谷山浩子作曲の歌詞一覧リスト  311曲中 201-311曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
しっぽのきもち谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子岡崎倫典なりたいものは たくさんあるけど いちばん なりたいものは きまってる それは しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ スキというかわりに しっぽがゆれるの  そよかぜふいて わたしをさそうの 「ぼくとあそぼう」ダメよ 行かないわ わたし しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ スキというかわりに しっぽがゆれるの  だけどねすこし みじかいきがする これじゃ あなたのかおが 見えないよ わたし しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ あなたが にしをむけば しっぽはひがしよ  あなたがわらう しっぽもわらうよ あなたがふりむく しっぽもふりむく わたし しっぽしっぽ しっぽよ あなたの しっぽよ ガンバル わたしまけない しっぽのきもちよ  しっぽしっぽしっぽよ あなたの しっぽよ スキというかわりに しっぽがゆれるの
誕生谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQひとひらの光る雲の中から 私は生まれた 川面を走る風の中から 私は生まれた 雲よ 私の名前を知っていますか 風よ 私の名前を知っていますか  遠くに響く夜汽車の笛から 私は生まれた 梢を渡る鳥の歌から 私は生まれた 夜汽車よ 私の行方を知っていますか 鳥よ 私の行方を知っていますか  私は 小さな赤ん坊だった 私は 小さな生まれたてのいのち 草木や花や雨や大地から たくさんのちからを もらって育った  そしてある日 目を見開いて はじめての言葉をつぶやいた  少年の奏でるオカリナの音から 私は生まれた 道端にころがる石ころの夢から 私は生まれた 歌よ 私の名前はあなたと同じ 世界よ 私の名前はあなたと同じ
水色のカチューシャ小林千絵小林千絵谷山浩子谷山浩子武部聡志夢をかなえたね Baby 夕べテレビで見たよ 心配していたけど のびのび唄ってたね いつも僕の狭い部屋で 聞かせてくれた君の声 これからはたくさんの人が 聞くんだね  淋しい夜さ Baby 君の忘れた水色の カチューシャが Baby 今も机の引き出しに入ってる  取りにおいで いつか想い出した時でいいよ この部屋も この窓も 君を待っているよ  週刊誌見たよ Baby はでなやつとのうわさ 君は言葉をにごして 笑っていたんだねって ぼくのことは気にするなよ やけるけどしかたがないさ いつだって君はそう 前を向く人さ  淋しい夜さ Baby 君の忘れた水色の カチューシャが Baby 今も机の引き出しに入ってる  やがて時が流れ 歌も恋も君を棄てた 聞こえるよ 君の声 どこで泣いてるの  淋しい夜さ Baby 君の忘れた水色の カチューシャが Baby 今も机の引き出しに入ってる  取りにおいで 君のあの頃の姿そのまま いつまでも変わらずに 君を待ってるよ
向こう側の王国谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子何かが変わりはじめてる 目に見えないかすかな違い こちらではほんの少しだけど 今ごろ向こうは大騒ぎ  窓辺の花がしおれたら 旅に出る仕度をしよう 仕度といっても荷物はいらない 翼の生えた靴もいらない 早い話 何もいらないってこと。 実はそうさ 仕度もいらない。  視線のすみで何か動いた 急いであとを追いかけるかい? 追いかけなくても同じことだけど 気がつけばきみはもうそこにいない  こちらで花がしおれたら 向こうでは何が起きてる? いろんなものに水をやってみよう 普通のやり方じゃ だめさもちろん もう少しきみは賢くならなきゃ 三日月(トビウオ)で背中がかけるくらい  思い出せるかい 明日のお天気 思い出せるかい いないフラミンゴ 思い出せるかい 起きてない事件 思い出せるかい 僕の名前  命の花がふるえてる 大事な花がきらめいてる 少女のきみが笑っている ほら 向こう側の王国で  ここからどこへ? どこからどこへ? 心の地図はくるくる回る 空耳の声が導く旅は 始まりも終わりも途中もない  思い出せるかい 明日のお天気 思い出せるかい 知らない呪文 思い出せるかい 今から始まる 作り話のほんとのお話
洗濯かご谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子あなたは誰をみつけたの? 深い秘密の森の奥 あなたは誰をみつけたの? ため息が聞こえてくる  夜ごとベッドを抜け出して 息を殺して森の奥 あなたは誰をみつけたの? ため息が聞こえてくる  どんな遠い地の果ても 夢の鳥は追いかける  暗い真夜中の井戸端で 洗濯かごにつまずいて あなたは誰をみつけたの? 瞳だけ光っている  空が溶けて落ちてくるよ まぶたが溶けて流れる 紙でできた星が燃える 終わらない苦しい夢  逃げるふたり 靴を投げる 投げた靴がイバラになる  ギロチンみたいな月が行く ビロードの空 しめやかに わたしをのせて沈んでよ この夢を終わりにして  逃げるふたり 靴を投げる 錆びた過去を脱ぎ捨てて  安いアパートのベランダで 洗濯かごをよけながら あなたは誰を抱きしめた 赤い月 じっと見ている
風を追いかけて谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子やさしい人の 面影を 忘れられない その時は ひとりで丘に のぼりなさい 風に心を あずけなさい  ああ 誰もわからない 誰もわからない 夢が砕けた 悲しみは ああ 風が唄うだけ 風が唄うだけ 立ちつくす 私のそばで ライラ……  丘の上から 見る町は 私のことなど 知らぬ気に 吐き出す幸せ 不幸せ つくり笑顔で 流して行く  ああ 私一人だけ 私一人だけ 遠くはなれて 丘の上 ああ 風を追いかけて 風を追いかけて 翼のない 鳥のように ライラ……  きょうもあしたも あさっても 針の止まった 風時計 二度と帰らぬ 思い出が 帰るその日を 待ちつづけて  ああ 私一人だけ 私一人だけ 遠くはなれて 丘の上 ああ 風を追いかけて 風を追いかけて 翼のない 鳥のように ライラ……
電波塔の少年谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子淋しさのかたちをした月が傾いて 危うく夜空に貼りついている 眠らない街の景色 僕は見下ろしてる 誰も僕には届かない  見える限りの家やビルの窓にきみがいる 数えきれないきみを ずっとずっとみつめている  街は今 魔法のように 僕のひろげた手の中で 光る箱庭に変わる この夜をきみにあげるよ 全部きみのものだよ 僕はこんなにきみのことだけを 好きなのに  悲しみの深さなんて 何の力にもならない 心は武器にならない ちっぽけなこの体を僕は変える 目に見えない不思議な力へと  自由に飛ぶよ 僕は電波 星も越えて行く 言葉と歌を抱いて 寒い夜の空を走る  きみへと飛ぶよ 僕は電波 星も越えて行く 言葉と歌を抱いて 寒い夜の空を走る  でもきみの受信装置 ひどく壊れている 部屋のすみにころがしたままで もうきみはそこにいない 誰も聴いていない ノイズだけが闇を汚してる  もう僕はどこにも どこにもいなくなる
あかり谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子心澄まして みつめてごらん 何も見えない 暗闇の中に ひとつ ぽつんとあかりが灯る 青い外灯 かすかな光  何もないと思いこんでた きみの小さな 心の庭に 浮かび上がるやさしい姿 一本のやせた木立ち  少し離れた 別のどこかで ごらん ふたつめの あかりがともるよ 淡い光が 照らし出すのは 赤い自転車 野菜を積んだ  ぽつりぽつり あかりがついて そのたびきみは みつけるだろう 古びたベンチ 煉瓦の倉庫 店の窓 飾る花たち  やがてすべての あかりがついて きみの目の前 思いもかけない 光り輝く 巨大な街が 森や運河が 現れてくる  これがきみの ほんとの姿 きみの知らない 豊かなきみさ 暗い狭い 闇の部屋から きっときみは 帰ってくる  忘れないで 凍える夜も ちぢこまるきみの その魂が 幾千万の きらめく灯へと きっといつか 帰ってくる
満月ポトフー谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子今日は天気も荒れ模様 風がびゅんびゅん いい気持ち だからね 小ぎれいに着飾った 家猫にちょっとごあいさつ  おびえている 臆病な 鳥の目玉はいい気持ち だけどね 大丈夫 悪くても 晩のおかずになるだけよ  ありがとう! みんなスキだよ せこいやつ くちゃくちゃしゃべるやつ まとめて 満月ポトフー 煮えてる 鍋の中  退屈した狼の前で へりくつこねるなんて ハンパな勇気ならやめとけば 首にアタマついてるうち  思い通り吹かなけりゃ 風も八つ裂き いい気持ち だけどね 大丈夫 こわくない あたし自分がこわくない  暗い暗い森の奥を 赤い火のように走り抜けろ 心よりも速く速く あの山を越えれば暁が見える  思い通り鳴かなけりゃ 鳥もはりつけ いい気持ち だけどね 大丈夫 こわくない あたし自分がこわくない  ありがとう! みんなスキだよ にぶいやつ ちくちくからむやつ まとめて 満月ポトフー 夜通し 鍋の中  ありがとう! みんなスキだよ せこいやつ くちゃくちゃしゃべるやつ まとめて 満月ポトフー 煮えてる 鍋の中
冷たい水の中をきみと歩いていく谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子冷たい水の中をきみと歩いていく 何も望むものはない 夏の一日 グラスの底を 水をとおしてくる 七月の日射しが 横顔をきらめかせる 遠い過去からほほえむきみの  みのらずに終わった恋は 夏ごとにすきとおる みのらずに終わった恋は こわいほどすきとおる  あんまりそれがきれいなので ぼくの命も奪っていく あんまりそれがきれいなので 誰にも言葉はつうじない  冷たい水の中をきみと歩いていく なんて青くあどけない 夏の一日 グラスの底を 誰かの読んでいる 小説の挿絵の 湖の中に ぼくは今沈んでる 誰も見えない  みのらずに終わった恋は 重さもかたちもなく みのらずに終わった恋は 思い出も影さえなく  あんまり静かに輝くので ぼくのからだはこわれていく あんまり静かに輝くので 音楽ももう聴こえない  あんまり静かに輝くので ぼくのからだはこわれていく あんまり静かに輝くので ぼくの命も奪っていく
風のたてがみ谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子明け方の月が 僕の夢を揺らしている 耳もとで誰かが僕に何か告げる 不思議な声 長い眠りから目を醒ませと 夢の時は終わりだと ささやきかける声にせかされ 目を開いた  僕の目に映るものは 見知らぬ広い世界 どこまでも続く空と 乾いた寒い大地  夢の王国はどこに消えた 光満ちる孔雀の庭 金と銀の天使たちの 楽の調べ 崩れ落ちていく城壁や 財宝抱いた難破船 かがり火の中 踊る娘の白い足も  今はない どこにもない 呼んでも答はない ただひとり 僕はひとり 無人の荒野に立つ  風が叫んでる これでやっと やっときみは自由だと 風は激しく空を叩いて 笑っている 僕も風になり 風とともに 旅に出よう あてもなく 朝日を受けてきらめく僕の 銀のたてがみ  僕を呼ぶきみの声が 確かにきこえている この胸に星のように まだ見ぬきみが光る  僕を呼ぶきみの声が 確かにきこえている ただひとり 僕はひとり 無人の荒野に立つ
カイの迷宮谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子冬空 遠い彼方から 僕の上に 雪は降りてくる だまって 僕はみつめてた その確かな 美しいかたち  心を持たない 氷の花たち 真白く輝く 北の音楽  世界が 僕の目の前で ひらけていく 色鮮やかに 世界が 僕に告げていた さあ その手でわたしをつかめと  鏡はかけらに 体は粒子に 心は言葉に こまかく割れていく  そして僕は ひとりになって 忘れたことさえ 忘れてしまった そして僕は ひとりになって 雪の底で 白い夢を見てる  ガラスに描いた星の地図 透かしてほら 空を見てごらん ガラスに描いた星たちが ただ明るく 空を照らすだろう  たとえば孤独や 貧しさ 醜さも 年老い死にゆく 人のさだめさえ  僕は決して怖れはしない 僕はいつか さがしあてるだろう すべての謎の 扉の鍵 確かなもの ただひとつの答  そして僕は ひとりになって 忘れたことさえ 忘れてしまった そして僕は ひとりになって 雪の底で 白い夢を見てる  そして僕は ひとりになって 忘れたことさえ 忘れてしまった 僕のすみかは 氷の下 誰か僕を 僕を見つけてくれ
銀の記憶谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子真っ白な冬の曇り空 黙ってみつめてた 放課後の 淡く光る窓 ガラスごしに その時ふいに 廊下を歩いてきた ひとつの影 それはまるで 少年の姿をした音楽のように  瞬間にわたしをとらえた あなたのまなざしが 永遠を 銀色の爪で 刻みつけた あなただけが 見えない翼を背中に持ち 高く高く 灰色の人の群れをすり抜けて飛んだ  世界が遠のき 薄れて消えたそのあとに あなただけがそこにいた 確かな記憶  真っ白な冬の曇り空 あなたはもういない 日暮れ前 降り出した雪に 凍えながら こんなに広く淋しい宇宙の ふたつの船 離れて行く 時に隔てられ もう声も届かない
谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子土曜日には少しだけ早起き 都心までドライブして あなたと軽く食事をしたあとは 別に目的もなく 人混みをすり抜け 歩いた おしゃべりして  露店の花 カメラ屋のショーウィンドウ わけもなく笑いたい ベビーカーにほほえむ老夫婦 駐車場の猫たち 人待ち顔のギャラリー 日射しにきらめく窓  みんな夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 何もかも  日曜日は思い切り眠って 気がつけば日は高く 窓の外でのんびりした声が 子供を叱っている  いつもと同じテレビ 画面の中 はしゃぐ少女たち  みんな夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 何もかも  食器を洗う 毎日くり返し 汚しては また洗う 野菜や卵 タオルやハンカチの なつかしい手触りも  少しずつ変わっていく 季節の風のにおいも  みんな夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 夢だったなんて 何もかも
谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子わたしの父の仇 恋人 物腰おだやかで美しい 見上げるほどに身分の高い 光る車に乗って  今夜も来る わたしに会いに 残骸だけのこの家に  口もきかず ただうつむくだけの わたしに会いに来る  わたしの父の仇 恋人 夜更けに巨大な家を建てる 夜明けに湖を折り畳む 暗い闇の窓から  いつものように「愛している」と 伝えるだけで帰っていく  猫目石の夜 戸口に残る翡翠の首飾り  わたしの父の仇 恋人 つぶやく ドアの向こうで母が つぶやく 病の床で母が やがて声は薄れる  口に出せない 殺したいほど 死にたいほど 愛している  あなたの愛するわたしを あなたの前で壊したい  わたしの父の仇 恋人 わたしの母の仇 恋人 わたしの家の仇 恋人 わたしの国の仇 恋人
さよならのかわりに谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子僕の手に触れてみて きみの手とひとつになる 静かにかよいあうもの これが生きている温かさ  どんなに離れても きみをずっと覚えている どこにいても 信じていて 僕はいつもきみと生きている  会えない朝も昼も 疲れて眠る夜も  生きていく街の中 たたずむ人混みの中 見上げればそこには空がある きみと同じ空を見る  何を見ても聞いても きみのことを思うだろう いろんなことがあるたび きっときみに語りかけるだろう  かわいた風の中で やまない雨の中で  どんなに離れても きみをそばに感じるだろう 淋しいかい 僕も同じだよ だけどもう歩き出そう  心で抱きしめるよ さよならのかわりに  僕の手に触れてみて きみの手とひとつになる 静かにかよいあうもの これが生きている温かさ  どんなに離れても きみをずっと支えている くじけないで 信じていて 僕はいつもきみと生きている  くじけないで 信じていて 僕はいつもきみと生きている
あの子の愛した三毛猫谷山浩子谷山浩子朝久義智谷山浩子平野孝幸あの子の愛した三毛猫は 角の煙草屋 まがったところ 車輪の下で サヨナラしたよ 夕空みつめる あの子の前には 幾万もの想いが 風に吹かれて これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ……  思いがけない 出来事に 止まることない あの子の涙 できることなら 止まっておくれ かすんで見えない あの子の前には 幾万もの想いが 風に吹かれて これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ……  二度と帰らぬ 遠い空 三毛猫 三毛猫 笑っているか 淋しくないか 寒くはないか 泣き泣き あの子が帰ったあとには 残された思い出が ぽつりつぶやく これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ これが ほんとのサヨナラさ……
なおちゃん谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子鷺巣詩郎なおちゃん 雨はやみましたか あなたの心に降る雨は なおちゃん ユーツはなおりましたか 口をとがらす いつもの癖も 弟みたいなものだって いつもあなたに言ってたけど 一度 一度だけ言いたかった カギをかけたこの胸の想い  なおちゃん 彼女とどうですか 噂も少しは きいたけど なおちゃん やっぱり笑わなくちゃね しあわせにねと 言わなくちゃね 泣きたい場面で泣けないで 笑って見守る役なんて いやね 大声で言いたかった 好きよ どこへも行かないでよと  なおちゃん 今は静かです 淋しい夜も 慣れました なおちゃん いつか言ってたでしょ 誰でも ほんとはひとりだと ことばが心にしみこんで あなたの影が笑っている 指に残る髪のやわらかさ ほほをなでるあの日の口笛  指に残る髪のやわらかさ これが これだけがわたしのもの
O YA SU MI谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子鳴海寛・松下誠・山川恵津子おやすみ あしたはきっと あのひとに会えるよ おやすみ あしたはきっと やさしくなれるよ こんな夜にひとりぼっちで 目覚めていてはいけない おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる  おやすみ 今夜どこかに 眠れない人がいる おやすみ 今夜どこかに 泣いている人がいる だからそうさ ひとりじゃないよ わたしの声がきこえたら おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる  おやすみ 悲しい時は 幸せのふりをして おやすみ 悲しい時は 子供の頃のように 好きな歌や夢のカケラを 枕もとに並べてごらん おやすみ あしたはきっと あのひとがもどる だからそうさ ひとりじゃないよ わたしの声がきこえたら おやすみ おやすみ 今はすべてを忘れて
Pyun Pyun谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子大村雅朗きいて 秋風わたしの恋が終わったの わたしのほうがいつでも少し片思い だけどこんなふうに終わるなんて思ってなかった 「ほんとは好きじゃなかった ごめんね」なんて カンタンな人ね Pyun Pyun その時 風が言ったの Pyun Pyun 好きだよ きみはすてきさ Pyun Pyun そら耳 それでもかまわない Pyun Pyun もう一度 まねして 彼の声  彼とあの娘が話してたのは夕暮れの 川ぞいの道 バイクをとめていつまでも 彼がみつめていた まるい瞳 くせのある髪 わたし心・体ぜんぶすててあの子になりたい Pyun Pyun その時 風が言ったの Pyun Pyun だめだよ きみが消えたら Pyun Pyun 小鳥も青空もかくれるよ Pyun Pyun 世界が毎日雨降りさ  風は気まぐれ口がうまいと知ってるわ ピエロみたいにふざけるだけよ 本気じゃない だけどこんな日には風がなぜかやさしくみえて 素直に腕をとってしまう もう少しそばにいて Pyun Pyun 秋風 耳にささやく Pyun Pyun 好きだよ ぼくのお日さま Pyun Pyun おどけて くるくるまわるから Pyun Pyun わたしは泣いたり笑ったり  Pyun Pyun 秋風 耳にささやく Pyun Pyun 好きだよ ぼくのお日さま Pyun Pyun おどけて くるくるまわるから Pyun Pyun わたしは泣いたり笑ったり
真夜中の太陽谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子橋本一子寒い夜 暗い部屋 ひとりぼっちでも 凍える指を暖める人がいなくても 燃えろ 私の太陽 燃えろ その火を絶やすな 燃えろ 私の命 赤く 暗闇を照らして  信じてた人が去り 心に血が流れても 私はいつも変わらずに 私なのだから 燃えろ 私の太陽 燃えろ その火を絶やすな 燃えろ 私の命 赤く 悲しみをとかして  泣きながら胸をはれ 静かに朝を待て 木枯らしの丘にひとり立つ 孤独な樹のように 燃えろ 私の太陽 燃えろ その火を絶やすな 燃えろ 私の命 やがて世界が 光に満ちる 朝まで
地上の星座谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子平野孝幸夜めざめれば 窓のかなたに さざめく 水銀の星たち あの窓この窓に 人たちの灯す 見知らぬ街の灯が ゆれてる  遠い異国に 置き去りにされた 名前も忘れた 子供の心が 明かりを繋(つな)いで 星座をつくる 想いを繋(つな)いで 星座をつくる  ほら お母さんの指の間を 車が走り抜ける キラリと あそこの赤い灯は あの人のセーター 遠くで手を振る 私に  ここは見知らぬ 都会の空の 誰にも見えない 暗い雲の中から 明かりを繋(つな)いで 星座をつくる 想いを繋(つな)いで 星座をつくる  ここは見知らぬ 都会の空の 誰にも見えない 暗い雲の中から 明かりを繋(つな)いで 星座をつくる 想いを繋(つな)いで 星座をつくる
てんぷら☆さんらいず谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子鳴海寛・山川恵津子午前5時ノ新宿駅 長イホームニ散ラバル 赤イ朝陽ヲ集メテ 新鮮ナトコロヲ オナベデ カラリト カラリト カラリト コレガ てんぷら★さんらいず! てんぷら★さんらいず! 一度食ベタラ モウ帰レナイ  午後6時ノ表参道 交差点ヲ染メテ行ク ユレル夕陽ノ誘惑 マダ若イトコロヲ 選ンデ アゲマス アゲマス アゲマス コレガ てんぷら★さんせっと! てんぷら★さんせっと! 一度食ベタラ モウ帰レナイ  タタケ 桜貝! 吹キ鳴ラセ 白熊! 踊レレレレオ! 本日開店! 御来店 オ待チ申シ上ゲマス TU・TU 帽子 アゲマス  夜霧ノタタキ ネオンノ刺身 春一番ノ酢ノモノ ちょいと一杯ノヒトニハ 夢正宗 涙雨フラセル ザザザト ザザザト ザザザト ココハ てんぷら★さんらいず! てんぷら★さんらいず! サアサ ドウデス ネエ オ嬢サン…
サーカス谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子平野孝幸あなたが帰ったあとの 私の部屋には 汚れた灰皿 散らかしたままのトランプ ごめんねと言って帰った ごめんねと言ってあなた 人の気持も知らないで やさしい人が待っていると  さあ目をさませ 人形たち さあ目をさませ ナイフに鏡 さあ目をさませ ひとりの部屋の 午前零時の 夢つづれ  もう少しいればいいのに もう少しお茶をいかが お酒もあるのよ レコードでもかけましょうか ごめんねと言って帰った ごめんねと言ってあなた しんと静かな真夜中は いつもきまってひとりぼっち  さあ目をさませ 人形たち 砕けた心 包んでおくれ ひとりの部屋の ひとりサーカス せめて涙の かわくまで la la la…………  あなたがいない あなたがいない ひとりサーカス 夜がふける  あなたがいない あなたがいない ひとりサーカス 夜がふける
たんぽぽ谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子倉田信雄春のおわりの夕焼け空に たんぽぽひとつ 黄金にもえる 春に抱かれて恋する娘 たんぽぽひとつ 黄金にもえる  いつもあなたは 言葉少なく わたしをじっと みつめてくれる もしもあなたが 後ろをみせて あした旅立つ ことがあっても あとは追わない 涙見せない 赤い夕焼け 燃えて落ちても きょうの思いは わたしに残る 熱い思いは わたしに残る 春のおわりの夕焼け空に たんぽぽひとつ 黄金にもえる 春に抱かれて恋する娘 たんぽぽひとつ 黄金にもえる  今度もう一度 風が吹いたら 行くよと言った あなたが言った 風よ吹くなと 祈るわたしの 髪を乱して春風吹いた あとは追わない 涙見せない 赤い夕焼け 燃えて落ちても あとは追わない 決めた心が ゆれてゆらいで 風にはじけた 春のおわりの夕焼け空に たんぽぽ白く もえて旅立つ  春に抱かれて恋する娘 たんぽぽ白く もえて旅立つ たんぽぽ白く もえて旅立つ
僕は帰る きっと帰る谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子地球の形にしなる 長い長い帰り道 僕は帰るよ きっと帰るよ きみのところへ!  ひとりでフラフラ遊び回ってたら いつのまにかこんなに 遠いとこまで来てた おかしな世界に迷いこんだみたい どこまでつづくコスモス どこまでも同じ景色  星がバラバラ落ちてくる 果てない線路の上を ずっと歩いて 僕は歩いて あきらめないで  地球の形にしなる 長い長い帰り道 僕は帰るよ きっと帰るよ きみのところへ!  なんだかあやふやで 頼りない気分さ 名前や性別もうまく思い出せないよ こんなこと初めて きみと離れすぎて 呼吸や歩き方までも もう忘れそうさ  きみが僕を呼んでるよ 遠くてもきこえるんだ 僕は帰るよ 時を超えても きみのところへ!  巨大な倉庫のような世界 ゴーゴーかけぬけて たとえたましいだけになっても きみに会いたい  地球の形にしなる 長い長い帰り道 僕は帰るよ きっと帰るよ きみのところへ!  巨大な倉庫のような世界 ゴーゴーかけぬけて たとえたましいだけになっても きみのところへ 今!
