青空を見たかい水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 安藤実親 | 重松岩雄 | 青空を見たかい 見たかい青空を 一日一度は しみじみと 見つめてごらんよ あの空を 机の引出し ズボンの折目 そんなのばかりを 見ていると 小さく小さく なっちゃうぞ 青空を見たかい 見たかい青空を みんなの空だぞ 僕たちの 相談相手だ あの空は 君らの悩みを 引受けますと にこにこわらって まってるぜ いばった顔など してないぜ 青空を見たかい 見たかい青空を 一日一度は のんびりと ながめてごらんよ 気が晴れる くよくよするなと はげましてるぜ まっ白い雲の ハンカチを ゆらゆらゆらゆら ふってるぜ |
艶歌水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎・原案:五木寛之 | 安藤実親 | 安藤実親 | 泣いてたまるか 泣くのはしゃくだ 泣けば喜ぶ 奴ばかり 意地が男の つっかい棒だ ぐっとこらえて 持ちあげろ 敗けて死ぬのは 死ぬよりつらい 死ぬよりつらい 俺が浮べば あいつが沈む 狭い浮世の 水の中 人を泣かせて 勝つのがいやで いきな別れを したけれど あの娘だけには わかってほしい わかってほしい 一が二になり 二が三になる 山と積め積め 一の字を 目には見えない 今日一日の 牛の歩みを くりかえし 俺も行きたい 男の舞台 男の舞台 |
大勝負 水前寺清子 | 水前寺清子 | 関沢新一 | 安藤実親 | | 一つ男は 勝たねばならぬ 二つ男は 惚れなきゃならぬ 三つ男は 泣いてはならぬ 前向け 右向け 左向け 男は三つで 勝負をかける 一つ女は 守らにゃならぬ 二つ女は だましちゃならぬ 三つ女に 溺れちゃならぬ なみ足 はや足 しのび足 男は三つで 女と生きる 一つ命は 大事に使え 二つ命は いつでも捨てろ 三つ命は 男を決める はや道 おそ道 まわり道 男は三つで 天下をつかむ |
おんなの街道水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 安藤実親 | 安藤実親 | 小股に風を はらませながら 埃も立てずに 旅をゆく うしろ姿は 浮世絵だけど 女一匹 炎の意気地 お酒に酔いたきゃ 呑めばいい 泣きたいときには 泣けばいい 泣けばいい 流れる雲も みだれる花も きまぐれ浮世の 道しるべ 情に棹さし 絆に負けて 女一匹 やさしく熱く 好いたらとことん 惚れりゃいい 冷めたらさっさと 切れりゃいい 切れりゃいい 母にはなれぬ 男はみんな 女房に母親 させたがる 惚れた弱身で 苦労を背負い 女一匹 花なら椿 吹雪の白にも 染まらずに 紅・燃える その姿 その姿 |
女の花道水前寺清子 | 水前寺清子 | 関沢新一 | 安藤実親 | 安藤実親 | どうせこの世は 男と女 一度限りの 舞台じゃないか 恋にうかれて 人情に泣いて 生きてみようか 精一杯 そこが女の 泣きどころ 滝の白糸 湯島のお蔦 芝居事とは 笑っちゃおれぬ もしやあたしの 行く花道の 幕も涙で 下りそうな そこが女の 泣きどころ 惚れた切なさ 別れた辛さ 相手が男じゃ 男が悪い なのにどうして 未練がからむ わかっているけど 止まらない そこが女の 泣きどころ |
鬼面児水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 安藤実親 | | 涙街道 左が崖で 右が地獄の 一丁目 うしろ向くなよ 横向くな 花咲く世界が 欲しければ 男は 男は 鬼になれ 傘をさしても 骨まで濡れる みれん横町 別れ雨 すがりつかなきゃ 生きられぬ 女がかわいい 花ならば 男は 男は 鬼になれ 墓に入って 目をとじるまで わかりゃしないぜ 勝ち負けは 泥をつかんで 立上る 根性次第で 夜が明ける 男は 男は 鬼になれ |
