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  • 林部智史
    好きだからこそ、こだわりを持てることに幸せを感じています。
    好きだからこそ、こだわりを持てることに幸せを感じています。

    林部智史

    好きだからこそ、こだわりを持てることに幸せを感じています。

     2020年7月29日に“林部智史”がニューアルバム『II(セカンド)』をリリースしました。デビューアルバム『I(ファースト)』以来、2年半ぶりとなる今作。ライブでパフォーマンスしながら少しずつ形を変え進化していった曲、アルバムのために書き下ろされた新曲、真骨頂の癒しのバラードからJAZZYなアレンジ、R&Bテイストの楽曲まで、今、林部智史が伝えたいメッセージを余すことなく織り込んだ全13曲が収録されております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“林部智史”によるスペシャルエッセイを3週に渡ってお届け!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回。最後に綴っていただいたのは、今作についてのよりマニアックなこだわりについてのお話です。テーマは「おうちでコンサート」。そのために大切にした3つのものとは…?是非、作品と併せてお楽しみください! ~スペシャルエッセイ最終回~ 最後のコラムとなりましたが、 よりマニアックに今回の作品「II」について お話していきたいと思います。 「おうちでコンサート」 “おうちでコンサートを お楽しみいただけるようなアルバム” それが今回のアルバムのテーマになっています。 具体的には “生演奏” “一発録り”を基本とし、 曲順は実際のコンサートを想定して “セットリスト”として決めました。 “生演奏” CDから聞こえてくる音色は、 現代の音楽シーンでは、感覚的に 半分以上が機械音のような気がします。 それが良い、悪いではなく、 機械でも生演奏と遜色ない綺麗な音が出るし、 生演奏では出すことができない音が作れる。 ということが大きな理由です。 実際僕の過去の作品にも、 数曲作り込んだ音が入っていますし、 今作では9割以上生演奏ですが、 ポイントポイントで使っています。 ―空間の音を入れたい― これは僕だけが使うであろう表現ですが、 ピアノのペダルを踏む音、 ギターのコードチェンジ際のバズ音と呼ばれる音、 ドラムの細やかなリズム音、 これは生演奏でしか出ない音だと思います。 正確には、その音さえも 作ることができてしまうのですが、、 それでも若干違うと思っています。 林部智史のコンサートの臨場感を出すには、 生演奏を基本にしたい!そう思っています。 “一発録り” コンサートは一発勝負です。 第一弾のコラムでもお話した通り、 音程などを綺麗に直してしまいたい欲と闘いながら、 一発録りにこだわっています。 ボーカルの一発録りは デビュー当時からこだわっていたのですが、 楽器のみなさんと全てを一緒に録ったという点では、 特に今回のアルバムの聴きどころかなと思います。 中でも最も歌い込んだ曲、 「僕はここにいるII」に関しては ノークリックで録りました。 基本的に、全員が一定のリズム=クリックを 耳で聴きながらレコーディングは行われます。 音が揃う、演奏しやすい、歌いやすい というメリットはあるのですが、 勢いが少し無くなってしまいます。 そして、ものすごく難しいです。 そのクリックを聴かない、ノークリックで 録ることができたのは、何度もコンサートで 音を奏でてきたバンドメンバーさんと レコーディングできたからだと思います。 “セットリスト” 曲調、声の出し方、楽器の種類、曲のキー、 メッセージ性、様々なことを考慮しています。 一つ一つのピースを組み合わせて パズルのように曲順は決めていくのですが、 実際に通して歌ってみたり、 レコーディングが済んだ 仮の音源を並び替えて聴いたりしています。 よく大好きな歌手のCDを聴き込んでいると、 曲順までしっかりと覚えてしまうため、 一曲が終わるごとに、次の曲のイントロが 頭の中で先行して流れ始めることがあります。 その感覚をセットリストを決める上で大事にしています。 特に今作では、 4.Perfect day からの 5.二つの横顔 この流れは個人的に気に入っています。 是非聴いてみてください。 最後のコラムは とてもマニアックになってしまいましたが、 読んでくださいまして 本当にありがとうございました。 全てを理解してほしい!と 思っているわけではありませんが(笑) 好きだからこそ、こだわりを持てることに 幸せを感じています。 そんなこだわりのアルバム「II」 今だからこそ聴いていただきたい音楽です。 <林部智史> ◆ニューアルバム『II』(読み:セカンド) 2020年7月29日発売 [CD+DVD] AVCD-96518 ¥4,500(税抜) [CD] AVCD-96519 ¥3,000(税抜) <収録曲> 01. あの頃のままに 02. タカラモノ 03. 君だけが消えない 04. Perfect Day 05. 二つの横顔 06. 明日の色 07. 人生で一番幸せな日 08. You 09. やさしいサヨナラ 10. 夢 11. 恋衣 12. 僕はここにいるII 13. あなたへ

    2020/08/12

  • イチオシ!
    自身が手掛けた“テミン「Famous」”の歌詞への様々な質問に回答…!
    自身が手掛けた“テミン「Famous」”の歌詞への様々な質問に回答…!

    イチオシ!

    自身が手掛けた“テミン「Famous」”の歌詞への様々な質問に回答…!

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞・作曲、プロデュースで活躍中の“カミカオル”さんによる歌詞エッセイを全5回でお届けいたします。TAEMIN、日向坂46、SHINee、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、AAA、W-inds、福原美穂などなど様々なアーティストに楽曲を提供している彼女。歌詞とは?作詞とは?音楽とは? 第1弾 、 第2弾 、 第3弾 、 第4弾 に続く、最終回をお楽しみください…! ~歌詞エッセイ最終回~ さてさて。5週にわたり書かせて頂いた歌ネットさんのこの連載も今週が最終週。せっかく文章書くの慣れてきたのに~と、ちょっと後ろ髪のひかれる想いでございます。 そんな最終週。せっかくなのでこのコラムのために私が提供したある楽曲歌詞に対してTwitterで期間限定質問箱を設け、特別に質問を募集させて頂きました、、!ただその期間体調を壊してしまい、、、うまく返信に至ってない方々、本当にごめんなさい、、途中になったままで。明日から質問はまた返信していきますので、長い目で見てやってください、、待っていてね、、! そう、その楽曲とは、、、 最近『2KIDS』を公開したばかり、 SuperMでも大好調のSHINeeのマンネ、 TAEMIN テミン君の 『 Famous 』 でっすっ、、! この曲、もちろん日本語歌詞がオリジナルなんですが、韓国語verで日本以外の国でも歌われているようで、大変光栄です、、、。 たくさんの質問、ご意見、反響をありがとうございました、、、!!!音楽の力ってやっぱりすごいなぁ、、とこういう時にも思います。私がごく個人的に頭の中に描いた世界観が、一気に何万、何千万、何億?の人々とシェアされていくなんて、なんてクレイジー、、。 ご意見を頂いて、あぁ、、ちゃんと伝わっているんだ、みんな同じイメージ像でこの曲を聞けているんだ、、音楽は風化しないんだ、、などと噛み締めています。こんな想いをくれて、何よりもその世界観のインスピレーションであり、表現者であるテミン君には感謝しかありません。あなたがいなければ、この世界は確実に存在し得ない。そして余談ですが、カミカオルは今更、韓国語をお勉強しようと決意しました。まずハングル読めるとこから。先生、よろしくお願いします。草。 いやはやしかし、『FAMOUS』はもはやSHINeeのマンネ、というより独り立ちを経て、完全なるスター君臨、でしたね。そして今思うとグローバルなSuperMでの活動に繋がるほんの序章に過ぎないのかも、、なんてゾクゾクします。いつも露出があるたびに驚きがあるテミン、、。 長い前置きでごめんなさいでした、、! では!!! 皆さんから頂いた質問に触れてゆきましょう~~~。 まず一番多かったのが、 ・インスピレーションをどこから得たか? ・テミン君のどんなところを見てこの歌詞を書こうと思ったか? という質問でした。 ・テミン君の魅力はどこだと思うか? ・このような歌詞にしてという要望や意見の交換があったか? という質問も多かったです。皆さんが感じているテミン君の魅力って、皆さんと同じように、私も同じ事を感じているんですよ~不思議ですね。やはり、誰かの魅力って、万人が思うめちゃめちゃ客観的な部分なんでしょう。だから、そこを伸ばしていくのが自分磨きの近道にもなりますね。(あ、話それた。) 私は、テミン君の思慮深い眼差しや多面性が、想像力を掻き立てられるという意味で最大の魅力だと思っています。静かながら情熱的、強いけど儚げ。彼の目って本当に何かを物語っているようで印象的ですしね。その思慮深さの奥底に、葛藤や憂い、苦悩があると仮定して、今回この歌詞を書きました。テーマは「スターの苦悩」。 曲を聞いた時に、アメリカのPRINCEという大好きだったアーティスト(というかスター!)がふっと思い浮かび、その孤高の天才とテミン君が重なった部分があったのでスター性というものをテーマにしました。それが彼のリアリティかどうか、は聴く側に委ねられているのも彼の表現者としての懐の深さだと思います。 あくまでもこの「歌詞」の中では「FAMOUS=有名」になる事で 対極の影 僕に宿ってから 手にしたステイタス という、自分自身ではない「影」に支配され、蝕まれていく精神性を表しています。 あっ。ちなみに、これはこぼれ話。ですが。<対極の影>という箇所は、実は最初は<全能の神が>と言う歌詞だったんです。でも、そこだけは別案に変わりました。それくらい振り切った歌詞の設定だったのです。そして 嘘に口づけ 代償のドラマ 悪魔に身を捧げた事で、悪夢という代償を背負わなければいけないようなフレーズも現れてくる、、!(注:今の彼の環境が悪夢というわけじゃないですよ!彼が現在病んでいる、という歌でもないです。汗) 質問では、更に ・この歌詞を書く上で苦心したところは? という内容も多かったです。皆さんに愛される曲ほど、すんなり時間がかからず書けるって事が通説でありましてですね。創作ってそんなマジカルだったりします。この曲は全く苦労はなかったんです、、。 カシャッ、スラスラスラーでした。(もちろん、絞り出しても書けない時もあります。)一番最初に浮かんだ歌詞が、ド頭の 強烈にWatch Me 歓声でAwakening 触れるモノ全てダイヤに変えようか 見つめる瞳 真珠をあげようか でした。その後も 肥大するbad romanceが蝕むエモーション このbeatは身体 侵食するポーション と言うフレーズたちは、書き始めて15分以内に生まれてきた言葉たちです。 そして、私としては、RAPの部分 僕のモノになるための特別な筋書きはいらない これが愛の序章なら ただDo Me Right は、支配しているもう一人の怪しいテミンが歌っている、という設定です。なんだか振り切って高圧的、、、。でもこのパート、意外とMVではナチュラルな表情をしていて、それがまた想像していたものとは違ってセクシーでグッときました。彼の解釈、素晴らしい、、。 そして2番にいくにしたがって、自分自身が対極の影に飲み込まれていき、 スポットの中で感じるカタルシス あたりでは、もう、完全に「あっち側」に行っちゃったテミンさんを想像、、、。そして、 鳴り止まぬdisonnance 頭痛が襲って で、壊れていく「終わりの始まり」を予言するフレーズも、、。ちなみにdissonanceって不協和音って意味です。うまくいってたはずの歯車やリズム、意識なんかが、少しずつ壊れていく比喩ですね。改めて書くと、こわいですね、、、。 今回は、かなり振り切った歌詞を書こう、と意を決して書きました。曲調がダークだったので、中途半端は退屈だと思ったし、彼が今までソロで表現してきた世界を包括するような世界観にして、ネクストステップに繋げたいと思ったからです。ダークゆえに、それ以上に幅のあるエンターテイメント性も要素として必要と感じていました。それに耐えうる曲調であったこと、そして楽曲の元々の良さにとても感謝しています。 さて、いよいよ最後になりますが。 なんと、、、!!! ここにきて、今回が最終週ではなく、まさかのアンコール回を9月1日(火)に頂きました!最終回らしい投稿は、9月1日に先延ばしさせていただき、笑 今回は、テミン君の余韻で終わらせて頂きたいと思います、、!それではまた3週間後にお会いしましょう、、! <カミカオル> ◆紹介曲「 Famous 」 作詞:Kaoru Kami 作曲:Didrik Thott・Daniel Kim ★information Abema TVなどで放送 日韓合同男性アイドル発掘オーディション番組 『G-EGG』課題曲作詞 TeamC『I Don't Care』 2020年6月3日リリース Abema TV『今日好きになりました。』 人気メンバーからなる限定ユニット  ERROR 『TRIGGER』 ★カミカオル 『言葉の達人』登場回

