東京の灯希望と愛に 胸さわぐ 赤き唇 かみしめて 涙も光る 青春の 今宵 都を離れゆく 大陸指して 往く身には なんの未練も ないけれど 東京の灯よ いつまでも 我が想い出の 虹となれ 列車の窓に 返り見る 宵の銀座の 明るさに まぶたを閉じて また祈る 母よ妹よ いざさらば | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 鈴木哲夫 | | 希望と愛に 胸さわぐ 赤き唇 かみしめて 涙も光る 青春の 今宵 都を離れゆく 大陸指して 往く身には なんの未練も ないけれど 東京の灯よ いつまでも 我が想い出の 虹となれ 列車の窓に 返り見る 宵の銀座の 明るさに まぶたを閉じて また祈る 母よ妹よ いざさらば |
東京娘東京娘の 東京娘の 初恋は 燃えてほのかな シャンデリヤ 狭い銀座の たそがれも ふたり歩けば 夢の園 おお恋の夜 恋の夜 胸もあふるる 胸もあふるる あの唄(こえ)は 若い命の 小夜曲(セレナーデ) 知っているなら 教えてよ 恋の手管の A B C おお恋の夜 恋の夜 二羽の燕が 二羽の燕が とぶように いとし貴方に 抱かれて 紅のドレスで 踊る夜は ぬれる素肌の はずかしさ おお恋の夜 恋の夜 | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | 東京娘の 東京娘の 初恋は 燃えてほのかな シャンデリヤ 狭い銀座の たそがれも ふたり歩けば 夢の園 おお恋の夜 恋の夜 胸もあふるる 胸もあふるる あの唄(こえ)は 若い命の 小夜曲(セレナーデ) 知っているなら 教えてよ 恋の手管の A B C おお恋の夜 恋の夜 二羽の燕が 二羽の燕が とぶように いとし貴方に 抱かれて 紅のドレスで 踊る夜は ぬれる素肌の はずかしさ おお恋の夜 恋の夜 |
回想譜星見れば はろかに遠く 雲見れば つきせぬ想い 去りゆきし 君は詰わねど 御宿の あゝ 海の恋しさ 風ふけば 風もさびしや 虫なけば 虫もわびしや ただひとり 山荘(ロッジ)にあれば 堪えがたく あゝ 涙ながるる 朝(あした)には あしたの祈り 夕べには 夕べの願い 嫁ぎゆく 妹にのみ いまはただ あゝ 幸を乞うのみ | 藤山一郎 | 今城靖児 | 古賀政男 | | 星見れば はろかに遠く 雲見れば つきせぬ想い 去りゆきし 君は詰わねど 御宿の あゝ 海の恋しさ 風ふけば 風もさびしや 虫なけば 虫もわびしや ただひとり 山荘(ロッジ)にあれば 堪えがたく あゝ 涙ながるる 朝(あした)には あしたの祈り 夕べには 夕べの願い 嫁ぎゆく 妹にのみ いまはただ あゝ 幸を乞うのみ |
歓喜の歌紅い匂う あけぼのに 若き我等の 眉をあげ 爽(さわや)かに明けて 見はるかす 大地を強く 大地を強く 踏まんかな 力の限り ひとすじに 若き我等の 胸を張り 望みに燃えて 衝きすすむ 翼も猛(たけ)く 翼も猛く 朔(か)けんかな 夕べは光る スバル星 若き我等の 腕を組み 歓喜(よろこび)満つる 灯のもとに 杯(さかずき)高く 杯高く 挙げんかな | 藤山一郎 | 西岡水朗 | 古賀政男 | | 紅い匂う あけぼのに 若き我等の 眉をあげ 爽(さわや)かに明けて 見はるかす 大地を強く 大地を強く 踏まんかな 力の限り ひとすじに 若き我等の 胸を張り 望みに燃えて 衝きすすむ 翼も猛(たけ)く 翼も猛く 朔(か)けんかな 夕べは光る スバル星 若き我等の 腕を組み 歓喜(よろこび)満つる 灯のもとに 杯(さかずき)高く 杯高く 挙げんかな |
白虎隊 戦雲暗く 陽は落ちて 弧城(こじょう)に月の 影(かげ)悲し 誰(た)が吹く笛が 知らねども 今宵(こよい)名残(なごり)の 白虎隊 紅顔可憐(こうがんかれん)の 少年が 死をもて守る この保寒(とりで) 滝沢(たきざわ)村の 血の雨に 濡(ぬ)らす白刃の 白虎隊 「南鶴(みなみつる)ヶ城を望(のぞ)めば 砲煙(ほうえん)あがる 痛哭(つうこく)涙(なみだ)を飲んで 且(か)つ彷徨(ほうこう)す 宗社(そうしゃ)亡(ほろ)び 我事(わがこと)終(おわ)る 十有九士(じゅうゆうきゅうし) 屠腹(とふく)してたおる」 飯盛山(いいもりやま)の 山頂(いただき)に 秋(あき)吹く風は 寒けれど 忠烈(ちゅうれつ)今も 香(か)に残す 花も会津の 白虎隊 | 藤山一郎 | 島田磬也 | 古賀政男 | | 戦雲暗く 陽は落ちて 弧城(こじょう)に月の 影(かげ)悲し 誰(た)が吹く笛が 知らねども 今宵(こよい)名残(なごり)の 白虎隊 紅顔可憐(こうがんかれん)の 少年が 死をもて守る この保寒(とりで) 滝沢(たきざわ)村の 血の雨に 濡(ぬ)らす白刃の 白虎隊 「南鶴(みなみつる)ヶ城を望(のぞ)めば 砲煙(ほうえん)あがる 痛哭(つうこく)涙(なみだ)を飲んで 且(か)つ彷徨(ほうこう)す 宗社(そうしゃ)亡(ほろ)び 我事(わがこと)終(おわ)る 十有九士(じゅうゆうきゅうし) 屠腹(とふく)してたおる」 飯盛山(いいもりやま)の 山頂(いただき)に 秋(あき)吹く風は 寒けれど 忠烈(ちゅうれつ)今も 香(か)に残す 花も会津の 白虎隊 |
