谷山浩子作曲の歌詞一覧リスト 323曲中 1-200曲を表示
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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夜明け前声がやって来た谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 瀬尾一三 | 夜明け前 潮待ちしてたんだよ 棒っきれを枕に浜で寝てたら 水平線からおかしな声がやって来た 夜明け前 声の言うことにゃよ 「棒っきれどんこれから近くの村まで 生まれた赤ん坊の運命を決めに行かんかね」 「あたしゃこん人の枕にされとって動けないもんで おまえさんひとりで行っとくれ 行けばよいよい 好きにしてよい ひとの命はどうせ短い 夢のまにまに漂うものなら ゆらゆらこぽこぽ ゆらゆらこぽこぽ」 夜明け前 浜で寝てた時 おらあ聞いたんだ おらあ逃げるよ どんどこどんどこ駆けて駆けて駆けぬけて 好きにされるか されてたまるか おらあ逃げるよ 逃げきってみせるよ 足をひっぱられ 袖をひっぱられ ひきずりもどされ しまいにゃ命も 夜明け前 浜で寝てた時 おらあ聞いたんだ おらあ逃げるよ どんどこどんどこ駆けて駆けて |
やまわろ谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 瀬尾一三 | やまわろ来る来る 心をかくせよ かたく目をつぶれ やまわろ来る来る あたしの中に 食われたらおしまいだ 何だのかんだのあれだのこれだの 心はぐるぐる 何から何までお見とおしだよ かくしてもむだなこと ああ あの人もほら やまわろにつかれた ああ もう二度とほら 体の力がぬけない 心の力がぬけない やまわろ来る来る 心をかくせよ かたく目をつぶれ 夢々 みんな夢 みんな夢だよ なにもない ゆらゆら ああ 気付かなくても 心の奥底 ああ 知らずにもえる 不思議なたきぎがはぜるよ 不思議なたきぎがはぜるよ やまわろ来る来る 心をかくせよ かたく目をつぶれ やまわろ来る来る あたしの中に 食われたらおしまいだ |
水蜘蛛谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 瀬尾一三 | 水の面のきらきらひかり集めて糸をつむぎます 日がな一日かたこと 日がな一日かたこと きょうは 水辺にかわいい男 沼の魚をつっている 魚欲しけりゃいくらも 魚あげましょ いくらも あたし あの男 欲しいよう あたしの糸が男の足に優しくからみ ひっぱるよ 糸は心だ それひけ 糸は心だ やれひけ あたしはいつも沼にいて おまえが来るのを待っているよ 優しくしてあげよう おまえのしゃれこうべに 一日 百万遍のくちづけをしてあげる あたしはいつも沼にいて おまえが来るのを待っているよ…… 水の面のきらきらひかり集めて糸をつむぎます 日がな一日かたこと 日がな一日かたこと 日がな一日かたこと 日がな一日 アー…… |
北風南風谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | クニ河内 | 旅の子供は 風のいたずら 秋の日暮れにどこかへ消える 子供は遊ぶ不思議な国 半ば本当で 半ばは夢 南風吹けば 帰らない 片道切符の行ったきり TU・TU・TU…… 風はいつでも一本道を ひき返せない もどれない 北風が吹けば 帰って来る 旅の子供たち 帰って来る TU・TU・TU…… 北風に乗れば もうすぐに |
アリス (エピローグ)谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | ある朝 窓が暗い ある朝 背中が寒い すりきれた いつのまにか すりきれた小さな靴 文字盤の上を 時計の針だけがまわる 一緒にまわってたのに 迷子になった あたしは アリス 迷い子のアリス | |
二月の部屋谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 瀬尾一三 | その屋敷には、十二の部屋がありました 一月の部屋には 松竹にしめ飾り 二月の部屋には 桜に梅に桃の花 三月の部屋には 赤い毛せんにひな人形 四月の部屋には 菜の花に…… 二月の扉をあけてはならぬ あければ悔やむ あければ悔やむ 二月の部屋はのぞいちゃならぬ 訳は言われぬがのぞけば悔やむ 二月の部屋をのぞけば悔やむと 言われながらものぞくが人情 アー うぐいす とんで出た うぐいす とんで出た 逃げていった 短いおらが春 短いおらが春 逃げていった…… あけてはならぬと言われた扉を あけてみたらばすべてが消えた 黄金の林 星降る沼も 全ては夢よ 全ては夢よ 二月の扉をあけてはならぬ あければ悔やむ あければ悔やむ |
雲雀谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | クニ河内 | 誰も信じちゃくれないが お天道さまは くわせ者 誰も信じちゃくれないが アア あたしゃあいつに金貸した 雲にかくれて 出て来ない 雨を降らせて 追い返す 雲雀風情に返すかと アア 知らぬ 存ぜぬ ふみたおす 春はぽかぽか お天道さまだって かくれてばかりはいられまい ンー だから ひゅるひゅる 空に昇っては 雲雀わめくよ 金返せ 金返せ ぴよろろりろい ひやららりろい ぴよろろりろい ひやららりろい よおりろい 春は楽しい季節だってのに あたしひとりが馬鹿をみる ンー だから ひゅるひゅる 空に昇っては 雲雀さわぐよ 金返せ 金返せ ぴよろろりろい ひやららりろい ぴよろろりろい ひやららりろい よおりろい |
魔法使いの恋人が逃げた谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 瀬尾一三 | みんな ねえみんな 出て来ておくれ あのひと乗ったクルマが 遠くなってくよ みんな ねえみんな 出て来ておくれ 泣きながらあのひとが 遠くなってくよ ああ そんなに逃げたきゃ 思う存分逃げるがいいよ ああ 明るすぎる真昼の薄闇の中 夜はいつでもあたしのものさ みんな ねえみんな 出て来ておくれ あのひとの涙から あたしを守ってよ みんな ねえみんな 出て来ておくれ 今ならばひとりきりさ 祭もできる みんな ねえみんな 出て来ておくれよ 暗い夜空に身を投げて 踊り明かそうよ ああ おまえたちだけさ あたしのそばにいつもいるのは ああ 人たちはそれぞれ別々の舟 時に近より また遠ざかる みんな ねえみんな 出て来ておくれよ あのひとのあしたから あたしを守ってよ あのひとの昼間から あたしを守ってよ |
アリス (プロローグ)谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 世界の行き止まりのむこうに きゃべつ畑 世界の行き止まりのむこうに 幻の国 文字盤の上を 時計の針がまわる 終わりのない時の上を 少女がまわる あの子は アリス | |
赤い靴谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | クニ河内 | 知らないわけじゃなかった 一度はいたら死ぬまで 踊りつづける魔法の靴に 出会ったが 私の運のつき 離れられない どうしても 裸足になんかなれない 踊りつづける魔法の靴で 心も体もフラフラ 踊り子と赤い靴 ふたりきりの舞踏会 おまえが破けてこわれるまで あたしが疲れて倒れるまで くるくるまわる 白い花をつみたい 白い雲を食べたい 裸足になっておまえ裏切って でかけても誰も責めないさ だけどだめ 赤い靴 はなれられないどうしても 踊りつづける 眠れない夜 ふたりだけ また 目覚めてる 踊り子と赤い靴 ふたりきりの舞踏会 おまえが破けてこわれるまで あたしが疲れて倒れるまで くるくるまわる くるくるまわる くるくるまわる…… |
青い鳥谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 瀬尾一三 | 月の光の青い鳥 この手が 触れれば黒こげの 月の光の青い鳥 この手が 触れれば黒い鳥 つかまえそこねた ただ一羽 黄金の瞳のその鳥は あたしの背中の思い出を くわえてどこかの遠い空 踊れ静かな 夢のまにまに つかれた心よ ひとり目ざめよ こぼれ落ちて行くものばかり 夜の国へと あたしひとりが陽射しの中で またふり返る きのうのきのう うしろの闇を 闇を 月の光の青い鳥 この手が 触れれば死んで行く 月の光の青い鳥 やけに明るく死んで行く 踊れ静かな 夢のまにまに つかれた心よ ひとり目ざめよ |
鏡よ鏡谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | クニ河内 | 鏡よ鏡 不思議な鏡 まま母なんかやりたくないの 白雪姫をやりたいの あたし 鏡よ鏡 不思議な鏡 乞食の役は やりたくないの 王子の役を やらせてよ 日毎夜毎 この国の 鏡の部屋に 世界中からおしよせる 手紙たち 言葉たち 涙たち 鏡よ鏡 不思議な鏡 サクランボなんか やりたくないの ストロベリーを やらせてよ 鏡よ鏡 ほんとはあたし きたないからだ 欲しくはないの 真白なのが欲しいのよ 鏡よ鏡 ほんとはあたし やきもちなんか やきたくないの やかない心が 欲しいのよ きょうも朝から忙しい鏡の部屋は 悲しそうな声ばかり 悪い人 弱い人 馬鹿な人 鏡よ鏡 どうしてもだめ それならいいわ 毒入りりんご 白雪姫を殺しちゃえ きょうも朝から忙しい鏡の部屋で 自分の入れた りんごの毒に むせかえる 青くなる 黒くなる 鏡よ鏡 不思議な鏡 お願いだから かなえておくれ 白雪姫になりたいの あたし |
いま、風の中で小高恵美 | 小高恵美 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 渡辺格 | ああ あなたと こんなたそがれを 歩いている 言葉もなく ああ 夢みた人は ここにいて 今わたしを みつめている どんな飾った言葉より とてもありふれたひとことを 遠い昔の恋人のように やさしく強い心で ああ 告げたい まっすぐあなたに ふるえないで わたしの声 愛してる 今は誰よりも あなただけを 愛している ああ この世に 変わらぬものなど 何もないと 知ってるけど 幾たびも 色を変えながら どんな時も そばにいたい 同じ言葉で語る人 同じ夢を求める人 そんな少女の頃に憧れた たったひとりの人が ここにいる わたしの目の前 奇跡のような風の中で 初めての そしてなつかしい あなたの声 ささやく やっと今 みつけた あなただけを 愛している |
おうちでかくれんぼ斉藤由貴 | 斉藤由貴 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 齊藤恵 | おうちでピョン かくれんぼ ピンクの消しゴムかくれんぼ 今ここに 置いたのに 確かにここにあったのに 引き出しの中「ないなァ‥」机の後ろ「ないネ‥」 お鍋のフタ開けて「やっぱりないか‥」どこにも見つからない 探してもない時は お茶でも飲んで一休み なければないで‥まァ いいか? おうちでピョン かくれんぼ パパのメガネがかくれんぼ 今ここに 置いたのに 確かにここにあったのに ベッドの枕元「ないヨ‥」リビングの椅子「ないない‥」 冷蔵庫の野菜室「なんでだヨ‥」どこにも見つからない 探してもない時は お茶でも飲んで一休み なければないで‥まァ いいか?…「困るんだケドなあ‥」 おうちでピョン かくれんぼ 私の妹かくれんぼ 今ここで 寝てたのに 確かにここで寝てたのに トイレにバスルーム「居た?」「いない!」 ベランダ押入れ「そっちはいないよ」 エプロンのポケット「入らないよ!」どこにも見つからない 探してもいなければ お茶でも飲んで一休み いなけりゃいないで‥まァ いいか? …「!?良くないよ!!‥」 妹の声「いるヨ‥」妹の声「ここだヨ!」 すぐそばで聞こえる「ここにいるヨ!」 目の前にいましたよ!「えっ何?それ!」 初めからいましたよ 一緒にずっといましたよ 一緒に探してましたよ‥まァ いいか? …「ま いっか!?」 |
水色のカチューシャ小林千絵 | 小林千絵 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 武部聡志 | 夢をかなえたね Baby 夕べテレビで見たよ 心配していたけど のびのび唄ってたね いつも僕の狭い部屋で 聞かせてくれた君の声 これからはたくさんの人が 聞くんだね 淋しい夜さ Baby 君の忘れた水色の カチューシャが Baby 今も机の引き出しに入ってる 取りにおいで いつか想い出した時でいいよ この部屋も この窓も 君を待っているよ 週刊誌見たよ Baby はでなやつとのうわさ 君は言葉をにごして 笑っていたんだねって ぼくのことは気にするなよ やけるけどしかたがないさ いつだって君はそう 前を向く人さ 淋しい夜さ Baby 君の忘れた水色の カチューシャが Baby 今も机の引き出しに入ってる やがて時が流れ 歌も恋も君を棄てた 聞こえるよ 君の声 どこで泣いてるの 淋しい夜さ Baby 君の忘れた水色の カチューシャが Baby 今も机の引き出しに入ってる 取りにおいで 君のあの頃の姿そのまま いつまでも変わらずに 君を待ってるよ |
テルーの唄世武裕子 | 世武裕子 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて 心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを 雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花はきっと切なかろう 色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて 心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを 人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう 虫の囁く草原を ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく 心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを | |
春のさけび(初DAWデモ)谷山浩子 | 谷山浩子 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | ちいさな若葉がのびるよに りょうの手 空にさしあげて 大地のかおり すいこめば わたしが緑にそまってく わたしの中からあふれだす 春のさけびは いのちのさけび こずえをわたる風のよに 春のさけびよ かなたへとどけ こずえをわたる風のよに 春のさけびよ かなたへとどけ | |
テルーの唄Little Glee Monster | Little Glee Monster | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 寺嶋民哉 | 夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて 心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを 雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花はきっと切なかろう 色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて 心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを 人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう 虫の囁く草原(くさはら)を ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく 心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを |
恋するニワトリ北川純子 | 北川純子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | はれたあさの ニワトリは げんきがないの ゴメンナサイ トサカサカサカ さかだちしても かなわぬおかたにこいをした ココ コココ ココ ココ コココ こいはこいはこい やねのうえに よびかける わたしはここよ ここ ここよ だけどあのひと こっちをみても すぐにむきをかえる くるくると ココ コココ ココ ココ コココ こいはこいはこい あのひとりっぱな かざみどり わたしはちいさい ニワトリよ かいがらたべても てつにはなれず かいがら はじける むねのなか ココ コココ ココ ココ コココ こいはこいはこい たびにでるのは ツバメたち おけしょうするのは ジュウシマツ にわにはニワトリ おもいをこめて ひとりでタマゴを うみました ココ コココ ココ ココ コココ こいはこいはこい | |
愛をもう一度研ナオコ | 研ナオコ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 松井忠重 | いつでも風は吹いてる 悲しみのあいだすりぬけて くちさきだけの愛なんてやつを 笑いとばして だから ききたいことはたったひとつさ もう一度きみは愛せるか 変わり果てたこの地球を きみの目の前にいるひとりの人を もう一度 自由にはずむ心と しなやかな手足があれば 生きてゆけるさ言葉はいらない 空の下では だから けもののように魚のように もう一度生まれ変わるんだ くずれ落ちた世界のあと きみのかけがえのない大事な人と もう一度 だから ききたいことはたったひとつさ もう一度きみは愛せるか 変わり果てたこの地球を きみの目の前にいるひとりの人を もう一度 |
おはようクレヨン伊藤はる江 | 伊藤はる江 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | あかいクレヨン いちばんさきに はこのなかで めをさました オハヨー オハヨー オハヨー ぼくはだれかな? あかい あかい あかい… そうだ トマトかもしれない! みどりのクレヨン にばんめおきて あかいトマト すぐにみつけた オハヨー オハヨー オハヨー ぼくはだれかな? みどりみどり みどり… そうだ レタスのはっぱ! あおいクレヨン おさらになって ピンクのクレヨン テーブルクロス オハヨー オハヨー オハヨー つぎはだれかな? しろい しろい しろい… そうだ ミルクのコップ! ちゃいろくやけた トーストのうえ きいろいバター オレンジマーマレード オハヨー オハヨー オハヨー つぎはだれかな? ぼくの ぼくの ぼくの あさごはんに おいで! そうだ ごはんにおいで! | |
公爵夫人の子守唄谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 矢川澄子 | 谷山浩子 | かわいいぼうやはどなりつけ くしゃみをしたらひっぱたけ 大人をこまらせるためにこそ くしゃみしているだけだもの ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ わたしゃぼうやにきびしくて くしゃみをすればひっぱたく この子コショウが大好きで どうせよろこんでいるだけさ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ | |
ねむの花咲けばジャックはせつない谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の瞳が浮かんでる きょうもジャックは登る 月明かりさす丘の道を きょうもジャックは登る わけもなく ララ丘の道 ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で考えてる なぜ僕は こんなに僕は せつないんだろう それはジャックが恋を ララ恋を ララしているから そんなことにも気づかない 珍しい ララこの男 おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の胸を思い出す ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 見回してる 今誰かためいきをついたよ 誰か それは誰かじゃなくて自分です 自分のためいき そんなことにも気づかない 珍しい ララこの男 あの子は全部わかってる 今か今かと待ちわびてる あの子はジャックを待っている ただ待っている 待っているだけ ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 時をすごす なんにもならない なんにも起きない 無意味な時を いつまでも 夢の中 この場所に根がはえて 岩になって苔がむして 未来永劫 話が進まない おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の瞳が浮かんでる きょうもジャックは登る 月明かりさす丘の道を きょうもジャックは登る わけもなく ララ丘の道 ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 考えてる なぜ僕は こんなに僕は せつないんだろう | |
夢谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 土曜日には少しだけ早起き 都心までドライブして あなたと軽く食事をしたあとは 別に目的もなく 人混みをすり抜け 歩いた おしゃべりして 露店の花 カメラ屋のショーウィンドウ わけもなく笑いたい ベビーカーにほほえむ老夫婦 駐車場の猫たち 人待ち顔のギャラリー 日射しにきらめく窓 みんな夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 何もかも 日曜日は思い切り眠って 気がつけば日は高く 窓の外でのんびりした声が 子供を叱っている いつもと同じテレビ 画面の中 はしゃぐ少女たち みんな夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 何もかも 食器を洗う 毎日くり返し 汚しては また洗う 野菜や卵 タオルやハンカチの なつかしい手触りも 少しずつ変わっていく 季節の風のにおいも みんな夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 何もかも |
まっくら森の歌古川葉子 | 古川葉子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | ひかりのなかで みえないものが やみのなかに うかんでみえる まっくらもりの やみのなかでは きのうは あした まっくら クライ クライ さかなはそらに ことりはみずに タマゴがはねて かがみがうたう まっくらもりは ふしぎなところ あさから ずっと まっくら クライ クライ みみをすませば なにもきこえず とけいをみれば さかさままわり まっくらもりは こころのめいろ はやいは おそい まっくら クライ クライ どこにあるか みんなしってる どこにあるか だれもしらない まっくらもりは うごきつづける ちかくて とおい まっくら クライ クライ ちかくて とおい まっくら クライ クライ | |
哀しみのからくり人形楽団谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ ぜんまいとばして 意味のない歌 歌うよ ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ 死ぬまで聴かせる 逃げても追いかけるよ | |
KARA-KURI-DOLL~Wendy Dewのありふれた失恋~谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | わたしは夢みるからくりドール 毎時ちょうどに 時計の中から 笑顔で飛びだし くるくるまわるの 小鳥と 子猫と 双子のロバと 朝の8時と 夕方5時に いつも見ている人がいるのよ 熱いまなざし 見つめられると わたしもゆらゆら 胸がときめく 誰も知らない わたしの中に こんなに燃える 心があると cu cura pa cu cura まわるわたし cu cura pa cu cura 世界もまわる 毎朝毎晩 姿を見ても 彼に近づくことさえできない せつない想いで 見つめているだけ 誰か助けて わたしの恋を ある日 真夜中 訪ねてきたの 魔法使いの お助けおばあさん 人間の娘に 変えてあげるよ 二度ともとには 戻れないがね 戻ることなど 望みはしない 彼のところに 行ければいいの cu cura pa cu cura 魔法の杖が cu cura pa cu cura 妖しく光る 彼に近づき 言葉をかけた わたしが誰だかわかりますか?と 彼はうなずき なぜだと叫んだ ほんとにきみを愛してたのに 人間なんて寒気がするよ 君を返して 人形のきみ cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 心が割れる cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 世界が割れる | |
