故郷は遠い空春日八郎 | 春日八郎 | 東條寿三郎 | 吉田矢健治 | 吉田矢健治 | 熱い涙に頬を濡(ぬら)し じっと見つめてる 忘れもしない 淋しいひとみ 何故にこうまで 故郷は遠い 雨の都の片隅は 片隅は 暗い嘆(なげ)きの 夢ばかり 誰が忘りょう 指を結び誓った一言(ひとこと)を 変らず今も 待ってるのやら 丁度(ちょうど)あの日も 小雨の降る夜 我慢してくれ今暫(しば)し 今暫(しば)し 胸に希望を 抱く日まで 遠い故郷の空は いつも重たいなまりいろ 想いはめぐる 幼い日ごろ どおせ戻らぬ 夢とは知れど 更けて都(みやこ)に降る雨に 降る雨に 俺もかくれて 泣いている |
ごめんヨかんべんナ春日八郎 | 春日八郎 | 伊吹とおる | 吉田矢健治 | | 待っていたのか 今日まで一人 そんなかぼそい 体で胸で そうかい そうだろう せつなかったろネ ほんとにごめんヨ かんべんナ 勝手気ままな 俺らの意地が 好きとひと言 いわせなかった そうかい そうだろう 泣きたかったろネ ほんとにごめんヨ かんべんナ 待っておいでよ 死ぬんじゃないぜ きっと俺らが 治してみせる そうかい そうだろう 淋しかったろネ ほんとにごめんヨ かんべんナ |
ごめんよかんべんナ西方裕之 | 西方裕之 | 伊吹とおる | 吉田矢健治 | 小町昭 | 待っていたのか きょうまでひとり そんなか細い からだで胸で そうかい そうだろう せつなかったろネ ほんとにごめんヨ かんべんナ 勝手気ままな おいらの意地が 好きとひと言 いわせなかった そうかい そうだろう 泣きたかったろネ ほんとにごめんヨ かんべんナ 待っておいでよ 死ぬんじゃないぜ きっとおいらが なおしてみせる そうかい そうだろう 淋しかったろネ ほんとにごめんヨ かんべんナ |
サハリンの空は遠く高英男 | 高英男 | 山北由希夫 | 吉田矢健治 | 若松正司 | サハリンの冬は別離のように長く サハリンの夏は恋に似て短い いつになったら帰れるの 異国になったあの島へ サハリンへ帰りたい サハリンへ帰りたい フレップの花の咲く頃 チエーホフの町で涙に濡れた人と チエーホフの町でもう一度逢いたい 愛はいまでも燃えている 心の中にあかあかと サハリンへ帰りたい サハリンへ帰りたい 幸せに逢えるふるさと 忘れられない いつまでも ホロナイ川のあの誓い サハリンへ帰りたい サハリンへ帰りたい この願いみのる日はいつ |
さよなら故郷さん三船浩 | 三船浩 | 東條寿三郎 | 吉田矢健治 | | ながながお世話に なりました 悲しいけれど 今日限り あなたの側を 離れます 後は何んにも 何んにも言えません さようなら ふるさとさん さようなら 涙をみせて ごめんなさい 夕焼け雲を 見るにつけ どこかに母が いるようで 胸のつぶれる つぶれる想いです さようなら ふるさとさん さようなら お便りきっと ねがいます はなれて遠く 暮らす日に 昔の歌の かずかずを どうかそれでは それではご機嫌よう さようなら ふるさとさん さようなら |
さよならも言わないで松島詩子 | 松島詩子 | 東條寿三郎 | 吉田矢健治 | | さよならも言わないで 笑顔(えがお)を見せて 思いきらせた あなたはさすが いきな男 ふり向けば ふりかえり 気まぐれなものね さよならも 言わないで さよならも言わないで つれないそぶり 胸で呼んでる わたしはしょせん やぼな女 手を振れば 手をあげて 憎らしい人ね さよならも 言わないで ふり向けば ふりかえり 憎らしい人ね さよならも 言わないで |
