つぎはぎだらけのシンデレラつぎはぎだらけのシンデレラ、、、 あなたは行けばいいんだ 僕にかまわず友達と ここから先は一人で行ける ふりむかず 笑いながらさよならさ 息をきらして生きて行く 僕に愛想もつきたろう 夢見るあなたは あの街へ いそげばいい もどればいい ふりむかずに 僕の前から続く道は 真昼のさびしい田舎道 したたる汗はいやだけど おとぎ話にゃ酔えないし (つぎはぎだらけのシンデレラ) あなたは行けばいいんだ 僕を残して友達と 人の流れに沈めばいいよ あこがれて しかけられて沈めばいい あなたは笑えばいい 僕の唄をあざけて あいつの唄に 夢見るがいい さびしい夜 悲しい明日 奇麗なドレス 生きてることの重たさを しばらく忘れていることが そんなに素晴しいなら 鏡の前で ほほえんで いつまでも 見とれてろよ 僕の前から続く道は 真冬のさびしい田舎道 かじかむ指はいやだけど おとぎ話にゃ酔えないし (つぎはぎだらけのシンデレラ) あなたは行けばいいんだ 僕にかまわず友達と ここから先は一人で行ける ふりむかず 笑いながらさよならさ ふりかえらず 笑いながら さよならさ ふりかえらず 笑いながら さよならさ | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | つぎはぎだらけのシンデレラ、、、 あなたは行けばいいんだ 僕にかまわず友達と ここから先は一人で行ける ふりむかず 笑いながらさよならさ 息をきらして生きて行く 僕に愛想もつきたろう 夢見るあなたは あの街へ いそげばいい もどればいい ふりむかずに 僕の前から続く道は 真昼のさびしい田舎道 したたる汗はいやだけど おとぎ話にゃ酔えないし (つぎはぎだらけのシンデレラ) あなたは行けばいいんだ 僕を残して友達と 人の流れに沈めばいいよ あこがれて しかけられて沈めばいい あなたは笑えばいい 僕の唄をあざけて あいつの唄に 夢見るがいい さびしい夜 悲しい明日 奇麗なドレス 生きてることの重たさを しばらく忘れていることが そんなに素晴しいなら 鏡の前で ほほえんで いつまでも 見とれてろよ 僕の前から続く道は 真冬のさびしい田舎道 かじかむ指はいやだけど おとぎ話にゃ酔えないし (つぎはぎだらけのシンデレラ) あなたは行けばいいんだ 僕にかまわず友達と ここから先は一人で行ける ふりむかず 笑いながらさよならさ ふりかえらず 笑いながら さよならさ ふりかえらず 笑いながら さよならさ |
私の祈り(私約聖書)僕と僕につながる人たちに 安らぎよあれ 僕の唄があなたとの 約束でありますように 僕の心が苦しみ 旅するものでありますように 激しく生きる命をください 激しく生きる命を 生きて行くことが救いであるような 激しく生きる命を 命をください 涙をぬぐうあなたの指が 僕の手に重りますように 一つの恋があなたの胸で 滅びぬ花になりますように 愛と呟く言葉が あなたの耳にひびきますように 激しく生きる命をください 激しく生きる命を 生きて行くことが祈りであるような 激しく生きる命を 命をください | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | | 僕と僕につながる人たちに 安らぎよあれ 僕の唄があなたとの 約束でありますように 僕の心が苦しみ 旅するものでありますように 激しく生きる命をください 激しく生きる命を 生きて行くことが救いであるような 激しく生きる命を 命をください 涙をぬぐうあなたの指が 僕の手に重りますように 一つの恋があなたの胸で 滅びぬ花になりますように 愛と呟く言葉が あなたの耳にひびきますように 激しく生きる命をください 激しく生きる命を 生きて行くことが祈りであるような 激しく生きる命を 命をください |
昭和けんかロック下手に出れば 調子に乗って 茶店のあの娘に しつこい口説き 無理矢理握った その手をはなしな いやがるあの娘を 泣かすじゃないぜ ジュータンみたいな ネクタイしめて それでも NOW な YOUNG のつもりか クツに車に 金縁眼鏡 自慢できるは それだけか こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa たえにたえてりゃ 調子に乗って 机たたいて 出世の自慢 会社じゃえらかろ 上役さんよ 屋台に来てまで いばるんじゃないぜ ポマード頭をテカテカ 光らせ それでも エリート社員のつもりか 家柄 学歴 子供のピアノ 自慢できるは それだけか こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa 田舎もん、いや、地方出身者だと 思ってなめるんじゃねえぜ 我慢に我慢で 昭和の御世を 丸く渡れと おっしゃるけれど それじゃこの手は いったい何の為 握れば誰でも げんこつ出来る 百、千、万の 言葉でも 話して解らぬ 奴がいる そんな奴には 言葉はいらぬ 頭突一発 あればよい こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa 愚かものめ 正義は必ず勝つはずなんだけどな | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 下手に出れば 調子に乗って 茶店のあの娘に しつこい口説き 無理矢理握った その手をはなしな いやがるあの娘を 泣かすじゃないぜ ジュータンみたいな ネクタイしめて それでも NOW な YOUNG のつもりか クツに車に 金縁眼鏡 自慢できるは それだけか こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa たえにたえてりゃ 調子に乗って 机たたいて 出世の自慢 会社じゃえらかろ 上役さんよ 屋台に来てまで いばるんじゃないぜ ポマード頭をテカテカ 光らせ それでも エリート社員のつもりか 家柄 学歴 子供のピアノ 自慢できるは それだけか こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa 田舎もん、いや、地方出身者だと 思ってなめるんじゃねえぜ 我慢に我慢で 昭和の御世を 丸く渡れと おっしゃるけれど それじゃこの手は いったい何の為 握れば誰でも げんこつ出来る 百、千、万の 言葉でも 話して解らぬ 奴がいる そんな奴には 言葉はいらぬ 頭突一発 あればよい こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa 愚かものめ 正義は必ず勝つはずなんだけどな |
路地裏で…路地裏に夕焼けが 静かに降りて来る 遊びつかれた子供らが 坂道をかけて行く ガラス窓に一人頬をよせながら 待つ事になれてしまった ようこが待ってる ようこ 今でも君の事 好きで 好きで 大好きで ようこ そして今日も 知らぬ間に部屋の扉たたいていた 色あせた思い出の写真を 見つめながら 淋しさをこらえてた涙が あふれそうと呟く ごめん貴女の胸で少し泣きますと 涙 頬に光らせて ようこがほほえむ ようこ そんな君の事 好きで 好きで 大好きで オー ようこ 貴方を幸福に できないくせに抱きしめた 路地裏に 月の光が 冷たく降りて来る 淋しげな寝顔で貴方は 何を夢見るの 朝を君と二人で過ごしてしまうと この恋が 夢からさめる だから帰ります ようこ それでも君の事 好きで 好きで 大好きで ようこ だから貴方の知らぬ間に 暗い夜道をかけだして | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 路地裏に夕焼けが 静かに降りて来る 遊びつかれた子供らが 坂道をかけて行く ガラス窓に一人頬をよせながら 待つ事になれてしまった ようこが待ってる ようこ 今でも君の事 好きで 好きで 大好きで ようこ そして今日も 知らぬ間に部屋の扉たたいていた 色あせた思い出の写真を 見つめながら 淋しさをこらえてた涙が あふれそうと呟く ごめん貴女の胸で少し泣きますと 涙 頬に光らせて ようこがほほえむ ようこ そんな君の事 好きで 好きで 大好きで オー ようこ 貴方を幸福に できないくせに抱きしめた 路地裏に 月の光が 冷たく降りて来る 淋しげな寝顔で貴方は 何を夢見るの 朝を君と二人で過ごしてしまうと この恋が 夢からさめる だから帰ります ようこ それでも君の事 好きで 好きで 大好きで ようこ だから貴方の知らぬ間に 暗い夜道をかけだして |
思い出が手を振る電話の向うの君は さよなら だけを言う とぎれ とぎれの言葉が 胸につき刺さる 庭に小さな花が 咲いたということしか 言えない僕の声は 涙でつまる 生きてゆくことが お祭りみたいに 楽しかった あの思い出達が 遠くで手を振る 遠くで手を振る アルバムの中で笑う 君に夏の日射し 寄り添うだけの僕も 夢に燃えていた 過ぎた悲しみだけが きれいに見えるのは きっと 涙のせいで キラキラ 光るから 生きてゆくことが お祭りみたいに 楽しかった あの思い出達が 遠くで手を振る 遠くで手を振る 夜ふけにひとり描く 君の横顔を いくら かきなおしても 他人の様です 生きてゆくことが お祭りみたいに 楽しかった あの思い出達が 遠くで手を振る 遠くで手を振る | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男・堀内孝雄 | | 電話の向うの君は さよなら だけを言う とぎれ とぎれの言葉が 胸につき刺さる 庭に小さな花が 咲いたということしか 言えない僕の声は 涙でつまる 生きてゆくことが お祭りみたいに 楽しかった あの思い出達が 遠くで手を振る 遠くで手を振る アルバムの中で笑う 君に夏の日射し 寄り添うだけの僕も 夢に燃えていた 過ぎた悲しみだけが きれいに見えるのは きっと 涙のせいで キラキラ 光るから 生きてゆくことが お祭りみたいに 楽しかった あの思い出達が 遠くで手を振る 遠くで手を振る 夜ふけにひとり描く 君の横顔を いくら かきなおしても 他人の様です 生きてゆくことが お祭りみたいに 楽しかった あの思い出達が 遠くで手を振る 遠くで手を振る |
そんぐ ふぉあ ゆうあなたのためにこの唄を 創ったのですよと云える そんな唄が欲しいな こんなに明日がゆがんで見える日には 心の中には愛の言葉 たくさんあるのですが 外の風は冷たすぎて いつもひびわれてしまうのです ガラスの外に拡がる世界に 粉々になって溶けて行けたら いいのに いいのに 私の体をつき抜けて 明日の景色が見えますか あなただけではないのです 方舟に残っているのは 部屋の中にローソクともし 怯えている僕ですが ほんの少しずるさがあれば 愛の唄も唄えるのです ガラスの外に拡がる世界に 粉々になって溶けて行けたら いいのに いいのに あなたのためにこの唄を 唄うのですよと云える そんな唄が欲しいな こんなにあなたが遠くに見える日には ほんの少し勇気があれば 愛の唄も唄えるのです ガラスの外に拡がる世界に 粉々になって溶けて行けたら いいのに いいのに | 海援隊 | 江口晶・武田鉄矢 | 千葉和臣 | | あなたのためにこの唄を 創ったのですよと云える そんな唄が欲しいな こんなに明日がゆがんで見える日には 心の中には愛の言葉 たくさんあるのですが 外の風は冷たすぎて いつもひびわれてしまうのです ガラスの外に拡がる世界に 粉々になって溶けて行けたら いいのに いいのに 私の体をつき抜けて 明日の景色が見えますか あなただけではないのです 方舟に残っているのは 部屋の中にローソクともし 怯えている僕ですが ほんの少しずるさがあれば 愛の唄も唄えるのです ガラスの外に拡がる世界に 粉々になって溶けて行けたら いいのに いいのに あなたのためにこの唄を 唄うのですよと云える そんな唄が欲しいな こんなにあなたが遠くに見える日には ほんの少し勇気があれば 愛の唄も唄えるのです ガラスの外に拡がる世界に 粉々になって溶けて行けたら いいのに いいのに |
