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  • 武藤彩未
    主人公のそんな願いが叶うと信じながらこの曲を書きました。
    主人公のそんな願いが叶うと信じながらこの曲を書きました。

    武藤彩未

    主人公のそんな願いが叶うと信じながらこの曲を書きました。

     2020年11月25日に“武藤彩未”が最新ミニアルバム『あの頃、君に渡したプレイリストを今でも僕はくちずさむ。』をリリース。80年代の楽曲を小さい時から聞いてきた彼女だからこそ、どこか懐かしさを感じるレトロポップな楽曲がつまった1作に。今作も本人が作詞に携わり、女の子のリアルな気持ちが描いております…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“武藤彩未”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は【前編】です。綴っていただいたのは、今作の収録曲であり、歌詞先行公開もスタートしている新曲「 ベティ 」のお話。今、恋をしているあなた。理想の女性像を思い描きながら、自分なりの“魔法”を楽しんでいるあなた。是非、この歌詞とエッセイをご堪能ください! ~歌詞エッセイ:「 ベティ 」~ 前作のミニアルバム『MIRRORS』から作詞を始めました。 私は小さい頃から両親の影響で、松田聖子さんの大ファンでした。聖子さんの名曲の歌詞をたくさん書かれている作詞家の松本隆先生。あんなに情景の浮かぶ歌詞を書く人は、今の時代なかなかいないです。もちろん私もそこに憧れ、そんな歌詞を書きたいなぁと思ってやっているのですが、いざ自分が書くとなると到底そんなお洒落な言葉選びなんてできず、自分の言葉の引き出しの少なさに怒りすら覚えました。改めて松本隆先生の凄さに驚かされてばかりなのです。 私の作詞スタイルとしては、自分の体験談を語るより、友達から聞いた話やドラマや映画で見た話を想像で膨らませて歌詞を書くことが多いです。歌詞を書く場所は、電車の中が一番好きで、よく電車に乗って考えています。 さて、今回お話しさせてもらう「ベティ」という楽曲は、そんな今までのスタイルとは違って、想像ではなく結構自分の体験談に近くなっています。私も昔はこんな感じだったなぁと思いながら作詞を進めていました。 女の子になること、はにかんでたあの頃 リュックにスニーカーで一番早く走った でも本当は私もスカートがよく似合う あの娘に憧れてた無い物ねだりだよね 1番のAメロの歌詞なのですが、これはまさに私が小さい頃感じたこと。女性の方は共感してくれる方もいるかなと。 小さい頃はボーイッシュなタイプで、スカートなんて履く女の子ではなかったので。それが自分のスタイルだったとしても、やっぱり自分にないものを持ってる子に憧れちゃった経験ってありませんか? しかもやっぱりスカートを履いている女の子がモテるんですよね(笑)。母親に「あんな洋服が着たい」と頼もうと思ったことが何度あったことか…。それすら恥ずかしくて言えなかったですが…。 そんな女の子がどんどん女性へと変化していきます。その理想の像として「ベティ」という言葉を使いました。なぜ「ベティ」なのかというと、この曲はまずメロディから先にできていました。曲先ですね。作曲は御供信弘さんです。御供さんがこの曲を私にバトンタッチしてくれた時には、仮タイトルで「ベティ」とついていたのです。ベティってなんだろう? と思い調べたら、英語で書いて「Betty」=「魅力的な女性」という意味でした。それが私の中のヒントになって、自分が思い描いていた憧れの女性像、魅力的な女性へと変化していく女の子の話を書こうと…。 この曲の主人公の女の子は、初めてお化粧をすることや香水をつけることをして、その楽しさを覚えていきます。そんなところも、最近やっと自分で化粧品を買って集めるようになった私と同じだったり。 やがて主人公は恋に憧れます。今まで恋とは無縁の男の子のような女の子だったので。素敵な人、そう、白馬の王子様を待っているのです。「白馬の王子様」をあえて使用することで、ピュアな女の子を一言で伝えたかったのです。 そしてお化粧や着飾ることを「仮面」と例え、仮面が取れてしまっても、あなたは好きでいてくれる? といった気持ちを込めつつ「あなたは…」以降の歌詞はあえていれていません。「あなたは…」の後は皆さんの想像でいろんな世界を創っていっていただければと思います。可愛くなるメイクや洋服、そんな「魔法」を覚えるけど自分らしくいたい。そんな私も愛してくれる人と出会えますように。ずっとずっと待っている。 やっぱり女性は愛された方がいいですよね。ありのままの自分でも好きって言ってくれる人を見つけたい。主人公のそんな願いが叶うと信じながらこの曲を書きました。 <武藤彩未> ◆紹介曲「 ベティ 」 作詞:武藤彩未・御供信弘 作曲:御供信弘 ◆ミニアルバム『あの頃、君に渡したプレイリストを今でも僕はくちずさむ。』 2020年11月25日発売 タワーレコード限定盤 TRNW-0168 ¥3,300(税抜) 通常盤 TRNW-0169 ¥2,500(税抜) <収録曲> 1.Flower 2.ベティ 3.oshan 4.ミルクコーヒー 5.センチメンタルスカイ 6.マーマレード

    2020/11/09

  • 熊木杏里
    ことあるごとに、乗り越えて行くには「心」を大事にすることだ。
    ことあるごとに、乗り越えて行くには「心」を大事にすることだ。

    熊木杏里

    ことあるごとに、乗り越えて行くには「心」を大事にすることだ。

     2020年11月11日に“熊木杏里”がニューアルバム『なにが心にあればいい?』をリリース。思うように外にも出られず、不安や焦燥を感じてしまう世の中になってしまった今だからこそ、レコーディングというものにライブを込め、アルバムとして届けよう。そんな想いが強く形となって出来た今作。珠玉の11曲をじっくりとご堪能ください。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“熊木杏里”による歌詞エッセイを3週連続でお届けいたします。今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の制作に至るまでの心情と、コロナ禍で日毎変わってゆく情勢とともに進めた曲作りに対する想いです。今も不安や悲しみのなかにいるあなたへ、このエッセイと今作の歌詞が届きますように…! ~歌詞エッセイ第1弾~ アルバムを作りたかった。 それは心の自動的な欲求のような気もする。 初夏にアコースティックツアーをしようと決めていた。私がピアノを弾き、ベース、ギターと2、3人編成の形で各地行けるように。昨今、東京を軸に活動していると思われているかもしれないが本意ではない。幾らだって全国へ行き歌いたい。秋にリリースをして、年内に発売ライブもしようと。アルバムを作る事で、歌いに行ける。それが今年初めの頃の目論見だった。 3月あたりに、世間と世界に「コロナウィルス」と言うワードと事態が散らばり始めた。他人事にしていたが次第に音楽業界全体にも散らばり、ライブは厳しそうだとなった。 4月には、音楽は世界の果てに置き去りにし、生きるために生きようと「自粛」が始まった。何の心の準備もないまま、今まで会えていた人達に会えなくなり、遮られた行き場のないエネルギーは、鬱々と穴蔵に溜まっていくようだった。 けれど私は切り替えが早い。それは自分でも気に入っているポイントで、どんな事があろうとストンと今を受け入れてしまえば、新たな道も見えるのだと思っている。 予定通り曲を作ろう。日毎変わってゆく情勢と共に。そうして、机に向かう時間が増えた。私よりも悲しんでいる人がいたら、声をかけてあげたかった。私よりも不安な人がいたら、話を聞いて大丈夫だと言ってあげたいと思った。不思議なことに自分への不安はなかった。この先どうなるかは、今綴りゆく歌たちが教えてくれるだろうと思った。ことあるごとに、乗り越えて行くには「心」を大事にすることだ。例え、世の中が不穏だとしても、自分で自分を穏やかにできる術を知っておけたらいい。 私の心は曲を作ることでも穏やかでいられた。それをヤマハのディレクターやアレンジを務めてくれている森田くんにメールで届けて、少しずつ形にしてゆく。道は生きていた。 ライブの光景には、ファンのみんなの顔や拍手や声援がある。それが思い出された。この関係が途絶えないように願いと希望を込めた。みんなが心を傷めた時間を、みんなで取り戻すのだ。ことあるごとに私たちは強くなりながら。 そうしてアルバム制作は、 水面下から徐々に進んで行った。 <熊木杏里> ◆『なにが心にあればいい?』 2020年11月11日発売 初回限定盤 YCCW-10376/B \4,800+ 税 通常盤 YCCW-10377 \2,727+ 税 <収録曲> 1. life 2. 幸せの塗り方 3. ことあるごとに 4. 星天の約束 5. 光のループ 6. 一輪 7. 見ていたいよ 8. ノスタルジア 9. 青葉吹く 10. 雪~二人の道~ 11. 秤