今日は雨降り谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子今日は雨降り 静かな朝に あなたの夢をみたの 短い夢を 今日は雨降り 目がさめた時 そばには誰もいない あたしひとり  あなたの町も 雨かしら あなたもやっぱり ひとりかしら ギターの音に タバコの匂い 何を想っているのかしら  今日は雨降り 誰も来ない 扉に鍵をかけて ひとりでいるわ 今日は雨降り 静かな町に 白い小舟の影が 消えていったわ  あなたの町も 雨かしら あなたもやっぱり ひとりかしら 誰にも逢わず ひとりの部屋で 何を想っているのかしら  あなたの町も 雨かしら あなたもやっぱり ひとりかしら 誰にも逢わず ひとりの部屋で 何を想っているのかしら
夕暮れの街角で谷山浩子谷山浩子泉明子谷山浩子あなたにここで 逢えてよかった 知らない街で 道に迷って いつもなら 大好きな夕暮れ時が たまらなく 心細かった  あなたにひとこと 告げるために 住みなれた家を ひとり出ました わがままな 私だけど 連れていってほしい たまらなく ひとりが さみしいのです  あなたにここで 逢えてよかった 知らない街は とても冷たい いつもなら 笑いながら 通りすぎる ガラスの前で なぜか 足をとめた  あなたにひとこと 告げるために 住みなれた家を ひとり出ました わがままな 私だけど 連れていってほしい たまらなく ひとりが さみしいのです  わがままな 私だけど 連れていってほしい ひとりで生きるのは とても とても さみしいのです
河のほとりに谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子河のほとりに ふたり坐れば さざ波のかすかな 歌がきこえる 黙ってこのまま そばにいてください 悲しい思い出 流してしまうまで  ずっと昔から 知っていたような そんな気がする あなたが好きです  たくさんの時代が 水のおもてを走りぬけていったのが 見えるような気がします そして今 こんなにちっぽけなあなたとわたしを 河はやっぱり やさしく包んでくれるのです  河のほとりに ふたり坐れば たそがれ風さえ ふとたちどまる 黙ってこのまま そばにいてください あなたの肩に もたれていたいのです  はじめからずっと 知っていたような そんな気がする あなたが好きです
約束の海谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子打ち捨てられた 星屑のような テトラポッドの上で あなたは 月を撃ち落とそうと 指でねらって笑う 今夜こうして あなたのそばで 黙って海を見てる やさしく深い 鼓動を今 確かに感じて  時よ 時よ 永劫の中の ほんのかすかな 瞬きだけれど わたしたちは ここに生きてる 寄せては返す 幾億の波の 寄せては返す 生命の真昼 生命の暗闇  どこか遠くで 犬の遠吠え 淋しく空を走る 応えるように 口笛を吹く 空に向かって あなた ひとりの時も ひとりじゃないよ そう話してる きっと 同じひとつの 混沌から みんな生まれてきた  時よ 時よ 永劫の中の ほんのかすかな 瞬きだけれど わたしたちはここに生きてる 寄せては返す 幾億の波の 寄せては返す 生命の真昼 生命の暗闇  どんな時代 どんな嵐にも たとえどんなに つらい時でも あなたの手は離さない わたしの中で わたしが目覚める あなたに出会えた 約束の海 約束の岸辺  時よ 時よ 永劫の中の ほんのかすかな 瞬きだけれど わたしたちはここに生きてる 寄せては返す 幾億の波の 寄せては返す 生命の真昼 生命の暗闇
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
あたしの恋人谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子あたしの恋人は 飛行士で 初めての 空を 飛んだ時に 真赤な炎 吹き上げながら 落ちて来たけど 死ななかった それから今まで 生きつづけて あたしのとなりに 今もいるわ これからもずっと このままだと あたしの髪を なでながら  あたしは知ってる あの人が 夜ごとの眠りに夢みるのは あの日の きらめく 風の中で 燃えつき砕ける 自分の姿 夢から醒めれば またためいき あたしのからだにしがみついて 光のかわりに暗い汗を 風のかわりにくちづけを  あなたが好き あなたが好き 死ぬまで そばに いてあげるよ  あなたのもの あなたのもの 死ぬまで そばに いてあげるよ
あやつり人形谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子あたし 悲しいあやつり人形 あなたは あたしの人形使い いくら 逃げても すぐに ひきもどされて 泣きながら 泣きながら あなたの腕の中  人形小屋の幕が上がれば まぶしいライトに 照らされながら あたしは踊るの あやつり人形 あなたのつくった舞台の上で 何度も思った あなたを殺せば わたしはひとりで 歩けるかしら だけど かぼそい こんな腕では ナイフひとつも握れはしない  あたし 悲しいあやつり人形 あなたは あたしの人形使い いくら 逃げても すぐに ひきもどされて 泣きながら 泣きながら あなたの腕の中  あなたはいつも 片手間にしか あたしの糸を たぐり寄せない あなたはいつも よそ見している あたしひとりが 踊りつづける 愛しているわと あたしが言えば 愛しているよと あなたも答える 不思議なものね あたしとあなた ひとつの言葉が こんなにちがう  あたし 悲しいあやつり人形 あなたは あたしの人形使い いくら 逃げても すぐに ひきもどされて 泣きながら 泣きながら あなたの腕の中  ある日気づくと あなたいなくて あたしひとりが 踊っていたわ あなたの動かす癖のとおりに あたし それでも 踊っていたわ  あたし 悲しいあやつり人形 人形使いの指をはなれて ひとりになっても どこへも行けない いつまでも いつまでも あなたの影の中
六月の花嫁谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子六月は二人で青い傘さして 雨の中歩きます 六月の並木道 誰もいなくても やさしい雨が 見ていてくれる  小さい時から ひとりぼっちでした やさしい肩が 欲しかったのです  六月の花嫁は わたしの夢でした あなたのそばで 今夢がかなうのです  日曜日 夜明け頃 公園のかたすみ 約束の指切りを いつまでもはなれず 生きると誓う 少し嬉しくて 少し悲しい  今まで歩いた 悲しい道のりを 忘れるくらいの しあわせください  六月の花嫁は わたしの夢でした あなたのそばで 今夢がかなうのです  小さい時から ひとりぼっちでした やさしい肩が 欲しかったのです  六月の花嫁は わたしの夢でした あなたのそばで 今夢がかなうのです
海の時間谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子ずっときみとこうしたかった 寒い夜にベッドの中で 頬と頬をくっつけあって 雨の音を聴いているよ  きみの中指にキスをして きみの髪に顔をうずめて きみをほんとにダイスキだよ 何度言っても言いたりない  あかりを消して 息をひそめて はじまるよ 静かにね ぼくたちのベッドの船が 今 すべりだした 時を超えて  ごらん とてつもなく背の高い 不思議な樹が伸びていくのを 不思議な樹の大森林が 胞子の雨を降らせている  遠い昔の植物たちの 淡い夢が 空をうずめて とても小さなぼくときみは 空を見ている水の岸辺  それから時を さらにさかのぼり たどりつく 船は今 海の底 気の遠くなるような 長い長い 海の時間  揺れる海百合 三葉虫 ぼくときみの境目もなく 漂うだけ 無限の現在を どんな言葉も ここにはない  水が命を うみだすように 森が息をするように 星が生まれ死んでいくように ぼくたちは 恋をする  ずっときみとこうしたかった 冷えた肩を手で温めて もっともっと やさしくしたい もっともっと 夢の中まで  ずっときみとこうしたかった きみの髪に顔をうずめて きみをほんとにダイスキだよ 何度言っても言いたりない  ずっときみとこうしたかった きみの髪に顔をうずめて きみをほんとにダイスキだよ 何度言っても言いたりない
ピエレット谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子悲しみだけが 胸をふさぐ夜 あまえる人が 誰もいない夜 目をとじてごらん きみの心の奥で ピエレットが 笛を吹く ピエレットが 笛を吹く きみを笑わせようと きみを歌わせようと  世界中の人が きみを嫌いでも たとえすべてが きみに背をむけても ねぇ 生きてごらん きみの心の奥で ピエレットが 笛を吹く ピエレットが 笛を吹く きみを笑わせようと きみを歌わせようと ピエレットが 笛を吹く  どんな小さな 子供の胸にも どんなかわいた 人の心にも たとえ息をひきとる その瀬戸ぎわにさえ ピエレットが 笛を吹く ピエレットが 笛を吹く もえるかすかないのち ひろがれ 海のように  だから 誰も きみを殺せない 誰も 誰かを 殺しちゃいけない きみは 生きて行けよ きみの 心の奥で ピエレットが 踊るから ピエレットが 踊るから きみを笑わせようと きみを歌わせようと ピエレットが 踊るから
裸足のきみを僕が知ってる谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子思い出して きみが どんな暮らしを どこでしていても 僕ときみの命をつなぐ絆は 生きていく 今をこえて すべてを過去に変えて 時代はすぎていくけど  裸足のまま 歩いてる きみを きみを 僕が知ってる 忘れないで この部屋のドアは いつもあけてある  いろんな時がある 幸せな時 急ぎ足のとき 深い亀裂の底で 見えない空を見上げてる そんな時も やさしくなれなくても 自分を責めなくていい  裸足のまま 歩いてる きみを きみを 僕が知ってる きみがきみを見捨てても 僕がきみを 抱きしめる  言葉はむなしくなる きみのこと 思い出せば  裸足のまま 歩いてる きみを きみを 僕が知ってる きみがきみを見捨てても 僕がきみを 抱きしめるから  裸足のまま 歩いてる きみを きみを 僕が知ってる 忘れないで この部屋のドアは いつもあけてある
夜の一品谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子夜空の 深い青さを染めつけた 幻の皿の上に 緑の葉をしきつめて ただひとり 目を閉じて 横たわれば  きこえる 遠い銀河のまわる音 ゴゴゴゴゴ 熱い祭 わたしの体にうずく 星たちが 食欲の 汗を垂らす  もう誰も ここにはいない 愛された 記憶も遠く  なぜだかわたし 涙も流さずに 夢みてる 銀のナイフ ユリネと魚とわたし 柔肌に しみてくる 熱いオイル  食べるなら 今夜しかない くるおしい 旬の発熱  今まさに わたしの上に おとずれた 黄金のとき  それでも ここには誰もいないから 星だけが はじけ落ちて 暗闇焦がす 火花のせつなさに 香りたつ 夜のハーブ
きみが壊れた谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子信じてる 信じてる 信じてる きみが言う そのたびに きみのからだの 深いところで ガラスの砕ける音がする  信じてる 信じてる 信じてる 二年前 ぼくたちは そんな淋しい言葉があると 知りもせず ただ愛していた  窓を打つ 雨のしずく いつのまにか どしゃ降りの町 きみの目が 雨を見ている 帰りたいよと 空に話してる  いつからか いつからか 気づかずに ぼくたちは 住んでいた さかさまの国 言葉にすれば 必ずそれは嘘に変わる  信じてる 信じてる 信じてる つぶやいて 横を向く その横顔に ぼくの愛した 無邪気な少女はもういない  ぼくの罪 たった一度の そしてその日から きみが壊れた 愛と名づけた 囲いの中に おびえた目をして きみはうずくまる  ぼくが壊した 人形のきみを 捨ててあしたは きっとここを出て行く もう帰れない どんなに夢をみても きみの背中が たずねている  ねえ 今でも 愛してる? 愛してる? 愛してる? くりかえす問いかけの 答を今は ぼくも知らない 時という船の行く先も
月が誘う谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子斎藤ネコ月が誘う 夜の遊び 追いかけるわたしから 逃げてごらんよ 世界はただ がらんとした 道もない 壁もない 何もない迷路  走りだせばいい でも走りだせない 月が頭の上で ケラケラ笑う 自由なのに きみはそんなにも  逃げてごらん さあ今すぐ 逃げなくちゃ追えないよ 月がささやいた だけどきみは とまどうだけ 道もない 壁もない 何もない迷路  どこへでも行けるから どこへも行かず 誰でも愛せるから 誰も愛さない いつもきみは 同じ場所にいる  「時間は無限にある」きみはつぶやく 「あわてずに思い出せ あの日の地図を 子供の頃 誰かにもらった…」  そんなものは どこにもない みせかけのガラクタで ごちゃごちゃのポケット 月はきみを まだ待ってる ほらきみの心臓を ころがしはじめた
しまうま谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子斎藤ネコわからない わたしはただ いたい場所に いるだけなのに わからない わたしはただ したいこと してるだけなのに  どこからか湧いてきた 見たこともない人たちが 怖い顔でにらみつけ 腕をつかんで連れていく  狭い部屋 白い時計が うるさく 話しかけてる  お金なんて どうでもいい ある時も ない時もあるし ある時は 払えるけど ない時は 払えないだけよ  そこにあるものを食べ 目の前にある服を着て どこにでも寝ころがり 眠くなればそこで眠る  青い空 わたしの空と ひろがる草原に抱かれ  本能も生きる知恵も なぜか何もない しまうま とびかかるライオンに 抗うことさえ知らない  青い空 わたしの空と 返して ここは好きじゃない  わからない わたしはただ いたい場所に いるだけなのに わからない わたしはただ したいこと してるだけなのに……
