月を盗む記憶の底に沈めた思いを 唯解き放てば、救われるだろうか。 焼き付いたまま 消せないものたち 通りすぎたのは時間だけじゃないから 眠りに付く瞬間の匂い あなたに(あなたに) 何時か 届け 騒ぎ続ける月に手を差し 託した思いは屋根をかすめて 遠く遠く果てまで遠く 夜の影を集めて光る夢 答えのない問いを 何度も探して 嘘だと知りつつ この胸に隠した 幼い子供達の悪戯を あなたと(あなたと) 秘密の贈り物 届くはずも無い月影ならば いっそ二人で盗んでしまおう ひそかにひそかに月を砕いて 輝く氷を川に流した 深く深く海ノ底へ 雪の様に舞い続け光る夢 記憶の底に沈めた思いを 唯解き放てば、救われるだろうか。 | 元ちとせ | 上田現 | 上田現 | 上田現 | 記憶の底に沈めた思いを 唯解き放てば、救われるだろうか。 焼き付いたまま 消せないものたち 通りすぎたのは時間だけじゃないから 眠りに付く瞬間の匂い あなたに(あなたに) 何時か 届け 騒ぎ続ける月に手を差し 託した思いは屋根をかすめて 遠く遠く果てまで遠く 夜の影を集めて光る夢 答えのない問いを 何度も探して 嘘だと知りつつ この胸に隠した 幼い子供達の悪戯を あなたと(あなたと) 秘密の贈り物 届くはずも無い月影ならば いっそ二人で盗んでしまおう ひそかにひそかに月を砕いて 輝く氷を川に流した 深く深く海ノ底へ 雪の様に舞い続け光る夢 記憶の底に沈めた思いを 唯解き放てば、救われるだろうか。 |
37.6あれは麻疹で早退けした午後 母の背中で少し眠った ゆるい坂道 降りきった頃に どこか泣きたい気持ちになった ぼんやり開けた目に いっぱいのベニトンボ 大事なひと時 悼むように 紅く紅く燃えて 夕焼けへと 溶けていったね 37度6分を持て余した部屋 小さな残像 息をしている ひとりの生活も 苦になんてならないと それでも記憶の片隅には 紅く紅く染まる 一枚の絵 変わることなく | 元ちとせ | HUSSY_R | 間宮工 | | あれは麻疹で早退けした午後 母の背中で少し眠った ゆるい坂道 降りきった頃に どこか泣きたい気持ちになった ぼんやり開けた目に いっぱいのベニトンボ 大事なひと時 悼むように 紅く紅く燃えて 夕焼けへと 溶けていったね 37度6分を持て余した部屋 小さな残像 息をしている ひとりの生活も 苦になんてならないと それでも記憶の片隅には 紅く紅く染まる 一枚の絵 変わることなく |
音色七色遠い場所から来た その音色 思い出して欲しいと響いている 青い氷河が ほら 割れる音 いななき さえずり ささやく声 音は集まって私を呼ぶ 時にいたずらに謎かけしながら むかし 壊れて 姿を隠した きっと 生まれ変わって 詩(うた)になる 白い睡蓮 ほら 咲いた音 ながれる とぎれる 雨のしずく 暗い正夢の靴音にも 決して悲しみと名付けはしない 此処で 出逢って 幾度も忘れて きっと また それでも 詩になる 此処で 出逢って 幾度も忘れて きっと また 私は 歌うでしょう | 元ちとせ | HUSSY_R | 間宮工 | | 遠い場所から来た その音色 思い出して欲しいと響いている 青い氷河が ほら 割れる音 いななき さえずり ささやく声 音は集まって私を呼ぶ 時にいたずらに謎かけしながら むかし 壊れて 姿を隠した きっと 生まれ変わって 詩(うた)になる 白い睡蓮 ほら 咲いた音 ながれる とぎれる 雨のしずく 暗い正夢の靴音にも 決して悲しみと名付けはしない 此処で 出逢って 幾度も忘れて きっと また それでも 詩になる 此処で 出逢って 幾度も忘れて きっと また 私は 歌うでしょう |
カッシーニ(土星に環がある理由)たとえ世界が喜びに溢れ、光り輝いた朝を迎えても もしあなたが消えてしまったら 私にとっては もうここはさみしい所 はっきり目に映る程 こんなに近くにいる 唯それだけの事が 本当に不思議で嬉しい 土星の環っかがある理由を 知らないまま この地上で今日も暮らしてるけど 重なる手と手の間(あいま)に広がる 銀河の深さに ねぇ吸い込まれそうだよ 世界中に転がってる 石ころのような でも誰も壊せない祈り あなたを思うだけでも こんなに苦しくて こんなにも愛しい カンパネルラが聞こえた 何処かで誰かが生まれた そして誰かが消えてく わたしはあなたの手を握ってる 土星に環っかがある理由を 考えてみた ガリレオはきっと笑うかな 好きで大好きでもうどうしようもなくて 気が付いたらあなたの周りをぐるぐる回ってる 土星は今日も遠く空にいて 見渡しても 見上げても 私には 見つからない 好きで大好きでもうどうしようもなくて 気が付いたらあなたの周りを 回ってた 想い | 元ちとせ | 上田現 | 上田現 | | たとえ世界が喜びに溢れ、光り輝いた朝を迎えても もしあなたが消えてしまったら 私にとっては もうここはさみしい所 はっきり目に映る程 こんなに近くにいる 唯それだけの事が 本当に不思議で嬉しい 土星の環っかがある理由を 知らないまま この地上で今日も暮らしてるけど 重なる手と手の間(あいま)に広がる 銀河の深さに ねぇ吸い込まれそうだよ 世界中に転がってる 石ころのような でも誰も壊せない祈り あなたを思うだけでも こんなに苦しくて こんなにも愛しい カンパネルラが聞こえた 何処かで誰かが生まれた そして誰かが消えてく わたしはあなたの手を握ってる 土星に環っかがある理由を 考えてみた ガリレオはきっと笑うかな 好きで大好きでもうどうしようもなくて 気が付いたらあなたの周りをぐるぐる回ってる 土星は今日も遠く空にいて 見渡しても 見上げても 私には 見つからない 好きで大好きでもうどうしようもなくて 気が付いたらあなたの周りを 回ってた 想い |
空に咲く花空にも花が咲いたらいいな 君の見上げる あの空にも 傷ついて立ちすくむこころに 雨が降る時にも 空にも花が咲いたらいいな 君のあかるい その笑顔を いつでも思い出してほしいよ 悲しみの中でも 出逢ったすべてのことに 大切な ああ 意味がある どんな明日が巡っても きっとしあわせになれる 涙が星になったらいいな 瞬きながら 輝いている こらえきれず溢れた切なさ 空に帰ってゆく 涙が星になったらいいな 会えなくなった あの友達の 優しい声が永久(とわ)に近くに 聴こえるように これから振り向かないと この胸に ああ 決めたから どんな風が吹く季節でも きっと歩いてゆけるよ 空にも花が咲いたらいいな 君が生まれた あの日の朝 抱えきれないほどのありがとう 躍っていたよ 出逢ったすべてのことに 大切な ああ 意味がある どんな明日が巡っても きっと(私は)きっとしあわせになれる | 元ちとせ | 丸山陽子 | 田鹿祐一 | 間宮工 | 空にも花が咲いたらいいな 君の見上げる あの空にも 傷ついて立ちすくむこころに 雨が降る時にも 空にも花が咲いたらいいな 君のあかるい その笑顔を いつでも思い出してほしいよ 悲しみの中でも 出逢ったすべてのことに 大切な ああ 意味がある どんな明日が巡っても きっとしあわせになれる 涙が星になったらいいな 瞬きながら 輝いている こらえきれず溢れた切なさ 空に帰ってゆく 涙が星になったらいいな 会えなくなった あの友達の 優しい声が永久(とわ)に近くに 聴こえるように これから振り向かないと この胸に ああ 決めたから どんな風が吹く季節でも きっと歩いてゆけるよ 空にも花が咲いたらいいな 君が生まれた あの日の朝 抱えきれないほどのありがとう 躍っていたよ 出逢ったすべてのことに 大切な ああ 意味がある どんな明日が巡っても きっと(私は)きっとしあわせになれる |