    2020/11/06

  • 坂口有望
    漠然とした怒りを漠然としたまま終わらせないでよかった。
    漠然とした怒りを漠然としたまま終わらせないでよかった。

    坂口有望

    漠然とした怒りを漠然としたまま終わらせないでよかった。

     2020年11月4日に“坂口有望”がニューシングル『セントラル』をリリース!タイトル曲は、TVアニメ『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』ED曲として書き下ろされた1曲です。儚さと力強さを併せ持った歌声で彩られ、柿澤秀吉(秀吉)による疾走感溢れるアレンジも魅力のシリアスロックチューン。また、コロナ禍をテーマにしたEDMナンバー「2020」、寒くなる季節にぴったりのセンチメンタルなバラード「クリスマスエレジー」、2曲のカップリングにも注目…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“坂口有望”による歌詞エッセイを、3ヶ月連続でお届けいたします!今回は 第1弾 に続く第2弾!綴っていただいたのは、今作の収録曲「 2020 」のお話です。2020年、世界中を変えてしまったウィルス。わたしたちの心に広がっていった怒りや不安、無力な想い。彼女がコロナ禍で抱いた本音を明かしてくださいました。是非、歌詞と併せて受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第2弾:「 2020 」~ さて、エッセイ第二弾。前回のエッセイ「セントラル」が好評でとても嬉しい。媒体は違えど、わたしの作品であり、わたしの一部だから。 物心つく頃には、誰にも見せない秘密のポエムノートがあった。そこには、汚い字で「今日のそらは今日しかみれない」と短い詩がいくつも書き留めてあった。わたしは人より「思いを言葉にする」という作業に時間がかかる性分で、その場で言えなかったことは、後でじっくりノートに書いた。わたしが言葉にこだわるようになったのは、その習慣からかもしれない。時間をかけて、複雑な感情を文字におこしていく。 「2020」という楽曲も、その工程の連続だった。3月から予定していた全国ツアーが中止になり、ライブが生きがいであるわたしは余命宣告されたような気分だった。得体の知れないものに対する爆発的な怒り。それがこの曲のテーマであり、その怒りとはどういうことか?と自分の気持ちを紐解いていく中で、すらすらと筆が進んだ。 2020年、東京オリンピックに日本中が歓喜と賑わいに溢れるはずだった。権力がある人も、海を越えた先でも、みんな、生活の不自由を余儀なくされた。特に、エンターテインメント業界は公演の実施に関して、あくまで政府からは強制ではなく自粛要請、中止の道を自ら選択するしかなかった。そうして、自粛生活がはじまり約1ヶ月がたった頃、一人暮らしの小さな部屋で、ぶつける場所のない鬱憤はとうとうキャパオーバーしかけていた。「今日は本当ならあのライブハウスで歌ってたんやなぁ」「リハーサルで試したこのフレーズがすごく良かったんやけどなぁ」沢山のことを考えたけれど、わたしがなにか行動しても変わる状況ではないと気づいていた。 ずっと感傷に浸るわけにはいかない。家でできることをすればいいという発想に何とか辿り着いた。そして、わたしのツアーを楽しみにしていた人のためにもSNSで歌を届けるようにした。色んなミュージシャンに声をかけて、リモートでコラボしたり。それと同時期に、ミュージシャンとして、今の気持ちを歌にしようと思った。異常な年、2020。読み方を「ニーゼロニーゼロ」にしたのは、東京オリンピックで定着した、希望に満ちたはずの「トーキョー!ニーゼロニーゼロ!」を皮肉る形にしたかったからだ。サビのメロディーは歌詞と一緒に降りてきたもので、「怒り」が音になって消化されたような気がした。いつかこの曲をライブでお客さんと一緒に歌える日が来たら、少しはコロナが嫌いにならないかもしれないとさえ思った。 そして完成したこの曲は、11月4日のCD発売から先行で7月に配信が始まった。それは、自粛中の人々にいち早く届けなければと、わたしの曲に込めたメッセージを汲み取ってくれたスタッフチームと出した答えだった。ついに、地元大阪での有観客ライブを11月6日・7日に控えた今、この曲は既に懐かしい感情になっている。漠然とした怒りを漠然としたまま終わらせないでよかった。 この曲は歴史の教科書の1ページのように、わたしの2020年を表現した作品として残る。ちゃんと「言葉にする」ことをこれからも続けていきたい。 <坂口有望> ◆紹介曲「 2020 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望 ◆ニューシングル『セントラル』 2020年11月4日発売 初回生産限定盤 ESCL-5448~49 ¥2,000(tax in) 通常盤 ESCL-5450 ¥1,300(tax in) 期間生産限定盤 ESCL-5451~52 ¥2,000(tax in) <収録曲> 1.セントラル 2.2020 3.クリスマスエレジー 4.セントラル -TV Size-(期間生産限定盤のみ収録)

    2020/11/04

  • eill
    愛や恋、そんなものより今の私がなによりも愛おしく感じた。
    愛や恋、そんなものより今の私がなによりも愛おしく感じた。

    eill

    愛や恋、そんなものより今の私がなによりも愛おしく感じた。

     2020年11月4日に“eill(エイル)”がミニアルバム『LOVE/LIKE/HATE』をリリース!昨年、1stフルアルバム『SPOTLIGHT』をリリースし、注目を浴びた彼女。今年の前半は、韓国の人気女性グループEXIDやNEWSへの楽曲提供、m-flo、さなりとのコラボなど自身のリリース以外で話題を届けました。新たなチャレンジで進化を遂げた、今、注目のシンガーソングライターの最新作。じっくりとご堪能ください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“eill”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は 【前編】 に続く【後編】です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 FAKE LOVE/ 」にまつわるお話。赤い糸が“プツン”と切れてしまい、誰のために綺麗になるのか、何のために生きるのか、わからなくなってしまっているあなたへ、この歌詞とエッセイが届きますように。 ~歌詞エッセイ【後編】:「 FAKE LOVE/ 」~ “プツン” 赤い糸が切れかけた瞬間 愛や恋、そんなものより 今の私がなによりも 愛おしく感じた。 … 冷たい風を切って 彼の家を飛び出す。 スキップしながら涙を流す。 私はイカれたクイーン。 追いかけてくる 彼の腕を振り払い 睨みつけた二人の過去 “プツン” 二度目の糸が切れた時 私は全てを断ち切った/ … 終わりに乾杯 その夜は、親友3人でホームパーティーをした。 赤いリップにキラキラしたアイシャドー 誰のために、綺麗になるの? 私のため。 この人生は誰のもの? 私のもの。 顎を少し上にあげて 鏡に映るわたしは いつもより少し強く見えた リアルラブ? それは私の中でしか生まれない。 <eill> ◆紹介曲「 FAKE LOVE/ 」 作詞:eill 作曲:eill・Ryo'LEFTY'Miyata ◆ミニアルバム『LOVE/LIKE/HATE』 2020年11月4日発売 DDCB-12368 ¥2,300+Tax <収録曲> 1 踊らせないで 2 片っぽ 3 Into your dream 4 FAKE LOVE/ 5 Night D 6 夢の続き 7 2025 8 SPOTLIGHT - Kan Inoue (WONK) Remix - 9 with U

    2020/11/04

  • チャラン・ポ・ランタン
    小春が足りない。
    小春が足りない。

    チャラン・ポ・ランタン

    小春が足りない。

     2020年10月28日に、歌とアコーディオンの姉妹ユニット“チャラン・ポ・ランタン”がニューアルバム『こもりうた』をリリースしました。今作のコンセプトは、自粛期間中に制作した「こもりうた」。全ての収録曲を宅録にてチャラン・ポ・ランタン2人で完成させた作品となっております。是非、その楽曲と歌詞をご堪能ください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“チャラン・ポ・ランタン”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 【前編】 はももが執筆を担当。そして今回は小春が執筆を担当!綴っていただいたのは、作品作りに対する様々な想いです。2009年に結成、2014年にメジャーデビューを果たし、今に至るまで、常に新しいものを生み出し続けている彼女のこれまでと今とこれからの気持ちとは…。 ~歌詞エッセイ:小春が足りない。~ 髪の毛千切ってフッてやって わいわいわいと小春が沢山できたら それもそれで恐ろしい世界だろうけど 1日くらい体験してみたい。 1人で作業するには多すぎるような気もしている。 こうした作業ができる人間がもう1人居たら どれくらいの作品とイベントを作ったり できるだろうとか思ったりしている。 時間は無いようで有って、だからといって 寝ないでやったら似たようなものができたり ミスっている。 体力が欲しいとかとはなんだか違う。 脳内キャパの話なんだろうか。 おそらく人に何かを任せるのが苦手なんだろうから そんなような発想にたどり着くのだろうけども 多分他人に期待しすぎているんだよ、と 言われたことがある。間違いない。 私が行っていることってずっと 自分の頭の中にあるものを 具現化するという作業を淡々とこなしているだけ。 この頭にあるものをもっと早く出せたら楽なのに。 とか思うけど割と時間がかかったり 譜面にするのに手こずったりするもんだから 10あるものの中から2くらしいか出ない日もある。 実にもどかしい。もどかしい上に腹も立ってくる。 自分に。 助手みたいなのが居たら良いのかな。 こういう系が得意な人がいいな… LogicとfinaleとIllustratorと FINAL CUTが分かる人… そしたらもっと沢山作れるのに、なんて。 トップに立つ人って多分 人を動かすのが上手い人なんだろう。 私にはそれがなかなかできなかったりで だから世界を大きくできないのではないかとか ぼんやり思う。 あとどれくらい何かを作ることができるんだろう。 あとどれくらいの人に作品を 聴いて観てもらえるんだろう。 頭の中を印刷したい。 プランが自分でも読めてこない。 別に路頭に迷っているわけではない。 作品を作るという気持ちが芽生えてから 今日までずっと、似たようなことを考えている。 本当はもっと頑張れる。 沢山やりたいこともある。 いつのまにか人生が過ぎていきそうで怖い。 満たされないままずっと時が流れている。 でもこれが正解なんだろうと思う。 ずっと不満のまま、次はこれが作りたいんだ これが本当はやりたかったんだ、と 新しいものを作るの繰り返しが 生きるということなのかもしれない。 未練の塊である。 髪の毛千切ってフッ はらはらはら <チャラン・ポ・ランタン 小春> ◆ニューアルバム『こもりうた』 2020年10月28日発売 AL+DVD AVCD-96587 ¥3,700+税 AL+Blu-ray Disc AVCD-96588 ¥5,000+税 AL AVCD-96589 ¥2,500+税 <収録曲> 1. 空が晴れたら   2. 進捗インジケータ  3. 透明の恋  4. ゆううつなデイ  5. おとなの螺旋階段のマーチ 6. ハッピーマイサマーダーリン  7. 新宿で映画を観る 8. あの丘の向こう 9. ルージュの伝言 (bonus track)  10. Bonetrousle (bonus track)

    2020/11/02

  • WEAVER
    CARRY ON ~それでも、僕らが生きる世界は美しい~
    CARRY ON ~それでも、僕らが生きる世界は美しい~

    WEAVER

    CARRY ON ~それでも、僕らが生きる世界は美しい~

     2020年10月21日に“WEAVER”が新曲「CARRY ON」をリリースしました。9月20日に大阪城音楽堂にて開催された『KANSAI LOVERS 2020』に出演した彼ら。そのステージ上でメンバーの口からリリースを発表。デビュー日である10月21日に配信リリースし、11年目を迎えるWEAVERとして歩み続ける決意を楽曲に込めております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“WEAVER”の河邉徹(Dr.)による歌詞エッセイをお届けいたします!自身で作詞を手掛け、ジャケットの写真も撮影した彼。バンド10周年となる大切な年、誰もが想像もしなかった状況となった世界、そんな今だからこそどんなことを伝えたかったのか。その想いを綴っていただきました。是非、歌詞と併せて受け取ってください…! ~歌詞エッセイ:「 CARRY ON 」~ 新曲「CARRY ON」のジャケット写真を撮るために、車で移動していた。作詞をした僕が、自分でジャケットの写真を撮ることになった。頭に浮かべていた構図のイメージは、続いていく道の手前に三輪車が置いてあるものだった。CARRY ON━━続けていく。その意思を表現するために。 今年は、WEAVERが10周年を迎えた年だった。一歩一歩踏み締め、なんとか続けてきた10年。メジャーの世界でバンドを続けるのは、大変とか、そんな一言で片付けられるものではない。すり減らし、それでも希望を抱いてやってきた。いつか、願った未来にたどり着けると信じて。 今年はきっと大切な年になる。そう思いながら迎えた春の日、街は静かだった。急速に世界は変容し、予定していたライブは全てなくなった。どうしようもないざわめきが、心の中で鳴り響く日々だった。 現実的な問題もある。暮らしのこともある。大きな声で嘆けばよかったかもしれない。助けてくださいと言えばよかったかもしれない。その方が、注目されたかもしれない。だけど、ネガティヴな発信はしたくなかった。バンドが持つ役割を考えてみる。現状が辛い。わかってください。いや、違う。そんなこと伝えるためのものじゃない。 僕らがずっとやってきたバンドは、誰かに希望を与えてきたはずだ。その音楽は、誰かの傍にいて力になってきたはずだ。こんな世界の中で、何を書けばいいのか悩んだ。そして考えて書き落とした言葉が、CARRY ONだった。10年続けてきた僕らだから、今の時代に歌える言葉。 <続きを選ぶ僕らが 未来を紡ぎ出せる> 続ける者だけに、見える景色がある。見せられる景色がある。あなたに渡せる希望がある。そう信じている。 続いていく道の手前に置いた三輪車は、WEAVERの三人が進んでいく姿を現したものだ。僕は構図を決めてシャッターを切った。切り取られた瞬間が、作品となる。今この場所から、また車輪は音を立てて進んでいく。紡ぎ出すメロディと言葉が、あなたの力になれると信じて。 <WEAVER・河邉徹> ◆紹介曲「 CARRY ON 」 作詞:河邉徹 作曲:杉本雄治

