乱の舟唄キム・ヨンジャ | キム・ヨンジャ | 岡林信康 | 岡林信康 | | 漕げよ海峡に 嵐が近い 海は荒れ模様 ああ血が騒ぐ 楽をし過ぎて 鈍った腕も 波を相手に さあ目を覚ませ 漕げよ海峡に 嵐が近い 舟で頼るは 生身がひとつ 辛い時ほど 力はうなる 浜であの娘が 惚れて待つ腕で 漕げよ海峡に 嵐が近い 歌え舟唄 この波越えて 歌え舟唄 この波越えて ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ…… ソーリャ アノエヤナー どうせ来るなら デッカイ嵐 奴を相手に 命の炎 見事燃やして あの娘の許へ 漕げよ海峡に 嵐が近い 歌え舟唄 この波越えて 歌え舟唄 この波越えて ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ…… ソーリャ アノエヤナー |
チューリップのアップリケ由紀さおり | 由紀さおり | 岡林信康・大谷あや子 | 岡林信康 | | うちがなんぼはよ おきても お父ちゃんはもう くつトントンたたいてはる あんまりうちのこと かもてくれはらへん うちのお母ちゃん どこへ行ってしもたのん うちの服を はよう持って来てんか まえは学校へ そっと会いに来てくれたのに もうおじいちゃんが 死んださかいに だれもお母ちゃん 怒らはらへんで はよう帰って来てや スカートがほしいさかいに チューリップのアップリケ ついたスカート持って来て お父ちゃんも時々 こうてくれはるけど うちやっぱり お母ちゃんにこうてほしい うちやっぱり お母ちゃんにこうてほしい うちのお父ちゃん 暗いうちからおそうまで 毎日くつを トントンたたいてはる あんな一生懸命 働いてはるのに なんでうちの家 いつも金がないんやろ みんな貧乏のせいや お母ちゃん ちっとも悪うない チューリップのアップリケ ついたスカート持って来て お父ちゃんも時々 こうてくれはるけど うちやっぱり お母ちゃんにこうてほしい うちやっぱり お母ちゃんにこうてほしい |
北酒場八代亜紀 | 八代亜紀 | 吉岡治 | 岡林信康 | 伊藤雪彦 | ドアを閉めても 何処からか 雪が酒場に しのび込む 逃げたおんなが 残していった ふるい怨歌の レコードが 北の酒場にゃ よく似合う 死んで花実が 咲くじゃなし 生きて明日が あるじゃなし おれもおまえも 似たもの同士 嘘でかためた 身の上が 北の酒場にゃ よく似合う だれがゆこうと 帰ろうと おれにゃ他人の かよい船 夢もわびしく 造花のバラが 春を待つのか ドラをきく 北の酒場にゃ おれ一人 |
誰ぞこの子に愛の手を岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 母の顔も知らないうちに 哀れこの子はサーカス小屋に 辛い玉乗り綱渡り 鬼の師匠が 鞭の雨 夜毎 褥は 涙の海よ これが泣かずに おられようか 誰ぞこの子に愛の手を 誰ぞこの子に愛の手を とおとおある晩風呂敷一つ サーカス小屋をば飛びいだし 有閑マダムにひろわれて いつしか若いツバメの身 これでいいやら悪いやら 新聞読んでも かいてない 誰ぞこの子に愛の手を 誰ぞこの子に愛の手を マダムの可愛い着せかえ人形 何をやっても「まあ、素敵!」 ところが 夜毎夢の中 鬼の師匠が地獄の責め苦 おかげでちやほやせぬ人あれば 鬼の師匠に見え 憎らしい 誰ぞこの子に愛の手を 誰ぞこの子に愛の手を そんなわけでこの子のやる事は 右から左の両極端 あるときゃいじけた自閉症 舞台かわれば 甘えて好きかって 黒か白だけ グレイは見えず 被害妄想のパラノイヤ 誰ぞこの子に愛の手を 誰ぞこの子に愛の手を |
私たちの望むものは松山千春 | 松山千春 | 岡林信康 | 岡林信康 | 飛澤宏元 | 私たちの望むものは生きる苦しみではなく 私たちの望むものは生きる喜びなのだ 私たちの望むものは社会のための私ではなく 私たちの望むものは私達のための社会なのだ 私たちの望むものは与えられることではなく 私たちの望むものは奪い取ることなのだ 今ある不幸せにとどまってはならない まだ見ぬ幸せに今飛び立つのだ 私たちの望むものはくりかえすことではなく 私たちの望むものはたえず変わってゆくことなのだ 私たちの望むものは貴方を殺すことではなく 私たちの望むものは貴と生きることなのだ 今ある不幸せにとどまってはならない まだ見ぬ幸せに今飛び立つのだ 私たちの望むものは生きる喜びではなく 私たちの望むものは生きる苦しみなのだ |
家は出たけれど岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 俺らは奴らの おもちゃじゃないと おまえは親に さからって なんども家を 飛び出しては そのたび おふくろを泣かせてた ひどい息子だと いわれていたけど 俺は思ったぜ カッコイイ! だんだんどたまの さえてきたお前は 学校もたえられなく なってきて ある日とうとう おふくろにむかって 学校をやめると 言い出した おふくろは まるで野つぼに 落ちたような顔をして あの時言ったぜ ナヌー! いい線いってた お前だったが メッキがはげる 時がきた おふくろに好きな 男ができて 家を出てくと 言った時 こんどは お前が野つぼに 落ちたような 顔をして 言ってしまった お母はーん! 家を飛び出て 一緒になった 彼女にこのごろ ふられたそうな お前が つくろうとしていたものは あんなに きらってた家なのさ ただのつまらない 男だったと 彼女は お前をすててった いったい これから どないしはるつもりでござります! 家は出たけれど 家は出たけれど 家は 出たけれど トホホホホ…… |
みのり岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | みのり ちいさな瞳で お空のお星様 お月様を 僕もおまえを胸に抱き 一緒に見上げてる 夜の空 みのりちゃんの おばあちゃんが 遠いところへ 行ったのは ちょうど去年の 今頃 ちょうど去年の 今頃だよ みのり あの星も月も 僕らをじっと見ているようだね おうちの中では かあさんと 大介くんがもう ねんねだよ みのりちゃんの おばあちゃんは 大介くんには 出会えずに 可愛い寝顔も 見えないまま たった一人で 行ったんだよ みのり 僕が出会えぬ人と 僕が見ることの できないものを いつかおまえは 見るだろう いつかおまえは 出会うだろう あの星は お月様は いろんなものを 見たろうね みのり ぼくのお母さんが 遠くへ行ってから 一年が…… |
