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  • プッシュプルポット
    素直で俺らしい自信作ができた。
    素直で俺らしい自信作ができた。

    プッシュプルポット

    素直で俺らしい自信作ができた。

     2026年9月30日に“プッシュプルポット”が5th mini album『願いの花束』をリリースしました。今作には、2026年6月に全国7箇所を回った自主企画ツアー“未歓声ノ音”の際に、タイトル未定の新曲として披露してきた楽曲を収録。ツアー中も楽曲をブラッシュアップし続け、“君”と一緒に作り上げた楽曲たちが、ついに完成版としてリリースされます。    今日のうたではそんな“プッシュプルポット”の山口大貴による歌詞エッセイを2週連続でお届けします。第1弾は収録曲「 どうか 」と「 さよなら、またね 」のお話です。それぞれの楽曲に込めた思いを受け取ってください。 素直で俺らしい自信作ができた。 大切なひとのことを考えさせてくれる曲だったり、別れ、葛藤、色んな感情が花束のように詰まったそんな音源ができた。     「 どうか 」 友達の曲を聴いたり、好きなバンドの曲を聴いて“幸せ”って言葉って素敵だなって思った。自分はどんな状況が幸せなのか、どんな人に幸せになってほしいのかなって考えてこの曲が出来た。 自分の周りの大切な人や、ライブに来てくれるお客さん。 共通してるのは、本当に優しくて、その優しさで自分を苦しめちゃうようなそんな人たち。 その優しさを守りたくなった。その優しさのおかげで、僕は支えられてきたから、君が君のままでいられるように、曲を書いた。     「 さよなら、またね 」 今の俺らからしたら少し珍しい曲になるかも。 少し暗めなサウンドで、聞きやすい速さ、ラブソング サビのメロディが数年前からずっとあって、ボツになっていたのを作り替えたりして作った曲。数年経っても覚えてるメロディだったし、案の定、全体的なメロディがとても大好きな曲。歌うのとても難しそう。この曲が自分達にとってどんな曲になってくれるかが楽しみ。   <プッシュプルポット・山口大貴> ◆紹介曲「 どうか 」 作詞:山口大貴 作曲:山口大貴 「 さよなら、またね 」 作詞:山口大貴 作曲:山口大貴   ◆5th mini album『願いの花束』 2026年9月30日発売   <収録曲> 1.どうか 2.さよなら、またね 3.未完成 4.君がくれた痛み 5.悪あがき

    2026/10/02

  • さとうもか
    夢なんてなくったっていいのさ
    夢なんてなくったっていいのさ

    さとうもか

    夢なんてなくったっていいのさ

     2026年9月30日に“さとうもか”がニューアルバム『shilly shally』をリリースしました。今作には、リード曲「ダンスホール」、切ない恋を題材にしたミドルナンバー「恋の顔」、珠玉のバラード「今を抱きしめて」、ドラマ『夫よ、死んでくれないか』エンディングテーマ「愛は罠」他、全14曲が収録されております。    今日のうたでは“さとうもか”による歌詞エッセイを3週連続でお届けします。第1弾は、収録曲「 人生は退屈だ! 」にまつわるお話です。未来のことを問われても、すぐに答えられない。そんな自分と向き合いながら、“自信”というものについて改めて考えてみたとき、気づいたこととは…。 音楽活動をしていると「目標は?」とか「今後どんなところでライブしたい?」なんて事をよく聞かれる。 そんな時にスッとかっこいい事を答えられたらいいなと思うけれど、いつも上手く答えられずヘラヘラしている自分がいる。   それは未来の気持ちを決めたくないからなのか、はっきりとした意識を持つとそれに囚われてしまいそうで不安に思っているのか、単純に本当にあまり考えていないからなのか、分からない。でも多分全部な気もするし、他にも理由があるような気もする。自分に自信がないからなのかも、と思うこともある。   どんなことをやる時だって、ある程度の自信はあったほうがいいんじゃないかと思う。でもいつだって自分が万全で居られるわけじゃないから、自信がなくなる時もある。 同じような失敗が続くと、また挑戦するのが怖くなるし、自分が傷つかないように行動するのは自然なことだと思う。それは全然ダメなことじゃないって私は思うし、それが許されてほしいなと思う。   ある時、友人が「仕事も恋愛も何もかもが上手くいかなくてもう人生無理だ」というような連絡をくれた事があった。とても長い付き合いでいろんな事を知っているからこそ、側から見ても本当にそうなんだろうなと思った。 でも同時に、きっと多分大丈夫だろうとも思った。   それはその長い付き合いの中で、たくさんの素敵なところを知っているから。その時に辛い事が重なったりいろんな事が上手くできなくたって、私はその人のことをただ信じているだけだなと思った。別にそれを本人に言うわけじゃないけれど、ただそのままの存在を信じていることが、今自分が出来る事なのかなと思った。   自分自身のことを信じられなくなる時ってすごく苦しいと思う。私もそんな時があったけど、周りの誰かがただ理由なく信じてくれてることにすごく救われたことがあった。   日々何かの拍子で生まれる辛い気持ちたちは、多分いつかの未来の自分を救ってくれたりする事があるんじゃないかと思う。 全部考え方によるのかもしれないけれど、私はそう思っているほうが毎日楽しく生きられるからそう思うようにしている。   人生なんて暇つぶしだ!みたいな言葉をどこかで聞いたことがあるような気がするけれど、本当にそうなのかも。 だから好きに楽しく生きて、失敗してまた挑戦するもよし。逆に自分には合わないかもと思うことをしばらくしてみるのもよし。カバンも何もかも全部投げ出して、ヒッチハイクで知らない街に出たっていい。本当はいつだってなんだって出来るんだなと思う。それが生きることのすごいところ。   今回のアルバムタイトルは『shilly shally』というのだけれど、“優柔不断”という意味がある。 優柔不断って、人生の旨みそのものなのかもしれない。   <さとうもか> ◆紹介曲「 人生は退屈だ! 」 作詞:さとうもか 作曲:さとうもか ◆ニューアルバム『shilly shally』 2026年9月30日発売 <収録曲> 1 人生は退屈だ! 2 サマーソングを聴きながら 3 恋の顔 4 喫茶ドエル 5 ダンスホール 6 スワンボート 7 中華ランチ 8 For myself 9 Fortune teller 10 今を抱きしめて 11 愛は罠 12 ゆうとむ 13 shilly shally 14 タイムマシン

