川はだれのもの?滝沢侑子・タンポポ児童合唱団 | 滝沢侑子・タンポポ児童合唱団 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 悠木昭宏 | 山に 降った 雨の しずく 岩を すべり 落ちて やがて 細い 川となった 川は 森で 生まれた 川は だれのもの? 住んでる 魚のものかしら? それとも 雨のものかな? 森の ものだろうか? 村を くだり 町を流れ 川は 海を 目ざす 鳥が あそぶ 虹が かかる 人の 希望 燃えたつ 川は 誰のもの? 岸辺の 緑のものかしら? それとも 鳥のものかな? 人の ものだろうか? いいえ どの川も 誰の ものでもありません 生きてる すべてのものです 川は みんなのもの 川は みんなのもの |
クマのぬいぐるみ井上侑 | 井上侑 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | ぼくはクマのぬいぐるみ ひとつ腕がちぎれそう 耳がやぶけてそこから 白いわたが のぞいている そうさ古いぬいぐるみ 5年前のクリスマス パパのサンタクロースが 君のために買ってきた それからずっと仲良しで いつもいっしょに眠ってた だけど今日からぼくなしで ひとりで眠れる 少し淋しくて ちょっと悲しくて とてもうれしいよ ぼくはクマのぬいぐるみ 笑えないししゃべれない だけどずっと友だちさ 淋しい時は ママがわり 君はぼくをよくかんだ そしてほおり投げもした なのに泣き虫の君は いつも死ぬほど抱きしめた ある日田舎へ行く時は 一緒でなくっちゃいやだって ただをこねていたあの日が きのうのようだね 少し淋しくて ちょっと悲しくて とてもうれしいよ |
花紀行みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | 春に愛が芽ばえ 夏の青空に咲いた 秋に花びらは散って 冬は涙も凍った 花は巡り 人は巡り そしていつかまた春が来る 花は巡り 人は巡り 愛する人にまた巡り会うだろう 花の便りが来た 一人ぼっちの部屋にも 元気いっぱいの緑 心洗われていく 花は巡り 人は巡り そしていつかまた春が来る 花は巡り 人は巡り 愛する人にまた巡り会うだろう 山に花が咲いた 空に手を伸ばすように 昨日洋服を買った 明日旅に出て行く 花は巡り 人は巡り そしていつかまた春が来る 花は巡り 人は巡り 愛する人にまた巡り会うだろう |
帰郷みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | バスを降りた僕の故里 夏の草に覆われ 老いた父母迎えてくれた 庭に赤いほうずき 積もる話のひだに わずかの酒がしみたのか ひじを枕に老いた父は 軽いいびきをたててる 幼馴染みが訪ねて来て 昔の僕の部屋で パズルみたいに 思い出の糸 たぐり寄せてはつなぐ 時の流れに任せて ずいぶん遠くに来たものだ あの日抱いた熱い望みは 茂る夏草にまぎれて 明日の朝はバスに揺られて 故里を出て行く 父や母や愛する友を 捨てて行くのはなぜだろう こんな別離を幾度もくり返すこの僕は やはり淋しい時代の中でも親不幸なのだろう やはり淋しい時代の中でも親不孝なのだろう |
バラの花束松原のぶえ | 松原のぶえ | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | 愛に挫けて 街を離れた 別れもいわずに 部屋をとび出した 古里に戻って バラを育てた 家族に隠れて 泣いてばかりいた 母は静かに 私に呟いた バラにも相手の 気持ちが分かる 優しくならなきゃ 花はいじける まして愛など 実りはしない 涙だけでは バラは咲かない あなたなしでは 私も生きられない 日傘を回して 母が手を振る 涙の中で 父がうるんでゆく 古里の駅は 一人ぼっちで 笑う人泣く人 ただ見つめている バラの花束 指先にまだ 愛のトゲが 刺ったままで なのにこんなに 優しくなれた こんどはきっと 愛を離さない 涙で育てた バラの花束 胸にかかえて あなたの待つ街へ あなたの待つ街へ |
