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  • 日食なつこ
    ダム底の春
    ダム底の春

    日食なつこ

    ダム底の春

     2023年4月5日に“日食なつこが”ミニアルバム『はなよど』をリリース。今作には、必ずしも明るく華やかではない、彼女らしい“春”を描いた7曲が収録されております。ストレートな思いや音があふれた、物悲しくも柔らかいコンセプチュアルな作品に。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“日食なつこ”による歌詞エッセイをお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 ダム底の春 feat.Sobs 」にまつわるお話です。 人に花を贈るのにハマっていた時期があった。 飲食物や雑貨の贈り物も選ぶのはもちろん楽しいけれど、花は人のために選ぶという気持ちが特別に強くこもる気がする。自分自身のために花を買う習慣がない、ということもあるのかもしれない。   用がなくても花屋の前を通りがかるとちょっと立ち寄って、この花とこの花が並んでる、じゃああの人に贈るイメージで、こんな雰囲気で、ここをこうして…なんてブーケ作りの構想を繰り広げ出すこともある。   はなから買う気が無いので店側からしたらとんだ迷惑な冷やかし客だし、いきなり妄想の対象に据えられる相手もそうと知ればさぞ気色悪かろう、ということは一応きちんと自覚しているつもりなのでひとつご容赦いただきたい。   これはただの自己満足なイメージ遊び。ここから何か面白い曲や企画を思いついたりするかも…なんてことまで考えていたりもして、本当に自分のため。ひとしきり妄想を散らかしたら、あとは満足げな薄ら笑いを浮かべ店を立ち去るのである。 こうして書いてみると改めて誰も得をしない謎行為であることが分かる。気をつけたい。   でもあの時は、ちゃんと贈りたい相手がいた。 実際このあと会いに行って、おめでとう、いつもありがとう、よかったらこれ、という言葉と共に花束を手渡そうと、現実的な計画を立てた元で、あの日私は花屋に立っていた。   祝い事だった。だから華やかで元気のあるブーケにしようと、バケツから花を抜いては挿し、手持ちの花と組み合わせては戻し、長いこと頭を捻ってそれを作った。ラッピングもきちんとしてもらった。正直、かなり高かった。でもよかった。予算を大きく上回った割にはすぐ枯れて捨てられる運命にある消えモノでも、相手のことを考えれば価値は余りあった。   春の嵐が吹き荒れるひどい天気だった。 車が目的地に着こうかという頃になり、ふと窓の外に異様な明るさを見留めて、私は助手席側のウィンドウから横目で外を見やった。 花だ。花が行列になっていた。大きな花、高そうな花、立派な飾り付きの花…。 片田舎のがらんと開けた僻地に突然それは現れた。その場所にはおよそ不釣り合いな色彩感で、豪奢なスタンド花の数々が、それを受け取る主がいる家屋の入り口へと見事な列を成していた。 みんな考えることは同じだった。私が慕う相手は、私以外からも慕われる存在だったのだ。   助手席に目をやる。あれほど気持ちと時間をかけて作った花束が、泣きたいほど粗末なものに見えた。殴りつけるような風雨。整地されたてで遠目からでも分かるくらいぬかるんでいる駐車場。迷いは1秒にも満たなかったかもしれない。出しかけたウィンカーを戻し、アクセルを踏み直す。巨大な花たちが残像の塊となって後ろへ流れる。花を贈りたかった相手、そして大勢からそれをまさに今祝われている最中であろうその場所を、私は一直線に通り過ぎた。   薄暗い車内で、助手席に寝かせた花束だけが場違いの明るさで主張をし続けていた。 弔わないと。このまま持ち帰ったらあの駐車場の泥みたく、きっとひどくぬかるんで傷になる。 山奥へと車を走らせた。どうしようか、何をしたいのか、考えもついていなかった。 不意に晴れ間が現れ、にわかに射した陽光で雨に濡れた山の草花がはち切れそうなくらい輝いていて、足の踏み場もないくらい、そこは春だった。   車を停める。花束を掴んで外に出る。眼前には、新鮮な雨水で満たされた無人のダムが広がっている。渡せなかった花も、存在させられなかった愛も、ひといきに飲み込んでくれそうな美しいグリーンブルーだった。   <日食なつこ> ◆紹介曲「 ダム底の春 feat.Sobs 」 作詞:日食なつこ 作曲:日食なつこ ◆ミニアルバム『はなよど』 2023年4月5日発売   <収録曲> 01. やえ 02. ダム底の春 03. 夕闇絵画 04. 幽霊ヶ丘 05. diagonal 06. ライオンヘッド 07. 蜃気楼ガール

    2023/04/13

  • 藤川千愛
    もうひとつの愛の歌
    もうひとつの愛の歌

    藤川千愛

    もうひとつの愛の歌

     2023年4月12日に“藤川千愛”がミニアルバム『嬉しい声をほんのちょっと』をリリースしました。今作には、4月スタートのTVアニメ『マイホームヒーロー』オープニングテーマの「愛の歌」の他、全7曲が収録。初回限定盤には1月7日に行われたワンマンライブの映像が収録されたBlu-rayが付属され、12曲のライブ映像を堪能することができます。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“藤川千愛”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、収録曲「 愛の歌 」にまつわるお話です。彼女が友人との会話のなかで触れた、ひとつの”愛”とは…。みなさんは<愛してる>って何だと思いますか? 友人と喫茶店で待ち合わせをしていると、先に来ていた友人がひどく落ち込んでいる様子だったので理由を聞いてみた。すると友人は膝の上で気持ちよさそうに寝ている仔犬を撫でながら『人間と犬とじゃ、時間の流れ方が違うっていうのは知ってるよね?』と逆に私に質問してきた。   人間と犬とで時間の流れが違うことを真剣に考えたことはなかったけれど、友人の口調から察するに、愛犬家の間では常識なのかもしれない。私はもしもこの喫茶店の誰かに、友人の問いと同じ温度感の質問をするならば、『コーヒーを飲むと眠気が覚めるのは知ってるよね?』がちょうどぴったりの塩梅じゃないかと想像してみた。   友人は、私が質問にYESかNOかを答える前に、『犬っていうのは、もちろん小型犬と大型犬じゃ異なるけど、おおよそ生まれてからの2年で、人間で言うと24歳になるんだ。それって信じられる? 人間のたった1ケ月がワンちゃんにとっての1年になるんだよ。その後は加齢のスピードも幾分かゆるまるんだけど、それでも人間の3ケ月がワンちゃんの1年になり、つまりはワンちゃんは1年に4歳も歳を取ってしまうの。だから、いまは仔犬でもあっという間に私の年齢を追い抜き、先に召されちゃうわけ…、このひどい現実を受け入れるなんて私にはとうてい出来なくて…』そう早口でまくし立てると一層落ち込んで見せた。   ご主人様のそんな悩みは露知らず、仔犬は相変わらず友人の膝の上で気持ちよさそうに寝ている。友人は仔犬の柔らかそうな後頭部から尻尾の先までを繰り返し繰り返しねっとりと撫でた。   愛が友人を変えたのだろうか。つい最近まで、まだ起きてもいないことを憂うなんて時間の無駄だと言っていたのに、随分と変わったものだねと…言いかけたけれど、軽口を許すような雰囲気でもなく、ちょっと意地悪な冗談は音になることなくコーヒーで胃袋へと流し還された。   気のせいかもしれないけれど、その日の帰り道はいつもよりたくさんの犬とすれ違った。皆一様に幸せそうだ。傍らのご主人様たちは友人と同じように、犬と人間の時間の流れの違いに悩まされたりしているのだろうか? 犬とすれ違うたびにそんなことを考え、いつか、愛する人を奪われることを想像した時の痛みを歌にしてみようと思った。愛するが故に痛いだなんて、厄介にもほどがあるけど。ねえ、愛してるって何だろう?   <藤川千愛> ◆紹介曲「 愛の歌 」 作詞:藤川千愛 作曲:藤永龍太郎(Elements Garden) ◆ミニアルバム『嬉しい声をほんのちょっと』 2023年4月12日発売   <収録曲> 1. 愛の歌 2. 君の匂いは鎮静剤 3. リゲル 4. ちゃんとした人不適合者 5. 面倒な女 6. スローモーション 7. なにも忘れるわけじゃない  

