る時ゃ 山が邪魔をする 月も曇るョー 一夜二夜でもー 命を燃やせば 恋の残り火が 三年消えぬョー |
奄美小唄名瀬の港の 夕波月に 誰を慕うて 千鳥よ啼くか カナシャルチュヌ ナチカシャヤ 奄美娘は 芭蕉の蔭で 泣いて内地の 加那を加那を偲ぶ 定期船なら 鹿児島通い なぜに届かぬ 内地の便り カナシャルチュヌ ナチカシャヤ 雨は娘のせつない涙 立神沖の 岬(はな)に岬に降る 恋の蛇皮線 情の鼓 加那と唄うた 奄美の小唄 カナシャルチュヌ ナチカシャヤ あの夜偲んで 黒髪ぬらしゃ 百合が散る散る 白い白い百合 | 田端義夫 | 美沢香 | 三界稔 | 小谷充 | 名瀬の港の 夕波月に 誰を慕うて 千鳥よ啼くか カナシャルチュヌ ナチカシャヤ 奄美娘は 芭蕉の蔭で 泣いて内地の 加那を加那を偲ぶ 定期船なら 鹿児島通い なぜに届かぬ 内地の便り カナシャルチュヌ ナチカシャヤ 雨は娘のせつない涙 立神沖の 岬(はな)に岬に降る 恋の蛇皮線 情の鼓 加那と唄うた 奄美の小唄 カナシャルチュヌ ナチカシャヤ あの夜偲んで 黒髪ぬらしゃ 百合が散る散る 白い白い百合 |
くろかみ十八の くろかみを ほどかせた あなたよ 旅さきの 慰めか 泣かされて また春がゆく 片だより 書きました 指先も やつれて くちずさむ 恋うたを 潮風にのせ 届けたい やるせない 島の夜 月冴えて ねむれず こがれ飛ぶ 浜ちどり 死ぬよりも なお哀しかろ 夢みれば 夢に泣き いとほしい あなたよ 島つむぎ 織りながら いつか来る船 待つわたし | 田端義夫 | 池田充男・原作詞:外間千代 | 門口太郎 | 小谷充 | 十八の くろかみを ほどかせた あなたよ 旅さきの 慰めか 泣かされて また春がゆく 片だより 書きました 指先も やつれて くちずさむ 恋うたを 潮風にのせ 届けたい やるせない 島の夜 月冴えて ねむれず こがれ飛ぶ 浜ちどり 死ぬよりも なお哀しかろ 夢みれば 夢に泣き いとほしい あなたよ 島つむぎ 織りながら いつか来る船 待つわたし |
泡盛の島泡盛のうまれたくにを 知ってるかい ウチナーとも うるま島とも言うんだよ ホラ・ルルル・ホラ サンゴ花咲く あの島だよ 銀色の渚に太陽 ふりそそぎ 恋するには もってこいの島だよ 三絃(さんしん)と歌のくにを 知ってるかい うるま島 琉球島とも言うんだよ ホラ・ルルル・ホラ デイゴの木のなる あの島だよ 常夏につらなる山々 空青く うさ晴らしに もってこいの島だよ 紅型(びんがた)とおどりのくにを 知ってるかい 琉球とも 守礼の邦(くに)とも言うんだよ ホラ・ルルル・ホラ カンプー乙女の あの島だよ こまやかな情におぼれて 帰れない 屍(ほね)うめるに もってこいの島だよ | 田端義夫 | そけいとき | 普久原恒勇 | 桜庭伸幸 | 泡盛のうまれたくにを 知ってるかい ウチナーとも うるま島とも言うんだよ ホラ・ルルル・ホラ サンゴ花咲く あの島だよ 銀色の渚に太陽 ふりそそぎ 恋するには もってこいの島だよ 三絃(さんしん)と歌のくにを 知ってるかい うるま島 琉球島とも言うんだよ ホラ・ルルル・ホラ デイゴの木のなる あの島だよ 常夏につらなる山々 空青く うさ晴らしに もってこいの島だよ 紅型(びんがた)とおどりのくにを 知ってるかい 琉球とも 守礼の邦(くに)とも言うんだよ ホラ・ルルル・ホラ カンプー乙女の あの島だよ こまやかな情におぼれて 帰れない 屍(ほね)うめるに もってこいの島だよ |
