浪花花火立樹みか | 立樹みか | 中谷純平 | 三島大輔 | 前田俊明 | 惚れりゃとことん 惚れぬき通す それが浪花の 女房の意地や うちが見込んだ 男やないか あんたしっかり きばってや きばってや 酒は憂き世の 付き合い水や 金は天下の 預かりもんや 呑んで遊んで 男の値打ち なんぼあるかで 決まるんや 決まるんや 祭りばやしの 太鼓と笛が 仲をとりもつ 天神まつり 月よみてくれ 日本一の 夫婦花火を あげるんや あげるんや |
出船松原のぶえ | 松原のぶえ | 市場馨 | 三島大輔 | | 別れ涙に むせんでいても それは私の ぬけがらなのよ 握りしめてる テープをつたい 心はあなたの そばなのに 船が出る 船が出る エーエーエー すがりつきたい 船が出る どうぞ涙に しないでほしい 思いつめてる 女の夢を たった三日の はかない恋が 私にゃいのちの 糸なのに 船が出る 船が出る エーエーエー なさけ知らずの 船が出る 誰にうらみも 言えないけれど 逢えば別れる この世のさだめ 好いて好かれた やさしい夜が からだのすみまで 残るのに 船が出る 船が出る エーエーエー 雨にしょんぼり 船が出る |
旅の終りはお前山本譲二 | 山本譲二 | 市場馨 | 三島大輔 | | こんなにやつれて この俺を待ったのか 眠りつづける えりあしに 熱い思いが こみあげる さみしさしのぎの 酒に いのちをけずって いたなんて もう二度と離さない 世間の噂がどうだろうと 離さない離さない 旅の終りはお前さ 男の気ままで いつまでも泣かしたな 指輪はずした そのあとは いつも涙で ぬれたろう お前が今日まで 耐えた 苦労はいまから 俺のもの もう二度と離さない どんなさだめが邪魔しても 離さない離さない 旅の終りはお前さ もう二度と離さない たとえ明日を失くしても 離さないもう二度と 旅の終りはお前さ |
旅路の果ての…山本譲二 | 山本譲二 | 市場馨 | 三島大輔 | 伊戸のりお | お前の捨ててきた やすらぎ住む街へ いまなら間にあうさ そっと戻れよ みぞれの象潟(きさかた) 吹雪の越後 尋ねたずねた 涙には 明日の見えない 旅路の果ての 夢の灯りは 寒すぎる こんなに好きなのに…なぜ こんなに惚れていて…なぜ 俺のこの愛 できるなら染めてやりたい 雪の肌 俺たちだけならば ためらうこともない 誰かを傷つけて きっと悔やむよ うらみの眼差し 残して消える やつれやつれた 細い肩 やさしい言葉は かけないけれど 生きるかぎりの 道づれさ こんなに好きなのに…なぜ こんなにくるしんで…なぜ 俺のさだめか できるならだいてやりたい うしろ影 忘れてほしい… すがってほしい… 俺は旅びと できるならつれてゆきたい 罪な恋 |
七夕月(萩の花咲く頃)山本譲二 | 山本譲二 | 星野哲郎 | 三島大輔 | | あれはまだ にきび盛りの 時代のことだよ 七夕の 笹の小枝に ふたりで結んだ 青い短冊 早く廿才に なりたいね そして逢おうよ 東京で 目と目で交わした 愛詞[あいことば] 忘れないよ 忘れないよ あれは初恋忘れない 忘れないよ 忘れないよ あれはふるさとに 萩の花咲く頃 君もまだ お下げ髪だね 紅もつけずに 白壁の 土蔵背にして お手玉とってた 紙の風船 赤いリボンが 揺れるのを 俺はため息 つきながら 夕日と見ていた 橋の上 忘れないよ 忘れないよ あれは初恋忘れない 忘れないよ 忘れないよ あれはふるさとに 萩の花咲く頃 逢えぬまま 時は流れて かすむ面影 七夕の 夜がくるたび 結んで祈るよ 笹の葉に 俺も負けずに 生きるから 君も元気で がんばれよ あの日は戻って こないけど 忘れないよ 忘れないよ あれは初恋忘れない 忘れないよ 忘れないよ あれはふるさとに 萩の花咲く頃 |