緑の地平線なぜか忘れぬ 人ゆえに 涙かくして 踊る夜は ぬれし瞳(ひとみ)に すすり泣く リラの花さえ なつかしや わざと気強く ふりすてて 無理に注(つ)がして 飲む酒も 霧の都の 夜は更けて 夢もはかなく 散りて行く 山のけむりを 慕いつつ いとし小鳩の 声きけば 遠き前途(ゆくて)に ほのぼのと 緑うれしや 地平線 | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | なぜか忘れぬ 人ゆえに 涙かくして 踊る夜は ぬれし瞳(ひとみ)に すすり泣く リラの花さえ なつかしや わざと気強く ふりすてて 無理に注(つ)がして 飲む酒も 霧の都の 夜は更けて 夢もはかなく 散りて行く 山のけむりを 慕いつつ いとし小鳩の 声きけば 遠き前途(ゆくて)に ほのぼのと 緑うれしや 地平線 |
ゆかりの唄都の灯 愉(たの)しく燃ゆれど わが胸は 露にむしばむ かよわき花 涙にかがやく はつこいも ああ みじかきは 乙女の命 高嶺(たかね)の白雲(しらくも) ほのかになびけど わが夢は 淋し浅間の 煙りの影 嘆(なげ)けどうつつに 消え行(ゆ)きて ああ みじかきは 乙女の命 | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | 都の灯 愉(たの)しく燃ゆれど わが胸は 露にむしばむ かよわき花 涙にかがやく はつこいも ああ みじかきは 乙女の命 高嶺(たかね)の白雲(しらくも) ほのかになびけど わが夢は 淋し浅間の 煙りの影 嘆(なげ)けどうつつに 消え行(ゆ)きて ああ みじかきは 乙女の命 |
白い椿の唄雲もかがやけ 青春の 花は涙の おくりもの 風にさびしく 泣きぬれし あわれ乙女の 白つばき 宵の酒場に 咲く花は 燃えてほのぼの 誰を待つ ながきまつ毛の 横顔も 夢にやつれし 白つばき 呼べど返らぬ 面影は きえてはるかな 山の上 月にささげて ひとり泣く あわれ涙の 白つばき | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | 雲もかがやけ 青春の 花は涙の おくりもの 風にさびしく 泣きぬれし あわれ乙女の 白つばき 宵の酒場に 咲く花は 燃えてほのぼの 誰を待つ ながきまつ毛の 横顔も 夢にやつれし 白つばき 呼べど返らぬ 面影は きえてはるかな 山の上 月にささげて ひとり泣く あわれ涙の 白つばき |
女の階級君に捧げた 純情(まごころ)の 愛が女の 命なら 弱い涙は 今日かぎり 捨てて荊刺(いばら)の 径を行く こころ砕けど ままならぬ 辛い浮世の 小夜嵐(さよあらし) 愛の船路(ふなじ)を 祈るごと 星もまたたく この夕べ 君を信濃の 高原に 涙かくして 見送れば 靡(なび)く煙りも 一すじに 燃えて火をはく 浅間山 | 藤山一郎 | 島田磬也 | 古賀政男 | | 君に捧げた 純情(まごころ)の 愛が女の 命なら 弱い涙は 今日かぎり 捨てて荊刺(いばら)の 径を行く こころ砕けど ままならぬ 辛い浮世の 小夜嵐(さよあらし) 愛の船路(ふなじ)を 祈るごと 星もまたたく この夕べ 君を信濃の 高原に 涙かくして 見送れば 靡(なび)く煙りも 一すじに 燃えて火をはく 浅間山 |
さらば青春愛と希望に 身はきずつきて 帰る故郷の 山のかげ 落ちる夕日よ なぜ赤い さらば青春 雲はゆく 燃える心も 涙も捨てりゃ 影は巷に 散るやなぎ 若い生命よ どこへ行く さらば青春 雲はゆく 鉄をかためて 鎖でしめて 愛のかばねを 越えて行く 男涙よ なぜ熱い さらば青春 雲はゆく | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | 愛と希望に 身はきずつきて 帰る故郷の 山のかげ 落ちる夕日よ なぜ赤い さらば青春 雲はゆく 燃える心も 涙も捨てりゃ 影は巷に 散るやなぎ 若い生命よ どこへ行く さらば青春 雲はゆく 鉄をかためて 鎖でしめて 愛のかばねを 越えて行く 男涙よ なぜ熱い さらば青春 雲はゆく |