魚のロック水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 安藤実親 | | お客さん お客さん 知らない仲でも ないくせに ……… そんなに冷たい まなざしで みつめちゃ 魚が かわいそう 私の商売 魚屋で 親子五代 魚には 一方ならぬ 恩義がある そこで魚の 肩をもつ それが仁義と いうもので ひとこと言わせて もらうなら ここに並んだ この魚 生まれは アフリカ ニューギニヤ はたまた メキシコ マレーシヤ ガラスのように 澄みきった 海で育った 魚たち 身の潔白を 信じてと 心は切なく 叫べども 魚は言葉が 話せない そこで弁護の一席を 悪声ながらも つとめます お客さん お客さん 親父がお世話に なりました ……… 娘の私も よろしくと サンマが 流し目 使ってる 私の商売 魚屋で 魚の気持が よくわかる マグロは健康優良児 サワラは心も 爽やかで コチはコチコチ 努力家で いさぎのよいのが イサキなら ブリはブリブリ 怒りん坊 あわて者なら 車エビ 魚の気持が 知りたけりゃ 黙ってその目を 見ればよい 逢いタイ 見タイ 甘えタイ ホウボウさがして みたけれど コノシロこそは タラひとり サヨリになれる カレイちゃん あの娘をニシンに しておいて シイラないとは イワシない |
人生一路水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 安藤実親 | | 力に裸で 立ち向う 熱い心が 運命(さだめ)を変える どんとゆこうぜ 人生一路 俺が辛けりゃ 相手も辛い ここが性根(しょうね)の ここが性根の 据えどころ 涙は笑顔で はね返し 五年十年 その又先を 読んで苦労を 買おうじゃないか 何もないから 捨て身でゆける 夢が未来(あした)の 夢が未来の 道しるべ 迷っている間に 行き過ぎる 時を逃がさず むしゃぶりついて がまんくらべだ 人生一路 俺という人 世界に一人 人にゃ咲かせぬ 人にゃ咲かせぬ 花が咲く |
大逆転のマーチ水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 安藤実親 | 小山恭弘 | 男という字を 手のひらに書いて ペロリとなめたら ファイトが燃えるよ 一点とられても 三点とればよい 四点とられたら 八点とればよい 負けても 負けても どたんばで 若者ならば 夢をみろ 満るい逆転 ホームラン いいとこばっかり 見せてはだめよ 素顔の自分を さらけていこう 一回ふられたら 三回プロポーズ 百回ふられても 千回恋をする そらゆけ涙の 枯れるまで 女はいつも 夢をみる 炎の愛に 咲く花を 涙という字を 手のひらに書いて ペロリとなめたら 笑顔がかえるよ なんべん転んでも にっこり起きあがる ひきょうに勝つよりも 堂々負けてやれ なにくそ人生 マラソンだ いつかは君の 目の前で 大逆転を やるんだぞ |
てっぺんまごころ水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 安藤実親 | | 思いつめても とどかぬものは 恋の高嶺に 咲いた花 あんたなんかにゃ とてもじゃないが むりなことだと 云われれば よけいこの胸 もえるのさ てっぺんまごころ てっぺんまごころ おしとおせ くらい裏街 灯影の下で 母の便りを 読み返す 意地を張らずに 戻ってこいと さとすやさしい ひらがなに つもる不孝の わびを云う てっぺん涙を てっぺん涙を だれが知ろ きのう大将 きょう二等兵 かわるさだめの 浮き沈み つよいだけでは どうにもならぬ 誠だけでも 及ばない 花と茨を かきわけて てっぺん人生 てっぺん人生 よじのぼれ |
どうどうどっこの唄水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 安藤実親 | | 勝った負けたとさわぐじゃないぜ あとの態度が 大事だよ すべる ころがる立ち上る 歩く たおれるまた起きる どうどうどっこのひとり旅 俺を嘲ったあの子が今日は 泣いて救けを呼んでいる すててゆこうと思ったが 鬼にゃなれない俺なのさ どうどうどっこの人生さ おまえさんには色気がないと かわいあの娘が口惜しがる 知っているんだ 近道は だけどその手はいやなのさ どうどうどっこのひとり旅 |