私たちの望むものはkokua | kokua | 岡林信康 | 岡林信康 | kokua | 私たちの望むものは 生きる苦しみではなく 私たちの望むものは 生きる喜びなのだ 私たちの望むものは 社会のための私ではなく 私たちの望むものは 私たちのための社会なのだ 私たちの望むものは 与えられることではなく 私たちの望むものは 奪いとることなのだ 私たちの望むものは あなたを殺すことではなく 私たちの望むものは あなたと生きることなのだ 今ある不幸にとどまってはならない まだ見ぬ幸せに今跳び立つのだ 私たちの望むものは くりかえすことではなく 私たちの望むものは たえず変わってゆくことなのだ 私たちの望むものは 決して私たちではなく 私たちの望むものは 私でありつづけることなのだ 今ある不幸にとどまってはならない まだ見ぬ幸せに今跳び立つのだ 私たちの望むものは 生きる喜びではなく 私たちの望むものは 生きる苦しみなのだ 私たちの望むものは あなたと生きることではなく 私たちの望むものは あなたを殺すことなのだ 今ある不幸にとどまってはならない まだ見ぬ幸せに今跳び立つのだ 私たちの望むものは 私たちの望むものは… |
風詩岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 秋の終りに 鳴く虫の音は そばにお前が 居るのに淋し だからこうして 相寄り添うて 巡り会えたを 噛み締めましょう ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ 旅の終わりが 来たその時は しかと心に 問わねばならん 惚れて愛して 愛して惚れて 深くこの世を 旅したかいな ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ 銭の深さにゃ 縁ないけれど 惚れた深さを 威張りやしゃんせ 旅も半ばを とっくに過ぎて こんな大事を やっとこ知った ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ 今度この世に 生まれて来たら どんな具合に お前と会える 夫婦 親子か 兄妹か もっと今より 大事にします ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ 冬が来るよに 一幕降りて 夢を見るよに 一代暮れる あの世この世を 幾度も往くは もっと愛して 惚れるがためよ ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ そうさお前と 歩いた旅の 秋の終わりに 相寄り添うて 巡り会えたを 噛み締めましょう これが運命と ああ風の詩 これが運命と ああ風の詩 ヤンサノエー ヨイヤマカショ ヤンサノエー ヨイヤマカショ |
五年ぶり岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 別れた女(ひと)と 五年ぶり ひょんなところで 逢いました あんなふうに 別れたが こんなふうに 飲んでる ン…… あんたの彼氏の 話から 俺のかみさんと 子供まで あんなふうに 別れたが こんなふうに 話して ン…… 時が洗い流すなんて そんなふうに言いたくないけど まんざら嘘でも…… おばあちゃんの子の 甘えんぼ 自分の口から いえるんだ あんたにゃ ネタは割れてるし なんだか嬉しく なってくる ン…… 少し大人に なったのね サンキューとっても 嬉しいよ あんたは子供の 儘がいい そいつが一番 いかしてる ン…… 時が洗い流すなんて そんなふうに言いたくないけど まんざら嘘でも…… |
それで自由になったのかい岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | いくらブタ箱の 臭いまずい飯が うまくなったところで うまくなったところで それで自由になったのかい それで自由になれたのかよ そりゃよかったね 給料が上ったのかい 組合のおかげだね 上った給料で 一体何を買う テレビでいつも言ってる 車を買うのかい それで自由になったのかい それで自由になれたのかよ あんたの言ってる 自由なんて ブタ箱の中の自由さ 俺たちの欲しいのは ブタ箱の中での より良い生活なんかじゃないのさ 新しい世界さ 新しい世界さ しみだらけの汚ねえカベを きれいに塗りかえて モナリザの微笑みを 飾ってみたところで それで自由になったのかい それで自由になれたのかよ そりゃよかったね 給料が上ったのかい 組合のおかげだね 上った給料で やっとあんたの息子も 大学にやれるネ ドンドン出世して もらわなくちゃナ それで自由になったのかい それで自由になれたのかよ あんたの言ってる 自由なんて ブタ箱の中の自由さ 俺たちの欲しいのは ブタ箱の中での より良い生活なんかじゃないのさ 新しい世界さ 新しい世界さ ジュータンでもしくかい ソファも入れるかい 冷たい鉄格子に カーテンでもかけりゃ こぎれいになったネ ブタ箱じゃないみたい それで自由になったのかい それで自由になれたのかよ 今にあんたは きっと言い出すだろう 住めば都さ ブタ箱も悪かない ジッとだまってりゃ そのうち出してくれるさ それで自由になったのかい それで自由になれたのかよ あんたの言ってる 自由なんてブタ箱の中の自由さ 俺たちの欲しいのは ブタ箱の中での より良い生活なんかじゃないのさ 新しいおまえさ 新しいおまえさ |
ゆきどまりのどっちらけ岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | これは 終りなのか これは 始まりなのか おれは 死んでるのか おれは 生きてるのか やることがない とてもたいくつな どっちらけ 何度もさよならをして 何度もこんにちはをした だんだん追いつめられて とうとう行くところがない 行きどまりの 何もない どっちらけ 今は夜なのか 今は朝なのか まだ明るくはないが もう充分暗い そろそろ何かが 見えてきてもいいはず そろそろ何かが 見えてきてもいいはず |
