月の沙漠月の沙漠を はるばると 旅のらくだが 行きました 金と銀との くらおいて 二つならんで 行きました 金のくらには 銀のかめ 銀のくらには 金のかめ 二つのかめは それぞれに ひもでむすんで ありました 先のくらには 王子さま あとのくらには お姫さま 乗った二人は おそろいの 白い上衣を 着てました 広い沙漠を ひとすじに 二人はどこへ 行くのでしょう おぼろにけぶる 月の夜を 対のらくだは とぼとぼと 砂丘を越えて 行きました だまって越えて 行きました | 芹洋子 | 加藤まさを | 佐々木すぐる | | 月の沙漠を はるばると 旅のらくだが 行きました 金と銀との くらおいて 二つならんで 行きました 金のくらには 銀のかめ 銀のくらには 金のかめ 二つのかめは それぞれに ひもでむすんで ありました 先のくらには 王子さま あとのくらには お姫さま 乗った二人は おそろいの 白い上衣を 着てました 広い沙漠を ひとすじに 二人はどこへ 行くのでしょう おぼろにけぶる 月の夜を 対のらくだは とぼとぼと 砂丘を越えて 行きました だまって越えて 行きました |
夏は来ぬ卯(う)の花の、におう垣根(かきね)に ほととぎす 早(はや)も来啼(きな)きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来(き)ぬ 五月雨(さみだれ)の 注ぐ山田に 早乙女(さおとめ)が 裳裾(もすそ)濡らして 玉苗植(たまなえう)うる 夏は来(き)ぬ 橘(たちばな)の 薫(かお)る軒場(のきば)の 窓近く 螢とびかい おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ | 芹洋子 | 佐々木信綱 | 小山作之助 | | 卯(う)の花の、におう垣根(かきね)に ほととぎす 早(はや)も来啼(きな)きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来(き)ぬ 五月雨(さみだれ)の 注ぐ山田に 早乙女(さおとめ)が 裳裾(もすそ)濡らして 玉苗植(たまなえう)うる 夏は来(き)ぬ 橘(たちばな)の 薫(かお)る軒場(のきば)の 窓近く 螢とびかい おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ |
牧場の朝 ただ一面(いちめん)に 立ちこめた 牧場(まきば)の朝の 霧の海 ポプラ並木の うっすりと 黒い底から 勇ましく 鐘が鳴る鳴る かんかんと もう起出(おきだ)した 小舎小舎(こやごや)の あたりに高い 人の声 霧に包まれ あちこちに 動く羊(ひつじ)の 幾群(いくむれ)の 鈴が鳴る鳴る りんりんと 今さし昇る 日の影に 夢からさめた 森や山 あかい光に 染められた 遠い野末(のずえ)に 牧童(ぼくどう)の 笛が鳴る鳴る ぴいぴいと | 芹洋子 | 杉村楚人冠 | 船橋栄吉 | | ただ一面(いちめん)に 立ちこめた 牧場(まきば)の朝の 霧の海 ポプラ並木の うっすりと 黒い底から 勇ましく 鐘が鳴る鳴る かんかんと もう起出(おきだ)した 小舎小舎(こやごや)の あたりに高い 人の声 霧に包まれ あちこちに 動く羊(ひつじ)の 幾群(いくむれ)の 鈴が鳴る鳴る りんりんと 今さし昇る 日の影に 夢からさめた 森や山 あかい光に 染められた 遠い野末(のずえ)に 牧童(ぼくどう)の 笛が鳴る鳴る ぴいぴいと |
みかんの花咲く丘みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道 はるかに見える 青い海 お船が遠く 霞んでる 黒い煙を はきながら お船はどこへ 行くのでしょう 波に揺られて 島のかげ 汽笛がぼうと 鳴りました 何時(いつ)か来た丘 母さんと 一緒に眺めた あの島よ 今日もひとりで 見ていると やさしい母さん 思われる | 芹洋子 | 加藤省吾 | 海沼実 | | みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道 はるかに見える 青い海 お船が遠く 霞んでる 黒い煙を はきながら お船はどこへ 行くのでしょう 波に揺られて 島のかげ 汽笛がぼうと 鳴りました 何時(いつ)か来た丘 母さんと 一緒に眺めた あの島よ 今日もひとりで 見ていると やさしい母さん 思われる |
早春賦春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず 氷解け去り 葦は角(つの)ぐむ さては時ぞと 思うあやにく 今日もきのうも 雪の空 今日もきのうも 雪の空 春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急かるる 胸の思いを いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か | 芹洋子 | 吉丸一昌 | 中田章 | | 春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず 氷解け去り 葦は角(つの)ぐむ さては時ぞと 思うあやにく 今日もきのうも 雪の空 今日もきのうも 雪の空 春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急かるる 胸の思いを いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か |
忘れな草をあなたに別れても 別れても 心の奥に いつまでも いつまでも 憶えておいて 欲しいから 幸せいのる 言葉に換えて 忘れな草を あなたに あなたに いつの世も いつの世も 別れる人と 逢う人の 逢う人の 運命は常に あるものを たゞ泣きぬれて 浜辺につんだ 忘れな草を あなたに あなたに よろこびの よろこびの 泪にくれて 抱き合う 抱き合う その日がいつか 来るように 二人の愛の 想い出添えて 忘れな草を あなたに あなたに | 芹洋子 | 木下龍太郎 | 江口浩司 | | 別れても 別れても 心の奥に いつまでも いつまでも 憶えておいて 欲しいから 幸せいのる 言葉に換えて 忘れな草を あなたに あなたに いつの世も いつの世も 別れる人と 逢う人の 逢う人の 運命は常に あるものを たゞ泣きぬれて 浜辺につんだ 忘れな草を あなたに あなたに よろこびの よろこびの 泪にくれて 抱き合う 抱き合う その日がいつか 来るように 二人の愛の 想い出添えて 忘れな草を あなたに あなたに |
マリモの唄 水面をわたる 風さみし 阿寒の山の 湖に 浮かぶマリモよ なに思う マリモよ マリモ 緑のマリモ 晴れれば浮かぶ 水の上 曇れば沈む 水の底 恋は悲しと 嘆きあう マリモよ マリモ 涙のマリモ アイヌの村に いまもなお 悲しくのこる ロマンスを 歌うマリモの 影さみし マリモよ マリモ 緑のマリモ | 芹洋子 | 岩瀬ひろし | 八洲秀章 | | 水面をわたる 風さみし 阿寒の山の 湖に 浮かぶマリモよ なに思う マリモよ マリモ 緑のマリモ 晴れれば浮かぶ 水の上 曇れば沈む 水の底 恋は悲しと 嘆きあう マリモよ マリモ 涙のマリモ アイヌの村に いまもなお 悲しくのこる ロマンスを 歌うマリモの 影さみし マリモよ マリモ 緑のマリモ |