    2023/04/12

  • Kitri
    そっと隣り合うココロネ、いつか重ねたいココロネ。
    そっと隣り合うココロネ、いつか重ねたいココロネ。

    Kitri

    そっと隣り合うココロネ、いつか重ねたいココロネ。

     2023年4月10日に“Kitri”が新曲「ココロネ」をデジタルリリースしました。TVアニメ『事情を知らない転校生がグイグイくる。』エンディングテーマとして書き下ろされた楽曲。このアニメは、転校生の高田くんとクラスの皆から「死神」と呼ばれているクラスメイトの西村さんとの心温まる物語。そんなアニメをKitriの音楽が彩ります。    さて、今日のうたコラムでは“Kitri”による歌詞エッセイをお届け! HinaとMonaにそれぞれ新曲「 ココロネ 」にまつわるお話を綴っていただきました。さらに今回は音声版もございます。おふたりの朗読でもエッセイをお楽しみください…! 大切に綴られた言葉を受け取り、温度感や表情を交わす。それを自分の言葉にしていく作業。Monaが1番を、私が2番の歌詞を担う時、一人で書く時とはまた違った緊張感がある。   「これはどういう意味?」と聞くのは簡単であるが、私はMonaに歌詞の解釈を問うことを敢えてしない。自らが感じたものや受け取ったメッセージによって2番を作っていく方が意外な展開が見つかる気がするし、何より面白いからだ。   そんな面白さを感じながら作ったのが、新曲「ココロネ」である。疾走感のあるメロディーや鼓動の高鳴りを感じさせるアレンジで、新たなKitriの音楽を表現できたのではないだろうか。   TVアニメ『事情を知らない転校生がグイグイくる。』のエンディングテーマとして書き下ろしたものであり、原作の漫画を熟読した後にまずメロディが誕生した。 久々に二人で手分けをして歌詞を書くことになり、Monaが書いた1番の歌詞を読み込むところから私の作詞が始まった。   二人で半分ずつ歌詞を書くというのは、手紙を書く行為にも似ている。 もらった言葉に返事を書く。1番の登場人物や情景につづきの話をプレゼントする。1番の意図や想いを考えた上で、自分が伝えたいことを文字に込める。そうやって私が書いたものを、またMonaが受け取り、形や色味を整えていく。 二人の気持ちを分け合ってできた歌は、どことなくいびつで、それでいて美しいものだ。   春風が吹く季節に、私たちの手元から羽ばたいていくこの曲。手紙のように想いを込めた大切なこの歌が、多くの方のココロネに届きますように。   <Hina> 私はこれまでの日々を、「ココロ」とともに過ごしてきた。 ココロは正直厄介で、気まぐれで、気難しい存在だ。幼い時から片時も離れず過ごしてきたというのに、ココロの中が何によってできているのか、今日はどんなココロの変化を見せるのか、予想することも見ることもできない。そして日々起こるあれやこれやに振り回される。ちょっとしたことで嬉しくなったり、悲しくなったり、何かを諦めたり。   人のココロはもっと分からない。 「嬉しそうでよかった」 「でも本当に喜んでいるのだろうか」 「本当は悲しんでいるのではないだろうか」 表情や言葉に惑わされながら、都合よく喜んでみたり、勝手に不安を感じたり、堂々巡りを繰り返す。   いっそ、人と人の本心がはっきりと分かる世界だったら良いのに、と考えたこともあるけれど、それはそれで違うんだろう。分からないからこそ知りたくなり、歩み寄りたくなる。難しいからこそ、誰かと気持ちを分かち合えた時の喜びを感じられる。   ココロは開いたり、許したり、合わせたり、一生かけても使いきれないほどの使い道がある。そして、いろんなものでコーティングされたココロの奥深くに、きっとその人の素顔が隠されている。それを「ココロネ」と呼んでみよう。   そっと隣り合うココロネ いつか重ねたいココロネ   <Mona> ◆紹介曲「 ココロネ 」 作詞:Mona・Hina 作曲:Mona

    2023/04/11

  • idom
    軍曹は僕にとって親友だった。
    軍曹は僕にとって親友だった。

    idom

    軍曹は僕にとって親友だった。

     2023年4月12日に“idom”が2nd EP『EDEN』をリリース!よりidomらしさにこだわって制作したという今作。リード曲「EDEN」は、楽曲制作風景がidomのTikTokで公開されており、ChillでエモいけどノれるChill Houseな楽曲に仕上がっております。他にも様々な魅力を詰め込んだ2nd EP。idomの新たな魅力を感じさせてくれること間違いなし!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“idom”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 Memories 」にまつわるお話。家族との別れ、恋人との別れ、友との別れ…。今、大切な誰かとの別れの痛みのなかにいるあなたへ。この歌詞とエッセイが届きますように。 3年前。 春の訪れに皆が胸を膨らませる頃。パンデミックという未曾有の危機が僕たちを襲っていた。誰もが先の見えない不安の中、新たな生き方を模索した時期だろう。   僕はというと、大学卒業後イタリアでやりたかったデザインの仕事がパンデミックの影響で就けなくなり、「イタリアに行けるようになるまでの間の仕事探さないとな…」なんて思いながらも、意外にも呑気に過ごしていた。もちろん不安も抱えていたけれど、きっとなんとかなるだろうと、軽く考えるようにしていた。   そんな僕の家から歩いて5分ほどのところに「軍曹」と呼んでいる友人が住んでいた。何故あだ名が軍曹なのかはさておき。彼は春から建築の大学院に行くことに。他の仲間たちは大学卒業後に町から離れ、残ったのは職探し中の僕と大学院に行く彼だけ。日中行く場所のない僕は暇さえさえあれば彼の家に転がり込んでいた。「仕事がないなら大学院で一緒に遊ぼうぜ」なんていってくる彼は、居心地の良い奴だった。   どこに行くにも一緒で、ラーメンを食べるためだけに片道2時間ドライブしたり、一晩中一緒にテレビゲームをしたり、旅行したり…。それからデザインと建築の夢も沢山語り合った。   何でもない日々も彼といると楽しかった。これから先続く人生でも、きっと同じように2人でバカするんだろうなと思っていた。 軍曹は僕にとって親友だった。     よく雨の降る日だった。 桜木に残っていた花びらは殆ど道に落ちていた。 そんな日の夜、一本の電話が鳴った。 仲の良い大学時代の友人からだ。   「軍曹が死んだらしい」   電話越しの友人の震える声が、窓の外の雨音をかき消すように響いた。僕は電話を静かに切って、その言葉を嘘だと確かめるために、傘もささずに玄関を飛び出し、彼の家へと向かった。出るはずのない電話をかけながら土砂降りの夜道を全力で走った。     その日から何もかもが変わってしまった。 職探しなんてものは辞めてしまったし、胸の痛みを紛らわすために、なんとなく空元気でやった事のない音楽を始めてみた。 軍曹が病に倒れたあの日、いつものように家に転がり込んで、異変に気づけていたらと後悔も沢山した。   何日か経って彼が住んでいた家が取り壊されるかもしれないと聞いて、僕はその場所に何とか住まわせてもらう事にした。彼との思い出が詰まった場所が無くなることが怖かったのだと思う。   心の中ではあの日の雨が降り続いていて、忘れたくない彼との愛すべき日々さえ、忘れられたらどれほど楽だろうかと思うこともあった。   そして現在。 あれから3年が経ち、あの頃思い描いていた未来とは随分違う日々を歩んでいる。 今でも彼に対する親友としての愛情は変わらない。 僕の原動力であり、僕が進むべき道を彼が示してくれていると信じている。 きっとこの先も彼は僕にとって1番の親友で、彼との思い出がこれからも僕を支えてくれると思う。 前に進み続ける事を彼が望んでいると僕は知っている。   誰にでも大切な人との別れは訪れうる。 それは家族との別れかもしれないし、恋人との別れかもしれないし、友との別れかもしれない。 大切な人との別れはどんなものでも辛く悲しい。その痛みを乗り越えることは容易ではない。 そんな時この曲が、前を向こうとする誰かの心を少しでも支えられたら嬉しい。   僕たちは今日も歩き続けてる。 愛しい思い出たちを胸に抱きながら。   idom ◆紹介曲「 Memories 」 作詞:idom 作曲:idom ◆2nd EP『EDEN』 2023年4月12日発売 初回生産限定盤 SECL-2855~2856 ¥1,800(税込) 通常盤 SECL-2857 ¥1,400(税込)   <収録曲> 1.EDEN 2.Memories 3.Control 4.Loop 5.GLOW -English ver.- 

    2023/04/10

  • Lilubay
    あなたの未来はわたしの未来でもある。
    あなたの未来はわたしの未来でもある。

    Lilubay

    あなたの未来はわたしの未来でもある。

     2023年3月1日に“Lilubay”が2nd EP『Home away from home』をリリースしました。本作品は旧バンド名addからLilubayに改名してバンドとして新たな一歩を踏み出し、その方向性を示した全5曲が収録。作詞はVoタグチハナ、作曲は西村コン、タグチハナが担当し、全曲セルフプロデュースでの制作となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Lilubay”のタグチハナによる歌詞エッセイをお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 Knock 」にまつわるお話。大切なひとが泣いているとき、孤独でいるとき、みなさんならどんな景色を見せたいですか…? 今回も音声版がございます。本人による朗読でもエッセイをお楽しみください。   きっと誰もが持っている、孤独でどうしようもない夜。 大切な人が自分を見失ってしまいそうなそのときに、もしそばにいられるのなら見せたいのはどんな景色だろう?   深夜の高速道路をかっ飛ばし、大好きなあの歌を歌いながら、月明かりの遊園地、星屑たちのサーカスを横目に夜空へと続く汽車に飛び乗って…… そんな誰も知らない空想のような、束の間の逃避行のような特別な時間と光景を、私は想った。       ここ数年なかなか思うように離れた人たちと会うことができなかった期間でも、この小さな携帯電話を通して世界は存在していた。   思い思いの言葉を綴り、発信し、それは生存確認のように思えた。 みんなが試行錯誤してアイデアを生み、見えない明日を模索する中で、私は無力さを感じずにはいられなかった。   大切な人を抱きしめることもできないのに、一体何ができるというのだろう? それは私にとって何よりも重要なことなのに…     そんな気持ちの中で、ゆっくりと書き進めた詩が「Knock」     時間をかけて言葉にしていくうち、頭で考える理屈より先に まず空想の中でも行動してみようと思った。恐れも迷いも望みも、一旦素直に感じてみる。 そこからいつも歌は生まれているんだと気づいた。     メールやテレビ電話では伝えられないものがある。 ただ音楽なら、とても個人的な感情をも景色にできるのではないか? そしてその景色は、多くの言葉を要さずとも伝わるあの手の温もりのような存在になり得るんじゃないか。   私はこれまで会ったことのない人の音楽で何度もその温もりを感じ包まれてきたし、歌を紡ぐ友人たちの音楽はまるで手紙のように近く近く感じられるのだ。   “ユア・フューチャー・イズ・マイ・フューチャー” ______あなたの未来はわたしの未来でもある______     現実と夢想の入り混じる音楽の世界を通して、私はただ心を抱きしめ合いたい。   < Lilubay・タグチハナ> ◆紹介曲「 Knock 」 作詞:タグチハナ 作曲:タグチハナ ◆2nd EP『Home away from home』 2023年3月1日発売   <収録曲> 1. mani・cure 2. Home away from home 3. わがままな私と、子どもみたいな君 4. Knock 5. rainy day