    2026/10/01

  • 関取花
    パーソナルカラー:わたし
    パーソナルカラー:わたし

    関取花

    パーソナルカラー:わたし

     2026年10月7日に“関取花”がミニアルバム『気づいたら始まっていた』をリリース。西松屋のテレビCM曲「わたしの手のひらで」など新曲を加え全7曲を収録。さまざまな角度から人生を肯定する歌詞と、弾き語りをはじめミニマムな編成で無駄を削いだアレンジで、手触りのある温かく朗らかなムード漂う一枚となっております。    今日のうたではそんな“関取花”による歌詞エッセイを3週連続でお届けします。第1弾は、収録曲「 それいけ!ランドセル 」にまつわるお話です。パーソナルカラーやMBTIなど、“正解”を教えてくれる情報が身近になった今。自分の「好き」を直感で選ぶことの先にあるものとは…。 いつから“間違っていないこと”が正解になったんでしょうね。パーソナルカラー、骨格診断、MBTIなど、ここ数年で手軽に自分がどのグループに属しているのかを知ることができる方法が増えたように思います。最近ではAIもすっかり身近な存在になっていますし、相談すれば一般論のようなものは、ほんの数秒もあればわかりやすくまとめて教えてくれますよね。   もちろん私も、そういったありがたい情報はガンガン享受して生きている人間です。だって生きるって選択の連続で、それってめちゃくちゃ疲れるし、正直いちいち真正面から向き合っていたら、一日24時間で足りるわけがありません。だから「迷ったらこうしとけ!」という指示書があることで救われた場面って、数えきれないくらいあります。   でも時々思うんです。子どもの頃って、もっと自分でなんでも選びたがっていたよなあって。親が準備してくれた、今思えばセンスの良い洋服も、「なんかイヤだ、こっちが着たい!」と言って違うものに変えていた記憶があります。絶対あのスウェットには母がチョイスしたデニムが合っていたはずなのに、なんでいつも私ってばピーターラビットのスパッツばっかり合わせていたんだろう。あんた骨格ウェーブだよ? スパッツとか一番履いちゃだめなんだよ? バレルレッグ履いときな? と、すっかり時代の飼い犬(言い方悪い)になった現在の私だったら、発狂してしまいそうです。   そんなことを言ってはおりますが、子どもの頃の自分の写真を見ると、もうめちゃくちゃ可愛いんですよね。チグハグな色合わせも、サイズの合っていない洋服も、クリクリな前髪も、なんというかバランス的に正しくはないのかもしれないけれど、めちゃくちゃ似合ってる。「ねえ見て!」というメッセージが、生え変わり途中のすきっ歯から吹き抜けてくる。なんて屈託のない笑顔。あんたって本当、世界一可愛いよ。自分で選んだ大好きなものたちに囲まれている瞬間に、間違っているもクソもないんですよ。ただひたすら輝いている。   どこかのジャンルに割り振られるって、とても安心感のあることです。統計学みたいな話でもあると思うし、実際、大体当たってもいる。私自身も、大いにこれからも頼りにしていくんだと思います。でも、その安心感よりも好奇心やドキドキが勝る瞬間がもしあるのなら、たまにはそっちに飛び込んでみちゃえ! とも思うんです。失敗したっていいじゃない。結果的に間違ったとあとから思ったとしても、その経験をしたという財産があるだけで、人間としては大成長だ。何をもって「間違った」と思ったのか、そこにこそ宿る独自の美学ってあると思う。とりあえずの正解だけを選び続けていたら、そんなチャンスにも出会えないかもしれない。   何より、誰かに決められたものより、自分で選んだものを人に認めてもらえた時って、めちゃくちゃ嬉しいんですよね。そしてその喜びを知れたら、人のことも褒めてあげられるようにきっとなる。“間違っていないこと”ではなく、“私”を褒めてもらえたから嬉しいんだ、ということに気づけたら、人って一段強く、優しく、しなやかになれると思う。   なんだか熱く語ってしまいましたが、これは歌詞に関するエッセイを書かねばなのでした。失礼。   「それいけ!ランドセル」という曲を書いた時、近所ですれ違う小学生を見ながら、みんなそれぞれ本当に自分に似合った色のランドセルを背負っているなあと思ったんです。まだ学校にも行っていない年齢の時に、きっとなんの診断もなく、ほとんど直感だけで選んだはずなのに。でもだからこそのしっくり感というか、その子自身の色として輝いている気がしました。好きなものを身につけている時、人って、本当にキラキラするんですよね。理論とか余裕で超えていくエネルギーがある。いくつになっても、その心は忘れちゃいけないなあと思います。   私の時代はランドセルといえば赤と黒だけでしたが、小学校6年生にもなると、同じ色でも人によって全然違う仕上がりになっていたのも思い出しました。ちなみに私は最終的に、赤いランドセルに修正ペンで落書きをしまくって、よくわからないことになっていました。雨に濡れても落ちなくて、結構良かったんだよなあ。あとできちんと叱られましたけどね。   <関取花> ◆紹介曲「 それいけ!ランドセル 」 作詞:関取花 作曲:関取花 ◆ミニアルバム『気づいたら始まっていた』 2026年10月7日発売

    2026/09/30

  • とた
    オリーブの葉から受け取ったもの
    オリーブの葉から受け取ったもの

    とた

    オリーブの葉から受け取ったもの

     2026年9月16日に“とた”が新曲「オリーブ」をリリースしました。10月9日に劇場公開される映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』の主題歌として書き下ろされた楽曲となっております。    今日のうたではそんな“とた”による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「 オリーブ 」にまつわるお話です。初めての映画主題歌の制作で、改めて向き合った“ピアノ”という存在。主人公との共通点を探すなかで、音楽を通して受け取ったものは…。   映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』の主題歌として「オリーブ」という曲を書き下ろさせてもらった。正直言うと、私にとって初めての映画主題歌で、大きな嬉しさと同時に自分の中で勝手にハードルを上げてしまって、もがきながら作る日々だった。この曲はきっと、私がピアノをやっていなかったら完成していなかったと思う。   私が生まれてはじめて触った楽器はピアノだった。幼い頃は母がいつも弾いているのを隣で真似して、小学生になったらレッスンに通わせてもらった。だんだん音を繋ぐペダルにも足が届くようになって、私はその時の感情を即興で旋律にするようになっていた。   楽しい日もめんどくさい日も辞めたくて泣き叫んでた日も、ピアノの前に座ってた。   ピアノは誰でも音を出せるくらい簡単で、それなのに弾く人や感情に合わせて不思議なくらい違う音が鳴るから難しくて面白い楽器だと思う。   難航する曲作りでピアノに触れながら、主人公の和希と向き合って共通点を探せば、やっぱりそのひとつはピアノだった。白紙の譜面の前では自分でも気付けないぐらい素直になってしまう。その踏み込んだ音を和希も知ってると思った。   そして、もうひとつが「オリーブ」だった。私は「再生」や「希望」、「平和」のイメージが浮かぶ。   受け取ったその葉を想えば、モノクロの鍵盤から色のついた音が鳴った。 まだ何も書いていない譜面には五本の線が並んでいて、それは便箋みたいだった。   慎重になりすぎて足を止めているよりも、鍵盤の上で指を走らせるほうが私らしく進めると気付くのに時間がかかった。だけど今となっては、それも含めてオリーブの葉から受け取ったものだと思う。   この「オリーブ」という曲が映画館で流れて、何色になって届くのか楽しみです。   <とた> ◆紹介曲「 オリーブ 」 作詞:とた 作曲:とた  

    2026/09/29

  • かずき山盛り
    「資格あるのか」って指摘する資格
    「資格あるのか」って指摘する資格

    かずき山盛り

    「資格あるのか」って指摘する資格

     2026年9月9日に“かずき山盛り”がニューミニアルバム『iV かずき山盛り』をリリースしました。SNSで話題を集める彼らが放つ、4作目のミニアルバムには、バラエティ豊かな全8曲が収録されております。    今日のうたではそんな“かずき山盛り”のイサムによる歌詞エッセイを3回に渡りお届けします。第2弾は収録曲「 モッシュピット施工管理技士 」にまつわるお話です。SNSで飛び交う“モッシュピットの仕切り”を、独自の視点で捉えたこの歌。曲に込めた、皮肉とユーモアとは…。 まさかの第2弾です。 今回はiVかずき山盛りから「モッシュピット施工管理技士」について書いてみようと思います。   SNSで「あいつがモッシュピット仕切っててウザい」「あのバンドのフロアはダサい」みたいな投稿、ほぼ毎日見るじゃないですか。まあ気持ちはわかるんですけど、俺的には「そんなことわざわざSNSに書かんでも別にええやん笑」って思うわけですよ。   で、よく見ると批判してる側のロジックって大体、「お前に仕切る資格あるのか」なんですよね。じゃあ聞くけど、その「資格あるのか」って指摘する資格、お前はどこで取得したんだと。免許センターにでも行ったのかと。   そこに気づいた瞬間、笑えてきちゃって。 いっそ本当に資格制度作ったらどうなるんだって妄想したら、勝手に曲になってました。   まあ「資格ないやつが仕切るな」って曲を書いた時点で、俺は「資格の話をする資格」も持ってないんですよね。人の仕切りに文句つける前に、まず自分が仕切る側の理屈を検証する免許くらい取っとけって話ではありますね。でもこの手の正義感って、大体ブーメランが一番よく飛ぶようにできてるんですよね。だから次は「モッシュピット施工管理技士を歌う資格」という曲も出したいなと思ってます。   それではまた次回 さよなら三角また来て資格。   <かずき山盛り・イサム> ◆紹介曲「 モッシュピット施工管理技士 」 作詞:イサム 作曲:イサム ◆ニューミニアルバム『iV かずき山盛り』 2026年9月9日発売

    2026/09/28

  • オレンジスパイニクラブ
    好きにしろ
    好きにしろ

    オレンジスパイニクラブ

    好きにしろ

     2026年9月16日に“オレンジスパイニクラブ”が3rd Full Album『好きにしろ』をリリースしました。今作には、映画『口に関するアンケート』インスパイアソング「口」、MBSドラマイズム『マトリと狂犬』OP主題歌「blur」、夏らしい疾走感が光る「無くしたピックを重ねて月に行こう」に加え、新曲9曲が収録されております。    今日のうたではそんな“オレンジスパイニクラブ”のスズキナオトによるエッセイをお届けします。いくつもの候補があったものの、なかなか決まらなかったアルバムタイトル。そんななかで実際に、『好きにしろ』という気持ちで出した言葉に対する、今の思いは…。 『好きにしろ』   我ながら随分と投げやりである。   そりゃそうだ。 何十個もの候補があり、過去にないほど長い時間をかけて、タイトルを決めていった。 最終的に決まりかけたタイトルもあったが、あることをきっかけに白紙になってしまった。   納期を1ヶ月以上過ぎていた俺は、もう投げやりになっていた。 そこで新たな候補の中に『好きにしろ』という案を出した。   実際、このタイトルを思いついた時は投げやりだった。   投げやりだったが、 やけに可愛く見えてきた。   怒ってるのか、諦めているのか、 不貞腐れているのか、開き直っているのか。   いつも少し上手くいかないオレンジスパイニクラブのようで、 やけに、愛おしく見えた。   今回のアルバム、俺たちは好きに作った。 だからあえて、アルバムの話はしない。   あとはあなたが聴いて、感じて、 好きに解釈してほしい。   好きにしろ!   <オレンジスパイニクラブ・スズキナオト> ◆3rd Full Album『好きにしろ』 2026年9月16日発売   <収録曲> 1.リモン 2.おとめ座のココロ 3.blur 4.無くしたピックを重ねて月に行こう 5.Fxxin’ in the Darling 6.夕暮れて世田谷 7.グッドバイ!!!! 8.52Hz 9.口 10.君とはこれっきり 11.なるべくそばにいるから 12.深呼吸

