デイゴの花燃えて咲きます デイゴの花は 女ごころに よく似た花よ 好きなあなたに 好きなあなたに あげましょか あげましょか あなた今頃 慶良間か久米か 飛んで行きたい 翼があれば 風の音にも 風の音にも 気がもめる 気がもめる 赤く咲きます デイゴの花は 髪に飾って あなたとふたり 月の浜辺で 月の浜辺で 踊りたい 踊りたい 旅に出る時ァ 出るちゅて行きゃれ 女一人が 待つ身のつらさ 浜の千鳥に 浜の千鳥に 聞くがよい 聞くがよい | 田端義夫 | 高月ことば | 上原賢六 | | 燃えて咲きます デイゴの花は 女ごころに よく似た花よ 好きなあなたに 好きなあなたに あげましょか あげましょか あなた今頃 慶良間か久米か 飛んで行きたい 翼があれば 風の音にも 風の音にも 気がもめる 気がもめる 赤く咲きます デイゴの花は 髪に飾って あなたとふたり 月の浜辺で 月の浜辺で 踊りたい 踊りたい 旅に出る時ァ 出るちゅて行きゃれ 女一人が 待つ身のつらさ 浜の千鳥に 浜の千鳥に 聞くがよい 聞くがよい |
昭和よさらば笑って死んだ 父がいた 黙って耐えた 母もいた あれから春の 花が咲き あれから秋の 風が吹き みぞれのなかへ 遠ざかる 昭和よさらば ありがとう みんなの中の一人だと 思えた頃の 懐かしさ 流れる時は 人を変え 流れる川は 街を変え 淋しさ胸に つもるとも 昭和よさらば ありがとう 引揚船を待ちながら 逢えずに逝った 人もいた 夏草茂る 焼跡で 再出発を 誓いつつ 別れた友は 達者やら 昭和よさらば ありがとう | 田端義夫 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 笑って死んだ 父がいた 黙って耐えた 母もいた あれから春の 花が咲き あれから秋の 風が吹き みぞれのなかへ 遠ざかる 昭和よさらば ありがとう みんなの中の一人だと 思えた頃の 懐かしさ 流れる時は 人を変え 流れる川は 街を変え 淋しさ胸に つもるとも 昭和よさらば ありがとう 引揚船を待ちながら 逢えずに逝った 人もいた 夏草茂る 焼跡で 再出発を 誓いつつ 別れた友は 達者やら 昭和よさらば ありがとう |
潮来夜船雨は止んだに晴れたのに 娘船頭さん なぜ泣くの ひとり暮しが 哀しいか 旅のお方が 恋しいか 潮来出島に 咲く花は うわさばかりで 散るそうな おなじ流れを ゆく身なら 泣いておやりよ 真菰月 涙さらりと水の上 捨てて ひと節潮来節 肩にまん丸 月のかげ 娘船頭さんは 唄で行く | 田端義夫 | 藤田まさと | 倉若晴生 | | 雨は止んだに晴れたのに 娘船頭さん なぜ泣くの ひとり暮しが 哀しいか 旅のお方が 恋しいか 潮来出島に 咲く花は うわさばかりで 散るそうな おなじ流れを ゆく身なら 泣いておやりよ 真菰月 涙さらりと水の上 捨てて ひと節潮来節 肩にまん丸 月のかげ 娘船頭さんは 唄で行く |
ゴンドラの唄いのち短し 恋せよ乙女 紅き唇 あせぬ間に 熱き血潮の 冷えぬ間に 明日の月日は ないものを いのち短し 恋せよ乙女 いざ手をとりて かの舟に いざ燃ゆる頬を 君が頬に ここには誰も 来ぬものを いのち短し 恋せよ乙女 黒髪の色 あせぬ間に 心のほのほ 消えぬ間に 今日はふたたび 来ぬものを | 田端義夫 | 吉井勇 | 中山晋平 | | いのち短し 恋せよ乙女 紅き唇 あせぬ間に 熱き血潮の 冷えぬ間に 明日の月日は ないものを いのち短し 恋せよ乙女 いざ手をとりて かの舟に いざ燃ゆる頬を 君が頬に ここには誰も 来ぬものを いのち短し 恋せよ乙女 黒髪の色 あせぬ間に 心のほのほ 消えぬ間に 今日はふたたび 来ぬものを |