酔いどれ女の流れ歌八代亜紀 | 八代亜紀 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 山本寛之 | 酔いどれ女が 今夜もひとり 酒場でグラスを 抱いている まつげを濡らして ほれた男に 命をかけて 流れ流れた 夜の川 男は もういない 酔いどれ女が ルージュをかめば さすらい暮しの 流れ舟 まぶたを 下るよ 消えた男にゃ 未練はないが 冷たいグラスに ふるさとが せつなく ゆれるのさ 酔いどれ女の 行きつく先は 知っちゃいないさ 夜泣き鳥 寝ぐらも ないのに 雨に濡れながら くちずさむ唄は 酔いどれ女の流れ歌 巷の風の歌 酔いどれ女の流れ歌 巷の風の歌 |
ルイ由紀さおり | 由紀さおり | 吉田旺 | みなみらんぼう | | 並木通りにある 小さな画廊の飾り窓 やせた女のデッサンが 朝の銀座をみつめてる その娘の名前はルイと言い 酒場につとめていた 気だてのいい娘で 浮いた噂の 一つも聞かない 娘だったが ある日絵描きの タマゴと恋に 恋に落ちたよ はたで見るのも いじらしく オトコにつくしてた きっとあのひとは 偉くなるわと くちぐせみたいに くりかえし 飲めぬお酒をむりやり飲んで みつぎ続けた オトコは間もなくフランスへ ひとりで旅立った あとに残された ルイはそのうち 深酒かさねる 日がつづき 彼の帰りを 待たずにひとり 死んでしまった やつれた瞳をして三月あと 戻った恋びとは お金かき集め ルイとゆう名の 小さな画廊を 開いたよ いつもあの娘が どこより好きと 言ってた銀座に 並木通りにある 小さな画廊の飾り窓 やせた 女のデッサンが 雨の銀座をみつめてる |
都会みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | 夕暮れの街角で 人込みに紛れたら わたしのちっぽけな 悲しみのありかなど 笑い声や音楽や 車の音にかき消され まるで嘘みたいだとショーウインドウが歪む それでも涙はちゃんと流れてきて やり場のない孤独が どっと押し寄せてくる 愛のない優しさは 酔わないアルコール にぎりしめていたはずの 夢は 傷つきやすい 胸に降りつもり いくつものちいさな 砂漠をつくる ブルースが聞こえた 少年の頃のように 見えない扉を なんども押すしぐさ |
夏のページみなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 石原眞治 | 夏はひとりぼっちに見えた 子供たちの夏休みが終わって さわさわと風わたるお花畑 君の胸の痛みはとれたろうか すり減ったスニーカー 片方だけころがってる バンガローの入り口 もうきっと君の足には 小さすぎてはいらない 夏のページ 夏が列車に乗って帰る うつむいてるヒマワリに内緒で 摘みとったホウセンカの 甘い夏は 君の手から未来に はじけたろうか 澄みきった湖 光り浴びて空をすべる 赤トンボのまぶしさ もう君は振り返らない 胸のなかに匂いたつ 夏のページ 澄みきった湖 光り浴びて空をすべる 赤トンボのまぶしさ もう君は振り返らない 胸のなかに匂いたつ 夏のページ |
嗚呼あけぼの荘みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | 二日酔いには酒がいいと 悪い友達がいう 痛む頭にたえかねて 一杯やったら これが意外 心浮きうきスッキリ 明るい未来に さあさ張切りもう一杯 器量三分体が七分 そんな女だけれど 電話をしたら土曜なのに敵も一人ぼっち そうさ君と さしつさされつ飲みたいね 出かけに一本 ウイスキーを買って来てくれ 野菜いためをドテンとおき 食べなきゃ駄目という メシは山盛り酒は駄目ともう女房気取り こんなはずじゃなかったのに後の祭り ねえ今夜あたし 泊ってってもいいかしら そしてこうして二年二ヶ月 あけぼの荘で過ぎた 相も変らぬ女出入りに 彼女もあきれて とうとう五月 酔ったついでの痴話喧嘩 お前みたいな 夢のない女は出てゆけ あけぼの荘の年も明けて 年賀状が八枚 雪の国から見慣れた字の 女の便り 『私去年いい人を見つけて 結婚したわ あんたみたいな図ボラじゃないわ』 やたら淋しいくせになぜか ほのぼの涙あふれて こいつあ春から縁ぎがいい あの娘にカンパイ そこでやはり飲むにゃ 女がいて欲しい 向いの部屋のチョイト年増の女を誘う |