さとうきび畑ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ 今日もみわたすかぎりに 緑の波がうねる 夏の陽ざしの中で ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ むかし海の向こうから いくさがやってきた 夏の陽ざしの中で ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ あの日鉄の雨にうたれ 父は死んでいった 夏の陽ざしの中で ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ お父さんて呼んでみたい お父さんどこにいるの このまま緑の波に おぼれてしまいそう 夏の陽ざしの中で ざわわ ざわわ ざわわ 風に涙はかわいても ざわわ ざわわ ざわわ この悲しみは消えない | 芹洋子 | 寺島尚彦 | 寺島尚彦 | | ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ 今日もみわたすかぎりに 緑の波がうねる 夏の陽ざしの中で ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ むかし海の向こうから いくさがやってきた 夏の陽ざしの中で ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ あの日鉄の雨にうたれ 父は死んでいった 夏の陽ざしの中で ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ お父さんて呼んでみたい お父さんどこにいるの このまま緑の波に おぼれてしまいそう 夏の陽ざしの中で ざわわ ざわわ ざわわ 風に涙はかわいても ざわわ ざわわ ざわわ この悲しみは消えない |
大和路(やまとじ)遠い別れの さびしさに 今日も重ねる 草まくら そぞろ歩けば 大和路の 野辺(のべ)に傾く 路しるべ ――この世の愛の はかなくて つらいばかりの 想い出は どこに埋めたら いいのやら ひとり尋ねる 野仏(のぼとけ)に 誰があげたか 桃の花 ――うす紅色(べにいろ)も 悲しくて せめてどこまで 行ったなら 胸の愁いは 消えるのか いつか日昏れる 大和路に 霞たなびく 畝傍(うねび)山 ――この世の旅の はてなくて | 芹洋子 | 木下龍太郎 | 小川寛興 | | 遠い別れの さびしさに 今日も重ねる 草まくら そぞろ歩けば 大和路の 野辺(のべ)に傾く 路しるべ ――この世の愛の はかなくて つらいばかりの 想い出は どこに埋めたら いいのやら ひとり尋ねる 野仏(のぼとけ)に 誰があげたか 桃の花 ――うす紅色(べにいろ)も 悲しくて せめてどこまで 行ったなら 胸の愁いは 消えるのか いつか日昏れる 大和路に 霞たなびく 畝傍(うねび)山 ――この世の旅の はてなくて |
安曇野雷鳥の涼しい 鳴き声が かすかに聞こえてきそうな 気がします 時の流れも 止まったような 静かな町です 安曇野 明日はあなたに 返事を持って 一番列車で 帰ります 愛していると 気がついたから 教会によく似た 美術館 あなたと来る日のために 残します 愛の指輪は ここで受けると 日記に書きます 安曇野 明日はあなたに 返事を持って 一番列車で 帰ります 愛していると 気がついたから 夕焼けが染めてく 道祖神(どうそじん) 私にほほえみかける 気がします 生きるよろこび 教えてくれる こころの町です 安曇野 明日はあなたに 返事を持って 一番列車で 帰ります 愛していると 気がついたから | 芹洋子 | 木下龍太郎 | 小川寛興 | | 雷鳥の涼しい 鳴き声が かすかに聞こえてきそうな 気がします 時の流れも 止まったような 静かな町です 安曇野 明日はあなたに 返事を持って 一番列車で 帰ります 愛していると 気がついたから 教会によく似た 美術館 あなたと来る日のために 残します 愛の指輪は ここで受けると 日記に書きます 安曇野 明日はあなたに 返事を持って 一番列車で 帰ります 愛していると 気がついたから 夕焼けが染めてく 道祖神(どうそじん) 私にほほえみかける 気がします 生きるよろこび 教えてくれる こころの町です 安曇野 明日はあなたに 返事を持って 一番列車で 帰ります 愛していると 気がついたから |
知床旅情知床の岬に はまなすの 咲くころ 思い出しておくれ 俺たちの事を 飲んで騒いで 丘にのぼれば はるかクナシリに 白夜は明ける 旅の情(なさけ)か 飲むほどに さまよい 浜に出てみれば 月は照る波の上 今宵こそ君を 抱きしめんと 岩かげに寄れば ピリカが笑う 別れの日は来た ラウスの 村にも 君は出てゆく 峠をこえて 忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん 私を泣かすな 白いかもめよ 白いかもめよ | 芹洋子 | 森繁久彌 | 森繁久彌 | | 知床の岬に はまなすの 咲くころ 思い出しておくれ 俺たちの事を 飲んで騒いで 丘にのぼれば はるかクナシリに 白夜は明ける 旅の情(なさけ)か 飲むほどに さまよい 浜に出てみれば 月は照る波の上 今宵こそ君を 抱きしめんと 岩かげに寄れば ピリカが笑う 別れの日は来た ラウスの 村にも 君は出てゆく 峠をこえて 忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん 私を泣かすな 白いかもめよ 白いかもめよ |
さくら貝の歌うるわしき 桜貝ひとつ 去りゆける 君にささげん この貝は 去年(こぞ)の浜辺に われひとり 拾いし貝よ ほのぼのと うす紅染むるは わが燃ゆる さみし血潮よ はろばろと かよう香りは 君恋(こ)うる 胸のさざなみ ああなれど わが思いは儚(はかな)く うつし世の 渚に果てぬ | 芹洋子 | 土屋花情 | 八洲秀章 | | うるわしき 桜貝ひとつ 去りゆける 君にささげん この貝は 去年(こぞ)の浜辺に われひとり 拾いし貝よ ほのぼのと うす紅染むるは わが燃ゆる さみし血潮よ はろばろと かよう香りは 君恋(こ)うる 胸のさざなみ ああなれど わが思いは儚(はかな)く うつし世の 渚に果てぬ |
雪の降る街を雪の降る街を 雪の降る街を 思い出だけが 通り過ぎてゆく 雪の降る街を 遠い国から 落ちてくる この思い出を この思い出を いつの日か 包まん あたたかき 幸せの ほほえみ 雪の降る街を 雪の降る街を 足音だけが 追いかけてゆく 雪の降る街を ひとり心に 満ちてくる この哀しみを この哀しみを いつの日か ほぐさん 緑なす 春の日の そよ風 雪の降る街を 雪の降る街を 息吹(いぶき)とともに こみあげてくる 雪の降る街を 誰も分らぬ わが心 この空しさを この空しさを いつの日か祈らん 新しき 光降る 鐘の音(ね) | 芹洋子 | 内村直也 | 中田喜直 | | 雪の降る街を 雪の降る街を 思い出だけが 通り過ぎてゆく 雪の降る街を 遠い国から 落ちてくる この思い出を この思い出を いつの日か 包まん あたたかき 幸せの ほほえみ 雪の降る街を 雪の降る街を 足音だけが 追いかけてゆく 雪の降る街を ひとり心に 満ちてくる この哀しみを この哀しみを いつの日か ほぐさん 緑なす 春の日の そよ風 雪の降る街を 雪の降る街を 息吹(いぶき)とともに こみあげてくる 雪の降る街を 誰も分らぬ わが心 この空しさを この空しさを いつの日か祈らん 新しき 光降る 鐘の音(ね) |
紅葉秋の夕日に 照る山紅葉(もみじ) 濃いも薄いも 数ある中に 松をいろどる 楓(かえで)や蔦(つた)は 山のふもとの 裾(すそ)もよう 渓(たに)の流れに 散り浮く紅葉 波にゆられて 離れて寄って 赤や黄色の 色様々に 水の上にも 織(お)る錦(にしき) 赤や黄色の 色様々に 水の上にも 織る錦 | 芹洋子 | 高野辰之 | 岡野貞一 | | 秋の夕日に 照る山紅葉(もみじ) 濃いも薄いも 数ある中に 松をいろどる 楓(かえで)や蔦(つた)は 山のふもとの 裾(すそ)もよう 渓(たに)の流れに 散り浮く紅葉 波にゆられて 離れて寄って 赤や黄色の 色様々に 水の上にも 織(お)る錦(にしき) 赤や黄色の 色様々に 水の上にも 織る錦 |