あの娘と遠くまで岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | まだぼくをおってくる ひつじ小屋のかげぼうし だけどもうこわくない あの娘に出会った今は あの娘は このままのぼくを許して やさしくだきしめて くれたんだから 出かけよう 遠くまで きっと あの娘がはこんでくれるはず あのさわがしい ラッパふきの 歌がここまできこえる 耳をふさいでいておくれ ぼくがうまく歩けるように あるべき姿で草はしげり 雨を待っている空に背伸びする 出かけよう 遠くまで きっと あの娘がはこんでくれるはず あるべき姿で草はしげり 雨を待っている空に背のびする 出かけよう 遠くまで きっと あの娘がはこんでくれるはず |
ミッドナイト・トレイン岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 窓から見えている 青いお月様と かけっこしているような ウー ミッドナイト・トレイン とにかくとびのった あの町後にして あかりが遠ざかる ウー ミッドナイト・トレイン 明日は遠すぎて きのうは重すぎる 今日という日は 闇の中 なんにも見えないし ウー ミッドナイト・トレイン どこでもいいから ウー ミッドナイト・トレイン 早くつれてってよ 朝までひとりきり ひざをかかえていた このごろずっとだぜ ウー ミッドナイト・トレイン たのむぜこの列車 夜をすべるように お月様おいこせ ウー ミッドナイト・トレイン 明日は遠すぎて きのうは重すぎる 今日という日は 闇の中 なんにも見えないし ウー ミッドナイト・トレイン どこでもいいから ウー ミッドナイト・トレイン 早くつれてってよ ウー ミッドナイト・トレイン どこでもいいから ウー ミッドナイト・トレイン 早くつれてってよ ウー ミッドナイト・トレイン どこでもいいから ウー ミッドナイト・トレイン 早くつれてってよ ウー ミッドナイト・トレイン どこでもいいから ウー ミッドナイト・トレイン 早くつれてってよ |
自由への長い旅和幸 | 和幸 | 岡林信康 | 岡林信康 | | いつのまにかわたしが わたしでないような 枯れ葉が風に舞うように 小舟がただようように わたしがもう一度 わたしになるために 育ててくれた世界に 別れを告げて旅立つ 信じたいために疑い続ける 自由への長い旅をひとり 自由への長い旅を今日も この道がどこを 通るのか知らない 知っているのはたどりつく ところがあることだけ そこがどこになるのか そこで何があるのか わからないままひとりで 別れを告げて旅立つ 信じたいために疑い続ける 自由への長い旅をひとり 自由への長い旅を今日も |
花火岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 大介くん 生まれて初めて花火を見る 声をあげて はしゃいでる みのりちゃん きみは花火を手に持って 自分でやれると 得意顔 キラキラ燃えて 光る花火 そしてちいさな ちいさな瞳 ふたりともまだ 火をつけてない 花火のようなものだね 大介くん きみはどんな仕掛けの花火 どんな色で 燃えるだろう みのりちゃん きみはチョッピリ派手な花火 ドンドン パチパチ はじけそう キラキラ燃えて 光る花火 そしてちいさな ちいさな瞳 ぼくも花火さ 火をともされた いま燃えている花火 大介くん うまく自分の色を出して ぼくは燃えて いるだろうか みのりちゃん ぼくはどこまで燃えたのか チョッピリ怖いけど 知りたいさ キラキラ燃えて 光る花火 そしてちいさな ちいさな瞳 ふたりともまだ 火をつけてない 花火のようなものだね |
橋~“実録”仁義なき寄合い岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 寄合いの席で 区長さん 聞いておくれよ 皆の衆 村のあの橋ゃ もう駄目だ 怖くて通せぬ 耕耘機 そこでお上に願うたら 村でもなんぼか 銭出せと こういう話じゃ なんとしょう 銭は惜しいし 命も惜しい 何ぞないかえ よい思案 万次郎さんが 乗り出して 聞いておくれよ 皆の衆 台風なんぞの 災害で 橋がポキリと いったときゃ お上が全額 持つそうな そこでどうじゃろ 大水が 出た時みんなで のこぎりを 持ち出し橋げた 切ったらば きっとゆくゆく うまくゆく 煙草ふかして 岩太郎さん 待っておくれよ 皆の衆 それそれ隣の あの村じゃ 去年の大水 出た時に 区長が号令 かけたので みんながのこぎり もち出して 橋げたギコギコやったのが お上にばれて 大騒ぎ やばい橋なぞ 渡れんぞい それまで寝てた 長さんが むっくり起きて 皆の衆 どうじゃろ冬の 雪かきに かいた雪をば 橋の上 みんなで捨てたら よかろうが ひと冬せっせと 村中の雪を 集めりゃかなり 重いもの そうすりゃ必ず ポッキリと 落ちて流れて うまくゆく みんなが賛成 しかけたら 綱ちゃんひとり 青い顔 待っておくれよ 皆の衆 俺らの家は 川向こう 雪で橋をば ふさがれりゃ 家の出はいり 何んとする おまけにそれで あの橋が 落ちりゃええけど 落ちぬ時は 俺らひとりが 馬鹿をみる そんなわけで あれこれと 真面目な意見は 出たけれど なかなか思案は纏まらず 橋は流れず お話は 下の方へと 流れてく あそこの後家はん だれそれと ああでもこうでも 何でもない そのうちみんなで 酒を呑み 歌をうたって サヨウナラ |
嘆きの淵にある時も矢野顕子 | 矢野顕子 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 果てない雪に立ち尽くして 歩むことさえ かなわぬまま 望みも今は 雪に埋もれて 全てのものが 死に絶える時 季節の流れ瞳こらし 命の言葉聞きとるなら 重たい雪の下ではすでに 息づく緑ささやくように 望みがこの大いなる 命の流れに沿うものなら かなわぬ事がなぜあるだろう 実らぬことがなぜあるだろう 春に枯葉は舞い踊らず 秋に緑の芽はふかない 夏に裸の梢を知らず 冬に花びら咲くこともない 季節の流れ瞳こらし 命の言葉聞きとるなら 全てを委ねこの身を任す たとえ行方が見えない時も 望みがこの大いなる 命の流れに沿うものなら かなわぬ事がなぜあるだろう 実らぬことがなぜあるだろう かなわぬ事がなぜあるだろう 実らぬことがなぜあるだろう |