第2の夢・骨の駅谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 山奥の 小さな駅に とまったら 青い空気を ごらんなさい 青い空気は 骨が好き あなたの骨を 食べてしまいます 青い空気は 骨が好き あなたの命を 食べてしまいます 山奥の 小さな駅に とまったら 暗い緑を ごらんなさい 暗い緑は 骨が好き あなたの骨を なめてとかします 暗い緑は 骨が好き あなたの命を なめてとかします (すてきなごちそう) 忘れている 幼い頃 神社の森の暗がりで 約束したことはないか? 思い出せないことはないか? 来てはいけない骨の駅 忘れていた骨の駅 吸い寄せられた 古い力に 山奥の 小さな駅に とまったら のぞきこんでは いけません かたく目を閉じて 早くこの駅を 通りすぎるのを 待ちなさい 山の奥へとつづく細道を ホームに降りて ふらふらと 歩き出してはいけません | |
ねこ曜日岩男潤子 | 岩男潤子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 斎藤ネコ | ねこ曜日 何もしない ねころんでまどろむだけ あなたのひざ 温かい ほかに何もいらない にぎやかな表通り 飾りたてたお店より ふたりすごすこの部屋が わたしたちの一番 広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ 広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても ねこ曜日 何もしない ねころんで日ざしの中 ややこしい仕事のこと 今は忘れていよう 甘えてね ねこのように 首筋をなでてあげる 静かに夜のとばりが 部屋をつつむ時まで 広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ 広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても |
第5の夢・そっくり人形展覧会谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | そっくりだけどちがう そっくりだけどちょっとね どこがどこがちがうの? よく見てごらん 目がふたつ 鼻ひとつ 口ひとつで 耳ふたつ まる顔で 面長で ちょっぴりタマゴ型(ホー) そっくりだけどちがう ちがうけど平気 なぜなぜ平気なの? そっくりだから こっそりととりかえて にっこり笑えばわからない わたしでもあなたでも 誰でもかまわない(エー) そっくりだけどちがう そっくりだけどちょっとね どこがどこがちがうの? あててごらんよ ほんものはひとつだけ チャンスはたった一度だけ まちがえて選んでも つれて帰らなきゃ(マー) まちがえたその人が 死ぬまできみのもの まちがえたその人が 死ぬまできみのもの そっくりだけどちがう ちがうけど平気 なぜなぜ平気なの? そっくりだから |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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そっくりハウス谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 栗原正己 | 真夜中 目がさめた おへやのまん中に 小さなおうちがありました わたしの住んでいる おうちとよくにてる やねもとびらも かべの色も そっくりハウス どこからきた そっくりハウス ここにある そっくりハウス 何から何までおんなじおうち まどからのぞいたら 小さなおとうさん 小さなテレビを見ているよ 小さなおかあさん 小さなテーブルで 小さな花びんに花をいけた そっくりハウス あかりが消えた そっくりハウス 夜がふける そっくりハウス きこえてくる しずかなねいき 小さな子どもべや 小さな女の子 わたしとおんなじパジャマをきて こちらにせを向けて 何かをのぞいてる ほんとに小さな 小さなまどを そっくりハウス おうちの中に そっくりハウス うちがある そっくりハウス その中にまた おんなじおうち そっくりハウス おうちの外に そっくりハウス うちがある そっくりハウス その外にまた おんなじおうち |
七角錐の少女谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 完全な円錐の形したきみの家 透きとおる藍色の夜空めざし のびていく きみの家は高く高く 細長くのびていき 今やそれはひとすじの 銀色の糸のよう 僕は今歩いてる きみの家につづく道 完全な直線の 幅のないこの道を 歩いても歩いても たどりつけぬきみの家 時は白く凍りつき 距離は無限の罠の中 七つの星に飾られた 七角錐の少女 日がな一日 はかりつづける 自分の辺の長さ 闇の中 光る鏡が映しだす不等辺 完全な円錐に隠された その姿 どうしても耐えられない きみは決して認めない 誇り高いきみの家は 空をめざしのびていく 七つの城に守られた 七角錐の少女 いつまできみはそこにいる いつまで窓を閉じて 歩いても歩いても たどりつけぬきみの家 愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ 叫んでも叫んでも とどかない僕の声 愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ 歩いても歩いても たどりつけぬきみの家 愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ 叫んでも叫んでも とどかない僕の声 愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ |
パラソル天動説谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 僕らのまわりを 月が回る 星が回る 太陽が回る くるくる休みなく 彼らが回ると同時に 僕らもまた回っている 互いにそれぞれ回って それぞれめまいを起こして 足がもつれてる ふらふら揺れてる 宇宙の船酔い 天空抜けて落ちていく 月と太陽の軌道 斜めに横切って メガネが回ってる 一日ひとまわり メガネはきみの忘れ物 きのう会社に忘れてきた きみが忘れたものはなぜか 次々空を回りだす 帽子に手鏡 スカーフ ボールペン 読みかけの本に 花柄のパラソル…パラソル… それはきみの誕生日に 僕があげたプレゼントさ 「日傘すごくほしかったの ぜったい大事にするからね」って 言った次の日 駅に忘れてきた もうあげないよ 日傘あげないよ それはそれとして すごいことに気がついたんだ パラソルが仮に 動いていなくて 他のあらゆる天体が そのまわりを回っている そう考えると 全てが驚くほど単純になる くわしい説明は省略するけど 要するに 僕の愛はとてつもなく深いっていうこと きみを抱きしめて 宇宙の井戸から 天空抜けて落ちていく | |
水晶散歩谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 僕は探していた 姿を消した子猫 歩いているとふいに 知らない人が僕に 「ねえ君 頼みがある わしは水族館の 館長をしてる者だが 水族館から逃げ出した 砂版魚を全部つかまえないと帰れない どうかこの時計を 水族館の者に渡してほしい」 僕は時計を受け取り 街へと歩いていく 「水族館はどこにありますか」とたずねた 「ねえ君」と男が言った 「もしかしたら君は 水族館にその時計を 持って行くんじゃないのかい」 「どうしてそのことを」とたずねると男は 「俺も前 水族館の館長をしてたから」そう答えた 街の真ん中 煙を噴く山 地理学者がいる これで8日目 8日間も地理学者 あいつは運がいい 僕はやっと水族館に着いて そこにいた人に 「館長さんに頼まれて来ました」と言うと彼は 「館長はわたしですよ あなたが会ったその人は おそらく時計屋です 館長になりたがってる こんなふうに次々 時計をよこしても それで館長になれるわけもないのに こんなふうに次々 時計が届いて それで館長になれるわけもないことは 知っているのに 知っているのに 知っているのに」 |
おひるねしましょう石田よう子 | 石田よう子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | おひるね しましょう こねこになって ひざの うえで おやすみなさい こねこの ゆめは どんな ゆめかな しっぽが はえてる おひさまの ゆめ おひるね しましょう ちょうちょになって はねを たたんで おやすみなさい ちょうちょの ゆめは どんな ゆめかな ひらひら そらとぶ たんぽぽの ゆめ おひるね しましょう さかなになって うみの そこで おやすみなさい さかなの ゆめは どんな ゆめかな おしゃべりが すきな かいがらの ゆめ おひるね しましょう ちきゅうになって まわりながら おやすみなさい ちきゅうの ゆめは どんな ゆめかな かみさまが たべた みかづきの ゆめ | |
ピヨの恩返し谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 栗原正己 | よくお休みのところ ちょっと失礼しますね いえ、そのまま 寝たまま どうぞそのままで 今まで言えなかった ひみつの打ち明け話 目を覚まさず寝たまま 聞いてくださいね 実を言えばわたし ええ、あなたの妻ですが これにはいろいろと 深いわけが 事情が 何と言ったらいいのか… あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし お薬ぬってくださって お水飲ませてくださって おいしいトウモロコシやキャベツ お豆もいただいて お布団に入れてくださって 背中をなでてくださって 命助けてくださって ありがとございます 突然いなくなって 心配かけてごめんなさい あなたに恋をして つらくてピヨ 黙って家を出たピヨ あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし ニワトリになるのあきらめて 人間の姿になって あなたに会いに来るまでに 苦労もありました 会ってすぐ惹かれあって 恋人から夫婦になって ともに過ごした日々 あしたで50年 家族のために 料理 そうじ せんたく 50年 子どもたちも孫も 巣立ち 今は あなたとふたりきりピヨ 生まれてきてよかった 生きててよかったピヨ ずっと ずっと これからも あなたと生きていくピヨ あの日 雨の夜に あなたに助けられた ピヨヨ ピヨヨ そうです ヒヨコのピヨです わたし よくお休みのところ たいへん失礼しました 今まで話したことは 全部嘘ですよ ヒヨコが人になるなんて そんなわけないです そうですよ 見えますか 窓の外 月がきれいです |
月が誘う谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 栗原正己 | 月が誘う 夜の遊び 追いかけるわたしから 逃げてごらんよ 世界はただ がらんとした 道もない 壁もない 何もない迷路 走りだせばいい でも走りだせない 月が頭の上で ケラケラ笑う 自由なのに きみはそんなにも 逃げてごらん さあ今すぐ 逃げなくちゃ追えないよ 月がささやいた だけどきみは とまどうだけ 道もない 壁もない 何もない迷路 どこへでも行けるから どこへも行かず 誰でも愛せるから 誰も愛さない いつもきみは 同じ場所にいる 「時間は無限にある」きみはつぶやく 「あわてずに思い出せ あの日の地図を 子供の頃 誰かにもらった……」 そんなものは どこにもない みせかけのガラクタで ごちゃごちゃのポケット 月はきみを まだ待ってる ほらきみの心臓を ころがしはじめた |
カズオくんと不思議なオルゴール谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 蓋を開ければ カタカタと 錆びた歯車 軋ませて 見るも無残な 踊り子が 立ち上がる 飛び出た目玉 裂けた服 両手はもげて ぶら下がる 回ろうとして 回れずに 震え もがく 自分の目から 淋しさを えぐり出しては 踊り子に 貼りつけていく きみの密かな ひとり遊び 月日は流れ ある夜更け きみは静かに 立ち上がり 不思議な歌を 歌いながら 回りだした | |
道草をくったジャック谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 僕は僕の好きなものが 好きなものが好きだ それは普遍の 宇宙の摂理 僕は僕の好きなものが ぜんぶ好きだ |
愛を込めて。海谷山浩子 | 谷山浩子 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | あなたと出会ったころ コクリコの花が咲いていたことを まだ憶えてますか 古い石垣と生垣 かたむいた電信柱 黒くて重たい自転車で あなたは風になって わたしを丘の上から連れ去った あなたが旅立ったころ コクリコの花が咲いていたことを まだ憶えてますか 輝く海に浮かぶ船影 青い松の木の香り それはやっぱり悲しかったけど わたしはもう一人でも 漕ぎ出すことができると知っていた 坂道を駆け上がる潮風が 手紙を運んでくれる きっと、ずっと、あなたが あなたがどこにいても わたしはとても元気です 去年より背が伸びました わたしはいつもここにいて いまも、これから先も あなたの旅の無事を祈っています コクリコ坂から 愛をこめて |
さよならDINO谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | あの日 空から 不思議な雨が降るのを見た twi twi tu twa tu twi tu twa つぶやき 落ちてくる Plankton 鏡文字 数えきれない言葉の Plankton 幾千万 砕けて散った 言葉の きみの最後の手紙が 届くのを待っていた twi twi tu twa tu twi tu twa 明け方 道の上 Plankton 鏡文字 空を埋めた その時 全部わかったんだ きみにはもう会えない DINO さよなら 魔法の風 さよなら きみは僕の 宇宙だったんだよ きみと僕との 二億二千二百五十八万年 twi twi tu twa tu twi tu twa 瞬く 光と闇 笑いころげたジュラ紀 夢と過ぎた白亜紀 文字を覚えて書いた 謎の星の哲学 始まりのない 終わりのない 永遠の時間を twi twi tu twa tu twi tu twa きみとずっと 生きたかった 終わりはあった方が いいんだよって きみの声 聞こえるはずがない きみはいない どこにも DINO さよなら 欠けたティーカップ さよなら 夜 さよなら 僕は旅立つ 巨大なきみの背中が 僕を乗せて走る twi twi tu twa tu twi tu twa あの日のふたりを見た Plankton 鏡文字 さかさに書いたARIGATO Plankton いつまでも 僕の空で ゆれてる | |
猫のみた夢谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 栗原正己 | サンマの花が咲いている マグロの花はまだつぼみ NYANNYA NYANNYA 待ちましょう マグロの花は まだつぼみ イワシの花は花盛り カツオの花はまだつぼみ NYANNYA NYANNYA 待ちましょう カツオの花は まだつぼみ わたしの夢は空を飛ぶ 綿毛のように軽やかに 見渡すかぎりのニボシの平原 幸せ者 ジャパネの猫は さかな好き ロシアの猫は何が好き? NYANNYA NYANNYA 知りたい アラブの猫は 何が好き? ジャパネの猫は NYANNYAと鳴く チベット猫は何て鳴く? NYANNYA NYANNYA 知りたい アンデス猫は 何て鳴く? ひとみは燃える ブリの色 妖しい風にせかされて どこまで歩けば まだ見ぬトビウオ 憧れ ああ ヒラメの花は ヒラヒラと ナマコの花は眠ってる NYANNYA NYANNYA おやすみ ナマコの花は 眠ってる |
ヤマハ発動機社歌谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 鈴木恵子・橋本初江 | 谷山浩子 | 輝く富士の 嶺より高く 大空翔ける 理想の翼 世界に拡がる 高き文化は 豊かな英知の 芽生えと共に 伸びよ 伸びよ 翔べよ 世界の人が 見つめる中で ヤマハ ヤマハ ヤマハ ヤマハ発動機 青い海原 超えゆく彼方 緑の大地 希望の光 世界に輝く 高き文化は 躍進の道を 開拓く(きりひらく) 伸びよ 伸びよ 翔べよ 世界の人が 見つめる中で ヤマハ ヤマハ ヤマハ ヤマハ発動機 朝日の如く 漲る力 今日より明日へ 連なる精神(こころ) 世界を結べる 高き文化は 新しい時を 創り出す 伸びよ 伸びよ 翔べよ 世界の人が 見つめる中で ヤマハ ヤマハ ヤマハ ヤマハ発動機 | |
空のオカリナ岩男潤子 | 岩男潤子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 指を空にひたせば 心までも染まる ピポポ パポポ ピポポ パ 透きとおる青さ 空色の少年が オカリナを吹いてる ピポポ パポポ ピポポ パ 雲にこしかけて ほら 風の中 足をとめれば きこえてくる しかられて泣いている 子供たちのために 疲れたおとなたちを なぐさめるために どんなにぎやかな 街の中でも きっときこえる ピポポ パポポ ピポポ パ ぼくはここにいるよ ピポポ パポポ ピポポ パ きみのすぐそばに | |
しっぽのきもち谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | なりたいものは たくさんあるけど いちばん なりたいものは きまってる それは しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ スキというかわりに しっぽがゆれるの そよかぜふいて わたしをさそうの 「ぼくとあそぼう」 ダメよ 行かないわ わたし しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ スキというかわりに しっぽがゆれるの だけどねすこし みじかいきがする これじゃ あなたのかおが 見えないよ わたし しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ あなたが にしをむけば しっぽはひがしよ あなたがわらう しっぽもわらうよ あなたがふりむく しっぽもふりむく わたし しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ ガンバル わたしまけない しっぽのきもちよ しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ スキというかわりに しっぽがゆれるの | |
テルーの唄朝倉さや | 朝倉さや | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて 心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを 雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花はきっと切なかろう 色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて 心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを 人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう 虫の囁く草原を ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく 心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを | |
雨谷山浩子 | 谷山浩子 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 雨が遠く 街並み霞ませて 春の木々を 冷たく濡らす 窓をつたい 流れる雨だれは 泣けぬばかな わたしの涙 あぁ 流れて ひとつになって河になり あぁ 溢れる悲しみが 消え去ればいいのに 窓を叩く 雨音絶え間なく 濡れた心 かき乱すから 何も知らぬ 幼い子のように 雨に指を さしのべてみる あぁ わたしも ひとつぶの雨になって 流れ行き 海になり 空へ帰れるなら 雨 雨 雨 雨…… |
あたしの恋人谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | あたしの恋人は 飛行士で 初めての 空を 飛んだ時に 真赤な炎 吹き上げながら 落ちて来たけど 死ななかった それから今まで 生きつづけて あたしのとなりに 今もいるわ これからもずっと このままだと あたしの髪を なでながら あたしは知ってる あの人が 夜ごとの眠りに夢みるのは あの日の きらめく 風の中で 燃えつき砕ける 自分の姿 夢から醒めれば またためいき あたしのからだにしがみついて 光のかわりに暗い汗を 風のかわりにくちづけを あなたが好き あなたが好き 死ぬまで そばに いてあげるよ あなたのもの あなたのもの 死ぬまで そばに いてあげるよ | |
鯨のため息(full version)谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 憧れる遠い南 揺れ揺れる海の上 まどろむ鯨 黒光り ため息は水の香り 不思議な水のしぶき それは信じられないほど細かい それは粒子よりもっと細かい とても細かい 顔に 髪に 吹きつければ 僕も 砕けて霧に 僕は海 僕は潮 僕の中で大きく 寄せては返す波の音 憧れる遠い南 揺れ揺れる海の上 まどろむ鯨 息を吐く その息を吸い込む時 初めて知る 世界を つないでほどく そしてまたつないで またほどく そのくり返し 永遠の 香りの波 香りの力 僕は 僕を突き抜ける 僕は海 僕は潮 鯨のつくため息 それは切ない幸せな |
ハートのジャックが有罪であることの証拠の歌谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | ルイス・キャロル・日本語詩:谷山浩子 | 谷山浩子 | おまえはきみが彼に聞いた 彼女は答えた 彼はいい人だけれど わたしも僕が泳げない やつらに彼がやつは言った 出かけなかったと僕が それをわれらも知ってると彼女が思ったら 僕から彼女に1つ 彼らから彼に2つ きみから僕らに3つか4つか5つか6つか7つ それらは彼からきみに 戻ってきたよ全部 だけどほんとはもとはといえば僕の物でした。 わたしか彼女がこのことに 巻き込まれた時 彼はそなたが彼らを釈放されたよ僕たちも 俺はきみを彼女が癇癪を起こす前まであなたは 彼と我々とそれの間の邪魔な奴って 彼女の一番好きな 彼らのあれらのそれら そのこと絶対言っちゃいけない あいつにも他の誰にも 僕とわたしとおまえとそなたとわしとの秘密 そうさほんとはもとはといえば最初から終わります。 | |
双子の鳥谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 風から生まれた 双子の鳥がいた 生まれた時から 一緒に生きていた 赤い実 青い実 ふたりで分けあって 同じとき笑って 同じとき泣いたよ やがておとなになり ふたりは別々に 小高い山の上へ 深い森の奥へ それでも心は いつもつながってた 同じとき眠って 同じとき目覚めた 空へと帰る日が ひとりにおとずれた 姿が見えない 呼んでも声はない こんなこと 今まで 思いもしなかった ひとりはうずくまる 夜は暗く長く 風から生まれた 双子の鳥が飛ぶ 真っ白な翼と 透明な翼が 重なり よりそい 大空飛んでいく 泣かないで ぼくはいつも きみの中にいるよ ふたりの翼が 明日へと飛んでいく 生きていけ ぼくはいつも きみの中にいるよ |
手品師の心臓谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | さあカードを裏返すよ よく見てごらん 裏返すよ 手品師はそう言ったきり カードを持つ手をとめてる カードの裏に何があるのか 息をつめてみつめる子供 カードの裏の恐るべきからくりが ゼンマイ仕掛けで地球をこわすのか? 違う! 違う! さあカードを裏返すよ 今度こそは本当に 手品師は長い指を翻した 目にもとまらない早業 カードの裏に貼り付いている それは何だ? 息をしている 赤くて黒い ヌメヌメと柔らかい 知らない星の生き物のよう 違う! 違う! それは彼の心臓 手品師は言った これはきみのもの ぼくの命 きみにあげる 指先でそっと 触れてごらんほら こわくないよ 抱いてごらん 抱いたら次は 口に入れてみて きっときみは 夢中になる からくりはそこだ それが彼の罠 だけど子供は何も気づかない さあもうきみは逃げられない このぼくの心臓から 手品師はそうつぶやいて 突然すべての動きを止めた ゼンマイが切れ 動かない手品師が 転がる床に 矢印がある お帰りはこちら 指し示す方向に 出口のドアがない 壁だけがある ここは ここは 逃げていった彼の夢の迷路の中 | |