ポケットに夏の日みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | チト河内 | ポケットに夏の砂が 遠い海の匂いを運ぶよ 一つまみの光る太陽 けむるように こぼれて落ちたよ 時を忘れた あの頃の二人 君と僕 そして夏の海 今はもう涙の中 透き通る風の色 ポケットの夏の日々は 風の中にこぼれて消えたよ 一つまみの悲しみさえ 君もいつか 僕も忘れるだろ そっとさよなら 僕の夏の日々よ 戸惑いと愛と苦さと 優しさの中でいつか 暮れてゆく青春 そっとさよなら 僕の夏の日々よ 戸惑いと愛と苦さと 優しさの中でいつか 暮れてゆく青春 |
三女・おさがり節加藤梓(NHK東京児童合唱団) | 加藤梓(NHK東京児童合唱団) | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 石原眞治 | 上のねえさん キラキラ長女 二番ねえさん いぶし銀 そしてあたしは ボロボロ三女 泣いて笑って 泣いて笑って おさがり節 シンデレラみたいに 新品のドレスを 毎日着られる 夢を見る 靴はブカブカ ズボンはきつい シャツのポッケは破れてる これが三女の宿命だよと ぐっとこらえてぐっとこらえて おさがり節 家計第一 おしゃれは第二 それが我家の おきてなの ほんのときどき ピカピカルック 他はたいてい 他はたいてい おさがり節 一人っ子みたいに 新品の洋服 毎日着られる 夢を見る 三女の気持 わかっちゃいない だれに言っても笑うだけ だけどあたしは くよくよしない 破れかぶれの破れかぶれの おさがり節 おさがり節 |
乾きゆく夏みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 萩田光雄 | とうもろこし畑を 乾いた風が 吹き抜けて夏はゆく 愛を置き去りに 燃えた後の灰のような 寂しすぎる心の中に 目を閉じれば白い波が 音をたてて押し寄せる 強すぎる光で 君の笑顔が 泣いてるように見える 渚の写真 カレンダーをめくれば そこはもう秋 歩き出そう顔を上げ 明日を見つめ 燃えた夏のあつい砂が 胸の中で冷たくなれば 君もやはり 小麦色に焼けた素肌も色あせて ピンで止めた君の 写真がいつか 丸くめくれていたのに 気づかなかった 燃えた夏のあつい砂が 胸の中で冷たくなれば 君もやはり 小麦色に焼けた素肌も色あせて とうもろこし畑に 秋が来る頃 君も僕の涙も 乾いてゆくだろう |
夢の切符みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 石原眞治 | いのちが産まれた海の 優しい家族のドラマ 君の涙 君の勇気 君の瞳が見つめてる 夢のカケラを 手放さないで しあわせ行きの 切符だから 未来行きの 列車が来たら 涙をふいて 飛び乗ろう 地球に生きてる限り みんなで一つの家族 見つめ合って 認め合って 励まし合って 歩こうよ 夢のカケラを 手放さないで しあわせ行きの 切符だから 未来行きの 列車が来たら 涙をふいて 飛び乗ろう 雨あがりは 虹だから君の涙もいつか 虹のような星になるさ 今が我慢のしどころさ 夢のカケラを 手放さないで しあわせ行きの 切符だから 未来行きの 列車が来たら 涙をふいて 飛び乗ろう 夢のカケラを 手放さないで しあわせ行きの 切符だから 未来行きの 列車が来たら 涙をふいて 飛び乗ろう |
ウイスキー・ドリームみなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | オー ウイスキー ドリーム 回れよ回れ 俺の風車 芝居が終わった ピエロみたいだよ 俺の悲しみが 消えてしまうまで 回れよ回れ 酔いどれて回れ せめて この世の女たちよ 男を優しく つつんでおくれ 女なしでは 男は駄目さ 最後はあんたの 切り札が怖い オー ウイスキー ドリーム オー ウイスキー ドリーム 回れよ回れ 俺の星空よ 幻想のようだ 部屋の灯り消せば お前の涙さ 泣くのはお止しよ 回れよ回れ 酔いどれて回れ いつも この世の女たちは 泣けば明日が 晴れると思う 男が悪い 女も悪い だけど最後の切り札はあんたさ オー ウイスキー ドリーム オー ウイスキー ドリーム |
