夢の夢あなたとふたりきりで どこかの町で暮らしてる そんな嬉しい夢を見た そして少し悲しかった 夢から覚めてみれば まるで子供じみていると 自分を嗤ったら切なくて 少し涙が出た 気づかれず咲いて散る花もあるように 咲かないままで散る恋もある 夢の夢だと わかってる けれど 逢いたい いきさつはそれぞれあるし 生き方もそれぞれあって 誰もが思いがけずに暮らしたり はからずも生きていたり 夢を見るくらいは 多分許されると思う けれど見るなら見るほどに つのる痛みもある 嘘と識って聴く言葉があるように 夢と知って見る夢もある 嘘の嘘だと わかっても 愛を 聴きたい 気づかれず咲いて散る花もあるように 咲かないままで散る恋もある 夢の夢だと わかってる けれど 逢いたい | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | あなたとふたりきりで どこかの町で暮らしてる そんな嬉しい夢を見た そして少し悲しかった 夢から覚めてみれば まるで子供じみていると 自分を嗤ったら切なくて 少し涙が出た 気づかれず咲いて散る花もあるように 咲かないままで散る恋もある 夢の夢だと わかってる けれど 逢いたい いきさつはそれぞれあるし 生き方もそれぞれあって 誰もが思いがけずに暮らしたり はからずも生きていたり 夢を見るくらいは 多分許されると思う けれど見るなら見るほどに つのる痛みもある 嘘と識って聴く言葉があるように 夢と知って見る夢もある 嘘の嘘だと わかっても 愛を 聴きたい 気づかれず咲いて散る花もあるように 咲かないままで散る恋もある 夢の夢だと わかってる けれど 逢いたい |
きみを忘れない ~タイムカプセル~きみを忘れない 生命のある限り 哀しみも喜びも 永遠の タイムカプセルに詰めて 遠い記憶の中で きみは今も僕に 笑いかけてくる とても懐かしくて とても暖かくて 切なくて 悲しい笑顔で さよならも言えずに別れた あの花の降りしきる季節に きみを忘れない 生命のある限り 指先の温もりも やわらかに 僕を呼ぶ声も 長い長い手紙を きみ宛のラブレターを 描き続けてる とてもささやかで とても苦しくて 不思議で 美しい人生 いつの日か きみに会えたときに 胸張って生きたと言えるように きみを忘れない 生命のある限り 愛おしく 愛おしく 愛おしく きみを歌い続けて さよならも言えずに別れた あの花の降りしきる季節に きみを忘れない 生命のある限り 哀しみも喜びも 永遠の タイムカプセルに詰めて | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | きみを忘れない 生命のある限り 哀しみも喜びも 永遠の タイムカプセルに詰めて 遠い記憶の中で きみは今も僕に 笑いかけてくる とても懐かしくて とても暖かくて 切なくて 悲しい笑顔で さよならも言えずに別れた あの花の降りしきる季節に きみを忘れない 生命のある限り 指先の温もりも やわらかに 僕を呼ぶ声も 長い長い手紙を きみ宛のラブレターを 描き続けてる とてもささやかで とても苦しくて 不思議で 美しい人生 いつの日か きみに会えたときに 胸張って生きたと言えるように きみを忘れない 生命のある限り 愛おしく 愛おしく 愛おしく きみを歌い続けて さよならも言えずに別れた あの花の降りしきる季節に きみを忘れない 生命のある限り 哀しみも喜びも 永遠の タイムカプセルに詰めて |
建具屋カトーの決心 −儂がジジイになった頃−建具屋カトーはこの頃 長いスランプにおち入ってる 町の消防団のけいこにも 力が入らないでいる 原因はあの無茶苦茶な 消費税のせいばかりでなく 勿論仕上げの遅れた サダ家の 便所の扉のせい でもない この頃カトーは自分が ガイジンになってしまった気がしてる 絶滅間近の 朱鷺という名の美しい鳥のように ニッポンジンて奴がどんどんいなくなってるじゃねェかョ 冷や酒 口に運び乍ら彼は 淋しそうに そう つぶやいた マニュアル・ビジュアル・セクシャル あいつら 都合が悪くなっとヨ 何だか訳のわかんねぇ言葉で ごまかしやがってヨ 何だ トレンデーのヤングの為の スペシャル・コーデネートの デーシーブランドの プレタポルテったって おめえ どーゆー意味だか さっぱり分かんねぇな そう思わねぇかヨ 兄弟 そう思わねぇか まさし おめえよ 彼は少し赤くなった顔で 僕にそう言った 彼はこの頃 子供達が風の子でなくなったと嘆いてる 上目づかいの淋しい目で 冷たく笑うのを悲しんでる 原因はその母親が 母として堕落したからで 勿論悪いのは そうさせた その夫たちだと怒ってる 政治も学校もTVも本もカネも みな悪いけれど もっともっと悪いのはそんな親に育てたじじとばば達だってサ 子供に気に入られようと ガンコじじいやごうつくババアが いなくなった事が世間の秩序を 乱したと彼は 主張している 人間国宝になる 予定を変更して彼は 世の為 人の為に いやなジジイになる決心をした 「あ、そりゃ僕も賛成だな」って言うと そんじゃ共に手をとり合って いやなジジイになろうじゃねェのって 大声で笑った さあ 手をとり合って 共に立ち上がろう 「さあ 手をとり合って 共に立ち上がろう 僕たちは まだ間に合うと思うんです さあみんなで ガンコじじいやごーつくババアになろう ハンド・イン・じじい」 建具屋カトーは 谷村さんのファンであった 年にも負けず 病気にも負けず 金で負けても ロマンは売らない いつも心に歌を忘れず 若い友達に夢を語ろう 東に危険な子供あれば あぶねーことやめろと張り倒し 西に生意気な娘があれば 行って 優しく屁をかましてあげよう 北に淋しき未亡人あれば 行って共に梅こぶ茶をすすりつつ 青春はこれからですよと はげまし ついでに自分の頭もはげましてたりして 南に迷う女学生あれば あなたの人生の中で あなたが主人公だよと 優しく唄ってあげよう 人に くそじじいと呼ばれ 早くくたばれと ののしられ ほめられもせず 嫌われても けして心の愛は捨てない そういうじじいに 私はなりたい この愛しい町で 思えば何て 美しい国に生まれて来たんだろう こうして生きているというだけで幸せな一日がある 吹雪の如く 風を彩る 桜 天女の如く 夜空に舞う 蛍 藍より蒼き森の青 紅(べに)より赤き里の秋 静かに心を埋める 雪の白 ああ 僕等はこの美しさを この手で亡ぼそうとしている ああ 僕はこの美しい国を 愛し乍ら憎んでいる ん~~ ちょっと マジんなっちゃったかな 建具屋カトーと僕は そしていつかガンコじじいになる 何故か若い奴等がホラ話を聞きに集まって来る 峨眉山からゴビ砂漠に向かって しょんべんして借金して 島の王様で 昔は歌手と言っても 「嘘つけ このハゲ」かなんか言われてしまうだろう 建具屋カトーと僕は 死ぬ間際の事まで もう決めてる 若い奴等を前にして 最后は自分の大ヒット曲を歌う 「故意に」間違えたりして 最后まで笑いを取りに行ったりなんかして そして高らかに歌うのだ たいした人生では なかったけど あ~~ 面白かった 思いっきり生きて来たから あ~~ 面白かったよ 「さあ別れの時が来た 世話んなったな 最后の儀式だ お手を拝借 『三本締め』 ご協力ありがとう いよいよ別れの時だ さらばぢゃ」 で もう一回生き返ってみしたりなんかして | さだまさし | さだまさし | さだまさし | | 建具屋カトーはこの頃 長いスランプにおち入ってる 町の消防団のけいこにも 力が入らないでいる 原因はあの無茶苦茶な 消費税のせいばかりでなく 勿論仕上げの遅れた サダ家の 便所の扉のせい でもない この頃カトーは自分が ガイジンになってしまった気がしてる 絶滅間近の 朱鷺という名の美しい鳥のように ニッポンジンて奴がどんどんいなくなってるじゃねェかョ 冷や酒 口に運び乍ら彼は 淋しそうに そう つぶやいた マニュアル・ビジュアル・セクシャル あいつら 都合が悪くなっとヨ 何だか訳のわかんねぇ言葉で ごまかしやがってヨ 何だ トレンデーのヤングの為の スペシャル・コーデネートの デーシーブランドの プレタポルテったって おめえ どーゆー意味だか さっぱり分かんねぇな そう思わねぇかヨ 兄弟 そう思わねぇか まさし おめえよ 彼は少し赤くなった顔で 僕にそう言った 彼はこの頃 子供達が風の子でなくなったと嘆いてる 上目づかいの淋しい目で 冷たく笑うのを悲しんでる 原因はその母親が 母として堕落したからで 勿論悪いのは そうさせた その夫たちだと怒ってる 政治も学校もTVも本もカネも みな悪いけれど もっともっと悪いのはそんな親に育てたじじとばば達だってサ 子供に気に入られようと ガンコじじいやごうつくババアが いなくなった事が世間の秩序を 乱したと彼は 主張している 人間国宝になる 予定を変更して彼は 世の為 人の為に いやなジジイになる決心をした 「あ、そりゃ僕も賛成だな」って言うと そんじゃ共に手をとり合って いやなジジイになろうじゃねェのって 大声で笑った さあ 手をとり合って 共に立ち上がろう 「さあ 手をとり合って 共に立ち上がろう 僕たちは まだ間に合うと思うんです さあみんなで ガンコじじいやごーつくババアになろう ハンド・イン・じじい」 建具屋カトーは 谷村さんのファンであった 年にも負けず 病気にも負けず 金で負けても ロマンは売らない いつも心に歌を忘れず 若い友達に夢を語ろう 東に危険な子供あれば あぶねーことやめろと張り倒し 西に生意気な娘があれば 行って 優しく屁をかましてあげよう 北に淋しき未亡人あれば 行って共に梅こぶ茶をすすりつつ 青春はこれからですよと はげまし ついでに自分の頭もはげましてたりして 南に迷う女学生あれば あなたの人生の中で あなたが主人公だよと 優しく唄ってあげよう 人に くそじじいと呼ばれ 早くくたばれと ののしられ ほめられもせず 嫌われても けして心の愛は捨てない そういうじじいに 私はなりたい この愛しい町で 思えば何て 美しい国に生まれて来たんだろう こうして生きているというだけで幸せな一日がある 吹雪の如く 風を彩る 桜 天女の如く 夜空に舞う 蛍 藍より蒼き森の青 紅(べに)より赤き里の秋 静かに心を埋める 雪の白 ああ 僕等はこの美しさを この手で亡ぼそうとしている ああ 僕はこの美しい国を 愛し乍ら憎んでいる ん~~ ちょっと マジんなっちゃったかな 建具屋カトーと僕は そしていつかガンコじじいになる 何故か若い奴等がホラ話を聞きに集まって来る 峨眉山からゴビ砂漠に向かって しょんべんして借金して 島の王様で 昔は歌手と言っても 「嘘つけ このハゲ」かなんか言われてしまうだろう 建具屋カトーと僕は 死ぬ間際の事まで もう決めてる 若い奴等を前にして 最后は自分の大ヒット曲を歌う 「故意に」間違えたりして 最后まで笑いを取りに行ったりなんかして そして高らかに歌うのだ たいした人生では なかったけど あ~~ 面白かった 思いっきり生きて来たから あ~~ 面白かったよ 「さあ別れの時が来た 世話んなったな 最后の儀式だ お手を拝借 『三本締め』 ご協力ありがとう いよいよ別れの時だ さらばぢゃ」 で もう一回生き返ってみしたりなんかして |
夢一色なにものにもとらわれることなく 君は君の空をゆけ わたしは力のすべてをかけて 君の空を護ろう 信じているから 愛する訳ではない 愛しているから 信じる訳でもない 同じ夢を追いかけて 同じ場所まで往きたい ただ一度だけの生命 夢一色に 染まれ 渡ることの出来ない河ならば わたしを橋にすればいい 暗闇に迷うことがあるなら わたしを燃やせばいい 許しているから 捧げる訳ではない 捧げているから 許せる訳でもない 同じ夢を積み上げて 同じ高さを生きたい ただ一度だけの恋よ 夢一色に 染まれ 同じ夢を追いかけて 同じ場所まで往きたい ただ一度だけの生命 夢一色に 染まれ | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 倉田信雄 | なにものにもとらわれることなく 君は君の空をゆけ わたしは力のすべてをかけて 君の空を護ろう 信じているから 愛する訳ではない 愛しているから 信じる訳でもない 同じ夢を追いかけて 同じ場所まで往きたい ただ一度だけの生命 夢一色に 染まれ 渡ることの出来ない河ならば わたしを橋にすればいい 暗闇に迷うことがあるなら わたしを燃やせばいい 許しているから 捧げる訳ではない 捧げているから 許せる訳でもない 同じ夢を積み上げて 同じ高さを生きたい ただ一度だけの恋よ 夢一色に 染まれ 同じ夢を追いかけて 同じ場所まで往きたい ただ一度だけの生命 夢一色に 染まれ |
山ざくらのうたかあさんが好きだった 山ざくらの花は 今年も里より少し遅れて きれいに咲きました 新しいランドセル 小川に映ります ねこやなぎの芽がふくらんで 春は静かに咲きました たらの芽を摘み乍ら あなたに手を引かれ 歩いた山の深みどりは 今もかわらない 草笛はなつかしい故里の唄 夏休み 水遊び 牛がえるの声は 泥まみれで帰った時 かあさんの困った顔 盆踊り 新しいかすりの浴衣着て 転んだ膝小僧に あなたの赤チンキの匂いがした 麦わら帽 カブト虫 夕立ち 拾った仔犬 しかられて泣き乍らみつめた 赤い夕焼け 遠花火消ゆるあたりは母の里 稲刈り 栗 柿にカラス瓜 やきいも りんどう そして紅葉 あの子の吐く息 白い霜 やがて雪 あたたかなあたたかな あなたのような 膝のぬくもりが私にも もてるでしょうか ささやかなしあわせ くるでしょうか かあさんの好きだった 山ざくらの花は 今年も里より少し遅れて きれいに咲きました | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 石川鷹彦 | かあさんが好きだった 山ざくらの花は 今年も里より少し遅れて きれいに咲きました 新しいランドセル 小川に映ります ねこやなぎの芽がふくらんで 春は静かに咲きました たらの芽を摘み乍ら あなたに手を引かれ 歩いた山の深みどりは 今もかわらない 草笛はなつかしい故里の唄 夏休み 水遊び 牛がえるの声は 泥まみれで帰った時 かあさんの困った顔 盆踊り 新しいかすりの浴衣着て 転んだ膝小僧に あなたの赤チンキの匂いがした 麦わら帽 カブト虫 夕立ち 拾った仔犬 しかられて泣き乍らみつめた 赤い夕焼け 遠花火消ゆるあたりは母の里 稲刈り 栗 柿にカラス瓜 やきいも りんどう そして紅葉 あの子の吐く息 白い霜 やがて雪 あたたかなあたたかな あなたのような 膝のぬくもりが私にも もてるでしょうか ささやかなしあわせ くるでしょうか かあさんの好きだった 山ざくらの花は 今年も里より少し遅れて きれいに咲きました |
