百年経ったら眠りから覚めても動けない身体 病み上がり 人らしき人以下に成り下がり 価値のない物に価値を付け 価値観とうそぶくものに 支払いの義理はない 世界は酔っぱらい へらへら回るけど 戦闘機 暴力と言葉が釣り合えば ビル風に寝転んで 百年経ったら起こして 土には還れぬもの達と添い寝して 裏庭の堅い実が 真っ赤になったら教えて この夏の訪れを そよ風に言付けて 空を越え 故郷が嫌い 雪が積もるの嫌い 思い出と心中するつもりもないし 夕凪の静寂 耳を澄ます海に あの娘が育った町だから そこは好き 世界一嫌いな人間と 世界一大事な人間を 一人しか救えない だとしても迷うだろう そういうもんだ 人として 良心があってこそ 良心が傷むのだ 裏庭の堅い実が 真っ赤になったら教えて この夏の訪れを そよ風に言付けて 空を越え 荒廃したこの土地で もう生きていけないから ノアの箱船的宇宙船 炎を吐く飛行機雲 みんな 地球を出て行った 僕はそれに 手を振った さよなら この町が燃え尽きて 百年経ったら起こして 土には還れぬもの達と添い遂げて 裏庭の堅い実が 真っ赤になったら教えて この夏の訪れを そよ風に言付けて 空を越え | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 眠りから覚めても動けない身体 病み上がり 人らしき人以下に成り下がり 価値のない物に価値を付け 価値観とうそぶくものに 支払いの義理はない 世界は酔っぱらい へらへら回るけど 戦闘機 暴力と言葉が釣り合えば ビル風に寝転んで 百年経ったら起こして 土には還れぬもの達と添い寝して 裏庭の堅い実が 真っ赤になったら教えて この夏の訪れを そよ風に言付けて 空を越え 故郷が嫌い 雪が積もるの嫌い 思い出と心中するつもりもないし 夕凪の静寂 耳を澄ます海に あの娘が育った町だから そこは好き 世界一嫌いな人間と 世界一大事な人間を 一人しか救えない だとしても迷うだろう そういうもんだ 人として 良心があってこそ 良心が傷むのだ 裏庭の堅い実が 真っ赤になったら教えて この夏の訪れを そよ風に言付けて 空を越え 荒廃したこの土地で もう生きていけないから ノアの箱船的宇宙船 炎を吐く飛行機雲 みんな 地球を出て行った 僕はそれに 手を振った さよなら この町が燃え尽きて 百年経ったら起こして 土には還れぬもの達と添い遂げて 裏庭の堅い実が 真っ赤になったら教えて この夏の訪れを そよ風に言付けて 空を越え |
ひろひろ お前に話したい事が 山ほどあるんだ聞いてくれるか? 何度も挫けそうになった事 実際 挫けてしまった事 お前の好きだったセブンスターを 吸うのも肩身が狭くなったし 彼女も「禁煙しなきゃね」って 言うもんだから まいるよな あの日と同じ気持ちでいるかっていうと そうとは言い切れない今の僕で つまりさお前に叱って欲しいんだよ どんな暗闇でも 照らすような強い言葉 ずっと探して歩いて ここまで来ちゃったよ もう無理だって言うな 諦めたって言うな そんな事僕が許さねえよ 他に進むべき道なんてない僕らにはさ お似合いの自分自身を生きなきゃな いつも見送る側 それでも追いかけた 間に合わなかった夢を憎んだ でもお前の居ない世界でも なんとかなるもんだ それが悲しい お前はまだ19歳のまま やりたい事をやり続ける事で 失う物があるのはしょうがないか やりたい事も分からなくなったら その後におよんで 馬鹿みたいだな どんなに手を伸ばしても届かないと思ってた 夢のしっぽに触れたけど 今更迷ってしまうのは 僕の弱さか 日の暮れた帰り道 途方も無い空っぽに 襲われて立ちすくむ 都会の寂寞に もう無理だって泣いた 諦めたって泣いた でもそんな物きっと自分次第でさ 他に進むべき道なんてない僕らにはさ お似合いの言い訳を選んでただけ いつも見送る側 それでも追いかけた 諦めかけた夢を掴んだ でもお前の居ない世界じゃ 喜びもこんなもんか それが悲しい お前はまだ19歳のまま 今年も僕は年を取って お前は永遠に19歳で くだらない大人になってしまうのが 悔しいんだよ 悔しいんだよ なぁひろ 僕は今日も失敗しちゃってさ 「すいません、すいません」なんて頭を下げて 「今に見てろ」って愛想笑いで 心の中「今に見てろ」って なぁこんな風に かっこ悪い大人になってしまったよ だらしのない人間になってしまったよ お前が見たら絶対 絶対 許さないだろう? だから僕はこんな歌を歌わなくちゃいけないんだよ ガキみたいって言われた 無謀だって言われた それなら僕も捨てたもんじゃないよな 誰も歩かない道を選んだ僕らだから 人の言う事に耳を貸す暇はないよな いつも見送る側 なんとか飛び乗った 身の程知らずの夢を生きている でもお前の居ない世界じゃ 迷ってばかりだ でも それもガキらしくて 悪かないのかもな 僕は歌うよ 変わらずに19歳のまま | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | ひろ お前に話したい事が 山ほどあるんだ聞いてくれるか? 何度も挫けそうになった事 実際 挫けてしまった事 お前の好きだったセブンスターを 吸うのも肩身が狭くなったし 彼女も「禁煙しなきゃね」って 言うもんだから まいるよな あの日と同じ気持ちでいるかっていうと そうとは言い切れない今の僕で つまりさお前に叱って欲しいんだよ どんな暗闇でも 照らすような強い言葉 ずっと探して歩いて ここまで来ちゃったよ もう無理だって言うな 諦めたって言うな そんな事僕が許さねえよ 他に進むべき道なんてない僕らにはさ お似合いの自分自身を生きなきゃな いつも見送る側 それでも追いかけた 間に合わなかった夢を憎んだ でもお前の居ない世界でも なんとかなるもんだ それが悲しい お前はまだ19歳のまま やりたい事をやり続ける事で 失う物があるのはしょうがないか やりたい事も分からなくなったら その後におよんで 馬鹿みたいだな どんなに手を伸ばしても届かないと思ってた 夢のしっぽに触れたけど 今更迷ってしまうのは 僕の弱さか 日の暮れた帰り道 途方も無い空っぽに 襲われて立ちすくむ 都会の寂寞に もう無理だって泣いた 諦めたって泣いた でもそんな物きっと自分次第でさ 他に進むべき道なんてない僕らにはさ お似合いの言い訳を選んでただけ いつも見送る側 それでも追いかけた 諦めかけた夢を掴んだ でもお前の居ない世界じゃ 喜びもこんなもんか それが悲しい お前はまだ19歳のまま 今年も僕は年を取って お前は永遠に19歳で くだらない大人になってしまうのが 悔しいんだよ 悔しいんだよ なぁひろ 僕は今日も失敗しちゃってさ 「すいません、すいません」なんて頭を下げて 「今に見てろ」って愛想笑いで 心の中「今に見てろ」って なぁこんな風に かっこ悪い大人になってしまったよ だらしのない人間になってしまったよ お前が見たら絶対 絶対 許さないだろう? だから僕はこんな歌を歌わなくちゃいけないんだよ ガキみたいって言われた 無謀だって言われた それなら僕も捨てたもんじゃないよな 誰も歩かない道を選んだ僕らだから 人の言う事に耳を貸す暇はないよな いつも見送る側 なんとか飛び乗った 身の程知らずの夢を生きている でもお前の居ない世界じゃ 迷ってばかりだ でも それもガキらしくて 悪かないのかもな 僕は歌うよ 変わらずに19歳のまま |
ヒーロー食欲がないもんだからさ 別に小銭がない訳じゃないんだよ 君の横顔を見ていると そういう事を言いたくなるんだよ もしも明日世界の危機が来て 僕が世界を救う役目だったら 頑張れるのにな かっこいいのにな なんて空想だ なんて空想だ そしたら 僕の亡骸 君が抱いて 泣きながら 「やれば出来るんだね」って 呟いて いつだってヒーロー 笑われたっていいよ 人生は喜劇の 一幕の様なもんだろ 「ここはまかせろ」 とは言ったものの どうすりゃいいんだろう 断崖のヒーロー なんて言っても世界の危機なんて そうそう来るもんじゃないんだけど それなりの人生の危機ってやつは 僕なんかにも訪れるもんで 孤独になっても夢があれば 夢破れても元気があれば 元気がなくても生きていれば 「生きていなくても」とかあいつらそろそろ言い出すぞ そしたら 絶体絶命の危機の淵で 起死回生の一撃は きっと怒りか悲しみだ いつだってヒーロー 殴られたっていいよ 垂らした鼻血の色 田舎の根雪の白 連敗続きの 擦り傷だらけの 挑戦者気取りの 断崖のヒーロー 小銭数えて 逆算する人生も 追いつめられて 首括る人生も もうよく聞く話しだ 驚かないよな 今が世界の危機かもね 誰も選んじゃくれないけど 頑張れるかもな かっこいいかもな ここでやれるんなら 今がまさにそうだ どうせ「世界よ終われ」と願っても 世界はくそったれのまま 続いてく 誰だってヒーロー そんな訳はねえよ いわゆる掃き溜めの ありふれた有象無象 そこで負けねえと 言ったもん勝ちの よくある強がりの 「いつだってヒーロー」 絶体絶命の 絶望的状況 それでも言い張るよ いつだってヒーロー | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・YOSHIAKI DEWA | 食欲がないもんだからさ 別に小銭がない訳じゃないんだよ 君の横顔を見ていると そういう事を言いたくなるんだよ もしも明日世界の危機が来て 僕が世界を救う役目だったら 頑張れるのにな かっこいいのにな なんて空想だ なんて空想だ そしたら 僕の亡骸 君が抱いて 泣きながら 「やれば出来るんだね」って 呟いて いつだってヒーロー 笑われたっていいよ 人生は喜劇の 一幕の様なもんだろ 「ここはまかせろ」 とは言ったものの どうすりゃいいんだろう 断崖のヒーロー なんて言っても世界の危機なんて そうそう来るもんじゃないんだけど それなりの人生の危機ってやつは 僕なんかにも訪れるもんで 孤独になっても夢があれば 夢破れても元気があれば 元気がなくても生きていれば 「生きていなくても」とかあいつらそろそろ言い出すぞ そしたら 絶体絶命の危機の淵で 起死回生の一撃は きっと怒りか悲しみだ いつだってヒーロー 殴られたっていいよ 垂らした鼻血の色 田舎の根雪の白 連敗続きの 擦り傷だらけの 挑戦者気取りの 断崖のヒーロー 小銭数えて 逆算する人生も 追いつめられて 首括る人生も もうよく聞く話しだ 驚かないよな 今が世界の危機かもね 誰も選んじゃくれないけど 頑張れるかもな かっこいいかもな ここでやれるんなら 今がまさにそうだ どうせ「世界よ終われ」と願っても 世界はくそったれのまま 続いてく 誰だってヒーロー そんな訳はねえよ いわゆる掃き溜めの ありふれた有象無象 そこで負けねえと 言ったもん勝ちの よくある強がりの 「いつだってヒーロー」 絶体絶命の 絶望的状況 それでも言い張るよ いつだってヒーロー |
ピアノ泥棒僕は泥棒 昔の話 話半分は酒の席のご愛嬌 真に受けるなよ 本気にするなよ 今となっては笑い話の類 僕は泥棒 中野のアーケード 雨宿りの振りして品定めの日曜 色とりどりの傘が開いて閉じて 心も躍る休日のパレード 二丁目の角の 新しい楽器店 でかいトラックが止まって何やら搬入中 もっと昔には ピアノ弾きでもあった いや 本当さライブだってよくやったもんさ だからピンと来た スタインウェイのヴィンテージ ピアノ弾きなら誰もが憧れる名品 正直目がくらんだ あいつがあれば 僕は誰よりも上手く弾けるのに あのピアノ盗んで 弾きたいな取って置きの 自慢のクラシックバラード それを聴いたら 出て行ったあの娘も 落ちぶれちまった僕をきっと見直すはずさ ピアノ盗んで やり直したいな僕の くそったれの人生 丁度 人目を避けてコソコソ生きるのに 嫌気が差してきたところなんだ とは言うものの あんな大物は無理だ 所詮僕はケチな巾着切り専門 盗むのが無理なら ちょっと弾くだけでもいいんだ いや 近くで眺めるだけでも満足だ そうと決まれば 早速忍び込んだ 午前三時の静寂は僕の相棒だ ピアノを前にして じっとしてられなかった おもむろに鳴らす午前三時のニ長調 このピアノを聴いて どうだ僕の取って置きの 自慢のクラシックバラード 流れ出すのは 美しい日々の調べ その憂いはまるで帰らぬ日々の後悔 ピアノを聴いて どうせ野垂れ死ぬだけの くそったれの人生 生きるために盗んで 盗むために生きてきた 拍手一つだって貰えないステージで 全部嘘だぜ 何だその顔 こんな馬鹿な話があるわけないだろ 今からステージ そう僕の出番さ こう見えてもピアノは得意なんだ このピアノを聴いて どうだ僕の取って置きの 自慢のクラシックバラード 流れ出すのは 馬鹿な男のメロディー 執行猶予付きの ろくでなし賛歌 ピアノを聴いて どうせ野垂れ死ぬだけの くそったれの人生 それならば ステージの上で拍手喝采 こいつもそんなに悪いもんじゃないぜ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 僕は泥棒 昔の話 話半分は酒の席のご愛嬌 真に受けるなよ 本気にするなよ 今となっては笑い話の類 僕は泥棒 中野のアーケード 雨宿りの振りして品定めの日曜 色とりどりの傘が開いて閉じて 心も躍る休日のパレード 二丁目の角の 新しい楽器店 でかいトラックが止まって何やら搬入中 もっと昔には ピアノ弾きでもあった いや 本当さライブだってよくやったもんさ だからピンと来た スタインウェイのヴィンテージ ピアノ弾きなら誰もが憧れる名品 正直目がくらんだ あいつがあれば 僕は誰よりも上手く弾けるのに あのピアノ盗んで 弾きたいな取って置きの 自慢のクラシックバラード それを聴いたら 出て行ったあの娘も 落ちぶれちまった僕をきっと見直すはずさ ピアノ盗んで やり直したいな僕の くそったれの人生 丁度 人目を避けてコソコソ生きるのに 嫌気が差してきたところなんだ とは言うものの あんな大物は無理だ 所詮僕はケチな巾着切り専門 盗むのが無理なら ちょっと弾くだけでもいいんだ いや 近くで眺めるだけでも満足だ そうと決まれば 早速忍び込んだ 午前三時の静寂は僕の相棒だ ピアノを前にして じっとしてられなかった おもむろに鳴らす午前三時のニ長調 このピアノを聴いて どうだ僕の取って置きの 自慢のクラシックバラード 流れ出すのは 美しい日々の調べ その憂いはまるで帰らぬ日々の後悔 ピアノを聴いて どうせ野垂れ死ぬだけの くそったれの人生 生きるために盗んで 盗むために生きてきた 拍手一つだって貰えないステージで 全部嘘だぜ 何だその顔 こんな馬鹿な話があるわけないだろ 今からステージ そう僕の出番さ こう見えてもピアノは得意なんだ このピアノを聴いて どうだ僕の取って置きの 自慢のクラシックバラード 流れ出すのは 馬鹿な男のメロディー 執行猶予付きの ろくでなし賛歌 ピアノを聴いて どうせ野垂れ死ぬだけの くそったれの人生 それならば ステージの上で拍手喝采 こいつもそんなに悪いもんじゃないぜ |