    2023/04/07

  • 日食なつこ
    やえ
    やえ

    日食なつこ

    やえ

     2023年4月5日に“日食なつこが”ミニアルバム『はなよど』をリリースしました。今作には、必ずしも明るく華やかではない、彼女らしい“春”を描いた7曲が収録されております。ストレートな思いや音があふれた、物悲しくも柔らかいコンセプチュアルな作品に。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“日食なつこ”による歌詞エッセイをお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 やえ 」にまつわるお話です。 花見の季節は毎年ふつうに寒い。   桜の木の下でシートを広げ、春の装いで飲めや歌えや、なんて絵に描いたような理想の宴には桜の開花時期の気温からすれば正直まだ気の早い話で。しかも花見というのはたいていが巨木の下で催されるものだから、花や枝や葉にすっかり遮られてまだ弱々しい春の日差しなどはまるで人間に届いてこない。   うすっぺらいお花見シートにひとたび腰を下ろせばその真下の硬く冷たく湿った土にみるみる体温を奪われ、気まぐれに吹きつける春一番に鳥肌を立たせられて、ひざ掛けや温かい飲み物で必死に暖をとりながら、それでもここまで来たんだからとみんな半ば意地になって声を上げ楽しんでいる…。   花見と聞けば、そんな記憶ばかりが思い起こされる。   だから桜を見る時は、通りすがりざまふと目についたなんてことのない桜の木のそばで足を止め、眺めるともなくしばし惚けて立ち尽くすぐらいで私には事足りる。   間近で見ると桜の幹は長年風にさらされた岩肌のように出っぱったり剥がれたりいきなりあらぬ方向へ湾曲していたり、葉は葉で錆びたノコギリのようにぎざぎざ尖っていたり、あの淡くやわらかい花弁とその遺伝子を同じくする植物であることがにわかに信じがたくなるような頑強さでそれは目の前にそびえている。   その姿には、春の盛りに向けて養分を蓄え眠りつづける花弁を、開花の瞬間まで外界のあらゆるものから護るべく立ちはだかる守護者、あるいは母体、そういった存在としての揺るぎない頑なさがあるようにも見て取れる。   …そんなところまで思い至ったあたりでふと、自分の身体が暮れ始めた街の夜気ですっかり冷え切っていることに気がついた。   ほんの数分だったのか、ずいぶん長いことそこに留まっていたのか、笑ってしまうほどに呆気なく、人は桜の花が醸す情景に促されて雄弁にものを考えてしまう。この肌寒さがなければきっと際限なくそこに立ち尽くしただろう。   だから桜の季節は、これくらいの寒さでちょうどいいのだ。咲き溢れる淡い情景にいつまでも留まりたいと焦がれても決してその時間のすべてには寄り添いきれず、もどかしい気持ちで背を向けるくらいで、きっとちょうどいい。   そして寒さが邪魔をしなくなる季節の頃には花は散り果て、若々しい緑に染まった葉桜を見上げながら、ずっと追いつけない速度で足早に巡る桜の花に、だからこそ人は惹かれつづけるのだ。   目の前の大通りをトラックが走り去る。巻き上げられたダストの向こうに、早咲きの八重桜がぼんやりと滲んで揺れている。   さ、そろそろここを離れて地下鉄の駅へと潜ろう。待ち合わせの時刻にはまだ余裕があるけれど、駅前の雑踏に待ち人の影を探す時間も存外悪くはない。   言葉や距離が温まりきる前にいつも背中を向けてしまうあの人も、きっとそれくらいで私には一番ちょうどいいという、そういうことなんだ、きっと。 < 日食なつこ> ◆紹介曲「 やえ 」 作詞:日食なつこ 作曲:日食なつこ ◆ミニアルバム『はなよど』 2023年4月5日発売 <収録曲> 01. やえ 02. ダム底の春 03. 夕闇絵画 04. 幽霊ヶ丘 05. diagonal 06. ライオンヘッド 07. 蜃気楼ガール

    2023/04/06

  • 上野大樹
    上野大樹は絶対に売れたいし、みんなに最高!と思ってもらいたい。
    上野大樹は絶対に売れたいし、みんなに最高!と思ってもらいたい。

    上野大樹

    上野大樹は絶対に売れたいし、みんなに最高!と思ってもらいたい。

     2023年4月5日に“上野大樹”がメジャーデビューアルバム『新緑』をリリースしました。春を彩る出会いと別れをテーマに作られた今作。タイトル曲「新緑」を含む6曲と、Disc2には代表曲「ラブソング」「NAVY」などインディーズ時代の集大成とも言えるインディーズベスト8曲を合わせた全14曲の2枚組アルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“上野大樹”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、今作に収録されている各新曲にまつわるお話。楽曲誕生のきっかけや、歌詞に込めた想い、そしてこれからの意志…。ぜひ『新緑』と併せてエッセイをお楽しみください! 新緑 【新緑とは一般的に4~5月頃の若葉の緑色や、木々が芽吹く“現象”そのものを指した言葉である】   ────────────────────────   メジャーデビューアルバム『新緑』は新曲6曲とインディーズ時代のベスト8曲の全14曲入りアルバムという、この時代にはとても珍しく豪華なALを作らせて貰った。しかもデビュー作品でだ。   「上野大樹というアーティストをより広める為に沢山の幅広いリスナーと出会える1枚にしたい」   そんな想いを込めてバラエティに富んだALが出来上がった。 だけど確実に自分の血が流れている、自分の一部のような作品に仕上がった。     あまり真面目に紹介してもつまらないので、ラジオや雑誌などで話したこととは違う目線で、各曲の思いの丈を綴ろうと思う。   ────────────────────────   ・M-1 夏風を待って   みんなの中で風ってどういうものだろうか。僕は、流れが変わる瞬間やその流れに乗る瞬間をイメージする。そんなメジャーデビュー作品の1曲目。僕は今、確実に流れに乗っているのだ。   洋楽を聴いていてふと(僕も本来持つ自分の譜割を最大限に活かし、且つ誰もその通り歌えないグルーヴの曲を書きたい!)と思って書き始めた。 破裂音や濁音、自分の舌足らずになる瞬間、それらを全て音ハメしながら気持ち良いところを探した記憶がある。   個人的には、<君の短い髪の毛が>という歌詞が好き。長い髪の毛でも、ショートカット、でもなく短い髪の毛。とても動物的で、神秘的で、丁度良い場所をくすぐられる!   ・M-2 新緑   生かされている僕ら。メジャーデビューという華やかなスタートに似つかわしくない言葉やもどかしさが詰まっている楽曲。   日々を眺めて育ってく 一緒に変わっていくんだと 明け方 街は眩しくて 身体は少しだけ重かった   僕らの日常はきっと何か足りないくらいが丁度良い。うまくいかないくらいが良い。 人に優しく出来るバランス、人の優しさに気付けるバランス、驕ることのないバランス。 その絶妙なバランスで僕らはきっと明日に向かって一歩踏み出すし、誰かと手と手を取り、それを素晴らしいと思える。不安な僕と、不安なみんなに贈る、僕なりのメジャーデビュー曲です。   これから一緒に変わっていきましょう。   ・M-3 ランタナ   よく通る路地裏にひっそりと佇む中華料理屋「らんたな」からこのランタナという言葉に出会い生まれた曲。スカートとPUNPEE-ODDTAXIの『THE FIRST TAKE』をみて、(そうそう!僕もこういう曲やりたいんだよ!!)なんて思って書き始めた。   この曲はレコーディングでどれだけ小さな声で歌えるか、にトライした。初めての試み。 気怠さや、ビートに乗らない独り言というか、心境が声になっているくらいのニュアンスを目指した。   思い出の一挙手一投足 風で揺れる水面に映り込む 君の悲しい顔をいつまで経っても ずっと眺めてる    水面越しにしか視ることのできないそんな状況。状況は違えどきっとみんなにもそんな日々や思い出があったのではないかと想像する。風に揺れる水面だからこそ本質はきっと見えていなくて、彼と彼女の間には想像以上の溝がある。人間って後から気づくんですよね。あのときちゃんと向き合っていればー!って。そんなあなたの主題歌です。   ・M-4 予感   アコギジャカジャカでストリングス壮大でドラムドコドコでかっこいい曲!!!! 難しいことは考えずにこのかっこよさと泥臭さに耳うずめて大声で泣きながら聴いて欲しいです。   僕らの一番美しかった時代を謳っています。予感、っていつからかわからなくなるんです。 賢くなると逆算したり、根拠を求めたり、臆病になったり。 悩んで選んで間違ったり正しかったり、自分を犠牲にして飛び込めることって素晴らしいんです。   これは紛れもなく僕の歌です。インディーズ時代から何度も悩み選んできた、いやもっともっと前もずっとそうしていた、僕らの歌です。 だからこそ何も考えずに馬鹿になって聴いて泣いてください!   ・M-5 遠い国   僕の中では珍しく書いた時の記憶がない曲。 それくらい素直にまっすぐ書けました。でもその割に色々な可能性を秘めている詞。   自分でも誇らしくなります、この曲。 だから敢えて何も言いません。みんな解釈を当てはめてみてください!   ・M-6 ざわめき   僕の備忘録です。アーティストでも何でもない人間の詞です。願いでもあり希望でもあり願望でもある。ずっとこれが続きますようにって。自分でも自分が変わることが怖いんです。きっとみんなそう。でも守るべきものは本質だけで、僕らは変わっていくことでその本質を守ることにつながる。   上野大樹は絶対に売れたいし、みんなに最高!と思ってもらいたい。 時代にそぐわなくてもみんながライバルで、常に闘争心に燃えている。 このざわめきはまだまだ続きます。   ────────────────────────   ここまで読んでくれた皆様、本当にありがとうございます。 メジャーデビューの発表がすこし早かったせいか、みんなとその日に向かっているような気持ちです。だけどここは始まりの扉を開ける瞬間に過ぎないので。   ここからは一味違う新しい空気を吸いながら今まで以上に胸を張り、努力をして、僕の信じる音楽を全うします。しかしそれに驕らずしっかりと名前を広め掲げてみせます。   またとないこんな機会にコラムを書かせて頂き僕自身も楽しく、また身も引き締まりました。 欲を言うなら、文章を書くこと大好きだからこれからもお仕事として続くといいな。   僕には音楽だけじゃなくやりたいこと関わりたい人が沢山います。 きっとみんなも、年齢や性別は違えどあるよね。 僕の活動がすこしでも力や励みになるよう、作品以外の上野大樹はいつまでも変わらず等身大の上野大樹でいようと思いますので、またこれからも親しみを持って応援してください!   喜びの春が今年もやってくる!!! <上野大樹> ◆メジャーデビューアルバム『新緑』 2023年4月5日発売   <収録曲> CD/Disc1 1. 夏風を待って 2. 新緑 3. ランタナ 4. 予感 5. 遠い国 6. ざわめき   CD/Disc2 1. ラブソング 2. て 3. おぼせ 4. 波に木 5. NAVY 6. 面影 7. 東京 8. 愛のまま  