赤とんぼ夕焼け小焼けの 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か 山の畑の 桑の実を 小籠(こかご)につんだは まぼろしか 十五でねえやは 嫁に行き お里のたよりも 絶えはてた 夕焼け小焼けの 赤とんぼ とまっているよ 竿(さお)の先 | 芹洋子 | 三木露風 | 山田耕筰 | | 夕焼け小焼けの 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か 山の畑の 桑の実を 小籠(こかご)につんだは まぼろしか 十五でねえやは 嫁に行き お里のたよりも 絶えはてた 夕焼け小焼けの 赤とんぼ とまっているよ 竿(さお)の先 |
浜辺の歌あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ 忍(しの)ばるる 風の音よ 雲のさまよ 寄する波も 貝の色も ゆうべ浜辺を もとおれば 昔の人ぞ 忍ばるる 寄する波よ 返す波よ 月の色も 星の影も | 芹洋子 | 林古渓 | 成田為三 | | あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ 忍(しの)ばるる 風の音よ 雲のさまよ 寄する波も 貝の色も ゆうべ浜辺を もとおれば 昔の人ぞ 忍ばるる 寄する波よ 返す波よ 月の色も 星の影も |
月見草の花 はるかに海の 見える丘 月のしずくを すって咲く 夢のお花の 月見草 花咲く丘よ なつかしの ほんのり月が 出た宵は こがねの波が ゆれる海 ボーと汽笛を 鳴らしてく お船はどこへ 行くのでしょう 思い出の丘 花の丘 今日も一人で 月の海 じっとながめる 足もとに ほのかに匂う 月見草 | 芹洋子 | 山川清 | 山本雅之 | | はるかに海の 見える丘 月のしずくを すって咲く 夢のお花の 月見草 花咲く丘よ なつかしの ほんのり月が 出た宵は こがねの波が ゆれる海 ボーと汽笛を 鳴らしてく お船はどこへ 行くのでしょう 思い出の丘 花の丘 今日も一人で 月の海 じっとながめる 足もとに ほのかに匂う 月見草 |
茶摘 夏も近づく 八十八夜(はちじゅうはちや) 野にも山にも 若葉が茂(しげ)る あれに見えるは 茶摘(ちゃつみ)じゃないか あかねだすきに 菅(すげ)の笠(かさ) 日和(ひより)つづきの 今日この頃(ごろ)を 心のどかに 摘みつつ歌う 摘めよ摘め摘め 摘まねばならぬ 摘まなにゃ日本の 茶にならぬ 摘まなにゃ日本の 茶にならぬ | 芹洋子 | 文部省唱歌 | 文部省唱歌 | | 夏も近づく 八十八夜(はちじゅうはちや) 野にも山にも 若葉が茂(しげ)る あれに見えるは 茶摘(ちゃつみ)じゃないか あかねだすきに 菅(すげ)の笠(かさ) 日和(ひより)つづきの 今日この頃(ごろ)を 心のどかに 摘みつつ歌う 摘めよ摘め摘め 摘まねばならぬ 摘まなにゃ日本の 茶にならぬ 摘まなにゃ日本の 茶にならぬ |
花の街七色の谷を越えて 流れて行く 風のリボン 輪になって 輪になって かけて行ったよ 春よ春よと かけて行ったよ 美しい海を見たよ あふれていた 花の街よ 輪になって 輪になって 踊っていたよ 春よ春よと 踊っていたよ すみれ色してた窓で 泣いていたよ 街の角で 輪になって 輪になって 春の夕暮れ 一人さびしく 泣いていたよ | 芹洋子 | 江間章子 | 團伊玖磨 | | 七色の谷を越えて 流れて行く 風のリボン 輪になって 輪になって かけて行ったよ 春よ春よと かけて行ったよ 美しい海を見たよ あふれていた 花の街よ 輪になって 輪になって 踊っていたよ 春よ春よと 踊っていたよ すみれ色してた窓で 泣いていたよ 街の角で 輪になって 輪になって 春の夕暮れ 一人さびしく 泣いていたよ |
どこかで春がどこかで春が 生まれてる どこかで水が ながれ出す どこかで雲雀(ひばり)が 啼(な)いている どこかで芽の出る 音がする 山の三月(さんがつ) 東風(こち)吹いて どこかで春が 生まれてる 山の三月(さんがつ) 東風(こち)吹いて どこかで春が 生まれてる | 芹洋子 | 百田宗治 | 草川信 | | どこかで春が 生まれてる どこかで水が ながれ出す どこかで雲雀(ひばり)が 啼(な)いている どこかで芽の出る 音がする 山の三月(さんがつ) 東風(こち)吹いて どこかで春が 生まれてる 山の三月(さんがつ) 東風(こち)吹いて どこかで春が 生まれてる |
冬の夜燈火近く 衣縫う母は 春の遊びの 楽しさを語る 居並ぶ子どもは 指を折りつつ 日数かぞえて 喜び勇む 囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪 囲炉裏のはたに 繩なう父は 過ぎしいくさの手柄を語る 居並ぶ子どもは ねむさ忘れて 耳を傾け こぶしを握る 囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪 | 芹洋子 | 文部省唱歌 | 文部省唱歌 | | 燈火近く 衣縫う母は 春の遊びの 楽しさを語る 居並ぶ子どもは 指を折りつつ 日数かぞえて 喜び勇む 囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪 囲炉裏のはたに 繩なう父は 過ぎしいくさの手柄を語る 居並ぶ子どもは ねむさ忘れて 耳を傾け こぶしを握る 囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪 |
サンゴ草咲く日に北国の 夏は短く 青春の 旅の出逢いは さらにはかない 別れても 別れても愛を信じ いつかまた 逢いましょう 能取湖(のとろこ)に サンゴ草紅く咲くころ 悲しみの 恋の挽歌か 指笛を 誰か吹いてる 北の夕陽に さよならは さよならは交わさないで いつかまた 逢いましょう 能取湖に サンゴ草紅く咲くころ 同じ世に 生きているなら 想い出の 跡をたどれば ここにつながる 今日の日を 今日の日を忘れないで いつかまた 逢いましょう 能取湖に サンゴ草紅く咲くころ | 芹洋子 | 木下龍太郎 | 小川寛興 | | 北国の 夏は短く 青春の 旅の出逢いは さらにはかない 別れても 別れても愛を信じ いつかまた 逢いましょう 能取湖(のとろこ)に サンゴ草紅く咲くころ 悲しみの 恋の挽歌か 指笛を 誰か吹いてる 北の夕陽に さよならは さよならは交わさないで いつかまた 逢いましょう 能取湖に サンゴ草紅く咲くころ 同じ世に 生きているなら 想い出の 跡をたどれば ここにつながる 今日の日を 今日の日を忘れないで いつかまた 逢いましょう 能取湖に サンゴ草紅く咲くころ |
青い目の人形青い目をした お人形は アメリカ生(う)まれの セルロイド 日本の港へ ついたとき 一杯涙(なみだ)を うかべてた 「わたしは言葉が わからない 迷(ま)い子(ご)になったら なんとしょう」 やさしい日本の 嬢(じょう)ちゃんよ 仲よく遊んで やっとくれ 仲よく遊んで やっとくれ | 芹洋子 | 野口雨情 | 本居長世 | | 青い目をした お人形は アメリカ生(う)まれの セルロイド 日本の港へ ついたとき 一杯涙(なみだ)を うかべてた 「わたしは言葉が わからない 迷(ま)い子(ご)になったら なんとしょう」 やさしい日本の 嬢(じょう)ちゃんよ 仲よく遊んで やっとくれ 仲よく遊んで やっとくれ |
四季の歌 春を愛する人は 心清き人 すみれの花のような 僕の友だち 夏を愛する人は 心強き人 岩をくだく波のような 僕の父親 秋を愛する人は 心深き人 愛を語るハイネのような 僕の恋人 冬を愛する人は 心広き人 根雪をとかす大地のような 僕の母親 ララララ……………………… | 芹洋子 | 荒木とよひさ | 荒木とよひさ | | 春を愛する人は 心清き人 すみれの花のような 僕の友だち 夏を愛する人は 心強き人 岩をくだく波のような 僕の父親 秋を愛する人は 心深き人 愛を語るハイネのような 僕の恋人 冬を愛する人は 心広き人 根雪をとかす大地のような 僕の母親 ララララ……………………… |
