中島みゆき作詞の歌詞一覧リスト 788曲中 401-600曲を表示
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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夢の通り道を僕は歩いている中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 夢の通り道を僕は歩いている たった1人だけで僕は歩いている それは必ずしも 運命のゆくえと同じとは限らず 僕は足をとめる ゆき暮れているうちに 気配さえ見失う どんな夢の形を僕は見ていたのだろう 夢の通り道で 僕は足をとめる 夢の通り道で僕は気弱になる 今はどのあたりに僕はいるのだろう 夢に見切りをつけ引き返したならば 回り道をせずに僕は生きるだろう だけど 月よ照らしておくれ 涙でにじまないで 僕の身の程じゃなく 夢だけを照らしてよ 夢の通り道を僕は追ってゆく 月よ照らしておくれ 涙でにじまないで 僕の身の程じゃなく 夢だけを照らしてよ 夢の通り道を僕は追ってゆく 夢の通り道を僕は追ってゆく |
信じられない頃に中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 西崎進 | 信じられない頃に あなたが やって来たの 何も悪くは ないの そんな 頃だった だけなのよ あなたが早く 来てくれないと 誰より早く 来てくれないと 信じられない 季節の淵に すぐに沈んで しまうものなのよ なんて 不幸な あなた そして 不幸な 私 裏切り続けるのは 言うほど 楽じゃない ことなのよ 信じられない頃に あなたは愛を告げる 甘く やさしい声が 何もかもを 嘘に みせかける あなたが早く 来てくれないと 誰より早く 来てくれないと 忘れられない 悲しみなんて すぐに覚えてしまう ものなのよ なんて 不幸な あなた そして 不幸な 私 裏切り続けるのは 言うほど楽じゃない ことなのよ 言うほど楽じゃない ことなのよ |
渚便り中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 西崎進 | 涙色した貝は 私の心 あなたの指から こぼれ落ちた 波のしずく サヨナラは 砂の色 私の手を はなれ キラキラキラと 光の中で 輝いているわ 風に吹かれて 渚にいれば みんな きれいに 見えてくる 悲しいはずの 思い出も やさしい出来事に 見えてくる 風とたわむれながら カモメが一羽 波から波のしぶきを 越えて ひくく 飛んでゆく サヨナラの物語 やさし歌に変えて 甘い調べを ささやきながら 漂ってゆくわ 風に吹かれて 渚にいれば みんな きれいに 見えてくる 悲しいはずの 思い出も やさしい出来事に 見えてくる 風に吹かれて 渚にいれば みんな きれいに 見えてくる 悲しいはずの 思い出も やさしい出来事に 見えてくる やさしい出来事に 見えてくる |
とろ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 間に合わないって気持ち あなたにはわかるかい 追いつかないって気持ち あなたにはわかるかい 変わりたいと思った 全部変わりたいと思った ついに或る日ドアの向こうで噂話 あたしの噂 「あの人って、あの人って、変わ…ってるよね」 とろ、何とかならないか 考え考え日が暮れる とろ、何とかならないか 考え考え日が暮れる 他の人はどうして何でもできるのだろう 他の人はどうして間違えないのだろう やらなきゃならないこと今日も追いかけて24時 何がやりたかったかなんて今日も置き去りで24時 間に合わない宿題が またひとつ積み上がる とろ、何とかならないか 考え考え日が暮れる とろ、何とかならないか 考え考え日が暮れる 何がやりたかったかなんて今日も置き去りで24時 間に合わない宿題が またひとつ積み上がる とろ、何とかならないか 考え考え日が暮れる とろ、何とかならないか 考え考え日が暮れる |
掌中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | なんと小さな この掌であろうか わずかばかりの水でさえも こぼれて なんと冷たい この掌であろうか わずかばかりの砂でさえも こぼれて 何んでも出来ると未来を誇っていたのは 小さな掌の少年の頃だけだった この掌で支える何かがあろうか ひれ伏す地面に両の掌をつく以外に この掌で守れる何かがあろうか 打たれる我が身を両の掌でかぼう以外に 他にはないのか 生まれたことの役目は 他にはないのか この掌の仕事は 何んでも出来ると未来を誇っていたのは 小さな掌の少年の頃だけだった 私のやつれた掌に 陽射しよまだ何か命ずるか 私のやつれた掌に 陽射しよまだ何か命ずるか |
ライカM4中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | モデルはどんなつもりに写ろうかと あれこれ考えてやって来た それなりに モデルはどんなつもりに写ったかと 期待を籠(こ)めて出来上がりを覗(のぞ)き込む ところがそこに姿はない 期待を籠(こ)めた姿はない モデルは黙り込んで 踵(きびす)を返す だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのは風と光 他(ほか)にはあとひとつだけ だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのはレンズの手前 カメラマンの涙だけ モデルは何(なん)の色に染まろうかと 腕の見せどころを考えてやって来た モデルは新たな色を創り出せたか 意地の見せどころを探して覗(のぞ)き込む ところがそこに貌(かたち)はない モデルは透明に写るだけ 靴音荒げ モデルは立ち去った だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのは風と光 他(ほか)にはあとひとつだけ だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのはレンズの手前 カメラマンの涙だけ 時がすぐに過ぎるのは 良(い)いことかもしれないね つなぎとめることは出来たかい 今日吹いた風を モデルは逃げて指示に従わない 機嫌悪いらしく 話に応えない モデルはよけてフレームに収まらない 〆切りの時間ばかりがただ過ぎてゆく あれはどこかで見た奴だと 気がつけば忘れようもなく 子供の頃の自分がそこにいた だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのは風と光 他(ほか)にはあとひとつだけ だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのはレンズの手前 カメラマンの涙だけ |
歌うことが許されなければ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 歌うことが許されなければ 歌うことが許されなければ 誰か わたしの腕の中から隠したの 古い古い物語 風が わたしの腕の中から飛ばしたの 編みかけてた物語 もの言わぬ魚さえ 歌いたい 波に紛れて もの言わぬ枝でさえ 歌いたい 夜に紛れて 繰り返される戦いの日々 言葉は閉じこめられてゆく わたしの心は風の中 本当の心は風の中 何度でも編みなおす物語 歌うことが許されなければ わたしは何処(どこ)へゆこう 歌うことが許されなければ わたしは何処(どこ)へゆこう 息をひそませて降る 雨の音 羊たちだけが耳を傾ける 息をひそませて鳴く 虫の声 今宵を限りと謳(うた)う 命懸(いのちが)け 遠い星の数え方 夜啼(な)き鳥が教えてくれる 遠い国の掛詞(かけことば) 渡り鳥が教えてくれる そびえる山に爪は立たない 言葉は振り払われてゆく わたしの願いは風の中 本当の願いは風の中 何処(どこ)へでも旅をゆく物語 歌うことが許されなければ わたしは何処(どこ)へゆこう 歌うことが許されなければ わたしは何処(どこ)へゆこう わたしは何処(どこ)へゆこう |
炎と水中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | あなたは炎の大地を歩き 途切れた未来へ注ぎ込む者 けれども情の深さのあまり 己れを癒せず凍えゆく者 私は凍った大地を歩き 凍てつく昨日を暖める者 けれども思いの熱さのあまり 己れを癒せず身を焦がす者 Flame & Aqua なんて遠い者たち 私たちは互いに誰より遠い Flame & Aqua なんて同じ者たち いちばん遠い者が いちばん近いの 私はあなたを傷つける者 誰よりあなたを傷つける者 けれども唯一 癒せるすべを それとは知らずに持っている者 Flame & Aqua なんて遠い者たち 私たちは互いに誰より遠い Flame & Aqua なんて同じ者たち いちばん遠い者が いちばん近い Flame & Aqua 互いから生まれあう あなたが いなければ 私はまだ生まれていないような者 あなたがあなたになればなるほど 私が私になればなるほど 互いは互いが必要になる 誰から教えられることもなく Flame & Aqua あなたは一途な水 私たちの行方を指し示す者 Flame & Aqua 私は揺れる炎 私たちの行方を照らし出す者 Flame & Aqua 求めずにいられない 私たちは あまりにひとりでは担い過ぎる炎と水 | |
僕は青い鳥中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 僕は青い鳥 今夜もだれか捕まえに来るよ 銀の籠を持ち 僕は青い鳥 だれかの窓辺に歌うよ 銀の籠の中で 幸せを追いかけて 人は変わってゆく 幸せを追いかけて 狩人に変わってく 青い鳥 青い鳥 今夜も迷子 何が見えますか そこから 僕の命はただの小さな水鏡 夢を追いかけて 今夜もだれか捕まえに来るよ 爪を研いで 幸せになりたくて 人は変わってゆく 幸せを追いかけて 狩人に変わってく 青い鳥 青い鳥 それは自分なのに 青い鳥 青い鳥 今夜も迷子 | |
あのさよならにさよならを中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 風の強い夜は怖い あなたの心がさらわれそうで 思わず強く抱きしめる あなたが何も気にしないように 思い出さなくていい後悔や悲しみが 私たちを迷わせる 約束を交しましょう 今からの日々のため あのさよならにさよならを送りましょう 嘆いてる時間などないから 予言者は化粧のように あやふやな明日を綺麗に飾る 立ちすくむ私たちには あらすじもなく予告篇もない 思いつかなくていい心配や疑いが 私たちを傷つける 約束を交しましょう 今からの日々のため あのさよならにさよならを送りましょう 嘆いてる代りに 思い出さなくていい後悔や悲しみが 私たちを迷わせる 約束を交しましょう 今からの日々のため あのさよならにさよならを送りましょう 嘆いてる時間などないから |
裸足で走れ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 石川鷹彦 | 黙っているのは 卑怯なことだと おしゃべり男の 声がする 命があるなら 闘うべきだと おびえた声がする 上着を着たまま 話をするのは 正気の沙汰では ないらしい 脱がせた上着を 拾って着るのは 賢いことらしい 一人になるのが 恐いなら 裸足で 裸足で ガラスの荒れ地を 裸足で 突っ走れ 裸足はいかがと すすめる奴らに限って グラスを 投げ捨てる ささくれひとつも つくらぬ指なら 握手もどんなに 楽だろう かかとを切り裂く 痛みを指さし 心の熱さと 人は呼ぶ ここまでおいでと 手を振り手招き 背中へ ガラスを降り注ぐ 一人になるのが 恐いなら 裸足で 裸足で ガラスの荒れ地を 裸足で 突っ走れ 裸足で 裸足で ガラスの荒れ地を 裸足で 突っ走れ |
愛だけを残せ(remix)中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を 激流のような時の中で 愛だけを残せ 名さえも残さず 生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ やむにやまれぬ人生は綱渡(つなわた)りだ 選ぶつもりで選ばされる手品だ 闇の中の風のように 突然に愛は居どころを求める 弱き者汝の名を名乗れ しなやかに 強き者汝の名を名乗れ ささやかに みんな儚(はかな)くて みんな愛(いと)しくて 振り返ってしまうから 愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を 激流のような時の中で 愛だけを残せ 名さえも残さず 生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ 思いがけない幻(まぼろし)に誘われて 思いがけない風向きに運ばれて 偶然の朝 偶然の夜 我々は何も知らされず 踏み出す 縁(えん)は不思議 それと知らぬ間(ま)に探し合う 縁(えん)は不思議 それと知りながら迷い合う みんな哀しくて みんな恋しくて 立ち止まってしまうから 愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を 激流のような時の中で 愛だけを残せ 名さえも残さず 生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ みんな儚(はかな)くて みんな愛(いと)しくて 振り返ってしまうから 愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を 激流のような時の中で 愛だけを残せ 名さえも残さず 生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ 愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を 激流のような時の中で 愛だけを残せ 名さえも残さず 生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ 愛だけを残せ |
髪を洗う女中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | かみともにいまして ゆく道をまもり かみのまもり 汝が身を離れざれ 泣くにも泣けない しずかな夜は 灯りもつけずに しょんぼりと いつまでいつまで 飽きもせず 女が髪を洗います 煙草の煙を流すため お酒の香りを流すため あいつの全てを流すため いつまでいつまで 飽きもせず 女が髪を洗います 女は薄情なものだから 髪形ひとつで 言葉も変わる 元結ほどけば 崩れるように 髪の毛だけが 泣くのです 煙草の煙が流れない お酒の香りが流れない あいつの全てが流れない ひとりの夜更けは 水音さむく 女が髪を洗います 煙草の煙が流れない お酒の香りが流れない あいつの全てが流れない ひとりの夜更けは 水音さむく 女が髪を洗います | |
トラックに乗せて中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | エジソン | おじさん トラックに乗せて おじさん トラックに乗せて 次の町まで いやでなければ 乗せて行ってよ 今夜は雨だよ おじさん 邪魔になるようなら おじさん 野良猫のように ドアにすり寄って 眠っているから 乗せて行ってよ 今夜は雨だよ どこか 曲がる所を探して はやく 角を曲がってしまおうよ だって バックミラーがちらちら揺れて 街の灯りが ついて来るのよ だから おじさん トラックに乗せて おじさん トラックに乗せて 次の町まで いやでなければ 乗せて行ってよ 今夜は雨だよ おじさん 口笛を吹いて おじさん 懐しのメロディ 歌に合わせりゃ 言わずにすむわ 諦めてきた あの人の名前 どこか 曲がる所を探して はやく 角を曲がってしまおうよ だって バックミラーがちらちら揺れて 街の灯りがついて来るのよ だから おじさん トラックはいつから おじさん トラックはいいね 揺れて揺られて 眠ったふりすりゃ 涙こぼれる時に気づかない どこか 曲がる所を探して はやく 角を曲がってしまおうよ だって バックミラーがちらちら揺れて 街の灯りが ついて来るのよ だから おじさん トラックに乗せて おじさん トラックに乗せて 次の町まで いやでなければ 乗せて行ってよ 今夜は雨だよ おじさん トラックに乗せて おじさん トラックに乗せて… |
美貌の都中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 筒美京平 | 後藤次利 | 笑えよ ふりかえる男を 笑えよ 淋しがる女を 僕たちは 笑いながら 悲しむ つがいの嘘つき 平気よ あなたはどうなの 元気さ 友だちもいるし この国は 美貌の都 芝居ばかりが 明るい この国は 美貌の都 言葉ばかりが 明るい 振り向いてみれば 人はみな 泣き笑顔 別れの夜と同じ服で すげなく逢えれば 上出来さ 僕たちは テスト飛行 さまよう つがいの嘘つき 女は 美しく街へ 男は しかたなく酒へ この国は 美貌の都 芝居ばかりが 明るい この国は 美貌の都 言葉ばかりが 明るい 振り向いてみれば この国は 美貌の都 芝居ばかりが 明るい この国は 美貌の都 言葉ばかりが 明るい 振り向いてみれば 人はみな 泣き笑顔 |
糸スキマスイッチ | スキマスイッチ | 中島みゆき | 中島みゆき | THE PLAYLISTERS | なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない いつ めぐり逢うのかを 私たちは いつも知らない どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない なぜ 生きてゆくのかを 迷った日の跡の ささくれ 夢追いかけ走って ころんだ日の跡の ささくれ こんな糸が なんになるの 心許なくて ふるえてた風の中 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます |
生きてゆくおまえ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | デビッド・キャンベル | 小さな羊 小さな羊 ドアをあけて ドアをあけて いえいえキツネ あけられない ママがまだ戻らなくて 小さな美(メイ) 小さな美(メイ) ドアをあけて ドアをあけて いえいえキツネ あけられない ママがまだ戻らなくて 五月の風の中でおまえは生まれてきた 小さな手をさし出して私に抱きついたよ 何もない私には与える物もなくて この名をふたつに分けてつけた 小さな美の名を 父親もないおまえ喜んでくれたのは 幼な友達ひとりだけ ほかには誰もいない 夏のスコールの下 共にあやしてくれた 彼女はどこへ嫁ぐのだろう 幸せ夢見てた きっと愛を見つけてよ 本当の愛をみつけてよ 愛しいおまえ でも私の腕の中おまえはやせていった あんな悲しいことはない おまえが泣かなくなる 弱かった私のせい 飲ませる乳が出ない ミルクに替える着物も尽きて おまえが泣かなくなる 夢のような幸せ 友達は手に入れた 丘の上のシャングリラに見そめられてゆくこと 私たちの中から幸せ者が出ると 喜びあった 私の分も幸せになってよと でも私、偶然聞いた 裏街で酔ったボーイの声 「玉の輿などじゃない、本国に奥方が」 知らせなけりゃ 知らせなけりゃ 彼女は幸せになれない 駈けだしたその時 おまえが泣いた ……迎えの車待つ友達に 眠り薬飲ませた おまえは知らないだろう私が泣いてたこと 遠ざかる車の中で 灯り遠くなっても 手を振り続けながら 生きてと願っていた 私は遠く地獄で暮らし 宝物を送るよ きっと愛をみつけてよ 本当の愛をみつけてよ 生きてゆくおまえ きっと愛をみつけてよ 本当の愛をみつけてよ 生きてゆくおまえ 小さな小美(シャオ・メイ) 小さな小美 生きていてよ 生きていてよ 小さな小美(シャオ・メイ) 小さな小美 生きていてよ 生きていてよ 小さな小美 小さな小美 |
旅人よ我に帰れ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 僕が貴女を識(し)らない様に 貴女も貴女を識(し)らない 古い記憶は 語り継がれて 捩(ね)じ曲げられることもある 彷徨(さまよ)う人よ 心と逸(はぐ)れていないか 優しすぎる弱虫は 孤独だけを選びとる 真実の灯(ひ)をかざして 帰り道を照らそう 我に帰れ 旅人よ帰れ 我に帰れ この胸に帰れ 旅を命ずるその囁きは 貴女の生きる日を願うか 遠く見つめるその道筋は 闇に塞がれていないか 彷徨(さまよ)う人よ 心は凍(こご)えていないか 優しすぎる弱虫は 孤独だけを選びとる 真実の灯(ひ)をかざして 帰り道を照らそう 優しすぎる弱虫は 孤独だけを選びとる 真実の灯(ひ)をかざして 帰り道を照らそう woo… (植えつけられた怖れに縛りつけられないで) (ただまっすぐに光のほうへ行きなさい) woo… (まちがった怖れに縛りつけられないで) (ただまっすぐに光のほうへ行きなさい) 我に帰れ (私たちはジャスミン 茉莉花(まつりか)の2人) 旅人よ帰れ (あなたも1人 私も1人) 我に帰れ (さようならジャスミン 私の妹) この胸に帰れ (私とは違う人生を生きなさい) Ah… (さようならジャスミン 私の妹) (私とは違う人生を生きなさい) (さようならジャスミン 私の妹) |
秘密の花園中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 道を教えてください 足跡残してください そこまでどれだけ遠いのでしょう 痛みを抱えた動物たちだけが向かう 誰にも教えてもらわずに 迷わず向かう 賢いはずの人間だけが 辿(たど)り着けずにまだ迷って いつか誰か教えてくれるまで 美しい風たちと 美しい水たちと 秘密が秘密に そっと寄り添って もの言わぬ森たちと もの言わぬ空たちと そこでは時計が黙り込んでいる 見つけたつもりで近づけば偽物(にせもの)ばかり 騙(だま)しているのは 眼の中の氷のカケラ 涙に溶けて流れて去れば 突然見える すぐ眼の前 密(ひそ)やかに続く道の その先 停まらない風たちと 停まらない水たちと 秘密が秘密を 補いあって 息をする森たちと 息をする砂たちと そこでは記憶がすれ違ってゆく これは秘密 すべて秘密 あなたたちが打ち明けたら 消える 美しい風たちと 美しい水たちと 秘密が秘密に そっと寄り添って もの言わぬ森たちと もの言わぬ空たちと そこでは時計が黙り込んでいる |
36時間中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 小林信吾・瀬尾一三 | 1日は36時間と決めたんです 他人(ひと)さまの進み方は知りません お陽さまが昇って次に昇るのが1日じゃなく 次が昇るのを見届けて沈むまでが1日 出来ることが まだ間にあう し残したことが まだ間にあう ゆっくりゆっくり 悲しみは癒えるだろう 大切に大切に 愛する人と歩くだろう おそるおそる 人は変わってゆけるだろう 追いつめられた心たちよ 36時間に来ませんか 追いつめられた心たちよ 36時間に来ませんか 1日は36時間と忘れていました 子供の頃には知ってたのに お陽さまが直接教えてくれたのに なのにいつしか小賢(こざか)しく1日を短くしてしまった うろたえれば見まちがえる 慌てれば忘れ物を残す ゆっくりゆっくり 痛みの膜ははがれる やさしくやさしく 大切な人に尽くすだろう 休み休み 呼吸は深くなってゆけるだろう 追いつめられた心たちよ 36時間に来ませんか 追いつめられた心たちよ 36時間に来ませんか 追いつめられた心たちよ 36時間に来ませんか |
100人目の恋人中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | あきらめてほしければ 嚇したらどうかしら 私の昔の恋人を ならべたてるのね あなたには初めてで 私には100人目 だから私に手をひけと 言うのは甘いわね 運命が ひとりずつ 小指同志を結んで いるならば はじめから目に見えればいいのに あなたかもしれないし 私かもしれない 身のほど知らずだけど 私 あの人はゆずれない 汚ない手 使うのはやめてって どういう意味 私は何も惜しまずに 愛しているだけよ 続かないたちだから 100人もとり替えて もう飽きた頃でしょうとは 言ってくれるじゃない 冗談で恋をして 遊んでこれたなら 私だってもう少し 自信がついてたわ あなたかもしれないし 私かもしれない 身のほど知らずだけど 私 あの人はゆずれない 冗談で恋をして 遊んでこれたなら 私だってもう少し 自信がついてたわ あなたかもしれないし 私かもしれない 身のほど知らずだけど 私 あの人はゆずれない | |
それは愛ではない中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | あてもなく自分を休みたい日がある 弱音を少しだけ解き放ちたい日がある 強がりを続けてどこまでも走るだろう けれどふと黙りこむ時もあるのだろう たとえばこんな満天の星の夜 たとえばここで討ち死にをしたくなる 砂に倒れる虚しさよりも ひとときの人間の心に倒れこみたい 愛ではない それは愛ではない 愛ではない それは愛ではない やさしさはさほど難しくはない 与えることはさほど難しいことじゃない 奪い取ることさえも恐くはない なのに他人(ひと)からの恵みには後ずさる たとえばこんな満天の星の夜 たとえばだれかに従ってしまいたい 宇宙(そら)を横切る軌道のように なにもかも行く先をだれかに委ねたくなる 愛ではない それは愛ではない 愛ではない それは愛ではない |
LADY JANE中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | LADY JANE 店を出るなら まだ LADY JANE 暗いうちがおすすめです 日常な町角 LADY JANE どしゃ降りの夜なら LADY JANE 古い看板が合います 色もない文字です 愛を伝えようとする二人連れが ただジャズを聴いている 愛が底をついた二人連れも ただ聴いている 時流につれて客は変わる それもいいじゃないの この町は乗り継ぎ人(びと)の町 LADY JANE 大好きな男が LADY JANE この近くにいるの たぶんここは知らないけど LADY JANE LADY JANE 脛(すね)に傷ありそうな LADY JANE マスターはいつも怒ってる 何かを怒ってる LADY JANE 昔の映画より LADY JANE 明日(あした)の芝居のポスターが 何故(なぜ)か古びている 座り心地が良いとは言いかねる 席はまるで船の底 常に灯りは霞(かす)んでいる 煙草のるつぼ 時流につれて町は変わる 迷い子になる程変わっちまっても この店はあるのかな 酔いつぶれて寝ていたような片隅の客が ふいとピアノに着く 静かに遠ざかるレコードから 引き継いで弾く 時流につれて国は変わる 言葉も通じない国になっても この店は残ってね LADY JANE 私は一人です LADY JANE 歩いて帰れる程度のお酒を作ってね LADY JANE 店を出るなら まだ LADY JANE 暗いうちがおすすめです 日常な町角 LADY JANE |