春日原へあなたと初めて逢った町 小さな町です 春日原 大宰府まいりの帰り道 あなたの肩にも梅の花 暮れる夕陽にふり向けば やさしい風が過ぎてゆく 春日原へ 春日原へと 夢はいつでも 帰ってゆく あなたにさよなら旅立つ朝 枯葉が見送る 春日原 紅くほほ染めかけて来た あなたは今頃二十と二つ 帰りたいなとつぶやけば それだけあなたが遠くなる 春日原へ 春日原へと 夢はいつでも 帰ってゆく あなたが嫁ぐ日帰る町 春が過ぎゆく 春日原 あなたは一番綺麗な人になって この町あとにする 鐘の響きが時を告げ 夢のかけらが風に舞う 春日原へ 春日原へと 夢はいつでも 帰ってゆく | 海援隊 | 武田鉄矢・中牟田俊男 | 中牟田俊男 | | あなたと初めて逢った町 小さな町です 春日原 大宰府まいりの帰り道 あなたの肩にも梅の花 暮れる夕陽にふり向けば やさしい風が過ぎてゆく 春日原へ 春日原へと 夢はいつでも 帰ってゆく あなたにさよなら旅立つ朝 枯葉が見送る 春日原 紅くほほ染めかけて来た あなたは今頃二十と二つ 帰りたいなとつぶやけば それだけあなたが遠くなる 春日原へ 春日原へと 夢はいつでも 帰ってゆく あなたが嫁ぐ日帰る町 春が過ぎゆく 春日原 あなたは一番綺麗な人になって この町あとにする 鐘の響きが時を告げ 夢のかけらが風に舞う 春日原へ 春日原へと 夢はいつでも 帰ってゆく |
水俣の青い空うちは、こげん体になってしもうてから、いっそうとうちゃんのことが いとうしゅうてならんとです。 見舞いにいただくもんは、みんなとうちゃんにあげるとです。 うちは口も震えるけん、 こぼれて食べられんもん。それでとうちゃんにあげるとです。 とうちゃんには世話になりよるもんね。 うちは、今のとうちゃんの後添えに嫁に来たとですばい。天草から水俣へ。 嫁に来て三年もたたんうちに、 こげんえたいのしれん奇病(やまい)になってしもうたでしょうが。残念か。 うちはひとりじゃ 着物の前も合わせきらん。手も体も、いつもこげんふるえるでしょうが。 自分の頭がいいつけんとに、 ひとりでふるえるとじゃもんね。それでとうちゃんが、 仕様んなかおなごになったなあちゅうて着物の前ば あわせてくれらす。うちは、もういっぺん元の体になろうごたるですばい。 親さまに働いて 食えしていただいた体じゃもんね。病気することなかったとですよ。 うちは、まえは手も足もどこもかしこも ぎんぎんしとったとですよ。うちはどうしてもこうしても、 もういっぺん元の体にかえしてもろうて、 自分で舟漕いで働こうごたる。今うちは、なさけなか。 病院のベットの上に寝とっても思うことは 仕事のことばっかりです。海の上はよかった。海の上は本当によかった。 春から夏になれば海の中にも いろいろな花が咲く。うちたちの水俣の海はどげんきれいだったかな。 わけても魚どんがうつくしか。 いそぎんちゃくは菊の花の満開のごたる。 海の底の景色も陸の上とおなじに春も夏も秋も冬もあっとですばい。 うちは、きっと海の底には龍宮があるとおもうとる。 夢んごてうつくしか、龍宮があるとおもうとる。 水俣の青い空 鳥は行く大空を 水俣の青い空 空を行く白い雲 うちは、だんだん自分の体が世の中から 離れてゆきよるごとある気がするとですばい。握ることが できんでしようが。自分の手でモノばしっかり握るちゅうことができん。 うちは、とうちゃんの手どころか、 大事なむすこば抱き寄せられんごとある体になっとるでしょうが。 そらもう仕様もなかが、わが口を養う 茶碗も抱かれん。箸も握られんとですよ。 足も地につけて歩きよる気のせん、いっつも宙に浮いとるごたる。 心ぼそか。世の中から一人引き離されてゆきよるごたる。 うちは、寂しゅうして、寂しゅうして、 どげん寂しかか。あんたにゃわかるめえ。ただただとうちゃんが 恋しゅうして、この人ひとりが頼みの綱ばい。 働こうごたる。そりゃあ、働こうごたるですよ自分の足ばつこうて。 働こうごたるですよ。 海の上はよかった。海の上はほんとによかった。 とうちゃんが艪ば漕いで、うちが艪ば漕いで。 いまごろはいつもイカやタコば上げに行きよったとです。 ボラも、あやつたちもあの魚どもも、タコだもも、 みんな可愛いかとですばい。 四月から十月にかけて水俣のシン島の沖は凪でなあー。 水俣の青い空 沖を行く舟はなく 水俣の青い空 怨み唄 風に消え 水俣の青い空 わすれないでこの海を | 海援隊 | 石牟礼道子・補作詞:武田鉄矢 | 千葉和臣 | | うちは、こげん体になってしもうてから、いっそうとうちゃんのことが いとうしゅうてならんとです。 見舞いにいただくもんは、みんなとうちゃんにあげるとです。 うちは口も震えるけん、 こぼれて食べられんもん。それでとうちゃんにあげるとです。 とうちゃんには世話になりよるもんね。 うちは、今のとうちゃんの後添えに嫁に来たとですばい。天草から水俣へ。 嫁に来て三年もたたんうちに、 こげんえたいのしれん奇病(やまい)になってしもうたでしょうが。残念か。 うちはひとりじゃ 着物の前も合わせきらん。手も体も、いつもこげんふるえるでしょうが。 自分の頭がいいつけんとに、 ひとりでふるえるとじゃもんね。それでとうちゃんが、 仕様んなかおなごになったなあちゅうて着物の前ば あわせてくれらす。うちは、もういっぺん元の体になろうごたるですばい。 親さまに働いて 食えしていただいた体じゃもんね。病気することなかったとですよ。 うちは、まえは手も足もどこもかしこも ぎんぎんしとったとですよ。うちはどうしてもこうしても、 もういっぺん元の体にかえしてもろうて、 自分で舟漕いで働こうごたる。今うちは、なさけなか。 病院のベットの上に寝とっても思うことは 仕事のことばっかりです。海の上はよかった。海の上は本当によかった。 春から夏になれば海の中にも いろいろな花が咲く。うちたちの水俣の海はどげんきれいだったかな。 わけても魚どんがうつくしか。 いそぎんちゃくは菊の花の満開のごたる。 海の底の景色も陸の上とおなじに春も夏も秋も冬もあっとですばい。 うちは、きっと海の底には龍宮があるとおもうとる。 夢んごてうつくしか、龍宮があるとおもうとる。 水俣の青い空 鳥は行く大空を 水俣の青い空 空を行く白い雲 うちは、だんだん自分の体が世の中から 離れてゆきよるごとある気がするとですばい。握ることが できんでしようが。自分の手でモノばしっかり握るちゅうことができん。 うちは、とうちゃんの手どころか、 大事なむすこば抱き寄せられんごとある体になっとるでしょうが。 そらもう仕様もなかが、わが口を養う 茶碗も抱かれん。箸も握られんとですよ。 足も地につけて歩きよる気のせん、いっつも宙に浮いとるごたる。 心ぼそか。世の中から一人引き離されてゆきよるごたる。 うちは、寂しゅうして、寂しゅうして、 どげん寂しかか。あんたにゃわかるめえ。ただただとうちゃんが 恋しゅうして、この人ひとりが頼みの綱ばい。 働こうごたる。そりゃあ、働こうごたるですよ自分の足ばつこうて。 働こうごたるですよ。 海の上はよかった。海の上はほんとによかった。 とうちゃんが艪ば漕いで、うちが艪ば漕いで。 いまごろはいつもイカやタコば上げに行きよったとです。 ボラも、あやつたちもあの魚どもも、タコだもも、 みんな可愛いかとですばい。 四月から十月にかけて水俣のシン島の沖は凪でなあー。 水俣の青い空 沖を行く舟はなく 水俣の青い空 怨み唄 風に消え 水俣の青い空 わすれないでこの海を |
おやじ男はやっぱり馬鹿やなと思います。 おやじを見ながらづくづく男は馬鹿やなと思います。 苦い酒を苦い顔して飲んで、 本当馬鹿やと思います。 そして僕もおやじに似てきました。 だんだんおやじに似てきました 病院のベッドに腰をおろし 親父は笑って僕を待ってた 旅の途中の僕を見つめて 親父は静かに うなずいている どげんしたとね! どげんしたとね! とうちゃんくさ。あんまり酒ば飲むけんたい、 こげん体ば悪うしようが、あんた。 近所の人は皆んな言いよんしゃんとよ、 とうちゃんの横じゃタバコも喫えんちて、 体ん中にアルコールが一杯たまっとるけん タバコの火がうつって爆発したら大事って、皆んな笑いよんじゃが。 とうちゃん憶えとうね、給料ば全部飲んで帰ってきた日のことば。 俺らまだ小学生やったよ。かあちゃん頭にきて、 こげなとうちゃんやったらいらんけん、もういっそのこと、 もういっそのこと亡きものにしてしまおうて言ったとよ。 ちょうど今ネクタイばしめて酔いつぶれとるけん、 母と子、力ばあわせて両方からしっかり引っぱって、 始末してしまおうって言ったとよ。 そうばってん、俺ら泣きながら止めたっちゃが。 明日が小学校の父親参観日の日やけん、明日まで待ってちゅって、 俺ら必死になって止めたっちゃが。 男やったら勝たなつまらん、男やったら天下ば取らなつまらん、 それがとうちゃんの口ぐせやったね。 そして最後にとうちゃんいつもぽつんと言いよったね。 お前はとうちゃんのごとなったらつまらんぞて、 淋しか顔して言いよったね。 そうばってんとうちゃんがプロレス好いとうたあ、今も変らんね、 力道山が一番好きやったね、 とうちゃん力遊山が負けたら、ようネコにハつ当たりして、 あんた襖に投げつけよったろうが。 力道山が負けたら、がっぱしこいて、 正義が負けた、正義が負けたって言いよったろうが、 そうばってん、とうちゃん。 男の正義は、あの頃からよう負けよったね、 ほんなこと勝ちゃせんもんね。 とうちゃん、そうばってんやっぱ、男一匹生きてゆくとはきつかね、 男一匹生きてゆくとはやおいかんね。 俺らまだ憶えとうよ、時々とうちゃんが眠られんで 蒲団の中でタバコぼっか吹かしよった夜のことば、 そやもんね、男は酒ば飲まな淋しゅうして眠られん夜があるもんね。 とうちゃん、俺もだんだんとうちゃんの気持ちが 分るごとなってきたっちゃが。 酒ば飲む手つきがよう似てきたけん、 とうちゃんの酒の気持が分るごとなってきたっちゃが。 病院の窓から夕陽みつめ 親父は黙って笑ってる また旅立つ僕をみつめて 親父は静かに うなずいている | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 男はやっぱり馬鹿やなと思います。 おやじを見ながらづくづく男は馬鹿やなと思います。 苦い酒を苦い顔して飲んで、 本当馬鹿やと思います。 そして僕もおやじに似てきました。 だんだんおやじに似てきました 病院のベッドに腰をおろし 親父は笑って僕を待ってた 旅の途中の僕を見つめて 親父は静かに うなずいている どげんしたとね! どげんしたとね! とうちゃんくさ。あんまり酒ば飲むけんたい、 こげん体ば悪うしようが、あんた。 近所の人は皆んな言いよんしゃんとよ、 とうちゃんの横じゃタバコも喫えんちて、 体ん中にアルコールが一杯たまっとるけん タバコの火がうつって爆発したら大事って、皆んな笑いよんじゃが。 とうちゃん憶えとうね、給料ば全部飲んで帰ってきた日のことば。 俺らまだ小学生やったよ。かあちゃん頭にきて、 こげなとうちゃんやったらいらんけん、もういっそのこと、 もういっそのこと亡きものにしてしまおうて言ったとよ。 ちょうど今ネクタイばしめて酔いつぶれとるけん、 母と子、力ばあわせて両方からしっかり引っぱって、 始末してしまおうって言ったとよ。 そうばってん、俺ら泣きながら止めたっちゃが。 明日が小学校の父親参観日の日やけん、明日まで待ってちゅって、 俺ら必死になって止めたっちゃが。 男やったら勝たなつまらん、男やったら天下ば取らなつまらん、 それがとうちゃんの口ぐせやったね。 そして最後にとうちゃんいつもぽつんと言いよったね。 お前はとうちゃんのごとなったらつまらんぞて、 淋しか顔して言いよったね。 そうばってんとうちゃんがプロレス好いとうたあ、今も変らんね、 力道山が一番好きやったね、 とうちゃん力遊山が負けたら、ようネコにハつ当たりして、 あんた襖に投げつけよったろうが。 力道山が負けたら、がっぱしこいて、 正義が負けた、正義が負けたって言いよったろうが、 そうばってん、とうちゃん。 男の正義は、あの頃からよう負けよったね、 ほんなこと勝ちゃせんもんね。 とうちゃん、そうばってんやっぱ、男一匹生きてゆくとはきつかね、 男一匹生きてゆくとはやおいかんね。 俺らまだ憶えとうよ、時々とうちゃんが眠られんで 蒲団の中でタバコぼっか吹かしよった夜のことば、 そやもんね、男は酒ば飲まな淋しゅうして眠られん夜があるもんね。 とうちゃん、俺もだんだんとうちゃんの気持ちが 分るごとなってきたっちゃが。 酒ば飲む手つきがよう似てきたけん、 とうちゃんの酒の気持が分るごとなってきたっちゃが。 病院の窓から夕陽みつめ 親父は黙って笑ってる また旅立つ僕をみつめて 親父は静かに うなずいている |