たんぽぽ 雪の下の 故郷(ふるさと)の夜 冷たい風と 土の中で 青い空を 夢に見ながら 野原に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう 高い工場の 壁の下で どれだけ春を 待つのでしょう 数(かぞ)えた指を やさしく開き 空地に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう ガラスの部屋の バラの花より 嵐の空を 見つめつづける あなたの胸の 思いのように 心に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう | 芹洋子 | 門倉聡 | 堀越浄 | | 雪の下の 故郷(ふるさと)の夜 冷たい風と 土の中で 青い空を 夢に見ながら 野原に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう 高い工場の 壁の下で どれだけ春を 待つのでしょう 数(かぞ)えた指を やさしく開き 空地に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう ガラスの部屋の バラの花より 嵐の空を 見つめつづける あなたの胸の 思いのように 心に咲いた 花だから どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう どんな花よりたんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう |
好きです かわさき 愛の街多摩川の 明ける空から きこえる やさしい鳥の歌 ほほえみは 光のシャワー さわやかに こころ洗うよ 新しい 朝は生まれて 人びとの 軽い足どり 好きです 陽差しの 似合う街 好きです かわさき 愛の街 よろこびを 語る広場に きこえる やさしい花の歌 そよかぜは 緑のリボン あざやかに こころ飾るよ 新しい 愛は生まれて わかち合う 胸のときめき 好きです みんなで 生きる街 好きです かわさき 愛の街 街並の つづく窓から きこえる やさしい愛の歌 まごころは 希望のリズム いきいきと こころ弾むよ 新しい 時代(とき)は生まれて つなぐ手に 明日を夢みる 好きです 幸せ 灯す街 好きです かわさき 愛の街 | 芹洋子 | 肥後義子・補作詞:石本美由起 | 山本直純 | | 多摩川の 明ける空から きこえる やさしい鳥の歌 ほほえみは 光のシャワー さわやかに こころ洗うよ 新しい 朝は生まれて 人びとの 軽い足どり 好きです 陽差しの 似合う街 好きです かわさき 愛の街 よろこびを 語る広場に きこえる やさしい花の歌 そよかぜは 緑のリボン あざやかに こころ飾るよ 新しい 愛は生まれて わかち合う 胸のときめき 好きです みんなで 生きる街 好きです かわさき 愛の街 街並の つづく窓から きこえる やさしい愛の歌 まごころは 希望のリズム いきいきと こころ弾むよ 新しい 時代(とき)は生まれて つなぐ手に 明日を夢みる 好きです 幸せ 灯す街 好きです かわさき 愛の街 |
涙そうそう古いアルバムめぐり ありがとうってつぶやいた いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう 一番星に祈る それが私のくせになり 夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す 悲しみにも 喜びにも おもうあの笑顔 あなたの場所から私が 見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても さみしくて 恋しくて 君への思い 涙そうそう 会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう | 芹洋子 | 森山良子 | BEGIN | | 古いアルバムめぐり ありがとうってつぶやいた いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう 一番星に祈る それが私のくせになり 夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す 悲しみにも 喜びにも おもうあの笑顔 あなたの場所から私が 見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても さみしくて 恋しくて 君への思い 涙そうそう 会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう |
あすという日が大空を 見上げて ごらん あの 枝を 見上げて ごらん 青空に 手をのばす 細い枝 大きな 木の実を ささえてる いま 生きて いること いっしょうけんめい 生きること なんて なんて なんて すばらしい あすと いう日が あるかぎり しあわせを 信じて あすと いう日が あるかぎり しあわせを 信じて あの道を 見つめて ごらん あの草を 見つめて ごらん ふまれても なおのびる 道の草 ふまれた あとから 芽ぶいてる いま 生きて いること いっしょうけんめい 生きること なんて なんて なんて すばらしい あすと いう日が くるかぎり 自分を 信じて あすと いう日が くるかぎり 自分を 信じて しあわせを 信じて | 芹洋子 | 山本瓔子 | 八木澤教司 | | 大空を 見上げて ごらん あの 枝を 見上げて ごらん 青空に 手をのばす 細い枝 大きな 木の実を ささえてる いま 生きて いること いっしょうけんめい 生きること なんて なんて なんて すばらしい あすと いう日が あるかぎり しあわせを 信じて あすと いう日が あるかぎり しあわせを 信じて あの道を 見つめて ごらん あの草を 見つめて ごらん ふまれても なおのびる 道の草 ふまれた あとから 芽ぶいてる いま 生きて いること いっしょうけんめい 生きること なんて なんて なんて すばらしい あすと いう日が くるかぎり 自分を 信じて あすと いう日が くるかぎり 自分を 信じて しあわせを 信じて |
空より高く人は空より高い心をもっている どんな空より高い心をもっている だからもうだめだなんて あきらめないで 涙をふいて歌ってごらん 君の心よ 高くなれ 空より高く 高くなれ 人は海より深い心をもっている どんな海より深い心をもっている だからもういやだなんて 背をむけないで 見つめてごらん 信じてごらん 君の心よ 深くなれ 海より深く 深くなれ だからもうだめだなんて あきらめないで 涙をふいて歌ってごらん 君の心よ 広くなれ 空より広く 広くなれ 君の心よ 強くなれ 海より 強く 強くなれ | 芹洋子 | 新沢としひこ | 中川ひろたか | | 人は空より高い心をもっている どんな空より高い心をもっている だからもうだめだなんて あきらめないで 涙をふいて歌ってごらん 君の心よ 高くなれ 空より高く 高くなれ 人は海より深い心をもっている どんな海より深い心をもっている だからもういやだなんて 背をむけないで 見つめてごらん 信じてごらん 君の心よ 深くなれ 海より深く 深くなれ だからもうだめだなんて あきらめないで 涙をふいて歌ってごらん 君の心よ 広くなれ 空より広く 広くなれ 君の心よ 強くなれ 海より 強く 強くなれ |