人生の船はヨーソロ!いつのまにか 冬が過ぎ 夏も過ぎて 一年 人は誰も 流れのままに 時間(とき)を行く 苦しみも 哀しみも 来るはずの 幸せの為への試練 あゝ人生の船はヨーソロ 波の瀬に 身体(み)をまかせ いつのまにか 過ぎし日の 想い出 遠く近く ありし日の 友と語るは 夢の中 いくつかの喜びは 来るはずの苦しみに耐える力 あゝ人生の船はヨーソロ 星をたよりに ヨーソロ ヨーソロ | 田端義夫 | 勝山寿二 | 田端義夫 | | いつのまにか 冬が過ぎ 夏も過ぎて 一年 人は誰も 流れのままに 時間(とき)を行く 苦しみも 哀しみも 来るはずの 幸せの為への試練 あゝ人生の船はヨーソロ 波の瀬に 身体(み)をまかせ いつのまにか 過ぎし日の 想い出 遠く近く ありし日の 友と語るは 夢の中 いくつかの喜びは 来るはずの苦しみに耐える力 あゝ人生の船はヨーソロ 星をたよりに ヨーソロ ヨーソロ |
出世船世間が俺を みとめたならば 必ずお前を 迎えに来るよ 泣いちゃいけない 男を賭けて 波を乗り切る 出世船 生まれた時は はだかじゃないか 一から出直す 人生航路 捨てやしないよ お前の島を 遠くなるけど 出世船 死ぬ気でやれば 希望の花も やがては 咲くだろう お前と俺に せめて笑顔で 桟橋下りて 両手振れふれ 出世船 | 田端義夫 | 遠藤実 | 遠藤実 | | 世間が俺を みとめたならば 必ずお前を 迎えに来るよ 泣いちゃいけない 男を賭けて 波を乗り切る 出世船 生まれた時は はだかじゃないか 一から出直す 人生航路 捨てやしないよ お前の島を 遠くなるけど 出世船 死ぬ気でやれば 希望の花も やがては 咲くだろう お前と俺に せめて笑顔で 桟橋下りて 両手振れふれ 出世船 |
ダンディ気質花のキャバレーで 始めて逢(お)うて 今宵ゆるした 二人のこころ こんな男じゃ なかった俺が 胸も灼きつく この思い ダンディ気質(かたぎ) 粋なもの 唄と踊りの ネオンの蔭で 切った啖呵(たんか)も あの娘のためさ 心一すじ 俺らの胸に 縋(すが)る純情が 離さりょか ダンディ気質 粋なもの 赤いグラスに なみなみついだ 酒に酔うても 心は酔わぬ 渡る世間を 狭(せば)めて拗(す)ねて どこにこの身の 春がある ダンディ気質 粋なもの | 田端義夫 | 清水みのる | 大久保徳二郎 | | 花のキャバレーで 始めて逢(お)うて 今宵ゆるした 二人のこころ こんな男じゃ なかった俺が 胸も灼きつく この思い ダンディ気質(かたぎ) 粋なもの 唄と踊りの ネオンの蔭で 切った啖呵(たんか)も あの娘のためさ 心一すじ 俺らの胸に 縋(すが)る純情が 離さりょか ダンディ気質 粋なもの 赤いグラスに なみなみついだ 酒に酔うても 心は酔わぬ 渡る世間を 狭(せば)めて拗(す)ねて どこにこの身の 春がある ダンディ気質 粋なもの |
南国育ち潮の香りに 素肌を染めりゃ 恋を知るのも 早いもの 南国育ちの 夢見る花は 胸のほのおと 燃えて咲く ヤレでぃぐぬ花 ヤレでぃぐぬ花 島は若夏 サバニに乗せて 慕う想いを 届けたい 南国育ちの 心をこめて 今宵織りなす 芭蕉布は ヤレだれのため ヤレだれのため 一夜情の あなたを想い むせび泣くよな 沖つ風 南国育ちの 弾く三絃は いとしニーセ達の 帰り待つ ヤレ恋の歌 ヤレ恋の歌 ゆれる面影 いざり火遠く 大漁知らせる 南風 南国育ちの 心のうちは 島を色どる 花のよに ヤレ肝美らさ ヤレ肝美らさ | 田端義夫 | 坂口洋隆 | 普久原恒勇 | 小谷充 | 潮の香りに 素肌を染めりゃ 恋を知るのも 早いもの 南国育ちの 夢見る花は 胸のほのおと 燃えて咲く ヤレでぃぐぬ花 ヤレでぃぐぬ花 島は若夏 サバニに乗せて 慕う想いを 届けたい 南国育ちの 心をこめて 今宵織りなす 芭蕉布は ヤレだれのため ヤレだれのため 一夜情の あなたを想い むせび泣くよな 沖つ風 南国育ちの 弾く三絃は いとしニーセ達の 帰り待つ ヤレ恋の歌 ヤレ恋の歌 ゆれる面影 いざり火遠く 大漁知らせる 南風 南国育ちの 心のうちは 島を色どる 花のよに ヤレ肝美らさ ヤレ肝美らさ |