青春の謝肉祭若き日の情憬(あこがれ)を 胸に擁(だ)き あゝ我等は歌う 歓喜(よろこび)を グラスを挙げて 高らかに君よ 讃えいざ青春の 謝肉祭(カーニバル) 花と咲くこの若さ 火と燃えて あゝ今宵の饗宴(うたげ) 盡きぬ間に 血潮はたぎる 感激の坩堝(るつぼ) 踊れいざ若き日の 謝肉祭 情憬の星冴やか 君と見る あゝ涙と愛の かの瞳 グラスに酒は 溢れるものを 歌えいざ懐かしの 謝肉祭 愛をもて君共に 酔い給え あゝ今宵は月も シャンデリア 高鳴る調べ 爽かに君よ 讃えいざ青春の 謝肉祭 | 藤山一郎 | 野村俊夫・島田磬也 | 古賀政男 | | 若き日の情憬(あこがれ)を 胸に擁(だ)き あゝ我等は歌う 歓喜(よろこび)を グラスを挙げて 高らかに君よ 讃えいざ青春の 謝肉祭(カーニバル) 花と咲くこの若さ 火と燃えて あゝ今宵の饗宴(うたげ) 盡きぬ間に 血潮はたぎる 感激の坩堝(るつぼ) 踊れいざ若き日の 謝肉祭 情憬の星冴やか 君と見る あゝ涙と愛の かの瞳 グラスに酒は 溢れるものを 歌えいざ懐かしの 謝肉祭 愛をもて君共に 酔い給え あゝ今宵は月も シャンデリア 高鳴る調べ 爽かに君よ 讃えいざ青春の 謝肉祭 |
聖処女の唄鉄の小窓の 夜嵐に 凍る涙の 黒髪かなし 愛と罪とに わが身を捨てて 聖(きよ)き処女(おとめ)よ 何を泣く 恥も外聞(がいぶ)も 知りながら なぜにわずかな 黄金のために 花の生命(いのち)を みずから散らす 弱い心に なったやら 愛の光よ くれないの 青春(はる)の夢さえ 只ちりぢりに すてて囹圄(ひとや)の 闇夜にすだく あわれ処女(おとめ)の つゆ涙 | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | 鉄の小窓の 夜嵐に 凍る涙の 黒髪かなし 愛と罪とに わが身を捨てて 聖(きよ)き処女(おとめ)よ 何を泣く 恥も外聞(がいぶ)も 知りながら なぜにわずかな 黄金のために 花の生命(いのち)を みずから散らす 弱い心に なったやら 愛の光よ くれないの 青春(はる)の夢さえ 只ちりぢりに すてて囹圄(ひとや)の 闇夜にすだく あわれ処女(おとめ)の つゆ涙 |
歓喜の丘情憬(あこがれ)の丘に来て 燃ゆる眸に 仰ぎ見る 空は青空 陽はうらら 若い心に 血は躍る 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 朗らかに 朗らかに 想い出の 丘に来て 結ぶ胡蝶の 春の夢 草にまろびて 空の涯 描く理想に 身は燃ゆる 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 晴れやかに 晴れやかに 懐しの 丘に来て 湧くは新な 感激よ 光あまねく 身に浴びて 語る希望に 胸は鳴る 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 高らかに 高らかに | 藤山一郎 | 島田芳文 | 古賀政男 | | 情憬(あこがれ)の丘に来て 燃ゆる眸に 仰ぎ見る 空は青空 陽はうらら 若い心に 血は躍る 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 朗らかに 朗らかに 想い出の 丘に来て 結ぶ胡蝶の 春の夢 草にまろびて 空の涯 描く理想に 身は燃ゆる 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 晴れやかに 晴れやかに 懐しの 丘に来て 湧くは新な 感激よ 光あまねく 身に浴びて 語る希望に 胸は鳴る 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 高らかに 高らかに |
嘆きのピエロ流れ流れて 他国の月に すすり泣くよな クラリオネット 今日はこの町 明日(あした)はいずこ 天幕(テント)ぐらしの わが身が愛(いと)し 踊るライトに 浮かれちゃおれど トンボ返りも 涙のピエロ 一目見染めた 桃割れ髪に とおい故郷の あの娘(こ)が恋し 水の流れの 行末なれば 財布はたいて 場末の酒場 ひとりうかれた 明日の夢を 結ぶ天幕(テント)に 夜風が哀し | 藤山一郎 | 野村俊夫 | レイモンド服部 | | 流れ流れて 他国の月に すすり泣くよな クラリオネット 今日はこの町 明日(あした)はいずこ 天幕(テント)ぐらしの わが身が愛(いと)し 踊るライトに 浮かれちゃおれど トンボ返りも 涙のピエロ 一目見染めた 桃割れ髪に とおい故郷の あの娘(こ)が恋し 水の流れの 行末なれば 財布はたいて 場末の酒場 ひとりうかれた 明日の夢を 結ぶ天幕(テント)に 夜風が哀し |