素晴らしき紅マグロの世界谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 幸せの予感 それは紅マグロ お口の誘惑 それは紅マグロ ピチピチのプリプリで ほどよく締まってジューシーで ひと口かめば脳天突き抜け 広がる旨味 誰もがほほえむ そんな紅マグロ つぶらな瞳 そんな紅マグロ できることなら紅マグロと お手々つないで歩きたい 紅マグロの誕生日に お呼ばれしたい ああ呼んでいる ものすごく呼んでる わたしのこの道は マグロへつづく道 ああ呼んでいる とめどなく呼んでる わたしのこの道は マグロへつづく道 そのままで食べたい でかい紅マグロ かかえて食べたい 重い紅マグロ できることなら紅マグロのおうちに住みたい 暮らしたい 壁も畳もお風呂もベッドも 全部紅マグロ ああ呼んでいる ものすごく呼んでる わたしのこの道は マグロへつづく道 ああ呼んでいる とめどなく呼んでる わたしのこの道は マグロへつづく道 | |
不眠の力谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 恋する人は眠れない 恋する人は眠れない 真夜中に 天井をとおして星を見る 星はわたしの瞳の レンズに降りてくる それは世にも恐ろしい 星座のかたち それは世にも恐ろしい 殺戮の暗号 恋する人は眠れない 恋する人は眠れない 明け方に彼の家のまわり 5キロ四方 いちめんの砂漠になる 人は死に絶える 鳥も獣も魚も 水も緑も 干涸びて崩れ落ちる 砂はサラサラと そして砂漠はさらに ひろがりつづける 消える街 渇れる海 やがて彼の美しい 死骸の上に 自由になった わたしの心がかがみこむ 一度だけのくちづけの 夢をかなえるため すべては死んだ わたしのすべては死に絶えた 誰かわたしに眠りを 安らかな眠りを 眠れぬかぎり砂漠は どこまでもひろがる 誰かわたしに眠りを 安らかな眠りを 眠れぬかぎり世界は やがて廃墟になる たとえ宇宙を滅ぼす力を手にしても あなたにとどかない 想いはとどかない 大きく開いたままの目に 星座は焦げつき 瞳の黒いガラスが 静かにひび割れる | |
ジリスジュリス谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | 走る走るジリス ジリスは地上リス ララ ジュリス ジュリスは樹上リス ララ ジリス ジリスは地上リス ララ ジュリス ジュリスは樹上リス スキサスキサ ジリス ジリスが恋をした ララ ジュリス ジュリスに恋をした なかなか 珍しいことだが 向こうも わりとその気みたい こっちへおいでよ遊ぼう 広い野原をふたりで駆けよう ダメよあたしは樹から降りたくない 遊びたいならあなたが登って 意地っ張りのジリス ジリスは登らない ララ ジュリス ジュリスも降りてこない 樹の上と下でにらみあい とても恋してる感じじゃない どうしたらいいか わからない ほんと どうしたらいいの わからない やがて西にお日さま傾いて ふたりの顔も薄れる夕方 そこへピュンと飛んだモモンガ 夜じゃないけどモモンガ よーおまえたち どうしたの どうもしないわ あっち行け モモンガ去りて どうする さてどうする 内心 これにも飽きてきた でも先に 動くのはシャクだし このままいるのも しんどいし ジリスはジュリスが好きだし そして ジュリスもジリスが好きだし あとは素直に動けばいいだけ それができれば何も苦労はない そこへピュンと飛んだモモンガ 夜が大好きモモンガ キュッと驚きジュリスは 高い枝から落ちたよ モモンガ去りて モモンガ去りて 落ちてくる彼女を あわてて ジリスが受け止めた 何もかも忘れて樹を登り 低い枝の上で受け止めた ありがとうってはにかむ彼女と 優しく抱きしめたジリスと ほんとはわざと落ちたことは 内緒ねってジュリスが目くばせ |
卵谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 卵の中で 僕は生まれた 卵の中で 僕は育った 卵の中で 僕は年老い 卵の中で 死んで腐った ような気がするほど 長い長い時が 僕の上を下を 流れて過ぎた 卵の中に 全てがある 卵の中に 世界がまるごと 座ったままで 全部手が届く 眠ったままで 全部手に入る だからまあまあ楽しい なにということもなく 壁に映る夢に 心は躍る だけどひとつだけ 気になることがある かすかに聞こえる 誰かの泣き声 胸をしめつける 悲しげなその声 昼夜途切れず いつまでも続く 卵の中で 僕は生まれた 卵の中で 僕は育った 何か違うと 思いながらも 卵の世界で 僕は生きてる 早く終わればいいと 僕は思ってるんだろう 眠ったまま幕が下りればいいと 卵の殻を 誰か叩いてる 卵の外で 何かつぶやく 風の音さと 笑ったその時 空に大きな 亀裂が走った 泣き声が響く とてつもない大音響 悲鳴のような声 耳をふさいでも 突然気づいた これは僕の声だ 胸をしめつける これは僕の声 卵が割れる 僕が壊れる こんな痛みを 僕は知らない 卵が割れる 何かが見える こんな痛みを 僕は知らない 卵が割れる 僕が生まれる どちらが夢か 僕は知らない でもこれが夢なら 全てが夢だ これが夢なら 宇宙も人も |
一枚の写真島田歌穂 | 島田歌穂 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 聞こえるよ 耳をすませば 聞こえるよ 笑うあの声 悲しい時も 淋しい時も 支えてくれた 大切な場所 懐かしい 写真の中に くもりなき 友のまなざし あの日ここから 道は分かれて 風に吹かれた それぞれの旅 どんなに遠く 離れていても いつも心に 抱いていた 闇を照らす あかりのように たったひとつの 約束のように きみがいたから 胸にいたから 歩いてきたんだ 顔を上げて 生きてゆこう 明日へと強く 生きてゆこう どんな道でも きみがいるから 胸にいるから 歩いてゆくんだ 顔を上げて | |
意味なしアリス谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 栗コーダーカルテット | キノコの上の芋虫は 淋しさを教える教授だった それじゃ始めるよと言い残して 芋虫はどこかへ行ってしまった もう二度と帰らない キノコだけ残った アリスはそこで待っていた 2時間 2ヶ月 2100万年 それでも芋虫は帰らない どうしていいのかわからなくなって アリスは試しに キノコと寝てみた それは全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる 公爵夫人はわからない 何を言われてもわからない 足し算と引き算と割り算と チェシャ猫とカボチャの見分け方は なんとかなるけど それだけじゃしょうがない なにしろなんにも聞いてない そもそも興味を持っていない 頭にきたよもう アリスは 公爵夫人の頭を持って 鍋にぶちこんで キノコと煮てみた それは全然意味がないアリス 耳のないウサギが言いました まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがくしゃみした キノコの上に陽があたる 2100万年の陽があたる いつまでもアリスは待っている いつまでも待ってる 石になって 苔むしたアリスの上にも陽があたる というのは実は言い過ぎで そんなにたいした話じゃない ほんとのアリスはアパートで 伸びすぎた足の爪を切ってる 何もない暮らしに うんざりしてただけ ダメだ全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる ダメだ全然意味がないアリス 2100万年 すわったきり まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスは動かない |
恋するニワトリ谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 栗コーダーカルテット | はれたあさの ニワトリは げんきがないの ごめんなさい トサカ サカサカ さかだちしても かなわぬおかたに 恋をし ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋 やねの上に よびかける わたしはここよ ここ ここよ だけどあの人 こっちを見ても すぐに むきをかえる クルクルと ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋 あの人 りっぱな かざみどり わたしは 小さいニワトリよ かいがらたべても てつにはなれず かいがらはじける むねの中 ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋 たびに出るのは ツバメたち おけしょうするのは ジュウシマツ にわにはニワトリ おもいをこめて ひとりでタマゴを うみました ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋 |
よく見えない子供谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | そこにいるような いないような よくわからない子供がいる そこにあるような ないような 木馬にまたがり 揺れてるような 記憶の樹海の奥深く 人のいた気配もない隠れ家 子供の姿を描いてた あの絵描きはどこへ消えた そこにいるような いないような よくわからない子供がいる まばたきひとつで いなくなり まばたきふたつで 隣にいる 戯れに言葉をかければ 返事が聞こえる 木霊のように 本当にわたしはいるのか わたしという言葉の嘘 雨が降る ブーツの中に 雨が降る 鏡の中に 雨が降る 世界の外に 雨が降る ここは光る境界線の上 そこにいるような いないような 子供がいない 子供がいる いるって いないって どういうこと? 尋ねる声が 聞こえたような 心が動かない心が 子供が動かない 声もしない 今どこにわたしはいるのか わたしという言葉はない 雨が降る 電車の中に 雨が降る まぶたの中に 雨が降る 世界の外に 雨が降る ここは暗い境界線の上 |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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恋するニワトリチャオ ベッラ チンクエッティ | チャオ ベッラ チンクエッティ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 晴れた朝の ニワトリは 元気がないのゴメンナサイ トサカ サカサカ サカダチしても かなわぬおかたに 恋をした ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋 屋根の上に 呼びかける わたしはここよ ここ、ここよ だけどあの人 こっちを見ても すぐに向きをかえる くるくると ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋 あの人りっぱな 風見鶏 わたしは ちいさい ニワトリよ 貝がら食べても 鉄にはなれず 貝がらはじける 胸の中 ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋 旅に出るのは ツバメたち お化粧するのは ジュウシマツ 庭にはニワトリ 思いをこめて ひとりでタマゴを うみました ココ コココ ココ ココ コココ 恋は 恋は 恋 | |
王国谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 歪んだ王国に ぼくたちは住んでる 歪んだ鏡を守っている 歪んだ王国の 歪んだ鏡に ぼくときみだけが まっすぐにうつる 広間にさしこむ 日射しの角度は 凍りついたように幾千年 動かない ほかに誰もいない ふたりだけの国で ヒスイの玉座に きみをそっとすわらせて やさしく きみの目に 目かくししてあげよう 白い首筋に キスをあげよう 歪んだ王国に ぼくたちは住んでる ほかに住めるところが ふたりにはない ここでだけ ガラスの美しい花が咲き 泉は歌い 風はまどろむ 広間の地下には 巨大な迷宮 ひとすじの光も 射さない闇の底 死者のざわめきと 身もだえ泣く声 錆びついた仮面と 砕かれた時計たち だけど きみは何も 知らないままでいい ふるえて お休み ぼくの腕の中で 翼ある鳥は 翼をもぎとれ 世界へと続く 通路をとざせ すべて そして ぼくたちは 王宮の床に 輝く偽りの歌を 刻みつけた 『きみを永遠に ぼくは愛しつづける きみだけを ぼくは愛しつづける』 … | |
Pyun Pyun谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 大村雅朗 | きいて 秋風わたしの恋が終わったの わたしのほうがいつでも少し片思い だけどこんなふうに終わるなんて思ってなかった 「ほんとは好きじゃなかった ごめんね」なんて カンタンな人ね Pyun Pyun その時 風が言ったの Pyun Pyun 好きだよ きみはすてきさ Pyun Pyun そら耳 それでもかまわない Pyun Pyun もう一度 まねして 彼の声 彼とあの娘が話してたのは夕暮れの 川ぞいの道 バイクをとめていつまでも 彼がみつめていた まるい瞳 くせのある髪 わたし心・体ぜんぶすててあの子になりたい Pyun Pyun その時 風が言ったの Pyun Pyun だめだよ きみが消えたら Pyun Pyun 小鳥も青空もかくれるよ Pyun Pyun 世界が毎日雨降りさ 風は気まぐれ口がうまいと知ってるわ ピエロみたいにふざけるだけよ 本気じゃない だけどこんな日には風がなぜかやさしくみえて 素直に腕をとってしまう もう少しそばにいて Pyun Pyun 秋風 耳にささやく Pyun Pyun 好きだよ ぼくのお日さま Pyun Pyun おどけて くるくるまわるから Pyun Pyun わたしは泣いたり笑ったり Pyun Pyun 秋風 耳にささやく Pyun Pyun 好きだよ ぼくのお日さま Pyun Pyun おどけて くるくるまわるから Pyun Pyun わたしは泣いたり笑ったり |
人魚は歩けない谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける あなたと街を歩いてるけど 歩くフリをしてるだけなの 鱗がざりざり アスファルトにこすれる 鱗がこすれて ぽろぽろ落ちる 黄昏 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける わたしが道でよろけるわけを あなた知らない 気づくこともない ここが海なら 困るのはわたしじゃない ここが海なら あなた溺れて死ぬでしょう 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 人魚は歩けない あなたは歩ける 帰りたいけど 帰りたくない ホタテ ナマコ 会いたいハタハタ だけどここにいる 鱗が全部落ちても あなたは海では生きていけない ヒトだから 人魚は歩けない あなたは知らない 人魚は歩けない あなたは知らない 人魚は歩けない あなたは知らない 人魚は歩けない あなたは知らない | |
SHADOWLESS今井麻美 | 今井麻美 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 町の広場 踊る影法師 誘うように 手をふる わたしのほか 誰も気づかない 主のない影 歩きだす あとをついて 月あかり野原 道はやがて途切れて ふと気づけば 影も消え失せて わたしの前に もとの町 首をかしげ 足を踏み入れた 町の中で見たのは いつもの店 見慣れた人たち すべてのものに 影がない 光さざめく 祭広場の にぎわいのただ中に あなたがいた どうかしたのと やさしい顔で ほほえむあなたにも 影がない 話を聞き あなたは尋ねた それは何のことだと まわり囲む人も口々に 影というのはどんなもの? 言われてみて わたしも気づいた 何のことかわからない わたし何を 何を言ってるの 影というのは何のこと? 祭の夜は 物の怪たちが 人の心 惑わす 不思議な夢 みていた気がする 背中で誰か 笑ってる 不思議な夢 みていた気がする わたしの声が 笑ってる | |
はじまりの丘谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | この星をつつんでる 水と大気 果てのない曇り空 眠る人魚 ざわざわと風が吹く 風が吹く 灌木をふるわせて 風が吹く 空のハープ かき鳴らして 風が吹く 風が吹く きみが来る きみが来る ひたひたと予感の波……もうすぐ会える ぼくたちを満たすのは 言葉じゃなく 鮮やかな色彩の 街でもなく のびやかに息をする 植物と 鳴きかわす 鳥の声 深々と夜をいだく 闇の蒼さ 風が吹く 風が吹く 永遠を 語り合う 退屈も 孤独もなく すべてが見える ざわざわと風が吹く 風が吹く はじまりの丘に今 僕は立つ 生まれたての 世界を見る 風が吹く 風が吹く きみが来る きみが来る 幻影の王国から すべてを捨てて この星をつつんでる 水と大気 果てのない曇り空 眠る人魚 この星をつつんでる 水のように ぼくたちも 永遠の一部になる |
こわれたオルゴール河合奈保子 | 河合奈保子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | オルゴールの箱の中に とじこめたまま 大切にして来た 思い出のかけらたち 手紙の束 古い写真 夢色ビーズ ひびわれた貝がら ガラスの子馬 まわれオルゴール まわせ思い出を tim-ti-ri-tim pan ti-ti-ti-ri-tim pan 思い出まわせ オルゴール オルゴールの箱をかかえ 街に出たのよ 突然 出逢ったの いたずらなまなざしに 吹きぬける春風 そしてめまいのように よろめいて倒れた あなたの腕の中 思わずオルゴール 落としてしまったの tim-ti-ri-tim pan ti-ti-ti-ri-tim pan 舗道に落ちた オルゴール アスファルトの上に散らばる 思い出たちは 悲しげにほほえみ わたしに告げていたわ 誰でも新しい船に 乗る時が来る このままふりむかず その人とお行きよ まわるオルゴール こわれたオルゴール tim-ti-ri-tim pan ti-ti-ti-ri-tim pan 最後の歌 きかせてくれた tim-ti-ri-tim pan ti-ti-ti-ri-tim pan さよなら わたしのオルゴール | |
PUPPY谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | いとしくて思いきり抱きしめたい ぼくたちの宝物 きみはいつも 雨の日も風の日も ゴキゲンだね 叱られてしょげるけど ゴキゲンだね スキだよPUPPY 迎えにきてくれたの スキだよPUPPY 青空と草の道 きみとふたりで帰る 恋人同士みたいに なかよく きみはまだ少年のあどけなさで めずらしいおもちゃ箱 かきまわすよ スキだよPUPPY まっすぐにかけてくる スキだよPUPPY ぼくはきれいじゃなくて きみといると少しだけ 落ちこむこともあるんだ 時には スキだよPUPPY まっすぐにかけてくる スキだよPUPPY ぼくを守るつもり からだも小さいくせに まるでナイトみたいな顔して いとしくて思いきり抱きしめたい ぼくたちの宝物 きみはいつも 雨の日も風の日も ゴキゲンだね 叱られてしょげるけど ゴキゲンだね いとしくて思いきり抱きしめたい ぼくたちの宝物 きみはいつも 雨の日も風の日も ゴキゲンだね ぼくたちといるだけで ゴキゲンだね | |
夕暮れの街角で(1975)谷山浩子 | 谷山浩子 | 泉明子 | 谷山浩子 | あなたにここで会えてよかった 知らない町で道に迷って いつもなら大好きな夕暮れ時が たまらなく心細かった あなたにひとこと告げるために 住み慣れた家をひとり出ました わがままなわたしだけどつれていってほしい たまらなくひとりが淋しいのです あなたにここで会えてよかった 知らない町はとてもつめたい いつもなら笑いながら通りすぎる ガラスの前でなぜか足をとめた あなたにひとこと告げるために 住み慣れた家をひとり出ました わがままなわたしだけどつれていってほしい ひとりで生きるのはとてもとても淋しいのです | |
ねこの森には帰れない谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から お元気ですかもう10年も 帰らないので心配してます あたしの好きな赤いきのこ なつかしい朝のそよ風 思い出したら 泣きたくなった だけど今では仕方ないこと ねこの森には帰れない ここでいいひとみつけたから ねこの森には帰れない なくした夢は もどらない きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から どこにあるのかもうわからない 海の底か雲のあいだか だけど返事を書きました ここはとてもいいところです 仕事をしてます 恋もしました 人混みの中はとても休まります ねこの森には帰れない 帰る道だっておぼえてない ねこの森には帰れない なくした歌は うたえない きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から お元気ですかもう10年も 帰らないので心配してます 思い出すなんてしたくないの 淋しいのはいやだから 淋しくなったら 電話をかけて あのひととふたり街を歩くわ ねこの森には帰れない ここでいいひとみつけたから ねこの森には帰れない なくした夢は もどらない | |
ハートのジャックがパイとった谷山浩子 | 谷山浩子 | 日本語詞:矢川澄子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | ハートの女王がパイつくり 夏の日いちにちかかってさ ハートのジャックがパイとった そっくりくすねてどろんした |
空色のメロディ~大好きなグリーンフィールド~谷山浩子 | 谷山浩子 | 水沢めぐみ | 谷山浩子 | 丘の上から 見わたせば どこまでひろがる緑 青い空 ハチとあたし よろしくね きょうから 大好きなグリーンフィールド ぬけるような 青空からメロディ 心 透き通るような… パパとママはもういないけど あたしとハチとおじいちゃん 何もかもがこれからね きょうから 大好きなグリーンフィールド いつでもあたしを やさしく包んで きっと元気になるから 涙なんてもういらない さみしい気持ちになったら 丘をかけていくわ あの空に向かって 胸にいつでも光ってる パパとママにもらった青いペンダント そっとあたしを見守ってね きょうから 大好きなグリーンフィールド あたしの回りの みんながきらきらと いつもかがやいているの 大好きな あたしのグリーンフィールド あたしのグリーンフィールド | |
ポプラ・ポプラ谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | ポプラ・ポプラ 春 夏 秋 冬がきて また春がくる ポプラ・ポプラ いつも見てる 駅からの通学路 ポプラ・ポプラ 白い息が 「おはよう」と 追いこしてゆく きょうは少し うつむきがち 思わず 頬をそめた ひとりの人の色に 世界がそまる 一日その人だけ みつめて過ぎてゆく ポプラ・ポプラ そんなふうに 自分が変わっていくのが なんとなく 悲しい気持ち 心が とまどってる いつのまにか 彼の前で わたしの声 あまえている 友だちに 知られたくない わたしが わたしじゃない 放課後の窓ぎわの 気ままなおしゃべり 友だちの輪の中で 笑いころげていた ポプラ・ポプラ あの自由な 日だまりのような時間が 永遠に つづいていくと わけもなく 信じてたの 透明な水のような きのうが終わる 嫌いにならないでね 恋をしたわたしを 風に向かい 空に向かい まっすぐに背すじをのばす ポプラ並木 見上げている やさしい人とふたり ポプラ・ポプラ 春 夏 秋 冬がきて また春がくる ポプラ・ポプラ いつも見てる 駅からの通学路 ポプラ・ポプラ いつも見てる 駅からの通学路 | |
あやつり人形谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | あたし 悲しいあやつり人形 あなたはあたしの 人形使い いくら逃げても すぐにひきもどされて 泣きながら 泣きながら あなたの腕の中 人形小屋の幕が上がれば まぶしいライトに 照らされながら あたしは踊るの あやつり人形 あなたのつくった 舞台の上で 何度も思った あなたを殺せば あたしはひとりで 歩けるかしら だけど かぼそい こんな腕では ナイフひとつも 握れはしない あたし 悲しいあやつり人形 あなたはあたしの 人形使い いくら逃げても すぐにひきもどされて 泣きながら 泣きながら あなたの腕の中 あなたはいつも 片手間にしか あたしの糸を たぐり寄せない あなたはいつも よそ見している あたしひとりが 踊りつづける 愛しているわと あたしが言えば 愛しているよと あなたも答える 不思議なものね あたしとあなた ひとつの言葉が こんなにちがう あたし 悲しいあやつり人形 あなたは あたしの人形使い いくら逃げても すぐにひきもどされて 泣きながら 泣きながら あなたの腕の中 ある日気づくと あなたいなくて あたしひとりが 踊っていたわ あなたの動かす くせのとおりに あたし それでも 踊っていたわ あたし悲しい あやつり人形 人形使いの指をはなれて ひとりになっても どこへも行けない いつまでも いつまでも あなたの影の中 | |