純情の花朝倉由美子 | 朝倉由美子 | 大矢弘子 | 三島大輔 | | 泣きの十六家(いえ)を出て すねた十九にゃ振られ花(ばな) 数えりゃ男も十(とお)の指 惚れて振られた ばかな女の 問わず語りの 止まり木にゃ あゝ 純情の花が咲いてた夜もある 情(じょう)の一字(いちじ)にほだされて 泣いて別れた愛もある 深みにはまった恋もある 妻も子もいる男性(ひと)に誘われ 着の身 着のまま旅に出た あゝ 純情の花が咲いてた街もある 甘い言葉に酔いしれて 燃えた自分が憎らしい 女の悲しい体ぐせ あんな男の どこがいいのと 燃える唇 噛みしめて あゝ 純情の旅の夜風に泣きました あゝ 純情の花が咲いてた夜もある |
島の別れ唄島悦子 | 島悦子 | 丹古晴巳 | 三島大輔 | 前田俊明 | 死ぬも生きるも 二人は一緒 なんで誓いが 忘らりょか これで会えない 二人じゃないに… 今日の別れが なぜつらい 船が出る 船が出る 涙がのこる のこる涙のエエ 船が出る エエ 私しゃ死ぬより なおつらい エエー 沖をながめて ほろりと涙 空とぶかもめが なつかしい こんな悲しい 幸せだけど それが運命(さだめ)の 島育ち 船が出る 船が出る 未練がのこる のこる未練の エエ 船が出る エエ 私しゃ死ぬより なおつらい エエ 私しゃ死ぬより なおつらい エエー |
しずく海峡興梠照代 | 興梠照代 | 山田孝雄 | 三島大輔 | 前田俊明 | 又逢うために さよならは たった四文字の あゝため息よ 時計の針を 遅らせて あなたの出船の じゃまをする かもめ翔んでよ あの空遠く しずく海峡へ 二合の酒で だらくして 倒した徳利 あゝ振ってみる 女はいちど 死ぬ程の 恋してそれから 遊ぶのね 夢を並べる 海よりひろく しずく海峡へ ひとりで唄う 漣(さざなみ)の こころの唄は あゝわがなみだ シルクの雨よ ほそいとよ 冷たい雪には ならないで 出船恋船 女の願い しずく海峡へ |
潮騒の宿島悦子 | 島悦子 | 伊藤美和 | 三島大輔 | 遠山敦 | 明日の夜には 他人の二人 これが最初で最後の つらいわかれ旅 窓の向こうには 浮かぶ二ツ島(ふたつしま) 願いひとつが 叶うのならば どうかください 永遠にこのひとを すべてを捨てても 地の果てまでも ついてゆきたい あなたのそばで暮らしたい もしももう一度 生まれ変われたら ずっと二人で 寄り添い生きる せめてください 今宵だけ幸せを 湯船に未練を 沈めてみても 濡れた素肌に瞳に 愛が絡みつく 波と海風も 泣いているようで 涙あふれる 潮騒の宿 どうかください 永遠にこのひとを |
讃岐の女渡辺要 | 渡辺要 | 丹古晴己 | 三島大輔 | | つよい時雨が こんぴらさんの ながい石段 ぬらしたあの日 雨をしのいだ お茶屋の隅で 女房きどりで ぬぐってくれた 指が指が指が恋しい 瀬戸の旅 もいちど逢いたい ああ…讃岐の女よ 楽な駕籠より 手を取り合って せめて別れの お詣りすると わざと元気に 一段づつを のぼる笑顔の まつ毛に見せた 涙 涙 涙 いまでも 夢に見る もいちど逢いたい ああ…讃岐の女よ 人目気にせず こんぴら歌舞伎 いつか観たいと 甘えたけれど 無理にむすべば ちぎれてしまう つらい運命の 縁の糸は 風に風に風にふかれる くもの糸 もいちど逢いたい ああ…讃岐の女よ |
酒よお前は松尾和子 | 松尾和子 | 松尾和子 | 三島大輔 | | 命を削って 枯れてゆく 寂しい女の涙には この世に夜など なければいいと 今夜も一人で飲む酒よ 酒よ お前はやさしいね 酒よ お前はやさしんだね 女は男の 泣き場所か いいのよ私に見せなさい 表に出せない 苦しみを 拾ってとかした この酒よ 酒よ お前はやさしいね 酒よ お前はやさしいんだね 出逢いとわかれの 繰り返えし 花も咲かずに終ったの 雨の裏街 扉をあける そんな私が好きでした 酒よ お前はやさしいね 酒よ お前はやさしいんだね |