F.O.中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | どちらから別れるってこじれるのは ごめんだな避けたいな いい子じゃないか 忙しくて用があって会えないから 愛情は変わらないが疎遠になる 自然に消えてゆく恋が二人のためにはいいんじゃないか こんどきっとtelするよ僕のほうから じっと待ってばかりないで 遊ぶといいよ コール三度目の暗号はなるべくとらない電話に変わった 男はロマンチスト 憧れを追いかける生き物 女は夢のないことばかり無理に言わせる魔物 僕の望みはフェイドアウト 君の望みはカットアウト ますます冷める 恋心 好きになった順番は僕が二番目 燃えあがった君についひきずり込まれ 先に言ったわけじゃない愛の言葉 肝心なひとことは極力避けた ののしり合って終わるのは悲しいことだとわかっておくれ 女にはわからない永遠のロマンス 正論はちがいないが夢が足りない 思い出したら十年後にいつでも会える関係がいいな 男はロマンチスト 憧れを追いかける生き物 女は夢のないことばかり無理に言わせる魔物 僕の望みはフェイドアウト 君の望みはカットアウト ますます冷める 恋心 男はロマンチスト 憧れを追いかける生き物 女は夢のないことばかり無理に言わせる魔物 僕の望みはフェイドアウト 君の望みはカットアウト ますます冷める恋心 | |
鶺鴒(せきれい)中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 小林信吾・瀬尾一三 | 心許無(こころもとな)く見るものは 野の花僅(わず)か草の花 それでも何も無いならば 絵描(か)きの描(えが)く花よ咲け 絵描(か)きの描(えが)く花よ咲け 心許無(こころもとな)く聴くものは 野の鳥僅(わず)か草の鳥 それでも何も無いならば 母御(ははご)の唄う歌よ咲け 母御(ははご)の唄う歌よ咲け 永遠(とわ)に在(あ)れ山よ 永遠(とわ)に在(あ)れ河よ 人は永遠(とわ)に在(あ)らねど 咲き遺(のこ)れよ心 心許無(こころもとな)く鶺鴒(せきれい)の ゆく空帰る空を見る それでも泣けてくるならば 涙の水たまりを見る 涙に映る空を見る 心許無(こころもとな)く鶺鴒(せきれい)の 呼ぶ声返す声を聴く それでも泣けてくるならば 子を呼ぶ人の声を聴く 人呼ぶ人の声を聴く 永遠(とわ)に在(あ)れ空よ 永遠(とわ)に在(あ)れ国よ 人は永遠(とわ)に在(あ)らねど 咲き継(つ)がれよ心 永遠(とわ)に在(あ)れ空よ 永遠(とわ)に在(あ)れ国よ 人は永遠(とわ)に在(あ)らねど 咲き継(つ)がれよ心 心許無(こころもとな)く鶺鴒(せきれい)の 心許無(こころもとな)く鶺鴒(せきれい)の |
阿檀の木の下で中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 波のかなたから流れて来るのは 私の知らない貝殻ばかり 波のかなたから流れて来るのは 私の知らない寿歌(ほぎうた)ばかり 遠い昔のあの日から この島に人はいない みんなみんな阿檀の木になった 波のかなたから流れて来るのは 私の知らない国歌ばかり 遠い昔にこの島は戦軍(いくさ)に負けて貢がれた だれもだれも知らない日に決まった 波のかなたから流れて来るのは 私の知らない決めごとばかり 陽は焼きつける 阿檀は生きる 大地を抱いて阿檀は生きる 山の形は雨風まかせ 島の行方は波風まかせ 遠い昔にこの島は 戦軍(いくさ)に負けて貢がれた だれもだれも知らない日に決まった だれも知らない木の根の下は 主(ぬし)の見捨てた貝殻ばかり |
白菊中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 月の降る夜は 水面に白菊が咲く 涙溜まる掌 ひとつ白菊が咲く 冬を越えてあなたともう一度めぐり会い 冬を越えてあなたをもう一度愛したい 変わらずに変わらずに 幻よ冬を越えて 月の降る夜は 水面に白菊が咲く 涙溜まる掌 ひとつ白菊が咲く 雪の降る夜は 荒れ野に白菊が咲く 消えた笑顔のような 淡い白菊が咲く 雪よ帰せすべてを真白きあの日々に 雪よ帰せ私を別れの前の日に 悲しみも思い出も 幻よ雪に包め 雪の降る夜は 荒れ野に白菊が咲く 消えた笑顔のような 淡い白菊が咲く |
霙の音中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 小林信吾・瀬尾一三 | 今夜のうちに話してしまいたかったの 私の嘘とあやまちのこと あなたが酔って眠る時には 芝居の布団を掛けたくなかった 聞きたい話じゃないでしょうけど 好きな人ができたの私 少し前から ねぇ 霙って音がするのね 雨とも違う窓の音 ひどいことをしてしまったの 私どうしたらいい 誰かへ本気を移したかったのね 本気で好きと心を決めてから あなたと似た声のせいだと気づいたの 謝れないわ 残酷すぎて どうしたらいいの私 何か言ってよ ねぇ 霙って音がするのね 雪より寒い夜の音 私は手札をテーブルの上に 愚かに顕(あら)わに放り出し あなたは静かに窓の外を見てる 静かに誰かを隠してる 聞きたい話じゃないでしょうけど 他人から聞かされる前に話したかった ねぇ 霙って音がするのね 雪より寒い夜の音 ねぇ 霙って音がするのね 雪より寒い夜の音 |
ただ・愛のためにだけ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 涙なしでは語れぬ日々も あなたの名を呟けば 救われる気がした 涙なしでは語れぬ日々も あなたの名を呟けば 救われる気がした ああ大事なことに気づくまでに みんな私たちは遠回りだけど ただ・愛のためにだけ 涙はこぼれても ただ・愛のためにだけ これが始まりでも これでおしまいでも ただ・愛のためにだけ 生きてると言おう ただ・愛のためにだけ 生きてると言おう 星も見えない砂漠の日々も あなたの呼ぶ声を聞く 風に耳をすます ああ心の中に磁石がある みんなひとつずつの磁石がある ただ・愛のためにだけ 言葉はかすれても ただ・愛のためにだけ これが始まりでも これでおしまいでも ただ・愛のためにだけ 生きてると言おう ただ・愛のためにだけ 生きてると言おう これが始まりでも これでおしまいでも これが始まりでも これでおしまいでも ただ・愛のためにだけ 生きてると言おう ただ・愛のためにだけ 生きてると言おう ただ・愛のためにだけ 生きてると言おう |
新曾根崎心中中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 無駄だとわかってやめられるのなら 恋わずらいとは呼ばないのよ、ボク 夢だとわかって目が醒めないから 夢中と呼ぶのよ 覚えときなさい 二人きりにしてください 二人きりでしかできないことがあるから 親しんで楽しんでいとしんで愛(かな)しんで苦しんで ただ愛のもくず 親しんで楽しんでいとしんで愛(かな)しんで苦しんで ただ愛のもくずね 枕もおよばぬ絆の脆さ 義理でもふりでも愛よりは確か 肌身に離さぬおまえの気配 恩より親よりおまえが恋し 二人手をとって行こうか 二人きりでしか行けない憂き世の浄土、さァ 親しんで楽しんでいとしんで愛(かな)しんで苦しんで ただ愛のもくず 親しんで楽しんでいとしんで愛(かな)しんで苦しんで ただ愛のもくずね 二人手をとって行こうか 二人きりでしか行けない憂き世の浄土、さァ 親しんで楽しんでいとしんで愛(かな)しんで苦しんで ただ愛のもくず 親しんで楽しんでいとしんで愛(かな)しんで苦しんで ただ愛のもくず 親しんで楽しんでいとしんで愛(かな)しんで苦しんで ただ愛のもくず 親しんで楽しんでいとしんで愛(かな)しんで苦しんで ただ愛のもくずね |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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地上の星デーモン閣下 | デーモン閣下 | 中島みゆき | 中島みゆき | 風の中のすばる 砂の中の銀河 みんな何処へ行った 見送られることもなく 草原のペガサス 街角のヴィーナス みんな何処へ行った 見守られることもなく 地上にある星を誰も覚えていない 人は空ばかり見てる つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう 崖の上のジュピター 水底のシリウス みんな何処へ行った 見守られることもなく 名立たるものを追って 輝くものを追って 人は氷ばかり掴む つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう 名立たるものを追って 輝くものを追って 人は氷ばかり掴む 風の中のすばる 砂の中の銀河 みんな何処へ行った 見送られることもなく つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう | |
パラダイス・カフェ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | ネオンサインが妖しすぎて あらぬ期待の国道沿い いま通った車もきっと5分でUターンして来る '60年のカレンダーが今もここでは使われてる 土曜の後が金曜日に変わることでもない限り いざないの風が吹く なりゆきの顛末 寝そびれた子供には目の毒な宵 ここはパラダイス・カフェ 夜明けまで色とりどりの客が みんなパラダイス・カフェ テーブルの向こうに見る甘い夢 ここはパラダイス・カフェ 夜明けまで悩みのない客が みんなパラダイス・カフェ テーブルの向こうに見る甘い夢 砂の底から知らず知らず揮発してゆくオイルのように 胸の底から知らず知らず揮発してゆけ昼間の痛み パームの枝にさえぎられて月はひそかに昇ってゆく 横顔だけをみせて笑う愛想の悪い美人のようだ いざないの風が吹く なりゆきの顛末 寝そびれた子供には目の毒な宵 ここはパラダイス・カフェ 夜明けまで色とりどりの客が みんなパラダイス・カフェ テーブルの向こうに見る甘い夢 ここはパラダイス・カフェ 夜明けまで悩みのない客が みんなパラダイス・カフェ テーブルの向こうに見る甘い夢 |
ナイトキャップ・スペシャル中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 眠れない理由を素直に思い出したくない夜中には 借りて来たビデオも 買い集めて来た薬も効き目がない 片付かない気持ちの話 男友達に打ち明ければ 答や指示を急ぐあまりに なお散らかしてくれるばかりね こんな夜中に必要なのは 普通にそばにいてくれること たしかにそれもありかもねって そばで思ってくれること さんざんな真夜中には 女友達はいかが ナイトキャップ特別製の寝酒になってあげるわ お互いさまでしょう サヨナラのあとの寂しさなら いずれ治せるわ男次第 でもサヨナラの前から寂しいなら 男の手には負えない 女の敵は女なんだと 男友達は分析をする 少し違うわ 敵は男でも女でもありうるってだけよ 傷ついた日の記憶なら 塗り替えられるわ男次第 でも傷つけたそのままだから まだ立ち直れないんでしょう さんざんな真夜中には 女友達はいかが ナイトキャップ特別製の寝酒になってあげるわ お互いさまでしょう こんな夜中に必要なのは 普通にそばにいてくれること たしかにそれもありかもねって そばで思ってくれること さんざんな真夜中には 女友達はいかが ナイトキャップ特別製の寝酒になってあげるわ お互いさまでしょう |
希い中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 希いに希う人ほど 希いを口に出さない 誰に打ち明けてみても 届かなかった日が多すぎて 欲にまみれた希いばかりが 先を争って叶(かな)ってゆく ささやかな希いばかりが 粉雪のように残される 肩を抱いてみても 頬を寄せてみても 何ひとつ ほんとは聞いていなかったんだ つましい希いだったのに 希いよ届け あの人の希い 私のすべての希いと引き替えに 希いよ届け あの人の希い 私のすべての未来と引き替えに ただひとつ 言うに言えない恐れが 世界じゅうに溢(あふ)れてる 時が解決するだろうか 人が解決するだろうか 強く希えば叶(かな)うだなんて 子供に嘘はいけませんね 右と左の希いがあれば 強い方が叶(かな)うと教えますか その時でなければ間に合わない希いがある それと気付きながら 時を稼いだんだ 切(せつ)なる希いだったのに 希いよ届け あの人の希い 私のすべての希いと引き替えに 希いよ届け あの人の希い 私のすべての未来と引き替えにただひとつ あなたのSOSが 聞こえなかったのは何故(なぜ)だ 聞こえなかったのではなく 聞きたくなかったせいだろう 希いよ届け あの人の希い 私のすべての希いと引き替えに 希いよ届け あの人の希い 私のすべての未来と引き替えに ただひとつ |
美貌の都郷ひろみ | 郷ひろみ | 中島みゆき | 筒美京平 | 坂本龍一・筒美京平 | 笑えよ ふりかえる男を 笑えよ 淋しがる女を 僕たちは 笑いながら 悲しむ つがいの嘘つき 平気よ あなたはどうなの 元気さ 友だちいるし この国は 美貌の都 芝居ばかりが明るい この国は 美貌の都 言葉ばかりが明るい 振り向いてみれば 人はみな 泣き笑顔 別れの 夜と同じ服で すげなく 逢えれば上出来さ 僕たちは テスト飛行 さまよう つがいの嘘つき 女は美しく街へ 男はしかたなく酒へ この国は 美貌の都 芝居ばかりが明るい この国は 美貌の都 言葉ばかりが明るい 振り向いてみれば この国は 美貌の都 芝居ばかりが明るい この国は 美貌の都 言葉ばかりが明るい 振り向いてみれば 人はみな 泣き笑顔 |
あたしのやさしい人中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 西崎進 | あの人が 言うの お前が ダメになる なんで そんなことばかり 言うのかしら あたしは あんたの 腕の中で 眠るわけにゃ いかないわ あたしの やさしい人 あんたは やさしすぎる あの人が 言うの お前は そこに居ればいいって なんだって そう しばりつけて おきたいのさ あたしは あんたの 胸の中じゃ 夢も 見られないわ あたしの やさしい人 あんたは やさしすぎる あたしは あんたの 胸の中じゃ 夢も 見られないわ あたしの やさしい人 あんたは やさしすぎる あたしの やさしい人 なんて やさしすぎる人 あたしの やさしい人 なんて やさしすぎる人 |
MEGAMI中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 子供の頃に もらったような 甘い菓子など 飲みこめなくて 苦いグラスに 溺れてるおまえを 今夜もひとり ひろってゆこう どのみち短い 眠りなら 夢かと紛う 夢をみようよ おいでよ MEGAMI 受け入れる性 MEGAMI 暖める性 己れのための 愛を持たない おいでよ MEGAMI 受け入れる性 MEGAMI 暖める性 みかえり無用の 笑みをあげよう 飲みこみすぎた 言葉が多過ぎて 肺にあふれて 心をふさぐ 海の深くで 黙りこむおまえを 今夜もひとり ひろってゆこう どのみち終わらぬ 旅路なら 夢とも知らぬ 夢をみようよ おいでよ MEGAMI 受け入れる性 MEGAMI 暖める性 己れのための 愛を持たない おいでよ MEGAMI 受け入れる性 MEGAMI 暖める性 みかえり無用の 笑みをあげよう | |
ダイヤル117中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 福井峻 | 手を貸して あなた 今夜眠れないの 笑えないの 歩けないの 大人になれない 手を貸して あなた 今夜眠くなるまで わがままよ 泣き虫よ ひとりの時あたし あなたもいつか ひとりの夜が 一度はあるなら わかるでしょう ねえ 切らないで なにか 答えて 人前で泣くのは 女はしちゃいけない 笑いなさい 歩きなさい 涙涸れるまで 愚痴を聞くのは 誰も好きじゃない 笑うだけよ 歩くだけよ 女は死ぬ日まで 張りつめすぎた ギターの糸が 夜更けに ひとりで そっと切れる ねえ 切らないで なにか 答えて 張りつめすぎた ギターの糸が 夜更けに ひとりで そっと切れる ねえ 切らないで なにか 答えて ねえ 切らないで なにか 答えて |
Tell Me,Sister中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 自分が嫌いだった 何もかも嫌だった 嫌うことで別の自分になれる気分になってた 低い鼻やクセの髪じゃ もしなかったら 一生はどんなにか違うわと憎んだ 時は流れ ある日突然 全て備えた彼女に会った 私にない全てを持って 「何もない」と未来を見てた Tell Me, Sister 真似させておくれよ Tell Me, Sister 追いつこうとしても Tell Me, Sister そんなふうになれない 「そのままでいいのに」と彼女は微笑むだけだった 全ての男は彼女に夢中だった 全ての女さえ彼女には挑まなかった 悪口を言われない運命ってあるものね その逆の運命が私だと思った 時は流れ ある日突然 この世にいない彼女を知った きっとずっと全てを知って 「何もない」と未来を見てた Tell Me, Sister 教えておくれよ Tell Me, Sister 恵まれたものは何? Tell Me, Sister 何を真似ればいい? 「そのままでいいのに」と微笑みだけが残った Tell Me, Sister 教えておくれよ Tell Me, Sister 恵まれたものは何? Tell Me, Sister 何を真似ればいい? 「そのままでいいのに」と微笑みだけが残った Tell Me, Sister Tell Me, Sister 微笑みだけが残った |
糸柴咲コウ | 柴咲コウ | 中島みゆき | 中島みゆき | 石塚知生 | なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない いつ めぐり逢うのかを 私たちは いつも知らない どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない なぜ 生きてゆくのかを 迷った日の跡の ささくれ 夢追いかけ走って ころんだ日の跡の ささくれ こんな糸が なんになるの 心許なくて ふるえてた風の中 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます |
糸岩崎宏美 | 岩崎宏美 | 中島みゆき | 中島みゆき | なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない いつ めぐり逢うのかを 私たちは いつも知らない どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない なぜ 生きてゆくのかを 迷った日の跡の ささくれ 夢追いかけ走って ころんだ日の跡の ささくれ こんな糸が なんになるの 心許なくて ふるえてた風の中 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます | |
お月さまほしい中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三・中島みゆき | 君が今頃泣いてるんじゃないかと思ったんだ ひとりだけで泣いてるんじゃないかと思ったんだ どんなにひどい1日の終わりでも 笑って帰って行った君だから 夜中にひとりで泣いてるんじゃないかと思ったんだ 君をかばう勇気も なぐさめも 何ひとつ浮かばず 見送った 己れのなさけなさに さいなまれて 君に何か渡してあげたくて 何かないか何かないか 探し回ったんだ 夜中の屋根で猫は跳ぶ 呼んで跳ぶ 泣いて跳ぶ 夜中の屋根で猫は跳ぶ 呼んで跳ぶ 泣いて跳ぶ 君に贈ってあげたいから お月さまほしい 夜中の屋根で猫は跳ぶ 呼んで跳ぶ 泣いて跳ぶ 君に贈ってあげたいから お月さまほしい |
小春日和中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | たぶん何かが足りなかったんでしょう それが何だったのかが 今もわからない それがそれがわかっていたなら あなたを傷つけはしなかったのに 悪気(わるぎ)だけでは生きてゆけないものよ 親切だけで生きてはゆけないように 何も何も頼らなければ あなたを傷つけはしなかったのに 風が吹くたび寂(さみ)しくて 雪がちらつくたびに寂(さみ)しくて 小春日和を探しています 小春日和を探しています 嘘のぬくもり探しています 冬の近さは誰にでもわかってる だから その前に少し息をつかせてね みんなみんな私をわかっている 私が自分をわかってないだけね 二度と誰をも泣かせない 誓うために訪ねて来ただけよ 小春日和を探しています 小春日和を探しています 嘘のぬくもり探しています 悪気(わるぎ)ありそな形(なり)をして 身構えなさいよと嗾(けしか)けて 小春日和を探しています 小春日和を探しています 嘘のぬくもり探しています |
過ぎゆく夏中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 過ぎゆく夏のたわむれに 君を愛してしまおうか みんなみんな忘れん坊たちだから 忘れてもいいよ 今日のことは 過ぎゆく夏のはかなさに 君を惜しんでしまおうか みんなみんないい奴ばかりだったと 今だけは言ってもいいじゃないか 過ぎゆくものよ 清(すが)しきものよ 横顔だけを見せつけて 帰らぬものよ 袖振るものよ 熟さぬ酒を酌みかわせ さみしさと愛しさを 夏はすり替える 過ぎゆく夏のまぶしさに 君を好きだと告げようか みんなみんな幻かもしれないから いいじゃないか 夏だったでいいじゃないか いいじゃないか 夏だったでいいじゃないか |
風にならないか中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | むずかしい言葉は自分を守ったかい 振りまわす刃は自分を守ったかい 降りかかる火の粉と 降り注ぐ愛情を けして間違わずに来たとは言えない 二度とだれかを傷つけたくはない されど自分が傷つきたくもない 互い違いに心は揺れる あてにならぬ地図を持ち ただ立ちすくんでいる もう風にならないか ねぇ風にならないか 自由になりたくて孤独になりたくない 放っておいてほしい 見捨てないでほしい 望みはすばしこく何処へでも毒をまく やがて自分の飲む水とも知らないで だれにも置き去りにされたくはない だれをも置き去りにさせたくはない 我が身可愛いと心は揺れる あてにならぬ地図を持ち ただ立ちすくんでいる もう風にならないか ねぇ風にならないか だれにも置き去りにされたくはない だれをも置き去りにさせたくはない 我が身可愛いと心は揺れる あてにならぬ地図を持ち ただ立ちすくんでいる もう風にならないか ねぇ風にならないか |
宙船(そらふね)工藤静香 | 工藤静香 | 中島みゆき | 中島みゆき | 松浦晃久 | その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな その船は今どこに ふらふらと浮かんでいるのか その船は今どこで ボロボロで進んでいるのか 流されまいと逆らいながら 船は挑み 船は傷み すべての水夫が恐れをなして逃げ去っても その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな その船は自らを宙船(そらふね)と 忘れているのか その船は舞い上がるその時を 忘れているのか 地平の果て 水平の果て そこが船の離陸地点 すべての港が灯りを消して黙り込んでも その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな 何の試験の時間なんだ 何を裁く秤なんだ 何を狙って付き合うんだ 何が船を動かすんだ 何の試験の時間なんだ 何を裁く秤なんだ 何を狙って付き合うんだ 何が船を動かすんだ その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな |
一夜草中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | どうせひと夜の花よ あてにしないでおくれ 風が変われば行方も変わる それは私のせいじゃない どうぞ憎んでおくれ 逃げも隠れもしない 願いどおりの風は吹かない 運び去られる この命 下手に愛など持とうものなら 裏切り者になるばかり 夜風につられてセレナーデ 思わず知らずセレナーデ 歌えてしまうよセレナーデ 罪つくりなセレナーデ そうさひと夜の花は 何も残しやしない 終わらぬことや変わらぬことを 欲で待つから泣きを見る 好きも嫌いも嘘もホントも どうせ私の夢の外 夜風につられてセレナーデ 思わず知らずセレナーデ 歌えてしまうよセレナーデ 罪つくりなセレナーデ もしも明日がもひとつあれば 心残りはないだろうか 夜風につられてセレナーデ 思わず知らずセレナーデ 歌えてしまうよセレナーデ 罪つくりなセレナーデ |
かもめはかもめ徳永英明 | 徳永英明 | 中島みゆき | 中島みゆき | 坂本昌之 | あきらめました あなたのことは もう 電話も かけない あなたの側に 誰がいても うらやむだけ かなしい かもめはかもめ 孔雀や鳩や ましてや 女には なれない あなたの望む 素直な女には はじめから なれない 青空を 渡るよりも 見たい夢は あるけれど かもめはかもめ ひとりで空を ゆくのがお似合い あきらめました あなたのことは もう ゆくえも 知らない あなたがどこで 何をしても 何ひとつ 私では 合わない かもめはかもめ 孔雀や鳩や ましてや 女には なれない あなたの望む 素直な女には 最後まで なれない この海を 失くしてでも ほしい愛は あるけれど かもめはかもめ ひとりで海を ゆくのがお似合い |
真夜中の動物園中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 真夜中の真ん中に 動物園では人知れず 逢いたい相手が逢いに来る 逢えない相手が逢いに来る 真夜中の真ん中に 動物園では人知れず 逢いたい相手が逢いに来る 逢えない相手が逢いに来る 柵も壁も 闇と同じものになった真夜中 今ではもう無(な)い草原の はるか彼方(かなた)から 滅(ほろ)びた群れが 連(つら)なってやって来る Dada‥‥ 逢えない相手が逢いに来る 逢えない相手が逢いに来る 真夜中の羊水(ようすい)に 動物園は浮いている 逢いたい相手に逢えるまで 逢えない相手に逢えるまで 眠っているように 外から見えるだろう真夜中 はるかな国で消えた 渡り鳥の迷子(まいご)が 星に連れられて 地平線を飛んで来る Dada‥‥ 逢えない相手に逢えるまで 逢えない相手に逢えるまで 眠っているように 外から見えるだろう真夜中 誰だい ヒトなんか呼んだのは 流氷に座ってる あれはシロクマの親代(おやがわ)りだったヒトさ Dada‥‥ 逢えない相手が逢いに来る 逢えない相手が逢いに来る 柵も壁も 闇と同じものになった真夜中 今ではもう無(な)い草原の はるか彼方(かなた)から 滅(ほろ)びた群れが 連(つら)なってやって来る 誰だい ヒトなんか呼んだのは 流氷に座ってる あれはシロクマの親代(おやがわ)りだったヒトさ Dada‥‥ 逢えない相手が逢いに来る 逢えない相手が逢いに来る Dada‥‥ Dada‥‥ |
アリア -Air-中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | やまぬ雨のように 考え続けよう あなたのことだけを 考え続けよう 世の中のことなど振り向きもせず 不安を予感して泣く赤ん坊たち 不安を予感して恋する大人たち 未来は嘘をつく 予感を嗤(わら)う 1人では歌は歌えない 受けとめられて産まれる あてもなく夜の空へ 鳥を放つかのように あてもなく声に出す 心を放つ 1人では歌は歌えない 受けとめられて産まれる 響きあう波を探して アリア 人は誰も 自由になりたかった 海辺で聴く歌は 波の音(ね)と似ている 砂漠で聴く歌は 砂の音(ね)と似ている 私の歌声は何にでもなる 私は待ちわびる あなたの歌声を 私は待ちわびる 誤(あやま)たずあなたを 騒がしい時代に埋もれぬように 1人では歌は歌えない 受けとめられて産まれる 巡りあう人の総(すべ)て 愛せるほど強くない 巡りあう人の総(すべ)て 敵なら虚(むな)しい 1人では歌は歌えない 受けとめられて産まれる 響きあう波を探して アリア 人は誰も 自由になりたかった 1人では歌は歌えない 受けとめられて産まれる 響きあう波を探して アリア 人は誰も 自由になりたかった アリア 空を覆(おお)う 孤独という冷たい闇から 闇から |