    2020/10/30

  • eill
    歌い終わり、涙の原因はすぐにわかった。
    歌い終わり、涙の原因はすぐにわかった。

    eill

    歌い終わり、涙の原因はすぐにわかった。

     2020年11月4日に“eill(エイル)”がミニアルバム『LOVE/LIKE/HATE』をリリース!昨年、1stフルアルバム『SPOTLIGHT』をリリースし、注目を浴びた彼女。今年の前半は、韓国の人気女性グループEXIDやNEWSへの楽曲提供、m-flo、さなりとのコラボなど自身のリリース以外で話題を届けました。新たなチャレンジで進化を遂げた、今、注目のシンガーソングライターの最新作。じっくりとご堪能ください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“eill”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回はその【前編】です。綴っていただいたのは新曲「 片っぽ 」にまつわるお話。歌詞先行公開中であり、注目度ランキングの最高位2位も記録しているこの曲。誕生には、どのような想いと背景があるのでしょうか…。 ~歌詞エッセイ【前編】:「 片っぽ 」~ 2020.5.31 今日も眠れないまま朝が来る 生暖かい風 眩しい朝日 窓を開けて息を吸った瞬間 突然、大粒の涙が崩れ落ちた。 … 曲がかけない私は、ただの抜け殻で、無意味だ。 大嫌い。 と同時にいつも感じてしまうのは ひとりぼっち。という感情。 私のことを待ってる人なんていない。 信じてくれるひとなんて誰もいない。 きっと本当は、沢山の人が側にいてくれて 私を信じてくれてると思う。 でも、一番大事なのは 自分が自分を信じられてるか、なのだろう。 … もう朝の9時。 頑張って寝ようと、ベッドに入る。 止まれ、止まれ、 全然止まらない。 雨のように泣き続ける自分に 嫌気がさして、手垢がついた鍵盤の前に座ってみる。 「怖い。」 サビ前のコードを鳴らすと 今日も、きっといいサビはできない。 そんな気持ちがよぎって怖くなる。 大きく息を吸った。 「痛くて、甘いのさ 君の抜け殻が いつかの今日を完璧に作り出してる。 ああ、願わくば、気づかなきゃよかった。 片っぽな恋に心が破てる前に。 …ねぇ、、、ねぇ、、、。 … 飾った向日葵、花びらが落ちて落ちて 止まらないの。」 歌い終わり 涙の原因はすぐにわかった。 ずっと目を逸らしてきた、片っぽな恋。 蓋をしてきた、あの夏。 止まらない涙と、止まらないメロディーが 片っぽに鳴り響いた。 <eill> ◆紹介曲「 片っぽ 」 作詞:eill 作曲:eill ◆ミニアルバム『LOVE/LIKE/HATE』 2020年11月4日発売 DDCB-12368 ¥2,300+Tax <収録曲> 01.踊らせないで 02. 片っぽ 03. Into your dream 04. FAKE LOVE 05. Night D 06. 夢の続き 07. 2025 08. SPOTLIGHT - KanInoue (WONK) Remix - 09. with U

    2020/10/29

  • チャラン・ポ・ランタン
    みちみちしているところが、好きだ。部屋の話である。
    みちみちしているところが、好きだ。部屋の話である。

    チャラン・ポ・ランタン

    みちみちしているところが、好きだ。部屋の話である。

     2020年10月28日に、歌とアコーディオンの姉妹ユニット“チャラン・ポ・ランタン”がニューアルバム『こもりうた』をリリースしました。今作のコンセプトは、自粛期間中に制作した「こもりうた」。全ての収録曲を宅録にてチャラン・ポ・ランタン2人で完成させた作品となっております。是非、その楽曲と歌詞をご堪能ください!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“チャラン・ポ・ランタン”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回はももが執筆を担当。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 ゆううつなデイ 」に通ずるお話です。みなさんにも、自分だけがわかる、自分の好きなもの、好きな感覚ってありませんか…? ~歌詞エッセイ:「 ゆううつなデイ 」~ みちみちしているところが、好きだ。 部屋の話である。 六畳一間のあの部屋が、過去住んだ部屋の中で、一番のわたしのお気に入りだった。服や物に囲まれて、それはもう、みちみちの最上級だったからだ。ごちゃごちゃしていたかった。ガラクタだらけのゴミ屋敷に見えるかな、その部屋でだらだらする時間こそわたしにとって贅沢なものだった。自分の居心地の良さに、息のしやすさに、こんなにも当てはまる空間は他には無かった。 生活もおんなじだ。ちょっとも、すかすかしたくない。みちみちした、忙しない日々が一番に心地良い。その中でだらだらとしていたかった。矛盾のかたまりかな、落ち着きのない生活の中で不意にでるため息ほど、気持ちいいものは無いと思っていた。 そんなふうにこんな感じに好きな物を好きだと分かっていながらも、新しいものを好きになってもみたかったわたしは、みちみちした日々をくぐり抜けながら、お洒落なマンションにも住んでみたことがあった。新しくて広くて綺麗な部屋だった。友達を招くとみんな羨ましがった。こんな部屋に住んでみたいと、みんながそう言ってくれた。実際確かにいい部屋だった。わたしもみんなとおんなじように、そう思っていたんだ。それでも一年も満たないある日、ふとした瞬間に思った。 「たいくつ」 壁も、床も、ドアや、照明に天井まで、なにからなにまで全部、全部綺麗で素敵だった。でもなんだろう。そのひと言しか出てこなくなったのだ。一度、退屈だと思ったその瞬間から、今度は憂鬱が押し寄せてくる。この、心にヒューっとすきま風が吹く感覚が分かるだろうか。退屈ほど、憂鬱なものは無い。どこからなのか分からない、すきま風の止まない心は、確実なる、すっかすか、だった。すかすかした空間で、だらだらとしたところで、それはただ何でもない、何でもないそれでしかない。興味がなかった。 しかし、そんな時に限って、不思議なことにびっくりするほどの運命的な出逢いをしたりもする。築50年のその部屋は初めて入ったその瞬間から鈴の音が鳴った。心がときめくと鈴が鳴るのは小さな頃からずっと変わらない。一瞬で心にみちみちを取り戻したのである。何がどう、とかは言葉にはできない。とにかく自分の中の「好き」がはっきりと分かった出来事だった。 すかすかしているところは、好きではない。 部屋の話である。 <チャラン・ポ・ランタン もも> ◆紹介曲「 ゆううつなデイ 」 作詞:もも 作曲:小春 ◆ニューアルバム『こもりうた』 2020年10月28日発売 AL+DVD AVCD-96587 ¥3,700+税 AL+Blu-ray Disc AVCD-96588 ¥5,000+税 AL AVCD-96589 ¥2,500+税 <収録曲> 1. 空が晴れたら   2. 進捗インジケータ  3. 透明の恋  4. ゆううつなデイ  5. おとなの螺旋階段のマーチ 6. ハッピーマイサマーダーリン  7. 新宿で映画を観る 8. あの丘の向こう 9. ルージュの伝言 (bonus track)  10. Bonetrousle (bonus track)

    2020/10/28

  • 手嶌葵
    ゆっくり休んで下さいねという気持ちで歌いました。
    ゆっくり休んで下さいねという気持ちで歌いました。

    手嶌葵

    ゆっくり休んで下さいねという気持ちで歌いました。

     2020年10月14日に“手嶌葵”がニューシングル「散りてなお」をリリースしました。タイトル曲は、監督・角川春樹と豪華俳優陣が夢のタッグを実現した10月16日公開の映画『みをつくし料理帖』主題歌として書き下ろされた1曲。また、昨年10月から11月にNHKラジオ深夜便『深夜便のうた』としてOAされていた「真夜中のメロディ」も待望の初CD化。  是非、彼女の優しく寄り添う歌声をご堪能ください。さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“手嶌葵”による歌詞エッセイを2週に渡り、お届けいたします!今回は 【前編】 に続く【後編】です。新曲「 真夜中のメロディ 」のお話。どのような気持ちでこの歌を受け取り、どのような想いを込めて歌ったのか。また、同曲の作曲を手掛けた兼松衆さんと作詞を手掛けたいしわたり淳治さん、それぞれの魅力についても綴っていただきました…! ~歌詞エッセイ【後編】:「 真夜中のメロディ 」~ 「真夜中のメロディ」この曲は、NHK『ラジオ深夜便』の為に作って頂いた曲です。作曲は兼松衆さん、作詞はいしわたり淳治さんです。沢山の方々に長く愛されている番組、ラジオ深夜便の素敵さを表現出来るのはお二人だと思い制作をお願いして、「真夜中のメロディ」というノスタルジックで美しい曲を歌う事が出来ました。 第一印象は、新しく歌う歌なのに、どこか懐かしく一緒にハミングしたくなる曲だなと感じ、歌詞を読みながら練習していると、学生の頃の淡い記憶や、ラジカセでツマミを調節する時の心地よいノイズが一緒に聞こえてくる様な気がして、本当にラジオにぴったりな曲だなと思いました。 『ラジオ深夜便』ですから、ラジオを聴きながら眠りに落ちる方々もいらっしゃるかなと、ゆっくり休んで下さいねという気持ちで歌いました。 制作して下さった兼松衆さんといしわたり淳治さんは、オリジナルアルバムを作る時に必ずお願いする大好きなお二人です。 兼松衆さんが作って下さる曲は、ロマンチックな雰囲気と海風の様な柔らかくて爽やかな風を感じます。『青い図書室』というアルバムで兼松さんの曲に歌詞を書かせて頂いた時に、ほんの少し白波が立った静かな海と裸足で歩きたくなる砂浜や可愛い貝殻が見えてくる美しい曲を書いてくださって、「 海を見つめる日 」という歌ができました。この歌のお陰で、歌詞を書ける事は素敵だなと実感しました。 そして、いしわたり淳治さんが作って下さる歌詞は、素敵な物語の様に読む事ができて、曲に合わせて口ずさんだ時に魔法にかかり、より歌詞の意味がスーっと体に入ってくると感じる、そんな不思議な感覚を覚える歌詞だなと思っています。一緒に口ずさんで欲しいなと思う素敵なものばかりです。『Ren'dez-vous』というアルバムの「 1000の国を旅した少年 」という曲と歌詞は、歌っていて本当に楽しい!と毎回ワクワクします。 そんなお二人と作った今回の『真夜中のメロディ』は、懐かしさや青春のあたたかで淡い気持ちを表現していると思います。是非この美しいメロディと歌詞を一緒に口ずさんでみませんか。 <手嶌葵> ◆紹介曲「 真夜中のメロディ 」 作詞:いしわたり淳治 作曲:兼松衆 ◆ニューシングル「散りてなお」 2020年10月14日発売 VICL-37560 ¥1200+税 <収録曲> 1. 散りてなお 2. 真夜中のメロディ 3. 海を見つめる日 (Live at Sichuan Grand Theatre, Chengdu on November 17, 2019 4. こころをこめて (Live at Sichuan Grand Theatre, Chengdu on November 17, 2019 5. 散りてなお (instrumental) 6. 真夜中のメロディ(instrumental)