    2023/04/05

  • 門脇更紗
    負けず嫌いの私を奮い立たせるのは、いつも君。
    負けず嫌いの私を奮い立たせるのは、いつも君。

    門脇更紗

    負けず嫌いの私を奮い立たせるのは、いつも君。

     2023年4月5日に“門脇更紗”が配信シングル「君がいるから」をリリース。今作は女子ゴルフを題材としたTVアニメ『BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』Season 2のエンディング主題歌です。アニメのシナリオを読んで主人公ふたりの関係性にインスパイアされた門脇更紗が、詞・曲を書き下ろし、サウンドプロデューサー・佐伯youthKがアレンジを担当したミディアムナンバーとなっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“門脇更紗”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲 「 君がいるから 」 にまつわるお話です。この曲を作るときに頭に浮かんでいたのは、大好きな親友のこと…。さらに今回は音声版もございます。門脇更紗の“朗読”でもエッセイをお楽しみください。 今回のコラムは4月5日リリースの「君がいるから」についてです。   この楽曲はTV アニメ『BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』Season 2 エンディング主題歌として書き下ろしをさせていただいたことをきっかけに生まれました。   お話をいただいたとき、学生の時にスポーツをやっていたら、もっと作品のストーリーに寄り添えたんじゃないかなと考えた瞬間もありましたが、私には何にも変えられない大好きな親友が隣にいたので、その子と過ごした日々と、作品を重ねて制作しました。   2コーラス目のAメロ、   君のオチのないトークを 笑って聞くだけで 心が少し救われた夜もあったんだ   の歌詞が、歌っていていちばん親友の顔が浮かぶなと思います!   高校生の時からボイスメモで録音した素材を聴かせて、感想をもらっていたのですが、この楽曲ができた時もすぐに親友にデモを渡して聴いてもらいました。   「最高!あんた天才なんちゃう!」   しか言わないけど、 親友にもらうその言葉が、何よりもパワーになっていました。   親友が助けを求めている時に私もそんな存在になっていたいな、と思います。   ひとりより、ふたりのほうがもっと特別になる… まるでハーモニーみたいに…   「君がいるから」   負けず嫌いの私を 奮い立たせるのは、 いつも君。   悔しくて話さなかった日、 頑張ろうねと言い合った日、 嫌いになった日、 手を差し伸べてくれた日、 しょうもない話をして笑った日、   1人じゃないと教えてくれた。 がむしゃらに一緒に進んだ。 2人、出会って強くなれた。   これからも愛に溢れた睨み合いを続けながら 君に勝ちたいと思うんだろう。   まだ夢の途中.... 君がいるから!わたし、がんばれるよ。 < 門脇更紗> ◆紹介曲 「 君がいるから 」 作詞:門脇更紗 作曲:門脇更紗 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/kimigairukara 

    2023/04/04

  • idom
    混じり気のない純粋な《愛》という世界
    混じり気のない純粋な《愛》という世界

    idom

    混じり気のない純粋な《愛》という世界

     2023年4月12日に“idom”が2nd EP『EDEN』をリリース!よりidomらしさにこだわって制作したという今作。リード曲「EDEN」は、楽曲制作風景がidomのTikTokで公開されており、ChillでエモいけどノれるChill Houseな楽曲に仕上がっております。他にも様々な魅力を詰め込んだ2nd EP。idomの新たな魅力を感じさせてくれること間違いなし!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“idom”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作のタイトル曲「EDEN」にまつわるお話です。私たちにとっての永遠のテーマである《愛》。idomが感じる《愛》の神秘性とは…。ぜひ今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 古くて新しい、永遠のテーマ《愛》 我々人類のこれまでの歴史においても、その存在は非常に重要なものだと考える。 僕は真の《愛》というものに対して、神秘性を感じてやまない。   恋愛における時間というものは一定の速さで進まないようだ。 無論、時計の針は規則性を持って進むし、1秒が60集まって1分だという事実に変わりはない。 ただ1時間を1分のように感じたり、その逆に1分を1時間のように感じたりする感覚は、さまざまな場面で体験でき、恋愛はその感覚を享受するのに最も身近な存在だといってもよい。 一刹那のキスを永遠のように感じた人もいるだろう。 そこに《愛》というものの神秘性をますます感じる。   ラ・ロシュフコーの箴言集69条に 「純粋でほかの情熱を混えない愛がこの世にあるとしたら、それは心の奥底に隠されていて、われわれ自身ではしることのできないものである」と記されている。   ラ・ロシュフコー自身は『純粋でほかの情熱を混えない愛』というものの存在を認めていないが、この一節が、混じり気のない真の《愛》というモノの形を描いていると僕はずっと考えてきた。 《愛》は触れる事ができず、目に見えず、互いの中に知らぬ間に育まれ、その不可解さ故に私たちを苦しめ、惹きつける。   「EDEN」では、そんな心の奥底にある「混じり気のない純粋な《愛》という世界」に陶酔していく二人の様子を描いた。現実から隔離されたその世界は、理想郷であり楽園ともいえる。恥じらいもなければ、一般常識なんてものは通用しない。 それ故に誰にも侵されたくない領域がそこには存在し、二人だけの秘密が生まれる。   《恋》と《愛》は似て非なる部分があり、盲目的で自己中心的な《恋》に対して、《愛》からは自己犠牲と理性的な精神を感じる。今作「EDEN」の二人は《恋》と《愛》の間で揺れ動き、純粋さ故にその精神世界に溺れていく。 その先に究極の愛があるとして、僕がその当事者であるなら、きっとこう願うだろう。   「あなたの腕の中で、永遠に眠りたい」と。   idom ◆2nd EP『EDEN』 2023年4月12日発売 初回生産限定盤 SECL-2855~2856 ¥1,800(税込) 通常盤 SECL-2857 ¥1,400(税込)   <収録曲> 1.EDEN 2.Memories 3.Control 4.Loop 5.GLOW -English ver.- 

    2023/04/03

  • ヤングスキニー
    バンドマンの僕から、あの子へ。
    バンドマンの僕から、あの子へ。

    ヤングスキニー

    バンドマンの僕から、あの子へ。

     2023年3月15日に“ヤングスキニー”が1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』をリリースしました。配信シングル「東京」「コインランドリー」「本当はね、」「好きじゃないよ」、これまで会場限定シングルに弾き語りデモが収録された「ごめんね、歌にして」「ヒモと愛」を含む全10曲を収録。インディーズ時代の楽曲から最新曲まで、ここまでの勢いを凝縮した代名詞となる1枚です。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ヤングスキニー”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回はかやゆーが担当。綴っていただいたのは、アルバムの最後を飾る収録曲「 ごめんね、歌にして 」にまつわるお話です。あの頃には戻れない今、“あなた”に伝えたい想いは…。さらに今回も音声版がございます。かやゆー本人による朗読でもエッセイをお楽しみください。 僕は恥ずかしがり屋だから、自分の気持ちを目を見て伝えるなんていうことはできなかった。もっと言葉で気持ちを伝えてたら、もっと言葉で想いを伝えてたら、今はもっと変わっていたのかな、なんてね。でも歌にすれば、自分の気持ちも届くと思っていたし、届いていると思っていた。言葉では、目を見て気持ちは言えなかったけど、せめて歌う時だけは目を見て歌っていた。でも気持ちが伝わってる気がしただけで、その瞳には、「歌にしないで」なんて映っていたことは、これっぽっちも気づけなかった。   全部僕の勘違いだった。   あの時は、新曲ができるたびに聴かせていたし、あなたのことだけを考えて、あなたのことだけを歌っていた。でも唯一あの子に歌えなかった歌が一つだけあった。だって君は“今でもあなたは私のことを元カノとか言って歌にしてくれてたらいいな”なんて思ってないだろうし、それも全部僕の願望だってわかっていたから。   “歌えなかったあの歌と”   僕は今も忘れずに鮮明に覚えてる。寝る前に弾いてあげたギターとか、二人でイヤフォンを分け合った夜とか、早起きして出かけた日も、あなたが作ってくれた美味しかった炒飯も、換気扇のうるさい七畳の狭いワンルームで、単身者専用って書いてあったけど、バレないようにこっそり二人で同棲、夜中には家に洗濯機があるのに、わざわざコインランドリーまで行っちゃったりして、2人の汚れた心まで綺麗になったらいいねって。あの日常も、あの幸せも全部あなたがくれたものだった。   結局僕は愛想を尽かされた。何回も引き止めたけど、あなたはどこか遠くへ行ってしまった。正直言えば、戻りたいって思うし、あの日々を忘れられない。でも僕は“忘れられないのは、あなたではなくて二人の時間”なんだと自分に、言い聞かせている。戻れたとしても結局僕は、どうせまた同じことをしてしまうだろうし、愛想を尽かされてしまう。だっていまだに思いは伝えられず、歌にしているのだから。   “今でもあなたを元カノとか言って歌にしてごめんね”   ごめんね。 <かやゆー> ◆紹介曲「 ごめんね、歌にして 」 作詞:かやゆー 作曲:かやゆー ◆1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』 2023年3月15日発売 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/ys_1stAL <収録曲> 1. ヒモと愛 2. ゴミ人間、俺 3. 本当はね、 4. 美談 5. コインランドリー 6. 好きじゃないよ 7. 夜のままで 8. 東京 9. らしく 10. ごめんね、歌にして  