走(そう)中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 風向きは変わり続けている 掌(てのひら)は返り続けている ひと時の追い風も ひと時の逆風も 旗色に従っている 約束は変わり続けている 審判は変わり続けている 昔からのルールも 出来たてのルールも 利害に従っている 君も変わってしまうのだろうか 君も忘れてしまうのだろうか 迎える声は風の中 ゴールは吹雪の中 どこまでもどこまでも荒野は続いている 辿(たど)り着けたら誰が居るだろう 力尽きたら誰が知るだろう 報(むく)われたなら その時泣こう それまでは笑ってゆこう Yes, My Road, Yes, My Road, 愛だけで走ってゆく Yes, My Road, Yes, My Road, 愛だけで走ってゆく 応援はとうに終わっている 表彰はとうに終わっている ちぎれ去ったテープも ゆき交った盃(さかずき)も 伝説に変わっている 恩人は恩返しを待っている 損になるか得になるか数えている ひときれの優しさも ひときれの励ましも 見返りを数えている 僕は迷っているのだろうか 僕は走っているのだろうか 約束の船は風の中 はるかな吹雪の中 どこまでもどこまでも荒野は続いている 辿(たど)り着けたら誰が居るだろう 力尽きたら誰が知るだろう 報(むく)われたなら その時泣こう それまでは笑ってゆこう Yes, My Road, Yes, My Road, 愛だけで走ってゆく Yes, My Road, Yes, My Road, 愛だけで走ってゆく Yes, My Road, Yes, My Road, 愛だけで走ってゆく |
北の国の習い中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 離婚の数では日本一だってさ 大きな声じゃ言えないけどね しかも女から口火を切ってひとりぽっちの道を選ぶよ 北の国の女は耐えないからね 我慢強いのはむしろ南の女さ 待っても春など来るもんか 見捨てて歩き出すのが習わしさ 北の国の女にゃ気をつけな 待っても春など来るもんか 見捨てて歩き出すのが習わしさ 北の国の女にゃ気をつけな 吹雪の夜に白い山を越えてみようよ あんたの自慢の洒落た車で 凍るカーブは鏡のように気取り忘れた顔を映し出す 立ち往生の吹きだまり凍って死ぬかい それとも排気ガスで眠って死ぬかい 待っても春など来るもんか 見捨てて歩き出すのが習わしさ 北の国の女にゃ気をつけな 待っても春など来るもんか 見捨てて歩き出すのが習わしさ 北の国の女にゃ気をつけな 待っても春など来るもんか 見捨てて歩き出すのが習わしさ 待っても春など来るもんか 見捨てて歩き出すのが習わしさ 北の国の女にゃ気をつけな |
群衆工藤静香 | 工藤静香 | 中島みゆき | 後藤次利 | 手をつなぎ 歩いてく 幸せそうな人たち 街に紛れ 手をほどき 別れてく やつれちまった人たち 街に紛れて 憐れんでも はかなんでも あゝ束の間 争っても うらやんでも あゝ 100年も 続かない ドラマですか はかない花たちよ わけもわからずに 流され 流され 織りなすモザイク はかない 時代だね せめて君だけは 私をみつけて 叫び声 紛れ 群衆 So average 溜息を 編みながら ベンチで暮らすレディも 街に紛れて 憐れんでも はかなんでも あゝ束の間 争っても うらやんでも あゝ 行く先も わからない ドラマですか はかない花たちよ わけもわからずに 流され 流され 織りなすモザイク はかない 時代だね せめて君だけは 私をみつけて 叫び声 紛れ 群衆 100年も 続かないドラマですか はかない花たちよ わけもわからずに 流され 流され 織りなすモザイク はかない 時代だね せめて君だけは 私をみつけて 叫び声 紛れ 群衆 So averag So average | |
十年クミコ | クミコ | 中島みゆき | 中島みゆき | 坂本昌之 | 凍えた並木の下 あなたに初めて会った あなたをあきれさせる生意気な口をきいた 嵐に折られかけた あなたの日々を見てた 私はいたわりもせず薄情に離れていた わざとよ 心の中で波が騒いでたから わざとよ あなたの傍にいるべき人を知ってたから 十年は長い月日か 十年は短い日々か 恋する者には 無きにひとしい 想いだけが ただ咲いていた 並木は枝を伸ばし 緑のトンネルになった 二人でいると聞いてたあなたに再び出会った 本当よ 二人のこと遠くで安心してたのに ずいぶん前からまさか あなたが孤独だったなんて 十年は長い月日か 十年は短い日々か 恋する者には 無きにひとしい 想いだけが ただ咲いていた 枯葉の並木の下 あなたを祝っている すさんだ日々を支えた新しい彼女を褒めている 本当ね 十年なんてほんのひとつ 恋ひとつぶんね ふざけてあなたが肩を抱いてくれたから もういいよ 十年は長い月日か 十年は短い日々か 恋する者には 無きにひとしい 想いだけが ただ咲いていた 十年は長い月日か 十年は短い日々か 恋する者には 無きにひとしい 想いだけが ただ咲いていた 想いだけが ただ咲いていた |
未完成薬師丸ひろ子 | 薬師丸ひろ子 | 中島みゆき | 中島みゆき | 西平彰 | 言えないこと 何かあって あなたの目が 夜へ逸(そ)れる つけたままの TVの中 昔に 観た 映画が光る 出来上がらない パズルのようね 出来上がらない 音楽のようね 歌い方を 教えてくださらないから 最後の小節が いつまでもなぞれない 歌い方を 教えてくださらないから 短い歌なのに いつまでも終わらない ずるい人ね あなたからは さよならとは きりだせない 未完成の 絵をみながら グラスの中 鍵をかくすわ 恋しがられて ゆきたいですか ひきとめられて 泣かれたいですか 歌い方を 教えてくださらないから 最後の小節が いつまでもなぞれない 歌い方を 教えてくださらないから 短い歌なのに いつまでも終わらない あなたの目のなかで 誰かがおどる 私の捜せない かけらを持っている あなたの目の中で 私が消える 私はいつまでも かけらを捜してる 歌い方を 教えてくださらないから あなたの目のなかで 誰かがおどる 最後の小節が いつまでもなぞれない 私の捜せない かけらを持っている 歌い方を 教えてくださらないから あなたの目の中で 私が消える 短い歌なのに いつまでも終わらない 私はいつまでも かけらを捜してる |
顔のない街の中で中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 見知らぬ人の笑顔も 見知らぬ人の暮らしも 失われても泣かないだろう 見知らぬ人のことならば ままにならない日々の怒りを 物に当たる幼な児のように 物も人も同じに扱ってしまう 見知らぬ人のことならば ならば見知れ 見知らぬ人の命を 思い知るまで見知れ 顔のない街の中で 顔のない国の中で 顔のない世界の中で 見知らぬ人の痛みも 見知らぬ人の祈りも 気がかりにはならないだろう 見知らぬ人のことならば ああ今日も暮らしの雨の中 くたびれて無口になった人々が すれ違う まるで物と物のように 見知らぬ人のことならば ならば見知れ 見知らぬ人の命を 思い知るまで見知れ 顔のない街の中で 顔のない国の中で 顔のない世界の中で ならば見知れ 見知らぬ人の命を 思い知るまで見知れ 顔のない街の中で 顔のない国の中で 顔のない世界の中で |
忘れてはいけない中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 忘れてはいけないことが必ずある 口に出すことができない人生でも 忘れてはいけないことが必ずある 口に出すことができない人生でも 許さないと叫ぶ野良犬の声を 踏み砕いて走る車輪の音がする 認めないと叫ぶ少女の声は細い いなかったも同じ少女の声は細い でも忘れてはいけないことが必ずある 口に出すことができない人生でも 忘れてはいけないことが必ずある 口に出すことができない人生でも 泥だらけのクエッションマーク心の中にひとつ なまぬるい指でなだめられて消える 争わないように嫌われないように 歌う歌はキャンディソングだけどだけどだけど 忘れてはいけないことが必ずある 口に出すことができない人生でも 忘れてはいけないことが必ずある 口に出すことができない人生でも | |
サッポロSNOWY中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 大陸からの強い寒気が下がって 今夜半 冷え込みます 夕方遅く降りだした雪は明日もかなり強く降るでしょう 昨日ついた足跡もみんなみんな包んで サッポロSNOWY まだ SNOWY あの人が まだ好きになってくれないから サッポロSNOWY まだ SNOWY 帰れない 今日も天気予報 長距離で聞く SNOWY…… 吹雪の海で迷っている漁船から無線は強気な駄酒落 氷の国の人は涙のかわりに負けん気なジョークを言う 昨日あった出来事もみんなみんな包んで サッポロSNOWY まだ SNOWY あの人が まだ好きになってくれないから サッポロSNOWY まだ SNOWY 帰れない 今日も天気予報 長距離で聞く SNOWY…… 本やTVで覚えたことも嘘ではないけど サッポロSNOWY いつか SNOWY あの人に 言葉にならない雪を見せたい サッポロSNOWY ただ SNOWY 降りしきる あの雪の中の素顔見せたい サッポロSNOWY まだSNOWY あの人が まだ好きになってくれないから サッポロSNOWY まだ SNOWY 帰れない 今日も天気予報 長距離で聞く SNOWY…… | |
ひとり遊び中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 西崎進 | もう長いこと あたしは ひとり遊び 独楽を回したり 鞠をついたりして 日も暮れるころ あたしは追いかけるよ 独楽を抱えた 影のあとをね 鬼さんこちら 手の鳴るほうへ 鬼さんこちら 手の鳴るほうへ 鬼さんこちら 手の鳴るほうへ 鬼さんこちら 手の鳴るほうへ あたしの影を 追いかけて あたしの影を 追いかけてよ… もう長い影 果てない ひとり遊び 声は 自分の 泣き声ばかり 日も暮れ果てて あたしは追いかけるよ 影踏み鬼は 悲しい遊び 鬼さんこちら 手の鳴るほうへ 鬼さんこちら 手の鳴るほうへ 鬼さんこちら 手の鳴るほうへ 鬼さんこちら 手の鳴るほうへ あたしの影を 追いかけて あたしの影を 追いかけてよ… |
僕たちの将来Bank Band | Bank Band | 中島みゆき | 中島みゆき | Bank Band | あたしたち多分 大丈夫よね フォークにスパゲティを巻きつけながら彼女は訊く 大丈夫じゃない訳って何さ ナイフに急に力を入れて彼はことばを切る ここは24時間レストラン 危ないことばをビールで飲み込んだら さっき抱き合った宿の名前でも もう一度むし返そうか 僕たちの将来はめくるめく閃光の中 僕たちの将来は良くなってゆく筈だね 電話すると周りで聞いてる 友達のいない時はいつなのって彼女は訊く 電話してもいつもいない 君の休みの曜日を変えちまえよと彼は言う あたしも都合が おいらも都合が 危ないことばをビールで飲み込んだら 君が飛び込んで来てくれた夜の 話をむし返そうか 僕たちの将来はめくるめく閃光の中 僕たちの将来は良くなってゆく筈だね 青の濃すぎるTVの中では まことしやかに暑い国の戦争が語られる 僕は 見知らぬ海の向こうの話よりも この切れないステーキに腹を立てる |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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あなたの言葉がわからない中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 町が綺麗ね 町が綺麗ね 町、綺麗 A, B, C, D , E, F, G, 何て言えばいいの 町が遠いね 町が遠いね 町、遠い A, B, C, D , E, F, G, 難しい言葉ね これはなぁに これはなぁに なんて言ったの A, B, C, D , E, F, G, 小さい子みたいね あなたの言葉がなんにもわからない あなたに心がないのかと間違える あなたの言葉がなんにもわからない あなたがこの世にいないかと間違える 何があったの 何があったの 昨日、昔 何があるの 何があるの 明日、未来 A, B, C, D , E, F, G, 誰もわからないね あなたはだぁれ あなたはだぁれ あなた、名前 A, B, C, D , E, F, G, 何もわからないね あなたの言葉がなんにもわからない あなたに心がないのかと間違える あなたの言葉がなんにもわからない あなたがこの世にいないかと間違える A, B, C, D , E, F, G, H, A, B, C, D , E, F, G, H , I,… Ah…(A, B, C, D , E, F, G, H,) Ah…(A, B, C, D , E, F, G, H , I,) Ah… Ah… | |
未完成中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 言えないこと何かあって 貴方の目が海へ逸れる 点けたままのTVの中 昔に観た映画が光る 出来上がらないパズルのようね 出来上がらない音楽のようね 歌い方を教えてくださらないから 最後の小節が いつまでもなぞれない 歌い方を教えてくださらないから 短い歌なのに いつまでも終わらない ずるい人ね 貴方からはサヨナラとはきり出せない 未完成の絵を見ながら グラスの中 鍵を隠すわ 恋しがられて行きたいですか ひきとめられて泣かれたいですか 歌い方を教えてくださらないから 最後の小節が いつまでもなぞれない 歌い方を教えてくださらないから 短い歌なのに いつまでも終わらない 貴方の目のなかで 誰かが踊る 私の捜せないカケラを持っている 貴方の目のなかで 私が消える 私はいつまでもカケラを捜してる 歌い方を教えてくださらないから 最後の小節が いつまでもなぞれない 貴方の目のなかで 誰かが踊る 私の捜せないカケラを持っている 歌い方を教えてくださらないから 短い歌なのに いつまでも終わらない 貴方の目のなかで 私が消える 私はいつまでもカケラを捜してる | |
やばい恋中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 閉じかけたドアから鳥が飛び込んだわ 夜のエレベーターは私一人だった ナイフだと思ったわ ありうるわ この恋 頬をかすめて飛んだ小さな影 非常ベルが鳴り続けている 心の中ではじめから いまさらどこでどんな人探せばいいの 隣にいてと言いたかった 私を見てと言いたかった 女々しいことを押さえきれず口に出したら終わりね 冷めたような女しか好きになんかならない あの人にマジになってゆく やばい恋 恐ければ触れるのね次のフロアボタン あの人は私から降りるのを待ってる サヨナラという札を最後まで出さずに なんとなく終わるのを狙っている 光りながら昇ってゆく ガラスのエレベーターの外で 街灯り遠ざかるあの人に似てるわ ふられる前にふりたかった 盗られる前に捨てたかった いつまでなんて問いつめたらその日限りで終わりね 頼み込んでいてもらう男なんかいらない そんなふうに言えなくって泣く やばい恋 ふられる前にふりたかった 盗られる前に捨てたかった いつまでなんて問いつめたらその日限りで終わりね 冷めたような女しか好きになんかならない あの人にマジになってゆく やばい恋 |
桜らららら中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三・中島みゆき | 風に呼ばれて振り向く君を 僕は少し妬ましく見守り続ける この手に摘んだら 融けてしまうね 魔法使いの夢のように 君はあどけなくて 桜 桜 ららら らら桜 桜 桜 ららら らら桜 早く僕に気づいておくれ 桜 桜 らららら 桜 桜 ららら らら桜 桜 桜 ららら らら桜 早く僕に気づいておくれ 桜 桜 らららら 桜 桜 らららら |
月はそこにいる中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 逃げ場所を探していたのかもしれない 怖(こわ)いもの見たさでいたのかもしれない あてもなく砂漠に佇(たたず)んでいた 思いがけぬ寒さに震えていた 悠然(ゆうぜん)と月は輝き まぶしさに打たれていた あの砂漠にはもう行けないだろう あの灼熱はもう耐えないだろう 蜩(ひぐらし)の声 紫折戸(しおりど)ひとつ 今日も終(しま)いと閉じかけて ふと 立ちすくむ 悠然(ゆうぜん)と月は輝く そこにいて月は輝く 私ごときで月は変わらない どこにいようと 月はそこにいる 悠然(ゆうぜん)と月はそこにいる 敵(かな)わない相手に 敵(かな)わないと告げてしまいたかっただけかもしれない 鳥よりも高い岩山の上 降(お)り道を失くしてすくんでいた 凛然(りんぜん)と月は輝き 天空の向きを示した あの山道は消えてしまった 人を寄せなくなってしまった 日々の始末に汲汲(きゅうきゅう)として また1日を閉じかけて ふと 立ちすくむ 凛然(りんぜん)と月は輝く そこにいて月は輝く 私ごときで月は変わらない どこにいようと 月はそこにいる 凛然(りんぜん)と月はそこにいる |
ノスタルジア中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | いい人にだけめぐり会ったわ 騙されたことがない いい男いい別れそしてついにこのザマね 皮の鞄のケースワーカー くれるなら愛を頂戴 埃まみれの質屋から 御伽噺を出して頂戴 ノスタルジア ノスタルジア抱きしめてほしいのに ノスタルジア ノスタルジア思い出に帰れない ノスタルジア ノスタルジア何処まで1人旅 泣いてないわ悔やまないわ もう1杯お酒頂戴 嘆かないわ愚痴らないわ もう1本タバコ頂戴 次のバスから降りて来る人 もう1人待たせてね 泥のしずくを流すワイパー もう1人待たせてね ノスタルジア ノスタルジア抱きしめてほしいのに ノスタルジア ノスタルジア思い出に帰れない ノスタルジア ノスタルジア何処まで1人旅 傷ついてもつまずいても過ぎ去れば物語 人は誰も過ぎた日々に弁護士をつけたがる 裁かないでね叱らないでね思い出は物語 私どんな人のことも天使だったと言うわ ノスタルジア ノスタルジア抱きしめてほしいのに ノスタルジア ノスタルジア思い出に帰れない ノスタルジア ノスタルジア何処まで1人旅 | |
身体の中を流れる涙中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 身体の中を流れる涙 どこを切っても涙が落ちる 涙が私を動かしている 私は涙でできている 身体の中を流れる涙 熱い血なんかはひと粒もない 温もり目当てに抱きしめたなら なおさら寒さを知るばかり 縁起かつぎや験(げん)かつぎ 悲しみ除(よ)けなど要りません 今より悲しいことはない この先怯えることもない 心よりなお早く 身体は凍る 氷よりなお深く 涙は凍る どこかに理由があるならば どこかで止まりもするけれど 何から何まで理由なら 涙はつづいてゆくばかり なぐさめ言葉 知恵言葉 私のためなら要りません 私の聞きたいひとことは あの人だけしか使えない 命よりなお長く 誓いは生きる(身体の中を流れる涙 誰にもわからない) 涙よりなお長く 誓いは生きる(身体の中を流れる涙) (何を泣いていたか忘れても 自分でも見えない悲しみが 流れ続け 引き継がれてゆく 誓いは生きる) (何を泣いていたか忘れても 自分でも見えない悲しみが 流れ続け 引き継がれてゆく) |
紫の桜中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 忘れてしまえることは忘れてしまえ 忘れきれないものばかり 桜のもとに横たわれ 抱きしめて 眠らせて 彼岸へ帰せ 桜 桜 20年前に 桜 桜 見たものを話せ 桜 桜 50年前に 桜 桜 見たものを話せ 別れを告げて消えてゆくものはない 思いがけないことばかり 残されることが生きること 抱きしめて 眠らせて 彼岸へ帰せ 桜 桜 100年も前に 桜 桜 見たものを話せ 桜 桜 200年前に 桜 桜 見たものを話せ 桜 桜 果てしなく前に 桜 桜 見たものを話せ | |
最悪中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | それは星の中を歩き回って帰りついた夜でなくてはならない けっして雨がコートの中にまで降っていたりしてはならない それは なんにもないなんにもない部屋の ドアを開ける夜でなくてはならない 間違ってもラジオのスイッチがつけっ放しだったりしては 間違ってもラジオのスイッチがつけっ放しだったりしてはならない Brandy night あいつのために歌った歌が Brandy night ちょうど流れて来たりしたら 最悪だ 僕はあいつを好きというほどじゃない あいつは僕を少しも好きじゃない ゆらゆら揺れるグラスに火をつければロマンティックな音で砕けた なにもかも失くしてもこいつだけはと昨日のようにギターを抱き寄せれば ジョークの陰にうずめた歌ばかり指より先に歌いだすんだ ジョークの陰にうずめた歌ばかり指より先に歌い始めるんだ Brandy night 踊るあいつのヒールは無邪気 Brandy night 今夜僕の酔った顔は 最悪だ Brandy night 踊るあいつのヒールは無邪気 Brandy night 今夜僕の酔った顔は 最悪だ Brandy night 踊るあいつのヒールは無邪気 Brandy night 踊るあいつのヒールは無邪気 Brandy night 今夜僕の酔った顔は 最悪だ | |
ファイト!槇原敬之 | 槇原敬之 | 中島みゆき | 中島みゆき | 槇原敬之 | あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのやと書いた 女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの眼が年をとる 悔しさを握りしめすぎた こぶしの中 爪が突き刺さる 私、本当は目撃したんです 昨日電車の駅 階段で ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い 私、驚いてしまって 助けもせず叫びもしなかった ただ恐くて逃げました 私の敵は 私です ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ 暗い水の流れに打たれながら 魚たちのぼってゆく 光ってるのは傷ついてはがれかけた鱗が揺れるから いっそ水の流れに身を任せ 流れ落ちてしまえば楽なのにね やせこけて そんなにやせこけて魚たちのぼってゆく 勝つか負けるかそれはわからない それでもとにかく闘いの 出場通知を抱きしめて あいつは海になりました ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ 薄情もんが田舎の町にあと足で砂ばかけるって言われてさ 出てくならおまえの身内も住めんようにしちゃるって言われてさ うっかり燃やしたことにしてやっぱり燃やせんかったこの切符 あんたに送るけん持っとってよ 滲んだ文字 東京ゆき ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ あたし男だったらよかったわ 力ずくで男の思うままに ならずにすんだかもしれないだけ あたし男に生まれればよかったわ ああ 小魚たちの群れきらきらと 海の中の国境を超えてゆく 諦めという名の鎖を 身をよじってほどいてゆく ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ ふるえながらのぼってゆけ! |
野ウサギのように中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | いい男は いくらでもいるから そばにいてよね いつでもいてよね 誰にだって いいとこはあるから とかく ほろりと ほだされたりするわ 思いも寄らぬ女になって 変わったねって 哄われるだけ 野ウサギのように 髪の色まで変わり みんな あんたのせいだからね あたしの言うことは 男次第 ほらね 昨日と今とで もう違う 悪気のない人は みんな好きよ “好き”と“嫌い”の間がないのよ 思いも寄らぬ女になって 変わったねって 哄われるだけ 野ウサギのように 髪の色まで変わり みんな あんたのせいだからね 見そこなった愛を 逃げだして また新しい烙印が 増える 野に棲む者は 一人に弱い 蜃気楼(きつねのもり)へ 駈け寄りたがる 野ウサギのように 髪の色まで変わり みんな あんたのせいだからね | |
問題集中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 2人のカバンの中には 違う問題集がある 代りに解いてあげたなら 代りに解いてくれるかな 取り替えてみたい気がする あなたの問題集は 私にはたやすく見える 私の問題集は あなたにはたやすく見える 取り替えてみたい気がする 答合わせには まだ遠い先のことらしい 1問も解けないうちに 問題ばかりが降って来る おそらくあなたの問題集に書かれている文字と おそらく私の問題集に書かれている文字は 違う国の言葉なんだろう イカれた女が急に答えても 誰も信じない まぐれか真似たに違いないとしか 誰も信じない 斜めにうなずいている 手に入れたつもりの虎の巻には余白がある 間違って読み違っても 案外当たりなこともある 明日には わかるようになるかな 今夜には わかるようになるかな もうまもなく わかるようになるかな もうまもなく わかるようになるかな |
ミュージシャン中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 今から20年後に もう一度会ったなら 僕は何をしてるだろう どうやって暮らしてるだろう 他にできることもなし この齢になってるから じっとベンチで暮らしてる それより他ないだろうか 人生は長過ぎて僕の手に負えない 生意気な若い日のツケが回ってくるのか 「ミュージシャン さみしいことを言わないで」 「ミュージシャン 長生きは辛いことじゃないはずよ」 20才の頃とは違う あの頃はひとりだった 傷口を舐めるように 音に浸っていたけれど 愛する者に与えてやれるものが欲しいんだ 身勝手過ぎる憧れを 押さえ込むのが闘いさ 膝を抱え泣くのはもうたくさんだけれど ふたりで泣いてるのはなおさら辛いじゃないか 「ミュージシャン かなしいことを言わないで」 「ミュージシャン 何処でもついてゆけるものよ女は」 12才の頃 野球選手になりたかった 今でも夢にみるさ マウンドにあがってる 夢の中ではいつもヒーローさ やせっぽちのくせに不思議とヒーローさ だけど 8回の裏 投げ方を忘れてマウンドを降ろされる やりきれぬ笑いばなしさ かなしい夢さ カウントが流れだすと 愚かな血が騒ぎだす すまし返った街の角を はしゃぎながら翔けてゆく 「ミュージシャン さみしいことを言わないで」 「ミュージシャン 長生きは辛いことじゃないはずよ」 「ミュージシャン) 「かなしいことを言わないで」 「ミュージシャン 何処でもついてゆけるものよ女は」 | |
