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【ライヴレポート】 『No Big Deal NIGHT vol.3』 2019年12月23日 at TSUTAYA O-Crest

2019年12月23日@TSUTAYA O-Crest

撮影:かい(@akaikai_69)/取材:山口智男

2019.12.31

No Big Deal Recordsの所属バンドによるライヴイベント『No Big Deal NIGHT vol.3』が12月23日、渋谷TSUTAYA O-Crestで開催された。毎回、会場と出演者の顔ぶれを変え、観客を楽しませるこのイベント。出演順にSHIFT_CONTROL、Plot Scraps、Wienners、THE PINBALLSという4組がそれぞれ30分ずつ熱演を繰り広げた今回は、若手2組vsベテラン2組という裏テーマに加え、各バンドが他のバンドからゲストを迎えるコラボも実現。見どころの多いものとなった。その模様をレポートする。

出演:THE PINBALLS、Wienners、Plot Scraps、SHIFT_CONTROL、DJオガリュウ(from 04 Limited Sazabys)、だいじろー(JYOCHO)、平部雅洋(reGretGirl)、ぽおるすみす(INNOSENT in FORMAL)

■ SHIFT_CONTROL ■

“No Big Deal Records 1年生。ヤバいもの見せに来ました!”と演奏を始めたSHIFT_CONTROLは、日本語で歌うエモいギターロックの魅力を“(先輩たちに)プレッシャーを掛けてくつもり”とアサノ チャンジ(Vo&Gu)が言い放ち、向こう意気とともにアピールした。ギターのタッピング奏法も交えるテクニカルな演奏からはポストハードコアの影響も。そういうゴツッとした演奏に歌謡メロを乗せた「アウトライン」や“最高にやさしい曲”と紹介した「幽かな記憶」のような変化球と言える曲も彼らはレパートリーに持つ。静謐さの中に熱さをにじませるその「幽かな記憶」ではゲストに迎えたPlot Scarpsの陶山良太(Vo&Gu)とアサノがピュアな歌声を重ね合う。そして、1月29日にリリースする1stミニアルバム『Afterimage』から「Override」を披露。ラストナンバーの「IntheDebris」につなげ、疾走感とともにバンドの真骨頂と言えるエモい演奏を見せ付けた。

■ Plot Scraps ■

爆音で鳴らす5弦ベースの重低音からもラウドロックの影響は明らかだったが、そんなバックグラウンドを持ちながら日本語のエモーショナルなロックを、よりポップに聴かせるPlot Scrapsのユニークさは30分の演奏からも十二分に感じることができた。“先輩・後輩に負けないライヴをしにきました”と無垢な歌声を持つ陶山が言いながら、未音源化の人気曲「pinky」を含む全5曲を披露。その「pinky」はメランコリックな曲調にアーバンな魅力も滲ませる。ヨコノリのグルーブで観客を酔わせたラストの「奇跡」では、3人のソロ回しも含むファンキーなジャムが会場の温度をぐっと上げる。なるほど、そういう引き出しも持っているわけだ。そんな彼らがコラボに迎えたのは、THE PINBALLSの古川貴之(Vo&Gu)。ラジオに呼んでくれたお返しをしたかったそうだ。その念願がついに叶い、エモーショナルなロックナンバー「イラナイ」で古川と陶山のデュエットが実現した。

■ Wienners ■

“ぶっとぼうぜ!”(玉屋2060%/Vo&Gu)の一声から「恋のバングラビート」の演奏に雪崩れ込むと、若手2組が作ったエモい空気を一気に陽気なパーティームードに変えた。そこからスカビートに男女の掛け合いヴォーカルを乗せた「TRADITIONAL」、観客にポゴダンスさせた「ULTRA JOY」とつなげ、“No Big Deal Records5年生。一番やんちゃ”と語る4人組のエネルギッシュな演奏はさらに加速! “一番新しい曲!”と6日前に配信リリースしたハイテンションのシンセパンクナンバー「ANIMALS」も披露。初めて耳にする観客も少なくなかったと思うが、勢いで聴かせきるとSHIFT_CONTROLの岡村耕介(Gu)が熱いギターソロを加えた「UNITY」と「LOVE ME TENDER」というアンセムの2連打に観客がシンガロングの声を上げる。ラストは狂騒のパンクロック「蒼天のディライト」。ポップなサビに観客が全力のワイパーで応える光景は、まさに壮観のひと言だった。

■ THE PINBALLS ■

こんなに近い距離でTHE PINBALLSを観たのは久しぶり。いつの間にか、そんな存在になっていた彼らは1曲目の「WIZARD」からロックンロールの魅力を存分に見せつける。怒涛の勢いは凄みさえ感じさせたが、それに加え、彼らはレーベルの冠イベントのトリを締め括るに相応しい貫禄さえもまとい始めていた。“いろいろなバンドがいて、その全部がカッコ良い!”と語った古川が誇りに思うレーベルメイトからゲストにWiennersのアサミサエ(Vo&Key&Sampler)を迎え、デュエットしたのが「ひとりぼっちのジョージ」。アップテンポの演奏に切なさが滲むこのロックンロールナンバーには、できるなら女声コーラスを加えたかったという。その夢をついに叶えた古川は“合唱コンクール以来、初めて女性とハモりました”と満面の笑みを浮かべた。そして、バンドはダンサブルな「アダムの肋骨」からラストの「蝙蝠と聖レオンハルト」まで、畳み掛けるような演奏でフロアを盛り上げた。

最後に、以上4組の熱演に加え、開演前とセットチェンジの間、レーベルの仲間たちが観客を楽しませたことも付け加えておきたい。洋楽ロックや日本のパンクをプレイするだけにとどまらず、X JAPAN、LUNA SEA、L'Arc〜en〜Ciel、さらにはモーニング娘。の曲を歌って、盛り上げたDJオガリュウ(from 04 Limited Sazabys)。そして、アコースティックギターの超絶テクを披露したJYOCHOのだいじろー、即興のラップを披露したreGretGirlの平部雅洋 (Vo&Gu)とINNOSENT in FORMALのぽおるすみす(Vo)。予定されていなかった、だいじろー、平部、ぽおるの3人も会場に駆けつけ、パフォーマンスを披露したことで“We’re No Big Deal Records!”(玉屋)、“全員が仲間”(アサミ)、“このレーベルにいられて最高です!”(古川)と、それぞれに異口同音に言葉にしたNo Big Deal Recordsが持つファミリー感は観客により伝わったに違いない。

演奏している音楽はそれぞれに違うけれど、お互いがお互いをリスペクトし合っている。レーベルと言うよりは、サークルと言ったほうがしっくり来るNo Big Deal Recordsのわちゃわちゃした雰囲気も確かにこの日の見どころのひとつだった。

撮影:かい(@akaikai_69)/取材:山口智男

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 1

    1. 不思議な景色

  2. 2

    2. ペリトコール

  3. 3

    3. アウトライン

  4. 4

    4. 幽かな記憶 ※Plot Scraps 陶山良太(Vo&Gu)参加

  5. 6

    6. IntheDebris

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