    2020/08/11

  • ペンギンラッシュ
    終いには覚えてないくらい溺れさせて欲しい。
    終いには覚えてないくらい溺れさせて欲しい。

    ペンギンラッシュ

    終いには覚えてないくらい溺れさせて欲しい。

     2020年9月2日、大人なギターレス四重奏(カルテット)を奏でる4人組“ペンギンラッシュ”がメジャーデビューアルバム『皆空色』をリリースします。尚、4月からの3曲の先行配信に加え、8月5日には「本音」の先行配信をスタートさせるなど意欲的に活動中。圧倒的なスキルと予測できない曲展開が耳をとらえて離さない楽曲をリリースし続ける彼女たち。1曲1曲が濃密な仕上がりとなっているという最新作にご期待を!  さて、今日のうたコラムでは、そんなニューアルバムリリースに向けて、ペンギンラッシュ・望世(Vo.)による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回は 第1弾 に続く第2弾。綴っていただいたのは、今作の1曲目に収録される新曲「 本音 」に通ずる想い。女性言葉で歌われる荒々しい“本音”が官能的に表現されているこの曲の裏側の想いに、このエッセイで触れてみてください…! ~歌詞エッセイ第2弾:「 本音 」~ 踏み場の悪い道は ヒールに合わないの 曇った顔に気づかない 期待をしたばかりに 感じるのかもしれないわ あれは幻か 「 本音 」/ペンギンラッシュ 退屈だ 楽しそうに笑う顔を見ながら 笑い返すけれども 鉄板の上の料理が気になる 明日は何を着ようかな この後の計画を 頭の中で立てている 間合い 互いに惹かれるというのは 間合いが合うことを指すのだと思う 話のリズム 目線の飛び方 絶妙な間合いが心地よければ 精神が繋がっていく 退屈だ 料理が焦げてしまった 楽しそうに笑う顔を見ながら 笑い返すけれども 時間を確認する 可愛いな そう思えたら良いのだけど ぬるま湯の優しさは求めてない 今はそんな時 終いには覚えてないくらい 溺れさせて欲しい もっと楽しませて 始めたのはそっちでしょう 我儘な自分をほんの少し 責めながら 時間が経過を待つ 困っちゃうな 次はもう、ないかな <望世> ◆紹介曲「 本音 」 作詞:望世 作曲:ペンギンラッシュ ◆3rd Album 『皆空色』 2020年9月2日発売 VICL-65398 ¥3,000+税 <収録曲> 01 本音 02 二〇二〇(読み:ニセンニジュウ) 03 あいだ 04 冴えない夜に 05 月草 06 turntable 07 eyes 08 woke 09 淵 10 高鳴り 11 喫水(読み:キッスイ) 12 色彩

    2020/08/07

  • さとうもか
    今この瞬間が終わることをとても不安に思っていた時期があった。
    今この瞬間が終わることをとても不安に思っていた時期があった。

    さとうもか

    今この瞬間が終わることをとても不安に思っていた時期があった。

    2020年8月5日に“さとうもか”がニューアルバム『GLINTS』(読み:グリンツ)をリリースしました。きらめきを表す「GLINTS」と名づけられた今作は、夏の恋にまつわる短編映画10作のオムニバスのような、自身初の季節をテーマにした作品に。アルバムと同タイトルのリード曲「Glints」は、突き抜けるような爽やかさと勢いがありながら、淡い夏の情景が浮かぶ、きっと誰もが体験した奇跡の瞬間の連続で起こる最高の夏を歌った1曲となっております…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“さとうもか”による、歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回はその第1弾です。綴っていただいたのは、今回のアルバムのコンセプトとタイトル曲「Glints」にまつわるお話です。忘れてしまうことが不安で怖くて、悲しい。みなさんもそうした気持ちを抱いたこと、ありませんか…? ~歌詞エッセイ第1弾~ 夏の夜に友達と遊んでいたら、偶然どこかのお祭りの打ち上げ花火が、街の隙間から小さく光って見えた。なんだかラッキー。この子と一緒にいたら面白いことばかり起きるな。そんなことをその時思った。 私は全部の季節が好きだけど、どれか一つに決めるとしたら夏を選ぶと思う。それくらい好き。暑いのは嫌いだけど。夏の思い出は、振り返ればどれもキラキラしているように感じる。 今回のアルバム『GLINTS』は夏をコンセプトにした1枚で、私の中ではなんとなく10曲というよりも、10人の主人公を立てた短編集のようなイメージで制作した。だからこの「Glints」という曲は、メロディや歌詞を思いつく前から、アルバムのオープニングテーマ的なイメージで、夏を総括するような曲に出来たらいいなという気持ちがあった。 私は少し前まで、今この瞬間が終わることをとても不安に思っていた時期があった。過去に私がずっと覚えていたいと思っていた大切な思い出を、昔は鮮明に思い出せていたのに、段々ぼんやりとしか思い出せなくなってきた事が原因だった。今の事も数年後にはあんな風に忘れて、もしかすると忘れた事すらも忘れて、未来の私はそんなの平気な顔で過ごしていそうなのが恐かったし、悲しかった。 その気持ちに少し変化があったのは、コロナ禍での出来事だった。私にはずっと会いたいと思っていた人がいた。その人とは何年も会っていなくて、さらにここから1年はきっと会えないような状況だった。でもコロナの影響もあって生活の状況が変わった事で、緊急事態宣言後に会うことが出来た。 コロナ禍で息の詰まる思いだったけれど、これは私にとって、予想外の嬉しい事件だった。久しぶりに会うと、忘れていた記憶や昔の自分の感覚がみるみるうちによみがえり、少しベタな言い方だけど、過去の思い出が本当にモノクロからカラーに変化したような感覚だった。 振り返れば忘れてしまった事は多分山ほどあるけど、忘れた全てはきっと自分にもう染み込んでいて、気づかないほど自然に私の一部になっていたんだなと思った。それがとても嬉しかった。 もしこのまま何事もなければ、多分人生あと数十年ある。時々長くて途方に暮れそうになる時もあるけど、過去や未来に捉われず、出来るだけ今この瞬間を全部の気持ちで過ごしていこうと心に誓った。 そう思うと、「Glints」はこの閉鎖的な時期じゃないと出来なかった曲なのかもしれない。今年は行事も沢山無くなって、私が生きてきた中で1番キラキラしてない夏になりそうだなと思っていたけど、そんな中でもきっと一生ものの一瞬は、いつでもすぐ隣にあるんだなと思った。 この曲とこのアルバムが、この夏みんなのワクワクの1つになってくれると嬉しいな。 <さとうもか> ◆3rd ALBUM『GLINTS』(読み:グリンツ) 2020年8月5日発売 ANCP-006 ¥3,000 (税込) <収録曲> 1.Glints 2.オレンジ 3.Poolside 4.愛ゆえに 5.パーマネント・マジック 6.Strawberry Milk Ships 7.あぶく 8.アイスのマンボ 9.My friend 10.ラムネにシガレット

    2020/08/06

  • 林部智史
    人の夢も散りながら、また新たな夢を咲かせ続けます。
    人の夢も散りながら、また新たな夢を咲かせ続けます。

    林部智史

    人の夢も散りながら、また新たな夢を咲かせ続けます。

     2020年7月29日に“林部智史”がニューアルバム『II(セカンド)』をリリースしました。デビューアルバム『I(ファースト)』以来、2年半ぶりとなる今作。ライブでパフォーマンスしながら少しずつ形を変え進化していった曲、アルバムのために書き下ろされた新曲、真骨頂の癒しのバラードからJAZZYなアレンジ、R&Bテイストの楽曲まで、今、林部智史が伝えたいメッセージを余すことなく織り込んだ全13曲が収録されております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“林部智史”によるスペシャルエッセイを3週に渡ってお届け!今回は 第1弾 に続く第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 夢 」にまつわるお話。みなさんは子どもの頃、どんな夢を抱いていましたか? そして今は、どんな夢を描いて生きていますか…? ~スペシャルエッセイ第2弾:「 夢 」~ 今年の梅雨は精神的にも長く感じました。 しかし雨の日が無いと、 晴れの日の気持ち良さに気がつけないように、 今のこの時があるからこそ感じる“いつか”を 楽しみにしている今日この頃です。 「 夢 」 今回のアルバムのリード曲になっています。 <人は夢見やぶれ 新たな夢を見る> この歌詞を軸に作詞をしました。 今のご時世、刻々と状況が変わっていますよね。 描いた夢の数だけ、やぶれる夢も多い、 そんな世の中です。 僕もコンサートが現段階で30本近く延期、 または中止になりました。 しかし嘆いてばかりはいられませんよね。 やぶれた夢から学んで活かし、また新しい夢を描く。 それが人間なのかなと思います。 今回のアルバムも、あえてこの時期に出したり、 無観客コンサートを初めてやってみたりと、 時代に合わせて動けるように 常に準備をしているつもりです。 「時世に応じて自分を変革しろ」 by 坂本龍馬 将来の夢の話。 幼稚園の時に初めて言葉にした将来の夢は 「サッカー選手」でした。 TVに映るカズダンス、何度真似したことか。 ビスマルクの祈りポーズも。 しかしその後僕の人生は、 サッカーに全く触れてきませんでした(笑) なんなら苦手です。 きっとサッカーボールと友達になれなかったか、 他の夢が大きくなったからだと思います。 今思えば、軽い気持ちで口にしたのかなと思いますが、 きっとその時は本当になりたかったんだと思います。 夢の大小、本気度なんて比べられないものですよね。 今は今でしかないんです。 沢山の夢を見て、沢山の夢がやぶれて、 その度に新しい夢を見ながら生きてきたし、 これからもそうありたいと思います。 桜の花は今年も咲き、来年も必ず咲きます。 しかし決して同じ花ではなく、 その年だけの花を咲かせています。 人の夢も散りながら、 また新たな夢を咲かせ続けます。 諦めながら、間違えながら、 失敗しながら立ち上がり続けます。 <人は夢見やぶれ 新たな夢を見る> <林部智史> ◆紹介曲「 夢 」 作詞:林部智史 作曲:追川礼章 ◆ニューアルバム『II』(読み:セカンド) 2020年7月29日発売 [CD+DVD] AVCD-96518 ¥4,500(税抜) [CD] AVCD-96519 ¥3,000(税抜) <収録曲> 01. あの頃のままに 02. タカラモノ 03. 君だけが消えない 04. Perfect Day 05. 二つの横顔 06. 明日の色 07. 人生で一番幸せな日 08. You 09. やさしいサヨナラ 10. 夢 11. 恋衣 12. 僕はここにいるII 13. あなたへ

    2020/08/05

  • イチオシ!
    氷のように涼しぶっても、本当の熱さを忘れちゃいけないなって。
    氷のように涼しぶっても、本当の熱さを忘れちゃいけないなって。

    イチオシ!