カム・フラージュ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | チト河内 | 悪い噂 隠すために わたしを呼びださないで まずい噂 隠すために わたしを連れ歩かないで 似合いかしら 無難かしら 誰をかばってるの みつめ合ったふりで 急に言いましょうか 「本気よ」 カム・フラージュ カム・フラージュ あなたの心のどこかには カム・フラージュ カム・フラージュ いつでも誰かが暮らしてる わたしは あなたの 偽物両思い みんなが疑うときだけ わたしを抱き寄せないで みんなが見ているときだけ わたしに口づけしないで 甘い言葉ささやくのも 人に聞こえよがし 芝居してるふりで 急に言いましょうか 「本気よ」 カム・フラージュ カム・フラージュ あなたの心のどこかには カム・フラージュ カム・フラージュ いつでも誰かが暮らしてる わたしは あなたの 偽物両思い カム・フラージュ カム・フラージュ あなたの心のどこかには カム・フラージュ カム・フラージュ いつでも誰かが暮らしてる わたしは あなたの 偽物両思い |
氷中花中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 小林信吾・瀬尾一三 | 誰にも頼らずに強く歌うことに憧れ なさけないほど何ひとつ叶(かな)わぬ自分を知る 誰にも甘えずに歌う潔(いさぎよ)さに憧れ 境界線の重なりが痛い街でうずくまる 夏だったよね 抱き合ったのは 明日(あす)を思わず むさぼるように 夏だったよね 失ったのは わけもわからず ただ待っていた もう泣かない もう呼ばない 後悔の資格もない 情(じょう)を持たない花のように 氷の中立っている 夢を見てた それは誰にでも許される宝物だ 飛び立つことに不器用な人間にとってさえも 溢(あふ)れかえる夢どれもこれも 届きそうで捨て難(がた)くて 置き去りにして気付かない 一番だいじなものに 夏だったよね 間違ったのは 一瞬の今と 永劫(えいごう)の未来 夏だったよね 欲しかったのは もう戻らない 一瞬の今 なんて冷たい熱だろう 灼熱も情熱も 君の無い夏ならば 氷の中咲いている 夏だったよね 抱き合ったのは 明日(あす)を思わず むさぼるように 夏だったよね 失ったのは わけもわからず ただ待っていた もう泣かない もう呼ばない 後悔の資格もない 情(じょう)を持たない花のように 氷の中立っている 君の無い夏ならば 氷の中咲いている |
愛と云わないラヴレター中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 愛という言葉を一度も使わずに あの人だけわかる文(ふみ)を書く 誰か覗(のぞ)いて見ようとしても 季節伺(うかが)いと読めるだけ あの人だけ読みとれる言葉散りばめて 心当たりにそっと触れる言葉散りばめて 手を触れて 愛と云わずに互いの心に手を触れて 白日(はくじつ)のもとに文(ふみ)を書く 愛という言葉に愛は収まらない さりとて伝えずには伝わらない 喉元に答迫るような言葉は あえて使わない 読みたい文字 他人は探して読み進む 裸な文字を探り当てるために読み進む 嘘じゃない 愛と云わずに慕わしさに衣(きぬ)を着せかけて 白日(はくじつ)のもとに文(ふみ)を書く あの人だけ読みとれる言葉散りばめて 心当たりにそっと触れる言葉散りばめて 手を触れて 愛と云わずに互いの心に手を触れて 白日(はくじつ)のもとに文(ふみ)を書く |
さよならさよなら中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | さよなら さよなら 今は なにも 言わないわ さよなら さよなら 今は なにも言えないわ 楽しいことだけ 想い出す あなたに 幸せを さよなら さよなら いつか 街で 出逢ったら はじめて 出逢った人の 言葉 かわしましょう さよなら さよなら 恋は いつか 終わるもの 涙は みせずに 違う電車 待ちましょう 楽しいことだけ 想い出す あなたに 幸せを さよなら さよなら 今は なにも 言わないわ さよなら さよなら 今は なにも 言えないわ | |
みにくいあひるの子中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 冗談だよ 本気で言うはずないじゃないか 鏡をみろよと 言われるのがおち 鏡の中では つくり笑いがゆがむ にじんだ涙で つけまつげがはずれる たまには いいとこみせてもいいじゃないか あの人まで 笑わないでいてほしかった あゝ 今夜も私は おどけていうしかない 愛してます 愛してます なお人は笑う まひるの町には 白い花びらみたいに きれいな娘が いくらもいるというのに わざわざこいつを連れてきたのは だれだ あの人は 俺じゃないよと顔をそむけた あゝ 今夜も私は おどけていうしかない 愛してます 愛してます なお人は笑う あゝ 今夜も私は おどけていうしかない 愛してます 愛してます なお人は笑う あゝ 今夜も私は おどけていうしかない 愛してます 愛してます なお人は笑う | |
PAIN中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | David Campbell | 抗(あらが)う水には 行く手は遠い 崩れる水には 岸は遠い どんなに傷つき汚れても 人はまだ傷つく 痛まない人など あるだろうか 歌え雨よ 笑え雨よ 救いのない人の 愚かさを 歌え雨よ 笑え雨よ 限りのない 人の哀しさを 呼びかける呼びかける 問いかけは町にあふれても 振り向けば振り向けば 吹きすさぶ風ばかり 荒野の中 誰の声も聞かぬ一日 荒野の中 誰の声も聞かぬ一生 誰からも傷つけられず 身を守るため傷つけた 歌え雨よ 笑え雨よ 救いのない人の 愚かさを 歌え雨よ 笑え雨よ 限りのない 人の哀しさを ただ流され行く木の葉に 綴られた名前を 傷つき汚れても 人はまだ傷つく 痛まない人などあるだろうか 見えるだろう 心の中には淋しさの手紙が 宛名を書きかけてあふれている (歌え雨よ 笑え雨よ 救いのない人の 愚かさを) 歌え雨よ 笑え雨よ 限りのない 人の哀しさを 歌え雨よ 笑え雨よ 救いのない人の 愚かさを 歌え雨よ 笑え雨よ 限りのない 人の哀しさを Ah… ただ流され行く木の葉に 綴られた名前を |
あたし時々おもうの中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 倉田信雄 | あたし時々おもうの 命は いったいどれだけ どれだけのことを できるものかしら いつのまにか いつのまにか 命の終わり あたしたちが 若くなくなったとき あたしたちは まだ いつか いつかと 声をかけあうことが あるかしら 命は 命は なんにもしないうちに 終わってしまうから 「若い時」なんて あたしたちにも もう、ないの いつのまにか いつのまにか 命の終わり あたしたちが 若くなくなったとき あたしたちは まだ いつか いつかと 声をかけあうことがあるかしら 命は 命は なんにもしないうちに 終わってしまうから 「若い時」なんて あたしたちにも もう、ないの 若くなくなったあたしたちは いったい どんな顔をして 行きかえばいいの いったい どんな顔をして 若くなくなったあたしたちは いったい どんな顔をして 行きかえばいいの いったい どんな顔をして あたし、時々おもうの |
仮面中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 甲斐よしひろ | おあいにくさま 何を期待してたの 甘い慰め 無言のぬくもり そんなに震えて 何を怯えてるの あれはあんたの正体じゃないか 知ったことじゃない あんたの痛み 勝手に底まで 落ちぶれるがいい 羽振りの良かった時代のように 思い上がった口をききなさい 己れを知らない 子供のように なんでもできそうな 口をききなさい ねえ 覚えてやしないでしょう あたし あんたが文無しだった 頃から 近くにいたのにさ 近くで 見とれていたのにさ 捨てゼリフなしじゃ 町を出られやしない そして誰でも 内緒で戻るよ 下りの坂なら 落ちる先は海 そうさ あんたの生れた町へね みじめな歌なんか ブルースシンガーに くれてやるがいい 捨てちまうがいい ぼろぼろになって 獣がむせぶ 失うものは もうなにもない ぼろぼろになって 獣が眠る あたしは邪険に 抱きしめる ねえ 覚えてやしないでしょう あたし あんたが文無しだった 頃から 近くにいたのにさ 近くで 見とれていたのにさ ぼろぼろになって 獣がむせぶ 失うものは もうなにもない ぼろぼろになって 獣が眠る あたしは邪険に 抱きしめる ねえ 覚えてやしないでしょう あたし あんたが文無しだった 頃から 近くにいたのにさ 近くで 見とれていたのにさ | |
1人で生まれて来たのだから中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | ジャスミン もう帰りましょう もとの1人に すべて諦めて ジャスミン もう帰りましょう もとの1人に すべて諦めて 人が1人で生まれて来ることは 1人きりで生きてゆくためなのよ 1人きりで生まれて来たのだから 1人でいるのが当たり前なのよ 2人でなければ半人前だと 責める人も世の中にはいるけれど ジャスミン もう帰りましょう もとの1人に すべて諦めて ジャスミン もう帰りましょう もとの1人に すべて諦めて 1人で働いて自分を養う一生 THAT'S ALL それで終わり けっこうなことじゃないの 誰とも関わらなければ 誰も傷つけない THE END それで終わり とても正しいことじゃないの ジャスミン もう帰りましょう 1人暮らしのあのアパートまで ジャスミン もう帰りましょう 1人暮らしのあのアパートまで 淋しくなったら両手で耳をふさいでみる 去ってゆくすべてのものに前もって手を切って どこへも去らない私がいるのを確かめる 私の声が私を呼ぶのを聞く ジャスミン淋しくないわ もとの1人に戻るだけだもの ジャスミン淋しくないわ もとの1人に戻るだけだもの 誰とも関わらなければ 誰も傷つけない THE END それで終わり とても正しいことじゃないの 1人きりで生まれて来たのだから 1人でいるのが当たり前なのよ ジャスミン淋しくないわ もとの1人に戻るだけだもの ジャスミン淋しくないわ もとの1人に戻るだけだもの ジャスミン |
夜を往け中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 追いつけないスピードで走り去るワゴンの窓に 憧れもチャンスも載っていたような気がした あれ以来眠れない 何かに急かされて 走らずにいられない 行方も知れず 夜を往け 夜を往け 夜を往け 夜を往け 砂の風吹きすさぶ乾いた道端にたたずんで 親指を立てながら待ちわびるだけだった昨日 憐れみのドアが開く車を見送って ナイトニュースを聴くだけの昨日を捨てて 夜を往け 夜を往け 夜を往け 夜を往け 遠ざかる街の灯はまるであの日の夢のようだ 恋人よ あの愛と比べるものがあり得たのか 蒼ざめた微笑みが瞼をよぎる 出まかせのなぐさめが心をなぶる 夜を往け 夜を往け 夜を往け 夜を往け なにも見えない夜の彼方からむせび泣く口笛が聴こえないか 忘れられない夢のカケラが数えきれない星くずを鏤める 夜を往け 夜を往け 夜を往け 夜を往け 夜を往け 夜を往け 夜を往け 夜を往け |
サーモン・ダンス中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | まだ遠い まだ遠い まだ遠いあの国まで たくさんの魂が待ってる 見つからない 見つからない 見つからない転轍機 この線路を切り換える為に あのドアもこのドアも探した 梃子(てこ)の形をした物 誰か見かけてませんか 梃子の形をした物 誰か覚えてませんか それはもしや 過ぎ去った時計の針と似ている 生きて泳げ 涙は後ろへ流せ 向かい潮の彼方の国で 生まれ直せ 生きて泳げ 涙は後ろへ流せ 向かい潮の彼方の国で 生まれ直せ なぜ遠い なぜ遠い なぜ遠いあの川音 たくさんの魂が待ってる 動かせない 動かせない 動かせない転轍機 この線路で掛かってるから 掛かった鎖を解く方法 思い出して 梃子を0に戻してから 次へ掛け直すんじゃないか 梃子を0に戻してから 次へ掛け直すんじゃないか それはもしや 過ぎ去った時計の針と似ている 生きて泳げ 涙は後ろへ流せ 向かい潮の彼方の国で 生まれ直せ 生きて泳げ 涙は後ろへ流せ 向かい潮の彼方の国で 生まれ直せ 生きて泳げ 涙は後ろへ流せ 向かい潮の彼方の国で 生まれ直せ 生きて泳げ 涙は後ろへ流せ 向かい潮の彼方の国で 生まれ直せ 生きて泳げ 涙は後ろへ流せ 向かい潮の彼方の国で 生まれ直せ 生きて泳げ 涙は後ろへ流せ 向かい潮の彼方の国で 生まれ直せ 生きて泳げ 涙は後ろへ流せ 向かい潮の彼方の国で 生まれ直せ |
毒をんな中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 噂は案外当たってるかもしれない 女の六感は当たってるかもしれない おひとよしの男だけがあたしに抱き盗られている 子供の瞳が怯えている 子犬のしっぽが見抜いている 自信に満ちた男だけがあたしにまきあげられてる 酒場からの手紙は届きはしない あんたのもとへは届かない 助けてくださいとレースペーパーに1000回血で書いた手紙 この人間たちの吹きだまりには 蓮の花も咲きはせぬ この人間たちの吹きだまりには 毒のをんなが咲くばかり 未明の埠頭を歩いたよね手も握らずに歩いたよね あの日のあたしはいなくなったたぶん死んでしまった 噛みつかれたら噛み返すよ 踏みつけられたら足をすくうよ そうならなけりゃ誰があたしを守ってくれるというの 酒場からの手紙は届きはしない あんたのもとへは届かない 助けてくださいとレースペーパーに1000回血で書いた手紙 この人間たちの吹きだまりには 蓮の花も咲きはせぬ この人間たちの吹きだまりには 毒のをんなが咲くばかり ここから出ようと誘いをありがとう 男の親切はとっくに手遅れ 目を醒ませよと殴るよりも金を払って帰っておくれ 扉の陰に見張りがいるよ あんたとあたしを盗聴してるよ 愛してません他人でしたこれがあたしの愛の言葉 酒場からの手紙は届きはしない あんたのもとへは届かない 助けてくださいとレースペーパーに1000回血で書いた手紙 この人間たちの吹きだまりには 蓮の花も咲きはせぬ この人間たちの吹きだまりには 毒のをんなが咲くばかり この人間たちの吹きだまりには 蓮の花も咲きはせぬ この人間たちの吹きだまりには 毒のをんなが咲くばかり | |
群衆中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 後藤次利 | はかない時代だね せめて君だけは 私をみつけて 叫び声紛れ 群衆 手をつなぎ 歩いてく 幸せそうな人たち 街に紛れ 手をほどき 別れてく やつれちまった人たち 街に紛れて 憐れんでも はかなんでも 束の間 争っても うらやんでも 100年も続かないドラマですか はかない花たちよ わけもわからずに 流され 流され 織りなすモザイク はかない時代だね せめて君だけは 私をみつけて 叫び声紛れ 群衆 So average 溜息を編みながら ベンチで暮らすレディも 街に紛れて 憐れんでも はかなんでも 束の間 争っても うらやんでも 行く先もわからないドラマですか はかない花たちよ わけもわからずに 流され 流され 織りなすモザイク はかない時代だね せめて君だけは 私をみつけて 叫び声紛れ 群衆 100年も続かないドラマですか はかない花たちよ わけもわからずに 流され 流され 織りなすモザイク はかない時代だね せめて君だけは 私をみつけて 叫び声紛れ 群衆 So average So average | |
終り初物中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | こんな言葉を 今どきわかる人がいるかしら 言葉は変わる 暮らしは変わる 今では 何んて言うかしら あなたに届けたくて 今日のうち届けたくて 急いだ理由(わけ)を手紙に書いて 預けてゆくから 読んでね 終(おわ)り初物(はつもの) 季節見送り 手に入ったから おすそわけ 終(おわ)り初物(はつもの) 明日(あした)にはもう どこにもないから おすそわけ 過ぎゆく季節 嘆くより 祝って送るために ひとり娘のあの子が 遠い国へゆくらしい いろんな理由(わけ)がそれぞれあって 掛けうる言葉が足りない 見送りにはゆきません 仕事を続けています 預けておいた包みの中に 借りてた詩集も入れました 終(おわ)り初物(はつもの) 季節見送り 手に入ったから おすそわけ 終(おわ)り初物(はつもの) 明日(あした)にはもう 会えなくなるから おすそわけ 過ぎゆく季節 嘆くより 祝って送るために 終(おわ)り初物(はつもの) 季節見送り 会えなくなるから おすそわけ 過ぎゆく季節 嘆くより 祝って送るために 過ぎゆく季節 嘆くより 祝って送るために |
しあわせ芝居研ナオコ | 研ナオコ | 中島みゆき | 中島みゆき | 泣きながら電話をかければ ばかな奴だとなだめてくれる 眠りたくない気分の夜は ものがたりを聞かせてくれる とてもわがままな私に とてもあの人はやさしい たぶんまわりの誰よりも とてもあの人はやさしい 恋人がいます 恋人がいます 心の貢につづりたい 恋人がいます 恋人がいます けれど つづれないわけがある 私 みんな気づいてしまった しあわせ芝居の舞台裏 電話しているのは私だけ あの人から来ることはない 浜辺をみたいのとさそえば 鼻歌まじりにつれてゆく 踊りたいとすねてみせれば おどけながらあわせてくれる 部屋をたずねてもいいかしらと 一度きいてみるつもりです きっとあの人はだめだとは 言わないだろうと思います 恋人がいます 恋人がいます 心の貢につづりたい 恋人がいます 恋人がいます けれど どうしてもつづれない 私 みんな気づいてしまった しあわせ芝居の舞台裏 逢いたがるのは私ひとり あの人から来ることはない 私 みんな気づいてしまった しあわせ芝居の舞台裏 逢いたがるのは私ひとり あの人から来ることはない | |
瞬きもせず(MOVIE THEME VERSION)中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瞬きひとつのあいだの一生 僕たちはみんな一瞬の星 瞬きもせずに 息をすることさえ惜しむかのように求めあう ああ 君は何時ここから消えるの ああ 君は何時僕をおいて去ってしまうの 僕をおいて何処へゆくの 君を映す鏡の中 君を誉める歌はなくても 僕は誉める 君の知らぬ君についていくつでも あのささやかな人生を良くは言わぬ人もあるだろう あのささやかな人生を無駄となじる人もあるだろう でも僕は誉める 君の知らぬ君についていくつでも 瞬きひとつのあいだの一生 僕たちはみんな一瞬の星 瞬きもせずに 息をすることさえ惜しむかのように求めあう ああ 人は獣 牙も毒も棘もなく ただ痛むための涙だけを持って生まれた 裸すぎる獣たちだ 触れようとされるだけで痛む人は 火傷してるから 通り過ぎる街の中で そんな人を見かけないか あのささやかな人生はもしかしたら僕に似ている あのささやかな人生はもしかしたら君だったのか 通り過ぎる街の中で そんな人を見かけないか 瞬きひとつのあいだの一生 僕たちはみんな一瞬の星 瞬きもせずに 息をすることさえ惜しむかのように求めあう ああ 人は獣 牙も毒も棘もなく ただ痛むための涙だけを持って生まれた 裸すぎる獣たちだから 僕は誉める 君の知らぬ君についていくつでも 瞬きひとつのあいだの一生 僕たちはみんな一瞬の星 瞬きもせずに 息をすることさえ惜しむかのように求めあう | |
フォーチュン・クッキー中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 好きな未来を あなたの手で選びだして ひとつだけ当たり あなたの手の中に ほら 好きな未来を あなたの手で選びだして ひとつだけ当たり あなたの手の中に ほら 未来は その中にある 砕けた甘菓子の中 小さなリボンを探して探して もしかしたら 食べた菓子のほうに書いてあったかもしれない 好きな未来を あなたの手で選びだして ひとつだけ当たり あなたの手の中に ほら 当たりは あといくつある 残した甘菓子の中 あちらにすればと悔んで悔んで 取り替えたら 捨てた菓子のほうが当たりだったかもしれない 好きな未来を あなたの手で選びだして 隠したのは何 ねじれた甘菓子に ほら 好きな未来を あなたの手で選びだして 隠したのは誰 ねじれた甘菓子に ほら |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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ショウ・タイム中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 日本中このごろ静かだと思います 日本中秘かに計画してます なにも変わりありませんなにも不足ありません たまに虚像の世界を翔びたいだけ 日本中望みをあからさまにして 日本中傷つき挫けた日がある だから話したがらないだれも話したがらない たまに虚像の世界を翔びたいだけ いまやニュースはショウ・タイム いまや総理はスーパースタ- カメラ回ればショウ・タイム 通行人も新人スター Watch & enjoy チャンネル切れば別世界 人が増えすぎて区別がつきません みんなモンゴリアン区別がつきません 私特技はハイジャンプ私苦手は孤独 たまに虚像の世界を翔びたいだけ 決まりきった演説偉いさんの演説 揺れるジェネレイションイライラの季節 息が詰まりそうな地味な暮らしが続く いいじゃないの 憧れてもすてきなショウ・タイム いまやニュースはショウ・タイム 乗っ取り犯もスーパースター カメラ回ればショウ・タイム 私なりたいスーパースター Watch & enjoy チャンネル切れば別世界 | |
踊り明かそう中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 西崎進 | さあ指笛を 吹き鳴らし 陽気な歌を 思い出せ 心の憂さを 吹き飛ばす 笑い声を 聞かせておくれ 上りの汽車が 出る時刻 名残の汽笛が鳴る あたし一人 ここに残して あの人が 逃げてゆく さあ指笛を 吹き鳴らし 陽気な歌を 思い出せ 心の憂さを 吹き飛ばす 笑い声を 聞かせておくれ ここに居るのは 酔いどれと 噺のうまい 奴ばかり 酒のひとわたりも すれば 浮かれた気分に すぐなれる 上りの汽車が 出る時刻 名残の汽笛が鳴る あたし一人 ここに残して あの人が 逃げてゆく さあ踊り明かせ 今夜は 気の狂うまで 死ねるまで 賭けてもいいよ あの人は 二度と迎えになんか来ない 上りの汽車が 出る時刻 名残の汽笛が鳴る あたし一人 ここに残して あの人が 逃げてゆく さあ踊り明かせ 今夜は 気の狂うまで 死ねるまで 賭けてもいいよ あの人は 二度と迎えになんか来ない 二度と迎えになんか来ない 二度と迎えになんか来ない |
小さき負傷者たちの為に中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 声もなき 小さき者たちは 見開いた瞳も乾(かわ)いて 力なき 小さき者たちは ひれ伏して 爪まで縮(ちぢ)めて 愛のある人間と 愛のない人間の 微笑(ほほえ)みの違いなど 読みわけるすべもなく 疑わず まっすぐに付いてゆく 言葉持たない命よりも 言葉しかない命どもが そんなに偉いか 確かに偉いか 本当に偉いか 遥かに偉いか 卑怯(ひきょう)と闘う同志でありたい 小さき小さき負傷者たちの為に 仕方なく 小さき者たちは 己(おの)が身を 比べることなく 傷ついて 小さき者たちは 己(おの)が身の 落度かと詫(わ)びる 心ある人間と 心ない人間の さしのべるその腕を 選びとるすべもなく 助け無(な)く 運命に耳を澄(す)ます 言葉持たない命よりも 言葉しかない命どもが そんなに偉いか 確かに偉いか 本当に偉いか 遥かに偉いか 卑怯(ひきょう)と闘う同志でありたい 小さき小さき負傷者たちの為に 言葉持たない命よりも 言葉しかない命どもが そんなに偉いか 確かに偉いか 本当に偉いか 遥かに偉いか 卑怯(ひきょう)と闘う同志でありたい 小さき小さき負傷者たちの為に 卑怯(ひきょう)と闘う同志でありたい 小さき小さき負傷者たちの為に |
あしたバーボンハウスで中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | あしたバーボンハウスで幻と待ち合わせ ひどい雨ですねひとつどうですかどこかで会いましたね 古いバーボンハウスで幻を待ちぼうけ 遅いねもう1杯まだかねもう1杯 斯くして店は繁盛る 誰に会いたいですか 手品使いが訊く 可哀想ね目くばせひとつ 踊り娘生き写し あしたバーボンハウスは 置き去りの夜の群れ 硝子戸をチラリ電話機をチラリ見ないふりで見守る あしたバーボンハウスは しどけない夜の歌 どこへ行きますか長い旅ですか いいえここでひと晩 誰に会いたいですか手品使いが訊く 可哀想ね目くばせひとつ 踊り娘生き写し あしたバーボンハウスで あしたバーボンハウスで | |
悲しみに中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 石川鷹彦 | 悲しみに うちひしがれて 今夜 悲しみに 身をふるわせる 裏切りの足どりが 今夜示す おまえのドアを 知らずに泣いていればよかった 誰にさえ なげくあてなく 今夜 誰にさえ かみついている 名を呼べば ふり返る 友は知らぬ 笑顔をみせて 今夜は 夜に流されそうだ 悲しみは 白い舟 沖をゆく 一隻の舟 今夜は 風にながされそうだ 今夜は 風にながされそうだ |
クリスマスソングを唄うように中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | クリスマスソング唄うように 今日だけ愛してよ 暦変われば他人に戻る クリスマスソング唄うように 今だけ愛してよ 雪に浮かれる街のように ひと晩の雪に騙されたように 街は突然に優しくなる 急に慈悲深くなった人々と そして変わらずに すげない貴方(ひと) クリスマスを理由に 雪を理由に 云えない想いを 御伽噺 クリスマスソング唄うように 今日だけ愛してよ 暦変われば他人に戻る クリスマスソング唄うように 今だけ愛してよ 雪に浮かれる街のように | |
空と君のあいだに槇原敬之 | 槇原敬之 | 中島みゆき | 中島みゆき | 槇原敬之 | 君が涙のときには 僕はポプラの枝になる 孤独な人につけこむようなことは言えなくて 君を泣かせたあいつの正体を僕は知ってた ひきとめた僕を君は振りはらった遠い夜 ここにいるよ 愛はまだ ここにいるよ いつまでも 空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る 君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる 空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る 君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる 君の心がわかる、とたやすく誓える男に なぜ女はついてゆくのだろう そして泣くのだろう 君がすさんだ瞳で強がるのがとても痛い 憎むことでいつまでもあいつに縛られないで ここにいるよ 愛はまだ ここにいるよ うつむかないで 空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る 君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる 空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る 君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる 空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る 君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる |
あほう鳥中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | あたしは とても おつむが軽い あんたは とても 心が軽い 二人並べて よくよく 見れば どちらも 泣かない あほう鳥 悪い夢を見て 泣くなんて いい年をして することじゃない いつもどおり あたしどおり つづけるさ ばか笑い 忘れます 忘れます あんたが好きだったって こともね 忘れます 忘れます あたしが生きていたって こともね あたしは いつも ねぐらを探す あんたは いつも 出口を探す 二人あわせて 二つにわれば どちらも いいとこ あほう鳥 悪い夢を見て 泣くなんて いい年をして することじゃない いつもどおり あたしどおり つづけるさ ばか笑い 忘れます 忘れます あんたが好きだったって こともね 忘れます 忘れます あたしが 生きていたって こともね | |
惜しみなく愛の言葉を中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | もしも私の愛の言葉の あらん限りを君に贈れば もう明日から言葉も尽きて 私は愛に置き去りかしら いいえ私は 明日をも知れず 今日在るだけの1日の花 いいえ私は 明日を憂えず 今日咲き尽くす1日の花 惜しみなく愛の言葉を 君に捧ぐ今日も明日も 惜しみなく愛の言葉を 君に捧ぐあらん限りに 愛を表わす言葉の綾を 私は多く持ちえないから 聞き飽きられてしまわぬために 寡黙であれと風は教える いいえ私は 明日をも知れず 今日在るだけの1日の花 いいえ私は 明日を憂えず 今日咲き尽くす1日の花 惜しみなく愛の言葉を 君に捧ぐ今日も明日も 惜しみなく愛の言葉を 君に捧ぐあらん限りに いいえ私は 明日をも知れず 今日在るだけの1日の花 いいえ私は 明日を憂えず 今日咲き尽くす1日の花 惜しみなく愛の言葉を 君に捧ぐ今日も明日も 惜しみなく愛の言葉を 君に捧ぐあらん限りに 惜しみなく愛の言葉を 君に捧ぐ今日も明日を 惜しみなく愛の言葉を 君に捧ぐあらん限りに |
紅い河中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | どこへゆく どこへゆく 紅い河 ただ流れゆく流れゆく時のままに 浮かべた舟は どこへ運ばれる この心だけ 岸に置き去りに どこへゆく どこへゆく 紅い河 ただ流れゆく流れゆく時のままに 浮かべた舟は どこへ運ばれる この心だけ 岸に置き去りに 私のあの人は もう私を忘れたの 遠い彼方 もう私を忘れたの 河に映るのは空の色 あの人の心は見えない 流れゆけ 流れゆけ あの人まで さかのぼれ さかのぼれ あの人まで どこへゆく どこへゆく 紅い河 ただ流れゆく流れゆく時のままに 浮かべた舟は どこへ運ばれる この心だけ 岸に置き去りに 私のあの人は もう私を忘れたの 遠い彼方 もう私を忘れたの 河に映るのは空の色 あの人の心は見えない 流れゆけ 流れゆけ あの人まで さかのぼれ さかのぼれ あの人まで |
糸島津亜矢 | 島津亜矢 | 中島みゆき | 中島みゆき | 田代修二 | なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない いつ めぐり逢うのかを 私たちは いつも知らない どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない なぜ 生きてゆくのかを 迷った日の跡の ささくれ 夢追いかけ走って ころんだ日の跡の ささくれ こんな糸が なんになるの 心許なくて ふるえてた風の中 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます |
わかれうた徳永英明 | 徳永英明 | 中島みゆき | 中島みゆき | 坂本昌之 | 途(みち)に倒れて だれかの名を 呼び続けたことが ありますか 人ごとに言うほど たそがれは 優しい人好しじゃ ありません 別れの気分に 味を占めて あなたは 私の戸を叩いた 私は 別れを 忘れたくて あなたの眼を見ずに 戸を開けた 別れはいつもついて来る 幸せの後ろをついて来る それが私のクセなのか いつも目覚めれば独り あなたは愁いを身につけて うかれ街あたりで 名をあげる 眠れない私は つれづれに わかれうた 今夜も口ずさむ だれが名付けたか 私には 別れうた唄いの 影がある 好きで別れ唄う 筈もない 他に知らないから 口ずさむ 恋の終わりは いつもいつも 立ち去る者だけが 美しい 残されて 戸惑う者たちは 追いかけて焦がれて 泣き狂う 別れはいつもついて来る 幸せの後ろをついて来る それが私のクセなのか いつも目覚めれば独り あなたは愁いを身につけて うかれ街あたりで 名をあげる 眠れない私は つれづれに わかれうた 今夜も口ずさむ |
悲しいことはいつもある中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 西崎進 | だれも 悪くは ないのに 悲しい事なら いつもある 願いごとが 叶わなかったり 願いごとが 叶いすぎたり だれも 悪くは ないのに 悲しい事は いつもある 願いごとが 叶わなかったり 願いごとが 叶いすぎたり だれも 悪くは ないのに 悲しい事は いつもある |
昔から雨が降ってくる中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 昔、僕はこの池のほとりの 1本の木だったかもしれない 遠い空へ手を伸ばし続けた やるせない木だったかもしれない あの雨が降ってくる 僕は思い出す 僕の正体を 昔から降ってくる なつかしく降ってくる 昔、僕はこの海のほとりの 1匹の魚(うお)だったかもしれない 話しかける声を持とうとした 寂しがる魚(うお)だったかもしれない あの雨が降ってくる 僕は思い出す 僕の正体を 昔から降ってくる なつかしく降ってくる 昔、大きな恐竜も 昔、小さな恐竜も 同じ雨を見あげたろうか 同じ雨にうなだれたのだろうか あの雨が降ってくる 昔から降ってくる 昔、僕はこの崖の極みの 1粒の虫だったかもしれない 地平線の森へ歩きだした 疑わない虫だったかもしれない あの雨が降ってくる 僕は思い出す 僕の正体を 昔から降ってくる なつかしく降ってくる あの雨が降ってくる なつかしく降ってくる |
どこにいても中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | どこにいても あなたが急に通りかかる偶然を 胸のどこかで 気にかけているの あなたがまさか 通るはずない こんな時間 こんな場所 それはわかっているのに 追いかけるだとか 告げるだとか 伝えなければ 伝わらない わかるけれど わかるけれど 迷惑と言われたら 終わりだもの どこにいても あなたが急に通りかかる偶然を それは 気にかけているの 街をゆく人 みんな あなたに 似てるような気もするし ひとつも似てないとも 思えるわ 聞こえる声 背中のほうで あなたかもしれないから 荒れた爪 少し悔やむ 元気だと噂うれしかった めげたと噂悲しかった それだけでも それだけでも 迷惑と言われたら 終わりだけど あなたが けしているはずのない 確かすぎる場所がある 泣けてくる わたしの部屋 | |
こんばんわ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | (ナレーション)忘れていたのよ あんたのことなんて いつまでも 忘れているつもりだったのに こんばんわ 久しぶりね どうにか無事でいるようね どうしたの 知らん人を見るような眼をしてさ あれから 何をやってもうまくはいかず あの町この町 渡ったよ こんばんわ 久しぶりね あたしにも 飲ませてよ こんばんわ 昔ここに 猫とやさしい人がいた 恋しくて 寄ってみたよ いまはどうしているの あれから 何をやってもうまくはいかず あの町この町 渡ったよ こんばんわ 久しぶりね あたしにも 飲ませてよ あれから 何をやってもうまくはいかず あの町この町 渡ったよ こんばんわ 久しぶりね あたしにも 飲ませてよ | |
あなた恋していないでしょ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | あなた恋していないでしょ わざと恋していないでしょ 理屈に適(かな)うことばかり 他人事(ひとごと)みたいに話すもの あなた恋していないでしょ 無理に恋していないでしょ 遠い昔のことのように 静かに笑って逸(そ)らすもの 火傷(やけど)するほど誰かを好いて 人も自分も傷つき果てた 無様(ぶざま)な思いはもうしない しんどい思いはもうしない それも悪くはないかもね それで恋していないのね あなた恋していないでしょ わざと恋していないでしょ 失敗しない人みたい 心の揺れない人みたい 鋼(はがね)で出来た鎧(よろい)は脆(もろ)い 涙ひとつで踏み誤(あやま)った 冷たい男になりたくて 寂しい男になったのに それも悪くはないかもね それで恋していないのね 鋼(はがね)で出来た鎧(よろい)は脆(もろ)い 涙ひとつで踏み誤(あやま)った 冷たい男になりたくて 寂しい男になったのに 気をつけなさい 女はすぐに 揺れたい男を 嗅ぎ当てる 気をつけなさい 女はすぐに 揺れたい男を 嗅ぎ当てる |
生まれた時から中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 生まれた時から飲んでたと思うほど あんたが素面でいるのを あたしは見たことがない あたしの気持ちを気づかない仲間から 昔のあんたの姿を 悪気もなく聞かされた あの娘と別れて荒れてたあの頃と 今でも同じだと まだ悲しいんだねと 飲んででもいなければ 悲しみは眠らない あの娘の魅力のおこぼれで 夢を見た 生まれた時から好かれたことがない 冴えないあたしに聞かせた 浴びるような恋の歌 あたし嬉しかった 好かれたかと思った あんたは本気の時には あの娘にゃ素面だってね いまさら嫌いに変われるはずもなし 聞かなかったふりして もろともに飲んだくれ 飲んででもいなければ 悲しみは眠らない あの娘の魅力のおこぼれで 夢を見た 飲んででもいなければ 悲しみは眠らない あの娘の魅力のおこぼれで 夢を見た | |
今日以来中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 失敗ばかりの人生でした やることなすこと へまばかり 後悔ばかりの人生でした 迷惑ばかりを散らかしました 謝(あやま)れば 理由が付けば 何が消せるというのでしょうか もう愛します 今日以来 愛されたがりは罪つくり もう愛します 今日以来 愛したがりになれるかな わけのわからん人生でした あちらぶつかり こちらぶつかり さまにならない人生でした 間違いばかりをやらかしました こけました へこみました なのに何(な)んにも学べてません もう愛します 今日以来 愛されたがりは罪つくり もう愛します 今日以来 愛したがりになれるかな 人の善意を信じることは 怖(こわ)いことです 綱渡(つなわた)りです 人の悪意を信じるほうが 安全でしょうね 寂しいけれど 突然に 暖かな人に出会って 泣いたりするんです もう愛します 今日以来 愛されたがりは罪つくり もう愛します 今日以来 愛したがりになれるかな もう愛します 今日以来 愛されたがりは罪つくり もう愛します 今日以来 愛したがりになれるかな |
泥海の中から中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 石川鷹彦 | ふり返れ 歩きだせ 悔やむだけでは変わらない 許せよと すまないと あやまるだけじゃ変わらない ふり返れ 歩きだせ 悔やむだけでは変わらない 許せよと すまないと あやまるだけじゃ変わらない おまえが殺した 名もない鳥の亡骸は おまえを明日へ 連れて飛び続けるだろう ふり返れ 歩きだせ 悔やむだけでは変わらない 許せよと すまないと あやまるだけじゃ変わらない ふり返れ 歩きだせ 忘れられない罪ならば くり返す その前に 明日は少し ましになれ おまえが壊した 人の心のガラス戸は おまえの明日を 照らすかけらに変わるだろう ふり返れ 歩きだせ 忘れられない 罪ならば くり返す その前に 明日は少し ましになれ ふり返れ 歩きだせ 悔やむだけでは変わらない 果てのない 昨日より 明日は少し ましになれ ふり返れ 歩きだせ 悔やむだけでは変わらない ふり返れ 歩きだせ 明日は少し ましになれ 明日は少し ましになれ |
海と宝石中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 告井延隆 | 臆病な女を 抱きしめて 蒼ざめたうなじを あたためて かもめたち ぽつりと 振り返る 宝石に映った 朝陽を見る だから 愛してくれますか 私の頬が 染まるまで だから 愛してくれますか 季節を染める風よりも 甘やかに でも もしもあなたが困るなら 海にでも 聴かせる話だけど 冷たそうな女が 身について 傷つけることだけ 得意です 臆病な小石の泣きごとを まだ雛のかもめが 咥えてゆく だから 愛してくれますか 私の頬が 染まるまで だから 愛してくれますか 季節を染める風よりも 甘やかに だから 愛してくれますか 私の頬が 染まるまで だから 愛してくれますか 季節を染める風よりも 甘やかに でも もしもあなたが困るなら 海にでも 聴かせる話だけど |
思い出だけではつらすぎる中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | むずかしい言葉であなたの居場所を告げないで さがせないから 風のように距離を 雨のように時を わからせて 呼び寄せて めぐり会えるまでの古い出来事など忘れましょう 波の彼方へ さまよった足跡 凍えきった涙 引き潮にまかせましょう 寄り添えば温もりはどこにでもあると思えた なのに幻はどこにでもあると知ったの 思い出だけではつらすぎる ありえない窓は開かない 本当の鍵はただひとつ 永遠にあなたが持ってる さまよった足跡 凍えきった涙 引き潮にまかせましょう 大切な何もかも たやすくはさがせないのに 寒いニセモノはどこにでもあると知ったの 思い出だけではつらすぎる 今すぐに抱きしめていて 本当の鍵はただひとつ 永遠にあなたが持ってる 怖れを覚えて 大人になりすぎて あとわずか爪先踏み出せなくなりそうで 思い出だけではつらすぎる 今すぐに抱きしめていて 本当の鍵はただひとつ 永遠にあなたが持ってる |
アリア -Air-平原綾香 | 平原綾香 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | やまぬ雨のように考え続けよう あなたのことだけを考え続けよう 世の中のことなど振り向きもせず 不安を予感して泣く赤ん坊たち 不安を予感して恋する大人たち 未来は嘘をつく 予感を嗤(わら)う 1人では歌は歌えない 受けとめられて産まれる あてもなく夜の空へ鳥を放つかのように あてもなく声に出す 心を放つ 1人では歌は歌えない 受けとめられて産まれる 響きあう波を探して アリア 人は誰も自由になりたかった アリア 空を覆(おお)う孤独という冷たい闇から 海辺で聴く歌は波の音(ね)と似ている 砂漠で聴く歌は砂の音(ね)と似ている 私の歌声は何(なに)にでもなる 私は待ちわびる あなたの歌声を 私は待ちわびる 誤(あやま)たずあなたを 騒がしい時代に埋もれぬように 1人では歌は歌えない 受けとめられて産まれる 巡りあう人の総(すべ)て愛せるほど強くない 巡りあう人の総(すべ)て敵なら虚(むな)しい 1人では歌は歌えない 受けとめられて産まれる 響きあう波を探して アリア 人は誰も自由になりたかった アリア 空を覆(おお)う孤独という冷たい闇から 1人では歌は歌えない 受けとめられて産まれる 響きあう波を探して アリア 人は誰も自由になりたかった アリア 空を覆(おお)う孤独という冷たい闇から 冷たい闇から |
愛が私に命ずること中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 小林信吾・瀬尾一三 | すべて愛が私たちに命ずることなら ためらいはしない 怖れもなく 後も見ず 歩いてゆけるだろう すべて愛が私たちに命ずることなら 戸惑いはしない 寂しささえ意味がある ある朝 誰の国と名付けられても 王冠は日暮れには転がるもの 誰の許し もらえたなら 私たちは寄り添うだろう すべて愛が私たちに命ずることなら 戸惑いはしない 寂しささえ意味がある もしも愛と違うものが命ずることなら 従いはしない 立ち塞がる悲しみや痛みを見据えても もしも愛と違うものが命ずることなら 従いはしない 心には翼がある さまよう民(たみ)となって離れるときも 2つのかけら遠く呼び合うだろう 誰の救けもらえたなら 私たちは寄り添うだろう もしも愛と違うものが命ずることなら 従いはしない 心には翼がある 心には翼がある |
ララバイSINGER中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 小林信吾・瀬尾一三・中島みゆき | 右の翼は夜 忘れさせる夜 つらさ悲しさを忘れさせる翼 左翼は海 思い出させる海 忘れたくなかった人を映す海 逃げなさい心よ 怖れの国から 闇色翼に抱き守られながら 逃げなさい心よ 憂いの国から 時も届かない夢へ逃げなさい 歌ってもらえるあてがなければ 人は自ら歌びとになる どんなにひどい雨の中でも 自分の声は聞こえるからね ララバイ ララバイ 眠れ心 ララバイ ララバイ すぐ明日になる ララバイ ララバイ 眠れ心 ララバイ ララバイ すぐ明日になる 思い出は翼に変われるだろうか つらさ悲しさも翼になるだろうか 思い出がなければ笑えるだろうか 怖れや憂いを笑えるだろうか 歌ってもらえるあてがなければ 人は自ら歌びとになる どんなにひどい雨の中でも 自分の声は聞こえるからね ララバイ ララバイ 眠れ心 ララバイ ララバイ すぐ明日になる ララバイ ララバイ 眠れ心 ララバイ ララバイ すぐ明日になる 歌ってもらえるあてがなければ 人は自ら歌びとになる どんなにひどい雨の中でも 自分の声は聞こえるからね ララバイ ララバイ 眠れ心 ララバイ ララバイ すぐ明日になる ララバイ ララバイ 眠れ心 ララバイ ララバイ すぐ明日になる ララバイ ララバイ 眠れ心 ララバイ ララバイ すぐ明日になる |
リラの花咲く頃中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 小林信吾・瀬尾一三 | リラは咲く 祖国を離れて リラは咲く 忘れもせずに 見上げれば 空の色さえも 馴染(なじ)みなき異郷に在(あ)って 少しずつやがては違う花のように 声も姿も変わり果てても 時が来れば花は香る 長い闇に目を塞がれても 灼けつく砂にまみれても 時が来れば きっと リラは咲く 祖国を追われて リラは咲く 忘れもせずに 祖国で今咲く日に リラの花は咲く リラは咲く 思いを残して リラは咲く 異郷の隅(すみ)に ことづてを頼む鳥さえも 通わない異郷の隅(すみ)に 容赦(ようしゃ)なき大地と容赦(ようしゃ)なき嵐に 似ても似つかぬ枝となっても 時が来れば花は香る 風が何処(どこ)へ運ぶかは知らず 明日(あした)の行方(ゆくえ)も知らずに 時が来れば きっと リラは咲く 祖国に焦がれて リラは咲く 忘れもせずに 祖国で今咲く日に リラの花は咲く 遠い悲しみたちも 遠い幸せたちも 私が今そこに居ないことも 忘れ去られても リラは咲く 祖国に焦がれて リラは咲く 忘れもせずに 祖国で今咲く日に リラの花は咲く 祖国で今咲く日に リラの花は咲く |
SE・TSU・NA・KU・TE中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 友だちをなぐさめる役ばかり回ってきた 励ましてひやかして頼りにされたりしてた 人生の答だけ教えてくれる映画たち はじめから答だけ教えてくれるドラマたち みんなみんな嘘ね みんなみんな嘘ね 私にだけなにも教えない せつなくて ふいにせつなくて こみあげる涙だけが素直 恋しくて それと言えなくて こんなせつなさを知らなかった 今までの私なら気のきいたジョークきめる 今までの私ならクールなセリフできめる なのになぜ口ごもる うろたえて答が出ない こんなときこうしろと友だちになら言えたのに わかりすぎてしまう わかりすぎてしまう あなたに追いつけやしないこと せつなくて ふいにせつなくて こみあげる涙だけが素直 恋しくて それと言えなくて こんなせつなさを知らなかった せつなくて ふいにせつなくて こみあげる涙だけが素直 恋しくて それと言えなくて こんなせつなさを知らなかった |
B.G.M.中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | あなたが留守と わかっていたから 嘘でつきとめた電話をかける だれかが出たら それであきらめる まちがい電話のふりをして 切るわ カナリアみたいな声が受話器をひろう あの人の名前 呼び捨てに この賭けも 負け ね 淋しい歌を 歌ってたあなた だから ひとりだと思ってた私 電話の中で聞こえていたのは あの日に覚えた なつかしいメロディー B.G.M.は 二人だけのとっておきのメロディー 知らずにいたのは私だけ いじわるね みんな B.G.M.は 二人だけのとっておきのメロディー 知らずにいたのは私だけ いじわるね みんな | |
噂中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 後藤次利 | 答えづらいことを無理に訊くから 嘘をついてしまう ひねくれちまう ほら すれ違いざま飛礫(つぶて)のように 堅気女たちの ひそひそ話 悪いことばかり信じるのね 観たがるのは告白 あなただけは世界じゅうで 刑事じゃないといってよ 外は5月の雨 噂の季節 枝のように少し あなたが揺れる 噂なんて きっかけにすぎない どこかで この日を待ち望んでたあなたを知ってる 私たちの歌を酒場は歌う 気の毒な男と 猫かぶり女 目撃者は増える 1時間ごと あなたは気にしだす半時間ごと 何もなかったと言えば 疑う心に火を注ぐ 何かあったとからかえば ほらやっぱりとうなずくの 外は5月の雨 どこへ行こうか 少し疑ってる男を捨てて 噂なんて きっかけにすぎない どこかで この日を待ち望んでたあなたを知ってる 外は5月の雨 どこへ行こうか 疑いたがってる男を捨てて |
やさしい女中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | こんな仕事をしているような女だから だれにでもやさしくすると 思われやすい こんな服を着ているような女だから だれとでも仲良くすると 思われやすい 信じてもらえるがらでもないけど 信じてもらえるがらでもないけど あたしにだって嫌いな奴はいっぱいいる だけどだれにも嫌いだと言えない ひとりぼっちが恐くって こんなに笑って 生きてる こんな夜更けにひとりで歩くくらいだから だれにでも やさしくすると 思われやすい 生まれつきの髪の癖も夜になびけば 笑いかけて招いていると 思われやすい 信じてもらえるがらでもないけど 信じてもらえるがらでもないけど あたしにだって嫌いな奴はいっぱいいる だけどだれにも嫌いだと言えない ひとりぼっちが恐くって こんなに笑って 生きてる ひとりぼっちが恐くって こんなに笑って 生きてる |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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糸林部智史 | 林部智史 | 中島みゆき | 中島みゆき | 安部潤 | なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない いつ めぐり逢うのかを 私たちは いつも知らない どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない なぜ 生きてゆくのかを 迷った日の跡の ささくれ 夢追いかけ走って ころんだ日の跡の ささくれ こんな糸が なんになるの 心許なくて ふるえてた風の中 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます |
20才になれば桜田淳子 | 桜田淳子 | 中島みゆき | 中島みゆき | まって下さい 20才になるまで まだ言わないで さよならだけは まって下さい あなたの心 はなれたことは わかってるけど 困らせてるわ わがまま言うわ 19のうちに 19のうちに 20才になれば ひとりで歩く あなたなしでも 夕暮れ歩く 20才になれば ひとりで笑う あなた忘れて ひとりで笑う まって下さい 20才になるまで 私の手紙 焼き捨てないで わかっています あなたのひとが ドアのおもてで まってることも 困らせてるわ わがまま言うわ 19のうちに 19のうちに 20才になれば ひとりで歩く あなたなしでも 夕暮れ歩く 20才になれば ひとりで探す 心の枕 ひとりで探す 困らせてるわ わがまま言うわ 19のうちに 19のうちに 20才になれば ひとりで歩く あなたなしでも 夕暮れ歩く 20才になれば ひとりで探す 心の枕 ひとりで探す ラララ……… | |
化粧宮本浩次 | 宮本浩次 | 中島みゆき | 中島みゆき | 化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど せめて 今夜だけでも きれいになりたい 今夜 あたしは あんたに 逢いに ゆくから 最後の最後に 逢いにゆくから あたしが出した 手紙の束を返してよ 誰かと 二人で 読むのは やめてよ 放り出された昔を 胸に抱えたら 見慣れた夜道を 走って帰る 流れるな 涙 心でとまれ 流れるな 涙 バスが出るまで バカだね バカだね バカだね あたし 愛してほしいと 思ってたなんて バカだね バカだね バカのくせに 愛してもらえるつもりでいたなんて 化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど 今夜、死んでも いいから きれいになりたい こんなことなら あいつを捨てなきゃよかったと 最後の最後に あんたに 思われたい 流れるな 涙 心でとまれ 流れるな 涙 バスが出るまで 流れるな 涙 心でとまれ 流れるな 涙 バスが出るまで バカだね バカだね バカだね あたし 愛してほしいと思ってたなんて バカだね バカだね バカのくせに 愛してもらえるつもりでいたなんて | |
空港日誌中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | あなたの心が疲れていた頃へ もう一度呼び出す 広島空港 風が強くてYSは降りない 気の毒顔で ゲートが閉まる 「今夜の乗客は9人 乳飲み児が1人 女性が2人 あとは常連客 尋ねられた名前は ありません」 あの日にあなたが 博多にいたという 愛のアリバイを壊してあげたい 写真ひとつで 幸せはたじろぐ 安い女と嘲笑うがいいわ もう一度 むくわれぬ季節があなたに来れば 迷いに抱かれて 戻って来るかと…… 今日も風は 飛行機を追い返す ドアから吹きこむ12月の風が グラウンドスチュワーデス スカーフを揺らす ふっと 秘密を話したくなるから 冷たい声で事実を告げて 「今夜の乗客は9人 乳飲み児が1人 女性が2人 あとは常連客 尋ねられた名前は ありません」 羽田へと向かう道にさえ乗っていない そんなこと 百もわかりきってるけど、でも | |
成人世代中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 星勝 | 悲しい気持ちを 抱きしめて 悲しみ知らないふりをする 笑っているのは 泣き顔を 思い出さずに歩くため 寂しい気持を 抱きしめて 寂しさ知らないふりをする 踊っているのは憐れみを 鎖と共に捨てるため テレビの歌はいかにもそこに いかにもありそうな お伽ばなしをうたう 夢やぶれ いずこへ還る 夢やぶれ いずこへ還る 隣りを歩いてゆく奴は だれもが幸せ のぼり坂 ころんでいるのは自分だけ だれもが心で そう思う 大人の隣りを追い越せば しらけた世代と声がする 子供の隣りを追い越せば ずるい世代と声がする 電車のポスターは いつでも夢が 手元に届きそうな ことばだけ選ぶ 夢やぶれ いずこへ還る 夢やぶれ いずこへ還る 夢やぶれ いずこへ還る |