    2020/10/27

  • ひかりのなかに
    過去に縋りたくなるし、現実なんて見てられなくて、逃げたくて。
    過去に縋りたくなるし、現実なんて見てられなくて、逃げたくて。

    ひかりのなかに

    過去に縋りたくなるし、現実なんて見てられなくて、逃げたくて。

     2020年10月14日に、東京出身スリーピースロックバンド“ひかりのなかに”が新曲「タイムマシン」をリリースしました。今作は6ヶ月連続配信リリースの第四弾です。大人になるに連れて制限がかかったり、現実なことばかり考えてしまいそうになるけれど、自分の頭の中で膨らむ妄想ぐらいは、もっと夢を見てもいい…。楽しいことだけではない大人に向かって歩き出し始めている心情を歌った楽曲となっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ひかりのなかに”のヤマシタカホによる歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届けいたします。今回は 第1弾 に続く、第2弾!綴っていただいたのは、新曲「 タイムマシン 」にまつわるお話です。現実の不安や怒り、苦しみと向き合わなくてはならないと、自分を追い込みすぎているあなた。是非、このエッセイと歌詞を受け取ってください…! ~歌詞エッセイ第2弾:「 タイムマシン 」~ 肌寒いですね、お元気ですか? 今月は「タイムマシン」という新曲が出たのでそれについてのお話です。 今年の夏頃、まだまだ家から出て何処かへ行ったりだとか、ライブを人前でするとか、何もなく、何もないまま6カ月連続配信リリースに向けて平坦な日々の中で必死に絞り出す、という作業をしてゆく中で、思うことといえばただ一つ「あ~~~あ過去に戻れんかな~~~」というなんとも非現実的な願望たった一つでした これは多分読んでくださってるあなたも同じだと思います。 歌詞の内容はこの時期にしかかけない曲を書きたい、と思ったので、日々何もない不自由さだとか、目に見えないものへの不安からくる怒りだとか、なんかみんな余裕がなくて苦しくて目に飛び込んでくるもののほとんどに、目新しいものも何もなくて。 そんな中で音楽を辞める人、辞めざるを得なくなってしまった人、場所、もううんざりだったんです、やっぱりね。 それにこの時期に、私の大好きだった場所がなくなるって出来事もありました。それが冒頭の<都市開発で思い出は消えた>という歌詞。きっともうじきなんとも思ってなかった人の記憶の中ではパッと消えて 「あれ?ここ工事してるけど前なんだっけ?」 って会話をするんだろうな、と考えるとものすごく虚しくなったというか。時の流れの残酷さ、というのを大袈裟かもしれないけど感じました。 そうなるともう気持ちだけでも過去に縋りたくなるし、現実なんて見てられなくて、逃げたくて。それならこの気持ちを曲にすれば何かが変わるかも、と思い「タイムマシン」という楽曲が生まれました。 ものすごく落ち込むことがあった日だとか、もう何もかも捨てたい、と思う日に、過去の楽しかったことにすがることや、何か別のことに逃げることって、なんとなく「悪」のような気がしてしまうと思うんです。 少なくとも私はそうで。 逃げずに向き合わないといけない、ともっと自分を追い込んで、追い込む前よりできなくなったりして落ち込むことも今までたくさんありました。 でもなんか今になって、別に逃げても良いんじゃないかな、って思えるようになったんですよね。逃げた先で得たものがやらなきゃならないことに良い影響を与えることだってあるし、一度逃げたからこそ狭くなっていた視界がもう一度フラットになって新しい視点で見れるようになることだってある。 それに、心をすり減らして壊れてしまっては意味がないんです 私はタイムマシンという楽曲を通して、身動きの取れない毎日への怒り、不安、不満、時の流れへのやるせなさ、それと、「逃げ」に対しての肯定を書きました この曲はもう書き手の私の元を離れてもうみなさまのものなので、正直どう解釈してもらっても構わないですし、別の解釈だったとしてもそれが全てだし、それが正解です。 なのであくまで参考程度に。 何かを変える力はないけど誰かに寄り添えたら嬉しいです それでは。 <ひかりのなかに・ヤマシタカホ> ◆紹介曲「 タイムマシン 」 作詞:ヤマシタカホ 作曲:ヤマシタカホ

    2020/10/26

  • MACO
    女の子の子宮まで届く曲を。
    女の子の子宮まで届く曲を。

    MACO

    女の子の子宮まで届く曲を。

     2020年10月23日に“MACO”が、4ヶ月連続配信リリースの第2弾となる新曲「再恋愛」を配信リリースしました。同曲についてMACOは「最終的に「あはは」って笑えたらオッケー。みんなもそんな風に気楽に恋を楽しんで欲しいな、とも思いました。この曲は沢山の人に聴いてほしいし、沢山口ずさんで欲しいなって思います。みんながほんわかハッピーでいられますように。愛を込めて作りました」とコメント。是非、曲を聴きながら、一緒に口ずさんでみてください…!  さて、今日のうたコラムではその4ヶ月連続配信リリースと連動して、MACOによる歌詞エッセイを4作連続でお届けいたします!今回は第1弾に続く第2弾。綴っていただいたのは、新曲「再恋愛」についてのお話。今の恋に対して自信が持てない方、周りからの声に惑わされてしまう方、ネガティブな予想ばかりしてしまう方。そんなあなたにこのエッセイと歌詞が届きますように。 ~歌詞エッセイ第2弾:「 再恋愛 」 ~ 「再恋愛」 ゆるい恋愛ソングだけど、 女の子の子宮まで届いたらいいな。 発売前までは私の曲なんだけど、 リリース日を過ぎた瞬間から “みんなのもの”になる。 他の作品もそんな風に思いながら作ってる。 夏風邪に続いてまた漢字で三文字。 特に寄せにいってないんだけどまぁ偶然。 “再恋愛、いいんじゃない”ってフレーズが ぽっと降りてきたり、 思ったこと捻らずに素直に書けたことが 制作当初本当に嬉しかった。 歌詞にギミックなんて一つも無し。 ただただ聴いてほしい。 あと、みんなに歌って欲しい。 <誰がどうとか別に考えなくていいんじゃない> って歌詞はSNSで謎にたくさん反響をもらって、 嬉しかったし内心、 「あぁここがちゃんと届いて良かった。」 って思った。 私は多分、いつどんな時も 軽くて気の抜けたこの言葉を みんなに伝えたかったりするんだと思う。 恋愛相談のDMが月に何通もきたりするけど このフレーズが全て(全ては言い過ぎかも)のことを 解決してくれるよーな、気が…する。 誰がどう、じゃなくて 二人がどうか、だけ。 友達に そんな人やめときなよって言われる恋で 「そうかなぁ……」って無駄に悩むより、 あなたが好きなら貫き通せばいい その女やめときなよって周りに言われる恋でも あなたが「好きなんだよなぁ…」って思うなら すり減るまで愛せばいい。 恋愛に対して「傷つく準備」を考えるんじゃなく、 「幸せになる覚悟」と前向きに考えられたら もっとこの世界も二人も平和でいいじゃんって思う。 「一緒に幸せになりたい」を通り越して 「この人となら一緒に不幸になってもいい」 まで思えちゃったら、 それが最終的に凄く素敵だな、なんて いまの私は思っちゃったりする。 恋人のことを知るとか愛するとか そんなん何年あっても足りないわ、と よく今まで自分の曲の中で散々歌ってきたけれど 今回この曲で初めて <愛すのには沢山時間はあるわ>って歌詞が 自然と書けててそんな自分に嬉しかったり。 恋蛍では<長いようで短い人生>と歌っていたし 好きな人と過ごす時間は短くて儚いと、 永遠に思っていた節があったけれど。 好きな人との「時間」や「価値観」は 二人で作るもの、って思えたから この曲が生まれたのかもしれない。 いま毎月リリースする曲に対する想いを その都度SNSに綴っていて その中でもう既に言った言葉なんだけど 「最終的に「あはは」って笑えたら それでオッケー◎」って思うんです。 そのくらい肩の力抜いて生きたい。 恋愛も、人生も。 そして、何事も再放送でなく 本編にすることはいくらでもできる。 <MACO> ◆紹介曲「 再恋愛 」 作詞:MACO 作曲:Wiggy