Forget-me-notあなたの向うであの人があなたの 片手を強く抱きしめている このまま私が手を離さなければ あなたの腕がちぎれてしまう それが辛くて手を離すそんな 愛し方しか出来ずに ごめんなさい Forget me not 私の誕生日に あなたが種を植えた忘れな草 Forget me not 今朝方ひとつめの 小さな花が咲いたばかり あなたを私より愛する人はない それだけは自信があるけれど 私よりあなたに愛される人なら どこかにきっとあるかも知れない とても悲しくてはずかしいけれど 最后にお願いがあるたったひとつ Forget me not お別れに鉢植えを 部屋に残すことだけ許して Forget me not 忘れないで私の事 この花が枯れるまででいいから Forget me not 私の誕生日に あなたが種を植えた忘れな草 Forget me not 今朝方ひとつめの 小さな花が咲いたばかり | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | あなたの向うであの人があなたの 片手を強く抱きしめている このまま私が手を離さなければ あなたの腕がちぎれてしまう それが辛くて手を離すそんな 愛し方しか出来ずに ごめんなさい Forget me not 私の誕生日に あなたが種を植えた忘れな草 Forget me not 今朝方ひとつめの 小さな花が咲いたばかり あなたを私より愛する人はない それだけは自信があるけれど 私よりあなたに愛される人なら どこかにきっとあるかも知れない とても悲しくてはずかしいけれど 最后にお願いがあるたったひとつ Forget me not お別れに鉢植えを 部屋に残すことだけ許して Forget me not 忘れないで私の事 この花が枯れるまででいいから Forget me not 私の誕生日に あなたが種を植えた忘れな草 Forget me not 今朝方ひとつめの 小さな花が咲いたばかり |
十三夜十三夜の月が 東の空に昇る 黄昏ゆく海が見える 南の空へ向かう 流れ星がひとつ 少し風が吹いていた 幸せですか、元気でいるねきっと どこかでこの月をみてる 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない 一つだけ残った耳飾りは 今はなき君のもの 十三夜 十三夜の月が 照らす海の道を 船の影が横切っていく 君の愛していた 鉢植えの花は 今年も綺麗に咲いたよ 別れも言わず去りゆく君の胸の 苦しみに気づかずに 自分を悲しむだけの僕の 幼さが切なくて 一つだけ誓った僕の愛は 今はなき君のもの 十三夜 幸せですか、元気でいるねきっと どこかでこの月をみてる 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない 一つだけ残った僕の愛は 今はなき君のもの 十三夜 | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 十三夜の月が 東の空に昇る 黄昏ゆく海が見える 南の空へ向かう 流れ星がひとつ 少し風が吹いていた 幸せですか、元気でいるねきっと どこかでこの月をみてる 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない 一つだけ残った耳飾りは 今はなき君のもの 十三夜 十三夜の月が 照らす海の道を 船の影が横切っていく 君の愛していた 鉢植えの花は 今年も綺麗に咲いたよ 別れも言わず去りゆく君の胸の 苦しみに気づかずに 自分を悲しむだけの僕の 幼さが切なくて 一つだけ誓った僕の愛は 今はなき君のもの 十三夜 幸せですか、元気でいるねきっと どこかでこの月をみてる 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない 一つだけ残った僕の愛は 今はなき君のもの 十三夜 |
破いつまでもあなたのものでいると 一体誰が約束したの 突っ張って Far away これでお別れです Get away 夢から醒めて Run away. It's my way 振り向けば誰もが皆 つもる 想い出に引き止められるけど 振り切って Far away 降りしきる雨に Get away 傘もささないまま Run away. to my way そんなに驚かないで 心は移ろい易い 教えてくれた人は あなたのはずでしょう 背中でドアの悲鳴を聞きながら いつまでも あなたのものでいたい どこかで誰か 叫んでるけど 聞こえないわ Far away サヨナラ 掌に拡げるている想い出 処々が破れている 突っ張って Far away 傷ついたまま Get away それはお互いよね Run away. It's my way あんなに冷たい顔で 知らない人見るように 氷の心のふり 私をみつめて 答えを私に出させた ずるい いつまでも 私のままでいたい だから もう振り向きはしないわ 振っ切って Far away これでお別れです Get away 夢から醒めて Run away. to my way 突っ張って Far away Get away 突っ張って Far away Run away 突っ張って Far away Get away 突っ張って Far away サヨナラ | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 服部隆之 | いつまでもあなたのものでいると 一体誰が約束したの 突っ張って Far away これでお別れです Get away 夢から醒めて Run away. It's my way 振り向けば誰もが皆 つもる 想い出に引き止められるけど 振り切って Far away 降りしきる雨に Get away 傘もささないまま Run away. to my way そんなに驚かないで 心は移ろい易い 教えてくれた人は あなたのはずでしょう 背中でドアの悲鳴を聞きながら いつまでも あなたのものでいたい どこかで誰か 叫んでるけど 聞こえないわ Far away サヨナラ 掌に拡げるている想い出 処々が破れている 突っ張って Far away 傷ついたまま Get away それはお互いよね Run away. It's my way あんなに冷たい顔で 知らない人見るように 氷の心のふり 私をみつめて 答えを私に出させた ずるい いつまでも 私のままでいたい だから もう振り向きはしないわ 振っ切って Far away これでお別れです Get away 夢から醒めて Run away. to my way 突っ張って Far away Get away 突っ張って Far away Run away 突っ張って Far away Get away 突っ張って Far away サヨナラ |
天狼星に自分だけは だませなくて 独り夜汽車で旅立つけれど ひとつひとつ 数える駅の 数だけ不安も 数えている それ程遠くへ行く訳じゃない それが悲しい理由でもない 父さんよりも愛する人が 出来るなんて 思わなかった 膝の荷物が 二十余年の 重さというには 軽すぎるけど いつか何処かで 根付いたならば 許してもらえる そう信じてる 窓から見上げる夜空にひときわ 輝く星の名は知らないけれど 蒼い光に かけて誓う 何があっても くじけない それ程遠くへ行く訳じゃない それが悲しい理由でもない 父さんよりも愛する人に 出会うなんて 思わなかった 父さんよりも愛する人が 出来るなんて 思わなかった | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 服部隆之 | 自分だけは だませなくて 独り夜汽車で旅立つけれど ひとつひとつ 数える駅の 数だけ不安も 数えている それ程遠くへ行く訳じゃない それが悲しい理由でもない 父さんよりも愛する人が 出来るなんて 思わなかった 膝の荷物が 二十余年の 重さというには 軽すぎるけど いつか何処かで 根付いたならば 許してもらえる そう信じてる 窓から見上げる夜空にひときわ 輝く星の名は知らないけれど 蒼い光に かけて誓う 何があっても くじけない それ程遠くへ行く訳じゃない それが悲しい理由でもない 父さんよりも愛する人に 出会うなんて 思わなかった 父さんよりも愛する人が 出来るなんて 思わなかった |
絵画館授業を抜け出して 球場のアーケード ゆっくり すれ違う スワローズのユニフォーム 秋の日射しの中 君の指に触れた 木漏れ陽が揺らした 水に映る絵画館 ほどけた靴紐を結び直す 君の横顔 外苑を染めてゆく 金色の銀杏並木 青春という名の答えのない問いかけに怯えてた 君と僕のセピア色の傷口さえ いつしか懐かしむ そんな歳になった 足元に転がった 誰かのファウルボール ゆっくり投げ返す 君の細い腕の白さ もしかして誰かに 壊される日を待つような 青春という名の あやうさを君に感じていた 絵画館の天窓からゆるやかに こぼれる日射の中 君は輝いてた 遠い光の中で… | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 授業を抜け出して 球場のアーケード ゆっくり すれ違う スワローズのユニフォーム 秋の日射しの中 君の指に触れた 木漏れ陽が揺らした 水に映る絵画館 ほどけた靴紐を結び直す 君の横顔 外苑を染めてゆく 金色の銀杏並木 青春という名の答えのない問いかけに怯えてた 君と僕のセピア色の傷口さえ いつしか懐かしむ そんな歳になった 足元に転がった 誰かのファウルボール ゆっくり投げ返す 君の細い腕の白さ もしかして誰かに 壊される日を待つような 青春という名の あやうさを君に感じていた 絵画館の天窓からゆるやかに こぼれる日射の中 君は輝いてた 遠い光の中で… |
理・不・尽心が冷めてく 自分から遠ざかる おまえ抱きしめていて 不安でたまらない 新聞の一行が TVのひと言が辛い 余りにも廻りが 理不尽に過ぎてゆく 言葉はもう ぬくもりさえ 伝えてくれはしない 捨てたくないものから先に 捨て去られてゆく 理不尽 理不尽 理不尽 そうつぶやきながら 僕の弱い心が 同じ色に染まる 子供の頃には 見てたはずの空の色 花の色まですべて アスファルト色してる 子供じゃないのだから 世の中はそんなもの 自分に言いきかせては 嘘色のため息 強くなりたい お前の愛 守り抜けるように 強くなりたい お前の夢 叶えられるように 理不尽 理不尽 理不尽 そうつぶやきながら 負けてたまるものかと 高い空を見てる お前抱きしめていて 見失わないように ほんのしばらくでいい お前抱きしめていて | さだまさし | さだまさし | さだまさし | | 心が冷めてく 自分から遠ざかる おまえ抱きしめていて 不安でたまらない 新聞の一行が TVのひと言が辛い 余りにも廻りが 理不尽に過ぎてゆく 言葉はもう ぬくもりさえ 伝えてくれはしない 捨てたくないものから先に 捨て去られてゆく 理不尽 理不尽 理不尽 そうつぶやきながら 僕の弱い心が 同じ色に染まる 子供の頃には 見てたはずの空の色 花の色まですべて アスファルト色してる 子供じゃないのだから 世の中はそんなもの 自分に言いきかせては 嘘色のため息 強くなりたい お前の愛 守り抜けるように 強くなりたい お前の夢 叶えられるように 理不尽 理不尽 理不尽 そうつぶやきながら 負けてたまるものかと 高い空を見てる お前抱きしめていて 見失わないように ほんのしばらくでいい お前抱きしめていて |
赤い靴坂道の途中でふと振り返れば 幻のように 光る海が見えた あの頃の二人は いつも港を見てた 外国船の白と 君の赤い靴 坂道をたどる時に 感じる自分の重さと 登りつめた時に ふいに拡がる眩しい風景を君は愛してた とてもとても優しいまなざしで 僕は誰かが君を遠くへ連れていってしまいそうで 悲しかった 僕はまだ今でも 坂の途中に居て やっと自分の 重さ感じている 今でも忘れない 栗の花の向うの 飛行機雲の白と 君の赤い靴 僕の長い坂道は 遠く険しいけれど 登りつめた時に きっと眩しい風景が待っていると信じて 辛い時は君の赤い靴 思い出しながら 強く生きている いつの日か君と二人で 見るはずだったあの青い海を 信じて坂道 登り続けているよ | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 坂道の途中でふと振り返れば 幻のように 光る海が見えた あの頃の二人は いつも港を見てた 外国船の白と 君の赤い靴 坂道をたどる時に 感じる自分の重さと 登りつめた時に ふいに拡がる眩しい風景を君は愛してた とてもとても優しいまなざしで 僕は誰かが君を遠くへ連れていってしまいそうで 悲しかった 僕はまだ今でも 坂の途中に居て やっと自分の 重さ感じている 今でも忘れない 栗の花の向うの 飛行機雲の白と 君の赤い靴 僕の長い坂道は 遠く険しいけれど 登りつめた時に きっと眩しい風景が待っていると信じて 辛い時は君の赤い靴 思い出しながら 強く生きている いつの日か君と二人で 見るはずだったあの青い海を 信じて坂道 登り続けているよ |