こころうるおい夢本線村上幸子 | 村上幸子 | 関沢新一 | 三島大輔 | 神保正明 | あなたはいつ 旅立ちますか 何も言わずに 母が… 手料理こさえて います はじめて会う日の 目じるしに そっと一枝 ユキツバキ 抱いてホームで 待ってます きっといい日に なるように こころうるおい 夢のせて あなたは今 あさひの中ね 廻れ時計よ 早く… 二人のこころよ 急げ… 今日からあしたへ 夢抱いて―― あなたはまだ 知らないけれど 綺麗なんです 山が… すき透ります 川が… 手紙で話を するよりも 一度あなたに お会いして 私のふるさと 見てください きっといい日になるように こころうるおい 夢のせて あなたは今 あさひの中ね 瞼閉じれば見える… あなたの姿が 浮ぶ… もうすぐ幸せ 着きますね―― あなたは今 あさひの中ね 綺麗なんです 山が… すき透ります 川が… 見てください 私のふるさとを―― |
キンザラチャチャチャ金剛と榛名 | 金剛と榛名 | 星野哲郎 | 三島大輔 | 小杉仁三 | S型迷路の 人生駆け抜け 脂も乗り頃ね 今夜のあなたは 私の好みよ すてきなパートナー 還暦、古希々々(こきこき) 近代(ちかごろ)ざらだよ シルバーお兄さま 今夜のあなたは 私の好みよ すてきなパートナー ことばは 要らないわ 抱きしめて キンザラチャチャチャ 踊り明かして 踊り明かして 酔わせて欲しい 銀のゆり籠に 身をまかせ キンザラチャチャチャ もっともっともっともっと 切なく甘く 心の合鍵 私にあずけて 青春しましょうよ 今夜のあなたは 私の好みよ すてきなパートナー なけなしヘアーを 茶髪に染めても 中身は染まらない 若い娘ばっかし 追いかけまわして 毎日ご苦労さん そろそろ一人に しぼって呉れなきゃ お嫁に行っちゃうよ ハートの鍵なら とっくの昔に あなたにあずけたわ ことばは 要らないわ 抱きしめて キンザラチャチャチャ 踊り明かして 踊り明かして 酔わせて欲しい 銀のゆり籠に 身をまかせ キンザラチャチャチャ とてもとてもとてもとても あなたが好きよ 心の合鍵 私にあずけて 青春しましょうよ 今夜のあなたは 私の好みよ すてきなパートナー すてきなパートナー すてきなパートナー |
絆坂島悦子 | 島悦子 | 塚口けんじ | 三島大輔 | 蔦将包 | 好きで一緒に なったから 酒も煙草も やめました たとえ貧しい 暮らしでも 真心あるから 暖かい 二人手をとり 越えて行く 愛と情けの 絆坂 待っていました 長いこと 結ぶ縁(えにし)の 嬉しさよ 風の吹く日も 雪の日も 似た者どうしの 夢語り 苦労分けあい 支えあう 夫婦劇場 絆坂 雨が身体を 寄り添わす それも楽しい 夫婦傘 この手離さず いつまでも おしどり人生 泣き笑い 辛い世間に 負けないで 歩いて行きます 絆坂 |
おんな富士水前寺清子 | 水前寺清子 | 中谷純平 | 三島大輔 | | 連(つ)いてくるなら とことんつくす 度胸いっぽん 前にでる 男舞台の 炎の中に 耐えたおんなが 城を取る 惚れたあんたの ちから水 ヨッシャ!! めざす人生おんな富士 敵が多けりゃ 命が燃える 男まさりは 父(おや)ゆずり 女舞台に 性根(しょうね)をすえて 意地を味方の 武器にする 惚れたあんたと 苦労して ヨッシャ!! 賭けた人生おんな富士 女だてらと 出る杭(くい)打たれ 風のつぶてを 背にうける 浮き世舞台で 笑顔を蒔(ま)いて 夫婦桜木 がまん節 惚れたあんたが 石垣に ヨッシャ!! のぼる人生おんな富士 |