    2023/03/31

  • 新山詩織
    猫のせなか。
    猫のせなか。

    新山詩織

    猫のせなか。

     聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が、2022年12月にアーティストデビュー10周年を迎え、2023年4月17日にはメジャーデビュー10周年を迎えます…!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!その第4弾です。綴っていただいたのは、彼女の愛する猫のお話。猫を飼っている方はきっと共感できるはず。さらに今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 猫の背中は なんでこんなにも落ち着くのだろう。   こうして何か書き物をしている時 本や雑誌を読んでいる時 映画やYouTubeを見ている時 パソコン作業の時にはもう キーボードの上にどっしりと   まるで「どうぞお使い下さい」 「どうぞどうぞお休み下さい」とでも言うように その柔らかいものがそこにある。   なので「ありがとうございます」と一言伝え 枕にして、ひと休憩させてもらう   たまに、一眠りしてしまうほど それはエアコン、こたつ、ホッカイロと 比べ物にならないくらい あたたかくて、安心する   大げさかな…でも、本当に。   猫にしてみたらいい迷惑だ 邪魔だな、重いな、なんだこいつって 思われてるかもしれないけど。   ごめんなさい、でもさ そこにあるから、いいよね?   なんて、勝手に自分で自分を許して いつもそこに手を乗せてしまう 頭を委ねてしまう   もはや、私が猫を飼っているのではなく 私が猫に飼われている   そんなことを、心の底から実感する とある昼間であった。   <新山詩織> ◆イベント情報 『B All Light』 -新山詩織 with friends- ■日程:2023年4月28日(金) ■会場:unravel Tokyo( https://unravel-tokyo.com ) (〒106-0032 東京都港区六本木4丁目11-11 六本木Gmビル B1F) ■時間:開場 18:30 / 開演 19:00   ■出演: ・新山詩織( http://niiyama-shiori.com ) ・山崎あおい( https://yamazakiaoi.jp ) ・Maica_n( http://maica-official.jp ) ・Ran( https://ran-official.com )    ■サポートメンバー: ・友田ジュン(Key/DEZOLVE)( https://www.juntomoda.com ) ・坂本はるか(Gt/エドガーサリヴァン/MEMEMION) ・山下あすか(per)   チケット料金:4,000円 (全自由・税込・ドリンク代別) ※全自由席/入場整理番号順のご入場 ※前方座席あり、後方スタンディング ※おひとり様4枚まで ※未就学児入場不可 お問合せ:balllightcontact@gmail.com   チケット発売中: https://eplus.jp/niiyama-shiori/

    2023/03/30

  • クリープハイプ
    僕も彼女もお互いを愛してはいないのだろう。
    僕も彼女もお互いを愛してはいないのだろう。

    クリープハイプ

    僕も彼女もお互いを愛してはいないのだろう。

     2023年3月29日に“クリープハイプ”が新作EP『だからそれは真実』をリリースしました。TOHO animationの10周年企画『TOHO animation ミュージックフィルムズ』への書き下ろし曲「凛と」、展覧会『クリープハイプの声をシャワーのように浴びる展』テーマソングでもある「本当なんてぶっ飛ばしてよ」、Ba.長谷川カオナシが作詞作曲した「朝にキス」など、バラエティ豊かな全5曲を収録。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“クリープハイプ”の長谷川カオナシによる歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作の収録曲「 朝にキス 」にまつわるお話です。曲の背景にある<僕>と彼女の物語を、感情を、歌詞と併せて受け取ってください。さらに今回は“音声版”がございます。長谷川カオナシ本人による朗読でもエッセイをお楽しみください。 安心したのか疲れ切ったのか、彼女は眠りについたようだ。 僕はというと安心したし疲れ切った。   実につまらない言い合いだった。 ごめんと折れるフリもした。 反省の皮を被ったそれは、実際のところはただの放棄の意思表示である。 彼女が彼女自身の命を人質にとった以上、 僕から言えることはもう何もない。   恥ずかしながら無学ゆえ、各宗教に於ける愛の定義については暗い。 でも恐らく。僕も彼女もお互いを愛してはいないのだろう。 議論の目的はそれぞれのエゴを通すことであり、 双方の幸福の追求ではなかった。   正論は刃だ。 切れ味の良い刃ならあるいはメスになれるのかもしれない。 だとしてもメス一本だけで手術は遂行出来ないし、 そもそも医者でもなんでもない僕がいたずらに振り回すべきものではない。   麻酔だ。少なくとも僕の方は今、麻酔が欲しい。 平たく言うとスマートフォンを相手に酒を呷るのだ。 外に出て空を見上げると、黙って見下ろしている月と目が合った。 安全圏から容赦なく降り注ぐその呑気な光が目に障る。 唾を吐いた。 当然顔に戻ってきた。 空なんて見上げるものじゃない。 視線をスマートフォンに下ろした。   SNSの上では日夜、様々な論争が繰り広げられている。 「口下手」と「わからずや」では決着がつかない。 両者の弁は平行線となって伸びていく。 寄り添わず、かといって離れることもない二本の線。 なんと仲睦まじいことだろうか。 多くの恋人たちはやがて夫婦の契約を結ぶにあたって、 永遠の愛を誓う。 「永遠」も「愛」も「誓い」もとても難しいことなのに、 赤の他人同士が一歩も退かず憎み合う力は 夜空の向こうに果てしなく伸びていく。   それでもやはり永遠はなく、空は明るみ始めた。 部屋に戻ると、東から射す陽に彼女の寝顔が照らされている。 寝ている人間は美しい。いつかは起きるというところも良い。 朝にキス。張っていた意地が水泡に帰す。 平行線で論じていた口同士が触れ合った。 片側を担っていた僕の線が角度を変え、 もう片方の線に向かい、一方的に触れた。 平行ゆえの均衡は崩れ、 線がこの先どこへ行くのかはわからない。   <クリープハイプ・長谷川カオナシ> ◆紹介曲「 朝にキス 」 作詞:長谷川カオナシ 作曲:長谷川カオナシ ◆EP『だからそれは真実』 2023年3月29日発売   <収録曲> 01. 凛と 02. 本当なんてぶっ飛ばしてよ 03. 朝にキス 04. 愛のネタバレ 05. 真実  

    2023/03/29

  • 上野大樹
    8月某日。avex本社の会議室でそれは告げられた。
    8月某日。avex本社の会議室でそれは告げられた。

    上野大樹

    8月某日。avex本社の会議室でそれは告げられた。

     2023年4月5日に“上野大樹”がメジャーデビューアルバム『新緑』をリリース。春を彩る出会いと別れをテーマに作られた今作。タイトル曲「新緑」を含む6曲と、Disc2には代表曲「ラブソング」「NAVY」などインディーズ時代の集大成とも言えるインディーズベスト8曲を合わせた全14曲の2枚組アルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“上野大樹”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、メジャーデビューが決まってからのアルバム制作の軌跡です。彼が感じたインディーズ時代との違いや、曲の作り方、アルバム収録曲選びについてなどなど、ミュージシャンの生態を明かしてくださいました。 AL『新緑』の制作は2022年の夏頃に始まった。   ミュージシャンの生態を知ることは、普通の人なら恐らくそんなに機会もないと思うので折角のこういう機会、色々と裏側を書かせて頂きたい。   ────────────────────────────────────────   8月某日。avex本社の会議室でそれは告げられた。   「上野くんと正式にcutting edgeにてメジャー契約をしたい。」   事前に言われていたとはいえ、音として聞くと何とも不思議な気持ちになった。   (そうか、メジャーデビューをした人はみんなこれを通過したのかぁ)と思った。 それから何かある度に、(メジャーデビューをしたひとはみんな…)と思うようになったが、挙げるとキリがないのでやめておく。   そんなこんなでメジャーデビューアルバムの制作が始まった!     アルバム自体はインディーズでも2枚出していたのでなんとなくの流れは頭に浮かんだ。 だけど今回のアルバムは今までと明らかに違うことが沢山あった。   まず曲作りを始める前に新設上野チームで会議が行われた。   (社会人みたいだなぁ)と思った。本社の会議室へ行くのはなんだかちょっと楽しかった。 完全に就職体験モードだった。アルバムの核となる話をして本格的な猛暑の中、長い旅は幕を開けた。   ミュージシャンにもいろんなタイプが居ると思うが、僕は夕方から21時にかけて曲が一番よく書ける。 音楽を始めた当時、放課後にずっとそんなことをしていたからかなぁと最近気づいた。   昔は手書きで詞を書いていたけど『帆がた』というALからパソコンに変えた。 手書きで書くとどうしても、言葉が自分の文字として自分の中に入ってきて、愛着が沸き視野も狭くなる気がする。その点、パソコンで書くと客観的に詞の世界だけを抽出できて可能性が広がる気がする。※あくまでも個人的感覚   僕はギター1本で曲を書き上げる。詞とメロディが同時に出るけど、詞を歌うためにメロディを引っ張り出してきているので僅差で詞先なのかもしれない。     良い曲が出来ると、自分は本当に天才だ! と思うけど、全く曲が書けないと、音楽をやめるタイミングは今なのか? と落ち込む。曲を書いているのか、曲に書かされているのか、日々振り回されながらアルバムの候補曲達が着々と生まれ始めた。   今回のアルバムの為に結局30曲以上を書き上げた。     そしてそこから何週にも渡り、血で血を洗う攻防が繰り広げられた。   大袈裟に言い過ぎた。       だけど、それくらい本気の曲選びがみんなで始まった。   自分としては全て可愛い我が子だ。勿論すべてに愛着がある。 ただ人の子でもなければ、自分の作った曲に対してなので無残にも愛着の優劣がある。   ピンと来てない曲が挙がると、自分が作った曲なのに自分の可愛いと思っている曲を通したいが為に   「いや、なんかそれはあんまよくない気が、、、」とか 「うーーん、僕は作ってみたけど気に入ってなくて、、、」とか   散々な事を言っていた。   社会経験をしていないミュージシャンの悪いところかもしれない。 もしかしたらミュージシャンを言い訳にしているだけで僕自身が足りないだけかもしれ、、。いやいや。   時には「上野君のこういうところも広げていくべき!」「この曲めちゃくちゃいいよ!」なんて持ち上げられながらの会議も行われた。大人ってオトナ! すごい! と何度も思った。   とまあ、攻防が何週にも渡り、そんなこんなで10月の終わりに、DISC-1に収録の新曲6曲が出揃った。   まだ曲のアレンジやミックスやマスタリングの話もしていないのに、一週が終わってしまった。 残念。   来週の最終章では、いよいよそんな風に僕だけではなく沢山の人が情熱を注いでくれたAL『新緑』の曲達について沢山触れていこうと思う。今週もここまで読んでくれてありがとうございました。     また来週!   ps.すこしずつ大人になっていっています、上野大樹! <上野大樹> ◆メジャーデビューアルバム『新緑』 2023年4月5日発売   <収録曲> CD/Disc1 1. 夏風を待って 2. 新緑 3. ランタナ 4. 予感 5. 遠い国 6. ざわめき   CD/Disc2 1. ラブソング 2. て 3. おぼせ 4. 波に木 5. NAVY 6. 面影 7. 東京 8. 愛のまま  