愛しゃ地球の子守歌広い宇宙の片隅で 独りぽっちじゃ寂しかろう こんなに小さなお前の事だもの お母さんにも会いたかろう ヘイヨー泣くなよーヘイヨー 愛しゃ地球の子守歌 雲の切れ間に尾を引いて お前呼ぶような流れ星 ため息一つで吹き飛ぶ人の世を なんで慕ってくれるのか ヘイヨー泣くなよーヘイヨー 愛しゃ地球の子守歌 月の浜辺に添い寝して なでてあげようほっぺたを この子にゃまばたき一つの人生さ せめて唄おうよ子守歌 ヘイヨー泣くなよーヘイヨー 愛しゃ地球の子守歌 愛しゃ地球の子守歌 | 田端義夫 | BEGIN | BEGIN | BEGIN | 広い宇宙の片隅で 独りぽっちじゃ寂しかろう こんなに小さなお前の事だもの お母さんにも会いたかろう ヘイヨー泣くなよーヘイヨー 愛しゃ地球の子守歌 雲の切れ間に尾を引いて お前呼ぶような流れ星 ため息一つで吹き飛ぶ人の世を なんで慕ってくれるのか ヘイヨー泣くなよーヘイヨー 愛しゃ地球の子守歌 月の浜辺に添い寝して なでてあげようほっぺたを この子にゃまばたき一つの人生さ せめて唄おうよ子守歌 ヘイヨー泣くなよーヘイヨー 愛しゃ地球の子守歌 愛しゃ地球の子守歌 |
島のブルース奄美なちかしゃ 蘇鉄のかげで 泣けばゆれます サネン花ヨ ながい黒髪 島むすめ 島むすめヨ 愛人(かな)はいまごろ 起きてか寝てか 淋しがらせる 浜千鳥ヨ 南風(はえ)のふく夜は ねむられぬ ねむられぬヨ 夏のおどりは 七日と七夜 みんな知り候る 月の夜ヨ 名瀬の港の 船がでる 船がでるヨ 着せてみせたい 大島つむぎ わすれられない あのひとにヨ なさけひとすじ 島むすめ 島むすめヨ | 田端義夫 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | 小谷充 | 奄美なちかしゃ 蘇鉄のかげで 泣けばゆれます サネン花ヨ ながい黒髪 島むすめ 島むすめヨ 愛人(かな)はいまごろ 起きてか寝てか 淋しがらせる 浜千鳥ヨ 南風(はえ)のふく夜は ねむられぬ ねむられぬヨ 夏のおどりは 七日と七夜 みんな知り候る 月の夜ヨ 名瀬の港の 船がでる 船がでるヨ 着せてみせたい 大島つむぎ わすれられない あのひとにヨ なさけひとすじ 島むすめ 島むすめヨ |
奄美恋しや波に夕日を 大きく染めて 名瀬は日暮れる かもめは帰る わしも帰ろう あの島へ 奄美恋しや なつかしや 幼な馴染みの 面影追えば ぬれて優しく 黒髪におう きっと抱こうよ またの日は 奄美恋しや なつかしや 母が丹精の 大島つむぎ 頬にあてれば 涙がにじむ せめて歌おうよ 島ぶしを 奄美恋しや なつかしや | 田端義夫 | 藤間哲郎 | 櫻田誠一 | 小谷充 | 波に夕日を 大きく染めて 名瀬は日暮れる かもめは帰る わしも帰ろう あの島へ 奄美恋しや なつかしや 幼な馴染みの 面影追えば ぬれて優しく 黒髪におう きっと抱こうよ またの日は 奄美恋しや なつかしや 母が丹精の 大島つむぎ 頬にあてれば 涙がにじむ せめて歌おうよ 島ぶしを 奄美恋しや なつかしや |
沖縄育ち三重城(みぐすく)の 丘にのぼって あの人を待つ 夜はたのし 誰が唄う 谷茶前(たにちゃめ)ぶしか 南風(はえかぜ)に 南風に のってきこゆる あの人に 着せたいばかり 織る機の音 月に冴える いつの間にか 沖は黎んで 浜千鳥 浜千鳥 窓に来て啼く 水鏡 そっとのぞいて 黒髪を梳く 朝の渚 またの逢う日 指でかぞえて ときめかす ときめかす おとめごころを | 田端義夫 | 高月ことば | 上原賢六 | 伊藤雪彦 | 三重城(みぐすく)の 丘にのぼって あの人を待つ 夜はたのし 誰が唄う 谷茶前(たにちゃめ)ぶしか 南風(はえかぜ)に 南風に のってきこゆる あの人に 着せたいばかり 織る機の音 月に冴える いつの間にか 沖は黎んで 浜千鳥 浜千鳥 窓に来て啼く 水鏡 そっとのぞいて 黒髪を梳く 朝の渚 またの逢う日 指でかぞえて ときめかす ときめかす おとめごころを |