少年の悲しい唄バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 山北由希夫 | 吉田矢健治 | | ひとりぼっちで 裏通り 夢を爪弾く フラメンコギター アー 少年の淋しい唄は かあさん かあさんを呼ぶ 涙ちょっぴり 夜のうた 愛を求めて 今日も又 町をさまよう フラメンコギター アー 少年のかすれる声は とうさん とうさんを呼ぶ 淋しがりやの 夜のうた 唄い疲れて 夜が更けりゃ 影が泣いてる フラメンコギター アー 少年の悲しい唄は にいさん にいさんを呼ぶ 細いトレモロ 夜のうた |
白い花言葉小宮恵子 | 小宮恵子 | 星野哲郎 | 吉田矢健治 | | 蓼科山(たてしなやま)の 山蔭に 仄(ほの)かに咲いた 白い花 これを私と 思ってと 胸に飾って くれたきみ おぼえているよ いつまでも 一人静(ひとりしずか)の 花の言葉を 傾(かし)げた傘の その下で 肩ふるわせて 無くきみに せめて怨みを 言われたら 旅へ発(た)つ身も 軽かろうに 黙っておれを くるしめた 一人静(ひとりしずか)の 花の涙よ 信濃の里に 咲く花は 信濃の里で 散るさだめ 旅に荒(すさ)んだ おれよりも こころやさしい その人に 与えておくれ 迷わずに 一人静(ひとりしずか)の 花のこころを |
水仙岬小宮恵子 | 小宮恵子 | 木下龍太郎 | 吉田矢健治 | | 振り向くたびに 爪立ちすれば 足袋の鞐が 痛くなる あなたを 見送る 女 越前 水仙岬 春呼ぶ花が 咲き競うのに 私の心は 春知らず―― 女のいのち 三日に込(こ)めて 燃えて乱れた いで湯宿 別れに選んだ 女 越前 水仙岬 命を賭けた この恋だけに 大事にしたい 想い出は―― 手櫛(てぐし)でやっと まとめた髪を 風がひと吹き また解(ほど)く 未練がからまる 女 越前 水仙岬 春呼ぶ花が 咲き競うのに 私の胸は 冬つづき―― |
スペインの恋唄松島詩子 | 松島詩子 | 矢野亮 | 吉田矢健治 | | 燃えて開いた 紅(くれない)の バラの花よ ああ カルメン 刺すとげの 痛さ知れど ああ この胸を 誘う香(かお)りよ 君ともに踊らん 狂おしき ハバネラの調べに 夢をたたえて さかずきに よどむ酒か ああ カルメン メフィストの わなと知れど ああ 飲みほして 悔いぬ想(おも)いよ 君ともに語らん さめやすき 青春のよろこび ギター鳴らして セレナーデ 窓におくる ああ カルメン ドン・ホセの 運命(さだめ)知れど ああ わが命 かけし願いよ 君ともに歌わん なやましき スペインの恋唄 |
旅の燈台春日八郎 | 春日八郎 | 高橋掬太郎 | 吉田矢健治 | | どうせ波間の 渡り鳥 啼(な)き啼き行くのが 旅ならば 呼ぶな他国の 燈台あかり 男瞼が なお濡れる 海の暗さよ 夜(よ)の寒さ マストが揺れれば 身も揺れる 裂いて捨てよか 形見の写真 それで未練が 消えるなら そらを仰げば 流れ星 流れて消えれば また哀し 呼ぶなよふけの 燈台あかり 思い切る気で 行くものを |
月の嫁入り舟春日八郎 | 春日八郎 | 横井弘 | 吉田矢健治 | | 舟がゆくゆく 嫁入り舟が 祭り囃子の その中を おさななじみが 思いをこめて 打てば太鼓も 月の流れを 泣いて行く 木の実ふるふる 社(やしろ)のかげで きいた子守の 唄のかず ばちの重さを 悲しくこらえ 打てば太鼓に 浮ぶあの日の 風ぐるま 舟がゆくゆく 嫁入り舟が つらい伏目の 人のせて 月に涙を さらしたままで 打てば太鼓は 川面(かわも)三里を 流れゆく |
月夜の笛津村謙 | 津村謙 | 横井弘 | 吉田矢健治 | | 村はお祭り お山は月夜 私はぴいひゃら 笛自慢 高い櫓(やぐら)で 笛吹くときは 三里ひびいて ええ風となる 旅の一座の お下髪(さげ)の娘 紫蘇(しそ)の実かみかみ 月をみる 吹いてあげよか 故郷の唄を そばの花咲く ええ里の唄 村はお祭り こころは月夜 祭がすんだら 嫁も来る 月に横笛 浮かれて吹けば 思いばかりか ええ灯も揺らぐ |