想い出駈けてくる谷山浩子 | 谷山浩子 | 武田全弘 | 谷山浩子 | 引き出しを一つ開けても ほら想い出駈けてくる あなたのシャツにつけたこれはあの残りの刺繍糸 なつかしい映画の様に ほら想い出駈けてくる 指からすべり落ちた写真はあの朝の海 こうして部屋の片付けしても 終わりそうにないの あなたと過ごした幸せがわたしの指を止める 逢いたい それさえもう夢 二つの想いが心を流れてる コーヒーの匂う街角 ほら想い出駈けてくる 背中で今あなたが 淋しいかどうかきいたみたい 振りむけばあの日の二人 ほら想い出駈けてくる わたしは愛を急ぎ あなたを重くさせてた 一人で街を歩いていても 行くところがないの 淋しい落葉が散る道で あなたが目かくしする 逢いたい それさえもう夢 今頃わたしは自分を捜してる 今頃あなたを静かに愛して 自分を捜してる | |
月日の鏡谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 鏡の中にうつっている いつものわたしは なんにも飾りのない素顔 こっちを見てる そこにね つけましょう ホホエミという名前の淡いルージュを きれいだけど 少しへんな気持ち それから 上目使いに見る おどけなさのチーク 髪には無邪気さを編み込む 細いリボン そしてね 鏡にむかって言うの こんにちは これがわたし わたし わたし たぶん これがわたし 鏡の中にうつっている いつものわたしは 飾れば飾るほど素顔に なぜか見える 嘘かな ほんとかな いつのまにか わからなくなる どうしてそんな顔してるの わたし わたし 嘘かな ほんとかな いつのまにか記憶が消えて しあわせ わたし わたし たぶん これがわたし | |
O YA SU MI谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 鳴海寛・松下誠・山川恵津子 | おやすみ あしたはきっと あのひとに会えるよ おやすみ あしたはきっと やさしくなれるよ こんな夜にひとりぼっちで 目覚めていてはいけない おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる おやすみ 今夜どこかに 眠れない人がいる おやすみ 今夜どこかに 泣いている人がいる だからそうさ ひとりじゃないよ わたしの声がきこえたら おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる おやすみ 悲しい時は 幸せのふりをして おやすみ 悲しい時は 子供の頃のように 好きな歌や夢のカケラを 枕もとに並べてごらん おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる だからそうさ ひとりじゃないよ わたしの声がきこえたら おやすみ おやすみ 今はすべてを忘れて |
わたし帽子谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | わたし帽子 あなたに似合う あなた人間 わたしに似合う 世界でいちばん似合う わたしたち いつも一緒 どこへ行くのも 買物も 散歩の時も あなたのそばで 生きてるわたし 午後の陽射し はしゃぐ坂道 ふいに風が吹いて わたしは飛んだ 風に こころころころころがる 坂をころころころがる 追いかけてきてくれる あなたの手が 好きだよ ある日ふと 足がとまった あなたじっと あの子を見てた 見つめあうふたり 時が停まった 風が吹いて わたしは飛んだ 風が吹いて 舗道に落ちた あなた気づかない あの子に夢中 ねえ気づいて わたしここだよ ねえ気づいて あなたの好きな帽子 風に こころころころころがる ひとりころころころがる 追いかけてつかまえて だけど声も とどかない こころころころころがる ひとりころころころがる 遠く離れてしまった もうあなたに 会えない |
天使のつぶやき谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 原田良一 | 淋しく雨が森をつつんで こずえをわたる 小鳥の声も 冷たくとざされ 白い空から 聞こえてくるの 遠い昔に 愛をなくした 天使のつぶやき 「ああ 何もかも 消えていくよ ああ 銀色の僕の涙といっしょに」 どんなに強く 愛していても いつかはきっと さめてしまうわ むなしいものなの 「ああ 何もかも 消えていくよ ああ 銀色の僕の涙といっしょに」 涙をうかべ ひとりぼっちの 天使のように わたしもいつか ひとりになるのね |
FANTASY豊崎愛生 | 豊崎愛生 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | それは不思議な物語 虹の絵の具で描いた リアルよりリアルなファンタジー 遠い昔の恋人が 生まれ変わって 何度でも めぐり合う定めの縁(えにし) 笑わずに 信じてね わたしときみのてのひらを合わせて 感じて 空を飛べる力を 時を超える力を ふたりなら持てるはず ダンボールとセロファンのタイムマシンで 旅に出よう 奇跡のように現れた ふたりの愛の科学反応 見えないものが見えてくる 全力で 信じてね ふたりの出会い 始まりの時へと さかのぼる 小さな細胞核と 走るミトコンドリア 見つめあうアンモナイト 魚 トカゲ 何度でも わたしたち 恋したね 大丈夫 信じてね わたしはきみの きみはわたしの ドア 開く鍵 ファンタジー ここから先は ファンタジー 2人が作る未来は 真っ白な地図 紙で作ったドラゴンの背に乗って 旅に出よう 空を飛べる力を 時を超える力を ふたりなら持てるはず 紙で作ったドラゴンの背に乗って 旅に出よう どこまでも 果てのない 世界へと |
公爵夫人の子守唄谷山浩子 | 谷山浩子 | 日本語詞:矢川澄子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | かわいいぼうやはどなりつけ くしゃみをしたらひっぱたけ 大人をこまらせるためにこそ くしゃみしているだけだもの ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ わたしゃぼうやにきびしくて くしゃみをすればひっぱたく この子コショウが大好きで どうせよろこんでいるだけさ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ ワーウ |
旅立ちの歌MEG | MEG | 谷山浩子 | 谷山浩子 | AQ Ishii | 東の空は 夜明け間近 誰にも告げず 家を抜け出した まだ醒めやらぬ 街をあとに 海へと続く ひとすじの道 ここからはひとりきり 孤独な旅が始まる わたしを包み 育ててくれた 暖かな手に 別れ告げて おだやかな日々 幼馴染 笑いこぼれる 南向きの窓 できることなら このままずっと ここにいたいと 願っていた でも大きな世界へと 心はもう急いでる 誰のためにか 何のためにか わからぬままに 漕ぎ出す舟 風叫ぶ海原へと 心はもう急いでる さよなら みんな さよなら 歌 さよなら いつか 帰る日まで さよなら みんな さよなら 街 さよなら いつか 帰る日まで |
ハーブガーデン谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 風邪をひいたら エルダーフラワー ラベンダー タイム マーシュマロウ からだを温めてね ラベンダー タイム マーシュマロウ すぐに横になって ゆっくり休んでね 少しでも食べて 力をつけてね 風邪をひいたら カモマイル ヒソップ セージ ローズマリー じゅうぶん睡眠をとってね ヒソップ セージ ローズマリー できるだけ何度も うがいをくりかえし 汗をかいたなら すぐに着がえてね 少し退屈でも 静かに寝ていてね 遊びに行くのは 元気になってから 風邪をひいたら エルダーフラワー ラベンダー タイム マーシュマロウ 夢の中で遊ぼう ラベンダー タイム マーシュマロウ わたしたち待ってるよ ヒソップ セージ ローズマリー 夢の中で会えるよ ヒソップ セージ ローズマリー |
天の貝殻谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | いく度目の春か 帰らない あのひとを待つ 湖の家 しゃんしゃん 水面に しゃんしゃん 雨降る 千のさかなが はねる水音 しゃんしゃん 心も しゃんしゃん ぬれるよ かわかない わたしの涙 時が過ぎれば 悲しみも うすれるものだと 誰が言った しゃんしゃん 毎日 しゃんしゃん 雨降る 天の貝殻 あのひとの鈴 しゃんしゃん 聴こえる しゃんしゃん わたしを 呼んでいるのか 遠い空から しゃんしゃん 毎日 しゃんしゃん 雨降る 天の貝殻 あのひとの鈴 しゃんしゃん 行きたい しゃんしゃん 行けない ゆれゆれる わたしの小舟 | |
空の終点谷山浩子 | 谷山浩子 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 空に終点はあるのかしら どんな道も終点があるでしょ 大地にも終点があるわ 海にも終点があるはずよ 終わりがないものってあるのかしら 夜が来て一日は終わるでしょ どの季節にも終わりがあるわ わたしの命もいつか 空には終点がないって あのひとはいう 空はずっとずっと続いて どこまで行っても終わりがないと 空に終点はあるのかしら それを確かめにいきたい あの人と あの人と 飛んでいきたい 空の終点があるところまで | |
ひとりぼっちのサーカス石川ひとみ | 石川ひとみ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | あなたが帰ったあとの 私の部屋には 飲みかけワインと 散らかしたままのトランプ ごめんねと言って帰った ごめんねと言ってあなた しんと静かな真夜中は いつも決まってひとりぼっち さあ目をさませ 人形たち さあ目をさませ ナイフに鏡 さあ目をさませ ひとりの部屋の 午前零時のお祭に あなたを乗せた終電車 ホームをはなれる頃 ぽつんと座って 私 涙をこらえてる ごめんねと言って帰った ごめんねと言ってあなた 今夜はどんな嘘をつくの 何も知らないやさしい人に さあ目をさませ 人形たち くだけた心 つつんでおくれ ひとりの部屋の ひとりサーカス せめて涙のかわくまで ラララ…… さあ目をさませ 人形たち くだけた心 つつんでおくれ ひとりの部屋の ひとりサーカス 朝が来るまで 踊らせて | |
意味なしアリス谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | キノコの上の芋虫は 淋しさを教える教授だった それじゃ始めるよと言い残して 芋虫はどこかへ行ってしまった もう二度と帰らない キノコだけ残った アリスはそこで待っていた 2時間 2ヶ月 2100万年 それでも芋虫は帰らない どうしていいのかわからなくなって アリスは試しに キノコと寝てみた それは全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる 公爵夫人はわからない 何を言われてもわからない 足し算と引き算と割り算と チェシャ猫とカボチャの見分け方は なんとかなるけど それだけじゃしょうがない なにしろなんにも聞いてない そもそも興味を持っていない 頭にきたよもう アリスは 公爵夫人の頭を持って 鍋にぶちこんで キノコと煮てみた それは全然意味がないアリス 耳のないウサギが言いました まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがくしゃみした キノコの上に陽があたる 2100万年の陽があたる いつまでもアリスは待っている いつまでも待ってる 石になって 苔むしたアリスの上にも陽があたる というのは実は言い過ぎで そんなにたいした話じゃない ほんとのアリスはアパートで 伸びすぎた足の爪を切ってる 何もない暮らしに うんざりしてただけ ダメだ全然意味がないアリス 何をやってるのかわからない まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスがそこにいる ダメだ全然意味がないアリス 2100万年 すわったきり まるで全然意味がないアリス 意味がないアリスは動かない | |
瞬間谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 夢をみた ひとすじの道が 空の中へつづいている 日がさして輝いた 空にゆらめく街がある 空に流れる川がある 遠い記憶のかたすみの路地に 子供がかくれている うずくまるきみをみつけたよ 空の街の雲のショーウィンドウ 忘れてた あの時に 何か約束をしたんだ 何か大事な約束を どこへ あれからぼくたちは どこへ はぐれてしまったのか ふりむけば 街中の 窓が幾千のガラスを 窓が金色のガラスを ふいに激しく震わせる ぼくの心をたたいている | |
金色野原谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 寺嶋民哉 | あなたの声がする かわらぬやさしい声 どんなに離れても もう二度と会えなくても わたしのそばにいる 見守るように 寄りそうように 生きてゆくわたしの 道を照らす あなたの光 わたしの中にいる たくさんの心たち やさしくて意地悪 強くて 淋しがり屋 めぐりめぐる心 きょうは雨にうなだれても 明日はきっと青空 どこまでも 澄んで広がる 金色に輝く 野原にひとり立てば 花も木もわたしも あなたに抱かれている 悲しむことはない 生きること 死んでゆくこと 命は響きあう 時を超えて わたしの胸に あなたの声がする かわらぬやさしい声 大きくなりなさい 豊かになりなさい あなたの声がする |
冬の果実~グレアム~谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | ボクの胸 まるで 固すぎた果実 このままでいれば 誰にもわからない わからないままで 朽ちて行けたのに 誰かがボクを口に含んでみる 白い歯を立てる ボクの痛みよりも 彼のとまどいが 胸に突き刺さる このままでいれば このままでいれば 何も見ずに 何も聞かずに 何も 何も このままでいれば このままでいれば 生きて行けたはずなのに ボクの腕の中 とびこんだきみは 傷ついた小鳥 かすかな気配にも おびえた目をして ボクに しがみつく つめたいからだを あたためておくれ きみのかぼそいその両手で 抱いておくれ 凍えた心を あたためておくれ 今は寒い冬の中 |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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空の駅谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | ふと目を上げれば 汽車のない線路 線路のない駅 駅のない駅長 ひとつの蜜柑を わたしに差し出して 駅長は言った 「この靴をはきなさい」 野原にぽつんと わたしは立ってる うつむく背中を 過ぎていく雲の影 ふと目を上げれば 空はいちめんの 大根畠が どこまでも広がる わたしは歩いた 空の道ひとり 歩いて歩いて 消えていく心 夢で歩いた町を 目覚めても歩ける 夢で愛した人を 目覚めても愛する はるかな地平線の 彼方で笑う人を 届かぬ地平線の 彼方で手を振る人を ひとつの蜜柑を わたしに差し出して 駅長は言った 「さあきみの鞄だ」 ひとつの蜜柑を わたしに差し出して 駅長は言った 「さあきみの帽子だ」 |
MORNING TIME谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | テーブルの上 ささやきかわすグラスとティーカップ 視線をそらすオレンジマフィン おかしな朝 カタンと音たてて倒れた机の写真 ふりむけばすぐ後ろで 誰か笑い声が 何か隠れている 何を隠している? 何もかもいつもと同じふりをしてる 単調な声繰り返してるテレビのニュース 確か前にもきいたことがある 何回も 鏡のすみを知らない人の影が横切る 心のすみを記憶の影がふいに横切る 何か忘れている 何を忘れている? 突然 部屋中の時計が鳴りだした 時計の針は嘘をついてる 過去は未来に 未来は過去に 誰かがぼくの耳もとでそっとたずねている これはほんとにきょうの朝か きのうじゃないか? 答はどこかカーテンの陰 本棚の裏 手あかのついたページのすみに走り書きが 何か忘れている 何を忘れている? どこか遠い場所で 記憶のベルが鳴る | |
さよならのかわりに新垣勉 | 新垣勉 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 僕の手に触れてみて きみの手とひとつになる 静かにかよいあうもの これが生きている温かさ どんなに離れても きみをずっと覚えている どこにいても 信じていて 僕はいつもきみと生きている 会えない朝も昼も 疲れて眠る夜も 生きていく街の中 たたずむ人混みの中 見上げればそこには空がある きみと同じ空を見る 何を見ても聞いても きみのことを思うだろう いろんなことがあるたび きっときみに語りかけるだろう かわいた風の中で やまない雨の中で どんなに離れても きみをそばに感じるだろう 淋しいかい 僕も同じだよ だけどもう歩き出そう 心で抱きしめるよ さよならのかわりに 僕の手に触れてみて きみの手とひとつになる 静かにかよいあうもの これが生きている温かさ どんなに離れても きみをずっと支えている くじけないで 信じていて 僕はいつもきみと生きている くじけないで 信じていて 僕はいつもきみと生きている | |
恋するニワトリ増田直美 | 増田直美 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石川大明 | 晴れた朝のニワトリは 元気がないの ゴメンナサイ トサカサカサカ さか立ちしても かなわぬお方に恋をした ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋 屋根の上に 呼びかける わたしはここよ ここ ここよ だけどあの人 こっちをみても すぐに向きをかえる くるくると ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋 あのひとりっぱな 風見鶏(かざみどり) わたしは小さい ニワトリよ 貝がら食べても 鉄にはなれず 貝がらはじける 胸の中 ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋 旅に出るのは ツバメたち お化粧するのは ジュウシマツ 庭にはニワトリ 思いをこめて ひとりでタマゴを うみました ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋 |
メリーメリーゴーラウンド谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | みがかれた ガラス窓こえてくる 陽ざしに抱かれ あなたとゆれている ビルの窓から ある日虹を見た はばたく幻の 白い木馬を メリーメリーゴーラウンド うたうよ メリーゴーラウンド あなたとわたしをのせながら 時が走る うとうととまどろむ その人の くちびるに永遠が 羽根をやすめる 指をふれれば すぐにとび去って あなたの寝顔が 少しつかれてる メリーメリーゴーラウンド うたうよ メリーゴーラウンド あなたとわたしをのせながら 時が走る さっき明け方の夢の中 あなた少年の顔をして 楽しかったよなんて 忘れないよなんて わたしを抱きしめて 涙ながした ねえ どうして泣くのよ どうして おかしいわ 大声で怒って目がさめたの となりを見るとあなた すやすや眠ってる 思わず胸をなでおろしたけど あなたといても いつでも胸の中 からっぽの椅子ひとつ黙りこむ ある日見上げる 空にそびえ立つ 夕陽に輝く 白いたてがみ メリーメリーゴーラウンド 急ぐよ メリーゴーラウンド 急いで あなたをつれて行く 笑いながら メリーメリーゴーラウンド 急ぐよ メリーゴーラウンド 急いで あなたをつれて行く 時の彼方 | |
箱の中にいる谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 暗闇の路地を7つ折れて 自分が今どこにいるのかも わからなくなった きみの前に 不意に現れた 古い道具屋 欠けた壺や 変な彫刻 瓶の中の蛇 歯抜けのタイプライター 耳をすませば かすかな音が 廊下のつきあたり 床の暗がり 僕はここにいる 箱の中に 遠い昔から きみを待ってた 何百何千万回も 電話をかけた 何百何千万回の 間違い電話 やめてください 間違いです あなたは誰? 間違いです 僕はきみを 呼び続けた いつも答は 間違いです でも 今夜きみは来る 必ず来る 月の指先に 操られて フラフラ近づく 気配がしてる ついについについに今夜 きみに会える! 愉快なサーカス 大好きだろう? 虹色テント 弾むジンタ そうだここに 全部そろってる(嘘だけどね) 虎 象 ポニー 真っ二つ美女 僕はここにいる 箱の中に 宇宙の初めから きみを待ってた 胸のワクワクが 止められないよ! 息が荒くなる! 気が遠くなる…… 気がつけば 朝の日射しの中 瓦礫を枕に 寝てた中年男 見たこともない国 知らない言葉 ここはどこなんだ 俺は誰なんだ…… |
吟遊詩人の森谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | わたしの知らない森の中で あなたは空を見上げてる わたしの知らない森の中で あなたは枯れ枝をふんで 木の葉とおしゃべりしたり やさしく気ままな遊び 涙を流す 淋しがり屋 たったひとり世界の中 わたしの知らない小さな町に あなたの歌が今日もまた 煙草のうすいけむりのように 季節の中にとけて行く あなたの 瞳はいつも 遠いふるさとを見ている 世界が消えても あなたの森は いつまでも消えはしない 都会の風に 吹かれて 姿を変える前の 生まれたてのあなたの歌が わたしにきこえてきます。 あなたの眠る森の中で わたしも夢を追いかけて 時には立ちつくしてみたい すきとおる風の中に | |
八日市場特別支援学校校歌谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | はれた日には まどをあけよう きらら きらら えがおが光る ともだち げんきかな お日さま げんきかな 八日市場特別支援学校 雨の日には おはなししよう きらら きらら 心が光る ともだち げんきかな せんせい げんきかな 八日市場特別支援学校 かなしいときは なまえをよんで うれしいときは いっしょにわらう ともだち そばにいる 歩こう かたくんで 八日市場特別支援学校 | |
なつかしい朝谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | なんにも言わない海よ おまえはいつも見ていた 人の世界の争いごとを 流した涙のことを 遠い遠い昔から おまえはみんな見ていた 今も静かなそのまなざしを わたしたちにむけている 忘れられる そんな気がする どんな悲しい きのうのことも 子供の頃に感じたような あのまぶしいしあわせが 帰ってくる 帰ってくる なつかしい こんな朝は きのうまではうす暗い 闇の中にひとりきり あしたのことも信じられずに うつむいていたけれど 心ひらいてみれば 風はあの日とおんなじ ひさしぶりだね また会えたねと 耳もとでささやいてる 鳥がうたう 草木が萌える 季節のかおり ふりまきながら 子供の頃に出会ったような あのすなおなときめきが 帰ってくる 帰ってくる なつかしい こんな朝は | |
トライアングル谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 悲劇のトライアングル おどけてゆがんでる おかしなかたちね いつでもわたしたち 3人 ドライブ 3人 海辺の町 午後のお茶を飲む 彼と彼と彼女 子供の仮面をかぶって笑ってる ほんとの気持ちを 言えないわたしたち 悲劇のトライアングル どこでまちがえた? 道は行き止まり どこへも行けないの 雨が降りだした 舗道にはねるしずく 傘はひとつだけ 誰もさせない傘 雨にぬれながら 並んで歩いてる 傘はキライよと くちびる 嘘をつく 心がゆれてる 満ち潮 引き潮 波にさらわれ 迷子の LOVE SONG ごらん すぐそこに 夢の終わりがきてる 赤いパンプスの かかとがつぶやいた 悲劇のトライアングル おどけてゆがんでる 平気な顔なら しなくてもういいの 喜劇のトライアングル おどけてゆがんでる 弱くてやさしい ほほえみの子供たち | |