どこかでありがとう水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 安藤実親 | | 道がなければ 歩けない 橋がなければ 渡れない 山がなければ 登れない 鏡がなければ うつせない なにかがあるから なにかができる やっぱり この世は ありがとう イワシの頭に ありがとう サンマの煙りに ありがとう お鍋の蓋にも ありがとう ありがとう 秋があるから 春がある 春があるから 恋がある 恋があるから 涙あり 涙があるから 忘られる なにかがどこかで つながっている やっぱり この世は ありがとう あなたの故郷に ありがとう 流れる雲にも ありがとう 広場のブランコ ありがとう ありがとう 夢があるから 生きられる 生きているから からみあう からみあうから 火ともえる もえれば答えも 生まれるさ なにかがあるから なにかができる やっぱり この世は ありがとう けんかの友達 ありがとう 買物籠にも ありがとう 爪切り鋏に ありがとう ありがとう |
にんげんどっこの唄水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 安藤実親 | 安藤実親 | 涙ながして 泣くひとよりも こらえて笑う ひとが好き 若い身だもの 花だもの 二度や三度で やめられましょうか 一から十まで やってみて アやってみて それでもだめなら あきらめる とめてくれるな 自分のからだ 自分の鞭(むち)で 叩(たた)きたい 君はだめだと 云われても 行ってみなけりゃ あきらめられぬ 一から十まで やってみて アやってみて それでもだめなら あきらめる 昨日情に おぼれてしずみ 今夜は酒に しがみつく 嘘もつけない 男には 生きてゆくのも 楽ではないが 一から十まで やってみて アやってみて それでもだめなら あきらめる |
春の華水前寺清子 | 水前寺清子 | 里村龍一 | 安藤実親 | 丸山雅仁 | 一つ消えても また一つ 夢は天から 降りてくる 今は悲しく 辛いけど 笑顔でいれば 春は来る 我慢辛棒 命の華だ 道をひと筋 間違えりゃ 昇る朝日も 遅くなる 一勝二敗の 人生で 私はいつも 二番だよ 雨よふれふれ 私の春に 夢があったね あの頃は みんな貧しい 世の中で 昭和時代を 生き抜いた 意地も根性も 一本だ 花よ泣くなよ こころは春だ |
柔の道水前寺清子 | 水前寺清子 | 関沢新一 | 安藤実親 | | 君ならどうする どうして守る 男は一生 賭けてみる 業じゃ勝てない 心の敵に 面と向って 俺は立つ そこに柔の道がある 愛しい女だと 思っています 口には出さない つもりです 花に背を向け 黒帯しめる 柔ばかとは よう言うた 何も知らない そのくせに 本当の強さは 力じゃないよ 魂入れなきゃ ただの屑 負けておぼえた 涙の苦さ 勝った時こそ 思い出せ そこに柔は生きている |
男の街道島津亜矢 | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 安藤実親 | | 富士のお山を 枕に当てて 足をのばせば 御前崎 月を抱きしめ 寝返りうてば 遠くきこえる 遠州灘の 波が波が男の 子守唄 義理が通れば 情けがよける よける情けに 用はない 人を束ねる 次郎長よりも 八方破れの 石松気質 馬鹿が馬鹿が俺らの 旗印 夜討ち朝駆け 命もかけて やると決めたら どこまでも 通いつづけて 九十九日 冬に花咲く あの山茶花の 紅の紅の意気地が 俺の色 |