ねこ曜日谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子ねこ曜日 何もしない ねころんで まどろむだけ あなたのひざ 温かい ほかに 何もいらない  にぎやかな表通り 飾りたてたお店より ふたりすごす この部屋が わたしたちの一番  広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ  広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても  ねこ曜日 何もしない ねころんで日ざしの中 ややこしい仕事のこと 今は忘れていよう  甘えてね ねこのように 首筋をなでてあげる 静かに夜のとばりが 部屋をつつむ時まで  広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ  広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても
ハーブガーデン谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子風邪をひいたら エルダーフラワー ラベンダー タイム マーシュマロウ からだを温めてね ラベンダー タイム マーシュマロウ  すぐに横になって ゆっくり休んでね 少しでも食べて 力をつけてね  風邪をひいたら カモマイル ヒソップ セージ ローズマリー じゅうぶん睡眠をとってね ヒソップ セージ ローズマリー  できるだけ何度も うがいをくりかえし 汗をかいたなら すぐに着がえてね  少し退屈でも 静かに寝ていてね 遊びに行くのは 元気になってから  風邪をひいたら エルダーフラワー ラベンダー タイム マーシュマロウ 夢の中で遊ぼう ラベンダー タイム マーシュマロウ  わたしたち待ってるよ ヒソップ セージ ローズマリー 夢の中で会えるよ ヒソップ セージ ローズマリー
はじまりの丘谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子この星をつつんでる 水と大気 果てのない曇り空 眠る人魚  ざわざわと風が吹く 風が吹く 灌木をふるわせて 風が吹く 空のハープ かき鳴らして  風が吹く 風が吹く きみが来る きみが来る ひたひたと予感の波……もうすぐ会える  ぼくたちを満たすのは 言葉じゃなく 鮮やかな色彩の 街でもなく  のびやかに息をする 植物と 鳴きかわす 鳥の声 深々と夜をいだく 闇の蒼さ  風が吹く 風が吹く 永遠を 語り合う 退屈も 孤独もなく すべてが見える  ざわざわと風が吹く 風が吹く はじまりの丘に今 僕は立つ 生まれたての 世界を見る  風が吹く 風が吹く きみが来る きみが来る 幻影の王国から すべてを捨てて  この星をつつんでる 水と大気 果てのない曇り空 眠る人魚  この星をつつんでる 水のように ぼくたちも 永遠の一部になる
鳥籠姫谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子鳴いてごらん Cuckoo きれいな声で ぼくのことを愛していると いとおしい小鳥 きみはぼくだけの いつもそばで 歌っておくれ  やさしくささやく あなたの声が 今も確かに きこえるけれど それは海からの 風が運んだ どこにもいない人の幻  長い長い孤独の時 帰らぬ人を 待ちつづけて  わたしはわたしを ここに閉じこめた 柳の枝で編んだ鳥籠 もう誰もわたしの 背中のねじを 巻いてくれる人もいないのに  鳴いてごらんCuckoo きれいな声で ぼくのことを愛していると できるならきみを この籠の中 鍵をかけて 閉じこめたいよ  あなたの願いは どんなことでも すべてかなえてあげたかったの だけど願いだけ ここに残して あなたは消えた 永久(とわ)の旅へと  海の見える 丘の家に ほこりだけが 静かに積もる  わたしはわたしを ここに閉じこめた 柳の枝で編んだ鳥籠 わたしを作った あなたの腕に 帰るその日を ひとり待ちながら
ねこ曜日岩男潤子岩男潤子谷山浩子谷山浩子斎藤ネコねこ曜日 何もしない ねころんでまどろむだけ あなたのひざ 温かい ほかに何もいらない にぎやかな表通り 飾りたてたお店より ふたりすごすこの部屋が わたしたちの一番  広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ  広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても  ねこ曜日 何もしない ねころんで日ざしの中 ややこしい仕事のこと 今は忘れていよう 甘えてね ねこのように 首筋をなでてあげる 静かに夜のとばりが 部屋をつつむ時まで  広い広い世界の中に たったひとつだけ さがしあてた 大切な場所 やすらげる場所 ほんとのわたしに 帰れるところ  広い広い世界のどこか どんな人にでも 必ずある 大切な場所 やすらげる場所 たとえ今はまだ 気づかなくても
鳥籠姫岩男潤子岩男潤子谷山浩子谷山浩子斎藤ネコ鳴いてごらん Cuckoo きれいな声で ぼくのことを愛していると いとおしい小鳥 きみはぼくだけの いつもそばで 歌っておくれ  やさしくささやく あなたの声が 今も確かに きこえるけれど それは海からの風が運んだ どこにもいない人の幻  長い長い孤独の時 帰らぬ人を 待ちつづけて  わたしはわたしを ここに閉じこめた 柳の枝で編んだ鳥籠 もう誰もわたしの 背中のねじを 巻いてくれる人もいないのに  鳴いてごらん Cuckoo きれいな声で ぼくのことを愛していると できるならきみを この籠の中 鍵をかけて 閉じこめたいよ  あなたの願いはどんなことでも すべてかなえてあげたかったの だけど願いだけ ここに残して あなたは消えた 永久(とわ)の旅へと  海の見える 丘の家に 時間だけが 静かに積もる  わたしはわたしを ここに閉じこめた 柳の枝で編んだ鳥籠 わたしを作ったあなたの腕に 帰るその日を ひとり待ちながら
七角錐の少女谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子完全な円錐の形したきみの家 透きとおる藍色の夜空めざし のびていく きみの家は高く高く 細長くのびていき 今やそれはひとすじの 銀色の糸のよう  僕は今歩いてる きみの家につづく道 完全な直線の 幅のないこの道を 歩いても歩いても たどりつけぬきみの家 時は白く凍りつき 距離は無限の罠の中  七つの星に飾られた 七角錐の少女 日がな一日 はかりつづける 自分の辺の長さ  闇の中 光る鏡が映しだす不等辺 完全な円錐に隠された その姿 どうしても耐えられない きみは決して認めない 誇り高いきみの家は 空をめざしのびていく  七つの城に守られた 七角錐の少女 いつまできみはそこにいる いつまで窓を閉じて  歩いても歩いても たどりつけぬきみの家 愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ 叫んでも叫んでも とどかない僕の声 愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ  歩いても歩いても たどりつけぬきみの家 愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ 叫んでも叫んでも とどかない僕の声 愛してる 愛してる 泣きながら僕は叫ぶ
見えない小鳥谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子山川恵津子夏のパレードが 足早に通りすぎ がらんとした青空だけが あとに広がってる 僕たちの好きな 季節がまた やってきた なのに今年はいつもと違う はしゃぐ声もとぎれて きみは空を見てる 淋しい目をしている 見えない小鳥が きみの中で 空を夢みる どれだけ抱きしめ くちづけても きみの手は なぜかいつも少し冷たい 夜明けの雨のように  僕は臆病さ 黙ってただみつめるだけ ほんとのこと言葉にすれば きみをなくしそうで 僕といるだけで幸せだと 笑っていた 笑顔がもう戻らないこと 確かめる勇気がない きみは空を見てる 知らずにため息をつく 見えない鳥かごに 囚われた 見えない小鳥 きみの幸せは ここじゃなくて他にある だけどきみが 誰を好きでも 僕はきみを好きだよ  きみは空を見てる 淋しい目をしている 見えない小鳥が きみの中で 空を夢みる あと少ししたら きっと言える 笑いながら きみはきみの望む空へと 自由に飛んでいけと 季節が変われば きっと言える 笑いながら きみはきみの望む空へと 自由に飛んでいけと
ガラスのラビリンス谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子好きだとささやく声が 少しだけ 冷たいね 感じている だけど信じていようと 何度も心に 言い聞かせていた  あなたをのせてる ガラスのメリーゴーラウンド 近づいて また遠ざかる 近づくたびに笑って あなたは手をふる そしてはなれていく  わたしは とても淋しいと あなたに 言えない  あなたのいつもの やさしさがすべて かくしてしまうから  恋のはじまりは 息もとまるほど 抱きしめて ふるえてたね どうして人の心は かわってしまうの 時はとめられない  チャイムが 閉園の合図 扉がしまるよ  ひとつまたひとつ 消えていくイルミネーション 音楽も途切れた  わたしは とても淋しいと あなたに 言えない  あなたのいつもの やさしさがすべて かくしてしまうから  名前を呼んでも 誰も応えない ガラスの迷宮で  あなたのいつもの やさしさがすべて かくしてしまうから
かくれんぼするエコー谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子怖いほどに輝く真昼の空 陽射しは金の魔女 襲いかかるまぶしさ 目が眩んで 立ちつくす 僕は  ぼんやりしていないで 早くきみを 探し出さなくちゃ だけどきみの姿はどこにもなく ただきこえてくる KAKKOH!  長い長い時が流れた いくつめかの歴史が幕を閉じて 人は生まれ 人は消え去り 石の上に 足跡だけを残す  僕がきみの名前を忘れてから 長い時がたち あれからきみはずっと隠れたまま これがきみの罰  僕は昔犯した罪のために 言葉を奪われ 金色のライオンに姿を変え きみを探してる KAKKOH!  (そして彼はたぶん永遠に気づかない 自分の探す相手が一体誰なのか 彼はたぶん永遠に気づかない なぜその人はどこにもいないのか)  長い長い時が流れた 胸焦がして 面影追い求めて 顔も声も思い出せない いとしい人 きみはどこに隠れている?
谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子眠りの中いつまでも 暮れない黄昏 昏い西日の焼けつく ひび割れたガラス窓 あなたを殺しつづける 夢から醒めない 叫びつづけるナイフが この手から離れない  ねえ 鏡はどこ? 鏡はどこ? なぜどこにも 鏡がないの? 鏡はどこ? 鏡はどこ? わたしの顔 わたしの声  飽きもせずにくりかえす 同じ夢の中 死骸だけがふえてゆく わたしの部屋の中に 遠い昔 一度だけ みつめたあなたが 私の夢をうずめる 惨い過ちのように  ねえ 鏡はどこ? 鏡はどこ? なぜどこにも 鏡がないの? わたしはどこ? わたしはどこ? 記憶の底 横切る影  ねえ 愛してると 愛してると ささやいてよ ただ繰り返し 波のように 歌のように ささやいてよ ただ繰り返し  愛してると 愛してると ささやいてよ ただ繰り返し 波のように 歌のように ささやいてよ ただ繰り返し…
二人目の人類谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子真夜中に目が覚めて となりを見ると わたししかいないはずの この部屋の中 誰かが寝ていた  この人は誰? わたしではないし この人は誰? 影ではないし  静かな部屋に寝息の音が はっきりきこえる さわってみると温かい 腕も胸も肩も 確かに生きてる  この人は誰? わたしではないし この人は誰? 夢ではないし  この部屋の中に わたしだけの世界に 23年目にして訪れた 二人目の人類  眠るあなたのうしろの闇に 何十億の 見知らぬ母が 見知らぬ兄が 見知らぬ友が ふと見えた気がした  この人は誰? わたしでない誰か この人は誰? どうしてここにいるの?  この部屋の中に わたしだけの世界に 23年目にして訪れた 二人目の人類  世界にとってみれば ちっぽけなひとり だけどわたしにとっては 初めての いとおしい魂
月見て跳ねる谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子月が投げかける 木立の影を あなたの歩く影と 見誤り わたしは跳ねる うさぎのように あなたに会えた 会えた嬉しさ  だけどよく見れば また見間違い 何もかもあなたに 見えるから わたしは跳ねる うさぎのように あなたにきょうも ただ会いたくて  きらめく水しぶき 夜の宝石 街中飾るから きっとみつけにきて  見知らぬ人たちの 眠りの糸が からまり紡ぎ出す 迷路を抜けて  月は青ざめた 水晶の火を 燃やしてみつめている 恋心 わたしは跳ねる 月見て跳ねる あなたが好きで こんなに好きで  あなたがいるだけで わたしは幸せ 他には望まない 何もいらない  世界に凍るような 冬が訪れて 全てをなくしても あなたがいれば
銀河系はやっぱりまわってる谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子自由、自由と大声あげて 歌ってさわいでいるうちに 何の為に生きていくのと 考えこんでいるうちに 疲れた人がうっかりボタンを 押してしまったら 地球ひとつが消えてなくなっても 銀河系はやっぱりまわってる  どうせ人間 地球の上で せいぜい行ってもお月様 心残りが何もないようにと 誰もがみんなさわいでる 疲れた人がこの世にいるかぎり いつかは時が来る 地球ひとつが消えてなくなっても 銀河系はやっぱりまわってる  平和、平和と叫んだところで 結局何にもできはしない どうにもならないことならこのへんで 神様に頼るがいいさ 地球がまるごと消えてしまったら 天国はどこに行くんだろうね
おはようクレヨン伊藤はる江伊藤はる江谷山浩子谷山浩子あかいクレヨン いちばんさきに はこのなかで めをさました オハヨー オハヨー オハヨー ぼくはだれかな? あかい あかい あかい… そうだ トマトかもしれない!  みどりのクレヨン にばんめおきて あかいトマト すぐにみつけた オハヨー オハヨー オハヨー ぼくはだれかな? みどりみどり みどり… そうだ レタスのはっぱ!  あおいクレヨン おさらになって ピンクのクレヨン テーブルクロス オハヨー オハヨー オハヨー つぎはだれかな? しろい しろい しろい… そうだ ミルクのコップ!  ちゃいろくやけた トーストのうえ きいろいバター オレンジマーマレード オハヨー オハヨー オハヨー つぎはだれかな? ぼくの ぼくの ぼくの あさごはんに おいで! そうだ ごはんにおいで!