フィロソフィー辛くて悔しくて まったく涙が出てくるぜ 遮断機の点滅が警報みたいだ、人生の くさって白けて投げ出した いつかの努力も情熱も 必要な時には簡単に戻ってくれはしないもんだ 回り道、遠回り でも前に進めりゃまだよくて 振り出しに何度戻って 歩き出すのも億劫になって 商店街の街灯も消える頃の帰り道 影が消えたら何故かホッとして 今日も真夜中に行方不明 死ぬ気で頑張れ 死なない為に 言い過ぎだって言うな もはや現実は過酷だ なりそこなった自分と 理想の成れの果てで 実現したこの自分を捨てる事なかれ 君自身が勝ち取ったその幸福や喜びを 誰かにとやかく言われる筋合いなんてまるでなくて この先を救うのは 傷を負った君だからこそのフィロソフィー 都市の距離感解せなくて 電車は隅の方で立ってた 核心に踏み込まれたくないからいつも敬語で話した 心覗かれたくないから主義主張も鳴りを潜めた 中身無いのを恥じて ほどこした浅学、理論武装 自分を守って 軟弱なその盾が 戦うのに十分な強さに変わる日まで 謙虚もつつましさも むやみに過剰なら卑屈だ いつか屈辱を晴らすなら 今日、侮辱された弱さで うまくいかない人生の為にしつらえた陽光は 消えてしまいたい己が影の輪郭を明瞭に 悲しいかな生きてたんだ そんな風な僕だからこそのフィロソフィー 正しいも正しくないも考えだすとキリがないから せめて望んだ方に歩けるだけには強がって 願って破れて 問と解、肯定と否定 塞ぎがちなこの人生 承認してよ弁証法 悲しみを知っている 痛みはもっと知っている それらにしか導けない 解が君という存在で そもそも僕らが生きてく動機なんて存在しなくて 立ち上がるのに十分な 明日への期待、それ以外は 僕は僕の問いを解いて 君は君の、君だからこそのフィロソフィー | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 辛くて悔しくて まったく涙が出てくるぜ 遮断機の点滅が警報みたいだ、人生の くさって白けて投げ出した いつかの努力も情熱も 必要な時には簡単に戻ってくれはしないもんだ 回り道、遠回り でも前に進めりゃまだよくて 振り出しに何度戻って 歩き出すのも億劫になって 商店街の街灯も消える頃の帰り道 影が消えたら何故かホッとして 今日も真夜中に行方不明 死ぬ気で頑張れ 死なない為に 言い過ぎだって言うな もはや現実は過酷だ なりそこなった自分と 理想の成れの果てで 実現したこの自分を捨てる事なかれ 君自身が勝ち取ったその幸福や喜びを 誰かにとやかく言われる筋合いなんてまるでなくて この先を救うのは 傷を負った君だからこそのフィロソフィー 都市の距離感解せなくて 電車は隅の方で立ってた 核心に踏み込まれたくないからいつも敬語で話した 心覗かれたくないから主義主張も鳴りを潜めた 中身無いのを恥じて ほどこした浅学、理論武装 自分を守って 軟弱なその盾が 戦うのに十分な強さに変わる日まで 謙虚もつつましさも むやみに過剰なら卑屈だ いつか屈辱を晴らすなら 今日、侮辱された弱さで うまくいかない人生の為にしつらえた陽光は 消えてしまいたい己が影の輪郭を明瞭に 悲しいかな生きてたんだ そんな風な僕だからこそのフィロソフィー 正しいも正しくないも考えだすとキリがないから せめて望んだ方に歩けるだけには強がって 願って破れて 問と解、肯定と否定 塞ぎがちなこの人生 承認してよ弁証法 悲しみを知っている 痛みはもっと知っている それらにしか導けない 解が君という存在で そもそも僕らが生きてく動機なんて存在しなくて 立ち上がるのに十分な 明日への期待、それ以外は 僕は僕の問いを解いて 君は君の、君だからこそのフィロソフィー |
冬が来る前に冬が来る前に 夜半の波止場でビールを飲もう 星座の肩に腰掛けて 溜息も潮風も似たもんさ 冬が来る前に 三保野公園で草滑りしよう 水飲み場の横の柱にさ これまでの失敗も掘り刻もう 冬が来る前に 忌々しいこの街を踏み鳴らそう 池袋駅前中央分離帯 ずっとそこで待っている 冬が来る前に 冬以外の四季を縫い合わそう そいつをコートに仕立てて襟立てて 凍えて僕は待っている 二度と来ないものを待っている 二度と来ないものを待っている 昨日が来るのを待っている ずっとそこで待っている ずっと待っている ずっと ずっと | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 冬が来る前に 夜半の波止場でビールを飲もう 星座の肩に腰掛けて 溜息も潮風も似たもんさ 冬が来る前に 三保野公園で草滑りしよう 水飲み場の横の柱にさ これまでの失敗も掘り刻もう 冬が来る前に 忌々しいこの街を踏み鳴らそう 池袋駅前中央分離帯 ずっとそこで待っている 冬が来る前に 冬以外の四季を縫い合わそう そいつをコートに仕立てて襟立てて 凍えて僕は待っている 二度と来ないものを待っている 二度と来ないものを待っている 昨日が来るのを待っている ずっとそこで待っている ずっと待っている ずっと ずっと |
古いSF映画昨日の夜遅く テレビでやっていた映画を見たんだ 未来の世界を舞台にした 海外の古いSF すでに世界は汚染されて マスクなしじゃ肺がただれて 瓦礫の如きメトロポリス 未開の惑星みたいな地球 逃げ込んだ先は地下室 ただし80000km2の 昔はシェルターと呼ばれていたが 今じゃ都市と呼んで差し支えない 人工太陽 人工植物 そもそも人工じゃないものはない ほぼ人間と変わらぬAI 誰もそれに疑問は抱かない 殺人 略奪 治安維持も無く 力は力でしか抗えない 犯罪の5割はアンドロイド 科学の飽和を憎む主人公 前時代のCGもほどほどに 徐々に核心に迫るミステリ だが実は彼もアンドロイド ってのがその映画のラストカット 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ 風がそよぎ 海が凪ぎ 空に虫と鳥が戯れる 木々は今青々と 四季の変わり目にさんざめく 見てみろよ 当たり前にある景色も 大事にしなきゃなって思うでしょ この世界に不必要なのは人類だって話もある 説教じみた話じゃつまらない 分かってるだからこそ感じて 経験は何よりも饒舌 そしてそれを忘れちゃいけないよ 草木に宿る安堵の情念 昔の人は神様と呼んだ ほら触れて想像してみなよ この温もりを君は何と呼ぶ? 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ どう? 理解できたかな これが人類の原風景 上映はこれにて終了です 拡張現実プラネタリウム お帰りの際は保護服と マスクをお忘れないように 手元のモニタでご確認を 本日の東京汚染予報 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ 僕らが愛した故郷が 殺されてしまうかもしれない 僕らが待ってた未来は 誰かの筋書きかもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 受け入れてはいけない事 それは君自身が決めなきゃ 昨日の夜遅くテレビで やっていた映画を見たんだね 不安になるのは分かるけれど フィクションはあくまでフィクション この先どうなるかなんて そんなこと僕に聞かないで 答えは君自身が見つけて 僕は名も無いアンドロイド | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 昨日の夜遅く テレビでやっていた映画を見たんだ 未来の世界を舞台にした 海外の古いSF すでに世界は汚染されて マスクなしじゃ肺がただれて 瓦礫の如きメトロポリス 未開の惑星みたいな地球 逃げ込んだ先は地下室 ただし80000km2の 昔はシェルターと呼ばれていたが 今じゃ都市と呼んで差し支えない 人工太陽 人工植物 そもそも人工じゃないものはない ほぼ人間と変わらぬAI 誰もそれに疑問は抱かない 殺人 略奪 治安維持も無く 力は力でしか抗えない 犯罪の5割はアンドロイド 科学の飽和を憎む主人公 前時代のCGもほどほどに 徐々に核心に迫るミステリ だが実は彼もアンドロイド ってのがその映画のラストカット 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ 風がそよぎ 海が凪ぎ 空に虫と鳥が戯れる 木々は今青々と 四季の変わり目にさんざめく 見てみろよ 当たり前にある景色も 大事にしなきゃなって思うでしょ この世界に不必要なのは人類だって話もある 説教じみた話じゃつまらない 分かってるだからこそ感じて 経験は何よりも饒舌 そしてそれを忘れちゃいけないよ 草木に宿る安堵の情念 昔の人は神様と呼んだ ほら触れて想像してみなよ この温もりを君は何と呼ぶ? 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ どう? 理解できたかな これが人類の原風景 上映はこれにて終了です 拡張現実プラネタリウム お帰りの際は保護服と マスクをお忘れないように 手元のモニタでご確認を 本日の東京汚染予報 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ 僕らが愛した故郷が 殺されてしまうかもしれない 僕らが待ってた未来は 誰かの筋書きかもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 受け入れてはいけない事 それは君自身が決めなきゃ 昨日の夜遅くテレビで やっていた映画を見たんだね 不安になるのは分かるけれど フィクションはあくまでフィクション この先どうなるかなんて そんなこと僕に聞かないで 答えは君自身が見つけて 僕は名も無いアンドロイド |
分岐今振り返ればあの時だ って今がその時なのかも知れない 分岐点、選択肢、分かれ道、どっちみち答え合わせは明日以降 実りの季節の投資も 見通しの悪い小売業 未納家賃で頭たれ舌打ち がんじがらめ のたうちまわり 慢性的貧困に差した魔が 反社会的思想 明日は我身の 四の五の言ってる間に 飛行する夜行列車 逃避行 星系から星系、星巡り 過ぎる景色、時間は日めくり 何を目指して 何を残して 何が大事で 何が不必要で 現実逃避も果ての果て 誰も追いつけない水際まで 夢見心地、世俗との交差点 我に返る ここ、金貸し査定 正しいと正しいの間 宙ぶらりんの魂の声を聞いた 西も東も悪手だ 右も左も暗い四面楚歌 それでも迫る 道を選ぶ 掴み取れば自身の死すら気高く 脅されてるぞ銃器で 後になれば分かる今が分岐点 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 今振り返ればあの時だ って今がその時なのかも知れない 分岐点、選択肢、分かれ道、どっちみち答え合わせは明日以降 実りの季節の投資も 見通しの悪い小売業 未納家賃で頭たれ舌打ち がんじがらめ のたうちまわり 慢性的貧困に差した魔が 反社会的思想 明日は我身の 四の五の言ってる間に 飛行する夜行列車 逃避行 星系から星系、星巡り 過ぎる景色、時間は日めくり 何を目指して 何を残して 何が大事で 何が不必要で 現実逃避も果ての果て 誰も追いつけない水際まで 夢見心地、世俗との交差点 我に返る ここ、金貸し査定 正しいと正しいの間 宙ぶらりんの魂の声を聞いた 西も東も悪手だ 右も左も暗い四面楚歌 それでも迫る 道を選ぶ 掴み取れば自身の死すら気高く 脅されてるぞ銃器で 後になれば分かる今が分岐点 |
星々の葬列今でもよく思い出すんだ 昔見た 賑やかな行列 ブラスバンドに鼓笛隊 それはそれは華やかなパレード 白い鳥が雲に混じって 花火が弾けて振り向いた 沢山の人が笑ってた 僕もつられてきっと笑ってた 暗い海に 君と二人 そんな昔話をしてた 物憂気に星を見ていると こんなおとぎ話を教えてくれたんだ 笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード さぞかし大きな星が死んだのでしょう 父が僕の手を強く引く いつもは無愛想な癖して あんまり子供みたいだから 僕もはしゃいでる振りをしたんだ ボロボロのサーカステントは あちこちに穴が空いていて 暗くなると光が漏れた まるで満天の星空みたい 暗い海に 君と二人 言葉もなくただ座ってた 波の音がリズムになった 僕らが見送る葬送行進曲 笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード さぞかし綺麗な星が死んだのでしょう 沢山の人が集まった 静かな黒ずくめの行列 ブラスバンドは来ないけれど 花火ももう上がらないけど 灯りを掲げた行列は 夜空の星の映し鏡 沢山の人が泣いていた 僕もつられてきっと泣いていた 笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード どこまでも長い行列 笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード さぞかし大事な星が死んだのでしょう | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 今でもよく思い出すんだ 昔見た 賑やかな行列 ブラスバンドに鼓笛隊 それはそれは華やかなパレード 白い鳥が雲に混じって 花火が弾けて振り向いた 沢山の人が笑ってた 僕もつられてきっと笑ってた 暗い海に 君と二人 そんな昔話をしてた 物憂気に星を見ていると こんなおとぎ話を教えてくれたんだ 笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード さぞかし大きな星が死んだのでしょう 父が僕の手を強く引く いつもは無愛想な癖して あんまり子供みたいだから 僕もはしゃいでる振りをしたんだ ボロボロのサーカステントは あちこちに穴が空いていて 暗くなると光が漏れた まるで満天の星空みたい 暗い海に 君と二人 言葉もなくただ座ってた 波の音がリズムになった 僕らが見送る葬送行進曲 笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード さぞかし綺麗な星が死んだのでしょう 沢山の人が集まった 静かな黒ずくめの行列 ブラスバンドは来ないけれど 花火ももう上がらないけど 灯りを掲げた行列は 夜空の星の映し鏡 沢山の人が泣いていた 僕もつられてきっと泣いていた 笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード どこまでも長い行列 笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード さぞかし大事な星が死んだのでしょう |
僕が死のうと思ったのは僕が死のうと思ったのは ウミネコが桟橋で鳴いたから 波の随意に浮かんで消える 過去も啄んで飛んでいけ 僕が死のうと思ったのは 誕生日に杏の花が咲いたから その木漏れ日でうたた寝したら 虫の死骸と土になれるかな 薄荷飴 漁港の灯台 錆びたアーチ橋 捨てた自転車 木造の駅のストーブの前で どこにも旅立てない心 今日はまるで昨日みたいだ 明日を変えるなら今日を変えなきゃ 分かってる 分かってる けれど 僕が死のうと思ったのは 心が空っぽになったから 満たされないと泣いているのは きっと満たされたいと願うから 僕が死のうと思ったのは 靴紐が解けたから 結びなおすのは苦手なんだよ 人との繋がりもまた然り 僕が死のうと思ったのは 少年が僕を見つめていたから ベッドの上で土下座してるよ あの日の僕にごめんなさいと パソコンの薄明かり 上階の部屋の生活音 インターフォンのチャイムの音 耳を塞ぐ鳥かごの少年 見えない敵と戦ってる 六畳一間のドンキホーテ ゴールはどうせ醜いものさ 僕が死のうと思ったのは 冷たい人と言われたから 愛されたいと泣いているのは 人の温もりを知ってしまったから 僕が死のうと思ったのは あなたが奇麗に笑うから 死ぬことばかり考えてしまうのは きっと生きる事に真面目すぎるから 僕が死のうと思ったのは まだあなたに出会ってなかったから あなたのような人が生まれた 世界を少し好きになったよ あなたのような人が生きてる 世界に少し期待するよ | amazarashi | 秋田ひろむ(amazarashi) | 秋田ひろむ(amazarashi) | | 僕が死のうと思ったのは ウミネコが桟橋で鳴いたから 波の随意に浮かんで消える 過去も啄んで飛んでいけ 僕が死のうと思ったのは 誕生日に杏の花が咲いたから その木漏れ日でうたた寝したら 虫の死骸と土になれるかな 薄荷飴 漁港の灯台 錆びたアーチ橋 捨てた自転車 木造の駅のストーブの前で どこにも旅立てない心 今日はまるで昨日みたいだ 明日を変えるなら今日を変えなきゃ 分かってる 分かってる けれど 僕が死のうと思ったのは 心が空っぽになったから 満たされないと泣いているのは きっと満たされたいと願うから 僕が死のうと思ったのは 靴紐が解けたから 結びなおすのは苦手なんだよ 人との繋がりもまた然り 僕が死のうと思ったのは 少年が僕を見つめていたから ベッドの上で土下座してるよ あの日の僕にごめんなさいと パソコンの薄明かり 上階の部屋の生活音 インターフォンのチャイムの音 耳を塞ぐ鳥かごの少年 見えない敵と戦ってる 六畳一間のドンキホーテ ゴールはどうせ醜いものさ 僕が死のうと思ったのは 冷たい人と言われたから 愛されたいと泣いているのは 人の温もりを知ってしまったから 僕が死のうと思ったのは あなたが奇麗に笑うから 死ぬことばかり考えてしまうのは きっと生きる事に真面目すぎるから 僕が死のうと思ったのは まだあなたに出会ってなかったから あなたのような人が生まれた 世界を少し好きになったよ あなたのような人が生きてる 世界に少し期待するよ |