おんなの望郷歌島悦子 | 島悦子 | Haruyo | 三島大輔 | 遠山敦 | 帰ってみたいな ふる里へ やさしくむかえて くれるでしょうか 恋もお酒も 女の未練 教えてくれた 東京は 五年、十年 年の数だけ 増えた傷 帰ろう… 故郷に帰れば よそ者で 都会に残れば ひとりぽっちね 知らず知らずに 月夜の晩は 流れる星に 目がうるむ 五年、十年 年の数だけ 宵の酒 帰ろう… 酔った女の 口ぐせは 昔はよかった そればかり 母が世話した 草木の匂い 庭に揺れてる 呼んでいる 五年、十年 年の数だけ 思いは募(つの)る 帰ろう… |
女のひとりごと美川憲一 | 美川憲一 | 山田孝雄 | 三島大輔 | 前田俊明 | 遊び上手と 気どってみても 男ごころが わからない いつも私は 尽くしてしまう 捨てられやすい タイプなの いつか覚えた わかれぐせ 夜に泣いてる 女のひとりごと 飲めぬお酒を わかれ間際に もっともっとと 強がって ひとり芝居に 酔いしれながら あなたの胸で 眠らせて 思いがけない 幸せを 夢に見ている 女のひとりごと 花を届ける ちっちゃな春が 通り過ぎてく この街を 潤む灯りに 誘われながら 切なく燃える 残り火よ 爪を噛むのも わかれぐせ 未練とまり木 女のひとりごと |
おやじ島津亜矢 | 島津亜矢 | 堀内清 | 三島大輔 | | 男の値打ちは 心だと 昔親父が 云っていた 越すに越せない 人だけど その夢その意気 受けついで 生きていくのさ 人生を 負けという字は 俺にゃない 男が表へ 出たときは 敵が七人 いると云う 身体ひとつと 引きかえに 可愛いい妻子を 守るのさ 腹を据えたら この世には 何も恐れる ことはない 親父は生涯 負け知らず 島の男で 生き抜いた それを手本に 命がけ この手で築くぞ 俺の夢 今日も踏み出す この一歩 明日に大きな 虹かける |
奥州路山本譲二 | 山本譲二 | 石原信一 | 三島大輔 | | 降りだした にわか雨 急におまえが 泣き出したよで 峠の茶屋の ノレンをくぐり 喉に冷や酒 流し込む 死ぬなんて 死ぬなんて 馬鹿を言うから おもわずこの手が 叩いてた 頬の痛みを 覚えているか 生きる望みを 捨てちゃいないか 旅の衣に おもかげ抱けば きらり 遥かに 最上川 石楠花 紅色は 契り交した あの日のおまえ 白いこよりで 指輪をこさえ 子供みたいに 分けあった 逢えなくて 逢えなくて 逢わずにいても 惚れた心は 離さない 世間の噂に 痩せていないか めぐる季節を 信じているか 旅の荷物は この恋ひとつ 俺を慰め 蝉しぐれ 旅の衣に おもかげ抱けば ふいに木漏れ陽 奥州路 |
追いかけて知里 | 知里 | さくらちさと | 三島大輔 | 照屋宗夫 | だって 理由(わけ)も言わず 消えるなんて どうかしてるわ いやよ 離さないで ひとりぼっちは いやよ 黄昏(たそがれ)の色に 染まる空港 今 あなたを 追いかけて ひとり飛び立つ ゆらゆら 灯(あか)りがにじむ 恋しい その胸に たどり着きたい たどり着きたいの いつも わがまま言って 困らせたわ 帰らないでと やっと 気がついたの 幸せだったことに 星屑のような 街の灯り ねえ おねがい 受けとめて こころ揺れてる ゆらゆら 面影浮かぶ 愛した ぬくもりが 今も消えない 今も消えないの 黄昏の色に 染まる空港 今 あなたを 追いかけて ひとり飛び立つ ゆらゆら 灯りがにじむ 恋しい その胸に たどり着きたい たどり着きたいの |