熱き心に北国の旅の空 流れる雲 はるか 時に人恋しく くちびるに ふれもせず 別れた女(ひと) いずこ 胸は 焦(こ)がれるまま 熱き心に 時よもどれ なつかしい想い つれてもどれよ あゝ 春には 花咲く日が あゝ 夏には 星降る日が 夢を誘う 愛を語る 熱き心に きみを重ね 夜の更(ふ)けるままに 想いつのらせ あゝ 秋には 色づく日が あゝ 冬には 真白な日が 胸を叩く 歌を歌う 歌を オーロラの空の下 夢追い人 ひとり 風の姿に似て 熱き心 きみに | 元ちとせ | 阿久悠 | 大瀧詠一 | 羽毛田丈史 | 北国の旅の空 流れる雲 はるか 時に人恋しく くちびるに ふれもせず 別れた女(ひと) いずこ 胸は 焦(こ)がれるまま 熱き心に 時よもどれ なつかしい想い つれてもどれよ あゝ 春には 花咲く日が あゝ 夏には 星降る日が 夢を誘う 愛を語る 熱き心に きみを重ね 夜の更(ふ)けるままに 想いつのらせ あゝ 秋には 色づく日が あゝ 冬には 真白な日が 胸を叩く 歌を歌う 歌を オーロラの空の下 夢追い人 ひとり 風の姿に似て 熱き心 きみに |
精霊人はいくつの嘘をついて 大切なことを忘れ去るのだろう 雨音に、ざわめく木々に 精霊たちは今も宿るのに 離れて暮らすひと 還らぬ遠い人 涙が溢れる夜は 泣いて泣いてしまおう あなたの命は繰りかえし そして生かされてる… 伝説の不思議な獣も 湿った土で息を潜めてる 小さな願いとか 誰かを想うこと 見えないものでも きっと お伽噺じゃない わたしの体は八百万(ヤオヨロズ)の 気配 感じている… すべての命は繰りかえし そして生かされてる… | 元ちとせ | HUSSY_R | 間宮工 | | 人はいくつの嘘をついて 大切なことを忘れ去るのだろう 雨音に、ざわめく木々に 精霊たちは今も宿るのに 離れて暮らすひと 還らぬ遠い人 涙が溢れる夜は 泣いて泣いてしまおう あなたの命は繰りかえし そして生かされてる… 伝説の不思議な獣も 湿った土で息を潜めてる 小さな願いとか 誰かを想うこと 見えないものでも きっと お伽噺じゃない わたしの体は八百万(ヤオヨロズ)の 気配 感じている… すべての命は繰りかえし そして生かされてる… |
夜に詠める うたやわらかな夜に ひとり 手紙を書いています 葉桜の頃 過ぎて 夏の気配 満月の夜に そっと 手紙は捨てましょう つれづれなるがままに 春は逝く 木々のざわめきに 風は確かめられる 目に見えぬものにも 涙 あふれ来る 語りつくせずも 今宵 再び筆をとる 君への思いの丈 終夜(よもすがら) | 元ちとせ | K・Y・O・K・O | K・Y・O・K・O | | やわらかな夜に ひとり 手紙を書いています 葉桜の頃 過ぎて 夏の気配 満月の夜に そっと 手紙は捨てましょう つれづれなるがままに 春は逝く 木々のざわめきに 風は確かめられる 目に見えぬものにも 涙 あふれ来る 語りつくせずも 今宵 再び筆をとる 君への思いの丈 終夜(よもすがら) |
恵みの雨祭りの場(にわ)に 炎と歌を 呼ぶのは恵みの雨 眠らない夏に 目覚めない夜に 祈るは命の水 ひび割れた空 しばらく 泣くことも忘れている 幾千年かけて巡ってる法則を 踏み荒らすのは誰? 風は動きを止めている 何を今 待つのだろう? 時を刻む音に心まで囚われる 振り子のよう あたり前と思っていた景色 瞬く間に失われる日々 感じるでしょう? 乾ききった砂に今いちど 一滴(ひとしずく)の光を零して 天(そら)の声を聴け 鎖と見紛う 火柱と鈴の音 信じて 恵みの雨 息絶える冬に 愛せない人に 注ぐよ 命の水 祭りの場(にわ)に 炎と歌を 呼ぶのは恵みの雨 眠らない夏に 息絶える冬に 祈るは命の水 恵みの雨を…命の水を…信じて 祭りの場(にわ)に 呼ぶのは 恵みの雨 | 元ちとせ | HUSSY_R | 菅野よう子 | | 祭りの場(にわ)に 炎と歌を 呼ぶのは恵みの雨 眠らない夏に 目覚めない夜に 祈るは命の水 ひび割れた空 しばらく 泣くことも忘れている 幾千年かけて巡ってる法則を 踏み荒らすのは誰? 風は動きを止めている 何を今 待つのだろう? 時を刻む音に心まで囚われる 振り子のよう あたり前と思っていた景色 瞬く間に失われる日々 感じるでしょう? 乾ききった砂に今いちど 一滴(ひとしずく)の光を零して 天(そら)の声を聴け 鎖と見紛う 火柱と鈴の音 信じて 恵みの雨 息絶える冬に 愛せない人に 注ぐよ 命の水 祭りの場(にわ)に 炎と歌を 呼ぶのは恵みの雨 眠らない夏に 息絶える冬に 祈るは命の水 恵みの雨を…命の水を…信じて 祭りの場(にわ)に 呼ぶのは 恵みの雨 |
永遠の調べ最期の別れが訪れる瞬間(とき) 胸に溢れ来る永遠(とわ)の調べ 歌いたまえ 届けたまえ 満ちたりし心で 土へと還らん ふたたび緑が芽吹くように 季節が悲しみ癒すように 祈りましょう 見守りましょう この歌の中に 私は生きている 思い出して 忘れないで この歌にいつも 生き続けている | 元ちとせ | HUSSY_R | LADY JOHN DOUGLAS SCOTT | 間宮工 | 最期の別れが訪れる瞬間(とき) 胸に溢れ来る永遠(とわ)の調べ 歌いたまえ 届けたまえ 満ちたりし心で 土へと還らん ふたたび緑が芽吹くように 季節が悲しみ癒すように 祈りましょう 見守りましょう この歌の中に 私は生きている 思い出して 忘れないで この歌にいつも 生き続けている |
祈り未来はいつも 目の前に 佇むだけで 触れることも出来ない だけどあなたを 抱きしめる、それなら出来る …当たり前の話だね そう、どんな力より強く、素敵に青く光るって ねぇ、あなたは 誰かに教えてもらわなかったの? 何よりも、素敵に光ること… 照らし続ける太陽は また影を作って 無邪気に笑ってる 世界が善意だけで出来てるわけじゃないのは知ってる ああでも 何て言えば 良いのだろう 伝える術はないけれど… いつか何処かで 憶えた歌 風が静かに運んでる ああでも 何て言えば 良いのだろう 言葉には出来ないから 皆木の下に集れ 争いは終わり そこに寝ころがって 私が歌っててあげる ずっと歌っててあげる | 元ちとせ | 上田現 | 上田現 | 上田現 | 未来はいつも 目の前に 佇むだけで 触れることも出来ない だけどあなたを 抱きしめる、それなら出来る …当たり前の話だね そう、どんな力より強く、素敵に青く光るって ねぇ、あなたは 誰かに教えてもらわなかったの? 何よりも、素敵に光ること… 照らし続ける太陽は また影を作って 無邪気に笑ってる 世界が善意だけで出来てるわけじゃないのは知ってる ああでも 何て言えば 良いのだろう 伝える術はないけれど… いつか何処かで 憶えた歌 風が静かに運んでる ああでも 何て言えば 良いのだろう 言葉には出来ないから 皆木の下に集れ 争いは終わり そこに寝ころがって 私が歌っててあげる ずっと歌っててあげる |