花川は流れて どこどこ行くの 人も流れて どこどこ行くの そんな流れが つくころには 花として 花として 咲かせてあげたい 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花をさかそうよ 花は花として わらいもできる 人は人として 涙をながす それが自然のうたなのさ 心の中に 心の中に 花をさかそうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花をさかそうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花をさかそうよ 泣きなさい 笑いなさい いついつまでも いついつまでも 花をさかそうよ | 田端義夫 | 喜納昌吉 | 喜納昌吉 | BEGIN | 川は流れて どこどこ行くの 人も流れて どこどこ行くの そんな流れが つくころには 花として 花として 咲かせてあげたい 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花をさかそうよ 花は花として わらいもできる 人は人として 涙をながす それが自然のうたなのさ 心の中に 心の中に 花をさかそうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花をさかそうよ 泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花をさかそうよ 泣きなさい 笑いなさい いついつまでも いついつまでも 花をさかそうよ |
南国育ち潮の香りに 素肌を染めりゃ 恋を知るのも 早いもの 南国育ちの 夢見る花は 胸のほのおと 燃えて咲く ヤレでぃぐぬ花 ヤレでぃぐぬ花 島は若夏 サバニに乗せて 慕う想いを 届けたい 南国育ちの 心をこめて 今宵織りなす 芭蕉布は ヤレだれのため ヤレだれのため 一夜情の あなたを想い むせび泣くよな 沖つ風 南国育ちの 弾く三絃は いとしニーセ達の 帰り待つ ヤレ恋の歌 ヤレ恋の歌 ゆれる面影 いざり火遠く 大漁知らせる 南風 南国育ちの 心のうちは 島を色どる 花のよに ヤレ肝美らさ ヤレ肝美らさ | 田端義夫 | 坂口洋隆 | 普久原恒勇 | 小谷充 | 潮の香りに 素肌を染めりゃ 恋を知るのも 早いもの 南国育ちの 夢見る花は 胸のほのおと 燃えて咲く ヤレでぃぐぬ花 ヤレでぃぐぬ花 島は若夏 サバニに乗せて 慕う想いを 届けたい 南国育ちの 心をこめて 今宵織りなす 芭蕉布は ヤレだれのため ヤレだれのため 一夜情の あなたを想い むせび泣くよな 沖つ風 南国育ちの 弾く三絃は いとしニーセ達の 帰り待つ ヤレ恋の歌 ヤレ恋の歌 ゆれる面影 いざり火遠く 大漁知らせる 南風 南国育ちの 心のうちは 島を色どる 花のよに ヤレ肝美らさ ヤレ肝美らさ |