恋するニワトリ北川純子北川純子谷山浩子谷山浩子はれたあさの ニワトリは げんきがないの ゴメンナサイ トサカサカサカ さかだちしても かなわぬおかたにこいをした ココ コココ ココ ココ コココ こいはこいはこい  やねのうえに よびかける わたしはここよ ここ ここよ だけどあのひと こっちをみても すぐにむきをかえる くるくると ココ コココ ココ ココ コココ こいはこいはこい  あのひとりっぱな かざみどり わたしはちいさい ニワトリよ かいがらたべても てつにはなれず かいがら はじける むねのなか ココ コココ ココ ココ コココ こいはこいはこい  たびにでるのは ツバメたち おけしょうするのは ジュウシマツ にわにはニワトリ おもいをこめて ひとりでタマゴを うみました ココ コココ ココ ココ コココ こいはこいはこい
まっくら森の歌古川葉子古川葉子谷山浩子谷山浩子ひかりのなかで みえないものが やみのなかに うかんでみえる まっくらもりの やみのなかでは きのうは あした まっくら クライ クライ  さかなはそらに ことりはみずに タマゴがはねて かがみがうたう まっくらもりは ふしぎなところ あさから ずっと まっくら クライ クライ  みみをすませば なにもきこえず とけいをみれば さかさままわり まっくらもりは こころのめいろ はやいは おそい まっくら クライ クライ  どこにあるか みんなしってる どこにあるか だれもしらない まっくらもりは うごきつづける  ちかくて とおい まっくら クライ クライ  ちかくて とおい まっくら クライ クライ
トマトの森谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子おはよう ここはトマトの森です 光が からだの中を 流れている まだ夢の中にいる 白い朝の きみの目がみつめてる 無限の色  ここから きみのきょうが始まるよ 世界が生まれる ここは秘密の場所 透きとおるアルペジオ 冷たい水 つまさきに キラキラと はじけてとぶ  おはよう ここはトマトの森です おはよう ここはトマトの森です  両手をのばせば きみの指先 宇宙の彼方の風に とどくだろう 始まりと終わりとが ひとつになる くりかえし くりかえし 波のように  ここから きみのきょうが始まるよ 世界が生まれる ここは不思議な場所 ふりそそぐ朝の陽や 風や雨に はぐくまれ あざやかに色づくまで  おはよう (おはよう) ここはトマトの森です おはよう (おはよう) ここはトマトの森です  きみ をほんとに育てる力は きみ のいのちの中に 隠れているんだ  大地から生まれ出た 子供たちの 晴れやかな歌声が 聴こえてくる  おはよう (おはよう) ここはトマトの森です おはよう (おはよう) ここはトマトの森です
三日月の女神谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子きみの中の商店街を きみがひとり歩いていたら きみの中の駅前の きみの中のキオスクのかげで とんでもない不吉なものが きみをじっとねらっていた  それは三日月 暗い目つきの月 ほんとにいやな目つきの きみのあとをついてくる きみの中の路地から路地へと さてきみはついに袋小路 どこへももう逃げられない  ほら、いやな気分だね ほら、月が憑いてしまった 暴れてももう遅いよ きみは今夜 ヨコシマな月の女神になった ヨコシマな月のヨコシマな女神  きみの中の商店街を きみはひとり歩いているよ きみは不意に憎んでいる きみの中の公園のハトを なぜそんな害のない 弱い 何もしないハトのことを?  きみは三日月 暗い目つきの月 ほんとにいやな目つきの きみの中で焦げるハト きみの中で焦げる麦畑 街が焦げる 炎も上げず じわじわとただ焦げていく  ほら、いやな気分だね ほら、自分の心臓を 投げ棄てたいような そんな気持ちなのに ヨコシマな月はずっと三日月 ニセモノの月はまるくなれない  何かが狂ってる きみにはわからない 何かが狂ってる きみにはなおせない  何かが狂ってる もう誰もきみを好きじゃない 何かが狂ってる もう誰もきみを愛せない
光る馬車谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子夜空を細長く切りとる 月明りの窓 窓辺にたたずむあなたの影だけを いつまでもわたし みつめてた  あなたの思い出に わたしを残さないで あなたの記憶から わたしをすべて消して  世界のどこにもない街の どこにもない部屋 どこにもいない人 今だけの恋人 今だけの夢を抱きしめた  愛していたことを 風にも教えないで あなたの記憶から わたしをすべて消して  寝静まる青い街並みを 幻影の光る馬車が行く 遠ざかる馬車の鈴の音が あなたの言葉を耳に繰り返す (愛してる きみを誰よりも) (愛してる 時が流れても) (愛してる ぼくは変わらない) 遠のく鈴の音だけが いつまでも消えない  あなたの心に 生きつづけることが 死ぬよりも もっと淋しいの  あなたの思い出に わたしを残さないで あなたの記憶から わたしをすべて消して  愛していたことを 風にも教えないで あなたの記憶から わたしをすべて消して
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
マギー谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子かすかな鈴の音 通りを横切る 泣いてるあなたの 心を横切る 死んだマギー 身体は 嘘でできている 心は冷たい 記憶でできてる  生きてる人が 影に変わり 死んだあの子だけが 夜の中 輝く  あなたの身体を ガラスのとげが 流れて流れて 心臓のとなり 死んだマギー あなたに くちづけしたよ あなたの悲しい とげを溶かした  淋しさの炎に 焦がされたら あまい悪い夢を 脱ぎ捨てて飛べるよ  かすかな気配が 通りを横切る すべての人の 眠りを横切る 死んだマギー 踊るよ 古い祭歌 踊るよ 踊るよ 凍える真夜中  死んだマギー みんなが きみを忘れても 消せない記憶を 夢に刻んだ 死んだマギー みんなが 死に絶えたあとも 消えない悲しみ 永遠に きみは
やすらぎの指環谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子どんな悲しみも ここでいやされる 星のふる夜の 泉にひたされ つかれた旅人には やすらぎの指環 眠れない子どもには 三日月のゆりかご  たとえばあなたが かなわぬ恋をして 生きていくことが とてもつらいなら わたしをたずねてきて 時の棲む森の 遠い過去と未来が めぐりあう場所へ  最初のくちづけは 涙をかわすため けれどもそのあとはもう 妖しい闇の誘い あなたを迷わせる 小鳥に気をつけてね きっとたどりつけるはず 星座の地図をたどり  どんな悲しみも ここでいやされる 星のふる夜の 泉にひたされ 傷ついた心を 抱きしめてあげる 生まれたままの 無垢な心に返すため  わたしをさがしにきて あなたを待ってる 遠い過去と未来が めぐりあう森で
ひとみの永遠谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子明け方の窓に うつした青空 いつまでも ここにいたい いつまでも このままで  わたしの 視線の 瞬間の 残像 瞬間の 永遠 忘れない 忘れない あなたを……  ふしぎな力が あなたとわたしを ひきよせて ひきはなして そしてまた この朝に  わずかなひととき 言葉をかわして 手をふった 笑いながら 手をふった さよならと  わたしの 視線の 瞬間の 残像 瞬間の 永遠 忘れない 忘れない  あなたを……
会いたくて谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子会いたくて 会いたくて 夜の中 歩いて はずませた 白い息 きみの窓が見える 呼び出す口実なら いくらでも 思いつくけれど 顔を見た瞬間に きっと なんにも言えなくなる きみのこと知る前は ひとりで 生きることが好きだった 風よりも ぼくは自由だった 淋しいという気持ちを 初めてぼくは覚えた 歩いても 歩いても ぼくはもう風にはなれない  銀色のサカナたち ぼくはもう 帰れない 惑星のスピードで もう空を飛べない 一日きみのことだけ ぼくはただ 考えつづけてる 無限の空の果てまで ほら きみで うずめてしまったよ 会いたくて 会いたくて 夜の中 歩いて 会いたくて 会いたくて もう何も見えない  ハルニレの並木道 木立ちの数をくり返し 数えても 数えても いつまでも ぼくはひとりきり 淋しいという気持ちを 初めてぼくは覚えた 歩いても 歩いても ぼくはもう風にはなれない
王国谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子歪んだ王国に ぼくたちは住んでる 歪んだ鏡を守っている 歪んだ王国の歪んだ鏡に ぼくときみだけが まっすぐにうつる  広間にさしこむ 日射しの角度は 凍りついたように幾千年 動かない ほかに誰もいない ふたりだけの国で ヒスイの玉座に きみをそっとすわらせて  やさしく きみの目に 目かくししてあげよう 白い首筋に キスをあげよう  歪んだ王国に ぼくたちは住んでる ほかに住めるところが ふたりにはない ここでだけ ガラスの美しい花が咲き 泉は歌い 風はまどろむ  広間の地下には 巨大な迷宮 ひとすじの光も 射さない闇の底 死者のざわめきと 身もだえ泣く声 錆びついた仮面と 砕かれた時計たち  だけど きみは何も 知らないままでいい ふるえて お休み ぼくの腕の中で  翼ある鳥は 翼をもぎとれ 世界へと続く 通路をとざせ すべて そして ぼくたちは 王宮の床に 輝く偽りの歌を 刻みつけた  『きみを永遠に ぼくは愛しつづける きみだけを ぼくは愛しつづける』…
おはようクレヨン井上あずみ井上あずみ谷山浩子谷山浩子赤いクレヨン いちばんさきに 箱の中で 目を覚ました オハヨー オハヨー オハヨー ぼくは誰かな? 赤い 赤い 赤い… そうだ トマトかも知れない!  みどりのクレヨン 二番目起きて 赤いトマト すぐに見つけた オハヨー オハヨー オハヨー ぼくは誰かな? みどり みどり みどり… そうだ レタスのはっぱ!  青いクレヨン お皿になって ピンクのクレヨン テーブルクロス オハヨー オハヨー オハヨー 次は誰かな? 白い 白い 白い… そうだ ミルクのコップ!  茶色く焼けた トーストの上 黄色いバター オレンジマーマレード オハヨー オハヨー オハヨー 次は誰かな? ぼくの ぼくの ぼくの 朝ごはんに おいで! そうだ ごはんにおいで!