コトノハ「何時(いてぃ)む 今日(きゅう)ぬ事(ぐとぅ)に…」 君が見上げる 夜明けの空はどんな色? 青く涼しい まだ見ぬ花の色 君が知らない 真夏の風はどんな色? 熱を帯びてる 切ない花の色 北の街へ届けたい わたしの歌を 君の胸に届けたい コトノハ ヒトツ そっと想い馳せる ライラックの空 北の街へ舞い降りる わたしの歌が 君の胸に舞い降りる コトノハ イツカ 同じ夢を見てる ライラックの空 赤いデイゴの風 | 元ちとせ | 元ちとせ & HUSSY_R | 間宮工 | | 「何時(いてぃ)む 今日(きゅう)ぬ事(ぐとぅ)に…」 君が見上げる 夜明けの空はどんな色? 青く涼しい まだ見ぬ花の色 君が知らない 真夏の風はどんな色? 熱を帯びてる 切ない花の色 北の街へ届けたい わたしの歌を 君の胸に届けたい コトノハ ヒトツ そっと想い馳せる ライラックの空 北の街へ舞い降りる わたしの歌が 君の胸に舞い降りる コトノハ イツカ 同じ夢を見てる ライラックの空 赤いデイゴの風 |
はなだいろ人知れず街燈が 朝もやへと溶けてゆく ぼんやりと力無く にじむため息みたい 遠ざかる その背中 叶うはずもないのに いつか迎えに来ると ことばひとつ残して 怯えては笑ってた あの頃を こわさないでいたのなら 愛さずに愛されずに暮らしていたのだろう 君のまなざし はなだいろ 陽に翳す 吹き硝子の向こう 遠い海にねえ 浮かんで消える泡沫(うたかた) 君のまなざし はなだいろ 晴れた日の吹き硝子のいろ この星の裏側で旅をしてる気がした あこがれ遥か… 冷たさも忘れた手 温めてくれたひと 閉ざしてた毎日を こともなげに解いた 夢を見ていたのかな? それならば 目覚めたっていいのにね 無防備に泣いてしまう自分に出逢うなんて 想い描こう はなだいろ 窓辺に置く吹き硝子の向こう いつか君がねえ話してくれた景色を… 君のまなざし はなだいろ 晴れた日の吹き硝子のいろ この星の裏側で旅をしてる気がした あこがれ遥か… | 元ちとせ | HUSSY_R | 田鹿祐一 | 間宮工 | 人知れず街燈が 朝もやへと溶けてゆく ぼんやりと力無く にじむため息みたい 遠ざかる その背中 叶うはずもないのに いつか迎えに来ると ことばひとつ残して 怯えては笑ってた あの頃を こわさないでいたのなら 愛さずに愛されずに暮らしていたのだろう 君のまなざし はなだいろ 陽に翳す 吹き硝子の向こう 遠い海にねえ 浮かんで消える泡沫(うたかた) 君のまなざし はなだいろ 晴れた日の吹き硝子のいろ この星の裏側で旅をしてる気がした あこがれ遥か… 冷たさも忘れた手 温めてくれたひと 閉ざしてた毎日を こともなげに解いた 夢を見ていたのかな? それならば 目覚めたっていいのにね 無防備に泣いてしまう自分に出逢うなんて 想い描こう はなだいろ 窓辺に置く吹き硝子の向こう いつか君がねえ話してくれた景色を… 君のまなざし はなだいろ 晴れた日の吹き硝子のいろ この星の裏側で旅をしてる気がした あこがれ遥か… |
初恋気持ちが言葉にならない どうしてこんなに切なくなるのでしょう ああ 夢なら夢でいいと 見上げた空はとても青くて 揺れて揺れています 風の中 ひとり あなたがどこまでこの想いに 気づいているのか確かめられない ああ 仕草のひとつひとつに 謎解くカギを探してみるけど 答えはあてもなく さまようばかり 満ちる願い 欠けてゆく祈り ふたつの月が心に住んでる 気持ちを言葉に出来れば ほんとに涙は乾いてゆくかしら ああ 壊れてしまうのなら このまま そっと見つめていようか 揺れて揺れています 風の中 ひとり | 元ちとせ | HUSSY_R | 肝沢幅二 | | 気持ちが言葉にならない どうしてこんなに切なくなるのでしょう ああ 夢なら夢でいいと 見上げた空はとても青くて 揺れて揺れています 風の中 ひとり あなたがどこまでこの想いに 気づいているのか確かめられない ああ 仕草のひとつひとつに 謎解くカギを探してみるけど 答えはあてもなく さまようばかり 満ちる願い 欠けてゆく祈り ふたつの月が心に住んでる 気持ちを言葉に出来れば ほんとに涙は乾いてゆくかしら ああ 壊れてしまうのなら このまま そっと見つめていようか 揺れて揺れています 風の中 ひとり |
夏の宴雨あがり 森の中 鬼百合が香り立つ ようこそ ここは夢の境い目 ようこそ 今宵 夏の宴に 赤々と迎え火は 天空に這い上がる 眠りについた兵隊たちも 風に飛び交う妖精たちも 降りておいでよ 舞い踊れ 舞い踊れ 生きる時代 話す言葉 混ざりあい 混ざりあい 星のしずく 髪に飾り踊ろう 真鍮の三日月で 真夜中にカギかけて ようこそ ここへ思い思いに ようこそ 今宵 昔語りに そばにおいでよ 舞い踊れ 舞い踊れ 陰と陽 弧を描いて つなぎあう つなぎあう 過去と未来 歌いながら 舞い踊れ 舞い踊れ 生きる時代 話す言葉 混ざりあい 混ざりあい 星のしずく 髪に飾り踊ろう | 元ちとせ | HUSSY_R | 間宮工 | | 雨あがり 森の中 鬼百合が香り立つ ようこそ ここは夢の境い目 ようこそ 今宵 夏の宴に 赤々と迎え火は 天空に這い上がる 眠りについた兵隊たちも 風に飛び交う妖精たちも 降りておいでよ 舞い踊れ 舞い踊れ 生きる時代 話す言葉 混ざりあい 混ざりあい 星のしずく 髪に飾り踊ろう 真鍮の三日月で 真夜中にカギかけて ようこそ ここへ思い思いに ようこそ 今宵 昔語りに そばにおいでよ 舞い踊れ 舞い踊れ 陰と陽 弧を描いて つなぎあう つなぎあう 過去と未来 歌いながら 舞い踊れ 舞い踊れ 生きる時代 話す言葉 混ざりあい 混ざりあい 星のしずく 髪に飾り踊ろう |
恐竜の描き方スケッチブックにそっと閉じ込めて もう気のすむまで眺めていたよ 遠くかすかにけぶる木々の声や 言葉と波動の間に揺れる風とともに 思い付くままに 色を選んで ぺんを走らせて 今夜 恐竜の絵を描いた 歩き出した巨大な影の背に乗って 私は何を踏み潰したのだろう ケモノにも鳥にもなれなかったあなた 空を見上げ吼えてみせてよ この大きな澄みきった目を この長い爪を 受け止めてくれる 国や街なんか何処にも無いけど この舗道の途切れた所から行こう どこまでも 歩き出した巨大な影を見上げて 私は今何の歌を歌おう 太古の森に倒れたあなたは 行く当ても無くビルに登る 歩き出した巨大な影の背に乗って 私は何を知りたいのだろう ケモノにも鳥にもなれなかったあなた 空を見上げ吼えて見せてよ 空を見上げ吼えて見せてよ スケッチブックを閉じた夜に | 元ちとせ | 上田現 | 上田現 | 上田現 | スケッチブックにそっと閉じ込めて もう気のすむまで眺めていたよ 遠くかすかにけぶる木々の声や 言葉と波動の間に揺れる風とともに 思い付くままに 色を選んで ぺんを走らせて 今夜 恐竜の絵を描いた 歩き出した巨大な影の背に乗って 私は何を踏み潰したのだろう ケモノにも鳥にもなれなかったあなた 空を見上げ吼えてみせてよ この大きな澄みきった目を この長い爪を 受け止めてくれる 国や街なんか何処にも無いけど この舗道の途切れた所から行こう どこまでも 歩き出した巨大な影を見上げて 私は今何の歌を歌おう 太古の森に倒れたあなたは 行く当ても無くビルに登る 歩き出した巨大な影の背に乗って 私は何を知りたいのだろう ケモノにも鳥にもなれなかったあなた 空を見上げ吼えて見せてよ 空を見上げ吼えて見せてよ スケッチブックを閉じた夜に |