ゆがんだサングラス岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | このサングラス ひどく ゆがんでた はずして はじめて 気がついた あんなにひどいブスに見えてた 君がこんなにいかしてた これから腕組み大通り ふたりで一緒に歩こうよ このサングラス ひどくゆがんでた このサングラス おいらに かけた 裁判官はひどい えこひいき べっぴんばかりに あまい顔 ブスは町からおいだすし 毎日美人コンテスト きのうのべっぴん きょうのブス おかげで町から美人が消えちゃった 美人がひとりもいない町 こんなみにくい町になるとは ああ のろわれたやみの町 牧師と坊主が泣きながら 闇をにくんで夜がくりゃー 真昼のような日をともす おかげで町中睡眠不足 ミッションスクールの園長先生 70すぎて なんとまだバージン 睡眠不足の人よせて 手とり 足とりコーチする おかまのためのボディービル おかげでこの度 めでたくも名誉市民の第一号 裁判官と園長先生 牧師と坊主が鉄砲にぎり 町をおわれたブスたちを むかえうっての銃撃戦 どこも かしこも 血のにおい まぶしい光が 目にしみる 誰もかれもがこのサングラス このサングラス ひどく ゆがんでた もうかけないよ 今日からは 君ともうまくやって行こう ブスもけっこう べっぴんも 昼があるから 夜がある おいらはぐっすりねむるんだ このサングラス ひどく ゆがんでた |
友よクミコ | クミコ | 岡林信康 | 岡林信康 | | 友よ 夜明け前の闇の中で 友よ たたかいの炎をもやせ 夜明けは近い 夜明けは近い 友よ この闇の向うには 友よ 輝くあしたがある |
酒持って来い岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 酒は飲んでも 飲まれちゃならぬ 分っております そりゃごもっとも いっそキッパリ 酒止めましょか でも そうなると コリャ 又 さみし 酒持って来い(まだ、飲むのかえ?) 酒持って来い(もう、これだけだよ‥!) 酒持って来てガタガタ言わず(トコ、ヨイヤサノサ!) 酒よお前は性悪女 酔わされ溺れてわしゃメロメロよ お前が居れば 嫁などいらぬ もっと酔わせてその気にさせて 酒持って来い(もう、やめなはれ!) 酒持って来い(もう、あきまへん) 酒持って来て くれても 良かろ!(トコ、ヨイヤサノサ!) 極楽気分に 酔わせておいて 手のヒラ返して 地獄へ落とす 毒か薬か 悪魔か神か ほんに 難儀な ああ奴だわ 酒持って来い(もう、ありまへん!) 酒持って来い(酒屋も休み!) 酒持って来て お願いだから(トコ、ヨイヤサノサ!) 深みに溺れず 浅瀬に逃げず ほど良い加減が コリャむつかしい 中の庸とは 仏の道よ そりゃワシらには ああ聞こえまへん 酒持って来い(しつこい人ね) 酒持って来い(じゃかましいワイ) 酒持って来て ごめんねカアちゃん(トコ、ヨイヤサノサ!) |
乱の舟唄岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 海は荒れ模様 ああ血が騒ぐ 楽をし過ぎて 鈍った腕も 波を相手に さあ目を覚ませ 漕げよ海峡に 嵐が近い 舟で頼るは 生身がひとつ 辛い時ほど 力はうなる 浜であの娘が 惚れて待つ腕で 漕げよ海峡に 嵐が近い 歌え舟唄 この波越えて 歌え舟唄 この波越えて ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ アノエヤナー どうせ来るなら デッカイ嵐 奴を相手に 命の炎 見事燃やして あの娘の許へ 漕げよ海峡に 嵐が近い 歌え舟唄 この波越えて 歌え舟唄 この波越えて ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ アノエヤナー |
ええじゃないか!岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 遊び疲れた ウグイスが 戻りゃ やさしく抱きとめる 例えば浮かれた ウグイスが 男であると するならば 押しても倒れぬ 梅の木は 花も実もある オナゴかな Ah…オナゴはチャカポン Ah…えらいよチャカポン ほんまに頼りにしてまっせ! ええじゃないか!ええじゃないか! (男はウグイス ええじゃないか!) えらいやっちゃ!えらいやっちゃ! (オナゴは梅の木 えらいやっちゃ!) Ah…ヨヨイ!のヨイ! 世界を又に 駆ける舟も 陸に上がれば ただのゴミ 海を離れちゃ 生きられぬ まるで私と ねぇお前 海は広いな 大きいな 舟を遊ばせ 泳がせる Ah…オナゴはチャカポン Ah…えらいよチャカポン ほんまに頼りにしてまっせ! (男は舟だよ ええじゃないか!) (オナゴは海だよ えらいやっちゃ!) なんでオナゴに 勝てようか ワタしゃ白旗 上げてます そうさ可愛い ベイビーが ママの腕で 眠るよに 男は素直に なりましょう アイウォナ ビー ヨア ベイビー トゥナイト Ah…オナゴはチャカポン Ah…えらいよチャカポン ほんまに頼りにしてまっせ! (男はベイビー ええじゃないか!) (オナゴはママだよ えらいやっちゃ!) ええじゃないか!…ヨイ!ヨイ!ヨイ!ヨイ! えらいやっちゃ!…ヨイ!ヨイ!ヨイ!ヨイ! |
チューリップのアップリケ大竹しのぶ×野田洋次郎 (RADWIMPS) | 大竹しのぶ×野田洋次郎 (RADWIMPS) | 岡林信康・大谷あや子 | 岡林信康 | 佐藤準 | うちがなんぼ早よ 起きても お父ちゃんはもう 靴トントンたたいてはる あんまりうちのこと かもてくれはらへん うちのお母ちゃん 何処に行ってしもたのん うちの服を 早よう持ってきてか 前は学校へ そっと逢いにきてくれたのに もうおじいちゃんが 死んださかいに 誰もお母ちゃん 怒らはらへんで 早よう帰って来てか スカートがほしいさかいに チューリップのアップリケ ついたスカート持って来て お父ちゃんも時々 買うてくれはるけど うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし うちのお父ちゃん 暗いうちから遅うまで 毎日靴を トントンたたいてはる あんな一生懸命 働いてはるのに なんでうちの家 いつも金がないんやろ みんな貧乏が みんな貧乏が悪いんや そやでお母ちゃん 家を出て行かはった おじいちゃんに お金の事で いつも大きな声で 怒られてはったもん みんな貧乏のせいや お母ちゃん ちっとも悪うない チューリップのアップリケ ついたスカート持って来て お父ちゃんも時々 買うてくれはるけど うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし うちやっぱり お母ちゃんに買うてほし |