    2023/03/28

  • ASH DA HERO
    ロックバンドは生き物語である。
    ロックバンドは生き物語である。

    ASH DA HERO

    ロックバンドは生き物語である。

     2023年2月22日に“ASH DA HERO”がニューシングル「Judgement」をリリースしました。タイトル曲は、TVアニメ『ブルーロック』2クール目オープニング主題歌。ASHの変幻自在のラップとボーカル、Narukazeのハイセンスかつテクニカルなギター、Satoの重厚かつ踊るようなベース、WANIの圧倒的パワーを感じさせるドラム、DJ Dhalsimの高揚感を煽るスクラッチ。5人のエゴイストがぶつかり共鳴し合い生まれた1曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ASH DA HERO”のASHによる歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、タイトル曲「 Judgement 」にまつわるお話です。コロナ禍の真っ只中で結成されたASH DA HERO。彼らがこの曲の制作に至るまでの軌跡と決意を明かしてくださいました。ぜひ歌詞と併せて受け取ってください。 ロックバンドは生き物語である。と、常々思う。 折角の機会なので、この楽曲の制作に至るまでの背景を赤裸々に綴ってみようと思う。   我々“ASH DA HERO”は2021年の9月に結成されました。 当時、どんなご時世だったかと言うと、今や懐かしくも感じられる「コロナ禍」の真っ只中。 これまでの日常は非日常と化し、常識すらも形を変えていった時代の転換期。   分断、孤立、跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)、エンタメの停滞、新生活様式、新コンテンツと新メディアの台頭。 我々ミュージシャンやアーティストだけではなく、多くの人々がふるいに掛けられた。 「ちょっと待ってくれよ」という声も虚しく、未読スルーされ続けた曇天時代。 マスクで覆われていたのは、人々の顔だけではなかったようにも思う。   筆者個人の話をすると、それまで行ってきたソロ活動に区切りをつけ、二者択一を迫られていた。 「続けるか、辞めるか」メンバーそれぞれも、同じような状況にあったと思う。 どちらを選ぶべきかは2つに1つ。   「終われるわけがない。」これが俺たちの答えだ。 そうして俺たちは混迷極めた時世を横目に、土砂降りの路地裏から逆襲の道筋を描いた。 そう、俺たちは「コロナ禍」という、奈落の底で生まれたロックバンドなのである。   そんな我々がTVアニメ『ブルーロック』の主題歌に抜擢された時は、もはや運命を感じざるを得なかった。元々筆者含めメンバー全員が原作のファンだったという事も勿論あるが、手前味噌ながら、我々の置かれている状況と、作品の世界観やコンセプトが、物凄くシンクロしている。と、感じたからだ。   本作の為に書き下ろした楽曲「Judgement」。 一番最初に出来た歌詞は<奈落の底から這い上がれ>というフレーズ。   全てを掴み取るため、我々は今日も自分たちのエゴイズムを貫いてここに立っている。 これは俺たち自身の賛歌(アンセム)なのだ。   <ASH DA HERO・ASH(Vo.)> ◆紹介曲「 Judgement 」 作詞:ASH 作曲:Narukaze・ASH TVアニメ『ブルーロック』 2クール目オープニング主題歌!   ◆ライブ情報 『ASH DA HERO LIVE 2023 “Judgement”』 2023年4月8日(土)  OPEN 17:00 / START 18:00 Zepp DiverCity(TOKYO)   チケット一般発売中! ▼詳細はこちら https://ashdahero.com/contents/10734 ◆ニューシングル「Judgement」 2023年2月22日発売 ADH 盤(CD+Blu-ray) LAPS-4012 ¥3,850(税込)/¥3,500(税抜) <収録曲> 01.Judgement 02.自分革命 03.Judgement - instrumental - 04.自分革命 - instrumental -   <Blu-ray> 01. ASH DA HERO 2022.9.5 Live Movie @ Zepp Haneda(TOKYO) 02.「ASH DA HERO LIVE TOUR 2022 "Genesis" 」Documentary 03.「Judgement」Recording & Music Video Making Movie ブルーロック盤(CD Only) LAPS-4014 ¥1,650(税込)/¥1,500(税抜) <収録曲> 01.Judgement 02.最強のエンドロール 03.Judgement - instrumental - 04.最強のエンドロール  - instrumental - ★ジャケットはアニメ描き下ろしイラスト ▼詳細はこちら https://ashdahero.com/contents/10734   ▼購入はこちら https://lnk.to/ADH_Judgement ◆プロフィール   2021年9月 ASH(Vo.) 、Narukaze(Gt.) 、Sato(Ba.) 、WANI(Dr.) 、Dhalsim(DJ)の5人で結成。ROCK、PUNK、HIP HOP をルーツとした楽曲や変幻自在なスタイルで表現する、ASHのボーカル力とバンド全体から放たれる圧倒的LIVEパフォーマンスは必見。5つの才能が運命的に交わった新時代のミクスチャーロックバンド。 <Official HP> https://ashdahero.com/   <Official YouTube Channel> https://www.youtube.com/user/ASHDAHERO   <Official Twitter> https://twitter.com/ashdahero   <Official Instagram> https://www.instagram.com/ashdahero__official   <Official TikTok> https://www.tiktok.com/@ashdahero_official   <Official Facebook> https://www.facebook.com/ASHDAHERO   <Official LINE> https://lin.ee/dVPCVHz

    2023/03/27

  • ヤングスキニー
    夜のままでいたらいいな。
    夜のままでいたらいいな。

    ヤングスキニー

    夜のままでいたらいいな。

     2023年3月15日に“ヤングスキニー”が1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』をリリースしました。配信シングル「東京」「コインランドリー」「本当はね、」「好きじゃないよ」、これまで会場限定シングルに弾き語りデモが収録された「ごめんね、歌にして」「ヒモと愛」を含む全10曲を収録。インディーズ時代の楽曲から最新曲まで、ここまでの勢いを凝縮した代名詞となる1枚です。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ヤングスキニー”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。その第2弾です。執筆はゴンザレス(Gt.)が担当!綴っていただいたのは、かやゆーとの共作曲「 夜のままで 」にまつわるお話。この楽曲の制作理由や制作過程、曲に込めたイメージを明かしてくださいました。さらに今回は音声版がございます(音声版のみのトークもあり…!)。ゴンザレス本人による朗読でもお楽しみください。 皆さん初めまして。ヤングスキニーのゴンザレス(Gt.)です。本楽曲のエッセイは私ゴンザレスが務めさせて頂きますのでどうぞよろしくお願いします。   お気づきの方も多いと思いますが、本楽曲「夜のままで」はかやゆー(Gt.&Vo.)とゴンザレス(Gt.)の共作となっております。この楽曲の制作理由や制作過程の話など面白く、タメになる内容をエッセイにしたいと思うのでぜひ、最後まで読んでください。   まずは、制作理由からその過程の話ですね。この楽曲は本来ヤングスキニー公式YouTubeチャンネルの企画『かやゆーの作った曲の中にメンバーが作った曲が混ざっててもばれないんじゃね?ヤンスキ新曲ダウト!!』という企画がきっかけで生まれたものです。タイトルの通り、かやゆーが作ってきた新曲の中に、ゴンザレスがかやゆーに寄せて作ってきた楽曲を入れ込み、他のメンバーは分かるのかという企画です。   基本的にメロは良いが歌詞が壊滅的という僕の楽曲、かやゆーからのご指摘の中、「味気ない」という楽曲だけ、かやゆーが「俺が少し直せば良い感じになりそう」と言ったことから題名が「夜のままで」に変わり、バンドアレンジが決定しました。   ある程度、僕の中でサウンドのイメージができていたので、自宅で制作してまずかやゆーに送ったところ、直後に珍しく彼から電話が来ました。「俺、なんかしたかな…」と不安になりつつも電話を取ると、バンドアレンジが良すぎてついつい電話してしまったとのことで本気で安心したことを今でも覚えています笑。   この楽曲に込めたイメージは、先ほど企画でかやゆーに寄せて制作した曲と記しましたが、企画を知らなくて楽曲だけを聴いても楽しめるように、しっかりとイメージを持たせて作りました。   この楽曲は、どこかの誰かが相手を想う夜をテーマに制作しました。お酒に頼ってしまう弱さと夜の寂しさを歌詞に投影しました。   Aメロでは暗く素朴な雰囲気を演出する歌詞と音楽ですが、Bメロでは<アルコールだけでは少しもの足りないよ 僕はそう言ってコンビニへ向かっていく>という歌詞にもある通り、主人公が外に出るんですよね。そのタイミングでシンセサイザーという楽器が登場して、夜空に浮かぶキラキラした星をイメージした音を奏でています。   このように主人公の背景描写に合わせて、音楽にも動きを出しているところがこの楽曲の一番注目してほしい部分かもしれません。サビからは、買ってきたお酒をアパートの家に帰り、開いている窓から外を眺めながら飲んでいるイメージです。主人公の思いが夜空の星と共に溢れるイメージで楽器隊も終盤に向けて盛り上がりを演出しました。そしてアウトロでは溢れきった思いと、空になったお酒を表すかのように、Aメロのように音が素朴に戻り、ずっとこの夜がループしているように見せています。   楽曲の冒頭、独特な音はギターの音を逆再生することで奏でています。楽曲をループさせることで分かりやすくなるのですが、この逆再生もアウトロ最後の<夜のままでいたらいいな>という主人公のつぶやきを叶えるかのように一度曲を聴き切った後、また巻き戻されて、何回も何回も同じ夜を繰り返しているという考え方もできるように制作しました。   制作過程から楽曲に込められた意味まで深く知れたのではないでしょうか。制作者の意図を知ってから曲を聴くのも、自分なりの考え方を見つけて曲を聴くのも面白いのでぜひたくさんの観点から楽しんでお聴きください。最後まで読んで頂き有難うございました。それではまたいつかの共作でお会いしましょう。   <ヤングスキニー・ゴンザレス(Gt.)> ◆紹介曲「 夜のままで 」 作詞:かやゆー・ゴンザレス 作曲:かやゆー・ゴンザレス  ◆1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』 2023年3月15日発売 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/ys_1stAL <収録曲> 1. ヒモと愛 2. ゴミ人間、俺 3. 本当はね、 4. 美談 5. コインランドリー 6. 好きじゃないよ 7. 夜のままで 8. 東京 9. らしく 10. ごめんね、歌にして  