肩で風切るマドロスさん肩で風切る マドロスさんに 白いかもめが ちょいとささやいた 港むすめに 惚れるじゃないよ 惚れりゃ出船が ちょいと辛くなる 粋なパイプの マドロスさんに 白いかもめが ちょいとささやいた 誰が情けの ほろ酔いきげん 襟の口紅(ルージュ)が ちょいと気にかかる 歌も陽気な マドロスさんに 白いかもめが ちょいとささやいた 恋にゃ泣いても 意地には泣かぬ うでの錨を ちょいと見せとくれ | 田端義夫 | 大高ひさを | 田端義夫 | | 肩で風切る マドロスさんに 白いかもめが ちょいとささやいた 港むすめに 惚れるじゃないよ 惚れりゃ出船が ちょいと辛くなる 粋なパイプの マドロスさんに 白いかもめが ちょいとささやいた 誰が情けの ほろ酔いきげん 襟の口紅(ルージュ)が ちょいと気にかかる 歌も陽気な マドロスさんに 白いかもめが ちょいとささやいた 恋にゃ泣いても 意地には泣かぬ うでの錨を ちょいと見せとくれ |
旅の終わりに聞く歌は夕焼け空に聞く歌は 水筒抱えて待つ母の歌 あぁ幼い稼ぎじゃ暮らし変わらぬのに 涙ぐんで何度もご苦労様と 一番風呂の熱さ嬉しさ 船の汽笛に聞く歌は 無邪気に手を振る妹の歌 あぁ遠ざかかる故郷やがて星にとけて 初めて空に瞬く父に甘えた 小さなカバンに顔を埋めて 錆びたギターに聞く歌は 友の笑顔と愛し君の歌 あぁ賑わう工場が青春の学び舎 語り明かした夢は叶っただろうか 妻と訪ねた工場の跡地 旅の終わりに聞く歌よ 人は探して人を愛して あぁ命あればこそ変わり行く故郷も 歌が伝えるだろう誠の幸せ 空は夕焼け旅は終わらず 空は夕焼け旅は終わらず | 田端義夫 | 比嘉栄昇 | 比嘉栄昇 | | 夕焼け空に聞く歌は 水筒抱えて待つ母の歌 あぁ幼い稼ぎじゃ暮らし変わらぬのに 涙ぐんで何度もご苦労様と 一番風呂の熱さ嬉しさ 船の汽笛に聞く歌は 無邪気に手を振る妹の歌 あぁ遠ざかかる故郷やがて星にとけて 初めて空に瞬く父に甘えた 小さなカバンに顔を埋めて 錆びたギターに聞く歌は 友の笑顔と愛し君の歌 あぁ賑わう工場が青春の学び舎 語り明かした夢は叶っただろうか 妻と訪ねた工場の跡地 旅の終わりに聞く歌よ 人は探して人を愛して あぁ命あればこそ変わり行く故郷も 歌が伝えるだろう誠の幸せ 空は夕焼け旅は終わらず 空は夕焼け旅は終わらず |
涙そうそう古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう 一番星に祈る それが私のくせになり 夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す 悲しみにも 喜びにも おもうあの笑顔 あなたの場所から私が 見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても さみしくて 恋しくて 君への想い 涙そうそう 会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう | 田端義夫 | 森山良子 | BEGIN | | 古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう 一番星に祈る それが私のくせになり 夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す 悲しみにも 喜びにも おもうあの笑顔 あなたの場所から私が 見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても さみしくて 恋しくて 君への想い 涙そうそう 会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう |
別れ出船情け知らずの 銅羅の音に 泣いて泣かせる 磯千鳥 乙女椿も ほろり散る 青い月夜の 名残り船 肩を抱きよせ ひとしずく 胸に涙の しみのあと きいてくれるな その先は 海の男の 生きる道 消えてせつない 泡沫(うたかた)も こんど椿の 咲く日まで 島よあの娘よ さようなら 別れ出船に 残す唄 | 田端義夫 | 大高ひさを | 長津義司 | | 情け知らずの 銅羅の音に 泣いて泣かせる 磯千鳥 乙女椿も ほろり散る 青い月夜の 名残り船 肩を抱きよせ ひとしずく 胸に涙の しみのあと きいてくれるな その先は 海の男の 生きる道 消えてせつない 泡沫(うたかた)も こんど椿の 咲く日まで 島よあの娘よ さようなら 別れ出船に 残す唄 |
昭和三代記親子三代 昭和の産(うま)れ 共に語ろう 昔と現代(いま)を ふりかえれば よみがえる 青春の 若い血が 時代遅れと 笑われながら…… 未来(あす)を夢見る 若者達が 賭けた生命(いのち)に 祈りをこめて 生きるために 明け暮れた 青春の 想い出も 現代の若者(おまえ)じゃ わかりはしない…… 現代(いま)も他国(どこか)で 生きてるならば 早く帰(き)てくれ 故郷(ふるさと)たずね 国のために 燃えつきた 青春の 傷あとに 独(ひと)り飲む酒 涙がにじむ…… | 田端義夫 | 並木ひろし | 並木ひろし | | 親子三代 昭和の産(うま)れ 共に語ろう 昔と現代(いま)を ふりかえれば よみがえる 青春の 若い血が 時代遅れと 笑われながら…… 未来(あす)を夢見る 若者達が 賭けた生命(いのち)に 祈りをこめて 生きるために 明け暮れた 青春の 想い出も 現代の若者(おまえ)じゃ わかりはしない…… 現代(いま)も他国(どこか)で 生きてるならば 早く帰(き)てくれ 故郷(ふるさと)たずね 国のために 燃えつきた 青春の 傷あとに 独(ひと)り飲む酒 涙がにじむ…… |
ゆうなの花ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は さやさや風の ささやきに 色香もそまるよ ゆら ゆら ゆら ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は しっとり露に つつまれて 色香もぬれるよ ゆら ゆら ゆら ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は おぼろの月に いだかれて 色香もにおうよ ゆら ゆら ゆら | 田端義夫 | 朝比呂志 | 普久原恒勇 | | ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は さやさや風の ささやきに 色香もそまるよ ゆら ゆら ゆら ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は しっとり露に つつまれて 色香もぬれるよ ゆら ゆら ゆら ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は おぼろの月に いだかれて 色香もにおうよ ゆら ゆら ゆら |
男の純情男いのちの 純情は 燃えてかがやく 金の星 夜の都の 大空に 曇る涙を 誰(たれ)が知ろ 影はやくざに やつれても 訊いてくれるな この胸を 所詮 男のゆく道は なんで女が知るものか 暗い夜空が 明けたなら 若いみどりの 朝風に 金もいらなきゃ 名もいらぬ 愛の古巣へ 帰ろうよ | 田端義夫 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | 男いのちの 純情は 燃えてかがやく 金の星 夜の都の 大空に 曇る涙を 誰(たれ)が知ろ 影はやくざに やつれても 訊いてくれるな この胸を 所詮 男のゆく道は なんで女が知るものか 暗い夜空が 明けたなら 若いみどりの 朝風に 金もいらなきゃ 名もいらぬ 愛の古巣へ 帰ろうよ |