    2026/09/25

  • SIX LOUNGE
    New Born
    New Born

    SIX LOUNGE

    New Born

     2026年8月26日に“SIX LOUNGE”がニューアルバム『逆夢』をリリースしました。今作には、TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』OPテーマ「言葉にせずとも」、TVアニメ『最強の王様、二度目の人生は何をする?』シーズン2 OPテーマ「さよならじゃない方がいい」、さらには同郷大分出身のラッパーSkaaiとのコラボ楽曲「アザス feat. Skaai」を含む全10曲が収録されております。    今日のうたではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを3週連続でお届けします。最終回は収録曲「 アザス feat. Skaai 」にまつわるお話です。異なる場所で音楽を続けてきたSkaaiとの出会い。曲のテーマを送ったところ、その返信に綴られていたのは…。 個人的にSkaaiとの繋がりは今までなかった。 去年の終わりくらいに、一緒に曲を作らないかという話がどこからか急に出てきた。 その後すぐに渋谷WWWでステージに立つ彼に会いに行って挨拶をした。 新しい事をしたい、刺激が欲しい、やるしかないでしょそんなの。 どう転ぶかわからない曲作りがはじまった。   曲のテーマをどうするかSkaaiに聞かれて、ざっくりこんな内容を返信した。   なんかずっとイライラしてる。 バンドのこと、この先の未来とか、個人的な問題とか。 焦ってる。 自分の弱さ、メンタルがずっと風邪ひいてる。 くすぶってる。 今更、フツーの生活に戻るつもりはないけどねー。 切り開いてく あと何が必要? 他に何がある? 好きなものを磨いて戦うしかできんわ。 なんとなく孤独な夜の雰囲気 サビは吐き出す 殴る、壊す、傷だらけ、はいカッケー、あざす、俺、無敵っす、みたいな。   ネチネチしたこと送ってしまったなと反省しつつ、Skaaiからの返事が来た   「それは自分の話でもある」   この一言に俺は救われた。   業界内では別の畑。   でも、どこかで、たしかに、つながっている。   何にもないところからアイデアを吐き出し 飲み込んで、また吐き出す。 だからいつものように書いた。 何かが見えるまでとにかく書いた。 バトンを受け取って、また渡して、みたいなイメージ。 こんなのありかよ!は欲しいけど とんでもないことをしてやろうみたいなのなくて いつも通りの自然体でありながら そこに新しい風が吹いてくれるように たとえその形がヘンテコでも 絶対に愛しいものになるだろうと 確信まではいかないけど なんとなく思ってました   そして産まれた俺たちのNew Born Baby   これやばいね。まじアザス。   Brand New Day また一緒に飲みいこう   Brand New Day 過去を忘れないために歌があるのかな   うん、それでいいや。 腹を括ってやるわ。   <SIX LOUNGE・ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 アザス feat. Skaai 」 作詞:ナガマツシンタロウ・Skaai 作曲:ヤマグチユウモリ・Skaai ◆ニューアルバム『逆夢』 2026年8月26日発売   <収録曲> 1 :K/// ILL YOU 2 :君がいるはずの駅 3 :さよならじゃない方がいい 4 :アザス feat. Skaai 5 :雨上がりのベイベー 6 :流線形 7 :さくらのように 8 :言葉にせずとも 9 :愛の日々 10 :バカみたい

    2026/09/24

  • 家入レオ
    引き裂かれそうな気持ちや矛盾ごと愛したい
    引き裂かれそうな気持ちや矛盾ごと愛したい

    家入レオ

    引き裂かれそうな気持ちや矛盾ごと愛したい

     2026年8月26日に“家入レオ”が9th Album『31』をリリースしました。今作には全12曲が収録。31歳の自分自身と向き合った本作には、迷いや弱さ、矛盾を抱えながらも今の自分を受け止め、その先へと歩みを進める姿、誰かと心を重ねる心地よさなど、一人の女性の現在地が多彩な楽曲群を通して描かれております。    今日のうたではそんな“家入レオ”による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、収録曲「 Adieu 」にまつわるお話です。30代を歩くなかでの実感。矛盾や本音と向き合いながら、選んだ覚悟とは…。 私があなたを騙してたと 本気で思っていたの? あのキスも 肌の匂いも 欲しかったから あなたを見つめたの   立ってられないくらいリアルで 痛みによく似た甘さを あなただけ愉しんだって 虚しいでしょう?   New Album『31』に収録した「Adieu」。   心に散らばったパズルのピースを似たような色や模様ごとに分ける。パズルのピースでできた小さな丘。そこから選んだ1ピースを、自分と同じ目線まで持ち上げ、今度はゆっくり観察する。指で形をなぞり、回転させ、絵柄の感じをよく見て、自分を抑えず、ジャッジしない。辛抱強くパズルのピースを見つめていると、自分の中の真実が見えてくる。「あぁ、私はあの時笑っていたけど悲しかったのか」「誤魔化していたけど、怒っていたのか」「諦めたふりして愛していたのか」。パズルのピースと向き合う時間は、自分の気持ちを知る時間。忙しない日々の落とし物を、そっと取りに戻る。   「Adieu」のVERSE1とPRE 1は、小さな丘からパズルのピースを拾い上げ、その断片が私の肌に触れた瞬間に綴れた歌詞だった。だけどその後。HOOK(サビ)で自分が歌いたいことを言葉にしてしまうことが怖かった。パソコン画面で点滅し続けるキャレットから目を背け、私はウィンドウを閉じた。   それは、私が今この瞬間30代を歩いている実感そのものだった。   結婚、出産、転職、と自分のアイデンティティを再構築したり、居場所を増やしたり、色んな正解があって、自分で選んだそれを正解にしていくことが大事。それは分かっていて、だけど選ぶ、と言うことは、他の可能性から降りることと同義語。ただ迷っているだけでは、選ばなかった、ことを、選んでしまうことにもなる。時間に急かされる。ちゃんと考えて怖くても誰かを傷付けても、自分の答えを生きたいと思った。安心が欲しい、不安な時にただ抱き止めてくれる何かが、場所が、人が欲しい。そう望むくせに、開きかけたドアの向こうの何も想像できない世界に、どうしようもなく惹かれてしまう自分がいる。そんな私の無意識を広げ汲み取ってくださったプロデューサーのRyosuke "Dr.R" Sakaiさんの偉大さ。   私は安心と冒険を同時にこなせる程器用ではないし、私の為に自分を変えようとしてしまう誰かを見たくない。   <怖いくらいでちょうどいい>が強がりに聞こえても、嘘をついて生きない。<Don't wanna live a lie>そういう生き方をするって、口で言うほど簡単じゃない。いつか代償を払う日がくるのかもしれない。それでも今は寂しさや不安に負けず、それを感じながら未知の世界へ出かけることを選ぶ。引き裂かれそうな気持ちや矛盾ごと愛したい、と歌っている歌。   <家入レオ> ◆紹介曲「 Adieu 」 作詞:Leo Ieiri・Ryosuke “Dr.R” Sakai・Yui Mugino 作曲:Leo Ieiri・Ryosuke “Dr.R” Sakai・Yui Mugino   ◆9th Album『31』 2026年8月26日発売   <収録曲> 1. Overture (Log:31) 2. Echoes 3. We Could Be Something 4. Walk 5. Adieu 6. Rain Song 7. Remember 8. Too Late 9. Melt 10. Muse 11. Mirror (Edition 31) 12. Love In Me