ふるさとの四季をうたう春は菜の花が ゆれていた あの頃の かあさんの 笑顔に 会いたいなァ 夏は家族して 海へ出た リヤカー引く とうさんの 背中は 広かった 秋は稲穂にも 赤とんぼ 初恋の あの人と 別れた 山の駅 冬はしんしんと 雪が降る 静けさに なみだ置き 心を やすめたい ふるさとは ふるさとは 父母の 匂いがするよ あの人の あの友の… 想いでを うたおう | 田端義夫 | 遠藤実 | 遠藤実 | | 春は菜の花が ゆれていた あの頃の かあさんの 笑顔に 会いたいなァ 夏は家族して 海へ出た リヤカー引く とうさんの 背中は 広かった 秋は稲穂にも 赤とんぼ 初恋の あの人と 別れた 山の駅 冬はしんしんと 雪が降る 静けさに なみだ置き 心を やすめたい ふるさとは ふるさとは 父母の 匂いがするよ あの人の あの友の… 想いでを うたおう |
ポッポー船船の汽笛が ポーポッ 波にくだけて ポーポッ おんな嫌いの 錨がにくい あんたを乗せて 行っちゃった 好きよ 好きよ 好きよポッポー船 また来ておくれ… 呼んでいるのに ポーポッ 笑顔ひとつで ポーポッ 弱い女は また泣かされて 鴎と待つのが おちなのよ 好きよ 好きよ 好きよポッポー船 また来ておくれ… 三月たったら ポーポッ きっと来るよと ポーポッ きまり文句の 波止場の別れ 最後のテープも 切れちゃった 好きよ 好きよ 好きよポッポー船 また来ておくれ… 背伸びしたって ポーポッ 遠い遠いよ ポーポッ どんな気持ちで あんたはいるの 見送るつらさが わかるかい 好きよ 好きよ 好きよポッポー船 また来ておくれ… | 田端義夫 | 遠藤実 | 遠藤実 | | 船の汽笛が ポーポッ 波にくだけて ポーポッ おんな嫌いの 錨がにくい あんたを乗せて 行っちゃった 好きよ 好きよ 好きよポッポー船 また来ておくれ… 呼んでいるのに ポーポッ 笑顔ひとつで ポーポッ 弱い女は また泣かされて 鴎と待つのが おちなのよ 好きよ 好きよ 好きよポッポー船 また来ておくれ… 三月たったら ポーポッ きっと来るよと ポーポッ きまり文句の 波止場の別れ 最後のテープも 切れちゃった 好きよ 好きよ 好きよポッポー船 また来ておくれ… 背伸びしたって ポーポッ 遠い遠いよ ポーポッ どんな気持ちで あんたはいるの 見送るつらさが わかるかい 好きよ 好きよ 好きよポッポー船 また来ておくれ… |
ダンディ気質花のキャバレーで 始めて逢(お)うて 今宵ゆるした 二人のこころ こんな男じゃ なかった俺が 胸も灼きつく この思い ダンディ気質(かたぎ) 粋なもの 唄と踊りの ネオンの蔭で 切った啖呵(たんか)も あの娘のためさ 心一すじ 俺らの胸に 縋(すが)る純情が 離さりょか ダンディ気質 粋なもの 赤いグラスに なみなみついだ 酒に酔うても 心は酔わぬ 渡る世間を 狭(せば)めて拗(す)ねて どこにこの身の 春がある ダンディ気質 粋なもの | 田端義夫 | 清水みのる | 大久保徳二郎 | | 花のキャバレーで 始めて逢(お)うて 今宵ゆるした 二人のこころ こんな男じゃ なかった俺が 胸も灼きつく この思い ダンディ気質(かたぎ) 粋なもの 唄と踊りの ネオンの蔭で 切った啖呵(たんか)も あの娘のためさ 心一すじ 俺らの胸に 縋(すが)る純情が 離さりょか ダンディ気質 粋なもの 赤いグラスに なみなみついだ 酒に酔うても 心は酔わぬ 渡る世間を 狭(せば)めて拗(す)ねて どこにこの身の 春がある ダンディ気質 粋なもの |