月夜の笛ペギー葉山 | ペギー葉山 | 横井弘 | 吉田矢健治 | 小町昭 | 村はお祭り お山は月夜 私(わたし)はぴいひゃら 笛自慢 高い櫓(やぐら)で 笛吹くときは 三里(さんり)ひびいて えゝ風となる 旅の一座(いちざ)の お下髪(さげ)の娘(むすめ) 紫蘇(しそ)の実(み)かみかみ 月をみる 吹(ふ)いてあげよか 故郷(こきょう)の唄(うた)を そばの花咲く えゝ里(さと)の唄 村はお祭り こころは月夜 祭りがすんだら 嫁(よめ)も来(く)る 月に横笛 浮かれて吹けば 思いばかりか えゝ灯(ひ)も揺(ゆ)らぐ |
鳥辺山心中二葉百合子 | 二葉百合子 | 横井弘 | 吉田矢健治 | | 浮かれ囃子の 祇園の町に 誠ひとすじ 咲いた花 夢もむらさき 春待つ袖に 別れ川風 なぜに泣く 西と東に 袂を分かちゃ 結ぶあてない 恋の帯 酒に意気地の 白刃を抜けば 月の河原に 泣く千鳥 半九郎「ひく三味線は祇園町」 お染「茶屋のやま衆が色酒に」 半九郎「みだれて遊ぶ騒ぎ合い」 お染「あの面白さ見る時は」 「あゝ今更それを言うも、 愚痴でござんす。 さあ、ちっとも早よう」 半九郎「お染」 お染「半さま」 命ふたつを ひとつに寄せりゃ なんで怖かろ 死出の旅 対(つい)の晴着で 踏み出す道に 鐘が鳴る鳴る 鳥辺山 |
なみだ星大月みやこ | 大月みやこ | 山北由希夫 | 吉田矢健治 | 小町昭 | 星が泣いてる 泣いている 涙をほろり 湖に 大きくひろがる 水輪の中に 愛していると 書きながら 星が呼んでる 呼んでいる 想いをこめて 何回も 小さな光りを 夜どうし点(とも)し 面影そっと 偲ぶのか 星が消えてく 消えてゆく 夜明けの空に しょんぼりと そよならさよなら 哀しい声が かすれていつか 遠ざかる |
ひとり泣く夜のワルツ江利チエミ | 江利チエミ | 矢野亮 | 吉田矢健治 | | 花が咲いても 淋しくて 花が散ったら なお悲し 誰が私を こうさせた 夜が 夜が泣かせるの 好きと何度も 書いた文字 いつか涙で 溶けてゆく どうせ貴方にゃ とどかない 夜が 夜が泣かせるの 酔って忘れる お酒さえ 思い出させる 苦い味 胸にせつなく なぜ沁みる 夜が 夜が泣かせるの とぎれとぎれの 夢にまで 追えば遠のく じれったさ 醒めりゃやつれた 影ばかり 夜が 夜がなかせるの |
ひとり待ってるわ三条町子 | 三条町子 | 東條寿三郎 | 吉田矢健治 | | 離さないで今一度 何も言わず抱きしめて 海に青い霧が降る ゆらゆらとゆれながら 三本マストいる港 つらいけれどただ一人 泣いて待ってるわ 望むままになるのなら 別れないで暮したい 暗い船の灯がともる ゆらゆらと頬寄せて 三本マストいる港 さよならまた来てね じっと待ってるわ 忘れないで 消さないで 強い胸にいつまでも 海のむせび寄せてくる ゆらゆらと霧の中 三本マストいる港 思い出して変らずに 一人待ってるわ |
深川しぐれ橋鏡五郎 | 鏡五郎 | 松井由利夫 | 吉田矢健治 | | 帯の結び目 逆手で締めて 霧をひと吹き 潔め酒 情け着流し 男の道は 胸に三寸 ぶちこんだ 義理の楔が 義理の楔が 守り札 (セリフ)生きるのも けじめ 死ぬのも けじめ けじめだけはきっちりとつけて 男の道を歩いて行こうと思っております 男いのちの 観音開き 好いた惚れたじゃ 閉じられぬ 酒の力を 借りてじゃないが すがる片袖 ふりはらい 涙ひとつぶ 涙ひとつぶ 反古にする (セリフ)涙は瞼でとめて 言いたいことは呑みこんで それでいいんだ それがあいつのあいつのためなんだ 一度かぎりで 二度ない浮世 濡れりゃ躓く 戻り雨 花は散るから その実が残る 意地のけじめは きっちりと つけて辰巳の つけて辰巳の しぐれ橋 |