    2023/03/24

  • 上野優華
    答えのない毎日を生きるあなたへ、そして私へ。
    答えのない毎日を生きるあなたへ、そして私へ。

    上野優華

    答えのない毎日を生きるあなたへ、そして私へ。

     2023年3月22日に“上野優華”がニューアルバム『恋愛シグナル』をリリースしました。アルバムには、androp・内澤崇仁が書き下ろした新曲「恋をしました。あなたに」や、NakamuraEmiによる提供曲「チョコかアイス」を含む全10曲が収録。さらに、初回限定盤に同梱されるBlu-rayには『上野優華 ONEMAN LIVE TOUR 2022 ~冬の夜長と片想い~』初日・渋谷公演の模様が収録!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“上野優華”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 チョコかアイス 」にまつわるお話です。大人なっても、大人になったからこそ、いろんな選択のなかで揺れている方へ。あなたにとって守りたい<君>とは何ですか…? 今回も音声版がございます。ぜひ本人による朗読でもエッセイをお楽しみください。 これでよかったのかな。 私は間違ってなかったかな。 本当はもっとこういう人生もあったんじゃないかな。   大人ってもっと気楽だと思ってた。 みんな楽しそうに見えたし、怒られることもないだろうし、宿題なんてもちろんないし、やりたいことやって生きてると思ってた。   だから早く大人になりたくて仕方なかった。   自分でなんでも決められる人生って どんなに素敵だろうって。   色んなことに疑問を抱いて 色んなことを乗り越えて 色んなものに反抗して、でも打ち負かされて それでも手を伸ばして。   やっと手に入れた「自由」だと思ってた。   どんな仕事についても どんな服を着ても どんな家に住んでも 誰と仲良くするのも 誰を好きになっても お金も時間も夢も全部自分の自由。   人生そのものが自分で決められるようになってから 知ったのは、その「自由」が何よりも難しいって事と   未来への道が2つに分かれて その分岐点に立った時に、 私はまだ昔憧れていた「大人」になれていなかった事。   身体は1つしかないから どっちの道を選ぶのか決めなきゃいけなくて でもそんな簡単に選べなくて 私が私を信用出来なくなった。   でも、この曲は そんな私を救ってくれました。   君を選んだら どこまでもいける 君を選んだら 君なしではいられない 君とさよなら 新しい私に 君とさよなら 君なしではいられない   この「君」という存在が あなたにとってなんなのか。 私にとってなんなのか。   正解を出すのではなく、当たり前に 頭に浮かんだその「君」が 自分にとって一番守りたいものだと 気づかせてくれた。   そして 間違ってないよって言ってくれた気がした。   正解だとも言わないけど。 それがどれだけ私を救ったか。   そして、これから どれだけの人を救えるだろうか。   私が思い描いていた大人は この曲のような強くて、素直で 自分自身と戦える人なんだと思う。   答えのない毎日を生きるあなたへ、そして私へ。 きっとどの道も間違ってないから どうか自分を信じてあげられる人生でありますようにと願っています。   どこまでも行けるし、どこまでも行こう。 <上野優華> ◆紹介曲「 チョコかアイス 」 作詞:NakamuraEmi・カワムラヒロシ 作曲:NakamuraEmi・カワムラヒロシ ◆New ALBUM『恋愛シグナル』 2023年3月22日発売   <収録曲> 1. ジコアイキセイ 2. imu 3. 恋をしました。あなたに 4. Cinema 5. そうゆうとこ。 6. フラッシュバック 7. チョコかアイス 8. Amber 9. ジャスミン 10. 分かってくれない

    2023/03/23

  • 上野大樹
    2023年春、僕はメジャーデビューアルバムをリリースする。
    2023年春、僕はメジャーデビューアルバムをリリースする。

    上野大樹

    2023年春、僕はメジャーデビューアルバムをリリースする。

     2023年4月5日に“上野大樹”がメジャーデビューアルバム『新緑』をリリース。春を彩る出会いと別れをテーマに作られた今作。タイトル曲「新緑」を含む6曲と、Disc2には代表曲「ラブソング」「NAVY」などインディーズ時代の集大成とも言えるインディーズベスト8曲を合わせた全14曲の2枚組アルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“上野大樹”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、メジャーデビューアルバム『新緑』をリリースする今春にたどり着くまでの、これまでの“春”のお話。彼が歩んできた様々な春の景色、生まれた楽曲、そして想いや決意をぜひ、今作と併せて受け取ってください。   今年も春がやってくる。   街には緑が増えて、みんなの声も自然と大きくなっている気がする春。 電車の中吊り広告や道行く街頭掲示板には新生活を彩る言葉や笑みで溢れている春。   そんな春が毎年ほんのすこし苦手だった。   そんな春に僕は今年メジャーデビューをする。   ────────────────────────────────────────   ・2019年春。   初めて曲をリリースした。 今の事務所に入るきっかけになったリリース。   リリース曲は「青」という楽曲。 知人の赤ちゃんが産まれてすぐ亡くなった話を聞き、それを元に書いた歌だ。 丁度冬の終わりかけ、春に差し掛かる頃。 桜に葉がつき始めても、季節を超えても、その子を思い出せるようにとその歌を作った。   最後のサビに<青色の春流れてく季節の中で花が咲くのよこれからも>と書いた。   その頃に歌を書いていた自分はまだ何者でもなかった。     ・2020年春。   事務所に所属して初めてCDを出した。3曲入りのシングル。   その中の1曲に「 おぼせ 」という楽曲がある。 自分以外の事柄を何も知らない等身大の自分と、上京して少しずつ大きくなる 3.11 の震災のことを重ねて歌った曲。道なりに行く電車で隣町のことも、隣の人のことも、世間でも大きなあのニュースのことも、何も知らない自分をただ歌った曲。日常をただ日常として歌いたかった。   最後のサビで<あの街に行こう、窓辺にずっと残る風 この街を出よう、未だに全然わからないな>と書いた。   その歌を書き終えて僕は、今まで住んでいた街を出て、次の居場所を作るべく引っ越した。   引っ越して最初に書いた歌は、「 て 」という歌と「 ラブソング 」という歌だった。     ・2021年春。   コロナというウイルスが世界中を侵略して何も出来なかった2020年。 その年の冬に初めてアルバムを出した僕は、リリースが落ち着いてこの春また新たにシングル曲をリリースした。   楽曲は「 ラブソング 」   この楽曲で上野大樹を知ってくれた人も多いのではないだろうか。 最速でYouTubeでは300万回再生を突破。 そんな中ずっと誰でも聴けるようにとYouTubeだけに置いていた楽曲を満を持してリリース。   自分の中で何かを解き放った感覚で、この楽曲に驕ることなく、また1からみんなに刺さる曲を書こうと思った。いつも楽曲リリースはスタートのような感覚だけど、この楽曲の場合はゴールのような清々しさがあった。     ・2022年春。   初めてドラマの主題歌が決まった。   「面影」という楽曲。   その頃には楽曲提供なんかも4曲くらい同時に進行していて、自分の音楽生活が自分だけの枠を飛び越えていた。楽曲に関して誰かに介入される初めての感覚。もどかしくもあり新鮮で面白くもあった。   その頃からテレビやラジオの出演も増えた。初めての衣装合わせやヘアメイク。自分の話し方や、立ち振る舞い。今までとは違う、何もわからない中で何かを築いている感覚。   その年、ツアーのファイナルは渋谷クラブクアトロだった。   昔大好きなバンドの解散ライブを見に行ったクアトロ。 自分の為だけに集まってくれてパンパンになったクアトロ。   「青」のリリースの頃は30人だったのが10倍以上になった。 後ろにはずっとお世話になった音楽家やスタッフのみんな。   やっとここまできた感覚だった。   ────────────────────────────────────────   そんな僕はこの春にメジャーデビューする。   avex/cutting edge より『新緑』というアルバムで。   新曲6曲にインディーズ時代のベスト8曲。   色々な春を迎えて、その春ごとに僕は僕を不安にさせた。 その度に自分に課題を課して、乗り越えて、その先が今だった。   今年の春は今まで以上に不安である。 今まで以上に楽しみでもある。 今年の春は今まで以上に、忙しい。   素晴らしいアルバムができた。 素晴らしいチームに巡り会えた。 素晴らしい春が僕にも訪れた。   あとは素晴らしい日を1日1日作っていこうと思う。   4月5日 Major 1st Album 新緑 release。   2023年春、僕はメジャーデビューアルバムをリリースする。 <上野大樹>   ◆メジャーデビューアルバム『新緑』 2023年4月5日発売   <収録曲> CD/Disc1 1. 夏風を待って 2. 新緑 3. ランタナ 4. 予感 5. 遠い国 6. ざわめき   CD/Disc2 1. ラブソング 2. て 3. おぼせ 4. 波に木 5. NAVY 6. 面影 7. 東京 8. 愛のまま  

