The Songbards

詩から絵を描いてもらったのとは逆に、絵を見て詩を書いてみようと。

 2021年6月2日に“The Songbards”がミニアルバム『AUGURIES』をリリースしました。今作は各作品が連動した三部作の第二章。人々の“孤独”をテーマにした、三部作の第一章『SOLITUDE』のリリースから約8ヶ月。第二章となる今作は、その“孤独”から、もう一度助け合いの精神を見つめ直す全5曲が収録された内容となっております。
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“The Songbards”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!The Songbardsの作詞作曲を担当している上野皓平と松原有志が、計3回に渡り、各テーマで“連詩”に挑戦してくださいました。連詩を終えての二人のやり取りも是非、お楽しみください。今回はその第1弾。とあるプラネタリウムを観た後に制作された連詩です…!

~歌詞エッセイ第1弾~

詩を読む時、言葉から連想される景色や感情は本当に色とりどり。僕たちはそれを音楽として表現することを選んでいますが、それ以外にも表現する方法はいくつもあります。

ソングバーズの『SOLITUDE』というミニアルバムにはブックレットの特典がついているのですが、その中でバンド初となる試みをしました。歌詞とは違う詩も作り、曲とその詩のイメージから「絵を描いて」もらうということです。絵を描いてくれたのはライブペインティングパフォーマーで絵描きの近藤康平さん。Gt.Vo.の上野は弾き語りで一緒にステージに立つ経験もしています。

今回はソングバーズの作詞作曲を担当している上野と松原のニ人で、その繋がりにまつわる新たな試みをしようと思いました。詩から絵を描いてもらったのとは逆に、絵を見て詩を書いてみようと!

現在、コスモプラネタリウム渋谷では『Starry Music~世界を巡る星とピアノと色彩~』という、絵と音楽とプラネタリウムを融合した番組が上映されていて、その絵の役割を担当しているのが近藤さんでした。インスピレーションにもぴったりなこの機会を逃すまいと二人で足を運びました…!

その作品を見た後で作った
二人での連詩です。先行は上野から。
一行ずつを八回でひとつの詩を完成させます。

上野:暗闇に空いた小さな窓に
松原:大きな筆が迷いなく舞う
上野:街を、そして木や人を
松原:気配のない温もりが包む
上野:見えるものと見えないもの
松原:をみつめる
上野:たくさんの小さな目が
松原:をみつける


― この八行を終えての補足 ―

上野:まず前回は二行ずつ連詩をして、今回は一行ずつにしてみたけど結構感覚が違うかったな。前は小さい展開が始まって終わってを二行で繰り返しながら繋がっていったけど、今回は二人で一つの展開を始めて終えないとあかんのかな、っていう難しさを勝手に感じてた。

松原:今回は八行で一文って感じよな、展開があったとかじゃなくて一つのことを八行で言ったなって感じはしたかな。順番的に皓平が展開を作る役割で、俺がそれに対して受けて何かを書くっていう役割に自然となってたけど、六行目からそれが嫌になってきて、ちょっと変なことしたいと思って「をみつめる」を書いてみたりしたな(笑)

上野:こういう崩してくる感じええなと思った(笑)

松原:改行して「をみつめる」ってなると「何を?」ってなるところに、皓平が「~を」って書いて、最後に「をみつける」って終われたら気持ちいいなと思ってここはこうしたんやけど。まさかの「たくさんの小さな目が」ってきてどうしよかなって思った。けど、たくさんの小さな目が宇宙の目なのか、プラネタリウムをみている人たちの目なのかはかっていうのは想像の余地があると思ったから、そこはあえて何も書かないで、何をみつけたんやっていう気持ち悪さを持たせるのもありやなって思って。

上野:うん、確かに小さな目っていうのはまさに宇宙から見た目線でもあるし、自分たちが星を見ている目線でもあるし、誰かには見えないものを見ることができる生物の目線でもあると思って書いたな。見えるものと見えないものの違いは、それを見る生物の体の機能によって違うしなと思って。電磁波を見ることができる生物もいるし。

松原:なるほどね。あと今回のやりとりの中で、「みつめる」っていう言葉が実際に見えてるかどうかっていうのは関係ないってことに気付いたな。逆に「みつける」っていうのは見えている状態だど思うんやど、「みつめる」っていうのは見えてるとは限らないんやなって。心の中をみつめるっていう表現もあるし、なんか綺麗やな思って。

上野:なるほど、それはたしかに。

松原:あと今回、助詞の役割っていうのが、すごい無意識的に日本人には刷り込まれてるんじゃないかと思ったな。「~に」ってきたら次は「~だ。」っていう終わるしかない雰囲気を感じたというか。

上野:なるほどね、それは順番的にあんまり俺は感じられなかったな(笑)

松原:じゃあ次回は順番を入れ替えてということで(笑)

<The Songbards>

◆4th Mini Album『AUGURIES』
2021年6月2日発売
完全限定生産盤 VIZL-1897 \2,300 +tax
通常盤 VICL-65502 \1,500 +tax



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