電波塔の少年

谷山浩子

電波塔の少年

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子
編曲:石井AQ・谷山浩子
発売日:2002/04/17
この曲の表示回数:39,687回

電波塔の少年
淋しさのかたちをした月が傾いて
危うく夜空に貼りついている
眠らない街の景色 僕は見下ろしてる
誰も僕には届かない

見える限りの家やビルの窓にきみがいる
数えきれないきみを ずっとずっとみつめている

街は今 魔法のように
僕のひろげた手の中で 光る箱庭に変わる
この夜をきみにあげるよ 全部きみのものだよ
僕はこんなにきみのことだけを 好きなのに

悲しみの深さなんて 何の力にもならない
心は武器にならない
ちっぽけなこの体を僕は変える
目に見えない不思議な力へと

自由に飛ぶよ 僕は電波 星も越えて行く
言葉と歌を抱いて 寒い夜の空を走る

きみへと飛ぶよ 僕は電波 星も越えて行く
言葉と歌を抱いて 寒い夜の空を走る

でもきみの受信装置 ひどく壊れている
部屋のすみにころがしたままで
もうきみはそこにいない 誰も聴いていない
ノイズだけが闇を汚してる

もう僕はどこにも
どこにもいなくなる

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