淋しい手夜の中へ手をのべる あなたはいないのに 暗い闇が指にふれ むなしくふるえてる いつでもあなたの 熱いからだ わたしをつつみ そばにいたけれど いまは闇があるだけよ わたしは捨てられた 長い髪を散らして あなたを求めるの 白くやせた指先が はかなく舞うだけよ お願いあなたの 熱い胸に わたしを強く抱いて もう一度 いまは闇があるだけよ わたしは捨てられた 夜明けの光の 中でひとり わたしは死んでしまう 悲しくて いまは闇があるだけよ わたしは捨てられた | 倍賞千恵子 | 山上路夫 | 田辺信一 | | 夜の中へ手をのべる あなたはいないのに 暗い闇が指にふれ むなしくふるえてる いつでもあなたの 熱いからだ わたしをつつみ そばにいたけれど いまは闇があるだけよ わたしは捨てられた 長い髪を散らして あなたを求めるの 白くやせた指先が はかなく舞うだけよ お願いあなたの 熱い胸に わたしを強く抱いて もう一度 いまは闇があるだけよ わたしは捨てられた 夜明けの光の 中でひとり わたしは死んでしまう 悲しくて いまは闇があるだけよ わたしは捨てられた |
雨にぬれても雨がふってきた 私が出てきた世のなかは チグハグで 頭にはいつでも雨ふる 空に文句を云いたいよ 私は年じゅう仕事場で 寝るのさ いつでも頭からズブ濡れ それでも雨に私は 負けやしないさ 幸せ迎える日は近い 雨がふってきた 明日は文句を云わないよ これからは 泣いたりしないだろう なぜなら 私は自由だから 空に文句を云いたいよ 私は年じゅう仕事場で 寝るのさ いつでも頭からズブ濡れ それでも雨に私は 負けやしないさ 幸せ迎える日は近い 雨がふってきた 明日は文句を云わないよ これからは 泣いたりしないだろう なぜなら 私は自由だから | 倍賞千恵子 | H.David・訳詩:岩谷時子 | B.Bacharach | | 雨がふってきた 私が出てきた世のなかは チグハグで 頭にはいつでも雨ふる 空に文句を云いたいよ 私は年じゅう仕事場で 寝るのさ いつでも頭からズブ濡れ それでも雨に私は 負けやしないさ 幸せ迎える日は近い 雨がふってきた 明日は文句を云わないよ これからは 泣いたりしないだろう なぜなら 私は自由だから 空に文句を云いたいよ 私は年じゅう仕事場で 寝るのさ いつでも頭からズブ濡れ それでも雨に私は 負けやしないさ 幸せ迎える日は近い 雨がふってきた 明日は文句を云わないよ これからは 泣いたりしないだろう なぜなら 私は自由だから |
チム・チム・チェリーチム チムニー チム チムニー チム チム チェリー わたしは煙突掃除屋さん チム チムニー チム チムニー チム チム チェリー 町一番の果報者 皆さん聞いて下さいね 煙と灰を友として 一日働きつづけても 広い広い世の中で こんなのんきなことはない チム チムニー チム チムニー チム チム チェリー わたしは煙突掃除屋さん チム チムニー チム チムニー チム チム チェリー 町一番の果報者 皆さん聞いて下さいね わたしの住いは 雲の中 煙うずまく 煙突の 星に間近い てっぺんは ロンドン塔より まだ高い なんとすてきな その眺め チム チムニー チム チムニー チム チム チェリー わたしは煙突掃除屋さん さあさ みんなで歌いましょう ラララララララ チム チム チェルー チム チムニー チム チム チェリー チム チェルー | 倍賞千恵子 | R.Sherman・R.B.Sherman・訳詩:あらかはひろし | R.Sherman・R.B.Sherman | | チム チムニー チム チムニー チム チム チェリー わたしは煙突掃除屋さん チム チムニー チム チムニー チム チム チェリー 町一番の果報者 皆さん聞いて下さいね 煙と灰を友として 一日働きつづけても 広い広い世の中で こんなのんきなことはない チム チムニー チム チムニー チム チム チェリー わたしは煙突掃除屋さん チム チムニー チム チムニー チム チム チェリー 町一番の果報者 皆さん聞いて下さいね わたしの住いは 雲の中 煙うずまく 煙突の 星に間近い てっぺんは ロンドン塔より まだ高い なんとすてきな その眺め チム チムニー チム チムニー チム チム チェリー わたしは煙突掃除屋さん さあさ みんなで歌いましょう ラララララララ チム チム チェルー チム チムニー チム チム チェリー チム チェルー |
モナリザモナリザ モナリザ 神秘な みわくのそのほほえみよ うれわしげに ほほえむ目よ ああ モナリザ 夢の人 あこがれ求める モナリザ 死ぬほど愛していると 告げるあつい気持ちを つめたく見捨てた 夢の中のモナリザ 君は幻 絵のように あこがれ求める モナリザ 死ぬほど愛していると 告げるあつい気持ちを つめたく見捨てた 夢の中のモナリザ 君は幻 絵のように | 倍賞千恵子 | J.Livingston・R.Evans・訳詩:岩谷時子 | J.Livingston・R.Evans | | モナリザ モナリザ 神秘な みわくのそのほほえみよ うれわしげに ほほえむ目よ ああ モナリザ 夢の人 あこがれ求める モナリザ 死ぬほど愛していると 告げるあつい気持ちを つめたく見捨てた 夢の中のモナリザ 君は幻 絵のように あこがれ求める モナリザ 死ぬほど愛していると 告げるあつい気持ちを つめたく見捨てた 夢の中のモナリザ 君は幻 絵のように |
ムーン・リヴァームーンリヴァー ふるさとの 海につづく川 わかれの かなしみ 流していっておくれ 月のひかりうけ きらめく川面に サヨナラの手紙 折って流そう 髪の小舟 ムーンリヴァー ム……… この世の くるしみ 流していっておくれ 月のひかりうけ きらめく川面に 祈りこめ バラの花を散らし 朝を待とう ムーンリヴァー ム……… | 倍賞千恵子 | J.Mercer・H.Mancini・訳詩:吉田旺 | J.Mercer・H.Mancini | | ムーンリヴァー ふるさとの 海につづく川 わかれの かなしみ 流していっておくれ 月のひかりうけ きらめく川面に サヨナラの手紙 折って流そう 髪の小舟 ムーンリヴァー ム……… この世の くるしみ 流していっておくれ 月のひかりうけ きらめく川面に 祈りこめ バラの花を散らし 朝を待とう ムーンリヴァー ム……… |