一万年の旅路何故私の顔に深い皺が刻まれたのか 教えようと老人は静かに言った 彼の前に腰掛けた時 暖炉の明かりがパチパチ音を立てた 迷った道の数の分と 傷つけた心の数を 忘れないよう顔に刻んできた 驚くことはない 生きてゆくことは 大概そういうことなのさ 若いという美しさは身体の外にあるから いっときは目が眩むけれど 年老いての美しさは心の中にあるから 気付いたものだけが美しい そんなことを理解するために 人は生きているのかも知れない 誰もが老人になれるとは 限らないじゃないかと 彼は少し笑って静かに言った 生きた証の皺を恥ずかしいと 思う方がおかしいだろう 君もいつか気付くだろう 悲しみの皺だけじゃない 嬉し涙の流れを刻み 喜びの笑顔さえもまた 自分の顔に刻んできたのだろう 自分の顔が好きかと訊かれたらきっと嫌いだと 答えるに決まってるけれど これでも昔の私の顔よりは少しばかり ましになったと思っているんだよ そんなことを理解するために 人は生まれてきたのかも知れない 四苦三十六 八苦七十二 足して108の煩悩の 数をまさか信じてる訳じゃない 実際その数の何倍もの悩みと 一緒に暮らして生きてきた 若い頃に見えたものと 年老いて見えるものとの 違いがいつか君にも分かるだろう 本物と偽者あるいは正義について 気付くものだけが美しい 笑う門には福が来る 辛い時でも笑ってる そんな人になりたいと思わないか? 恩は石に刻み給え 恨みは水に流し給え 胸を張って生きてゆき給え 若いという名の花は身体の外に咲くから いっときは目が眩むけれど 年老いてからの花は心の中に咲くから 気付いたものだけが美しい そんなことを理解するために 人は生きているのかも知れない 人は生まれてきたのかも知れない | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 何故私の顔に深い皺が刻まれたのか 教えようと老人は静かに言った 彼の前に腰掛けた時 暖炉の明かりがパチパチ音を立てた 迷った道の数の分と 傷つけた心の数を 忘れないよう顔に刻んできた 驚くことはない 生きてゆくことは 大概そういうことなのさ 若いという美しさは身体の外にあるから いっときは目が眩むけれど 年老いての美しさは心の中にあるから 気付いたものだけが美しい そんなことを理解するために 人は生きているのかも知れない 誰もが老人になれるとは 限らないじゃないかと 彼は少し笑って静かに言った 生きた証の皺を恥ずかしいと 思う方がおかしいだろう 君もいつか気付くだろう 悲しみの皺だけじゃない 嬉し涙の流れを刻み 喜びの笑顔さえもまた 自分の顔に刻んできたのだろう 自分の顔が好きかと訊かれたらきっと嫌いだと 答えるに決まってるけれど これでも昔の私の顔よりは少しばかり ましになったと思っているんだよ そんなことを理解するために 人は生まれてきたのかも知れない 四苦三十六 八苦七十二 足して108の煩悩の 数をまさか信じてる訳じゃない 実際その数の何倍もの悩みと 一緒に暮らして生きてきた 若い頃に見えたものと 年老いて見えるものとの 違いがいつか君にも分かるだろう 本物と偽者あるいは正義について 気付くものだけが美しい 笑う門には福が来る 辛い時でも笑ってる そんな人になりたいと思わないか? 恩は石に刻み給え 恨みは水に流し給え 胸を張って生きてゆき給え 若いという名の花は身体の外に咲くから いっときは目が眩むけれど 年老いてからの花は心の中に咲くから 気付いたものだけが美しい そんなことを理解するために 人は生きているのかも知れない 人は生まれてきたのかも知れない |
赤い月散りゆけば 何も無き 桜に厭きて 見捨て行く人もある 春の夕暮れ 人もまた 一時を 咲祝いながら たちまちに 黄昏に 迷い佇む 花散る里に 想い人 一人残して 行く人に 今もあなたが 好きですと 言伝をせよ 赤い月 鳥が啼く 鳥が啼く あはれあはれと 季節(とき)を超え 咲きつのる 花はあれども 果たしてや 美しき 生命(いのち)と覚えず 咲きもせず 散りもせぬ 花は無けれど 愛おしき 人の名は 永遠に散らさじ 花降る里に またひとつ 花に連れ行く 生命あり 名残惜しやと あの人に 言伝をせよ 赤い星 風が啼く 風が啼く さらばさらばと 花散る里に 想い人 一人残して 行く人に 今もあなたが 好きですと 言伝をせよ 赤い月 鳥が啼く 鳥が啼く あはれあはれと 風が啼く 風が啼く さらばさらばと | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 散りゆけば 何も無き 桜に厭きて 見捨て行く人もある 春の夕暮れ 人もまた 一時を 咲祝いながら たちまちに 黄昏に 迷い佇む 花散る里に 想い人 一人残して 行く人に 今もあなたが 好きですと 言伝をせよ 赤い月 鳥が啼く 鳥が啼く あはれあはれと 季節(とき)を超え 咲きつのる 花はあれども 果たしてや 美しき 生命(いのち)と覚えず 咲きもせず 散りもせぬ 花は無けれど 愛おしき 人の名は 永遠に散らさじ 花降る里に またひとつ 花に連れ行く 生命あり 名残惜しやと あの人に 言伝をせよ 赤い星 風が啼く 風が啼く さらばさらばと 花散る里に 想い人 一人残して 行く人に 今もあなたが 好きですと 言伝をせよ 赤い月 鳥が啼く 鳥が啼く あはれあはれと 風が啼く 風が啼く さらばさらばと |
推理小説(ミステリー)グラスで氷が カラカラ音たてた あなたは静かに 眼をそらした 暁闇色の イヴニングドレス 肩口を転げ落ちる ため息 あなたの最后の 不在証明が崩れて 指先の煙草を震わせる ベージュのカーテンが 風をはらんで 時計が音を刻んで 刻んで つまり僕たちの 推理小説 答を僕が先に読んだ これから後 過ごす時間は 僕にはただ 苦痛なだけ すなわち今夜で さよなら 誰かが忘れた ライターの炎を あなたは静かに みつめている かすかに流れる クロイツェルソナタ とても優しい 優しい裏切り それでも最后に 笑ってみせたのは 想い出の為の心づくし 夜風に揺らめく イヴニングドレス やわからな嘘 包んでかくして ひとつ分からない事は この愛どちらの吸い殻 あなたが僕を 僕があなたを どちらが先に捨てたのか それでも今夜で さよなら 推理小説 | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 服部克久 | グラスで氷が カラカラ音たてた あなたは静かに 眼をそらした 暁闇色の イヴニングドレス 肩口を転げ落ちる ため息 あなたの最后の 不在証明が崩れて 指先の煙草を震わせる ベージュのカーテンが 風をはらんで 時計が音を刻んで 刻んで つまり僕たちの 推理小説 答を僕が先に読んだ これから後 過ごす時間は 僕にはただ 苦痛なだけ すなわち今夜で さよなら 誰かが忘れた ライターの炎を あなたは静かに みつめている かすかに流れる クロイツェルソナタ とても優しい 優しい裏切り それでも最后に 笑ってみせたのは 想い出の為の心づくし 夜風に揺らめく イヴニングドレス やわからな嘘 包んでかくして ひとつ分からない事は この愛どちらの吸い殻 あなたが僕を 僕があなたを どちらが先に捨てたのか それでも今夜で さよなら 推理小説 |
戦友会櫛の歯が欠けるように 仲間が減ってゆく 戦友会に出掛けた夜 おやじが呟いた 学舎でなく古の戦の友が集う 年に一度の 思えばなんて儚い祭りだろう 誰もがいつか 年老いてゆくけれど 何とも俺達の風情は 他人に玉手箱 開けられてしまった 青春の浦島たちのようだ 生命懸けておまえ達を 守ったと言わせてやれ それを正義と言うつもりはないが 時代と片付けたくもない 今の青春を羨ましくなくもないが 替わろうかと言われても断るだろう 不幸な時代の若者たちはそれでも青春を確かに見たのだ 銃弾に倒れた友の顔を 忘れることなど出来ない あいつの分もあいつの分もと 生きる思いは解るまい いつかは消えゆく 集いなのだ 冬の名残の雪なのだ そして必ず 二度と必ず 降ってはならない雪なのだ 穏やかにそう言った後 息子の僕をサカナに 珍しくおやじは家で酒を呑んで その日は早くつぶれた 雪が降る今日もどこかで 誰かが凍えてる 遠くでバイクの走り去る 青春が聞こえた | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 服部隆之 | 櫛の歯が欠けるように 仲間が減ってゆく 戦友会に出掛けた夜 おやじが呟いた 学舎でなく古の戦の友が集う 年に一度の 思えばなんて儚い祭りだろう 誰もがいつか 年老いてゆくけれど 何とも俺達の風情は 他人に玉手箱 開けられてしまった 青春の浦島たちのようだ 生命懸けておまえ達を 守ったと言わせてやれ それを正義と言うつもりはないが 時代と片付けたくもない 今の青春を羨ましくなくもないが 替わろうかと言われても断るだろう 不幸な時代の若者たちはそれでも青春を確かに見たのだ 銃弾に倒れた友の顔を 忘れることなど出来ない あいつの分もあいつの分もと 生きる思いは解るまい いつかは消えゆく 集いなのだ 冬の名残の雪なのだ そして必ず 二度と必ず 降ってはならない雪なのだ 穏やかにそう言った後 息子の僕をサカナに 珍しくおやじは家で酒を呑んで その日は早くつぶれた 雪が降る今日もどこかで 誰かが凍えてる 遠くでバイクの走り去る 青春が聞こえた |
眉山遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた 幾つか嘘をついた 本当を守るために でも嘘は嘘 誰かや 自分を傷つけた とても苦しかったけれど 決して哀しくはなかった 確かに一所懸命に 生きてきたのだから 遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた 喜び悲しみ苦しみ あるがままに受け入れて 辛くても生きることは そういうことだと思う たからものがひとつあれば 生きることは哀しくない あなたのたましいこそが 私の生命(いのち)の全て 遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた 幾つか嘘をついた 本当を守るために でも嘘は嘘 誰かや 自分を傷つけた とても苦しかったけれど 決して哀しくはなかった 確かに一所懸命に 生きてきたのだから 遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた 喜び悲しみ苦しみ あるがままに受け入れて 辛くても生きることは そういうことだと思う たからものがひとつあれば 生きることは哀しくない あなたのたましいこそが 私の生命(いのち)の全て 遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた |
神様のくれた5分地下鉄の駅を出た処で 懐しい制服に出会ったわ あなたの選んだ待ち合わせ場所は 私の学校の近くだった 眩しすぎる初夏の日射しに 立ちのぼる陽炎の向うから あの日の私が横断歩道を ゆっくりと渡って来る いくつもの初恋を過ごして 教科書にない恋も学んで いつも青空を背負っていた私が 傘の差しかたもいつの間にか憶えて ああ あの頃好きだった人は いつかイニシャルの向う側に去り アイスティ越しにあなたを待っている 神様のくれた5分 散水車が町を濡らしてく お店に流れるのはサティ 白い野球部のユニフォーム達が 思い出を横切ってゆく いくつもの記念日を刻んで あなたには内緒の日もある 笑顔を作るのが上手な私が 今は泣き顔を演じられる しあわせ ああ あの頃悲しかったことも あなたのポロシャツの向う側に去り アイスティ越しにあなたを待っている 神様のくれた5分 | さだまさし | さだまさし | さだまさし | | 地下鉄の駅を出た処で 懐しい制服に出会ったわ あなたの選んだ待ち合わせ場所は 私の学校の近くだった 眩しすぎる初夏の日射しに 立ちのぼる陽炎の向うから あの日の私が横断歩道を ゆっくりと渡って来る いくつもの初恋を過ごして 教科書にない恋も学んで いつも青空を背負っていた私が 傘の差しかたもいつの間にか憶えて ああ あの頃好きだった人は いつかイニシャルの向う側に去り アイスティ越しにあなたを待っている 神様のくれた5分 散水車が町を濡らしてく お店に流れるのはサティ 白い野球部のユニフォーム達が 思い出を横切ってゆく いくつもの記念日を刻んで あなたには内緒の日もある 笑顔を作るのが上手な私が 今は泣き顔を演じられる しあわせ ああ あの頃悲しかったことも あなたのポロシャツの向う側に去り アイスティ越しにあなたを待っている 神様のくれた5分 |
死んだらあかんようけ居(い)てるやろ 腸煮えるほど ようけ居てるやろ 悪い奴 けどよく見たら 善(え)え奴が居(お)る 悲しくなるような善人が居る 世の中あんまり不公平やねと 悔しくって腹も立つけど 捨てたらあかん 捨てたらあかん お天道様はちゃんと見てはる 空を見上げて 最後に笑(わろ)たらええねん 人の弱みをつく 悪い奴が居(お)る 冷えた心のままの エゴイスト それに騙される 温かな奴が居る 泣くほど不器用な善人が居る 世の中矛盾で出来ているけれど 損ばかりしても胸を張れ 泣いたらあかん 泣いたらあかん 泣いたら幸せが遠ざかる 人を信じて 最後まで生きたらええねん 信じてることがある 人は優しい 信じてることがある 人は温かい 信じてることがある 人は助け合える 信じてることがある 人は支え合える 生きていたいのに 許されない人 生きられるのに いのちを捨てる人 勿体ない勿体ない そのいのちを それなら代わりに生きてゆきたい あの人が失い 私が貰った いのちには重い役目があるはず 死んだらあかん 死んだらあかん 神様 それはあんまりやでと 笑顔で愚痴って ひたすら生きたらええねん 死んだらあかん 死んだらあかん 神様 時々こっち向いてと 小さないのちを ひたすら生きたらええねん 小さないのちを ひたすら生きたらええねん 小さないのちを ひたすら生きたらええねん | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 高見沢俊彦 | ようけ居(い)てるやろ 腸煮えるほど ようけ居てるやろ 悪い奴 けどよく見たら 善(え)え奴が居(お)る 悲しくなるような善人が居る 世の中あんまり不公平やねと 悔しくって腹も立つけど 捨てたらあかん 捨てたらあかん お天道様はちゃんと見てはる 空を見上げて 最後に笑(わろ)たらええねん 人の弱みをつく 悪い奴が居(お)る 冷えた心のままの エゴイスト それに騙される 温かな奴が居る 泣くほど不器用な善人が居る 世の中矛盾で出来ているけれど 損ばかりしても胸を張れ 泣いたらあかん 泣いたらあかん 泣いたら幸せが遠ざかる 人を信じて 最後まで生きたらええねん 信じてることがある 人は優しい 信じてることがある 人は温かい 信じてることがある 人は助け合える 信じてることがある 人は支え合える 生きていたいのに 許されない人 生きられるのに いのちを捨てる人 勿体ない勿体ない そのいのちを それなら代わりに生きてゆきたい あの人が失い 私が貰った いのちには重い役目があるはず 死んだらあかん 死んだらあかん 神様 それはあんまりやでと 笑顔で愚痴って ひたすら生きたらええねん 死んだらあかん 死んだらあかん 神様 時々こっち向いてと 小さないのちを ひたすら生きたらええねん 小さないのちを ひたすら生きたらええねん 小さないのちを ひたすら生きたらええねん |