    氷のように涼しぶっても、本当の熱さを忘れちゃいけないなって。

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞・作曲、プロデュースで活躍中の“カミカオル”さんによる歌詞エッセイを全5回でお届けいたします。TAEMIN、日向坂46、SHINee、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、AAA、W-inds、福原美穂などなど様々なアーティストに楽曲を提供している彼女。歌詞とは?作詞とは?音楽とは? 第1弾 、 第2弾 、 第3弾 に続く、第4弾をお楽しみください…! ~歌詞エッセイ第4弾~ ◇氷のように冷たい女と私◇ 先週、少女時代さんの『 DIVINE 』について書くと言っていたんですが、数日前に観た、いや、観させて頂いた山下達郎さんの配信ライブ(2020年7月30日コロナ禍)の余韻がとにかくおさまらず、今だにあの『震わす何か』に感激が止まらないので、topicを変えてお送りしたいと思います。。! 達郎さんとまりやさん、そしてCITY POPやニューミュージックと語られるであろう音楽たちを好きになった経緯や敬意に触れだすと、もはやコラム終わらないので。。。とにかく数日前の配信ライブを軸に、確かに感じた感覚を記したいと思って。すみません。 はい、で、動く達郎さんが観れるレアな映像の配信。それは確かにライブ、でしたね。いつでも観られる無料のYouTubeなんかとは、感じ方がやっぱり違う。便利すぎるって、なんかリッチじゃない。そんな、便利すぎる時代に2度と観られないレアな配信は、その瞬間、その場所だけのマジックで、YouTubeじゃ決して得られない感覚でした。ライブマジックがあったんですよ、過去映像なのにね、不思議です。 観ていた間は、終始、アップテンポでも明るい曲でも涙が止まらず。。この涙は、私、プライベートで教会に行く時があるのですが、教会のパイプオルガンの前に座り、その音を浴びた時に流れてくる涙と同じもののような気がしていて。。 言葉なんて役に立たない。そんな瞬間でした。ただただ音楽が。音が。空気が。「いいんだよ」って抱きしめて。赦してくれる瞬間。浄化されて。解放されて。ありのままの自分を受け入れてくれる瞬間。日々に流されて、一生懸命ひた走って生きていても。ぽっかり空いた場所が知らない間に大きくなっていて。その埋まらない場所は一生埋まらなくても、音楽ってそばにいてくれるんですよね。こんな涙があるなんて。音楽って本当に素晴らしいなって思います。 説明できない涙が音楽。説明できない感動が音楽。音楽ファンだからこそ、作詞をはじめた頃は言葉をのせる立場として、どう書くべきか、私に果たして書けるのか、かなり迷ったり、矛盾を感じたりしている時もありました。言葉が音楽を邪魔してないか、って。かなり模索しました。特に当時は、ありのままの自分の葛藤のようなものが響くストーリーとしてもてはやされていて、そんなリアリティを語らなきゃいけない当時の音楽の風潮もあったりで。 でも何となく違和感もあったんですよね。ストーリーを語りすぎるのもイヤ。言葉が音楽を邪魔するのもイヤ。その感覚が無意識にあるから、私のアップテンポやダンス曲の歌詞は「言葉が踊る」と言われるスタイルに寄っていったんじゃないかな、という気がしています。 でも、「踊る言葉」たちを少し、新しいベクトルに軌道修正したくなってきました。達郎さんの音楽は、あるべき音、あるべき言葉しか存在しない、蒸留水のような無駄のないPOPS。作詞を始めた頃は、その良質なサウンド自体に影響され、言葉が音楽のグルーブを邪魔しちゃいけない、となぜか勘違いしていたけれど。先日の配信を見て、その勘違いを再確認。 達郎さんも、まりやさんも、歌詞はどちらかというと、すごく熱かった。それを歌って表現する際の歌の表現方法が、涼し気だっただけ、ということ。だって、私がキャッチして涙していたのは、むしろ都会的、涼しげなものにカムフラージュされていた人間らしさや、想い、念、どうしても溢れる愛、許す優しさ、そこだったんだから。言葉が涼しげだって、ちゃんと熱い。 そして、達郎さんが神なのは、その蒸留水のように無駄のないめちゃくちゃかっこいい音像の中で、ちゃんと愛を伝えてくれるところだったんだ、と。すごくタイトなのに愛が溢れてくる。ただただ愛に打ちのめされ、赦され、心が震えてくる。 10歳の時、まりやさんの『 夢の続き 』や『 時空の旅人 』って曲を聞いて、すごくまりやさんが好きになって。。さらに、本当の達郎さんの恐ろしさを18歳くらいで知っていって。。そこからものすごい時間が流れていた中で、また気づかされてしまった。。 氷のように冷たい女だと ささやく声がしても Don't worry! 『 プラスティック・ラブ 』 こんな熱い歌詞。書いてみたいよ。氷のように涼しぶっても、本当の熱さを忘れちゃいけないなって。じゃないと、やっぱり伝わらないなって。 この時代、暑苦しくなることを少し忘れていたり。涼しぶってるつもりが、本当にただ冷めてしまったり。予定調和が上手になっていたり。そんな自分で日常をやり過ごせてしまっているかもしれないけれど。 今度、言葉をのせる時には。もっと、愛を。音楽の中で正直にさけんでいきたい、と今回の配信ライブ後、号泣しながら思いました。 Withコロナの時代の音楽。達郎さんはその溢れる愛で、どうにか配信ライブの未来をたぐりよせようとしてくれているのかもしれないです。 やっぱり人間、愛がなきゃダメなんだなと。思います。その愛が、ライブであり、音楽であるはずなんだって。いち音楽ファンの私は、言い続けてゆきたいと思います。 <カミカオル> ★information Abema TVなどで放送 日韓合同男性アイドル発掘オーディション番組 『G-EGG』課題曲作詞 TeamC『I Don't Care』 2020年6月3日リリース Abema TV『今日好きになりました。』 人気メンバーからなる限定ユニット  ERROR 『TRIGGER』 ★カミカオル 『言葉の達人』登場回

    2020/08/04

  • コレサワ
    あぁ、好きな人と昼過ぎに起きてウーバーイーツしてぇ。
    あぁ、好きな人と昼過ぎに起きてウーバーイーツしてぇ。

    コレサワ

    あぁ、好きな人と昼過ぎに起きてウーバーイーツしてぇ。

     2020年8月5日に“コレサワ”が1st Single「憂鬱も愛して」をリリース。今作は、コレサワ初となるCDシングルで、デビュー前の2014年3月に自主制作盤として発売した「憂鬱も愛して」を再アレンジ&再レコーディングした楽曲。この自主制作盤は現在入手困難な幻の名曲となっており、ファン待望の音源化となります…!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“コレサワ”本人による歌詞エッセイを4~6月に3ヶ月連続( 第1弾 、 第2弾 、 第3弾 )でお届けいたしましたが、今回はその アンコール回 を特別に執筆していただきました…!綴っていただいたのは新曲「 それってつまり 」にまつわるお話。最近、小さな夢をひとつ叶えることができたという彼女。その夢とは? そして、その夢に通ずる幸せとは? みなさんも自分の人生にとっての夢や幸せを考えながら、このエッセイと歌詞をご堪能ください…! ~歌詞エッセイアンコール回:「 それってつまり 」~ リンパマッサージにハマっているコレサワです。実は前回のコラムでラストの予定だったのですが、アンコールをいただきまして今回また書かせていただいております! 私は最近小さな夢をひとつ叶えることができました。それは「ウーバーイーツを頼む」です。前から気にはなっていたもののアプリをDLしただけで満足してしまっていたのですが、ついにこの夏ウーバーデビューしましたぁ!! あのねーめっちゃ楽しくて止まらんのやけど。普通の出前よりもお店の種類が多いし、パンケーキとか31とかもあるのに驚きました。選ぶと配達員さんが家までくる様子がGPSでわかるのもみていて楽しいし、その人が自転車かバイクかもわかるんやけどさ、自転車やと「道路走る時気をつけてねぇええ無事でぇええ」ってなります。 お腹が減ってなくてもウーバー頼みたくなってしまうくらいにはハマってしまいました。家にいても好きなお店のご飯が食べれるって素敵ですよね。そしてそれを暑い中や雨の中運んでくれる配達員さんまじでありがとうって思ってます。運転中もウーバー配達員さんを見かけると、「うぉぉ頑張ってーーーぇええ」って車内から見つめてしまいます。 ウーバー配達員さんってツイッターやってる人も多くて、それを検索して見るのも好きです。今日はチップ貰えたーとか、今日はこれだけ稼げたーとか、そーゆー呟きを「チップよかったねぇ♪」って思いながら覗き見してます。小さな出来事も「ウーバーを初めて頼んだ!」じゃなくて「ウーバーを頼みたいっていう夢を叶えた!」って言い方にするだけでなんか大それたことを成し遂げた気分になれました。みんなもぜひ小さな夢を見つけて叶えてみてはいかがでしょうか! そんなコレサワは8月5日にシングルをリリースするのですが、今回はぬいぐるみつきCDの方に入っているカップリング曲「 それってつまり 」の歌詞について話したいと思います。 そーいやこの曲は自粛期間中に書いたな。テレビをつけたらコロナの影響でお店がどんどん閉店するみたいなニュースとかとにかく暗い話ばかりで気が滅入っていて、なんか幸せな人生ってなんだろって考えた時に、その幸せのものさしを自分で測れる人が幸せなんだと思いました。 他人に幸せそうって思われるような幸せを探すんじゃなくて、自分がちゃんと幸せに思える人生ってなんだろって考えた時、「あぁ、好きな人と昼過ぎに起きてウーバーイーツしてぇ」でした。きっとしょうもないって思われるんだろな、小さいなって思われるんだろなー。歌手なんだからライブしたいって言えよって思われるんかなー。でもいつだって自分の人生は自分のものなんだから、他人の意見や思想に縛られすぎず生きたいなーと思って歌詞を書きました。 すごくPOPな仕上がりになったけど、サビの歌詞が早くて滑舌が悪い私は舌が回りませんし、よく聞くと歌えてなくてごまかしてるところもあるのですが、本当にこれが私の舌の限界です!あとぬいぐるみが大きくてちょー可愛くてっ♪ぜひゲットしてもらいたいです!!今回も読んでくれてありがとう、またお会いしましょう!! <コレサワ> ◆紹介曲「 それってつまり 」 作詞:コレサワ 作曲:コレサワ ◆1st Single「憂鬱も愛して」 2020年8月5日発売 通常盤 KICM-2052 ¥1,000+税 れ子ちゃん盤 ECB-974 ¥4,527+税

    2020/08/03

  • 神はサイコロを振らない
    「愛」はやがて「依存」に形を変えました。
    「愛」はやがて「依存」に形を変えました。

    神はサイコロを振らない

    「愛」はやがて「依存」に形を変えました。

      2020年7月17日に、福岡発の4人組ロックバンド“神はサイコロを振らない”がメジャー第1弾デジタルシングル「泡沫花火」をリリースしました。描かれているのは、叶うのか叶わないのか、切なく儚い泡沫の恋。歌詞から、サウンドから、歌声から、夏の夜を感じてみてください…!さらに彼らの楽曲「夜永唄」のリリックビデオは、口コミでその魅力がじわじわと広まり、YouTube上のリリックビデオが1000万回再生突破…!    さて、今日のうたコラムではそんな大注目のバンド、通称:神サイこと“神はサイコロを振らない”のボーカル・柳田周作による歌詞エッセイを2日連続で【前編】【後編】としてお届けいたします!今回 【前編】 に続く【後編】で綴っていただいたのは、人気曲「 夜永唄 」に通ずる「愛」のお話。「愛」だと思っていたはずなのに、いつのまにか変わってしまう…。みなさんにとって「愛」とはどんなものですか…? ~歌詞エッセイ【後編】:「 夜永唄 」~ “あなたに逢えば二人はもう 友達に戻れないと分かっていた” 鼻をつく潮風の匂いと錆びまみれの自転車。僕が昔住んでいた海辺のアパートの話です。洗濯物は必ずベタつくし、スーパーまで歩いて30分はかかるし、2階に住む外国人の生活音でノイローゼになりかけたりもして。それでも引っ越したくなかったのはベランダから見える海を独り占めできるから。 世界という箱の中にいるのがまるで自分一人だけに思えて、それが決して寂しい訳でもなくて。何一つ面白くない大学生活への不満や、自分が何者に成りたいのか、将来への漠然とした不安とか、空っぽの自分に対するため息とか。そういうネガティブなもの全てを真っ黒な海が呑み込んでくれている気がしてた。 代わり映えもしない日々の中、ポッカリと空いた穴を埋めるように気がつくと隣にはあなたがいた。一人用の布団も窮屈になって、入りきらない量の服を押し込むようにしまって、ソファのくたびれる速度は2倍になった。バイトから家に戻れば乱雑に散らばったTシャツや、自分のものではない柔軟剤の匂い。ただいま、おかえり。思い返せば生活の全てが愛おしかった。 いつしか僕の仕事も忙しくなり、地方へ遠征することも多くなっていて。彼女にとって自分という存在は生活の一部であり、その一部がいなくなればポッカリと穴が空くのは当然だ。寂しさの中でじっと堪え、自分勝手に生きる僕の帰りを待ち続けるのに相当な気力を消費していたはずだ。 やりたい事が明確にできた自分にはきっともう心の欠陥なんてなかったのだろう。都合の良い話だ。心の穴を埋めてくれたのは紛れもなく彼女だったというのに。思い返すだけで自分に腹が立つ。どうしてもっと寄り添ってあげられなかったのか。 次第に互いを結ぶ紐は緩み出して、どんよりとした色をまとう不安定な何かに二人は襲われていた。触れればすぐに壊れてしまいそうで、世界中のみんなを敵に回しても誰かを守りたいと思えたのは初めてだったのに、全ては自分自身の思い上がりでしかなかった。 「愛」はやがて「依存」に形を変えました。 九州では珍しく雪が降り積もった冬。傷ついては傷つけ、もうとっくに傷だらけだった二人は互いに身を寄せ合い、ギリギリで毎日を生きていて。何度も彼女を手放そうとしたけれど、自分がいなければ何処か遠くへ行ってしまいそうな気がして怖かった。いっその事出逢わなかった方が幸せだとも思った。そして何よりそんな自分を憎んだ。 雪が溶ける頃、全てから逃げるように僕は東京へ引っ越した。全てを忘れたくて、全て夢だったのだと自分に言い聞かせ、遠ざけるように、自分勝手に、目の前の事にのめり込んで。自分一人だけが楽になろうとしていた。 あれから3年が経った今、東京の街ですれ違う事もなければお互いが何処で生活しているかも分からない。そして僕は誰かを傷つけては傷ついてを繰り返し、愛が何なのか理解できていないまま人生を漂っている。 <柳田周作> ◆紹介曲「 夜永唄 」 作詞:柳田周作 作曲:柳田周作 ●メジャー1st シングル「泡沫花火」 2020年7月17日デジタル配信: https://umj.lnk.to/kamisai_utakataPR リリックビデオ: " target="_blank">https://youtu.be/4W5r_nTYQO0 ●Streaming Live「理 -kotowari-」の見逃し配信が 新体感ライブ CONNECTで7月31日21時からスタート! https://bit.ly/2CkDizi <プロフィール> 福岡発、4人組ロックバンド。Vocal柳田周作、Guitar吉田喜一 、Bass桐木岳貢、Drums黒川亮介。全作詞作曲を手掛けるリーダー・柳田周作は、宮崎県で生まれ、祖母から買い与えられたアコースティック・ギターを手に、5歳で初めての曲をつくったという、早熟の天才肌。弾き語りのネット配信に没頭したソロ期を経て、バンド活動に興味を抱くと、進学した福岡の大学で出会った吉田喜一、 桐木岳貢、黒川亮介に声を掛け、2015年に「神はサイコロを振らない」を結成。以来、ライブシーンのど真ん中で経験値を積み上げてきた。2019年にMini Album 『ラムダに対する見解』 2020年2月にMini Album『理』をインディーズリリース。2020年7月17日にメジャー第一弾デジタルシングル『泡沫花火』をリリース。