隣り町のしのぶちゃんぼくの住む街のちょっとはずれのとなりの町の ぼくの大好きなしのぶちゃんのおうちがあります しのぶちゃんのお父さんは 赤いレンガのビール工場へ お母さんは郵便局で働いています しのぶちゃんのお部屋は二階の六畳で 窓から波の音 草の芳りがしています しのぶちゃんのお庭には いつも白い洗たく物が 春には赤いツツジがいっぱい咲いてます ぼくは学校サボッてしのぶちゃんのお家の前に そして 大声で”好きです しのぶさま”と しのぶちゃんは耳を傾け笑ってくれるだけ 生まれつき 耳のきこえないしのぶちゃんなのです ぼくの住む街のちょっとはずれのとなりの町の ぼくの大好きなしのぶちゃんのおうちがあります | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊夫 | | ぼくの住む街のちょっとはずれのとなりの町の ぼくの大好きなしのぶちゃんのおうちがあります しのぶちゃんのお父さんは 赤いレンガのビール工場へ お母さんは郵便局で働いています しのぶちゃんのお部屋は二階の六畳で 窓から波の音 草の芳りがしています しのぶちゃんのお庭には いつも白い洗たく物が 春には赤いツツジがいっぱい咲いてます ぼくは学校サボッてしのぶちゃんのお家の前に そして 大声で”好きです しのぶさま”と しのぶちゃんは耳を傾け笑ってくれるだけ 生まれつき 耳のきこえないしのぶちゃんなのです ぼくの住む街のちょっとはずれのとなりの町の ぼくの大好きなしのぶちゃんのおうちがあります |
一人ぼっちの軍隊昔 僕が 僕らしく 流す涙を 信じられた時 僕は君なんか 信じなかったよ 大きなポケットに何も入れないで たった 一人で 生きていた時 僕は君なんか 愛さなかったよ 君を愛していたんじゃなくて 君を愛してみたかっただけさ 君を信じていたんじゃなくて 君を信じてみたかっただけさ 君が僕から去って行けば 何もかもが消えてしまう 君を愛していたんじゃなくて 君を愛してみたかっただけさ 君を信じていたんじゃなくて 君を信じてみたかっただけさ 君を愛していたんじゃなくて 君を愛してみたかっただけさ 君を信じていたんじゃなくて 君を信じてみたかっただけさ 俺を愛していたんじゃなくて 俺を愛してみたかっただけさ 俺を信じていたんじゃなくて 俺を信じてみたかっただけさ | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 昔 僕が 僕らしく 流す涙を 信じられた時 僕は君なんか 信じなかったよ 大きなポケットに何も入れないで たった 一人で 生きていた時 僕は君なんか 愛さなかったよ 君を愛していたんじゃなくて 君を愛してみたかっただけさ 君を信じていたんじゃなくて 君を信じてみたかっただけさ 君が僕から去って行けば 何もかもが消えてしまう 君を愛していたんじゃなくて 君を愛してみたかっただけさ 君を信じていたんじゃなくて 君を信じてみたかっただけさ 君を愛していたんじゃなくて 君を愛してみたかっただけさ 君を信じていたんじゃなくて 君を信じてみたかっただけさ 俺を愛していたんじゃなくて 俺を愛してみたかっただけさ 俺を信じていたんじゃなくて 俺を信じてみたかっただけさ |
おつかれさまあなた一日 いい人だった 指で汗ふく 働きもので 普通の人で 頑張りました おつかれさま 今日も一日 おつかれさま ありがとうなど あてにせず 人にやさしく してあげられた 今日のあなたが あなたらしい おつかれさま あなたの背中へ おつかれさま つめ草の上 大の字にねて 空へ溜息 ほっとつきます なんて静かな 夕暮れでしょう おつかれさま わたしの心 おつかれさま 空の都合で 雨がふる 花は都合で 咲いては散って 私の都合で あなたが好きです おつかれさま 行きかう人へ おつかれさま 一生一度の 一言よりも 千日かわらず 繰り返される 日暮れの人の 声のやさしさ おつかれさま 路地の陰から おつかれさま 月や星たち おつかれさま | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 坂本明之 | あなた一日 いい人だった 指で汗ふく 働きもので 普通の人で 頑張りました おつかれさま 今日も一日 おつかれさま ありがとうなど あてにせず 人にやさしく してあげられた 今日のあなたが あなたらしい おつかれさま あなたの背中へ おつかれさま つめ草の上 大の字にねて 空へ溜息 ほっとつきます なんて静かな 夕暮れでしょう おつかれさま わたしの心 おつかれさま 空の都合で 雨がふる 花は都合で 咲いては散って 私の都合で あなたが好きです おつかれさま 行きかう人へ おつかれさま 一生一度の 一言よりも 千日かわらず 繰り返される 日暮れの人の 声のやさしさ おつかれさま 路地の陰から おつかれさま 月や星たち おつかれさま |
あるがままに水蓮の花白く滲んで 泥の川に咲き乱れ 水面に映る白き夏雲 裸の子供空へ飛びこむ 靴を脱ぎ捨て裸足で歩けば 大地の優しさただありがたく そうか私も花や石ころ ここでは小さなアジアの破片 あるがままに陽射しを浴びて あるがままに風に吹かれて 菩提樹の下悟れぬ私 座ってあなたの名前つぶやく 額に紅い花びら模様 インドの少女は笑って拝む こんな私が仏に見えて 捧げてくれたアジアの微笑み 悟れぬままに生きて行こうと やっと気づいて私もおじぎ あるがままに泣いて泣きじゃくり あるがままに静かに笑おう そうか私も花や石ころ ここでは小さなアジアの破片 あるがままに心のままに あるがままに私のままに あるがままに流れのままに あるがままに行こうこのままに | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 岩崎文紀 | 水蓮の花白く滲んで 泥の川に咲き乱れ 水面に映る白き夏雲 裸の子供空へ飛びこむ 靴を脱ぎ捨て裸足で歩けば 大地の優しさただありがたく そうか私も花や石ころ ここでは小さなアジアの破片 あるがままに陽射しを浴びて あるがままに風に吹かれて 菩提樹の下悟れぬ私 座ってあなたの名前つぶやく 額に紅い花びら模様 インドの少女は笑って拝む こんな私が仏に見えて 捧げてくれたアジアの微笑み 悟れぬままに生きて行こうと やっと気づいて私もおじぎ あるがままに泣いて泣きじゃくり あるがままに静かに笑おう そうか私も花や石ころ ここでは小さなアジアの破片 あるがままに心のままに あるがままに私のままに あるがままに流れのままに あるがままに行こうこのままに |
友、遠方より来るせっかく大人になれたというのに 時々大人を休みたくなる 町のはずれの小学校の 桜並木が花びら散らす 千の蝶々が舞い上がるようで 手で捕まえようと子供が跳ねる 昔のおまえと俺のよう 友 遠方より来る声あり 花の下へと遊びにゆこう 友 遠方より来る声あり 我ら話しに花咲かせよう なんだか大人で生きてはいるけど 時々大人を止めたくなる 夜の河原で子供がはしゃぐ 手のひらの中に蛍をつつみ そして誰かの髪にとまらせ 贈り物だろう蛍のかんざし 大人の私はまだ仕事 友 遠方より来る声あり 夜の河原へ遊びに行こうか 友 遠方より来る声あり 君にあげよう夏のかんざし 大人になる時別れたはずの 子供のまんまの昔の私が 遊ぼう遊ぼと手招きする 友 遠方より来る声あり 花の下へと遊ひにゆこう 友 遠方より来る声あり 二人で桜の花びら掴もう Hello hello old friend Here we go But ten years ago 花の下へと遊びにゆこう Hello hello old friend Here we go But ten years ago 我ら話しに花咲かせよう | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 岩崎文紀 | せっかく大人になれたというのに 時々大人を休みたくなる 町のはずれの小学校の 桜並木が花びら散らす 千の蝶々が舞い上がるようで 手で捕まえようと子供が跳ねる 昔のおまえと俺のよう 友 遠方より来る声あり 花の下へと遊びにゆこう 友 遠方より来る声あり 我ら話しに花咲かせよう なんだか大人で生きてはいるけど 時々大人を止めたくなる 夜の河原で子供がはしゃぐ 手のひらの中に蛍をつつみ そして誰かの髪にとまらせ 贈り物だろう蛍のかんざし 大人の私はまだ仕事 友 遠方より来る声あり 夜の河原へ遊びに行こうか 友 遠方より来る声あり 君にあげよう夏のかんざし 大人になる時別れたはずの 子供のまんまの昔の私が 遊ぼう遊ぼと手招きする 友 遠方より来る声あり 花の下へと遊ひにゆこう 友 遠方より来る声あり 二人で桜の花びら掴もう Hello hello old friend Here we go But ten years ago 花の下へと遊びにゆこう Hello hello old friend Here we go But ten years ago 我ら話しに花咲かせよう |
エレジー[哀歌]涙の川の ほとりに住んで 千粒 涙 流しています 待つ身辛いか 待たせる方は 今日も一日 すまぬと詫びた エレジー エレジーよ 貴方に届け 無頼の月日 悔いております 許して下さい 貴方がまさか 愛という名の 人だと知らず さよなら言えずに 別れたけれど 夢は今夜も あの日に帰る 風が揺らした 玄関扉 悲しいくせで おかえりと言う エレジー エレジーよ 私の歌よ 海山 千里 越えて伝えて 鏡をふせて 月日に汚れ それでも素顔で 待っていますと 涙の川の 岸辺にたてば 懺悔 懺悔と 波うちよせる 水面に映る 夕陽はくだけ 紅きさざなみ 足もと濡らす エレジー エレジーよ あの日に帰ろう 真っ白な心で 生きてた頃へ 貴方の膝には 陽なたのにおい 草の香りの 幸せだった | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 増本直樹 | 涙の川の ほとりに住んで 千粒 涙 流しています 待つ身辛いか 待たせる方は 今日も一日 すまぬと詫びた エレジー エレジーよ 貴方に届け 無頼の月日 悔いております 許して下さい 貴方がまさか 愛という名の 人だと知らず さよなら言えずに 別れたけれど 夢は今夜も あの日に帰る 風が揺らした 玄関扉 悲しいくせで おかえりと言う エレジー エレジーよ 私の歌よ 海山 千里 越えて伝えて 鏡をふせて 月日に汚れ それでも素顔で 待っていますと 涙の川の 岸辺にたてば 懺悔 懺悔と 波うちよせる 水面に映る 夕陽はくだけ 紅きさざなみ 足もと濡らす エレジー エレジーよ あの日に帰ろう 真っ白な心で 生きてた頃へ 貴方の膝には 陽なたのにおい 草の香りの 幸せだった |