    2026/09/18

  • パーカーズ
    僕が息をして音楽を紡ぎ続ける理由
    僕が息をして音楽を紡ぎ続ける理由

    パーカーズ

    僕が息をして音楽を紡ぎ続ける理由

     2026年9月9日に“パーカーズ”がNew EP『Good Harvest』をリリースしました。前作に引き続き、ストリングスを取り入れた、これまで以上に厚みのあるサウンドが魅力の今作。パーカーズらしいポップスの魅力をさらに広げた、新たな一面を感じられる全4曲が収録されております。    今日のうたでは、そんな“パーカーズ”のねたろによる歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、収録曲「 Curse 」にまつわるお話です。誰かの言葉や思考は、ときに心を縛る“呪い”にもなる。けれど、この歌で描きたかった“その先”にあるものは…。 家族や友人、恋人や尊敬する人の言葉、あるいはふと触れた思考が心へ深く刻み込まれるとき、僕はそれをどこか「呪い」のようだと思ってしまう。今の僕を作っているのは、そういう無数の呪いの連鎖であり、自分という存在から決して切り離せるものじゃない。 けれど、呪いとは一方的にかけられるだけのものだろうか。   僕自身、音楽を作り、曲を届ける表現者として、誰かの心を強く動かしたいと願っている。聴いてくれた人の記憶に残り、思考の片隅に居座り続けること。それこそが僕にとって最大の幸せであり、同時に僕が世界に向けて放つ「呪い」なのだと思う。   新曲「Curse」の中では、あえて「呪い」という言葉を何度も繰り返して使っている。 他者から受け取った言葉に縛られ、苦しみ、葛藤する心の動きをそのまま音と言葉に落とし込んだからだ。しかし、この楽曲の最後のサビにだけは、一度も「呪い」という言葉を登場させていない。それは、自分を縛り付けていた呪いをただ拒絶するのではなく、受け止め、乗り越えて、確かな「自分の糧」に変えていくストーリーを描きたかったからだ。   誰かの言葉に囚われて苦しむ夜もあれば、その痛みに救われて前を向ける瞬間もある。受け取った影響も、僕が誰かの心に残していく痕跡も、時に痛みを伴い、時に未来を照らす光となる。   これから先、僕の人生にどれほど多くの呪いが降りかかろうとも、僕はそれらを恐れずに受け入れて歩んでいきたい。誰かと影響を与え合い、心を縛り、解き放ち、自らの力へと変えていくこと。それこそが、僕が息をして音楽を紡ぎ続ける理由なのだから。   <パーカーズ・ねたろ> ◆紹介曲「 Curse 」 作詞:ねたろ 作曲:ねたろ   ◆New EP『Good Harvest』 2026年9月9日発売   <収録曲> 1.Curse 2. 瞳をとじても 3. いいじゃん! 4. Pressure Dynamite

    2026/09/17

  • ENVii GABRIELLA
    そんな自分を誇れ
    そんな自分を誇れ

    ENVii GABRIELLA

    そんな自分を誇れ

     2026年9月16日に“ENVii GABRIELLA”がメジャー3rdミニアルバム『TRIGENESICA』をリリースしました。2026年2月11日に開催されたLIVE 2026「TRIGENESICA」から続く、クールでダークでカッコいいエンガブを魅せる集大成。一貫してストイックで、純度の高いクラブサウンドをバックボーンにしたクールで妖艶な狂ったアルバムとなっております。    今日のうたでは、そんな“ENVii GABRIELLA”のTakassyによる歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、収録曲「 Empowerment 」にまつわるお話です。初主演舞台の経験から、改めて気づいた“弱さを隠し通す強さ”。誰かを励ますのではなく、自分自身を鼓舞するための歌に込めた思いとは…。 私、Takassyはこの2026年の夏、『NELKE WEST PROJECT vol.2 舞台「ペパロニ・ヴァンパイア」』にて主人公“ローリ”として主演をさせていただきました。   この物語は、ドラァグショーの店で“ママ・ローリ”と呼ばれているドラァグクイーンのローリが主人公。 かつて自分を拒絶し捨てた母の訃報を聞き、遺産を使って、ドラァグの娘たちと独立を計画しようとした矢先、店を首になり、娘たちに裏切られる。 そして、1人故郷に帰るが、故郷は相変わらずの古い常識が蔓延り、差別の目に晒される。 そんな町に復讐するために、故郷でドラァグショーの店を開こうとする。 ローリが帰郷したことで様々な人々の運命や過去が動き出す。   という、コミック原作の物語です。   この作品の宣伝のためにインタビューを受けることになった時、「ローリはどんな人間だと思いますか?」という質問がありました。   私が答えたローリとは「強い人間」。   それは見た目やキャラクターのことではなく、迫害や、親からの拒絶、裏切り、孤独そんな全てを心に抱えながらも、ドラァグクイーンのマザーとして娘たちを守り、世の中にNoを突きつけ、思う姿で大都会を生きていく姿。 人一倍傷つき、孤独なのにそれを隠し続けて生きている。   そのインタビューにそう答えた時に、この「Empowerment」が私の中で生まれました。   まぁ、初めは私が演じるキャラクターのことを楽曲にするのはどうなのかなって思ったんですけど。   でも、まず私はそんなローリのパーソナルを考えて、自分に少なからず重なる部分がありました。 私もそうやって生きてきたし、誰かに弱いところを見せてなんの徳があるの?とか思っちゃったりする時ある。   だって、弱いところ見せたところで、結局人生を生きて解決して明日を迎えるのは私だし。 誰も責任取ってくれないし。 私が弱さをアピールして何かを放棄したら、誰かが何かを被るでしょ? そんなの嫌。 気持ちよくない。   だから、疲れてるとか、体調悪そうとか、ネガティブな印象を言われたり心配されるのも死ぬほど嫌い。 そう言われないように誰かの前ではいたいって思って生きてる。 そう言われたら、私の詰めが甘かったってことだから反省する。   私はね。   自分を隠す、演じるということをしているのは、社会に生きる人なら少なからずみんなが経験することで、そうやって誰かとの関係や、社会的な何かを守ったりしてる。 だったらそれを曲に込めたいと感じてつくったのでした。   弱さを隠し通す強さ。   それは、この時代では強さとされない。 「強がり」「自己肯定感の低さ」というワードでかき消され、否定される。   だけど、気丈に振る舞い、強く見せ、弱さを見せたくないという人間は、裏を返せば、「理想の自分」を明確に描ける人。 そして理想を求め、望むだけではなく近づこうと努力して生きている人。   強く見せるのは、そういう自分になりたいからでもある。   辛い、苦しい、寂しい、わかってもらえない。 そう言って誰かのせいにするのは簡単。 でもその道を選ばない人。   人生を賭けて、演じ続けるということがどんなに大変で壮大なことであるだろうか。 そう思いました。   私は、そんな人たちの美学を歌にしたいと思いました。 誰かを応援するんじゃなく、自分を鼓舞する。 それがこの「Empowerment」という曲です。   否定される強さ。 強さと気づかれない強さ。   それに気づいて、自分を肯定する。   「頑張れ」とかじゃなくて「そんな自分を誇れ」って歌ってほしいな。 だってすでに頑張ってるんだから。   ちなみに。 この曲、エンガブでは初めてデスボイスが入ってます(笑)。 もし歌うことがあったら、サビの「work!!」は思いっきり叫んでみると気持ちいいです。 それから、サビのラップは思いの丈をぶちこんで!!! めっちゃ気持ちいいよ。   <ENVii GABRIELLA・Takassy(souljuice)> ◆紹介曲「 Empowerment 」 作詞:souljuice 作曲:souljuice ◆メジャー3rdミニアルバム『TRIGENESICA』 2026年9月16日発売 CD購入: https://store.kingrecords.co.jp/shop/g/gKIZC-799/ 配信: https://engab.lnk.to/TRIGENESICA