泣かないでアマテラス中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | アマテラス アマテラス アマテラス どこにいるの アマテラス アマテラス アマテラス 泣かないで 私には何もない 与えうる何もない アマテラス 悲しみは誰をも救わない アマテラス 憎しみは誰をも救わない 私には何もない 与えうる何もない 君をただ笑わせて 負けるなと願うだけ アマテラス アマテラス どこで泣いているの アマテラス アマテラス 明日は泣かないで アマテラス アマテラス アマテラス 地上に悲しみが尽きる日は無くても 地上に憎しみが尽きる日は無くても それに優る笑顔が ひとつ多くあればいい 君をただ笑わせて 負けるなと願うだけ 泣かないで 泣かないで 泣いて終わらないで 泣かないで 泣かないで 泣いて終わらないで 君をただ笑わせて 負けるなと願うだけ 泣かないで 泣かないで 泣いて終わらないで 泣かないで 泣かないで 泣いて終わらないで ほほえんで ほほえんで ほほえんで アマテラス! |
おだやかな時代中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | まだ眠っている町を抜け出して駈け出すスニーカー おだやかでなけりゃ残れない時代少し抜け出して まだ眠っている町を抜け出して駈け出すスニーカー おだやかでなけりゃ残れない時代少し抜け出して きのう産まれた獣たちもう目を開けて歩き出すよ 駅は部屋のドア 開ければそこから始まるよレールウェイ おだやかな時代 鳴かない獣が好まれる時代 標識に埋もれて僕は愛にさえ辿り着けない 目をこらしても霧の中レールの先は見えないけど 止まり方しか習わなかった町の溜息を僕は聞いている 毎日 Broken my heart 声もたてずに 毎日 Broken my heart 傷ついていた 毎日 Broken my heart 声もたてずに 毎日 Broken my heart 傷ついていた 昨夜の雨が残す水たまり 靴底にしみて 爪先を濡らす 僕はジョークだけが 上手くなった 愛を真に 受けてもらえなくなった 僕に怯える天使たちよ 僕は君ほど強くないさ まだ眠っている 町を抜け出して 駈け出すスニーカー 毎日 Broken my heart 声もたてずに 毎日 Broken my heart 傷ついていた 毎日 Broken my heart 声もたてずに 毎日 Broken my heart 傷ついていた 毎日 Broken my heart 声もたてずに 毎日 Broken my heart 傷ついていた 毎日 Broken my heart 声もたてずに 毎日 Broken my heart 傷ついていた 毎日 Broken my heart 声もたてずに 毎日 Broken my heart 傷ついていた 毎日 Broken my heart 声もたてずに 毎日 Broken my heart 傷ついていた | |
うそつきが好きよ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | エジソン | ああ 月の夜は ああ 夢になれよ 夜露まじりの 酒に浮かれて 嘘がつけたら すてきだわ 裏切られた 思い出も 口に出せば わらいごと 耳に聞こえた 話はみんな 明日の朝には みずしらず 酒が胸の メモ帳を 破り捨てて くれるだろう 自慢話は嫌い 約束事は恐い 嘘を抱えた両手 そっと開けて口説いてよ 叶えられない願いを抱いて ある日 男は夢になる 好きよ 好きよ 嘘つきは 牙の折れた 手負い熊 背なにかくれて のぞいてみせる 淋しがり屋の 哀しみを 酒と嘘で 笑わせて 前の席へ 誘い出せ そうよあたしは 空で生まれて 雲に抱かれて 夢を見た 癖が今も 抜けなくて 酒を飲んじゃあ 「とんでる」わ ああ 月の夜は ああ 夢になれよ 自慢話は嫌い 約束事は恐い 嘘を抱えた両手 そっと開けて口説いてよ 叶えられない願いを抱いて ある日 男は夢になる 好きよ 好きよ 嘘つきは 牙の折れた 手負い熊 |
ジョークにしないか中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 笑ってくれましたか それならいいんです 驚き過ぎると笑うしかないですよね 笑ってくれましたか 黙らないでください 構えさせてしまった 深い意味はないんです 愛について語ることは 私たちは苦手だから 明日また会えるように ジョークにしないか きりのない願いは ジョークにしてしまおう 桜が咲きましたね 雪が来ますね そんな話だけで1年が過ぎてもいい ふざけてばかりな奴 好きも嫌いもない うとましがられるより そんな奴でいいんです 愛なんて軽いものだ 会えることに比べたなら 明日また会えるように ジョークにしないか きりのない願いは ジョークにしてしまおう 海へゆこう 眺めにゆこう 無理に語らず 無理に笑わず 伝える言葉から伝えない言葉へ きりのない願いは ジョークにしてしまおう 伝える言葉から伝えない言葉へ きりのない願いは ジョークにしてしまおう きりのない願いは ジョークにしてしまおう |
ひとりぽっちで踊らせて中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | チト河内 | 女がひとりきりで 踊ってると不自然 そんな言葉 もう聞かないわ 今夜から利口になるの 女が連れもなしに 店にいてもいいでしょう あの人は忙しいそうよ 恋人と会っているから だからひとり 今はひとり 踊りたいの あの人を恨みながら だからひとり かまわないで 優しくしないでよ 涙がでるから 両手をのべられたら 倒れこんでゆきそう 肩を抱いて 呼びかけないで あの人と間違えるから 心の一つ位 女だって持ってる あの人には見えないらしいわ からっぽに映るだけらしいわ だからひとり 今はひとり 踊りたいの あの人を恨みながら だからひとり かまわないで 優しくしないでよ 涙がでるから |
強がりはよせよ研ナオコ | 研ナオコ | 中島みゆき | 中島みゆき | 強がりはよせよと笑ってよ 移り気な性質よと答えたら それならば唇かみしめて なぜ目をそらすかと問いつめて いつからこんなふうになったのか 子供のようには戻れない 強がりはよせよと笑われて 淋しいと答えて泣きたいの なまいきを言うなと笑ってよ 一人が好きなのと答えたら それならこの俺の行くあてを どうして尋ねると問いつめて いつからこんなふうになったのか やさしい女に戻れない 強がりはよせよと笑われて 淋しいと答えて泣きたいの いつからこんなふうになったのか 子供のようには戻れない 強がりはよせよと笑われて 淋しいと答えて泣きたいの 強がりはよせよと笑われて 淋しいと答えて泣きたいの | |
金魚中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 一匹も すくえなかったね ほんとうに要領が悪いんだから 浮いてきたところ すくわなきゃ ほらシャツの袖が水びたし きらりひらりきらりひらり 人生が身をかわす きらりひらり 幸せが逃げる でも嬉しいみたい すくえなかったことが どうせ飼えないものね 旅暮らし | |
十二月中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 自殺する若い女が この月だけ急に増える それぞれに男たち 急に正気に返るシーズン 大都会の薬屋では 睡眠薬が売り切れる なけなしのテレビでは 家族たちが笑っている 何万人の女たちが あたしはちがうと思いながら 何万人の女たちと 同じと気がついてしまう月 人の叫びも 鴃(もず)の叫びも 風の叫びも 警笛(ふえ)の叫びも みんな似ている みんな似ている 人恋しと泣け 十二月 飾り澄ました街なかを 赤い光が駆け抜ける 付き添いの誰もない女たち 運ばれてゆく 何万人の女たちが あたしはちがうと思いながら 何万人の女たちと 同じと気がついてしまう月 好きになるのも 信じきるのも 待ちわびるのも 思い切るのも みんな自由だ みんな自由だ 人恋しと泣け 十二月 何万人の女たちが あたしはちがうと思いながら 何万人の女たちと 同じと気がついてしまう月 人の叫びも 鴃(もず)の叫びも 風の叫びも 警笛(ふえ)の叫びも みんな似ている みんな似ている 人恋しと泣け 十二月 | |
糸つるの剛士 | つるの剛士 | 中島みゆき | 中島みゆき | 中村圭作 | なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない いつ めぐり逢うのかを 私たちは いつも知らない どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない なぜ 生きてゆくのかを 迷った日の跡の ささくれ 夢追いかけ走って ころんだ日の跡の ささくれ こんな糸が なんになるの 心許なくて ふるえてた風の中 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます |
ボディ・トーク中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 小林信吾・瀬尾一三 | 霧の溶けるように波が寄せている それを描く言葉を二人、探している 事実、心に映ってるのは 海なんかでも霧なんかでもないのにさ 伝われ 伝われ 身体づたいに この心 言葉なんて迫力がない 言葉なんて なんて弱いんだろう 言葉なんて迫力がない 言葉はなんて なんて弱いんだろう 爪にさえも体温はあるんだってね 冗談ともマジともつかず 君が言う 爪を透かして空を見ている その爪に この体温を乗せてくれ 伝われ 伝われ 身体づたいに この心 言葉なんて迫力がない 言葉なんて なんて弱いんだろう 言葉なんて迫力がない 言葉はなんて なんて弱いんだろう 何故、と言葉で君は求める 僕がさし出せるのは 命だけだ 伝われ 伝われ 身体づたいに この心 伝われ 伝われ 身体づたいに この心 伝われ 伝われ 身体づたいに この心 言葉なんて迫力がない 言葉なんて なんて弱いんだろう 言葉なんて迫力がない 言葉はなんて なんて弱いんだろう 言葉なんて迫力がない 言葉なんて なんて弱いんだろう 言葉なんて迫力がない 言葉はなんて なんて弱いんだろう |
片想中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 福井峻 | 目をさませ 早く 甘い夢から うまい話には 裏がある 目をさませ 早く 甘い夢から うかれているのはおまえだけ 「一度やそこらのやさしさで つけあがられるのは とても迷惑なんだ」 目をさませ 早く 甘い夢から うかれているのはおまえだけ 手を放せ 早く すがる袖から 振り払うのは うとましい 手を放せ 早く すがる袖から うかれているのはおまえだけ 「一度やそこらのやさしさで つけあがられるのは とても迷惑なんだ」 手を放せ 早く すがる袖から うかれているのはおまえだけ 手を放せ 早く 甘い夢から うかれているのはおまえだけ |
笑わせるじゃないか中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 笑わせるじゃないか あたしときたら あの人がそれとなく うるさがっているのに 笑わせるじゃないか あたしときたら 泣きついて じゃれついて ままごと気分 「誰か教えてやれよ」と声がする 気がついているわ 暗闇ガラスに 映ってるもの みんなわかってるわ あの人が好きな女も 笑わせるじゃないか あたしときたら 泣きついてじゃれついて ままごと気分 笑わせるじゃないか あの人とあたし 相性が合うなんて 占いを切り抜いて 笑わせるじゃないか あの人からも 見えそうなテーブルに 忘れるなんて 「誰か教えてやれよ」と声がする 気がついているわ グラスに響いて 聞こえてるもの みんな わかってるわ あの人を見てる女も 「誰か教えてやれよ」と声がする 気がついているわ 暗闇ガラスに 映ってるもの みんなわかってるわ あの人が好きな女も 笑わせるじゃないか あの人とあたし 相性が合うなんて ままごと気分 | |
負けんもんね中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 負けんもんね(負けんもんね) 負けんもんね(負けんもんね) あぁ 飽(あ)きもせず あぁ 倦(う)みもせず これでもかこれでもかと 試(ため)すなら試(ため)せ試金石(しきんせき) あぁ 限(きり)も無(な)く あぁ 留処無(とめどな)く まだ足りぬまだ足りぬと 試(ため)すなら試(ため)せ試金石(しきんせき) 砂地(すなじ)に水を撒(ま)いている 小蟻(こあり)が山を牽(ひ)いている 味方も無(な)く ゴールも無(な)く 人生は希望を踏みつける、が 負けんもんね 負けんもんね 涙ははらはら流れても 負けんもんね 負けんもんね 負けとる場合じゃないんだもんね あぁ 失えば あぁ その分の 何か恵みがあるのかと つい思う期待のあさましさ あぁ 何ゆえと あぁ 告げもせず 猛スピードで 猛スピードで 人生は希望を振り払う やっと見上げる鼻先を 叩きのめすように日々は降る そんなにまで そんなにまで 人生は私を嫌うのか、な 負けんもんね 負けんもんね 涙ははらはら流れても 負けんもんね 負けんもんね あの人がいるから 負けんもんね 砂地(すなじ)に水を撒(ま)いている 小蟻(こあり)が山を牽(ひ)いている 味方もなく ゴールもなく 人生は希望を踏みつける、が 負けんもんね 負けんもんね 涙ははらはら流れても 負けんもんね 負けんもんね 負けとる場合じゃないんだもんね 負けんもんね 負けんもんね 涙ははらはら流れても 負けんもんね 負けんもんね あの人がいるから 負けんもんね |
悪女中森明菜 | 中森明菜 | 中島みゆき | 中島みゆき | 鳥山雄司 | マリコの部屋へ 電話をかけて 男と遊んでる芝居 続けてきたけれど あのこもわりと 忙しいようで そうそうつきあわせても いられない 土曜でなけりゃ 映画も早い ホテルのロビーも いつまで居られるわけもない 帰れるあての あなたの部屋も 受話器をはずしたままね 話し中 悪女になるなら 月夜はおよしよ 素直になりすぎる 隠しておいた言葉が ほろり こぼれてしまう 「行かないで」 悪女になるなら 裸足で 夜明けの電車で泣いてから 涙ぽろぽろ ぽろぽろ 流れて 涸れてから 女のつけぬ コロンを買って 深夜のサ店の鏡で うなじにつけたなら 夜明けを待って 一番電車 凍えて帰れば わざと捨てゼリフ 涙も捨てて 情も捨てて あなたが早く私に 愛想を尽かすまで あなたの隠す あの娘のもとへ あなたを早く 渡してしまうまで 悪女になるなら 月夜はおよしよ 素直になりすぎる 隠しておいた言葉が ほろり こぼれてしまう 「行かないで」 悪女になるなら 裸足で 夜明けの電車で泣いてから 涙ぽろぽろ ぽろぽろ 流れて 涸れてから |
グッバイガール中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | グッバイガール 何とでも 私のことを 他人は語るがいいさ グッバイガール はじめから さよなら目当て そんなふうに 語るがいいさ あの人は恋 私には恋 誰も信じなくても だけど あの人は恋 私には恋 あの人も信じないけど 汚れてゆく雪のようです 女たちの心は 汚れながら春になります 不埒でしょうか 罪びとの咎を 問いつめるように 別れを数えないでよ やむにもやまれぬ 別れだったと 私は 思っていたのに あの人は恋 私には恋 いつでも忘れがたい だけど あの人は言う 街角で言う 別れやすい奴だってさ 汚れてゆく雪のようです 女たちの心は 汚れながら春になります 不埒でしょうか あの人は恋 私には恋 いつでも忘れがたい だけど あの人は言う 街角で言う 別れやすい奴だってさ 汚れてゆく雪のようです 女たちの心は 汚れながら春になります 不埒でしょうか 汚れてゆく雪のようです 女たちの心は 汚れながら春になります 不埒でしょうか |
愛よりも中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 人よ信じるな けして信じるな 見えないものを 人よ欲しがるな けして欲しがるな 見果てぬものを 形あるものさえも あやういのに 愛よりも夢よりも 人恋しさに誘われて 愛さえも夢さえも 粉々になるよ 嘘をつきなさい ものを盗りなさい 悪人になり 傷をつけなさい 春を売りなさい 悪人になり 救いなど待つよりも 罪は軽い 愛よりも夢よりも 人恋しさに誘われて 愛さえも夢さえも 粉々になるよ 星を追いかけて 月を追いかけて どこまでも行け 黄金を追いかけて 過去を追いかけて どこまでも行け 裏切らぬものだけを 慕って行け 愛よりも夢よりも 人恋しさに誘われて 愛さえも夢さえも 粉々になるよ 愛よりも夢よりも 人恋しさに誘われて 愛さえも夢さえも 粉々になるよ | |
髪中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 福井峻 | 長い髪が好きだと あなた昔だれかに話したでしょう だから私こんなに長く もうすぐ腰までとどくわ それでもあなたは離れてゆくばかり ほかに私には何もない 切ってしまいますあなたに似せて 切ってしまいますこの髪を 今夜旅立つあなたに似せて 短かく 長い髪を短かくしても とてもあなたに似てきません 似ても似つかない泣き顔が 鏡のむこうでふるえます あなたの写真も残らなかったから 影をあなただと思いたい 切ってしまいますあなたに似せて 切ってしまいますこの髪を 今夜旅立つあなたに似せて 短かく |
竹の歌中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 遙かな山から吹きつける風に ひれ伏しながら けして折れはせぬ 押し寄せる雲から打ちやまぬ雨に ひれ伏しながら けして折れはせぬ 私がなりたいものはといえば 地下に根を張る あの竹林 月の日 火の日 水の日 木の日 金に踊って 土と日に還る 私が住みたい国はといえば 地下に根を張る あの竹の国 ゆく夏来る夏 照りつける熱に 埋ずもれながら けして消えはせぬ 青に黄に緑に 移りゆく旗に 移ろいながら けして消えはせぬ 私が覚えて残せるものは 地下に根を張る あの竹の歌 月の日 火の日 水の日 木の日 金に踊って 土と日に還る 私が覚えて残せるものは 地下に根を張る あの竹の歌 月の日 火の日 水の日 木の日 金に踊って 土と日に還る 私がなりたいものはといえば 地下に根を張る あの竹林 |
シーサイド・コーポラス中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | コーポラスなんて名前をつけたら 本物のコーポラスが裸足で逃げそうな シーサイド・コーポラス 小ねずみ駆け抜ける 港はいつも魚の脂の匂い いじめっ小僧はいつも 一人きりで遊ぶのが嫌い 昼寝犬に石をぶつけて 吠えたてられても シーサイド・コーポラス 小ねずみ駆け抜ける 港はいつも魚の脂の匂い 蒸気船一つ 片付け終らない 大きな白い船は おやすみのあと 蒸気船一つ 片付け終らない おかみさん 夕暮れに子供らを呼ぶ 潮の匂いはいつも そう、海べりよりも海よりも 飲み屋小路の軒先につかまっているもの シーサイド・コーポラス 小ねずみ駆け抜ける 港はいつも魚の脂の匂い | |
彼女によろしく中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | あと幾日生きられるか 生命線に尋ねてみても 昨日死んだ若い人の掌は長生き示してた 明日が見えなくて良かったわ だからあなた信じられたもの 時計は二度と回らない God bless you 彼女によろしく いつか行ってみたいけれどたぶん無理だなと そらしたのは 忙しいと受けとめてた そういう意味じゃなかったんだね 一人で行きます外っ国へ 子供じゃあるまいし何処へでも 時計は二度と回らない God bless you 彼女によろしく 仕事をしていて良かったわ 愛どころじゃないふりができる 時計は二度と回らない God bless you 彼女によろしく 私が彼女に見えるほど 酔った時だけ言えたね愛を 時計は二度と回らない God bless you 彼女によろしく God bless you 彼女によろしく | |
霧に走る中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 後藤次利 | 次のシグナル 右に折れたら あの暗い窓が 私の部屋 寄っていってと もう何度も 心の中では 話しかけてる けれど車は 走りつづける あなたは ラジオに気をとられる せめて ブルーに変わらないでと 願う シグナルはなんて意地悪 ああ 外はなんて 深い霧 車の中にまで いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに とりとめもない 冗談になら あなたはいつでも うなづくのに やっと言葉を 愛にかえれば あなたの心は 急に霧もよう 今夜となりに すわってるのは 小石か猫だと 思ってるの 指をのばせば あなたの指に ふれると なんだか 嫌われそうで ああ 外はなんて深い霧 車の中にまで いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに ああ 外はなんて深い霧 車の中にまで いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに |
傷ついた翼中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 船山基紀 | 時は流れゆき 想い出の船は港をはなれ 通りすぎてゆく人達も 今はやさしく見える そんなある日 想い出すわ あの愛の翼 こおりつく夜を歩いてた 私の心のせて 朝のくる街をたずねて 秘かに去った どこにいるの 翼をおって 悲しい想いをさせたのね 飛んでいてねあなたの空で 私きっとすぐにゆくわ そうね あの頃は悲しくて だれの言葉も聞かず 愛の翼にも気づかずに つきとばしてきたのよ 何も言わぬひとみの色 今見える 愛は一人一人になって やっとこの手に届いたの 飛んでいてねあなたの空で 私きっとすぐに行くわ 傷ついた翼思うたび 胸ははげしく痛む 遅すぎなければ この想いのせて もう一度飛んで 泣いているわ 愛の翼 今見える 愛は一人一人になって やっとこの手に届いたの 飛んでいてねあなたの空で 私きっとすぐに行くわ ラララ… |
つめたい別れ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 倉田信雄 | 別れる時には つめたく別れて 心が残るから この世も凍ってしまうような言葉 叩きつけて 二人でいたから一人になるのが こんなに難しい 背中へ上着を着せかけて 涙ふいているわ 何も言わないで ただ抱きしめて 何も言わないで ただ見つめて あなたが探していたのは 私の今夜の愛じゃなく だれかを愛していた頃の キラキラ光るあなた 私が探していたのは 私の愛する人じゃなく 私を愛してくれる人 そうよ おあいこなの 何も言わないで ただ抱きしめて 何も言わないで ただ見つめて それで それで 思い出にできる それで それで 泣かずにすむ Forget me Forget me 忘れ捨ててね Forget me Forget me 探さないで Forget me Forget me 忘れ捨ててね Forget me Forget me 探さないで |
島より工藤静香 | 工藤静香 | 中島みゆき | 中島みゆき | 私たちが暮らした あの窓からは見えなかった 星の渦が 騒いでいます 浴びるような星の中 心細さも 戻りたさも涙も 溶けてゆきます 私じゃなかっただけのことね 初めての国で習わしを覚え たぶん忙しく生きてゆけるでしょう 島よりとだけしか明かさぬ文は それゆえ明かすでしょう 心の綾を 島よりとだけしか明かさぬ文は それゆえ明かすでしょう 心の綾を なるようになるものね 恋人たちは 遠回りしてもなお 宿命ならば 私じゃなかっただけのことね 島では誰でも 子供に戻れる 夢を持つ前の 子供に戻れる 島よりとだけしか明かさぬ文は それゆえ明かすでしょう 心の綾を 誰にでも優しいのは およしなさいと 伝えてよ南風 はるかな人へ 島よりとだけしか明かさぬ文は それゆえ明かすでしょう 心の綾を 島よりとだけしか明かさぬ文は それゆえ明かすでしょう 心の綾を | |
目を開けて最初に君を見たい中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 目を開けて最初に君を見たい 誰よりも最初に君を見たい 愛と言わなけりゃわからないだろうか 目を開けて最初に君を見たい 今から始まる長い1日が争いだけにまみれていても 僕は目を開けて見つめてゆくだろう 僕は目を開けて見つめてゆくだろう だから その前に 目を開けて最初に君を見たい 目を閉じる間際に君を見たい 誰よりも最後に君を見たい 愛と言わなけりゃわからないだろうか 目を閉じる間際に君を見たい 今から始まる長い1晩が冷たい闇に塗られていても 僕は迷わずに帰ってくるだろう 僕は迷わずに帰ってくるだろう だから その前に 目を閉じる間際に君を見たい |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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人生の素人中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 輝いていた頃の君を探してた 今はもう失ったものを褒(ほ)めていた そのことが君をなお傷つけていたと 気づかない僕は この愚かさを憎む 「くよくよなんてしなさんな 昨日は昨日 見せたい海があるの 知らなかったでしょう」 君が今 新しさを僕に教えてる 皆、 人生は素人(しろうと)につき 日々という流れには ひながたもなく 1人ずつ放された蛍のようだ 「いつかはなんて云わないで 今すぐ見せて 行(ゆ)けばよかった國(くに)の地図 私に見せて」 君が今 向う見ずを僕に迫ってる 皆、 人生は素人(しろうと)につき 思い出は要(い)りますか 思い出は要(い)りませんか いつか旅立つ日のために 憧れは要(い)りますか 憧れは要(い)りませんか いつか旅立つ日のために 皆、 人生は素人(しろうと)につき 「くよくよなんてしなさんな 昨日は昨日 見せたい海があるの 知らなかったでしょう」 君が今新しさを僕に教えてる 皆、 人生は素人(しろうと)につき 皆、 人生は素人(しろうと)につき |
雪・月・花中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | シーツの波間にあなたを探していた 探せると思った 会いたくて固く抱きあっていても もっと会いたいと思うばかり どこへゆけばあなたに会える あなたに訊く 不思議がられる 会ってるよとあなたは笑う もっと会うと私はねだる なんにもわかっていない人ね 雪・月・花 移ろわないのが恋心 雪・月・花 ひたすらつのるばかり Ah… 何かを私に与えてくれるならば ひとつだけ与えて 自由をください あなたを愛してもいいという自由だけをください 解き放して私を早く 縛らないで私を早く あなたなしで生きる未来の淋しさから 自由にしてよ なんにもわかっていない人ね 雪・月・花 移ろわないのが恋心 雪・月・花 ひたすらつのるばかり Ah… 雪・月・花 移ろわないのが恋心 雪・月・花 ひたすらつのるばかり 雪・月・花 移ろわないのが恋心 雪・月・花 ひたすらつのるばかり Ah… | |