    2023/03/22

  • Lilubay
    ふるさと、は人の数だけある。
    ふるさと、は人の数だけある。

    Lilubay

    ふるさと、は人の数だけある。

     2023年3月1日に“Lilubay”が2nd EP『Home away from home』をリリースしました。本作品は旧バンド名addからLilubayに改名してバンドとして新たな一歩を踏み出し、その方向性を示した全5曲が収録。作詞はVoタグチハナ、作曲は西村コン、タグチハナが担当し、全曲セルフプロデュースでの制作となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Lilubay”のタグチハナによる歌詞エッセイをお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、アルバムタイトル曲「 Home away from home 」にまつわるお話。タグチハナにとっての“ふるさと”というと、思い浮かぶ光景は…。また今回は音声版もございます。本人による朗読でもエッセイをお楽しみください。   ふるさと、は人の数だけある。 国や街や、景色、匂い。 決してひとつの場所だけというルールはない。   私は東京で生まれ育った。   比較的人の多い街に暮らすことが多かったけれど、一度だけ母と犬と3人で葉山に暮らしたことがある。今聞くととても短い期間だったらしいのだが、その時の潮の香りや、近所のスーパーの匂い、庭で犬と遊んだ光景なんかを覚えている。 信じられないくらい大きなムカデもいた。   線路沿いの木造の家にも住んだ。 電車が通るたびひどく揺れた。 ベッドのとなりにはあひるのおまるがおいてあって、一階のリビングでは母とよく風船で遊んだ。 リンゴジュースと間違えて日本酒を飲んでしまい、泣いた。   小・中まで暮らした場所はたくさんの思い出がある。 母の友人たちとよくホームパーティをした。 一緒に住んだおばあちゃんも、いつもとても楽しそうだった。 今はもう会えなくなった人もいる。 大好きな人たちのことを想う。       少し大きくなって、部活の試合に負けて目を腫らしながら渡った横断歩道や、初めての恋人と初めて手を繋いだ坂道、親友と大喧嘩した曲がり角のガードレール…。 心臓の端っこがぎゅっとなるような、色々なシーンが蘇る。   その街をひさしぶりに1人で歩いた時に、ああそうか、人は思い出、記憶のぬくもりを身体の一部としてしまっておくことができるのだな、と思った。 そしてたまに、その箱を少しだけ開ける。ふわっと風が吹くように流れこみ、抱きしめてくれる。   そんな“記憶”が私にとってのふるさとであり、今日がまたきっと、未来にとっての「Home away from home」。 < Lilubay・ タグチハナ> ◆紹介曲「 Home away from home 」 作詞:タグチハナ 作曲:タグチハナ ◆2nd EP『Home away from home』 2023年3月1日発売   <収録曲> 1. mani・cure 2. Home away from home 3. わがままな私と、子どもみたいな君 4. Knock 5. rainy day

    2023/03/21

  • リリィ、さよなら。
    誓って。
    誓って。

    リリィ、さよなら。

    誓って。

     2023年3月14日に“リリィ、さよなら。”がNew single 「指輪」をリリースしました。今作は自身初のウエディングソング。切なく、儚く、胸がチクリ。という聴くだけで良い意味で落ち込める楽曲を多数輩出してきたリリィだが、アーティスト本人の心境の変化で「そろそろ幸せな曲も歌いたい」と作られた楽曲。また、今作をモチーフに書き下ろされた短編小説『世界最小のプロポーズ』(著:朝倉千秋)もweb上に公開中。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“リリィ、さよなら。”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 指輪 」にまつわる想いです。「誓い」とは自身にとって、誰かにとって、どんな意味を持つものなのか。年齢や経験を重ねた今、改めて「誓う」ことに向き合いたどり着いた、ひとつの答えを歌詞と併せて受け取ってください。 ― 誓う ―   って日常じゃなかなか体験しないことだ。 そもそも誓うほど大事なことなどそうそうないし 誓うって行為そのものがどうしても重く感じてしまう。   約2年ぶりに新曲をリリースした。 しかも「誓い」の歌、すなわちウエディングソングだ。 この歌を作ったのは実は高校1年生の頃、親戚の結婚式である。 「結婚ってこんな感じかなあ。」と まだろくに恋愛したことも多くなかったのに想像して作った。 長らくリリースしない、できないまま30歳になった。 ではなぜこのタイミングで? という話だが ようやくありのままの自分で唄える気がしたからだ。   サビで   Yes 誓うよ   と高らかに歌うのだが、リリースに至るまでは なんだかその歌詞がしっくり来ないまま歌っていた。   しかし三十路に差し掛かった今 周りの友人達は軒並み結婚をし、自身は独身だが沢山の大事な出逢いと別れを経験してきた。 そんな今、改めて「誓う」ことについて向き合ってようやくリリースを決意した。   様々な誓いがある。 幸せなこと、結婚。 それ以外にも、何かを守るための誓い。 例えば権利を守るための誓い、誰かを守るための誓い 自分を守るため、別れを守るための誓い それらのことを考えた時に 「誓い」は大事なものを守るためのものだと 自分の中で答えが出た。   誓いとはそれだけに責任を伴い 重く、覚悟のいる事であるのだ。   これからの人生で私も この記事を読んだ方も「誓う」ことが増えてくるだろう。 その時に「自分は何かを守るんだ」と思ってほしい。 そしてもしよければこの歌を「誓う」ことを応援する歌として聴いてほしい。   1番身近なところではやはり結婚だ。 結婚式、結婚パーティー、ぜひ流してほしい。 自分の守りたい人と聴いてくれたら私も幸せである。   この文章を読んだあなたが これから先、何年でも何十年でも続く シアワセな誓いを交わすことを願って。 <リリィ、さよなら。> ◆紹介曲「 指輪 」 作詞:滉紀 作曲:滉紀

    2023/03/20

  • ヤングスキニー
    あなたのことを歌って、あなたのことだけ考えてる。
    あなたのことを歌って、あなたのことだけ考えてる。

    ヤングスキニー

    あなたのことを歌って、あなたのことだけ考えてる。

     2023年3月15日に“ヤングスキニー”が1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』をリリースしました。配信シングル「東京」「コインランドリー」「本当はね、」「好きじゃないよ」、これまで会場限定シングルに弾き語りデモが収録された「ごめんね、歌にして」「ヒモと愛」を含む全10曲を収録。インディーズ時代の楽曲から最新曲まで、ここまでの勢いを凝縮した代名詞となる1枚です。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ヤングスキニー”のかやゆーによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。その第1弾です。綴っていただいたのは、今作の入り口を飾るリード曲「 ヒモと愛 」にまつわるお話。2人にとっての幸せな愛の形を描いたこの曲が生まれた経緯とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください! お久しぶりです。ヤングスキニーのVo.&Gt.かやゆーです。今回も新曲「ヒモと愛」の歌詞エッセイを書かせていただけることになりました。本当にありがとうございます。   この曲は、ヤングスキニーなりのラブソングだと思っています。ただのダメなヒモ男の歌に見えつつ、でもそんな男が歌にするのは紛れもない“あなた”のことだけ。それ以外は誰も歌うことはないのです。他人から見たら歪な愛の形でも、2人にとっては幸せな愛の形であり、2人にだけしかわからない世界がその狭いワンルームの中に広がっているのです。将来になんの保証もないバンドマンと、それに夢中な女性の歌です。   まあこんな曲を作らせていただきましたけども、僕は全然ヒモじゃないですからね。保証はないけど。ちなみにこの曲ができた経緯は、半年前くらいに、高校の同級生をライブに招待したところ、お礼に高級お寿司を奢っていただいたことがありました。その時に帰り際に「ヒモの曲でも書きなよ」と冗談混じりで言われたのですが、僕もそこでなぜか作曲意欲が湧き、家に帰ってお寿司で満腹のまま1時間くらいで作り上げました。   あともう一つエピソードを挙げるとするならば、初めて撮ったヤングスキニーのMVで着てる服は、元カノに買ってもらった服でしたね。その彼女には、ディズニーも連れてってもらいました。全然ヒモじゃないです。   そしてこの作品は、僕たちヤングスキニーのメジャー1stフルアルバムの1曲目、さらにリード曲として収録されています。なぜなら、まさにこの曲がヤングスキニーの音楽を体現している気がするからです。アルバムタイトルにもある通り、“歌にしてしまえば、どんなことでも許される”と思って作った曲ばかりなので、この曲はもちろん、ぜひそれ以外のアルバム収録曲も聞いていただけると嬉しいです。どうぞよろしく。   あ、最後にもう一つ、ヒモじゃないからね。 <ヤングスキニー・かやゆー> ◆紹介曲「 ヒモと愛 」 作詞:かやゆー 作曲:かやゆー  ◆1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』 2023年3月15日発売 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/ys_1stAL <収録曲> 1. ヒモと愛 2. ゴミ人間、俺 3. 本当はね、 4. 美談 5. コインランドリー 6. 好きじゃないよ 7. 夜のままで 8. 東京 9. らしく 10. ごめんね、歌にして  

    2023/03/17

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