船漕ぎ歌バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 山北由希夫 | 吉田矢健治 | | 揺れる舳先(へさき)を 朝日に向けて 歌で漕(こ)ぎ出す あの島へ ニシン来るときゃ ホーホラ ホイ 海の鱗(うろこ)の 波が立つ ホーホラ ホーホイ ホーホラ ホーホイ この岬かわせば まだ岬やござる イヤサイ ホーホイ ホーホラ ホーホイ ホーホラ ホーホイ 赤い夕陽の あの浜あたり さぞや待つだろ 恋女房 ニシンみやげに ホーホラ ホイ 櫂(かい)を漕ぐ手に 光る汗 |
故郷はいいなァ小宮恵子 | 小宮恵子 | 矢野亮 | 吉田矢健治 | | あの山も この川も みんな昔と そのまゝに 迎えてくれる 懐しさ つきない夢を 秘めている 故郷はいいなァ あゝ やっぱり いいなァ あの人も この顔も 幼なじみの 仲間なら 語れば胸も 溶けてゆく 心に沁みる くになまり 故郷はいいなァ あゝ やっぱり いいなァ 悲しさも 嬉しさも そっと包んで 只ひとり 抱かれて泣けば 気も晴れる いついつまでも 変らない 故郷はいいなァ あゝ やっぱり いいなァ |
街の燈台春日八郎 | 春日八郎 | 高橋掬太郎 | 吉田矢健治 | | 夜の巷(ちまた)の 小ぬか雨 なぜに男の 胸濡(ぬ)らす 流れ流れの しがない生命(いのち) せめて一夜(いちや)は 愛の灯(ひ)に 折れた翼に 風が吹く そんな気がする はぐれ鳥 どこが心の やどり木なのか 涙ばかりが ただ熱い よるべなければ なお淋し 街(まち)のあかりよ なぜうるむ 愛の燈台 照らしておくれ せめて希望の わが夢を |
真赤なバラよバーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 矢野亮 | 吉田矢健治 | | 愛しているって 言ったなら あんたはきっと 笑うだろ それでも これだけは 本当なのさ お酒で荒れた わたしの胸に 間違えて咲いたわ 真赤なバラよ 愛しているって 同じよに あんたが言って くれたって とっても そんなこと 信じるもんか だまされつけた わたしの胸を こりもせず焦す 真赤なバラよ 愛しているって 言えないで あんたをじっと 見てるのが どんなに 苦しいか わかっておくれ 黙って抱いた わたしの胸で 散ってゆくだけの 真赤なバラよ |
山の吊橋 春日八郎 | 春日八郎 | 横井弘 | 吉田矢健治 | | 山の吊橋(つりばし)ァ どなたが通る せがれなくした 鉄砲うちが 話相手の 犬つれて 熊のおやじを みやげにすると 鉄砲ひとなで して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 遠い都へ 離れた人を そっとしのびに 村娘 谷の瀬音が 心にしむか 涙ひとふき して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 酒がきれたか 背中をまるめ のんべェ炭焼き 急ぎ足 月をたよりに 枯れ葉のように くしゃみ続けて して通る ホレ ユーラユラ |