ゴンドラの唄いのち短し 恋せよ乙女 紅き唇 褪せぬまに 熱き血潮の 冷えぬ間に 明日の月日の ないものを いのち短し 恋せよ乙女 いざ手を取りて 彼の舟に いざ燃ゆる頬を 君が頬に ここには誰も 来ぬものを いのち短し 恋せよ乙女 波にただよう 舟のように 君が柔手を わが肩に ここには人目の ないものを いのち短し 恋せよ乙女 黒髪の色 あせぬまに 心のほのお 消えぬ間に 今日はふたたび 来ぬものを | 芹洋子 | 吉井勇 | 中山晋平 | | いのち短し 恋せよ乙女 紅き唇 褪せぬまに 熱き血潮の 冷えぬ間に 明日の月日の ないものを いのち短し 恋せよ乙女 いざ手を取りて 彼の舟に いざ燃ゆる頬を 君が頬に ここには誰も 来ぬものを いのち短し 恋せよ乙女 波にただよう 舟のように 君が柔手を わが肩に ここには人目の ないものを いのち短し 恋せよ乙女 黒髪の色 あせぬまに 心のほのお 消えぬ間に 今日はふたたび 来ぬものを |
少年時代夏が過ぎ 風あざみ 誰のあこがれにさまよう 青空に残された 私の心は夏模様 夢が覚め 夜の中 永い冬が 窓を閉じて 呼びかけたままで 夢はつまり 想い出のあとさき 夏祭り 宵かがり 胸の高鳴りに合わせて 八月は 夢花火 私の心は夏模様 Mu... 目が覚めて 夢のあと 長い影が 夜に伸びて 星屑の空へ 夢はつまり 想い出の後先 夏が過ぎ風あざみ 誰のあこがれにさまよう 八月は 夢花火 私の心は夏模様 Mu... | 芹洋子 | 井上陽水 | 井上陽水・平井夏美 | | 夏が過ぎ 風あざみ 誰のあこがれにさまよう 青空に残された 私の心は夏模様 夢が覚め 夜の中 永い冬が 窓を閉じて 呼びかけたままで 夢はつまり 想い出のあとさき 夏祭り 宵かがり 胸の高鳴りに合わせて 八月は 夢花火 私の心は夏模様 Mu... 目が覚めて 夢のあと 長い影が 夜に伸びて 星屑の空へ 夢はつまり 想い出の後先 夏が過ぎ風あざみ 誰のあこがれにさまよう 八月は 夢花火 私の心は夏模様 Mu... |
我が人生に悔いなし鏡に映る わが顔に グラスをあげて 乾杯を たったひとつの 星をたよりに はるばる遠くへ 来たもんだ 長かろうと 短かろうと わが人生に 悔いはない この世に歌が あればこそ こらえた涙 いくたびか 親にもらった 体ひとつで 戦い続けた 気持ちよさ 右だろうと 左だろうと わが人生に 悔いはない 桜の花の 下で見る 夢にも似てる 人生さ 純で行こうぜ 愛で行こうぜ 生きてるかぎりは 青春だ 夢だろうと 現実(うつつ)だろうと わが人生に 悔いはない わが人生に 悔いはない | 芹洋子 | なかにし礼 | 加藤登紀子 | | 鏡に映る わが顔に グラスをあげて 乾杯を たったひとつの 星をたよりに はるばる遠くへ 来たもんだ 長かろうと 短かろうと わが人生に 悔いはない この世に歌が あればこそ こらえた涙 いくたびか 親にもらった 体ひとつで 戦い続けた 気持ちよさ 右だろうと 左だろうと わが人生に 悔いはない 桜の花の 下で見る 夢にも似てる 人生さ 純で行こうぜ 愛で行こうぜ 生きてるかぎりは 青春だ 夢だろうと 現実(うつつ)だろうと わが人生に 悔いはない わが人生に 悔いはない |
青い山脈若くあかるい 歌声に 雪崩(なだれ)は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜(ゆきわりざくら) 空の果て 今日も我等(われら)の 夢を呼ぶ 古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ 憧れの 旅の乙女に 鳥も啼く 雨にぬれてる 焼けあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく嶺の 懐かしさ 見れば涙が 又にじむ 父も夢見た 母も見た 旅路のはての その涯(はて)の 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若い我等に 鐘が鳴る | 芹洋子 | 西條八十 | 服部良一 | | 若くあかるい 歌声に 雪崩(なだれ)は消える 花も咲く 青い山脈 雪割桜(ゆきわりざくら) 空の果て 今日も我等(われら)の 夢を呼ぶ 古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ 憧れの 旅の乙女に 鳥も啼く 雨にぬれてる 焼けあとの 名も無い花も ふり仰ぐ 青い山脈 かがやく嶺の 懐かしさ 見れば涙が 又にじむ 父も夢見た 母も見た 旅路のはての その涯(はて)の 青い山脈 みどりの谷へ 旅をゆく 若い我等に 鐘が鳴る |
学生時代つたの絡まるチャペルで 祈りを捧げた日 夢多かりしあの頃の 想い出をたどれば 懐かしい友の顔が 一人一人浮かぶ 重いカバンを抱えて 通ったあの道 秋の日の図書館の ノートとインクの匂い 枯葉の散る窓辺 学生時代 讃美歌を歌いながら 清い死を夢みた 何のよそおいもせずに 口数も少なく 胸の中に秘めていた 恋への憧れは いつもはかなく破れて 一人書いた日記 本棚に目をやれば あの頃読んだ小説 過ぎし日よ 私の学生時代 ロウソクの灯に輝く 十字架をみつめて 白い指をくみながら うつむいていた友 その美しい横顔 姉のように慕い いつまでもかわらずにと 願った幸せ テニス・コート キャンプ・ファイヤー 懐かしい 日々は帰らず 素晴らしいあの頃 学生時代 素晴らしいあの頃 学生時代 | 芹洋子 | 平岡精二 | 平岡精二 | | つたの絡まるチャペルで 祈りを捧げた日 夢多かりしあの頃の 想い出をたどれば 懐かしい友の顔が 一人一人浮かぶ 重いカバンを抱えて 通ったあの道 秋の日の図書館の ノートとインクの匂い 枯葉の散る窓辺 学生時代 讃美歌を歌いながら 清い死を夢みた 何のよそおいもせずに 口数も少なく 胸の中に秘めていた 恋への憧れは いつもはかなく破れて 一人書いた日記 本棚に目をやれば あの頃読んだ小説 過ぎし日よ 私の学生時代 ロウソクの灯に輝く 十字架をみつめて 白い指をくみながら うつむいていた友 その美しい横顔 姉のように慕い いつまでもかわらずにと 願った幸せ テニス・コート キャンプ・ファイヤー 懐かしい 日々は帰らず 素晴らしいあの頃 学生時代 素晴らしいあの頃 学生時代 |
花かげ十五夜お月さま ひとりぼち 桜吹雪(ふぶき)の 花かげに 花嫁すがたの お姉さま 俥にゆられて 行(ゆ)きました 十五夜お月さま 見てたでしょう 桜吹雪の 花かげに 花嫁すがたの お姉さま お別れ惜(お)しんで 泣きました 十五夜お月さま ひとりぼち 桜吹雪の 花かげに 遠いお里の お姉さま わたしはひとりに なりました | 芹洋子 | 大村主計 | 豊田義一 | | 十五夜お月さま ひとりぼち 桜吹雪(ふぶき)の 花かげに 花嫁すがたの お姉さま 俥にゆられて 行(ゆ)きました 十五夜お月さま 見てたでしょう 桜吹雪の 花かげに 花嫁すがたの お姉さま お別れ惜(お)しんで 泣きました 十五夜お月さま ひとりぼち 桜吹雪の 花かげに 遠いお里の お姉さま わたしはひとりに なりました |
かなりや唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 後の山に 棄てましょか いえ いえ それはなりませぬ 唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 背戸(せど)の小藪(こやぶ)に 埋めましょか いえ いえ それもなりませぬ 唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 柳(やなぎ)の鞭(むち)で ぶちましょか いえ いえ それはかわいそう 唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 象牙(ぞうげ)の船に 銀の櫂(かい) 月夜の海に 浮かべれば 忘れた唄を おもいだす | 芹洋子 | 西條八十 | 成田為三 | | 唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 後の山に 棄てましょか いえ いえ それはなりませぬ 唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 背戸(せど)の小藪(こやぶ)に 埋めましょか いえ いえ それもなりませぬ 唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 柳(やなぎ)の鞭(むち)で ぶちましょか いえ いえ それはかわいそう 唄を忘れた 金糸雀(かなりや)は 象牙(ぞうげ)の船に 銀の櫂(かい) 月夜の海に 浮かべれば 忘れた唄を おもいだす |