酒とバラの日々幸福の日は 束の間に 過ぎ去りて 行く道を閉ざす 扉のその奥を 人は知らず 一人の夜は 思い出す 去りし日の 満ち足りた 微笑を 酒とバラの日々を 酒とバラの日々を | 倍賞千恵子 | J.Mercer・H.Mancini・訳詩:あらかはひろし | J.Mercer・H.Mancini | | 幸福の日は 束の間に 過ぎ去りて 行く道を閉ざす 扉のその奥を 人は知らず 一人の夜は 思い出す 去りし日の 満ち足りた 微笑を 酒とバラの日々を 酒とバラの日々を |
慕情春浅き あした 風にゆれて咲く バラの花こそ 二人のはかない 恋のすがたよ つかの間に 咲いて散る 君とただ二人 霧にぬれ かたくいだきあいて くちづけし 別れの丘に きょうも 君慕い 君想う 君とただ二人 霧にぬれ かたくいだきあいて くちづけし 別れの丘に きょうも 君慕い 君想う | 倍賞千恵子 | P.Francis Webster・S.Fain・訳詩:岩谷時子 | P.Francis Webster・S.Fain | | 春浅き あした 風にゆれて咲く バラの花こそ 二人のはかない 恋のすがたよ つかの間に 咲いて散る 君とただ二人 霧にぬれ かたくいだきあいて くちづけし 別れの丘に きょうも 君慕い 君想う 君とただ二人 霧にぬれ かたくいだきあいて くちづけし 別れの丘に きょうも 君慕い 君想う |
野性のエルザBorn Free 風のように 草のように 気ままにくらせ Live Free 花やとりと 遊びたわむれ 星を迎える Stay Free ここはしずか 安らかな土地 おまえのもの Born Free いきることは ただそれだけで すばらしい Stay Free ここはしずか 安らかな土地 おまえのもの | 倍賞千恵子 | D.Black・J.Barry・訳詩:若谷和子 | D.Black・J.Barry | | Born Free 風のように 草のように 気ままにくらせ Live Free 花やとりと 遊びたわむれ 星を迎える Stay Free ここはしずか 安らかな土地 おまえのもの Born Free いきることは ただそれだけで すばらしい Stay Free ここはしずか 安らかな土地 おまえのもの |
ゴッドファーザー~愛のテーマ広い世界の片隅に やがて二人の朝がくる あふれる光が ほほの涙をうつし出す 愛する心に 言葉はいらない どうぞ一人で 泣かないで 忘れかけてる悲しみを 窓から逃がして そっと二人で見送ろう 愛する心に 言葉はいらない どうぞどこにも 行かないで そばに来ている 幸せに 両手をのばして そっと二人で育てよう | 倍賞千恵子 | L.Kusik・訳詩:千家和也 | N.Rota | | 広い世界の片隅に やがて二人の朝がくる あふれる光が ほほの涙をうつし出す 愛する心に 言葉はいらない どうぞ一人で 泣かないで 忘れかけてる悲しみを 窓から逃がして そっと二人で見送ろう 愛する心に 言葉はいらない どうぞどこにも 行かないで そばに来ている 幸せに 両手をのばして そっと二人で育てよう |
ラ・ノヴィア白くかがやく花嫁衣裳に 心をかくした美しいその姿 その目にあふれるひとすじの涙を 私は知っているアヴェ・マリア 祭壇の前に立ちいつわりの愛を誓い 十字架に口づけして神の許しを願う その目にあふれるひとすじの涙を 私は知っているアヴェ・マリア 祭壇の前に立ちいつわりの愛を誓い 十字架に口づけして神の許しを願う その目にあふれるひとすじの涙を 私は知っているアヴェ・マリア アヴェ・マリア アヴェ・マリア アヴェ・マリア | 倍賞千恵子 | J.Prieto・訳詩:あらかはひろし | J.Prieto | | 白くかがやく花嫁衣裳に 心をかくした美しいその姿 その目にあふれるひとすじの涙を 私は知っているアヴェ・マリア 祭壇の前に立ちいつわりの愛を誓い 十字架に口づけして神の許しを願う その目にあふれるひとすじの涙を 私は知っているアヴェ・マリア 祭壇の前に立ちいつわりの愛を誓い 十字架に口づけして神の許しを願う その目にあふれるひとすじの涙を 私は知っているアヴェ・マリア アヴェ・マリア アヴェ・マリア アヴェ・マリア |
やさしく歌って悲しい歌なの 死にたいくらい まるで この私を 唄ってる唄よ いたいほど 胸につきささる言葉 何気なく 一人来た酒場に 知らない歌が 流れていた ざわめきの中 聞えるこの歌 悲しい歌なの 死にたいくらい まるで この私を 唄ってる唄よ いたいほど 胸につきささる言葉 おねがいよどうか もうやめてよ 聞きたくないわ この唄は 忘れたいのに 思い出すきのう 悲しい歌なの 死にたいくらい まるで この私を 唄ってる唄よ いたいほど 胸につきささる言葉 | 倍賞千恵子 | N.Gimbel・訳詩:山川啓介 | C.Fox | | 悲しい歌なの 死にたいくらい まるで この私を 唄ってる唄よ いたいほど 胸につきささる言葉 何気なく 一人来た酒場に 知らない歌が 流れていた ざわめきの中 聞えるこの歌 悲しい歌なの 死にたいくらい まるで この私を 唄ってる唄よ いたいほど 胸につきささる言葉 おねがいよどうか もうやめてよ 聞きたくないわ この唄は 忘れたいのに 思い出すきのう 悲しい歌なの 死にたいくらい まるで この私を 唄ってる唄よ いたいほど 胸につきささる言葉 |
サンライズ・サンセットだいてねんねさせた 小さな赤ん坊が こんなに美しい 娘 いつの間に この娘は大きくなったのか 昨日までが 夢のよう 陽は昇り 陽は沈み 時は行く 草の種はめばえ 花は今ひらき サンライズ・サンセット サンライズ・サンセット 時は行く 幸福と涙をのせて今日も行く 青い空の下で 一緒に遊んでた これがむじゃきな あのぼうや いつの間に 二人は 愛し合ったのか 昨日までが 夢のよう 陽はのぼり 陽は沈み 時は行く よろこびと 悲しみをのせて今日も行く サンライズ・サンセット サンライズ・サンセット 年は行く しあわせと 涙をのせて今日も行く サンライズ・サンセット サンライズ・サンセット サンライズ・サンセット | 倍賞千恵子 | S.Harnick・J.Bock・訳詩:岩谷時子 | S.Harnick・J.Bock | | だいてねんねさせた 小さな赤ん坊が こんなに美しい 娘 いつの間に この娘は大きくなったのか 昨日までが 夢のよう 陽は昇り 陽は沈み 時は行く 草の種はめばえ 花は今ひらき サンライズ・サンセット サンライズ・サンセット 時は行く 幸福と涙をのせて今日も行く 青い空の下で 一緒に遊んでた これがむじゃきな あのぼうや いつの間に 二人は 愛し合ったのか 昨日までが 夢のよう 陽はのぼり 陽は沈み 時は行く よろこびと 悲しみをのせて今日も行く サンライズ・サンセット サンライズ・サンセット 年は行く しあわせと 涙をのせて今日も行く サンライズ・サンセット サンライズ・サンセット サンライズ・サンセット |