寿三杯船島津亜矢 | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 安藤実親 | | 一番船には 親が乗り 三番船には 孫が乗り 中の船には おまえとおれが 紋付き 留袖 晴れ姿 よーいさよいこら よーいとさっさ めでためでたの 寿上り船 一番船には 富士の山 三番船には こもかぶり 中の船には 鶴亀乗せて 七福神も ほろ酔いで よーいさよいこら よーいとさっさ 飲めや歌えの 寿揃い船 一番船には 夢を乗せ 三番船には ど根性 中の船には 度胸を乗せて ジャンジャカしぶきを かき分けて よーいさよいこら よーいとさっさ 明日へ旅立つ 寿祝い船 |
歩島津亜矢 | 島津亜矢 | 関沢新一 | 安藤実親 | | 肩で風きる 王将よりも 俺は持ちたい 歩のこころ 勝った負けたと 騒いじゃいるが 歩のない将棋は 負け将棋 世間歩がなきゃ なりたたぬ あの娘いい娘だ 離れもせずに 俺を信じて ついてくる みてろ待ってろ このまますまぬ 歩には歩なりの 意地がある いつかと金で 大あばれ 前に出るより 能なし野郎 吹けば一番 飛ぶだろう だけど勝負は 一対一よ 王将だろうと 何だろと 後にゃひかない 俺のみち |
伊豆なさけ笹みどり | 笹みどり | 池田充男 | 安藤実親 | 池多孝春 | 逢うなら隠れた 湯やどがいいと うれしい知らせを くれたひと ぬれて来たのよ 伊豆山(いずさん)しぐれ 罪の恋坂 ゆきどまり 抱いてください あなたの私です 人目を気にせず 落合橋(おちあいばし)で 約束かわせる 仲ならば ゆびをつないで 歩けるものを はなれたくない やど帳の 妻という字の 小さな悲しさよ 湯あがりなさけの 盃ほせば いつしかほどよく 酔わされて 一と夜どまりが 三日にかわる 瀬音なつかし 藤木川 ゆめに目覚めて あなたをたしかめる |
お駒雪化粧笹みどり | 笹みどり | 水木れいじ | 安藤実親 | 佐伯亮 | 蝶よ花よと もてはやされた そんな昔が 懐かしい 器量ばかりで 実らぬ花か お駒うす紅 黄泉路(よみじ)の旅化粧 恋とのれんの 両天秤じゃ しょせん渡れぬ 憂き世川 人目忍んだ 閨(ねや)の灯(ひ)も 浮いた浮いたの 夢も消え 今日は罪の瀬 おぼれ舟 才三(さいざ)ひとりと こころに決めて 解いた十九の 初島田 誰の筋書(すじ)やら からくり芝居 お駒なみだで 爪びく 三味の弦(いと) (セリフ) もう想い残すことなんて あるもんか みれんも無い… 怨みも無い… この世のことは 水に流して むこう岸 あの人が…あの人が…きっと私を 待っているからね 誰に見せましょ 女の意地を わかれ絵すがた 黄八丈 これが この世の見おさめ橋に… お駒いのちか ひとひら春の雪 |
女の絶唱笹みどり | 笹みどり | 関沢新一 | 安藤実親 | | そんなに私が わるいでしょうか 来る日来る日も 泣くことばかり いえいえ 貴方は貴方は 知っている それを信じて 生きてゆきます どこまでも 冷たいうわさも 辛抱します 後指なら さされもします いえいえ 女の女の しあわせは 夢で見るより もっと遠くの 星にある 泣こうと思えば いつでも泣ける 何もないふり するのはつらい いえいえ 私は私は 待っている いつかとけます 母と呼ばれる あの声を |
恋に拍手をこまどり姉妹 | こまどり姉妹 | 関沢新一 | 安藤実親 | | 恋に…… 恋に拍手を 恋をするのは 誰でもするが 下手な遊びは けがのもと うまくやったら 玉のこし 恋は気まぐれ 風まかせ ハア やってみて泣いてみて 恋はそれでも アア いいものよ 恋に…… 恋に拍手を 風にいやよと スネてたくせに いつか咲いてる 恋の花 お医者さまでも さじ投げる 恋は異なもの 味なもの ハア やってみて泣いてみて 恋はそれでも アア いいものよ 恋に…… 恋に拍手を 好きになったら 一にも二にも 押して通すが 勝負だよ 金や名誉は 二の次で 恋に上下の くらいなし ハア やってみて泣いてみて 恋はそれでも アア いいものよ |
男の炎情(ほのお)弘月英太朗 | 弘月英太朗 | 池口恵觀 | 安藤実親 | | 空に火を噴く 山みれば 胸がまっ赤に 燃えたぎる やる気 負けん気 男じゃないか さつま生れの ど根性 みせてやろうか 男の炎情 度胸決めたら この命 人のためなら くれてやる 男一代 正義の人生を わき目振らずに つき進む どんと咲かせる 男の炎情 どうせこの世は 一度きり 生きた証拠が 何になる 野暮なご意見 今更無用 伊達に持たない 心意気 情け火の国 男の炎情 |