少年少女幼なじみの飯事(ままごと)遊び あたしあなたのお嫁さん 砂の御飯に貝殻の皿 渚日暮れてカモメが飛んで あの日二人は少年少女 ビー玉・罐蹴(かんけ)り・潮干狩り 夢は浮雲ちりぢり模様 人の別離(わかれ)を風が吹く サクラ貝より唇染めて 虹の都会で迷子のわたし あの日二人は少年少女 お手玉・綾取り・背くらべ 想い出します故郷の空を 涙ぐむ日は帰りたい 星の入江に烏賊(いか)つり船の 影が揺れてて螢が飛んで あの日二人は少年少女 おはじき・べいゴマ・かくれんぼ 雲は流れて月日の彼方 遠く手をふる幼い日 砂に刻んだ幻のうた 波がかき消す郷愁のうた あの日二人は少年少女 笹舟・てんまり・竹トンボ あの日二人は少年少女 折り鶴・縄飛び・鬼ごっこ | 芹洋子 | 石丸博 | 森田公一 | | 幼なじみの飯事(ままごと)遊び あたしあなたのお嫁さん 砂の御飯に貝殻の皿 渚日暮れてカモメが飛んで あの日二人は少年少女 ビー玉・罐蹴(かんけ)り・潮干狩り 夢は浮雲ちりぢり模様 人の別離(わかれ)を風が吹く サクラ貝より唇染めて 虹の都会で迷子のわたし あの日二人は少年少女 お手玉・綾取り・背くらべ 想い出します故郷の空を 涙ぐむ日は帰りたい 星の入江に烏賊(いか)つり船の 影が揺れてて螢が飛んで あの日二人は少年少女 おはじき・べいゴマ・かくれんぼ 雲は流れて月日の彼方 遠く手をふる幼い日 砂に刻んだ幻のうた 波がかき消す郷愁のうた あの日二人は少年少女 笹舟・てんまり・竹トンボ あの日二人は少年少女 折り鶴・縄飛び・鬼ごっこ |
進め!しんじ君親せきんちのしんじ君 生後まだまだ十か月 ようやく歩けるようになり ママのとこまでよいこらしょ ママがあやすとしんじ君 まるくまあるく笑って やわらかい手をのばして ママのお鼻をつまんじゃう きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう うちの母さんしんじ君 だいてぼくに言うことにゃ おまえにもこんな小さい かわいいときがあったのよ きみもだんだんしんじ君 大きくなってゆくけれど いつまでもきれいな 心のままでいてほしい きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう | 芹洋子 | 時崎久夫 | 時崎久夫 | 若松正司 | 親せきんちのしんじ君 生後まだまだ十か月 ようやく歩けるようになり ママのとこまでよいこらしょ ママがあやすとしんじ君 まるくまあるく笑って やわらかい手をのばして ママのお鼻をつまんじゃう きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう うちの母さんしんじ君 だいてぼくに言うことにゃ おまえにもこんな小さい かわいいときがあったのよ きみもだんだんしんじ君 大きくなってゆくけれど いつまでもきれいな 心のままでいてほしい きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう きみのちっちゃなちっちゃな指で ちっちゃなちっちゃな足で ちっちゃなちっちゃな耳で ちっちゃなちっちゃな瞳(ひとみ)で でっかいでっかい空に でっかいでっかい夢(ゆめ)を でっかいでっかい明日(あす)をつくろう |
スガモリ峠ミヤマキリシマ 花かげに 咲きて可憐な イワカガミ 風にふるえる 峠越え 目指す九重の 高き尾根 スガモリ峠の 鐘は鳴る 霧のあいまに あらわれし 尾根の紅葉の 鮮やかさ つぶらに紅き コケモモの 実は指先に 冷たくて スガモリ峠の 鐘は鳴る 三俣の樹氷 仰ぎつつ 雪踏み分けて 登る道 北の千里に 散り果てし 若き命を 哀しみて スガモリ峠の 鐘は鳴る | 芹洋子 | 橋爪文子 | 渡部信一 | | ミヤマキリシマ 花かげに 咲きて可憐な イワカガミ 風にふるえる 峠越え 目指す九重の 高き尾根 スガモリ峠の 鐘は鳴る 霧のあいまに あらわれし 尾根の紅葉の 鮮やかさ つぶらに紅き コケモモの 実は指先に 冷たくて スガモリ峠の 鐘は鳴る 三俣の樹氷 仰ぎつつ 雪踏み分けて 登る道 北の千里に 散り果てし 若き命を 哀しみて スガモリ峠の 鐘は鳴る |
ロマンよ風になれつばさ広げて たわむれる鳥よ 北へ進路向けて どこへ行く あかね色した くじゅうの山並み 秋が音も立てず 立ち止まる ロマンよ風になれ あの人に届け 季節をぬり変えて めぐり逢いたい 若きくちびる 重ねたあの頃 時のうしろ姿 みえてくる 語り明かした 友と友の顔 遠い物語の 1ページ ロマンよ風になれ あのひとに届け 季節をぬり変えて めぐり逢いたい ララララ ラララララー ラララー ララララー | 芹洋子 | たきのえいじ | たきのえいじ | | つばさ広げて たわむれる鳥よ 北へ進路向けて どこへ行く あかね色した くじゅうの山並み 秋が音も立てず 立ち止まる ロマンよ風になれ あの人に届け 季節をぬり変えて めぐり逢いたい 若きくちびる 重ねたあの頃 時のうしろ姿 みえてくる 語り明かした 友と友の顔 遠い物語の 1ページ ロマンよ風になれ あのひとに届け 季節をぬり変えて めぐり逢いたい ララララ ラララララー ラララー ララララー |
山こそ我が母登らせてくれる 山があるなら ぼくはいつでも 山に登ろう 山に抱かれる あの感触は 母に抱かれる 幼子のよう 自然に さからわず 自然を たいせつに 登らせてくれる 山にむかいて ぼくは祈ろう 山のしあわせ ザレやゴーロは ひとのためにも ましてケルンに 感謝をこめて たどれば いただきに たどれば 青い空 眼の前は 見渡す限りの 雲の海が 広がっている 今、登って来た絶壁が 雲の中に 沈んでいる、 この一瞬に 駆けて来た この一瞬が すべて 山、この雄大な世界、 これが 私達の人生の友なのでしょうか。 登らせてくれた 山に祈れば しずむ夕陽に 山はかがやく 肩でしずかに キャンプを張れば またの会う日を 待ってるような きれいな 雲模様 きれいな 風の歌 | 芹洋子 | 若山かほる | 岡田佳久 | | 登らせてくれる 山があるなら ぼくはいつでも 山に登ろう 山に抱かれる あの感触は 母に抱かれる 幼子のよう 自然に さからわず 自然を たいせつに 登らせてくれる 山にむかいて ぼくは祈ろう 山のしあわせ ザレやゴーロは ひとのためにも ましてケルンに 感謝をこめて たどれば いただきに たどれば 青い空 眼の前は 見渡す限りの 雲の海が 広がっている 今、登って来た絶壁が 雲の中に 沈んでいる、 この一瞬に 駆けて来た この一瞬が すべて 山、この雄大な世界、 これが 私達の人生の友なのでしょうか。 登らせてくれた 山に祈れば しずむ夕陽に 山はかがやく 肩でしずかに キャンプを張れば またの会う日を 待ってるような きれいな 雲模様 きれいな 風の歌 |