演歌桜 島津亜矢 | 島津亜矢 | 新本創子 | 三島大輔 | | 生まれ火の国 あとにして たどる炎の 歌の道 親のこころを 胸に抱き 越える苦労の 幾山河(いくやまかわ)よ 演歌一節 アンアアンアンアン きかせます 雨は降る降る 陣羽は濡れる 越すに越されぬ 田原坂 海は不知火 燃える波 夢をゆさぶる 阿蘇の山 花も嵐も くぐりぬけ 恋のつらさは この身の艶(つや)に 歌は真実(まこと)の アンアアンアンアン 亜矢節さ 肥後のもっこす ご贔屓(ひいき)に 声も千両の 晴れ舞台 人の情けを ふところに 音頭とる手に 桜も咲いて 演歌一筋 アンアアンアンアン たのみます |
越前ひとり五条哲也 | 五条哲也 | 麻こよみ | 三島大輔 | 前田俊明 | あなたを忘れる 旅なのに 日暮れの浜辺は 人の影もなく 淋しさばかり 愛しては いけないと 私 はじめから 知っていたのに ばかでした 女の心に 舞い散る波の花 命と決めた 恋を抱きしめて 越前ひとり 誰にも言えない 恋だから 時々逢えれば それで良かったの 幸せでした 二人して 暮らす日を 私 欲しがって いつかあなたを 困らせた この手につかめぬ 儚(はかな)い波の花 名前を呼べば 今も逢いたくて 越前ひとり 寄せ来る波音 砕ける波の花 最後と決めた 恋に傷ついて 越前ひとり |
笑顔和田青児 | 和田青児 | 麻こよみ | 三島大輔 | 櫻庭伸幸 | 改札口で 傘を持ち 夜ふけに待ってて くれたやつ おまえの優しさ 思いやり いつでも甘えて いた俺さ… 雨がそぼ降る こんな夜 男の心が 心がつらくなる おまえの笑顔に もう一度 笑顔に会いたい もう一度 夜店で買った 鉢植えの ほおずき大事に 育ててた 小さな安らぎ 幸せに 冷たく背中を 向けてきた… 薄い口紅 細い肩 男の心が 心がまた揺れる おまえの笑顔に もう一度 笑顔に会いたい もう一度 俺をうらんで いるだろか 男の心の 心のほろにがさ おまえの笑顔に もう一度 笑顔に会いたい もう一度 きっと今なら 離さない おまえの笑顔を 離さない |
海鳴り山本譲二 | 山本譲二 | 吉田旺 | 三島大輔 | | 沖に出たまま もどらぬ親父と 兄貴の名を呼ぶ おふくろの なみだ声 かき消すように 北の荒海 吹雪が吠える 海で死んだ 男はいつの日か 生まれ変わり 鴎になるとゆう 海よ返せ おふくろに親父を 海よ返せ 兄貴のあの笑顔 かえしてくれ!!かえしてくれ…! そして三年 浜辺をさまよい ふたりの名を呼ぶ おふくろの うすい肩 かすめて二羽の 鴎 鴎がおふくろを呼ぶ 海で死んだ 男の魂は ふるさとへと もどってくるとゆう 見えるだろか おふくろの姿が 見えるだろか この俺の泪が とべよ鴎!!とべよ鴎…! |
鵜の岬島悦子 | 島悦子 | 伊藤美和 | 三島大輔 | 椿拓也 | 潮風(かぜ)が未練を叱るよに この胸叩く どうかおしえて 海鳥たちよ どこにいるのか あのひとは 噂だけでも 届けてほしい ひと目 ひと目 ひと目だけでも 逢いたいの 一人きり佇(たたず)む 鵜の岬 昇る朝陽に幸せを 祈ってみても 季節(とき)はいつしか 無情に廻(めぐ)る あなた好みの 口紅を つけて待ってる あれからずっと なにも なにも なにもいらない 二人なら 潮騒も泣いてる 鵜の岬 波も寄せては返すのに 戻らぬ理由(わけ)は それがあなたの 答えでしょうか きっと迎えに 来るからと 遠い約束 心に抱いて 肌が 肌が 肌があのひと 恋しがる 波音も哀しい 鵜の岬 |
憂き世春秋島津亜矢 | 島津亜矢 | 新本創子 | 三島大輔 | | 風が頬うつ 雨が泣く あなたの背中に 隠れて越える 憂き世春秋 ふたり坂 いのち連れ添う しあわせに 賭けて悔いない 女です いつかあなたの 胸に咲く 雪割り草だと 云われてみたい 憂き世春秋 ふたり坂 こころ寄せあい 寒い夜は ともに飲みたい このお酒 苦労ひとつに 夢がある 笑顔をあなたと たやさずいたい 憂き世春秋 ふたり坂 花の咲く日へ 七曲がり 明日を信じて 生きてゆく |