BOYS AND GIRLS DON'T CRYどこまで歩いて行ったら 男らしくなれるの いくつ唄を歌ったら 心は静まるの いつ頃僕は僕らしい 自分になれるの 流れる河岸辺を削る その水音が答えさ 河は流れて山削り また河を作ってる 山は山になりたくて 動き続けてる 見渡す限りすべてのもの 自分をめざしてる 風に吹かれて旅をしている その風が今君に吹く どんな恋をすごしたら 女らしくなれるの 何冊本を読んだら 正しく生きれるの 愛した分だけ誰かから 愛して貰えるの 灯りを消して星空を見る その暗闇が答えさ 小さな農家のご夫婦が 星空見上げてる 語り合うこと何もなく 二人はよりそう 愛を見つけた人たちは 静かで動かない 音もなく夜空で燃える 星座のようだろう 風に吹かれて星がまたたく その風が今君に吹く | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 千葉和臣 | どこまで歩いて行ったら 男らしくなれるの いくつ唄を歌ったら 心は静まるの いつ頃僕は僕らしい 自分になれるの 流れる河岸辺を削る その水音が答えさ 河は流れて山削り また河を作ってる 山は山になりたくて 動き続けてる 見渡す限りすべてのもの 自分をめざしてる 風に吹かれて旅をしている その風が今君に吹く どんな恋をすごしたら 女らしくなれるの 何冊本を読んだら 正しく生きれるの 愛した分だけ誰かから 愛して貰えるの 灯りを消して星空を見る その暗闇が答えさ 小さな農家のご夫婦が 星空見上げてる 語り合うこと何もなく 二人はよりそう 愛を見つけた人たちは 静かで動かない 音もなく夜空で燃える 星座のようだろう 風に吹かれて星がまたたく その風が今君に吹く |
ダメージの詩見上げた夜空に月がふたつ ちぎれて輝く 私の瞳も年をとり 見るものすべてがにじんでゆがむ 乱視がすすみ 妻がふたりにダブって見える 妹みたいな妻だったけど 確かに今は父親に見える 陽暮れの街角響く歌声 名もなきその唄 若き人たち夢をみる スポットライトを憧れ目指して そんな時代は 僕にもあったが君とは違う 恋することを誰かの真似して LOVEと飾って唄いはしなかった 浮気がバレた酔いすぎて 間違えたのだ勘違い その人抱きしめ今夜は帰ると 囁きかけたがそれは妻だった 酔って我が家へ 帰って来たことすっかり忘れてた 妻も立派だ タクシー呼んで 手を振りながら見送ってくれた ひとり酒場でふと唇が 歌い出すあの唄 あの素晴らしい愛をもう一度 僕らの唄は何処へいったのだろう 悲しい癖だな 星占いで恋愛運が 吉と出てれば妻に隠れて 梅の小枝に強く強く結ぶ 茶髪の娘が踊りながら テレビで歌っている あまりの動きの素早さに 見ていて疲れるじっとして歌え 子供がテレビを離れたスキに チャンネル変えてそっと見詰める 天気予報のお天気お姉さん スキです普通の人だから ダメージの詩唄えば切なく 青春は遠く過ぎ去り 我ら中年よ夜明け前の 闇に歌おうダメージの詩 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 千葉和臣 | 見上げた夜空に月がふたつ ちぎれて輝く 私の瞳も年をとり 見るものすべてがにじんでゆがむ 乱視がすすみ 妻がふたりにダブって見える 妹みたいな妻だったけど 確かに今は父親に見える 陽暮れの街角響く歌声 名もなきその唄 若き人たち夢をみる スポットライトを憧れ目指して そんな時代は 僕にもあったが君とは違う 恋することを誰かの真似して LOVEと飾って唄いはしなかった 浮気がバレた酔いすぎて 間違えたのだ勘違い その人抱きしめ今夜は帰ると 囁きかけたがそれは妻だった 酔って我が家へ 帰って来たことすっかり忘れてた 妻も立派だ タクシー呼んで 手を振りながら見送ってくれた ひとり酒場でふと唇が 歌い出すあの唄 あの素晴らしい愛をもう一度 僕らの唄は何処へいったのだろう 悲しい癖だな 星占いで恋愛運が 吉と出てれば妻に隠れて 梅の小枝に強く強く結ぶ 茶髪の娘が踊りながら テレビで歌っている あまりの動きの素早さに 見ていて疲れるじっとして歌え 子供がテレビを離れたスキに チャンネル変えてそっと見詰める 天気予報のお天気お姉さん スキです普通の人だから ダメージの詩唄えば切なく 青春は遠く過ぎ去り 我ら中年よ夜明け前の 闇に歌おうダメージの詩 |
まい・ぱぁとなー桜の花満開の下 ランドセル二つ学校へ走る 運動場ではフォークダンスの 一年生が輪になって廻る 我が家の庭にはいただき物の 桜吹雪が舞い込んでくる 私も妻も花びらあびて まるで映画のラストシーンだね ああ 花や木に心華やぎ フォークダンスの仲間に入ろう 君 スカートの裾ひるがえし いざ手をとりて マイ・パートナー 夏の陽盛り欅の影に 日傘を閉じて入ってきた人 もうすぐ母になるその人は お腹で眠る我が子に微笑む 緑の梢を風渡る音 サイダーの泡が弾ける音だ 木もれ陽うけて微笑むその人 ステンドグラスのマリアの笑顔 ああ 花や木に心華やぎ 昔のあなたによく似た人だ さあ あちらの方も二人づれ ベンチをゆずろう マイ・パートナー コスモスの花が揺れる小道で 出会った二人は車椅子の人 お先にどうぞと道ゆずられて 妻の手を取りそっと追い越す 静かな笑顔でお辞儀をなさるが お礼を言うのは私の方です 照れずに妻と手をつなげました 恋人同士のあの日のように ああ 花や木に心華やぎ コスモス畑に二人で座ろう 君 コスモスの花の真似をして 空を見上げる マイ・パートナー 銀杏並木も裸にされて 商店街の灯かり暖か 買い物帰りの足急がせて 通りかかったいつもの花屋 お年召されたご夫婦そっと 買って行かれる山茶花の花 人生の時が暮れ行く人に 何と似合うか紅の花 ああ 花や木に心華やぎ そのご夫婦の後ろを歩く さあ 落ち葉踏んでのんびりと 家路をたどろう マイ・パートナー | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 山中紀昌 | 桜の花満開の下 ランドセル二つ学校へ走る 運動場ではフォークダンスの 一年生が輪になって廻る 我が家の庭にはいただき物の 桜吹雪が舞い込んでくる 私も妻も花びらあびて まるで映画のラストシーンだね ああ 花や木に心華やぎ フォークダンスの仲間に入ろう 君 スカートの裾ひるがえし いざ手をとりて マイ・パートナー 夏の陽盛り欅の影に 日傘を閉じて入ってきた人 もうすぐ母になるその人は お腹で眠る我が子に微笑む 緑の梢を風渡る音 サイダーの泡が弾ける音だ 木もれ陽うけて微笑むその人 ステンドグラスのマリアの笑顔 ああ 花や木に心華やぎ 昔のあなたによく似た人だ さあ あちらの方も二人づれ ベンチをゆずろう マイ・パートナー コスモスの花が揺れる小道で 出会った二人は車椅子の人 お先にどうぞと道ゆずられて 妻の手を取りそっと追い越す 静かな笑顔でお辞儀をなさるが お礼を言うのは私の方です 照れずに妻と手をつなげました 恋人同士のあの日のように ああ 花や木に心華やぎ コスモス畑に二人で座ろう 君 コスモスの花の真似をして 空を見上げる マイ・パートナー 銀杏並木も裸にされて 商店街の灯かり暖か 買い物帰りの足急がせて 通りかかったいつもの花屋 お年召されたご夫婦そっと 買って行かれる山茶花の花 人生の時が暮れ行く人に 何と似合うか紅の花 ああ 花や木に心華やぎ そのご夫婦の後ろを歩く さあ 落ち葉踏んでのんびりと 家路をたどろう マイ・パートナー |
まっすぐの唄今日から僕はまっすぐに 君の涙になってやる 僕が頬からつぎつぎに 涙で地面を濡らすから どうか それを目印に 一歩一歩と踏みしめて 愚かでもいいまっすぐが 優しいことがしたいのだ 今日から僕はまっすぐに 矢印みたいにまっすぐに 貴方の少し前をゆき 涙を地面にさしてゆこう 君のためならデクノボウ そう呼ばれたってかまわない 少し 汚れた 棒でさえ まっすぐならば杖になる ささやかだけど役にたつ そんな自分にしたいのだ 今日から僕はまっすぐに あなたとここからまっすぐに 生きてゆこうと決めたので ありがとうなどいりません ねじれて曲がった唄よりも ただまっすぐの唄がいい 君が 遠くに 離れても その声めざして探すから 下手でいいんだ まっすぐの唄が一番響くのだ まっすぐだけが届くのだ まっすぐだけが終わらない 誰かの心につきさされ まっすぐの唄つきさされ まっすぐの唄 つきさされ | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 原田末秋 | 今日から僕はまっすぐに 君の涙になってやる 僕が頬からつぎつぎに 涙で地面を濡らすから どうか それを目印に 一歩一歩と踏みしめて 愚かでもいいまっすぐが 優しいことがしたいのだ 今日から僕はまっすぐに 矢印みたいにまっすぐに 貴方の少し前をゆき 涙を地面にさしてゆこう 君のためならデクノボウ そう呼ばれたってかまわない 少し 汚れた 棒でさえ まっすぐならば杖になる ささやかだけど役にたつ そんな自分にしたいのだ 今日から僕はまっすぐに あなたとここからまっすぐに 生きてゆこうと決めたので ありがとうなどいりません ねじれて曲がった唄よりも ただまっすぐの唄がいい 君が 遠くに 離れても その声めざして探すから 下手でいいんだ まっすぐの唄が一番響くのだ まっすぐだけが届くのだ まっすぐだけが終わらない 誰かの心につきさされ まっすぐの唄つきさされ まっすぐの唄 つきさされ |
ラストバラード産んでくれてありがとな 育ててくれてありがとうな 次の世もまた次の世も あなたの子供に生まれたい 母ちゃんの子供に生まれたい ひつじ雲西へと流れ コスモスの花揺れて見送る 旅立つ母に姉が寄り添い その唇に赤き紅をさす 別れにはうららかなこの日 ありったけのさよならこめて 声を限りのありがとこめて 捧げる白い花 いつもなら私を送り 母が立ってた我が家の前には 黒き服着た人たち並び あなたひとりを今日は送ります 泣きなさいそう言いながら 涙流してるご近所の方 おじぎばかりをしておりますが 故郷有難し 走馬灯めぐる思い出 何故か微笑む笑顔の母ばかり 小さき箱の母を抱きしめ 眠れど母は夢に現れず 我が母は逝きし後にも 安らかに私を眠らせ 母の姿は心におります いつもいついつまでも | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 産んでくれてありがとな 育ててくれてありがとうな 次の世もまた次の世も あなたの子供に生まれたい 母ちゃんの子供に生まれたい ひつじ雲西へと流れ コスモスの花揺れて見送る 旅立つ母に姉が寄り添い その唇に赤き紅をさす 別れにはうららかなこの日 ありったけのさよならこめて 声を限りのありがとこめて 捧げる白い花 いつもなら私を送り 母が立ってた我が家の前には 黒き服着た人たち並び あなたひとりを今日は送ります 泣きなさいそう言いながら 涙流してるご近所の方 おじぎばかりをしておりますが 故郷有難し 走馬灯めぐる思い出 何故か微笑む笑顔の母ばかり 小さき箱の母を抱きしめ 眠れど母は夢に現れず 我が母は逝きし後にも 安らかに私を眠らせ 母の姿は心におります いつもいついつまでも |
たんぼ道の唄僕は風よりも 土になりたい 静かに息をする 土になりたい 風のように旅するよりも 土のようにとどまる方が 本当は勇気がいる事なんだ 迷ってばかりの生き方したけど 僕は風よりも土になりたい 僕は海よりも 川になりたい 畑のそばをゆく 川になりたい 海のように広がるよりも 川のように働く方が 本当は強さが いる事なんだ 迷ってばかりの生き方したけど 僕は海よりも 川になりたい 僕は山よりも 丘になりたい 季節の花がさく 丘になりたい 山のようにそびえるよりも 丘のように たたずむ方が 本当は覚悟が いる事なんだ 迷ってばかりの 生き方したけど 僕は山よりも 丘になりたい 迷ってばかりの 生き方したけど 僕は街よりも 村で生きてゆく | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 僕は風よりも 土になりたい 静かに息をする 土になりたい 風のように旅するよりも 土のようにとどまる方が 本当は勇気がいる事なんだ 迷ってばかりの生き方したけど 僕は風よりも土になりたい 僕は海よりも 川になりたい 畑のそばをゆく 川になりたい 海のように広がるよりも 川のように働く方が 本当は強さが いる事なんだ 迷ってばかりの生き方したけど 僕は海よりも 川になりたい 僕は山よりも 丘になりたい 季節の花がさく 丘になりたい 山のようにそびえるよりも 丘のように たたずむ方が 本当は覚悟が いる事なんだ 迷ってばかりの 生き方したけど 僕は山よりも 丘になりたい 迷ってばかりの 生き方したけど 僕は街よりも 村で生きてゆく |