    2026/09/16

  • SIX LOUNGE
    まだいたい
    まだいたい

    SIX LOUNGE

    まだいたい

     2026年8月26日に“SIX LOUNGE”がニューアルバム『逆夢』をリリースしました。今作には、TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』OPテーマ「言葉にせずとも」、TVアニメ『最強の王様、二度目の人生は何をする?』シーズン2 OPテーマ「さよならじゃない方がいい」、さらには同郷大分出身のラッパーSkaaiとのコラボ楽曲「アザス feat. Skaai」を含む全10曲が収録されております。    今日のうたではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを3週連続でお届けします。第2弾は収録曲「 君がいるはずの駅 」にまつわるお話です。言葉のなかに居場所を作り、閉じ込めてきた痛みや記憶。曲を演奏することで、過去の自分と向き合い、見つけた思いは…。 言葉の中に自分の居場所を作ってきた 逃げて隠れるための場所だったかもしれない 現実では深く、浅く、切れ味の悪いナイフを突きつけられ続けている。 いたい。傷の治りも悪い。浅くても痛い。寒い。 とっくに冷めきっている。 自分が笑ってることを不快に感じる なにが楽しいの?   拗らせすぎでしょw まだその感じなのイタいよw   そうやってまた刺されていくのだけれど、 もう心は痛いと感じなくなっている。 いつの間にか目の焦点も合わなくなってきた。 自分がどこをみてるのかわからない。 見えない天使をどこかに探しているのかもしれない。   天使は歌の中にいる気がする。 メロディと言葉の隙間を飛んでいる。 一瞬だけ俺の前に現れるそいつは、 手を伸ばしても捕まえることができない。 でも、もしかすると、 自分の言葉によって生まれた隙間を飛んでいるという事は、 その天使はもう俺に抱かれているのかも。 愛し合っていたかも。       新曲が増えた。 全部愛しい。 でもそうなるとセットリストに入りにくくなる曲も増えてくる。 この前の新曲が、昔の曲になっていく。 レア曲なんて言われ出したりして。 セトリ落ちなんて言われたりして。   一曲、一曲に当時の景色、匂い、色、記憶が閉じ込められている。   再生すると、鍵を外したように溢れてくる。   忘れたい事も   忘れたくないことも   蘇る       先日のFCライブのセットリストは、久しぶりの曲が並んだ。 それらの曲を演奏する事で、そこに閉じ込めていた記憶が掘り返されて、苦しくなって、引きずりこまれて、オエッ、足を引きずりこまれて、息ができない。何かとぶつかり合っている…? あ、これ自分だ。オエッ   視線を感じる。   痛くて、青くて、弱い当時の俺が、今も変わらず、言葉の中をひとりで泳ぎ続けている迷子の俺を、じっと睨んでいる。   大丈夫だよ、   お前はまだ変われてないよ   まだいたいよ   だからもう頑張らなくていいよ   でもわかるよ   溺れてる方が楽だよね   もういいよ   いいんだよ   <SIX LOUNGE・ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 君がいるはずの駅 」 作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:ヤマグチユウモリ   ◆ニューアルバム『逆夢』 2026年8月26日発売   <収録曲> 1 :K/// ILL YOU 2 :君がいるはずの駅 3 :さよならじゃない方がいい 4 :アザス feat. Skaai 5 :雨上がりのベイベー 6 :流線形 7 :さくらのように 8 :言葉にせずとも 9 :愛の日々 10 :バカみたい

    2026/09/15

  • NEK!
    「これが私です」って思える方を選びたい。
    「これが私です」って思える方を選びたい。

    NEK!

    「これが私です」って思える方を選びたい。

     2026年9月2日に“NEK!”がメジャー1st EP『B!NARY』をリリースしました。タイトルは"ネット発"である彼女たちらしく、コンピューター用語としても身近な二進数を意味する言葉。これまでNEK!のSNSや特設サイトにて、バイナリ・コードを含むデジタル・コードを使った意味深な告知がされてきましたが、すべては今作のリリースに繋がっていたことが明らかに…!    今日のうたでは、そんな“NEK!”のHika(Vo/Gt)による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、収録曲「 MUTE 」にまつわるお話です。“普通”に合わせるうち自分の声を飲み込んでしまいがち。もう一度、自分の声を取り戻すために、心に刻みたいことは…。 「MUTE」って、聴く人によって結構違う曲に聴こえるんじゃないかなって思ってて。   一見すると、疾走感あって、ライブで思いっきり声を出して楽しんでもらえる曲なんですけど、歌っている私は、実は結構自分自身と向き合う曲だなと思っています。   「普通はこうするよね」とか、「こうした方がいいよ」とか、そういう言葉って日常の中にたくさんあるじゃないですか。もちろん、それが間違っているわけじゃないし、周りに合わせることが必要なときもある。でも、ずっと誰かの「普通」に合わせていたら、自分が本当は何をしたいのか分からなくなっちゃうこともあると思うんです。   私自身も、周りの目を気にして、浮かないよう、うまく笑って、言いたいことを飲み込んだりすることもあります。   だから「MUTE」を歌っているときは、そういうものを全部一回解除していくような気持ちになります。   <誰にも 嫌われない 私が 私はいちばん嫌い>という歌詞は、この曲の中でもすごく自分らしいなと思っていて。   誰にも嫌われないようにするために、自分を抑えているのに、その結果、自分自身のことを好きになれなくなったら意味がないじゃんって。   だったら、ちょっとくらい不器用でもいい ちょっとくらいはみ出してもいい。 自分が「これが私です」って思える方を選びたい。   <I promise me.>っていう歌詞も誰かに約束するんじゃなくて、自分自身に約束している言葉です。 周りに認めてもらうためじゃなくて、自分が自分を裏切らないための約束。   ライブで歌うときは、綺麗にまとめようとはあまり思ってなくて、今の自分にあるものをそのまま出したいと思っています。 声を出して、音を鳴らして、どんどん前に進んでいく。その瞬間だけは、周りのことを考えずに「私は私でいい」って思えるんです。   だから、もし今これを読んでくれているあなたにも、周りに合わせることに疲れていたり、「本当はこうしたいのにな」って思っていることがあるなら、一回くらい自分の声を優先してみてほしい。   誰かのルールで生きていたって、誰かが決めた「普通」に自分を当てはめようなんてしなくていい。   私自身もまだまだ迷うことはあるけど、「MUTE」を歌うたびに、自分の個性や感情の芯だけは忘れないでいたいって思います。   この曲が、聴いてくれるみんなにとって、自分の声をもう一度取り戻すきっかけになったら嬉しいです。   一緒に、ミュート解除していこう。   <NEK!・Hika(Vo/Gt)> ◆紹介曲「 MUTE 」 作詞:NEK!・ikebe 作曲:NEK!・MAIMAI ◆メジャー1st EP『B!NARY』 2026年9月2日発売   <収録曲> 1. MUTE 2. FLiCK 3. MAGiC VoX 4. message 5. rat a tat

    2026/09/14

  • かずき山盛り
    ポジティブカンフー
    ポジティブカンフー

    かずき山盛り

    ポジティブカンフー

     2026年9月9日に“かずき山盛り”がニューミニアルバム『iV かずき山盛り』をリリースしました。SNSで話題を集める彼らが放つ、4作目のミニアルバムには、バラエティ豊かな全8曲が収録されております。    今日のうたではそんな“かずき山盛り”のイサムによる歌詞エッセイを3回に渡りお届けします。第1弾は収録曲「 ポジティブカンフー 」にまつわるお話です。身内ノリから生まれた言葉が、4年の時を経てひとつの楽曲になった、その自由な制作秘話とは…。 友達とだけ使う、身内ノリのワードってありますよね。   僕にもそういうのがあって、中学生の頃、「牛牛」という駄菓子が仲間内で流行っていました。   僕らは牛牛のCMソングを勝手に作って歌っていました。   今思えば、何がそんなに面白かったのかは全然分かりません。   でも、たぶん僕は昔からこういうことをやっていて、バンドを始めて人前に出るようになっても、その癖が抜けていません。   今回のアルバムに入っている「ポジティブカンフー」も、元々は僕とアズマの間だけで流行っていた言葉です。   遠征帰りの車って、だいたい打ち上げ終わりなので、みんな酔っ払って寝てるんですよ。   そこで僕だけ中途半端に目が覚めてしまって、寝てるメンバーに「ポジティブ足りてるか?」と絡み、カンフーを繰り出してパンチで起こす。   それがポジティブカンフーです。   4年くらい前の話です。   マジで何の意味もありません。   ただ、なぜかこの言葉だけずっと頭に残っていました。   そして4年後、曲になりました。   銅鑼とか二胡とかをマシマシにした中国っぽい曲を作りたかったので、「ポジティブカンフー」という、意味はよく分からないけど強そうな言葉がちょうどよかった。   歌詞もほぼ語感で作っています。   漫画が好きなので、技名とかも入れちゃいます。   僕は他人の歌詞を読んで、「うわ、めっちゃいい歌詞だな~」と思うことは結構あります。   でも、共感できることはあんまりないです。   「ほんまにそんなこと思って書いてんのかな?」と思うことすらあります。   ただ性格が悪いだけかもしれません笑。   でも、歌詞って別に共感しなくてもいいと思うんですよね。   意味はよく分からないけど、なんか口ずさんでしまう。   それだけで十分じゃないでしょうか。   僕自身、作詞するときは「何を伝えたいか」より、「この言葉、なんか耳に残るな」を大事にしています。   普段の生活でも、変な看板とか、友達のくだらない一言とか、そういうものをなんとなく覚えています。   それが何年か経って、曲になったりする。   「なんでこんな曲作ったん?」「どういう意味なん?」って毎回言われてます。   本当にわかりません。   <かずき山盛り・イサム> ◆紹介曲「 ポジティブカンフー 」 作詞:イサム 作曲:イサム   ◆ニューミニアルバム『iV かずき山盛り』 2026年9月9日発売 <収録曲> 1 ポジティブカンフー 2 GEKIYABAおじさん 3 二次会NINJA 4 my sweet baby ~この世で一番でっけーLOVE~ 5 sacrifice 6 サミシーナ 7 モッシュピット施工管理技士 8 本気のマジで