白い想い出雪が降ってきた ほんの少しだけれど 私の胸の中に つもりそうな雪だった 幸せをなくした 黒い心の中に 冷たくさびしい 白い手がしのびよる 雪がとけてきた ほんの少しだけれど 私の胸の中に 残りそうな雪だった 灰色の雲が 私に教えてくれた 明るい日ざしが すぐそこにきていると すぐそこにきていると | 芹洋子 | 山崎唯 | 山崎唯 | | 雪が降ってきた ほんの少しだけれど 私の胸の中に つもりそうな雪だった 幸せをなくした 黒い心の中に 冷たくさびしい 白い手がしのびよる 雪がとけてきた ほんの少しだけれど 私の胸の中に 残りそうな雪だった 灰色の雲が 私に教えてくれた 明るい日ざしが すぐそこにきていると すぐそこにきていると |
山への祈り雪のはだにそっと 耳をあてれば 美しい歌が きこえてくる 山の胸にねむる いのちの声か 雪の中の谷間 岩のほとりに つつましくゆれる 白い花 山の胸にねむる いのちの姿 雪もとけて山に 春がめぐれば ひとすじの煙 立ちのぼるよ 山に別れを告げる いのちのこころ | 芹洋子 | 薩摩忠 | 深井博 | | 雪のはだにそっと 耳をあてれば 美しい歌が きこえてくる 山の胸にねむる いのちの声か 雪の中の谷間 岩のほとりに つつましくゆれる 白い花 山の胸にねむる いのちの姿 雪もとけて山に 春がめぐれば ひとすじの煙 立ちのぼるよ 山に別れを告げる いのちのこころ |
穂高よさらば穂高よさらば また来る日まで 奥穂にはゆる あかね雲 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる ジャンダルム 滝谷さらば また来る日まで 北穂へつづく 雪の道 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 槍ヶ岳 涸沢さらば また来る日まで 横尾へつづく 雪の道 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 屏風岩 岳沢さらば また来る日まで 前穂をあとに 河童橋 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 畳岩 | 芹洋子 | 芳野満彦 | 古関裕而 | | 穂高よさらば また来る日まで 奥穂にはゆる あかね雲 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる ジャンダルム 滝谷さらば また来る日まで 北穂へつづく 雪の道 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 槍ヶ岳 涸沢さらば また来る日まで 横尾へつづく 雪の道 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 屏風岩 岳沢さらば また来る日まで 前穂をあとに 河童橋 かえり見すれば 遠ざかる まぶたにのこる 畳岩 |
山に煙がのぼる山に煙がのぼる 白い白い煙だ 長いまつげとじて 煙になった君よ 好きな山の空で どんな夢を見るのか 好きな山の空で どんな夢を見るのか 山に風がほえる 遠い遠い風だ 父や母を呼んで 風になった君よ 今は深いねむり 胸でそっと祈ろう 今は深いねむり 胸でそっと祈ろう 山に花が咲いた 赤い赤い花だ 雪の中に消えて 花になった君よ せめて高くかおれ 山の友のしるべに せめて高くかおれ 山の友のしるべに | 芹洋子 | 横井弘 | 小川寛興 | | 山に煙がのぼる 白い白い煙だ 長いまつげとじて 煙になった君よ 好きな山の空で どんな夢を見るのか 好きな山の空で どんな夢を見るのか 山に風がほえる 遠い遠い風だ 父や母を呼んで 風になった君よ 今は深いねむり 胸でそっと祈ろう 今は深いねむり 胸でそっと祈ろう 山に花が咲いた 赤い赤い花だ 雪の中に消えて 花になった君よ せめて高くかおれ 山の友のしるべに せめて高くかおれ 山の友のしるべに |
山男小唄流れる汗は あの娘の涙 夕べ泣いたよ この胸で 街のみれんは 背負(しょ)っては行けぬ 捨てて行こうよ 姫川へ 姫川へ お山の空と あの娘のこころ 風の吹きよで すぐ変る だけど俺等は 浮気じゃないが 岩が恋しい 山男 山男 そびえる岩も あの娘も同じ 俺のハーケン 待っている ピーク近いぞ 日ぐれは早い 今日の泊りは 鹿島槍 鹿島槍 | 芹洋子 | 小野慶子 | 早乙女碧 | | 流れる汗は あの娘の涙 夕べ泣いたよ この胸で 街のみれんは 背負(しょ)っては行けぬ 捨てて行こうよ 姫川へ 姫川へ お山の空と あの娘のこころ 風の吹きよで すぐ変る だけど俺等は 浮気じゃないが 岩が恋しい 山男 山男 そびえる岩も あの娘も同じ 俺のハーケン 待っている ピーク近いぞ 日ぐれは早い 今日の泊りは 鹿島槍 鹿島槍 |
五木讃歌木々のかおりに さそわれて こえりゃ山はだ 深い霧 鳩も来て鳴く キジも鳴く 五ツ木子守の 唄声を きけばヨー きけばヨー 椿はらはら 散るばかり さわぐ小風に 耳かせば あの娘お嫁に 行くそうな 淡いロマンの 川辺川 五ツ木子守の 唄声を きけばヨー きけばヨー こぶし花咲く 村はずれ 誰も知らない その昔 知るは白百合 恋の花 風は過ぎにし 日をうたう 五ツ木子守の 唄声を きけばヨー きけばヨー 星が流れる 山の小屋 | 芹洋子 | 西山正清 | 吉田昌史 | | 木々のかおりに さそわれて こえりゃ山はだ 深い霧 鳩も来て鳴く キジも鳴く 五ツ木子守の 唄声を きけばヨー きけばヨー 椿はらはら 散るばかり さわぐ小風に 耳かせば あの娘お嫁に 行くそうな 淡いロマンの 川辺川 五ツ木子守の 唄声を きけばヨー きけばヨー こぶし花咲く 村はずれ 誰も知らない その昔 知るは白百合 恋の花 風は過ぎにし 日をうたう 五ツ木子守の 唄声を きけばヨー きけばヨー 星が流れる 山の小屋 |
俺等の恋山家育ちの おいらの恋は 恋は恋でも テントもってこいだよ テントはテントでも おいらのテントは 一万尺に 張るテント 山家育ちの おいらの恋は 恋は恋でも 飯もってこいだよ 飯は飯でも おいらの飯は 一つの飯合飯 皆の飯 山家育ちの おいらの恋は 恋は恋でも ザイルもってこいだよ ザイルはザイルでも おいらのザイルは 人と人との 命綱 山家育ちの おいらの恋は 恋は恋でも 酒もってこいだよ 酒は酒でも おいらの酒は 熱い涙の 深情 山家育ちの おいらのキスは キスはキスでも ザックもってこいだよ ザックはザックでも おいらのザックは 肩にくいこむ キスリング | 芹洋子 | 馬場祥弘 | 黒木惇而・持麾公英 | | 山家育ちの おいらの恋は 恋は恋でも テントもってこいだよ テントはテントでも おいらのテントは 一万尺に 張るテント 山家育ちの おいらの恋は 恋は恋でも 飯もってこいだよ 飯は飯でも おいらの飯は 一つの飯合飯 皆の飯 山家育ちの おいらの恋は 恋は恋でも ザイルもってこいだよ ザイルはザイルでも おいらのザイルは 人と人との 命綱 山家育ちの おいらの恋は 恋は恋でも 酒もってこいだよ 酒は酒でも おいらの酒は 熱い涙の 深情 山家育ちの おいらのキスは キスはキスでも ザックもってこいだよ ザックはザックでも おいらのザックは 肩にくいこむ キスリング |
シーハイルの歌岩木のおろしが 吹くなら吹けよ 山から山へと 我等は走る 昨日は梵珠嶺(ぼんじゅうね) 今日また阿闍羅(あちゃら) 煙立てつつ おおシーハイル ステップターンすりゃ たわむれかかる 杉の梢の 未練の雪よ 心は残れど エールにとどめ クリスチャニアで おおシーハイル 夕日は赤々 シュプール染めて たどる雪道 果てさえ知れず 街にはちらほら 灯がついた ラッセルいそげや おおシーハイル | 芹洋子 | 林柾次郎 | 鳥取春陽 | | 岩木のおろしが 吹くなら吹けよ 山から山へと 我等は走る 昨日は梵珠嶺(ぼんじゅうね) 今日また阿闍羅(あちゃら) 煙立てつつ おおシーハイル ステップターンすりゃ たわむれかかる 杉の梢の 未練の雪よ 心は残れど エールにとどめ クリスチャニアで おおシーハイル 夕日は赤々 シュプール染めて たどる雪道 果てさえ知れず 街にはちらほら 灯がついた ラッセルいそげや おおシーハイル |