心神雷火にわかに熱を帯びながら 雲が渦を巻く 生きもののように こころにやがて滑りこむ もうじき ほら 雨が降る頃 別れたひとを探す 行くあてない嘆きも 引き潮に帰る せめて悲しみも はじまりだと感じて ふたつに空を分かち 身体を雷鳴が駆けぬけてゆく わたしの中の野性 確かに目覚める 旅立ちの時 素足に丸く触れる サンゴや貝の化石 彼等は伝える たとえ遠くても さまようこと恐れず ざわめく波の調べ 光に包まれて歩き始める わたしに生きる野性 大きな力に委ねて ふたつに空を分かち 身体を雷鳴が駆けぬけてゆく わたしの中の野性 確かに目覚める 旅立ちの時 | 元ちとせ | HUSSY_R | 間宮工 | | にわかに熱を帯びながら 雲が渦を巻く 生きもののように こころにやがて滑りこむ もうじき ほら 雨が降る頃 別れたひとを探す 行くあてない嘆きも 引き潮に帰る せめて悲しみも はじまりだと感じて ふたつに空を分かち 身体を雷鳴が駆けぬけてゆく わたしの中の野性 確かに目覚める 旅立ちの時 素足に丸く触れる サンゴや貝の化石 彼等は伝える たとえ遠くても さまようこと恐れず ざわめく波の調べ 光に包まれて歩き始める わたしに生きる野性 大きな力に委ねて ふたつに空を分かち 身体を雷鳴が駆けぬけてゆく わたしの中の野性 確かに目覚める 旅立ちの時 |
蛍星傾いた影の向こう 夕映えに赤く染まる笑顔 夏の陽で枯れた心 そっと潤していく “ただいま”と“おかえり”が 今日もまた優しく手をつなぐ 出迎えるヒグラシは言う 帰還(かえ)る場所は、ここ 誇れること 何もないけど 目に映るのは 失くしたくないもの 手を広げたら 欲張るだけで いらないものまでも掴む 両手ですくう それくらいでいい 小さく光るもの 逃がさずに 落とさずに 蛍星 見上げれば宵の空 肩を寄せ温もりが瞬く 耳すませば聴こえてくる 懐かしい歌声 例え淡く 眩しくはなくとも 確かに強く生命を照らしている 数え切れない 満天の明かり 見えない所からも降る 君との距離がはるか何光年 離れていたとしても 手のひらの 上にほら 蛍星 手を広げたら 欲張るだけで いらないものまでも掴む 両手ですくう それくらいでいい 小さく光るもの 数え切れない 満天の明かり 今日も誰かがまた灯す 明日もここに 帰還(かえ)れるようにと 小さく光るもの 壊さずに 抱えていく 蛍星 | 元ちとせ | 常田真太郎 | 常田真太郎 | 常田真太郎 | 傾いた影の向こう 夕映えに赤く染まる笑顔 夏の陽で枯れた心 そっと潤していく “ただいま”と“おかえり”が 今日もまた優しく手をつなぐ 出迎えるヒグラシは言う 帰還(かえ)る場所は、ここ 誇れること 何もないけど 目に映るのは 失くしたくないもの 手を広げたら 欲張るだけで いらないものまでも掴む 両手ですくう それくらいでいい 小さく光るもの 逃がさずに 落とさずに 蛍星 見上げれば宵の空 肩を寄せ温もりが瞬く 耳すませば聴こえてくる 懐かしい歌声 例え淡く 眩しくはなくとも 確かに強く生命を照らしている 数え切れない 満天の明かり 見えない所からも降る 君との距離がはるか何光年 離れていたとしても 手のひらの 上にほら 蛍星 手を広げたら 欲張るだけで いらないものまでも掴む 両手ですくう それくらいでいい 小さく光るもの 数え切れない 満天の明かり 今日も誰かがまた灯す 明日もここに 帰還(かえ)れるようにと 小さく光るもの 壊さずに 抱えていく 蛍星 |
腰まで泥まみれ~Waist Deep In The Big Muddy~昔ぼくが優秀な軍隊の隊員だった時 月夜の晩にイルジアナで演習をした 隊長はぼくらに「河を歩いて渡れ!」と言った ぼくらは膝まで泥まみれ だが隊長は言った「進め!」 「隊長あぶない引き返そう」と軍曹は言った 「行くんだ軍曹、俺は前にここを渡ったぞ ぬかるみだけど頑張って歩き続けろ!」 僕らは腰まで泥まみれ だが隊長は言った「進め!」 「隊長こんな重装備では だれも泳げません」 「そんな弱気でどうするか 俺について来い 俺たちに必要なのは ちょっとした決心さ」 僕らは首まで泥まみれ だが隊長は言った「進め!」 月が消え溺れながらの叫びが聞こえた 隊長のヘルメットが水に浮かんだ 「今なら間に合う引き返そう」と軍曹が言った ぼくらは泥沼から抜け出して 隊長だけ死んでいった 裸になって水にもぐり 死体を見つけた 泥にまみれた隊長は きっと知らなかったのだ 前に渡ったよりも ずっと深くなっていたのを ぼくらは泥沼から抜け出した 「進め!」と言われたが これを聞いて何を思うかは あなたの自由 あなたはこのまま静かに 生き続けたいだろう でも新聞読むたび蘇るのは あのときの気持ち 僕らは腰まで泥まみれ だが馬鹿は叫ぶ「進め!」 僕らは腰まで泥まみれ だが馬鹿は叫ぶ「進め!」 僕らは腰まで、首まで、やがてみんな泥まみれ だが馬鹿は叫ぶ「進め!」 | 元ちとせ | Pete Seeger・日本語詞:中川五郎 | Pete Seeger | | 昔ぼくが優秀な軍隊の隊員だった時 月夜の晩にイルジアナで演習をした 隊長はぼくらに「河を歩いて渡れ!」と言った ぼくらは膝まで泥まみれ だが隊長は言った「進め!」 「隊長あぶない引き返そう」と軍曹は言った 「行くんだ軍曹、俺は前にここを渡ったぞ ぬかるみだけど頑張って歩き続けろ!」 僕らは腰まで泥まみれ だが隊長は言った「進め!」 「隊長こんな重装備では だれも泳げません」 「そんな弱気でどうするか 俺について来い 俺たちに必要なのは ちょっとした決心さ」 僕らは首まで泥まみれ だが隊長は言った「進め!」 月が消え溺れながらの叫びが聞こえた 隊長のヘルメットが水に浮かんだ 「今なら間に合う引き返そう」と軍曹が言った ぼくらは泥沼から抜け出して 隊長だけ死んでいった 裸になって水にもぐり 死体を見つけた 泥にまみれた隊長は きっと知らなかったのだ 前に渡ったよりも ずっと深くなっていたのを ぼくらは泥沼から抜け出した 「進め!」と言われたが これを聞いて何を思うかは あなたの自由 あなたはこのまま静かに 生き続けたいだろう でも新聞読むたび蘇るのは あのときの気持ち 僕らは腰まで泥まみれ だが馬鹿は叫ぶ「進め!」 僕らは腰まで泥まみれ だが馬鹿は叫ぶ「進め!」 僕らは腰まで、首まで、やがてみんな泥まみれ だが馬鹿は叫ぶ「進め!」 |