    2020/07/31

  • 神はサイコロを振らない
    守られるより守りたい派なんだと思う、守り切れた試しが無いけど。
    守られるより守りたい派なんだと思う、守り切れた試しが無いけど。

    神はサイコロを振らない

    守られるより守りたい派なんだと思う、守り切れた試しが無いけど。

     2020年7月17日に、福岡発の4人組ロックバンド“神はサイコロを振らない”がメジャー第1弾デジタルシングル「泡沫花火」をリリースしました。描かれているのは、叶うのか叶わないのか、切なく儚い泡沫の恋。歌詞から、サウンドから、歌声から、夏の夜を感じてみてください…!さらに彼らの楽曲「夜永唄」のリリックビデオは、口コミでその魅力がじわじわと広まり、YouTube上のリリックビデオが1000万回再生突破…!    さて、今日のうたコラムではそんな大注目のバンド、通称:神サイこと“神はサイコロを振らない”のボーカル・柳田周作による歌詞エッセイを2日連続で【前編】【後編】としてお届けいたします!今回【前編】で綴っていただいたのは、新曲「 泡沫花火 」に通ずる「恋」のお話。みなさんにも“泡沫花火”のような恋の記憶、ありませんか…? ~歌詞エッセイ【前編】:「 泡沫花火 」~ ジットリとした蒸し暑さで何をするにも怠惰になる、夏。 今年はコロナの影響もあり、絵に描いたような【三密】である花火大会は残念ながら開催し難いだろう。しかしながら僕は浴衣姿が見たい。行き交う女性のうなじを眺めながら大して好きでもないハワイアンブルーのかき氷を頬張りたい。ところでかき氷のシロップって色と香りが違うだけで、実はハワイアンブルーだろうがストロベリーだろうがメロンだろうが味は全部同じらしい。 とかいう心底どうでもいい話は置いといて、今回は『泡沫花火』について触れていこうと思います。 泡沫=水面に浮かぶ泡。儚く消えやすいものの例え。 これもう「恋」と同義語で良いじゃない。『恋花火』とかでも良かったじゃない。それぐらい、恋は儚いものだと感じています。自分の気持ちや互いの気持ちに気づいた時、そしてそれが実るまでを「恋」と呼び、それ以降は「恋」から「愛」というものに移り変わっていくのだと思っていて、その移りゆく景色全てを引っくるめて「恋愛」と呼ぶのだと。あくまで持論ですが。 一丁前に語っておきながら、正直なところ僕はまだ「愛」というものがあまり理解できていなくて、家族愛だったり動物愛だったり、愛には様々なカタチがあるけれど、いわゆる恋愛の「愛」というものに関しては未だに理解するのが難しい。反面「恋」は簡単で、俗っぽい言い方をするとキュンキュンしたらそれはもう恋である。 今年26歳の頼れる歌のお兄さん a.k.a. ギリアラサーじゃないもん!星人も、それなりに恋をしてきた。相手は大体歳下。守られるより守りたい派なんだと思う、守り切れた試しが無いけど。そして皆さんと同じように恋をして、玉砕した事もある。大人になると恋にもいろんなケースがあって、手を繋いだりプリクラを撮ったりキスをしたり一晩過ごしたのに付き合わないって何ソレ?交際って何?純愛って何?異性って何?何なのォ~!どんだけェ~!背負い投げェ~!なんて経験があるからこそ、今回歳上の男に恋心を抱く様を女性目線から描く事ができた訳です。 来年こそは花火大会、開催されると良いですね。せっかく花火の詩を書いたというのに夏祭りが無いんじゃあ…。ソーシャルディスタンスを守った範囲内で、想いを寄せる人や恋人同士で手持ち花火なんかやっちゃってください。線香花火なんかやっちゃってください。そしてそれをスマホで撮って一夏の思い出なんかにしちゃってください。僕はそれをオカズにご飯かき込みますよ。白米 ~涙を添えて~ 悩める10代20代の若者よ。否、もういくつになっても関係ない!全ての老若男女よ、恋しよう。甘酸っぱい恋をしよう。恋は時に心を締め付けるけれど、その分心を豊かにして人格を成長させる素晴らしいものである。自分の母なんて50を目前に全然恋してますから。母さん長生きしてくれ。 そんなこんなで今回は「恋」について熱く語りましたが、次回は自分の中の問題児である「愛」について触れてみようと思います。触れるどころか当時の記憶にフルダイブして筆を走らせていく所存であります。心してお読みください。 <柳田周作> ◆紹介曲「 泡沫花火 」 作詞:柳田周作 作曲:柳田周作 ●メジャー1st シングル「泡沫花火」 2020年7月17日デジタル配信: https://umj.lnk.to/kamisai_utakataPR リリックビデオ: " target="_blank">https://youtu.be/4W5r_nTYQO0 ●Streaming Live「理 -kotowari-」の見逃し配信が 新体感ライブ CONNECTで7月31日21時からスタート! https://bit.ly/2CkDizi <プロフィール> 福岡発、4人組ロックバンド。Vocal柳田周作、Guitar吉田喜一 、Bass桐木岳貢、Drums黒川亮介。全作詞作曲を手掛けるリーダー・柳田周作は、宮崎県で生まれ、祖母から買い与えられたアコースティック・ギターを手に、5歳で初めての曲をつくったという、早熟の天才肌。弾き語りのネット配信に没頭したソロ期を経て、バンド活動に興味を抱くと、進学した福岡の大学で出会った吉田喜一、 桐木岳貢、黒川亮介に声を掛け、2015年に「神はサイコロを振らない」を結成。以来、ライブシーンのど真ん中で経験値を積み上げてきた。2019年にMini Album 『ラムダに対する見解』 2020年2月にMini Album『理』をインディーズリリース。2020年7月17日にメジャー第一弾デジタルシングル『泡沫花火』をリリース。

    2020/07/30

  • 林部智史
    完璧すぎるよりも、寝癖がついてた方が僕はキュンとする気がします。
    完璧すぎるよりも、寝癖がついてた方が僕はキュンとする気がします。

    林部智史

    完璧すぎるよりも、寝癖がついてた方が僕はキュンとする気がします。

     2020年7月29日に“林部智史”がニューアルバム『II(セカンド)』をリリースしました。デビューアルバム『I(ファースト)』以来、2年半ぶりとなる今作。ライブでパフォーマンスしながら少しずつ形を変え進化していった曲、アルバムのために書き下ろされた新曲、真骨頂の癒しのバラードからJAZZYなアレンジ、R&Bテイストの楽曲まで、今、林部智史が伝えたいメッセージを余すことなく織り込んだ全13曲が収録されております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“林部智史”によるスペシャルエッセイを3週に渡ってお届け!今回はその第1弾。綴っていただいたのは、「一発録り」という録り方にまつわるお話です。一発録りの難しさとは? その難しさがあるからこそ生まれる魅力とは? 今作と併せて、エッセイも是非、ご堪能くださいませ…! ~歌詞エッセイ第1弾~ 新型コロナウィルスが蔓延する前に今回のアルバムのレコーディングが終わっていて本当に良かったです。楽曲によっては20人~30人で同時演奏していただいているので、きっと少し遅れていたら録れなかったと思います。 「一発録り」 基本的にはそのような録り方をしています。ツルッと歌ったテイクを出来ればそのままCDにしたいものです。しかし我々の脳裏には天使と悪魔が常に戦っています。 天使「一発録りの方がグッとくるって」 悪魔「一生残るんだから綺麗にしようぜ」 天使「コンサートは一発勝負だよね?」 悪魔「お前下手くそなんだから直した方がいいに決まってるだろ!」 このようにして一曲一曲争いは絶えません。 みなさまの感覚としては、運転免許証の顔写真を思い浮かべていただけたらと思います。あれは何回撮っても納得いく顔に写らないですよね。例えば前回は口角が下がっていたから、今回は上げてみようとします。そしていざ撮ってみると、なんとも不自然で気持ちが悪い仕上がりに。だがしかし待った無く、何年間かはその顔を様々な人に見せなくてはいけません。そんな顔写真を自然に直してしまえると言われたらどうでしょう? 小悪魔「少しだけ口角を直したら?」 悪魔「寝癖も直せるらしいよ?」 魔王「全て直してしまえ!」 こうなっていくでしょう。 だけどそういうことって、意外と自分しか気付かないものですよね。逆に少し気になっている子の免許証を覗いた時に、あまりに完璧すぎるよりも、寝癖がついてた方が僕はキュンとする気がします。そこから笑い話にもなりますし、思い出になりますよね。 有名な話ですが、マリリンモンローは履いている靴のヒールを片方2センチ削っていました。ぎこちなく歩くことで完璧さを消し、セクシーさに繋げ、それが「モンローウォーク」とまで呼ばれ人々に愛されています。 人は自分自身には完璧さを求めますが、 他人の隙に惹かれるのかもしれませんね。 そうすると、歌を直すということも、少しもったいないことをしている気がしてきます。今なお、過去の自分の曲を聴いていると直したい所が多いです。 ただ、 CDはコンサートのように。 コンサートはCDのように。 という言葉を胸に、機械ではなく、人が歌うからこそ生まれる隙を大切にしたいと思っています。 <林部智史> ◆ニューアルバム『II』(読み:セカンド) 2020年7月29日発売 [CD+DVD] AVCD-96518 ¥4,500(税抜) [CD] AVCD-96519 ¥3,000(税抜) <収録曲> 01. あの頃のままに 02. タカラモノ 03. 君だけが消えない 04. Perfect Day 05. 二つの横顔 06. 明日の色 07. 人生で一番幸せな日 08. You 09. やさしいサヨナラ 10. 夢 11. 恋衣 12. 僕はここにいるII 13. あなたへ