二代船弘月英太朗 | 弘月英太朗 | 池口恵顴 | 安藤実親 | 佐伯亮 | 陸へ上がった おやじの後を 継いで乗り出す 二代船だよ 漁師稼業の きびしさつらさ 何んの怖かろ 恐れはしない 揺れる舳先に 揺れる舳先に 陽がおどる 目指すゆくえは 嵐か時化か 度胸まかせの 木の葉船だよ 伊達にゃ染めない 赤銅色だ 燃やす斗魂 汐路の果てに 海の男の 海の男の 夢がとぶ 二百海里に いのちをかける おやじゆずりの 二代船だよ 風にはためく 大漁旗を 待つは港の 妻子の笑顔 胸に抱きしめ 胸に抱きしめ 波を蹴る |
男飛車北島三郎 | 北島三郎 | 関沢新一 | 安藤実親 | | 何かあったら すぐ飛んでくぜ それが自慢の 男飛車 俺がやらなきゃ 誰がやる 誰がやる 時代おくれと 笑われようが 道理を外さぬ 男でいたい あとの祭りじゃ 洒落にもならぬ 目から火を吹く 王手飛車 せくな嘆くな 男なら 男なら あの手この手に 奥の手胸に 悔いを残さぬ 男でいたい 俺が動けば 世間が変わる 行くぜ縦横 十字飛車 どうせ勝負は 時の運 時の運 そうと決れば 一気に夢を かけて花咲く 男でいたい |
歩 北島三郎 | 北島三郎 | 関沢新一 | 安藤実親 | | 肩で風きる 王将よりも 俺は持ちたい 歩のこころ 勝った負けたと 騒いじゃいるが 歩のない将棋は 負け将棋 世間歩がなきゃ なりたたぬ あの娘いい娘だ 離れもせずに 俺を信じて ついてくる みてろ待ってろ このまますまぬ 歩には歩なりの 意地がある いつかと金で 大あばれ 前に出るより 能なし野郎 吹けば一番 飛ぶだろう だけど勝負は 一対一よ 王将だろうと 何だろと 後にゃ引かない 俺のみち |
おんな雪北岡ひろし | 北岡ひろし | 木下龍太郎 | 安藤実親 | 南郷達也 | 遅れて欲しい いで湯のバスは どうして早く 来るのでしょうか あなた信じて いいですか 出掛けの宿の 約束を 傘を差しても 心に積もる わかれ湯村の おんな雪 おんな雪 舞台で泣いた 芝居のように 明日なき恋の 二人でしょうか あなた叱って くれたわね この目に嘘が あるかって 湯気を浮かべて 流れる川も 名前うれしい 春木川 春木川 別れを急かす いで湯のバスは 出逢いを連れて 来るのでしょうか あなた指折り 待ちますわ 抱かれて胸で 燃える日を 遅れようとも そのうち解ける なみだ湯村の おんな雪 おんな雪 |
夢綴り北岡ひろし | 北岡ひろし | 春日ゆき | 安藤実親 | | 恋に命が 賭(か)けられますか 愛を命と 生きられますか 恋はいつでも 儚(はかな)いものと 泣いて 愛の絆(きずな)を 切なく確かめて あなただけです ほんとよ あなただけ この世に一つの いのちと愛を 夢をみました 小さな夢を ひとりぼっちを 埋(うず)めた夢よ 寂(さみ)しすぎるわ 甘えてみたい 心 嘘(うそ)で隠(かく)して 隠してひとりごと あなただけです ほんとよ あなただけ この世に一つの いのちと愛を 逢って別れて その繰り返し だけどあなたと 夢綴(つづ)ります 抱いてください 溺(おぼ)れるほどに 激(つよ)く 燃えて炎が この身を溶かすまで あなただけです ほんとよ あなただけ この世に一つの いのちと愛を |
塩原旅情尾形大作 | 尾形大作 | 春日ゆき | 安藤実親 | | 名所たどれば 限りなく 誇り高きは 塩原町よ 春には山が 微笑みかける 夏の山から 滴る夢と 歴史を語る 箒川 ああ人の運命を さながらに 六連星十一 湯の香り 鳥のさえずり 石の花 誇り高きは 塩原町よ ひずめの音に 季節が過ぎる 秋が化粧を はじめた山を みかえる滝の 艶やかさ ああ人の運命を さながらに 尽きぬ思いに 更けるやら もみじ吊り橋 その数も 誇り高きは 塩原町よ 七色八色 染めても足らず 葉音ささやく 名残の秋を 忍んで眠る 冬の山 ああ人の運命を さながらに 流れ幾筋 あるとても |