花はどこへ行った野に咲く花は どこへゆく 野に咲く花は 清らか 野に咲く花は 少女の胸に そっとやさしく いだかれる 可愛い少女は どこへゆく 可愛い少女は ほほえむ 可愛い少女は 若者の胸に 恋のこころ あずけるのさ その若者は どこへゆく その若者は 勇んで その若者は 戦いにゆく 力づよく 別れをつげる 戦い終り どこへゆく 戦い終り 静かに 戦い終り 土にねむる 安らかなる ねむりにつく | 倍賞千恵子 | P.Seeger・訳詩:おおたたかし | P.Seeger | | 野に咲く花は どこへゆく 野に咲く花は 清らか 野に咲く花は 少女の胸に そっとやさしく いだかれる 可愛い少女は どこへゆく 可愛い少女は ほほえむ 可愛い少女は 若者の胸に 恋のこころ あずけるのさ その若者は どこへゆく その若者は 勇んで その若者は 戦いにゆく 力づよく 別れをつげる 戦い終り どこへゆく 戦い終り 静かに 戦い終り 土にねむる 安らかなる ねむりにつく |
愛の讃歌(セリフ) ふるえながら 愛の時をたどって行く 限りなくやさしい愛の姿は 永遠の夢の中で いつまでも息づいているもの 心のなかで 失くした時を求めて 想い出が かけぬけて行く あなたの燃える手で 私を抱きしめて ただ二人だけで 生きていたいの ただ生命のかぎり 私は愛したい 生命のかぎりに あなたを愛したい ほほとほほ寄せ 燃えるくちづけを かわすよろこび あなたと二人で くらせるものなら なんにもいらない なんにもいらない あなたと二人で 生きて行くのよ 私の願いは ただそれだけよ あなたと二人 たとえ山はさけて 海はあせる時も 君の愛あれば 何をかおそれん 生命終わるときも あなたを愛したい 君の愛あれば さらに何を望まん | 倍賞千恵子 | E.Piaf・訳詩:岩谷時子 | M.Monnot | | (セリフ) ふるえながら 愛の時をたどって行く 限りなくやさしい愛の姿は 永遠の夢の中で いつまでも息づいているもの 心のなかで 失くした時を求めて 想い出が かけぬけて行く あなたの燃える手で 私を抱きしめて ただ二人だけで 生きていたいの ただ生命のかぎり 私は愛したい 生命のかぎりに あなたを愛したい ほほとほほ寄せ 燃えるくちづけを かわすよろこび あなたと二人で くらせるものなら なんにもいらない なんにもいらない あなたと二人で 生きて行くのよ 私の願いは ただそれだけよ あなたと二人 たとえ山はさけて 海はあせる時も 君の愛あれば 何をかおそれん 生命終わるときも あなたを愛したい 君の愛あれば さらに何を望まん |
美山の子守唄ねんねしなされ 今日は二十五日 明日はこの子の 誕生日よ ホホー 誕生日には まめの飯(まま)炊いて 一生この子が まめなよによ ホホー まめで暮らして 赤いべべ着せて ひもの下がりに 房つけてよ ホホー 房は何色 お紺と白と 赤を混ぜたら なおよかろよ ホホー ねんねしょと言(ゆ)うて 寝るよな子なら 親も子も楽 守も楽よ ホホー 乳が飲みたけりゃ つれて来い飲まそ つれて行(ゆ)くまに 日が暮れたよ ホホー 守のつらいのは 霜月師走 雪は散らつく 子はぐずるよ ホホー | 倍賞千恵子 | 京都地方のわらべ唄 | 尾上和彦 | 若松正司 | ねんねしなされ 今日は二十五日 明日はこの子の 誕生日よ ホホー 誕生日には まめの飯(まま)炊いて 一生この子が まめなよによ ホホー まめで暮らして 赤いべべ着せて ひもの下がりに 房つけてよ ホホー 房は何色 お紺と白と 赤を混ぜたら なおよかろよ ホホー ねんねしょと言(ゆ)うて 寝るよな子なら 親も子も楽 守も楽よ ホホー 乳が飲みたけりゃ つれて来い飲まそ つれて行(ゆ)くまに 日が暮れたよ ホホー 守のつらいのは 霜月師走 雪は散らつく 子はぐずるよ ホホー |
いらっしゃいおいでんせー。ようきたなー。 まんずまんず。よぐぎだなー。 いらっしゃい。よくきたね。 やんわ~っとして行かれ。 ゆっくりしちっちょくれ。 ゆっくりしてってね。 あの駄菓子屋はね、コンビニになったけれど おばあちゃんは今も元気 「あなたに会いたがってたよ」 おじゃったもんせー。ひさしかぶい。 ようきたね。ひさしぶりだがね。 いらっしゃい。ひさしぶりだね。 さいきんどうしょうた? このごろどなんしょうたん? なにかいいことあった? あのとき一緒に 散歩した並木道は すっかりすべてこがね色 「自転車で行ってみようよ」 風がふいて ほら、生まれたての落ち葉だね こっちむいて ほら、くつひもほどけてるよ あなたが笑う 私も笑った 楽しかったちゃ。またこられ。 楽しかったけん。またきちょくれ。 楽しかったわ。またきてね。 何度もふり返って手をふる人 たんぽぽの花が咲く頃 じゃあね、またいらっしゃい 楽しかったのう。またこられ。 へばのー、元気でな。 それじゃ、元気でね。 何度もふり返って手をふる人 菜の花の季節になったら じゃあね、またいらっしゃい じゃあね、またいらっしゃい 「じゃあね、またいらっしゃい」 | 倍賞千恵子 | 白峰美津子 | 小六禮次郎 | 小六禮次郎 | おいでんせー。ようきたなー。 まんずまんず。よぐぎだなー。 いらっしゃい。よくきたね。 やんわ~っとして行かれ。 ゆっくりしちっちょくれ。 ゆっくりしてってね。 あの駄菓子屋はね、コンビニになったけれど おばあちゃんは今も元気 「あなたに会いたがってたよ」 おじゃったもんせー。ひさしかぶい。 ようきたね。ひさしぶりだがね。 いらっしゃい。ひさしぶりだね。 さいきんどうしょうた? このごろどなんしょうたん? なにかいいことあった? あのとき一緒に 散歩した並木道は すっかりすべてこがね色 「自転車で行ってみようよ」 風がふいて ほら、生まれたての落ち葉だね こっちむいて ほら、くつひもほどけてるよ あなたが笑う 私も笑った 楽しかったちゃ。またこられ。 楽しかったけん。またきちょくれ。 楽しかったわ。またきてね。 何度もふり返って手をふる人 たんぽぽの花が咲く頃 じゃあね、またいらっしゃい 楽しかったのう。またこられ。 へばのー、元気でな。 それじゃ、元気でね。 何度もふり返って手をふる人 菜の花の季節になったら じゃあね、またいらっしゃい じゃあね、またいらっしゃい 「じゃあね、またいらっしゃい」 |