サンゴ十五夜愛(かな)しゃる あの面影 窓に映る月影 夜の宙に駆けだす わたしを連れて 拝(うが)むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 愛しゃる その体温(ぬくもり) 待ち焦がれた十五夜 夜の合わせ鏡が そっと誘う 拝(うが)むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 知らぬ間に消えゆくひとは 夢うつつのまぼろし どこへ行ってしまったの わたしを置いて 拝(うが)むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 拝(うが)むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた | 元ちとせ | 元ちとせ・HUSSY_R | 間宮工 | | 愛(かな)しゃる あの面影 窓に映る月影 夜の宙に駆けだす わたしを連れて 拝(うが)むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 愛しゃる その体温(ぬくもり) 待ち焦がれた十五夜 夜の合わせ鏡が そっと誘う 拝(うが)むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 知らぬ間に消えゆくひとは 夢うつつのまぼろし どこへ行ってしまったの わたしを置いて 拝(うが)むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 拝(うが)むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた 拝むぃぶしゃた |
幻の月あかいくだものを がりりと噛みました 濡れたくちびるが ぬらぬらと光ります 柔らかい布で 体を拭きました こぼれる雫は 誰の涙でしょうか 幻の月の影を ぼんやりと眺めています あらがえぬこの想いに 心はくすぶります 雨が降るまえの 匂いを嗅ぎました 気付かれぬ花が ひとりで咲いています 咽喉に流れる 水のつめたさ なだらかな坂の上を カラカラと歩いています 乾かない髪のままで 何かを冷ますように 幻の月の影が どこまでもついてきます 鎮まらぬこの想いに 心もあかくなるのです | 元ちとせ | オカモトサダヨシ | オカモトサダヨシ | COIL | あかいくだものを がりりと噛みました 濡れたくちびるが ぬらぬらと光ります 柔らかい布で 体を拭きました こぼれる雫は 誰の涙でしょうか 幻の月の影を ぼんやりと眺めています あらがえぬこの想いに 心はくすぶります 雨が降るまえの 匂いを嗅ぎました 気付かれぬ花が ひとりで咲いています 咽喉に流れる 水のつめたさ なだらかな坂の上を カラカラと歩いています 乾かない髪のままで 何かを冷ますように 幻の月の影が どこまでもついてきます 鎮まらぬこの想いに 心もあかくなるのです |
ミヨリの森雨が木々を愛(め)でている 風が空を駆けてゆく “ほら、ここへ来て” 私の名を呼んでいる 目には見えぬものたちの声 満ち溢れ 波のように返す言葉は木霊(こだま)に変わる 忘れられた伽噺(おとぎばなし)を伝えてくれる あなたのその手で私を抱擁(いだい)て 夢現(ゆめうつつ)… 深い森を彷徨(さまよ)えば いつかそこへ辿り着く さあ導いて ずっと胸に秘めた想いを土へと還(かえ)す かつて愛と言われたものをひとり弔(とむら)う 私のこの手があなたに触れた 指先に夢の跡… 森の中を生きた呪文(ことば)は木霊(こだま)に宿る 信じられたあの伝説(いいつたえ)叶えてくれる ずっと胸を刺した痛みを光に変える かつて詩(うた)と言われたものをひとり呟く 誰かの願いが私に届いた 耳元に夢の跡 “ここにいて” 夢現(ゆめうつつ)… | 元ちとせ | 岡本定義 | 岡本定義 | 羽毛田丈史 | 雨が木々を愛(め)でている 風が空を駆けてゆく “ほら、ここへ来て” 私の名を呼んでいる 目には見えぬものたちの声 満ち溢れ 波のように返す言葉は木霊(こだま)に変わる 忘れられた伽噺(おとぎばなし)を伝えてくれる あなたのその手で私を抱擁(いだい)て 夢現(ゆめうつつ)… 深い森を彷徨(さまよ)えば いつかそこへ辿り着く さあ導いて ずっと胸に秘めた想いを土へと還(かえ)す かつて愛と言われたものをひとり弔(とむら)う 私のこの手があなたに触れた 指先に夢の跡… 森の中を生きた呪文(ことば)は木霊(こだま)に宿る 信じられたあの伝説(いいつたえ)叶えてくれる ずっと胸を刺した痛みを光に変える かつて詩(うた)と言われたものをひとり呟く 誰かの願いが私に届いた 耳元に夢の跡 “ここにいて” 夢現(ゆめうつつ)… |
ひかる・かいがら旅立つ人よ 行方は聞かない そっと潮風にゆだねます 砂に埋めた 願いのかけらを たったひとつだけ 手のひらに ひかるかいがらを あなたにあげよう サヨナラを口にする代わりに ひかるかいがらを あなたにあげよう この海の色 おもいだせるように なくしたものの 行方は知れない そっと夕闇に帰るだけ 潮の流れや 季節の歩みに きっと答えならあるでしょう ひかるかいがらは 囁いてくれる しあわせはいつもそばにあると そしてかいがらは 囁いてくれる ほほえみかたを おもいだせるように 待っているからと 伝えたくて 何度も 手を振るよ ふたたび出逢える その日を胸に思い描いて 今… ひかるかいがらを あなたにあげよう サヨナラを口にする代わりに ひかるかいがらを あなたにあげよう この海の色 おもいだせるように そしてかいがらは 囁いてくれる ほほえみかたを おもいだせるように | 元ちとせ | HUSSY_R | 山崎将義 | | 旅立つ人よ 行方は聞かない そっと潮風にゆだねます 砂に埋めた 願いのかけらを たったひとつだけ 手のひらに ひかるかいがらを あなたにあげよう サヨナラを口にする代わりに ひかるかいがらを あなたにあげよう この海の色 おもいだせるように なくしたものの 行方は知れない そっと夕闇に帰るだけ 潮の流れや 季節の歩みに きっと答えならあるでしょう ひかるかいがらは 囁いてくれる しあわせはいつもそばにあると そしてかいがらは 囁いてくれる ほほえみかたを おもいだせるように 待っているからと 伝えたくて 何度も 手を振るよ ふたたび出逢える その日を胸に思い描いて 今… ひかるかいがらを あなたにあげよう サヨナラを口にする代わりに ひかるかいがらを あなたにあげよう この海の色 おもいだせるように そしてかいがらは 囁いてくれる ほほえみかたを おもいだせるように |