えきすとら今は君が眩しく光るよ まるで舞台のヒロインのように 言葉もなく 立ちつくす僕は 台詞もない えきすとら なんだ でも生活のなかで しぼんでゆく夢が 君を見つめれば疲れを忘れた もういいんだよ 君はこれから 硝子の階段 登ってゆくんだよ 舞台の袖に 消えてゆく僕を 振り返るなよ ただの旅人さ 僕は僕の通りに生きてみる 今は貴方が優しく揺れます 私のためだけのヒーローのように 淋しくなって はじめて気づいたの 貴方が居たから綺麗に笑えたの でも握りしめた夢は砂でも せめて指から 落ちてしまうまで ねえ魔法にかかっていたいの 倒れるまで一人で踊りたい 遠い席から 貴方見つめてください 私のために拍手をください 私は 私の 通りに生きてみる もう泣かないで ぼくらは これから 人生の舞台 演じてゆくんだ 今度 会えたら もらった台詞じゃなく 自分の言葉で 君を 呼びとめる 僕は 僕の 通りに生きてみる | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 今は君が眩しく光るよ まるで舞台のヒロインのように 言葉もなく 立ちつくす僕は 台詞もない えきすとら なんだ でも生活のなかで しぼんでゆく夢が 君を見つめれば疲れを忘れた もういいんだよ 君はこれから 硝子の階段 登ってゆくんだよ 舞台の袖に 消えてゆく僕を 振り返るなよ ただの旅人さ 僕は僕の通りに生きてみる 今は貴方が優しく揺れます 私のためだけのヒーローのように 淋しくなって はじめて気づいたの 貴方が居たから綺麗に笑えたの でも握りしめた夢は砂でも せめて指から 落ちてしまうまで ねえ魔法にかかっていたいの 倒れるまで一人で踊りたい 遠い席から 貴方見つめてください 私のために拍手をください 私は 私の 通りに生きてみる もう泣かないで ぼくらは これから 人生の舞台 演じてゆくんだ 今度 会えたら もらった台詞じゃなく 自分の言葉で 君を 呼びとめる 僕は 僕の 通りに生きてみる |
新しい人へ君はハンドルくねらせながら 長い坂道のぼる 汗と一緒に涙ふく君を 僕が押してあげるね 何の花だろうこんな坂の途中 冬を選んで咲く花もある 止まれば倒れるこの自転車が 君が選んだ生き方なんだね ペダルをこいでペダルをこいで 君ならできる倒れず行ける 君はペダルをこいで 坂の上までのぼりついたら まっすぐに空を見た 飛んでみたくなる夕暮の空 僕らはここで僕と君になる 心が強くなろうとする時 言葉は何にも役に立たない 悲しみばかり染みこんだ町 君は静かに見下ろしている ペダルをこいでペダルをこいで ふり返らずに走り続けて 君はペダルをこいで 地面をかすめて飛ぶ鳥のように まっすぐ坂道君は降りて行く 幸福ってやつはきっと傍にある 自転車こいで行ける所に ペダルをこいでペダルをこいで 君なら行ける一人で行ける ペダルをこいでペダルをこいで 遠くなるほど君らしくなる だからペダルをこいで | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 原田未秋 | 君はハンドルくねらせながら 長い坂道のぼる 汗と一緒に涙ふく君を 僕が押してあげるね 何の花だろうこんな坂の途中 冬を選んで咲く花もある 止まれば倒れるこの自転車が 君が選んだ生き方なんだね ペダルをこいでペダルをこいで 君ならできる倒れず行ける 君はペダルをこいで 坂の上までのぼりついたら まっすぐに空を見た 飛んでみたくなる夕暮の空 僕らはここで僕と君になる 心が強くなろうとする時 言葉は何にも役に立たない 悲しみばかり染みこんだ町 君は静かに見下ろしている ペダルをこいでペダルをこいで ふり返らずに走り続けて 君はペダルをこいで 地面をかすめて飛ぶ鳥のように まっすぐ坂道君は降りて行く 幸福ってやつはきっと傍にある 自転車こいで行ける所に ペダルをこいでペダルをこいで 君なら行ける一人で行ける ペダルをこいでペダルをこいで 遠くなるほど君らしくなる だからペダルをこいで |
俺が信長生まれる前は 何処にいたのか 死んでそれから 何処へゆくのか ほらみろ 何にも 判らぬクセに 天から貰うた 命のクセに 返すのを惜んで 泣いて居るのか 一重まぶたの 信長が 光る眼(まなこ)で 雨に打たれて 田楽狭間の戦場(いくさば)駆ける 一重まぶたの 信長が 敵に味方に 叫んで通る 俺が信長 見知り置け 一人で生きるが 辛いからと 悲しみ知らずに 生きてみたいと 仏に縋(すが)って 座って居るのか 地獄におちる 覚悟もせずに お前に何が 出来るというのか 一重まぶたの 信長が 光る眼(まなこ)に 炎を映し 燃える比叡の寺を眺める 一重まぶたの 信長が 仏を大刀で 切り割って 俺が信長 見知り置け 北は越後の上杉景虎 戦上手の武田が居って 南は牙むく島津の隼人 海から睨むは土佐のやつらか 敵が多いと しみじみ笑う 一重まぶたの 信長が 光る眼(まなこ)で 天を仰いで この世は夢と 唄って通る 一重まぶたの 信長が 戦仕掛けに 叫んで通る 俺が信長 見知り置け | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | | 生まれる前は 何処にいたのか 死んでそれから 何処へゆくのか ほらみろ 何にも 判らぬクセに 天から貰うた 命のクセに 返すのを惜んで 泣いて居るのか 一重まぶたの 信長が 光る眼(まなこ)で 雨に打たれて 田楽狭間の戦場(いくさば)駆ける 一重まぶたの 信長が 敵に味方に 叫んで通る 俺が信長 見知り置け 一人で生きるが 辛いからと 悲しみ知らずに 生きてみたいと 仏に縋(すが)って 座って居るのか 地獄におちる 覚悟もせずに お前に何が 出来るというのか 一重まぶたの 信長が 光る眼(まなこ)に 炎を映し 燃える比叡の寺を眺める 一重まぶたの 信長が 仏を大刀で 切り割って 俺が信長 見知り置け 北は越後の上杉景虎 戦上手の武田が居って 南は牙むく島津の隼人 海から睨むは土佐のやつらか 敵が多いと しみじみ笑う 一重まぶたの 信長が 光る眼(まなこ)で 天を仰いで この世は夢と 唄って通る 一重まぶたの 信長が 戦仕掛けに 叫んで通る 俺が信長 見知り置け |
こらえちゃっときない振りむけば天神 ころんで中洲 春よ来い 早く来い せめてお前に こらえちゃっときやい こげな俺やけん 艶な言葉で 別れも言えん 駆け出せば天神 下むいて中洲 夜が明けたら 一人でゆくけん お前ば置いて 辛かあ この胸 さしちゃりやい 好いとう 好いとう 死ぬごと好いとう お前ば好いとう 遠ざかる天神 振りむいて中洲 そげん優しう せんでもよかぜ こげな俺に 憎んでよかとぜ こげなこげな俺やけん すまん すまんって それしか言えん お前ば好いとう | 海援隊 | 浦田賢一・補作詞:武田鉄矢 | 浦田賢一 | | 振りむけば天神 ころんで中洲 春よ来い 早く来い せめてお前に こらえちゃっときやい こげな俺やけん 艶な言葉で 別れも言えん 駆け出せば天神 下むいて中洲 夜が明けたら 一人でゆくけん お前ば置いて 辛かあ この胸 さしちゃりやい 好いとう 好いとう 死ぬごと好いとう お前ば好いとう 遠ざかる天神 振りむいて中洲 そげん優しう せんでもよかぜ こげな俺に 憎んでよかとぜ こげなこげな俺やけん すまん すまんって それしか言えん お前ば好いとう |
遙かなる人夕暮れの空まで 真っ直ぐに 駆けてきた 広げた本は 机に置いたまま 流れる雲に 憧れを語れば 遙かなる人の 声が届く 本など広げて 言葉を探すより 人は空を見上げている方が ずっと 賢くなれるんだと 遙かなる人の 声が僕に届く 冷たい雨の中 ひとりで歩いた もらった手紙を 小さく破いて 降りしきる雨に 悲しみを語れば 遙かなる人の 声が届く 恋に悩んで 考えこむより 汗を飛ばして 走ってみろよ ただの水さえ美味く飲めるからと 遙かなる人の 声が僕に届く 旅行く者達が 美しく見えるのは もっと遠くを 目指しているからだ 立っているより 歩いてみることだ 遙かなる人の 声が僕に届く | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | | 夕暮れの空まで 真っ直ぐに 駆けてきた 広げた本は 机に置いたまま 流れる雲に 憧れを語れば 遙かなる人の 声が届く 本など広げて 言葉を探すより 人は空を見上げている方が ずっと 賢くなれるんだと 遙かなる人の 声が僕に届く 冷たい雨の中 ひとりで歩いた もらった手紙を 小さく破いて 降りしきる雨に 悲しみを語れば 遙かなる人の 声が届く 恋に悩んで 考えこむより 汗を飛ばして 走ってみろよ ただの水さえ美味く飲めるからと 遙かなる人の 声が僕に届く 旅行く者達が 美しく見えるのは もっと遠くを 目指しているからだ 立っているより 歩いてみることだ 遙かなる人の 声が僕に届く |
母に捧げるバラード[語り] お母さん今僕は思っています 僕に故郷なんかなくなってしまったんじゃないかと そしてひとつ残っている故郷があるとすれば お母さんそれはあなた自身です あなたは何から何まで故郷そのものです 今ここでこうして静かに目を閉じていると お母さんあなたの声が聞こえてくるんです お母さんの声が聞こえてくるんです 今も聞こえるあのおふくろの声 僕に人生を教えてくれた優しいおふくろ [語り] コラッ 鉄矢 何ばしょうとかねこの子はテレッとして 早うおまえ学校いってこんかおまえ 近所の人からいつもおまえ何て噂されようか知っとうとか タバコ屋の武田方の息子はフォークソングぐるいの おまえバカ息子バカ息子って 噂されよっつお ほんなこっそれにおまえ いつもつまらん女にばっかり騙されておろうが 最近の女はネェあんたチチバンドの中に クラゲの頭のごとあんた男をたぶらかすばっかし 早く学校へ行ってこんかこのバカちんがクサッ 待て待て鉄矢おまえまたタバコばっ黙って持っていきよるが ほんなこつ腹のたつ 家の稼業がタバコ屋からってこの子は 小学校4年の時からタバコの味覚えて中学校1年の 歯の検査の前おまえザクトライオンで 一生懸命おまえ歯のウラオモテ磨くだろうが まだわからんとか かあちゃんがこのタバコ屋を経営するために どげん苦労しょうか 血と汗と涙で汚れた女の半生がまだわからんとかこんな事が 行ってこいあんた何処へでも行ってきなさい かあちゃんあんたの事は息子がおらん事になっても何も寂しゅなかよ 鉄矢ひとつだけ言うとくがなあ人さまの世の中でたら 働け働け働け鉄矢働いて働いて働きぬいて休みたいとか遊びたいとか そんな事おまえいっぺんでも思うてみろ そん時はそん時は死ねそれが人間ぞそれが男ぞ おまえも故郷をすてて花の都へ出てゆくかぎりは誰にも負けたらつまらん 輝く日本の星となって帰ってこい 行ってこいあんた何処へでも行ってきなさい 今も聞こえるあのおふくろの声 僕に人生を教えてくれた優しいおふくろ | 海援隊 | 武田鉄矢 | 海援隊 | | [語り] お母さん今僕は思っています 僕に故郷なんかなくなってしまったんじゃないかと そしてひとつ残っている故郷があるとすれば お母さんそれはあなた自身です あなたは何から何まで故郷そのものです 今ここでこうして静かに目を閉じていると お母さんあなたの声が聞こえてくるんです お母さんの声が聞こえてくるんです 今も聞こえるあのおふくろの声 僕に人生を教えてくれた優しいおふくろ [語り] コラッ 鉄矢 何ばしょうとかねこの子はテレッとして 早うおまえ学校いってこんかおまえ 近所の人からいつもおまえ何て噂されようか知っとうとか タバコ屋の武田方の息子はフォークソングぐるいの おまえバカ息子バカ息子って 噂されよっつお ほんなこっそれにおまえ いつもつまらん女にばっかり騙されておろうが 最近の女はネェあんたチチバンドの中に クラゲの頭のごとあんた男をたぶらかすばっかし 早く学校へ行ってこんかこのバカちんがクサッ 待て待て鉄矢おまえまたタバコばっ黙って持っていきよるが ほんなこつ腹のたつ 家の稼業がタバコ屋からってこの子は 小学校4年の時からタバコの味覚えて中学校1年の 歯の検査の前おまえザクトライオンで 一生懸命おまえ歯のウラオモテ磨くだろうが まだわからんとか かあちゃんがこのタバコ屋を経営するために どげん苦労しょうか 血と汗と涙で汚れた女の半生がまだわからんとかこんな事が 行ってこいあんた何処へでも行ってきなさい かあちゃんあんたの事は息子がおらん事になっても何も寂しゅなかよ 鉄矢ひとつだけ言うとくがなあ人さまの世の中でたら 働け働け働け鉄矢働いて働いて働きぬいて休みたいとか遊びたいとか そんな事おまえいっぺんでも思うてみろ そん時はそん時は死ねそれが人間ぞそれが男ぞ おまえも故郷をすてて花の都へ出てゆくかぎりは誰にも負けたらつまらん 輝く日本の星となって帰ってこい 行ってこいあんた何処へでも行ってきなさい 今も聞こえるあのおふくろの声 僕に人生を教えてくれた優しいおふくろ |