ほしのよる谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 明るいほしのてるよるは ほしの光にさそわれて わたしはさんぽに出たくなる でんちゅうの光と ほしの光 わたしはうたってみたくなる | |
ほうき星の歌谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 空は空の色 水は水の色 人たちは土の上 やわらかな夢をみていた 世界はとてつもなく 大きな万華鏡 触れるたびに まわすたびに さまざまなものを みせてくれた それから長い時が流れて 流れる時に おし流されて 人の世界だけが変わっていった 知らず知らずに変わっていった 夜は短くなる 星はかわいてゆく 人たちは夢からさめ せわしく何かを考えはじめた 最後の光る夢 気まぐれほうき星 きらめいてきらめいて わたしの眠りの中へ 今夜もまた たずねてきたよ 足音しのばせ 窓をたたいた 目をあけてよ 僕は 僕はここだよ 忘れちゃいやだよ 僕はここだよ | |
白雪姫と七人のダイジョーブ谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | 僕はきみのために小さな家を建てる 獣や嵐から きみを守る家を 僕はきみのために 井戸掘り 水を引くよ きみがきれいな水を いつも使えるように 甘い夢の中で きみはまどろんでいて きみが幸せなら 僕らは満足さ 僕はきみのために 太陽光で電気を作る 夜も明るい 冬もあたたか 楽しいゲームもできる 僕はきみのために 畑や牧場を作る 僕はきみのために 機械を組み立てる 安全な繭の中で きみは微笑んでいて きみの幸せは全部 僕らが守るから 僕はきみのために 悪い魔女と戦いに行く この森の中までは 誰も来ないよ ダイジョーブ ケガや病気の時は 僕が治してあげる 強い鎮痛剤もある 一瞬でラクになるよ 安全な繭の中で きみは歌っていてね きみの幸せは全部 僕らが守るから ダイジョーブ ダイジョーブ 僕らが生きている限り 近ごろ少しくたびれて 眠りにつきたくなるけれど ダイジョーブ もう少し がんばるよ ダイジョーブ |
風の子供谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 空は青く山はまどろみ空は青く空は青く 山はまどろみ あなたにだけは 言葉がない 光に溶けて ゆらゆら燃える どこから生まれた 風の子供 たんぽぽ れんげ 小川の子ブナ みんなあなたに あまえている 草むらの山羊 青い眼の子猫 やさしく語る 風の子供 にぎやかな 都会のかたすみで どんな夢を みていたのか 水にかえった さかなのように きらきら光る あなたの目が 追いかけて行く やさしい季節 どこまで行くの 風の子供 雲が光るよ 森が歌うよ あなたのことを ささやきながら 口笛ひとつで 虹が生まれる 手のひらの中 風の子供 わたしのはいる すきまはないけれど ただ黙って そばにいたい 水にかえった さかなのように きらきら光る あなたの目が 追いかけて行く やさしい季節 どこまで行くの 風の子供 どこまで行くの 風の子供 | |
息を深く吸う森谷山浩子 | 谷山浩子 | 山川啓介 | 谷山浩子 | もぎたての秋風が 貨物列車で着いたから 街中がいい匂い こもれび色の真昼です 知らず知らず 軽やかに 深い息 いきいき 好奇心の森でちょっと 行方不明になるの あの人いつ 気づくかしら きのうと違う はつらつさに ハイヒールの 赤ずきんは いたずらっぽく メロウです ハチミツの味がする りんごみたいに まろやかな この愛が実っても わたしの秋は緑です 心いっぱい あざやかに 深い息 いきいき 針葉樹になったような エバー・グリーンのエナジー あの人にも 分けてあげよう この不思議な みずみずしさ コーヒー好きの 眠り姫は 白いバックが 自慢です | |
タイタニア 恋をしよう谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 橋本一子 | タイタニア 恋をしよう 素敵なロバと タイタニア 星降る夜 秘密のキスを 人は誰もが仮面をつけて 惑い歩く 人の世界は仕掛けだらけの パズルの森 何が良くて何が悪くて 何が綺麗で汚い? 燃える水の面に映る 何が本当? 何が嘘? タイタニア 男はみな 素敵なロバだ タイタニア あふれる愛 すべて捧げよう 怖がることもためらうことも 何もいらぬ 傷つくことは 花と咲くこと 燃え立つ闇 月の光に磨かれたような 裸身を草に横たえ 遠くで星が生まれる痛みを その身の奥に受け止めて タイタニア 恋をしよう 素敵なロバと タイタニア 現は夢 夢は炎の花 夜に香る果実の輝き それはお前だけのもの 愛を語る言葉は虚しく うつろな耳に消えゆくだけ タイタニア 男はみな とまどうロバだ タイタニア 言葉を捨て 吐息の海へ タイタニア 恋をしよう 夜はつかのま タイタニア 言葉を捨て 吐息の海へ |
お昼寝宮谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 遠い思い出の空にただよう 光るゆりかご お昼寝の舟 わたしはいない どこにもいない さがしに行こう はるかな国へ 遠い思い出の 空にただよい 何を見ている お昼寝の月 太古の限り 植物の夢 石に恋した かすかな記憶 | |
ゲームの終わり谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 萩田光雄 | あの頃は毎日 ふたりして 砂のお城をつくってた ふたりで一羽の小鳥を飼って ふたりでひとつのバラを育てた あの頃は毎日 夢のように くちづけとほほえみで 過ぎていた ふたりでひとつの いのちになりたい あなたを奪って食べてしまいたい ふたりでつくった 砂のお城を 波がこわして すべてが消えた あなたの顔が 小さくゆがんで おしまいだねってつぶやいて それきり サヨナラ あの頃は 本気で思ってた 恋は不思議な出来事と だから思い出も大事にしてた もらった手紙も大事にしてた あの頃は本気で思ってた 夢は死ぬまでつづくものと それも 今ではまるで色あせて 思い出それさえ 汚れてしまった ふたりでつくった 恋のまぼろし ふたりのこの手でこわしてしまう はじめから遊びのつもりだったなんて 苦しい嘘で笑うの あなた サヨナラ |
NANUK谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | 白くきらめく 氷の世界 歌もことばも きみは知らない きびしい冬と めぐみの春と 数えきれぬ毎日を ひとりみつめている わけは知らない ここで生まれた わけは知らない ここで生きてる わけは知らない 何があっても 強く強く 生きていく 前へ 歩いていく きみの 果てしない旅の 未来は どこへつづく きみの もの言わぬ背中 風だけが吹きぬける 明日へ わけは知らない ここで生まれた わけは知らない ここで生きてる わけは知らない 宇宙の中で 鳥や けもの さかなたち ともに 息づいてる きみの 果てしない旅の 未来は ぼくの未来 遠くはなれた この国から 生きぬいてと 祈るよ 祈るよ 母から子へと つづく命を ただ守って 生きていく きみは 歩いていく 強く強く 生きていく 前へ 歩いていく |
銀河系はやっぱりまわってる谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 自由、自由と大声あげて 歌ってさわいでいるうちに 何の為に生きていくのと 考えこんでいるうちに 疲れた人がうっかりボタンを 押してしまったら 地球ひとつが消えてなくなっても 銀河系はやっぱりまわってる どうせ人間 地球の上で せいぜい行ってもお月様 心残りが何もないようにと 誰もがみんなさわいでる 疲れた人がこの世にいるかぎり いつかは時が来る 地球ひとつが消えてなくなっても 銀河系はやっぱりまわってる 平和、平和と叫んだところで 結局何にもできはしない どうにもならないことならこのへんで 神様に頼るがいいさ 地球がまるごと消えてしまったら 天国はどこに行くんだろうね | |
ねむの花咲けばジャックはせつない谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の瞳が浮かんでる きょうもジャックは登る 月明かりさす丘の道を きょうもジャックは登る わけもなく ララ丘の道 ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で考えてる なぜ僕は こんなに僕は せつないんだろう それはジャックが恋を ララ恋を ララしているから そんなことにも気づかない 珍しい ララこの男 おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の胸を思い出す ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 見回してる 今誰かためいきをついたよ 誰か それは誰かじゃなくて自分です 自分のためいき そんなことにも気づかない 珍しい ララこの男 あの子は全部わかってる 今か今かと待ちわびてる あの子はジャックを待っている ただ待っている 待っているだけ ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で 時をすごす なんにもならない なんにも起きない 無意味な時を いつまでも 夢の中 この場所に根がはえて 岩になって苔がむして 未来永劫 話が進まない おぼんのようにまんまるな ララ月が ララ浮かんでいる おぼんのようにまんまるな あの子の瞳が浮かんでる きょうもジャックは登る 月明かりさす丘の道を きょうもジャックは登る わけもなく ララ丘の道 ねむの花咲けばジャックはせつない ねむの木の下で考えてる なぜ僕は こんなに僕は せつないんだろう (蘚の花咲けば俺はうれしい 蘚の木の下で考えてる なぜ俺は こんなに俺は 幸せなんだろう?) |
パラソル天動説谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 僕らのまわりを 月が回る 星が回る 太陽が回る くるくる休みなく 彼らが回ると同時に 僕らもまた回っている 互いにそれぞれ回って それぞれめまいを起こして 足がもつれてる ふらふら揺れてる 宇宙の船酔い 天空抜けて落ちていく 月と太陽の軌道 斜めに横切って メガネが回ってる 一日ひとまわり メガネはきみの忘れ物 きのう会社に忘れてきた きみが忘れたものはなぜか 次々空を回りだす 帽子に手鏡 スカーフ ボールペン 読みかけの本に 花柄のパラソル…パラソル… それはきみの誕生日に 僕があげたプレゼントさ 「日傘すごくほしかったの ぜったい大事にするからね」って 言った次の日 駅に忘れてきた もうあげないよ 日傘あげないよ それはそれとして すごいことに気がついたんだ パラソルが仮に 動いていなくて 他のあらゆる天体が そのまわりを回っている そう考えると 全てが驚くほど単純になる くわしい説明は省略するけど 要するに 僕の愛はとてつもなく深いっていうこと きみを抱きしめて 宇宙の井戸から 天空抜けて落ちていく |
クリスマスツリー谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | きょうは静かな クリスマスイヴ ともしびゆらら ゆれている きょうは静かな クリスマスイヴ 雪がちらちら まっている しずかな しずかな クリスマスツリー あしたを あしたを まっている きょうは楽しい クリスマス どこかで かねが なっている きょうは楽しい クリスマス 雪がちらちら まっている すてきな すてきな クリスマスツリー 金銀ろうそく ゆらゆらと きのうは楽しい クリスマス きょうはもうない 何もかも 淋しい淋しい クリスマスツリー ひとりぼっちで 小屋のすみ ひとりぼっちで 小屋のすみ | |
放課後谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 橋本一子 | しのつく雨 放課後の校庭で きみとぼくは それぞれの傘をさして たたずんでいた ひと気のない 校庭は淋しくて 話すことも みつからないまま きみの呼吸だけを 感じてた きみと初めて ふたりだけで 帰る放課後 カミサマがいる ぼくは信じてはいないけれど きょうだけは 信じてもいいかな クラス一の人嫌いで通ってる ぼくがなぜか おとなしいきみを いつも見ていたことを 知ってるのは 教室の窓とドア 声をかけて 声をききたくて だけど何もできず 黙ってた まるで奇跡が ぼくの胸に 不思議な力 くれたみたいだ きみの笑顔が ぼくを洗う ぼくの過去 ぼくの今 未来を きみと初めて ふたりだけで 帰る放課後 カミサマがいる ぼくは信じてはいないけれど きょうだけは 信じてもいいかな |
やすらぎの指環谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | どんな悲しみも ここでいやされる 星のふる夜の 泉にひたされ つかれた旅人には やすらぎの指環 眠れない子どもには 三日月のゆりかご たとえばあなたが かなわぬ恋をして 生きていくことが とてもつらいなら わたしをたずねてきて 時の棲む森の 遠い過去と未来が めぐりあう場所へ 最初のくちづけは 涙をかわすため けれどもそのあとはもう 妖しい闇の誘い あなたを迷わせる 小鳥に気をつけてね きっとたどりつけるはず 星座の地図をたどり どんな悲しみも ここでいやされる 星のふる夜の 泉にひたされ 傷ついた心を 抱きしめてあげる 生まれたままの 無垢な心に返すため わたしをさがしにきて あなたを待ってる 遠い過去と未来が めぐりあう森で | |
あの子の愛した三毛猫谷山浩子 | 谷山浩子 | 朝久義智 | 谷山浩子 | 平野孝幸 | あの子の愛した三毛猫は 角の煙草屋 まがったところ 車輪の下で サヨナラしたよ 夕空みつめる あの子の前には 幾万もの想いが 風に吹かれて これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ…… 思いがけない 出来事に 止まることない あの子の涙 できることなら 止まっておくれ かすんで見えない あの子の前には 幾万もの想いが 風に吹かれて これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ…… 二度と帰らぬ 遠い空 三毛猫 三毛猫 笑っているか 淋しくないか 寒くはないか 泣き泣き あの子が帰ったあとには 残された思い出が ぽつりつぶやく これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ…… |
雨のアタゴオル谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 水と水の かわす言葉 水と水が 指をからめあい ひんやり冷たい 秘密のボトルに 僕を 世界を ふいに閉じこめる 雨のアタゴオル そこでもここでも 目には見えない 何か柔らかな 生き物たちが 目覚める 蠢く のたくる 羽ばたく 笑う声がする 膨らむ 縮まる ガラスの肺の深呼吸 膨らむ 縮まる 雨を吸い 虹を吐き出す 雨のアタゴオル 緑は暗く 翳り 光り 枝は伸びていく 生き物たちは 姿を変えるよ あの時捨てた古い帽子のかたち 膨らむ 縮まる 雨降り森の深呼吸 膨らむ 縮まる 僕を吸い 僕を吐き出す | |
青色帽子ツアー谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 集合は午前十時 遅れないで丘の上においで 目印は青い帽子 遠くからもすぐにわかるからね 涙をかくせる 帽子には花をさして こわれたばかりの恋はポケットの中 透きとおる螺旋階段のぼれば 空はきみの思い出でいっぱい 光る雲あつめた香港 ガラスのパリ 虹のシンガポール 思い出はきみの作品さ だから誰も 傷つけられない どんな悲しみだって 音楽 雨のにおい そんなものに心うごくならば だいじょうぶ 元気になる あと少しで次のバスがくるよ なくした恋より すごいもの素敵なもの いくらでもあるよ きみの瞳の中 目印は青い帽子 世界中が青く染まるように 忘れないで青い帽子 心までも青く染まるように | |
誕生谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | ひとひらの光る雲の中から 私は生まれた 川面を走る風の中から 私は生まれた 雲よ 私の名前を知っていますか 風よ 私の名前を知っていますか 遠くに響く夜汽車の笛から 私は生まれた 梢を渡る鳥の歌から 私は生まれた 夜汽車よ 私の行方を知っていますか 鳥よ 私の行方を知っていますか 私は 小さな赤ん坊だった 私は 小さな生まれたてのいのち 草木や花や雨や大地から たくさんのちからを もらって育った そしてある日 目を見開いて はじめての言葉をつぶやいた 少年の奏でるオカリナの音から 私は生まれた 道端にころがる石ころの夢から 私は生まれた 歌よ 私の名前はあなたと同じ 世界よ 私の名前はあなたと同じ |
ROLLING DOWN谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 誰も手をひいてくれない だからもう足が動かない 呼んでみても母さんはいない あの日坂の下に残して来た 耳もとであまくささやく声は 「もうおやめ 登るのは」 それはまるで母さんの声 おまえはもう何も考えない おまえの ROLLING DOWN かなしい ROLLING DOWN 目をとじて 身をまかせ 落ちて行く 落ちて行く 街の中 ゆれる人波 ふらふらと歩く おまえは 足がとても とても細いので キレイだけど 長くは歩けないの 耳もとで あまくささやく声は 「もういいよ お休みよ」 ぼくが昔 熱を出した時 ねかしつけてくれた やさしい声が おまえの ROLLING DOWN DOWN DOWN たのしい ROLLING DOWN DOWN DOWN 目をとじて 身をまかせ 落ちて行く 落ちて行く このままでいれば そのうちに 暖かな胸にもどれる 坂の下で母さんはいつも ぼくを抱きとめようと 待っている おまえの ROLLING DOWN DOWN DOWN 夢見る ROLLING DOWN DOWN DOWN 目をとじて 身をまかせ 落ちて行く 落ちて行く 奈落の底で 手をひろげ むかえる そいつは 母さんじゃない! おまえを呑みこむ 白い蛇 |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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城あとの乙女谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 寺嶋民哉 | 小高い丘の上 名もなき城あとが 訪れる人もなく ひっそりと眠っているよ わずかに残る壁 苔むした石段 千年の時を超え 在りし日の夢を語る あの日高い窓で 娘は待っていた 遠くからもうすぐ帰る愛しい人を 空には鳥が鳴き 小川はきらめき もう二度と会えないこと まだ何も知らなかった 残酷な出来事が すべてを奪い去り 偶然に娘だけが ただひとり生き残った ひばり ひばり 空を 自由に飛べるなら ひばりになって 彼のところへ 飛んでいきたい 窓から大きく からだをのりだして 降り出した雪の中 まっすぐに 娘は飛んだ ひばり ひばり 空を 自由に飛べるなら ひばりになって わたしも空を 飛びたかったよ 小高い丘の上 もの言わぬ城あと 山あいに日は落ちて 風の草むら 虫の声 今でも ここにいる 月明かりに浮かび出る 千年の時を超え たたずむ乙女の姿 千年の時を超え 愛しい人を待っている |
ミスティーナイト谷山浩子 | 谷山浩子 | 安田義文 | 谷山浩子 | 山川恵津子 | 書きかけの 手紙を置いて立ち上がり 窓をあければ ミスティーナイト コスモス色の 霧が降ってた ひそやかに 街を流れて行くよ 木々をやさしく抱くように コスモス色の 霧が降ってた ミスティーナイト ミスティーナイト ひとりでいるのが 惜しい夜 ああ ミスティーナイト ミスティーナイト あなたがもしも ここに今 いればどんなに いいでしょう ひめやかに 白い花の香りが 甘く漂う ミスティーナイト 教えてほしい 知っているなら 傷つくこともない 悔やむこともない そんな手紙の書き方を 教えてほしい 知っているなら ミスティーナイト ミスティーナイト コスモス色の 霧の夜 ああ ミスティーナイト ミスティーナイト 想う心のどれほどを 言葉にすれば いいですか 手紙につづれば いいですか |
なつかしい朝研ナオコ | 研ナオコ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | なんにも言わない海よ おまえはいつも見ていた 人の世界の争いごとを 流した涙のことを 遠い遠い昔から おまえはみんな見ていた 今も静かなそのまなざしを 私たちにむけている 忘れられる そんな気がする どんな悲しい きのうのことも 子供の頃に感じたような あのまぶしいしあわせが 帰ってくる 帰ってくる なつかしい こんな朝は きのうまではうす暗い 闇の中にひとりきり あしたのことも信じられずに うつむいていたけれど 心をひらいてみれば 風はあの日とおんなじ ひさしぶりだね また会えたねと 耳もとでささやいてる 鳥がうたう 草木が萌える 季節のかおり ふりまきながら 子供の頃に出会ったような あのすなおなときめきが 帰ってくる 帰ってくる なつかしい こんな朝は | |
サンタクロースを待っていた谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 蓜島邦明 | 遠くから 近づいてくる シャンシャンシャンシャン 鈴の音が 少しずつ 近づいてくる 森をぬけて 川を越え 少しずつ 近づいてくる きみの家をめざしてくる 聞こえるかい? ほらすぐそこ 門の前で とまったよ 何十年も待っていたんだ 子供の頃からね 何百年も待っていたんだ 奇跡の夜 ついにかなう あの日の夢が ついに今夜 きみを訪れた tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu 黒い服着たサンタクロース 煙突からはいってきた 黒い服着たサンタクロース 煙突なんてないのにね 白い目玉のサンタクロース 背中で何か 動いている 白い目玉のサンタクロース 袋 もぞもぞ動いてる 悪い子さがしてる きみの顔のすぐそばで 寝ない子さがしてる 息がかかる 何か変だ そもそも今日は 何月何日? 思い出せない tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu ごらんよ 窓の外 トナカイは骨だけさ おそらく百年前は 生きてたかも だけど考えて それならきみは 生きているのかい? それは確かかい? tinka tonka tinka pla tinka tonka tinka plu 静まりかえる真夜中に きみはそっと目をあけてみた 朽ち果てた廃屋の床 ぽとり落ちたしゃれこうべ 不意にまぶたが裏返り やっときみは思い出した 「ぼくはいない。そう、いないんだ」 そして最後の 灯が消えた ラララ… |
図書館はどこですか谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 風は吹いて 日射しが翳る 雑木林に 踏み迷う いつかきた道 初めての道 道なき道を 森の奥 歩き疲れてたたずめば ふいに 耳に囁く声がする 図書館はどこですか 図書館はどこですか わたしが彼と 落ちあうはずの 約束の場所 どこですか 幾百年も 探しつづけて たどりつけない 森の中 顔は見えない 声だけ聞こえる 耳をふさいでも 耳の底に 図書館はどこですか 図書館はどこですか めぐり逢えない 愛しい人を 探す少女の 細い声 やがて夜の とばりが深く 迷いの森を つつむ時 わたしの声が わたしの口から 祈りのように こぼれ出す 図書館はどこですか 図書館はどこですか 図書館はどこですか 図書館はどこですか |
ネコじゃないモン!谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | オハヨ ではじまる マタネ でおやすみ そして スキヨ でもいちど ネコじゃないモン!! アノネ で笑って ダメヨ で忘れて そして スキヨ でもいちど ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! ラララあなたとわたし ちがう夢をみてても 平気よ 小指の先 はなさないでいるなら たとえば三日月の夜 きっと会えるわ ぐうぜん 約束は要らないのよ わかって! ひとつぶ 食べたら ふたつぶ コロコロ そして みっつぶで はじける ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! ラララあなたとわたし ちがう旅をしてても 平気よ はぐれないわ 心に地図があれば たとえばそよ風の朝 あなたのシャツの色が 雲のあいまにキラリと 見えるの! ひとりで クチュクチュ ふたりで ゴメンネ でもね みんなホントだよ ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! ネコじゃないモン!! | |