血まみれ岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | ちぎれて飛んだポスターが 今夜も風に踊ってる 遠くで犬が吠えてるぜ きっとあいつは弱い犬 吠えていないとこわいから いつも誰かにかみついて ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ 本当は誰もがさみしくて やさしいママを探してる そうさかわいい甘えん坊 ママの拍手が欲しいだけ だけどかっこうつけちゃって きめたつもりのあのポーズ ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ お願い追いつめないでくれ もうひと押しでガケッぷち 時には女の子のように おまえに抱かれてみたいのに そんな気持を分ってよ 早くしないと追っこちる ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ ウ~アハ 今夜も ウ~アハ 血まみれ |
らっせーら!!岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | さてもこの場の皆様よ らっせーらっせーら! 不思議な御縁で巡り合い らっせーらっせーら! リズムに揺られてゆくうちに らっせーらっせーら! いつしか和んで参ります らっせーらっせーら! やがて ひとつの炎となって 燃えゆくのよ らっせーら! 乗りそこなったら 置いてきぼりだよ 一緒に行きましょ らっせーら! 祭という名の この人生を 踊り抜きましょ 踊り抜きましょ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! あの先斗町の富士山の らっせーらっせーら! 白雪溶ければ 皆同じ らっせーらっせーら! ワシらも 溶けましょ皆の衆 らっせーらっせーら! ひとつの命に戻るまで らっせーらっせーら! アンタとワタシと おトナリさんも 溶けて流れりゃ らっせーら! 何だかしらんが 他人じゃないよな 不思議な気分だ らっせーら 祭という名の この人生を 踊り抜きましょ 踊り抜きましょ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! ギラギラ真赤な溶鉱炉 らっせーらっせーら! グンニャリ解けてる皆の衆 らっせーらっせーら! 不思議の御縁に結ばれた らっせーらっせーら! 命のお花を咲かせましょ らっせーらっせーら! リズムはワシらを運んでくれる 深いところへ らっせーら! みんな忘れて 裸になって もっと行きましょ らっせーら! 祭という名の この人生を 踊り抜きましょ 踊り抜きましょ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! らっせーら らっせーら らっせらっせ らっせーら!! |
嘆きの淵にある時もやもり(森山良子と矢野顕子) | やもり(森山良子と矢野顕子) | 岡林信康 | 岡林信康 | | 果てない雪に立ち尽くして 歩むことさえ かなわぬまま 望みも今は 雪に埋もれて 全てのものが 死に絶える時 季節の流れ瞳こらし 命の言葉聞きとるなら 重たい雪の下ではすでに 息づく緑ささやくように 望みがこの大いなる 命の流れに沿うものなら かなわぬ事がなぜあるだろう 実らぬことがなぜあるだろう 春に枯葉は舞い踊らず 秋に緑の芽はふかない 夏に裸の梢を知らず 冬に花びら咲くこともない 季節の流れ瞳こらし 命の言葉聞きとるなら 全てを委ねこの身を任す たとえ行く手が見えない時も 望みがこの大いなる 命の流れに沿うものなら かなわぬ事がなぜあるだろう 実らぬことがなぜあるだろう かなわぬ事がなぜあるだろう 実らぬことがなぜあるだろう |
どうして二人はこうなるの岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | きみは壁にむかってじっと黙りこくり もう一時間も前から何にも喋らない ぼくはきみの背中をよこめで睨みつけて わめきたいのを我慢してねちねちいじけてる こんなことの繰り返しばかりみじめすぎるこのままじゃ 飛び越えたいんだこの垣根 何とかして だけどいつも垣根の前でうろうろしてるだけ なんでわいらはいつでもこんな風になるのでしょう こんな景色のえー所に住んでいるのに カラスも アホーと鳴いてるし カエルものぞいてる キュウリもナスビも実をつけて揺れてるぷうらぷらー こんなことの繰り返しばかりみじめすぎるこのままじゃ 飛び越えたいんだこの垣根 何とかして だけどいつも垣根の前でうろうろしてるだけ 仲良くしているときのほうが 飯もよく食える だいいちとても楽しいし 体も調子がエエ…… ほんとは仲良くしたいのに どうして 出来ないの おせえていったい何が 邪魔をしているのでしょう こんなことの繰り返しばかりみじめすぎるこのままじゃ 飛び越えたいんだこの垣根 何とかして だけどいつも垣根の前でうろうろしてるだけ |
今日をこえて岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | サンボマスター | くよくよするのは もうやめさ 今日は昨日をこえている 昨日に聞くのも もうやめさ 今日をこえた 明日がある 何とでも 言うがいいさ 良い子でいたい お利口さん あんたにゃ わかるまい 今日をのりこえて 明日に生きることなんか しがみつくのは もうやめさ 今日も昨日になっちまう 利口ぶるのも もうやめさ 明日も 昨日になっちまう 何とでも 言うがいいさ 良い子でいたい お利口さん あんたにゃ わかるまい 今日をのりこえて 明日に生きることなんか 何とでも 言うがいいさ 良い子でいたい お利口さん あんたにゃ わかるまい 今日をのりこえて 明日に生きることなんか |
チューリップのアップリケ笹生実久 | 笹生実久 | 岡林信康・大谷あや子 | 岡林信康 | 近藤芳樹 | うちがなんぼ早よ 起きても お父ちゃんはもう 靴トントンたたいてはる あんまりうちのこと かもてくれはらへん うちのお母ちゃん 何処に行ってしもたのん うちの服を 早よう持ってきてか 前は学校へ そっと逢いにきてくれたのに もうおじいちゃんが 死んださかいに 誰もお母ちゃん 怒らはらへんで 早よう帰って来てか スカートがほしいさかいに チューリップのアップリケ ついたスカート持って来て お父ちゃんも時々 買うてくれはるけど うち やっぱり お母ちゃんに買うてほし うち やっぱり お母ちゃんに買うてほし うちのお父ちゃん 暗いうちから遅うまで 毎日靴を トントンたたいてはる あんな一生懸命 働いてはるのに なんでうちの家 いつも金がないんやろ みんな貧乏のせいや お母ちゃん ちっとも悪うない チューリップのアップリケ ついたスカート持って来て お父ちゃんも時々 買うてくれはるけど うち やっぱり お母ちゃんに買うてほし うち やっぱり お母ちゃんに買うてほし |