山は心のふるさと山は山は山は 心のふるさとよ 山は山は山は 仲間のふるさとよ 雪と岩と森に 生命(いのち)を燃やし 明日のために 行こう山へ行こう 山は山は山は きみらのふるさとよ 山は山は山は みんなのふるさとよ 花は鳥と星に 親しみながら みんなとともに 行こう山へ行こう みんなとともに 行こう山へ行こう | 芹洋子 | 赤星正明 | 赤星正明 | | 山は山は山は 心のふるさとよ 山は山は山は 仲間のふるさとよ 雪と岩と森に 生命(いのち)を燃やし 明日のために 行こう山へ行こう 山は山は山は きみらのふるさとよ 山は山は山は みんなのふるさとよ 花は鳥と星に 親しみながら みんなとともに 行こう山へ行こう みんなとともに 行こう山へ行こう |
矢車草まわれよまわれ矢車草 まつげのような花のせて…… 近づく夏に子つばめも くろいせなかをみせてとぶ まわれよまわれ矢車草 まぶしくひかる風のせて…… とおのく馬車をおうように 海のひびきもかけぬける まわれよまわれ矢車草 むかしのままのかずのせて…… あの子のすきなむらさきを ぼくはかぞえて指に折る まわれよまわれ矢車草 背のびに空のいろのせて…… 林のかげをなつかしい 汽車の汽笛がわたってく | 芹洋子 | 名取和彦 | 湯山昭 | 湯山昭 | まわれよまわれ矢車草 まつげのような花のせて…… 近づく夏に子つばめも くろいせなかをみせてとぶ まわれよまわれ矢車草 まぶしくひかる風のせて…… とおのく馬車をおうように 海のひびきもかけぬける まわれよまわれ矢車草 むかしのままのかずのせて…… あの子のすきなむらさきを ぼくはかぞえて指に折る まわれよまわれ矢車草 背のびに空のいろのせて…… 林のかげをなつかしい 汽車の汽笛がわたってく |
星と虹とごらんよ空の 星がかくれた 泣く子が住む町に 星は出ない 涙が出そうに なるときには いそいで悲しみ 追い出そう ごらんよ空で 風のほうきも さがしてくれるよ ぼくらの星を 行(ゆ)こうよそとへ 虹が出たから 虹は雨が描いた きれいな橋 まぶしい光に 消えないうち いそいで家から 飛びだそう 行(ゆ)こうよそとへ こどものほかは だれも渡れない 七色の橋 だれも渡れない 七色の橋 | 芹洋子 | 岩谷時子 | はしだのりひこ | 寺島尚彦 | ごらんよ空の 星がかくれた 泣く子が住む町に 星は出ない 涙が出そうに なるときには いそいで悲しみ 追い出そう ごらんよ空で 風のほうきも さがしてくれるよ ぼくらの星を 行(ゆ)こうよそとへ 虹が出たから 虹は雨が描いた きれいな橋 まぶしい光に 消えないうち いそいで家から 飛びだそう 行(ゆ)こうよそとへ こどものほかは だれも渡れない 七色の橋 だれも渡れない 七色の橋 |
冬の日の子守唄なぜ憶(おも)いだすのか 幼い日のことを あふれる陽の中で やさしいパパとママ なにも知らずにすごした あのころ つるくさにからまり 左足くじいた 夏の日の夕暮 泣きじゃくったあたし 憶(おも)いでの光いまは 遠くに 紅いバラはもう咲かない 青い鳥も謳わない ただ風がふくの 紅いバラはもう咲かない 青い鳥も謳わない ただ風がふくの 冬の日の浜辺に 十字架をたてよう 憶(おも)いで色をした 幼い日のために ふたたび還らない あのころ | 芹洋子 | A.テスタ・訳詞:仲倉重郎 | G.マルゴーニ | 福田和禾子 | なぜ憶(おも)いだすのか 幼い日のことを あふれる陽の中で やさしいパパとママ なにも知らずにすごした あのころ つるくさにからまり 左足くじいた 夏の日の夕暮 泣きじゃくったあたし 憶(おも)いでの光いまは 遠くに 紅いバラはもう咲かない 青い鳥も謳わない ただ風がふくの 紅いバラはもう咲かない 青い鳥も謳わない ただ風がふくの 冬の日の浜辺に 十字架をたてよう 憶(おも)いで色をした 幼い日のために ふたたび還らない あのころ |
はつ夏の潮騒耳をすまして まぶたとじれば 潮騒のひびきに 心がゆれる はつ夏の海は こわれた夢を 限りなくやさしく 沖へつれて行(ゆ)く あの雲にくるまって あの空にとけこんで あの潮風と手をとりあえば 悩みを忘れる はつ夏の海は こわれた夢を 限りなくやさしく 沖へつれて行く あの雲にくるまって あの空にとけこんで あの潮風と手をとりあえば 悩みを忘れる | 芹洋子 | 若谷和子 | 小倉靖 | 小倉靖 | 耳をすまして まぶたとじれば 潮騒のひびきに 心がゆれる はつ夏の海は こわれた夢を 限りなくやさしく 沖へつれて行(ゆ)く あの雲にくるまって あの空にとけこんで あの潮風と手をとりあえば 悩みを忘れる はつ夏の海は こわれた夢を 限りなくやさしく 沖へつれて行く あの雲にくるまって あの空にとけこんで あの潮風と手をとりあえば 悩みを忘れる |
月の光あおい風は 気ままな葦笛(よしぶえ) 吹きながらひろげてゆく ああ…… 誰も知らないだろう 水色にさえた世界 さざなみは ルラララ どこまでも ルラララ あの ふねに ぼくのうたをのせて…… 遠い国の夜ふけの湖 おもてに おもてに 揺れている 月の光は | 芹洋子 | 中山知子 | C.ドビュッシー | 石川皓也 | あおい風は 気ままな葦笛(よしぶえ) 吹きながらひろげてゆく ああ…… 誰も知らないだろう 水色にさえた世界 さざなみは ルラララ どこまでも ルラララ あの ふねに ぼくのうたをのせて…… 遠い国の夜ふけの湖 おもてに おもてに 揺れている 月の光は |
白い道どこまでも 白い ひとりの 雪の道 遠い国の母さん 今日も お話を 聞いてください あれからもう 三年過ぎ この道に また白い雪 サラサラ 鳴ります 北国の冬は きびしく 辛いけど 母さんと 歩いた道は あたたかい 思い出だけ れんげの春 トンボの秋 忘れません 声をあわせ うたった あの歌 あしたも この道 歩きます ひとりで 母さんが 歩いたように 風の中も 負けないで いつか春の 風が吹けば うたいましょう あの日の歌 ひとり この道で | 芹洋子 | 海野洋司 | A.ヴィヴァルディ | 石川皓也 | どこまでも 白い ひとりの 雪の道 遠い国の母さん 今日も お話を 聞いてください あれからもう 三年過ぎ この道に また白い雪 サラサラ 鳴ります 北国の冬は きびしく 辛いけど 母さんと 歩いた道は あたたかい 思い出だけ れんげの春 トンボの秋 忘れません 声をあわせ うたった あの歌 あしたも この道 歩きます ひとりで 母さんが 歩いたように 風の中も 負けないで いつか春の 風が吹けば うたいましょう あの日の歌 ひとり この道で |
朝はどこから朝はどこから くるかしら あの空越えて 雲越えて 光の国から くるかしら いえいえ そうではありません それは希望の家庭から 朝がくるくる 朝がくる 「お早よう」「お早よう」 昼はどこから くるかしら あの山越えて 野を越えて ねんねの里から くるかしら いえいえ そうではありません それは働く家庭から 昼がくるくる 昼がくる 「今日は」「今日は」 夜はどこから くるかしら あの星越えて 月越えて お伽の国から くるかしら いえいえ そうではありません それは楽しい家庭から 夜がくるくる 夜がくる 「今晩は」「今晩は」 | 芹洋子 | 森まさる | 橋本国彦 | 西脇久夫 | 朝はどこから くるかしら あの空越えて 雲越えて 光の国から くるかしら いえいえ そうではありません それは希望の家庭から 朝がくるくる 朝がくる 「お早よう」「お早よう」 昼はどこから くるかしら あの山越えて 野を越えて ねんねの里から くるかしら いえいえ そうではありません それは働く家庭から 昼がくるくる 昼がくる 「今日は」「今日は」 夜はどこから くるかしら あの星越えて 月越えて お伽の国から くるかしら いえいえ そうではありません それは楽しい家庭から 夜がくるくる 夜がくる 「今晩は」「今晩は」 |