瞳とじれば瞳とじれば 聞こえる声よ わたしは逢いたい あの人に 夢を見ては 涙ぐむ わたしの恋 だれも知らない 瞳とじれば 浮かぶ笑顔 わたしは恋しい かえらぬパパが 小さくとも この幸福(しあわせ) わたしはパパ お嫁に行くの 瞳とじれば 夕焼け雲よ わたしは行きたい 故郷へ 幼い日の 心のまま 妹たち 浜辺で歌おう 瞳とじれば まぶしい太陽 わたしはたのしい あの日から 初めての 口づけに バラ色の 愛の花が咲く 愛の花が咲く 愛の花が咲く | 倍賞千恵子 | 岩谷時子 | いずみたく | いずみたく | 瞳とじれば 聞こえる声よ わたしは逢いたい あの人に 夢を見ては 涙ぐむ わたしの恋 だれも知らない 瞳とじれば 浮かぶ笑顔 わたしは恋しい かえらぬパパが 小さくとも この幸福(しあわせ) わたしはパパ お嫁に行くの 瞳とじれば 夕焼け雲よ わたしは行きたい 故郷へ 幼い日の 心のまま 妹たち 浜辺で歌おう 瞳とじれば まぶしい太陽 わたしはたのしい あの日から 初めての 口づけに バラ色の 愛の花が咲く 愛の花が咲く 愛の花が咲く |
ラブレター“あなたが好き”と書くと ただ それだけで 胸のたかなる 私 ふるえる指で 手紙を破りすてるの だって だって 恥かしいわ あなたには とどかない 私のラブレター あなたの手紙読んで ただ それだけで しあわせになる 私 夜ふけてひとり 手紙を胸に眠るの だって だって 愛してるの 私には 狂おしい あなたのラブレター “あなたが嫌い”と書くと ただ それだけで 涙ぐんでる 私 にじむ言葉を こまかく破りすてるの だって だって 好きなのよ あなたには とどかない 私のラブレター | 倍賞千恵子 | 永六輔 | 小川寛興 | 小川寛興 | “あなたが好き”と書くと ただ それだけで 胸のたかなる 私 ふるえる指で 手紙を破りすてるの だって だって 恥かしいわ あなたには とどかない 私のラブレター あなたの手紙読んで ただ それだけで しあわせになる 私 夜ふけてひとり 手紙を胸に眠るの だって だって 愛してるの 私には 狂おしい あなたのラブレター “あなたが嫌い”と書くと ただ それだけで 涙ぐんでる 私 にじむ言葉を こまかく破りすてるの だって だって 好きなのよ あなたには とどかない 私のラブレター |
おはなはんの歌いつでも 明るく 南の日射しのように だれにも優しく 愛に生きる人 胸に抱いた 望みを育てて いつでも 明るく 笑顔消さない おはなはん 雨の日 風の日 激しいいくさの後も 涙に負けずに 唄う子守唄 指と指を けなげにつないで 雨の日 風の日 夢を捨てない おはなはん 春なつ 秋ふゆ 落葉と花とを越えて 涯てない旅路の 愛に生きる人 過ぎた道の 遠さは言わずに 春なつ 秋ふゆ 歩きつづける おはなはん | 倍賞千恵子 | 横井弘 | 小川寛興 | 小川寛興 | いつでも 明るく 南の日射しのように だれにも優しく 愛に生きる人 胸に抱いた 望みを育てて いつでも 明るく 笑顔消さない おはなはん 雨の日 風の日 激しいいくさの後も 涙に負けずに 唄う子守唄 指と指を けなげにつないで 雨の日 風の日 夢を捨てない おはなはん 春なつ 秋ふゆ 落葉と花とを越えて 涯てない旅路の 愛に生きる人 過ぎた道の 遠さは言わずに 春なつ 秋ふゆ 歩きつづける おはなはん |
雨に濡れた恋恋の甘い嘘が とても つらいのよ 思い出が わたしに 涙を はこぶ 誰もいない お部屋 ため息と わたし 美しい 別れの 指輪がつらい いつから あなたは わたしをすてて 雨にぬれた 恋に さそわれたの 白い鏡にうつる さみしい微笑 なぐさめは あなたの 遠いささやき 愛の ささやき いつからあなたは わたしをすてて 雨にぬれた 恋に さそわれたの 好きなひとがすてた 最後のことば 思い出が今夜も 涙をはこぶ 涙をはこぶ | 倍賞千恵子 | 橋本淳 | すぎやまこういち | すぎやまこういち | 恋の甘い嘘が とても つらいのよ 思い出が わたしに 涙を はこぶ 誰もいない お部屋 ため息と わたし 美しい 別れの 指輪がつらい いつから あなたは わたしをすてて 雨にぬれた 恋に さそわれたの 白い鏡にうつる さみしい微笑 なぐさめは あなたの 遠いささやき 愛の ささやき いつからあなたは わたしをすてて 雨にぬれた 恋に さそわれたの 好きなひとがすてた 最後のことば 思い出が今夜も 涙をはこぶ 涙をはこぶ |
さくらのバラード江戸川に雨が降る 渡し舟も 今日はやすみ 兄のいない 静かな町 どこに行ってしまったの 今ごろ なにしてるの いつもみんな 待っているのよ そこは晴れているかしら それとも冷たい雨かしら 遠くひとり 旅に出た 私のお兄ちゃん どこかの街角で みかけた人はいませんか ひとり旅の 私のお兄ちゃん いつもそうなのよ いつも…… 「さくら!しあわせにくらせよ」って…… もう帰らないって あの時いったけど…… そこは晴れているかしら それとも冷たい雨かしら 遠くひとり 旅に出た 私のお兄ちゃん どこかのお祭で 見かけた人はいませんか ひとり旅の 私のお兄ちゃん | 倍賞千恵子 | 山田洋次 | 山本直純 | 小川寛興 | 江戸川に雨が降る 渡し舟も 今日はやすみ 兄のいない 静かな町 どこに行ってしまったの 今ごろ なにしてるの いつもみんな 待っているのよ そこは晴れているかしら それとも冷たい雨かしら 遠くひとり 旅に出た 私のお兄ちゃん どこかの街角で みかけた人はいませんか ひとり旅の 私のお兄ちゃん いつもそうなのよ いつも…… 「さくら!しあわせにくらせよ」って…… もう帰らないって あの時いったけど…… そこは晴れているかしら それとも冷たい雨かしら 遠くひとり 旅に出た 私のお兄ちゃん どこかのお祭で 見かけた人はいませんか ひとり旅の 私のお兄ちゃん |