ROLLING DOWN谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子誰も手をひいてくれない だからもう足が動かない 呼んでみても母さんはいない あの日坂の下に残して来た  耳もとであまくささやく声は 「もうおやめ 登るのは」 それはまるで母さんの声 おまえはもう何も考えない  おまえの ROLLING DOWN かなしい ROLLING DOWN 目をとじて 身をまかせ 落ちて行く 落ちて行く  街の中 ゆれる人波 ふらふらと歩く おまえは 足がとても とても細いので キレイだけど 長くは歩けないの  耳もとで あまくささやく声は 「もういいよ お休みよ」 ぼくが昔 熱を出した時 ねかしつけてくれた やさしい声が  おまえの ROLLING DOWN DOWN DOWN たのしい ROLLING DOWN DOWN DOWN 目をとじて 身をまかせ 落ちて行く 落ちて行く  このままでいれば そのうちに 暖かな胸にもどれる 坂の下で母さんはいつも ぼくを抱きとめようと 待っている  おまえの ROLLING DOWN DOWN DOWN 夢見る ROLLING DOWN DOWN DOWN 目をとじて 身をまかせ 落ちて行く 落ちて行く 奈落の底で 手をひろげ むかえる そいつは 母さんじゃない!  おまえを呑みこむ 白い蛇
時の少女谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子時の少女が 心をのせて 黄金の舟で 川を下る 時の少女は 目も鼻も口もない まっしろな顔で にたりと笑う  <悪いけど 思い出もらった あきらめておくれ このまま 流れて 夢にも帰らない海の彼方>  時の少女が あの人のせて あやつる櫂の 黄金の雫 あたしの手の中 握りしめてた ダイヤが 突然 石に変わる  <悪いけど この人もらった あきらめておくれ あたしの腕の中で やさしくやさしく死なせてやるよ>  時の少女の 黄金の川は あたしの目の中 流れて行くよ いろんな人の 泣き顔 笑い顔 波間に キラリとあらわれ 消える  <人になんかつかまってもムダさ 流れて行くだけ あんたは ひとりさ あたしが愛してあげるよ今夜は>
パジャマの樹谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子斉藤ネコ目が醒めて横見ると きみがいる ねえ どうしたの きみは遠くの街にいるはず きみは寝ぼけ顔で こう言った 「だってここは夢の中だもの」  そういえば この部屋はおかしいね きみの部屋とぼくの部屋が まざりあってる いつか見た映画のサーカスが 引き出しに象を 隠してるよ  急いで逃げなくちゃ 悪いサーカスがきみを ずっとさっきからきみを 狙ってるよ さあ逃げよう さあ急いで!  でもアアきみは羽枕 抱きしめて 片方 靴下をはきかけたまま うとうとしてる ダメだよ これ以上待てないよ ハミガキしながら ついておいで  ねえきみ アタマからシャボン玉を出して パジャマの樹にもたれて ほんとにきみはナマケモノなんだね そんなに眠るととけちゃうよ ねえダメだよ 起きておくれ  きみはおぼつかない 足取りで フラフラと ぼくに手をとられて  道はただまっすぐに つづいてる それは思わずタメイキが出るほどまっすぐで この世のものとも 思われない 翼をひろげてる 地平線  ほら きみのダイスキなパジャマの樹 その嬉しそうなきみの笑顔 逢いたかったよ ぼくのきみは 誰もよごせない おろしたての 白いシャツみたい
わたしを殺さないで谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子斉藤ネコ愛してくれないまま わたしを殺さないで 彼女を思いながら わたしを殺さないで  青白い月影 さしこむ夜の部屋で わたしの呼吸は ほとんど消えかけてる あなたが触れれば それだけできっと とまってしまうほど危うい 微かな鼓動  わたしはわたしじゃない 恋したあの時から わたしはわたしじゃない 見知らぬ弱い獣 これは誰?  わたしをわたしに つなぎとめてた糸が こんなにたやすく ほどけてしまうなんて 自分を投げ出す自分を見ている どうにもできずに あなたの目の中 踊る  あなたを憎んでいる 世界中の誰よりも あなたを憎んでいる いとおしいその横顔  やさしい言葉とほほえみの牢獄に わたしを閉じこめ あなたはふり返らない どんなに呼んでも どんなに思っても 世界が消えても わたしが死んでも きっと  愛してくれないまま わたしを殺さないで 彼女を思いながら わたしを殺さないで  愛して
COTTON COLOR谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子el a ty ria fairytale cotton os di as eer tel ttil di a my rre merry maid cotton os di as go del ttil  e vol fog nos sre vol fog nos ya dll ag nis anna wi ho ti so te vol peel so te vol e nim fo e vol as i ti  el a ty ria fairytale cotton os di as rae bel ttil di a my rre merry maid cotton os di as noom rev lis  誰か教えている 世界の色を いくら数えても 数えきれない色と光  el a ty ria fairytale cotton os di as rae bel ttil di a my rre merry maid cotton os di as noom rev lis  春 夏 少年は世界をかけめぐり (syo bel ttil yn am del lik reh to mym) 秋 冬 季節の光を食べて笑っている (re hyb de red rum saw ios lad na)  el a ty ria fairytale cotton os di as daeh dae dym di a my rre merry maid cotton os di as sllab ey eym
ボクハ・キミガ・スキ谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子スキという気持ちはただのワガママ だからそうさ 誰にも知られないように 何もないふりして きみと話してる 言葉と笑顔で 嘘を重ねてる  トモダチとトモダチと呪文のように 繰り返す ひとりの夜更けの部屋の中 そんな言葉には 何の力もなく 言えないひとことが 部屋を埋めつくす ボクハキミガスキ  なにも手につかなくて きみの住んでる 街の中 ひとりでうろつき歩いた 百年歩いても きみには逢えない 見知らぬ人たちで 街は樹海になる  ぼくはもう 目の前のビルのネオンの あの赤い模様になってしまいたい どんなに願っても きみには逢えない こうして今ぼくが生きていることさえ きみにとっては たいした意味がない ボクハキミガスキ  きみときみのコイビトが笑って手をふる ぼくも手をふり返しそのまま駆けだして 後ろも見ないで家に帰るふりで 路地裏の壁に背中をぶつけてる  ぼくはまるでポケットにおしこめられた 鳩のように身動きもできず もがいてる 誰にも言えない きみにも言えない きみは気づかない ずっと気づかない たとえ気づいてもどうしようもない  ボクハキミガスキ ボクハキミガスキ
催眠レインコート谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子こんな悲しい時 とてもじゃないけど 暖かなベッドの中では眠れない 真夜中に起き出して 眠れる場所をさがしまわり 家中をうろついた バスルーム キッチン 本棚の陰 玄関 タンスの中  でもこんな悲しい時 とてもじゃないけど 静けさのとばりの中では眠れない 何もかも乾いてる 冷たい夢に乾ききってる 青ざめた月の窓 開いて 空を見上げて 空に  ねえ お願いだから雨を降らせて すました顔して わたしを見ていないで 間の抜けた子守唄 聴かせてくれるヒマがあるなら 屋根を打つどしゃ降りの 激しい雨の音を聴かせて  AH! それはとても信じられない 殺人的な前代未聞のどしゃ降り もう誰も何も考えられない 誰も何も感じられない 思い出せない  催眠レインコート 催眠レインコート ほしいのは眠りだけ 心は要らない 濡れて重いから 催眠レインコート 催眠レインコート 包まれて 眠る  こんな悲しい時 とてもじゃないけど 穏やかなシトシト雨では 眠れない どしゃ降りの雨よ降れ わたしの屋根は崩れ落ちて どしゃ降りの雨よ降れ わたしの家は沈んでいく  坂道の急流を 流され消える魚の群れ 揺らぐライト あえぐクラクション 夜更けの街は滝壷のよう  ねえ お願いだから雨を降らせて まだまだこれくらいじゃたりない ねえ お願いだから雨を降らせて まだまだこれくらいじゃたりない  ねえ お願いだから雨を降らせて まだまだこれくらいじゃたりない
手品師の心臓谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子さあカードを裏返すよ よく見てごらん 裏返すよ 手品師はそう言ったきり カードを持つ手をとめてる  カードの裏に何があるのか 息をつめてみつめる子供 カードの裏の恐るべきからくりが ゼンマイ仕掛けで地球をこわすのか? 違う! 違う!  さあカードを裏返すよ 今度こそは本当に 手品師は長い指を翻した 目にもとまらない早業  カードの裏に貼りついている それは何だ? 息をしている 赤くて黒い ヌメヌメと柔らかい 知らない星の生き物のよう 違う! 違う! それは彼の心臓  手品師は言った これはきみのもの ぼくの命 きみにあげる 指先でそっと 触れてごらんほら こわくないよ 抱いてごらん  抱いたら次は 口に入れてみて きっときみは 夢中になる からくりはそこだ それが彼の罠 だけど子供は何も気づかない  さあもうきみは逃げられない このぼくの心臓から 手品師はそうつぶやいて 突然すべての動きを止めた  ゼンマイが切れ 動かない手品師が 転がる床に 矢印がある お帰りはこちら 指し示す方向に 出口のドアがない 壁だけがある ここは ここは 逃げていった彼の夢の迷路の中
不眠の力谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子石井AQ・谷山浩子恋する人は眠れない 恋する人は眠れない  真夜中に 天井をとおして星を見る 星はわたしの瞳の レンズに降りてくる それは世にも恐ろしい 星座のかたち それは世にも恐ろしい 殺戮の暗号  恋する人は眠れない 恋する人は眠れない  明け方に彼の家のまわり 5キロ四方 いちめんの砂漠になる 人は死に絶える 鳥も獣も魚も 水も緑も 干涸びて崩れ落ちる 砂はサラサラと  そして砂漠はさらに ひろがりつづける 消える街 渇れる海  やがて彼の美しい 死骸の上に 自由になった わたしの心がかがみこむ 一度だけのくちづけの 夢をかなえるため すべては死んだ わたしのすべては死に絶えた  誰かわたしに眠りを 安らかな眠りを 眠れぬかぎり砂漠は どこまでもひろがる 誰かわたしに眠りを 安らかな眠りを 眠れぬかぎり世界は やがて廃墟になる  たとえ宇宙を滅ぼす力を手にしても あなたにとどかない 想いはとどかない 大きく開いたままの目に 星座は焦げつき 瞳の黒いガラスが 静かにひび割れる
すずかけ通り三丁目谷山浩子谷山浩子谷山浩子・あまんきみこ谷山浩子何気ない町の角を ふとまがったら そこはまるで 静かな夢 けむるような 日ざしの中で 突然 思い出してしまった 朝のにおい 水の音 突然 よみがえる あの頃の 幸せな あの子とわたし 思い出は眠っている 心の奥に だけどきょうは たずねて来た 時の彼方 すずかけ通り三丁目の白い家  突然 思い出してしまった 雨のやさしさ 雲の色 かすかな記憶のかたすみに 風の中 あの子の瞳 思い出は眠っている 心の奥に だけどきょうは たずねて来た 時の彼方 すずかけ通り三丁目の白い家
闇に走れば谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子闇に走れば 暗い田んぼの 水に 外燈の灯がうつる うつる水面に 息をひそめて 心がとまる 白いライトに 浮かぶ横顔 口をむすんで 前を見てる からだを寄せて まぶた閉じれば あしたも見えない このままふたり このままずっと 二度と帰らぬ 闇の中へ 力をこめて 力をこめて アクセルを踏んで あなた  車をとめて 寒い燈台 まわるあかりを あきもせずに あなたのタバコが からになっても みつめていた 次のことばが 言い出せなくて 聞きたくなくて 冷えた頬に くちびる寄せれば 襲いかかるような あなたのにおい はなれたくない はなれたくない 抱きしめたまま 動かないで こうしていれば このまま朝が 来ないかもしれないから このままふたり このままずっと 自転を停めた 星のように あなたの胸の わたしの胸の 鼓動だけ 感じていて  こんな時にも あなたの心を 知らない人の 影がよぎる それなら闇は わたしだけのもの はじめからずっと
ラ・ラ・ルウ谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子鷺巣詩郎ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ つばさひろげて 飛んで行きたい あなたのもとへ ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 時をこえて すべてをこえて あなたのもとへ  わたしが少し遅れたのは 道端の花をつんでいたから 花束かかえてドアをたたけば わたしより先に着いた人がいて あなたとその人笑っていた 遅すぎたんだねと笑っていた  ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 花束投げる 空には小鳥 わたしはひとり  かすかにふれた指の先が 熱くほってて眠れない これはわたしのものじゃないと いくら言いきかせても信じない 夜ごとの夢にはあなたがいる 夢からさめれば涙のあと  ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 涙を投げる 窓には光 わたしはひとり  ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ つばさひろげて 飛んで行きたい あなたのもとへ ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 時をこえて すべてをこえて あなたのもとへ  ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ つばさひろげて 飛んで行きたい あなたのもとへ ラ・ラ・ルウ ラ・ラ・ルウ 時をこえて あなたの青い まつげが光る
夢の逆流谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子暗い山の彼方から 流れてくるもの 夢の水はさかのぼる 心の川を  あなたに会いたい 会いたい わたしの声よ 虚空をつきぬけ 消えずに とどいて とどいて あなたの 宇宙へ ひと雫  激しい夢の濁流が へだてて 見えない だけど わたし ここにいる あなたもきっと  星座のあいだで 青く光るのは きっと あなたのまばたきを そっと 手をのばす こんなにも 遠くはなれた わたしたち  激しい夢の濁流が へだてて 見えない だけどわたしここにいる あなたもそこに  ここは夢の底 いくつもの夢の奥の 深い闇の底 ここからはじまる 長い長い旅 あなたに 会うために  光る川を舟が行く 生まれたばかりの 高く高くどこまでも のぼって行くよ