風は春風雀が庭に三羽四羽 縁側でばあちゃんカックリキックルコ 日向でしろはあくびして 風は春風 南風 雲雀がヒティティヒュティティ昼下がり 菜の花畑に蝶が舞う みの虫 ゲジゲジ がまがえる 風は春風 南風 むすこは都会に行ったきり 今年の春にももどらない もうじき田植えになるという 風は春風 南風 便りもこないとじいさんは あきらめ顔で待ちぼうけ そろそろ昼餉のしたくだよ 風は春風 南風 雀が庭に三羽四羽 縁側でばあちゃんカックリキックルコ 日向でしろはあくびして 風は春風 南風 | 海援隊 | 海援隊 | 千葉和臣 | | 雀が庭に三羽四羽 縁側でばあちゃんカックリキックルコ 日向でしろはあくびして 風は春風 南風 雲雀がヒティティヒュティティ昼下がり 菜の花畑に蝶が舞う みの虫 ゲジゲジ がまがえる 風は春風 南風 むすこは都会に行ったきり 今年の春にももどらない もうじき田植えになるという 風は春風 南風 便りもこないとじいさんは あきらめ顔で待ちぼうけ そろそろ昼餉のしたくだよ 風は春風 南風 雀が庭に三羽四羽 縁側でばあちゃんカックリキックルコ 日向でしろはあくびして 風は春風 南風 |
ほととぎす季節はずれなのは ほととぎす 誰が笑ってるも 知らぬまま 咽に血吐みせて狂いなく あわれ あわれ 山のほととぎす もうすぐだね 君の家まで 雨が濡らすだけの 田植え唄 黒い牛の背に乗った人 空はみてるだけでこわれそう 長い終わりのない 田植え唄 もうすぐだね 君の家まで 何処へ流れて行く 天の川 渡る船のような流れ星 ぼくの二つの目で 見えるもの 全部 流せ流せ 天の川 | 海援隊 | 井上陽水 | 井上陽水 | | 季節はずれなのは ほととぎす 誰が笑ってるも 知らぬまま 咽に血吐みせて狂いなく あわれ あわれ 山のほととぎす もうすぐだね 君の家まで 雨が濡らすだけの 田植え唄 黒い牛の背に乗った人 空はみてるだけでこわれそう 長い終わりのない 田植え唄 もうすぐだね 君の家まで 何処へ流れて行く 天の川 渡る船のような流れ星 ぼくの二つの目で 見えるもの 全部 流せ流せ 天の川 |
風の福岡風の吹く丘に 鐘の鳴るこの街に 花は咲きほころびて 今は春がいっぱい はるか遠く 見知らぬ都市へ 旅に出た友よ もしもあなたが生きているなら 苦しいたたかいの日々に想い出して あなたのふるさと 風の福岡を 祈ってもむなしい 言葉と同じことさ だけど今はうたうよ 風の吹く丘で はるか遠く見知らぬ都市へ 旅に出た友よ もしもあなたがいだいた夢 なくしてしまった時には戻っておいで あなたのふるさと 風の福岡へ 風の福岡へ | 海援隊 | 井上良介 | 井上良介 | | 風の吹く丘に 鐘の鳴るこの街に 花は咲きほころびて 今は春がいっぱい はるか遠く 見知らぬ都市へ 旅に出た友よ もしもあなたが生きているなら 苦しいたたかいの日々に想い出して あなたのふるさと 風の福岡を 祈ってもむなしい 言葉と同じことさ だけど今はうたうよ 風の吹く丘で はるか遠く見知らぬ都市へ 旅に出た友よ もしもあなたがいだいた夢 なくしてしまった時には戻っておいで あなたのふるさと 風の福岡へ 風の福岡へ |
声援貴方が言葉を覚えたのは 悲しみ語るためですか どうか何度も泣いてください うれし涙に出会うまでは 春の陽射しを見つけるまで だれもが寒い旅人なんです 涙で汚れた貴方の顔に 僕は声援送ります がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ 大地耕す人の手が 泥にまみれている様に 心も働けば汚れるものさ 人を愛したり憎んだり 笑顔ばかりで生きてる人は 怠け者だと気付いてくれ 手探りしながら生きてる貴方に 僕は声援送ります がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ 夢をめざして走り出す時 みんな寂しいマラソンランナー 声をからして貴方の背中に 僕は声援送ります がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 瀬尾一三 | 貴方が言葉を覚えたのは 悲しみ語るためですか どうか何度も泣いてください うれし涙に出会うまでは 春の陽射しを見つけるまで だれもが寒い旅人なんです 涙で汚れた貴方の顔に 僕は声援送ります がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ 大地耕す人の手が 泥にまみれている様に 心も働けば汚れるものさ 人を愛したり憎んだり 笑顔ばかりで生きてる人は 怠け者だと気付いてくれ 手探りしながら生きてる貴方に 僕は声援送ります がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ 夢をめざして走り出す時 みんな寂しいマラソンランナー 声をからして貴方の背中に 僕は声援送ります がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ |
ライスカレーお風呂あがりに 夜空見上げて 濡れた髪をふく ひとり帰って 来た故郷に 秋風吹いて 台所から ひびく水音 懐かしい カレーのにおい “すませてきた”と 言ってもきかず 母の背中がジャガイモ刻む 生まれた家は 座る場所さえ 12の時のそのまんま 生まれた家は 星空の下 明り灯して ライスカレー たたみに座れば 母が差し出すコップの水と銀のさじ ジャガイモだらけの ライスカレー 子供の頃に 帰りが遅いと 父にしかられ 部屋の隅 泣いても食べた 私がすぐに泣き止むように 母はあの日と同じ笑顔 生まれた家は 座る場所さえ 12の時のそのまんま 生まれた家は 星空の下 明り灯して ライスカレー もうすぐ50になる私なのに カレー食べる横顔を 78の母が見つめる 微笑みながら 今夜は二人で枕並べて 眠ろう同じ闇を見て 歳をとるのも悪くはないね 照れずに言えます“長生きしろよ” 生まれた家は 時が止まって 12の時のそのまんま 生まれた家は 星空の下 明り消してもカレーのにおい 天の川から 星が流れる 音が聞こえる秋の夜 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 岩崎文紀 | お風呂あがりに 夜空見上げて 濡れた髪をふく ひとり帰って 来た故郷に 秋風吹いて 台所から ひびく水音 懐かしい カレーのにおい “すませてきた”と 言ってもきかず 母の背中がジャガイモ刻む 生まれた家は 座る場所さえ 12の時のそのまんま 生まれた家は 星空の下 明り灯して ライスカレー たたみに座れば 母が差し出すコップの水と銀のさじ ジャガイモだらけの ライスカレー 子供の頃に 帰りが遅いと 父にしかられ 部屋の隅 泣いても食べた 私がすぐに泣き止むように 母はあの日と同じ笑顔 生まれた家は 座る場所さえ 12の時のそのまんま 生まれた家は 星空の下 明り灯して ライスカレー もうすぐ50になる私なのに カレー食べる横顔を 78の母が見つめる 微笑みながら 今夜は二人で枕並べて 眠ろう同じ闇を見て 歳をとるのも悪くはないね 照れずに言えます“長生きしろよ” 生まれた家は 時が止まって 12の時のそのまんま 生まれた家は 星空の下 明り消してもカレーのにおい 天の川から 星が流れる 音が聞こえる秋の夜 |
人に生まれて鳥はじぶんを鳥とは知らず 空を見つめて 飛ばずにいられない 花はなんの花かわが名も知らず 春になったら 咲かずにいられない 私はせっかく人に生まれて 恋をせずにはいられなかった こんな悲しい顔するために 人に生まれてきたわけじゃない 流れる水に魚が泳ぐ 行方も知らずに 遊び続けてる 川は流れてどこへゆくのか 何も知らずに海へと急いでる 私はせっかく人に生まれて あなたと知り合い迷ってばかり 海を知らずに川は走るけど あなた見つめて私は石のよう 私はせっかく人に生まれて 鳥や花など羨むものか 私は私になるために 人に生まれてきたのです | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | | 鳥はじぶんを鳥とは知らず 空を見つめて 飛ばずにいられない 花はなんの花かわが名も知らず 春になったら 咲かずにいられない 私はせっかく人に生まれて 恋をせずにはいられなかった こんな悲しい顔するために 人に生まれてきたわけじゃない 流れる水に魚が泳ぐ 行方も知らずに 遊び続けてる 川は流れてどこへゆくのか 何も知らずに海へと急いでる 私はせっかく人に生まれて あなたと知り合い迷ってばかり 海を知らずに川は走るけど あなた見つめて私は石のよう 私はせっかく人に生まれて 鳥や花など羨むものか 私は私になるために 人に生まれてきたのです |
月の光濡れた手拭い窓辺に干して 旅の宿から海を見下ろす 遥かな沖に昇った月が 水面を照らす黄金色の道 街の暮らしで汚れた私は 畳に正座で月を見上げる 月の光で我が身を洗う 月の光で我が身を洗う 隣も眠れぬ旅の人だろう 窓から一房葡萄の差し入れ 月の光に葡萄を透かせば うす紫のステンドグラス 貴方を誘わず来てよかったと 久しぶりに静けさを聞く 何年ぶりだろうひとり微笑む 何年ぶりだろうひとり微笑む 夜更けに目覚めて闇を見つめる 閉めた窓から月影差し込み 部屋の隅の畳の上に 青く小さな月の光が 眠れぬ私に届いた便り 布団を抜け出しひとり見つめる 月から届いた手紙を読んでる 月から届いた手紙を読んでる 月から届いた手紙を読んでる | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 濡れた手拭い窓辺に干して 旅の宿から海を見下ろす 遥かな沖に昇った月が 水面を照らす黄金色の道 街の暮らしで汚れた私は 畳に正座で月を見上げる 月の光で我が身を洗う 月の光で我が身を洗う 隣も眠れぬ旅の人だろう 窓から一房葡萄の差し入れ 月の光に葡萄を透かせば うす紫のステンドグラス 貴方を誘わず来てよかったと 久しぶりに静けさを聞く 何年ぶりだろうひとり微笑む 何年ぶりだろうひとり微笑む 夜更けに目覚めて闇を見つめる 閉めた窓から月影差し込み 部屋の隅の畳の上に 青く小さな月の光が 眠れぬ私に届いた便り 布団を抜け出しひとり見つめる 月から届いた手紙を読んでる 月から届いた手紙を読んでる 月から届いた手紙を読んでる |
空みたか東京に殴られて仰向けにひっくりかえった 公園の立入り禁止の芝生の上に この街はこの俺と握手さえしてくれなかった 俺の夢が負けたんだ カウントテンまで眼をつぶれ 空みたか 勝ち続けていなければそれは負けたと同じ事 空みたか 夢やぶれのんびりと空みて空みています 東京に殴られて横断歩道で待たされて 疲れ果てて座り込んだガードレールに 誰のせいか時代のせいかいいやみんな身からでた錆 平凡に生きてるやつが 一番度胸のある奴だ 空みたか 鳥のように自由に生きてくつもりがなんて様 空みたか 負けてやっと静かに空みて空みています 東京に殴られて東京のバカヤローと たったひとりで歌って叫ぶカラオケルームで 俺はアリにはなりたくはない時計の針に指図されない 歌だけ威勢はいいけれど マイクを落としてふと黙り込む 空みたか あの人にまず詫びろ床に手をつきアリになりますと 空みたか 故郷に向かって頭をさげすみませんでした | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | | 東京に殴られて仰向けにひっくりかえった 公園の立入り禁止の芝生の上に この街はこの俺と握手さえしてくれなかった 俺の夢が負けたんだ カウントテンまで眼をつぶれ 空みたか 勝ち続けていなければそれは負けたと同じ事 空みたか 夢やぶれのんびりと空みて空みています 東京に殴られて横断歩道で待たされて 疲れ果てて座り込んだガードレールに 誰のせいか時代のせいかいいやみんな身からでた錆 平凡に生きてるやつが 一番度胸のある奴だ 空みたか 鳥のように自由に生きてくつもりがなんて様 空みたか 負けてやっと静かに空みて空みています 東京に殴られて東京のバカヤローと たったひとりで歌って叫ぶカラオケルームで 俺はアリにはなりたくはない時計の針に指図されない 歌だけ威勢はいいけれど マイクを落としてふと黙り込む 空みたか あの人にまず詫びろ床に手をつきアリになりますと 空みたか 故郷に向かって頭をさげすみませんでした |
