風のたてがみ

谷山浩子

風のたてがみ

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子
発売日:2001/09/19
この曲の表示回数:31,682回

風のたてがみ
明け方の月が 僕の夢を揺らしている
耳もとで誰かが僕に何か告げる 不思議な声
長い眠りから目を醒ませと 夢の時は終わりだと
ささやきかける声にせかされ 目を開いた

僕の目に映るものは 見知らぬ広い世界
どこまでも続く空と 乾いた寒い大地

夢の王国はどこに消えた 光満ちる孔雀の庭
金と銀の天使たちの 楽の調べ
崩れ落ちていく城壁や 財宝抱いた難破船
かがり火の中 踊る娘の白い足も

今はない どこにもない 呼んでも答はない
ただひとり 僕はひとり 無人の荒野に立つ

風が叫んでる これでやっと やっときみは自由だと
風は激しく空を叩いて 笑っている
僕も風になり 風とともに 旅に出よう あてもなく
朝日を受けてきらめく僕の 銀のたてがみ

僕を呼ぶきみの声が 確かにきこえている
この胸に星のように まだ見ぬきみが光る

僕を呼ぶきみの声が 確かにきこえている
ただひとり 僕はひとり 無人の荒野に立つ

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