凛とする銀色の布地を 世界が身にまとう朝 額にさらさら こぼれる目映い光 摂氏零度を細胞の中に焼きつけよう 見覚えのない 広い広い空 約束されている宝石など何ひとつなくていい ああ歌声 せつなに消えても ただ雪は果てなく 雪は果てなく 私に降りつもる 凍える素肌 凛とする気持ち ただ雪は果てなく 雪は果てなく わたしを受け入れる 吸い込む外気は 迷いを洗い流した 薄い水を慈しむように 見つめている 予想できない かたち創る不思議を ああ善逝は 寂しく消えても ただ繋がりながら 繋がりながら 大地に降りつもる 見渡す限り 真冬とわたしは ただ繋がりながら 繋がりながら 大地を抱きしめる ああ歌声 ああ歌声 ああ歌声 大地降りつもる ああ歌声 せつなに消えても ただ雪は果てなく 雪は果てなく 私に降りつもる… | 元ちとせ | HUSSY_R | Eric Mouquet from Deep Forest | | 銀色の布地を 世界が身にまとう朝 額にさらさら こぼれる目映い光 摂氏零度を細胞の中に焼きつけよう 見覚えのない 広い広い空 約束されている宝石など何ひとつなくていい ああ歌声 せつなに消えても ただ雪は果てなく 雪は果てなく 私に降りつもる 凍える素肌 凛とする気持ち ただ雪は果てなく 雪は果てなく わたしを受け入れる 吸い込む外気は 迷いを洗い流した 薄い水を慈しむように 見つめている 予想できない かたち創る不思議を ああ善逝は 寂しく消えても ただ繋がりながら 繋がりながら 大地に降りつもる 見渡す限り 真冬とわたしは ただ繋がりながら 繋がりながら 大地を抱きしめる ああ歌声 ああ歌声 ああ歌声 大地降りつもる ああ歌声 せつなに消えても ただ雪は果てなく 雪は果てなく 私に降りつもる… |
六花譚(ロッカバラッド)長い冬を身にまとう 心は氷のように そこには触れること出来ない涙がある 終わりのない白日夢 空しさに埋もれながら 思い出に住むひとの声を 探している 雪の花 冷たくも美しく 消えそうなわたしの身体 どうぞ支えて もいちどあなたのその手を握りしめたなら 愛おしくて 愛おしくて 泣いてしまう気がする そして時は降り積もる わたしに、あなたの上に 許しあえない罪深さを嘆くように はりつめた外気を吸い込む時 いつかそこに熱があったと風が渦巻く 真夏の逃げ水 春の霞も秋の陽も 凍えながら 凍えながら あなただけを待ってる もいちどあなたのその手を握りしめたなら 愛おしくて 愛おしくて 愛おしくて 泣いてしまう気がする | 元ちとせ | HUSSY_R | 田鹿祐一 | 間宮工 | 長い冬を身にまとう 心は氷のように そこには触れること出来ない涙がある 終わりのない白日夢 空しさに埋もれながら 思い出に住むひとの声を 探している 雪の花 冷たくも美しく 消えそうなわたしの身体 どうぞ支えて もいちどあなたのその手を握りしめたなら 愛おしくて 愛おしくて 泣いてしまう気がする そして時は降り積もる わたしに、あなたの上に 許しあえない罪深さを嘆くように はりつめた外気を吸い込む時 いつかそこに熱があったと風が渦巻く 真夏の逃げ水 春の霞も秋の陽も 凍えながら 凍えながら あなただけを待ってる もいちどあなたのその手を握りしめたなら 愛おしくて 愛おしくて 愛おしくて 泣いてしまう気がする |
あなたがここにいてほしい不思議ね こんなことで優しい気持ちになる 何処かで子供達の笑う声が聞こえる すべての罪人たちの受けた罰を教えてほしい どんな深い傷も癒えてゆく あなたがとなりにいるだけで 大きな白いシャツが午後の風に揺れてる なんでもない日々の中にそれは見つかるものよ 世界が滅びる時 たとえ明日がその日でもいい 今生きてることを歓べる あなたの名前を呼ぶ度に 大切なものはいつだって失ったときに気付くもの こぼれたミルクに泣いたって 青い鳥は帰らない すべての子供たちの笑う声を届けてほしい やがて声は歌になるのでしょう あなたに聴かせてあげたいのに… この世界中の罪人たちを許してほしい 長く暗い夜が明けるとき あなたがとなりにいてほしい あなたがとなりにいてほしい Is tusa an gra mo chroi | 元ちとせ | 岡本定義 | 岡本定義 | COIL | 不思議ね こんなことで優しい気持ちになる 何処かで子供達の笑う声が聞こえる すべての罪人たちの受けた罰を教えてほしい どんな深い傷も癒えてゆく あなたがとなりにいるだけで 大きな白いシャツが午後の風に揺れてる なんでもない日々の中にそれは見つかるものよ 世界が滅びる時 たとえ明日がその日でもいい 今生きてることを歓べる あなたの名前を呼ぶ度に 大切なものはいつだって失ったときに気付くもの こぼれたミルクに泣いたって 青い鳥は帰らない すべての子供たちの笑う声を届けてほしい やがて声は歌になるのでしょう あなたに聴かせてあげたいのに… この世界中の罪人たちを許してほしい 長く暗い夜が明けるとき あなたがとなりにいてほしい あなたがとなりにいてほしい Is tusa an gra mo chroi |
ハイヌミカゼあなたに見えますか?私の姿 あなたに聞こえますか?私の声 地図に隠された 道をたどり ここまで来てよ そこにいるから どんなに離れても 遠くにいても きっとわかるから きっと会えるから 今日は舞踏会の日。 まるで果てを知らない この大地の上で 三日三晩続く あなたに私が見えるのなら あなたにこの音が聞こえるのなら 私と踊ってよ 夕日が壊れるまで 私と踊ってよ あの森が溶けるまで 私にふれてよ ねぇ いつまでも 喜びも 悲しみも もう動かないものも 美しきものも 醜きもの 思い出せない どうしても思い出せない人 踊ってよ 踊ってよ 地図はどこにありましたか? きっと来てよ きっと来てよ 今 灯をともすよ 私と踊ってよ あの砂が燃え尽きるまで 私にふれてよ ねぇ いつまでも 私と踊ってよ ねぇ いつまでも | 元ちとせ | 上田現 | 上田現 | | あなたに見えますか?私の姿 あなたに聞こえますか?私の声 地図に隠された 道をたどり ここまで来てよ そこにいるから どんなに離れても 遠くにいても きっとわかるから きっと会えるから 今日は舞踏会の日。 まるで果てを知らない この大地の上で 三日三晩続く あなたに私が見えるのなら あなたにこの音が聞こえるのなら 私と踊ってよ 夕日が壊れるまで 私と踊ってよ あの森が溶けるまで 私にふれてよ ねぇ いつまでも 喜びも 悲しみも もう動かないものも 美しきものも 醜きもの 思い出せない どうしても思い出せない人 踊ってよ 踊ってよ 地図はどこにありましたか? きっと来てよ きっと来てよ 今 灯をともすよ 私と踊ってよ あの砂が燃え尽きるまで 私にふれてよ ねぇ いつまでも 私と踊ってよ ねぇ いつまでも |
死んだ女の子あけてちょうだい たたくのはあたし あっちの戸 こっちの戸 あたしはたたくの こわがらないで 見えないあたしを だれにも見えない死んだ女の子を あたしは死んだの あのヒロシマで あのヒロシマで 夏の朝に あのときも七つ いまでも七つ 死んだ子はけっして大きくならないの 炎がのんだの あたしの髪の毛を あたしの両手を あたしのひとみを あたしのからだはひとつかみの灰 冷たい風にさらわれていった灰 あなたにお願い だけどあたしは パンもお米もなにもいらないの あまいあめ玉もしゃぶれないの 紙きれみたいにもえたあたしは 戸をたたくのはあたしあたし 平和な世界に どうかしてちょうだい 炎が子どもを焼かないように あまいあめ玉がしゃぶれるように 炎が子どもを焼かないように あまいあめ玉がしゃぶれるように | 元ちとせ | ナジム・ヒクメット・訳詩:中本信幸 | 外山雄三 | | あけてちょうだい たたくのはあたし あっちの戸 こっちの戸 あたしはたたくの こわがらないで 見えないあたしを だれにも見えない死んだ女の子を あたしは死んだの あのヒロシマで あのヒロシマで 夏の朝に あのときも七つ いまでも七つ 死んだ子はけっして大きくならないの 炎がのんだの あたしの髪の毛を あたしの両手を あたしのひとみを あたしのからだはひとつかみの灰 冷たい風にさらわれていった灰 あなたにお願い だけどあたしは パンもお米もなにもいらないの あまいあめ玉もしゃぶれないの 紙きれみたいにもえたあたしは 戸をたたくのはあたしあたし 平和な世界に どうかしてちょうだい 炎が子どもを焼かないように あまいあめ玉がしゃぶれるように 炎が子どもを焼かないように あまいあめ玉がしゃぶれるように |
