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04 Limited Sazabys ライヴレポート

04 Limited Sazabys ライヴレポート

【04 Limited Sazabys ライヴレポート】 『Human Communication tour 2022』 2022年3月16日 at KT Zepp Yokohama

2022年03月16日@

撮影:ヤマダマサヒロ、Akira”TERU”Sugihara/取材:荒金良介

2022.03.25

初期衝動対決。ライヴを観終え、そんなワードが頭に浮かんできた。04 Limited Sazabys(以下フォーリミ)が開催した8カ所に及ぶ全国対バンツアー『Human Communication tour 2022』。今ツアーはフォーリミと若手バンドによるガチンコ対決と相成り、3月16日 のKT Zepp Yokohama、ついに迎えたファイナル公演の相手はkoboreである。

■ kobore ■

“東京府中から来ました、koboreと言います!”と佐藤 赳(Gu&Vo)は元気に挨拶。じわじわと刻むスローな演奏から一気に爆発する「ヨルヲムカエニ」のイントロから観る者を惹きつける。エモーショナルかつ雄大な曲調をZeppの隅々に届け、豪快なシャウトを決めるアウトロまでアツさが迸っていた。その後に「FULLTEN」「HEBEREKE」と2ビートを用いた疾走曲をつなげ、パンク育ちの出自を明らかにした足腰の強さもアピール。それだけに止まらず、「スーパーソニック」「るるりらり」と抜群のメロディーセンスも惜しみなく披露。現場叩き上げのライヴバンドゆえ、どんな曲調でも音に揺るぎない説得力を感じさせ、ラップを導入した「OITEIKU」みたいな突飛なアプローチも見事にハマっていた。後半、佐藤のギターのハプニングもあったけれど、ラスト曲「ヨルノカタスミ」まで無事に完走。ライヴ中盤には“夢を叶えられた、フォーリミありがとう!”と佐藤が感謝の言葉を叫ぶシーンもあった。とにかく、圧倒的な歌心とタフな演奏力で先輩に挑んだ気迫のこもったライヴに初見の観客も驚いたことだろう。

■ 04 Limited Sazabys ■

転換BGMに「I’m The One」(DESCENDENTS)、「She’s My Ex」(ALL)とRYU-TA(Gu&Cho)選曲と思われるイカすパンクチューンが流れ、しばらくしてGEN(Vo&Ba)、HIROKAZ(Gu)、RYU-TA、KOUHEI(Dr&Cho)のメンバー4人がSEとともに登場。「fade」「fiction」とド頭から猛烈なスタートダッシュをかけ、そこに骨太ナンバー「Jumper」を畳みかける怒涛の攻めっぷりだ。“かっこ良かったね、いろんなものがコボレてた。エモい”とkoboreのパフォーマンスを評価するGEN。続けて「Now here,No Where」を皮切りに「Brain sugar」「labyrinth」とキャッチーな輝きを放つ楽曲を投下。その後、“KT Zepp Yokohama、初めて来た。音クリアー! ファイナルなんで激しい曲を足しました”とMCを入れると、RYU-TAの荒ぶるハードコアヴォイスを注入した「Remember」「Any」で会場を根底から揺さぶり、間髪入れずに「medley」「cubic」と切れ味鋭い演奏を突きつけると、もはやフォーリミの独壇場である。ちなみに、今回の対バンであるkoboreはKOUHEIの要望によるもので、さきほどプレイした「Any」「medley」はkoboreのリクエストに応えたものだとGENが説明。そして、“深い深いところに行きましょう!”と呼びかけ、ラップを取り入れた「knife」、大人びたロックンロール調の「mahoroba」、バチバチのビート感にシビれる「escape」、RYU-TAとGENのコントラスト際立つ歌声をフィーチャーした「discord」と続ける。縦横に幅を広げた曲調により、バンドの豊かな引き出しをこれでもかと魅せつけた。

ここで今ツアーを振り返り、“俺たちから呼んだから若手はみんな緊張していた。みんな相談してくるんだよね。バンドで夢を見づらい時代だけど、俺たちは夢を与えていきたい”とGENは熱弁。それから「Wednesday」「milk」とポップサイドに位置する楽曲を挟んだ後、出会いと別れが交錯する今の季節にぴったりの「Terminal」へ。憂いを帯びたエモーショナルなメロディーを解き放ち、個人的にはこの日のハイライトだったと言い切れる。本編を「monolith」で締め括ると、アンコールでは“kobore、みなさん、日本のロックシーンに光が射すように”と「swim」をプレイ。さらに未来へのメッセージを託した「message」とつなぎ、全22曲を駆け抜けた。

コロナ禍のライヴではどちからと言えば、聴かせる楽曲に比重を置いていたフォーリミ。今日はライヴハウス仕様の激しめの楽曲が多く、それも若手バンドからインスパイアされた部分も大きかったに違いない。お互いの衝動が火花を散らすエネルギーに満ちあふれた対バンライヴを観て、ロックシーンの”明るい未来”を体の奥底から感じ取ることができた。

撮影:ヤマダマサヒロ、Akira”TERU”Sugihara/取材:荒金良介

04 Limited Sazabys

フォーリミテッドサザビーズ:2008年に名古屋にて結成。15年4月に1stフルアルバム『CAVU』で日本コロムビアよりメジャーデビュー。17年2月11日には初の日本武道館ワンマンライヴを即日完売と大成功を収めた。バンド結成10周年を迎える18年、4月7日&8日には地元・名古屋にて3回目となる自身主催の野外イベント『YON FES 2018』、4月から5月にかけてはバンド初の東名阪アリーナツアーを開催した。

kobore

コボレ:2015年結成。16年にリリースしたデモ CD「ヨルノカタスミ」をきっかけに、17年開催の『ビクターロック祭り』に O.A 出演を果たすなど注目を集め、同年9月に1stミニアルバム『アケユク ヨル ニ』をリリース。19年1月にはキャリア初となるフルアルバム『零になって』を発表し、全国22カ所のツアーを開催。また、『ROCK IN JAPAN 2019』『MONSTER baSH 2019』『MURO FESTIVAL 2019』『FREEDOM NAGOYA 2019』など数々の大型フェスにも初出演を果たし、同年8月に1st EP『音楽の行方』のリリース。そして、20年8月にアルバム『風景になって』でメジャーデビュー。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 1

    1. ヨルヲムカエニ

  2. 3

    3. スーパーソニック

  3. 6

    6. テレキャスター

  4. 7

    7. ヨルノカタスミ

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