旅の隊商駱駝の背なに ゆられ行く 旅のお方の 横顔に なぜか冷たい 月の影 辿る足跡 一つずつ 風が消しゆく 寂しさよ 何処まで続く 砂漠やら 遠い地の果(はて) 空の涯(はて) 砂丘を染めて 日が落ちりゃ なぜか眠れぬ 夜がつづく 一つ丘越え また一つ 旅のキャラバン 遥々(はるばる)と 何を求めて 行くのやら | 藤山一郎 | 山岡羊村 | 杉田良造 | | 駱駝の背なに ゆられ行く 旅のお方の 横顔に なぜか冷たい 月の影 辿る足跡 一つずつ 風が消しゆく 寂しさよ 何処まで続く 砂漠やら 遠い地の果(はて) 空の涯(はて) 砂丘を染めて 日が落ちりゃ なぜか眠れぬ 夜がつづく 一つ丘越え また一つ 旅のキャラバン 遥々(はるばる)と 何を求めて 行くのやら |
そりゃ無理ないわ吹けよ春風 こころも軽く 紅(あか)い袂(たもと)が 靡(なび)くよに 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 胸もときめく チョイトネ 血もたぎる 恋は青空 同伴日和(アヴェックびより) 呼べば応える この若さ 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 逢いに行きましょう チョイトネ いそいそと 誘い合わせた 柳の蔭で 弾むこころも 浮き浮きと 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 人眼忘れて チョイトネ 手を握る 夢見心地で 聴いてたものを 何と返事を しましょうか 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 愛の言葉の チョイトネ 恥ずかしさ 口で甘えて 身体(からだ)で拗ねて じっとこの瞳(め)で 悩ませて 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 好きな彼氏を チョイトネ 焦(じ)らさせる | 藤山一郎 | 島田磬也 | 古賀政男 | | 吹けよ春風 こころも軽く 紅(あか)い袂(たもと)が 靡(なび)くよに 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 胸もときめく チョイトネ 血もたぎる 恋は青空 同伴日和(アヴェックびより) 呼べば応える この若さ 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 逢いに行きましょう チョイトネ いそいそと 誘い合わせた 柳の蔭で 弾むこころも 浮き浮きと 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 人眼忘れて チョイトネ 手を握る 夢見心地で 聴いてたものを 何と返事を しましょうか 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 愛の言葉の チョイトネ 恥ずかしさ 口で甘えて 身体(からだ)で拗ねて じっとこの瞳(め)で 悩ませて 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 好きな彼氏を チョイトネ 焦(じ)らさせる |
栄冠は我に溢れる力に 漲(みなぎ)る血潮 燃ゆる若さに 勝利は来(きた)る トラ ランラ ランラ ランラ 青春 青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ 十五の身体(からだ)は 一つとなりて 希望めがけて 只(た)だ進む トラ ランラ ランラ ランラ 青春 青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ 正しき旗を 集(つど)いて守り 正義堂々 いざ往(ゆ)かん トラ ランラ ランラ ランラ 青春青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ | 藤山一郎 | 星野貞志 | 古賀政男 | | 溢れる力に 漲(みなぎ)る血潮 燃ゆる若さに 勝利は来(きた)る トラ ランラ ランラ ランラ 青春 青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ 十五の身体(からだ)は 一つとなりて 希望めがけて 只(た)だ進む トラ ランラ ランラ ランラ 青春 青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ 正しき旗を 集(つど)いて守り 正義堂々 いざ往(ゆ)かん トラ ランラ ランラ ランラ 青春青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ |
街のフアンタシィー花咲く都の空に 高らかにジャズソング どこでも気ままに歌い 足の向くまま 風の吹くまま 気まぐれな独り者 ちょいとマロニエの 並木路に フランス美人と 恋を囁いてこよう あの娘もこの娘も弾む 朗らかのアドバルーン いつでも陽気にはしゃぎ シネマを観たり お茶を飲んだり 和やかな仲間達 ちょいと飛行機で 空を高く 世界の涯から涯へ 旅行に行こう 赤い灯青い灯街に 華やかなシャンデリア どちらを向いても派手に お顔を染めて 恋を語ろう 睦(むつま)じい二人連れ ちょいとアパートの 屋根の下に スゥイートホームの夢を 結びませんか | 藤山一郎 | 門田ゆたか | 大久保徳二郎 | | 花咲く都の空に 高らかにジャズソング どこでも気ままに歌い 足の向くまま 風の吹くまま 気まぐれな独り者 ちょいとマロニエの 並木路に フランス美人と 恋を囁いてこよう あの娘もこの娘も弾む 朗らかのアドバルーン いつでも陽気にはしゃぎ シネマを観たり お茶を飲んだり 和やかな仲間達 ちょいと飛行機で 空を高く 世界の涯から涯へ 旅行に行こう 赤い灯青い灯街に 華やかなシャンデリア どちらを向いても派手に お顔を染めて 恋を語ろう 睦(むつま)じい二人連れ ちょいとアパートの 屋根の下に スゥイートホームの夢を 結びませんか |
白薔薇は咲けど若き血に あふるる胸の切なさは 夕べの空の 紅のいろ 野薔薇に虹は 消ゆるとも 涙は消えぬ 回想譜(スーベニル) くろ髪も いつしか濡れて誰故に むらさきうすき 縁の紐 乙女の春に 去りゆけど さびしや今日も 堅結び 乱れ行く思いに たえず泣き伏せば 瞳ににじむ 月見草 仄かに光る 明星に 都は遠き うすあかり 若き日も過ぎ行く 夢の儚さは 夕べの空の 紅のいろ 遥かに消ゆる 麦笛に 月さえ淡き すすり泣き | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | 若き血に あふるる胸の切なさは 夕べの空の 紅のいろ 野薔薇に虹は 消ゆるとも 涙は消えぬ 回想譜(スーベニル) くろ髪も いつしか濡れて誰故に むらさきうすき 縁の紐 乙女の春に 去りゆけど さびしや今日も 堅結び 乱れ行く思いに たえず泣き伏せば 瞳ににじむ 月見草 仄かに光る 明星に 都は遠き うすあかり 若き日も過ぎ行く 夢の儚さは 夕べの空の 紅のいろ 遥かに消ゆる 麦笛に 月さえ淡き すすり泣き |
雪の進軍 雪の進軍氷を踏んで どこが河やら道さえ知れず 馬は斃(たお)れる捨ててもおけず ここは何処ぞ皆敵の国 ままよ大胆一服やれば 頼みすくなや煙草が二本 焼かぬ乾物に半煮え飯に なまじ生命のある其のうちは こらえ切れない寒さの焚火 煙いはずだよ生木が燻(いぶ)る 渋い顔して功名談(こうみようばなし) すいというのは梅干一つ 着のみ着のまま気楽なふしど 背のう枕に外套かぶりゃ 背の温みで雪解けかかる 夜具の黍殻(きびがら)しっぽり濡れて 結びかねたる露営の夢を 月は冷たく顔覗きこむ 命捧げて出てきた身ゆえ 死ぬる覚悟で突喊(とっかん)すれど 武運拙く討死せねば 義理にからめた恤兵真綿(じっぺいまわた) そろりそろりと頸締めかかる どうせ生きては還らぬつもり | 藤山一郎 | 永井建子 | 永井建子 | | 雪の進軍氷を踏んで どこが河やら道さえ知れず 馬は斃(たお)れる捨ててもおけず ここは何処ぞ皆敵の国 ままよ大胆一服やれば 頼みすくなや煙草が二本 焼かぬ乾物に半煮え飯に なまじ生命のある其のうちは こらえ切れない寒さの焚火 煙いはずだよ生木が燻(いぶ)る 渋い顔して功名談(こうみようばなし) すいというのは梅干一つ 着のみ着のまま気楽なふしど 背のう枕に外套かぶりゃ 背の温みで雪解けかかる 夜具の黍殻(きびがら)しっぽり濡れて 結びかねたる露営の夢を 月は冷たく顔覗きこむ 命捧げて出てきた身ゆえ 死ぬる覚悟で突喊(とっかん)すれど 武運拙く討死せねば 義理にからめた恤兵真綿(じっぺいまわた) そろりそろりと頸締めかかる どうせ生きては還らぬつもり |
