自分の名前が好きになれないという方に聴いてほしい「My name is…」

 先日、ヤフーニュースに【2016年上半期のキラキラネームランキング発表】という記事が掲載されておりました。ちなみに1位は「碧空(みらん、あとむ、など)。2位には「星凛(きらり、あかり)」、3位には「奏夢(りずむ、など)」…と続きます。普通では読めないような名前をつける方が急増したのは20年ほど前からだそうですが、この“キラキラネーム”が就活やビジネスで不利になってしまうこともあるんだとか。そういえば、作家・中脇初枝さんの小説「わたしをみつけて」にこのようなセリフがあったのを思い出しました。

名づけは親の最初の暴力みたいなものだし。
つけられた名前で
生きていかなきゃいけないんだから。
(中脇初枝『わたしをみつけて』より)

 みなさんは、自分の名前が好きですか?嫌いですか? たしかに“名前”は親から最初に与えられるもので、子どもに拒否権なんてありません。でも、一生付き合っていく名前を<親の最初の暴力>だったと感じながら生きていくのはあまりに悲しいですよね…。できることなら、大切な<プレゼント>だったと思いたい。では、自分の名前が嫌いだという方の気持ちを変えてくれるものは何なのでしょうか。今日の歌コラムではそんな<名前>に関する新曲、“HOWL BE QUIET”の「My name is…」をご紹介します。

「大変失礼かましますが
まず手始めに プレゼントした責任で
愛情添えて たくさん名前を呼んでください」
そんな注文 あったかどうか知らないけど
おかげさまでこんな風に
言葉に出来るくらいには大きくなったよ

あなたたちがつけてくれた
あなたたちが呼んでくれた
名前を呼んでくれる人が
少し増えました

世界的だなんてモンじゃない
教科書に載りそうな偉人じゃない
それでもこの名前に
愛というスパイスを足して
呼んでくれる人が出来たよ

そもそも一生で一個
取り替えようの無いもんで
一つの紛いもんだって存在しないんだ
「My name is…」/HOWL BE QUIET

 “HOWL BE QUIET”とは、ボーカルの竹縄航太が率いる4人組バンド。2010年に結成され、2016年に満を持してシングル「MONSTER WORLD」でメジャーデビューを果たしました。「My name is…」は彼らが8月3日にリリースした2nd シングル「Wake We Up」の収録曲。前作「MONSTER WORLD」も今作の表題曲「Wake We Up」もとことんキャッチー&ポップに振り切った疾走感あふれるナンバーですが、「My name is…」では温度がガラリと変わります。優しい歌声・サウンドと丁寧に丁寧に綴られた歌詞を是非、味わってみてください。
 
 さて、どうしたら自分の名前を愛することができるのか…、その答えはこの曲が教えてくれていますよね。“名前を呼んでくれる人”の存在です。たとえ幼い頃にキラキラネームでいじめられた経験があったとしても、就活やビジネスで不利になってしまったとしても、<この名前に 愛というスパイスを足して 呼んでくれる人>いるだけでそれは、呼ばれれば呼ばれるほど愛おしいもの、特別なものに変わってゆくのではないでしょうか。親からの<プレゼント>だったと思えるのではないでしょうか。
 
 「My name is…」を聴くと、改めて自分の名前の意味を噛み締めると同時に、大切なあの人の名前をたくさんたくさん呼ぼうという気持ちになってくるんです。そして、いつか自分自身が親という立場になった時には、将来その子が自分の名前をあなたからの<プレゼント>だと感じることが出来るように、たっぷり愛情を込めて名付けたいですね…!

◆紹介曲「My name is…
作詞:竹縄航太
作曲:竹縄航太

◆2nd シングル「Wake We Up」
2016年8月3日発売
初回限定盤(CD+DVD) PCCA-04404 ¥1,800+税
通常盤(CD ONLY) PCCA-04405 ¥1,200+税
DAYS盤(CD ONLY+封入特典) PCCA-04406 ¥1,296+税

<収録曲>
M1.「Wake We Up」
M2.「ウォーリー」
M3.「My name is...」