雨の屋台雨々 雨だよ やけに降りゃがる 今日で幾日か どしゃ降りつゞき しゃくでカストリ パイ一(いち)いけば からの胃のふに じんとしみ渡る 雨々 雨だよ お入りよおねえちゃん 空をにらんだって 止みっこなしさ どうせあぶれた うらぶれどうし 飲んでくだ巻きゃ いくらか晴れる 雨々 雨だよ ぐしょ濡れの屋台 くされのれんなんか 未練はねえが 暗い露地裏 ガタビシャ長屋 思や離せぬ このさかづきさ | 田端義夫 | 矢野亮 | 利根一郎 | | 雨々 雨だよ やけに降りゃがる 今日で幾日か どしゃ降りつゞき しゃくでカストリ パイ一(いち)いけば からの胃のふに じんとしみ渡る 雨々 雨だよ お入りよおねえちゃん 空をにらんだって 止みっこなしさ どうせあぶれた うらぶれどうし 飲んでくだ巻きゃ いくらか晴れる 雨々 雨だよ ぐしょ濡れの屋台 くされのれんなんか 未練はねえが 暗い露地裏 ガタビシャ長屋 思や離せぬ このさかづきさ |
浜千鳥青い月夜の 浜辺には 親をさがして 鳴く鳥が 波の国から 生まれ出る 濡れた翼の 銀の色 夜鳴く鳥の 悲しさは 親をたずねて 海越えて 月夜の国へ 消えて行く 銀の翼の 浜千鳥 | 田端義夫 | 鹿島鳴秋 | 弘田龍太郎 | | 青い月夜の 浜辺には 親をさがして 鳴く鳥が 波の国から 生まれ出る 濡れた翼の 銀の色 夜鳴く鳥の 悲しさは 親をたずねて 海越えて 月夜の国へ 消えて行く 銀の翼の 浜千鳥 |
二見情話二見乙女(みやらび)やー 花ならば蕾 咲かすも散らすも あなたまかせョー 小指からめればー 心までからむ 濡れたこの肌が 忘れられぬョー めぐり逢わなけりゃー 嘆きも知らぬに 今朝の別れ歌 涙の歌ョー 連れて行かぬならー 何故死ねと言わぬ 二見乙女の 夢を散らしョー わたしを見捨ててー 二見を出る時ゃ 山が邪魔をする 月も曇るョー 一夜二夜でもー 命を燃やせば 恋の残り火が 三年消えぬョー | 田端義夫 | 大高ひさを・原作詞:照屋朝敏 | 照屋朝敏 | 小谷充 | 二見乙女(みやらび)やー 花ならば蕾 咲かすも散らすも あなたまかせョー 小指からめればー 心までからむ 濡れたこの肌が 忘れられぬョー めぐり逢わなけりゃー 嘆きも知らぬに 今朝の別れ歌 涙の歌ョー 連れて行かぬならー 何故死ねと言わぬ 二見乙女の 夢を散らしョー わたしを見捨ててー 二見を出る時ゃ 山が邪魔をする 月も曇るョー 一夜二夜でもー 命を燃やせば 恋の残り火が 三年消えぬョー |
奄美小唄名瀬の港の 夕波月に 誰を慕うて 千鳥よ啼くか カナシャルチュヌ ナチカシャヤ 奄美娘は 芭蕉の蔭で 泣いて内地の 加那を加那を偲ぶ 定期船なら 鹿児島通い なぜに届かぬ 内地の便り カナシャルチュヌ ナチカシャヤ 雨は娘のせつない涙 立神沖の 岬(はな)に岬に降る 恋の蛇皮線 情の鼓 加那と唄うた 奄美の小唄 カナシャルチュヌ ナチカシャヤ あの夜偲んで 黒髪ぬらしゃ 百合が散る散る 白い白い百合 | 田端義夫 | 美沢香 | 三界稔 | 小谷充 | 名瀬の港の 夕波月に 誰を慕うて 千鳥よ啼くか カナシャルチュヌ ナチカシャヤ 奄美娘は 芭蕉の蔭で 泣いて内地の 加那を加那を偲ぶ 定期船なら 鹿児島通い なぜに届かぬ 内地の便り カナシャルチュヌ ナチカシャヤ 雨は娘のせつない涙 立神沖の 岬(はな)に岬に降る 恋の蛇皮線 情の鼓 加那と唄うた 奄美の小唄 カナシャルチュヌ ナチカシャヤ あの夜偲んで 黒髪ぬらしゃ 百合が散る散る 白い白い百合 |