ありがとう島悦子 | 島悦子 | 伊藤美和 | 三島大輔 | 椿拓也 | 惚れた男に 捨てられて すべてを失くし 死にたくて 酔いつぶれては 泣いていた 私を叱ってくれたひと あんな時代も 今じゃ笑い話だね 口に出せないけれど あなたの優しさ忘れない そっとつぶやいた ありがとう いつも倖せ あきらめて 不幸ばかりに 慣れっこで 運の悪さを ひがんでた 私を諭(さと)してくれたひと つらい時代も いつもそばにいてくれた 今日も明日もずっと あなたの笑顔が見たいから そっとつぶやいた ありがとう あんな時代も 今じゃ笑い話だね 口に出せないけれど あなたの優しさ忘れない そっとつぶやいた ありがとう そっとつぶやいた ありがとう |
荒くれ大漁船島津亜矢 | 島津亜矢 | 豊新 | 三島大輔 | | 一番太鼓が ドンとくりゃ 海に乗り出す 男の背中 恋の未練は さっぱり流し 意地と度胸の おたけびは エンヤ ドッコイ ドッコイ 荒くれ大漁船 嵐が来ようと 逃げはせぬ 親父おふくろ 心の守り いつも励まし 叱ってくれる うれし涙の おたけびは エンヤ ドッコイ ドッコイ 荒くれ大漁船 大波小波の 花が咲く 東シナ海 海原千里 眉を焦がして 夕陽が沈み 夢と希望の おたけびは エンヤ ドッコイ ドッコイ 荒くれ大漁船 |
雨降り酒場島悦子 | 島悦子 | 麻こよみ | 三島大輔 | 野村豊 | ひとり止まり木 グラスの雫(しずく) 揺れて女の 涙を誘う 待っていてくれ 必ず戻るよと 優しく私を 抱きしめた人 夜が淋しい 雨降り酒場 何で私を 残して行った 愚痴をこぼせば なおさらつらい 肩に寄り添い 眠ったあの夜の 幸せ も一度 返して欲しい たどる思い出 夜更けの酒場 恋に何度も 泣かされながら 今度こそはと 夢見た私 別れ間際の 男の優しさを 信じる私が 愚かでしょうか あなた恋しい 雨降り酒場 |
雨のたずね人島悦子 | 島悦子 | 麻こよみ | 三島大輔 | 椿拓也 | 雨のしずくが 淋しく胸に あなたさがして 北の町 寒いこの指を ああ あたためて… 許して欲しいと 置き手紙 残したままで なぜですか 今ごろ どこにいるの 写真片手に たずねて歩く 心細さに 北の町 せめて噂でも ああ 残してよ… 別れるその日が 来るなんて 思いもせずに ばかですね 今ごろ どこにいるの 未練こぼれて 灯(あか)りが滲(にじ)む さがし疲れて 北の町 遠い面影が ああ また揺れる… 私の前から 消えたのは おしえてあなた なぜですか 今ごろ どこにいるの |
明日はいい事ありますよ中村玉緒 | 中村玉緒 | 星野哲郎 | 三島大輔 | 馬場良 | がんばらないより がんばる人が ずうっといい事 ありますよ 遠くを見る目が とってもきれい 倖せ目ざして 耐えましょう ハイ おせっかいかも しれないけれど あなたの事が 好きだから 女が女を 捨てたらだめよ あなたにゃあなたの 華がある 明日という字を 希望と読んで 歩いてゆくのよ どこまでも ハイ おせっかいかも しれないけれど あなたの事が 好きだから 地獄の底にも 抜け道あるわ あわてて自分を 捨てないで ここまで落ちたら あと登るだけ 明日はいい事 ありますよ ハイ おせっかいかも しれないけれど あなたの事が 好きだから 恋には定年 ございませんよ 惚れたらとことん 信じましょ 真実一路の 鈴ふりながら 炎の情熱 道づれに ハイ おせっかいかも しれないけれど あなたの事が 好きだから くよくよしたって しかたがないわ スカッと明るく いきましょう 背のびをしすぎて つまづくよりも しゃがんでチャンスを 待ちましょう ハイ おせっかいかも しれないけれど あなたの事が 好きだから |