初恋の頃谷山浩子 | 谷山浩子 | 宮崎吾朗・谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | あなたの影を 踏んで歩いた 夕陽 空ににじんでた 丘の上 つかずはなれず 並んで歩く そんな 二人あの頃 会えばいつも 照れてばかりいて 大切なことは なにも言えなくて 笑いながら うわさ話とか 他愛のないこと おしゃべりした ただそれだけで わたし よかったの ただそれだけですべて 満たされた つかずはなれず 並んで歩く そんな 初恋の頃 恋人なら もどかしく思う その距離がなぜか とても愛しくて 心の中 どんな夢よりも 真珠や星より 輝いてた あなたの影を 踏んで歩いた 夕陽 空ににじんでた 丘の上 つかずはなれず 並んで歩く そんな 初恋の頃 そんな 初恋の頃 |
手品師の夜谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 思い出して こんな風も凍る寒い夜更け わたしたち 寝静まる街を かけぬけた 星になっていたことを 激しく息を吐き ガードレールにもたれながら みつめてた おたがいの目を それだけが できることのすべてだと 見たくない 明日の朝 夢からさめて 笑ってる 話してる あなたを わたし ずっとここにいる ねえ あなたの目の中 名前のない夜に おびえていたあなた わたし 触れることで こわれるものがあることを 知ってたから 誰よりも 手品師の切り札は 出会う前から ポケットにサヨナラのカードが それじゃ最後 とびきりの ねえ これがわたしのマジック 思い出して いつか思い出より 遠いあした わたしたち 瞬間の中を かけぬける 星になっていたことを | |
ねこ曜日谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | ねこ曜日 何もしない ねころんで まどろむだけ あなたのひざ 温かい ほかに 何もいらない にぎやかな表通り 飾りたてたお店より ふたりすごす この部屋が わたしたちの一番 広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ 広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても ねこ曜日 何もしない ねころんで日ざしの中 ややこしい仕事のこと 今は忘れていよう 甘えてね ねこのように 首筋をなでてあげる 静かに夜のとばりが 部屋をつつむ時まで 広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ 広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても |
トマトの森谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | おはよう ここはトマトの森です 光が からだの中を 流れている まだ夢の中にいる 白い朝の きみの目がみつめてる 無限の色 ここから きみのきょうが始まるよ 世界が生まれる ここは秘密の場所 透きとおるアルペジオ 冷たい水 つまさきに キラキラと はじけてとぶ おはよう ここはトマトの森です おはよう ここはトマトの森です 両手をのばせば きみの指先 宇宙の彼方の風に とどくだろう 始まりと終わりとが ひとつになる くりかえし くりかえし 波のように ここから きみのきょうが始まるよ 世界が生まれる ここは不思議な場所 ふりそそぐ朝の陽や 風や雨に はぐくまれ あざやかに色づくまで おはよう (おはよう) ここはトマトの森です おはよう (おはよう) ここはトマトの森です きみ をほんとに育てる力は きみ のいのちの中に 隠れているんだ 大地から生まれ出た 子供たちの 晴れやかな歌声が 聴こえてくる おはよう (おはよう) ここはトマトの森です おはよう (おはよう) ここはトマトの森です | |
イマージュ谷山浩子 | 谷山浩子 | 松本隆 | 谷山浩子 | 夜明け前の透きとおる風 あなたは曲りくねる道を 走り去るのよ 追いかけても私は裸足 いばらの枝が髪や胸を 傷つけるの 恋はあやふやなイマージュ 心に揺れ動くの くちびるは今もあなたからの キスに色づくのに ああそれはイマージュ イマージュ イマージュ 夢の中の話 茜色の朝焼け雲が 答えの出ない愛を不意に 辛くさせるの 出来るならば小鳥になって 痛めた羽が折れるまでも あなた追うわ 恋はあざやかなイマージュ 振られても片想い 指さきが胸に触れただけで 薔薇になれた私 ああそれはイマージュ イマージュ イマージュ 夢に生きた二人 恋は不確かなイマージュ 失われやすいもの ぬくもりの形だけが残る 朝のベッドの中 ああ恋はイマージュ イマージュ イマージュ 夢が醒めて一人 | |
空のオカリナ谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 指を空にひたせば 心までも染まる ピポポ パポポ ピポポ パ 透きとおる青さ 空色の少年が オカリナを吹いてる ピポポ パポポ ピポポ パ 雲にこしかけて ほら 風の中 足をとめれば きこえてくる しかられて泣いている 子供たちのために 疲れたおとなたちを なぐさめるために どんなにぎやかな 街の中でも きっときこえる ピポポ パポポ ピポポ パ ぼくはここにいるよ ピポポ パポポ ピポポ パ きみのすぐそばに |
二人目の人類谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 真夜中に目が覚めて となりを見ると わたししかいないはずの この部屋の中 誰かが寝ていた この人は誰? わたしではないし この人は誰? 影ではないし 静かな部屋に寝息の音が はっきりきこえる さわってみると温かい 腕も胸も肩も 確かに生きてる この人は誰? わたしではないし この人は誰? 夢ではないし この部屋の中に わたしだけの世界に 23年目にして訪れた 二人目の人類 眠るあなたのうしろの闇に 何十億の 見知らぬ母が 見知らぬ兄が 見知らぬ友が ふと見えた気がした この人は誰? わたしでない誰か この人は誰? どうしてここにいるの? この部屋の中に わたしだけの世界に 23年目にして訪れた 二人目の人類 世界にとってみれば ちっぽけなひとり だけどわたしにとっては 初めての いとおしい魂 |
不思議な手紙谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 不思議な手紙がついたよ 日曜日の朝、突然に 見覚えのない文字だけど なつかしさがふとこみあげて あけてみると 白いびんせん たった一枚 だったひとこと 「もうすぐだよ もうすぐだよ」 その時ボクらの心をそっと走りぬけた風のようなもの 不思議な手紙がついたよ 日曜日の朝、突然に あなたはどんな顔してるの どんなこと話すの どんな声で でかけて行くよ あなたに会いに きっとあなたをみつけに行くよ もうすぐだよ! もうすぐだよ! あなたの声の呼ぶほうへボクらは歩くよ 口笛吹いてさ どこかの街でめぐり会えたら ほほえみかけて名前呼んでね もうすぐだよ! もうすぐだよ! ボクらは気ままな旅人 風を道連れにどこまでも歩く | |
光る馬車谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 夜空を細長く切りとる 月明りの窓 窓辺にたたずむあなたの影だけを いつまでもわたし みつめてた あなたの思い出に わたしを残さないで あなたの記憶から わたしをすべて消して 世界のどこにもない街の どこにもない部屋 どこにもいない人 今だけの恋人 今だけの夢を抱きしめた 愛していたことを 風にも教えないで あなたの記憶から わたしをすべて消して 寝静まる青い街並みを 幻影の光る馬車が行く 遠ざかる馬車の鈴の音が あなたの言葉を耳に繰り返す (愛してる きみを誰よりも) (愛してる 時が流れても) (愛してる ぼくは変わらない) 遠のく鈴の音だけが いつまでも消えない あなたの心に 生きつづけることが 死ぬよりも もっと淋しいの あなたの思い出に わたしを残さないで あなたの記憶から わたしをすべて消して 愛していたことを 風にも教えないで あなたの記憶から わたしをすべて消して | |
おうちでかくれんぼ谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | おうちでピョン かくれんぼ ピンクの消しゴム かくれんぼ 今ここに 置いたのに たしかにここに あったのに 引き出しの中 (ないなー) 机のうしろ (ここにもない) おなべのフタあけて (やっぱりないか…) どこにもみつからない さがしてもない時は お茶でも飲んでひと休み なければないで ま、いっか。 おうちでピョン かくれんぼ パパのメガネが かくれんぼ 今ここに 置いたのに たしかにここに あったのに ベッドのまくらもと (ないよ) リビングの椅子 (ないない) 冷蔵庫の野菜室 (なんでだよ!) どこにもみつからない さがしてもない時は お茶でも飲んでひと休み なければないで ま、いっか。 (困るんだけど…ブツブツ) おうちでピョン かくれんぼ わたしの妹 かくれんぼ 今ここで 寝てたのに たしかにここで 寝てたのに トイレにバスルーム (いた? いないー) ベランダ 押し入れ (そっちは? いないよー) エプロンのポケット (はいらないよ!) どこにもみつからない さがしてもいなければ お茶でも飲んでひと休み いなけりゃいないで ま、いっか。 (よくないよ!) 妹の声… (いるよー) 妹の声… (ここだよー) すぐそばで聞こえる… (ここにいるよー) 目の前にいましたよ! (えーーっ/なにそれー どういうこと?ガヤガヤザワザワ) はじめからいましたよ 一緒にずっといましたよ 一緒にさがしていましたよ ま、いっか。 (まいっか~) |
イマージュ木之内みどり | 木之内みどり | 松本隆 | 谷山浩子 | 夜明け前の透きとおる風 あなたは曲りくねる道を走り去るのよ 追いかけても私は裸足 いばらの枝が髪や胸を傷つけるの 恋はあやふやなイマージュ 心に揺れ動くの くちびるは今もあなたからの キスに色づくのに ああそれはイマージュ イマージュ イマージュ 夢の中の話 茜色の朝焼け雲が 答えの出ない愛を不意に辛くさせるの 出来るならば小鳥になって 痛めた羽が折れるまでもあなた追うわ 恋はあざやかなイマージュ 振られても片想い 指さきが胸に触れただけで 薔薇になれた私 ああそれはイマージュ イマージュ イマージュ 夢に生きた二人 恋は不確かなイマージュ 失われやすいもの ぬくもりの形だけが残る 朝のベッドの中 ああ恋はイマージュ イマージュ イマージュ 夢が醒めて一人 | |
まっくら森の歌如月千早(今井麻美) | 如月千早(今井麻美) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | ひかりの中で 見えないものが やみの中に うかんで見える まっくら森の やみの中では きのうはあした まっくらクライクライ さかなはそらに ことりは水に タマゴがはねて かがみがうたう まっくら森は ふしぎなところ あさからずっと まっくらクライクライ みみをすませば なにもきこえず とけいを見れば さかさままわり まっくら森は こころのめいろ はやいはおそい まっくらクライクライ どこにあるか みんなしってる どこにあるか だれもしらない まっくら森は うごきつづける ちかくてとおい まっくらクライクライ ちかくてとおい まっくらクライクライ | |
テルーの唄ベイビーブー | ベイビーブー | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて 心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを 雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花はきっと切なかろう 色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて 心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを 人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう 虫の囁く草原を ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく 心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを | |
少女石川さゆり | 石川さゆり | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 斎藤ネコ | 糸のほつれた人形や 色とりどりのガラス玉 畳の上に並べては ひとり遊びする幼い子 わたしの胸の奥の奥 いつも住んでるその少女 時の流れに色あせず 風の寒さにも凍えずに 悲しみに心が つぶれそうな時 泣かないで ここにいるよと あの子の声がする 無邪気な指で縁側の 雀を差して笑ってる あの子はわたし 遠い過去の あの子はわたし 今もここに 女の人の心には ひとりの少女が住んでいる どんな暮らしをしていても 疲れ果てて 夜に沈んでも 命もいらないと 思いつめた時 陽だまりにとろけるように あの子があくびする 両手で猫を抱きしめて 空ゆく雲に見とれてる あの子はわたし 遠い過去の あの子はわたし 今もここに だからわたしは 大丈夫 生きてゆける 大丈夫 |
夜の一品谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 夜空の 深い青さを染めつけた 幻の皿の上に 緑の葉をしきつめて ただひとり 目を閉じて 横たわれば きこえる 遠い銀河のまわる音 ゴゴゴゴゴ 熱い祭 わたしの体にうずく 星たちが 食欲の 汗を垂らす もう誰も ここにはいない 愛された 記憶も遠く なぜだかわたし 涙も流さずに 夢みてる 銀のナイフ ユリネと魚とわたし 柔肌に しみてくる 熱いオイル 食べるなら 今夜しかない くるおしい 旬の発熱 今まさに わたしの上に おとずれた 黄金のとき それでも ここには誰もいないから 星だけが はじけ落ちて 暗闇焦がす 火花のせつなさに 香りたつ 夜のハーブ |
風を忘れて谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 気まぐれ風に 傷ついた あの子のこころ どこへ行くの その日を見るのが つらいから そんなに楽しそうに もう電話かけないで あやまらないわ わたし 悪いことは してない 気になんか してないわ だけどあなた 風を忘れて 風は気まぐれ いつだって 誰かの心を 吹きぬけて どこかへ飛んで 行きたいの 夢のすき間を ふらふらとふらふらと あやまらないわ わたし 悪いことは してない 気になんか してないわ だけどあなた 風を忘れて | |
渚のライムソーダ河合奈保子 | 河合奈保子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | ソーダソーダ ライムソーダ すきとおる夏の色 ソーダソーダ ライムソーダに すかして 海を見てたの みどりのあわの中 いろんな人が通る ビキニの女の子 にやけたヒゲのサーファー そんな中にとつぜん あなたの顔がのぞきこんだ ソーダソーダ ライムソーダ 驚いて顔あげる まばたきしてるまに おでこにキスをされたの ソーダソーダ ライムソーダ はじめて会ったあなたが まぶしくて ライムソーダに 顔をかくしたの わたし みどりのあわごしに あなたがみつめてる なんにも言えないわ 身うごきできないわ これとおんなじことを いつか夢でみたことがある ソーダソーダ ライムソーダ みどりのあわの中から わたしを助け出して 小麦色の王子さま グラスを傾けて あなたの髪の毛に 注いだライムソーダ きょとんとしてるあなた クスクス笑いながら わたし逃げるわ 追いかけてね ソーダソーダ ライムソーダ すきとおる夏の恋 みつけた きっとそうよ はじけてるこの胸が | |
しまうま谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 斎藤ネコ | わからない わたしはただ いたい場所に いるだけなのに わからない わたしはただ したいこと してるだけなのに どこからか湧いてきた 見たこともない人たちが 怖い顔でにらみつけ 腕をつかんで連れていく 狭い部屋 白い時計が うるさく 話しかけてる お金なんて どうでもいい ある時も ない時もあるし ある時は 払えるけど ない時は 払えないだけよ そこにあるものを食べ 目の前にある服を着て どこにでも寝ころがり 眠くなればそこで眠る 青い空 わたしの空と ひろがる草原に抱かれ 本能も生きる知恵も なぜか何もない しまうま とびかかるライオンに 抗うことさえ知らない 青い空 わたしの空と 返して ここは好きじゃない わからない わたしはただ いたい場所に いるだけなのに わからない わたしはただ したいこと してるだけなのに…… |
黄昏谷山浩子 | 谷山浩子 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 通りを行きかう 人影もなく 路地裏に響く 呼び声もない 焚かれることない 凍えた炉辺 閉ざされたままの 小さな扉 歴史を刻んだ 石の壁も 今は色あせ 形をなくし 草に覆われた 石畳には 砂埃だけが 遊んでいる みんなはどこへ 行ったのだろう 私が愛した あの人たちは 色のあせていく たそがれの中 私は一人 涙する ひろがる田畑に 種は撒かれず 名前を知らない 草が茂る 営みの跡を 草木が隠し 実りの記憶も 遠くになった 繕い続けても ほつれていく 輝きの消えた 私の世界 行く手を照らす 灯りもなしに それでも歩みは 止められぬ これからどこへ 行くのだろう 私の愛する あの人たちは 色のあせていく たそがれの中 私は一人 立ち尽くす | |
KARA-KURI DOLL豊崎愛生 | 豊崎愛生 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | わたしは夢みるからくりドール 毎時ちょうどに 時計の中から 笑顔で飛び出し くるくるまわるの 小鳥と 子猫と 双子のロバと 朝の8時と 夕方5時に いつも見ている人がいるのよ 熱いまなざし 見つめられると わたしもゆらゆら 胸がときめく 誰も知らない わたしの中に こんなに燃える 心があると cu cura pa cu cura まわるわたし cu cura pa cu cura 世界もまわる 毎朝毎晩 姿を見ても 彼に近づくことさえできない せつない想いで 見つめているだけ 誰か助けて わたしの恋を ある日 真夜中 訪ねてきたの 魔法使いの お助けおばあさん 人間の娘に 変えてあげるよ 二度ともとには 戻れないがね 戻ることなど 望みはしない 彼のところに 行ければいいの cu cura pa cu cura 魔法の杖が cu cura pa cu cura 妖しく光る 彼に近づき 言葉をかけた わたしが誰だかわかりますか? と 彼はうなずき なぜだと叫んだ ほんとにきみを愛してたのに 人間なんて寒気がするよ 君を返して 人形のきみ cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 心が割れる cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 世界が割れる |
ネムルル谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 栗原正己 | 名前はネムルル いつも眠たい子猫 そばにいるだけで みんな眠たくなるよ おやすみ ネムルル きもちよく丸まって おやすみ ネムルル 夢の毛布にくるまって 名前はネムルル 目には見えない子猫 目には見えないけど 眠くなるからわかる おやすみ ネムルル 夢の橋を渡ろうね おやすみ ネムルル お月さまをかじろうね paraririran panpon tufan paraririran tufan paraririran ponpin tufan paraririran tufan 今夜は満月 猫の力が強い 半径9キロ圏内 人も電車も眠った おやすみ ネムルル 町中の人たちと おやすみ ネムルル 終わりのないメリーゴーラウンド おやすみ ネムルル 町中の人たちと おやすみ ネムルル とろけるようなメリーゴーラウンド paraririran panpon tufan paraririran tufan paraririran ponpin tufan paraririran tufan |
人生は一本の長い煙草のようなもの谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 僕は何を描くだろう 果てのない 暗い夜空に どんな悲しみを どんなときめきを この先いつか出会うはずの 誰かのことを思ってみる 顔さえ知らない きみを想ってみる ふいに涙がこぼれた 泣きたい理由もないのに 僕の知らない未来を 涙はみつめている たとえば僕の人生は 一本の長い煙草のように 想いを燃やして 想いを燻らせ 長く長く 煙はのびて 細く細く 空へとのびて やがては薄れて 見えなくなっても 香りだけは消えずに いつまでも 旅をつづけて ある夜 誰かの夢に 静かに とどくだろう たとえば僕の人生は 一本の長い煙草のように 想いを燃やして 想いを燻らせ 明日は何を描くだろう 果てのない 暗い夜空に どんな悲しみを どんなときめきを | |
ただ風のために谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | わたしが動くのは ただ風を起こすために 彼から誰かへと そしてまた べつの人へ 風がとまるたびに わたしは すりぬける 夕暮れがおりてきた 湖の小舟の中 あなたが つぶやいた はじめての謎のような 遠い国の言葉 答はさがさない 言葉や約束には 何の力もない 本当にやさしいものは ただ ひたいの汗と 吐息 あなたの背中で 地球が ざわめいてる わたしは 山になる 森になる さかなになる さがしていたものが 今 この手の中に 愛という名前の 小さな部屋を捨てて 今はただ 風のためにだけ ただ 風のためにだけ はずした時計を 湖に投げ落として 少しずつ影になる その顔を みつめてる このまま 消えていい 大きな風の中 | |
Elfin谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 森の中で待っているElfin ほらそこの樹のかげ のぞいている ふりむけば姿はなく ひそやかな気配だけが あなたをみつめている ほらもう少しで思い出しそう 森の中で待っているElfin 白い指が首筋をなでる ふりむけば 誰もいない ささやきが聴こえてくる この森は危険な場所と 教えたはずよ なぜ忘れたの? Feus Wi Rau Laut! 森の奥に隠した Feus Wi Rau Laut! 古い井戸に月を浮かべ Feus Wi Rau Laut! 映る自分の顔を Feus Wi Rau Laut! あなたは今 見てしまった たとえあなたが気づかなくても 森はたぶんあなたを許さない 鳥かごを胸に抱いて これがぼくの愛だという 見えないの? その小鳥は とっくの昔に骨になってる Bis Mait Du Laut! 人間の食べ物を Bis Mait Du Laut! あなたは食べてしまったのね Bis Mait Du Laut! ここへ来てはいけなかった Bis Mait Du Laut! でも もう遅い わたしの夢に棲んでいるElfin 燃える森の燃える枝の上に 小鳥を殺したのは ほんとうは誰だったの? 人間の食べる物を 彼の家に投げこんだのは? だけどもう何もかもが 燃えさかる炎の中 恋人も彼の家も 思い出もみんな燃えてしまった |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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旅人谷山浩子 | 谷山浩子 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 幾つもの昼と夜を越えて 幾つもの海と島を渡り 真の光を探し続け 彼の旅は未だ終わらず 船べりを叩く波と話し 帆を打つ風のたゆまぬ唄を聴く 内なる声が導くままに 潮に焼かれた手で舵を取る 言葉が意味をなくした都に 隠された愛の言葉を探し 声なき声がすすり泣く 深き暗闇の路上を歩む 時の失われた街で 亡き者たちのその哀しみを知り 祈りの刻まれた神殿に 太古の生きものの声を聞く 最果ての象牙の浜辺 とこしえの夕映えの島 鳥さえかよわぬ荒野の中に 小さく瞬く命をみる 星降る夜の孤独な眠りに かなた故郷の山を思う 白き峰々と黒き森 丘を駆け回りし幼き日 夜毎夜毎の炉辺ものがたり 懐かしき隠者の面影 輝かしかりしかの年月を 取り返すことあたわずとも それを悲しむまいとして 彼の旅は未だ終わらず | |