ズンドコ節(街の伊達男)黒いソフトに マドロスくわえ 肩で風切る 小粋な姿 伊達にゃきらない 俺らのたんか 街の男は 勇み肌 トコ ズンドコ ズンドコ かわいあの子が 涙のいさめ 恋に生きよか 男になろか ままよ浮世は 義理ゆえつらい 男心を 誰が知ろ トコ ズンドコ ズンドコ 別れ別れの 夜更けの街に 誰が弾くやら ギターの調べ 可愛いあの娘の 情にぬれて 心しみじみ 男泣き トコ ズンドコ ズンドコ 街は微風(そよかぜ) ステップ軽く 青い背広も 希望の色さ やくざ渡世も あの娘のために さらばおさらば 左様奈良(さようなら) トコ ズンドコ ズンドコ | 田端義夫 | 佐々木英之助 | 熊代八郎 | | 黒いソフトに マドロスくわえ 肩で風切る 小粋な姿 伊達にゃきらない 俺らのたんか 街の男は 勇み肌 トコ ズンドコ ズンドコ かわいあの子が 涙のいさめ 恋に生きよか 男になろか ままよ浮世は 義理ゆえつらい 男心を 誰が知ろ トコ ズンドコ ズンドコ 別れ別れの 夜更けの街に 誰が弾くやら ギターの調べ 可愛いあの娘の 情にぬれて 心しみじみ 男泣き トコ ズンドコ ズンドコ 街は微風(そよかぜ) ステップ軽く 青い背広も 希望の色さ やくざ渡世も あの娘のために さらばおさらば 左様奈良(さようなら) トコ ズンドコ ズンドコ |
島のブルース奄美なちかしゃ 蘇鉄のかげで 泣けばゆれます サネン花ヨ ながい黒髪 島むすめ 島むすめヨ 愛人(かな)はいまごろ 起きてか寝てか 淋しがらせる 浜千鳥ヨ 南風(はえ)のふく夜は ねむられぬ ねむられぬヨ 夏のおどりは 七日と七夜 みんな知り候る 月の夜ヨ 名瀬の港の 船がでる 船がでるヨ 着せてみせたい 大島つむぎ わすれられない あのひとにヨ なさけひとすじ 島むすめ 島むすめヨ | 田端義夫 | 吉川静夫 | 渡久地政信 | 小谷充 | 奄美なちかしゃ 蘇鉄のかげで 泣けばゆれます サネン花ヨ ながい黒髪 島むすめ 島むすめヨ 愛人(かな)はいまごろ 起きてか寝てか 淋しがらせる 浜千鳥ヨ 南風(はえ)のふく夜は ねむられぬ ねむられぬヨ 夏のおどりは 七日と七夜 みんな知り候る 月の夜ヨ 名瀬の港の 船がでる 船がでるヨ 着せてみせたい 大島つむぎ わすれられない あのひとにヨ なさけひとすじ 島むすめ 島むすめヨ |
島の船唄小島離れりゃ 船唄で 今日も暮れるか 海の上 いつも俺いらは 波まくら ひとり船頭で くらすのさ 何が恋しゅて 浜千鳥 小松がくれに 呼ぶのかよ 星も綺麗な 夜じゃないか なまじ見せるな 未練気を 明日(あす)は明日(あした)の 風が吹く 波の浮世に 一人もの ならば千鳥よ この俺と 唄を仲間に くらそうよ | 田端義夫 | 清水みのる | 倉若晴生 | | 小島離れりゃ 船唄で 今日も暮れるか 海の上 いつも俺いらは 波まくら ひとり船頭で くらすのさ 何が恋しゅて 浜千鳥 小松がくれに 呼ぶのかよ 星も綺麗な 夜じゃないか なまじ見せるな 未練気を 明日(あす)は明日(あした)の 風が吹く 波の浮世に 一人もの ならば千鳥よ この俺と 唄を仲間に くらそうよ |
かよい船銅鑼が鳴るさえ 切ないものを 雨の出船は なお哀し 泣くな小島の いとしい娘よ 晴れて逢う日は あるものを 島に鴎の 群れ飛ぶ頃は 便り持てゆく かよい船 待つ身つらかろ 一二三月 君の心の いじらしさ 都通いも 潮路に馴れて 帰る小島の なつかしさ 君の愛情に 心の謎も 解けて嬉しい かよい船 | 田端義夫 | 清水みのる | 倉若晴生 | | 銅鑼が鳴るさえ 切ないものを 雨の出船は なお哀し 泣くな小島の いとしい娘よ 晴れて逢う日は あるものを 島に鴎の 群れ飛ぶ頃は 便り持てゆく かよい船 待つ身つらかろ 一二三月 君の心の いじらしさ 都通いも 潮路に馴れて 帰る小島の なつかしさ 君の愛情に 心の謎も 解けて嬉しい かよい船 |
