HOWL BE QUIET

何人何通りもの恋愛経験、苦しさが十二分に詰まった片想いの歌。

 2021年4月30日に“HOWL BE QUIET”が新曲「コーヒーの歌」を配信リリースしました。今作も「ベストフレンド」に続き、届かない相手への報われない恋をテーマにした片想いソング。HOWL BE QUIETとして初の試みとなったファンとのコミュニケーションの中から生まれた楽曲であり、切なさが募る1曲となっております。
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“HOWL BE QUIET”の竹縄航太(Vo / Gt / Piano)による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「コーヒーの歌」のお話。コロナ禍で、一体どのような想いから曲作りをスタートさせたのか。コロナ禍ならではの新たな曲作りの試みとは。日々「もしもあなたと付き合えたら」という思いを胸に秘めている、恋するすべての方へ、このエッセイと歌詞が届きますように。

~歌詞エッセイ:「コーヒーの歌」~

「“コーヒーに牛乳を入れて飲んでる君”というテーマはどうでしょう?」

リスナーからのコメント。ここから物語は始まった。

時は遡り、2020年の3月。コロナウイルスが世の中に流行し始めた頃、元々決まっていたツアーなどを中止にすることを決めた。何かあってからでは遅いし、来てくれるお客さんの安全を第一に考えるべきなのは当たり前で、正しい選択であったと思う。でも、会いたかった、という気持ちが薄れることはなかった。繋がりを強制的に断ち切られたような気がして、悔しかった。

そこでどんな形でもいいから、リアルタイムで繋がれる場所。会話出来る場所を作りたくて、毎週同じ時間に配信をすることにした。

きっと見方によっては、自分の歌をそんなに安売りするものじゃない、と刺す人もいるだろう。でも、ぼくはそんなこと知ったこっちゃないし、例えそうだとしても、それでもよかった。そこに1人でも自分の歌を聴きに来てくれる人がいて、欲してくれる人がいるなら、歌いたいと思った。

急に今までの生活がどれほど恵まれていたか、気付かされるようなマスク、ディスタンス生活。自粛、自粛、自粛。STAY HOMEと言われ続け、息が詰まる。そこに一時でもお邪魔して、楽しい時間を提供出来たら(おれももらえたら)ほんの気持ち、呼吸しやすくなるんじゃないかと思い、始めた配信だった。

前置きが長くなったけど、配信を続けていく中で、コロナの影響から毎週配信を始めたことや、聴きに来てくれるみんなと会話したり笑ったりしたこと、何か思い出になるような、形として残るようなものを作りたいと思った。

欝屈とした日常、コロナふざけんなって気持ち、最悪な1年だったかもしれないけど、でもあの曲が出来たねって。あの時は楽しかったねって。そう言えるような、ちっちゃい灯みたいなもんを作りたかった。そういうのがあるとないじゃ、意外と違ったりするじゃない?

そこで思いついたのが「そうだ、曲を作ろう」でした。

配信に遊びに来てくれるみんなと曲を作ったら、もうそれが形になるじゃないかと。そうやって始まったリスナーとの曲作り。これがまあ楽しいこと。当たり前だけど普段は、一人なので。良いも悪いも自分ジャッジだから「これで良いのか…?」と悩み狂ったりする。だけど、リスナーのみんながたくさん意見をくれるので、良い意味で軽い気持ちで作れた。さらっと歌ったメロディーに「今の良い!」とか。こんな歌詞どうかな~ってぼやいたのに「それグッとくる!」みたいな感じ。些細なアイデア一つ一つに反応してくれるおかげで、悩まずに進めたし、すごく新鮮だった。

それと“一緒に作る”って看板で始めた曲作りなんだから、みんなのアイデアを存分に取り入れたいと思い、歌詞の方向性はみんなに決めてもらおうと思った。こんな歌詞どうですか?とかあったらなんでも送ってください、と言ったところ、出てきたのが冒頭の一行。

あの一行に対して、みんなで続きを考えた。片想いで終わるべきか、結ばれて終わるべきか、しこたま話して、メロディーをつけて、“4分35秒”というフルコーラスを作り切った。ぼく一人の恋愛価値観では作れなかった。何人何通りもの恋愛経験、苦しさが十二分に詰まった片想いの歌が出来た。

その上で思うのは、忖度抜きでとても良い曲が出来たということ。自信を持って、HOWL BE QUIETの曲として出せるということ。

好きな人の前で、無理をする、理想に近付きたいと頑張るあなたへ
「コーヒーの歌」を送ります。

<HOWL BE QUIET・竹縄航太>

◆紹介曲「コーヒーの歌
作詞:竹縄航太
作曲:竹縄航太
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