サヨナラを伝えて中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 鈴木茂 | まさかあなたが恋の身代わりを あたしに紹介してくれるために あとでおまえの部屋をたずねると 耳うちしたとは思わなかったから 表通りの花屋に寄って 目に映る花を買いはたいてきた 今ならわかる恋の花言葉 黄色いローズマリー 伝えてサヨウナラ ドアをあけたら花束かかえて あなたにたのまれた人が立っていた ことづてがあるとわけも知らないで あなたに少し似た人が立っていた おしまいの手紙はあずかってこない たのまれたものはあふれる花束 今ならわかる恋の花言葉 黄色いローズマリー 伝えてサヨウナラ おしまいの手紙はあずかってこない たのまれたものはあふれる花束 今ならわかる恋の花言葉 黄色いローズマリー 伝えてサヨウナラ |
僕たちの将来中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | あたしたち多分 大丈夫よね フォークにスパゲティを巻きつけながら彼女は訊く 大丈夫じゃない訳って何さ ナイフに急に力を入れて彼はことばを切る ここは24時間レストラン 危いことばをビールで飲み込んだら さっき抱き合った宿の名前でも もう一度むし返そうか 僕たちの将来はめくるめく閃光の中 僕たちの将来は良くなってゆく筈だね 電話すると周りで聞いてる 友達のいない時はいつなのって彼女は訊く 電話してもいつもいない 君の休みの曜日を変えちまえよと彼は言う あたしも都合が おいらも都合が 危いことばをビールで飲み込んだら 君がとび込んで来てくれた夜の 話をむし返そうか 僕たちの将来はめくるめく閃光(ひかり)の中 僕たちの将来は 良くなってゆく筈だね 青の濃すぎるTVの中では まことしやかに暑い国の戦争が語られる 僕は見知らぬ海の向こうの話よりも この切れないステーキに腹を立てる 僕たちの将来はめくるめく閃光(ひかり)の中 僕たちの将来は 僕たちの将来は 僕たちの将来は良くなってゆくだろうか | |
化粧桜田淳子 | 桜田淳子 | 中島みゆき | 中島みゆき | 化粧なんてどうでもいいと思ってきたけれど せめて今夜だけでも きれいになりたい 今夜はあたしは あんたに逢いにゆくから 最後の最後に逢いにゆくから あたしが出した手紙の束を返してよ 誰かと二人で読むのはやめてよ 放り出された昔を胸に抱えたら 見慣れた夜道を走って帰る 流れるな涙 心でとまれ 流れるな涙 バスが出るまで バカだね バカだね バカだね あたし 愛してほしいと思ってたなんて バカだね バカだね バカのくせに 愛してもらえるつもりでいたなんて 化粧なんてどうでもいいと思ってきたけれど 今夜死んでもいいから きれいになりたい こんなことなら あいつを捨てなきゃよかったと 最後の最後にあんたに思われたい 流れるな涙 心でとまれ 流れるな涙 バスが出るまで 流れるな涙 心でとまれ 流れるな涙 バスが出るまで バカだね バカだね バカだねあたし 愛してほしいと思ってたなんて バカだね バカだね バカのくせに 愛してもらえるつもりでいたなんて バカだね バカだね バカのくせに | |
Why & No中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 何か変だと第六感が今うしろ髪引っ張った だけど訊いたら気まずいようで ここで訊いたら間(ま)が悪いようで 何か変だと寒気(さむけ)のように今いやな感じがした だけど訊いたら機嫌損(そこ)ねそう ここで訊いたらアタマ悪そうで 根拠もないし 証拠もないし 理屈では敵(かな)わない でもだいたいそういうのが当たりなんだよね 訊くべきだったね「なんでさ」ってね 間に合わせの納得で黙り込まないで もしかしたら世の中はそういうものかもしれないなんて “そういうもの”なんて あるもんか 訊けばいいじゃんいいじゃん「なんでさ」ってね 訊けばいいじゃんいいじゃん「Why & No & No」 どこか痛いと心の鱗(うろこ) 無理に剥(は)がれる音がした だけど異論は無礼なようで 進めなければ時間ないようで どこか痛いと匂いのように疑わしさがそそけ立つ だけど異論は間違いなようで 進めなければ仕方ないようで いつもそうだ繰り返しだ その弱味知られてる 甘いもんだと ちょろいもんだと エサになっている 言うべきだったね「ことわる」ってね その場しのぎのお愛想は もうたくさんだ もしかしたら世の中が正しいものかもしれないなんて “正しい他人”なんて あるもんか 言えばいいじゃんいいじゃん「ことわる」ってね 言えばいいじゃんいいじゃん「Why & No & No」 手抜きせんで言えばいいじゃん 「Why & No」 |
かもめの歌中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | いつかひとりになった時に この歌を思い出しなさい どんななぐさめも追いつかない ひとりの時に歌いなさい おまえより多くあきらめた人の 吐息をつづって風よ吹け おまえより多く泣いた人の 涙をつづって雨よ降れ 生まれつきのかもめはいない あれは其処で笑ってる女 心だけが身体をぬけて 空へ空へと昇るよ もういちど時を巻き戻して はじめから生き直せたなら 愛さずに生きられるかしら ならば泣かなくてすむかしら 生まれつきのかもめはいない あれは其処で笑ってる女 心だけが身体をぬけて 空へ空へと昇るよ 思い出話はえこひいきなもの いない者だけに味方する いまさら本当も嘘もない 私のせいだと名乗るだけ いつかひとりになった時に この歌を思い出しなさい どんななぐさめも追いつかない ひとりの時に歌いなさい 生まれつきのかもめはいない あれは其処で笑ってる女 心だけが身体をぬけて 空へ空へと昇るよ 生まれつきのかもめはいない あれは其処で笑ってる女 心だけが身体をぬけて 空へ空へと昇るよ |
家出中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 家を出てきてくれないかと あなたは いうけれど 私 できればあなたのことを 誰かに褒めて欲しかった 何も持たず出て行こうと あなたは駅で待つ あなたの他はいらないけれど すこし さみしかった 夜は浅く 逃げる者には 足跡だらけの 月あかり 比べることが悲しいものも この世にあるよと月あかり 親を捨てて 君をとると あなたは誓うのね できれば私 あなたを産んだ人と ケンカしたかった 風は走る 風は走る いま来た道を抱き寄せる あなたがいれば すべてだけれど それでも 私 ふりかえる ねぇ もう一度 言葉にしてよ 汽笛に消えぬように ねぇ もう一度 耳を貸してよ あなたを愛してる 夜は浅く 逃げる者には 足跡だらけの 月あかり ねぇ もう一度 耳を貸してよ あなたを 愛してる | |
五才(いつつ)の頃中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | エジソン | 思い出してごらん 五才の頃を 涙流していた 五才の頃を 嘆く訳といえば 只のひとつも 思い出せなくとも 涙の味を 思い出してごらん 五才の頃を 風を追いかけてた 五才の頃を 宝物はいつも 掌のなか 居眠りをしながら 掌のなか 思い出してごらん 五才の頃を 手離しで泣いてた 五才の頃を 嘆く訳といえば 只のひとつも 思い出せなくとも 涙の味を 時は流れ過ぎて 大人になって 涙流しながら 泣けなくなった 思い出してみたら 悲しくなって 泣きだそうとしても 泣き顔がない 思い出してごらん 五才の頃を 手離しで泣いてた 五才の頃を 思い出してごらん 五才の頃を 涙流していた 五才の頃を |
常夜灯中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 常夜灯が点(つ)いているから あたし泣かないわ 常夜灯が点(つ)いているから あたし泣かないわ もう二度とあの人が通って来ない曲がり角を ひとりきり帰るけど あの人が消し忘れて行った 常夜灯が 点(つ)いているから あたし泣かないわ 次の夜明けに帰って来るわ きっとあの人は だからここで待っているのよ あたし泣かないわ もしあたしが留守だったら その間(あいだ)かもしれなくて 大急ぎ戻るのよ 間(ま)に合うかしら息を切らして 常夜灯が点(つ)いているから あたし泣かないわ 月が何回丸くても 月が何回壊れても 花が咲いても 雪が積んでも 見てるのは あの曲がり角だけよ 夜の底で 眠り半(なか)ば 目を開けてしまった 誰もいない 音もしない 風も動かない カーテンの隙間から細い光が伏せている それだけが添い寝なの あの人が消し忘れて行った 消し忘れて行った 常夜灯が点(つ)いているから あたし哀しいわ 常夜灯が点(つ)いているから あたし哀しいわ |
忘れられるものならば中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | エジソン | 遠く遠く遠く遠く 続く旅の 明け暮れに いつかいつか忘れかけた 旅に出た わけさえも 風が窓を叩く夜は 眠ることを妨げる 追いかけても追いかけても とどかなかった 鳥の名が 忘れられるものならば もう旅になど出ない 忘れられるものならば もう古い夢など見ない 遠く遠く遠く遠く 夢はいつか遠のいて あきらめても あきらめても 差し出す腕が 戻せない 眠り込んで しまうために あおる酒も 空になり 酔いきれない 胸を抱いて 疲れた靴を履きなおす 忘れられるものならば もう旅になど出ない 忘れられるものならば もう古い夢など見ない |
糸菅田将暉×石崎ひゅーい | 菅田将暉×石崎ひゅーい | 中島みゆき | 中島みゆき | なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない いつ めぐり逢うのかを 私たちは いつも知らない どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない なぜ 生きてゆくのかを 迷った日の跡の ささくれ 夢追いかけ走って ころんだ日の跡の ささくれ こんな糸が なんになるの 心許なくて ふるえてた風の中 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます | |
ツンドラ・バード中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | お陽さまと同じ空の真ん中に 丸い渦を描いて鳥が舞う あれはオジロワシ 遠くを見る鳥 近くでは見えないものを見る 寒い空から見抜いているよ 遠い彼方まで見抜いているよ イバラ踏んで駈け出してゆけば 間に合うかも 狩りに会えるかも あの丸い渦の真下のあたりは 必ず獲物が潜んでいる 獲物は潅木に紛れてくぐる オジロワシには全部見えている 寒い空から見抜いているよ 遠い彼方まで見抜いているよ イバラ踏んで駈け出してゆけば 間に合うかも 狩りに会えるかも 目を開けた夏には真夜中の色 翼とも呼べない尨毛(むくげ)玉 独り巣立つ冬は雪雲の色 翼は霙(みぞれ)で斑(まだら)になる ツンドラの鳥は見抜いているよ 遠い彼方まで見抜いているよ 氷踏んで駈け出してゆけば 間に合うかも 過去に会えるかも 幾つもの冬を通り越す毎に オジロワシの羽根は白くなる 最期の冬には雪よりも白く やがてはお陽さまに溶けてゆく ツンドラの鳥は見抜いているよ 遠い彼方まで見抜いているよ 氷踏んで駈け出してゆけば 間に合うかも 明日に会えるかも 間に合うかも 生きているうち会えるかも |
心音中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 空は信じられるか 風は信じられるか 味方だろうか悪意だろうか 言葉を呑んだ あれは幻の空 あれは幻の町 ひりつく日々も眩しい日々も 閉じ込める夜 誰も触れない 誰も問わない 時は進まない でも聞こえてしまったんだ 僕の中の心音 綺麗で醜い嘘たちを 僕は此処で抱き留めながら 僕は本当の僕へと 祈りのように叫ぶだろう 未来へ 未来へ 未来へ 君だけで行け 窓は窓にすぎない 此処に雪は降らない 雪色の絵の中の出来事 冷たくはない 考えない どうでもいい 夜が塗り込める でも渡さない微かな熱 僕の中の心音 ほころびつつある世界の 瀬戸際で愛を振り絞り 僕は現実の僕へと 願いのように叫ぶだろう 未来へ 未来へ 未来へ 君だけで行け 綺麗で醜い嘘たちを 僕は此処で抱き留めながら 僕は本当の僕へと 祈りのように叫ぶだろう 未来へ 未来へ 未来へ 君だけで行け 未来へ 未来へ 未来へ 君だけで行け |
肩に降る雨中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 肩に降る雨の冷たさも気づかぬまま歩き続けてた 肩に降る雨の冷たさにまだ生きてた自分を見つけた あの人なしでは1秒でも生きてはゆけないと思ってた あの人がくれた冷たさは薬の白さよりなお寒い 遠くまたたく光は遥かに私を忘れて流れてゆく流れてゆく 幾日歩いた線路沿いは行方を捨てた闇の道 なのに夜深く夢の底で耳に入る雨を厭うのは何故 肩に降る雨の冷たさは生きろと叫ぶ誰かの声 肩に降る雨の冷たさは生きたいと迷う自分の声 肩に降る雨の冷たさも気づかぬまま歩き続けてた 肩に降る雨の冷たさにまだ生きてた自分を見つけた | |
さよならの鐘中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | クリスタルキング・山下三智夫 | 広場の鐘が 四時を告げたら あなたの汽車が駅を出る 私 行かないわ 見送りになんて 忘れたふりで 踊ってるわ 鐘が鳴り始める 時を告げに来る 耳を押さえても聞こえる さよなら さよなら さよならの鐘がひびく 二度とは 二度とは 二度とは逢わないあなた 行かないで 行かないで 行かないで 私の全て 生きる夢も 愛の意味も あなたがくれたもの 生きる夢も 愛の意味も あなたが全て 思いだすたびに 泣いて暮らすわ やさしくされた 思い出を いさかいのことは 忘れてしまう たよりないものね 思い出なんて 鐘が鳴り始める 時を告げに来る 耳を押さえても聞こえる さよなら さよなら さよならの鐘がひびく 二度とは 二度とは 二度とは逢わないあなた 行かないで 行かないで 行かないで 私の全て 生きる夢も 愛の意味も あなたがくれたもの 生きる夢も 愛の意味も あなたが全て 長い旅になるわ あなたも私も 眠りさめるのは いつの日 さよなら さよなら さよならの鐘がひびく 二度とは 二度とは 二度とは逢えない あなた 行かないで 行かないで 行かないで 私の全て 生きる夢も 愛の意味も あなたがくれたもの 生きる夢も 愛の意味も あなたが全て |
ファイト!福山雅治 | 福山雅治 | 中島みゆき | 中島みゆき | あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのやと書いた 女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの眼が年をとる 悔しさを握りしめすぎた こぶしの中 爪が突き刺さる 私、本当は目撃したんです 昨日電車の駅 階段で ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い 私、驚いてしまって 助けもせず叫びもしなかった ただ恐くて逃げました 私の敵は 私です ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ 暗い水の流れに打たれながら 魚たちのぼってゆく 光ってるのは傷ついてはがれかけた鱗が揺れるから いっそ水の流れに身を任せ 流れ落ちてしまえば楽なのにね やせこけて そんなにやせこけて魚たちのぼってゆく 勝つか負けるかそれはわからない それでもとにかく闘いの 出場通知を抱きしめて あいつは海になりました ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ 薄情もんが田舎の町に あと足で砂ばかけるって言われてさ 出てくならおまえの身内も住めんようにしちゃるって言われてさ うっかり燃やしたことにしてやっぱり燃やせんかったこの切符 あんたに送るけん持っとってよ 滲んだ文字 東京ゆき ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ あたし男だったらよかったわ 力ずくで男の思うままに ならずにすんだかもしれないだけ あたし男に生まれればよかったわ ああ 小魚たちの群れきらきらと 海の中の国境を越えてゆく 諦めという名の鎖を 身をよじってほどいてゆく ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ ファイト! | |
あり、か中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | その日もおいらはアルバイトでこき使われてくたばってた 路地裏では遠慮なしに猫がさかっていた 表通りのキャバレーからぼられた客がころがり出す 踏みたおしてただで済むと思うなとしゃがれ声 逃げこんできたのはおいらの1DK 扉のいかれたおいらの1DK てめえもグルかと Trap Beat 夜が回る とぼけたふりかと Trap Beat 夜が回る こんなことって あり、か その夜おいらを介抱した女に心当たりがない ふらつく足ふらつく夜ふくみ笑いの夜 出来すぎたとりつくろいねとドアでさえぎりおまえが去る どこから夢どこまで夢ねじれた糸が切れる 泣いてゆくおまえを罠が抱きとる あの日の酔っぱらいそっと抱きとる てめえもグルかと Trap Beat 夜が回る とぼけたふりかと Trap Beat 夜が回る こんなことって あり、か 罠にかかったそぶりをして奴の喉を軽く掻(か)き切り こともなげに戻ってきておまえシャワーを浴びてる あたいを誰だと Trap Beat 夜が回る 愛しているわ Trap Beat 夜が回る こんなことって あたいを誰だと Trap Beat 夜が回る 愛しているわ Trap Beat 夜が回る こんなことって あり、か あり、か | |
わかれうた研ナオコ | 研ナオコ | 中島みゆき | 中島みゆき | 途に倒れて だれかの名を 呼び続けたことが ありますか 人ごとに言うほど たそがれは 優しい人好しじゃ ありません 別れの気分に 味を占めて あなたは 私の戸を叩いた 私は別れを 忘れたくて あなたの眼を見ずに 戸を開けた わかれはいつもついて来る 幸せの後ろをついて来る それが私のクセなのか いつも目覚めれば独り あなたは愁いを身につけて うかれ街あたりで 名をあげる 眠れない私は つれづれに わかれうた 今夜も 口ずさむ だれが名付けたか 私には 別れうた唄いの 影がある 好きで別れ唄う 筈もない 他に知らないから 口ずさむ 恋の終わりは いつもいつも 立ち去る者だけが 美しい 残されて 戸惑う者たちは 追いかけて焦がれて 泣き狂う わかれはいつもついて来る 幸せの後ろをついて来る それが私のクセなのか いつも目覚めれば独り あなたは愁いを身につけて うかれ街あたりで 名をあげる 眠れない私は つれづれに わかれうた 今夜も 口ずさむ | |
強がりはよせヨ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 福井峻 | 強がりはよせヨと笑ってよ 移り気な性質(たち)よと 答えたら それならば唇かみしめて なぜ目をそらすかと 問いつめて いつからこんなふうになったのか 子供のようには戻れない 強がりはよせヨと笑われて 淋しいと答えて 泣きたいの 生意気をいうなと笑ってよ ひとりが好きなのと答えたら それならこの俺の行くあてを どうしてたずねると問いつめて いつからこんなふうになったのか やさしい女に戻れない 強がりはよせヨと笑われて 淋しいと答えて 泣きたいの いつからこんなふうになったのか 子供のようには戻れない 強がりはよせヨと笑われて 淋しいと答えて 泣きたいの 強がりはよせヨと笑われて 淋しいと答えて 泣きたいの |
波の上中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 何から何まで 昨日を 忘れてみても 胸の中に残る おまえの熱い声 昨日の酒を 今日の酒で 流してみても 砂漠の雨のように おまえに乾いてる 遠いエデン行きの貨物船が出る 帰りそこねたカモメが堕ちる 手も届かない 波の上 懲りもせずに 明日になれば 誰かに惚れて 昨日をくぐり抜けた 顔つきになれるだろう でも今夜は 少し今夜は イカレたハート 傍にいてくれるのは 優しすぎる Tanguerey 遠いエデン行きの貨物船が出る 帰りそこねたカモメが堕ちる 手も届かない 波の上 遠いエデン行きの貨物船が出る 帰りそこねたカモメが堕ちる 手も届かない 波の上 | |
彼女の生き方中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | エジソン | 酒とくすりで 体はズタズタ 忘れたいことが 多すぎる 別れを告げて来た中にゃ いい奴だって 居たからね 死んでいった男たち 呼んでるような 気がする 生きている奴らの 言うことなんか 聞かないが 彼女の人生 いつでも晴れ そうさあたしは タンポポの花 風に吹かれて 飛んでゆく 行きたい町へ 行きたい空へ 落ちると思えば 飛びあがる 浮気女と 呼ばれても 嫌いな奴には 笑えない おかみさんたちよ あんたらの方が あこぎな真似を してるじゃないか 彼女の人生 いつでも晴れ 思い通りには 動かない 世の中なんて 何もかも だけど あたしだって 世の中の 思い通りなんか 動かない 彼女の人生 いつでも晴れ ああ今日もまた 裏街は うわさ話の 花盛り 浮気な風を 追い払え 裏切り者を たたき出せ そうさあたしは タンポポの花 風に吹かれて 飛んでゆく 行きたい町へ 行きたい空へ 落ちると思えば 飛びあがる 彼女の人生 いつでも晴れ |
杏村から中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | ふられふられて 溜息つけば 町は夕暮れ 人波模様 子守唄など うたわれたくて とぎれとぎれの ひとり唄をうたう 明日は案外 うまく行くだろう 慣れてしまえば 慣れたなら 杏村から 便りがとどく きのう おまえの 誕生日だったよと 街のねずみは 霞を食べて 夢の端し切れで ねぐらをつくる 眠りさめれば 別れは遠く 忘れ忘れの 夕野原が浮かぶ 明日は案外 うまく行くだろう 慣れてしまえば 慣れたなら 杏村から 便りがとどく きのう おまえの 誕生日だったよと 杏村から 便りがとどく きのう おまえの 誕生日だったよと | |
ふたりは中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 「ごらんよ あれがつまり遊び女(め)って奴さ 声をかけてみなよ すぐについて来るぜ 掃除が必要なのさ この街はいつでも人並みに生きていく働き者たちの ためにあるのだから」 街を歩けば人がみんな振り返る そんな望みを夢みたことなかったかしら子供の頃 街じゅうにある街灯に私のポスター 小さな子でさえ私のこと知っていて呼びかけるの 「バ・イ・タ」 「ごらんよ子供たち ああなっちゃ終わりさ 奔放な暮らしの末路を見るがいい 近づくんじゃないよ 病気かもしれない 耳を貸すんじゃない 呪いをかけられるよ」 緑為す春の夜に 私は ひとりぽっちさまよってた 愛だけを望む度 愛を持たない人だけが何故よびとめるの 「ごらんよ あれがつまりごろつきって奴さ 話はホラばかり 血筋はノラ犬並み 掃除が必要なのさ この街はいつでも人並みに生きていく働き者たちの ためにあるのだから」 街じゅうにあるどんな店に入っても 誰かがきっと席をあけて招いてくれる おとぎばなし 夢は叶って 誰もが席をたつ まるで汚れた風を吸わぬために逃げだすかのように急いで 緑為す春の夜に あなたは 傷ついてさまよってた 誰からも聞こえない胸の奥のため息が 私には聞こえた 緑為す春の夜に ふたりは 凍えきってめぐりあった 与えあう何ものも残ってはいないけど もう二度と傷つかないで 耳を疑うほどに 他人(ひと)は喜んでいた 「まとめて片付く 早く旅立つがいい」 緑為す春の夜に ふたりは 凍えきってめぐりあった 与えあう何ものも残ってはいないけど もう二度と傷つかないで |
You don't know中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三・デビッド・キャンベル | 意味もない挨拶がわりのkiss あなたには記憶にも残らない 私には眠れないひと晩 思い出は宝物になったの 期待なんかしないことと固く誓ったのに心乱れて You don't know はるかに You don't know どんなに 見つめてみてもあなたは気づきもしない 窓辺の花より値打ちがない You don't know はるかに You don't know どんなに 見つめてみてもあなたは気づきもしない 何も何も You don't know この思い気づかれてはいけない 友達でいることさえなくなる 特別な素振りをしないために 特別に心は痛んでいる 誰でもない冗談さえ私のことかと怯えてしまう You don't know はるかに You don't know どんなに 見つめてみてもあなたは気づきもしない 窓辺の鳥より値打ちがない You don't know はるかに You don't know どんなに 見つめてみてもあなたは気づきもしない 何も何も You don't know |
幸せ小林幸子 | 小林幸子 | 中島みゆき | 中島みゆき | 萩田光雄 | 夢なら醒める ああいつかは醒める 見なけりゃよかったのにと言われても それでも夢が 醒めるまでのあいだ 見てたことを幸せと呼びたいわ あなたの町が 窓の向こうで 星のように遠ざかる電車で思います 幸せになる 道には二つある 一つめは願いごとうまく叶うこと 幸せになる 道には二つある もう一つは願いなんか捨ててしまうこと せんないね せんないね どちらもぜいたくね せんないね せんないね これからどうしよう 幸せになりたいね 旅の途中の ああ雪降る駅で なぜ降りてしまったのかわからない あなたは来ない 追いかけては来ない 当たり前ねと小さく笑います 急ぎ足では 遠ざかれない 雪の粒より小さな夢をまだ見てるわ 幸せになる 道には二つある 一つめは願いごとうまく叶うこと 幸せになる 道には二つある もう一つは願いなんか捨ててしまうこと せんないね せんないね どちらもぜいたくね せんないね せんないね これからどうしよう 幸せになりたいね 幸せになる 道には二つある 一つめは願いごとうまく叶うこと 幸せになる 道には二つある もう一つは願いなんか捨ててしまうこと せんないね せんないね せんないね せんないね 幸せになりたいね |
永遠の嘘をついてくれポルノグラフィティ | ポルノグラフィティ | 中島みゆき | 中島みゆき | TASUKU・ポルノグラフィティ | ニューヨークは粉雪の中らしい 成田からの便はまだまにあうだろうか 片っぱしから友達に借りまくれば けっして行けない場所でもないだろうニューヨークぐらい なのに永遠の嘘を聞きたくて 今日もまだこの街で酔っている 永遠の嘘を聞きたくて 今はまだ二人とも旅の途中だと 君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ 永遠の嘘をついてくれ なにもかも愛ゆえのことだったと言ってくれ この国を見限ってやるのは俺のほうだと 追われながらほざいた友からの手紙には 上海の裏街で病んでいると 見知らぬ誰かの下手な代筆文字 なのに永遠の嘘をつきたくて 探しには来るなと結んでいる 永遠の嘘をつきたくて 今はまだ僕たちは旅の途中だと 君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ 永遠の嘘をついてくれ 一度は夢を見せてくれた君じゃないか 傷ついた獣たちは最後の力で牙をむく 放っておいてくれと最後の力で嘘をつく 嘘をつけ永遠のさよならのかわりに やりきれない事実のかわりに たとえくり返し何故と尋ねても 振り払え風のようにあざやかに 人はみな 望む答えだけを聞けるまで尋ね続けてしまうものだから 君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ 永遠の嘘をついてくれ 出会わなければよかった人などないと笑ってくれ 君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ 永遠の嘘をついてくれ 出会わなければよかった人などないと笑ってくれ |