山の吊橋天童よしみ | 天童よしみ | 横井弘 | 吉田矢健治 | | 山の吊橋ゃ どなたが通る せがれなくした 鉄砲うちが 話相手の 犬つれて 熊の親父を みやげにすると 鉄砲ひとなで して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ゃ どなたが通る 遠い都へ はなれた人を そっとしのびに 村むすめ 谷の瀬音が 心にしむか 涙ひとふき して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ゃ どなたが通る 酒が切れたか 背中をまるめ 呑んべェ炭やき いそぎ足 月をたよりに 枯葉のように くしゃみつづけて して通る ホレ ユーラユラ |
山の吊橋西方裕之 | 西方裕之 | 横井弘 | 吉田矢健治 | 伊戸のりお | 山の吊橋(つりはし)ァ どなたが通る せがれなくした 鉄砲うちが 話相手の 犬つれて 熊のおやじを みやげにすると 鉄砲ひとなで して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 遠い都へ 離れた人を そっとしのびに 村娘 谷の瀬音が 心にしむか 涙ひとふき して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 酒がきれたか 背中をまるめ のんべェ炭焼き 急ぎ足 月をたよりに 枯れ葉のように くしゃみ続けて して通る ホレ ユーラユラ |
山の吊橋氷川きよし | 氷川きよし | 横井弘 | 吉田矢健治 | | 山の吊橋ァ どなたが通る せがれなくした 鉄砲うちが 話相手の 犬つれて 熊のおやじを みやげにすると 鉄砲ひとなで して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 遠い都へ 離れた人を そっとしのびに 村娘 谷の瀬音が 心にしむか 涙ひとふき して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 酒がきれたか 背中をまるめ のんべェ炭焼き 急ぎ足 月をたよりに 枯れ葉のように くしゃみ続けて して通る ホレ ユーラユラ |
山の吊橋福田こうへい | 福田こうへい | 横井弘 | 吉田矢健治 | 高田ヒロシ | 山の吊橋ァ どなたが通る せがれなくした 鉄砲うちが 話相手の 犬つれて 熊のおやじを みやげにすると 鉄砲ひとなで して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 遠い都へ はなれた人を そっとしのびに 村娘 谷の瀬音が 心にしむか 涙ひとふき して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 酒がきれたか 背中をまるめ のんべェ炭やき 急ぎ足 月をたよりに 枯れ葉のように くしゃみ続けて して通る ホレ ユーラユラ |
山の吊橋三山ひろし | 三山ひろし | 横井弘 | 吉田矢健治 | D・C・O | 山の吊橋ゃ どなたが通る せがれなくした 鉄砲うちが 話相手の 犬つれて 熊の親父を みやげにすると 鉄砲ひとなで して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ゃ どなたが通る 遠い都へ はなれた人を そっとしのびに 村むすめ 谷の潮音が 心にしむか 涙ひとふき して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ゃ どなたが通る 酒が切れたか 背中を丸め 呑んべェ炭やき いそぎ足 月をたよりに 枯葉のように くしゃみつづけて して通る ホレ ユーラユラ |