    2020/07/29

  • ビッケブランカ
    日本でこの歌詞を書けるのは、この2人だけだと思います。
    日本でこの歌詞を書けるのは、この2人だけだと思います。

    ビッケブランカ

    日本でこの歌詞を書けるのは、この2人だけだと思います。

     2020年8月19日に“ビッケブランカ”がニューシングル「ミラージュ」をリリース。タイトル曲は“玉木宏×高橋一生”の新火曜ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』オープニングテーマとして書き下ろし。見えているけれど手が届かないものを追い求める強さを表した歌詞と、不穏に満ちたイントロから浮遊感あるトラックに、ドラマチックなメロディが響く美しい楽曲に仕上がっております。  そして、歌ネットではそんな注目曲「 ミラージュ 」の歌詞先行公開がスタート。さらに今日のうたコラムでは、2週に渡り【前編】と【後編】で“ビッケブランカ”のメールインタビューをお届けいたします!今回は 【前編】 に続く【後編】です。是非、歌詞と併せて、ご堪能くださいませ…! ~ビッケブランカ インタビュー【後編】~ ― 「ミラージュ」のなかで、もっともお気に入りのフレーズを教えてください。 2番のサビで<寂れたポスター>から始まり、例え話の中から教訓のような歌詞を書くことができたところが好きです。 ― 「ミラージュ」をはじめ「WALK」や「まっしろ」など、タイアップ楽曲もどんどん増えてきておりますが、楽曲を書き下ろす際に大切にしていることは何ですか? 自分の気持ちを込める割合を0%にすることを大切にしています。タイアップ先の作品のメッセージを汲み取り楽曲を作れば、自然と自分らしさは混ざってくるはずなので、それくらいの分量で十分だと思っています。 ― ビッケブランカさんが、歌詞を書くときに大切にしていることはなんですか? あんまり凝り固まらず、自由に発想することです。好きなように書いても、同じ人間が書いているので最終的な統一感は自然と出てくるものだと思っています。 ― ビッケブランカさんにとって、歌詞とはどんな存在のモノですか? 楽曲の意味を180°変えることもでき、そのまま強くもできるもの。 ― タイアップが関係ない場合、ビッケブランカさんは、どんなときに曲を作りたくなったり、歌詞を書きたくなったりすることが多いのでしょうか。 日課のようになっているので、日常的に作っています。 ― 最近「歌詞がいいな」と思った楽曲やアーティストを教えてください。 MOROHAです。MOROHAの歌詞は自分には絶対書けなくて、日本でこの歌詞を書けるのは、この2人だけだと思います。 ― 最後に、これから新たに挑戦してみたい歌詞はありますか? 今挑戦してみたい歌詞というのは思いつきませんが、曲が呼んでくる言語が海外のものだったりしたらそれは使いたいし、時に弾き語りで日本語だけで歌ってみたいし、常に制限なく扉を開いていたいなとは思います。 (取材・文/井出美緒) ◆紹介曲「 ミラージュ 」 作詞:ビッケブランカ 作曲:ビッケブランカ ◆4th Single「ミラージュ」 2020年8月19日発売 AVCD-94851 ¥1,200(tax out) <収録曲> M-1:ミラージュ M-2:Shekebon! M-3:ウララ(Special Live for Releasing “Devil” at Landmark Studio 2020.03.07) M-4:ミラージュ -Instrumental- M-5:Shekebon! -Instrumental

    2020/07/28

  • イチオシ!
    おばあちゃんになっても憧れていたい不滅の絆のLOVE SONG。
    おばあちゃんになっても憧れていたい不滅の絆のLOVE SONG。

    イチオシ!

    おばあちゃんになっても憧れていたい不滅の絆のLOVE SONG。

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞・作曲、プロデュースで活躍中の“カミカオル”さんによる歌詞エッセイを全5回でお届けいたします。TAEMIN、日向坂46、SHINee、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、AAA、W-inds、福原美穂などなど様々なアーティストに楽曲を提供している彼女。歌詞とは?作詞とは?音楽とは? 第1弾 、 第2弾 に続く第3弾をお楽しみください…! ~歌詞エッセイ第3弾~ ◇銀河の超新星と私◇ こうやって、サマンサタバサジーンズのCMにも起用して頂いた『 GALAXY SUPERNOVA 』。それを歌ったのは、歌詞を書かせて頂いてきたご縁の中でも、やはり縁の深いと言わざるを得ないインパクト(と勝手に感じている)のアーティストさん、銀河の超新星、少女時代さんです。 出せば出すほど話題になる爆発的人気。飛ぶ鳥落とす勢いの9人のスーパーガール。やっぱり私からしたら、宇宙人的で未来的、時代を動かす存在だったし、その時期に私が書きたかったことをどんどん投影できる存在だったので、1曲1曲に思い入れは強かったです。現在ではすでに不動の地位で、同じ事務所のSUPER Mさん同様、本国韓国を拠点にグローバルなスケールで活躍中ですよね。恐れ多き、SMファミリーです。 そんな一世風靡を絵に書いたような彼女達。たくさん書かせて頂いたし。。。その曲すべてを東京ドームで演じてもらったし。。。その中でもエピソードとして話したいのは、バラードの2曲。 『 Indestructible 』 『 DIVINE 』 の2本。 今週は、テヨンソロライブでも歌い続けてくださり大事にしてもらえている『Indestructible』を。 そもそもカミカオル的に書かせてもらう歌詞ってどんなアーティストさんでも8割、9割がアップテンポなんですが。笑(なぜ。)この集大成バラードのような2曲を書くチャンスを頂いて、言葉が踊ってるだけじゃない、きちんと血の通った人間として想いを伝えられることができた手応えがあったと同時に、自分としても「そうか、悲しいことを歌うのがバラードじゃないんだわ、ワタシの場合、、」と、これまた真髄に気づかせてくれたこの2曲。 では、 ここしか読めないエピソード。 を、へいどーぞ。(韻踏んだ風) 『Indestructible』 不滅。難しい単語。Indestructible。意味は『不滅』。壮大ですね。。『不滅の絆』を描いた曲です。この曲は、書くときに、だれが聴いても、自分のための曲だ、って思える歌詞にどうしても!したかった。メロディが良すぎた。失敗が許されなかった。なので、ガゴン!とハードルがバチ上がったし、緊張感もずっとありました。そんな中で、書きたかったのは、 1、ファンの方々と彼女達の関係が不滅でありますように 2、彼女達メンバー同士がいつまでも絆を確かめあえる曲になりますように 3、そしてこんな未熟な私でも、人をこんな風に愛せますように という願い。 書きながら、自分が時代さんのメンバーになった気になってみたり、かたや、ファンになったつもりで、何度もこれでいいかな、、って確認しながら書きました。でも、3の絶賛主観、私の家族に捧げたLOVE SONGって観点できいてもしっくりくるトリプルミーニング。今じゃかけないかもしれないな。。笑 さて。それでは『不滅の絆』ってなんなんだろうな。恋人同士ってキラッキラの時期はあるもんだし、恋愛の醍醐味ってもんですが、いつか終わるからこそ美しいものでもあるし。じゃあ家族はどうかな。家族ともなると、それこそドロドロだって一生一緒にいなきゃいけないって前提の中、はっきりいって毎日がドキドキとかじゃないし、毎日ニコニコ仲良し美しい関係でいれるわけでもないと思うんですよ。お互いの思いやりがすれ違うときもあるし、相手の身勝手さに震えるときもあるし。(お。やばい、熱くなってきた。) こうでありたい、仲良しでいたい、って思っても、喧嘩もするし、聞こえないフリ、無視りたい悪態なんかもあるものです。それでいて、婚姻届が効力を持たなくなれば全く他人に戻っちゃう儚さも裏ルールにあるわけで。しかも人は1人で最後は旅立っていくし。だから、家族ったって、絶対壊れないものじゃない。 この世には、ほっといたって壊れない形、壊れない関係性、不滅の絆なんて存在しないのかもしれない。だからこそ、幸せ像への『憧れ』と『願い』、こうありたい!っていう『形』を敢えて態度や言葉にしていきたいな、と思うんですよね。何度も繰り返しね。(憧れ。またデターー。)その幸せを願う底力や壊さないようにするひたむきさ、とかが、愛ってものなのかも?しれない。私もまだ辿り着けなくて。もしかしたら、うまらない距離を許す、受け入れる、って事が愛なのかも?しれない。 彼女達メンバー同士は、まさに。それこそお互いが家族なんだろうし、むしろ家族よりも恋人よりも長い時間を過ごしてきた特別な存在同士であって、葛藤や衝突、修復、支え合い、感謝、、、などいろんな感情を繰り返してきたんだろうな、って。だから、大きい意味で、心が繋がってるファミリーの歌。心の絆の歌。を書こう、って思ったんです。 1番の書き出しはまさに喧嘩からはじまります。 早いのね 月日流れ the way we are 想い合っていたはずが いつからか 口論 無言 全てを共にしたわ それでも その声で ホッとしてる でも、壊したくないから。ききたいんです。「今、私のこと、どんな風に好き?」って。ここででてくる、『新しい感情論』とは、ただ好き、とかじゃない、「愛」ってどんなものなのか、知りたいがために投げ出さないよって決めた誓いのようなもの。 How you like me? 新しい感情論はit's so hard 簡単じゃないけどあったかい 2番では、私の亡き父が「埋まらない距離を愛で埋めるってことが世界で一番美しい事だと思うよ」って言ってた言葉、覚えてるよって刻んで。 愛を知ると人は強くなれるって 遠い昔 パパが言っていたこと そしてそれ以降は、あなたの手元にある『不滅の絆』のツボミを花咲かせるにはどうしたらよいか。私なりの願いをぎっしり詰め込んで。 混線中? 想いはうまく届くかな だけど 素直に今伝えたい ときに大切なものはただInvisible 目に見えない だから 何度も言わなきゃ (say to you) 触れることなく散ってゆく 真実に触れたくて このdestiny ありがとう たとえ誰かが私を 傷つけようとしても 何があっても 大丈夫 大切なものはInvisible目に見えない だから 何度も言いたいの (言いたいの) あなた無しでは 今この私はなかったよ 2番のサビは一番好きなパートです。触れることなく散ってゆく真実。未だ手に入れたとは感じられない永遠の愛。自分の中にある感情も、世の中も、人の心も。何一つ同じままのものはないから。だからこそ。触れなくて、目にみえないからこそ。何度も愛を伝えたいよって。不滅の絆が欲しい、って思えたこと。あなたを守りたいって想いがあれば、誰かが私を傷つけようとしても大丈夫って強さを持てたこと。出会ってくれたこと、全てにありがとう。って。 歌詞ができると、私が歌ったDEMOをご本人達に聞いてもらうわけなのですが、それを聞いて、全員が泣いていたよ。歌詞がいいから、リリックビデオにしたよ、って。後から聞き、本当に安心しました。役目を果たせて良かった、って。 私にとって、おばあちゃんになっても憧れていたい不滅の絆のLOVE SONG。この曲の誕生はやはり銀河の超新星のように奇跡的だな、って。彼女達やこのメロディとの出会い、そしてこの歌詞を書く機会が与えられた事、周囲の方々、すべてに心から感謝しています。 <カミカオル> ◆紹介曲「 Indestructible 」 作詞:KAMIKAORU 作曲:Claire Rodrigues・Albi Albertsson・Chris Meyer ★information Abema TVなどで放送 日韓合同男性アイドル発掘オーディション番組 『G-EGG』課題曲作詞 TeamC『I Don't Care』 2020年6月3日リリース Abema TV『今日好きになりました。』 人気メンバーからなる限定ユニット  ERROR 『TRIGGER』 ★カミカオル 『言葉の達人』登場回

