家の中を探しても宝物は無い

 2024年1月17日に“ロザリーナ”が新曲「タカラモノ」をリリースしました。MICRO氏(HOME MADE 家族)が楽曲プロデュースをした同曲。ロザリーナは、「ずーっと作りたかったファンクラブ、去年それが叶って、そのファンクラブ『ロザーズ』に入ってくれるファンの人たちがいて、すごく嬉しくて、そんなみんなと一緒にライブで歌える曲が作りたい!と思って書いた曲。楽しいライブをした後はとても幸せな気分で、その時間は私にとって『タカラモノ』です」とコメントしております。
 
 さて、今日のうたコラムではそんな“ロザリーナ”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「タカラモノ」にまつわるお話です。やっとファンクラブを作ることができた喜び、そして欠かすことのできないファンの方々への想い…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。



私は2023年に、メジャーデビュー5周年を迎えました。
そして去年の11月、初めてファンクラブ「ロザーズ」が開設されました。
 
ファンの方からよく、「ファンクラブは無いのですか?」と聞かれたけれど、ファンが居てこそのファンクラブ。
簡単に作れるものでは無くて、その気持ちに応えたいけれど、応えられない、そんな悶々とした時間が長いことありました。
 
そしてついに念願のファンクラブが出来て、それを喜んでくれるファンの方々がいて、とても嬉しかったです。
 
私は心が動いた時に、日記のように曲を書くのだけれど、その嬉しい気持ちと、感謝を曲にしたいと思いました。
 
今回の曲のタイトルは「タカラモノ」。
 
歌詞の中で、<家の中を探しても宝物は無い>と言っていますが、ひぃおばあちゃんにもらった二千円札とか、大切な物は沢山あります。
 
ただ、今回歌いたかったのは、私の音楽人生と重ねて。
 
例えば仲間と山登りをしたとき、一緒に必死で険しい道を越えて、その頑張った先の頂上で仲間と一緒に見る夕焼けや景色。
 
その時間は、きっと誰かの撮った写真とかで見るものとは違って、「わぁ」って声が出ちゃうくらい一段と綺麗に見えるんじゃないかなぁって思いました。
 
ライブを観てくれる方と一緒にライブを作りたい。そう思って、みんなで歌える曲が作りたかった。
 
笑顔で歌ってくれてる人もいたり、涙を流しながら聴いてくれる人もいたり、たまに音が外れてる人もいたり、、。
その景色、時間は私にとっては何にも変えられない宝物です。
 
そして出来た歌が「タカラモノ」。
 
これから私は、今よりももっと大きなステージに立ちたい。行きたい。応援してくれるファンの方々と。
 
そんな「タカラモノ」を作りに行きたい。
 
<ロザリーナ>


◆紹介曲「タカラモノ
作詞:ロザリーナ
作曲:ロザリーナ