僕は盗む星を盗む。オリオン座を盗む。リゲルを盗む。 小さい頃読んだ物語を盗む。エンディングを盗む。 プロローグを盗む。体育館に横たわるあの子の物思いを盗む。 性的な初夏の涼風を盗む。煙草を盗む。 煙を盗む。感傷のつんざく様な痛み以外を盗む。 夜を盗む。のたうち回る僕の輪郭を切り落として盗む。 その空欄を埋める為の、よく出来た嘘を盗む。 旅人の軌跡だけを盗む。西日の射す部屋で聞いた雨音を盗む。 盗まれた過去を盗む。 ちぎれ雲が北へ南へ、僕は途方に暮れて突っ立って。 優しい人になりたくて、完璧な人になりたくて。 あれこれ探していたけれど、そいつを届けてあげたいけれど。 もう間に合いそうもない。とても間に合いそうもない。 僕の影よ。僕らはずっとこのままだ。 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 星を盗む。オリオン座を盗む。リゲルを盗む。 小さい頃読んだ物語を盗む。エンディングを盗む。 プロローグを盗む。体育館に横たわるあの子の物思いを盗む。 性的な初夏の涼風を盗む。煙草を盗む。 煙を盗む。感傷のつんざく様な痛み以外を盗む。 夜を盗む。のたうち回る僕の輪郭を切り落として盗む。 その空欄を埋める為の、よく出来た嘘を盗む。 旅人の軌跡だけを盗む。西日の射す部屋で聞いた雨音を盗む。 盗まれた過去を盗む。 ちぎれ雲が北へ南へ、僕は途方に暮れて突っ立って。 優しい人になりたくて、完璧な人になりたくて。 あれこれ探していたけれど、そいつを届けてあげたいけれど。 もう間に合いそうもない。とても間に合いそうもない。 僕の影よ。僕らはずっとこのままだ。 |
ぼくら対せかいモールの駐車場で花火してはしゃいでいる若い親子連れ 野球場とドンキのライト煌々と まるで系外惑星のメテオライト 二日酔い吐瀉した給付金 鱗粉にかぶれる地方都市 バイパスで先輩が死んだ ここ十年毎年死んだ 人生に意味を問うたら終わりだ って価値観で虫を潰した 僕らにとって哲学とは居酒屋の便所に貼ってあるポエムだ 飲みすぎたときにだけ「頷けなくもないな」なんて頭よぎる代物 翌日には汗と伝票であっという間に干上がる 光は木漏れ日 操車場の貨車に 働くあなたに いつか世界を変えたあなたに かつては僕と君だけがいて その静謐な場所を世界と呼んで 結んだ身体 終末に青さを看取って 校舎の夕焼けときのこ雲 ブレザーのリボンと孤立の最果て オイルの染みたシャツで 幻想をトラックに積み込む 過去 未来 ぼくら対せかい 何かを置き去りにしてしまった気がするんだよ でもそれが何なのかはもう忘れた もしくは何かに置き去りにされたのかもしれない いつもせっかちで何かの使命みたいに 先を急ぐ彼女の名前はたしか「時間」 後ろ姿さえもう見えない その微笑さえ思い出せない 痛みは過ぎ去り かさぶたの夕焼け 古傷、疼けど かき消した目覚ましの音 かつては眼前に無限の荒野 行くも行かざるもただ勇ましく 倒れた友よ 決して置いて行きはしないぞ 繊細さ故、僕ら武装蜂起 劣勢から覆し掴みとる勝利 かつての栄光 梱包しても宛先不明 過去 未来 ぼくら対せかい 世界は変わると信じてた 僕らが変えると信じてた 離れ離れになったって 気持ちは変わらないと疑いもしなかった 裏切りも 欺きも いわれのない濡れ衣も へつらいも 言い訳も 口約束も マンガ喫茶も 満員電車も 見え透いたお世辞も 謝罪も 恥も罵倒も 本音を語れる仲間も かつての戦友も かつて笑えなかった笑い話も 音楽も 息子、娘も 政権も 右も左も 過去、現在も 未来の話も 束の間の休息、週末に 公園でぬるい風に吹かれて 繋ぎあう手に 時を経た分、それだけの温もり あの日救った世界の続きを あの日うち倒した世界のその後を 苦悩しながら 僕ら懸命に生きてた 過去 未来 ぼくら対せかい | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | モールの駐車場で花火してはしゃいでいる若い親子連れ 野球場とドンキのライト煌々と まるで系外惑星のメテオライト 二日酔い吐瀉した給付金 鱗粉にかぶれる地方都市 バイパスで先輩が死んだ ここ十年毎年死んだ 人生に意味を問うたら終わりだ って価値観で虫を潰した 僕らにとって哲学とは居酒屋の便所に貼ってあるポエムだ 飲みすぎたときにだけ「頷けなくもないな」なんて頭よぎる代物 翌日には汗と伝票であっという間に干上がる 光は木漏れ日 操車場の貨車に 働くあなたに いつか世界を変えたあなたに かつては僕と君だけがいて その静謐な場所を世界と呼んで 結んだ身体 終末に青さを看取って 校舎の夕焼けときのこ雲 ブレザーのリボンと孤立の最果て オイルの染みたシャツで 幻想をトラックに積み込む 過去 未来 ぼくら対せかい 何かを置き去りにしてしまった気がするんだよ でもそれが何なのかはもう忘れた もしくは何かに置き去りにされたのかもしれない いつもせっかちで何かの使命みたいに 先を急ぐ彼女の名前はたしか「時間」 後ろ姿さえもう見えない その微笑さえ思い出せない 痛みは過ぎ去り かさぶたの夕焼け 古傷、疼けど かき消した目覚ましの音 かつては眼前に無限の荒野 行くも行かざるもただ勇ましく 倒れた友よ 決して置いて行きはしないぞ 繊細さ故、僕ら武装蜂起 劣勢から覆し掴みとる勝利 かつての栄光 梱包しても宛先不明 過去 未来 ぼくら対せかい 世界は変わると信じてた 僕らが変えると信じてた 離れ離れになったって 気持ちは変わらないと疑いもしなかった 裏切りも 欺きも いわれのない濡れ衣も へつらいも 言い訳も 口約束も マンガ喫茶も 満員電車も 見え透いたお世辞も 謝罪も 恥も罵倒も 本音を語れる仲間も かつての戦友も かつて笑えなかった笑い話も 音楽も 息子、娘も 政権も 右も左も 過去、現在も 未来の話も 束の間の休息、週末に 公園でぬるい風に吹かれて 繋ぎあう手に 時を経た分、それだけの温もり あの日救った世界の続きを あの日うち倒した世界のその後を 苦悩しながら 僕ら懸命に生きてた 過去 未来 ぼくら対せかい |
ポエジー僕らは順応しない 僕らは反省しない 僕らは戦争したい 約束は出来るだけしない 百貨店の下着売り場は暗い 反政府ゲリラ組織に入りたい 無秩序の無こそ知りたい 僕らの溜息が礫になって校庭に落下する瞬間を見たい あの子のスカートになりたい 過ぎた憂鬱は悲劇ではなく喜劇的であると主張したい こんな寂しい幸福について君と語り合いたい 刃渡り15センチのそれで最終的な自己帰結を試みたい ペガサスの羽音を聞いてみたい 初冬の空に出せなかった手紙を燃やしたい それが夕日に照らされる頃に泣きたい 本家の桜の木をもう一度見たい 死にたい 死にたい と言って死ねなかった僕らが 生きる今日がこんなに白々しいものだと伝えたい それでも死ななくて良かったと思う日がたまにある事を伝えたい 母親の胸にもう一度抱かれたい 僕は僕を愛したい | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 僕らは順応しない 僕らは反省しない 僕らは戦争したい 約束は出来るだけしない 百貨店の下着売り場は暗い 反政府ゲリラ組織に入りたい 無秩序の無こそ知りたい 僕らの溜息が礫になって校庭に落下する瞬間を見たい あの子のスカートになりたい 過ぎた憂鬱は悲劇ではなく喜劇的であると主張したい こんな寂しい幸福について君と語り合いたい 刃渡り15センチのそれで最終的な自己帰結を試みたい ペガサスの羽音を聞いてみたい 初冬の空に出せなかった手紙を燃やしたい それが夕日に照らされる頃に泣きたい 本家の桜の木をもう一度見たい 死にたい 死にたい と言って死ねなかった僕らが 生きる今日がこんなに白々しいものだと伝えたい それでも死ななくて良かったと思う日がたまにある事を伝えたい 母親の胸にもう一度抱かれたい 僕は僕を愛したい |
ポルノ映画の看板の下で古びた団地の陰が伸びる 荒れ果てた花壇飲み込む 子供がペンで書いた墓標 吹き曝しの無常に花も咲かねぇ 風来のカラス水遊び タクシー会社の駐車場 錆びたフェンスが路上に朽ちて この街の裂傷跡みたい 辛い辛いとはよく言うが 苦悩で死んだ例は無し 寂しげな気分が丁度いい 常日頃私に丁度いい だから私はそれを纏って 夜空の舞台の道化方 降るのは星屑かゴミ屑か どっちにしろ屑に変わりねぇ 生きてくのが面倒なら 死んじまうのも面倒だ 曲を作るのも面倒だ 世界中みんな面倒だ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた日常 マフラー代わりにしても かじかんだその未来 ぬくむ事無く 夢なんてもんは偶像だ それを崇める私、背徳者 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 桜が散って綺麗だからと 人生に例えてしまう程の 人並みのロマンチシズムなら 私も持ち合わせていますが 花が散ったと涙をして 花が咲いたと涙をして 遂には終日涙して これが鬱と気付いてりゃ世話ねぇ 前向くのが面倒なら 後ろ向くのも面倒だ 眠りにつくのも面倒だ 一切合財面倒だ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた思い出を ピアスにして飾っても 無表情な日々は 立ち去るばかり 夢こそが最後のメシアだと それを流布する誇大妄想狂 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 街ノ灯ニハ冷笑ガ群ガッテ 点イテハ消エル光明 浮カブ顔ノソレゾレ 光トハ絶エザル灯ニシテ 疑ウベキハ自己ノ思弁 ツマリ諦観 諦メノ果テニ 流シタ血ノ赤 故郷ノ空ノ赤 炎上スル死地ノ赤 冷々ト流ルル 唯歳月ハ流ルル ソレニ空シイモアルカ ソレニ根源ナドアルカ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた希望を 花瓶に挿して飾っても 殺風景な日々は 味気ないまま 夢こそが人の闘争だと それを誇示する私共シンパ 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 古びた団地の陰が伸びる 荒れ果てた花壇飲み込む 子供がペンで書いた墓標 吹き曝しの無常に花も咲かねぇ 風来のカラス水遊び タクシー会社の駐車場 錆びたフェンスが路上に朽ちて この街の裂傷跡みたい 辛い辛いとはよく言うが 苦悩で死んだ例は無し 寂しげな気分が丁度いい 常日頃私に丁度いい だから私はそれを纏って 夜空の舞台の道化方 降るのは星屑かゴミ屑か どっちにしろ屑に変わりねぇ 生きてくのが面倒なら 死んじまうのも面倒だ 曲を作るのも面倒だ 世界中みんな面倒だ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた日常 マフラー代わりにしても かじかんだその未来 ぬくむ事無く 夢なんてもんは偶像だ それを崇める私、背徳者 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 桜が散って綺麗だからと 人生に例えてしまう程の 人並みのロマンチシズムなら 私も持ち合わせていますが 花が散ったと涙をして 花が咲いたと涙をして 遂には終日涙して これが鬱と気付いてりゃ世話ねぇ 前向くのが面倒なら 後ろ向くのも面倒だ 眠りにつくのも面倒だ 一切合財面倒だ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた思い出を ピアスにして飾っても 無表情な日々は 立ち去るばかり 夢こそが最後のメシアだと それを流布する誇大妄想狂 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 街ノ灯ニハ冷笑ガ群ガッテ 点イテハ消エル光明 浮カブ顔ノソレゾレ 光トハ絶エザル灯ニシテ 疑ウベキハ自己ノ思弁 ツマリ諦観 諦メノ果テニ 流シタ血ノ赤 故郷ノ空ノ赤 炎上スル死地ノ赤 冷々ト流ルル 唯歳月ハ流ルル ソレニ空シイモアルカ ソレニ根源ナドアルカ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた希望を 花瓶に挿して飾っても 殺風景な日々は 味気ないまま 夢こそが人の闘争だと それを誇示する私共シンパ 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 |
まえがき上手く逃げおおせたと思っても 夕暮れ時の影みたいに付きまとう 不確かさは自身の背丈をこえて もはや死神の類いだ 心ならずとも流れ流れて どうせ戻れなどはしないのだ 自身の弱さや不成功を顧みる 青の時代はとっくに過ぎたのだ ひぐらしの声が 遥か遥か遠く 風が吹けば飛ぶよな、惨めな決意だが 触れたくても触れられないもの 消したくても消せはしないもの どっからどこまでが自分で どっからどこまでがあんたで ────懐かしい感傷と呼ぶには 煤けすぎた失敗達と 行こうか行かざるかにあえぐ これからのあんたへ捧ぐ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 上手く逃げおおせたと思っても 夕暮れ時の影みたいに付きまとう 不確かさは自身の背丈をこえて もはや死神の類いだ 心ならずとも流れ流れて どうせ戻れなどはしないのだ 自身の弱さや不成功を顧みる 青の時代はとっくに過ぎたのだ ひぐらしの声が 遥か遥か遠く 風が吹けば飛ぶよな、惨めな決意だが 触れたくても触れられないもの 消したくても消せはしないもの どっからどこまでが自分で どっからどこまでがあんたで ────懐かしい感傷と呼ぶには 煤けすぎた失敗達と 行こうか行かざるかにあえぐ これからのあんたへ捧ぐ |
マスクチルドレンこの世界は少し煩すぎるから カーテンを全部閉め切ったよ 結露した窓を擦って覗くように 恐る恐る世界を窺ってた 忙しい日々がやがて土砂となり それに憧れは埋没して 気付いた時には もうすでに手遅れで 息もできぬまま数年が経ってた 諦めの萌え木 レジスターの奴隷 心が腐らないように 冷凍する必要があった 弁当をレンジで温めながら 心溶かしてくれ 心溶かしてくれ 表情すら隠す癖に 分かってほしいだなんて 後ろめたくて当たり前 夜勤明け光る朝焼け こんな一日の終わりに不釣り合い まだ何も成してない 僕の今日を照らさないで 頭ん中が少し煩すぎるから 喜怒哀楽を全部殺したよ うざい客の怒鳴り声も遠く響く その分ビールの本数も増えたけれど 飲み屋で同級生の自慢話には 相槌打って愛想よく くだらねえと唾を吐く心の声に 一番くだらないのは僕だと青ざめる 昔描いてた 将来や夢は 最低賃金で売り払った こっから歩む一歩の価値も たかが知れてる どうせ底値なら 心躍る方へ せめて望む方へ 言いたい事言わぬ癖に 分かってほしいだなんて 無視されたって当たり前 東京に取り残されて 僕が居なくたって回ってく世界 まだどこにも行けない 僕の今日を無視しないで 僕は今日もマスクをして家を出る 口煩い東京から身を隠す為 言えない事を言わなかった事にする為 やれない事をやらなかった事にする為 そしたら僕の声も失くしてた 自分にさえ本音隠すようになってた 本当は飛び出したい癖に 僕なんかじゃ無理だなんて 「そんなことはないよ」だって 誰も言ってくれるわけねえ そんな一日を幾つ殺して 僕は今最低に立ってる 僕の始まりには似合ってる 居ても立っても居られずに 家とは逆の方向へ 後ろめたささえ晴々 同じようで違う朝焼け 理想叶える為犠牲になってくれ 最低な幕開け この始まりを照らしてくれ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | この世界は少し煩すぎるから カーテンを全部閉め切ったよ 結露した窓を擦って覗くように 恐る恐る世界を窺ってた 忙しい日々がやがて土砂となり それに憧れは埋没して 気付いた時には もうすでに手遅れで 息もできぬまま数年が経ってた 諦めの萌え木 レジスターの奴隷 心が腐らないように 冷凍する必要があった 弁当をレンジで温めながら 心溶かしてくれ 心溶かしてくれ 表情すら隠す癖に 分かってほしいだなんて 後ろめたくて当たり前 夜勤明け光る朝焼け こんな一日の終わりに不釣り合い まだ何も成してない 僕の今日を照らさないで 頭ん中が少し煩すぎるから 喜怒哀楽を全部殺したよ うざい客の怒鳴り声も遠く響く その分ビールの本数も増えたけれど 飲み屋で同級生の自慢話には 相槌打って愛想よく くだらねえと唾を吐く心の声に 一番くだらないのは僕だと青ざめる 昔描いてた 将来や夢は 最低賃金で売り払った こっから歩む一歩の価値も たかが知れてる どうせ底値なら 心躍る方へ せめて望む方へ 言いたい事言わぬ癖に 分かってほしいだなんて 無視されたって当たり前 東京に取り残されて 僕が居なくたって回ってく世界 まだどこにも行けない 僕の今日を無視しないで 僕は今日もマスクをして家を出る 口煩い東京から身を隠す為 言えない事を言わなかった事にする為 やれない事をやらなかった事にする為 そしたら僕の声も失くしてた 自分にさえ本音隠すようになってた 本当は飛び出したい癖に 僕なんかじゃ無理だなんて 「そんなことはないよ」だって 誰も言ってくれるわけねえ そんな一日を幾つ殺して 僕は今最低に立ってる 僕の始まりには似合ってる 居ても立っても居られずに 家とは逆の方向へ 後ろめたささえ晴々 同じようで違う朝焼け 理想叶える為犠牲になってくれ 最低な幕開け この始まりを照らしてくれ |
街の灯を結ぶ都会の喧噪に 田舎の田園に でかい異物感に ぶれっぶれのやわな自我が なに叫んだところで鉛色の雲に 跳ねっ返り 無惨に落ちて耽る徒労感に 「やっぱりダメか」が口癖のとんま 悔しさに涙一つ落としてみろよ 今日は今日とて 追い風は路傍に落ちて 光射すのは向こう側 待ち望む埠頭から 行こうか戻ろうか進退を突きつける 現実は常にシビアで情もなく 生活費に世間体に将来の安定に 全部かけたルーレットはやおら回りだし 「勝ち負けじゃない」とは苦し紛れに言うが 勝たなきゃならぬ理由も少なからず背負った あの人の手紙に 友人との約束に 連れ添う恋人に 過去の自分自身に 一人一人消えてく街 日暮れの駅迎えは来ない 勇気も覇気も野心もない それでも生きる僕は何? 街灯から街灯へ足を引きずって 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ 止まるでも戻るでもなくひたすらに 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ 始めは青く眩しい夢物語 多くの少年が未来へと勇み へましたって転んだって泣いたり笑ったり それを青春と呼んで社会へ旅立ったり 次第に脱落者は増える一人また一人 逃れられぬ幼児性 モラトリアムの闇 残りわずか数人の馬鹿が傷を舐め合い 気付けば一番馬鹿な僕が一人 一人一人消えてく街 日暮れの駅迎えは来ない 勇気も覇気も野心もない それでも生きる僕は何? 街灯から街灯へ足を引きずって 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ 止まるでも戻るでもなくひたすらに 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ 振り返ってもなんもねえ 綺麗なだけの思い出 この回り道がいつか僕を救ってくれる日まで 過去に勝つ為の今の僕になる為に 今に勝つ為の明日の僕になる為に 生き残ったのか 取り残されたのか なんにしても過ぎた人の顔は忘れない ありがとう さよなら 昨日を捨てた僕が 桜散った夜の五反田を歩いてる 一人一人消えてく街 日暮れの駅迎えは来ない 勇気も覇気も野心もない それでも生きる僕は何? 街灯から街灯へ足を引きずって 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ 止まるでも戻るでもなくひたすらに 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 都会の喧噪に 田舎の田園に でかい異物感に ぶれっぶれのやわな自我が なに叫んだところで鉛色の雲に 跳ねっ返り 無惨に落ちて耽る徒労感に 「やっぱりダメか」が口癖のとんま 悔しさに涙一つ落としてみろよ 今日は今日とて 追い風は路傍に落ちて 光射すのは向こう側 待ち望む埠頭から 行こうか戻ろうか進退を突きつける 現実は常にシビアで情もなく 生活費に世間体に将来の安定に 全部かけたルーレットはやおら回りだし 「勝ち負けじゃない」とは苦し紛れに言うが 勝たなきゃならぬ理由も少なからず背負った あの人の手紙に 友人との約束に 連れ添う恋人に 過去の自分自身に 一人一人消えてく街 日暮れの駅迎えは来ない 勇気も覇気も野心もない それでも生きる僕は何? 街灯から街灯へ足を引きずって 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ 止まるでも戻るでもなくひたすらに 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ 始めは青く眩しい夢物語 多くの少年が未来へと勇み へましたって転んだって泣いたり笑ったり それを青春と呼んで社会へ旅立ったり 次第に脱落者は増える一人また一人 逃れられぬ幼児性 モラトリアムの闇 残りわずか数人の馬鹿が傷を舐め合い 気付けば一番馬鹿な僕が一人 一人一人消えてく街 日暮れの駅迎えは来ない 勇気も覇気も野心もない それでも生きる僕は何? 街灯から街灯へ足を引きずって 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ 止まるでも戻るでもなくひたすらに 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ 振り返ってもなんもねえ 綺麗なだけの思い出 この回り道がいつか僕を救ってくれる日まで 過去に勝つ為の今の僕になる為に 今に勝つ為の明日の僕になる為に 生き残ったのか 取り残されたのか なんにしても過ぎた人の顔は忘れない ありがとう さよなら 昨日を捨てた僕が 桜散った夜の五反田を歩いてる 一人一人消えてく街 日暮れの駅迎えは来ない 勇気も覇気も野心もない それでも生きる僕は何? 街灯から街灯へ足を引きずって 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ 止まるでも戻るでもなくひたすらに 星座の線みたいに 街の灯を結ぶ |
まっさら嵐に飲まれた次の朝 全部を失くして棒立ちだ 生まれたばっかの赤ん坊は きっとこんな気分だから泣くんだ 蛇口をひねって水を飲む 死にたいときでも喉は乾く 身体は足りないものを欲する 頭はいっぱいだと減らしたがる できればシンプルに生きたいな 大事なものは一個でいい そう思っても増えてゆく 大事なものに苦笑い 守りたいゆえに投げやりな 無鉄砲も憚られるもんで それを臆病と言われんなら そう墓石に刻んで構わない 落ち葉を鳴らし歩く くたびれた町を撫でる 木枯らしが慰める きっと明日は雪だよ 君の目は真っ赤だ 何があった涙 泣きじゃくってまっさら 生まれ変わる明日 期待なんかしないと言ってたくせに 悲しくなってる馬鹿野郎 涙と後悔の落書きみたい 白紙に戻れない僕らだから これまで傷つきすぎたから 多くは望まないってのは分かる だけどときたま訪れる 喜びにも眉をひそめて くさして、貶して、唾吐いて 捻じれた心に見失う 本当の自分なんてもんはいつも ゆがみの根元に雲隠れ 見上げた飛行機雲の 出所が見つからない だけど存在したのは 確かだ 確かだ 君の目は真っ赤だ 何があった涙 泣きじゃくってまっさら 生まれ変わる明日 これからの事は分からない 分からない事には怯えない 明日なんかに汚されはしない 白紙に戻れない僕らだから 嵐の晩に僕は願う 全部消えろとそっと願う 消えたら消えたできっと泣く 最悪な僕を押し込める 明日はいいことがあるって 根拠がないと不安になる だから根拠を探している 見つからないから泣けてくる 君の目は真っ赤だ 何があった涙 泣きじゃくってまっさら 生まれ変わる明日 描きなおせない絵画か 消しゴムのない長編小説 今日までに今日からを上書き 白紙に戻れない僕らだから | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 嵐に飲まれた次の朝 全部を失くして棒立ちだ 生まれたばっかの赤ん坊は きっとこんな気分だから泣くんだ 蛇口をひねって水を飲む 死にたいときでも喉は乾く 身体は足りないものを欲する 頭はいっぱいだと減らしたがる できればシンプルに生きたいな 大事なものは一個でいい そう思っても増えてゆく 大事なものに苦笑い 守りたいゆえに投げやりな 無鉄砲も憚られるもんで それを臆病と言われんなら そう墓石に刻んで構わない 落ち葉を鳴らし歩く くたびれた町を撫でる 木枯らしが慰める きっと明日は雪だよ 君の目は真っ赤だ 何があった涙 泣きじゃくってまっさら 生まれ変わる明日 期待なんかしないと言ってたくせに 悲しくなってる馬鹿野郎 涙と後悔の落書きみたい 白紙に戻れない僕らだから これまで傷つきすぎたから 多くは望まないってのは分かる だけどときたま訪れる 喜びにも眉をひそめて くさして、貶して、唾吐いて 捻じれた心に見失う 本当の自分なんてもんはいつも ゆがみの根元に雲隠れ 見上げた飛行機雲の 出所が見つからない だけど存在したのは 確かだ 確かだ 君の目は真っ赤だ 何があった涙 泣きじゃくってまっさら 生まれ変わる明日 これからの事は分からない 分からない事には怯えない 明日なんかに汚されはしない 白紙に戻れない僕らだから 嵐の晩に僕は願う 全部消えろとそっと願う 消えたら消えたできっと泣く 最悪な僕を押し込める 明日はいいことがあるって 根拠がないと不安になる だから根拠を探している 見つからないから泣けてくる 君の目は真っ赤だ 何があった涙 泣きじゃくってまっさら 生まれ変わる明日 描きなおせない絵画か 消しゴムのない長編小説 今日までに今日からを上書き 白紙に戻れない僕らだから |
真っ白な世界朝 目が覚めたら 雪が降っていて 曇った窓こすって しばらく見ていたよ あなたの居ない世界は 寒くて嫌いだな 子供みたいに愚痴って 僕は家を出る 変わらない日々に 何を願って 僕等は生きている? ありふれた事だね きっと 積もる 積もる 白い雪 全部真っ白に染めてよ 明日の景色さえも 変えてくれよ 決して終わらないと 思ってた事が 気付いたら終わって いたりするからさ 持て余した情熱も 傍にあった笑顔も もっと大切に しなきゃいけなかった 昨日も過去も無いよ 積み重なった今を疑ったりしないで 僕はここにいるよ 確かに 積もる 積もる 白い雪 全部真っ白に染めてよ ばかなこの僕に 降り積もれよ 朝 目が覚めたら 僕は泣いていて 腫れた目をこすって しばらく考えたよ あなたのいない世界で どこへ行けばいい? それでも行くんだよ どこかへ行くんだよ 積もる 積もる 白い雪 全部真っ白に染めてよ こんな涙さえも 凍らせてよ 積もる 積もる 白い雪 全部真っ白に染めてよ 今日から全てを やり直すため | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 朝 目が覚めたら 雪が降っていて 曇った窓こすって しばらく見ていたよ あなたの居ない世界は 寒くて嫌いだな 子供みたいに愚痴って 僕は家を出る 変わらない日々に 何を願って 僕等は生きている? ありふれた事だね きっと 積もる 積もる 白い雪 全部真っ白に染めてよ 明日の景色さえも 変えてくれよ 決して終わらないと 思ってた事が 気付いたら終わって いたりするからさ 持て余した情熱も 傍にあった笑顔も もっと大切に しなきゃいけなかった 昨日も過去も無いよ 積み重なった今を疑ったりしないで 僕はここにいるよ 確かに 積もる 積もる 白い雪 全部真っ白に染めてよ ばかなこの僕に 降り積もれよ 朝 目が覚めたら 僕は泣いていて 腫れた目をこすって しばらく考えたよ あなたのいない世界で どこへ行けばいい? それでも行くんだよ どこかへ行くんだよ 積もる 積もる 白い雪 全部真っ白に染めてよ こんな涙さえも 凍らせてよ 積もる 積もる 白い雪 全部真っ白に染めてよ 今日から全てを やり直すため |
間抜けなニムロド間抜けなニムロド 冬枯れの街路樹の根本 コインを拾うと 瓶の王冠と気付いて 指切り手袋、湿って 舌打つクリスマスマーケット 電飾に繋がれた星が 生意気に光る 君はどんどん速くなる 時間すらそれに戸惑う 理解されるより、理解するんだ 君が指揮者 涙と笑顔着こなして 高飛車に季節を奏で いつか掘り起こそう 雪解けの庭 今日の化石を かわいいニムロド 悩みの夜、眠りの水際 鼻歌はまるで ノイローゼのハミングバード 魔法はとうに解けたから 解決法は知恵の輪 それでも疑うことはしないで 正しく痛がる 背丈は語彙を飛び越して 分からずともなお喋れ 押し付けられるより、押し付けるんだ君の意味を 嘘もどんどん上手くなる あざむいて胸を撫で下ろす そして、のちに腐れ縁になる負い目が 産声あげる 地元の四辻を右往左往 街を出ればもう笑い話 小さな街の小さな部屋で 小さな星の小さな国で 大きなニムロド 身体もいずれそれに似合うよ 大きなニムロド 銀河が目の奥、渦巻いてる 君がどんどん離れてく 寂しさすら目を見開く 汚れた爪で引っ掻いたのは 確か、世界の不確か 変わらぬものを変えるのが そう信じる者だけなら 愚かさも時には強さになる もしかしたらだけど | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 間抜けなニムロド 冬枯れの街路樹の根本 コインを拾うと 瓶の王冠と気付いて 指切り手袋、湿って 舌打つクリスマスマーケット 電飾に繋がれた星が 生意気に光る 君はどんどん速くなる 時間すらそれに戸惑う 理解されるより、理解するんだ 君が指揮者 涙と笑顔着こなして 高飛車に季節を奏で いつか掘り起こそう 雪解けの庭 今日の化石を かわいいニムロド 悩みの夜、眠りの水際 鼻歌はまるで ノイローゼのハミングバード 魔法はとうに解けたから 解決法は知恵の輪 それでも疑うことはしないで 正しく痛がる 背丈は語彙を飛び越して 分からずともなお喋れ 押し付けられるより、押し付けるんだ君の意味を 嘘もどんどん上手くなる あざむいて胸を撫で下ろす そして、のちに腐れ縁になる負い目が 産声あげる 地元の四辻を右往左往 街を出ればもう笑い話 小さな街の小さな部屋で 小さな星の小さな国で 大きなニムロド 身体もいずれそれに似合うよ 大きなニムロド 銀河が目の奥、渦巻いてる 君がどんどん離れてく 寂しさすら目を見開く 汚れた爪で引っ掻いたのは 確か、世界の不確か 変わらぬものを変えるのが そう信じる者だけなら 愚かさも時には強さになる もしかしたらだけど |