    2020/07/27

  • 川村結花
    いつも「ああ大阪に帰ってきたなー」と思う瞬間は…。
    いつも「ああ大阪に帰ってきたなー」と思う瞬間は…。

    川村結花

    いつも「ああ大阪に帰ってきたなー」と思う瞬間は…。

     2020年は、シンガーソングライター“川村結花”のCDデビュー25周年のアニバーサリーイヤー!そこで、今日のうたコラムでは、その記念企画として1年を通じてのご本人によるスペシャル歌詞エッセイをお届けいたします。更新は毎月第4木曜!    シンガーソングライターとして活躍しながら、様々なアーティストへの楽曲提供も行い、ここ数年はピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている彼女。この1年の連載でどんな言葉を綴ってくださるのでしょうか…!今回は第7回をお届けいたします。 第7回歌詞エッセイ:「 Welcome home 」 毎日毎時間世の中の状況が変わるここ最近。なので今書いていることももしかしたら記事になる頃には的外れな内容になっているかもしれない、などとちょっと気にしつつもまた今月も書かせていただいております歌詞エッセイ。 ただこちらの場合はまだ〆切後ほどなく掲載されるのでそこまで極端ではないにせよ、これが楽曲だったらもうえらい不安です。例えて言うなら冬リリース予定でクリスマスをテーマにした曲を夏から制作していざリリースとなった時、クリスマス禁止条例が可決されて歌はボツ、となるようなもの。あくまでわたしの下手クソな例えですが、それに近いことー、昨日までは良しとされていたことが今日はいきなり口にするのもどうか、みたいな変わりよう、そういうことが日々加速して増えているように思えてなんだか心が閉塞感で疲弊してしまうのです。 そんな中、今何かと話題のGoToキャンペーン。今この記事を書いている数時間前にも、東京都を目的とする旅行と東京都に在住の人の都外への旅行は対象外にすると政府決定された、という報道が流れたばかり。今の新型コロナ感染拡大状況を考えたら妥当な方針にせよ、たとえGoToキャンペーンがあろうがなかろうが、夏といえば帰省、故郷、お盆、というような大切な情緒ごと否定されてしまったような気がして寂しい気持ちになったのは正直なところ。 そんなわたしなので故郷への思いを書いた作品はいくつかあります。例えば <なつかしいイントネイションが あふれてる地下鉄のホーム> という出だしで始まるこの曲。2012年にSCANDALへ提供(作詞&作曲)した「 Welcome home 」という楽曲です。 その時のテーマが「宝物」だったので、メンバーのみんなが思う宝物って何?というミーティングをしたところ、「ふるさと」「育った町」「地元」というようなキーワードが出てきたのでした。なんだかみんな綺麗でかわいくて強気でカッコイイ女の子たちでありながら、素直に東京へ来たばかりの頃の不安な気持ちや地元のお友達のことやー、なにしろたくさんの素敵な優しい繊細な思いを語ってくれて、同じ上京組であるわたし(年も見た目も全然違いますが)も大いに共感、お呼びせずとも「お迎え」(←バックナンバー 【第5回】 を参照してね)はすぐやって来て筆は進みまくり一気に書き上げることができたのでした。自分の中でもとても好きな曲の一つです そんなわたしの故郷は大阪なのですが、いつも「ああ大阪に帰ってきたなー」と思う瞬間は先述の<なつかしいイントネイションが~>の1行目に集約されています。新幹線のホームではなく地下鉄のホームでなければいけなかったのは、新大阪駅のホームから改札へ降りて行くエスカレーターでは標準語の人もいれば、「あれ、立ち止まるのは右側でええんかな」という戸惑いもあるカオスなエリアだからです。 それが改札を出て地下鉄御堂筋線へ向かう地下道から次第にポツポツと濃い目の大阪弁が聞こえ始め、ホームにたどり着き電車に乗り梅田を過ぎ難波へ着く頃には見事にネイティブな大阪の懐かしいイントネイションで溢れかえっています。この、新大阪から難波駅までへのほんの15分間で、最初ウィスパーくらいだった「あー、やっと大阪着いた」という感情が駅ごとにどんどんクレッシェンドして行き、難波に着く頃には大爆音で「帰って来たでー!」と叫ぶのです。(←心が。)あの感じ。地下鉄の音。車内の話し声。書いていてちょっと胸の奥がキュンとなりました。 生まれ育った町。親兄弟や気のおけない友達がいる町。縮こまった心を解放してくれる町。そんな大切な町へ、何にも誰にも気兼ねすることなく帰ることのできる日がどうかどうか1日も早くわたしに、そして全ての人の元に戻って来ますように。 <川村結花> ◆紹介曲「 Welcome home 」 作詞:Yuka Kawamura 作曲:Yuka Kawamura ◆プロフィール 川村結花(シンガー・ソングライター) 大阪府生まれ。東京芸術大学作曲学科卒業。1995年、アルバム「ちょっと計算して泣いた」でシンガーソングライターとしてデビュー。同時に作詞家作曲家として楽曲提供を行い、主な提供楽曲は、夜空ノムコウ(作曲)をはじめ2019年現在までに100曲以上。2010年「あとひとつ」(作詞作曲共作)でレコード大賞作曲賞を受賞。2017年、アルバム「ハレルヤ」をリリース。ここ数年は、提供楽曲の作詞作曲も行いながら、ピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている。 オフィシャルサイト: https://www.kawamurayuka.com ◆歌詞エッセイバックナンバー 【第1回】 【第2回】 【第3回】 【第4回】 【第5回】 【第6回】

    2020/07/23

  • 杏沙子
    でも。それでも、好きだった。わたしは彼のことが好きだったんだ。
    でも。それでも、好きだった。わたしは彼のことが好きだったんだ。

    杏沙子

    でも。それでも、好きだった。わたしは彼のことが好きだったんだ。

     2020年7月8日に“杏沙子”がニューアルバム『ノーメイク、ストーリー』をリリースしました。今作はアルバムタイトルが表すように、女の子が内側に秘めている隠しておきたい気持ちや、見せたくない姿を描いたリアリティ溢れる10編の物語が紡ぐように歌われております。前作で各所から称賛されている圧倒的なポップネスはそのままに、繊細に揺れ動く感情を表現することにも挑戦した進化版とも言える一作です。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“杏沙子”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回。綴っていただいたのは、収録曲「 見る目ないなぁ 」にまつわるお話。友達には「見る目ないなぁ」と言われるし、自分でも「見る目ないなぁ」と思う、苦しい恋をしているあなたに、この歌詞とエッセイが届きますように…! ~歌詞エッセイ最終回:「 見る目ないなぁ 」~ 最低だ。最悪だ。 もうすぐ日付が変わろうとしている。 わたしは湿った空気の夜道を早足で歩いていた。たぶん、この気持ちは怒りだ。彼に対する、もう、ぶつけようのない怒り。早く家に帰りたい。車道沿いを車の進行方向と逆に歩いていたから、向かってくるライトが眩しい。しばらく歩いて、だんだんと早足がキツくなってきた。少し速度を落とす。すると、熱った体温もそれに合わせて下がり、さっきは手がつけられなかった怒りの炎は嘘のように消えた。残ったのは、もう後戻りできない現実と、どうしようもない自分への情けなさだった。 まただ。わたしはこの気持ちを知っていた。またやってしまった。いつも恋愛相談をする友達が、「ほんと見る目ないね」って、ちょっと呆れた感じで言う顔が容易に想像できた。もう今言われたような気がして、笑ってしまう。いやぁほんとわたしって見る目ないよね。どうしてだろうね。 頭の中の友達に返事をする。 実際に会っていたら、きっとこの後は盛大に彼の愚痴大会が開催される。そして最後に「そんなやつは忘れな!」と言われ、大笑いして解散だ。そう、わたしはいつも見る目がないんだから、彼のことはもう考えず、綺麗さっぱり忘れた方がいい。友達は正しい。 でも。それでも、好きだった。わたしは彼のことが好きだったんだ。一緒にいた時間、思い出、あのときのあの言葉。これは全部、2人だけのもので、好きと言われたときの気持ち、好きと言ったときの気持ち、想いが通じ合ったときの気持ち。 これは全部、わたしだけのものだ。誰にもわからない。 こんな未練がましいこと、とても言えないけど、この事実だけは変わらないし、たぶんわたしの中で深く、強く、残り続ける。どんなにバッドエンドでも。いや、バッドエンドだから、なのかな。 この車道は交通量が多い。通行人もいないし、今だったら声を出して泣いてもいいんじゃないか。 人のいないコンビニの白い光、途切れることなく通り過ぎる車のライト、夏の夜のにおい。わたしに無関心で無機質な景色と、わたしが大好きな夏の空気に紛れて、少しだけ泣いた。 やっと、家が近づいてきた。同じようなことを繰り返しているのに、ちゃっかり悲劇のヒロインぶっている自分が急に恥ずかしくなった。ごまかすように適当な鼻歌を歌い始める。「見る目ないなぁ 見る目ないなぁ 見る目ないなぁ」たった今思いついたフレーズを、ひたすら繰り返す。スキップしてしまうほど陽気に。 そうだ、このまま曲にしてやろう。いつまでも見る目ない自分を笑い飛ばすんだ。わたしを裏切った見る目ない彼を過去にするために。家が見えてきた。2階建ての小さなアパート。2人の思い出が当たり前に溢れる6畳半のあの部屋に、さっきはあんなに帰りたかったあの部屋に、今はまだ帰れない。 ――――――――――――――――― 辛い思いをした恋ほど強く刻まれて、泣かせられた人ほど忘れられない人になる。わたしは確かに見る目がなかったけど、好きだと思えば思うほど心を消費する恋をしなければ、この曲はできなかった。今ではあのときのことを、あのときのわたしをちょっとだけ愛おしく思える。 「見る目ないなぁ」が誰かの心に寄り添って、いつか自身を許してあげる力になってくれたらいい。 <杏沙子> ◆紹介曲「 見る目ないなぁ 」 作詞:杏沙子 作曲:杏沙子 ◆2ndアルバム『ノーメイク、ストーリー』 2020年7月8日発売 初回限定盤 VIZL-1772 ¥4,000+税 通常盤 VICL-65383 ¥3,000+税 <収録曲> 1.Look At Me!! 2.こっちがいい 3.変身 4.クレンジング 5.見る目ないなぁ 6.outro 7.交点 8.東京一時停止ボタン 9.ジェットコースター 10.ファーストフライト

    2020/07/22

  • ビッケブランカ
    やりすぎだろと思うところまでギリギリのボーダーラインを攻める。
    やりすぎだろと思うところまでギリギリのボーダーラインを攻める。

    ビッケブランカ

    やりすぎだろと思うところまでギリギリのボーダーラインを攻める。

      2020年8月19日に“ビッケブランカ”がニューシングル「ミラージュ」をリリース。タイトル曲は“玉木宏×高橋一生”の新火曜ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』オープニングテーマとして書き下ろし。見えているけれど手が届かないものを追い求める強さを表した歌詞と、不穏に満ちたイントロから浮遊感あるトラックに、ドラマチックなメロディが響く美しい楽曲に仕上がっております。  そして、歌ネットではそんな注目曲「 ミラージュ 」の歌詞先行公開がスタート。さらに今日のうたコラムでは、2週に渡り【前編】と【後編】で“ビッケブランカ”のメールインタビューをお届けいたします!今回はその【前編】です。是非、歌詞と併せて、ご堪能くださいませ…! ~ビッケブランカ インタビュー【前編】~ ― ビッケブランカさんはステイホーム期間をどのようにお過ごしでしたか? あまり変化はありません。そもそも外出癖があまりなく、人と会う機会も少なかったので、大した変化もなく以前と同じように楽しく曲作りをしています。 ― 今作のタイトル曲「ミラージュ」は、ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』主題歌として書き下ろされた楽曲ですが、制作するにあたり、ドラマサイドの方から具体的な希望はありましたか? 「圧倒的パンチ力のある曲をお願いします」と希望を受けました。得意なジャンルだったりするので、楽しく素早く作りきることができました。 ― ビッケブランカさんご自身は、どんな感情や体験を“核”に曲を作り進めていきましたか? 自分の体験の核はありません。作品の台本を読んで、その世界にどっぷり浸かった状態で出てきた言葉、メロディーを曲にしただけなので、自分でも気づかない自分なりのメッセージ性、考え方というのは乗っかっていると思います。 ― 以前インタビューで、作詞法として「自分の本当の感情を、想像上の主人公に込めてストーリー仕立てにする」というものも明かしてくださいました。今回、ドラマの登場人物とビッケブランカさんご自身とでは、どのような部分がリンクしましたか? 主人公の一人である“竜一”が、復讐のために整形をしてまで遂行しようとする気持ちの強さは自分と通ずるところがあるのかな。あったらいいなと思いました。楽曲を作る上でも、やりすぎだろと思うところまでギリギリのボーダーラインを攻めるのが好きです。 ― 「ミラージュ」の歌詞で、いちばん最初に生まれたフレーズを教えてください。 <幻想なんだよそんなもの> ― 1番の歌詞では<君>へ語りかけているようで届いていない、<君>もまた<僕>にとっての“ミラージュ=蜃気楼”のような存在であるように感じました。この歌の<僕>と<君>はそれぞれどんなイメージで描かれたのでしょうか。 <君>と<僕>の概念はこの詞にはありません。<自分>は<自分>を含めた大勢であり、<君>は<自分>を含めた全ての人です。 ― とくに<幻想なんだよそんなもの ただ君と迷っていたい>というフレーズが印象的でした。このフレーズはどのような想いから生まれたフレーズでしょうか。また、ご自身には“蜃気楼”的な存在の何かがありますか? 自分の目指しているものが幻想だったというネガティブなものもあれば、自分が苛まれている苦悩も幻想なんだというポジティブな捉え方もできる。<幻想>という単語はすごくキーワードでした。 <ただ君と迷っていたい>というのは、そんな状況下でもただ一人一緒にいたいと思える人がいると、ポジティブもネガティブも平気になるというようなことを表してみました。自分には蜃気楼的な存在はないと思います。でも気づいていないだけかもしれません。 ― 歌詞全体では<本気で走れば いつも逃げ切れてしまうよ 頑張ったねって 自分にはなまるあげてんだ だからダメなんだって思う だからダメなんだって思う だからなんなんだって その本気を その勇気を見たいんだ>というフレーズがもっとも刺さりました。このフレーズはどのような想いから辿り着いた言葉なのでしょうか。 この歌詞は僕も一番お気に入りのバースです。ですがどのように思い付いたか忘れてしまいました。楽曲を作った際の曲の雰囲気、ドラマの世界観、それまでの詞の流れ、全ての巡り合わせでできたフレーズだったと思います。 【後編】へ続く! (取材・文/井出美緒) ◆紹介曲「 ミラージュ 」 作詞:ビッケブランカ 作曲:ビッケブランカ ◆4th Single「ミラージュ」 2020年8月19日発売 AVCD-94851 ¥1,200(tax out) <収録曲> M-1:ミラージュ M-2:Shekebon! M-3:ウララ(Special Live for Releasing “Devil” at Landmark Studio 2020.03.07) M-4:ミラージュ -Instrumental- M-5:Shekebon! -Instrumental

    2020/07/21

  • イチオシ!
    10年以上の時を経て。私は巡り会えたのです。KPOPと交わる交差点で。
    10年以上の時を経て。私は巡り会えたのです。KPOPと交わる交差点で。

    イチオシ!