星のマリオネット谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 星が降るよ星が降るよ あたしの心の中を 星が降るよ 星が降るよ あたしの心の中を 風が通るよ そうよ今夜 糸が切れて あなたのその手をはなれ 歩き出すのよ 世界中きらきらの 星くずの中 あなたのことも ぬくもりも すぐ忘れてしまう 寒くないよ 寒くないよ ひとりが淋しいなんて ただの病気さ 星が降れば 星が降れば はるか遠くで誰か 呼んでるみたい ひとり歩きの マリオネット なんにも見えない 雲の雲の中さ 遠くまで行けそうな 不思議な夜 さよならあなた 手をふるあなた 素敵よ とても 寒くないよ 寒くないよ ひとりが淋しいなんて ただの病気さ ひとりが淋しいなんて ただの病気さ | |
竜谷山浩子 | 谷山浩子 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 昔々の その昔 歴史が始まる 前のこと 二つのものは 一つだった 二つは同じ 一つだった 持つこと欲した もの達は 海と大地を 選んだが 自由を欲した もの達は 何も持たずに 飛び去った 分かれてしまった 人と竜 忘れてしまった 太古の記憶 遠く遠くの 西の果て 世界が終わる 最果てで 翼を持った もの達は 風のはざまに 生きている 風を吸い込み 火を喰らい 鋼の体は 風に乗る 赤い瞳は 真を見つめ 太古の言葉で 真を語る どんなものにも 囚われず どんなものにも おもねることなく それは気高く 慈悲深く そして残酷な 残酷な命 人がなくした 太古の姿 | |
ハサミトギを追いかけて谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | ハサミトギ どこにいる ハサミトギ 追いかけて どこまでも 雲の上・波の下 そこへ出てくるマモノ 邪魔するやつら どいてよ そこを どいてよ 早く 追いかけて ハアー ハサミとぎましょォ 幻の影を踏み何千里 旅すれば 見えて来る 赤いサビ 黒いサビ だから からだが重い 力が出ない 心が重い 元気が出ない 闇を裂き ハアー ハサミとぎましょォ ピカピカの どんなものでも切れる ああ そんなハサミを夢みて 心はとぶの 遠い銀河の果て ハサミトギ どこにいる ハサミトギ 追いかけて どこまでも 夜の国・燃える街 そこへ猫なで声の猫があらわれて モシモシ ぼくといーことしようよ あとよあと! ハサミとがなきゃ みつめれば どんな願いもかなう ああ そんなハサミを夢みて 心ふるえる 青い時間の旅 幻の影を踏み何千里 その姿 見えかくれ パタパタと 風マント それは あなたの胸の迷路の彼方 いつもあなたを呼んでる声よ 永遠の ハアー ハサミとぎましょォ | |
不思議なアリス谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子と栗コーダーカルテット | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 栗原正己 | あたしはアリス 弟はナルシス 絵本の中で暮らす とびきり美しい とびきり素敵な物語つくる あたしのナイト 闘って死んだ あたしのために死んだ とっても悲しい 一晩泣いたの 涙は出なかった 夜はペパーミント ト・ト・ト 雲はダイヤモンド ド・ド・ド 歌がこぼれる る・る・る 手のひらからあふれちゃう あたしはアリス 不思議なアリス 今15才 あたしはアリス 弟はナルシス ガラスの箱で眠る 素敵なものより素敵な言葉よ 言葉が好きよ やさしいメアリー 血い吐いて死んだ あたしのために死んだ とっても悲しい 歌をつくったの メアリーに贈る歌 夜はペパーミント ト・ト・ト (Good night, good night, my dear) 雲はダイヤモンド ド・ド・ド (Sleep tight, I'm here, my dear) 歌がこぼれる る・る・る 手のひらからあふれちゃう あたしはアリス 不思議なアリス 今15才 (Well, my dear, I long to see you die.) |
なおちゃん谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 鷺巣詩郎 | なおちゃん 雨はやみましたか あなたの心に降る雨は なおちゃん ユーツはなおりましたか 口をとがらす いつもの癖も 弟みたいなものだって いつもあなたに言ってたけど 一度 一度だけ言いたかった カギをかけたこの胸の想い なおちゃん 彼女とどうですか 噂も少しは きいたけど なおちゃん やっぱり笑わなくちゃね しあわせにねと 言わなくちゃね 泣きたい場面で泣けないで 笑って見守る役なんて いやね 大声で言いたかった 好きよ どこへも行かないでよと なおちゃん 今は静かです 淋しい夜も 慣れました なおちゃん いつか言ってたでしょ 誰でも ほんとはひとりだと ことばが心にしみこんで あなたの影が笑っている 指に残る髪のやわらかさ ほほをなでるあの日の口笛 指に残る髪のやわらかさ これが これだけがわたしのもの |
こわれたオルゴール谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | オルゴールの箱の中に とじこめたまま 大切にしてきた 思い出のかけらたち 手紙の束 古い写真 夢色ビーズ ひびわれた貝殻 ガラスの仔馬 まわれオルゴール まわせ 思い出を TIN TIRI TIM PAM TITITIRI TIM PAM 思い出まわせ オルゴール オルゴールの箱をかかえ 街に出たのよ 突然出会ったの いたずらなまなざしに 吹き抜けた春風 そしてめまいのように よろめいて倒れた あなたの腕の中 思わずオルゴール 落としてしまったの TIN TIRI TIM PAM TITITIRI TIM PAM 舗道に落ちたオルゴール アスファルトの上に散らばる 思い出たちは 悲しげに微笑み わたしに告げていたの 誰でも新しい船に 乗る時がくる このままふりむかず その人とお行きよ まわるオルゴール こわれたオルゴール TIN TIRI TIM PAM TITITIRI TIM PAM 最後の歌 聴かせてくれた TIN TIRI TIM PAM TITITIRI TIM PAM さよなら わたしのオルゴール | |
数え唄谷山浩子 | 谷山浩子 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | ひとつの秘密を埋めんとして ふたつの踏み分け道をたどり みっつの水辺を彷徨い歩く よっつの宵待ち草咲く夜 いつつの泉に沈められた むっつの昔ばなしを聞かん ななつの涙乾かぬままに やっつの刃(やいば)を抱(いだ)きながら ここのつの孤独の満ちる心 | |
KARA-KURI-DOLL~Wendy Dewのありふれた失恋~谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | わたしは夢みるからくりドール 毎時ちょうどに 時計の中から 笑顔で飛びだし くるくるまわるの 小鳥と 子猫と 双子のロバと 朝の8時と 夕方5時に いつも見ている人がいるのよ 熱いまなざし 見つめられると わたしもゆらゆら 胸がときめく 誰も知らない わたしの中に こんなに燃える 心があると cu cura pa cu cura まわるわたし cu cura pa cu cura 世界もまわる 毎朝毎晩 姿を見ても 彼に近づくことさえできない せつない想いで 見つめているだけ 誰か助けて わたしの恋を ある日 真夜中 訪ねてきたの 魔法使いの お助けおばあさん 人間の娘に 変えてあげるよ 二度ともとには 戻れないがね 戻ることなど 望みはしない 彼のところに 行ければいいの cu cura pa cu cura 魔法の杖が cu cura pa cu cura 妖しく光る 彼に近づき 言葉をかけた わたしが誰だかわかりますか?と 彼はうなずき なぜだと叫んだ ほんとにきみを愛してたのに 人間なんて寒気がするよ 君を返して 人形のきみ cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 心が割れる cu cura pa cu cura 彼が逃げる cu cura pa cu cura 世界が割れる | |
ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 見えない国から 見える船で山を越え はるばる来ました 今宵あなたの町へ ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ 自分で自分の ねじを巻いて動くよ ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ 魅惑の調べが あなたを連れていく 遠い木星の月の上で もう戻れない 帰り道はない ブカブカの国から キチキチの靴で空を飛び はるばる来ました 今宵あなたの部屋へ ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ ぜんまいとばして 意味のない歌 歌うよ ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ 死ぬまで聴かせる 逃げても追いかけるよ ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ ぜんまいとばして 意味のない歌 歌うよ ラララ からくり仕掛けの 人形の楽団だ ラララ 死ぬまで聴かせる 逃げても追いかけるよ | |
テルーの唄池田綾子 | 池田綾子 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹は きっと悲しかろう 音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて 心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 心を何にたとえよう 空を舞うような悲しさを 雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花は きっと切なかろう 色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛(め)でてくれる手もなくて 心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを 人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう 虫のささやく草原を ともに道行く人だけど 絶えて物言う こともなく 心を何にたとえよう 一人道行くこの心 心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを | |
楽園のリンゴ売り谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 快楽のトゲがキラキラと 砂漠に星のように 降り注ぐ 血を流しながら 人は夢を貪る 楽園を追われた 僕たちのすみかに 禁断の果実を 売りにくる蛇の群れ いかがです もしよろしければ 極上の酒もある 言い知れぬ深い酔い心地 誘う リンゴの魔力 わたしどもの店の 直営の工場で 大量に毎日 作られておりますので いくらでもあります おかわりもご自由に おや、お客さまどこへ? そんなにフラフラで 鏡の中に 映る姿は この世のものとも思えぬ美しさ くちびるなめて にやりと笑う ダイヤの肌に プラチナの牙 意味もなく時は過ぎ もう誰もわからない 自分が何のため 何をしているのか 僕の子供たちは 見たこともない顔で 電源を入れれば 会話とダンスをする ぱりらりらりらり ぱりらりら 踊るリンゴの家族! ぱりらりらりらり ぱりらりら 回るリンゴの世界! ぱりらりらりらり ぱりらりら 踊るリンゴの家族! ぱりらりらりらり ぱりらりら 回るリンゴの世界! | |
ガラスのラビリンス谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 好きだとささやく声が 少しだけ 冷たいね 感じている だけど信じていようと 何度も心に 言い聞かせていた あなたをのせてる ガラスのメリーゴーラウンド 近づいて また遠ざかる 近づくたびに笑って あなたは手をふる そしてはなれていく わたしは とても淋しいと あなたに 言えない あなたのいつもの やさしさがすべて かくしてしまうから 恋のはじまりは 息もとまるほど 抱きしめて ふるえてたね どうして人の心は かわってしまうの 時はとめられない チャイムが 閉園の合図 扉がしまるよ ひとつまたひとつ 消えていくイルミネーション 音楽も途切れた わたしは とても淋しいと あなたに 言えない あなたのいつもの やさしさがすべて かくしてしまうから 名前を呼んでも 誰も応えない ガラスの迷宮で あなたのいつもの やさしさがすべて かくしてしまうから |
夢みる力谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | 心 僕をのせて飛べ 夢の彼方 遠い空 どんな悲しい時でも 疲れて泣きたい夜も 小さな体からあふれ ひろがる無限の力 眠れ そして目を開け 夢の門を 押し開け 地図は微塵に砕けて 誰も見たことのない 千の海原を越えて 果てない砂丘を越えて やがて行く手の空に のしかかるような 峨々たるきらめき 碧き翡翠山脈 生まれることのなかった 伝説が語る 光より速く飛べる鳥が そこに棲んでる 眠れ そして目を開け 夢の門を 押し開け 竜のかたちの大陸 燃えて立ち上がる河 すべてが僕の中にある 望めばどこでも行ける 眠れ 深く激しく 眠れ 晴れやかに 夢みる力は 宇宙を越え行く船 眠れ 涙の海を 泳いで向こうへ 時を往き 時を戻り 永遠の庭 駆けよう 心 僕をのせて飛べ 夢の彼方 遠い空 眠れ そして目を開け 夢の門を 開け放て 心 僕をのせて飛べ 夢の彼方 遠い空 眠れ そして目を開け 夢の門を 開け放て |
きみの時計がここにあるよ谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 真夜中の置時計 机の上で時を刻む 文字盤の上には 頬杖ついた天使 ふと僕は考える この天使の図案を 描いた誰かが どこかにいる 知らない誰かが どこかにいる 年齢も性別も 名前も何もわからない きみはどんな人なの 今何をしているの どんな顔をしてるの どんな声で笑うの きみの時計がここにあるよ きみの天使がここにいるよ 淋しさは形じゃなく 心が描く影の鳥 蒼ざめた翼で きみを抱きすくめるだろう 世界中の誰とも つながっていないように 思える時が 誰にもある 泣きたい夜が 僕にもある そばにいるわけじゃない 何もしてあげられないけど それでも今きみが もしも淋しいのなら 僕はただ伝えたい 夜空こえて届けたい きみの時計がここにあるよ きみの天使がここにいるよ きみの時計がここにあるよ きみの天使が僕は好きだよ |
ピエレット谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 悲しみだけが 胸をふさぐ夜 あまえる人が 誰もいない夜 目をとじてごらん きみの心の奥で ピエレットが 笛を吹く ピエレットが 笛を吹く きみを笑わせようと きみを歌わせようと 世界中の人が きみを嫌いでも たとえすべてが きみに背をむけても ねぇ 生きてごらん きみの心の奥で ピエレットが 笛を吹く ピエレットが 笛を吹く きみを笑わせようと きみを歌わせようと ピエレットが 笛を吹く どんな小さな 子供の胸にも どんなかわいた 人の心にも たとえ息をひきとる その瀬戸ぎわにさえ ピエレットが 笛を吹く ピエレットが 笛を吹く もえるかすかないのち ひろがれ 海のように だから 誰も きみを殺せない 誰も 誰かを 殺しちゃいけない きみは 生きて行けよ きみの 心の奥で ピエレットが 踊るから ピエレットが 踊るから きみを笑わせようと きみを歌わせようと ピエレットが 踊るから | |
キャンディーヌ谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子×ROLLY(THE 卍) | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 7123年前に 僕はきみと初めて出会ったんだ 通りかかる人もない 高速道路の下で 星を口に詰めこんで 笑っていた それがキャンディーヌ きみ きみは誰より巨大な女の子 普通の人のおよそ3倍くらい 時々は25倍 クリスマスには100倍 でも誕生日には小さくなる 7123分の1 めまいがする こんなの初めてさ 夢のような でも夢じゃないような 長い長いキスをした 高速道路の陰で ぐらりと傾く柱 7つの色 変わるキャンディーヌ きみ 7つの色の 7つの海へと ふたりは行く 7つの草原 ギラギラ光る 油の虹 <モウ目ガ覚メナイヨ> <モウ僕ハ帰ラナイ> 時が流れた 長い長い時が 7124年の時が きみは今どこにいるの? もちろんあなたの前よ。 あれからどこへも行かず ずっと愛した そして今も 星を口に詰めこんで 笑っている 僕のキャンディーヌ きみ | |
雨の国・雨の舟谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 光る雨の粒 ティン・ティ・ティン・ティ・ティリリ・ティン 空から落ちるよ ティン・ティ・ティン・ティ・ティリリ・ティン 街は水の中 青い雨の国 家も 公園も 雨につつまれる はねる 傘の上 ティン・ティ・ティン・ティ・ティリリ・ティン はねる 水たまり ティン・ティ・ティン・ティ・ティリリ・ティン 道の向こうから 水晶の小舟 僕のアパートの 玄関についた 雨の舟に乗り ティン・ティ・ティン・ティ・ティリリ・ティン 遠くへ行こうよ ティン・ティ・ティン・ティ・ティリリ・ティン 街は消え果てて 雨しか見えない 心抱きしめて 僕に雨よ降れ 街は水の底 ゆらり揺れている 青い水の底 きみが揺れている さよなら思い出 もう会わないよ はるかな海まで 僕の舟は行く 世界のすべての海に 雨よ降れ 心抱きしめて 僕に雨よ降れ |
月が誘う谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 斎藤ネコ | 月が誘う 夜の遊び 追いかけるわたしから 逃げてごらんよ 世界はただ がらんとした 道もない 壁もない 何もない迷路 走りだせばいい でも走りだせない 月が頭の上で ケラケラ笑う 自由なのに きみはそんなにも 逃げてごらん さあ今すぐ 逃げなくちゃ追えないよ 月がささやいた だけどきみは とまどうだけ 道もない 壁もない 何もない迷路 どこへでも行けるから どこへも行かず 誰でも愛せるから 誰も愛さない いつもきみは 同じ場所にいる 「時間は無限にある」きみはつぶやく 「あわてずに思い出せ あの日の地図を 子供の頃 誰かにもらった…」 そんなものは どこにもない みせかけのガラクタで ごちゃごちゃのポケット 月はきみを まだ待ってる ほらきみの心臓を ころがしはじめた |
今日は雨降り谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 今日は雨降り 静かな朝に あなたの夢をみたの 短い夢を 今日は雨降り 目がさめた時 そばには誰もいない あたしひとり あなたの町も 雨かしら あなたもやっぱり ひとりかしら ギターの音に タバコの匂い 何を想っているのかしら 今日は雨降り 誰も来ない 扉に鍵をかけて ひとりでいるわ 今日は雨降り 静かな町に 白い小舟の影が 消えていったわ あなたの町も 雨かしら あなたもやっぱり ひとりかしら 誰にも逢わず ひとりの部屋で 何を想っているのかしら あなたの町も 雨かしら あなたもやっぱり ひとりかしら 誰にも逢わず ひとりの部屋で 何を想っているのかしら | |
イカルスの子守唄谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 幼ない頃に母さんに 聞かせてもらった悲しい唄 冷たくなった父さんの なきがらの前で歌っていた あれからいつか時は流れて わたしも同じ唄を歌う ああ約束したまま帰らない あなた わたし いつまでも待ちぼうけ 恐れ知らない若者は 燃える太陽に向かっていった 燃えつき落ちるその時に あなたは何を思ったのか わたしはいつも窓辺で見てた あなたの髪の輝く色を ああ今こそあなたわたしのもの 死んだ若いイカルスの子守唄 どうしてそんなに急いで行くの どうしてそんなに遠くを見るの ああそんなあなただから愛したの ああ待つことがわたしの生きること 今こそあなたわたしのもの 死んだ若いイカルスの子守唄 | |
まっくら森の歌KUKO | KUKO | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 光の中で みえないものが やみの中に うかんでみえる まっくら森の やみの中では きのうは あした まっくら クライ クライ さかなは空に 小鳥は水に タマゴがはねて 鏡が歌う まっくら森は 不思議なところ 朝から ずっと まっくら クライ クライ 耳をすませば 何もきこえず 時計をみれば さかさま回り まっくら森は 心の迷路 早いは 遅い まっくら クライ クライ どこにあるか みんな知ってる どこにあるか 誰も知らない まっくら森は 動きつづける 近くて 遠い まっくら クライ クライ 近くて 遠い まっくら クライ クライ | |
きみのともだち谷山浩子 | 谷山浩子 | 持田香織 | 谷山浩子 | ぼくを きみのともだちといって いつも隣に置いてくれた どこへゆくにも ずっとずっと 一緒にいたね あれから いろんな日々を越えて いくつもの季節 通り越して いつのまにか きみは大きくなり 少しずつ ぼくを忘れていった 朝になれば朝陽を浴びて 夜になれば星をみた きみが出逢ったいっぱい きみが育ったいっぱい 知ってるよ きみは いつもがんばっている うつむき顔の今日があっても 明日の朝にはわらってみせる 声を出さずに泣いた夜 静かに流れる心の音 もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに 悲しいは痛いとわかった 嬉しいは満ちるとわかった 寂しいと孤独も知った 愛しいと心も きみは いつもがんばっている 楽しいだけが しあわせじゃない 数えきれない夜を越えて きみの しあわせが できあがるんだ もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに ぼくは ずっとここにいるよ きみの部屋の壁にもたれて ぼくは ずっとここにいるよ きみをずっと見守るよ きみと出逢った 小さな世界で きみと大きな夢をみる くたくたになって まっくろになって きみがぼくを忘れても ぼくは きみのともだち それが ぼくのしあわせ | |
旅立ちの歌谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 寺嶋民哉 | 古い港は 夜明け間近 誰にも告げず 家を抜け出した まだ醒めやらぬ 家並(やな)みを抜け 海へと続く ひとすじの道 ここからはひとりきり 孤独な旅が始まる わたしを包み 育ててくれた 暖かな手に 別れ告げて おだやかな日々 幼なじみ 笑いこぼれる 南向きの窓 できることなら このままずっと ここにいたいと 願っていた でも大きな世界へと 心はもう急いでる 誰のためにか 何のためにか わからぬままに 漕ぎ出す舟 風叫ぶ海原へと 心はもう急いでる さよなら みんな さよなら 町 さよなら いつか 帰る日まで さよなら みんな さよなら 歌 さよなら いつか 帰る日まで |
夕暮れの街角で谷山浩子 | 谷山浩子 | 泉明子 | 谷山浩子 | あなたにここで 逢えてよかった 知らない街で 道に迷って いつもなら 大好きな夕暮れ時が たまらなく 心細かった あなたにひとこと 告げるために 住みなれた家を ひとり出ました わがままな 私だけど 連れていってほしい たまらなく ひとりが さみしいのです あなたにここで 逢えてよかった 知らない街は とても冷たい いつもなら 笑いながら 通りすぎる ガラスの前で なぜか 足をとめた あなたにひとこと 告げるために 住みなれた家を ひとり出ました わがままな 私だけど 連れていってほしい たまらなく ひとりが さみしいのです わがままな 私だけど 連れていってほしい ひとりで生きるのは とても とても さみしいのです | |