    2020/10/23

  • 川村結花
    たとえどんなにボロボロになってもそれでも。
    たとえどんなにボロボロになってもそれでも。

    川村結花

    たとえどんなにボロボロになってもそれでも。

     2020年は、シンガーソングライター“川村結花”のCDデビュー25周年のアニバーサリーイヤー!そこで、今日のうたコラムでは、その記念企画として1年を通じてのご本人によるスペシャル歌詞エッセイをお届けいたします。更新は毎月第4木曜!    シンガーソングライターとして活躍しながら、様々なアーティストへの楽曲提供も行い、ここ数年はピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている彼女。この1年の連載でどんな言葉を綴ってくださるのでしょうか…!今回は第10回をお届けいたします。 第10回歌詞エッセイ:「 それでも夢見ずいられない 」 渡辺美里さん。言わずと知れた大歌手。My Revolution。10 Years。サマータイムブルース。数々のヒット曲とジャケットに見覚えのあるアルバムたち。西武球場での20年連続コンサート。数え切れないほどの輝ける足跡。早い頃にデビューされていてわたしが物心ついた時にはもう大スターだった方なので、わたしは1967年の早生まれとはいえ学年は同じ、と知った時には衝撃でした。早い時期から活躍されている方なので勝手に年上な気がしていたのと、同じ学年だと知った後でもやはり変わらずこの世界での先輩中の先輩、尊敬する大先輩です。 ですのである時、彼女から「学年同じなんだからお互いちゃんづけで呼び合いましょう~、結花ちゃん美里ちゃんで!」と提案された時、いやいやいやいやとんでもないとてもじゃない無理無理そのような恐れ多いこと、、、、とひっくり返ったのですが、あれから3年ほどしてようやくLINEやメール上のみ「美里ちゃん」と呼べるところにまでたどり着きました。 ちなみに先日リモートでミーティングしましたが、顔をあわせるとやはりなんとなくモジモジしてしまい、お互い「さん」になってしまうのでした。なんだか付き合いたてのカップルみたいな初々しい気持ちだったりもしますが、なにしろ顔を合わせて「ちゃん」で呼べるようになるまでには、やっぱりまだ時間がかかりそうです。ゆっくり自然に距離が近づくごとにそうなれたら素敵だなと思います。 そんな美里さんとのご縁は、2006年にリリースされたシングル曲「 青い鳥 」の作曲をさせていただいて以来10年以上になります。その後も何曲か書かせていただいていたのですが、1曲だけ作詞作曲両方手がけた「 また、明日 」という作品を除いてはわたしは全て作曲のほうの担当でした。 それがなんと昨年、美里さんの35周年記念アルバム『ID』に収録される予定のとある曲の制作ご依頼をいただき、予想外に作詞のご依頼であったということが、わたしにとってすごく新鮮で嬉しいお話でした。 作曲はSuperfly元メンバーの多保孝一さん。メジャーキーのミディアムアップで全体的に元気で力強い曲調なのだけれど時折胸が「きゅん」となる切なさを携えたドラマチックで素敵な曲でした。 その「きゅん」は、トキメキ類の「キュン」ではなく、今日まで生きてきた中で失くした恋や変わってしまった景色や環境に思いを馳せた時に生じる「きゅん」であり、「ああ、なんだかんだ自分ここまでなんとか生きてきたなあ」としみじみする時に生じる「きゅん」であり、「あの頃はなんだって出来ると思っていたのだなあ、若かったなあ」と同世代の友人と語り合う時に生じる「きゅん」であり、、、て、もうええか。なにしろこの曲の肝である「きゅん」はそういう、ある程度年齢を重ねないとわからない心情な気がしたのです。そしてそこにとても心惹かれました。 人生を経て来た大人にしかわからないそんな切ない気持ち。もう若い頃と同じだけのやみくもな情熱は持てないけれど、だからといって全てを達観できるような域までは行っていない。今もこれからも何かに憧れていたい、何かを追い求めていたい、明日を夢見ていたい、という気持ちは変わらない。 そんなことをイメージしていたら「いくつになっても夢見ずにはいられないのだなあ」というような気持ちを表現したい、と思い至り、「それでも夢見ずいられない」というタイトルが浮かんだのでした。色々あったしこれからも色々あるだろう。現実を見れば肩を落として膝を抱えていたくなることばかり。今までも何度もこんなことがあった。絶望も経験した。そしてそのたびまた思い直して歩いて来た。なぜなら明日を夢見ずにいられないから。どんなに大人になってもそこだけは変わらない、たとえどんなにボロボロになってもそれでも、それでも夢見ずいられない。 そんな気持ちを込めた歌詞。喜びも痛みも光も影もきっとありあまるほどに知っていらっしゃるであろう美里さんの歌は、説得力に満ち溢れ本当に素晴らしく感涙でした。 くしくも今日は久々の秋晴れです。こんな日に好きな服を着て外へ出て思いっきり街の空気を吸うと、理由もなく希望的で優しい気持ちが溢れてくるのを感じます。世の中はまだ不安定で先がわからない状況が続いていますが、今日のこの気持ちの良い風のように、たとえさりげないことでも何か心が喜ぶことに日々一つでも出会えますように。そして1日も長く秋が続きますように。というわけでまたちょっと外の空気吸いに出かけて来ます。ではまた来月。 <川村結花> ◆紹介曲「 それでも夢見ずいられない 」 作詞:川村結花 作曲:多保孝一 ◆プロフィール 川村結花(シンガー・ソングライター) 大阪府生まれ。東京芸術大学作曲学科卒業。1995年、アルバム「ちょっと計算して泣いた」でシンガーソングライターとしてデビュー。同時に作詞家作曲家として楽曲提供を行い、主な提供楽曲は、夜空ノムコウ(作曲)をはじめ2019年現在までに100曲以上。2010年「あとひとつ」(作詞作曲共作)でレコード大賞作曲賞を受賞。2017年、アルバム「ハレルヤ」をリリース。ここ数年は、提供楽曲の作詞作曲も行いながら、ピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている。 オフィシャルサイト: https://www.kawamurayuka.com ◆歌詞エッセイバックナンバー 【第1回】 【第2回】 【第3回】 【第4回】 【第5回】 【第6回】 【第7回】 【第8回】 【第9回】

    2020/10/22

  • Kitri
    たった一つのフレーズが自分を奮い立たせてくれることもある。
    たった一つのフレーズが自分を奮い立たせてくれることもある。

    Kitri

    たった一つのフレーズが自分を奮い立たせてくれることもある。

     姉のMonaと妹のHinaによる、ピアノ連弾ボーカルユニット“Kitri”が、3作連続配信シングルをリリース!6月には第1弾、初のバラードシングル「Lily」を配信リリース。8月には第2弾、シャッフルビートでロックな味わいのシングル「人間プログラム」をリリース。そして10月23日にはKitriのユニット名の由来でもある、文学『ドン・キホーテ』の主人公像からインスピレーションを受けて制作された「赤い月」をリリース!是非、彼女たちの心の奥底に刺さるリリックと癒しの歌声をご堪能ください。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“Kitri”による歌詞エッセイを第1弾~第3弾でお届けいたします。今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回!ファイナルでは、第3弾シングル「 赤い月 」にまつわるお話と音楽への想いを、Mona目線、Hina目線、それぞれで綴っていただきました。是非、楽曲と併せて彼女たちの言葉を受け取ってください。 ~歌詞エッセイ最終回:「 赤い月 」~ <Mona> 子どもの頃から、机の引き出しにはいつも物語を書くためのノートを入れていた。学校帰りや休日の朝、何かの息抜きにも、暇さえあれば物語を書いていた。小学生の頃、友達と交換するプロフィール帳には「趣味:シール集め」と書いたかもしれないが、本当は空想物語を作るのが好きだったことは、妹Hinaだけが知っている。 今月、配信シングル3作連続リリース企画の第3弾「赤い月」がリリースになる。去年の冬頃からアストル・ピアソラの情熱的な世界観に魅了され、ラテンのエッセンスのある曲を作りたいと思っていて、ようやく形にすることができた。楽曲に参加して下さったのは、礒部智さん、武嶋聡さん、河野広明さん、水永康貴さん。イメージしていたものを遥かに超えるアレンジと演奏で、ほかにない世界観を実現することができた。 この曲を制作するにあたり、密かな情熱があった。古典的な歌詞の内容、歌劇風な構成、クラシカルなピアノフレーズ。それらをいかにポップスに落としこめるかという挑戦である。J-POPの流行からはみ出すようなこの曲をシングルとして選んでくれるスタッフの人たちが周りにいることは、当たり前ではない。心からKitriの音楽を広げようとしてくれている、その強さが嬉しかった。 時は2020年。歌手の方々によって今年もさまざまな等身大の歌が生まれている。そんな中で、<四六時中 疼く痛みは鬼火か?悪魔か?>と空想的に歌ってしまうのはこの曲の主人公である。歌詞を書いた私、Monaでもある。 空想の世界には不可能がない。現実で自分には成し得ないことができたり、実際には言えないセリフを言えたり、誰にも負けない自分に変身できたりする。なぜ幼い頃から空想に惹かれていたのか。今思えば、空想の世界を作り出すことは、誰にも遮られずに自分自身を肯定できる方法だったのかもしれない。ここではありえない夢を描いてもいいよ。そんな、日常の隅にある秘密の居場所だったのかもしれない。 将来、音楽で生きていきたいと思い始めた頃のあるノートを見返すと、「誰かの居場所になるような音楽を作りたい」とあった。相変わらず、そんなことを夢に描きながらこの曲を世に送り出す。ふと誰かの日常で「赤い月」を聴きたいと思ってもらえることがあれば、それが何より嬉しい。 3作連続配信、そしてカバーアルバム『Re:cover』リリース。今年は何も活動ができないかもしれないと覚悟していたところから、少しずつ小さな蕾が膨らみ、聴いてくれる人の笑顔で希望が咲いた今。音楽に出会ってくれた全ての人と、制作に関わってくれた全ての人に心から感謝の気持ちでいっぱいだ。 音楽は形を持たないけれど。たった一つのメロディーが「まぁ大丈夫か」と思わせてくれることもあるし、たった一つのフレーズが自分を奮い立たせてくれることもある。Kitriの歌も誰かの人生のささやかな彩りになれるなら。Hina、次は何を描こうか。扉をあけたらいつでも入れる、日常の隅にあるもう一つの世界。Kitriの空想と音楽の旅はまだまだ続く。 <Hina> 季節はすっかり秋めいて、金木犀の香りがどこからともなく漂ってくる今日この頃。昼は読書に勤しみ、夜は美しい月を眺めるのが私の日課となりつつある。そんな中、音楽というものは、ごく自然に私の日常の一部として存在している。秋になってもそれは変わらないままだ。しかしながら、私たちのつくる音楽は日に日に変化を遂げているように思われる。 6月から隔月でリリースしてきた配信シングルも、もうじき第三弾目のリリースを迎える。「赤い月」と題した新曲だ。リリースするにあたり、この曲を取り巻くエピソード、そして自らの心に秘めた思いを、ここにしたためておきたい。 この新曲を一言で表すとすれば、見知らぬ国の物語、とでも言うべきだろうか。聴いているうちに、自分自身が物語の主人公となり旅をしてしまうのである。知らない街を練り歩き、知らない人々に出会い、知らない言葉を交わし、知らない踊りを踊る。ここは、摩訶不思議な夢の中だろうか。とにかく驚きの連続である。それでいて、ずっと待ちわびていたような気もするのである。 曲が終わった後は狐につままれたようにして、ほんの一瞬放心する。その余韻によって空想の旅が続く。まるでドン・キホーテだ。彼は空想をすることにおいて、ひときわ優れている人物である。もしかすると彼の右に出る者はいないかもしれない。 というのも、この「赤い月」という曲は『ドン・キホーテ』という文学小説をテーマに書いている。それ以前に、私たちのユニット名こそ、そこに登場する少女の名前が由来になっているのであるが。だからというわけではないが、この曲はまた特別な一曲になったと感じている。 なにしろ──読書好きの私からすれば信じられない話であるが──Monaは本からインスピレーションを受けて曲を作ることが滅多にない。これまでの曲作りでは、Mona自身の頭の中で空想を広げ、物語の世界を描いていることが多かった。少なくとも横で見ている分には。ところが、この「赤い月」では小説『ドン・キホーテ』を一から読み、それを拠り所に作詞を始めたのである。空想による物語のような音楽ではなく、物語による空想のような音楽を作った、ということになる。 一足先に聴いてくれた人たちが、また聞いたことのない音楽だ、と言ってくれるのがとても嬉しい。私自身、歌う側としても聴く側としても、それと同様のことを感じている。 新しいことばかりが良いとは限らないが、それでも私たちは新鮮な音楽というものをいつも求めている。それが聴く人のためなのか、自分たちのためなのか、今となっては分からない。新しさは世界を広げてくれるきっかけなのではないだろうか。世界が広がれば見える景色が広がる。物事に対する考え方やアイディア、感情さえも広がっていくのだと思う。その役割を音楽が果たすことができるのであれば、私もその一端を担いたい。そうなれたら、一人前の音楽家として今よりもっと胸を張っていよう。 気づけば、空は紺色に染まっている。日の短さに、ますます秋を感じずにはいられない夕暮れ時である。季節の移り変わりとともに、こうして3作連続リリース企画の幕を閉じる。そのことに、ほっとするような寂しいような、なんとも言えない気持ちが残っている。充足感と安堵感でいっぱいになった心に呟く。変化を恐れず、勇気を持って音楽を届けていこう。同じ時代に生きる全ての人に届けていこう。 私たちは今日も音楽の旅をしている。それはこれからも続いていくだろう。黙々と歩く二人の道。まだ見たことのない景色。そして、そこで出逢ってくれる人々に感謝しながら。 <Kitri> ◆紹介曲「 赤い月 」 作詞:Mona 作曲:Mona