梅と兵隊春まだ浅き 戦線の 古城にかおる 梅の花 せめて一輪(いちりん) 母上に 便りに秘めて 送ろじゃないか 覚悟をきめた 吾が身でも 梅が香(か)むせぶ 春の夜は 戦(いくさ)忘れて ひとときを 語れば戦友(とも)よ 愉快じゃないか 明日(あした)出てゆく 前線で 何(いず)れが華(はな)と 散ろうとて 武士の誉じゃ 白梅を 戦闘帽(ぼうし)にさして 行こうじゃないか | 田端義夫 | 南條歌美 | 倉若晴生 | | 春まだ浅き 戦線の 古城にかおる 梅の花 せめて一輪(いちりん) 母上に 便りに秘めて 送ろじゃないか 覚悟をきめた 吾が身でも 梅が香(か)むせぶ 春の夜は 戦(いくさ)忘れて ひとときを 語れば戦友(とも)よ 愉快じゃないか 明日(あした)出てゆく 前線で 何(いず)れが華(はな)と 散ろうとて 武士の誉じゃ 白梅を 戦闘帽(ぼうし)にさして 行こうじゃないか |
別れ船 名残りつきない 果てしない 別れ出船の 銅鑼(かね)が鳴る 思いなおして あきらめて 夢は汐路に すてて行く さようならよの 一言は 男なりゃこそ 強く云う 肩をたたいて にっこりと 泣くのじゃないよは 胸の内 希望(のぞみ)はるかな 波の背に 誓う心も 君故さ せめて時節の 来る迄は 故郷(くに)で便りを 待つがよい | 田端義夫 | 清水みのる | 倉若晴生 | | 名残りつきない 果てしない 別れ出船の 銅鑼(かね)が鳴る 思いなおして あきらめて 夢は汐路に すてて行く さようならよの 一言は 男なりゃこそ 強く云う 肩をたたいて にっこりと 泣くのじゃないよは 胸の内 希望(のぞみ)はるかな 波の背に 誓う心も 君故さ せめて時節の 来る迄は 故郷(くに)で便りを 待つがよい |
玄海ブルース 情け知らずと わらわば笑え ひとにゃ見せない 男の泪 どうせ俺らは 玄海灘の 波に浮寝の かもめ鳥 紅い灯かげの グラスに浮ぶ 影が切ない 夜更けのキャバレー 酔うて歌えど 晴れない胸は ドラよお前が 知るばかり 嵐吹きまく 玄海越えて 男船乗り 往く道ゃひとつ 雲の切間(きれま)に キラリと光る 星がたよりの 人生さ | 田端義夫 | 大高ひさを | 長津義司 | | 情け知らずと わらわば笑え ひとにゃ見せない 男の泪 どうせ俺らは 玄海灘の 波に浮寝の かもめ鳥 紅い灯かげの グラスに浮ぶ 影が切ない 夜更けのキャバレー 酔うて歌えど 晴れない胸は ドラよお前が 知るばかり 嵐吹きまく 玄海越えて 男船乗り 往く道ゃひとつ 雲の切間(きれま)に キラリと光る 星がたよりの 人生さ |
ふるさとの燈台 真帆片帆 歌をのせて通う ふるさとの小島よ 燈台の岬よ 白砂に 残る思い出の いまも仄(ほの)かに さざなみは さざなみは 胸をゆするよ 漁火(いさりび)の 遠く近くゆるゝ はるかなる小島よ 燈台のわが家よ なつかしき 父のまた母の 膝はゆりかご いつの日も いつの日も 夢をさそうよ 歳ふりて 星に月にしのぶ むらさきの小島よ 燈台の灯よ そよ風の 甘き調べにも 想いあふれて 流れくる 流れくる 熱き泪よ | 田端義夫 | 清水みのる | 長津義司 | | 真帆片帆 歌をのせて通う ふるさとの小島よ 燈台の岬よ 白砂に 残る思い出の いまも仄(ほの)かに さざなみは さざなみは 胸をゆするよ 漁火(いさりび)の 遠く近くゆるゝ はるかなる小島よ 燈台のわが家よ なつかしき 父のまた母の 膝はゆりかご いつの日も いつの日も 夢をさそうよ 歳ふりて 星に月にしのぶ むらさきの小島よ 燈台の灯よ そよ風の 甘き調べにも 想いあふれて 流れくる 流れくる 熱き泪よ |