あざみの歌山には山の 愁(うれ)いあり 海には海の 悲しみや ましてこころの 花ぞのに 咲きしあざみの 花ならば 高嶺の百合の それよりも 秘めたる夢を ひとすじに くれない燃ゆる その姿 あざみに深き わが想い いとしき花よ 汝(な)はあざみ こころの花よ 汝はあざみ さだめの径は 涯てなくも かおれよせめて わが胸に | 倍賞千恵子 | 横井弘 | 八洲秀章 | 小川寛興 | 山には山の 愁(うれ)いあり 海には海の 悲しみや ましてこころの 花ぞのに 咲きしあざみの 花ならば 高嶺の百合の それよりも 秘めたる夢を ひとすじに くれない燃ゆる その姿 あざみに深き わが想い いとしき花よ 汝(な)はあざみ こころの花よ 汝はあざみ さだめの径は 涯てなくも かおれよせめて わが胸に |
麗人草の歌愛の涙に やさしく濡れて 咲くが乙女の 生命(いのち)なら 何故に散らした あの夜の風よ 今は返らぬ 夢かなし 月のテラスで やさしく肩を 抱いたあの夜の あの人が 今日も呼ぶ呼ぶ 嘆きの窓に 強く生きよと 夢に呼ぶ 涙 涙の 幾年越えて 帰るこの春 花の春 咲いて香れよ 麗人草の 花は紅 あの丘に | 倍賞千恵子 | 松村又一 | 加藤三雄 | 小川寛興 | 愛の涙に やさしく濡れて 咲くが乙女の 生命(いのち)なら 何故に散らした あの夜の風よ 今は返らぬ 夢かなし 月のテラスで やさしく肩を 抱いたあの夜の あの人が 今日も呼ぶ呼ぶ 嘆きの窓に 強く生きよと 夢に呼ぶ 涙 涙の 幾年越えて 帰るこの春 花の春 咲いて香れよ 麗人草の 花は紅 あの丘に |
ここに幸あり嵐も吹けば 雨も降る 女の道よ なぜ険し 君を頼りに わたしは生きる ここに幸あり 青い空 誰にも言えぬ 爪のあと 心にうけた 恋の鳥 ないてのがれて さまよい行けば 夜の巷の 風かなし 命のかぎり 呼びかける 谺(こだま)の果てに 待つは誰 君によりそい 明るく仰ぐ ここに幸あり 白い雲 | 倍賞千恵子 | 高橋掬太郎 | 飯田三郎 | 小川寛興 | 嵐も吹けば 雨も降る 女の道よ なぜ険し 君を頼りに わたしは生きる ここに幸あり 青い空 誰にも言えぬ 爪のあと 心にうけた 恋の鳥 ないてのがれて さまよい行けば 夜の巷の 風かなし 命のかぎり 呼びかける 谺(こだま)の果てに 待つは誰 君によりそい 明るく仰ぐ ここに幸あり 白い雲 |
あなたと共にあなたと共に 行きましょう 恋の甘さと 切なさを はじめて教えて くれた人 それが 私の運命(さだめ)なら あなたと共に 行きましょう あなたと共に 泣きましょう 辛い浮世の 波風に 破れた翼の はぐれ鳥 それが女の 弱さなら あなたと共に 泣きましょう あなたと共に 呼びましょう 胸に点った このあかり 消さずにかばって 抱きしめて それが 本当の 希望(のぞみ)なら あなたと共に 呼びましょう | 倍賞千恵子 | 矢野亮 | 吉田矢健治 | 小川寛興 | あなたと共に 行きましょう 恋の甘さと 切なさを はじめて教えて くれた人 それが 私の運命(さだめ)なら あなたと共に 行きましょう あなたと共に 泣きましょう 辛い浮世の 波風に 破れた翼の はぐれ鳥 それが女の 弱さなら あなたと共に 泣きましょう あなたと共に 呼びましょう 胸に点った このあかり 消さずにかばって 抱きしめて それが 本当の 希望(のぞみ)なら あなたと共に 呼びましょう |
かりそめの恋夜の銀座は 七いろネオン 誰にあげよか くちびるを かりそめの恋 あゝ虹の恋 ふと触れ合うた 指かなし どうせ売られた 花嫁人形 胸で泣いても 笑い顔 かりそめの恋 あゝ虹の恋 まぼろしならぬ 君欲しや 金の格子の 鳥籠抜けて 飛ぶか心の 青空へ かりそめの恋 あゝ虹の恋 夜風よ吹くな やは肌に | 倍賞千恵子 | 高橋掬太郎 | 飯田三郎 | 小川寛興 | 夜の銀座は 七いろネオン 誰にあげよか くちびるを かりそめの恋 あゝ虹の恋 ふと触れ合うた 指かなし どうせ売られた 花嫁人形 胸で泣いても 笑い顔 かりそめの恋 あゝ虹の恋 まぼろしならぬ 君欲しや 金の格子の 鳥籠抜けて 飛ぶか心の 青空へ かりそめの恋 あゝ虹の恋 夜風よ吹くな やは肌に |
さくら貝の歌美(うるわ)しき 桜貝一つ 去り行ける 君にささげん この貝は 去年(こぞ)の浜辺に われ一人 ひろいし貝よ ほのぼのと うす紅染むるは わが燃ゆる さみし血潮よ はろばろと かよう香りは 君恋うる 胸のさざなみ ああなれど 我が想いははかなく うつし世の なぎさに果てぬ | 倍賞千恵子 | 土屋花情 | 八洲秀章 | 小川寛興 | 美(うるわ)しき 桜貝一つ 去り行ける 君にささげん この貝は 去年(こぞ)の浜辺に われ一人 ひろいし貝よ ほのぼのと うす紅染むるは わが燃ゆる さみし血潮よ はろばろと かよう香りは 君恋うる 胸のさざなみ ああなれど 我が想いははかなく うつし世の なぎさに果てぬ |
心の窓に灯をいじわるこがらし 吹きつける 古いセーター ボロシューズ 泣けてくるよな夜だけど ほっぺをよせて ともしましょう 心の窓に灯を ほら えくぼが浮かんでくるでしょう 真珠に輝やく 飾り窓 うつるまずしい シンデレラ ポッケにゃ 何にもないけれど かじかむ指で ともしましょう 心の窓に灯を ほら 口笛ふきたくなるでしょう ダンロを囲んだ 歌声を 遠くきいてる 細い路地 ちっちゃな たき火は消えたけど お空をみつめ ともしましょう 心の窓に灯を ほら 希望がほのぼのわくでしょう | 倍賞千恵子 | 横井弘 | 中田喜直 | 小川寛興 | いじわるこがらし 吹きつける 古いセーター ボロシューズ 泣けてくるよな夜だけど ほっぺをよせて ともしましょう 心の窓に灯を ほら えくぼが浮かんでくるでしょう 真珠に輝やく 飾り窓 うつるまずしい シンデレラ ポッケにゃ 何にもないけれど かじかむ指で ともしましょう 心の窓に灯を ほら 口笛ふきたくなるでしょう ダンロを囲んだ 歌声を 遠くきいてる 細い路地 ちっちゃな たき火は消えたけど お空をみつめ ともしましょう 心の窓に灯を ほら 希望がほのぼのわくでしょう |