    2020/10/21

  • 手嶌葵
    ユーミンさんのラララと歌う声を聞いていて…
    ユーミンさんのラララと歌う声を聞いていて…

    手嶌葵

    ユーミンさんのラララと歌う声を聞いていて…

     2020年10月14日に“手嶌葵”がニューシングル「散りてなお」をリリースしました。タイトル曲は、監督・角川春樹と豪華俳優陣が夢のタッグを実現した10月16日公開の映画『みをつくし料理帖』主題歌として書き下ろされた1曲。また、昨年10月から11月にNHKラジオ深夜便「深夜便のうた」としてOAされていた「真夜中のメロディ」も待望の初CD化。  是非、彼女の優しく寄り添う歌声をご堪能ください。さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“手嶌葵”による歌詞エッセイを2週に渡り、お届けいたします!今回はその【前編】です。綴っていただいたのは、タイトル曲「 散りてなお 」のお話。今作の作詞作曲を手掛けたのは、松任谷由実。そのデモを始めて聴いたときの気持ち、歌詞を読んで広がった光景、歌声に込めた想いを、明かしてくださいました…! ~歌詞エッセイ【前編】:「 散りてなお 」~ この曲は、映画『みをつくし料理帖』の主題歌なのですが、その歌唱依頼を頂いた時、ついに大好きな時代劇の歌が歌える!と、とても嬉しかったです。次に、曲を作って下さるのが松任谷由実さんだと聞き、監督が角川春樹さんで曲がユーミンさんで…と、一気に緊張感がピーンと体を走りました。楽しみと緊張と他にも沢山の感情が溢れてきて、どんな曲になるのかと本当に楽しみにしていました。 そして、ユーミンさんからデモ音源が届きました。まだ詞も曲名も付いていませんでしたが、ユーミンさんのラララと歌う声を聞いていて、なんだかとてもあたたかく懐かしい気持ちになり、大きな木が風に揺れている様なイメージも浮かんできました。 この美しい曲にはどんな詩がつくのか、何度も何度もデモを聞いて、ドキドキしながら過ごしていると、松任谷正隆さん編曲のオケと共に詩も届きました。 風がふわりと流れていく曲のイメージとぴったりくる、そして時代劇に合う、しっとりした落ち着きと柔らかな華やかさを感じる編曲だなぁと感じ、その素敵なオケを聴きながらユーミンさんの詞を読んでいると、大事に想っている人がいるという幸せと切なさ、そして故郷への愛しさを感じ、古風な日本語の言い回しも相まって本当に美しい曲だと改めて思いました。 レコーディングをしながら、どんな映像にこの曲が流れてくるのか楽しみになりましたし、映画の主題歌を歌う事が出来る幸せを噛みしめました。 歌詞の中には、川や風や春の木々たちが、故郷の懐かしい香りや風景、愛しい人達を思い起こすとあります。私自身、お仕事の為に東京にいてスタジオに向かっている時、コンサートの為に地方を訪れてミュージシャンの皆さんとリハーサルに向かう時、ふっと優しい川の流れや風の音が聞こえる、みずみずしい緑や花が香ってきて、大事な人の姿を思い出す、はっとする瞬間があります。そんな時は少し幸せな気分になり、優しくなれる気がします。 この『散りてなお』を聞いていただく時、私の愛しい気持ちを込めた歌声で、皆様を少し幸せに出来たら嬉しいなと思っています。 <手嶌葵> ◆紹介曲「 散りてなお 」 作詞:松任谷由実 作曲:松任谷由実 ◆ニューシングル「散りてなお」 2020年10月14日発売 VICL-37560 ¥1200+税 <収録曲> 1. 散りてなお 2. 真夜中のメロディ 3. 海を見つめる日 (Live at Sichuan Grand Theatre, Chengdu on November 17, 2019 4. こころをこめて (Live at Sichuan Grand Theatre, Chengdu on November 17, 2019 5. 散りてなお (instrumental) 6. 真夜中のメロディ(instrumental)

    2020/10/20

  • LAMP IN TERREN
    自分を見つめてどうなる。鏡を見てみる。
    自分を見つめてどうなる。鏡を見てみる。

    LAMP IN TERREN

    自分を見つめてどうなる。鏡を見てみる。

     2020年10月14日に“LAMP IN TERREN”がニューアルバム『FRAGILE』(読み:フラジール)をリリース。今作には、昨年リリースされた「ホワイトライクミー」や会場&通販限定e.p.収録曲「いつものこと」、今年5月に配信リリースされた「Enchante」に加え、新型コロナウイルスによる自粛期間だからこそ生まれた新曲を含む全10曲が収録されております。表現者としてのアイデンティティが今まで以上に詰まった1枚を、是非ご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“LAMP IN TERREN”の松本大(Vo.)による歌詞エッセイをお届けいたします。今回は 【前編】 に続く【後編】です。タイトルは「見つめるべきもの」。緊急事態宣言の最中、彼の心にとまった、ひとつの言葉。あなたはこのエッセイを読んで何を感じますか? そしてそれぞれの想いを胸に、改めて今のLAMP IN TERRENの歌詞を味わってみてください。 ~歌詞エッセイ【後編】:見つめるべきもの~ どんぐりがそこら中に転がっていて、それってもう秋なんだっけ、どんぐりで秋を感じるの初めてだなあ、と雨の中呑気に歩いている私です。締切を大幅に遅刻しています。この記事の。こんな時の自分の言葉の出なさ加減と、締切遅刻の申し訳なさと、「いやぁ、今ちょっと忙しいんすよぉ」という言い訳の気持ちと、その情けなさと、でどんぐりにでもなりたい気持ちです。この場を借りて謝罪します。歌ネットさんごめんなさい。 緊急事態宣言の約2ヶ月を覚えていますか。個人的にはいつも通りコンビニに行く以外は漫画読むか映画観るか曲作るか風呂入るかという選択肢しか持ち合わせていない人間なので特に変化はなかったけれども、ひとつだけ確実に私を変えたことがあった。テレビ、ラジオ、SNS、どこからでも聞こえてくる「自分を見つめ直す期間にしましょう」というポジティヴっぽい言葉。この言葉が自分を180°変えた。 自分を見つめてどうなる。鏡を見てみる。気に入らないところばかりが目につく。例えば見た目は化粧で塗り潰せたとして、心まで化粧できるのか。それが“直した”ことになるのか。いや、改善なんてひとりでやるもんじゃない。ただただ自分を傷付ける行為になる。語弊を恐れず言えば、俺は、言葉や景色や誰かに心が動いた時、それらと手を取り合うために悩めることが改善に繋がると思っている。 あなたと心を通わせるために、自分に何が足りなくて、どう伝えたらいいのか考えることが。孤独の中で自分と向き合うことはある意味、自傷行為に近い。そしてそれを、音楽を始めた時からずっと続けてきていた。自分を見つめ直すばかりで生きてきた。そういう歌をたくさん書いてきた。だから他人に言われた時、初めて思い知った。「自信がないから自分を小さな世界の話ができなかった」と、さも美談のように話してきたが、ずっと孤独であろうとしただけだったこと。誰かと手を取り合って生きていきたいと歌う気持ちを持ちながら、自ら壁を作ってきたこと。 世界はありのまま回っている。僕らもまた、ありのまま回っている。全て。人はありのまま悩みたがっているし、僕はありのまま自分を見つめ直してきた。そうすることが正しいと信じていた。間違っていないとも思う。時に衝突が生まれ、この文章も誤解されることがあるだろう。わざわざ「ありのまま」なんて意識しなくても、皆ありのまま背伸びして、格好つけて、見栄張って、愛して、悩んで生きている。わざわざ見つめ直す必要なんてない。自ら壁を作ってきたこともまた、ありのままの自分だった。間違っていないとも思う。そして今、長い間作ってきた壁を壊した自分がいる。間違っていないと思う。 ただ、愛したものと手を取り合っていられますように。 どんぐりが秋を連れてきた。秋が好きだ。 <LAMP IN TERREN・松本大> ◆New Album『FRAGILE』 2020年10月14日発売 初回盤 AZZS-111 ¥4,500(tax out) 通常盤 AZCS-1096 ¥3,000(tax out) <収録曲> 1. 宇宙船六畳間号 2. Enchante 3. ワーカホリック 4. EYE 5. 風と船 6. チョコレート 7. ベランダ 8. いつものこと 9. ホワイトライクミー 10. Fragile

    2020/10/19

  • Helsinki Lambda Club
    作詞における3つの柱と、その柱に影響を与えた歌詞たち。
    作詞における3つの柱と、その柱に影響を与えた歌詞たち。

