創作日記に挑戦します。

 2022年6月29日に“The Songbards”が、フルアルバム『Grow Old With Us』をリリースしました。各作品が連動した三部作の最終章となる今作は、メジャーデビュー作品としてリリースした『CHOOSE LIFE』以来、約2年半ぶりとなるフルアルバム。“全曲リード楽曲”とも言える気合いの入った楽曲がふんだんに詰め込まれた1作となっております。
 
 さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“The Songbards”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。第1弾では上野皓平と松原有志が即興の“むかし話”づくりに挑戦し、「うたがいこぎつね」というお話が誕生。そして、第2弾では“創作日記”なるものに挑戦していただきました。その内容と主人公像は…?


第2回目のエッセイは、創作日記に挑戦します。
 
Vo/Gt上野が想像で書いた日記を、Gt/Vo松原が読み取り、その日記の作者を想像してプロフィールを作りました。
 
前回の「うたがいこぎつね」にも増して変わった企画ですが、これを読んでくれている皆さんも色々想像しながら読んで欲しいなと思っています!
 
 
日記(上野担当)
 
2022.7.10
今日は日曜の割にお客さんが多かった。
夏休みまでに店内を少しずつ綺麗にしていきたいけどなかなか進まない。
板倉マネージャーが板挟みなのはわかるけど、結局は店責の私が嫌われ役になるしかないか。
学生バイトがころころ変わるのは、今のお店の雰囲気が良くないからだし、今年中には少しでも居心地の良い職場にしたい。
奈央が部活でパートリーダーになれてすごく嬉しそうで本当に良かった。
友達とお店に遊びにきた時にいい顔出来るようにもう少し母は頑張ります。
 
 
プロフィール(松原担当)
 
パートの主婦。
公立高校に通う高校2年生の奈央の母親。
娘の奈央は吹奏楽部。
奈央とはふたつ歳の離れた中学3年生の弟がいる。
家計はそれほど豊かではないが、平均的とも言える。
オフィス街と大学に挟まれたあたりの駅前のチェーンの飲食店でアルバイトをしているが、歴3年ほどにも関わらずそれなりに責任のある立場を任されている。
趣味は背伸びをしないインテリア。
家には自分の部屋もないし、こだわりよりも生活を優先させるため、それなりにチグハグなレイアウトである。
 
 
感想
 
上野「自分の学生時代のバイトから見たパートリーダーを思い出しながら書いてみてんけど。」
松原「じゃあ実際いた人ってこと?」
上野「モデルにしてるだけで実際とは違うで!」
上野「今まで経験したバイトの雰囲気が入り混じってはいるかな。」
松原「なるほど。プロフィールの皓平のイメージとのマッチ度合いはどうやった?」
上野「結構前半部分はドンピシャなイメージやったで。笑」
松原「逆にイメージと違かったところは?」
上野「弟とお店の場所とか、そもそも想像してなかったところかな。」
松原「その辺結構考えてプロフィール作ったのに!笑」
松原「でもその感じだと、別の人が深掘りすることで生まれてくるイメージとか発見も全然あるっていうことよな、作者も納得した上で。」
上野「そうやな。」
上野「自分が想像して書いた人物にリアリティがより追加された気がする。」
松原「自分たちの楽曲もこんな風にみんなでイメージを具体化してはいるけど、今日みたいなことやってみると、曲作りでももっと頭使わんとあかんなと思うな。笑」

<The Songbards・上野皓平&松原有志>


◆2nd Full Album『Grow Old With Us』
2022年6月29日発売
 
<収録曲>
1. 2076
2. アイオライト
3. ガーベラ
4. ダフネ
5. シティーコラージュ
6. 窓に射す光のように
7. 夏の重力
8. 夕景
9. ゼロからはじめよう
10. 銀杏並木
11. オルゴールの恋人
12. かざぐるま

◆各音楽ストリーミングサービスでも配信中!