黒いカモシカ岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 濡れた瞳の黒いカモシカ 何処にいるのか旅から旅へ 着いた所が女郎屋の二階 ふすまが開いて親父がニヤリ 紅い血ポタポタ ゴム手袋で アタッシュケースをパチリと開き 血染めのカルテぱらりとめくり 旦那とっても いい娘がおりやすぜ やがて女がやって来た ロールスロイスに肥桶積み込んで ミンクのコートにモンペをはいて 電子ライターでしんせいふかし 隣りの奥間はセイケイシリツ いまじゃ課長サンに囲われて あたいも もうじきセイケイシリツそしたら社長が乗るこの身体 だから高いのよ あたいとやるのは だけどあんた町から来たんでしょう あとで町まで案内してちょうだい そしたら安くしたげるけんど 俺らはきみの客じゃなく いいひと同士になりたいんだと 言うのも聞かずに 無理矢理ロールスロイスで女の家に 女の家は かやぶきの屋根 庭にそびえる柿の木ひとつ ふと その根元に瞳をやれば 哀れ鎖に黒いカモシカ ロールスロイスを飛び出して 鎖を切ろうと駆け寄ったのに 女がムンズと腕をつかみ さあさ行きましょ 家の中に 女は無理矢理 俺らを押さえこみ スズメのチョンチョン とたんに ハイお金 それから女は ノコギリ持ち出して なんたることか 柿の木切り倒し 俺らを車にけりこんで アクセルふかして 大はしゃぎ 黒いカモシカ風の中 町に向って車は駆け出した 黄色い煙に包まれて 町は浮かぶよ 金魚鉢の中 フードセンターに女はひとっ飛び さっきの銭でしなびた柿を買い やっぱり こうして食わなくちゃ ほんとのうあまさは わからねえだよ おまけにレジで領収書 舞い降り来たる一羽のはとぽっぽ そいつを見つけて女が叫ぶ とうきょのはとは ほんとに可哀想 すすに汚れて真っ黒け あたしゃ人間でほんとによかったわ とたんに女は血へどを吐いて 哀れバッタリその場にくたばった 濡れた瞳の黒いカモシカ 風の中に消えてった 濡れた瞳の黒いカモシカ 風の中に今度も消えてった |
浮世数え唄岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 一つ ヒマなら こちらへおいで 思いつくまま 数え唄 ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 二つ 船乗り港に 女 戻りゃ 女房が逃げていた ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 三つ 南の あの十字星 ワシのものには ならぬ女 ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 四つ 世の中 色々あるが 土手の柳は 風まかせ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 五つ 命の炎を 燃やす エンヤトットを 聞きなはれ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 六つ 向かいの 女房とふたり 向かい酒する バチ当たり ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 七つ 泣いても 死ななきゃならん 死ななきゃ 地球は人だらけ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 八つ やっぱり 男と女 ヤボにゃ 政治とゼニ宗教 ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ 九つ ここらでもう ネタがない 十で とおとおアキられた ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ ヨイヨイ ヨイヤマッカ ドッコイ サノセ |
Doraku Lady岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady パパは成金やさしくて Lady Lady Lady Lady パパは何でもすぐOK! ごちそうだらけのテーブルで 青い顔してうなだれる 何を食べてもうまくないのよ ひどい食欲不振だわ Lady Lady Lady Lady 君はとっても フリー Lady Lady Lady Lady 君はとっても ハッピー Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ママは冷たい哺乳ビン Lady Lady Lady Lady 愛はビニールテクニック 20(ハタチ)まえにはテクニシャン 夜毎ベッドは花ざかり 今じゃ何も感じないのよ 出来ぬ生身のお付き合い Lady Lady Lady Lady 君はとっても フリー Lady Lady Lady Lady 君はとっても ハッピー Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady Lady Lady Lady Lady ナウい Doraku Lady |
虹の舟唄岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 池田明子 | この海峡は俺たちを 隔てるだけじゃないんだと 空の鴎が囁いた 海はすべてを繋ぐから 船出の時は今 船出の時は今 狭い港に繋がれた 舟はいつしか朽ちてゆく 命かぎりに櫓を漕げば 海を伝ってどこへでも 船出の時は今 船出の時は今 エンヤーモラ エンヤ―ロッサ エンヤーモラ エンヤ―ロッサ エンヤーモラ エンヤ―ロッサ エンヤーモラ エンヤ―ロッサ エンヤーモラ エンヤ―ロッサ アーアーアーアー たぎる音頭のこの唄に 乗せて漕ぎ出せ波の上 波は運ぶよ海の果て どんな出会いが待つのやら 船出の時は今 船出の時は今 エンヤーモラ エンヤ―ロッサ エンヤーモラ エンヤ―ロッサ エンヤーモラ エンヤ―ロッサ エンヤーモラ エンヤ―ロッサ エンヤーモラ エンヤ―ロッサ アーアーアーアー |