馳けろ荒鷲まだ明けやらぬ 朝空に 爆音高く 響かせて 正義の翼 颯爽と おゝ 空の荒鷲 今ぞ発つ 忠烈無双 海原渡る 烈風に 暗雲低く 乱れ飛ぶ 嵐を衝いて 敢然と おゝ 空の荒鷲 今ぞ往く 忠烈無双 大海原 猛り起(た)つ 怒涛を越えて 幾百里 来たればここは 敵の空 おゝ 空の荒鷲 今ぞ撃つ 忠烈無双 縦横無尽 獅子奮迅 砲火の中を 馳け巡り 微塵に砕く 敵の陣 おゝ 空の荒鷲 今怒る 忠烈無双 爆撃終えて 悠然と 翼も軽く 飛ぶ空に 嵐は止みて 冴ゆる月 おゝ 空の荒鷲 今還る 忠烈無双 | 藤山一郎 | 宮本旅人 | 佐渡暁夫 | | まだ明けやらぬ 朝空に 爆音高く 響かせて 正義の翼 颯爽と おゝ 空の荒鷲 今ぞ発つ 忠烈無双 海原渡る 烈風に 暗雲低く 乱れ飛ぶ 嵐を衝いて 敢然と おゝ 空の荒鷲 今ぞ往く 忠烈無双 大海原 猛り起(た)つ 怒涛を越えて 幾百里 来たればここは 敵の空 おゝ 空の荒鷲 今ぞ撃つ 忠烈無双 縦横無尽 獅子奮迅 砲火の中を 馳け巡り 微塵に砕く 敵の陣 おゝ 空の荒鷲 今怒る 忠烈無双 爆撃終えて 悠然と 翼も軽く 飛ぶ空に 嵐は止みて 冴ゆる月 おゝ 空の荒鷲 今還る 忠烈無双 |
歩兵の本領 万朶(ばんだ)の桜か襟の色 花は吉野に嵐吹く 大和男子(おのこ)と生まれなば 散兵戦の花と散れ 尺余の銃(つつ)は武器ならず 寸余の剣何かせん 知らずやここに二千年 鍛えきたえし大和魂(だま) 軍旗まもる武士(もののふ)は すべてその数二十万 八十余ヶ所にたむろして 武装は解かじ夢にだも 千里東西波越えて 我に仇なす国あらば 港を出でん輸送船 暫し守れ海の人 敵地に一歩われ踏めば 軍の主兵はここにあり 最後の決は我が任務 騎兵砲兵協同せよ アルプス山を踏破せし 歴史は古く雪白し 奉天戦の活動は 日本歩兵の華と知れ 携帯口糧あるならば 遠く離れて三日四日 曠野千里にわたるとも 散兵戦に秩序あり 退く戦術(ことわ)われ知らず 見よや歩兵の操典(そうてん)を 歩兵の戦は射撃にて 敵を怯(ひる)ませその隙に 前進前進また前進 肉弾とどく所まで わが一軍の勝敗は 突撃最後の数分時 歩兵の本領ここにあり あな勇ましのわが兵科 会心(えしん)の友よさらばいざ 共に励まんわが任務 | 藤山一郎 | 加藤明勝 | 永井建子 | | 万朶(ばんだ)の桜か襟の色 花は吉野に嵐吹く 大和男子(おのこ)と生まれなば 散兵戦の花と散れ 尺余の銃(つつ)は武器ならず 寸余の剣何かせん 知らずやここに二千年 鍛えきたえし大和魂(だま) 軍旗まもる武士(もののふ)は すべてその数二十万 八十余ヶ所にたむろして 武装は解かじ夢にだも 千里東西波越えて 我に仇なす国あらば 港を出でん輸送船 暫し守れ海の人 敵地に一歩われ踏めば 軍の主兵はここにあり 最後の決は我が任務 騎兵砲兵協同せよ アルプス山を踏破せし 歴史は古く雪白し 奉天戦の活動は 日本歩兵の華と知れ 携帯口糧あるならば 遠く離れて三日四日 曠野千里にわたるとも 散兵戦に秩序あり 退く戦術(ことわ)われ知らず 見よや歩兵の操典(そうてん)を 歩兵の戦は射撃にて 敵を怯(ひる)ませその隙に 前進前進また前進 肉弾とどく所まで わが一軍の勝敗は 突撃最後の数分時 歩兵の本領ここにあり あな勇ましのわが兵科 会心(えしん)の友よさらばいざ 共に励まんわが任務 |
上海血戦譜凱歌(がいか)の蔭に 散り逝きし 亡き戦友の 武勲(いさお)あり 護国の鬼の 君ありて 我等は勝てり この戦(いくさ) 忠魂(ちゅうこん)眠れ 安らかに 憶(おも)えば涙 新たなり 我が陸軍の 精鋭を 敵前上陸 させんため 陸戦隊の 戦士(つわもの)が 生命(いのち)をかけし 白襷(だすき) 斃(たお)れし戦友の 屍(しかばね)を 涙と共に 踏み越えて クリーク渡り 決然と 弾雨(だんう)を衝(つ)いて 突撃す 敵前渡河(とか)も 幾度(いくたび)か ああ戦捷(せんしょう)の 跡に見る 砲煙去りし 塹壕(ざんごう)に 名も無き花が 揺れるのみ 亡き戦友の武勲(いさおし)を 讃えて共に 捧げ銃(つつ) | 藤山一郎 | 鳥居恵一 | 古賀政男 | | 凱歌(がいか)の蔭に 散り逝きし 亡き戦友の 武勲(いさお)あり 護国の鬼の 君ありて 我等は勝てり この戦(いくさ) 忠魂(ちゅうこん)眠れ 安らかに 憶(おも)えば涙 新たなり 我が陸軍の 精鋭を 敵前上陸 させんため 陸戦隊の 戦士(つわもの)が 生命(いのち)をかけし 白襷(だすき) 斃(たお)れし戦友の 屍(しかばね)を 涙と共に 踏み越えて クリーク渡り 決然と 弾雨(だんう)を衝(つ)いて 突撃す 敵前渡河(とか)も 幾度(いくたび)か ああ戦捷(せんしょう)の 跡に見る 砲煙去りし 塹壕(ざんごう)に 名も無き花が 揺れるのみ 亡き戦友の武勲(いさおし)を 讃えて共に 捧げ銃(つつ) |