雫背中にあった翼は君と共に無くした 飛べた頃の記憶は擦り傷の様には消えてくれない 月が丘を行く 夜光虫を引き連れて 手付かずの一日が何も言わずに終わっていく 私が居なくても地球は回り続ける 君が居ないなら僕の朝はもうやってこない 草むらで転げまわって森の奥で眠った 何度か争いもしたけどそれは全て永遠のため 未来の向こうへ行くため 背中にあった翼は君と共に無くした 飛べた頃の記憶は擦り傷の様には消えてくれない 君を取り戻す そればかり考えていた 時の濁流に押し流されてしまわぬよう 思い出は何も語らない 縋り付くあても無い 残った涙はあと少し きっと君には届かない 最後の雫が、落ちていく 突然夜が弾けた 光が空に飛び散った 堪らず閉じた瞼を開けるとそこに君がいた 背中にあった翼は今やもう必要無い 洗い立ての太陽が二人を優しく照らしている これからは大地を踏みしめて 君を抱いて歩いていこう | 元ちとせ | 大橋卓弥・常田真太郎 | 大橋卓弥・常田真太郎 | 間宮工 | 背中にあった翼は君と共に無くした 飛べた頃の記憶は擦り傷の様には消えてくれない 月が丘を行く 夜光虫を引き連れて 手付かずの一日が何も言わずに終わっていく 私が居なくても地球は回り続ける 君が居ないなら僕の朝はもうやってこない 草むらで転げまわって森の奥で眠った 何度か争いもしたけどそれは全て永遠のため 未来の向こうへ行くため 背中にあった翼は君と共に無くした 飛べた頃の記憶は擦り傷の様には消えてくれない 君を取り戻す そればかり考えていた 時の濁流に押し流されてしまわぬよう 思い出は何も語らない 縋り付くあても無い 残った涙はあと少し きっと君には届かない 最後の雫が、落ちていく 突然夜が弾けた 光が空に飛び散った 堪らず閉じた瞼を開けるとそこに君がいた 背中にあった翼は今やもう必要無い 洗い立ての太陽が二人を優しく照らしている これからは大地を踏みしめて 君を抱いて歩いていこう |
千の夜と千の昼失した羽を探し続けても もう 何処にもないんだよ あなたが時間を止めてしまっても ねえ 星は動いてる 言葉も祈りも風船も花束も届かない 千の夜と千の昼を超えて 溢れる光の銀河を渡る夢 草木に埋もれて忘れ去られた 崩れた塔の上で何を見てる あなたに笑って欲しくて ほら 色んなものを用意したよ あの空に返そうと想って ねえ 色んな事を考えた 森の向こうの森に 海の向こうの海に 出かけては集めて 集めては祈って 祈って 飾って 探して 願いを掛けて 私が最期に贈った物は 海の青を混ぜた銀の傘 右手に傘をさしたあなたは 風を受けて今舞い上がる 千の夜と千の昼を超えて 溢れる光の銀河を渡って行く 千の夜と千の昼を超えて… | 元ちとせ | 上田現 | 上田現 | 上田現 | 失した羽を探し続けても もう 何処にもないんだよ あなたが時間を止めてしまっても ねえ 星は動いてる 言葉も祈りも風船も花束も届かない 千の夜と千の昼を超えて 溢れる光の銀河を渡る夢 草木に埋もれて忘れ去られた 崩れた塔の上で何を見てる あなたに笑って欲しくて ほら 色んなものを用意したよ あの空に返そうと想って ねえ 色んな事を考えた 森の向こうの森に 海の向こうの海に 出かけては集めて 集めては祈って 祈って 飾って 探して 願いを掛けて 私が最期に贈った物は 海の青を混ぜた銀の傘 右手に傘をさしたあなたは 風を受けて今舞い上がる 千の夜と千の昼を超えて 溢れる光の銀河を渡って行く 千の夜と千の昼を超えて… |
青のレクイエムそれは夢のようにまるで嘘のように 残酷な朝はすべてを奪い去った やがて空の底につめたく沈むように 息絶えた月は静かに消えていった 一滴のメロディーをオルゴールは繰り返す 掌に零れゆく調べ 暖めてほしいと誰に言えばいい? 凍えた体を抱きしめてほしいと どんなに願っても祈っても叶わない この愛はもう 一片の優しさを砂時計は落としてゆく 涙さえ凍りつく場所へ 行かないでほしいと素直に言えたら 溢れる想いをただそばにいたいと 心が叫んでも嘆いても届かない この声はもう 還らないこの愛はもう… | 元ちとせ | 岡本定義 | 岡本定義 | COIL | それは夢のようにまるで嘘のように 残酷な朝はすべてを奪い去った やがて空の底につめたく沈むように 息絶えた月は静かに消えていった 一滴のメロディーをオルゴールは繰り返す 掌に零れゆく調べ 暖めてほしいと誰に言えばいい? 凍えた体を抱きしめてほしいと どんなに願っても祈っても叶わない この愛はもう 一片の優しさを砂時計は落としてゆく 涙さえ凍りつく場所へ 行かないでほしいと素直に言えたら 溢れる想いをただそばにいたいと 心が叫んでも嘆いても届かない この声はもう 還らないこの愛はもう… |
この街この街の空にも星は瞬く 今はただ姿を隠してるだけ 声が聞きたい こんな夜だから 遠い距離(みち)を越えて 忙しく行き交う人の波間に 混ざりあう糸口も見つけられずに 落としたものが あるような気がして 振りかえる どこに向かうのだろう なにを探しだせるのだろう 足を止めることを知らない時の中 -アマヌフシ トゥミガ- 誇れるものに 出会えると信じて この場所で どこに向かうのだろう なにを探しだせるのだろう 足を止めることを知らない時の中 どこに向かうのだろう なにを探しだせるのだろう 足を止めることを知らない時の中 この街の空にも星は瞬く | 元ちとせ | HUSSY_R | 間宮工 | | この街の空にも星は瞬く 今はただ姿を隠してるだけ 声が聞きたい こんな夜だから 遠い距離(みち)を越えて 忙しく行き交う人の波間に 混ざりあう糸口も見つけられずに 落としたものが あるような気がして 振りかえる どこに向かうのだろう なにを探しだせるのだろう 足を止めることを知らない時の中 -アマヌフシ トゥミガ- 誇れるものに 出会えると信じて この場所で どこに向かうのだろう なにを探しだせるのだろう 足を止めることを知らない時の中 どこに向かうのだろう なにを探しだせるのだろう 足を止めることを知らない時の中 この街の空にも星は瞬く |