お昼寝宮谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子遠い思い出の空にただよう 光るゆりかご お昼寝の舟 わたしはいない どこにもいない さがしに行こう はるかな国へ  遠い思い出の 空にただよい 何を見ている お昼寝の月 太古の限り 植物の夢 石に恋した かすかな記憶
第2の夢・骨の駅谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子山奥の 小さな駅に とまったら 青い空気を ごらんなさい 青い空気は 骨が好き あなたの骨を 食べてしまいます 青い空気は 骨が好き あなたの命を 食べてしまいます  山奥の 小さな駅に とまったら 暗い緑を ごらんなさい 暗い緑は 骨が好き あなたの骨を なめてとかします 暗い緑は 骨が好き あなたの命を なめてとかします (すてきな ごちそう)  忘れている 幼い頃 神社の森の暗がりで 約束したことはないか? 思い出せないことはないか? 来てはいけない骨の駅 忘れていた骨の駅 吸い寄せられた 古い力に  山奥の 小さな駅に とまったら のぞきこんでは いけません かたく目を閉じて 早くこの駅を 通りすぎるのを 待ちなさい 山の奥へとつづく細道を ホームに降りて ふらふらと 歩き出してはいけません
第5の夢・そっくり人形展覧会谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子そっくりだけど ちがう そっくりだけど ちょっとね どこがどこがちがうの? よく見てごらん  目がふたつ 鼻ひとつ 口ひとつで 耳ふたつ まる顔で 面長で ちょっぴりタマゴ型(ホー)  そっくりだけど ちがう ちがうけど 平気 なぜなぜ 平気なの? そっくりだから  こっそりと とりかえて にっこり笑えば わからない わたしでも あなたでも 誰でもかまわない(エーッ)  そっくりだけど ちがう そっくりだけど ちょっとね どこがどこがちがうの? あててごらんよ  ほんものはひとつだけ チャンスはたった一度だけ まちがえて選んでも つれて帰らなきゃ(マー)  まちがえたその人が 死ぬまできみのもの まちがえたその人が 死ぬまできみのもの  そっくりだけど ちがう ちがうけど 平気 なぜなぜ平気なの? そっくりだから
猫のみた夢谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子サンマの花が咲いている マグロの花はまだつぼみ NYANNYA NYANNYA 待ちましょう マグロの花は まだつぼみ  イワシの花は花盛り カツオの花はまだつぼみ NYANNYA NYANNYA 待ちましょう カツオの花は まだつぼみ  わたしの夢は空を飛ぶ 綿毛のように軽やかに 見渡すかぎりのニボシの平原 幸せ者  ジャパネの猫は さかな好き ロシアの猫は何が好き? NYANNYA NYANNYA 知りたい アラブの猫は 何が好き?  ジャパネの猫は NYANNYAと鳴く チベット猫は何て鳴く? NYANNYA NYANNYA 知りたい アンデス猫は 何て鳴く?  ひとみは燃える ブリの色 妖しい風にせかされて どこまで歩けば まだ見ぬトビウオ 憧れ ああ  ヒラメの花は ヒラヒラと ナマコの花は眠ってる NYANNYA NYANNYA おやすみ ナマコの花は 眠ってる
お昼寝宮・お散歩宮谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子遠い思い出の 空にただよう 光るゆりかご お昼寝の舟 わたしはいない どこにもいない さがしに行こう はるかな国へ  遠い思い出の 空にただよい 何を見ている お昼寝の月 太古の眠り 植物の夢 石に恋した かすかな記憶  POM POM POM POM 花の種 かくれているよ 大事な秘密が わたしの中に  風が心に 心が風に 入れかわる道 お散歩の道 わたしはひとり 見えない森で 見えない鳥の歌を聴いたよ  足には軽い 銀の靴をはき どこまでもただ 歩いて行くよ 遠く遠くへ もっと遠くへ 知らない国へ 昔の海へ  遠い思い出の (POM POM POM POM 花の種) 空にただよう (かくれているよ) 光るゆりかご (大事な秘密が) お昼寝の舟 (わたしの中に) わたしはいない (針のない時計の) どこにもいない (動かない真昼を) さがしに行こう (眠れ眠れ) はるかな国へ (眠りの中に秘密のかぎが)  さがしに行こう はるかな国へ
手品師の夜谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子思い出して こんな風も凍る寒い夜更け わたしたち 寝静まる街を かけぬけた 星になっていたことを  激しく息を吐き ガードレールにもたれながら みつめてた おたがいの目を それだけが できることのすべてだと  見たくない 明日の朝 夢からさめて 笑ってる 話してる あなたを わたし ずっとここにいる ねえ あなたの目の中  名前のない夜に おびえていたあなた わたし 触れることで こわれるものがあることを 知ってたから 誰よりも  手品師の切り札は 出会う前から ポケットにサヨナラのカードが それじゃ最後 とびきりの ねえ これがわたしのマジック  思い出して いつか思い出より 遠いあした わたしたち 瞬間の中を かけぬける 星になっていたことを
ただ風のために谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子わたしが動くのは ただ風を起こすために 彼から誰かへと そしてまた べつの人へ 風がとまるたびに わたしは すりぬける  夕暮れがおりてきた 湖の小舟の中 あなたが つぶやいた はじめての謎のような 遠い国の言葉 答はさがさない  言葉や約束には 何の力もない 本当にやさしいものは ただ ひたいの汗と 吐息  あなたの背中で 地球が ざわめいてる わたしは 山になる 森になる さかなになる さがしていたものが 今 この手の中に  愛という名前の 小さな部屋を捨てて 今はただ 風のためにだけ ただ 風のためにだけ  はずした時計を 湖に投げ落として 少しずつ影になる その顔を みつめてる このまま 消えていい 大きな風の中
天の貝殻谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子いく度目の春か 帰らない あのひとを待つ 湖の家  しゃんしゃん 水面に しゃんしゃん 雨降る 千のさかなが はねる水音 しゃんしゃん 心も しゃんしゃん ぬれるよ かわかない わたしの涙  時が過ぎれば 悲しみも うすれるものだと 誰が言った  しゃんしゃん 毎日 しゃんしゃん 雨降る 天の貝殻 あのひとの鈴 しゃんしゃん 聴こえる しゃんしゃん わたしを 呼んでいるのか 遠い空から  しゃんしゃん 毎日 しゃんしゃん 雨降る 天の貝殻 あのひとの鈴 しゃんしゃん 行きたい しゃんしゃん 行けない ゆれゆれる わたしの小舟
かくしんぼ谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子ふるえる風が区切るたそがれ ここからさきは とても寒い  子供は歌を聴いてる ほかの人は聴こえない ごらん あそこで 誰か おまえを呼んでる  さがして みつけて とって喰おうか おまえのやわらかな その肉を  かくれろ早く もっと遠くへ かくれろうまく 鬼の腕は長い  冷たい 風も吹かない国へ おまえは 息を切らし 逃げこむ  来たね かわいい手足 あどけないくちびる おいで こわくはないよ 赤い舌を出す  ここは 人の記憶の 裂け目 時は 流れず 誰もいない  かくれろ早く もっと遠くへ かくれろうまく 鬼の息は あまい
鬼こごめ谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子思い出せない あなたの顔を 目の前にいるのに なぜ? 思い出せない あの頃どんな 夢を 語っていたのか  思い出せない 月がかくれて 酷い雨が 骨を削る もう愛せない もう愛せない やさしいツノが 見えない  知らない人が 笑いかけてる わたしの腕をつかんだ 冷たい指が皮膚を破って 血の中に はいってくる  わたしの声がもうとどかない ひとみの中 誰もいない もう愛せない もう愛せない やさしいツノが 見えない  ほほえまないで そばにこないで あなたじゃない あなたじゃない どこにもいない あなたがいない やさしいツノが 見えない
カントリーガール谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子カントリーガール きみの目の中で 夕焼けがもえる カントリーガール きみのほほえみは 草原のにおいがする  にぎやかな都会の景色は 変わる万華鏡 いつでもきみを驚かせる 七色プリズム きみはお古のスカート はじらうように それでも瞳を輝かせて 街を歩いてたね カントリーガール きみの目の中で 夕焼けがもえる カントリーガール きみのほほえみは 草原のにおいがする 好きだよ!  とまどいがちのきみの視線が いつも追いかけるのは 長い煙草をキザにくわえた 若い男だった そいつがある日 きみに手渡した 青い封筒 手紙の中に書かれていたのは こんなセリフだったね カントリーガール きみの目の中で 夕焼けがもえる カントリーガール きみのほほえみは 草原のにおいがする 好きだよ!  あいつがきみを捨てたのは たった七日目のこと 化粧のうまい おしゃれな娘に さっさとのりかえたのさ きみは鏡にうつった自分の顔にむかって あいつがくれたいつかの言葉を 泣きながらつぶやいてたね カントリーガール きみの目の中で 夕焼けがもえる カントリーガール きみのほほえみは 草原のにおいがする 好きだよ!
ねこの森には帰れない谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から お元気ですかもう10年も 帰らないので心配してます あたしの好きな赤いきのこ なつかしい朝のそよ風 思い出したら 泣きたくなった だけど今では仕方ないこと  ねこの森には帰れない ここでいいひとみつけたから ねこの森には帰れない なくした夢は もどらない  きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から どこにあるのかもうわからない 海の底か雲のあいだか だけど返事を書きました ここはとてもいいところです 仕事をしてます 恋もしました 人混みの中はとても休まります  ねこの森には帰れない 帰る道だっておぼえてない ねこの森には帰れない なくした歌は うたえない  きのう手紙がとどきました ふるさとのねこの森から お元気ですかもう10年も 帰らないので心配してます 思い出すなんてしたくないの 淋しいのはいやだから 淋しくなったら 電話をかけて あのひととふたり街を歩くわ  ねこの森には帰れない ここでいいひとみつけたから ねこの森には帰れない なくした夢は もどらない
猫が行く谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子猫が行く 猫が行く ぴかぴかの 小ちゃな猫 ふらふらと お散歩で 今夜も ごきげん  どこ行くの? どこ行くの? きこえても きこえぬふり ビルのかげ 橋の下 心むくまま  サヨナラと サヨナラと 人が うつむく 秋を ふみつけて ふみつけて 足どりも軽やかに tu tu  猫が行く 猫が行く きらきらの 星をまとい うずくまる人たちの 影を よこ切る  恋をして 捨てられて 傷ついた人形たち 聞くも涙よ 語るも涙 涙 涙  不思議から 不思議へと ただひとり わたり歩く 猫だけが 猫だけが 虹を見てた  ゴメンネと ゴメンネと 人がふりむく 秋に 上を見て 横を見て 小ちゃなアクビを ひとつ  猫が行く 猫が行く きらきらの 星をまとい 猫が行く 猫が行く 今夜も ひとり
ガラスの巨人谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子きみは見上げていたね 見えない星空を 風吹くビルの陰 夜更けの街 両手を高く上げた 背伸びをしながら でも星は遠すぎて きみは小さい クルマもヒトもいない 静かなアスファルトの ステージ たたずむきみの姿を ライトが照らし出す やがてきみのからだは 大きくひろがる  高層ビルだきみは ガラスの巨人 ほら 歩き出したゆらゆら 空を横切るきみの影 チカチカ赤いランプが とてもきれいだよ 見おろせば街は 星の海のよう ぜんぶぼくのものだって きみははしゃいでいた  楽し気に歩くきみが 突然立ち止まるその時 胸にあいた風穴に 誰かがしのびこむ 忘れてることがある 何か悲しいこと 確かにさっきまでは 覚えていた 悲しみが攻めてくるよ もっと大きくならなければ 悲しみが攻めてくるよ もっとひろがれ ぼくのからだ 悲しみが攻めてくるよ もっと大きくならなければ 悲しみが攻めてくるよ もっとひろがれ ぼくのからだ 悲しみが攻めてくるよ…… 悲しみが攻めてくるよ…… 悲しみが攻めてくるよ……
銀河通信谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子真夜中ひとりで 黙っていると 遠く遠くから 電話がかかる もしもし きみは 元気ですか 淋しくて泣いては いませんか  それはどこか宇宙の果ての 知らない星からの長距離電話 窓をあければ 暗い夜空に いちめんの星たちが光りさざめく  真夜中ひとりで 黙っていると 遠く遠くから 電話がかかる もしもし 少しつらい夜です きみの窓の灯りを 想っています  百億光年はるか彼方の きみをなぜだか 信じられます 銀河はめぐり 星は消えても ひとつの想いは 消えず流れる  真夜中わたしも 電話をかける 心の奥の ダイヤルまわす もしもし 見知らぬわたしの友だち わたしはちゃんと 歩いています  今は小さな 命の種が 遠いあしたに 花ひらくまで 静かな川が 流れ流れて 大きな海にひろがる日まで
風になれ (みどりのために)谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子空にうつれ 水に響け 空気に染まれ みどり 静かな腕に力をこめて たたけ 風のドラム  梢をわたる声が おまえの名前を呼ぶ 遠い過去を映す鏡 みどり 光る それとも 銀のくつで あしたの空を翔ける おまえのその指の中に みどり あふれるもの  空をつかめ 水をくだけ 彼方に 夢の世紀 ほほを染めて おもいをこめて ならせ 時のシンバル  透きとおるものたちが おまえのうなじに降る 伏せたまつげの先にキラリ みどり 雫 記憶の森の乙女 黒い土の中から 涙とほほえみ限りなく みどり つむぎ出すよ  空をつかめ 水をくだけ 彼方に夢の世紀 激しく深く GREEN
お早うございますの帽子屋さん谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子誰だってみんな やさしい人ばかり だから お早うございますの帽子屋さん  ほほえむ時は 誰でもやさしい人ばかり だから お早うございますの帽子屋さん  赤い帽子 紫の帽子 みんなにあげます ひとつずつ ルル…… 笑ってください そして手をつないで  疲れるだけですよ 憎んでみたところで だから お早うございますの帽子屋さん  ひとこと話をすれば 誰でも友達 だから お早うございますの帽子屋さん  白い帽子 オレンジの帽子 みんなにあげます ひとつずつ ルル…… 笑ってください そして手をつないで  小さなしあわせ 小さなしあわせ だから お早うございますの帽子屋さん  赤い帽子 紫の帽子 みんなにあげます ひとつずつ ルル…… 笑ってください そして手をつないで