青空水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 三島大輔 | 前田俊明 | 青空の歌を 歌をうたおう 青空は おいらのテーマ がんばって がんばって 生きてることを しっかりと 見ていてくれる おーい 青空 おーい 青空 青空は おいらの兄貴 青空に 嘘はつけない 青空をじっと じっと見てると 青空に こころが通う 憎しみも 悲しみも 流れてとけて ほほえみの 光りが返る おーい 青空 おーい 青空 青空は すべてをゆるす 青空の 愛を浴びたい 青空の下を ひとり歩けば 青空の ことばがわかる 踏まれても 踏まれても 明日があると 泣き虫を 叱ってくれる おーい 青空 おーい 青空 青空は おいらの兄貴 青空に 今日も指切り おーい 青空 おーい 青空 青空は おいらの兄貴 青空に 嘘はつけない |
蒼い国境山本譲二 | 山本譲二 | 星野哲郎 | 三島大輔 | 前田俊明 | (セリフ)「人のつくった人の世に 人を遮る海がある この美しい海に 人の往き来できない線を引いた者が居る おまえは誰だ 早くその垣根をとり除いてくれ 何年も、何拾年も…ここに立ちつくして ふるさとへ帰る日を待ちわびていた 母たちは、父たちは…次々と みまかってゆく 早くその国境をどかしてくれ もう時間がない もう…」 なだらかに 海に向かってのびる 草原の先端が 突然 鋭いクレバスとなって 海に切れ込む そこに 国境があった 浪は 残されたものたちの 願いを くりかえすかのように 絶壁を よじのぼり しぶきとなって ころがりおちる したたかに 身を岩角に打ちつけては 散華する 浪の屍を くぐり抜け とび出してくる 海鳥たちも クレー射撃場の 皿のように 皿のように はかない けれども いくら はかなくとも くりかえさねば なるまい 生まれたばかりの朝は そこに そこに あるというのに まだ帰らない ひとがいる まだ帰らない 船がいる けれども いくら はかなくとも くりかえさねば なるまい 生まれたばかりの朝は そこに そこに あるというのに まだ帰らない ひとがいる まだ帰らない 船がいる |
愛を契れば有村明 | 有村明 | 古野哲夫 | 三島大輔 | 小杉仁三 | 愚痴があるなら 云えばいい 泣きたかったら 泣けばいい 男と女が 一夜でも 愛を契れば 血は通う 花も実もない 私だけれど あなたをこの手で守りたい 顔は笑って いるけれど どこか不幸の 匂うひと 悩みがあるなら そう云って うけてあげるわ この胸で それで私が 泣いたとしても 悔やみはしないわ 悔やまない ゆうべ私の 帯を解く 指がかすかにふるえてた 女は男の 純が好き 嘘の云えない 顔が好き きっと見えない運命の糸が ふたりを結んでくれたのね もしもいいひと出来たなら 捨てていいのよ 追わないわ それまであなたの傍にいて いのちぎりぎりささえてる それがわたしに一番似合う 生き方なんだと思うのよ |
哀愁旅の宿島悦子 | 島悦子 | 伊藤美和 | 三島大輔 | 椿拓也 | 今頃どこに いるのでしょうか あれから季節は ひと廻り あの日に交わした 約束を 胸に抱きしめ あなたを待てば 瞼に浮かぶ 面影滲む おんな一人の 哀愁旅の宿 添えずに生きる 運命(さだめ)でしょうか 最後の恋だと 信じてた 遊びの恋では ないですね 揺れる心に 不安が募る からだに残る ぬくもりだけが おんな一人の 哀愁旅の宿 愛したことは 間違いですか 鏡に何度も 問いかける すべてを捧げた ひとなのに 夜を明かした あの日が憎い 消えない傷に 涙が沁(し)みて おんな一人の 哀愁旅の宿 |