向こう岸に行きたいみなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | 川の流れを見つめ 女が言った 向こう岸まで 私を連れていって 向こう岸には きっといいことあるわ あんたと二人で 幸せになりたい 流れは深く速く もちろん橋はないし 男は眉をひそめ 別れようかと思う 川原の風は寒く 女は洟をかんで もう帰ろうよと 涙声で言った 男が煙草くわえ 女がマッチをする 風にあおられて 火はすぐ消えて 最後のマッチ一本 女は蓋を閉じた 全部消えたらいやよと 口をとがらせ言った 別れ話をいつか 切り出すことも忘れ 男は始めから やり直そうと思う 川原の風は寒く 男はマフラーを 女の細い肩に そっと回してやった 別れ話をいつか 切り出すことも忘れ 男は始めから やり直そうと思う 川原の風は寒く 男はマフラーを 女の細い肩に そっと回してやった |
瞳の海みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 石原眞治 | 遥か彼方の海を 君は見つめていた 空と海がひとつにとけて 憧れにつづく場所を 時代は風のたわむれに漂い 夢は幾度も 波間にくずれた されど君の瞳の海よ 青く青く輝け むかし戦があった さとうきびの丘で 夢があるなら 少年よ急げ 年老いてしまわぬうちに 時代は風のたわむれにただよい 夢は幾度も 波間にくずれた されど君の瞳の海よ 青く青く輝け 時代は風のたわむれにただよい 夢は幾度も 波間にくずれた されど君の瞳の海よ 青く青く輝け |
虹の切符山野さと子 | 山野さと子 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 石原眞治 | 昔遊んだ あの広場 今はもう なくなった あの思い出は 星になった 夕焼空の 彼方 大人になったら 虹を渡れると 思っていた 雨あがりはいつも ずっと 夢はいつから迷子なの 風にとばされてった 君と出逢って 優しくなった 夢のつばさが 生えた 涙がフンワリ 水色の風せん 明日はもっと ふくらんでゆけと 祈る 一人ぼっちの 淋しい日 ほほえみを ありがとう 愛する人は まだいないけど 巡り逢えそうな 明日 大人はみんな 子供のつづき 虹の切符が 心にあるなら いつか 大人はみんな 子供のつづき 虹の切符が 心にあるなら いつか |
波みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 若草恵 | 寄せては返す 波の音も 恋が終われば 泣いているよう 楽しい日々も 過ぎてゆけば ため息ばかりの波の音さ 明日はきっと 歩き始めるさ だから今日だけは 波に身をゆだねて あなたの名前を つぶやいたら ほんの少しだけ 哀しみが増えた 手さぐりしても 千切れた愛は 風が散らした 足跡のようさ 過ぎゆくとき季節は 淋しいものさ だから今日だけは 波に身をゆだねて あなたの名前を もう一度だけ つぶやいてそっと さよならをしよう |
誕生みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 若草恵 | 病院の廊下を歩く 靴音が乾いて響く 僕が生まれて 大人になって 恋をして結ばれた そしてもうすぐ僕達の 新しい生命が生まれる これから生まれる子供は 21世紀に向う その日子供は20才になって 何を想うことだろう 愛と自由と勇気ある 人生を送れますように 母親になる妻は 短い月日の中で 少女から妻へ そして母へ 少しずつ旅を続けて 前よりずっとたくましく ちょっぴりきれいになった 父親になるということは やはり神のおぼしめし 心の準備といってもただ 酒を飲んで祈るだけ どうぞ元気でつつがなく うぶ声をあげますように どうぞ元気でつつがなく うぶ声をあげますように |