島育ち 赤い蘇鉄の 実も熟れる頃 加那も年頃 加那も年頃 大島育ち 黒潮黒髪(くるしゅくるかみ) 女身愛(うなぐみぬかな)しゃ 想い真胸(まむね)に 想い真胸に 織(お)る島紬 朝は北風(にしかぜ) 夜は南風 沖の立神ゃ 沖の立神ゃ また片瀬波 夜業(よなべ)おさおさ 織る筬(おさ)の音 せめて通わそ せめて通わそ この胸添えて | 田端義夫 | 有川邦彦 | 三界稔 | | 赤い蘇鉄の 実も熟れる頃 加那も年頃 加那も年頃 大島育ち 黒潮黒髪(くるしゅくるかみ) 女身愛(うなぐみぬかな)しゃ 想い真胸(まむね)に 想い真胸に 織(お)る島紬 朝は北風(にしかぜ) 夜は南風 沖の立神ゃ 沖の立神ゃ また片瀬波 夜業(よなべ)おさおさ 織る筬(おさ)の音 せめて通わそ せめて通わそ この胸添えて |
大利根月夜 あれを御覧と 指差すかたに 利根の流れを ながれ月 昔 笑うて 眺めた月も 今日は今日は 涙の顔で見る 愚痴じゃなけれど 世が世であれば 殿の招きの 月見酒 男 平手と もてはやされて 今じゃ今じゃ 浮世を三度笠 もとをただせば 侍そだち 腕は自慢の 千葉仕込み 何が不足で 大利根ぐらし 故郷(くに)じゃ故郷(くに)じゃ 妹が待つものを | 田端義夫 | 藤田まさと | 長津義司 | | あれを御覧と 指差すかたに 利根の流れを ながれ月 昔 笑うて 眺めた月も 今日は今日は 涙の顔で見る 愚痴じゃなけれど 世が世であれば 殿の招きの 月見酒 男 平手と もてはやされて 今じゃ今じゃ 浮世を三度笠 もとをただせば 侍そだち 腕は自慢の 千葉仕込み 何が不足で 大利根ぐらし 故郷(くに)じゃ故郷(くに)じゃ 妹が待つものを |
かえり船 波の背の背に ゆられてゆれて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の 切なさよ 瞼合わせりゃ 瞼にしみる 霧の波止場の 銅鑼(どら)の音 熱い涙も 故国に着けば 嬉し涙と 変わるだろ 鴎行くなら 男の心 せめてあの娘に 伝えてよ | 田端義夫 | 清水みのる | 倉若晴生 | | 波の背の背に ゆられてゆれて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の 切なさよ 瞼合わせりゃ 瞼にしみる 霧の波止場の 銅鑼(どら)の音 熱い涙も 故国に着けば 嬉し涙と 変わるだろ 鴎行くなら 男の心 せめてあの娘に 伝えてよ |
十九の春 私があなたに ほれたのは ちょうど 十九の春でした 今さら離縁と 言うならば もとの十九に しておくれ もとの十九に するならば 庭の枯木を 見てごらん 枯木に花が 咲いたなら 十九にするのも やすけれど みすて心が あるならば 早くお知らせ 下さいね 年も若く あるうちに 思い残すな 明日の花 一銭二銭の 葉書さえ 千里万里と 旅をする 同じコザ市に 住みながら あえぬ吾が身の せつなさよ 主さん主さんと 呼んだとて 主さんにゃ 立派な方がある いくら主さんと 呼んだとて 一生忘れぬ 片思い 奥山住まいの ウグイスは 梅の小枝で 昼寝して 春が来るよな 夢をみて ホケキョ ホケキョと 鳴いていた | 田端義夫 | 沖縄俗謡歌・補作詞:本竹裕助 | 沖縄俗謡歌 | | 私があなたに ほれたのは ちょうど 十九の春でした 今さら離縁と 言うならば もとの十九に しておくれ もとの十九に するならば 庭の枯木を 見てごらん 枯木に花が 咲いたなら 十九にするのも やすけれど みすて心が あるならば 早くお知らせ 下さいね 年も若く あるうちに 思い残すな 明日の花 一銭二銭の 葉書さえ 千里万里と 旅をする 同じコザ市に 住みながら あえぬ吾が身の せつなさよ 主さん主さんと 呼んだとて 主さんにゃ 立派な方がある いくら主さんと 呼んだとて 一生忘れぬ 片思い 奥山住まいの ウグイスは 梅の小枝で 昼寝して 春が来るよな 夢をみて ホケキョ ホケキョと 鳴いていた |