たんぽぽ食べて谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子この街には昔から 悪い噂があった 誰も口にしたがらない 悪い噂があった やがて時が流れて 人々は噂を忘れた やがて時が流れて 噂は誰も知らない噂になった 誰も知らない噂は どんよりと街にたちこめ アスファルトにしみこんだ やがて噂を一杯に吸いこんだアスファルト道路のあちらこちらから ある日突然 いっせいに 芽を吹き出したものがある  たんぽぽ食べて やさしいきもち たんぽぽ食べて 軽くなったよ たんぽぽ風に ゆらゆらゆれない たんぽぽ雨に ぬれないぬれない  あたしの耳に 赤いたんぽぽはえた あたしのヒザに 青いたんぽぽはえた なぜか近頃 なぜだか胸がはずむ あたしの胸の黒いたんぽぽ ぬけない ぬけない 強い  たんぽぽ風に ゆらゆらゆれない たんぽぽ雨に ぬれないぬれない たんぽぽ生まれ あなたとわたし たんぽぽ育ち 恋するふたり  あなたの目玉 赤いたんぽぽはえた あなたの骨に 青いたんぽぽはえた  それでも動く それでも動く あなた 愛の言葉も あまいたんぽぽ ぬけない ぬけない 強い たんぽぽ (赤い) たんぽぽ (青い) たんぽぽ (黒い) たんぽぽ 食べて  たんぽぽ食べて やさしいきもち たんぽぽ食べて 軽くなったよ たんぽぽ風に ゆらゆらゆれない たんぽぽ雨に ぬれないぬれない  たんぽぽ食べて 笑ってみせて たんぽぽ食べて 泣いてもみせて たんぽぽ食べて アイしてみせて たんぽぽ食べて アイしてみせて
テングサの歌谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子紀勢本線 各駅停車 南部の次の岩代駅の ひと気のないホームの古いベンチの上にあたしはいるの  あたしテングサ 海からとれた紫色よ もじゃもじゃ髪よ 誰か忘れた誰か捨てたの 思い出せない何も知らない  ぽかぽかお陽さまよ いい天気 誰もいないのよ なぜかしら そりゃあ あたしにとってはどうでもいいことだけど 人間のいない地球ってきもちのいいものね  汽車の時間に汽車が来ないの 夜になっても灯りがつかない 海はみえるが船は通らず 道は見えるが車は通らず  あたしテングサ 海からとれた 海の生まれは退屈知らずよ 何万年でも何億年でも ずっとこうしてぼんやりできるの  しゅるしゅるそよ風よいいきもち 駅長さんの帽子がほら ころがっているわ そりゃあ あたしにとってはどうでもいいことだけど 人間のいない地球って もぎたてトマトみたい  紀勢本線 各駅停車 南部の次の岩代駅の ひと気のないホームの古いベンチの上で あたしはフワフワ
谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子教室の窓から見る秋は いつも不思議に光ってた 北向きの窓のすりガラス ギリシャの海も見えた  思い出せばもう夢の中 午後の陽射しにまどろめば 遠いアコーディオンのすすり泣く 光と影の世界  やさしい時代を置き去りに やがて街へとび出した僕には 教室の窓がもう見えない 夢の行き場がどこにもない  授業をひとりでぬけ出して 空き部屋の窓から空を見た 幾億年もの時の彼方 空翔ける船を見た  思い出せばもう夢の中 一枚の窓のそのむこうに 見知らぬあしたがふるえていた きらめきふるえていた  いくつも街を歩くうちに いつか外の世界は狭くなる 教室の窓がもう見えない 夢の行き場がどこにもない  やさしい時代を置き去りに やがて街へとび出した僕には 教室の窓がもう見えない 夢の行き場がどこにもない 夢の行き場がどこにもない
夜のブランコ谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子初めて逢った時に ひと目で恋をした 誰にも言わないで 逢いに来て 夜のブランコで待ってる やさしい人たちを 裏切り 嘘をついて ぬけ出して 走って来たの 逢いに来て 夜のブランコで待ってる  わたしは夜咲く ガラスの花よ あなたの手で こわして かけらになって 粉になっても あなたが好きよ 好きよ  指輪ははずして来て まぶしくて胸がいたい あなたの黒い指が からみつく 夜のブランコで待ってる  あなたの机の上 ほほえむ写真を伏せて 愛なんて言葉忘れて 逢いに来て 夜のブランコで待ってる  わたしの中で赤く燃えてる 星が熱いの 熱いの ゆれるブランコ ゆれて死ぬほど あなたが好きよ 好きよ  初めて逢った時に ひと目で恋をした 帰れないもう二度と 逢いに来て 夜のブランコで待ってる  逢いに来て 夜のブランコで待ってる
うさぎ谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子きみ この間 改札口で 誰かを待っていたひとだね リボンをかけた包みをかかえて 白い靴をはいて  もう長いこと待っているのは その目をみればすぐわかったよ こらえてもあふれる涙 手のひらで こすったあとが赤かった  うさぎ うさぎ 誰を待って泣いた みんな きみのこと 忘れてる時 うさぎ うさぎ 寒くなってきたよ いつか日も暮れた 人ごみの中  ぼくも友達 待つふりをして しばらくきみのこと見てたよ ざわめく街の中でそこだけが 時を止めたようで  子供の頃に泣いて欲しがった おもちゃの時計が目の前で 不思議な音をたててまわりだした ぼくの胸をたたいてるよ  うさぎ うさぎ 誰かを待って泣いた いつまでも そうして 待っているの うさぎ うさぎ 声もかけられずに ぼくはただ黙って きみを見てたよ  うさぎ うさぎ 涙ながせもっと 知らん顔で過ぎる 都会の夜 うさぎ うさぎ 駅も街も人も きみのその淋しさで うずめるまで
おやすみ谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子おやすみ ぼくの 大好きな人 遠くはなれて 会えないけれど おやすみ ぼくは あなたのことを 想っているよ どんな時でも 淋しくないか ひとりの夜は 話す相手は いるのだろうか おやすみ 今夜 あなたのために 灯りをひとつ ともして眠るよ  おやすみ ぼくの 大好きな人 遠い窓辺で 祈っているよ おやすみ ぼくは あなたのために ほほえみひとつ あげられないけど 淋しくないか ひとりの夜は 暗い夜道で 迷っていないか おやすみ 今夜 あなたの夢の かたすみにでも はいれるものなら  淋しくないか ひとりの夜は ひざをかかえて 泣いてはいないか おやすみ ぼくの 大好きな人 今夜また とどかない 子守唄
青色帽子ツアー谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子集合は午前十時 遅れないで丘の上においで 目印は青い帽子 遠くからもすぐにわかるからね  涙をかくせる 帽子には花をさして こわれたばかりの恋はポケットの中  透きとおる螺旋階段のぼれば 空はきみの思い出でいっぱい 光る雲あつめた香港 ガラスのパリ 虹のシンガポール  思い出はきみの作品さ だから誰も 傷つけられない どんな悲しみだって  音楽 雨のにおい そんなものに心うごくならば だいじょうぶ 元気になる あと少しで次のバスがくるよ  なくした恋より すごいもの素敵なもの いくらでもあるよ きみの瞳の中  目印は青い帽子 世界中が青く染まるように 忘れないで青い帽子 心までも青く染まるように
流星少年谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子流星流星 わたしをたすけて わたしがわたしをキライになりそう 流星流星 きこえていますか? 近くにいるなら 応えてください  ガタピシ暴れる 嵐の窓の中 暴走している 旧式のコンピューター 答もきかずに くりかえしたずねる 逃げだしますか? 闘いますか? y/n? y/n? 家中の鏡をかくして y/n? y/n? もうすぐアクマの顔になる!  流星流星 わたしをたすけて わたしがわたしに 火薬をつめてる 流星流星 このままじゃきっと 消えてしまうわ あなたの星空  相談している 暗がり ドアのかげ あの子を殺す 完全な計画 黒い服を着た 4人の男たち 仮面をはずすと 全員それは y/n? y/n? 見たくない それは誰の顔? y/n? y/n? 突然あたりが闇になる  つかないつかない どうしてもこの火が あの子と彼とを 一度に殺す火が だけどどこかで くすぶる気配がする わたしのからだの どこかかすかに y/n? y/n? じっとしているとたまらない y/n? y/n? もうすぐアクマの顔になる!  流星流星 わたしをたすけて 見えない迷路に 閉じこめられたの 流星流星 ここから逃がして 雨雲をこえて 星空の彼方  流星流星 きこえていますか? 近くにいるなら 応えてください 流星流星 きこえていますか? 近くにいるなら 応えてください
瞬間谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子夢をみた ひとすじの道が 空の中へつづいている 日がさして輝いた 空にゆらめく街がある 空に流れる川がある 遠い記憶のかたすみの路地に 子供がかくれている  うずくまるきみをみつけたよ 空の街の雲のショーウィンドウ 忘れてた あの時に 何か約束をしたんだ 何か大事な約束を どこへ あれからぼくたちは どこへ はぐれてしまったのか  ふりむけば 街中の 窓が幾千のガラスを 窓が金色のガラスを ふいに激しく震わせる ぼくの心をたたいている
PUPPY谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子いとしくて思いきり抱きしめたい ぼくたちの宝物 きみはいつも 雨の日も風の日も ゴキゲンだね 叱られてしょげるけど ゴキゲンだね  スキだよPUPPY 迎えにきてくれたの スキだよPUPPY 青空と草の道 きみとふたりで帰る 恋人同士みたいに なかよく  きみはまだ少年のあどけなさで めずらしいおもちゃ箱 かきまわすよ  スキだよPUPPY まっすぐにかけてくる スキだよPUPPY ぼくはきれいじゃなくて きみといると少しだけ 落ちこむこともあるんだ 時には  スキだよPUPPY まっすぐにかけてくる スキだよPUPPY ぼくを守るつもり からだも小さいくせに まるでナイトみたいな顔して  いとしくて思いきり抱きしめたい ぼくたちの宝物 きみはいつも 雨の日も風の日も ゴキゲンだね 叱られてしょげるけど ゴキゲンだね  いとしくて思いきり抱きしめたい ぼくたちの宝物 きみはいつも 雨の日も風の日も ゴキゲンだね ぼくたちといるだけで ゴキゲンだね
トライアングル谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子悲劇のトライアングル おどけてゆがんでる おかしなかたちね いつでもわたしたち  3人 ドライブ 3人 海辺の町 午後のお茶を飲む 彼と彼と彼女  子供の仮面をかぶって笑ってる ほんとの気持ちを 言えないわたしたち  悲劇のトライアングル どこでまちがえた? 道は行き止まり どこへも行けないの  雨が降りだした 舗道にはねるしずく 傘はひとつだけ 誰もさせない傘  雨にぬれながら 並んで歩いてる 傘はキライよと くちびる 嘘をつく  心がゆれてる 満ち潮 引き潮 波にさらわれ 迷子の LOVE SONG  ごらん すぐそこに 夢の終わりがきてる 赤いパンプスの かかとがつぶやいた  悲劇のトライアングル おどけてゆがんでる 平気な顔なら しなくてもういいの  喜劇のトライアングル おどけてゆがんでる 弱くてやさしい ほほえみの子供たち
月日の鏡谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子鏡の中にうつっている いつものわたしは なんにも飾りのない素顔 こっちを見てる  そこにね つけましょう ホホエミという名前の淡いルージュを きれいだけど 少しへんな気持ち  それから 上目使いに見る おどけなさのチーク 髪には無邪気さを編み込む 細いリボン  そしてね 鏡にむかって言うの こんにちは これがわたし わたし わたし たぶん これがわたし  鏡の中にうつっている いつものわたしは 飾れば飾るほど素顔に なぜか見える  嘘かな ほんとかな いつのまにか わからなくなる どうしてそんな顔してるの わたし わたし  嘘かな ほんとかな いつのまにか記憶が消えて しあわせ わたし わたし たぶん これがわたし
恋人の種谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子二億年生きていた 恋人の種 二億年 まどろみの夢の中 ひたすらに待ちつづけ 今ここにいる きょう生まれ あした死ぬ わたしの前に  その人は知っている 原始の空を 岩石に降りそそぐ あたたかい雨 くりかえす昼と夜 無限の闇の 淋しさにひえきった 長い明け方  「ゆらゆら おもかげ 消えないで もう少し 会いにいく ぼくはきみに 会いにいく いつかきっと」  その人に残るのは たったひとつの 宇宙さえ震わせる 願いだけ 「こんなにも こんなにも きみに会いたい 淋しくて 淋しくて きみに会いたい」  「たとえ 永遠が ぼくたちを へだてても たどりつく ぼくはきみに たどりつく いつかきっと」  ふたたびこの星に 静けさがおとずれて その姿が消えたあとも 想いはそこに残るだろう  「たとえ 永遠が ぼくたちを へだてても たどりつく ぼくはきみに たどりつく いつかきっと」
森へおいで谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子風のことばがきこえない きみは恋をしたんだね 毎朝来ると約束の場所に 今朝は こなかった 森の暗がりでぼくと 不思議な遊びをしよう いつものように笑って 森へおいで ぼくの  ガラスでできたカナリアは きみのために 歌わない 背のびした金の靴は きみの足を傷つける それでもきみは街へ行く 金の靴で彼と ぼくの作る風の靴は もっとステキなのに  ぬれた土のにおいがする 草で編んだスカート 枝をつたう露のゆびわ 木の葉の鈴のイヤリング 森でみつけた宝物 みんなきみにあげる いつものように笑って 森へおいで ぼくの  森へおいで 森へおいで ぼくはきみを泣かせない 森へおいで 森へおいで きみを不安にさせない そんな不器用なキスの 呪文をぬけだして ぼくと遊ぼう 約束どおり 森へおいで ぼくの
ブルーブルーブルー谷山浩子谷山浩子谷山浩子谷山浩子くじゃくの羽根では 空をとべないわ そうよ いくらきれいでも 都会をいろどる とべない鳥たち だから 淋しそうな目をしている  こつんとアスファルトが かわいた音をたてた 午後のMain Street 風が鳴る わたしをつれて行ってよ とがったヒール投げ捨てれば 素足が 翼にかわるの  Oh Blue Blue Blue Love あなたが教えた Blue Blue Blue Love 空は永遠の少年  箱庭みたいな 自分の世界を わたし 出ていくわいつか あなたの中から 風の声がする こんなビルとビルの 狭間にいても  明るい青 暗い青 ガラスの青 燃える青 こんなにもたくさんの 青でいっぱいね世界は 今まで知らなかったの そしてあなたは いちばん輝く  Oh Blue Blue Blue Love 誰にも負けない Blue Blue Blue Love 空は永遠の少年  あなたの響<声が わたしの名前呼んだ 光るWednesday はじまりね 思わぬ強いちから 腕をつかんで走る 街をかけぬけ フワリと舞い上がる  Oh Blue Blue Blue Love 誰にも負けない Blue Blue Blue Love 空は永遠の少年  Oh Blue Blue Blue Love あなたが教えた Blue Blue Blue Love 空は永遠の少年
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