愛なんて

松室政哉
愛なんて
2026年7月15日に“松室政哉”が4th EP『これっきりのLove you』をリリースしました。シンガーソングライター・来島エルをフィーチャリングした楽曲「纏い feat.来島エル」を含め、「言葉も感情も溢れる時代に、探せばいつでも見つけられる一等星のような曲になれば」という思いが込められた全4曲が収録されております。 さて、今日のうたではそんな“松室政哉”による歌詞エッセイを3週連続でお届けします。第1弾は、収録曲「 愛なんて 」にまつわるお話です。近年、歌い続けてきた“愛”というテーマ。その延長線上に生まれた「愛なんて」が形になるまでの背景と、この曲に込めた思いとは…。 「愛なんて」は、過去曲「愛だけは間違いないからね」と同じ延長線上にある曲だ。 気づけばこの5年くらい、ずっと「愛」について歌っている。 「愛だけは間違いないからね」をはじめ、前作『Singin’ in the Yellow』でも、自分なりの「大きな愛」を歌ってきた。 もちろん、いわゆる“Love & Peace”のようなスローガンを否定したいわけではない。 ただ、自分が歌いたい「愛」はもう少し生活に近いものな気がする。 毎日を懸命に生きる一人ひとりの暮らしの中にある、小さくて、でも確かな愛。 そのほうが、どうも自分にはしっくりくる。 そんな感覚を、今の自分なりにもう一度楽曲として形にしたのが「愛なんて」だった。 実は最初から「愛」を歌おうと思って作り始めたわけではない。 いつものように、まずはサウンドから制作を始めた。 70年代ロックを思わせるような、少し荒削りなギターサウンド。 そのデモを聴きながら作詞の金木和也と話をしているうちに、「これは“愛だけは間違いないからね”を別の角度からもう一度やる」という共通認識が自然と生まれていった。 歌詞が届いたのは、ちょうど自分のライブ当日のことだった。 楽屋でスマホを開き、読み進めているうちに気づけば涙が溢れていた。 ここ数年で自分たちが歌い続けてきたこと、その時間を肯定してもらえたような気がした。 5年間、二人で積み重ねてきたものがこの歌詞に全て詰まっているようにも感じた。 「愛」とは形がなくて、取り留めのないもの。 それでも人は誰かを想い、抱き締め合って生きていく。 その気持ちは、この広い宇宙のなかではほんの少しのものなのかもしれない。 でも、人が生きていく中で辛うじて見つけた、とても美しい感情だと思う。 まさに“生きがいとして充分なのです”。 「愛なんて」は、そんな思いを込めた一曲だ。 <松室政哉> ◆紹介曲「 愛なんて 」 作詞:金木和也 作曲:松室政哉 ◆4th EP『これっきりのLove you』 2026年7月15日発売 <収録曲> 1. これっきりの Love you 2. 纏い feat. 来島エル 3. 嘘つきボレロ 4. 愛なんて





