長崎からI was born in ナガサキ この町で 生まれて そしていつか 港の風に 覚えた 涙と笑い I was born in ナガサキ 母の手や 友と別れ 見知らぬ風に 出会うために この町を 離れた けれど今 振り向けば 遠く離れた都会(まち)で 追いつけぬ夢に 流されるままに 失くしかけてた心 Give me love あなたの愛を下さい 故郷に似た大きな愛を Give me love 私は力の限り あなたの為に歌いつづける I was born in ナガサキ この町の 夏を告げる サイレンの音 小さな祈り 捧げている 小さな手 I was born in ナガサキ 初恋も 南山手 見下ろす町と シスターの 穏やかな 横顔 忘れない いくつもの そんな場面の中で 気がつけばいつも 私はいつも ひとりではなかった I was born in ナガサキ 春と夏と秋と冬と 喜び悲しみ 今日から明日へ 私は生きている Give me love 私の小さな愛が いつかあなたに届く日が来る Give me love そして手をとりあって 歩き始める 長崎から Give me love あなたの愛を下さい 故郷に似た大きな愛を Give me love 私は力の限り あなたの為に歌いつづける 終わりのない 坂道を上る 今 長崎から | さだまさし | たかひらゆたか・補作詞:さだまさし | たかひらゆたか・補作曲:さだまさし | 若草恵 | I was born in ナガサキ この町で 生まれて そしていつか 港の風に 覚えた 涙と笑い I was born in ナガサキ 母の手や 友と別れ 見知らぬ風に 出会うために この町を 離れた けれど今 振り向けば 遠く離れた都会(まち)で 追いつけぬ夢に 流されるままに 失くしかけてた心 Give me love あなたの愛を下さい 故郷に似た大きな愛を Give me love 私は力の限り あなたの為に歌いつづける I was born in ナガサキ この町の 夏を告げる サイレンの音 小さな祈り 捧げている 小さな手 I was born in ナガサキ 初恋も 南山手 見下ろす町と シスターの 穏やかな 横顔 忘れない いくつもの そんな場面の中で 気がつけばいつも 私はいつも ひとりではなかった I was born in ナガサキ 春と夏と秋と冬と 喜び悲しみ 今日から明日へ 私は生きている Give me love 私の小さな愛が いつかあなたに届く日が来る Give me love そして手をとりあって 歩き始める 長崎から Give me love あなたの愛を下さい 故郷に似た大きな愛を Give me love 私は力の限り あなたの為に歌いつづける 終わりのない 坂道を上る 今 長崎から |
時代はずれ元気だったか 汚ねえ顔ずらり並べやがってって お互い様だってか そりゃ そいじゃ始めっか 有り金全部 テーブルに出したか かくすんじゃねーぞ! まずは乾杯! つまみなんか頼んどけよ てきとーに あ、俺 海老抜いといてね 嫌いだから ナニ相変わらず? あたり前だ 簡単に変わるか 男がよ 俺たち昔からアレバダスの法則で 助け合って足引っぱって生きてきた 正しい青春の法則 アレバダス おじん臭いって言わしとけ言わしとけ そんなもの 古い歌と古い型の女が好きだね 俺たちってキレがあるのにコクがあるって それほどでもねーってか! ごめんね 時代はずれで ごめんね 時代はずれで こんなやり方しか知らないけど あったかいんだ心がね ホントだよ 触ってごらん ウールだよ、だって!? 世間にもまれてお互い老けたよな 髪の話してんじゃないよ 無口んなっちゃうよ 俺 そうじゃなくて みんな責任持てる顔になって来たって 俺の話聞いてんのか! そうか乾杯! ナニ終電? 終電が怖くて酒が飲めるか あ、あ本当に怖いの? あ、そ、じゃ いいよ帰っても 流行がどうした 流行が怖くて風邪ひけるか なあぉぃ!って 何言ってんだか わかんなくなっちゃった 俺たち昔から時代はずれだったよな 遅れてもいないけど進んでる訳じゃない 他人のやり方なんて気にしたことがなかった DCブランドもグルメブームもいいじゃないか クロワッサンにコーヒーのブランチなんて まあハイカラやね 貸し衣装だって 似合うなら幸せだ ごめんね お茶漬が食べたい ごめんね お茶漬が食べたい シバ漬も付けてね こんな生き方しか出来ないけど あったかいんだ心がね ホントだよ ちょっと照れるけど ホントだよ 御一緒にどーぞ! ごめんね 時代はずれで ごめんね 時代はずれで もう一軒行ってみよう! ごめんね 時代はずれで ごめんね 時代はずれで | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 元気だったか 汚ねえ顔ずらり並べやがってって お互い様だってか そりゃ そいじゃ始めっか 有り金全部 テーブルに出したか かくすんじゃねーぞ! まずは乾杯! つまみなんか頼んどけよ てきとーに あ、俺 海老抜いといてね 嫌いだから ナニ相変わらず? あたり前だ 簡単に変わるか 男がよ 俺たち昔からアレバダスの法則で 助け合って足引っぱって生きてきた 正しい青春の法則 アレバダス おじん臭いって言わしとけ言わしとけ そんなもの 古い歌と古い型の女が好きだね 俺たちってキレがあるのにコクがあるって それほどでもねーってか! ごめんね 時代はずれで ごめんね 時代はずれで こんなやり方しか知らないけど あったかいんだ心がね ホントだよ 触ってごらん ウールだよ、だって!? 世間にもまれてお互い老けたよな 髪の話してんじゃないよ 無口んなっちゃうよ 俺 そうじゃなくて みんな責任持てる顔になって来たって 俺の話聞いてんのか! そうか乾杯! ナニ終電? 終電が怖くて酒が飲めるか あ、あ本当に怖いの? あ、そ、じゃ いいよ帰っても 流行がどうした 流行が怖くて風邪ひけるか なあぉぃ!って 何言ってんだか わかんなくなっちゃった 俺たち昔から時代はずれだったよな 遅れてもいないけど進んでる訳じゃない 他人のやり方なんて気にしたことがなかった DCブランドもグルメブームもいいじゃないか クロワッサンにコーヒーのブランチなんて まあハイカラやね 貸し衣装だって 似合うなら幸せだ ごめんね お茶漬が食べたい ごめんね お茶漬が食べたい シバ漬も付けてね こんな生き方しか出来ないけど あったかいんだ心がね ホントだよ ちょっと照れるけど ホントだよ 御一緒にどーぞ! ごめんね 時代はずれで ごめんね 時代はずれで もう一軒行ってみよう! ごめんね 時代はずれで ごめんね 時代はずれで |
約束母の手にすがり乍ら 歩いたあの道を いつか私も同じように 歩きたいと思ってた 思い出はセピア色に いつも坂の途中 大きな樟の枝の向こう 遠く海が見えた 時は音もなく降りつもる 悲しみもいつか解けてゆく 思いどおりには 生きられないけれど 一所懸命だったね あなたの背中はいつも とてもあたたかだった どんな時でも私を 信じてくれた 道ばたの名もない花 あなたに見えますか ある時母は振り向いて 約束しようと云った それぞれに人は誰も 自分の色で咲く いつか必ず しあわせに咲くと約束してね 悲しみは棘に変わってく 甘えたら色は褪せてゆく 思いどおりには 生きられないけれど 一所懸命咲いてね 憶えています必ず 約束は守ります あなたの分まで高く 笑顔で咲きます あの人と二人きっと しあわせになります あなたの分まで高く しあわせになります | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 母の手にすがり乍ら 歩いたあの道を いつか私も同じように 歩きたいと思ってた 思い出はセピア色に いつも坂の途中 大きな樟の枝の向こう 遠く海が見えた 時は音もなく降りつもる 悲しみもいつか解けてゆく 思いどおりには 生きられないけれど 一所懸命だったね あなたの背中はいつも とてもあたたかだった どんな時でも私を 信じてくれた 道ばたの名もない花 あなたに見えますか ある時母は振り向いて 約束しようと云った それぞれに人は誰も 自分の色で咲く いつか必ず しあわせに咲くと約束してね 悲しみは棘に変わってく 甘えたら色は褪せてゆく 思いどおりには 生きられないけれど 一所懸命咲いてね 憶えています必ず 約束は守ります あなたの分まで高く 笑顔で咲きます あの人と二人きっと しあわせになります あなたの分まで高く しあわせになります |
恋文一人で人知れず旅に出る 誰も知る人のない町へ 海辺の風の吹く遠い町で 遙かな君を想うために その町で君への切ない恋文を したためるつもり 一文字ずつ一文字ずつ この恋を刻むように 二人で旅をしたあの町の 湖の畔に咲く花 群れなす秋茜 川縁の道 ゆらりと僕の影法師 あの町で君からの悲しい恋文を 読み返すつもり ありがとうと さようならと もう一度と 愛してると その町で君への切ない恋文を したためるつもり 一文字ずつ一文字ずつ もう二度と会えない人へ ありがとうと さようならと もう一度と 愛してると | さだまさし | さだまさし | さだまさし | グレープ | 一人で人知れず旅に出る 誰も知る人のない町へ 海辺の風の吹く遠い町で 遙かな君を想うために その町で君への切ない恋文を したためるつもり 一文字ずつ一文字ずつ この恋を刻むように 二人で旅をしたあの町の 湖の畔に咲く花 群れなす秋茜 川縁の道 ゆらりと僕の影法師 あの町で君からの悲しい恋文を 読み返すつもり ありがとうと さようならと もう一度と 愛してると その町で君への切ない恋文を したためるつもり 一文字ずつ一文字ずつ もう二度と会えない人へ ありがとうと さようならと もう一度と 愛してると |
ヴァージン・ロード待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード もう道の途中で 迷っちゃいけないよ まっすぐまっすぐ信じた人の 瞳めざし 胸を張って 幸せの重さを 喜びの涙を ゆっくりゆっくり 歩き乍ら 抱きしめて 強く (花吹雪) おりから花吹雪 (花吹雪) 君だけの為に (花吹雪) ステンドグラスから (花吹雪) 君の陽射し 君 綺麗だ 君 とても 綺麗だ 待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード ああ いつの日か 振り返る時 いつも微笑みが そばに居ますよう 今 花吹雪 舞い散る中で 誓う この愛は とこしえに咲く もう道の途中で迷っちゃいけないよ ああ いつの日か 振り返る時 いつも微笑みが そばに居ますよう 今 花吹雪 舞い散る中で 誓う この愛は とこしえに咲く もう道の途中で迷っちゃいけないよ ララ ラララララ ラララララララ… 待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード もう道の途中で 迷っちゃいけないよ まっすぐまっすぐ信じた人の 瞳めざし 胸を張って 幸せの重さを 喜びの涙を ゆっくりゆっくり 歩き乍ら 抱きしめて 強く (花吹雪) おりから花吹雪 (花吹雪) 君だけの為に (花吹雪) ステンドグラスから (花吹雪) 君の陽射し 君 綺麗だ 君 とても 綺麗だ 待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード ああ いつの日か 振り返る時 いつも微笑みが そばに居ますよう 今 花吹雪 舞い散る中で 誓う この愛は とこしえに咲く もう道の途中で迷っちゃいけないよ ああ いつの日か 振り返る時 いつも微笑みが そばに居ますよう 今 花吹雪 舞い散る中で 誓う この愛は とこしえに咲く もう道の途中で迷っちゃいけないよ ララ ラララララ ラララララララ… 待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード |
都府楼はじめは「逢初め川」といい 出会って「思い川」という 大宰府の秋はいにしえ川の 白鷺と銀杏黄葉 朱の楼門 朱の橋 池の水面に 空の青 白い手を合わせて君は ため息で歌うように 人の心が いつまでも 変わらない ものなら 人の世の 哀しみの多くは 消えると言った きっと 千年あとまでも 想い続けると 樟の葉の緑に 恋を託したと 秋思う祭りの宵に 独り来て恋を訪ねる 大宰府の色は観世音寺の 白萩と尾花 鐘の音 ぼくの心の鷽の鳥 まことに替える間もあらで あの恋にほふったものは 君の手とあの真心と 人の心の 移ろいは 生きて行く 術なら 人の世の 哀しみの多くは そこで生まれる いまさらに 切なくて切なくて 君を歌えば 君の言葉だけが 真実になる 千年あとまでも 想い続けると 樟の樹の生命に 恋を託したと 月山に 刻を尋ねる 神官の 白衣は白く 篝火は 赤々と燃え 果てしなく 赤々と燃え 千年変わらない 月の光が 都府楼の甍を 闇に浮かべた 千年あとまでも 想い続けると あの月の光に 恋を託した | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | はじめは「逢初め川」といい 出会って「思い川」という 大宰府の秋はいにしえ川の 白鷺と銀杏黄葉 朱の楼門 朱の橋 池の水面に 空の青 白い手を合わせて君は ため息で歌うように 人の心が いつまでも 変わらない ものなら 人の世の 哀しみの多くは 消えると言った きっと 千年あとまでも 想い続けると 樟の葉の緑に 恋を託したと 秋思う祭りの宵に 独り来て恋を訪ねる 大宰府の色は観世音寺の 白萩と尾花 鐘の音 ぼくの心の鷽の鳥 まことに替える間もあらで あの恋にほふったものは 君の手とあの真心と 人の心の 移ろいは 生きて行く 術なら 人の世の 哀しみの多くは そこで生まれる いまさらに 切なくて切なくて 君を歌えば 君の言葉だけが 真実になる 千年あとまでも 想い続けると 樟の樹の生命に 恋を託したと 月山に 刻を尋ねる 神官の 白衣は白く 篝火は 赤々と燃え 果てしなく 赤々と燃え 千年変わらない 月の光が 都府楼の甍を 闇に浮かべた 千年あとまでも 想い続けると あの月の光に 恋を託した |