月の夜曲長き黒髪に 唇よせれば かすかにゆれる 花の薫りよ 月蒼き 街路樹の下に 重なる影の ロマンス あゝこの胸に 愛しき人よ 夢のままの 時よ遥かに 頬にこぼれるは 真珠の涙か 哀しき逢瀬 夜露にぬれて 胸熱き 抱きしめる指に 伝わる愛の トレモロ あゝこの胸に 切なき人よ 夢のままの 時よ静かに あゝこの胸に 愛しき人よ 夢のままの 時よ遥かに | 田端義夫 | 荒木とよひさ | 三木たかし | | 長き黒髪に 唇よせれば かすかにゆれる 花の薫りよ 月蒼き 街路樹の下に 重なる影の ロマンス あゝこの胸に 愛しき人よ 夢のままの 時よ遥かに 頬にこぼれるは 真珠の涙か 哀しき逢瀬 夜露にぬれて 胸熱き 抱きしめる指に 伝わる愛の トレモロ あゝこの胸に 切なき人よ 夢のままの 時よ静かに あゝこの胸に 愛しき人よ 夢のままの 時よ遥かに |
浅間の鴉何が哀しい 浅間の鴉 雲の行方が 気がかりか 憶いだすなよ 昨夜の風に 枯れた尾花が 咲くじゃなし 道はひとすじ けむりは三すじ 影は沓掛 時次郎 男泣かせの 弓張り月に 背なの坊やと 濡れて行く 泣くな太郎坊 瞼を閉じりゃ 死んだ親ごが 会いに来る お月さまさえ ひとりでいる身 俺らふたりだ ねんねしな | 田端義夫 | 萩原四朗 | 倉若晴生 | | 何が哀しい 浅間の鴉 雲の行方が 気がかりか 憶いだすなよ 昨夜の風に 枯れた尾花が 咲くじゃなし 道はひとすじ けむりは三すじ 影は沓掛 時次郎 男泣かせの 弓張り月に 背なの坊やと 濡れて行く 泣くな太郎坊 瞼を閉じりゃ 死んだ親ごが 会いに来る お月さまさえ ひとりでいる身 俺らふたりだ ねんねしな |
波止場ブルース男なりゃこそ まともに受ける 辛い浮世の向い風 あゝ波止場鴉と 笑はヾ笑え 熱い血もある 夢もある 暗い心に 明るい灯影 ともす俺らの 胸の中(うち) あゝ知ってくれるか 生命(いのち)を的に 可愛いお前に 逢いに来た 一度転んで 二度目に起きて ほろりよろける 人のよさ あゝ吹くな夜嵐 港の夜風 波は男の 子守唄 | 田端義夫 | 島田磬也 | 大久保徳二郎 | | 男なりゃこそ まともに受ける 辛い浮世の向い風 あゝ波止場鴉と 笑はヾ笑え 熱い血もある 夢もある 暗い心に 明るい灯影 ともす俺らの 胸の中(うち) あゝ知ってくれるか 生命(いのち)を的に 可愛いお前に 逢いに来た 一度転んで 二度目に起きて ほろりよろける 人のよさ あゝ吹くな夜嵐 港の夜風 波は男の 子守唄 |
雨の屋台雨々 雨だよ やけに降りゃがる 今日で幾日か どしゃ降りつゞき しゃくでカストリ パイ一(いち)いけば からの胃のふに じんとしみ渡る 雨々 雨だよ お入りよおねえちゃん 空をにらんだって 止みっこなしさ どうせあぶれた うらぶれどうし 飲んでくだ巻きゃ いくらか晴れる 雨々 雨だよ ぐしょ濡れの屋台 くされのれんなんか 未練はねえが 暗い露地裏 ガタビシャ長屋 思や離せぬ このさかづきさ | 田端義夫 | 矢野亮 | 利根一郎 | | 雨々 雨だよ やけに降りゃがる 今日で幾日か どしゃ降りつゞき しゃくでカストリ パイ一(いち)いけば からの胃のふに じんとしみ渡る 雨々 雨だよ お入りよおねえちゃん 空をにらんだって 止みっこなしさ どうせあぶれた うらぶれどうし 飲んでくだ巻きゃ いくらか晴れる 雨々 雨だよ ぐしょ濡れの屋台 くされのれんなんか 未練はねえが 暗い露地裏 ガタビシャ長屋 思や離せぬ このさかづきさ |
潮来夜船雨は止んだに晴れたのに 娘船頭さん なぜ泣くの ひとり暮しが 哀しいか 旅のお方が 恋しいか 潮来出島に 咲く花は うわさばかりで 散るそうな おなじ流れを ゆく身なら 泣いておやりよ 真菰月 涙さらりと水の上 捨てて ひと節潮来節 肩にまん丸 月のかげ 娘船頭さんは 唄で行く | 田端義夫 | 藤田まさと | 倉若晴生 | | 雨は止んだに晴れたのに 娘船頭さん なぜ泣くの ひとり暮しが 哀しいか 旅のお方が 恋しいか 潮来出島に 咲く花は うわさばかりで 散るそうな おなじ流れを ゆく身なら 泣いておやりよ 真菰月 涙さらりと水の上 捨てて ひと節潮来節 肩にまん丸 月のかげ 娘船頭さんは 唄で行く |