夕焼とんび西方裕之 | 西方裕之 | 矢野亮 | 吉田矢健治 | 小町昭 | 夕焼け空が マッカッカ とんびがくるりと 輪を描(か)いた ホーイのホイ そこから東京が 見えるかい 見えたらここまで 降りて来な 火傷(やけど)をせぬうち 早くこヨ ホーイホイ 上りの汽車が ピーポッポ とんびもつられて 笛吹いた ホーイのホイ 兄(あん)ちゃはどうして いるんだい ちょっぴり教えて くんないか 油揚げ一丁 進上(しんじょう)ヨ ホーイホイ 一番星が チーカチカ とんびは意地悪 知らぬ顔 ホーイのホイ 祭りにゃ必ず 帰るって 俺らをだまして 置いてった 兄ちゃもおまえも ばかっちょヨ ホーイホイ |
夕焼けとんび氷川きよし | 氷川きよし | 矢野亮 | 吉田矢健治 | 石倉重信 | 夕焼け空が まっかっか とんびがくるりと 輪をかいた ホーイノホイ そこから東京が 見えるかい 見えたらここまで 降(お)りて来な 火傷(やけど)をせぬうち 早ッコヨ ホーイホイ 上(のぼ)りの汽車が ピーポッポ とんびもつられて 笛吹いた ホーイノホイ 兄(あん)ちゃんはどうして いるんだい ちょっぴり教えて くんないか 油揚一丁 進上ヨ ホーイホイ 一番星が チーカチカ とんびはいじ悪 知らぬ顔 ホーイノホイ 祭りにゃ かならず帰るって おいらをだまして 置いてった 兄ちゃんも お前も 馬鹿っちょヨ ホーイホイ |
夕焼とんび福田こうへい | 福田こうへい | 矢野亮 | 吉田矢健治 | 小町昭 | 夕焼け空が マッカッカ とんびがくるりと 輪を描(か)いた ホーイのホイ そこから東京が 見えるかい 見えたらここまで 降りて来な 火傷(やけど)をせぬうち 早くこヨ ホーイホイ 上りの汽車が ピーポッポ とんびもつられて 笛吹いた ホーイのホイ 兄(あん)ちゃはどうして いるんだい ちょっぴり教えて くんないか 油揚げ一丁 進上(しんじょう)ヨ ホーイホイ 一番星が チーカチカ とんびは意地悪 知らぬ顔 ホーイのホイ 祭りにゃ必ず 帰るって 俺(おい)らをだまして 置いてった 兄ちゃもおまえも ばかっちょヨ ホーイホイ |
夕焼けとんび三丘翔太 | 三丘翔太 | 矢野亮 | 吉田矢健治 | 伊藤雪彦 | 夕焼け空が まっかっか とんびがくるりと 輪をかいた ホーイノホイ そこから東京が 見えるかい 見えたらここまで 降(お)りて来な 火傷(やけど)をせぬうち 早ッコヨ ホーイホイ 上(のぼ)りの汽車が ピーポッポ とんびもつられて 笛吹いた ホーイノホイ 兄(あん)ちゃんはどうして いるんだい ちょっぴり教えて くんないか 油揚一丁 進上ヨ ホーイホイ 一番星が チーカチカ とんびはいじ悪 知らぬ顔 ホーイノホイ 祭りにゃ かならず帰るって おいらをだまして 置いてった 兄ちゃも お前も 馬鹿っちょヨ ホーイホイ |
夕焼とんび 三橋美智也 | 三橋美智也 | 矢野亮 | 吉田矢健治 | | 夕焼け空が マッカッカ とんびがくるりと 輪を描(か)いた ホーイのホイ そこから東京が 見えるかい 見えたらここまで 降りて来な 火傷(やけど)をせぬうち 早くこヨ ホーイホイ 上りの汽車が ピーポッポ とんびもつられて 笛吹いた ホーイのホイ 兄(あん)ちゃはどうして いるんだい ちょっぴり教えて くんないか 油揚げ一丁 進上(しんじょう)ヨ ホーイホイ 一番星が チーカチカ とんびは意地悪 知らぬ顔 ホーイのホイ 祭りにゃ必ず 帰るって 俺らをだまして 置いてった 兄ちゃもおまえも ばかっちょヨ ホーイホイ |
夕焼けとんび三山ひろし | 三山ひろし | 矢野亮 | 吉田矢健治 | | 夕焼け空が まっかっか とんびがくるりと 輪をかいた ホーイノホイ そこから東京が 見えるかい 見えたらここまで 降りて来な 火傷をせぬうち 早ッコヨ ホーイホイ 上りの汽車が ピーポッポ とんびもつられて 笛吹いた ホーイノホイ 兄(あん)ちゃんはどうして いるんだい ちょっぴり教えて くんないか 油揚一丁 進上ヨ ホーイホイ 一番星が チーカチカ とんびはいじ悪 知らぬ顔 ホーイノホイ 祭りにゃ かならず帰るって おいらをだまして 置いてった 兄ちゃんも お前も 馬鹿っちょヨ ホーイホイ |