秋の虹まるめろの花の咲く頃に お前は生まれて来たのです 母さんが嫁いで 2年目の春でした 幼い頃から大人しく やさしい娘でありました 母さんが嫁いだ 歳を越えたなんて こうして目を閉じて 思い起こせば 憶えたてのカタコトで 母さん呼んだお前を 嫁がせる朝 こんなことを 母は思い出しています まるめろの実が実る頃 お前は嫁いでゆくのです 色深めるななかまど すてきな朝です しあわせは形でなくて いつも心にあるのだと 言いかけてふと空に 虹を見つけました そういえば私が 嫁いだ朝にも 母はやはり 庭に出て 花を見ていた どうかお前が いつまでも しあわせでありますように | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 服部隆之 | まるめろの花の咲く頃に お前は生まれて来たのです 母さんが嫁いで 2年目の春でした 幼い頃から大人しく やさしい娘でありました 母さんが嫁いだ 歳を越えたなんて こうして目を閉じて 思い起こせば 憶えたてのカタコトで 母さん呼んだお前を 嫁がせる朝 こんなことを 母は思い出しています まるめろの実が実る頃 お前は嫁いでゆくのです 色深めるななかまど すてきな朝です しあわせは形でなくて いつも心にあるのだと 言いかけてふと空に 虹を見つけました そういえば私が 嫁いだ朝にも 母はやはり 庭に出て 花を見ていた どうかお前が いつまでも しあわせでありますように |
下宿屋のシンデレラ洗濯物に囲まれて毎日を過ごします 下宿屋の娘ですおつとめと心意気 レンガ通り抜けてゆくきらめきの女学生 憧れてため息をつく日だってありますわ でも ひとつだけ信じてた チャンスは誰にでも 平等に与えられるはずですもの 下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り がんばった人にはそれなりの幸せが いつかきっと扉を叩く 空に白い雲 お伽話じゃこの後王子様が現れて めでたしの結末を迎える訳ですが わたくしが病いに倒れたその時に 花束とおせんべと手紙が届いたの でも 現れたその人は どこかしらぼーっとした あろう事かお向かいの洗濯屋さん 下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り そんな訳で相変わらず洗濯物に囲まれて 今は子持ちのおばさんですわ 下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り 子供達に囲まれてそれなりの幸せ あなたやっぱりわたくしの王子様 空に白い雲 | さだまさし | 太田正子 | さだまさし | 渡辺俊幸 | 洗濯物に囲まれて毎日を過ごします 下宿屋の娘ですおつとめと心意気 レンガ通り抜けてゆくきらめきの女学生 憧れてため息をつく日だってありますわ でも ひとつだけ信じてた チャンスは誰にでも 平等に与えられるはずですもの 下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り がんばった人にはそれなりの幸せが いつかきっと扉を叩く 空に白い雲 お伽話じゃこの後王子様が現れて めでたしの結末を迎える訳ですが わたくしが病いに倒れたその時に 花束とおせんべと手紙が届いたの でも 現れたその人は どこかしらぼーっとした あろう事かお向かいの洗濯屋さん 下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り そんな訳で相変わらず洗濯物に囲まれて 今は子持ちのおばさんですわ 下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り 子供達に囲まれてそれなりの幸せ あなたやっぱりわたくしの王子様 空に白い雲 |
草枕寂しさに耐えかねて 窓をあければ 西に傾く月影に 蒼くふちどられて浮浪雲 遠くで枕木が 旅をかぞえている 渡り鳥が南の空をめざして 帰るあてのない旅に出る オリオンの胸かすめ乍ら 凩よ息を呑め かばうように虫の音 よろこびの中に かなしみがあるように かなしみの中から よろこびが生まれる 長い坂道があり そこで生まれて 営みを重ね生きて来て 振り返りもせず歩き来て いつしか気がつけば そこもまだ 坂の途中 思えば人と出会い いつか愛し合い 疑いそして憎み合い 許し合いまた 愛し合い 見失いめぐり逢い 全て 草枕 よろこびの中に かなしみがあるように かなしみの中から よろこびが生まれる 東の空にやがて朝が生まれる 夜はかならず明けてゆく 傷も必ず いえてゆく 転んでも倒れても そこもまだ 坂の途中 | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 寂しさに耐えかねて 窓をあければ 西に傾く月影に 蒼くふちどられて浮浪雲 遠くで枕木が 旅をかぞえている 渡り鳥が南の空をめざして 帰るあてのない旅に出る オリオンの胸かすめ乍ら 凩よ息を呑め かばうように虫の音 よろこびの中に かなしみがあるように かなしみの中から よろこびが生まれる 長い坂道があり そこで生まれて 営みを重ね生きて来て 振り返りもせず歩き来て いつしか気がつけば そこもまだ 坂の途中 思えば人と出会い いつか愛し合い 疑いそして憎み合い 許し合いまた 愛し合い 見失いめぐり逢い 全て 草枕 よろこびの中に かなしみがあるように かなしみの中から よろこびが生まれる 東の空にやがて朝が生まれる 夜はかならず明けてゆく 傷も必ず いえてゆく 転んでも倒れても そこもまだ 坂の途中 |
大きな森の小さな伝説お前と一緒になったあとは 二人で大きな森へ行き 小さな小さな家を建てるのだ 丸太小屋に煙突つけて 森のシマリスやキツツキは 素敵な隣人になるだろうが 別に怖いわけじゃ無いが ヘビだけは苦手だからお前よろしく それからお前は川へお洗濯に 俺は山へ炭焼きに お前大声で下手な歌を歌う 俺は切り株でヴァイオリン 子供が出来たら勉強は 適当でよいから健康で 野兎追いかけ野菜を育てて 空と土とを愛するように 俺がブナの木やヒッコリーで 美味しい薫製作るから 別に怖いわけじゃ無いが ゴキブリは苦手なのでお前らよろしく 鹿肉の塩の加減覚えたなら 魚釣りを教えよう 明るく輝く瞳の子供達よ 爽やかで勇気があるように 地震 雷に 火事 嵐 力を合わせて乗り越えよう 誰かが病気になった時は 俺が担心で町の医者まで走る 花が咲いたなら野苺や キノコを採りに出かけよう 本当は怖いけれど森の熊だけは 俺に任せてみんなは逃げるように 月に誘われて 夜は丘に登り みんなで星を数える 雨の降る夜は窓辺にランプ灯し 静かに語り合うのさ 時は流れて全てを変えるだろう 子供は巣立ってゆき 俺とお前の二人に戻るだろう 初めの頃のように お前は相変わらず川へお洗濯に 俺は山へ芝刈りに お前大声で下手な歌を歌う 俺は切り株でヴァイオリン 大きな森の片隅で 綴る俺達の物語 小さな小さな伝説として 子供が語り継ぐだろう 俺達が居なくなっても 子供達よ胸を張って 俺達の墓を乗り越えて行け 新しい伝説のために | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 山本直純 | お前と一緒になったあとは 二人で大きな森へ行き 小さな小さな家を建てるのだ 丸太小屋に煙突つけて 森のシマリスやキツツキは 素敵な隣人になるだろうが 別に怖いわけじゃ無いが ヘビだけは苦手だからお前よろしく それからお前は川へお洗濯に 俺は山へ炭焼きに お前大声で下手な歌を歌う 俺は切り株でヴァイオリン 子供が出来たら勉強は 適当でよいから健康で 野兎追いかけ野菜を育てて 空と土とを愛するように 俺がブナの木やヒッコリーで 美味しい薫製作るから 別に怖いわけじゃ無いが ゴキブリは苦手なのでお前らよろしく 鹿肉の塩の加減覚えたなら 魚釣りを教えよう 明るく輝く瞳の子供達よ 爽やかで勇気があるように 地震 雷に 火事 嵐 力を合わせて乗り越えよう 誰かが病気になった時は 俺が担心で町の医者まで走る 花が咲いたなら野苺や キノコを採りに出かけよう 本当は怖いけれど森の熊だけは 俺に任せてみんなは逃げるように 月に誘われて 夜は丘に登り みんなで星を数える 雨の降る夜は窓辺にランプ灯し 静かに語り合うのさ 時は流れて全てを変えるだろう 子供は巣立ってゆき 俺とお前の二人に戻るだろう 初めの頃のように お前は相変わらず川へお洗濯に 俺は山へ芝刈りに お前大声で下手な歌を歌う 俺は切り株でヴァイオリン 大きな森の片隅で 綴る俺達の物語 小さな小さな伝説として 子供が語り継ぐだろう 俺達が居なくなっても 子供達よ胸を張って 俺達の墓を乗り越えて行け 新しい伝説のために |
あの人に似ている昔 哀しい恋をした その人を 護ってやれなかった その日 この胸は毀れた 鍵をかけ 窓さえ 塞いだのに なのに いつから この部屋に来た 気付かないうちに 君は… あの人に似ている 涼し気な横顔から 時折 淋し気な 眼差しまで あの人に似ている 明るく振る舞う処も 時折 のぞかせる 心の中まで 昔 切ない恋をした 約束を 守ってやれなかった その日 涙が聴こえた もう二度と 誰かを 愛せない なのに こうして 君とめぐり逢い 雪が そっと融けてゆく 今度は大丈夫 もしも許し合えたなら 必ず 抱きしめた 夢はほどかない 今度は大丈夫 二人許し合えたなら 必ず 抱きしめた 腕はほどかない あの人に似ている 涼し気な横顔から 時折 淋し気な 眼差しまで あの人に似ている 明るく振る舞う処も 時折 のぞかせる 心の中まで | さだまさし | さだまさし・中島みゆき | さだまさし・中島みゆき | 渡辺俊幸 | 昔 哀しい恋をした その人を 護ってやれなかった その日 この胸は毀れた 鍵をかけ 窓さえ 塞いだのに なのに いつから この部屋に来た 気付かないうちに 君は… あの人に似ている 涼し気な横顔から 時折 淋し気な 眼差しまで あの人に似ている 明るく振る舞う処も 時折 のぞかせる 心の中まで 昔 切ない恋をした 約束を 守ってやれなかった その日 涙が聴こえた もう二度と 誰かを 愛せない なのに こうして 君とめぐり逢い 雪が そっと融けてゆく 今度は大丈夫 もしも許し合えたなら 必ず 抱きしめた 夢はほどかない 今度は大丈夫 二人許し合えたなら 必ず 抱きしめた 腕はほどかない あの人に似ている 涼し気な横顔から 時折 淋し気な 眼差しまで あの人に似ている 明るく振る舞う処も 時折 のぞかせる 心の中まで |
夜想曲空に拡がる 銀河の涯てから はるかな風が吹いて来る夜は 子供の頃から 膝を抱えて 降り注ぐ愛の数をかぞえた 父よ母よ友よ 生命をありがとう ささやかな私に勇気をありがとう 小さな星で生まれそこで育ちそこを愛し そうしてあなたに めぐり逢った 存在の全てをかけて 愛しいあなたや あなたのまわりの 全てがしあわせでありますよう 愛しいあなたの 小さな生命を 護りゆくことが私の願い いつもどんな時も 遠く離れようと 時の流れも超えてずっと いつもずっと 春の花も鳥も 夏の風も月の光も みんなあなたの 味方でありますように 私が愛するように | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 亀山社中 | 空に拡がる 銀河の涯てから はるかな風が吹いて来る夜は 子供の頃から 膝を抱えて 降り注ぐ愛の数をかぞえた 父よ母よ友よ 生命をありがとう ささやかな私に勇気をありがとう 小さな星で生まれそこで育ちそこを愛し そうしてあなたに めぐり逢った 存在の全てをかけて 愛しいあなたや あなたのまわりの 全てがしあわせでありますよう 愛しいあなたの 小さな生命を 護りゆくことが私の願い いつもどんな時も 遠く離れようと 時の流れも超えてずっと いつもずっと 春の花も鳥も 夏の風も月の光も みんなあなたの 味方でありますように 私が愛するように |
記念樹少し大人びた午後の陽射しの中を わざと背中伸ばして 今あなたの腕の中から 歩きはじめたところ 信号が変わる人波が動きだす 足が震えて恥ずかしい ふと掌を陽にかざせば若葉が目に染みるわ ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度ただひとりのひとに とても愛してたたぶん生まれる前から あなたの事知ってた だから出会えただけでとても とてもしあわせだった 次に生まれてもあなたを愛せる 記憶なんてなくても あなたに出会っただけで必ずあなたに気づいてみせる ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度 ただひとりのひとに ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度 ただひとりのひとに | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 少し大人びた午後の陽射しの中を わざと背中伸ばして 今あなたの腕の中から 歩きはじめたところ 信号が変わる人波が動きだす 足が震えて恥ずかしい ふと掌を陽にかざせば若葉が目に染みるわ ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度ただひとりのひとに とても愛してたたぶん生まれる前から あなたの事知ってた だから出会えただけでとても とてもしあわせだった 次に生まれてもあなたを愛せる 記憶なんてなくても あなたに出会っただけで必ずあなたに気づいてみせる ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度 ただひとりのひとに ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度 ただひとりのひとに |
