Ms.OOJA

AK-69はスターではなく太陽だった。

 メジャーデビュー10周年を迎え、来年3月27日(日)に初の日本武道館単独公演開催を発表した“Ms.OOJA”が、7ヶ月連続でデジタルシングルを配信リリース!2021年5月16日に第3弾となる新曲「I Remember You feat. AK-69」をリリースしました。地元東海の盟友・AK-69がfeaturing参加。それぞれの夢への旅路の途中でいつかの仲間を想う気持ちを歌った、優しくも力強いハートフルなメッセージソングに仕上がっております。
 
 さて、今日のうたコラムではそんな“Ms.OOJA”による歌詞エッセイをお届けいたします。今回はその第4弾。綴っていただいたのは、新曲「I Remember You feat. AK-69」のお話です。Ms.OOJAが歌手を志した17歳の頃まで遡り、そこからAK-69と出会い、今作「I Remember You feat. AK-69」でのコラボにたどり着くまでの軌跡を明かしてくださいました。是非、夢を追い続けてきた二人ならではの楽曲と併せて、このエッセイもお楽しみください。

~歌詞エッセイ第4弾:「I Remember You feat. AK-69」~

Ms.OOJA10周年記念企画7ヶ月連続リリース第三弾は「I Remember You feat. AK-69」。 AK-69といえば、日本を代表するHIPHOP KINGだ。昔から第一線を走り続けその道を切り開いてきたパイオニアでもあり、その勢いは今なおとどまるところを知らない。

そんなAK-69とMs.OOJA。デビューしてから私を知ってくれた方の中には、どうして?? と思う人もいるかと思う。でも実はMs.OOJAのメジャーデビューにも関わってくる、とてもとても深い関わりがある。

私が歌手を志したのは17歳のころだった。当時、四日市の中部近鉄百貨店の閉店後のショーウィンドウで、HIPHOPダンスをストリートで教えてくれる気前の良いお兄さんがいた。そこに通いだしてから、HIPHOPやR&Bといった洋楽に触れ、なんてかっこいいんだ!と、衝撃を受けた。私もなんとかカッコよく踊りたかったのだけど、どうやらダンスは向いていないらしいと早めの段階で気づき、得意だった歌を歌いたいとアピールしていたら、ダンスイベントの合間で歌わせてもらえることになった。

名古屋の新栄にある、小さなクラブの小さなステージで2~3曲歌ったと記憶している。自分にとっては新しい世界の扉を開いた心躍る体験だった。そこからダンスイベントやいろんなイベントに出演し、フライヤーに自分の名前とアー写が載ると本当に嬉しかったのを覚えている。もちろんギャラなんか発生しないし、交通費や様々な費用は自腹だ。それでも、ステージで歌える!というだけで幸せだった。

それからしばらく地元・三重を中心に活動をしていたが、20代前半のころ名古屋で活動していたラッパーのEL LATINO(エルラティーノ)のアルバムに参加することになった。そこで気に入ってもらい、いろんなライブにも出演し、ユニットで活動するようになり、拠点を名古屋に移す。

そして出会ったのがAK-69だ。同じイベントに何度も出演したけど、当時から爆発的な人気を誇っていた彼はクラブのスターだった。 フロアに人が押し寄せ、ライターの火がつかなくなる酸欠状態のようなステージをいつも袖からみていた。クラブのスターだった彼は、そのフィールドを自らどんどん広げていき、Zepp Nagoyaでのワンマン、そしてガイシホール(1万人規模のアリーナ)でのワンマン、武道館2DAYS、など常に自身の記録を塗り替えていった。

そんな姿をいつも客席から観ていた私は、その凄さに感動しながら、いつか私も....負けない!!と静かに闘志を燃やし続けていた。今思えば、そんな刺激になる人が近くにいてくれたことは本当に幸運なことだったのだと思う(このコラムの「FLY」編で書いた芸森で制作をしていたアーティストというのもAKさんだ)そしてもう一つ、私にとって最大の幸運な出来事あった。

当時、AK-69といえばインディペンデントキングでもあった、メジャーレーベルと契約せずにそれ同等の、いやそれ以上の影響力を持っていた。そんな存在をメジャーレーベルが放っておくわけもなく、私が26か27歳の時だったと思う、たまたま名古屋のクラブにAK-69を視察に来ていたユニバーサルシグマのスタッフが、同じステージで歌っていた私を見つけて声をかけてくれた。

朝方の明るくなって清掃が始まったクラブで、フラフラに酔っ払いながら(おそらくそのスタッフもフラフラに酔っていたはずw) 名刺受け取ったのを覚えている。当時、業界の大人たちをまったく信用していなかった私は、どうせ冷やかしだろうと思って期待してなかった。だが、その約一年後に私はユニバーサルシグマからメジャーデビューすることになった。当時28歳。半ば諦めかけていたメジャーデビューという夢を実現出来たきっかけにAK-69がいる。

それからしばらくMs.OOJAの活動としてクラブという場所が遠ざかっていくと共に、彼との距離も離れていった。それでもSNSなどのメディアでその活躍ぶりは目にしていたし、どんな時もぶれずに自分のスタイルを貫くその姿は常に刺激をくれた。いつか共演したい、という思いはずっとあったが、KINGをお迎えするには付け焼き刃の覚悟では失礼にあたる。10周年を迎え武道館公演も決まった今だからこそ、満を持して共演のお願いを出来る自分になったという自負がある。

制作は、このコラムでもおなじみDr.Rこと酒井さんのスタジオで行った。曲調は2000年代初頭によくクラブで聞いたような懐かしい曲をリファレンスにし、歌詞は夢を追い続ける中での心の支えとなった人との出会い、そして別れ、故郷に馳せる思い。いろんなことを乗り越えて今なお夢を追い続けている二人だからこそ出来るテーマにした。私の歌詞にも、AKさんのラップにもそんな思いがふんだんに込められている。手前味噌だが本当に良い曲が出来たと思うのでぜひたくさんの方に聴いてほしい。

今回の共演で発見したのは、AK-69はスターではなく太陽だったということ。道を切り開き走り続けるのは、そう簡単なことではない。いろんな葛藤も障害もあっただろう。それでも、自分の信じた道を突き進んでいく。そんな太陽のようなすさまじいエネルギーを彼は自家発電している。だからこそ多くの人が魅了され続けて来たんだろう。またすごい刺激をもらってしまった。私にとって初心に戻ることと、10年やってきたことが一つになる、そんな共演が実現した。

<Ms.OOJA>

◆紹介曲「I Remember You feat. AK-69
作詞:Ms.OOJA・AK-69・Ryosuke“Dr.R”Sakai
作曲:Ryosuke“Dr.R”Sakai・Ms.OOJA・AK-69
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