    Helsinki Lambda Club

    作詞における3つの柱と、その柱に影響を与えた歌詞たち。

     2020年11月25日に“Helsinki Lambda Club”が全13曲入りのセカンドフルアルバム『Eleven plus two / Twelve plus one』をリリースします。コンセプトは【ヘルシンキの過去から現在、そして未来】です!実験精神と冒険精神が溢れる今作、是非ご堪能あれ!尚、歌ネットでは収録曲の全歌詞も先行公開中なので、併せてチェックを。    さてに、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“Helsinki Lambda Club”の橋本薫による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、彼の歌詞における3つの柱についてのお話です。さらに、その柱に影響を与えたアーティストとその歌詞についても明かしていただきました。是非、こちらのエッセイを読んだ上で、Helsinki Lambda Clubの歌詞をお楽しみください…! ~歌詞エッセイ:作詞における3つの柱~ 初めまして、Helsinki Lambda Clubの橋本薫です。今回“歌詞”という大きなテーマについてエッセイを書かせていただくことになりました。色々と考えた結果、僕が歌詞を作る上での大きな3本の柱について、そして、それぞれの柱に影響を与えた歌詞について書いていこうと思います。というわけで、改めて歌詞について考えてみた後に自分のバンド名を見てみると、全然歌詞のこととか重視してなさそうな名前だなと思ってしまった。絶対誤解されてるよな。大丈夫かな、名前変えようかな?笑 まず1つ目の柱は、「余白」。 もう少し具体的に言うなら解釈の余地があるということ。小説などでも行間を読むとか言うように、紡がれた言葉と言葉の間にある感情や情景を受け取り手がそれぞれの形で思い巡らすことができるということ。ポピュラーミュージックである以上、聴き手が共感して満足する世界を描ければそれで良いのかもしれないが、アートを産み出すということは、産み出されたものがそのままの形で静かに永遠に横たわっているべきではなく、受け取った人たちの中で姿を変え未来にも何らかの形で息づいていくのが理想だと個人的には思う。ありのままの出来事をそのままの形で伝えるなら日記や会話で済むもの。そういった考えに一番影響を与えたのはゆらゆら帝国、中でも「空洞です」の詞だ。 “なぜか町には大事なものがない それはムード 甘いムード 意味を求めて無意味なものがない それはムード とろけそうな” 「 空洞です 」/ゆらゆら帝国 大人になるにつれ、仕事でも何でも結論や意味を求めたがってしまうが、日々を彩るものや深い感動を覚えるものは、無意味なものというか理解を超えたもの、言葉で説明できないものだったりする。そんな甘いムードを作るのが音楽であり、アートの役目の一つだと考えている。 2つ目の柱は、「開き直り」。 これもなかなか語弊がありそうな書き方なのでもう少し具体的に説明すると、世の中的に正しいとされていることとは違う価値観でもそれで良いんだと言い切ること。また、こういう考え方もあるんだというオルタナティブな選択肢の提示ということとも言える。正しさって何だろう。絶対的な正しさなんて存在せず状況や立場で目まぐるしく変わるはずなのに、その都度考えるなんて面倒で疲れるから誰かが決めた多数決的な正義を常識として日々を過ごしてしまう。 基本的にあらゆる状況においてマイノリティであると感じてしまう僕にとって、こういった何となく刷り込まれた価値観や常識というものに時折、息が詰まって仕方がなくなる。だからせめて歌の中だけでもしがらみから解放されたいし、清廉潔白になんて生きられなかった自分のことも肯定してあげたいと思う。僕の作品の中でそういった気持ちが特に色濃く出たのは「 引っ越し 」という曲だが、こうした価値観に一番影響を与えたのはTOMOVSKYだと思う。その中でも「SKIP」という曲はニュアンスが近い部分もあると思うので一部挙げてみる。 “途中でやめるのは あきらめって言うけど 最初の最初なら ただのスキップだ 順応ってなんだ? それ本当に 必要なのか? きまずい空気を 吸い続ける努力が 報われた歴史を 僕は知らない” 「 SKIP 」/TOMOVSKY 物事の見方を変えて考えるというのはこれから僕が生きていく上でも曲を作っていく上でもとても大切なことだなと思う。 最後に3つ目の柱は、「生と死とセックス」。 それぞれで3つの柱になっちゃうじゃんってくらいでかい命題を一つにまとめてしまっているがそこはご愛嬌で笑。何なら更に恋も加えてもいいかもしれない。 年齢的にもロックおじさんになりかかっている手前、やはり連綿と続くロックの歴史を愛する者としては、ロックはすべからくセクシュアルであって欲しいと昔から思っている。それは直接的な歌詞じゃなくて、ビートやメロディでも何でもいいので性的な雰囲気を感じさせて欲しいという。生と死というテーマを強く意識することになったのはここ3年くらいのことで、ここにセックスも絡むようになったのは更に最近の話。 もちろんこの柱において強く影響を与えているのはスピッツ、草野正宗氏だ。ファンの方には周知のように、スピッツの詞世界といえば生と死、そして愛やセックスというものが根底にある。このテーマについて上手く言葉で伝えられる自信はないのだが、まず曲を作る、自己実現をするという原動力の根底には恋愛、突き詰めればセックスがある。モチベーションであると同時にやり切れない思いを歌にすることでどうにか自分を慰めるというかプラスのエネルギーに昇華する。 それはもっと若い頃からやってきたことなのだが、最近はそこに生と死を重ねることが増えてきた。生きたいという欲望はセックスの欲望と根元で繋がり、死にたいという欲求もしくは生きることの意味、目的などを考えることはセックスという行為における生々しさへの躊躇いや満たされると同時に感じる虚無、老いへの恐怖、絶対的なもののように感じていた愛が薄れていく恐怖などを重ね合わせてしまう。 やっぱり上手く説明できなかったが、草野正宗先生の詞のお言葉を借りてそのニュアンスを伝えられれば。個人的にとても生と死とセックスが混ざり合ったフレーズだと思うのが、「愛のことば」のこの一節。 “焦げくさい街の光が ペットボトルで砕け散る 違う命が揺れている 今 煙の中で 溶け合いながら 探しつづける愛のことば もうこれ以上 進めなくても 探しつづける愛のことば” 「 愛のことば 」/スピッツ 凄すぎて、恥ずかしながらどれだけ理解できているのか自分でもわからないが、全てが表裏一体というか、混じり合いながらもがきながら生へと、はたまた死へと向かっているように感じる。生=ポジティブ、死=ネガティブということではなくて、どちらにも両方の側面があって絶えずそのバランスを変えながら人生は進んでいるのだと思う。だからこそこの答えのない生と死というものについて、その時々の感情や価値観で歌っていくことで、その真理のようなものを一欠片でも見つけられたらなと願ってしまう。 以上が僕の作詞における3つの柱でした。よかったらじっくり僕の歌詞も読んでみてください。それではまた。 <Helsinki Lambda Club・橋本薫> ◆『Eleven plus two / Twelve plus one』 2020年11月25日発売 <収録曲> 01 ミツビシ・マキアート 02 Debora 03 それってオーガズム? 04 Good News Is Bad News 05 パーフェクトムーン 06 Shrimp Salad Sandwich 07 Mind The Gap 08 午時葵 09 IKEA 10 Sabai 11 眠ったふりして 12 Happy Blue Monday 13 you are my gravity

    2020/10/16

  • 西片梨帆
    元カノの成分ができるまで。
    元カノの成分ができるまで。

    西片梨帆

    元カノの成分ができるまで。

     2020年9月23日に“西片梨帆”が最新ミニアルバム『彼女がいなければ孤独だった』をリリースしました。彼女は、透明感のある声と、女性の恋愛心情の機微を表現する歌詞で同世代女性の共感を呼んでいるシンガーソングライター。今作でメジャーデビューを果たす。今後、年内は全国でのライブ展開を計画、年明けには待望のフルアルバムリリースも予定しているとのことなので、まずは是非、このミニアルバムをご堪能ください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“西片梨帆”による歌詞エッセイを【前編】と【後編】でお届け!今回は 【前編】 に続く【後編】です。綴っていただいたのは、今作の収録曲であり、とくに歌詞人気の高い楽曲「 元カノの成分 」についてのお話。あなたは、今の自分に“元恋人の成分”や“片想いをしていた人の成分”がどれぐらい含まれていると思いますか…? 是非、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 歌詞エッセイ【後編】:元カノの成分ができるまで。 この曲は、18歳の時に書いた曲です。 作家の燃え殻さんが書かれた 「男はみんな元カノの成分でできている」という コラムを読んだ時に、自分の経験と重なる部分が多く、 感銘を受けて書いた曲です。 私が影響を受けた音楽や本のほとんどが、 「好きな人が好きだった」という 理由から好きになったこと。 人づてに、またはネットを通して、 昔好きだった人の今の彼女の話や、 彼自身の今の状況を知ったとき、 私とその人が過ごした日々が確実に 過去になっているんだなと思うと、 当然だと思う反面、寂しくも感じました。 この曲を公開した時、有難いことに たくさんの方に聞いて頂いたのですが、 ほとんどが未練の強い曲だと解釈されていて、 聴く人によって、自分の想像していた意味とは 違うものになるんだなあと びっくりしました。 私がこの曲を作ったのは、未練が強くあって、 また自分のところに戻ってきてほしいために 作ったわけではなくて、 生きているとたくさんの人と出会うと思います。 恋に落ちたり、友達になったり、形はさまざまですが、 学生時代に初めて 「この人、好きだなあ」と思えた人が自分にとっては ずっと大切で、社会人になり、歳を重ねていっても、 これから好きになっていく人が、 自然とその人とどこか似た雰囲気を持っている人だったり 出会いは繋がっていると感じたから作った曲です。 今の恋人からすれば、 この話はきっと嫌だと思うのですが、 今のその人を作ったのは、 家族や、初恋の人、初めてできた友達だったり、 たくさんの人が関わって、今があり、 そしてこれからまた誰かと出会っていく、 そうやって人が生きること、 運命が私はとても美しく思えて、書いた曲、 それが「元カノの成分」でした。 <西片梨帆> ◆紹介曲「 元カノの成分 」 作詞:西片梨帆 作曲:西片梨帆 ◆最新ミニアルバム『彼女がいなければ孤独だった』 2020年9月23日発売 COCB-54301 ¥2,300+税 <収録曲> 01. 黒いエレキ 02. リリー 03. 片瀬 04. 嫉妬しろよ 05. 23:13 06. 元カノの成分

    2020/10/15

  • Hi Cheers!
    本当は君のこと好きだったんだ。なんてね。
    本当は君のこと好きだったんだ。なんてね。

    Hi Cheers!