友情夜曲此処(ここ)へ来たまえ わが友よ 胸と胸とで 話そじゃないか 悲しみ辛さ 寂しさも 分けて僕にも 呉れたまえ それがほんとの 友の仲 嘆き給(たも)うな わが友よ 頬の涙を ぬぐおじゃないか 二人で居れば 何もかも みんなわかって しまうのだ 涙もかわいて しまうのだ なにはなくとも わが友よ 今宵一夜を 明かそじゃないか 夜更(よふけ)となれば 空の星 夜が明ければ 枝の鳥 二人の話しを 聞きにくる | 藤山一郎 | 倉仲房雄 | 古賀政男 | | 此処(ここ)へ来たまえ わが友よ 胸と胸とで 話そじゃないか 悲しみ辛さ 寂しさも 分けて僕にも 呉れたまえ それがほんとの 友の仲 嘆き給(たも)うな わが友よ 頬の涙を ぬぐおじゃないか 二人で居れば 何もかも みんなわかって しまうのだ 涙もかわいて しまうのだ なにはなくとも わが友よ 今宵一夜を 明かそじゃないか 夜更(よふけ)となれば 空の星 夜が明ければ 枝の鳥 二人の話しを 聞きにくる |
躍進日本行進曲漲る青雲(あおぐも) 茜の夜明け 紀元二千六百年の 輝く歴史の 光の朝に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会 渦巻く虹を 桜の霞 雨と嵐の 世紀を超えて 迎える亜細亜の 希望の春に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会 輝く日の丸 世界の光 栄え行く道 正しく照らし 草木も萌え立つ 平和の春に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会 轟く日本 力の大地 紀元二千六百年の 歴史に明け行く 世界の朝に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会 | 藤山一郎 | 本多信寿 | 古賀政男 | | 漲る青雲(あおぐも) 茜の夜明け 紀元二千六百年の 輝く歴史の 光の朝に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会 渦巻く虹を 桜の霞 雨と嵐の 世紀を超えて 迎える亜細亜の 希望の春に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会 輝く日の丸 世界の光 栄え行く道 正しく照らし 草木も萌え立つ 平和の春に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会 轟く日本 力の大地 紀元二千六百年の 歴史に明け行く 世界の朝に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会 |
波上の月国を出る時 弟が 兄さん僕は 大陸で 思う存分 やるからにゃ 南の海は 頼んだよ 旗うち振って にっこりと 笑って言った その姿 北支の空を 見るにつけ 今もひしひし 胸を刺す 長城戦の 朝ぼらけ 城壁指して 攀登(よじのぼ)り 国旗を振って 万歳と 叫んで死んで いったげな 今日こそ弔い 合戦と 頼む愛機に うち乗って 中支南支の 空翔(かけ)り 敵を捜せど 敵は来ず 日も暮れ果てた 波の上 翼休ろう 甲板に ほんのり浮かぶ 夕月の 影を見るさえ 口惜しや 渺茫(びょうぼう)とき 支那海の 波音荒く 風立ちて マストに冴ゆる 霜の色 今宵の夢の 寒さかな | 藤山一郎 | 松島慶三 | 古賀政男 | | 国を出る時 弟が 兄さん僕は 大陸で 思う存分 やるからにゃ 南の海は 頼んだよ 旗うち振って にっこりと 笑って言った その姿 北支の空を 見るにつけ 今もひしひし 胸を刺す 長城戦の 朝ぼらけ 城壁指して 攀登(よじのぼ)り 国旗を振って 万歳と 叫んで死んで いったげな 今日こそ弔い 合戦と 頼む愛機に うち乗って 中支南支の 空翔(かけ)り 敵を捜せど 敵は来ず 日も暮れ果てた 波の上 翼休ろう 甲板に ほんのり浮かぶ 夕月の 影を見るさえ 口惜しや 渺茫(びょうぼう)とき 支那海の 波音荒く 風立ちて マストに冴ゆる 霜の色 今宵の夢の 寒さかな |
男の魂恋はすてても 親恋しさに 帰る故郷の 夜の家 強い男も 子供のように 逢えば泣けます お母(か)アさん 来るか来るかと 待たれていたが 来たぞうれしい 召集令 生まれ変わって 皇国(みくに)のために 俺も働く 時が来た 親へ孝行 忠義にかえて 又も別れる 明日(あす)の空 燃ゆる命と 男のこころ やがて見せましょ お母アさん | 藤山一郎 | 佐藤惣之助 | 佐渡暁夫 | | 恋はすてても 親恋しさに 帰る故郷の 夜の家 強い男も 子供のように 逢えば泣けます お母(か)アさん 来るか来るかと 待たれていたが 来たぞうれしい 召集令 生まれ変わって 皇国(みくに)のために 俺も働く 時が来た 親へ孝行 忠義にかえて 又も別れる 明日(あす)の空 燃ゆる命と 男のこころ やがて見せましょ お母アさん |