夜が明けてしまうからみなみらんぼう・山本陽子 | みなみらんぼう・山本陽子 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 若草恵 | やめておきなよ 泣き出すふりは 涙じゃなんにも 戻ってこないさ お互いそんなに 子供じゃないから 別れの分別も わかっていいさ 夜が明けてしまうから もっと強く抱きしめて 哀しみは あとできっと 風が運んでゆくだろう 間違いじゃないさ 二人の出逢いは 愛してこんなに めぐり逢えたよ 淋しい気持ちも 半分ずつなら 重くはないだろう 旅立つ身でも 夜が明けてしまうから もっと強く抱きしめて 哀しみは あとできっと 風が運んでゆくだろう 夜が明けてしまうから もっと強く抱きしめて 哀しみは あとできっと 風が運んでゆくだろう |
クマのぬいぐるみ吉岡雄介(東京放送児童劇団) | 吉岡雄介(東京放送児童劇団) | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | ぼくはクマのぬいぐるみ ひとつ腕がちぎれそう 耳がやぶけてそこから 白いわたがのぞいている そうさ 古いぬいぐるみ 五年前のクリスマス パパのサンタクロースが 君のために買ってきた それからずっと仲良しで いつもいっしょに眠ってた だけど今日からぼくなしで ひとりで眠れる 少し淋しくて ちょっと悲しくて とてもうれしいよ ぼくはクマのぬいぐるみ 笑えないし しゃべれない だけどずっと友だちさ 淋しい時はママがわり 君はぼくをよくかんだ そして放り投げもした なのに泣き虫の君は いつも死ぬほど抱きしめた ある日 田舎へ行く時は 一緒でなくっちゃいやだって だだをこねていたあの日が きのうのようだね 少し淋しくて ちょっと悲しくて とてもうれしいよ |
賑やかな酒場佐良直美 | 佐良直美 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 矢野立美 | 賑やかな酒場には さざめきがたちこめて 別れの悲しみを 持ち寄る人もなく 取り残された僕は 酒が染み入るままに 優しさも忘れて あなたを憎みそう ラララ…… 電話の向うで 泣いていたあなたの さよならの言葉が こんなに重いなんて 誰もがこうして 人生を知るのなら 傷ついたお互いを 慰めるのは止そう ラララ…… 賑やかな酒場には 顔見知りが集い 不似合な涙も ここでは酒のさかな ラララ…… |
山口さんちのツトム君ののちゃん(村方乃々佳) | ののちゃん(村方乃々佳) | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 佐藤泰将 | 山口さんちのツトム君 このごろ少し変よ どうしたのかナ 広場で遊ぼうって言っても 絵本を見せるって言っても いつも答は同じ 「あとで」 つまんないナァ 山口さんちのツトム君 このごろ少し変よ どうしたのかナ 大事にしていた三輪車 お庭で雨にぬれていた けさは元気になったかナ 「おはよう」 返事がない 山口さんちのツトム君 田舎へ行ってたママが 帰ってきたら たちまち元気になっちゃって 田舎のおみやげ持ってきた つんだばかりのイチゴ チョッピリ すっぱいね |
stationみなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | 日だまりの 停車場に 見知らぬ 人が集う 思い出と 哀しみと 花束を 抱きしめて station ここはまほろば 疲れたら ちょっと休もうよ ああ station ここから先は 一人じゃないから やすらぎの 停車場に 見知らぬ 人が集う 小鳥達の 噂話 追いかけて やって来た station ここはまほろば 羽根を休める 渡り鳥 ああ station 笑ってゆこう 旅はまだ途中 station ここはまほろば 疲れたら ちょっと休もうよ ああ station ここから先は 一人じゃないから |