マグリットの石あいそ笑いで生きるより ののしりの中で死にたい そう吐き捨てて遠くを見てた まなざしがとても恋しい 生まれ乍らに与えられた ものなんてほんのわずかなもの 嘘で磨いた輝きよりも 真実のまま錆びた魂が欲しい お前の口癖だったそんな とがった言葉達が いまさら 熱く俺の胸を揺さぶる やっと時代がお前に追いついた あいそ笑いで生きるより ののしりの中で死にたい そう吐き捨てて遠くを見てた まなざしがとても恋しい 輝くのは一度だけでいい 砕け散る そのひとときだけで 売り渡してたまるか このプライド お前の声が今でも 聴こえるようだ マグリットの石は俺達の 時代を見すかして笑ってる お前はデ・ラ・ラ・マンチャの様に 風車に戦いを挑んでた 今初めて俺にあの時の お前の叫びが伝わる お前は夢を手にする為に 生命懸けで生き抜いたんだね 嘘で磨いた輝きよりも 真実のまま錆びた魂 売り渡してたまるか このプライド やっとお前が時代に伝わった | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 服部隆之 | あいそ笑いで生きるより ののしりの中で死にたい そう吐き捨てて遠くを見てた まなざしがとても恋しい 生まれ乍らに与えられた ものなんてほんのわずかなもの 嘘で磨いた輝きよりも 真実のまま錆びた魂が欲しい お前の口癖だったそんな とがった言葉達が いまさら 熱く俺の胸を揺さぶる やっと時代がお前に追いついた あいそ笑いで生きるより ののしりの中で死にたい そう吐き捨てて遠くを見てた まなざしがとても恋しい 輝くのは一度だけでいい 砕け散る そのひとときだけで 売り渡してたまるか このプライド お前の声が今でも 聴こえるようだ マグリットの石は俺達の 時代を見すかして笑ってる お前はデ・ラ・ラ・マンチャの様に 風車に戦いを挑んでた 今初めて俺にあの時の お前の叫びが伝わる お前は夢を手にする為に 生命懸けで生き抜いたんだね 嘘で磨いた輝きよりも 真実のまま錆びた魂 売り渡してたまるか このプライド やっとお前が時代に伝わった |
流星雨いつか君に会えたら告げたいことがある どんなときも 片時も 君のこと忘れずにいたと 悲しいときは悲しく切ないときは切なく いつもいつも ずっといつも 君に語りかけていたと 愛はひとときのまぼろしの呼び名でなく 永久にめぐり来る季節のようなもの 君に教えられたあの夜 空に降りしきった流星雨 ふたり 時を越えた あの一瞬 いつか君に会えたら 告げたいことがある どんなときも なにごとも あきらめずに生きてきたと 夏が過ぎれば秋の 風は必ず訪れ 冬が来れば 信じていい いつか必ず春は来る 愛はつかの間の浅い夢のなごりでなく 永久に寄せて返す水辺の波のよう 君に約束したあの夜空を埋め尽くした流星雨 今も 愛している 君に 逢いたい | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | いつか君に会えたら告げたいことがある どんなときも 片時も 君のこと忘れずにいたと 悲しいときは悲しく切ないときは切なく いつもいつも ずっといつも 君に語りかけていたと 愛はひとときのまぼろしの呼び名でなく 永久にめぐり来る季節のようなもの 君に教えられたあの夜 空に降りしきった流星雨 ふたり 時を越えた あの一瞬 いつか君に会えたら 告げたいことがある どんなときも なにごとも あきらめずに生きてきたと 夏が過ぎれば秋の 風は必ず訪れ 冬が来れば 信じていい いつか必ず春は来る 愛はつかの間の浅い夢のなごりでなく 永久に寄せて返す水辺の波のよう 君に約束したあの夜空を埋め尽くした流星雨 今も 愛している 君に 逢いたい |
息子へ ~父からの風~お前はいくつも 大切な事を 選べないで生まれて来た 時代も国も 場所も名前も あげくは親さえも 親がこうなので 顔も頭も 余り期待はしないがいい 血筋がああだから 才能の方も まずはあきらめろ 強く明るく優しくたくましく それが何より一番 それが何より 駄目な親に 恵まれたのだから よりによってここへ来たのだから それともお前は 全て承知の上で ここを選んでくれたのだろうか 落ち着きのない子だと 言われて育つだろう 俺がそうだった 受験も一度くらい 失敗するだろう 俺がそうだった きっと女には 結構もてるだろう 俺がそうだったかな 借金なんかも するかもしれない 俺も親父もそうだった 愛する人と別れる苦しみや 憎しみという切ない苦しみや 生きることは辛く恥ずかしいことと お前も少しずつ覚えてゆくだろう 生まれて来た以上 いつか消えてゆくのだ それも選んだのだよ 誰の真似でもなく お前はお前らしく お前の空を飛べ たったひとつの お前の生命 輝けばそれでいい どちらかを選ぶなら 傷つける人よりも 傷つく人に 騙す人よりも 騙される人に その方がずっといい 生きてゆくのは 楽しいぞ 辛いけど 辛い時こそ 胸を張れ 前を見ろ いつか愛する人が出来たなら お前の勇気で包み込んでやれ 喜びの種をまけ 幸せの花が咲く どこかに味方はいる お前はひとりじゃない 父は いつでも お前の味方だよ おたんじょう おめでとう | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | お前はいくつも 大切な事を 選べないで生まれて来た 時代も国も 場所も名前も あげくは親さえも 親がこうなので 顔も頭も 余り期待はしないがいい 血筋がああだから 才能の方も まずはあきらめろ 強く明るく優しくたくましく それが何より一番 それが何より 駄目な親に 恵まれたのだから よりによってここへ来たのだから それともお前は 全て承知の上で ここを選んでくれたのだろうか 落ち着きのない子だと 言われて育つだろう 俺がそうだった 受験も一度くらい 失敗するだろう 俺がそうだった きっと女には 結構もてるだろう 俺がそうだったかな 借金なんかも するかもしれない 俺も親父もそうだった 愛する人と別れる苦しみや 憎しみという切ない苦しみや 生きることは辛く恥ずかしいことと お前も少しずつ覚えてゆくだろう 生まれて来た以上 いつか消えてゆくのだ それも選んだのだよ 誰の真似でもなく お前はお前らしく お前の空を飛べ たったひとつの お前の生命 輝けばそれでいい どちらかを選ぶなら 傷つける人よりも 傷つく人に 騙す人よりも 騙される人に その方がずっといい 生きてゆくのは 楽しいぞ 辛いけど 辛い時こそ 胸を張れ 前を見ろ いつか愛する人が出来たなら お前の勇気で包み込んでやれ 喜びの種をまけ 幸せの花が咲く どこかに味方はいる お前はひとりじゃない 父は いつでも お前の味方だよ おたんじょう おめでとう |
邂逅父が私を許さなかったのか 私が父を拒んでしまったのか 彼はついに孫の顔も見ずに 三年前に世を去った 今となれば果たして人の世に 生命を懸けていさかい合う程の 憎しみなどあろうはずもないと 今更に気付く愚かしさ 形見といえば古くさい 写真機が一台あるばかり 無趣味の人のなぐさみに 何を写していたのやら 無骨な指で不器用に シャッターを切ったのだろうか ふと気付けば撮りかけの フィルムが入ったままだった 父のフィルムの残り半分を 私が引き継ぐことにした 少し悩んでやはり最初には こっそりと母を撮った それから彼の孫の姿を撮り 最后に母が私達を撮り 出来上がったそのフィルムが 今 私の前にある 父は最初に庭を撮っており 次に道端の花を撮り そして最后は多分こっそりと 母の姿を写してた ネガフィルムに隣り合わせて 二人の写した母がいる 初めて父とめぐり逢った 涙が止まらなかった 涙が止まらなかった | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 石川鷹彦 | 父が私を許さなかったのか 私が父を拒んでしまったのか 彼はついに孫の顔も見ずに 三年前に世を去った 今となれば果たして人の世に 生命を懸けていさかい合う程の 憎しみなどあろうはずもないと 今更に気付く愚かしさ 形見といえば古くさい 写真機が一台あるばかり 無趣味の人のなぐさみに 何を写していたのやら 無骨な指で不器用に シャッターを切ったのだろうか ふと気付けば撮りかけの フィルムが入ったままだった 父のフィルムの残り半分を 私が引き継ぐことにした 少し悩んでやはり最初には こっそりと母を撮った それから彼の孫の姿を撮り 最后に母が私達を撮り 出来上がったそのフィルムが 今 私の前にある 父は最初に庭を撮っており 次に道端の花を撮り そして最后は多分こっそりと 母の姿を写してた ネガフィルムに隣り合わせて 二人の写した母がいる 初めて父とめぐり逢った 涙が止まらなかった 涙が止まらなかった |
椎の実のママへ漢口の春は 大使館の柳の青 それから池の降る その花の白 甘露園のコール・コーヒー越しに うちあけられた愛 それが春 漢口の秋は 焼き栗のはじける香り 読み終えた文庫本で うけとめた愛 かぞえの二十二で嫁いでそのまま 終戦を迎え だから秋 天津からひきあげたあと七年たって彼女にとって初めての そして最後の子供を産んだ 夫は優しくて働き者だったから 誰もが彼女を幸福とよんだし 確かに幸福なはずだった いくつかの春は 知らず知らず人を変え 淡い思い上がりが その心を変え 煙草とコルトレーンの中で二度目の恋をみつけて それも春 ひとつ屋根の下で やがて別の愛 それぞれが違う 愛を過ごして 一人息子だけが取り残される形で 終わるも愛 つまり秋 みんなの謗(そし)りの中で 彼女は故里の長崎へ帰り 小さな喫茶店をはじめた 「椎の実」のママを慕って沢山の若者達が集まって 「椎の実」はいつでも 煙草とコルトレーンで一杯だった 僕と同い年の一人息子は おきまりの様に ビーチボーイズを聴き乍ら一度ぐれたが 自分の足で歩き出す迄に随分迷ったけれど やがて歩き出した 彼は父親を愛するのと同じ位に 母親を愛していたし 僕はそんな彼が大好きだった 長崎の春は黄砂と凧(はた)上げ 一人息子は母と暮らすと決めた 小さな店のカウンターに二人で 立てたらいいねと そんな春 彼がもうひとつの 愛を手にした頃 母は突然に病いをみつけた 癒るはずのない病名を知らされて 立ちつくしたのは それも春 まさか彼が母より先に まさか逝っちまうなんて 誰も思わなかった だって恋人と海に出かけて オールを流されて 飛び込んだまま だって昨日まで 元気だったんだもの 母は嘆き悲しみ出来るなら私とひきかえにと 今までを悔やんだ ねェ早かったよ ねェ早過ぎたよ 僕は彼の為に 唄を作った…… ジャズとクラシック以外は耳を貸さなかった彼女が 僕の唄を愛する様になったのはこの頃だった 自分の残り時間のすべてをかけて 息子の為に祈り それと同じ位に 僕を 僕の唄を愛した 三度目の手術の後は 彼女の生き甲斐だった お店にも立てなくなってしまい それでも生きようとしたのは この時初めてひとつになった 彼女の兄弟達の心と 死んだ息子の為だったと思う 思い起こせば 誰も彼も皆 本当はとても愛し合っていた わずかなすれ違いが物語を 変えてしまうなんて それも愛 椎の実のママが 死んだ晩に みんな同じ色の涙を流した 結局愛されて死んでいった彼女は 幸福だったと 思っていいかい ねェ愛されて死んでいったあなたは 幸福だったよね そうだよね さよなら 椎の実のママ さよなら 僕のおばさん | さだまさし | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 漢口の春は 大使館の柳の青 それから池の降る その花の白 甘露園のコール・コーヒー越しに うちあけられた愛 それが春 漢口の秋は 焼き栗のはじける香り 読み終えた文庫本で うけとめた愛 かぞえの二十二で嫁いでそのまま 終戦を迎え だから秋 天津からひきあげたあと七年たって彼女にとって初めての そして最後の子供を産んだ 夫は優しくて働き者だったから 誰もが彼女を幸福とよんだし 確かに幸福なはずだった いくつかの春は 知らず知らず人を変え 淡い思い上がりが その心を変え 煙草とコルトレーンの中で二度目の恋をみつけて それも春 ひとつ屋根の下で やがて別の愛 それぞれが違う 愛を過ごして 一人息子だけが取り残される形で 終わるも愛 つまり秋 みんなの謗(そし)りの中で 彼女は故里の長崎へ帰り 小さな喫茶店をはじめた 「椎の実」のママを慕って沢山の若者達が集まって 「椎の実」はいつでも 煙草とコルトレーンで一杯だった 僕と同い年の一人息子は おきまりの様に ビーチボーイズを聴き乍ら一度ぐれたが 自分の足で歩き出す迄に随分迷ったけれど やがて歩き出した 彼は父親を愛するのと同じ位に 母親を愛していたし 僕はそんな彼が大好きだった 長崎の春は黄砂と凧(はた)上げ 一人息子は母と暮らすと決めた 小さな店のカウンターに二人で 立てたらいいねと そんな春 彼がもうひとつの 愛を手にした頃 母は突然に病いをみつけた 癒るはずのない病名を知らされて 立ちつくしたのは それも春 まさか彼が母より先に まさか逝っちまうなんて 誰も思わなかった だって恋人と海に出かけて オールを流されて 飛び込んだまま だって昨日まで 元気だったんだもの 母は嘆き悲しみ出来るなら私とひきかえにと 今までを悔やんだ ねェ早かったよ ねェ早過ぎたよ 僕は彼の為に 唄を作った…… ジャズとクラシック以外は耳を貸さなかった彼女が 僕の唄を愛する様になったのはこの頃だった 自分の残り時間のすべてをかけて 息子の為に祈り それと同じ位に 僕を 僕の唄を愛した 三度目の手術の後は 彼女の生き甲斐だった お店にも立てなくなってしまい それでも生きようとしたのは この時初めてひとつになった 彼女の兄弟達の心と 死んだ息子の為だったと思う 思い起こせば 誰も彼も皆 本当はとても愛し合っていた わずかなすれ違いが物語を 変えてしまうなんて それも愛 椎の実のママが 死んだ晩に みんな同じ色の涙を流した 結局愛されて死んでいった彼女は 幸福だったと 思っていいかい ねェ愛されて死んでいったあなたは 幸福だったよね そうだよね さよなら 椎の実のママ さよなら 僕のおばさん |