ローレライなじかは知らねど 心わびて 昔の伝えは そぞろ身にしむ わびしく暮れゆく ラインの流れ 入日に山々 赤くはゆる うるわしおとめの いわに立ちて こがねのくしとり 髪の乱れを ときつつ口ずさぶ 歌の声の くすしき力に たまもまよう | 倍賞千恵子 | E.P.Silcher・訳詞:近藤朔風 | E.P.Silcher | 小川寛興 | なじかは知らねど 心わびて 昔の伝えは そぞろ身にしむ わびしく暮れゆく ラインの流れ 入日に山々 赤くはゆる うるわしおとめの いわに立ちて こがねのくしとり 髪の乱れを ときつつ口ずさぶ 歌の声の くすしき力に たまもまよう |
惜別のうた遠き別れに 耐えかねて この高殿に のぼるかな 悲しむなかれ わが友よ 旅の衣を ととのえよ 別れといえば 昔より この人の世の 常なるを 流るる水を ながむれば 夢はずかしき 涙かな 君がさやけき 目の色も 君くれないの 唇も 君がみどりの 黒髪も またいつか見ん この別れ | 倍賞千恵子 | 島崎藤村 | 藤江英輔 | 小川寛興 | 遠き別れに 耐えかねて この高殿に のぼるかな 悲しむなかれ わが友よ 旅の衣を ととのえよ 別れといえば 昔より この人の世の 常なるを 流るる水を ながむれば 夢はずかしき 涙かな 君がさやけき 目の色も 君くれないの 唇も 君がみどりの 黒髪も またいつか見ん この別れ |
埴生の宿埴生(はにゅう)の宿も わが宿 玉のよそおい うらやまじ のどかなりや 春の空 花はあるじ 鳥は友 おおわがやどよ たのしとも たのもしや ふみよむ窓も わが窓 瑠璃(るり)の床(ゆか)も うらやまじ きよらなりや 秋の夜半(よわ) 月はあるじ むしは友 おおわが窓よ たのしとも たのもしや | 倍賞千恵子 | 里見義 | ビショップ | 小川寛興 | 埴生(はにゅう)の宿も わが宿 玉のよそおい うらやまじ のどかなりや 春の空 花はあるじ 鳥は友 おおわがやどよ たのしとも たのもしや ふみよむ窓も わが窓 瑠璃(るり)の床(ゆか)も うらやまじ きよらなりや 秋の夜半(よわ) 月はあるじ むしは友 おおわが窓よ たのしとも たのもしや |
旅愁更け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 恋しやふるさと なつかし父母 夢路にたどるは 故郷(さと)の家路 更け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 窓うつ嵐に 夢もやぶれ 遥けきかなたに ひとりまよう 恋しやふるさと なつかし父母 思いに浮かぶは 杜のこずえ 窓うつ嵐に 夢もやぶれ 遥けきかなたに ひとりまよう | 倍賞千恵子 | 犬童球渓 | オードウェイ | 小川寛興 | 更け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 恋しやふるさと なつかし父母 夢路にたどるは 故郷(さと)の家路 更け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 窓うつ嵐に 夢もやぶれ 遥けきかなたに ひとりまよう 恋しやふるさと なつかし父母 思いに浮かぶは 杜のこずえ 窓うつ嵐に 夢もやぶれ 遥けきかなたに ひとりまよう |
城ヶ島の雨雨はふるふる 城ヶ島の磯に 利久鼠の 雨がふる 雨は真珠か 夜明けの霧か それとも私の 忍び泣き 舟はゆくゆく 通り矢のはなを 濡れて帆あげた ぬしの舟 ええ 舟は櫓でやる 櫓は歌でやる 歌は船頭さんの 心意気 雨はふるふる 日はうす曇る 舟はゆくゆく 帆がかすむ | 倍賞千恵子 | 北原白秋 | 梁田貞 | 小川寛興 | 雨はふるふる 城ヶ島の磯に 利久鼠の 雨がふる 雨は真珠か 夜明けの霧か それとも私の 忍び泣き 舟はゆくゆく 通り矢のはなを 濡れて帆あげた ぬしの舟 ええ 舟は櫓でやる 櫓は歌でやる 歌は船頭さんの 心意気 雨はふるふる 日はうす曇る 舟はゆくゆく 帆がかすむ |
叱られて叱られて 叱られて あの子は町まで お使いに この子はぼうやを ねんねしな 夕べさみしい 村はずれ こんときつねが なきゃせぬか 叱られて 叱られて 口には出さねど 目になみだ ふたりのお里は あの山を 越えてあなたの 花の村 ほんに花見は いつのこと | 倍賞千恵子 | 清水かつら | 弘田竜太郎 | 小川寛興 | 叱られて 叱られて あの子は町まで お使いに この子はぼうやを ねんねしな 夕べさみしい 村はずれ こんときつねが なきゃせぬか 叱られて 叱られて 口には出さねど 目になみだ ふたりのお里は あの山を 越えてあなたの 花の村 ほんに花見は いつのこと |
赤とんぼ夕やけ小やけの 赤とんぼ おわれてみたのは いつの日か 山の畑の くわの実を 小かごにつんだは まぼろしか 十五でねえやは 嫁にゆき お里のたよりも たえはてた 夕やけ小やけの 赤とんぼ とまっているよ さおのさき | 倍賞千恵子 | 三木露風 | 山田耕筰 | 小川寛興 | 夕やけ小やけの 赤とんぼ おわれてみたのは いつの日か 山の畑の くわの実を 小かごにつんだは まぼろしか 十五でねえやは 嫁にゆき お里のたよりも たえはてた 夕やけ小やけの 赤とんぼ とまっているよ さおのさき |
この道この道はいつか来た道 ああ そうだよ あかしやの花が咲いてる あの丘はいつか見た丘 ああ そうだよ ほら 白い時計台だよ この道はいつか来た道 ああ そうだよ お母さまと馬車で行ったよ あの雲もいつか見た雲 ああ そうだよ 山査子(さんざし)の枝も垂れてる | 倍賞千恵子 | 北原白秋 | 山田耕筰 | 小川寛興 | この道はいつか来た道 ああ そうだよ あかしやの花が咲いてる あの丘はいつか見た丘 ああ そうだよ ほら 白い時計台だよ この道はいつか来た道 ああ そうだよ お母さまと馬車で行ったよ あの雲もいつか見た雲 ああ そうだよ 山査子(さんざし)の枝も垂れてる |