進化樹中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 高い空 腕を伸ばして どこまでも咲こうとした めぐりあわせの儚(はかな)さに まだ気づきもせず 幾億年歩き続けて すがた貌(かたち)は変わっても 幾億年傷を抱えて 明日(あした)こそはと願っても 誰か教えて 僕たちは今 ほんとうに進化をしただろうか この進化樹の 最初の粒と 僕は たじろがずに向きあえるのか ことづては託(たく)されてゆく 面影は偲(しの)ばれてゆく けれど世代の7つ8つ過ぎれば 他人 踏み固めた道も薄れて また始めから荒れ野原 人はなんて幼いのだろう 転ばなければわからない 誰か聞かせて 遥(はる)か昔へ 僕は 何を置いて来たのだろう 何も知らずに 僕はひとりだ この樹の根は 何処(どこ)に在(あ)ったのだろう 人はなんて幼いのだろう 転ばなければわからない 誰か教えて 僕たちは今 ほんとうに進化をしただろうか この進化樹の 最初の粒と 僕は たじろがずに向きあえるのか 何も知らずに 僕はひとりだ この樹の根は 何処(どこ)に在(あ)ったのだろう |
月迎え中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 月を迎えに出かけませんか 部屋を抜けておいでなさい 月は意外と今の季節にとても近くに降りてくる 何かが足元をすり抜けて走る 生き物が足元くすぐって逃げる 見覚えがあるでしょう 自分の影だもの 寝巻と裸足で丘の上に着けば 先ゆく影が くるり振り返るよ 月を迎えに出かけませんか 部屋を抜けておいでなさい 月を迎えに出かけませんか 身体抜けておいでなさい 月の光は傷にしみない 虫の背中も痛まない 月は山の縁(へり)を離れたときから 少しずつふやけて空いっぱいになる さわってみたかった かじってみたかった 同んなじ望みで月を見上げるのは 隣の谷から来た 小さいカナヘビ 月を迎えに出かけませんか 身体抜けておいでなさい |
忘れな草をもう一度中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | ふいに聞いた 噂によれば 町はそろそろ 春のようです 君のいない 広い荒野は いつも今でも 冬というのに 君の町は晴れていますか 花の種は 育ちましたか 僕はここで 生きてゆきます 未練な手紙になりました 忘れな草もう一度ふるえてよ あの人の思い出を抱きしめて 忘れな草もう一度ふるえてよ あの人の夢にとどけ 春や夏や秋があるのは しあわせ行きの 駅の客です 君を乗せた 最後の汽車が 消えた荒野は 長い冬です 君は今も咲いていますか 誰のために咲いていますか 僕はここで 生きてゆきます 未練な手紙になりました 忘れな草もう一度ふるえてよ あの人の思い出を抱きしめて 忘れな草もう一度ふるえてよ あの人の夢にとどけ 君は今も咲いていますか 誰のために咲いていますか 僕はここで 生きてゆきます 未練な手紙になりました 忘れな草もう一度ふるえてよ あの人の思い出を抱きしめて 忘れな草もう一度ふるえてよ あの人の夢にとどけ | |
産声中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 小林信吾・瀬尾一三 | 忘れてきたもの何かある 捨て去ってきたもの何かある どれも都合(たや)良(す)く消え去りはしない どれも都合(たや)良(す)く呼び戻せるはずもなくて 誰かが私に問いかける 何びとであるか問いかける 聞きたい答は既(すで)に決まってる 私が属する国の名を聞きたがる 「産まれは何処(どこ)の国」 「心は何処(どこ)の国」 それだけで聞き終える 何もかも聞き終える 誰か私のために あの歌を歌ってください まだ息をするより前の 産まれながら知っていた歌を 誰か私のために あの歌を歌ってください 産まれくる総ての人が 習いもせず歌える同じ歌 忘れてきたもの何かある 捨て去ってきたもの何かある どれも都合(たやす)良く消え去りはしない どれも都合(たやす)良く呼び戻せるはずもなくて もう一度産まれることが もう一度あったとしても 時は戻らない 続きを編むだけ かなうなら あなたと 私が産まれた日 心が産まれた日 それと知ることもなく過ぎてきたあの日々を 誰か私のために あの日々を教えてください 何度でも歌は始まる 始まりの音が思い出せたら 忘れてきたもの何かある 捨て去ってきたもの何かある どれも都合(たやす)良く消え去りはしない どれも都合(たやす)良く呼び戻せるはずもなくて |
背広の下のロックンロール中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三・中村哲 | うまく化けてるね 見分けがつかない程に 静かな人に見えるよ どこから見ても たぎる怒り たぎる願い 抱え込んで たくし込んで ネクタイで首をしめて 荒くれをつなぎとめても 革靴に足を詰めて さすらいをつなぎとめても 背広の下のロックンロール 誰に見せる為じゃない 己れの為だ 背広の下のロックンロール 誰に見せる為じゃない 己れの素顔見るロックンロール 見破られないね その笑顔からは悲しみを 見破られないね その目つきからは悔しさを 100のうちの99まで譲ったなら 何が残る 右肩に愛を乗せて 足どりが遅くなっても 左肩に国を乗せて 足どりが遅くなっても 背広の下のロックンロール 誰に見せる為じゃない 己れの為だ 背広の下のロックンロール 誰に見せる為じゃない 己れの素顔見るロックンロール 過ぎ去りし無謀を 惜しむ幼な馴染みよ 全力で駆け抜ける 人生のバイクが見えないか 右肩に愛を乗せて 足どりが遅くなっても 左肩に国を乗せて 足どりが遅くなっても 背広の下のロックンロール 誰に見せる為じゃない 己れの為だ 背広の下のロックンロール 誰に見せる為じゃない 己れの素顔見るロックンロール 背広の下のロックンロール 誰に見せる為じゃない 己れの為だ 背広の下のロックンロール 誰に見せる為じゃない 己れの素顔見るロックンロール WOO, 誰も気付かないさ WOO, 誰も気付かないさ |
夜風の中から中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | エジソン | 夜風の中から お前の声が おいらの部屋まで 飛んでくる 忘れてしまった 証拠のように 笑っているわと 見せつける 浮気でやくざな 女が今夜どこで どうしていようと 知った事じゃないが けれどそこいらは おいらが遠い昔 住んでた路地だと お前は知らぬ そこにはお前を そんなにいつも 笑わす何かが 落ちているか おいらの顔など 見たくもないと 夜風に手紙を 書いてくる 浮気でやくざな 女が今夜どこで どうしていようと 知った事じゃないが けれどそこいらは おいらが遠い昔 住んでた路地だと お前は知らぬ うらぶれ通りで お前が雨に ふるえているから 眠れない そこから曲がって 歩いた右に 朝までやってる 店があるぜ 浮気でやくざな 女が今夜どこで どうしていようと 知った事じゃないが けれどそこいらは おいらが遠い昔 住んでた路地だと お前は知らぬ けれどそこいらは おいらが遠い昔 住んでた路地だと お前は知らぬ |
南三条中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 地下鉄の海へ流れ込む人の流れに身をまかせ 今日も流れゆく 流れゆく心のぬけがら 互いに誰もがまるで人のいない砂漠をゆくように うまくすり抜けてすり抜けて触れあわず流れゆく 突然袖引かれ見れば 息をきらしてる笑顔 なんてなつかしい、と汗かいて 忘れたい忘れないあの日の女 南三条泣きながら走った 胸の中であの雨はやまない 南三条よみがえる夏の日 あの街並はあとかたもないのに 流れてゆく人の流れ何ひとつも知らなくて ただ二人は親しそうに見えるだろう 会いたかったわ会いたかったわと無邪気はあの日のまま 会いたくなんかなかったわ私は急ぐふり どこまでゆくのと 背中で眠る赤子を揺りあげながら 私ふけたでしょうあなたより年上みたいねと なにも気づいてないのね 今もあの日と同じね もしもあなたなんか来なければ 今もまだ 私たち続いたのに 南三条泣きながら走った 胸の中であの雨はやまない 南三条よみがえる夏の日 あの街並はあとかたもないのに ほんとは違うわかっているの私と切れて後のことだと でも憎まずにはいられなかったの この人なのよと呼び寄せた男に心当たりはなく そんなはずはないあの人と幸せになったはず 戸惑う私に気づいて教える屈託のない声で あなたの知ってるあの人とは間もなく切れたわと そんなこと知らなかった 彼といると思ってた ずっと憎んで来た無駄な日々返してと 何を責めればいいの 南三条泣きながら走った 胸の中であの雨はやまない 南三条よみがえる夏の日 あの街並はあとかたもないのに 許せないのは許せなかったのは あの日あいつを惚れさせるさえできなかった自分のことだった | |
あなたでなければ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三・中村哲 | 見間違えるなんてはずは ありえないと思うんです 聞きそびれるなんてはずは ありえないと思うんです 馴染んだあなたのことぐらい わかりきったつもりでした 見慣れたあなたの肌ぐらい 思い出せるつもりでした その肌は誰のもの その声は誰のもの 知らない人を見るようで心もとなくなるけれど あなたでなければイヤなんです あなたでなければ駄目なんです 似たような人じゃなくて 代わりの人じゃなくて どうしてもあなたにいてほしいんです そうです出会った日のあなたとも ほんの昨日のあなたとも 違うあなたになれるんですね 人は変わってゆくんですね そうよね変わらないつもりでいた私だって 変わるんですよね どうせ変わってゆくものなら あなたと一緒に変わりたい その爪は誰のもの その文字は誰のもの あなたを1から覚えなきゃ 私を1から言わなきゃね あなたでなければイヤなんです あなたでなければ駄目なんです 似たような人じゃなくて 代わりの人じゃなくて どうしてもあなたにいてほしいんです 海を見ていたせいかしら はるか見ていたせいかしら あなたの目に映る世界に私がいないようで 海を憎んだ あなたでなければイヤなんです あなたでなければ駄目なんです 似たような人じゃなくて 代わりの人じゃなくて どうしてもあなたにいてほしいんです あなたでなければイヤなんです あなたでなければ駄目なんです |
蒼い時代中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 蒼い時代のことやから忘れてやってくださいと あなたの親に謝られても 何のことかわからないわ 蒼い時代のただなかで私たちは互いに 過去も未来もないことにして固く抱きあったね 正しくても間違いでもかまわなかった あなたといることだけしか思わなかった 蒼い時代のことやから忘れてやってくださいと あなたの親が頭を下げる 私は陽だまりを見る あんな昔の約束をあなたが覚えていたなんて 驚きました 私はとうに今の暮らしに変わっています あなたと同じ目元がうるんだように安らぐ ガラスの中に私は見てる遠い陽だまりの日々 正しくても間違いでもかまわなかった あなたといることだけしか思わなかった 蒼い時代のことなんか幻でした 約束は信じてなんかいませんでした これで良かったのよね |
断崖―親愛なる者へ―中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 福井峻 | 風は北向き 心の中じゃ 朝も夜中も いつだって吹雪 だけど 死ぬまで 春の服を着るよ そうさ 寒いと みんな逃げてしまうものね、みんなそうさ 走り続けていなけりゃ 倒れちまう 自転車みたいな この命転がして 息はきれぎれ それでも走れ 走りやめたら ガラクタと呼ぶだけだ、この世では 冷えた身体を 暖めてくれ すがり寄る町に 住む人とてなく 扉をあけて 出てくる人は 誰も今しも 旅に出る仕度、意気も高く 生きてゆけよと 扉の外で 手を振りながら 呼んでる声が聞こえる 死んでしまえと ののしっておくれ 窓の中 笑いだす声を 聞かすくらいなら、ねぇ、おまえだけは 生きる手だては あざないものと 肩をそらして 風を受けながら いま 崩れゆく 崖の上に立ち 流し目を使う 昔惚れてくれた奴に、なさけないね 風は北向き 心の中じゃ 朝も夜中も いつだって吹雪 だけど 死ぬまで春の服を着るよ そうさ 寒いとみんな逃げてしまうものね そうさ 死んでも春の服を着るよ そうさ 寒いとみんな逃げてしまうものね そうさ 死んでも春の服を着るよ そうさ 寒いとみんな逃げてしまうものね |
下町の上、山の手の下中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 下町では彼女はとびっきりの上玉 しみったれた奴らなんかまっぴらの上玉 山の手ではあいつは見くだされた皮肉屋 気取り屋たちのゲームからこぼれた皮肉屋 似合いと意外は紙一重のめぐり会い いちいち気に障るしたたかな組み合わせ 下町の上、山の手の下 下町の上、山の手の下 少しだけ油断をさせてくれ 思い出はすれ違う話せば話すほど ケンカにもならないイライラの繰り返し そして彼女は下町へあいつは山の手へ 帰りついて初めて荒野だと気がつく 下町の上、山の手の下 下町の上、山の手の下 もう一度油断をさせてくれ 下町から山の手へ電車は通わない 山の手から下町へ電車は通わない けれど彼女は山の手へあいつは下町へ 気に障る相手のもとへと歩いてゆく 下町の上、山の手の下 下町の上、山の手の下 もう一度油断をさせてくれ 下町の上、山の手の下 下町の上、山の手の下 |
愛される花 愛されぬ花中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 赤い花ゆれる 愛されてゆれる 愛されて頬そめて 恥じらっている 白い花ゆれる うつむいてゆれる 愛されることなくて 恥じらっている あの人が ただ赤い花を 生まれつき好きならば それまでだけど 愛される花も 愛されぬ花も 咲いて散るひと春に 変わりないのに 赤い花枯れる 惜しまれて枯れる 次の春次の春 待ちわびられる 白い花枯れる 音もなく枯れる 風に乗り風に乗り 遠くへ消える あの人が ただ赤い花を 生まれつき好きならば それまでだけど 愛される花も 愛されぬ花も 咲いて散るひと春に 変わりないのに あの人が ただ赤い花を 生まれつき好きならば それまでだけど 愛される花も 愛されぬ花も 咲いて散るひと春に 変わりないのに 愛される花も 愛されぬ花も 咲いて散るひと春に 変わりないのに | |
すずめ中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 告井延隆 | 別れの話は 陽のあたる テラスで紅茶を 飲みながら あなたと私の 一日の 一頁(ページ)を 読むように 別れの話を する時は 雨降る夜更けに 呼ばないで あなたと私の 一生が 終わるように 響くから 時計の中に だれかがいるの 旅立つ支度の あなた 今なら汽車に 間に合うかしら 車を さがしてくるわ 雀 雀 私の心 あなたのそばを 離れたくない なのに なのに ふざけるばかり 雀のように はしゃいでるばかり あなたにもらった パステルの 私の似顔を 捨てたいわ 焼くのはあまりに つらいから 夜の海に 捨てたいわ いつものように 手を振りながら あなたの車が消える ついでのように 見送りながら 私 いつか走りだす 雀 雀 私の心 あなたのそばを 離れられない 呼んで 呼んで 雀のように あなたのあとを 追いかけてゆくの 雀 雀 私の心 あなたのそばを 離れられない 呼んで 呼んで 雀のように あなたのあとを 追いかけてゆくの |
テキーラを飲みほして中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | おまえの惚れた あの女を真似て 使い古しの女っぽさ あたしも染まってみた おまえの惚れた 相手が変わるたび あたしも次々変わったわ 悪魔でも天使でも 6年目ね 待てと言われもせず 今夜聞く風の噂 身を固めるんだってね テキーラを飲みほして テキーラを飲みほして 短かった幻の日々に こちらから Say Good Bye おまえの歩く そのとおりに Goin' Down 街はいくらでも おちぶれるやり方の見本市 ふたりで同じ ひとつ穴のむじな 腐れ縁と呼ばれたかったわ 地獄まで落ちてでも 6年目ね 待てと言われもせず 今夜聞く風の噂 身を固めるんだってね テキーラを飲みほして テキーラを飲みほして 短かった幻の日々に こちらから Say Good Bye | |
あなたが海を見ているうちに中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 安田裕美 | あなたが海を見ているうちに 私 少しずつ遠くへゆくわ 風が冷たくならないうちに 私 もうすぐ そこは国道 風は夕風 心を抜けて 背中を抜けて あなたへ帰る 忘れないでね 忘れたいんだ 言えない言葉 背中から背中へ だれか 車で待ってるみたいな 少し気取った 甘い足どりは せめて最後の 私のお芝居 どこまで行けば バスが来るのかしら 遠いうしろで 車の音がすると あなたが呼んで くれたのかと思って わざと少しだけ急ぎ足になる 追い越してゆく ふたりづれ フェアレディ こんな海辺に するんじゃなかった いいかげんな 街ならよかった 持ったサンダル わざと落として もう一度だけ ふり返りたいけれど きっと あなたは もういないから ふり返れない 国道 海づたい |
流浪の詩中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | エジソン | さあママ 町を出ようよ 激しい雨の夜だけど 仕度は 何もないから はだしでドアをあけるだけ 形見になるようなものを 拾うのは およし 次の町では そんなものは ただ邪魔になるだけ いつもこうなることぐらい わかりきってるものだから 必ず町で一番 暗い酒場で ママは待つ こんどは西へ行こうか それとも南 愚痴はあとから聞いてあげるから 今は泣かないで 東の風が吹く頃 長距離バスが乗せて来た あの人の黄色いジャケツ それから先は おきまりどおりに家をとび出した 遠い遠い昔のこと 何度も 人違いをしたわ あの人には めぐり逢えず 旅から旅をゆく間に 顔も忘れてしまってた それでも 旅を忘れて 悲しみを捨てて ひとつ 静かに暮らしてみるには わるくなりすぎた いつか東風の夜は あたしの歌を聴くだろう 死んでも 旅をつづける 女の歌を聴くだろう 片手にママと名付けた 黒猫を抱いて 暗い夜道で風を呼んでいる 声を聴くだろう 東の風は いつでも 長距離バスを乗せて来る あの人の黄色いジャケツ それから先は おきまりどおりに 家をとび出した 遠い遠い昔のこと さあママ 町を出ようよ 激しい雨の夜だけど 仕度は 何もないから はだしでドアをあけるだけ 形見になるようなものを 拾うのは およし 次の町では そんなものは ただ邪魔になるだけ 東の風が吹く頃 長距離バスが乗せて来た あの人の黄色いジャケツ それから先は おきまりどおりに家をとび出した 遠い遠い昔のこと 風は東風 心のままに いつか 飛んで飛ばされて 砕け散るまで だから 風は東風 心のままに いつか 飛んで飛ばされて 砕け散るまで |
遍路中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | はじめて私に スミレの花束くれた人は サナトリウムに消えて それきり戻っては来なかった はじめて私が 長い長い手紙書いた人は 仲間たちの目の前で 大声で読みあげ 笑ってた 私がまだ 一人旅に憧れてた頃 もう幾つ目の 遠回り道 行き止まり道 手にさげた鈴の音は 帰ろうと言う 急ごうと言う うなずく私は 帰り道も とうになくしたのを知っている はじめて私に 甘い愛の言葉くれた人は 私が勤めた店に 前借りに現われ雲隠れ はじめて私に 笑い顔がいいと言った人は あれは私の聞き違い 隣の席の娘あての挨拶 もう幾つ目の 遠回り道 行き止まり道 手にさげた鈴の音は 帰ろうと言う 急ごうと言う うなずく私は 帰り道も とうになくしたのを知っている はじめて私に 永遠の愛の誓いくれた人は ふたりで暮らす家の 屋根を染めに登り それっきり はじめて私に 昔は忘れろと言った人は 今度は 彼の 人違い あまりに誰かを待ちすぎたあげくに もう幾つ目の 遠回り道 行き止まり道 手にさげた鈴の音は 帰ろうと言う 急ごうと言う うなずく私は 帰り道も とうになくしたのを知っている | |
海鳴り中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 海鳴りが寂しがる夜は 古い時計が泣いてなだめる 遠く過ぎて行った者たちの 声を真似して 呼んでみせる 覚えてるよ 覚えてるよ この足元で はしゃいでいたね 覚えてるよ 覚えてるよ 時計だけが 約束を守る 海鳴りよ 海鳴りよ 今日も また お前と 私が 残ったね 海鳴りよ 海鳴りよ 今日も また お前と 私が 残ったね 見てごらん 今歩いてゆく あんな ふたりを 昔みたね そして 今日は 明日は 誰が 私の ねじを 巻いてくれるだろう 忘れないで 忘れないで 叫ぶ声は 今も 聞こえてる 忘れないよ 忘れないよ 時計だけが約束を守る 海鳴りよ 海鳴りよ 今日もまた お前と 私が 残ったね 海鳴りよ 海鳴りよ 今日もまた お前と 私が 残ったね | |
シュガー中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | スパンコールと羽根飾りをつけて 今夜もあたしの出番が来る ありえないような お伽の駅から 今夜も 男たち 旅立ってゆく 二文字 砕けた 呼び込みのネオンは おかげで 故郷のつづりと似てしまった 霧の深い夜は 大好きよ 5m先に あの日の夢たちが 映画みたいに映る 夢は57セント 1度足を上げる値段 夢から夢へ綱渡り SUGAR SUGAR 砂糖菓子 A.M.3時までには 迎えに行かなきゃね あの児の夜泣きする声が 聞こえて来る 預けっぱなしで なつかない瞳が あいつとそっくりに あたしをさげすむわ 夢は57セント 1度足を上げる値段 胸から胸へ綱渡り SUGAR SUGAR 砂糖菓子 欲しかったものは 手に入れたわ 何もかもさ ほら こんなに光ってる 靴もネックレスも 人生は 2番目の夢だけが叶うものなのよ ほら だって あの人はあたしに残らない 隣の店から 風に乗って流されて来る 油の匂いで 胸やけがするわ スポンジのようなパンを 水で喉に押し込んで 今夜も 極楽へ 踊り出してゆく 夢は57セント 1度足を上げる値段 ここから どこへ まだゆける SUGAR SUGAR 砂糖菓子 夢は57セント 1度足を上げる値段 ここから どこへ まだゆける SUGAR SUGAR 砂糖菓子 |
バス通り中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 萩田光雄 | 昔の女を だれかと噂するのなら 辺りの景色に気をつけてからするものよ まさかすぐ後ろの ウィンドウのかげで いま言われている 私が 涙を流して すわっていることなんて あなたは 夢にも思っていないみたいね バスは雨で遅れてる 店は歌が 止まってる ふっと聞こえる 口ぐせも 変わらないみたいね それがつらいわ 時計をさがして あなたが店をのぞくまで 私は無理して 笑顔になろうとしてる 古びた時計は 今でも 昔のように あなた待ちわびて 十時の歌を歌いだす 小指をすべらせて ウィンドウをたたく ねえ 一年半遅刻よ あの日はふたりの時計が違ってたのよね あなたはほんとは待っていてくれたのよね バスは雨で遅れてる 店は歌が流れだす 雨を片手でよけながら 二人ひとつの上着 かけだしてゆく ため息みたいな 時計の歌を 聴きながら 私は ガラスの指輪をしずかに落とす |
ひまわり“SUNWARD”中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | あの遠くはりめぐらせた 妙な柵のそこかしこから 今日も銃声は鳴り響く 夜明け前から 目を覚まされた鳥たちが 燃え立つように舞い上がる その音に驚かされて 赤ん坊が泣く たとえ どんな名前で呼ばれるときも 花は香り続けるだろう たとえ どんな名前の人の庭でも 花は香り続けるだろう 私の中の父の血と 私の中の母の血と どちらか選ばせるように 柵は伸びてゆく たとえ どんな名前で呼ばれるときも 花は香り続けるだろう たとえ どんな名前の人の庭でも 花は香り続けるだろう あの ひまわりに訊きにゆけ あのひまわりに訊きにゆけ どこにでも降り注ぎうるものはないかと だれにでも降り注ぐ愛はないかと たとえ どんな名前で呼ばれるときも 花は香り続けるだろう たとえ どんな名前の人の庭でも 花は香り続けるだろう たとえ どんな名前で呼ばれるときも 花は香り続けるだろう たとえ どんな名前の人の庭でも 花は香り続けるだろう |
幸福論中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 今夜泣いてる人は 僕一人ではないはずだ 悲しいことの記憶は この星の裏表 溢れるはずだ 他人の笑顔が悔しい 他人の笑顔が悔しい そんなことばが心を飛び出して飛び出して走り出しそうだ 笑顔になるなら 見えない所にいてよ 妬ましくて貴方を憎みかけるから プラスマイナス他人の悲しみをそっと喜んでいないか 闇が回っているよ 星を回っているよ 嗚咽を拾い集めてふくらんでふくらんで堕落してゆくよ 薄い扉を隔てて 国境線を隔てて 泣いてる時はみんな ひとりずつひとりずつ膝を抱くのだね 孤独が恐けりゃ誰にも会わないことね いい人に見えるのは 他人だからよね 生まれたばかりの子供は欲の塊 叱られそうな説ね プラスマイナス幸せの在庫はいくつ 誰が泣いて暮らせば僕は笑うだろう プラスマイナス他人の悲しみをそっと喜んでいないか | |
誰のせいでもない雨が中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 中島みゆき | 誰のせいでもない雨が降っている しかたのない雨が降っている 黒い枝の先ぽつりぽつり血のように りんごが自分の重さで落ちてゆく 誰のせいでもない夜が濡れている 眠らぬ子供が 責められる そっと通る黒い飛行機があることも すでに赤子が馴れている もう誰一人気にしてないよね 早く 月日すべての悲しみを癒せ 月日すべての悲しみを癒せ 怒りもて石を握った指先は 眠れる赤子をあやし抱き 怒りもて罪を穿った唇は 時の褥に愛を呼ぶ されど 寒さに痛み呼ぶ片耳は されど 私の裏切りは 誰のせいでもない雨が降っている 日々の暮らしが降っている もう誰一人気にしてないよね 早く 月日すべての悲しみを癒せ 月日すべての悲しみを癒せ 船は港を出る前に沈んだと 早すぎる伝令が火を止めにくる 私たちの船は 永く火の海を 沈みきれずに燃えている きのう滝川と後藤が帰らなかったってね 今ごろ遠かろうね寒かろうね 誰かあたしのあの人を救けてよと 跣(はだし)の女が雨に泣く もう誰一人気にしてないよね 早く 月日すべての悲しみを癒せ 月日すべての悲しみを癒せ 早く 月日すべての悲しみを癒せ 月日すべての悲しみを癒せ | |