    2026/09/11

  • 大東まみ
    モナリザ
    モナリザ

    大東まみ

    モナリザ

     2026年10月7日に“大東まみ”が配信EP『交差点』をリリースします。また、2026年5月よりスタートした6ヶ月連続配信リリースでは、迷いながらも前へ進むひとに寄り添うさまざまな感情を描いてきました。9月8日には第5弾となる新曲「モナリザ」をリリース!    今日のうたではそんな“大東まみ”による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「 モナリザ 」にまつわるお話です。作品を観るとき、誰かの発信を受け取るとき、そこにある“評価”や“情報”に左右されず、自分自身と向き合うために伝えたいこととは…。 アート鑑賞が好きな姉に影響されて、私も時間ができたら美術館に行ったりする。 じっくりと館内を巡っていく中で、作品と一緒にたくさんの情報を受け取っていることに気づく。   例えば、額縁やライティングなどの展示のされ方、作者の名前や作られた年代、もっと言えばその作品を観ている人たちの反応。   私は目の前の作品と純粋な自分の感性で向き合えているのだろうか、といつも考える。 それと同じような違和感をSNSにも抱いている。 再生回数やフォロワー数、コメント欄で他の人がどう評価してるのかも一緒に情報として入ってくる。 そうやって伝わる私はもう私ではない誰かのような気がする。   世界で最も有名な絵画のひとつ「モナ・リザ」。 描かれているのはどこの誰なのか、今もいろんな説があって謎に包まれている。 誰もがあの顔を知っているのに、その瞳に映っていた景色を知っているのは本人だけである。   2年ほど前からSNSで動画投稿に力を入れるようになって、ありがたいことに聴いてくれる人が少しずつ増えてきた。 それに伴っていろんな決めつけや、心ないコメントも飛んでくるようになった。 「ほんとはそうじゃないのに」と思っても言い返すこともできず、にこにこして発信を続ける自分は、「モナ・リザ」に描かれている人物と少し重なるような気がした。   SNSだけではなく、日常生活の中で誰かの心ない言葉に怒りや悲しみを感じても、 それを表現したり伝えたりするのはなかなか難しかったりする。 でも、勝手に言わせておけばいい。そんな言葉にあなたの輝きは奪われないし、あなたは傷つけられない。 この曲を聴いて身体を揺らして、心の内にある怒りをスカッと発散するきっかけになれたらいいなと思う。   追伸 生まれて初めて「エッセイを書いてみないか」とお話をいただき、面白そうと思って引き受けてみたものの 何をどんな風に書いて良いのかわからず、カフェで3時間パソコンに向かって唸り続けて、それでもやっぱりまとまらず… 今まで書いたものをまっさらにして、このページを開いてくれたあなたに手紙を書いてみることにした。私の拙い文章を最後まで読んでくれてありがとう!   <大東まみ> ◆紹介曲「 モナリザ 」 作詞:大東まみ 作曲:大東まみ 

    2026/09/10

  • COPES
    続けたやつが勝ち
    続けたやつが勝ち

    COPES

    続けたやつが勝ち

     2026年9月9日に“COPES”が2ndミニアルバム『WAO!!』をリリースしました。疾走感のあるツービートと軽快なスカのリズムに、何かを頑張っているひと、日々戦うすべてのひとへ贈るポジティヴなメッセージを乗せたカラフルな全8曲が収録されております。    今日のうたでは、そんな“COPES”のしいなゆうきによる歌詞エッセイをお届けします。やりたいことや伝えたいことをすごく発信しづらい現代。それでも、自分の「好き」を信じて突き進むために大切なこととは…。 『続けたやつが勝ち』   近代の社会において、良くも悪くも必要不可欠になってしまったSNS。   便利な反面自分の好きなことを、自分自身を発信すると顔もわからない姿ない誰かに攻撃されたり、批判されたり。   やりたいことや伝えたいことをすごく発信しづらい世の中になってる気がします。   多分同じようなことを思ってる人も多いはず。   ごちゃごちゃうるせえなとか思っていてもどこかで喰らってしまって挫けそうな時もあると思います。   そんな中で僕の好きなバンドの先輩が言ってました。   「誰になんて言われようと続けたやつが勝ち」   マジでこれに尽きるなって思いました。   続けることが1番大変で1番難しいのはわかってるけど自分のやりたいことがある人、夢がある人、なにか失敗しちゃった人。絶対に自分がやりたい、続けたい、諦めたくないって思ってるならそれに向かって突き進んでほしいです。 自分自身の好きを信じてみてください。   その後どうなるか未来は今でもわからないけど、俺はそうするようになりました。負けたくないから。諦めたくないから。   続けていればきっとあなたのことを見てくれる、一緒に歩んでくれる味方が絶対に出てくると思います。   COPESもその味方の1人になれるように背中を押せるようにあなたの好きを肯定できるようにポップに曲を書き続けます。   誰になんて言われようと自分自身が好きな音楽を好きだと信じる音楽をあなたに届けられるように。   僕らのポップが、言葉が、少しでもあなたの光に、楽しいになりますように。   <COPES・しいなゆうき> ◆2ndミニアルバム『WAO!!』 2026年9月9日発売   <収録曲> 01. monster 02. WAO!! 03. give me 04. sleepy 05. shake it 06. killer 07. SHINY 08. puzzle

    2026/09/09

  • SIX LOUNGE
    The World of Tomorrow
    The World of Tomorrow

    SIX LOUNGE

    The World of Tomorrow

     2026年8月26日に“SIX LOUNGE”がニューアルバム『逆夢』をリリースしました。今作には、TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』OPテーマ「言葉にせずとも」、TVアニメ『最強の王様、二度目の人生は何をする?』シーズン2 OPテーマ「さよならじゃない方がいい」、さらには同郷大分出身のラッパーSkaaiとのコラボ楽曲「アザス feat. Skaai」を含む全10曲が収録されております。    今日のうたではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを3週連続でお届けします。第1弾は収録曲「 流線形 」にまつわるお話です。気付かないように、傷つかないように、生きてきた。でも、本当にそれでいいのか自分に問いかけたとき、見えてきた思いは…。 安心がほしい ゆっくり眠りたい 明日が早く来ますように 楽しい1日になりますように いつのまにかAIよりも不自然な笑顔をしてる自分がいる 生活が死んでも 性格が死んでても 俺は俺のやるべきことをやるしかないようなので 今度こそ、今度こそ、なんて、 自分を掘り続けているのだが 見つかるのはニセモノばかりで 今日もまた 自分に失望している   言い訳を探しているのかもしれない それはもしかすると 諦めというものかもしれないし もうお前は十分にやったよなんて 自分を納得させたいのかもしれない   真実や誠実さばかり求められ続けて 急に全部どうでもよくなる。   あちこち掘り返して空洞だらけになった身体の中に 空腹を黙らせるために流し込んだカップラーメンが波を起こした   ここにいる以上は 死ぬまで泳ぎ続けるしかない 進化し続けるしかない 希望を保ち続けるしかない どうしようもない夜に流れた涙は きれいに痛みを受け流す事を覚えたこの肉体と同じ流線形をしている   ずっと最悪な夢をみてる なるべく受け流して 気付かないように 傷つかないように そうやって生きていた それがすべて逆夢だったとしたら 幸せになるまでのフリだとしたら   あれ? 本当にそれでいいのか それで幸せなのか 自分は納得できるのか   悪あがきしながら現実にぶつかって ちゃんと傷ついてこそ、人間なんじゃないか   うまくいかないから 夢は輝きを増していくし 未来は愛しくなっていくべきなのだ   ありのままで 正夢をみにいこう 流線形になって その先へ 駆け抜けていこう   <SIX LOUNGE・ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 流線形 」 作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:ヤマグチユウモリ ◆ニューアルバム『逆夢』 2026年8月26日発売   <収録曲> 1 :K/// ILL YOU 2 :君がいるはずの駅 3 :さよならじゃない方がいい 4 :アザス feat. Skaai 5 :雨上がりのベイベー 6 :流線形 7 :さくらのように 8 :言葉にせずとも 9 :愛の日々 10 :バカみたい