ちいさい秋みつけただれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさい 秋 ちいさい 秋 ちいさい 秋 みつけた めかくしおにさん 手の なるほうへ すました お耳に かすかに しみた よんでる 口笛 もずの声 ちいさい 秋 ちいさい 秋 ちいさい 秋 みつけた だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさい 秋 ちいさい 秋 ちいさい 秋 みつけた おへやは 北むき くもりの ガラス うつろな 目の色 とかした ミルク わずかな すきから 秋の風 ちいさい 秋 ちいさい 秋 ちいさい 秋 みつけた | 倍賞千恵子 | サトウハチロー | 中田喜直 | 小川寛興 | だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさい 秋 ちいさい 秋 ちいさい 秋 みつけた めかくしおにさん 手の なるほうへ すました お耳に かすかに しみた よんでる 口笛 もずの声 ちいさい 秋 ちいさい 秋 ちいさい 秋 みつけた だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさい 秋 ちいさい 秋 ちいさい 秋 みつけた おへやは 北むき くもりの ガラス うつろな 目の色 とかした ミルク わずかな すきから 秋の風 ちいさい 秋 ちいさい 秋 ちいさい 秋 みつけた |
雪の降る町を雪の降る町を 雪の降る町を 思い出だけが 通りすぎて行く 雪の降る町を 遠いくにから落ちてくる この想い出を この想い出を いつの日にか包まん あたたかき幸福(しあわせ)のほほえみ 雪の降る町を 雪の降る町を あしあとだけが 追いかけてゆく 雪の降る町を 一人こころに満ちてくる この哀しみを この哀しみを いつの日かほぐさん 緑なす春の日のそよ風 雪の降る町を 雪の降る町を 息吹とともに こみあげてくる 雪の降る町を 誰も分からぬ わが心 このむなしさを このむなしさを いつの日か祈らん 新しき光降る鐘の音 | 倍賞千恵子 | 内村直也 | 中田喜直 | 小川寛興 | 雪の降る町を 雪の降る町を 思い出だけが 通りすぎて行く 雪の降る町を 遠いくにから落ちてくる この想い出を この想い出を いつの日にか包まん あたたかき幸福(しあわせ)のほほえみ 雪の降る町を 雪の降る町を あしあとだけが 追いかけてゆく 雪の降る町を 一人こころに満ちてくる この哀しみを この哀しみを いつの日かほぐさん 緑なす春の日のそよ風 雪の降る町を 雪の降る町を 息吹とともに こみあげてくる 雪の降る町を 誰も分からぬ わが心 このむなしさを このむなしさを いつの日か祈らん 新しき光降る鐘の音 |
世界の約束涙の奥にゆらぐほほえみは 時の始めからの世界の約束 いまは一人でも二人の昨日から 今日は生まれきらめく 初めて会った日のように 思い出のうちにあなたはいない そよかぜとなって頬に触れてくる 木漏れ日の午後の別れのあとも 決して終わらない世界の約束 いまは一人でも明日は限りない あなたが教えてくれた 夜にひそむやさしさ 思い出のうちにあなたはいない せせらぎの歌にこの空の色に 花の香りにいつまでも生きて | 倍賞千恵子 | 谷川俊太郎 | 木村弓 | 久石譲 | 涙の奥にゆらぐほほえみは 時の始めからの世界の約束 いまは一人でも二人の昨日から 今日は生まれきらめく 初めて会った日のように 思い出のうちにあなたはいない そよかぜとなって頬に触れてくる 木漏れ日の午後の別れのあとも 決して終わらない世界の約束 いまは一人でも明日は限りない あなたが教えてくれた 夜にひそむやさしさ 思い出のうちにあなたはいない せせらぎの歌にこの空の色に 花の香りにいつまでも生きて |
オホーツクの舟唄(知床旅情)何地から 吹きすさぶ 朔北の吹雪よ わたしの胸を刺すように オホーツクは 今日も 海鳴りの中に 明け 暮れてゆく 父祖の地のクナシリに 長い冬の夜があける日を 白いカモメが告げるまで 最涯の茜の中で わたしは 立ちつくす 何故か 眼がしらの涙が凍るまで オホーツクの海原 ただ白く凍て果て 命あるものは暗い雪の下 春を待つ心 ペチカに燃やそ 哀れ東(ひんがし)にオーロラかなし 最涯の番屋に 命の火チロチロ トドの鳴く夜は いとし娘が瞼に 誰に語らん このさみしさ ランプの灯影に 海鳴りばかり スズランの緑が 雪解けに光れば アイヌの唄声 谷間にこだます シレトクの春は 潮路(しおじ)に開けて 舟人のかいな 海に輝く オレーオレー オーシコイ 沖の声 舟唄 秋あじだいエリャンサ 揚げる網ゃ大漁 霞むクナシリ 我が故郷 何日の日か詣でむ 御親の墓に ねむれ静かに | 倍賞千恵子 | 森繁久彌 | 森繁久彌 | 小六禮次郎 | 何地から 吹きすさぶ 朔北の吹雪よ わたしの胸を刺すように オホーツクは 今日も 海鳴りの中に 明け 暮れてゆく 父祖の地のクナシリに 長い冬の夜があける日を 白いカモメが告げるまで 最涯の茜の中で わたしは 立ちつくす 何故か 眼がしらの涙が凍るまで オホーツクの海原 ただ白く凍て果て 命あるものは暗い雪の下 春を待つ心 ペチカに燃やそ 哀れ東(ひんがし)にオーロラかなし 最涯の番屋に 命の火チロチロ トドの鳴く夜は いとし娘が瞼に 誰に語らん このさみしさ ランプの灯影に 海鳴りばかり スズランの緑が 雪解けに光れば アイヌの唄声 谷間にこだます シレトクの春は 潮路(しおじ)に開けて 舟人のかいな 海に輝く オレーオレー オーシコイ 沖の声 舟唄 秋あじだいエリャンサ 揚げる網ゃ大漁 霞むクナシリ 我が故郷 何日の日か詣でむ 御親の墓に ねむれ静かに |
ペィチカ雪のふる夜はたのしいペィチカ ペィチカ燃えろよ お話しましょ むかしむかしよ 燃えろよ ペィチカ 雪のふる夜はたのしいペィチカ ペチカ燃えろよ おもては寒い 栗や栗やと 呼びます ペィチカ 雪のふる夜はたのしいペィチカ ペィチカ燃えろよ じき春来ます いまに楊も 萌えましょ ペィチカ 雪のふる夜はたのしいペィチカ ペィチカ燃えろよ 誰だか来ます お客さまでしょ うれしい ペィチカ 雪のふる夜はたのしいペィチカ ペィチカ燃えろよ お話しましょ 火の粉ぱちぱち はねろよ ペィチカ | 倍賞千恵子 | 北原白秋 | 山田耕筰 | | 雪のふる夜はたのしいペィチカ ペィチカ燃えろよ お話しましょ むかしむかしよ 燃えろよ ペィチカ 雪のふる夜はたのしいペィチカ ペチカ燃えろよ おもては寒い 栗や栗やと 呼びます ペィチカ 雪のふる夜はたのしいペィチカ ペィチカ燃えろよ じき春来ます いまに楊も 萌えましょ ペィチカ 雪のふる夜はたのしいペィチカ ペィチカ燃えろよ 誰だか来ます お客さまでしょ うれしい ペィチカ 雪のふる夜はたのしいペィチカ ペィチカ燃えろよ お話しましょ 火の粉ぱちぱち はねろよ ペィチカ |