ヘミングウェイをきどってへミングウェイをひとりきどって 丸太を割って薪にしよう そして夕暮れの浜辺に積み上げ 星を合図に炎をたこう ヘミングウェイをひとりきどって 竹の筒にウイスキー入れて それを炎で温めて 自分の影とふたりで飲もう 死んだ友達憎んだ女達 炎の向こうに座ってくれ 声ある声あるならば乾杯と言え ヘミングウェイをひとりきどって 炎に想い出投げ込もう そして火の粉を夜空に上げて 星の仲間にしてやろう ヘミングウェイをひとりきどって 年をとったと静かに笑おう そして心は冬支度 唇だけには春の歌 老いぼれヒーロー汚れたヒロイン 炎の向こうで休んでくれ さらばさらば青春と祝ってくれ そして夜に つつまれて 夢をみるから 眠らない 疲れたランナー 倒れたチャンピオン 炎の向こうで叫んでくれ まだだまだ負けてはいないと たちあがってくれ | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | | へミングウェイをひとりきどって 丸太を割って薪にしよう そして夕暮れの浜辺に積み上げ 星を合図に炎をたこう ヘミングウェイをひとりきどって 竹の筒にウイスキー入れて それを炎で温めて 自分の影とふたりで飲もう 死んだ友達憎んだ女達 炎の向こうに座ってくれ 声ある声あるならば乾杯と言え ヘミングウェイをひとりきどって 炎に想い出投げ込もう そして火の粉を夜空に上げて 星の仲間にしてやろう ヘミングウェイをひとりきどって 年をとったと静かに笑おう そして心は冬支度 唇だけには春の歌 老いぼれヒーロー汚れたヒロイン 炎の向こうで休んでくれ さらばさらば青春と祝ってくれ そして夜に つつまれて 夢をみるから 眠らない 疲れたランナー 倒れたチャンピオン 炎の向こうで叫んでくれ まだだまだ負けてはいないと たちあがってくれ |
センチメンタルクラブどうもようこそ今夜ようこそ センチメンタルクラブへ つきなみですが心を込めてあなたようこそ センチメンタルクラブへ 酒場にならんだお酒の数だけ 人それぞれに悲しみがある 恋をなくした今夜のあなたへ 白いワインをおすすめします 涙とおんなじ色してるから 流した涙の数だけ飲みましょう 甘い言葉がお嫌いですか だけど疲れた時には 甘い言葉が疲れをとります あなたゆっくりセンチメンタルクラブで 酒場に流れる流行の恋歌 男と女がはしゃいで唄う 恋をはじめた今夜のあなたへ 古い恋歌唄ってあげよう 誰でも唄えるやさしいメロディー いつかは誰かと唄えるように どうもようこそ今夜ようこそ センチメンタルクラブへ つきなみですが心を込めてあなたようこそ センチメンタルクラブへ | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | どうもようこそ今夜ようこそ センチメンタルクラブへ つきなみですが心を込めてあなたようこそ センチメンタルクラブへ 酒場にならんだお酒の数だけ 人それぞれに悲しみがある 恋をなくした今夜のあなたへ 白いワインをおすすめします 涙とおんなじ色してるから 流した涙の数だけ飲みましょう 甘い言葉がお嫌いですか だけど疲れた時には 甘い言葉が疲れをとります あなたゆっくりセンチメンタルクラブで 酒場に流れる流行の恋歌 男と女がはしゃいで唄う 恋をはじめた今夜のあなたへ 古い恋歌唄ってあげよう 誰でも唄えるやさしいメロディー いつかは誰かと唄えるように どうもようこそ今夜ようこそ センチメンタルクラブへ つきなみですが心を込めてあなたようこそ センチメンタルクラブへ |
私のなかの銀河浜辺で拾った 小さなこの貝殻が どうして渦巻く形になったのか 教えてくれたのは 貴方でした それは夜空の 闇に輝く銀河 その波音が貝には聴こえて 銀河に見とれて 渦巻いたという 私の耳も貝の殻 貴方の声が聴きたいけれど 貴方は星より遠い人 森で咲いてる いろんな花の花びらが 色あざやかに なぜ染まったのか 教えてくれたのは 貴方でした それは陽射しを 空から降らせる太陽 燃える炎が花には見えて 炎に憧れて 花びら染めた 私の恋も咲いたけど 貴方が陽射しを降らせてくれず 私ひとりが 色のない花 私の心の不思議さは 貴方を静かに思い出す時 銀河とおなじ 渦を巻く | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 浜辺で拾った 小さなこの貝殻が どうして渦巻く形になったのか 教えてくれたのは 貴方でした それは夜空の 闇に輝く銀河 その波音が貝には聴こえて 銀河に見とれて 渦巻いたという 私の耳も貝の殻 貴方の声が聴きたいけれど 貴方は星より遠い人 森で咲いてる いろんな花の花びらが 色あざやかに なぜ染まったのか 教えてくれたのは 貴方でした それは陽射しを 空から降らせる太陽 燃える炎が花には見えて 炎に憧れて 花びら染めた 私の恋も咲いたけど 貴方が陽射しを降らせてくれず 私ひとりが 色のない花 私の心の不思議さは 貴方を静かに思い出す時 銀河とおなじ 渦を巻く |
一人称涙のことは涙にまかせて 歪んだ景色の中を歩こう 泣いて悲しみ他人に話せば きっと唇が少し嘘をつく 寂しい時には寂しさに沈もう 水の中の魚のように やりきれなくてため息つけば 銀の泡になってゆく 私の心を訪れる人はなく こんなに静かな場所だったのか 私の心私が居るだけ 明日のことは明日にまかせて 今日のぶんだけ生きてみよう 人の為にと書いて偽り 誰かの為の私じゃあない 幸福さがして人は歩いている 疲れはてた旅人のように 幸福な人は何も探さない 探さないから見つけられた 私の心は恋をしていないから とても広くて澄みきっている 私の心私がいるだけ 私の心を音もなく時が過ぎ 青春も過ぎて遠く来たから 今見わたせる私の青春 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 涙のことは涙にまかせて 歪んだ景色の中を歩こう 泣いて悲しみ他人に話せば きっと唇が少し嘘をつく 寂しい時には寂しさに沈もう 水の中の魚のように やりきれなくてため息つけば 銀の泡になってゆく 私の心を訪れる人はなく こんなに静かな場所だったのか 私の心私が居るだけ 明日のことは明日にまかせて 今日のぶんだけ生きてみよう 人の為にと書いて偽り 誰かの為の私じゃあない 幸福さがして人は歩いている 疲れはてた旅人のように 幸福な人は何も探さない 探さないから見つけられた 私の心は恋をしていないから とても広くて澄みきっている 私の心私がいるだけ 私の心を音もなく時が過ぎ 青春も過ぎて遠く来たから 今見わたせる私の青春 |
スタートライン夜明け前の薄暗い道を 誰かがもう走っている 拾った小石で誰かが書いた アスファルト道のスタートライン 寒い身体を言い訳にして 町は眠ってる曇り空の朝に 自分の汗で自分を暖めて 寂しさ目指して走る人がいる 今 私達に大切なものは 恋や夢を語りあう事じゃなく 一人ぼっちになる為のスタートライン 雨が降ってる町の公園で 誰かが一人濡れている 待たせてばかりの恋する人に 靴のかかとで描いたピリオド 素直な奴ほど傷ついてしまう みんな上手にふざけて生きるのに たったひとつの別れの為に 真っ直ぐ涙を流す人がいる 今 私達に大切なものは 恋や夢を語りあう事じゃなく 一人ぼっちになる為のスタートライン 夜の川原の長い一本道を 誰かがまだ走っている 星を見上げて走り続ける 誰かが書いたスタートライン 向こうの岸辺はあんなに明るく 町の灯が夜を焦がすのに 微かな星の光を探して 闇を選んで走る人がいる 今 私達に必要なものは 光り溢れる明るい場所じゃなく 闇に向かって走り出す為のスタートライン | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 夜明け前の薄暗い道を 誰かがもう走っている 拾った小石で誰かが書いた アスファルト道のスタートライン 寒い身体を言い訳にして 町は眠ってる曇り空の朝に 自分の汗で自分を暖めて 寂しさ目指して走る人がいる 今 私達に大切なものは 恋や夢を語りあう事じゃなく 一人ぼっちになる為のスタートライン 雨が降ってる町の公園で 誰かが一人濡れている 待たせてばかりの恋する人に 靴のかかとで描いたピリオド 素直な奴ほど傷ついてしまう みんな上手にふざけて生きるのに たったひとつの別れの為に 真っ直ぐ涙を流す人がいる 今 私達に大切なものは 恋や夢を語りあう事じゃなく 一人ぼっちになる為のスタートライン 夜の川原の長い一本道を 誰かがまだ走っている 星を見上げて走り続ける 誰かが書いたスタートライン 向こうの岸辺はあんなに明るく 町の灯が夜を焦がすのに 微かな星の光を探して 闇を選んで走る人がいる 今 私達に必要なものは 光り溢れる明るい場所じゃなく 闇に向かって走り出す為のスタートライン |
漂泊浪漫人の宿命の悲しさは 浮世を憎んで船を出し さすらい人になったとて いつか浮世が恋しくなる 「せめて今夜は この盃に 苦い酒をば なみなみついで そして一息に飲みほそう そして悲しみ飲みほそう」 人の情けのうれしさは たとえばレモンの味がして 口に含めばすっぱくて わけもないのに泪ぐむ 「せめて今夜は この盃に 甘い洒をば なみなみついで そして一息に飲みほそう ほら あんたの情けを飲みほそう」 旅する男の寂しさは 夜汽車にうつる白い顔 きのうと今日にとり残されて それでも夢追うさすらい人よ 「あなたは見知らぬ人だけれど 酒に愁いを 流してしまおう そして一息に飲みほそう そして宿命を飲みほそう」 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 人の宿命の悲しさは 浮世を憎んで船を出し さすらい人になったとて いつか浮世が恋しくなる 「せめて今夜は この盃に 苦い酒をば なみなみついで そして一息に飲みほそう そして悲しみ飲みほそう」 人の情けのうれしさは たとえばレモンの味がして 口に含めばすっぱくて わけもないのに泪ぐむ 「せめて今夜は この盃に 甘い洒をば なみなみついで そして一息に飲みほそう ほら あんたの情けを飲みほそう」 旅する男の寂しさは 夜汽車にうつる白い顔 きのうと今日にとり残されて それでも夢追うさすらい人よ 「あなたは見知らぬ人だけれど 酒に愁いを 流してしまおう そして一息に飲みほそう そして宿命を飲みほそう」 |