    2026/09/08

  • Mumeixxx
    幸せ至上主義
    幸せ至上主義

    Mumeixxx

    幸せ至上主義

      2026年8月26日に“Mumeixxx”が6thシングル「幸せ至上主義」を配信リリースしました。ルッキズムやSNSの誹謗中傷に苦悩する現代人の心を鋭く代弁し、リアルな感情を表現したPOPロックソング。トリッキーな編成で構築された中毒性の高いサウンドに乗せて「ネットの反応ではなく、大切なのは本当の自分」という強いメッセージを提示した1曲となっております。      今日のうたでは“Mumeixxx”による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただのは、新曲「 幸せ至上主義 」にまつわるお話です。誰かの価値観や言葉に、知らず知らずのうちに揺さぶられてしまう私たち。それでも、そんな現代のなかで大切にしたいものとは…。 この曲は、SNSや周りの声に振り回されてしまう時代だからこそ、『幸せの形は人それぞれ』ということを歌いました。 SNSって、良くも悪くも人の意見がすごく近くにある場所だと思っています。   「こういう見た目が可愛い」とか「こういう生き方が正解」とか、誰かが決めた基準が毎日のように流れてきて、気づかないうちに自分と誰かを比べてしまったり、周りからどう見られているかを気にしてしまったりする。   私自身もSNSを長く続けてきた中で、たった一つの言葉に傷ついたり、たくさんの人に褒めてもらえていても、一つの否定的な言葉だけがずっと頭に残ってしまったりすることがありました。   でも、誰かから見て「可愛い」とか「成功している」とか、たくさんの人から認めてもらうことだけが幸せではないと思うんです。   何をしている時が楽しいのか、どんな自分でいたいのか、何を大切にして生きていきたいのか。その答えは人によって全然違うし、本来そこに正解や不正解はないはずです。   ただ、「周りなんて気にしないで、自分を好きになればいい」と言われても、そんなに簡単なことではないとも思っています。   嫌な言葉を見れば傷つくし、人と比べて落ち込む日もあるし、自分の嫌いなところが急に全部好きになるわけでもない。   だからこの曲では、「自分を好きになろう」と強く言い切って背中を押すというより、「今すぐ自分を好きになれなくても、自分の幸せくらいは自分で決めていいんじゃない?」って、隣から少しだけ背中を押すような存在になれたらいいなと思っています。   誰かの評価のために生きるんじゃなくて、自分が「これで幸せ」と思えるものを大切にしたい。そんな曲です。   実はこの曲、リリース前に私の生誕祭で披露したんです。 曲の中にみんなで合唱できるパートがあるのですが、初めて聴く曲だったにも関わらず、その場にいたみんなが一緒に歌ってくれて、本当に忘れられない素敵な思い出になりました。 またいつか、あの時みたいにみんなで一緒に歌える日が来ることを楽しみにしています。 <Mumeixxx> ◆紹介曲「 幸せ至上主義 」 作詞:柴山太朗・Mumeixxx 作曲:柴山太朗

    2026/09/07

  • SHE'S
    私はこの15年間、擬態してきた。
    私はこの15年間、擬態してきた。

    SHE'S

    私はこの15年間、擬態してきた。

     2026年9月2日“SHE'S”が、8枚目のオリジナル・フルアルバム『Who am I?』をリリースしました。2025年にリリースした「モンストグランプリ2025 ジャパンチャンピオンシップ」大会テーマソングである「Four」、夏の終わりを彷彿とさせる楽曲「花雨」や、ドラマ『ぴーすおぶせーふ』オープニング楽曲「Good Life」を含む、全10曲を収録。    今日のうたではそんな“SHE'S”の井上竜馬による歌詞エッセイをお届けします。環境によって様々な“自己”を持っている私たち。いろんな自分を受け入れながら、あらゆるジャンルの音楽を吸収して作り上げたアルバム『Who am I ?』に込めた思いとは…。 音楽と文章を愛してやまない皆々様、ここで会うのはお久しぶりですね。毎度世話になります。『Who am I ?』というアルバムを作った自分の考えを垂れ流すような文章を書こうと思う。   コラムやらエッセイやら、単語は知っていても改めて明確に説明しろと言われればわからない。脳内で?マークがこちらを見ながら小踊りしてやがる。煽るような顔しやがって。調べるほどでもない程度には空気感で理解してるからいいんだよ、ええい。ともかく、今回もそれを寄稿しにきたのだ。     さて、そんな私も実は8月下旬から日記を毎日欠かさず書いている。誰に見せるわけでもなく、見られたいわけでもない、それはあらゆる消費から自分を匿う避難所のようなもの。Havenというやつだ。だから頭の中で四六時中ドタバタと走り回る思考を文字にするのにも慣れてきた。   日記は、数ある手段の中で最も身近で簡単な芸術だと思う。芸術と呼称してしまうと大層なように捉えられてしまうが、自分にとって芸術とは自己の発見や表現だから、日記も例に漏れずそうだと感じるのだ。   芸術にどんな起源がありどんな文化が根源的なもので、そして近代での解釈がどうだとか、そういったことにさして興味はない。ただ、自分が好きで触れる文学や絵画など、一般的な芸術と総称されるものたちにどうしても自己表現の側面を受け取ってしまう自分がいるのだ。     34年も生きていれば、片手では足りない程の表情を持った自分と出会っていく。家族、一人、友達、恋人、職場、様々な関係の中でまるで役者のようにその環境にフィットした自己を形成していくことに、個人差はあれど共感してくれる人は多いのではないだろうか。そのどれもが自分が選んだにも関わらず、"らしくない"とか"本当の自分は"とか言いながら、葛藤して探すのが人間という生き物だ。清々しいほどに全てが私だというのに。     私はこの15年間、擬態してきた。前述した内容を鑑みたときに、その言葉がしっくりきた。擬態とは、生物が身を守ったり獲物を捕まえるときに自分の姿や形を違う対象に似せる行為だ。   音楽という芸術に携わる中で、100%ピュアで真新しい発想を作り続けるのはあまりに困難だ。そして99%は既に世に出ているアイデアなのだ。だから他者の色を取り込んだり、アップデートを目論みながらモノ作りに励む。きっとそれは自分を守る為でもあり、なりたい自分を捕まえる為でもある。     思えば子供の時からそうして生きてきたのだと思う。歩き方や話し方、箸の持ち方まで誰かの模倣をしながら育っていく。擬態は楽しい。新たな可能性を探るにはかっこうの手段だ。らしさを知ろうとしたり求められることに疲れる人は、これを用いてあらゆる分野や行為に足を突っ込んでみるといい。   「私は何者なんだろう?何者になりたいんだろう?」   そうやって性懲りもなく私たちは考えたり忘れたり悩んだりして生きているけれど、きっとどの擬態先でも、どんな形や色になろうと私であることに変わりはないのだ。   だから、今作は意図してあらゆるジャンルを出来るだけ吸収しながら曲を書いた。その上で、『Who am I ?』というタイトルをつけたのだ。胸を張って、このどれもが愛すべき自己表現であり芸術なのだというために。   <SHE'S・井上竜馬> ◆オリジナル・フルアルバム『Who am I?』 2026年9月2日発売   <収録曲> 1. 光灯の右手 (Re-recording) 2. Four 3. Toy Box 4. 葡萄 5. Help Me Out! 6. Dead 7. 花雨 8. Good Life 9. Dec. XX  10. Interlude 11. 詩歌  ◆ツアー情報 ・「SHE’S 15th Anniversary Tour “Who am I?”」 9月26日(土)大阪 LIVE SQUARE 2nd LINE 9月27日(日)浜松 窓枠 10月3日(土)鹿児島CAPARVO HALL 10月4日(日)長崎 DRUM BE-7 10月9日(金)周南 RISING HALL 10月12日(月祝)広島 CLUB QUATTRO 10月17日(土)札幌 cube garden 10月23日(金) 盛岡 CLUBCHANGE WAVE 10月24日(土) 仙台 darwin 10月28日(水)神戸 VARIT. 10月30日(金)松山 WStudio RED 10月31日(土)高松 オリーブホール 11月2日(月)岡山 CRAZYMAMA KINGDOM 11月3日(火祝)福岡 DRUM LOGOS 11月9日(月)恵比寿 LIQUIDROOM 11月14日(土)宇都宮 HEAVEN’S ROCK VJ-2 11月15日(日)横浜 F.A.D 11月19日(木)京都 KYOTO MUSE 11月20日(金)名古屋 DIAMOND HALL 11月22日(日)金沢 RED SUN 11月23日(月祝)長野 JUNKBOX 11月25日(水)渋谷 www 11月28日(土)山形 ミュージック昭和SESSION 11月29日(日)新潟 GOLDENPIGS RED STAGE 12月6日(日)大阪 なんばHatch   料金:オールスタンディング:¥5,500 (税込) 2F指定席(なんばHatchのみ):¥6,000 (税込) ※ドリンク代別途(山形公演を除く) ※小学生以上有料 チケット購入はこちら: https://tix.to/shes15th-tour   ◆ツアーファイナル情報: 「SHE’S 15th Anniversary Final」 日程:2027年2月5日(金) 会場:SGC HALL ARIAKE 開場 18:00 / 開演 19:00