青みかん小雨そぼ降る 夕まぐれ まずしき父の 酒買うて 帰る小さな ふところに ひとつもらいし 青みかん 小雨そぶ降る 寒い夜は 囲炉裏(いろり)かこんで 餅やいて 昔ばなしも なつかしく 今もほゝえむ 母の顔 | 田端義夫 | 不詳 | 田端義夫 | | 小雨そぼ降る 夕まぐれ まずしき父の 酒買うて 帰る小さな ふところに ひとつもらいし 青みかん 小雨そぶ降る 寒い夜は 囲炉裏(いろり)かこんで 餅やいて 昔ばなしも なつかしく 今もほゝえむ 母の顔 |
人生悠遊花は花であるように 人にそれぞれ運命あり 肩のちからを抜いたまま 人生悠遊 時代は流れて 風が激しく謳う夜は 涙おさえて耐えて待つ やがて陽ざしにつつまれて 人生悠遊 時代よ静かに 夢を追いかけ若い日の 命燃やしたときもある 悔いることなくあるがまま 人生悠遊 時代は移りて 人は人とのふれあいで こころ優しくなるという 未来を語ろうおもいきり 人生悠遊 時代を見つめて 人生悠遊 時代を見つめて | 田端義夫 | 世志凡太 | 世志凡太 | | 花は花であるように 人にそれぞれ運命あり 肩のちからを抜いたまま 人生悠遊 時代は流れて 風が激しく謳う夜は 涙おさえて耐えて待つ やがて陽ざしにつつまれて 人生悠遊 時代よ静かに 夢を追いかけ若い日の 命燃やしたときもある 悔いることなくあるがまま 人生悠遊 時代は移りて 人は人とのふれあいで こころ優しくなるという 未来を語ろうおもいきり 人生悠遊 時代を見つめて 人生悠遊 時代を見つめて |
百年の愛咲いて名もない花がある 散って名を成す花もある ああ この世には 咲いて一生 散らぬ花もある それが兄 それが兄 百年の兄 永遠に微笑め 百年の兄 海を飛べない 鳥がいる 川を飛べない 鳥もいる ああ この空に 何処の空も 翔べる鳥がいる それが兄 それが兄 百年の兄 永遠に翔け 百年の兄 空に真っ赤な 十字星 愛と希望と やすらぎを ああ あの人は 生命絶えても 人に幸福を そして愛 そして愛 百年の愛 生命灯せよ 百年の愛 | 田端義夫 | 東海林良 | 田端義夫 | 桜庭伸幸 | 咲いて名もない花がある 散って名を成す花もある ああ この世には 咲いて一生 散らぬ花もある それが兄 それが兄 百年の兄 永遠に微笑め 百年の兄 海を飛べない 鳥がいる 川を飛べない 鳥もいる ああ この空に 何処の空も 翔べる鳥がいる それが兄 それが兄 百年の兄 永遠に翔け 百年の兄 空に真っ赤な 十字星 愛と希望と やすらぎを ああ あの人は 生命絶えても 人に幸福を そして愛 そして愛 百年の愛 生命灯せよ 百年の愛 |
昭和三代記親子三代 昭和の産(うま)れ 共に語ろう 昔と現代(いま)を ふりかえれば よみがえる 青春の 若い血が 時代遅れと 笑われながら…… 未来(あす)を夢見る 若者達が 賭けた生命(いのち)に 祈りをこめて 生きるために 明け暮れた 青春の 想い出も 現代の若者(おまえ)じゃ わかりはしない…… 現代(いま)も他国(どこか)で 生きてるならば 早く帰(き)てくれ 故郷(ふるさと)たずね 国のために 燃えつきた 青春の 傷あとに 独(ひと)り飲む酒 涙がにじむ…… | 田端義夫 | 並木ひろし | 並木ひろし | | 親子三代 昭和の産(うま)れ 共に語ろう 昔と現代(いま)を ふりかえれば よみがえる 青春の 若い血が 時代遅れと 笑われながら…… 未来(あす)を夢見る 若者達が 賭けた生命(いのち)に 祈りをこめて 生きるために 明け暮れた 青春の 想い出も 現代の若者(おまえ)じゃ わかりはしない…… 現代(いま)も他国(どこか)で 生きてるならば 早く帰(き)てくれ 故郷(ふるさと)たずね 国のために 燃えつきた 青春の 傷あとに 独(ひと)り飲む酒 涙がにじむ…… |