    10年以上の時を経て。私は巡り会えたのです。KPOPと交わる交差点で。

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞・作曲、プロデュースで活躍中の“カミカオル”さんによる歌詞エッセイを全5回でお届けいたします。TAEMIN、日向坂46、SHINee、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、AAA、W-inds、福原美穂などなど様々なアーティストに楽曲を提供している彼女。歌詞とは?作詞とは?音楽とは? 第1弾 に続く第2弾をお楽しみください…! ~歌詞エッセイ第2弾~ ◇ホイヘンスの振り子時計と私◇ そうこうしているうちに、私はホイヘンスが発見した振り子時計の原理のように『憧れ』と『ルーツ』の間で揺れながら、自分が本当に作りたい音楽を探す旅に出たのです。旅に出た、という名の引きこもり、制作制作制作の日々、脳内TRIPでした。笑 それでもラッキーだったのは、初めてつくった曲で尊敬のプロデューサーさんプロデュースのもと歌い手としてCDリリースさせて頂いたり、その後すぐつくった曲がパラパラと提供曲に決まったり。なんだか漕ぎ出しは順調だったことです。(その提供曲は、今でも家族ばりに仲良しの一十三十一ちゃんの『 Wake up! 』という曲で、まさかのまさか、8/8に再販されたり、長きに渡り愛してくださる方がおり感無量だったり。。!) そして作詞でも、唐沢美帆ちゃん(今はTRUEさんという別名もお持ちですね!)の『 anytime, anywhere 』という曲で作詞家デビューをさせて頂きました。 カタカナで書く作家名『カミカオル』もその頃決めました。これは私の祖父の名前で、苗字は本名です。そして何と言ってもこだわったカタカナ表記。これは『洋楽のサウンドやメロディ感を引き継ぎながら日本人がキャッチーに感じるDANCE POPつくる!』という私のスタンスををおもむろに表しているもので、固い決意表明でもありました。 そのDANCE POPとは 1曲の中で、JPOPでもHIPHOPでもR&BでもHOUSEでもTECHNOでもROCKでもPUNKでもRAGGAEでもWORLD MUSICでもない、ジャンル、カテゴリーに捉われない『POP』 ということ。 言っていることがピンとこない方がほとんど。とは思うのですが。笑 ざっくりいうと、曲中のパートによって違うジャンルのビートがつなぎ合わさっているPOPをつくりたい、と考えていました。でもこれは、めちゃめちゃ壮大かつ無謀な野望だったんです。当時は、JPOPはもっとJPOPだったし、洋楽のDANCE MUSICはもっとDANCE MUSICでした。うーん、なんていうんだろう。シンプルでした。リスナーもジャンルでばらけていたし、それぞれポリシーや良しとする思想、哲学、歴史が明らかに違う、というか。。音楽とファッション、考え方がジャンルの属性で表現されていましたし。(今よりも。) 主観ではありますが、ハードなRAPをしていたアーティストがジャンルを飛び越えて、POP(キャッチー)の上で歌ったりするコトはセルアウト(市場に迎合したダサいヤツ、的な意味でしょうか。。)と呼ばれたし、R&B DIVA、ROCK STARみたいな分断がジャンルではっきりしていたし、可愛らしい女の子が、今のように歌ウマ歌唱系で歌うコトはなかったし、フツーのTシャツ来た兄さんが、バキバキのDANCE TRACK作る、なんてコトもなかった。 そんな時代だったからこそ1曲の中でいろんなジャンルの音楽要素を感じる音楽を作って、見た目全くゴツくない私がそれを目指していて、形にすることで驚かせてみたかったし、自分が誰よりも驚いてみたかったんです。笑  海外ではその後、Andre3000やPharrell Williamsたちが、私が違和感に感じていたジャンルの垣根をヒョイっと超えてくれて、少し時代が進んだ気がしたのを覚えています。日本はちょうどm-floさんやRIP SLYMEさん、ケツメイシさん、KICK THE CAN CREWさんなどが開拓者だったと認識します。(私に近しい音楽範囲、超個人的見解です。)実はその数年前は、ケツメさんやKICKさんと同じアマチュアイベントに私もシンガーとして出演させてもらったりしていたりで、表現は違えど、私が目指した『憧れ』の音楽は、特にあの頃はみんなの『憧れ』であったのかもしれません。 その当時、私が作りたった曲調とは、こんな感じ。例えば、VERSEはHIPHOPやR&Bベースのアレンジだけど、サビになるとドラムンベースのように倍速ビートに変わったり、だとか、PRE-CHOはRAPトラックだけど、VERSEとCHORUSはがっちりコードが展開する上で可愛くRAPできるアイドルグループものであったり、と。 (VERSE=歌い出し PRE-CHO=サビ前の盛り上がってくるパート  CHORUS=サビ) その観点でいうと、この時代、今のKPOPは存在しなかったけれど。私が20年前から目指していた音楽、書きたかった歌詞は、K-POPの世界観に相当近かったんだな、と、今でもひしひし嬉しさを感じる時があります。10年以上の時を経て。私は巡り会えたのです。KPOPと交わる交差点で。 気概だけはあった私。笑 そもそもが偏ってこじらせているんですから、 いろんなことが大変。 チクタクチクタク...チクタクチクタク... 1つの定点を持たない双子座の試練。 等時性の法則。 壮大なチャレンジと対峙しながら。 (周りに多大なるご迷惑をおかけしながら。) その当時の『憧れ』の音楽の理想を とうとう体現してくれたのが 「少女時代」というアーティストとの 出会いだったのでした。 そこで私は『 GALAXY SUPERNOVA 』と言う 宇宙空間の歌詞を3時間ほどで書くことになるのです。 (来週へつづく) <カミカオル> ★information Abema TVなどで放送 日韓合同男性アイドル発掘オーディション番組 『G-EGG』課題曲作詞 TeamC『I Don't Care』 2020年6月3日リリース Abema TV『今日好きになりました。』 人気メンバーからなる限定ユニット  ERROR 『TRIGGER』 ★カミカオル 『言葉の達人』登場回

    2020/07/20

  • 杏沙子
    ひとつだけこの癖に悩まされる瞬間がある。それは、恋をしたときだ。
    ひとつだけこの癖に悩まされる瞬間がある。それは、恋をしたときだ。

    杏沙子

    ひとつだけこの癖に悩まされる瞬間がある。それは、恋をしたときだ。

     2020年7月8日に“杏沙子”がニューアルバム『ノーメイク、ストーリー』をリリースしました。今作はアルバムタイトルが表すように、女の子が内側に秘めている隠しておきたい気持ちや、見せたくない姿を描いたリアリティ溢れる10編の物語が紡ぐように歌われております。前作で各所から称賛されている圧倒的なポップネスはそのままに、繊細に揺れ動く感情を表現することにも挑戦した進化版とも言える一作です。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“杏沙子”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は 第1弾 に続く、第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 クレンジング 」にまつわるお話です。メイクをしている自分も、心も顔もノーメイクな自分も愛されたい。だけど本当の自分を出すのが難しい…。そんなあなたにこの曲とエッセイが届きますように…! ~歌詞エッセイ第2弾:「 クレンジング 」~ ギリギリで乗り込んだ終電の中で今日のハイライトを反芻する。キュンとした瞬間、うれしかった言葉、彼の笑った顔。でもその後すぐに「あれでよかったのか」という後悔の波が押し寄せてきて、火照った気持ちを一気に冷まそうとしてくる。あのときの自分の素直じゃない反応、強がって言ったかわいくない言葉、隙のない自分。 見せられるのなら本当の自分は見せたい。でも見せる自信も勇気もないから理想の自分を演じてみようとするけどうまくいかなくて、結局“いつもの”かわいくない自分が一番前で笑っている。いろんな自分がわたしの中で揉み合いになって、ぐちゃぐちゃになって、支離滅裂になる。どうしていつもこうなのか。 あーー今日もだめだったな… さっきまで笑顔で彼に手を振っていたのに、1人になった途端急激に落ち込んでいる自分が極端に思えて笑える。今更酔いが回ってきた。ふと電車の窓に映った顔を見ると、メイクが少し落ちて、情けなさそうな顔をした、でも肩の力が抜けたいつもの“本当の自分”がそこにいた。今だったらこの酔いに任せて、理想の自分も飛び越えた本当の自分で「また会いたい!」なんてかわいいことでも言えたのかなぁ。 家に帰っても今日のハイライトと後悔のエンドレスループは続く。荷物を置いて、いつも通りメイクを落とすため洗面台に向かう。鏡を見ると、いつもはあまりつけないラメのアイシャドウが控えめに、でもまだキラキラと光っていた。メイクをしているときは、なぜか強気になれるのに。色を重ねるたびに本当の自分がごまかされ、理想の自分に変身できたように思える。でも彼に会った瞬間、ドミノ倒しのように全ての計算が崩れていく。 自分で作った理想の仮面は虚しく、今日も効力を発揮しないまま水に流されていった。顔を上げると、正真正銘すっぴんの“本当の自分”が鏡に映り、後悔と共に、冷めるどころかどんどん熱を帯びていく彼への気持ちを滲ませていた。 ------------------------- 本当の自分ってなんなんだろう。 そう自分自身でもわからなくなるほど、わたしは常日頃から本当の自分とは違うわたしを演じていることが多い。もはやこのレベルまでくると癖だ。小さい頃からの癖。強い人だと思われたい。優しい人だと思われたい。いい子だと思われたい。なりたい自分はいくらでもいる。 誰からも愛されていたい。今話しているこの人の期待に応えたい。その気持ちだけでここまで重症な癖を持ってしまった。この癖を持っていることでそれなりにいいことはある。初対面でもすぐに打ち解けられるし、表層的には人とぶつかることも少ない。でも、ひとつだけ、この癖に悩まされる瞬間がある。それは、恋をしたときだ。 恋愛はわたしにとって特に難しい。まぁ恋愛が簡単にうまくいく人なんて存在しないだろうけど。出会いと別れが日々更新され続ける普段の人間関係とは全く違う関わり合いが、恋愛にはある。お互いの“本当の姿”をお互いに見せ合い、受け入れたり、拒絶したり、許したり、歩み寄ったり、影響を与え合ったり。 それが恋愛の面白さ、難しさ、本質だと思っている。ただでさえ小さい頃から作り上げた分厚い着ぐるみを纏っているというのに、好きな人の前ではその着ぐるみのさらに上から、彼の目に映ってほしい理想を重ね着してしまうのだ。にわか作りの薄っぺらい“理想の自分”着ぐるみを必死にメイクでサポートしている。そんなことで理想の自分になれたことなんて一度もないのに。それに、結局一番見せたいのは恋をしている本当の自分なのに。 恋をしているとき、わたしはそんな葛藤をいつもしている。くだらないと言われたらそれまでだが、くだらなさすぎて誰かに話す内容でもないし、そもそも恥ずかしくて話せなかったようなこの葛藤を曲にしたのが「クレンジング」という曲だ。その名の通り、この曲でわたしはすっぴんになれたと思う。 わたしにとって恋愛は修行のようだ。着ぐるみなど着込まずにお互いを受け入れられる人に出会えたとき、きっと人一倍の喜びが待っていると信じているからこそ、恋をすることが好きなんだとこの曲を書いて思った。そう、だからわたしは今日も恋をしたい。 <杏沙子> ◆紹介曲「 クレンジング 」 作詞:杏沙子 作曲:杏沙子 ◆2ndアルバム『ノーメイク、ストーリー』 2020年7月8日発売 初回限定盤 VIZL-1772 ¥4,000+税 通常盤 VICL-65383 ¥3,000+税 <収録曲> 1.Look At Me!! 2.こっちがいい 3.変身 4.クレンジング 5.見る目ないなぁ 6.outro 7.交点 8.東京一時停止ボタン 9.ジェットコースター 10.ファーストフライト