MOTTAINAI豊かな時代に生まれて来たから 食べられるものが沢山あって 食べ残しても胸が痛まなくなっちゃったよ MOTTAINAI 例えば壊れた物なんかでも 修理するより買う方がずっと安い まだ使えるのに捨てる物ばかりなんて MOTTAINAI 自由な時代に生まれて来たから どんな風に生きても勝手だって 働けるのに働かないなんて MOTTAINAI ちょっと勇気だそう 自分さえ良ければいいってのは 自由ではなくって利己主義なんだよと 誰も教えてくれなかったなんて MOTTAINAI 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない 親が命懸けで生んでくれて それなりに必死になって育ててくれて なのに自分だけで育った気になるなんて MOTTAINAI 転んだら怪我を心配し 離れれば健康を心配し いつも子供の人生を思ってるのに気づかないのは MOTTAINAI 愛してもらうことを願うならば 愛することから始めたらいい 本当は愛に囲まれてるのに気づくだろう MOTTAINAI 愛されてるんだよ 誰もが自分本位だからって 心を閉ざしてしまったらきっと 誰かが気遣ってくれてもそれに気づかないよ MOTTAINAI 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない 平和な時代に生まれて来たから 平和がどれ程素晴らしいかに 気づかないからありがとうを忘れたね MOTTAINAI 生命を大切に 誰かの犠牲の上の今の平和が どれ程尊いかどれ程大切か 誰も教えなかったねごめんね MOTTAINAI ごめんねごめんね 愛に溢れた時代なんだよ 本当は今世界に愛は溢れているんだよ 受け止める心が枯れているだけなんだよ MOTTAINAI 君を愛してる こんなに豊かで平和な時代に 生まれて来たというのに こんなに豊かで平和な時代に生きているのに MOTTAINAI いつかは届く 必ず届く この愛 この苦しみ この痛み やがてしあわせ 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない いつかは届く 必ず届く この愛 この苦しみ この痛み やがてしあわせ 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 石川鷹彦 | 豊かな時代に生まれて来たから 食べられるものが沢山あって 食べ残しても胸が痛まなくなっちゃったよ MOTTAINAI 例えば壊れた物なんかでも 修理するより買う方がずっと安い まだ使えるのに捨てる物ばかりなんて MOTTAINAI 自由な時代に生まれて来たから どんな風に生きても勝手だって 働けるのに働かないなんて MOTTAINAI ちょっと勇気だそう 自分さえ良ければいいってのは 自由ではなくって利己主義なんだよと 誰も教えてくれなかったなんて MOTTAINAI 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない 親が命懸けで生んでくれて それなりに必死になって育ててくれて なのに自分だけで育った気になるなんて MOTTAINAI 転んだら怪我を心配し 離れれば健康を心配し いつも子供の人生を思ってるのに気づかないのは MOTTAINAI 愛してもらうことを願うならば 愛することから始めたらいい 本当は愛に囲まれてるのに気づくだろう MOTTAINAI 愛されてるんだよ 誰もが自分本位だからって 心を閉ざしてしまったらきっと 誰かが気遣ってくれてもそれに気づかないよ MOTTAINAI 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない 平和な時代に生まれて来たから 平和がどれ程素晴らしいかに 気づかないからありがとうを忘れたね MOTTAINAI 生命を大切に 誰かの犠牲の上の今の平和が どれ程尊いかどれ程大切か 誰も教えなかったねごめんね MOTTAINAI ごめんねごめんね 愛に溢れた時代なんだよ 本当は今世界に愛は溢れているんだよ 受け止める心が枯れているだけなんだよ MOTTAINAI 君を愛してる こんなに豊かで平和な時代に 生まれて来たというのに こんなに豊かで平和な時代に生きているのに MOTTAINAI いつかは届く 必ず届く この愛 この苦しみ この痛み やがてしあわせ 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない いつかは届く 必ず届く この愛 この苦しみ この痛み やがてしあわせ 心が痛い 冥利が悪い もったいない もったいない もったいない もったいない |
ありがとう小さな物語を 愛しく抱きしめて 君は美しい故郷で 生きてる それはささやかな 祈りにも似ている 川の清らかな 流れにも似ている 多くを望みもせず 望みを捨てもせず めぐり来る明日を 穏やかに見ている それは健やかな 子供にも似ている いつもきらめいた 瞳には青空 ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 それを平和と呼んでいいなら 君を守ってあげたい さざめく鳥の声を 窓辺に散りばめて 朝日のびやかに 枕辺に日だまり 君のやわらかな 一日は始まる 辛いことは全て 夜の闇に 埋めて 優しさを誇りもせず 優しさに流されもせず めぐり来る季節は いつも君の友達 海は海の色に 山は山の色に 君は君の色に 床しき 故郷 ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 君がそれを幸せというなら 永遠に守ってあげたい ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 それを平和と呼んでいいなら 君を守ってあげたい | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 小さな物語を 愛しく抱きしめて 君は美しい故郷で 生きてる それはささやかな 祈りにも似ている 川の清らかな 流れにも似ている 多くを望みもせず 望みを捨てもせず めぐり来る明日を 穏やかに見ている それは健やかな 子供にも似ている いつもきらめいた 瞳には青空 ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 それを平和と呼んでいいなら 君を守ってあげたい さざめく鳥の声を 窓辺に散りばめて 朝日のびやかに 枕辺に日だまり 君のやわらかな 一日は始まる 辛いことは全て 夜の闇に 埋めて 優しさを誇りもせず 優しさに流されもせず めぐり来る季節は いつも君の友達 海は海の色に 山は山の色に 君は君の色に 床しき 故郷 ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 君がそれを幸せというなら 永遠に守ってあげたい ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 それを平和と呼んでいいなら 君を守ってあげたい |
みるくは風になったなだらかな丘を 夕陽がおりてくるよ 二人の影が 長く長く伸びていた 綿毛達が染まり乍ら すり抜けてく 光の中で 時間が輝いてた OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU ビラカンサスとミルクが 好きだった君を 友達はみんな みるくと呼んでいたね 僕等は誰かのコンサートで 知り合って またたくうちに 互いの心に住んだ 例えば僕への 愛し方にしても それから仲間と 遊ぶ術にしても 思えば 何かを急ぐ旅の様だった みるく キラキラと風の様に笑うばかりの みるく 少しだけ移り気な 処もあったが おしゃべり好きの 陽気な娘だったよ 本気で神様を信じていた みるく なのに突然 君が選ばれてしまった OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU 車だけは気をつけなって 言ったじゃない 雨の日は特に気をつけろって あれ程 5分だけでも早く 僕に会いたくて そのまま風になってしまった みるく 例えば僕への 愛し方にしても それから仲間と 遊ぶ術にしても 思えば 何かを急ぐ旅の様だった みるく キラキラと風の様に笑うばかりの みるく 本当の恋さえ 知らずに逝ってしまった 話したい事は 山程あったのに OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU キラキラと風の様に笑うばかりの みるく | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 服部克久 | なだらかな丘を 夕陽がおりてくるよ 二人の影が 長く長く伸びていた 綿毛達が染まり乍ら すり抜けてく 光の中で 時間が輝いてた OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU ビラカンサスとミルクが 好きだった君を 友達はみんな みるくと呼んでいたね 僕等は誰かのコンサートで 知り合って またたくうちに 互いの心に住んだ 例えば僕への 愛し方にしても それから仲間と 遊ぶ術にしても 思えば 何かを急ぐ旅の様だった みるく キラキラと風の様に笑うばかりの みるく 少しだけ移り気な 処もあったが おしゃべり好きの 陽気な娘だったよ 本気で神様を信じていた みるく なのに突然 君が選ばれてしまった OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU 車だけは気をつけなって 言ったじゃない 雨の日は特に気をつけろって あれ程 5分だけでも早く 僕に会いたくて そのまま風になってしまった みるく 例えば僕への 愛し方にしても それから仲間と 遊ぶ術にしても 思えば 何かを急ぐ旅の様だった みるく キラキラと風の様に笑うばかりの みるく 本当の恋さえ 知らずに逝ってしまった 話したい事は 山程あったのに OH みるく I MISS YOU OH みるく I MISS YOU キラキラと風の様に笑うばかりの みるく |
虹の木空港の長い回廊を 君の肩さえ抱けずに 途切れ途切れの言葉で 時はゆく 28番ゲート 折りから風に吹かれて散る 虹の木の花びらが まるで遠くで雨の降る如く キラキラと光ってた 「逢わなければ」と僕が 何気なく独白けば 「逢えたから」と君は 小さな声でさえ切り乍ら あふれる涙拭いもせずに それでも眩しそうに笑った そしてお互いが想い出とすれ違うのを みつめあっている 足早に去る僕の背中に君の声「ALOHA MAHALO」 ふり返ればまだ君はそこに居て ちぎれる程 手を振る タべタンタロスの丘でみつめた ホノルル・シティ・ライツそれから 君の髪に咲いたプルメリア 風に揺れる「月下美人草」 そしてミシェルの窓辺に寄り添い 波打際のガス燈みつめ ピアノに乗せて君は歌う様に 僕にさよならと言った 思えば君からは 奪うことばかりで 与えるひとつもない片肺飛行の夢だった だから静かに氷がとけてゆく様に おだやかに疲れたのは君 為す術もなく一輪の花が枯れてゆくのを 見送るのは僕 フリーウェイでふと空を仰げば 君を乗せた飛行機が 丁度真珠湾の蒼い空を ゆっくり横切る処 | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 空港の長い回廊を 君の肩さえ抱けずに 途切れ途切れの言葉で 時はゆく 28番ゲート 折りから風に吹かれて散る 虹の木の花びらが まるで遠くで雨の降る如く キラキラと光ってた 「逢わなければ」と僕が 何気なく独白けば 「逢えたから」と君は 小さな声でさえ切り乍ら あふれる涙拭いもせずに それでも眩しそうに笑った そしてお互いが想い出とすれ違うのを みつめあっている 足早に去る僕の背中に君の声「ALOHA MAHALO」 ふり返ればまだ君はそこに居て ちぎれる程 手を振る タべタンタロスの丘でみつめた ホノルル・シティ・ライツそれから 君の髪に咲いたプルメリア 風に揺れる「月下美人草」 そしてミシェルの窓辺に寄り添い 波打際のガス燈みつめ ピアノに乗せて君は歌う様に 僕にさよならと言った 思えば君からは 奪うことばかりで 与えるひとつもない片肺飛行の夢だった だから静かに氷がとけてゆく様に おだやかに疲れたのは君 為す術もなく一輪の花が枯れてゆくのを 見送るのは僕 フリーウェイでふと空を仰げば 君を乗せた飛行機が 丁度真珠湾の蒼い空を ゆっくり横切る処 |
一杯のコーヒーから一杯のコーヒーから 夢の花咲くこともある 街のテラスの夕暮に 二人の胸の灯し火が チラリホラリと つきました 一杯のコーヒーから モカの姫君 ジャバ娘 唄は南のセレナーデ 貴女と二人 ほがらかに 肩を並べて 唄いましょう 一杯のコーヒーから 夢はほのかに 香ります 赤い模様の アラベスク あそこの窓の カーテンが ゆらりゆらりと ゆれてます 一杯のコーヒーから 小鳥さえずる 春も来る 今宵二人の ほろにがさ 角砂糖二つ入れましょうか 月の出ぬ間に 冷えぬ間に | さだまさし | 藤浦洸 | 服部良一 | 服部隆之 | 一杯のコーヒーから 夢の花咲くこともある 街のテラスの夕暮に 二人の胸の灯し火が チラリホラリと つきました 一杯のコーヒーから モカの姫君 ジャバ娘 唄は南のセレナーデ 貴女と二人 ほがらかに 肩を並べて 唄いましょう 一杯のコーヒーから 夢はほのかに 香ります 赤い模様の アラベスク あそこの窓の カーテンが ゆらりゆらりと ゆれてます 一杯のコーヒーから 小鳥さえずる 春も来る 今宵二人の ほろにがさ 角砂糖二つ入れましょうか 月の出ぬ間に 冷えぬ間に |