ゆうなの花ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は さやさや風の ささやきに 色香もそまるよ ゆら ゆら ゆら ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は しっとり露に つつまれて 色香もぬれるよ ゆら ゆら ゆら ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は おぼろの月に いだかれて 色香もにおうよ ゆら ゆら ゆら | 田端義夫 | 朝比呂志 | 普久原恒勇 | | ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は さやさや風の ささやきに 色香もそまるよ ゆら ゆら ゆら ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は しっとり露に つつまれて 色香もぬれるよ ゆら ゆら ゆら ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は おぼろの月に いだかれて 色香もにおうよ ゆら ゆら ゆら |
別れ出船情け知らずの 銅羅の音に 泣いて泣かせる 磯千鳥 乙女椿も ほろり散る 青い月夜の 名残り船 肩を抱きよせ ひとしずく 胸に涙の しみのあと きいてくれるな その先は 海の男の 生きる道 消えてせつない 泡沫(うたかた)も こんど椿の 咲く日まで 島よあの娘よ さようなら 別れ出船に 残す唄 | 田端義夫 | 大高ひさを | 長津義司 | | 情け知らずの 銅羅の音に 泣いて泣かせる 磯千鳥 乙女椿も ほろり散る 青い月夜の 名残り船 肩を抱きよせ ひとしずく 胸に涙の しみのあと きいてくれるな その先は 海の男の 生きる道 消えてせつない 泡沫(うたかた)も こんど椿の 咲く日まで 島よあの娘よ さようなら 別れ出船に 残す唄 |
昭和よさらば笑って死んだ 父がいた 黙って耐えた 母もいた あれから春の 花が咲き あれから秋の 風が吹き みぞれのなかへ 遠ざかる 昭和よさらば ありがとう みんなの中の一人だと 思えた頃の 懐かしさ 流れる時は 人を変え 流れる川は 街を変え 淋しさ胸に つもるとも 昭和よさらば ありがとう 引揚船を待ちながら 逢えずに逝った 人もいた 夏草茂る 焼跡で 再出発を 誓いつつ 別れた友は 達者やら 昭和よさらば ありがとう | 田端義夫 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 笑って死んだ 父がいた 黙って耐えた 母もいた あれから春の 花が咲き あれから秋の 風が吹き みぞれのなかへ 遠ざかる 昭和よさらば ありがとう みんなの中の一人だと 思えた頃の 懐かしさ 流れる時は 人を変え 流れる川は 街を変え 淋しさ胸に つもるとも 昭和よさらば ありがとう 引揚船を待ちながら 逢えずに逝った 人もいた 夏草茂る 焼跡で 再出発を 誓いつつ 別れた友は 達者やら 昭和よさらば ありがとう |