    本当は君のこと好きだったんだ。なんてね。

     2020年9月18日に“Hi Cheers!(読み:ハイチーズ)”が、初のEP『ソーダ水はたいへん気持ちのよいものでした。』をリリースしました。Chie(vo/gt)と月川玲(vo/ba)の女性二人が切なく歌うバラード「親愛なる遠い君へ」や、メンバー全員がメインボーカルとして歌うスペシャルバージョン「ABCがワカラナイ ~The 4 Tones Edit~」など、新たにロック、ファンク、R&Bと様々なスタイルの楽曲を加えた全6曲を収録。Hi Cheers!の音楽の多様性と魅力が存分に詰まった作品になっております…!  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Hi Cheers!”による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 陳腐なラブソングのせいにして 」に通ずるお話です。本当のことを伝えたいのに、別の言葉で誤魔化したり、遠回りしたりすることってありませんか…? 連載のラスト回、是非、歌詞と併せてご堪能ください。 ~歌詞エッセイ最終回:「 陳腐なラブソングのせいにして 」~ 本当は君のこと好きだったんだ。なんてね。 一文目だけだと、深刻さがあるが「なんてね」をつけた途端、ちょっと肩の力が抜ける感じは何なんだろう。冗談めかしくして誤魔化しているが、この発言をしている人は、確実に相手のことが好きなのだろう。いわゆる「匂わせ」というやつだ。相手に「自分も好きだよ」と言って欲しいのであろう。 話に聞いたことがあるが、女の子はやたらと「かわいい」を連呼するが、その場合は大抵自分が「かわいい」と言われたい場合らしい(自分は男の子なので本当かわからないけれど)。たしかに男の子で面と向かって相手に対して「かわいい」を連呼する人は、少なくとも自分の周りにはあんまり見ない。 恥ずかしいのか!? 男の子は照れ屋なのか!? 案外、男の方が女々しいのかもしれない。少なくともうちのバンドは、女子メンバーの方がかっこよくて、男子メンバーの方が全体的にヘナっとした感じがある。 ちなみに自分は「かっこいい」と言われた経験がほとんどない。背が小さくて子供っぽい性格をしてるから「かわいい」と言われることはあるが「かっこいい」と言われたことが記憶の限り本当にない。ポジティブな性格でいたいので褒め言葉として受け取るが、大抵の場合、自分より明らかにかわいい女の子に「かわいい」と言われても多少困惑するわけである。「あなたのほうがかわいいじゃん」と心の中では思っているのだが、口にすることはできない。 ある時、女の子に対して「かわいい」を伝えれば「かっこいい」が返ってくるのかと思い、「かわいい」を連呼していた時期があるのだが、それはそれで逆効果のようであり、裏で「あいつ実はチャラい」と言われていた経験がある。つまり「かっこいい」人が言う「かわいい」には説得力があるが、そうでない人の「かわいい」はあまり効果を持たないようだ。世知辛い世の中である。 何の話をしたかったのかまるでわからなくなってしまったが、自分も「かっこいい」と言われるように何かしらの努力をしたいと思ったこの頃です。そこに対してはなんの努力をすればよいのかは全くわからないけれども。なんてね。 <Hi Cheers!> ◆紹介曲「 陳腐なラブソングのせいにして 」 作詞:高村風太 作曲:上野正明・高村風太 ◆『ソーダ水はたいへん気持ちのよいものでした。』 2020年9月18日配信 <収録曲> 01.ABCがワカラナイ 02.(not)just for show 03.親愛なる遠い君へ 04.恋はケ・セラ・セラ 05.陳腐なラブソングのせいにして 06.ABCがワカラナイ~The 4 Tones Edit~

    2020/10/14

  • Hi Cheers!
    情報の90%が視覚から得られるものだというが本当にそうなのだろうか
    情報の90%が視覚から得られるものだというが本当にそうなのだろうか

    Hi Cheers!

    情報の90%が視覚から得られるものだというが本当にそうなのだろうか

     2020年9月18日に“Hi Cheers!(読み:ハイチーズ)”が、初のEP『ソーダ水はたいへん気持ちのよいものでした。』をリリースしました。Chie(vo/gt)と月川玲(vo/ba)の女性二人が切なく歌うバラード「親愛なる遠い君へ」や、メンバー全員がメインボーカルとして歌うスペシャルバージョン「ABCがワカラナイ ~The 4 Tones Edit~」など、新たにロック、ファンク、R&Bと様々なスタイルの楽曲を加えた全6曲を収録。Hi Cheers!の音楽の多様性と魅力が存分に詰まった作品になっております…!  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Hi Cheers!”の高村風太による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回は 第1弾 に続く第2弾。綴っていただいたのは今作の収録曲「 恋はケ・セラ・セラ 」に通ずるお話です。目に見えないからこそ、わからなくて怖い。目に見えないからこそ、可能性は無限大で面白い。このエッセイからも言葉の奥に込められている“見えない想い”を感じてみてください。 ~歌詞エッセイ第2弾:「 恋はケ・セラ・セラ 」~ 情報の90%が視覚から得られるものだというが本当にそうなのだろうか。 ふりかけののりたまにはこしあんが入っているらしい。見た目じゃ微塵もわかんないじゃん。つまりのりたまでご飯を食べるということは間接的におはぎを食べているということなのか!?調理された料理に対して見た目だけで何が入っているかを当てるなんて無理だろう。うちの母はカレーを作る時にチョコレートを入れていた記憶がある。すごいびっくりした。まあ同じ色だからそういうことなのだろうか。どういうことなのだろうか。 目の前にいる人が何を今考えているかなんて本当はわからない。今何考えてるの!?なんて聞くのも突飛なことだし、答えてくれたことが本当だとも限らない。周りにいる人が今までどんな経緯を歩んできたのか、大体は知ったつもりでいるが、それはあくまで表面的なことに過ぎないのではないのか。 大体の場合、本音は口にしづらいことの方が多い。どこで生まれ育ってどんな学校を出たのか、といったことより、一体その人が何を考えているのか、何を考えていたのかを知ることが、本当の意味でその人を知るということなのではないか。知ったつもりでいるけれど本当はわからないことがまだまだたくさんあるのであろう。 第一、音楽というものは一切目に見えないではないか! 波形に記すことはできるが、波形から読み取れる情報などほとんどないと言っても過言ではない。ある意味、音楽は見えない情報をそれぞれの感性で感じることで楽しむことができるのであろう。スティービーワンダーやレイチャールズがそうであるように。 ちなみにコンソメパンチのポテチには梅肉が入っているらしいです。梅といえばおにぎりも割ってみないと中身がわからないね。。。。。おにぎりはおかかが好きです。うちのChieちゃんは高菜のおにぎりが好きなようです。 <Hi Cheers!・高村風太> ◆紹介曲「 恋はケ・セラ・セラ 」 作詞:高村風太・月川玲 作曲:高村風太 ◆『ソーダ水はたいへん気持ちのよいものでした。』 2020年9月18日配信 <収録曲> 01.ABCがワカラナイ 02.(not)just for show 03.親愛なる遠い君へ 04.恋はケ・セラ・セラ 05.陳腐なラブソングのせいにして 06.ABCがワカラナイ~The 4 Tones Edit~

    2020/10/13

  • Hi Cheers!
    僕は何もわからない。
    僕は何もわからない。

    Hi Cheers!

    僕は何もわからない。

     2020年9月18日に“Hi Cheers!(読み:ハイチーズ)”が、初のEP『ソーダ水はたいへん気持ちのよいものでした。』をリリースしました。Chie(vo/gt)と月川玲(vo/ba)の女性二人が切なく歌うバラード「親愛なる遠い君へ」や、メンバー全員がメインボーカルとして歌うスペシャルバージョン「ABCがワカラナイ ~The 4 Tones Edit~」など、新たにロック、ファンク、R&Bと様々なスタイルの楽曲を加えた全6曲を収録。Hi Cheers!の音楽の多様性と魅力が存分に詰まった作品になっております…!  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Hi Cheers!”の高村風太による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回はその第1弾。綴っていただいたのは今作の収録曲「 ABCがワカラナイ 」に通ずるお話です。歌詞の<僕には僕の、君には君の 押し付けないでお互いに>といったフレーズがより響くエッセイ。是非、楽曲と併せてご堪能ください。 ~歌詞エッセイ第1弾:「 ABCがワカラナイ 」~ 僕は何もわからない。 自分が知っていることなど限りあって、それはこの世界の中のほんの一部でしかなくて、全部を理解することなど不可能だ。 みたいな自分でもよくわかんないことをたまに夜中にパンツ一枚で思ったりする。そういうことを思う時は、決まって何か嫌なことがあったときだ。友達に言われた他愛のない冗談の一言がひどく胸に刺さったり、逆にそんなつもりじゃないのにみたいな一言で相手にいやな想いをさせてしまったりなど。 いちいち気にしてちゃキリがないよと言ってしまえばそれまでなのだろうが、なぜか夜中にそういった場面がフラッシュバックすることありませんか!? そう言う時は決まって自分は誰に話す訳でもない、答えが出る訳でもない「この世界は…」みたいな大袈裟なことを考えたりする。 人間誰しも生活しているテリトリーみたいなものがあって、それは場所もそうだし、興味関心を抱いてる事柄、仕事や学校などである。そのテリトリーの中のことは詳しいが外のことはよく知らないというのが普通だろう。 だがTwitterやネットなどを見ていると、その自分のテリトリーの外の事柄に対して、議論をしてる場面を目にすることが多々ある。全く興味がない訳ではないので覗いてみるが、お互いがお互いの主張のみを投げ合いマウントを取り合っているようにしか見えない。結局のところなんにもわかんない。何か特定の事柄を指している訳ではないが、100%間違っている人間などいないと信じたいし、そもそも正しさなんて人それぞれ過ごしてきた環境によって変わるものなのではないのか。 情報伝達の手段が発達した現在は、便利であると同時に、不便であると僕は思う。文字から読み取れる本音の量が減ってしまっていると考えるからだ。画面の向こう側でどんな顔をしているかなんてわからない。ただ、自分たちが音楽という手段で何かしらの発信をできるのであれば、それは受け取ってくれる人に対して、前向きな表現を孕んでいるものでありたいなと思う。 みたいなことを夜中に一人でぐるぐる考えていつもよくわかんなくなります。とりあえずだんだん寒くなってくるので、皆さんくれぐれもご自愛ください。 <Hi Cheers!・高村風太> ◆紹介曲「 ABCがワカラナイ 」 作詞:高村風太 作曲:高村風太 ◆『ソーダ水はたいへん気持ちのよいものでした。』 2020年9月18日配信 <収録曲> 01.ABCがワカラナイ 02.(not)just for show 03.親愛なる遠い君へ 04.恋はケ・セラ・セラ 05.陳腐なラブソングのせいにして 06.ABCがワカラナイ~The 4 Tones Edit~

    2020/10/12

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