    2020/07/17

  • ペンギンラッシュ
    身も心も擦り減っている、気付いた時には痛みさえ麻痺していた。
    身も心も擦り減っている、気付いた時には痛みさえ麻痺していた。

    ペンギンラッシュ

    身も心も擦り減っている、気付いた時には痛みさえ麻痺していた。

     2020年9月2日、スキルの高さと予測できない曲展開が特徴的な4人組バンド“ペンギンラッシュ”がニューアルバム『皆空色』をリリースします。尚、4月からアルバム収録曲のうち3曲を先行配信するなど意欲的に活動中!感情表現豊かな鍵盤サウンドや低めの女声ボーカルが耳をとらえて離さない楽曲をリリースし続ける彼女たち。現状打破への意思や自分の手で未来を掴みに行く強さを感じることのできる最新作にご期待ください…!  さて、今日のうたコラムでは、そんなニューアルバムリリースに向けて、ペンギンラッシュ・望世(Vo.)による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回はその第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 色彩 」に通ずる想いです。理想を追いかけてきたがゆえの“多忙”が、いつのまにか、大切なものから目を背けることになってしまっていること、みなさんにも経験ありませんか…? ~歌詞エッセイ第1弾:「 色彩 」~ 多忙、が好きだった 何故だろう 忙しさに身を任せていれば 自らの内面と向き合わなくて済むから 追い求めているものがあるから それに向かって努力している自分は偉い そんな気になるから 多忙でいることに安堵していた 擦り減ってる 生活をする為 好きなことをする為 何だって理由はあるが 理想を追いかけていたら いつの間にか疲弊していた 豊かだと思い込んでいたら 身も心も擦り減っている 気付いた時には痛みさえ麻痺していた 便利すぎる現代は 情報の雨の中にいるようだ 探さなくとも降り注いでくる よけられない その雨は欲望を刺激してくる 自らにないものを求め、欲しがってしまう 求めすぎていつの間にか自らを自らの行いで苦しめる 身を粉にする、という言葉がある 自分の体が砕けて粉になるほど努力する様が語源だ 努力は素晴らしいことだが 自分の体が砕けてしまっては本末転倒ではないか 「足るを知る」 本当の意味での豊かさを知る 家族があり友達がいる 食べるものがある 寝るところがある 今日も生きている もうとっくに十分だ <望世> ◆紹介曲「 色彩 」 作詞:望世 作曲:ペンギンラッシュ ◆3rd Album 『皆空色』(かいくうしき) 2020年9月2日発売 VICL-65398 ¥3,000+税

    2020/07/16

  • 植田真梨恵
    このアルバムのテーマは「愛と血」だということがわかった。
    このアルバムのテーマは「愛と血」だということがわかった。

    植田真梨恵

    このアルバムのテーマは「愛と血」だということがわかった。

     2020年8月26日に“植田真梨恵”がニューアルバム『ハートブレイカー』をリリース。「メジャーデビュー5周年を終え、植田真梨恵とはなんぞやというところに立ち返った。この先も私がメジャーシーンで歌っていくために、“植田真梨恵にしかできない音楽”を見つけ、金字塔となる一作を作りたい」そう強く感じたという彼女。そこからひたすらに音楽に没頭する制作期間を経て出来上がった、全17曲が収録されているのが今作です。    さて、今日のうたコラムではそんな“植田真梨恵”による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届けしてまいります。今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回。綴っていただいたのは、ニューアルバム収録曲であり、アルバムタイトルにもなっている「heartbreaker」にまつわるお話。みなさんにとって、愛するとは? 幸せとは? そんなことを考えながら、最後までご堪能ください…! ~歌詞エッセイ最終回:「heartbreaker」~ 雨が降っている。梅雨なので当然だけど、今は雨が降ると心配なことがある。もうあんまり降らないで欲しい。 歌詞を書くということへの今回の私のエッセイももうこれが最終章。不器用な人間です。って口に出すのは逃げにも感じる。不器用だからってなんでも許されるわけではないから。完璧な人間なんてどこにもいないから。だから、ちゃんと気を配りながら、言葉や態度を選んでみんな生きている。 新しいアルバムのことが発表になった。今年に入ってからずっと取り組んできたアルバムで、私にとって大切な1枚になった。8月26日に発売するから、もう完成していて、手を加えることはできないけれど、みなさんのところに届くまではまだ時間がある。この時間のあいだをどう過ごすのが正解かわからないけど、すでに次の曲たちに手をつけたい気持ちがふつふつと膨らんでいる。かんたんに言えば、手持ち無沙汰だから。歌詞や曲を書いて形になるものを作って満足感を得たい。何かしていないとなんだか心が落ち着かない。 『ハートブレイカー』というアルバムにした。アルバムの曲を書き始めて、「heartbreaker」という曲が書けて、このアルバムを代表するのはこの曲だと思った。まだ聴いてもらっていない曲の説明をするのはちょっと野暮にも感じるので、関係あるような無いようなことを書いておこうと思う。 このアルバムの曲たちを書いてる間、読んでいる本があった。長年そばでお仕事をしてくれているマネージャーさんから借りたもの。マネージャーはとても本が好きで、関わり始めてすぐの頃から、何冊かの本を貸してくれた。いまだに読み終わってないものもあって、返せていない本の方が多い。でも今回お借りした本は、歌詞を書いている期間中何度も開いて、全部読んでしまった。だからこれはもうちゃんと返せる。ウィリアム・ブレイクの「無心の歌、有心の歌」という詩集である。 何かの映画の台詞で「詩の翻訳はレインコートを着てシャワーを浴びるようなものだ」というのを聞いた。この本を貸してくれるとき、マネージャーさんも「英語のままで読んだ方がいいんですけどね」と言っていた。確かにほんとにそうだろうなと思った。翻訳をする人はたいへんだなと思う。違う国の言語に言い換えただけで、もう別の物になってしまうもんな。言葉を扱うお仕事をさせてもらっているけれど、言葉とは本当に難しい。人に何かを伝える事は難しい。 表題曲の「heartbreaker」という曲は“昔見たアラブの王様と”という歌詞から始まる。語感や韻とかを重視して書いたわけじゃなくて、とってもシンプルに、愛するとは?ということを書いた歌。メロディに引っ張ってもらいながら、メロディをねじ伏せながら、この歌に書くべき歌詞だけを綴った。これ以上他に何も言えないし、これを短くまとめることもできない。 この曲ができて、他の曲たちが出揃ってきて、このアルバムのテーマは「愛と血」だということがわかった。生まれもった血、誰かと分け合った血。生まれてきて、死ぬまでに、いったい私は何をして過ごしていればいいんだろう。大きな仕事を成し遂げたり、成功を収めたり、子供を持って子孫を残したりすることだろうか。手持ち無沙汰に過ぎる時間を、歌詞を書いて歌を作って過ごす以外に、何をして過ごせばいいんだろう。特に他に今なんにも見当もつかないので、私はまた歌を作り歌詞を書き、歌って過ごすんだろうと思います。 みなさんの日々はどうですか。やっぱり、家族ができると毎日の意味はもっともっと大きくなったりするのでしょうか。幸せっていうのはどういう瞬間のことでしょうか。わたしは今日、今もたぶん、とっても幸せです。大好きな人たちがいます。私の歌を大好きとか言って、聴いてくれる人たちがいます。それでもう本当に、十分です。退屈したら、歌詞を書きます。 これで私の歌詞エッセイはおしまいです。おんなじようなことを何回も何回も書いてしまったような気もするけれど、読んでくださって、ありがとうございました。歌詞のことについて何か書くのは結構ふしぎなきもちでした。 今度のアルバム、どれも好きな歌詞が書けたので、お届けできる8月26日になったら、きっと聴いてもらえたらいいなと思いながら。あなたにも、好きっていうものがその中に見つかったら、私にとっては何よりのしあわせです。まだ雨は止みません。平穏に暮らせるいつものしあわせな日々がはやく、みなさんのところへ戻りますように。 <植田真梨恵> ◆紹介曲「heartbreaker」 作詞:植田真梨恵 作曲:植田真梨恵 ◆3rd Full ALBUM『ハートブレイカー』 2020年8月26日発売 【コレクション盤】 GZCA-5297 ¥4500(tax out) 【通常盤】GZCA-5298 ¥3000(tax out) <収録曲> 1.heartbreaker 2.WHAT’s 3.まぜるなきけん 4.Black Cherry In The Dirty Forest 5.Stranger 6.小さな恋の誓い 7.眠れぬ夜に 8.鍵穴 9.スルー 10.my little bunny 11.REVOLVER 12.バニラフェイク 13.I JUST WANNA BE A STAR 14.てとてとめとめ 15.IN TO 16.憂うべき 17.ERROR

    2020/07/15

  • CHIHIRO
    思いっきり失恋しても、涙が止まらないくらい落ち込むことがあっても
    思いっきり失恋しても、涙が止まらないくらい落ち込むことがあっても

    CHIHIRO

    思いっきり失恋しても、涙が止まらないくらい落ち込むことがあっても

     2020年7月8日に恋愛シンガーソングライター“CHIHIRO”がニューアルバム『Rose Quartz』をリリース!今作には、MVも公開されている「もうおしまい」やドラマエンディングテーマ「冷たくしないでよ」など先行配信された4曲に加え、新たに新曲とリミックス曲が収録されております。みなさんの“恋のお守り”になること間違いなしの1作…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“CHIHRO”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回!最後に綴っていただいたのは、アルバムタイトル『Rose Quartz』に込めた想いと、今作の収録曲「 My Life 」にまつわるお話。日々、戦うすべてのひとに、届きますように。 ~歌詞エッセイ最終回:「 My Life 」~ CHIHIROです。ニューアルバム『Rose Quartz』の歌詞エッセイ、今回で最終回に。 最終回はアルバムのタイトルにつけた『Rose Quartz』について。そしてアルバム収録曲「My life」からいくつかの歌詞を重ねて書いていきます。 アルバムのタイトルにつけたRose Quartz=ローズクォーツはパワーストーンの中でも恋愛成就の意味を持つ石と言われていています。 ハワイはとてもスピリチュアルな場所が多く、ハワイに住んでいた時、よくパワーチャージをしに友達と遊びに行きました。日本に比べてパワーストーンを作ってくれるお店が多く、より身近に感じることができたり、お店の方に話を聞く機会もあってより石の深い意味も知りました。 その中で一番魅かれたのがローズクォーツでした。ローズクォーツは恋が叶うという意味だけじゃなく、ネガティブなものをプラスに変えて、自分を許し受け入れる事を助けるエネルギーを持った石だと教えてもらったんです。 “私だけダメな気がして 取り残されている気がして 逃げ出したくなるの” 人生の中で、恋が上手くいかない時、周りがよく見えてしまう時、どうしても自分を否定してしまう。自分に価値を見つけられなくなってしまいます。でも逃げたくなる現実も傷ついたこともちゃんと受け入れることができたら、今の自分を愛せるし成長できると思うんです。 自分で自分を愛し、その愛が自分の中でめぐりめぐって、誰かを愛し愛せるようになる。ネガティブな事も受け入れて成長できるように、自分の中に愛を巡らすんです。 “理想とはずれても この人生けなしたくない 自分で選んで 迷って進んで 歩いてきた道だから” 今の私でいいんだ。 今が正解なんだ。 そう思えたらダメな自分も可愛くみえますよね。 “一度きりしかないMy Life 私らしく笑えばいい” このRose Quartzの意味は アルバムの楽曲の歌詞が自然とリンクしました。 思いっきり失恋しても、涙が止まらないくらい落ち込むことがあっても、全てには意味があって幸せに繋がってると信じて私らしくこの道を歩けばいい。 アルバムを聴いてくれた人にこんなメッセージが届けばいいなと思います。 アルバム「Rose Quartz」には そんなメッセージを込めて。 ラブソングたちが お守りのような存在になれたら嬉しいです。 <CHIHIRO> ◆紹介曲「 My Life 」 作詞:CHIHIRO 作曲:CHIHIRO ◆ニューアルバム『Rose Quartz』 2020年7月8日発売 初回限定盤 TECI-1647 ¥3,182+税 通常盤 TECI-1648 ¥2,273+税

    2020/07/14

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