君ヲ想フ紅く 棚引く雲は 誰の泣き顔か 灯り 消えて点って 明日を手招いている ひとりで行くと決めた時に 確かに心が 宿命という声を聞いた 窓に浮かんだ景色 今を縁取れば 出せない絵葉書の中 街が呼吸している 振り回されて千切れぬように 流れを感じる 魂までも失くさぬように 咲いては枯れゆく花 ゆらりゆれる それでも なぜ こんなにも 君を想うの? 過ぎ去り、また燃える夏 めぐりめぐる 今でも 離れても なお 君を想うよ 咲いては枯れゆく花 ゆらりゆれる それでも なぜ こんなにも 君を想うの? | 元ちとせ | 元ちとせ・HUSSY_R | ハシケン | | 紅く 棚引く雲は 誰の泣き顔か 灯り 消えて点って 明日を手招いている ひとりで行くと決めた時に 確かに心が 宿命という声を聞いた 窓に浮かんだ景色 今を縁取れば 出せない絵葉書の中 街が呼吸している 振り回されて千切れぬように 流れを感じる 魂までも失くさぬように 咲いては枯れゆく花 ゆらりゆれる それでも なぜ こんなにも 君を想うの? 過ぎ去り、また燃える夏 めぐりめぐる 今でも 離れても なお 君を想うよ 咲いては枯れゆく花 ゆらりゆれる それでも なぜ こんなにも 君を想うの? |
春のかたみ空を埋める花のいろ うつりにけりなわが恋 やがてすべてが過ぎ去るあとも あなただけを想う いつか春の夕まぐれ 初めて口づけした 幻のような香りの中で あなただけを想う 求め合った哀しさよ 降りしきり包んでよ 前も見えず、息も出来ず あなただけを想う 儚い春のかたみには いちばん綺麗なわたしを あなただけに、あなただけに とどめたいと思う 舞い踊る花の宴 月は止まったまま もうおそれも戸惑いもなく 流れゆくまま あなたの胸にこの身を任せ 私は死んでいこう 前も見えず、息も出来ず あなただけを想う やがてすべてが過ぎ去るあとも あなただけを想う ああこの声が聴こえますか あなたを想う声が | 元ちとせ | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 空を埋める花のいろ うつりにけりなわが恋 やがてすべてが過ぎ去るあとも あなただけを想う いつか春の夕まぐれ 初めて口づけした 幻のような香りの中で あなただけを想う 求め合った哀しさよ 降りしきり包んでよ 前も見えず、息も出来ず あなただけを想う 儚い春のかたみには いちばん綺麗なわたしを あなただけに、あなただけに とどめたいと思う 舞い踊る花の宴 月は止まったまま もうおそれも戸惑いもなく 流れゆくまま あなたの胸にこの身を任せ 私は死んでいこう 前も見えず、息も出来ず あなただけを想う やがてすべてが過ぎ去るあとも あなただけを想う ああこの声が聴こえますか あなたを想う声が |
いつか風になる日何故に陽炎(かげろう)はゆらめいて 黄泉(よみ)へと誘う澪標(みおつくし)か 遙か紺碧(こんぺき)の空と海 すべてをのみ込むあの蒼さよ 還らぬ日の想いを胸に抱く季節(とき) 儚(はかな)き泡沫(あわ)のような運命(さだめ)のものたちも 果てしない輪廻(みち)を彷徨(さまよ)えるのなら いつもずっとずっと傍(そば)にいてあげる 赤い花弁(はなびら)が落ちる瞬間(とき) 数多(あまた)の生命(いのち)が誕生(うま)れ逝(ゆ)くの 幾千(いくせん)の歳月(としつき)を波が弄(もてあそ)ぶ 麗(うら)らかな陽の中で私も風になる 大空を花が埋め尽くすように 海をもっともっと抱きしめてあげる やがてきっときっと永遠(とわ)は刹那(せつな)に去って だけどずっとずっと此処にいてあげる ただ風が吹いている | 元ちとせ | 岡本定義 | 岡本定義 | 羽毛田丈史 | 何故に陽炎(かげろう)はゆらめいて 黄泉(よみ)へと誘う澪標(みおつくし)か 遙か紺碧(こんぺき)の空と海 すべてをのみ込むあの蒼さよ 還らぬ日の想いを胸に抱く季節(とき) 儚(はかな)き泡沫(あわ)のような運命(さだめ)のものたちも 果てしない輪廻(みち)を彷徨(さまよ)えるのなら いつもずっとずっと傍(そば)にいてあげる 赤い花弁(はなびら)が落ちる瞬間(とき) 数多(あまた)の生命(いのち)が誕生(うま)れ逝(ゆ)くの 幾千(いくせん)の歳月(としつき)を波が弄(もてあそ)ぶ 麗(うら)らかな陽の中で私も風になる 大空を花が埋め尽くすように 海をもっともっと抱きしめてあげる やがてきっときっと永遠(とわ)は刹那(せつな)に去って だけどずっとずっと此処にいてあげる ただ風が吹いている |
語り継ぐことなみだ いくつ 零れて 新月の夜 ひとつ海が生まれた 遠く紡いだ言葉 語りべたちの物語の中に むかし だれかが ここで 張り裂けそうな胸をそっと開いた 歌に奏でてずっと どんな場所にも携えてゆけるよ 消さないで あなたの中の ともしびは連なりいつしか 輝くから 語り継ぐことや伝えてゆくこと 時代のうねりを渡って行く舟 風光る 今日の日の空を 受け継いで それを明日に手渡して 指に 額に 髪に あなたの向こう 垣間見える面影 もしも時の流れを さかのぼれたら その人に出逢える この世界 生まれてそして 与えられたあらゆる名前に 願いがある いとしい笑顔に心動かして 嵐に揺らいで立ち止まる時も 守りたい すべてを捧げても 思いは力に姿を変えるから 語り継いで 伝えてゆくこと 時代のうねりを渡って行く舟 風光る 今日の日の空を 受け継いで それを明日に手渡して | 元ちとせ | HUSSY_R | 田鹿祐一 | 常田真太郎 | なみだ いくつ 零れて 新月の夜 ひとつ海が生まれた 遠く紡いだ言葉 語りべたちの物語の中に むかし だれかが ここで 張り裂けそうな胸をそっと開いた 歌に奏でてずっと どんな場所にも携えてゆけるよ 消さないで あなたの中の ともしびは連なりいつしか 輝くから 語り継ぐことや伝えてゆくこと 時代のうねりを渡って行く舟 風光る 今日の日の空を 受け継いで それを明日に手渡して 指に 額に 髪に あなたの向こう 垣間見える面影 もしも時の流れを さかのぼれたら その人に出逢える この世界 生まれてそして 与えられたあらゆる名前に 願いがある いとしい笑顔に心動かして 嵐に揺らいで立ち止まる時も 守りたい すべてを捧げても 思いは力に姿を変えるから 語り継いで 伝えてゆくこと 時代のうねりを渡って行く舟 風光る 今日の日の空を 受け継いで それを明日に手渡して |
ワダツミの木赤く錆びた月の夜に 小さな船をうかべましょう うすい透明な風は 二人を遠く遠くに流しました どこまでもまっすぐに進んで 同じ所をぐるぐる廻って 星もない暗闇で さまよう二人がうたう歌 波よ、もし、聞こえるなら 少し、今声をひそめて 私の足が海の底を捉えて砂にふれたころ 長い髪は枝となって やがて大きな花をつけました ここにいるよ、あなたが迷わぬように ここにいるよ、あなたが探さぬよう 星に花は照らされて 伸びゆく木は水の上 波よ、もし、聞こえるなら 少し、今声をひそめて 優しく揺れた水面に 映る赤い花の島 波よ、もし、聞こえるなら 少し、今声をひそめて | 元ちとせ | 上田現 | 上田現 | | 赤く錆びた月の夜に 小さな船をうかべましょう うすい透明な風は 二人を遠く遠くに流しました どこまでもまっすぐに進んで 同じ所をぐるぐる廻って 星もない暗闇で さまよう二人がうたう歌 波よ、もし、聞こえるなら 少し、今声をひそめて 私の足が海の底を捉えて砂にふれたころ 長い髪は枝となって やがて大きな花をつけました ここにいるよ、あなたが迷わぬように ここにいるよ、あなたが探さぬよう 星に花は照らされて 伸びゆく木は水の上 波よ、もし、聞こえるなら 少し、今声をひそめて 優しく揺れた水面に 映る赤い花の島 波よ、もし、聞こえるなら 少し、今声をひそめて |