軍神南郷少佐紺碧和(なご)む 南昌(なんしょう)の 雲間を破る 爆音に 空中戦は 開かれぬ ああ指揮官ぞ 南郷大尉 目ざすは敵の 根拠地ぞ 蛟龍玉(こうりゅうたま)を 追うごとく 八機を砕き 撃墜す 空の至宝ぞ 南郷大尉 激戦続く 一刹那 炎を吐きて 落ちてゆく 敵機に触れて 壮烈な 戦死を遂げたり 南郷大尉 仰げよ空の 軍神(いくさがみ) 青史(せいし)を飾る この誉(ほまれ) 肉弾散れど 英霊は 永久(とわ)に薫らん 桜花 | 藤山一郎 | 南條歌美 | 鈴木哲夫 | | 紺碧和(なご)む 南昌(なんしょう)の 雲間を破る 爆音に 空中戦は 開かれぬ ああ指揮官ぞ 南郷大尉 目ざすは敵の 根拠地ぞ 蛟龍玉(こうりゅうたま)を 追うごとく 八機を砕き 撃墜す 空の至宝ぞ 南郷大尉 激戦続く 一刹那 炎を吐きて 落ちてゆく 敵機に触れて 壮烈な 戦死を遂げたり 南郷大尉 仰げよ空の 軍神(いくさがみ) 青史(せいし)を飾る この誉(ほまれ) 肉弾散れど 英霊は 永久(とわ)に薫らん 桜花 |
吁嗟飯塚部隊長肉弾続く 肉弾に 武漢は今ぞ 眼(ま)のあたり 星子(せいこ)を指せば 火と燃ゆる 敵陣近し 東孤嶺(とうこれい) 妙義颪(おろし)に 鍛えたる 阪東武士の 血はたぎる 斬れるぞ備前 祐定(すけさだ)は 鬼神飯塚 部隊長 ああ突撃の 一刹那 敵弾受けて 武夫(もののふ)は 爐山(ろざん)嵐の 華と散る 聴けよ声なき 萬歳(ばんざい)を 率いる部下の 前に立ち 銃火に曝(さら)す 素っ裸 軍刀振い 叱咤せし 我が隊長は 今や喪(な)し 生還期せず 山科の 心を持(じ)して 敵を撃つ 首途(かどで)に遺す この一語(いちごん) 武人の覚悟 今ぞ知る は陽(よう)湖畔に 陽(ひ)は落ちて 骨は爐山に 埋(うず)むとも 豪膽(ごうたん)鳴るぞ 永久(とこしえ)に 軍神飯塚 部隊長 | 藤山一郎 | 茂木了次 | 大久保徳二郎 | | 肉弾続く 肉弾に 武漢は今ぞ 眼(ま)のあたり 星子(せいこ)を指せば 火と燃ゆる 敵陣近し 東孤嶺(とうこれい) 妙義颪(おろし)に 鍛えたる 阪東武士の 血はたぎる 斬れるぞ備前 祐定(すけさだ)は 鬼神飯塚 部隊長 ああ突撃の 一刹那 敵弾受けて 武夫(もののふ)は 爐山(ろざん)嵐の 華と散る 聴けよ声なき 萬歳(ばんざい)を 率いる部下の 前に立ち 銃火に曝(さら)す 素っ裸 軍刀振い 叱咤せし 我が隊長は 今や喪(な)し 生還期せず 山科の 心を持(じ)して 敵を撃つ 首途(かどで)に遺す この一語(いちごん) 武人の覚悟 今ぞ知る は陽(よう)湖畔に 陽(ひ)は落ちて 骨は爐山に 埋(うず)むとも 豪膽(ごうたん)鳴るぞ 永久(とこしえ)に 軍神飯塚 部隊長 |
軍艦旗の歌旭日光輝(きょくじつこうき)赫奕(かくやく)と 四海を照らす軍艦旗 見よ吾(わ)が日本帝国の 威力(ちから)の表徴(しるし)皇艦(みふね)の表章(しるし) 皇国(みくに)の光と朝夕に 畏(かしこ)み仰ぐ軍艦旗 我が国力の発展の 先駆と進む尊き使命 戦雲天にみなぎりて 檣頭(しょうとう)高くひらめけば 全軍力戦(りょくせん)奮闘し 身命(しんめい)献(ささ)ぐ御旗(みはた)の下(もと)に 大戦役(だいせんえき)に幾(いく)そ度(たび) 国威を四方(よも)に輝かし 狂爛(きょうらん)怒涛 鎮(しず)めつつ 事変に愈々(いよよ) 加わる光 東亜の天の 黎明に 御旗かざせる 艨艟(もうどう)は 無言の威圧 厳として 前途(ゆくて)守れり 大海原に 明治の御代の 制定に 千秋(せんしゅう)かおる 菊の花 十六條の 御光(みひかり)は 万歳までも 輝(かがよ)う光 | 藤山一郎 | 佐々木信綱 | 瀬戸口藤吉 | | 旭日光輝(きょくじつこうき)赫奕(かくやく)と 四海を照らす軍艦旗 見よ吾(わ)が日本帝国の 威力(ちから)の表徴(しるし)皇艦(みふね)の表章(しるし) 皇国(みくに)の光と朝夕に 畏(かしこ)み仰ぐ軍艦旗 我が国力の発展の 先駆と進む尊き使命 戦雲天にみなぎりて 檣頭(しょうとう)高くひらめけば 全軍力戦(りょくせん)奮闘し 身命(しんめい)献(ささ)ぐ御旗(みはた)の下(もと)に 大戦役(だいせんえき)に幾(いく)そ度(たび) 国威を四方(よも)に輝かし 狂爛(きょうらん)怒涛 鎮(しず)めつつ 事変に愈々(いよよ) 加わる光 東亜の天の 黎明に 御旗かざせる 艨艟(もうどう)は 無言の威圧 厳として 前途(ゆくて)守れり 大海原に 明治の御代の 制定に 千秋(せんしゅう)かおる 菊の花 十六條の 御光(みひかり)は 万歳までも 輝(かがよ)う光 |