山辺に向いて岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 山下洋輔 | 緑に濡れている山 紅く燃えてる山 白い眠りにつく山 いろんな色に 姿を変えて生命(いのち)はめぐる 街から遠く そんな風に見えた 山の雪は川に落ち 川は海に注ぐ 水はいつか空の雲 流れるように 姿を変えて生命(いのち)はめぐる 街から遠く そんな風に見えた 無理矢理冬を生きてた そんな気持ちがした 何かをひとつの色に 閉じ込めていた めぐる生命(いのち)の音が聞こえる そいつに乗れば ステキな事だろう いろんな顔を見せてよ まだ見ぬ俺の たやすく決めつけないさ 自分の事を めぐる生命(いのち)の音が聞こえる そいつに乗れば ステキな事だろう 緑に濡れている山 紅く燃えてる山 白い眠りにつく山 いろんな色に 姿を変えて生命(いのち)はめぐる 街から遠く そんな風に見えた 雪は流れに流れは海に 水は空の雲 ためらうこともなく |
陽炎情話岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 惚れたお前を 折れる程 抱きしめる この腕も いつか枯れては 朽ちてゆく 咲く花が 散るように ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな やがて消えゆく 陽炎を 確かだと 思うてか 見える物など 当てならん しがみつき 掴んでも ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな 花を咲かせて 又散らす 見えぬ手よ 真なら 連れてゆきゃんせ どこまでも この命 預けたや ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな 燃えて切なや 限りある この命 愛おしや 叶うものなら咲き乱れ 散る日まで抱き合うて ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな ああ しょんがいな この しょんがいな ああ しょんがいな この しょんがいな |
何だか分かぁ~んない!?岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 豊かに 便利になりました 世の中 様変わり 分らん事が 多すぎて 私も 年なのか アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? 社長さん ゴッホの絵を買って 倉庫に しまい込み 近頃 半値で手放した 一度も 見ないまま アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? オッさん でっかい家建てた 天井に シャンデリア 冬には家族が そのスミで ホーム炬燵です アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? 田んぼの真ん中 大ホール パイプオルガンだ 自慢じゃないけど 鳴ったのは コケラ落としだけ アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? そこまで お出掛けする時も 車の お嬢さん お金を払って ジムへ行き 自転車こいでます アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? おばはん坂道 汗流し 自転車 押しながら ケイタイ電話で話してる とっても不便そう アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? 豊かに便利になりましょう ボケましょ 酔いましょう まだまだ 色々あるけれど ここらで サヨウナラ アヨイヨイ! アヨイヨイ! アヨイヨイ! 何だか何だか分かぁ~んない!? |
戻り橋思ひ川岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 作り笑いと 巧みな化粧で やさしい女に 化けたって お前のウソなど お見通しだと 冷たく当たった わしじゃった ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ 化粧を剥いだ その顔眺め 正体暴いた気でいたが 素顔の下のまだその奥に 真の姿は宿るとか ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ 北向き育ちで 捩れちゃいたが ホロリと泣かせる 日もあった あれこそ真の お前だったか 何で 見抜いてやれなんだ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ したり顔して 何見ていたやら 上辺ばかりを ただ眺め お前の中の 神仏にも 会えずじまいで あったのか ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ 真を見抜くは やさしさならば どうぞ 与えて下さいな 深く契り 結ばれるには それがなくては 叶いません ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ ああそれから コリャリャンリャ ああどうした コリャリャンリャ |
蓮華燈岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 池の面は 花盛り 風にざわめく 賑わいも やがて枯れては 水鏡 巡る景色を映し出す ああ デデレコデン ああ デデレコデン さても静かな 水の底 たとえ面が 騒いでも 花が消えても 構やせぬ 深く根を張り 時を待つ ああ デデレコデン ああ デデレコデン 人はこの世に 咲く花か 見えぬあの世に 根を降ろし 咲いて散っては さようなら 今度咲くまで 眠ります ああ デデレコデン ああ デデレコデン 憎み合う為 咲くのかえ 水の底から 声がする どうせ咲くなら 愛の花 深く根を張り 咲かせましょ ああ デデレコデン ああ デデレコデン |
さよならひとつ岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 池田明子 | じいじと俺を呼ぶ 笑顔がまぶしい 小ちゃなお手々伸ばして 抱っこをせがんだ あのね奏太くんの ママが小ちゃい時には 早く大きくなれ いつも思ってたのに 奏太くん君はこのまま 大きくならないで じいじ今日は一緒に 寝てあげるからね お布団にやって来ては うれしい頬ずり 奏太くんの寝顔 思わず見とれてたら 幼いあの頃の ママにそっくりなんだよ 悲しくないのに涙が あふれたおかしいね 奏太くんいつまでも そばに居たいけど 二十歳になった君と 俺は会えるかな お手々つなぎながら 駅まで歩いてきた ここでお別れだね また来てねバイバイ 去りゆく母と子の背中 いつまでも見ていた |
モンゴル草原岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 池田明子 | 馬の響き羊の群れ 遥か雲よ風の詩(うた) 俺たちは立ち尽くす モンゴルの草原よ 生きる者は隔ても無く 馬も人も羊らも 夕焼けに溶け合った モンゴルの草原よ 俺たちが失くしたもの 草原に息づいて いつまでも抱かれたい モンゴルの草原よ 夜空を行く流れ星に 声をあげて時は行く 降り注ぐ星の中 モンゴルの草原よ 汚れなき子供たちが 俺たちに歌う詩(うた) 星も月も歌ってた モンゴルの草原よ 俺たちが失くしたもの 草原に息づいて いつか此処に居たような モンゴルの草原よ 馬の響き羊の群れ 遥か雲よ風の詩(うた) いつまでも忘れない モンゴルの草原よ |
マンハッタン岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 暗闇の中に浮かび上がって来る 鉄とコンクリートで出来たハチの巣 何万匹ものホタルちりばめて 次から次へと夜空につきささる 車の窓に迫ったこの眺め 思わず息を飲み込むこの俺はあまりに小さい Uhm... マンハッタン Uhm... マンハッタン 俺が暮らしてる田舎のあの街に 比べりゃこいつはたしかにバケモノさ あの東京さえこいつに比べたら どこかの小っちゃな田舎町じゃないか とてもじゃないが俺には歯が立たぬ おまけにロクに言葉も喋れずに ひとりで来た街 Uhm... マンハッタン Uhm... マンハッタン 心細さをかき立てる重い夜 のしかかる様に部屋から動かない 3つの子供がママの手を離れて ポツンとひとり置き去りの気分だぜ もう少し強いつもりでいたけれど ライトに浮かび上がった摩天楼 窓から冷たく Uhm... マンハッタン Uhm... マンハッタン 明け方ようやくウトウトしかけたら 目ざまし代りかパトカーのサイレン 街には白いの黒いの黄色いの 誰もがギラギラ噛みつきそうな街 通りに被いかぶさる摩天楼 見上げる空は細くて長いのさ 重たい谷底 Uhm... マンハッタン Uhm... マンハッタン コンクリートの重たい谷底で 眠れない夜が3日も続く頃 壊れた金庫に閉じ込められたまま 大声でわめき出したいこの気持 もうあと20日あまりも待たなけりゃ ここから出られないのさ チケットの冷たい日付は Uhm... マンハッタン Uhm... マンハッタン この街で暮らす日本人と出会い 言葉につくせぬやさしさを受けても 何かうわの空落ちてゆくその時 ニュージャージーへドライブに誘われた 緑と土に溢れるその場所が やさしく俺を包んでくれた時 不思議な安らぎ Uhm... マンハッタン Uhm... マンハッタン マンハッタンおまえをわずか離れて ドライブしたなら緑のニュージャージー マンハッタンそんなにそびえてるけど そうだよおまえも緑の海の上 大きな腕に抱かれたダダっ子さ どうしてそんな無理やりそびえてる こいつはお笑い Uhm... マンハッタン Uhm... マンハッタン それから不思議に自分を取り戻し やさしい友にも支えられ過ごせた ニュージャージーまでドライブしなくても マンハッタンにはセントラルパークが 疲れた人をいっぱい抱きかかえ 緑と土のやさしい口づけを 力の渦 Uhm... マンハッタン Uhm... マンハッタン |
今夜は朝まで踊りましょ岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | ひらけば素敵な花なのに 蕾のままでいるなんて チョイト、チョイト、チョイト、チョイト、チョイト パっと燃えましょ ひらきましょ 太鼓たたいて踊りましょ チョイト体をゆらしたら ホラ、ホラ、ホラ 花になる 今夜は朝まで踊りましょ 今夜は朝まで踊りましょ!! 踊るお花に見る蕾 同じアホではないわいな 戻らぬ昨日にとじこもり 蛹のままで眠ってる チョイト、チョイト、チョイト、チョイト、チョイト 蝶々になりましょ ひーらひら 太鼓たたいて踊りましょ チョイト体をゆらしたら ホラ、ホラ、ホラ 蝶になる 今夜は朝まで踊りましょ 今夜は朝まで踊りましょ!! 踊る蝶々に見る蛹 同じアホではないわいな お外に出るのが怖くって オタマジャクシで水の中 チョイト、チョイト、チョイト、チョイト、チョイト 蛙はピョンと跳ね歌います 太鼓たたいて踊りましょ チョイト体をゆらしたら ホラ、ホラ、ホラ 蛙さん 今夜は朝まで踊りましょ 今夜は朝まで踊りましょ!! 踊る蛙に見るオタマ 同じアホではないわいな 太鼓たたいて踊りましょ チョイト体をゆらしたら もっと素敵になれるから 今夜は朝まで踊りましょ |
霧のHighway岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | 岡林信康 | | 霧のHighway 霧のHighway 白い海の底 ライトも鈍く 霧のHighway 霧のHighway 自慢のマシーンもまるででくの坊 間に合わないあのパーティ 洒落たドレスめかしこんでも 歩くつもりとても無理ネ お嬢さんのアンヨじゃとても どうしましょう動けない ここは霧のHighway 座り込んでいるだけの ここは霧のHighway 霧のHighway 霧のHighway 白く濁る窓ライトも消えて 霧のHighway 霧のHighway 自慢のマシーンも黙りこくってる へたをすればこのままかも 透けたドレス肩が震えて お嬢さんに野宿なんて とても無理ネこごえちゃいそう お屋敷ならお医者さま ここは霧のHighway 座り込んでいるだけの ここは霧のHighway 霧のHighway 霧のHighway 白い崖の上まるで宙づり 霧のHighway 霧のHighway 自慢のマシーンもこれじゃスクラップ ねえあんたが知ってるのは まあせいぜい夜遊びルート 腹をすかせ震えながら 何も出来ず指を食わえて メイドを呼ぶベルもない ここは霧のHighway 座り込んでいるだけの ここは霧のHighway 霧のHighway |