雪の桜田門~あゝ井伊大老鏡五郎 | 鏡五郎 | 山北由希夫 | 吉田矢健治 | 白石十四男 | 黒船前にして 江戸城は 攘夷開国(じょういかいこく) 揺れ動く たとえ刺客に 出逢うとも 男大老 決意する あ…… 明日の日本を 救える道は 開国以外に 道はなし (セリフ) 宵節句というに季節外れの雪ではござらぬか。 水戸の白梅が彦根の赤鬼を斬るには持ってこいの雪だ。 おのおの方、革新の大義をはたすには……「雨でもない」 ……「風でもない」……大雪あるのみじゃ めざすは大老(たいろう) ただ一人 水戸の浪士(ろうし)は 斬るという 時は三(さん)月 登城日と かたい約束 誓う酒 あ…… 菊は二度咲く 葵は枯れる 西からくつわの 音がする (セリフ) 諸大名の行列がと絶えたあとである。 めざす彦根の一隊が一本道具を先に立て、 およそ同勢六十人、いずれも赤合羽にかぶり笠、 「下にー下にー」と進み出た。 見物するように 見せかけて 彦根行列 駕籠(かご)を待つ 不意をつかれた 大老は 桜田門の 雪と散る あ…… 花の生涯 白刃の舞いに むなしく天誅(てんちゅう) 受けて死す |
別れの燈台春日八郎 | 春日八郎 | 高橋掬太郎 | 吉田矢健治 | | 別れ 別れ辛さに 唇かめば 啼いて渡るか 空とぶ鳥も 今宵かぎりの ふたりの影を 照らす岬の 燈台あかり どこへ どこへ行こうが 逢わずにいよが 変らないのが 男のこころ つきぬ思いの その思い出に ともれ岬の 燈台あかり ないて ないてはるばる 旅ゆく鳥も いつか帰るよ 故郷の空へ 明日は他国で 夢見る海を 照らせ岬の 燈台あかり |
我が人生はなみだ川二葉百合子 | 二葉百合子 | 杉紀彦 | 吉田矢健治 | | (セリフ) 「生きるすべてを、語りつづけ、 うたいつづける事に、ささげて来た私。 その思い出を拾いあつめてみるならば、 人生をぬって流れる、なみだの川になる ようでございます。」 照る日曇る日 吹雪の日 芸がいのちと 仕込まれて 泪うかべる ひまもなく おさな芸人 流れ旅 幾年月(いくとしつき)を幾年月を あゝ……流れ旅 むしろがこいの かけ小屋が 娘浪曲 晴れ舞台 たった一つの 衣裳着て 十九 二十(はたち)を 汗まみれ 恋すら忘れ恋すら忘れ あゝ……汗まみれ (セリフ) 「ひもじさと貧しさを道づれに、ひ たすら修業の歳月をすごした私には、いつ の間にか、ふれあうお方一人一人の、つらいく るしい人生が分かって参りました。人の泪 は私の泪……、共に泣き共に応(こた)えて筒井 筒、私に命ある限り、歌い続けて参ります。」 生きるつらさを わけあえば 他人(ひと)の泪も わが泪 つきぬこの世の 哀しみを 拾いあつめる なみだ川 我が人生は我が人生は あゝ……なみだ川 |
忘れ雪バーブ佐竹 | バーブ佐竹 | 横井弘 | 吉田矢健治 | | 逢えば別れが 言えなくて 留守に旅だつ 北の駅 みんな夢だよ あいつには 苦労させても 明日(あす)がない 未練に耐(た)えて 背を向けりゃ 雪が降る降る 忘れ雪 指にこよりを 巻きながら 愛の指輪と 呼んでいた みんな夢だよ 二人には 夫婦(めおと)ごっこは 似合わない 爪まで切って くれた日も 所詮はかない 恋まつり 遠く夜汽車で 行く先は 花の明かりも ないところ みんな夢だよ これきりで 姿消すのが いたわりさ 想い出ばかり 追ってくる 窓に降れ降れ 忘れ雪 |