十六夜火をおこせ 木をくべろ 今宵は十六夜 初恋を偲びながら いざ酔い 酒を注げ 夜空ふんわり雲が往く 火の粉が舞い上がる あれは土星か 木星か さて螢か幻か 我等どの道 ひとり旅 風も哀れの 風媒花 ここをせんどの盛り上がり 旅は道連れ世は情 友よ 友よ 頼りなき友よ ずぼんが焦げておるぞ ふと黙るその一瞬を 虫の音が埋めてゆく 照れ乍ら恋を語る おまえが愛しくなる 時はゆく時はゆく 土足で胸こじあけて 負けるもんか 負けるもんかと 何故か昂ぶる心 我等どの道 風まかせ 子供の顔で生きている 宝の地図の切れ端を 信じて 生命 無駄に はしゃぐ 友よ 友よ 情無き友よ 酒をこちらにも廻せ 我等どの道 ひとり旅 風も哀れの 風媒花 上を下への大騒ぎ 一里踏み出しゃ旅の空 友よ 友よ ふがいなき友よ 寝るにはまだ早いぞ | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 火をおこせ 木をくべろ 今宵は十六夜 初恋を偲びながら いざ酔い 酒を注げ 夜空ふんわり雲が往く 火の粉が舞い上がる あれは土星か 木星か さて螢か幻か 我等どの道 ひとり旅 風も哀れの 風媒花 ここをせんどの盛り上がり 旅は道連れ世は情 友よ 友よ 頼りなき友よ ずぼんが焦げておるぞ ふと黙るその一瞬を 虫の音が埋めてゆく 照れ乍ら恋を語る おまえが愛しくなる 時はゆく時はゆく 土足で胸こじあけて 負けるもんか 負けるもんかと 何故か昂ぶる心 我等どの道 風まかせ 子供の顔で生きている 宝の地図の切れ端を 信じて 生命 無駄に はしゃぐ 友よ 友よ 情無き友よ 酒をこちらにも廻せ 我等どの道 ひとり旅 風も哀れの 風媒花 上を下への大騒ぎ 一里踏み出しゃ旅の空 友よ 友よ ふがいなき友よ 寝るにはまだ早いぞ |
私は犬に叱られた犬に叱られた夢を見た 君ら人間は少し思い上がっているんじゃないかって 何の役にも立たぬ死に様を犬死になんて 軽々しく言うんじゃないと本気で怒ってた 犬に叱られた夢を見た 君ら人間は少しのぼせ上がっているんじゃないかって 散々人に迷惑かけて死ぬことを これからは人死にと呼ぶことにするがいいって 飼い犬に手をかまれるなどと平気で言うけど 飼い主に殺される犬の方が多いくらいだ 言っておくが別に猿とは仲も悪くないし 負けて遠吠えするのは君らじゃないかって もっともだ もっともだ 犬に叱られた夢を見た 君らの前頭葉が発達した訳は 犬が臭いの部分を受け持ってやったからだ 君らに知恵を持たせてやった感謝を忘れてるって 犬に叱られた夢を見た 花咲か爺から桃太郎まで面倒見たのに 猫と違って泥棒もせず恨んで化けもせず 救助や介助やおまわりさんまで務めてきたのに 第一 人も食わぬ夫婦喧嘩やなんかを 犬が食わぬのは当たり前のことだろう それより犬も歩けば棒に当たると言うけど それの何処が幸せなのか説明してみろって もっともだ もっともだ 犬に叱られた夢を見た 犬死になんて軽く言うなと叱られた もっともだ もっともだ | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 犬に叱られた夢を見た 君ら人間は少し思い上がっているんじゃないかって 何の役にも立たぬ死に様を犬死になんて 軽々しく言うんじゃないと本気で怒ってた 犬に叱られた夢を見た 君ら人間は少しのぼせ上がっているんじゃないかって 散々人に迷惑かけて死ぬことを これからは人死にと呼ぶことにするがいいって 飼い犬に手をかまれるなどと平気で言うけど 飼い主に殺される犬の方が多いくらいだ 言っておくが別に猿とは仲も悪くないし 負けて遠吠えするのは君らじゃないかって もっともだ もっともだ 犬に叱られた夢を見た 君らの前頭葉が発達した訳は 犬が臭いの部分を受け持ってやったからだ 君らに知恵を持たせてやった感謝を忘れてるって 犬に叱られた夢を見た 花咲か爺から桃太郎まで面倒見たのに 猫と違って泥棒もせず恨んで化けもせず 救助や介助やおまわりさんまで務めてきたのに 第一 人も食わぬ夫婦喧嘩やなんかを 犬が食わぬのは当たり前のことだろう それより犬も歩けば棒に当たると言うけど それの何処が幸せなのか説明してみろって もっともだ もっともだ 犬に叱られた夢を見た 犬死になんて軽く言うなと叱られた もっともだ もっともだ |
立ち止まった素描画別れたんだってね彼とまるであっけなく 僕との時の様に君から云い出して 一寸買物に出かける様な調子で ふらりと部屋を出て来たに決まってる いい加減に『幸せ』の奴と 妥協してみたらどうなんだ 忘れちゃいけないもし君が 地図にない町を捜したきゃ 初めに地図が必要だって事 君と僕で前に一度 身に浸みたはずなのに君は スケッチ・ブックに素描画だけ済ませたら 色付けの前に投げ出すくり返し 確かにこの世はとても虚しい事だらけ だからといって投げていいものだろうか 僕も偉そうに云えた義理じゃないけれど 優しいくせに悪ぶるのはお止し 走り疲れたらお歩き 歩き疲れたらお休み やがて休み疲れたなら どうせまた走りたくなるさ ファッションだけでは語り尽くせない 君も僕もひとつふたつ それなりの夢がある 多分 人生って奴はかなしいよね でもごらん よく見りゃまんざら捨てたもんじゃない | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 別れたんだってね彼とまるであっけなく 僕との時の様に君から云い出して 一寸買物に出かける様な調子で ふらりと部屋を出て来たに決まってる いい加減に『幸せ』の奴と 妥協してみたらどうなんだ 忘れちゃいけないもし君が 地図にない町を捜したきゃ 初めに地図が必要だって事 君と僕で前に一度 身に浸みたはずなのに君は スケッチ・ブックに素描画だけ済ませたら 色付けの前に投げ出すくり返し 確かにこの世はとても虚しい事だらけ だからといって投げていいものだろうか 僕も偉そうに云えた義理じゃないけれど 優しいくせに悪ぶるのはお止し 走り疲れたらお歩き 歩き疲れたらお休み やがて休み疲れたなら どうせまた走りたくなるさ ファッションだけでは語り尽くせない 君も僕もひとつふたつ それなりの夢がある 多分 人生って奴はかなしいよね でもごらん よく見りゃまんざら捨てたもんじゃない |
荒城の月春高楼の 花の宴 めぐる盃 かげさして 千代の松ヶ枝わけ出でし むかしの光 いまいずこ 秋陣営の 霜の色 鳴きゆく雁の 数見せて 植うる剣に 照りそいし むかしの光 いまいずこ いま荒城の 夜半の月 かわらぬ光 誰がためぞ 垣に残るは ただかずら 松にうたうは ただ嵐 天上影は 変らねど 栄枯は移る 世のすがた 写さんとてか 今もなお ああ荒城の 夜半の月 | さだまさし | 土井晩翠 | 滝廉太郎 | 渡辺俊幸 | 春高楼の 花の宴 めぐる盃 かげさして 千代の松ヶ枝わけ出でし むかしの光 いまいずこ 秋陣営の 霜の色 鳴きゆく雁の 数見せて 植うる剣に 照りそいし むかしの光 いまいずこ いま荒城の 夜半の月 かわらぬ光 誰がためぞ 垣に残るは ただかずら 松にうたうは ただ嵐 天上影は 変らねど 栄枯は移る 世のすがた 写さんとてか 今もなお ああ荒城の 夜半の月 |
月蝕あなたを奪い去る 舟が行く 二度と帰らない 舟が逝く 微かな夜風に 神々の 送り囃子か 速神楽 遙かな山際の雲間には 稲妻かまさか流星か 今宵群れなす人々と あなたを送る 舟を出す 出会えば別れ行く運命にしても 余りに短きは この生命 心重ねた一瞬の時の重さを 「愛」と呼ぶのか ああ 暗闇散りばめた 舟を曳く 涙隠して 舟を押す 花火にまぎれて名を呼べば 思い出すのは 笑顔ばかり 振り仰げば夜空には赤い月 今宵月蝕の月明かり 翳れば満ちてゆく理も わたしの胸は ああ 出会えば別れ行く運命にしても 余りに短きは この生命 心重ねた一瞬の時の重さを 「愛」と呼ぶのか あなたを奪い去る 舟が行く 二度と帰らない 舟が逝く 微かな夜風に 神々を 呼ぶ声遙か 夢祭 | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | あなたを奪い去る 舟が行く 二度と帰らない 舟が逝く 微かな夜風に 神々の 送り囃子か 速神楽 遙かな山際の雲間には 稲妻かまさか流星か 今宵群れなす人々と あなたを送る 舟を出す 出会えば別れ行く運命にしても 余りに短きは この生命 心重ねた一瞬の時の重さを 「愛」と呼ぶのか ああ 暗闇散りばめた 舟を曳く 涙隠して 舟を押す 花火にまぎれて名を呼べば 思い出すのは 笑顔ばかり 振り仰げば夜空には赤い月 今宵月蝕の月明かり 翳れば満ちてゆく理も わたしの胸は ああ 出会えば別れ行く運命にしても 余りに短きは この生命 心重ねた一瞬の時の重さを 「愛」と呼ぶのか あなたを奪い去る 舟が行く 二度と帰らない 舟が逝く 微かな夜風に 神々を 呼ぶ声遙か 夢祭 |
檸檬(アルバムVer.)或の日湯島聖堂の白い石の階段に腰かけて 君は陽溜まりの中へ盗んだ檸檬細い手でかざす それを暫くみつめた後で きれいねと云った後で齧る 指のすきまから蒼い空に 金糸雀色の風が舞う 喰べかけの檸檬聖橋から放る 快速電車の赤い色がそれとすれ違う 川面に波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 捨て去る時には こうして出来るだけ 遠くへ投げ上げるものよ 君はスクランブル交差点斜めに渡り 乍ら不意に涙ぐんで まるでこの町は青春達の姥捨山みたいだという ねェほらそこにもここにも かつて使い棄てられた愛が落ちてる 時の流れという名の鳩が舞い下りて それをついばんでいる 喰べかけの夢を聖橋 から放る 各駅停車の檸檬色がそれをかみくだく 二人の波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 消え去る時には こうして出来るだけ 静かに堕ちてゆくものよ | さだまさし | さだまさし | さだまさし | | 或の日湯島聖堂の白い石の階段に腰かけて 君は陽溜まりの中へ盗んだ檸檬細い手でかざす それを暫くみつめた後で きれいねと云った後で齧る 指のすきまから蒼い空に 金糸雀色の風が舞う 喰べかけの檸檬聖橋から放る 快速電車の赤い色がそれとすれ違う 川面に波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 捨て去る時には こうして出来るだけ 遠くへ投げ上げるものよ 君はスクランブル交差点斜めに渡り 乍ら不意に涙ぐんで まるでこの町は青春達の姥捨山みたいだという ねェほらそこにもここにも かつて使い棄てられた愛が落ちてる 時の流れという名の鳩が舞い下りて それをついばんでいる 喰べかけの夢を聖橋 から放る 各駅停車の檸檬色がそれをかみくだく 二人の波紋の拡がり数えたあと 小さな溜息混じりに振り返り 消え去る時には こうして出来るだけ 静かに堕ちてゆくものよ |
かすてぃら昭和の頃ふるさとを離れ 随分未来まで来たもんだ 手に入れたものと失ったものと 一体どちらが多いんだろう いつの間にか得体の知れない 生き物に変身しちまったようで 捨ててはいけないものと 捨てなきゃいけないものの 境目がぼやけちまった 母がふと送ってくれた 五三焼のかすてぃら 青空にかざしてみたら 涙こぼれて味がわからなかった 子供の頃天まで届いた 東京タワーが小さく見えた 僕は大きくなったのか それとも小さくなったのか ライトアップが目に染みる 押上までこっそり出掛けて スカイツリーを見上げた時に 嬉しい気持ちと切ない気持ちが混ざり合って 「東京」って小さく呟いた 父が大好きだった かすてぃら一切れ ふるさとに透かしてみたら 涙こぼれて少し塩っぽかったな 母がふと送ってくれた 五三焼のかすてぃら いつの間にか遠い未来に 僕は辿り着いてしまったようだ | さだまさし | さだまさし | さだまさし | 渡辺俊幸 | 昭和の頃ふるさとを離れ 随分未来まで来たもんだ 手に入れたものと失ったものと 一体どちらが多いんだろう いつの間にか得体の知れない 生き物に変身しちまったようで 捨ててはいけないものと 捨てなきゃいけないものの 境目がぼやけちまった 母がふと送ってくれた 五三焼のかすてぃら 青空にかざしてみたら 涙こぼれて味がわからなかった 子供の頃天まで届いた 東京タワーが小さく見えた 僕は大きくなったのか それとも小さくなったのか ライトアップが目に染みる 押上までこっそり出掛けて スカイツリーを見上げた時に 嬉しい気持ちと切ない気持ちが混ざり合って 「東京」って小さく呟いた 父が大好きだった かすてぃら一切れ ふるさとに透かしてみたら 涙こぼれて少し塩っぽかったな 母がふと送ってくれた 五三焼のかすてぃら いつの間にか遠い未来に 僕は辿り着いてしまったようだ |
桜月夜桜月夜の二年坂 薄紅色の風の中 祇園あたりははなやいで 酔人達の歌の中 藍の浴衣の君の手を ひいて人混みさけながら 枝垂れ桜を抱くように 月に隠れて君を抱く 見えるものより見えないものを 求めつづけた二人なら 明日もなければ過去もない 今宵限りがふさわしい 世に永遠のないように 儚き夢は風の中 花見小路のきらめきも いにしえ人の歌の中 紅い花緒の塗り下駄の 音も消される東山 せめて一夜の恋にだけ 溺れていたい春の夜 見えるものより見えないものを 求めつづけた二人なら 明日もなければ過去もない 今宵限りがふさわしい 咲け爛漫の桜花 月の光をかくすほど 散れ爛漫の桜花 月の光に溶けるほど 咲け爛漫の桜花 月の光をかくすほど 散れ爛漫の桜花 月の光に溶けるほど | さだまさし | 谷村新司 | さだまさし | 渡辺俊幸 | 桜月夜の二年坂 薄紅色の風の中 祇園あたりははなやいで 酔人達の歌の中 藍の浴衣の君の手を ひいて人混みさけながら 枝垂れ桜を抱くように 月に隠れて君を抱く 見えるものより見えないものを 求めつづけた二人なら 明日もなければ過去もない 今宵限りがふさわしい 世に永遠のないように 儚き夢は風の中 花見小路のきらめきも いにしえ人の歌の中 紅い花緒の塗り下駄の 音も消される東山 せめて一夜の恋にだけ 溺れていたい春の夜 見えるものより見えないものを 求めつづけた二人なら 明日もなければ過去もない 今宵限りがふさわしい 咲け爛漫の桜花 月の光をかくすほど 散れ爛漫の桜花 月の光に溶けるほど 咲け爛漫の桜花 月の光をかくすほど 散れ爛漫の桜花 月の光に溶けるほど |