ネクライトーキー

かえるくんはここまで一緒に歩いてきてくれたらしい。

 2021年5月19日に“ネクライトーキー”がMajor 2nd Album『FREAK』をリリースしました。メジャーデビュー作『ZOO!!』以来1年4カ月ぶり、3枚目のアルバム。アニメ『秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~』OP曲の「誰が為にCHAKAPOCOは鳴る」アルバムバージョン、ライブで披露されている新曲「続・かえるくんの冒険」「豪徳寺ラプソディ」「はよファズ踏めや」、アルバムのための新録曲など全13曲が収録されております。
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ネクライトーキー”の による歌詞エッセイを3か月連続でお届け。第1弾を担当したのは、メンバーの藤田(Ba.)です。綴っていただいたのは、新曲「続・かえるくんの冒険」のお話。かつて制作された「かえるくんの冒険」の続編として出来上がったこの曲。一体、あの頃から<僕>はどのように変化したのでしょうか。そして自身は今、どんな気持ちを抱いているのでしょうか。是非、歌詞と併せてお楽しみください。
 
~歌詞エッセイ:「続・かえるくんの冒険」~

新曲のデモを聞かせてもらい、「この曲はかえるくんの冒険の続編にしたい」と朝日から聞いた時、何をふざけているんだろうと思った。デモ段階から壮大さを漂わせているのに、何故かえるくんなのだろうかと。

“コンテンポラリーな生活”で朝日と一緒に作った「かえるくんの冒険」に出てきたかえるくんは、怖いもの知らずで大人を小馬鹿にしている若者だった。そんな彼は、井戸を出て大海を目の当たりにし呆然として、はいおしまい。後は自分で考えてね、と突き放されて終わっていた。曲自体は朝日から愛されていたが、あの若者に対してそこまで思い入れがあるとは思っていなかったのだ。

そうして、どうなるのか想像も付かぬまま、皆でたくさん悩んで悩んで出来上がった「続・かえるくんの冒険」には、色んなことを知って、きっと知らない事も増えたであろう青年のかえるくんが居た。なんかちょっと歳をとったなと思った。きっと彼は私と同じ位の年齢なのかもなとも思った。

私自身は去年30歳になり、気付いたら31歳が目前に迫っているものの、なんとなくのらりくらりと歩いてきた人間である。自分の機嫌の取り方だけは格段に上手くなったと自負しているが、今までぶつかって来たであろう壁をどう乗り越えたのか覚えていない。覚えていないという事は迂回でもしたのだろうか。それとも壁自体を避けて逃げてきたのだろうか。もし今後壁にぶつかった時、真っ直ぐ前を見て歩けるのだろうか。

そんなのらくらもバンドだけは続けてきて、有難いことにメジャーデビューもさせてもらった。売れてやる!とそれなりに意気込んでいた若い頃とは少し変わって、面白いものをやっていきたいと思うようになった。30歳を超えてもなおバンドを続けてこられたからこそ、その純真は守るべきだと気付いた。

そうこうしているうちも、かえるくんはここまで一緒に歩いてきてくれたらしい。コンポラが上手く行かなくて苦しかった時も、新しくネクライトーキーを始める事に希望と不安が入り交じっていた時も、夜行バスの往復が辛いとぶー垂れていた時も。

そしてまだ彼の冒険は続いていく。メンバーといつか更に続編を作るか?なんてふざけた話をしていたけれど、もし本当に続いたとしたら、壮年になったかえるくんはどんな顔を見せてくれるのだろうか。

<ネクライトーキー 藤田(Ba)>

◆紹介曲「続・かえるくんの冒険
作詞:朝日
作曲:朝日

◆Major 2nd Album『FREAK』
2021年5月19日発売
初回生産限定盤[CD+BD] AICL-4053~4 ¥4,800(税抜)
通常盤[CD] AICL-4055 ¥2,800(税抜)

<収録曲>
1.気になっていく
2.はよファズ踏めや
3.大事なことは大事にできたら
4.踊る子供、走るパトカー
5.誰が為にCHAKAPOCOは鳴る(Album EDIT)
6.俺にとっちゃあ全部がクソに思えるよ
7.八番街ピコピコ通り
8.豪徳寺ラプソディ
9.カニノダンス
10.思い出すこと
11.続・かえるくんの冒険
12.Mr.エレキギターマン
13.夢を見ていた
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