竜馬かく語りき生きてゆくのは闘いなんだから 夢をいだくのさえ闘いなんだから 今は信じれる友の手を 振り切るだけのやさしさをもてと かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき 生まれ来る小鳥さえも カラを破り 空を見つめて飛ぶことを知る だから 禁じられた扉を拳で打ちこわせ この世の掟は カラクリと笑え かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき 人の心は弱いものだから つまずき裏切る哀しいものだから わかってくれる人など求めるな 情けも愛も この身をしばる かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき 時代はいつでも逆巻く流れ 求める夢を打ちくだきながら でも命ある者よ この河を渡れ 生きてる証しを確かめるために かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | | 生きてゆくのは闘いなんだから 夢をいだくのさえ闘いなんだから 今は信じれる友の手を 振り切るだけのやさしさをもてと かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき 生まれ来る小鳥さえも カラを破り 空を見つめて飛ぶことを知る だから 禁じられた扉を拳で打ちこわせ この世の掟は カラクリと笑え かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき 人の心は弱いものだから つまずき裏切る哀しいものだから わかってくれる人など求めるな 情けも愛も この身をしばる かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき 時代はいつでも逆巻く流れ 求める夢を打ちくだきながら でも命ある者よ この河を渡れ 生きてる証しを確かめるために かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき |
北の叙情詩北の緑に身を染めれば 時の流れ緩やかに 眠りより深き 安らぎが包む 喋り疲れた唇が しばらく言葉を 忘れたいという 瞳はここで 眠りたいという 木もれ陽 揺らす もみの木の下 汗も拭かずに 座りこめば もみの梢が 囁きかける 俺がすこし 背を伸ばす間(ま)に おまえは死んでしまうのだから 過ぎてゆく季節を 惜んでみろと 山の小川に 身を屈めて 土を耕す男達が 両手で抄った 水を飲みほす 何度も飲みほす その姿が 祈る人の様に 僕には見えた 夕闇の中で なぜか 涙が | 海援隊 | 武田鉄矢 | 花岡優平 | | 北の緑に身を染めれば 時の流れ緩やかに 眠りより深き 安らぎが包む 喋り疲れた唇が しばらく言葉を 忘れたいという 瞳はここで 眠りたいという 木もれ陽 揺らす もみの木の下 汗も拭かずに 座りこめば もみの梢が 囁きかける 俺がすこし 背を伸ばす間(ま)に おまえは死んでしまうのだから 過ぎてゆく季節を 惜んでみろと 山の小川に 身を屈めて 土を耕す男達が 両手で抄った 水を飲みほす 何度も飲みほす その姿が 祈る人の様に 僕には見えた 夕闇の中で なぜか 涙が |
風景詩舞い上がる 鳥たちは 影を残して まっすぐ空へとかけてゆく ベンチの隅で ぼくは ぼくの影見つめて ひとり 動かない あふれそうな 悲しみがあるけど 今日は心を 濡らしたくない 陽差しの中で 影が揺れるのは 悲しみが空へ 帰るから この陽差しの中に もう少しいれば 悲しみが少し 乾くだろう 噴水の水が 背のびをする 光るしぶきを 振り撒いて 年老いた男は 煙草をくわえて 芝生の上から ながめてる 生きてる者の 影は動かない それは悲しみが 重いからだろう そんなに重い 影なんか 持ちたくないと ぼくは 動かない タ暮れが来るまで ここにいよう ぼくの影が 闇で消えるまで あふれそうな 悲しみがあるけど 今日は心を 濡らしたくない 陽差しの中で 影が揺れるのは 悲しみが空へ 帰るから この陽差しの中に もう少しいれば 悲しみが少し 乾くだろう | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | | 舞い上がる 鳥たちは 影を残して まっすぐ空へとかけてゆく ベンチの隅で ぼくは ぼくの影見つめて ひとり 動かない あふれそうな 悲しみがあるけど 今日は心を 濡らしたくない 陽差しの中で 影が揺れるのは 悲しみが空へ 帰るから この陽差しの中に もう少しいれば 悲しみが少し 乾くだろう 噴水の水が 背のびをする 光るしぶきを 振り撒いて 年老いた男は 煙草をくわえて 芝生の上から ながめてる 生きてる者の 影は動かない それは悲しみが 重いからだろう そんなに重い 影なんか 持ちたくないと ぼくは 動かない タ暮れが来るまで ここにいよう ぼくの影が 闇で消えるまで あふれそうな 悲しみがあるけど 今日は心を 濡らしたくない 陽差しの中で 影が揺れるのは 悲しみが空へ 帰るから この陽差しの中に もう少しいれば 悲しみが少し 乾くだろう |
オーティスを聞きながらラジオから流れる 懐かしいあの歌 貴方の腕の中で いつも聞いてた 暗い窓に映る 貴方の横顔 見つめているだけで 幸せだった 今でも優しく肩を 抱いてくれたら 私にありふれた言葉でも かけてくれたら 冬の陽射しは とどかないけれど 貴方のシャツを着てるから 寒くはないの 言葉にならない 寂しさの中で 懐かしいあの歌だけが 慰めてくれる あの時優しく肩を 抱いてくれたら 私にありふれた言葉でも かけてくれたら | 海援隊 | 千葉和臣 | 千葉和臣 | | ラジオから流れる 懐かしいあの歌 貴方の腕の中で いつも聞いてた 暗い窓に映る 貴方の横顔 見つめているだけで 幸せだった 今でも優しく肩を 抱いてくれたら 私にありふれた言葉でも かけてくれたら 冬の陽射しは とどかないけれど 貴方のシャツを着てるから 寒くはないの 言葉にならない 寂しさの中で 懐かしいあの歌だけが 慰めてくれる あの時優しく肩を 抱いてくれたら 私にありふれた言葉でも かけてくれたら |
涙がらがら理由も解らず 走り続けて ふと見上げれば やけに眩しい 空の蒼さに 立ち尽くす ああ やるせないね 胸にしみて ああ 恥かしいね 涙が出るのは 涙がらがら こぼれてしまう きっと何かを 忘れて来たと 心に響いて 人恋しさに振り向いて見れば いつもと同じ 吹き抜ける風は 言葉を消して 空へと帰る ああ 恥かしいね 振り向くなんて ああ こんなに 心が渇くのに 涙がらがら こぼれてしまう 誰かを裏切り 傷つけたと 心に響いて 悩み続けた日々があるから 今はこの腕に かけがえのない優しさだけが 眠りにつくはず ああ 今が全てと思いたい ああ 振り向く勇気も ないほどに 涙がらがら こぼれてしまう 誰かがさよなら 言っていると 心に響いて | 海援隊 | 中牟田俊男 | 中牟田俊男 | | 理由も解らず 走り続けて ふと見上げれば やけに眩しい 空の蒼さに 立ち尽くす ああ やるせないね 胸にしみて ああ 恥かしいね 涙が出るのは 涙がらがら こぼれてしまう きっと何かを 忘れて来たと 心に響いて 人恋しさに振り向いて見れば いつもと同じ 吹き抜ける風は 言葉を消して 空へと帰る ああ 恥かしいね 振り向くなんて ああ こんなに 心が渇くのに 涙がらがら こぼれてしまう 誰かを裏切り 傷つけたと 心に響いて 悩み続けた日々があるから 今はこの腕に かけがえのない優しさだけが 眠りにつくはず ああ 今が全てと思いたい ああ 振り向く勇気も ないほどに 涙がらがら こぼれてしまう 誰かがさよなら 言っていると 心に響いて |
人として遠くまで見える道で 君の手を握りしめた 手渡す言葉も 何もないけど 思いのままに生きられず 心に石の礫なげて 自分を苦しめた 愚かさに気付く 私は悲しみ繰り返す そうだ人なんだ 人として人と出会い 人として人に迷い 人として人に傷つき 人として人と別れて それでも人しか 愛せない 夢を語り合えばいつも 言葉はすぐに 途切れてしまう ひざを抱えて うつむくことばかり 鳥のように生きたいと 夕空見上げて佇むけれど 翼は愚かな あこがれと気付く 私は大地に影おとし 歩く人なんだ 人として人と出会い 人として人に迷い 人として人に傷つき 人として人と別れて それでも人しか 愛せない それでも人しか 愛せない | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | | 遠くまで見える道で 君の手を握りしめた 手渡す言葉も 何もないけど 思いのままに生きられず 心に石の礫なげて 自分を苦しめた 愚かさに気付く 私は悲しみ繰り返す そうだ人なんだ 人として人と出会い 人として人に迷い 人として人に傷つき 人として人と別れて それでも人しか 愛せない 夢を語り合えばいつも 言葉はすぐに 途切れてしまう ひざを抱えて うつむくことばかり 鳥のように生きたいと 夕空見上げて佇むけれど 翼は愚かな あこがれと気付く 私は大地に影おとし 歩く人なんだ 人として人と出会い 人として人に迷い 人として人に傷つき 人として人と別れて それでも人しか 愛せない それでも人しか 愛せない |
贈る言葉暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたの事を 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたの事を 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
漂流船月は東に流れ 夜明けを知らせる風に ゆきずりの女の影が ひっそり揺れている 泣いているのか その女は ただ うつ向いたまま フォー エヴァー グリーン 涙を拭けよ 明日は嵐も止むだろう フォー エヴァー グリーン 涙を拭けよ おれも おまえも 漂よう船さ 花は雲間に咲いて 年月を越えてく夢か 帰る入江を持たない 心にも夏が来る めぐりめぐれば この海も ただ ひとつの水さ フォー エヴァー グリーン 涙を拭けよ 明日は嵐も止むだろう フォー エヴァー グリーン 涙を拭けよ おれも おまえも 漂よう船さ | 海援隊 | 三浦徳子 | 千葉和臣 | | 月は東に流れ 夜明けを知らせる風に ゆきずりの女の影が ひっそり揺れている 泣いているのか その女は ただ うつ向いたまま フォー エヴァー グリーン 涙を拭けよ 明日は嵐も止むだろう フォー エヴァー グリーン 涙を拭けよ おれも おまえも 漂よう船さ 花は雲間に咲いて 年月を越えてく夢か 帰る入江を持たない 心にも夏が来る めぐりめぐれば この海も ただ ひとつの水さ フォー エヴァー グリーン 涙を拭けよ 明日は嵐も止むだろう フォー エヴァー グリーン 涙を拭けよ おれも おまえも 漂よう船さ |
さよならに さよならリンゴの皮を むくように 過ぎ行く時は 渦巻くかたち 下へ下へと あなたがたどれば 昨日が今日に つながってゆく 遠い昔に 別れた人も ひとまわりすれば すぐそばにいる 時間は螺旋の 階段 さよならさえも つながってゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら 葡萄の枝が 伸びるように 明日はいつも 青空の中 上へ上へと あなたが登れば いつも陽ざしは 眼の前にある これから出会う 見知らぬ人も 光の中で 今待っている 時間は光の 階段 さよならさえも 輝いてゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら 時間は螺旋の 階段 さよならさえも つながってゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | | リンゴの皮を むくように 過ぎ行く時は 渦巻くかたち 下へ下へと あなたがたどれば 昨日が今日に つながってゆく 遠い昔に 別れた人も ひとまわりすれば すぐそばにいる 時間は螺旋の 階段 さよならさえも つながってゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら 葡萄の枝が 伸びるように 明日はいつも 青空の中 上へ上へと あなたが登れば いつも陽ざしは 眼の前にある これから出会う 見知らぬ人も 光の中で 今待っている 時間は光の 階段 さよならさえも 輝いてゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら 時間は螺旋の 階段 さよならさえも つながってゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら |