この恋はうすっぺらいのだ

2024年2月7日に“門脇更紗”がニューシングル「うすっぺらい」を配信リリース! 同曲は、デビュー前からタッグを組んでいるサウンドプロデューサー・佐伯 youthKがコライト&アレンジを担当。都合の良い女として“沼っていく”主人公を描き、叶わないと分かりながらものめり込んでいく“うすっぺらい”恋を表現。ボーカルではラップにも挑戦し、門脇更紗の新境地が垣間見える1曲となっております。

 さて、今日のうたコラムではそんな“門脇更紗”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「うすっぺらい」にまつわるお話です。友だちに止められても、都合のいい関係だとわかっていても、底のない沼のような恋から抜け出せないあなたへ…。今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。


門脇更紗の朗読を聞く

この恋はうすっぺらいのだ

「今から会える?」
連絡をくれるのはいつも突然だ
 
「急に連絡してくる人はよくないよ。」
と友達に言われたことを思い出す
 
そう、わかっている
これが都合のいい人ということだと
 
それでも馬鹿らしいほど胸は高まっている
 
今日こそは、今日こそは
好きと言ってくれるだろうか…
 
「今からいけるよ!」
と返事をした
 
洗顔を終えたばかりの顔に
メイクをするのは少しだけ情けなく感じた
お肌もかわいそうだ
 
ポロポロと涙がでる
 
・・・
 
あぁ
そっと足を入れただけなのに
 
ずぶ ずぶ ずぶ
 
底のない沼だと
気づいた時には遅かった
 
どこまでも どこまでも
 
体にへばりついて
沈んでいく
 
・・・
 
会えなくなるくらいなら
このままでいいと思う私はずるい
 
好きじゃないと
言ってくれないあなたはずるい
 
この恋はうすっぺらいのだ
 
〇〇〇
 
今回の楽曲「うすっぺらい」の制作では
佐伯youthKさんにガッツリ入っていただきました。
英詩が多く入っていたり、
ラップパートがあったりと、
今までとは違う私を聴いてもらえるきっかけになるのではないかなと思っています!
 
レコーディングでは
英語の発音とリズム感に苦戦しました。
新境地です…!ドキドキ!
今までの楽曲を知ってくれている人はびっくりするかもしれませんが
新しい一面を楽しんでもらえたら嬉しいです。
 
“推しに沼る”のようなことを
SNSを通して目にすることが多い印象なので
少しダークでポップさも感じる、
この「うすっぺらい」という楽曲に共感してくれる人がいてくれたら嬉しいです!
 
NUMA!NUMA!
 
<門脇更紗>



◆紹介曲「うすっぺらい
2024年2月7日発売
作詞:門脇更紗・佐伯youthK
作曲:門脇更紗・佐伯youthK