ミサイル取り返しの付かない未来は 今更どうすることも出来ないと 鈍色に輝きをくすぶらせて ワンルームのベッドの中で不貞寝している つけっぱなしにしたテレビでは アナウンサーが黒い服を着て 参列者に話を聞いている 「未来がお亡くなりになりました」 テロ関連施設ミサイル攻撃のニュースを聞きながら 胸を痛めてみせる家賃未納の夢にぶら下がる僕の頭上を 人生を俯瞰でしか感じられない僕らの日常を すれすれにかすめてミサイルが飛んでった 僕らの自由とはミサイルで 僕らの自由とは平和主義で 全てを作り直したくて 全てを壊してみたりする 僕らの自由とは芸術で 僕らの自由とはリストカットで 全ての人に認められたくて 全ての人を憎んだりする 誰が悪いとか言ったって 等しく惨めに命を這いずって 「死にたくねぇ」と言えばそれですんでしまう それだけに何百小節も費やして 年3万人の自殺者の切迫した動機のそれぞれを 食い物にする唄うたいとワイドショーの明確な類似性を 人生の気まずさを穴埋めしたいが為の大義を すれすれにかすめてミサイルが飛んでった 僕らの自由とは心療内科で 僕らの自由とは承認欲求で 全ての人に優しくされたくて 傷ついた振りをしてみたりする 僕らの自由とは信仰で 僕らの自由とは唯物論で 全て人の為だと言い聞かせて 奪い合っていたりする 固有名詞に放たれた銃声は 僕らにとっては時報ほどの響きで 上空を通り過ぎたミサイルは 未だ誰の「心」にも落下せず 自堕落な生活の果てに待つ結末ののっぴきならなさと 暗雲たれ込める時代の不安がはからずもリンクした 「どうせならこのもやもやを ろくでもないこの世界を」 なんて口走る自己弁護を 吹き飛ばしてくれよ 僕らの自由とは帰らぬ日々で 僕らの自由とはこぼれる一雫で 全て願えば報われると 明けない夜に願ってる 僕らの自由とは背徳で 僕らの自由とは不自由で ただ一つを手にするために 全てを投げ捨てたりする | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 取り返しの付かない未来は 今更どうすることも出来ないと 鈍色に輝きをくすぶらせて ワンルームのベッドの中で不貞寝している つけっぱなしにしたテレビでは アナウンサーが黒い服を着て 参列者に話を聞いている 「未来がお亡くなりになりました」 テロ関連施設ミサイル攻撃のニュースを聞きながら 胸を痛めてみせる家賃未納の夢にぶら下がる僕の頭上を 人生を俯瞰でしか感じられない僕らの日常を すれすれにかすめてミサイルが飛んでった 僕らの自由とはミサイルで 僕らの自由とは平和主義で 全てを作り直したくて 全てを壊してみたりする 僕らの自由とは芸術で 僕らの自由とはリストカットで 全ての人に認められたくて 全ての人を憎んだりする 誰が悪いとか言ったって 等しく惨めに命を這いずって 「死にたくねぇ」と言えばそれですんでしまう それだけに何百小節も費やして 年3万人の自殺者の切迫した動機のそれぞれを 食い物にする唄うたいとワイドショーの明確な類似性を 人生の気まずさを穴埋めしたいが為の大義を すれすれにかすめてミサイルが飛んでった 僕らの自由とは心療内科で 僕らの自由とは承認欲求で 全ての人に優しくされたくて 傷ついた振りをしてみたりする 僕らの自由とは信仰で 僕らの自由とは唯物論で 全て人の為だと言い聞かせて 奪い合っていたりする 固有名詞に放たれた銃声は 僕らにとっては時報ほどの響きで 上空を通り過ぎたミサイルは 未だ誰の「心」にも落下せず 自堕落な生活の果てに待つ結末ののっぴきならなさと 暗雲たれ込める時代の不安がはからずもリンクした 「どうせならこのもやもやを ろくでもないこの世界を」 なんて口走る自己弁護を 吹き飛ばしてくれよ 僕らの自由とは帰らぬ日々で 僕らの自由とはこぼれる一雫で 全て願えば報われると 明けない夜に願ってる 僕らの自由とは背徳で 僕らの自由とは不自由で ただ一つを手にするために 全てを投げ捨てたりする |
未来づくり思えば僕はずっと僕の事 嫌いだったんだ そんな事 忘れてたよ 何でだろう 多分あなたに出会ったからです 思えば僕はずっと人のこと 疑ってばかりいたよな 相変わらず笑うのは下手 だけど笑う数は増えました 時が過ぎる事は怖くない 明日はきっと素晴らしい これはそんな歌 And I will say ありがとう ただいま じゃあね 永遠は こんな風に 当たり前に 出来ていくのかな 思えば僕はずっと逃げていた 愛するのも愛されるのも 向き合う事は怖いからな さらけ出した心は尚更 本当は僕もきっと分かってた このままじゃいけないって事 上手くいくか分からないけど 僕なりに頑張ってみるよ きっと損をしてた 今までの信じようとしない僕は それを取り戻すよ And I will say ありがとう ただいま じゃあね 信頼は こんな風に 当たり前に 出来ていくのかな 今までのことなんて帳消しにしたいんだけれど 今日までの失敗なんて破り捨ててしまいたいけれど こんな僕だからこそ あなたが好きになってくれたって言うなら もういいよ もういいよ それだけでもういいよ 胸はって 僕は僕だって 言ったっていいんでしょ いつだって ここに帰ってきたっていいって言ってよ 僕は精一杯僕を肯定するよ ただ僕を 信じてくれたあなたを 肯定する為に And I will say ありがとう ただいま じゃあね 未来は こんな風に 当たり前に 出来ていくのかな | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 思えば僕はずっと僕の事 嫌いだったんだ そんな事 忘れてたよ 何でだろう 多分あなたに出会ったからです 思えば僕はずっと人のこと 疑ってばかりいたよな 相変わらず笑うのは下手 だけど笑う数は増えました 時が過ぎる事は怖くない 明日はきっと素晴らしい これはそんな歌 And I will say ありがとう ただいま じゃあね 永遠は こんな風に 当たり前に 出来ていくのかな 思えば僕はずっと逃げていた 愛するのも愛されるのも 向き合う事は怖いからな さらけ出した心は尚更 本当は僕もきっと分かってた このままじゃいけないって事 上手くいくか分からないけど 僕なりに頑張ってみるよ きっと損をしてた 今までの信じようとしない僕は それを取り戻すよ And I will say ありがとう ただいま じゃあね 信頼は こんな風に 当たり前に 出来ていくのかな 今までのことなんて帳消しにしたいんだけれど 今日までの失敗なんて破り捨ててしまいたいけれど こんな僕だからこそ あなたが好きになってくれたって言うなら もういいよ もういいよ それだけでもういいよ 胸はって 僕は僕だって 言ったっていいんでしょ いつだって ここに帰ってきたっていいって言ってよ 僕は精一杯僕を肯定するよ ただ僕を 信じてくれたあなたを 肯定する為に And I will say ありがとう ただいま じゃあね 未来は こんな風に 当たり前に 出来ていくのかな |
未来になれなかったあの夜に「色々あったな」の 色々の一つ一つを つまびらかにしたくて ペンを取ったわけですが もう君の好きにしてよ 僕も大概好きにしてきた 僕の事は忘れて 他に行きたい場所があるんなら 名誉ある潔い撤退より 泥にまみれ無様な前進を 尻尾を振る称賛の歌より 革命の最中響く怒号を あの日の情熱の火はいずこ 悔しさを並べたプレイリスト そぞろリピート音楽と風景 後悔、浄化する過去の巡礼 まさかお前、生き別れたはずの 青臭い夢か?恐れ知らずの 酒のつまみの思い出話と 成り下がるには眩しすぎたよ なじられたなら怒ってもいいよ 一人で泣けば誰にもバレないよ そんな夜達に「ほら見たろ?」って 無駄じゃなかったと抱きしめたいよ 未来になれなかった あの夜に 前向きに生きることほど素晴らしいことはない でも「前向きに生きて」じゃ 頷けない誰かさんの為 夢追い人とは ともすれば社会の孤児だ 手段は選ばない いや、選べなかったんだ 恨み辛みや妬み嫉みの グラフキューブで心根を塗った それでも尚塗りつぶせなかった 余白の部分が己と知った 今更弱さ武器にはしないよ それが僕らがやってきたことの 正しさの証明と知っている 今この僕があの日の答えだ 見える人にだけ見える光だ 陰こそ唯一光の理解者 旅立ちと言えば聞こえはいいが 全部投げ出して逃げ出したんだ 孤独な夜の断崖に立って 飛び降りる理由あと一つだけ そんな夜達に「くそくらえ」って ただ誰かに叫んで欲しかった 未来になれなかった あの夜に 取り立てる程不幸ではないが 涙は路銀程に支払った 僕の過去の轍を見る人よ ここで会うのは偶然じゃないさ 夢も理想も愛する人も 信じることも諦めたけど ただ一つだけ言えること僕は 僕に問うこと諦めなかった 醜い君が罵られたなら 醜いままで恨みを晴らして 足りない君が馬鹿にされたなら 足りないままで幸福になって 孤独な奴らが夜の淵で もがき苦しみ明日も諦めて そんな夜達に「ざまあみろ」って 今こそ僕が歌ってやるんだ 未来になれなかった あの夜に ざまあみろ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 「色々あったな」の 色々の一つ一つを つまびらかにしたくて ペンを取ったわけですが もう君の好きにしてよ 僕も大概好きにしてきた 僕の事は忘れて 他に行きたい場所があるんなら 名誉ある潔い撤退より 泥にまみれ無様な前進を 尻尾を振る称賛の歌より 革命の最中響く怒号を あの日の情熱の火はいずこ 悔しさを並べたプレイリスト そぞろリピート音楽と風景 後悔、浄化する過去の巡礼 まさかお前、生き別れたはずの 青臭い夢か?恐れ知らずの 酒のつまみの思い出話と 成り下がるには眩しすぎたよ なじられたなら怒ってもいいよ 一人で泣けば誰にもバレないよ そんな夜達に「ほら見たろ?」って 無駄じゃなかったと抱きしめたいよ 未来になれなかった あの夜に 前向きに生きることほど素晴らしいことはない でも「前向きに生きて」じゃ 頷けない誰かさんの為 夢追い人とは ともすれば社会の孤児だ 手段は選ばない いや、選べなかったんだ 恨み辛みや妬み嫉みの グラフキューブで心根を塗った それでも尚塗りつぶせなかった 余白の部分が己と知った 今更弱さ武器にはしないよ それが僕らがやってきたことの 正しさの証明と知っている 今この僕があの日の答えだ 見える人にだけ見える光だ 陰こそ唯一光の理解者 旅立ちと言えば聞こえはいいが 全部投げ出して逃げ出したんだ 孤独な夜の断崖に立って 飛び降りる理由あと一つだけ そんな夜達に「くそくらえ」って ただ誰かに叫んで欲しかった 未来になれなかった あの夜に 取り立てる程不幸ではないが 涙は路銀程に支払った 僕の過去の轍を見る人よ ここで会うのは偶然じゃないさ 夢も理想も愛する人も 信じることも諦めたけど ただ一つだけ言えること僕は 僕に問うこと諦めなかった 醜い君が罵られたなら 醜いままで恨みを晴らして 足りない君が馬鹿にされたなら 足りないままで幸福になって 孤独な奴らが夜の淵で もがき苦しみ明日も諦めて そんな夜達に「ざまあみろ」って 今こそ僕が歌ってやるんだ 未来になれなかった あの夜に ざまあみろ |
ムカデ給水塔に反射する夏の太陽 器用に生きる象徴としての 彼女の笑顔 汗ばんだ静動脈に巣食う褐色の火薬じみた病理 僕が僕ではない感覚 もしくは錯覚 六十億の溜息に巻き起こる黄砂 逃げ場なく息も絶え絶えな ムカデ 涙の濁流を這って 何処へ 行こう 何処も 駄目だ 居場所 が無い 神様僕は分かってしまった 空っぽの夜空が綺麗 あの黒い空白に埋もれてしまえたらって 願う そうか もしかしたら 僕は 死にたいのかな 愛は愛の振りして 全部飲み下せと刃物覗かせる 今日は今日の振りして 全部やり直しだと僕を脅かす こっから踏み出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 西日に染まる郊外の公団住宅 心臓を針でつつかれる様な感傷 及び 生きてる事に対しての罪悪感 付きまとう闇 立ちはだかる闇 赤面症の季節における リビドーの肥大 故の 現実からの逃避 妄想 妄想 妄想 遮断機に置き去りの自意識 真っ二つに割れる数秒前 赤が光る 消える 光る 消える 光る 消える 消えろ チャイナドレスの女 田園都市線 劣等 劣等 過去 過去 全部消えろ 神様 殺してやる 過去は過去の振りして 全部受け入れろと喉に絞めかかる 夜は夜の振りして 全部おまえのせいだとがなりたてる こっから逃げ出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 僕は触れていたかった まだ繋がっていたいよ ビルの屋上に立った 今更思い出すんだ 春の木漏れ日に泣いた 母の声が聞こえんだ 此処にいてもいいですか 此処にいてもいいですか 空は空の振りして 全部知ってるぞって僕を見下す 人は人の振りして 全部吐き出せと僕を睨み付ける こっから踏み出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 僕は触れていたかった まだ繋がっていたいよ ビルの屋上に立った 今更思い出すんだ 春の木漏れ日に泣いた 母の声が聞こえんだ 此処にいてもいいですか 生きていてもいいですか | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 給水塔に反射する夏の太陽 器用に生きる象徴としての 彼女の笑顔 汗ばんだ静動脈に巣食う褐色の火薬じみた病理 僕が僕ではない感覚 もしくは錯覚 六十億の溜息に巻き起こる黄砂 逃げ場なく息も絶え絶えな ムカデ 涙の濁流を這って 何処へ 行こう 何処も 駄目だ 居場所 が無い 神様僕は分かってしまった 空っぽの夜空が綺麗 あの黒い空白に埋もれてしまえたらって 願う そうか もしかしたら 僕は 死にたいのかな 愛は愛の振りして 全部飲み下せと刃物覗かせる 今日は今日の振りして 全部やり直しだと僕を脅かす こっから踏み出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 西日に染まる郊外の公団住宅 心臓を針でつつかれる様な感傷 及び 生きてる事に対しての罪悪感 付きまとう闇 立ちはだかる闇 赤面症の季節における リビドーの肥大 故の 現実からの逃避 妄想 妄想 妄想 遮断機に置き去りの自意識 真っ二つに割れる数秒前 赤が光る 消える 光る 消える 光る 消える 消えろ チャイナドレスの女 田園都市線 劣等 劣等 過去 過去 全部消えろ 神様 殺してやる 過去は過去の振りして 全部受け入れろと喉に絞めかかる 夜は夜の振りして 全部おまえのせいだとがなりたてる こっから逃げ出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 僕は触れていたかった まだ繋がっていたいよ ビルの屋上に立った 今更思い出すんだ 春の木漏れ日に泣いた 母の声が聞こえんだ 此処にいてもいいですか 此処にいてもいいですか 空は空の振りして 全部知ってるぞって僕を見下す 人は人の振りして 全部吐き出せと僕を睨み付ける こっから踏み出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 僕は触れていたかった まだ繋がっていたいよ ビルの屋上に立った 今更思い出すんだ 春の木漏れ日に泣いた 母の声が聞こえんだ 此処にいてもいいですか 生きていてもいいですか |