    2026/09/04

  • ばぶ
    アイデアが出ないことすらも糧にして
    アイデアが出ないことすらも糧にして

    ばぶ

    アイデアが出ないことすらも糧にして

     2026年9月2日に“ばぶ”が新曲「No idea」をリリースしました。ばぶは、岩手県出身の男性シンガーソングライター。本人の初リリース作品にあたる「No idea」は、J-R&Bの影響を感じさせる心地よいサウンドに、現役大学生である本人の等身大の言葉と感情を落とし込んだ一曲となっております。    今日のうたではそんな“ばぶ”による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「 No idea 」にまつわるお話です。楽曲制作に行き詰まったことをきっかけに生まれたこの歌。さらに、はじめて他者とともに曲づくりを行なって、気づいたことは…。 歌ネットをご覧の皆さん、初めまして。大学生をしながら音楽活動をしている、ばぶと申します。   この度、僕の1stシングル「No idea」がリリースされることになりました。初めてのリリースということで、「この曲を聴いてくれる人がいるのかな」「一回だけ聴いて終わりだったらどうしよう」など、たくさんの不安が頭の中を駆け巡っていますが、それ以上にとても良い作品に仕上げられたと思っています。   今回リリースする「No idea」は、楽曲制作でとんでもなく行き詰まっていた際に、「この状況下すらも曲にしてみれば面白いかも?」と考えたことがきっかけに生まれた楽曲です。   僕は最初にドラムをなんとなく打ち込み、その後にメロディを載せるという方法で曲を作っています。普段はコードやドラム、パーカッションなどの音をどんどん足して様々なアイデアを模索するのですが、この時の僕はその先が一ミリも思いつかなくて意気消沈していました。   そして、いつものようにお蔵入りにするか…と考えていた時、「いや待てよ、お蔵入りにするぐらいならこの現状すらも貪欲に曲に混ぜればいいのでは?」という思考になりました。   その時に抱いていた感情や感覚を大事にして、自然体のままに作り上げたサビには、実家の自分の部屋で作られた空気感や、綺麗になりすぎないような音感が詰まっています。なんだか日常を感じさせるようなサウンドに仕上がりました。   ちょうどNo ideaに取り掛かっていた今年の三月に、とある弾き語りをしている奴と出会いました。もともと存在は知っていたのですが、弾き語りの中でもトップと言っていいぐらいの再生数とセンスを持っていたので、正直嫉妬かまして関わる機会を無下にしていました(笑)。   話してみると、とても気さくで面白く、でも音楽にはちゃんと芯があって、"自分"という抽象的で具体性のない難しい言葉も、一歩一歩自分の足で物語を拾い上げて抱え込むことができる。そんな当たり前だけど難しいことをやってきた彼がめっちゃ好きになりました。   僕はこの出会いも何かの縁だと感じて、一緒にこの曲を作ることを提案しました。僕自身、誰かと曲を作ったことはなく、一人で孤独にずっと音楽を作り続けてきました。そんな中で彼と音楽を作っていると、僕が気づかなかった視点や、難しすぎて踏み入れることのできなかった領域が見えてきて。何より、誰かと一緒に音楽をやるという"楽しさ"を実感しました。様々な事情で、featにはできなかったのですが、これも糧としてお互い前に進み、いつか一緒に曲を出せるように頑張りたいです。   最後に、「当たり前」や「基本」といった言葉は、いざ実行する/維持しようとすると、疎かになってきてしまう部分があると思います。その中でも、日常で見落としている小さな幸せを拾って、普段意識していないようなものにも注視して、自然の匂いや音、四季を感じながら日常を闊歩してください。   辛いことがあったら一人で抱え込まないで、いろんな人を頼りながら、自分のペースでゆっくり進んでいってください。この曲に込めた想いを感じながら、ぜひたくさん聴いてみてください。   <ばぶ> ◆紹介曲「 No idea 」 作詞:ばぶ 作曲:ばぶ

    2026/09/03

  • 月と徒花
    密か
    密か

    月と徒花

    密か

     2026年7月15日に“月と徒花”が新曲「密か」をリリースしました。SNSでバイラルヒットを記録した「熱り」に続く新たなラブソング。両片思いのふたりのもどかしい恋心を歌った楽曲です。サビにキャッチーな「好き」のリフレインがありながら、告白しようとする自分を鼓舞するような展開で、聴くだけで“あのとき”の青春が頭をよぎる令和の恋のアンセムソングとなっております。    今日のうたでは、そんな“月と徒花”の冨岡竜之介(Vo.Gt)による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは新曲「 密か 」のお話です。好きなひとと一緒にいられるだけで十分だと思っていたあの頃。でも、言えなかった「好き」を振り返り、今思うことは…。 「告白しなかった恋は、終わらない。」   「振られた恋よりも、ずっと長く心に残る気がする。」   夕方の下北沢は、昼より少しだけ優しい。   改札前の人混みも、古着屋から流れる音楽も、駅前で誰かを待つ人も、全部いつも通りだった。   「お疲れさまです。」   そう言って店を出る。   君が上がるまで、あと三十分くらい。   まっすぐ駅へ向かうには、少し早すぎる。   そう自分に言い聞かせながら、いつものコンビニへ入った。   冷蔵ケースを眺めて、いつもの缶チューハイを一本だけ手に取る。   「また待つの?」   レジを通りかかる店長が笑う。   「待ってないです。」   「そういうことにしとく。」   店長も、それ以上は何も言わない。   私は缶を片手に、駅までの道をゆっくり歩く。   あと少ししたら、きっと君もこの道を歩いてくる。   「あ、いた。」   先に声を掛けてくれるのは、いつも君だった。   「お疲れ。」   できるだけ平気な顔で返す。   「また飲んでるじゃん。」   「飲む?」   君は「いいの?」と笑って缶を受け取る。   一口だけ飲んで、何事もなかったみたいに私へ返してくる。   何も気にしていない君と、その缶を受け取るだけで少しだけ緊張してしまう私。   たぶん、待っていたことも。   この缶を買う理由も。   君は全部気付いていた。   「今日どうだった?」   「眠すぎて、授業ほとんど覚えてない。」   そんな他愛もない話をしながら歩く帰り道が、私は好きだった。   踏切が閉まれば少しだけ長く話せる気がして、信号が赤になるたびに、少しだけ嬉しくなる。   君は誰にでも優しい。   だから私にも優しい。   それだけかもしれないのに、その“だけ”が嬉しくて、期待してしまう自分がいた。   夏休みに入ると、その帰り道は少しだけ長くなった。   駅へ向かわず遠回りをしたり、写真を撮ったり、動画を回したり。   スマホのアルバムには、君が笑っている夏がたくさん残っている。   でも、一枚もSNSには載せられなかった。   あの時間を誰かに見られたくなかった。   誰かに説明したくなかった。   ただ、私たちだけが知っている思い出でいてほしかった。   帰り道、改札が見えてくる。   「じゃあ、また。」   君はいつも通り手を振る。   私もいつも通り笑って手を振る。   本当は、その前に伝えたい言葉があるのに。   ある日の閉店後。   店長がぽつりと呟いた。   「告白しなかった恋って、案外終わらないんだよ。」   私は笑って聞き流した。   「振られた恋より、長く残ることもあるし。」   そのときは、何を言っているんだろうくらいにしか思わなかった。   帰り道、一人になる。   誰にも聞こえないくらい小さな声で呟く。   「好き。」   次に会ったら。   今度こそ。   そう思いながら眠って、また同じ夕方を迎える。   あの頃の私は、好きな人と一緒にいられるだけで十分だと思っていた。   でも、本当は違った。   十分だったんじゃない。   その関係が壊れてしまうのが怖かった。   だから、「好き」の一言が言えなかった。   あの夏が終わっても、君との写真は消せなかった。   動画も、お揃いみたいに飲んだ缶チューハイの味も、夕方の下北沢も。   二十四時間で消えるストーリーとは違って、私の中には今も残り続けている。   あの日、誰にも聞こえないように呟いた「好き」は、結局最後まで君には届かなかった。   それでも、あの時間が嘘だったとは思わない。   言えなかったからこそ、大切にできた想いもある。   だから私は、この気持ちにひとつだけ名前を付けた。   **『密か』。**   <月と徒花・冨岡竜之介> ◆紹介曲「 密か 」 作詞:冨岡竜之介 作曲:冨岡竜之介

    2026/09/02

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