さらば追憶みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | 町が流れてゆく 涙に潤むせいで 季節に追われた蝶のように 一人旅の空 愛はいつでも 夜に紛れた星屑 君の微笑は今も 胸に熱い 想い出抱きしめて 孤独な闇に眠る 乾いた涙の彼方に 熱い日が沈む 風に吹かれてゆく 千切れた雲のように 優しくされたら心が 挫けてしまいそう 夢はいつでも 夜をさまようはぐれ鳥 揺れてゆらゆら男を 少年に戻す 面影抱きしめて 峠に佇めば 哀しい星座の彼方に 熱い日が昇る |
花いちもんめなぎら健壱 | なぎら健壱 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ 故里をタンポポの 綿毛のように 弾けて飛び出した 振り返らずに 流れる白い雲 年月は過ぎ去り ポケットの夢だけは 今もあるけれど オオ オオ 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ しあわせは過ぎた日の 思い出のようで あざやかに見えながら 手は届かない 夢一つ愛一つ かないますように 溜息をつく癖は もう止めますから アア アア 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ 重すぎる情より 花をいちもんめ 朝(あした)には散ってゆく 哀しみだから 泣いたら涙が 川の中を 流れて故里へ 帰ってゆくだろう オオ オオ 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ |
憧れは南風なぎら健壱 | なぎら健壱 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | 石段登って 右手をかざせば 海の向こうに 白い船 僕の心に 南風吹いて 憧れ揺れて ふくらんだ さよなら言って 町を去った人が あの船で帰ってきそうな 昼下がり まぶしい陽射しに つつまれた町じゃ 陽焼けた笑顔が 君を待つ 石段降りたら ミカン畑じゃ 色づく前の 青い実が 僕の気持と 同じように じっと季節を 待っている カモメの声が 少し哀しい 愛が君にとどかないで 終ったから いつかまたきっと 南風吹けば 帰って来るだろう あの人は |
ドラ太郎音頭なぎら健壱 | なぎら健壱 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 楽しく踊るなら ドラ太郎音頭 パッと笑顔の花が咲く ドラ太郎音頭 夢があるなら みんなおいで 一人ぼっちも こっちおいで さあさ輪になろう しあわせの あちらもこちらも ドンと行こう ドラ太郎音頭 ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 愉快にうたうなら ドラ太郎音頭 パッと七色 虹の歌 ドラ太郎音頭 しあわせならば みんなおいで 淋しがり屋も こっちおいで さあさ手拍子 しあわせの あちらもこちらも ドンと行こう ドラ太郎音頭 ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 みんなで踊るなら ドラ太郎音頭 パッとにぎわう横丁は ドラ太郎音頭 元気いい子は みんなおいで 泣いていた子も こっちおいで さあさ歌おう 幸せを あちらもこちらも ドンと行こう ドラ太郎音頭 ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 |
フーセンのドラ太郎なぎら健壱 | なぎら健壱 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | おいら育ちは岬の外れ 親の名前も知らないけれど 誰が呼んだか ドラ太郎 フーセンのドラ太郎 もって生まれた 頭と顔で 人にめぐまれ 恋に見はなされ かわいい妹が嫁つぐまで もう恋はしません くよくよするときゃ 岡に登って 足の間から港をながめりゃ 股の中です故郷は 朝日が登ります 夢がいっぱいお金は少し 涙もろいがたまにキズ いつも皆に モテモテの フーセンのドラ太郎 イキにシャッポに 腹巻姿 風になったか 南へ北へ たまにゃ気紛れ旅ガラス おいちゃんおさらばだ 生まれ故郷は 磁石みたいに 後髪引くカモメの声か フワリ帰るさ ドラ太郎 フーセンのドラ太郎 フワリ フワフワ ドラ太郎 フーセンのドラ太郎 |