無題木造アパートの一階で 彼は夢中で絵を描いていた 描きたかったのは自分の事 自分を取り巻く世界のこと 小さな頃から絵が好きだった 理由は皆が褒めてくれるから でも今じゃ褒めてくれるのは 一緒に暮らしている彼女だけ でも彼はそれで幸せだった すれ違いの毎日だけど 彼女はいつもの置手紙 桜模様の便箋が愛しい 気づいたら夜が明けていた 気づいたら日が暮れていた 気づいたら冬が終わってた その日初めて絵が売れた 状況はすでに変わり始めてた 次の月には彼の絵は全て売れた 変わってくのは いつも風景 誰もが彼の絵を称えてくれた 彼女は嬉しそうに彼にこう言った 「信じてた事 正しかった」 絵を買ってくれた人達から 時々感謝の手紙を貰った 感謝される覚えもないが 嫌な気がするわけもない 小さな部屋に少しずつ増える 宝物が彼は嬉しかった いつまでもこんな状況が 続いてくれたらいいと思った 彼はますます絵が好きになった もっと素晴らしい絵を描きたい 描きたいのは自分の事 もっと深い本当の事 最高傑作が出来た 彼女も素敵ねと笑った 誰もが目をそむける様な 人のあさましい本性の絵 誰もが彼の絵に眉をひそめた まるで潮が引くように人々は去った 変わってくのは いつも風景 人々は彼を無能だと嘲る 喧嘩が増えた二人もやがて別れた 信じてた事 間違ってたかな 木造アパートの一階で 彼は今でも絵を描いている 描きたかったのは自分の事 結局空っぽな僕の事 小さな頃から絵が好きだった 理由は今じゃもう分からないよ 褒めてくれる人はもう居ない 増える絵にもう名前などない 気付けばどれくらい月日が過ぎたろう その日久々に一枚の絵が売れた 変わってくのは いつも風景 その買主から手紙が届いた 桜模様の便箋にただ一言 「信じてた事 正しかった」 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 木造アパートの一階で 彼は夢中で絵を描いていた 描きたかったのは自分の事 自分を取り巻く世界のこと 小さな頃から絵が好きだった 理由は皆が褒めてくれるから でも今じゃ褒めてくれるのは 一緒に暮らしている彼女だけ でも彼はそれで幸せだった すれ違いの毎日だけど 彼女はいつもの置手紙 桜模様の便箋が愛しい 気づいたら夜が明けていた 気づいたら日が暮れていた 気づいたら冬が終わってた その日初めて絵が売れた 状況はすでに変わり始めてた 次の月には彼の絵は全て売れた 変わってくのは いつも風景 誰もが彼の絵を称えてくれた 彼女は嬉しそうに彼にこう言った 「信じてた事 正しかった」 絵を買ってくれた人達から 時々感謝の手紙を貰った 感謝される覚えもないが 嫌な気がするわけもない 小さな部屋に少しずつ増える 宝物が彼は嬉しかった いつまでもこんな状況が 続いてくれたらいいと思った 彼はますます絵が好きになった もっと素晴らしい絵を描きたい 描きたいのは自分の事 もっと深い本当の事 最高傑作が出来た 彼女も素敵ねと笑った 誰もが目をそむける様な 人のあさましい本性の絵 誰もが彼の絵に眉をひそめた まるで潮が引くように人々は去った 変わってくのは いつも風景 人々は彼を無能だと嘲る 喧嘩が増えた二人もやがて別れた 信じてた事 間違ってたかな 木造アパートの一階で 彼は今でも絵を描いている 描きたかったのは自分の事 結局空っぽな僕の事 小さな頃から絵が好きだった 理由は今じゃもう分からないよ 褒めてくれる人はもう居ない 増える絵にもう名前などない 気付けばどれくらい月日が過ぎたろう その日久々に一枚の絵が売れた 変わってくのは いつも風景 その買主から手紙が届いた 桜模様の便箋にただ一言 「信じてた事 正しかった」 |
メーデーメーデー茫漠たる享楽の混濁する網膜を 老若男女すべからく漂白するコンダクト 思考なきマスゲーム 堕落の行進曲 反旗も空しく 価値と数の暴力 否応もなく 突き立てられる喉仏 己を殺せ 無明の権化 無能、クズも仏 色めき立つ世俗共の純粋なるアンチで 近代合理主義のここどん詰まりにて テレビの向こうの多数の犠牲者には祈るのに この電車を止めた自殺者には舌打ちか 溜め息に似た自覚無き悪意が ファストフードの油の匂いみたいに飽和している東京 黙祷 少し黙れ喋り過ぎだ って我慢できず喋り出す自意識が 空白を埋めるな 踏みならすアスファルトに 生命浄化のアナトミー 等しくこの土地に死すなら シスター どうか慈悲を我らアウトランダー 背徳とはなんだ 善は悪を孕んだ 罵ったあとですぐ抱きすくめる「この売女」 二十一世紀ようやく迎えた人類の反抗期 値段も善悪も美醜も移ろうように 謀反にするどく研ぐ段平 泣きじゃくりの賛美歌 己を忘却してはいないか? 中古本屋で百円均一のハイデガー 高層ビル 名無し アイロニー 物質主義 吐く血 センシティブ 燃やす運命 分別ない文明 香典返しは歌のラストシーンで死んで いずれ来る寂滅 自ずと判明する判決に泣いて メーデー メーデー って子供みたいに泣きじゃくる無邪気な愛で 大学卒業後、中小企業に就職 それを機に同級生の彼女と巣を作る 息子、娘一人づつ、四人家族の幸福 激務だが平均年収、越えて撫で下ろした胸 色んな事を諦めた 屈辱に顔しかめた そのお陰か都内の新築マンションには手が届きそうだ 少し光が射した 今まで以上に気張った それがまずかった 向上心や見栄が仲間を遠ざけた 鼻につくと陰口 罵り 嘲り 自分諭す、無になれ 同調圧力、ヒエラルキーの下で 住宅費 頭金 積み立て 鎖に繋がれた飼い犬だと気付いた 喜んでくれた妻の笑顔を裏切れなかった ────これは全部想像だ 今日、電車に飛び込んだ男についての 高層ビル 名無し アイロニー 物質主義 吐く血 センシティブ 燃やす運命 分別ない文明 香典返しは歌のラストシーンで死んで いずれ来る寂滅 自ずと判明する判決に泣いて メーデー メーデー って子供みたいに泣きじゃくる無邪気な愛で 切り捨てるべきか 差別するべきか 淘汰されるべきか 実は悪意こそが普遍だ 「自分だけは大丈夫」という確信を この時代に持てるんなら 相当な権力者か馬鹿だ 八つ当たりの偽悪をひけらかしたいだけなら そのだらしない下水溝みたいな口を閉ざすべきだ 愛なき時代か そうは思わないが ぞんざいに扱われる愛も数知れず見た 僕は人を愛すが、それ以上に人を憎んだ 殺したい奴はいるが、守りたい人もできた 世界を恨む時代は終わった 貸しは返すつもりだが その期に及んで競い合うつもりか 勝つか負けるか 上か下か そうじゃない 賞金も勲章もない もはや生存競争だ なり振り構ってられるか 口を閉ざしてたまるか どうか生き残ってくれないか 高層ビル 名無し アイロニー 物質主義 吐く血 センシティブ 燃やす運命 分別ない文明 香典返しは歌のラストシーンで死んで いずれ来る寂滅 自ずと判明する判決に泣いて メーデー メーデー って子供みたいに泣きじゃくる無邪気な愛で | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 茫漠たる享楽の混濁する網膜を 老若男女すべからく漂白するコンダクト 思考なきマスゲーム 堕落の行進曲 反旗も空しく 価値と数の暴力 否応もなく 突き立てられる喉仏 己を殺せ 無明の権化 無能、クズも仏 色めき立つ世俗共の純粋なるアンチで 近代合理主義のここどん詰まりにて テレビの向こうの多数の犠牲者には祈るのに この電車を止めた自殺者には舌打ちか 溜め息に似た自覚無き悪意が ファストフードの油の匂いみたいに飽和している東京 黙祷 少し黙れ喋り過ぎだ って我慢できず喋り出す自意識が 空白を埋めるな 踏みならすアスファルトに 生命浄化のアナトミー 等しくこの土地に死すなら シスター どうか慈悲を我らアウトランダー 背徳とはなんだ 善は悪を孕んだ 罵ったあとですぐ抱きすくめる「この売女」 二十一世紀ようやく迎えた人類の反抗期 値段も善悪も美醜も移ろうように 謀反にするどく研ぐ段平 泣きじゃくりの賛美歌 己を忘却してはいないか? 中古本屋で百円均一のハイデガー 高層ビル 名無し アイロニー 物質主義 吐く血 センシティブ 燃やす運命 分別ない文明 香典返しは歌のラストシーンで死んで いずれ来る寂滅 自ずと判明する判決に泣いて メーデー メーデー って子供みたいに泣きじゃくる無邪気な愛で 大学卒業後、中小企業に就職 それを機に同級生の彼女と巣を作る 息子、娘一人づつ、四人家族の幸福 激務だが平均年収、越えて撫で下ろした胸 色んな事を諦めた 屈辱に顔しかめた そのお陰か都内の新築マンションには手が届きそうだ 少し光が射した 今まで以上に気張った それがまずかった 向上心や見栄が仲間を遠ざけた 鼻につくと陰口 罵り 嘲り 自分諭す、無になれ 同調圧力、ヒエラルキーの下で 住宅費 頭金 積み立て 鎖に繋がれた飼い犬だと気付いた 喜んでくれた妻の笑顔を裏切れなかった ────これは全部想像だ 今日、電車に飛び込んだ男についての 高層ビル 名無し アイロニー 物質主義 吐く血 センシティブ 燃やす運命 分別ない文明 香典返しは歌のラストシーンで死んで いずれ来る寂滅 自ずと判明する判決に泣いて メーデー メーデー って子供みたいに泣きじゃくる無邪気な愛で 切り捨てるべきか 差別するべきか 淘汰されるべきか 実は悪意こそが普遍だ 「自分だけは大丈夫」という確信を この時代に持てるんなら 相当な権力者か馬鹿だ 八つ当たりの偽悪をひけらかしたいだけなら そのだらしない下水溝みたいな口を閉ざすべきだ 愛なき時代か そうは思わないが ぞんざいに扱われる愛も数知れず見た 僕は人を愛すが、それ以上に人を憎んだ 殺したい奴はいるが、守りたい人もできた 世界を恨む時代は終わった 貸しは返すつもりだが その期に及んで競い合うつもりか 勝つか負けるか 上か下か そうじゃない 賞金も勲章もない もはや生存競争だ なり振り構ってられるか 口を閉ざしてたまるか どうか生き残ってくれないか 高層ビル 名無し アイロニー 物質主義 吐く血 センシティブ 燃やす運命 分別ない文明 香典返しは歌のラストシーンで死んで いずれ来る寂滅 自ずと判明する判決に泣いて メーデー メーデー って子供みたいに泣きじゃくる無邪気な愛で |
もう一度バイトの面接ばっくれて 雨雲眺めて不貞寝さ ビールの空き缶で膨れた ゴミ袋で夢も潰れた どっかで諦めていて 無表情に生きている あまりに空っぽすぎて 途方に暮れちまうな 彼女が帰って来るまでに 言い訳を急いで思案する 何やってんだってしらけて どうでもいいやって居直る そうだこの感じ 今まで何度もあった 大事なところで僕は 何度も逃げ出したんだ 昨日から雨は止まない このままでは終わらない 敗北 挫折 絶望がラスボスじゃねえ 自分自身にずっと負けてきた 勝てない訳ないよ自分なら 僕が一番分かってる 僕の弱さなら もう一度 もう一度 駄目な僕が 駄目な魂を 駄目なりに燃やして描く未来が 本当に駄目な訳ないよ もう一度 もう一度 僕等を脅かした昨日に ふざけんなって文句言う為に 僕は立ち上がるんだ もう一度 ここには希望も救いもない 分かってんならどっか行けよ 「昔は良かったな」なんて そりゃ白旗を振るって事 どっかで陰が落ちれば どっかに光は射すもの どこに立っているか位で 不幸せとは決まらねえ 昨日から雨は止まない でも傘なんて持ってない 悲痛 現実 僕らいつも雨曝しで って言う諦めの果てで 「それでも」って僕等言わなくちゃ 遠くで戦っている 友よ挫けるな もう一度 もう一度 馬鹿な僕らが 馬鹿な希望を 馬鹿にされてこぼしたあの涙が 無駄だった訳ではないよ もう一度 もう一度 僕等を笑ったこの世界に ふざけんなって借りを返す為に 僕は立ち上がるんだ もう一度 静かな部屋の中 雨音だけが響いている どこにも行けないのか どこにも行かないのか 夢 希望 傷だらけで笑いあう友達 あの子の笑顔 全部ないよ 始まりはいつも空っぽ もう一度 もう一度 押しつぶされる度つぶやいて ようやくたどり着いたこの場所に 正しさなんていらないよ もう一度 もう一度 あの日離れていった希望に ざまぁみろって言ってやる為に 何度も立ち上がるんだ もう一度 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | バイトの面接ばっくれて 雨雲眺めて不貞寝さ ビールの空き缶で膨れた ゴミ袋で夢も潰れた どっかで諦めていて 無表情に生きている あまりに空っぽすぎて 途方に暮れちまうな 彼女が帰って来るまでに 言い訳を急いで思案する 何やってんだってしらけて どうでもいいやって居直る そうだこの感じ 今まで何度もあった 大事なところで僕は 何度も逃げ出したんだ 昨日から雨は止まない このままでは終わらない 敗北 挫折 絶望がラスボスじゃねえ 自分自身にずっと負けてきた 勝てない訳ないよ自分なら 僕が一番分かってる 僕の弱さなら もう一度 もう一度 駄目な僕が 駄目な魂を 駄目なりに燃やして描く未来が 本当に駄目な訳ないよ もう一度 もう一度 僕等を脅かした昨日に ふざけんなって文句言う為に 僕は立ち上がるんだ もう一度 ここには希望も救いもない 分かってんならどっか行けよ 「昔は良かったな」なんて そりゃ白旗を振るって事 どっかで陰が落ちれば どっかに光は射すもの どこに立っているか位で 不幸せとは決まらねえ 昨日から雨は止まない でも傘なんて持ってない 悲痛 現実 僕らいつも雨曝しで って言う諦めの果てで 「それでも」って僕等言わなくちゃ 遠くで戦っている 友よ挫けるな もう一度 もう一度 馬鹿な僕らが 馬鹿な希望を 馬鹿にされてこぼしたあの涙が 無駄だった訳ではないよ もう一度 もう一度 僕等を笑ったこの世界に ふざけんなって借りを返す為に 僕は立ち上がるんだ もう一度 静かな部屋の中 雨音だけが響いている どこにも行けないのか どこにも行かないのか 夢 希望 傷だらけで笑いあう友達 あの子の笑顔 全部ないよ 始まりはいつも空っぽ もう一度 もう一度 押しつぶされる度つぶやいて ようやくたどり着いたこの場所に 正しさなんていらないよ もう一度 もう一度 あの日離れていった希望に ざまぁみろって言ってやる為に 何度も立ち上がるんだ もう一度 |
夕立旅立ちいい事なんかなかった街でも 別れる時には寂しくなるんだな 出掛けに見送り沈丁花 友達よまたな 恋人よさらば 夕立旅立ち 行く先に光 懐かしい夢達 未だに覚めないし 泣いたり凹んだり その度生き返り 新しいあんたに 再び日は射し 過ぎ去る家々を数えて その数の人生 その数の別れ 僕はまた一つ賢くなる 「あん時ああすれば」 それも過ぎ行く風景 夕立旅立ち 行く先に光 懐かしい夢達 未だに覚めないし あん時確かに 泣かないと誓い 始まりの汽笛 別離の響き 都会のせわしない暮らしにも したたか風が吹く 田舎の風が吹く あんたの顔も忘れちまった そういう事にして 忘れた事にして 夕立旅立ち 行く先に光 懐かしい夢達 未だに覚めないし 儚い見間違い 都会に影法師 遠々しいあの街 仰ぎ見 幾年 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | いい事なんかなかった街でも 別れる時には寂しくなるんだな 出掛けに見送り沈丁花 友達よまたな 恋人よさらば 夕立旅立ち 行く先に光 懐かしい夢達 未だに覚めないし 泣いたり凹んだり その度生き返り 新しいあんたに 再び日は射し 過ぎ去る家々を数えて その数の人生 その数の別れ 僕はまた一つ賢くなる 「あん時ああすれば」 それも過ぎ行く風景 夕立旅立ち 行く先に光 懐かしい夢達 未だに覚めないし あん時確かに 泣かないと誓い 始まりの汽笛 別離の響き 都会のせわしない暮らしにも したたか風が吹く 田舎の風が吹く あんたの顔も忘れちまった そういう事にして 忘れた事にして 夕立旅立ち 行く先に光 懐かしい夢達 未だに覚めないし 儚い見間違い 都会に影法師 遠々しいあの街 仰ぎ見 幾年 |
幽霊在りし日の幻影を ハンガーにぶら下げて 多情な少年は 出がけに人影を見る 去り行くものに外套を着せて 見送る先は風ばかり かじかむ指先でドアを開けて 未練を置きざりにして街に出る 繁華街で馴染みの顔と 音のしない笑い声 喧噪が静寂 楽しいと喜びが反比例しだして 意識の四隅に沈殿する 小さな後悔ばかりを うんざりする程看取り続けて 一人の部屋に帰る頃 どうでもいい落日が こんな情緒をかき混ぜるから 見えざるものが見えてくる 幽霊 夕暮れ 留守電 がらんどうの部屋 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 在りし日の幻影を ハンガーにぶら下げて 多情な少年は 出がけに人影を見る 去り行くものに外套を着せて 見送る先は風ばかり かじかむ指先でドアを開けて 未練を置きざりにして街に出る 繁華街で馴染みの顔と 音のしない笑い声 喧噪が静寂 楽しいと喜びが反比例しだして 意識の四隅に沈殿する 小さな後悔ばかりを うんざりする程看取り続けて 一人の部屋に帰る頃 どうでもいい落日が こんな情緒をかき混ぜるから 見えざるものが見えてくる 幽霊 夕暮れ 留守電 がらんどうの部屋 |