下町の太陽下町の空に かがやく太陽は よろこびと 悲しみ写す ガラス窓 心のいたむ その朝は 足音しみる 橋の上 あゝ太陽に 呼びかける 下町の恋を 育てた太陽は 縁日に 二人で分けた 丸いあめ 口さえ聞けず 別れては 祭りの午後の なつかしく あゝ太陽に 涙ぐむ 下町の屋根を 温(ぬく)める太陽は 貧しくも 笑顔を消さぬ 母の顔 悩みを夢を うちあけて 路地にも幸の くるように あゝ太陽と 今日もまた | 倍賞千恵子 | 横井弘 | 江口浩司 | | 下町の空に かがやく太陽は よろこびと 悲しみ写す ガラス窓 心のいたむ その朝は 足音しみる 橋の上 あゝ太陽に 呼びかける 下町の恋を 育てた太陽は 縁日に 二人で分けた 丸いあめ 口さえ聞けず 別れては 祭りの午後の なつかしく あゝ太陽に 涙ぐむ 下町の屋根を 温(ぬく)める太陽は 貧しくも 笑顔を消さぬ 母の顔 悩みを夢を うちあけて 路地にも幸の くるように あゝ太陽と 今日もまた |
忘れな草をあなたに別れても 別れても 心の奥に いつまでも いつまでも おぼえておいて ほしいから しあわせ祈る ことばにかえて 忘れな草を あなたに あなたに いつの世も いつの世も 別れる人と 会う人の 会う人の さだめは常に あるものを ただ泣きぬれて 浜辺につんだ 忘れな草を あなたに あなたに 喜びの 喜びの 涙にくれて 抱き合う 抱き合う その日がいつか くるように ふたりの愛の 思い出そえて 忘れな草を あなたに あなたに | 倍賞千恵子 | 木下竜太郎 | 江口浩司 | | 別れても 別れても 心の奥に いつまでも いつまでも おぼえておいて ほしいから しあわせ祈る ことばにかえて 忘れな草を あなたに あなたに いつの世も いつの世も 別れる人と 会う人の 会う人の さだめは常に あるものを ただ泣きぬれて 浜辺につんだ 忘れな草を あなたに あなたに 喜びの 喜びの 涙にくれて 抱き合う 抱き合う その日がいつか くるように ふたりの愛の 思い出そえて 忘れな草を あなたに あなたに |
さよならはダンスの後に何も言わないで ちょうだい 黙ってただ 踊りましょう だってさよならは つらい ダンスの後に してね ここはお馴染みの クラブ いつものように 踊りましょう せめてキャンドルの 下で 泣くのだけは やめて…… だれにも負けず 深く愛してた 燃えるその瞳(め)もその手も これきりね 何も言わないで ちょうだい 黙ってただ 踊りましょう だってさよならは つらい ダンスの後に してね 少しカクテルを ちょうだい 酔ったらまた 踊りましょう だってさよならは つらい ダンスの後に してね いまは懐しい クラブ 気のすむまで 踊りましょう せめて恋人の ままで やさしく肩を 抱いて…… 初めて聞いた 夜のささやきが たとえ短い夢でも 忘れない 少しカクテルを ちょうだい 酔ったらまた 踊りましょう だってさよならは つらい ダンスの後に してね あなたがとても 好きなこの曲も あすはどこかで独りで 聞くだけね 何も言わないで ちょうだい 黙ってただ 踊りましょう だってさよならは つらい ダンスの後に してね | 倍賞千恵子 | 横井弘 | 小川寛興 | | 何も言わないで ちょうだい 黙ってただ 踊りましょう だってさよならは つらい ダンスの後に してね ここはお馴染みの クラブ いつものように 踊りましょう せめてキャンドルの 下で 泣くのだけは やめて…… だれにも負けず 深く愛してた 燃えるその瞳(め)もその手も これきりね 何も言わないで ちょうだい 黙ってただ 踊りましょう だってさよならは つらい ダンスの後に してね 少しカクテルを ちょうだい 酔ったらまた 踊りましょう だってさよならは つらい ダンスの後に してね いまは懐しい クラブ 気のすむまで 踊りましょう せめて恋人の ままで やさしく肩を 抱いて…… 初めて聞いた 夜のささやきが たとえ短い夢でも 忘れない 少しカクテルを ちょうだい 酔ったらまた 踊りましょう だってさよならは つらい ダンスの後に してね あなたがとても 好きなこの曲も あすはどこかで独りで 聞くだけね 何も言わないで ちょうだい 黙ってただ 踊りましょう だってさよならは つらい ダンスの後に してね |
小犬のプルーひとりぼっちのぼくが プルーと逢ったのは 夏も終りの北国(きた)の街 ボクをみるなり駆けてきて 優しい眼(め)をしてついてきた ひとりぼっちのボクと プルーがねむるころ おまえの体に吹きつける 冷たい風が気がかりで 眠れぬ夜もあったのさ ひとりぼっちのボクと プルーが別れたのは 哀しい眼をした日暮れ時 だれかにお前を頼めたら 今また逢いにゆけたのに 栗毛色した小犬のプルー ゆくえの知れないボクのプルー | 倍賞千恵子 | 林權三郎 | 柳澤剛 | 柳澤剛 | ひとりぼっちのぼくが プルーと逢ったのは 夏も終りの北国(きた)の街 ボクをみるなり駆けてきて 優しい眼(め)をしてついてきた ひとりぼっちのボクと プルーがねむるころ おまえの体に吹きつける 冷たい風が気がかりで 眠れぬ夜もあったのさ ひとりぼっちのボクと プルーが別れたのは 哀しい眼をした日暮れ時 だれかにお前を頼めたら 今また逢いにゆけたのに 栗毛色した小犬のプルー ゆくえの知れないボクのプルー |
青葉の笛一の谷の 軍 破れ 討たれし平家の 公達あわれ 暁 寒き 須磨の嵐に 聞えしはこれか 青葉の笛 更くる夜半に 門を敲き わが師に託せし 言の葉あわれ 今わの際まで 持ちし箙に 残れるは 「花や 今宵」の歌 一の谷の 軍 破れ 討たれし平家の 公達あわれ 暁 寒き 須磨の嵐に 聞えしはこれか 青葉の笛 | 倍賞千恵子 | 大和田建樹 | 田村虎蔵 | | 一の谷の 軍 破れ 討たれし平家の 公達あわれ 暁 寒き 須磨の嵐に 聞えしはこれか 青葉の笛 更くる夜半に 門を敲き わが師に託せし 言の葉あわれ 今わの際まで 持ちし箙に 残れるは 「花や 今宵」の歌 一の谷の 軍 破れ 討たれし平家の 公達あわれ 暁 寒き 須磨の嵐に 聞えしはこれか 青葉の笛 |