華の女道扇ひろ子 | 扇ひろ子 | 高橋直人 | 安藤実親 | | 巷(ちまた)には歌があふれ、 人の心は希望にもえていました。 光陰矢の如しと申しますが、 昭和も遠くなりました。 夢と歩いた 昭和を偲び しみじみ人生 振り返る 世間知らずが 世間の水の 苦さ噛みしめ 生きてきた 燃えて弾けて 花火のように 散るも悔いなし 女道 辛い辛抱 辛の字眺め 幸せ間近と 読んでみる 愚痴は云うまい 弱音は吐かぬ 苦労千里の 九十九折(つづらおり) 陰で励ます 情けの声が 背中後押し 女道 嬉し泣きの涙のぬくもり、 これが本当の幸福(しあわせ)というものでは ないでしょうか。 西へ沈んだ お天道様は 輝く朝陽で また昇る 泣いて生まれた この世であれば せめて笑顔の こころ歌 命いとしみ 今日から明日へ 希望(のぞみ)一筋 女道 |
夢路坂扇ひろ子 | 扇ひろ子 | 高橋直人 | 安藤実親 | 佐伯亮 | 肩を寄せあう えにしの傘で 浮世しぐれの しずくを避(よ)ける 人の情けに 手を引かれ 風雪(ふうせつ)峠も 越えられた まだまだこれから 先がある 愛もほころぶ 夢路坂 旅は道連れ このまま二人 永遠(とわ)に離れず 人生行路(こうろ) あつい思いを 三重(みえ)に巻き 結んだ帯には 花ひとつ わたしも幸せ 咲かせます 辿(たど)る陽溜(ひだま)り 夢路坂 寒さ凌(しの)ぎの 重ね着よりも 交(かわ)す笑顔で ぬくもる心 冬の暦を めくったら やさしく迎える 春の風 まだまだこれから 先がある 明日へひとすじ 夢路坂 |
いっぽんどっこの唄大江裕 | 大江裕 | 星野哲郎 | 安藤実親 | 伊戸のりお | ぼろは着てても こころの錦 どんな花より きれいだぜ 若いときゃ 二度ない どんとやれ 男なら 人のやれない ことをやれ 涙かくして 男が笑う それがあの娘にゃ わからない 恋だなんて そんなもの いいじゃないか 男なら なげた笑顔を みておくれ 何はなくても 根性だけは 俺の自慢の ひとつだぜ 春が来りゃ 夢の木に 花が咲く 男なら 行くぜこの道 どこまでも |
いっぽんどっこの唄一条貫太 | 一条貫太 | 星野哲郎 | 安藤実親 | 伊戸のりお | ぼろは着てても こころの錦 どんな花よりきれいだぜ 若いときゃ 二度ない どんとやれ 男なら 人のやれない ことをやれ 涙かくして 男が笑う それがあの娘にゃ わからない 恋だなんて そんなもの いいじゃないか 男なら なげた笑顔を みておくれ なにはなくても 根性だけは 俺の自慢のひとつだぜ 春が来りゃ 夢の木に 花が咲く 男なら 行くぜこの道 どこまでも |
北の星出雲光一 | 出雲光一 | 大澤実 | 安藤実親 | | のれんに染みた 歳月を しまう夜更けに 思い出す 修行時代に 涙こらえた失敗も 今じゃ大事な 味形見 屋台引いてた 親父の手 赤くて でかくて 痛かった 見上げた夜空に 北の星 あれほど好きな 酒なのに いつかぴたりと やめたのは 半端なりにも 一丁前に この俺が 一人立ちする 日を願う 間口二間の 店だけど 親父と 呑み合い したかった 見上げた夜空に 北の星 混み合うときは 手伝って くれるあの娘は おふくろ似 所帯持つには たとえ好きでも まだ早い ひとの娘を もらうなど 親父だったら 何と言う 少しは 楽して ほしかった 見上げた夜空に 北の星 |
夜のサングラス秋岡秀治 | 秋岡秀治 | 星野哲郎 | 安藤実親 | 南郷達也 | きらいな男の 真実よりも 惚れた男の 嘘がいい どの道 この道 女はよわい よわい女の かくれみの 気取る子悪魔 夜のサングラス 乗せられ上手な そぶりをしても 落ちる間ぎわに 目をさます どの道 この道 女はひとり ひとり守った 純情を 隠す湖 夜のサングラス あの花 この花 思えばほろり 義理がじゃまする 恋ばかり どの道 この道 女はみれん みれん涙は 見せないで 粋に別れる 夜のサングラス |