ヨクトヨクトはとうとう気が触れたみたいだ 神経症的な陽光の断絶 ポリ袋の夜明けは半ば難破船 社会生活の規律に座礁する 陰口 ため口 鬱憤の捌け口 派遣 日払い 夢 労働 労働 プライドも希望もガラ袋につめた ゴミを漁るカラスが夕日に飛んだ 抜け出せない日々の泥沼に 片足突っ込んで もう全部諦めた 夢は必ず叶うから って夢を叶えた人達が 臆面もなく歌うから 僕らの居場所はなくなった ヨクトは散々失った 人としての最小単位だ カビ臭い部屋に寝転んで 世界が終わるのを夢想する 「用がないならもう電話はしないで」 昔付き合ってたあの娘は言う 僕にはすがるもの幾つあるだろう 空しくなるから考えるの止めた 泣きたいのは悔しさがあるからで 最後に泣いたのは もういつの事だっけ 誰が一番幸せか 比べ出したらもう末期だ 簡単に人を笑うなら 嘲笑はどうせ順繰りだ ヨクトは散々失った 人としての最小単位だ カビ臭い部屋に寝転んで 世界が終わるのを夢想する ポケット地図 就業証明書 電気水道ガス請求書 時給 レシート 冷凍倉庫 愚痴 悪口 クズのショウウィンドウ 未開封包丁 2ちゃんに投稿 薄い壁の向こう側の幻聴 孤独の焦燥 やばいよどうしよう 教えてここから抜け出す方法 抜け出す方法 生きたいよもっと 僕らが道を選ぶなら 答え合わせなんてないから 誰かのせいにするのなら その誰かに生かされてるんだ ヨクトは散々失った 人としての最小単位だ どうせいつかは終わるなら せめて自分で選んだ終わり方 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | ヨクトはとうとう気が触れたみたいだ 神経症的な陽光の断絶 ポリ袋の夜明けは半ば難破船 社会生活の規律に座礁する 陰口 ため口 鬱憤の捌け口 派遣 日払い 夢 労働 労働 プライドも希望もガラ袋につめた ゴミを漁るカラスが夕日に飛んだ 抜け出せない日々の泥沼に 片足突っ込んで もう全部諦めた 夢は必ず叶うから って夢を叶えた人達が 臆面もなく歌うから 僕らの居場所はなくなった ヨクトは散々失った 人としての最小単位だ カビ臭い部屋に寝転んで 世界が終わるのを夢想する 「用がないならもう電話はしないで」 昔付き合ってたあの娘は言う 僕にはすがるもの幾つあるだろう 空しくなるから考えるの止めた 泣きたいのは悔しさがあるからで 最後に泣いたのは もういつの事だっけ 誰が一番幸せか 比べ出したらもう末期だ 簡単に人を笑うなら 嘲笑はどうせ順繰りだ ヨクトは散々失った 人としての最小単位だ カビ臭い部屋に寝転んで 世界が終わるのを夢想する ポケット地図 就業証明書 電気水道ガス請求書 時給 レシート 冷凍倉庫 愚痴 悪口 クズのショウウィンドウ 未開封包丁 2ちゃんに投稿 薄い壁の向こう側の幻聴 孤独の焦燥 やばいよどうしよう 教えてここから抜け出す方法 抜け出す方法 生きたいよもっと 僕らが道を選ぶなら 答え合わせなんてないから 誰かのせいにするのなら その誰かに生かされてるんだ ヨクトは散々失った 人としての最小単位だ どうせいつかは終わるなら せめて自分で選んだ終わり方 |
夜の一部始終歴史が夜に作られる様に 明日への通行料金 未払い、眠る病人 思索に煩悩 日付を通せんぼ 古い文庫本と思想のディベート 言葉にすれば意味が伸し掛る だからいっそ無言を決め込む孤独と 慕情は夜に 憎しみも夜に 後悔も夜に 煩雑に作られて おんなじように言葉も歌も 夜に作られて 日が昇るまでに 消されたりした気持ちもあって 息を止めて 息を止めて 眠れない夜に それなりの理由 希死念慮は慰留 夜の一部始終 眠れない夜に 寺山の詩集 逃げるのも自由 夜の一部始終 眠れない夜に 言葉の無味無臭 人として未熟 夜の一部始終 眠れない夜に ぶり返したのは意趣 それはきっと杞憂 夜の一部始終 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 歴史が夜に作られる様に 明日への通行料金 未払い、眠る病人 思索に煩悩 日付を通せんぼ 古い文庫本と思想のディベート 言葉にすれば意味が伸し掛る だからいっそ無言を決め込む孤独と 慕情は夜に 憎しみも夜に 後悔も夜に 煩雑に作られて おんなじように言葉も歌も 夜に作られて 日が昇るまでに 消されたりした気持ちもあって 息を止めて 息を止めて 眠れない夜に それなりの理由 希死念慮は慰留 夜の一部始終 眠れない夜に 寺山の詩集 逃げるのも自由 夜の一部始終 眠れない夜に 言葉の無味無臭 人として未熟 夜の一部始終 眠れない夜に ぶり返したのは意趣 それはきっと杞憂 夜の一部始終 |
夜の歌雨が降り始めて 僕はふと歩みを緩めた 雨雲に滲む月明かり あれが僕の目指す光 見えない物だから 見失っても当たり前 今日も僕は僕の心に 確かめて歩く夜明け前 この一生に 意味があって 何か託されてるとしたら それはきっと つまらないよな 僕に意味なんかなくても いいよ 夜の中で 息を潜めて 僕らは朝を 待っていやしない 些細な傷と 君は戦う 明日はきっと 笑えるように 希望は唯一つで 諦める訳は捨てるほど ぬかるんだ道に立ち尽くし 行こうか戻ろうか悩んで 結局歩き続けて その向こうで光が射して その時僕らは思うだろう 「今まで生きていて良かった」 その一瞬の 為だったんだ 今まで積み上げたガラクタ 多くの時間 多くの挫折 数えきれない程の涙 夜の中で 息を潜めて 僕らは朝を 待っていやしない この失望に 僕は抗う 明日もきっと 歩けるように 雨粒が落ちて アスファルトで弾ける 叶わない願いならいっそ洗い流すか 立ち止まっては悩んで 不安を消しては歩いて そんな繰り返しで僕等の旅路は続く その手を伸ばしていてよ その胸が凍えていても 不安の雨の 中で今夜は雨宿りしてさ 夜の中で 息を止めてた それでも朝は やって来るから この寂寥に 僕らは生きる ただ一瞬の 輝きのために 雨が降り止んで 僕はやっと歩き始めた 青空にうすく昼のつき あれが僕の目指す光 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 雨が降り始めて 僕はふと歩みを緩めた 雨雲に滲む月明かり あれが僕の目指す光 見えない物だから 見失っても当たり前 今日も僕は僕の心に 確かめて歩く夜明け前 この一生に 意味があって 何か託されてるとしたら それはきっと つまらないよな 僕に意味なんかなくても いいよ 夜の中で 息を潜めて 僕らは朝を 待っていやしない 些細な傷と 君は戦う 明日はきっと 笑えるように 希望は唯一つで 諦める訳は捨てるほど ぬかるんだ道に立ち尽くし 行こうか戻ろうか悩んで 結局歩き続けて その向こうで光が射して その時僕らは思うだろう 「今まで生きていて良かった」 その一瞬の 為だったんだ 今まで積み上げたガラクタ 多くの時間 多くの挫折 数えきれない程の涙 夜の中で 息を潜めて 僕らは朝を 待っていやしない この失望に 僕は抗う 明日もきっと 歩けるように 雨粒が落ちて アスファルトで弾ける 叶わない願いならいっそ洗い流すか 立ち止まっては悩んで 不安を消しては歩いて そんな繰り返しで僕等の旅路は続く その手を伸ばしていてよ その胸が凍えていても 不安の雨の 中で今夜は雨宿りしてさ 夜の中で 息を止めてた それでも朝は やって来るから この寂寥に 僕らは生きる ただ一瞬の 輝きのために 雨が降り止んで 僕はやっと歩き始めた 青空にうすく昼のつき あれが僕の目指す光 |
ライフイズビューティフル何がどうなって ここに立ってるんだ 時々われに帰って 首をかしげるんだ 歌うのが好きな少年だった だけどそれを誰にもいえない気弱な子だった 久しぶりだな そっちはどうだ? 元気してんなら 別にそれでいいんだ つまらねぇ愚痴は 言いっこなしだ 昔話もたまにはいいか わいは今も歌っているんだ 暗い歌ばかり歌いやがってと人は言うが ぜってぇまけねぇって 気持ちだけで 今まで ここまで やってきたんだ これだけは本気でゆずれないんだ 背負ってるものが増えすぎたようだ 夢を諦めた人 捨てた人 叶えられず死んだ人 覚えているか? あっけなく命や夢が消える星で ありふれた良くある悲しい話 そんなもんに飽きもせず泣き笑い 人生は美しい 一つを手に入れて一つを失くして いつも何か足りないって泣いている だけど後悔なんてしてやるものか 人生は美しい いつもの居酒屋で はしゃぎすぎた 始発で帰る馬鹿達を 太陽が照らした 「俺らの夜明けがやってきたんだ」 誰かが言った 頭は痛いが 妙に笑えた そんな日々も 今はもう遠い あの頃のギターは埃をかぶってた けどな これだけは絶対言える 俺らの夜明けはもうすぐそこだ 信じた人や物が過ぎ去る街で ありふれたどこにでもある悔し涙 そんなもんに未だに突き動かされる 人生は美しい ファミレスで喧嘩したぶりのあいつが 電車に向かって手をふり続けていた 過ぎてゆく景色 二度と振り向かないよ 人生は美しい こんな時間か そろそろ帰るか? なんだ帰りたくないって まぁ わいも同じだが 不安は多いが 進むべきだ 情熱一つで何でもできるはずさ 東京 青森 路上 ライブハウス きっと場所なんてどこでも良かった 歌う場所はどこでもいいぜ 歌う歌がわいの歌なら 悔し涙振りほどいて叫んだ歌 大事なものは二度と離さないよ 振り向くな後ろには花も咲かねぇ 人生は美しい じゃあなまたな身体だけは気をつけろよ しっかり歩けよふらついてるぜ 見ろよもう朝日が昇ってきた 人生は美しい 人生は美しい | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 何がどうなって ここに立ってるんだ 時々われに帰って 首をかしげるんだ 歌うのが好きな少年だった だけどそれを誰にもいえない気弱な子だった 久しぶりだな そっちはどうだ? 元気してんなら 別にそれでいいんだ つまらねぇ愚痴は 言いっこなしだ 昔話もたまにはいいか わいは今も歌っているんだ 暗い歌ばかり歌いやがってと人は言うが ぜってぇまけねぇって 気持ちだけで 今まで ここまで やってきたんだ これだけは本気でゆずれないんだ 背負ってるものが増えすぎたようだ 夢を諦めた人 捨てた人 叶えられず死んだ人 覚えているか? あっけなく命や夢が消える星で ありふれた良くある悲しい話 そんなもんに飽きもせず泣き笑い 人生は美しい 一つを手に入れて一つを失くして いつも何か足りないって泣いている だけど後悔なんてしてやるものか 人生は美しい いつもの居酒屋で はしゃぎすぎた 始発で帰る馬鹿達を 太陽が照らした 「俺らの夜明けがやってきたんだ」 誰かが言った 頭は痛いが 妙に笑えた そんな日々も 今はもう遠い あの頃のギターは埃をかぶってた けどな これだけは絶対言える 俺らの夜明けはもうすぐそこだ 信じた人や物が過ぎ去る街で ありふれたどこにでもある悔し涙 そんなもんに未だに突き動かされる 人生は美しい ファミレスで喧嘩したぶりのあいつが 電車に向かって手をふり続けていた 過ぎてゆく景色 二度と振り向かないよ 人生は美しい こんな時間か そろそろ帰るか? なんだ帰りたくないって まぁ わいも同じだが 不安は多いが 進むべきだ 情熱一つで何でもできるはずさ 東京 青森 路上 ライブハウス きっと場所なんてどこでも良かった 歌う場所はどこでもいいぜ 歌う歌がわいの歌なら 悔し涙振りほどいて叫んだ歌 大事なものは二度と離さないよ 振り向くな後ろには花も咲かねぇ 人生は美しい じゃあなまたな身体だけは気をつけろよ しっかり歩けよふらついてるぜ 見ろよもう朝日が昇ってきた 人生は美しい 人生は美しい |
ラブソング未来は無いぜ 陽も射さない 時代葬ったカタコンベ 油田から昇る黒煙に 咳き込む妹微笑んで 西のバラックに配給を 取りに行った兄は帰らない 「お買い求めはお急ぎを」 とテレビだけが嫌に賑やかだ 満たされた時代に生まれた と大人は僕らを揶揄した どこに安寧があるのだと 気付いた時にはもう遅かった 不穏な煙が立ち昇り あれは何だと騒ぎ立てた 奴から順に消えて行った 今じゃ町ごと墓場だ 愛すら知らない人が 居るのは確かだ それを無視するのは何故だ それを無視するのが愛か? ATM 電気椅子 ストレルカとベルカ 紙幣と硬貨 愛こそ全て 再来世と来世 社会性 人の指の首飾り 花飾り 愛こそ全て 信じ給え 土砂降りの雨の中を 傘もささないで歩いた 「傘が無い」と口ずさむけど むしろ傘を買う金が無い 狭いアパートに戻っても 惨めでまた死にたくなった 「お買い求めはお急ぎを」 とテレビだけが嫌に賑やかだ 夢すら持てない人が 居るのは確かだ それを歌にしては駄目か? それを無視するのが歌か? 資本主義 ノンフィクション フィクション 個室ビデオ 虚無 人生回顧 愛こそ全て シグナルとシグナレス 始発電車 自殺 唄うたいと商業主義 愛こそ全て 信じ給え 未来には期待しないよ 息も出来ないよ 夜の闇の中 不安で眠れない 愛されるだとか 愛するんだとか それ以前に僕ら 愛を買わなくちゃ 消費せよ 消費せよ それ無しではこの先 生きてけない 消費せよ 消費せよ それこそが君を救うのだ 社会性不安 買春 輪廻転生 ラブソング ラブソング 愛と平和 無銭飲食 墓石 愛こそ全て 自動小銃 生命保険 物欲 ビデオゲームと人殺し 愛こそ全て 急いで買いに行かなきゃ 誰よりも多く買わなきゃ 奪ってでも手に入れなきゃ 愛を買わなくちゃ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 未来は無いぜ 陽も射さない 時代葬ったカタコンベ 油田から昇る黒煙に 咳き込む妹微笑んで 西のバラックに配給を 取りに行った兄は帰らない 「お買い求めはお急ぎを」 とテレビだけが嫌に賑やかだ 満たされた時代に生まれた と大人は僕らを揶揄した どこに安寧があるのだと 気付いた時にはもう遅かった 不穏な煙が立ち昇り あれは何だと騒ぎ立てた 奴から順に消えて行った 今じゃ町ごと墓場だ 愛すら知らない人が 居るのは確かだ それを無視するのは何故だ それを無視するのが愛か? ATM 電気椅子 ストレルカとベルカ 紙幣と硬貨 愛こそ全て 再来世と来世 社会性 人の指の首飾り 花飾り 愛こそ全て 信じ給え 土砂降りの雨の中を 傘もささないで歩いた 「傘が無い」と口ずさむけど むしろ傘を買う金が無い 狭いアパートに戻っても 惨めでまた死にたくなった 「お買い求めはお急ぎを」 とテレビだけが嫌に賑やかだ 夢すら持てない人が 居るのは確かだ それを歌にしては駄目か? それを無視するのが歌か? 資本主義 ノンフィクション フィクション 個室ビデオ 虚無 人生回顧 愛こそ全て シグナルとシグナレス 始発電車 自殺 唄うたいと商業主義 愛こそ全て 信じ給え 未来には期待しないよ 息も出来ないよ 夜の闇の中 不安で眠れない 愛されるだとか 愛するんだとか それ以前に僕ら 愛を買わなくちゃ 消費せよ 消費せよ それ無しではこの先 生きてけない 消費せよ 消費せよ それこそが君を救うのだ 社会性不安 買春 輪廻転生 ラブソング ラブソング 愛と平和 無銭飲食 墓石 愛こそ全て 自動小銃 生命保険 物欲 ビデオゲームと人殺し 愛こそ全て 急いで買いに行かなきゃ 誰よりも多く買わなきゃ 奪ってでも手に入れなきゃ 愛を買わなくちゃ |
理想の花過去の連なりのくるぶしに できた青痣を青春と名づけて それをまるで仇のしるしみたいに 夜になる度撫でて 想いは晴れたか? もういいよ 何も憎まず 心に歌を 多くは望まず 心に歌を そして 最後には頼りない祈りを 申し訳程度に宿した 種子を飛ばし どこへ行こうが 花である 迷いにだけ咲く 花である 場所を選ばぬ 花である 理想に根をはる 花である 雨上がりに咲くideal | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 過去の連なりのくるぶしに できた青痣を青春と名づけて それをまるで仇のしるしみたいに 夜になる度撫でて 想いは晴れたか? もういいよ 何も憎まず 心に歌を 多くは望まず 心に歌を そして 最後には頼りない祈りを 申し訳程度に宿した 種子を飛ばし どこへ行こうが 花である 迷いにだけ咲く 花である 場所を選ばぬ 花である 理想に根をはる 花である 雨上がりに咲くideal |