流星少年谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 流星流星 わたしをたすけて わたしがわたしをキライになりそう 流星流星 きこえていますか? 近くにいるなら 応えてください ガタピシ暴れる 嵐の窓の中 暴走している 旧式のコンピューター 答もきかずに くりかえしたずねる 逃げだしますか? 闘いますか? y/n? y/n? 家中の鏡をかくして y/n? y/n? もうすぐアクマの顔になる! 流星流星 わたしをたすけて わたしがわたしに 火薬をつめてる 流星流星 このままじゃきっと 消えてしまうわ あなたの星空 相談している 暗がり ドアのかげ あの子を殺す 完全な計画 黒い服を着た 4人の男たち 仮面をはずすと 全員それは y/n? y/n? 見たくない それは誰の顔? y/n? y/n? 突然あたりが闇になる つかないつかない どうしてもこの火が あの子と彼とを 一度に殺す火が だけどどこかで くすぶる気配がする わたしのからだの どこかかすかに y/n? y/n? じっとしているとたまらない y/n? y/n? もうすぐアクマの顔になる! 流星流星 わたしをたすけて 見えない迷路に 閉じこめられたの 流星流星 ここから逃がして 雨雲をこえて 星空の彼方 流星流星 きこえていますか? 近くにいるなら 応えてください 流星流星 きこえていますか? 近くにいるなら 応えてください | |
ひとみの永遠谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 明け方の窓に うつした青空 いつまでも ここにいたい いつまでも このままで わたしの 視線の 瞬間の 残像 瞬間の 永遠 忘れない 忘れない あなたを…… ふしぎな力が あなたとわたしを ひきよせて ひきはなして そしてまた この朝に わずかなひととき 言葉をかわして 手をふった 笑いながら 手をふった さよならと わたしの 視線の 瞬間の 残像 瞬間の 永遠 忘れない 忘れない あなたを…… | |
何かが空を飛んでくる谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | そこの少年 ちょっとお待ちよ 銀河の水はまだ冷たいよ あと3秒 考えてみて 飛びこむのはサルでもできる きみはサルよりかしこい人間 あと10秒 あたしを見て ここできみにすごいラッキーな ニュースがあります はるか宇宙の彼方から right now! 何かが空を飛んでくる きみの悩みを食べるために あの子が空を飛んでくる しあわせ運び屋 銀河の青いsava そこの少年 別にいいけど 銀河の水は美味しくないよ あたしなら ぜったい飲まない 飛びこむのはエビでもできる きみはエビよりステキな人間 ほんとだよ おせじじゃないよ! 誰もきみのすごいラッキーを 止めることはできない 指をくわえて見てるだけ right now! 何かが空を飛んでくる きみの未来を祝福する あの子が空を飛んでくる お料理じょうずな 銀河の青いsava ここできみをギュッと抱きしめて 教えてあげるよ <待てば海路のヒヨリあり> うわっほー! 何かが空を飛んでくる きみの涙を食べるために あの子が空を飛んでくる つぶらなひとみの 銀河の青いsava 何かが空を飛んでくる きみの悩みを食べるために あの子が空を飛んでくる しあわせ運び屋 銀河の青いsava |
ウサギ穴谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | つかまえて つかまえない つかまえた きっと ここにいる ここにいない ここは何月? 教えない 教えるよ 教えれば きっと この道も あの道も どのみち同じ 四方の壁に飾られた 数えきれない絵葉書 見覚えのある風景が わたしのまわり回るよ 平たい広場 平たい花壇 平たい駅の 平たい電車 追いかけて 追いかけない 逃げていく影 次はどこ? 次はそこ つぎはぎだらけ 過去は今 今は明日 明日は眠ってる 眠る時 眠りりら 眠り眠れら 背中で猫が燃えている 灼熱のバス 走るよ 巨大な地下の帝国の 冷たい水を目指して ところできみは どこに捨てたの? 捨てたって何を? 時計のネジを。 つかまえて つかまえない つかまえた きっと ここにいる ここにいない ここは何月? 教えない 教えるよ 教えれば きっと この道も あの道も どのみち同じ 追いかけて 追いかけない 逃げていく影 次はどこ? 次はそこ つぎはぎだらけ 過去は今 今は明日 明日は眠ってる 眠る時 眠りりら 眠り眠れら |
ブルーブルーブルー谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | くじゃくの羽根では 空をとべないわ そうよ いくらきれいでも 都会をいろどる とべない鳥たち だから 淋しそうな目をしている こつんとアスファルトが かわいた音をたてた 午後のMain Street 風が鳴る わたしをつれて行ってよ とがったヒール投げ捨てれば 素足が 翼にかわるの Oh Blue Blue Blue Love あなたが教えた Blue Blue Blue Love 空は永遠の少年 箱庭みたいな 自分の世界を わたし 出ていくわいつか あなたの中から 風の声がする こんなビルとビルの 狭間にいても 明るい青 暗い青 ガラスの青 燃える青 こんなにもたくさんの 青でいっぱいね世界は 今まで知らなかったの そしてあなたは いちばん輝く Oh Blue Blue Blue Love 誰にも負けない Blue Blue Blue Love 空は永遠の少年 あなたの響<声が わたしの名前呼んだ 光るWednesday はじまりね 思わぬ強いちから 腕をつかんで走る 街をかけぬけ フワリと舞い上がる Oh Blue Blue Blue Love 誰にも負けない Blue Blue Blue Love 空は永遠の少年 Oh Blue Blue Blue Love あなたが教えた Blue Blue Blue Love 空は永遠の少年 | |
SHADOWLESS谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | 町の広場 踊る影法師 誘うように 手をふる わたしのほか 誰も気づかない 主のない影 歩きだす あとをついて 月あかり野原 道はやがて途切れて ふと気づけば 影も消え失せて わたしの前に もとの町 首をかしげ 足を踏み入れた 町の中で見たのは いつもの店 見慣れた人たち すべてのものに 影がない 光さざめく 祭広場の にぎわいのただ中に あなたがいた どうかしたのと やさしい顔で ほほえむあなたにも 影がない 話を聞き あなたは尋ねた それは何のことだと まわり囲む人も口々に 影というのはどんなもの? 言われてみて わたしも気づいた 何のことかわからない わたし何を 何を言ってるの 影というのは何のこと? 祭の夜は 物の怪たちが 人の心 惑わす 不思議な夢 みていた気がする 背中で誰か 笑ってる 不思議な夢 みていた気がする わたしの声が 笑ってる |
闇に走れば谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 闇に走れば 暗い田んぼの 水に 外燈の灯がうつる うつる水面に 息をひそめて 心がとまる 白いライトに 浮かぶ横顔 口をむすんで 前を見てる からだを寄せて まぶた閉じれば あしたも見えない このままふたり このままずっと 二度と帰らぬ 闇の中へ 力をこめて 力をこめて アクセルを踏んで あなた 車をとめて 寒い燈台 まわるあかりを あきもせずに あなたのタバコが からになっても みつめていた 次のことばが 言い出せなくて 聞きたくなくて 冷えた頬に くちびる寄せれば 襲いかかるような あなたのにおい はなれたくない はなれたくない 抱きしめたまま 動かないで こうしていれば このまま朝が 来ないかもしれないから このままふたり このままずっと 自転を停めた 星のように あなたの胸の わたしの胸の 鼓動だけ 感じていて こんな時にも あなたの心を 知らない人の 影がよぎる それなら闇は わたしだけのもの はじめからずっと | |
夢の逆流谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 暗い山の彼方から 流れてくるもの 夢の水はさかのぼる 心の川を あなたに会いたい 会いたい わたしの声よ 虚空をつきぬけ 消えずに とどいて とどいて あなたの 宇宙へ ひと雫 激しい夢の濁流が へだてて 見えない だけど わたし ここにいる あなたもきっと 星座のあいだで 青く光るのは きっと あなたのまばたきを そっと 手をのばす こんなにも 遠くはなれた わたしたち 激しい夢の濁流が へだてて 見えない だけどわたしここにいる あなたもそこに ここは夢の底 いくつもの夢の奥の 深い闇の底 ここからはじまる 長い長い旅 あなたに 会うために 光る川を舟が行く 生まれたばかりの 高く高くどこまでも のぼって行くよ | |
かくしんぼ谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | ふるえる風が区切るたそがれ ここからさきは とても寒い 子供は歌を聴いてる ほかの人は聴こえない ごらん あそこで 誰か おまえを呼んでる さがして みつけて とって喰おうか おまえのやわらかな その肉を かくれろ早く もっと遠くへ かくれろうまく 鬼の腕は長い 冷たい 風も吹かない国へ おまえは 息を切らし 逃げこむ 来たね かわいい手足 あどけないくちびる おいで こわくはないよ 赤い舌を出す ここは 人の記憶の 裂け目 時は 流れず 誰もいない かくれろ早く もっと遠くへ かくれろうまく 鬼の息は あまい | |
猫が行く谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 猫が行く 猫が行く ぴかぴかの 小ちゃな猫 ふらふらと お散歩で 今夜も ごきげん どこ行くの? どこ行くの? きこえても きこえぬふり ビルのかげ 橋の下 心むくまま サヨナラと サヨナラと 人が うつむく 秋を ふみつけて ふみつけて 足どりも軽やかに tu tu 猫が行く 猫が行く きらきらの 星をまとい うずくまる人たちの 影を よこ切る 恋をして 捨てられて 傷ついた人形たち 聞くも涙よ 語るも涙 涙 涙 不思議から 不思議へと ただひとり わたり歩く 猫だけが 猫だけが 虹を見てた ゴメンネと ゴメンネと 人がふりむく 秋に 上を見て 横を見て 小ちゃなアクビを ひとつ 猫が行く 猫が行く きらきらの 星をまとい 猫が行く 猫が行く 今夜も ひとり | |
裸足のきみを僕が知ってる谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 思い出して きみが どんな暮らしを どこでしていても 僕ときみの命をつなぐ絆は 生きていく 今をこえて すべてを過去に変えて 時代はすぎていくけど 裸足のまま 歩いてる きみを きみを 僕が知ってる 忘れないで この部屋のドアは いつもあけてある いろんな時がある 幸せな時 急ぎ足のとき 深い亀裂の底で 見えない空を見上げてる そんな時も やさしくなれなくても 自分を責めなくていい 裸足のまま 歩いてる きみを きみを 僕が知ってる きみがきみを見捨てても 僕がきみを 抱きしめる 言葉はむなしくなる きみのこと 思い出せば 裸足のまま 歩いてる きみを きみを 僕が知ってる きみがきみを見捨てても 僕がきみを 抱きしめるから 裸足のまま 歩いてる きみを きみを 僕が知ってる 忘れないで この部屋のドアは いつもあけてある |
おはようクレヨン井上あずみ | 井上あずみ | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 赤いクレヨン いちばんさきに 箱の中で 目を覚ました オハヨー オハヨー オハヨー ぼくは誰かな? 赤い 赤い 赤い… そうだ トマトかも知れない! みどりのクレヨン 二番目起きて 赤いトマト すぐに見つけた オハヨー オハヨー オハヨー ぼくは誰かな? みどり みどり みどり… そうだ レタスのはっぱ! 青いクレヨン お皿になって ピンクのクレヨン テーブルクロス オハヨー オハヨー オハヨー 次は誰かな? 白い 白い 白い… そうだ ミルクのコップ! 茶色く焼けた トーストの上 黄色いバター オレンジマーマレード オハヨー オハヨー オハヨー 次は誰かな? ぼくの ぼくの ぼくの 朝ごはんに おいで! そうだ ごはんにおいで! | |
片恋の唄谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | どうしようもないことは どうしようもないことは どうしようもないと つぶやきながら 雨が落ちてくる どうしようもないことは どうしようもないことは どうしようもないと この世界には そんなため息がある 壁に恋した娘のように 壁をみつめて一日すごす 壁に心がもしもあるなら 壁よわたしを抱きしめて そんなことを言っても壁は壁 何も聞かない 何も見ない それでもなお あなたを愛してる わたしを見ないあなただけを どうしようもないことは どうしようもないことは どうしようもないと つぶやきながら 夜がざわめく どうしようもないことは どうしようもないことは どうしようもないと 誰よりいちばん わたしがわかってる 茶碗に恋した男のように 茶碗に想いを語りかける 茶碗が時々あいづちをうつ ように思えて胸が震える 胸が震えてるのはわたしだけ 想いはただ 虚しく跳ね返る それでもなお あなたを愛してる わたしを見ないあなただけを どうしようもないことは どうしようもないことは どうしようもないと つぶやきながら あなたを愛してる どうしようもないことは どうしようもないことは どうしようもないと つぶやきながら あなたを愛してる |
きみのともだち持田香織 | 持田香織 | 持田香織 | 谷山浩子 | 石井AQ | ぼくを きみのともだちといって いつも隣に置いてくれた どこへゆくにも ずっとずっと 一緒にいたね あれから いろんな日々を越えて いくつもの季節 通り越して いつのまにか きみは大きくなり 少しずつ ぼくを忘れていった 朝になれば朝陽を浴びて 夜になれば星をみた きみが出逢ったいっぱい きみが育ったいっぱい 知ってるよ きみは いつもがんばっている うつむき顔の今日があっても 明日の朝にはわらってみせる 声を出さずに泣いた夜 静かに流れる心の音 もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに 悲しいは痛いとわかった 嬉しいは満ちるとわかった 寂しいと孤独も知った 愛しいと心も きみは いつもがんばっている 楽しいだけが しあわせじゃない 数えきれない夜を越えて きみの しあわせが できあがるんだ もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに もしも ぼくに力があれば うんとうんと だきしめるのに もしも ぼくが話せるのなら 勇気づけることできたのに ばくは ずっとここにいるよ きみの部屋の壁にもたれて ぼくは ずっとここにいるよ きみをずっと見守るよ きみと出逢った 小さな世界で きみと大きな夢をみる くたくたになって まっくろになって きみがぼくを忘れても ぼくは きみのともだち それが ぼくのしあわせ |
ありふれた恋の歌谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | わたしの心は あなたの目の色 わたしの心は あなたの手のかたち あの日あなたの 腕に抱かれて わたしの心は 生まれてきた 会えない夜には 心が泣く あなたを求めて 心が泣く わたしの耳も目も くちびるも肩も 手足も背中も あなたのもの わたしの涙も 吐息も夢も 口ずさむ歌も あなたのもの 会えない夜には 心が泣く あなたを求めて 心が泣く あの日あなたの 腕に抱かれて わたしの心は 生まれてきた 会えない夜には 心が泣く あなたを求めて 心が泣く |
マギー谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | かすかな鈴の音 通りを横切る 泣いてるあなたの 心を横切る 死んだマギー 身体は 嘘でできている 心は冷たい 記憶でできてる 生きてる人が 影に変わり 死んだあの子だけが 夜の中 輝く あなたの身体を ガラスのとげが 流れて流れて 心臓のとなり 死んだマギー あなたに くちづけしたよ あなたの悲しい とげを溶かした 淋しさの炎に 焦がされたら あまい悪い夢を 脱ぎ捨てて飛べるよ かすかな気配が 通りを横切る すべての人の 眠りを横切る 死んだマギー 踊るよ 古い祭歌 踊るよ 踊るよ 凍える真夜中 死んだマギー みんなが きみを忘れても 消せない記憶を 夢に刻んだ 死んだマギー みんなが 死に絶えたあとも 消えない悲しみ 永遠に きみは | |
鳥籠姫岩男潤子 | 岩男潤子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 斎藤ネコ | 鳴いてごらん Cuckoo きれいな声で ぼくのことを愛していると いとおしい小鳥 きみはぼくだけの いつもそばで 歌っておくれ やさしくささやく あなたの声が 今も確かに きこえるけれど それは海からの風が運んだ どこにもいない人の幻 長い長い孤独の時 帰らぬ人を 待ちつづけて わたしはわたしを ここに閉じこめた 柳の枝で編んだ鳥籠 もう誰もわたしの 背中のねじを 巻いてくれる人もいないのに 鳴いてごらん Cuckoo きれいな声で ぼくのことを愛していると できるならきみを この籠の中 鍵をかけて 閉じこめたいよ あなたの願いはどんなことでも すべてかなえてあげたかったの だけど願いだけ ここに残して あなたは消えた 永久(とわ)の旅へと 海の見える 丘の家に 時間だけが 静かに積もる わたしはわたしを ここに閉じこめた 柳の枝で編んだ鳥籠 わたしを作ったあなたの腕に 帰るその日を ひとり待ちながら |
恋人の種谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 二億年生きていた 恋人の種 二億年 まどろみの夢の中 ひたすらに待ちつづけ 今ここにいる きょう生まれ あした死ぬ わたしの前に その人は知っている 原始の空を 岩石に降りそそぐ あたたかい雨 くりかえす昼と夜 無限の闇の 淋しさにひえきった 長い明け方 「ゆらゆら おもかげ 消えないで もう少し 会いにいく ぼくはきみに 会いにいく いつかきっと」 その人に残るのは たったひとつの 宇宙さえ震わせる 願いだけ 「こんなにも こんなにも きみに会いたい 淋しくて 淋しくて きみに会いたい」 「たとえ 永遠が ぼくたちを へだてても たどりつく ぼくはきみに たどりつく いつかきっと」 ふたたびこの星に 静けさがおとずれて その姿が消えたあとも 想いはそこに残るだろう 「たとえ 永遠が ぼくたちを へだてても たどりつく ぼくはきみに たどりつく いつかきっと」 | |
おいしくたべよう谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | おいしくおいしく たべよう たべよう たべよう たべよう げんきに げんきに たべよう たべよう たべよう たべよう たべるって たのしいね たべるって うれしいね むしゃむしゃ ぱくぱく いきているっていいね いっしょにいっしょに たべよう たべよう たべよう たべよう みんなでみんなで たべよう たべよう たべよう たべよう おいしくおいしく たべよう たべよう たべよう たべよう げんきに げんきに たべよう たべよう たべよう たべよう たべるって たのしいね たべるって うれしいね むしゃむしゃ ぱくぱく いきているっていいね いっしょにいっしょに たべよう たべよう たべよう たべよう みんなでみんなで たべよう たべよう たべよう たべよう |
月見て跳ねる谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 月が投げかける 木立の影を あなたの歩く影と 見誤り わたしは跳ねる うさぎのように あなたに会えた 会えた嬉しさ だけどよく見れば また見間違い 何もかもあなたに 見えるから わたしは跳ねる うさぎのように あなたにきょうも ただ会いたくて きらめく水しぶき 夜の宝石 街中飾るから きっとみつけにきて 見知らぬ人たちの 眠りの糸が からまり紡ぎ出す 迷路を抜けて 月は青ざめた 水晶の火を 燃やしてみつめている 恋心 わたしは跳ねる 月見て跳ねる あなたが好きで こんなに好きで あなたがいるだけで わたしは幸せ 他には望まない 何もいらない 世界に凍るような 冬が訪れて 全てをなくしても あなたがいれば |
さよならDINO谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 石井AQ | あの日 空から 不思議な雨が降るのを見た twi twi tu twa tu twi tu twa つぶやき 落ちてくる Plankton 鏡文字 数えきれない言葉の Plankton 幾千万 砕けて散った言葉の きみの最後の手紙が 届くのを待っていた twi twi tu twa tu twi tu twa 明け方 道の上 Plankton 鏡文字 空を埋めた その時 全部わかったんだ きみにはもう会えない DINO さよなら 魔法の風 さよなら きみは僕の 宇宙だったんだよ きみと僕との 二億二千二百五十八万年 twi twi tu twa tu twi tu twa 瞬く 光と闇 笑いころげたジュラ紀 夢と過ぎた白亜紀 文字を覚えて書いた 謎の星の哲学 始まりのない 終わりのない 永遠の時間を twi twi tu twa tu twi tu twa きみとずっと 生きたかった 終わりはあった方が いいんだよって きみの声 聞こえるはずがない きみはいない どこにも DINO さよなら 欠けたティーカップ さよなら 夜 さよなら 僕は旅立つ 巨大なきみの背中が 僕を乗せて走る twi twi tu twa tu twi tu twa あの日のふたりを見た Plankton 鏡文字 さかさに書いたARIGATO Plankton いつまでも 僕の空で ゆれてる |
並木道 帰り道手嶌葵 | 手嶌葵 | 宮崎吾朗 | 谷山浩子 | 武部聡志 | 放課後の並木道 お下げ髪がゆれる 早足で歩み去る きみの後ろ姿 丘の上 古い家(うち) 揺れる二つの旗 海原を見つめてた 一人の女の子 僕は遠くから見つめるだけ 今日も 長い時が過ぎても 名前も知らない 放課後の並木道 お下げ髪がゆれる いつだって少しだけ うなじ寂しそうで 呼び止めて君の かたく握りしめた その手を僕がそっと ほどいてあげたい |
雪虫 Whisper谷山浩子 | 谷山浩子 | 中島みゆき | 谷山浩子 | 石井AQ・谷山浩子 | 私に見える冬がある 私に見えない冬がある それをあなたが指し示す あなたに見える雪がある あなたに見えない雪がある それを私が受けとめる 補いあってゆけるなら 2人歩きは寒くない なのにあなたを補える誰かを知って 私泣く 私に読める文字がある 私に読めない文字がある それをあなたが口ずさむ あなたに消せる傷がある あなたに消せない傷がある それを私が抱き埋(うず)む 補いあえばいいものを 2人歩きはおぼつかぬ あなたの為になるかしら答えきれずに 私泣く 私の勇気は雪虫で 私の自信は雪虫で 有りか無きかの夕間暮(ゆうまぐ)れ それでもどうか傍(かたわ)らに 私を置いてくれたなら ある日敢(あ)えなく飛ばされて 風を知らせてあげるのに それでもどうか傍らに 私を置いてくれたなら |
朝ごはんの歌谷山浩子 | 谷山浩子 | 宮崎吾朗・谷山浩子 | 谷山浩子 | 栗原正己 | お鍋はグラグラ お釜はシュウシュウ まな板はトントトン お豆腐フルフル 卵はプルプル 納豆はネバネバ 焼けたフライパンに卵をおとして お鍋に味噌をといて あつあつご飯はおひつにうつして 支度は上々 みんなを起こして みんながそろったら さぁ沢山めしあがれ お日様も輝いてる みんなで朝ごはん わたしが作った いそいで いそいで でも味わって食べてね 魚はジュウジュウ 脂もジュワジュワ 素手で触ってアッチチ 耳たぶつまんで お水で冷やして そんなヒマありません キュウリを刻んで小鉢に分けたら 味噌汁に葱パッパパ お茶碗並べて お箸も配って 支度は上々 眠そうな顔して みんながそろったら さぁ沢山めしあがれ 今日も一日がんばろうね みんなで朝ごはん わたしが作った ゆっくり 食べてね でも遅刻しないでね みんなで朝ごはん わたしが作った いそいで いそいで でも味わって食べてね |
忘れられた部屋で谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | 谷山浩子 | あなたが誰かと汽車に乗る頃 私は部屋の中 白い子猫をひざにかかえて 黙って坐っていました ゆうべのあなたの煙草の吸いがら 灰皿にそのまま 少しでも動けば 心くずれて 泣き出してしまいそうでした すまなそうに出かけるあなたを 背中に感じながら 気にもとめないふりをして テレビの画面ばかり見つめてた あなたが誰かと旅に出た日 忘れられた部屋で やさしい奴だとあなたの口ぐせ 真似して無理に笑いました ひとつだけお願いがあるの わかってくれるなら あの日歩いた思い出の場所 あの人つれてなんか行かないで あなたが誰かと旅に出た日 忘れられた部屋で やさしい女と呼ばれることに 疲れた私ひとりきり やさしい女と呼ばれることに 疲れた私ひとりきり | |