リタ君が出てくならそれでいいよ 借りた物は返すから 時計もCDも電車賃も全部 君の優しさ以外は 線路沿い 一人歩いてる夜道の 街灯に影が二つ 君の亡霊だ きっとそうなら嬉しいな 明かり途切れてひとりぼっち 変わらないと思ってた そんなものある訳なかった でも君はそう思わせたんだ まるで詐欺師か魔法使いみたい ねえリタ 離れない人に泣いたりしない 壊れない物に泣いたりしない 一人で平気 嘘なら言える 言葉だったら どうとでも言える 部屋の中 黙りこくった冷蔵庫と 笑い声がテレビの中だけ 気持ちが見えたならいいのにな いややっぱりいらないや 残酷だから 人の為に生きたい君と 自分の為に生きたい僕 合わない歯車が回っては軋む音 そんな風だった、二人の笑い声 一つを選ぶという事は 一つを捨てるという事だ それならいいよ 僕は大人しく ゴミ箱に入って君を見送るんだ ねえリタ 自分の為に泣いたりしない 苦しい時も泣いたりしない そんな君がさ なんで泣くのさ 僕より先に なんで泣くのさ 自分とばかり向き合って 人とは決して向き合わずに 言葉を選ばないのなら 傷つけて当たり前だ 過去とばかり向き合って 今とは決して向き合わずに 後ろ向きで歩いてりゃ つまずいたって当たり前だ 留まる人に泣いたりしない 分かったつもり だから僕はもう 自分の為に生きたりしない 誰かの為に笑ってみたい 君みたいに 忘れた過去に泣いたりしない 過ぎない時間に泣いたりしない 君と笑った 季節が終わる 時は流れる たったそれだけ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 君が出てくならそれでいいよ 借りた物は返すから 時計もCDも電車賃も全部 君の優しさ以外は 線路沿い 一人歩いてる夜道の 街灯に影が二つ 君の亡霊だ きっとそうなら嬉しいな 明かり途切れてひとりぼっち 変わらないと思ってた そんなものある訳なかった でも君はそう思わせたんだ まるで詐欺師か魔法使いみたい ねえリタ 離れない人に泣いたりしない 壊れない物に泣いたりしない 一人で平気 嘘なら言える 言葉だったら どうとでも言える 部屋の中 黙りこくった冷蔵庫と 笑い声がテレビの中だけ 気持ちが見えたならいいのにな いややっぱりいらないや 残酷だから 人の為に生きたい君と 自分の為に生きたい僕 合わない歯車が回っては軋む音 そんな風だった、二人の笑い声 一つを選ぶという事は 一つを捨てるという事だ それならいいよ 僕は大人しく ゴミ箱に入って君を見送るんだ ねえリタ 自分の為に泣いたりしない 苦しい時も泣いたりしない そんな君がさ なんで泣くのさ 僕より先に なんで泣くのさ 自分とばかり向き合って 人とは決して向き合わずに 言葉を選ばないのなら 傷つけて当たり前だ 過去とばかり向き合って 今とは決して向き合わずに 後ろ向きで歩いてりゃ つまずいたって当たり前だ 留まる人に泣いたりしない 分かったつもり だから僕はもう 自分の為に生きたりしない 誰かの為に笑ってみたい 君みたいに 忘れた過去に泣いたりしない 過ぎない時間に泣いたりしない 君と笑った 季節が終わる 時は流れる たったそれだけ |
リビングデッドひるがえって誰しもが無罪ではいられぬ世にはびこって 断罪をしあったって 白けてくるぜ 愛が去って空いた穴 塞ぐための巨大な偶像は ここにはない 少なくとも僕の部屋には もっと生きてえ もう死にてえ そんなんを繰り返してきて リビングデッド リビングデッド 人生を無為に徘徊して もう無理って飛び降りて 我関せずって面でいいって 背負わずに生きれるならそうしなって 永遠なんてないくせに 永遠なんて言葉を作って 無常さにむせび泣く我ら 後悔も弱さも涙も 声高に叫べば歌になった 涙枯れぬ人らよ歌え 過ちで しくじりで 石を投げるのはやめときなって どうせいつか間違う もうすでに間違えてるんだし 隣人を愛せずとも 不幸にはならない時代にあって 分かり合うのはそうそう簡単ではないから どっちだっけ? もう知らねえ 行きたい方へ自分で行くぜ リビングデッド リビングデッド 切り捨てた屍を越えて 振り向かぬ 振り向けぬ どっちにしろ道は選べぬ 顧みず仰ぎ見る 明日の空 正解なんてないくせに 正解なんて言葉を作って 己が明日さえ 縛りあう我ら 女々しさも罪も不名誉も 一人懺悔したら歌になった 許されざる人らよ歌え 正しさを求めているならば 少なくとも居場所はここじゃないぜ ここじゃないぜ 間違った情動をくべる 負け犬の蒸気機関車の旅程 くそくらえ 清廉さ潔白さも 諦めざるを得ず手を汚した 取るに足らないたわごとだと 見くびる傲慢どもの寝首を掻く 報われない願いをくべろ 叶わなかった夢をくべろ 遂げられない恨みをくべろ 死にきれなかった夜をくべろ 絶対なんてないくせに 絶対なんて言葉を作って 何故成せぬと 見張りあう我ら 劣等感も自己嫌悪も 底まで沈めたら歌になった 死に切れぬ人らよ歌え | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | ひるがえって誰しもが無罪ではいられぬ世にはびこって 断罪をしあったって 白けてくるぜ 愛が去って空いた穴 塞ぐための巨大な偶像は ここにはない 少なくとも僕の部屋には もっと生きてえ もう死にてえ そんなんを繰り返してきて リビングデッド リビングデッド 人生を無為に徘徊して もう無理って飛び降りて 我関せずって面でいいって 背負わずに生きれるならそうしなって 永遠なんてないくせに 永遠なんて言葉を作って 無常さにむせび泣く我ら 後悔も弱さも涙も 声高に叫べば歌になった 涙枯れぬ人らよ歌え 過ちで しくじりで 石を投げるのはやめときなって どうせいつか間違う もうすでに間違えてるんだし 隣人を愛せずとも 不幸にはならない時代にあって 分かり合うのはそうそう簡単ではないから どっちだっけ? もう知らねえ 行きたい方へ自分で行くぜ リビングデッド リビングデッド 切り捨てた屍を越えて 振り向かぬ 振り向けぬ どっちにしろ道は選べぬ 顧みず仰ぎ見る 明日の空 正解なんてないくせに 正解なんて言葉を作って 己が明日さえ 縛りあう我ら 女々しさも罪も不名誉も 一人懺悔したら歌になった 許されざる人らよ歌え 正しさを求めているならば 少なくとも居場所はここじゃないぜ ここじゃないぜ 間違った情動をくべる 負け犬の蒸気機関車の旅程 くそくらえ 清廉さ潔白さも 諦めざるを得ず手を汚した 取るに足らないたわごとだと 見くびる傲慢どもの寝首を掻く 報われない願いをくべろ 叶わなかった夢をくべろ 遂げられない恨みをくべろ 死にきれなかった夜をくべろ 絶対なんてないくせに 絶対なんて言葉を作って 何故成せぬと 見張りあう我ら 劣等感も自己嫌悪も 底まで沈めたら歌になった 死に切れぬ人らよ歌え |
冷凍睡眠冷えたコンクリート もたれて頬を付ける 目線の先 西日に漂う埃を見る 何を話すでも無く 身動きとれず 僕は下手な絵空事ばかりを ずっと空想する 「もう助からないだろう」 君の父さんが言う 丁度その時 眼を細めて笑う君を思い出す 願えば叶うっていう言葉の空虚さだけが 僕の人生にそれからずっと ぶら下がり続ける 心臓は動いたまま眠り続ける 君がもしも死んだら 僕も死ぬ事が出来ただろうか あれから数ヶ月 食うや食わずの生活 生きながらに死んでいるって意味では僕も同じだ この世界からの逃避ばかり考えるのが 癖になり始めた頃に 保険会社の新商品 テレビ ラジオ ネットに 最近目にするコピー 「睡眠中に増える預金」 冷凍睡眠 未だ消えぬ鮮明な美しき日々の色と 幾ら願ってみても決して叶わない事 分かっているが時は絶えた既に手遅れ だからいっそ全部忘れて眠らせてくれ 延命措置によりただ続く寝息も 後ろ髪引かれるだけの断ち切れない糸 堪え難い 悪夢みたい もう忘れたい いや 忘れない 分からない おやすみなさい それから六十年 僕は眠り続けて 月日は文字通りの悪夢として過ぎて 流転する万物は 無愛想で 冷め冷めとした態度だが 僕にとっては未だ恩人で あらゆる景色が変わり 君の病院も無くなり 始めは苦労した暮らしも 今ではなんとかやってる 晴れ晴れしい気持ちで 新しい人生をやり直す 君の事は忘れたよ ってそんなわけはない 美しい様々には魂が宿り その根底の連結で「美しい」は連なり 例えば夕暮れに望郷が蘇る様に 美しい様々が君の面影を呼び その儚さに脅され続ける日々の果てに 行き着くどん詰まりは やはり生き死にの闇 人は喪失を許容出来る生き物だ だが逃げ出した僕はその限りではない 未だ消えぬ鮮明な美しき日々の色と 幾ら願ってみても決して叶わない事 分かっているが時は絶えた既に手遅れ だからいっそ全部忘れて眠らせてくれ 延命措置によりただ続く寝息も 後ろ髪引かれるだけの断ち切れない糸 堪え難い 悪夢みたい もう忘れたい いや 忘れない 分からない おやすみなさい すっかり抜け殻になり 歩く並木道 幻覚か 君にそっくりな女の子を見る 休日の陽射し 賑やかに笑うその声に 限りなく確信に近い 君の面影を見る やおら女の子が駆け寄って抱きついた 受け止めた そのしわしわの両手に咲いた あの笑顔はまるで懐かしの絵画か 互いに目を細めて笑う顔は まさに僕の希望だ それこそが僕の希望だ 夢にまで見た僕の希望だ これこそが僕の希望だ 失った僕の希望だ 未だ消えぬ鮮明な美しき日々の色と 幾ら願ってみても決して叶わない事 分かっているが時は絶えた既に手遅れ だからいっそ全部忘れて眠らせてくれ 延命措置によりただ続く寝息も 後ろ髪引かれるだけの断ち切れない糸 堪え難い 悪夢みたい もう忘れたい いや 忘れない 分からない どうすればいい? 冷えたコンクリート もたれて頬を付ける 目線の先 西日に漂う埃を見る 何を話すでも無く 身動きとれず 僕は下手な絵空事ばかりを ずっと空想する 下手な絵空事ばかりをずっと空想する | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 冷えたコンクリート もたれて頬を付ける 目線の先 西日に漂う埃を見る 何を話すでも無く 身動きとれず 僕は下手な絵空事ばかりを ずっと空想する 「もう助からないだろう」 君の父さんが言う 丁度その時 眼を細めて笑う君を思い出す 願えば叶うっていう言葉の空虚さだけが 僕の人生にそれからずっと ぶら下がり続ける 心臓は動いたまま眠り続ける 君がもしも死んだら 僕も死ぬ事が出来ただろうか あれから数ヶ月 食うや食わずの生活 生きながらに死んでいるって意味では僕も同じだ この世界からの逃避ばかり考えるのが 癖になり始めた頃に 保険会社の新商品 テレビ ラジオ ネットに 最近目にするコピー 「睡眠中に増える預金」 冷凍睡眠 未だ消えぬ鮮明な美しき日々の色と 幾ら願ってみても決して叶わない事 分かっているが時は絶えた既に手遅れ だからいっそ全部忘れて眠らせてくれ 延命措置によりただ続く寝息も 後ろ髪引かれるだけの断ち切れない糸 堪え難い 悪夢みたい もう忘れたい いや 忘れない 分からない おやすみなさい それから六十年 僕は眠り続けて 月日は文字通りの悪夢として過ぎて 流転する万物は 無愛想で 冷め冷めとした態度だが 僕にとっては未だ恩人で あらゆる景色が変わり 君の病院も無くなり 始めは苦労した暮らしも 今ではなんとかやってる 晴れ晴れしい気持ちで 新しい人生をやり直す 君の事は忘れたよ ってそんなわけはない 美しい様々には魂が宿り その根底の連結で「美しい」は連なり 例えば夕暮れに望郷が蘇る様に 美しい様々が君の面影を呼び その儚さに脅され続ける日々の果てに 行き着くどん詰まりは やはり生き死にの闇 人は喪失を許容出来る生き物だ だが逃げ出した僕はその限りではない 未だ消えぬ鮮明な美しき日々の色と 幾ら願ってみても決して叶わない事 分かっているが時は絶えた既に手遅れ だからいっそ全部忘れて眠らせてくれ 延命措置によりただ続く寝息も 後ろ髪引かれるだけの断ち切れない糸 堪え難い 悪夢みたい もう忘れたい いや 忘れない 分からない おやすみなさい すっかり抜け殻になり 歩く並木道 幻覚か 君にそっくりな女の子を見る 休日の陽射し 賑やかに笑うその声に 限りなく確信に近い 君の面影を見る やおら女の子が駆け寄って抱きついた 受け止めた そのしわしわの両手に咲いた あの笑顔はまるで懐かしの絵画か 互いに目を細めて笑う顔は まさに僕の希望だ それこそが僕の希望だ 夢にまで見た僕の希望だ これこそが僕の希望だ 失った僕の希望だ 未だ消えぬ鮮明な美しき日々の色と 幾ら願ってみても決して叶わない事 分かっているが時は絶えた既に手遅れ だからいっそ全部忘れて眠らせてくれ 延命措置によりただ続く寝息も 後ろ髪引かれるだけの断ち切れない糸 堪え難い 悪夢みたい もう忘れたい いや 忘れない 分からない どうすればいい? 冷えたコンクリート もたれて頬を付ける 目線の先 西日に漂う埃を見る 何を話すでも無く 身動きとれず 僕は下手な絵空事ばかりを ずっと空想する 下手な絵空事ばかりをずっと空想する |
令和二年旅支度終え 誰か呼ぶ声 情熱からおよそ遠い情熱 今日ならば晴れ 風はしわがれ 旅立つことない旅立ちの日 君の鼻歌 今日ばかりは この町のBGMみたい 頼りなさげなマスク越し とげられぬ夢 やむを得ぬ故 恨めしく睨む空 令和二年 封切りの映画 新譜のツアー 中止の入学式 令和二年 焦りと暇を持て遊ぶ歌 物理的でないからこそ痛む 悲しくないね 楽しくないぜ 感情は軒先で行き倒れ 歩道でキャッチボール 子供らの笑顔と不均衡 こんな時でもお腹だってすくもんな 買出しに行く 君を見送る それだけで憂う 令和二年 カーテンを閉めるのに何故戸惑う 夕日に君の背中 令和二年 優しくすることもできる 傷つけることもできる 武器にも薬にもなるなら 僕はどちらを選ぶだろう 変わる 世界の隅っこで 分かつ 個々の小宇宙 繋がる術を持つ僕らの 心 応答せよ 封鎖の公園の桜 誰に見られずとも咲いた 残念だな 残念だな 約束したはずなのに 仕事がなけりゃ 先立つは金 見捨てられた市井 令和二年 先は見えない 「けど大丈夫」 僕に嘘をつかせた 令和二年 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 旅支度終え 誰か呼ぶ声 情熱からおよそ遠い情熱 今日ならば晴れ 風はしわがれ 旅立つことない旅立ちの日 君の鼻歌 今日ばかりは この町のBGMみたい 頼りなさげなマスク越し とげられぬ夢 やむを得ぬ故 恨めしく睨む空 令和二年 封切りの映画 新譜のツアー 中止の入学式 令和二年 焦りと暇を持て遊ぶ歌 物理的でないからこそ痛む 悲しくないね 楽しくないぜ 感情は軒先で行き倒れ 歩道でキャッチボール 子供らの笑顔と不均衡 こんな時でもお腹だってすくもんな 買出しに行く 君を見送る それだけで憂う 令和二年 カーテンを閉めるのに何故戸惑う 夕日に君の背中 令和二年 優しくすることもできる 傷つけることもできる 武器にも薬にもなるなら 僕はどちらを選ぶだろう 変わる 世界の隅っこで 分かつ 個々の小宇宙 繋がる術を持つ僕らの 心 応答せよ 封鎖の公園の桜 誰に見られずとも咲いた 残念だな 残念だな 約束したはずなのに 仕事がなけりゃ 先立つは金 見捨てられた市井 令和二年 先は見えない 「けど大丈夫」 僕に嘘をつかせた 令和二年 |
ロストボーイズ電車に乗り クラスメイトに使い古しの挨拶 鈍行的な会話には いつも運転手はいない 始まりにはいつも 溜息が出ちゃうな 始業式や朝礼や 今日一日の目覚めとか ここじゃない気がしてる でも理由は分からない 憂鬱ってのは知ってる でも漢字じゃ書けない 馴染めない訳じゃないから 始末に負えない テニスコートの夕暮れ 寄る辺ないサッカーボール 少年は闇の中 金属バットやカッター ナイフとかハサミでは 切り裂けない夜がある 将来の話とか 神様も知らないこと 真夜中は短すぎる この世の謎暴くには 朝焼けに白む町 全速力で駆け抜け 夏と風を追い越して あの子に逢いに行けたらな 夜は影を隠すけど 太陽が暴くから 僕の恥が地面に張り付いて 泣かないで ロストボーイ ロストボーイ 人と違うような気がして よく鏡を見てた 宇宙人や化け物じゃ なくてよかった でも言葉や思考を映す 鏡なんてないから 安心できない 安心できない 少年は闇の中 マルボロと車泥棒 不登校とオーバードーズ 入り組んだ夜がある 誰にも話せないこと 吐き出した濁ったもの この世の終わりなんだ ゴミ箱を漁られたら 朝焼けに白む町 訳もなく涙が出て これを青春と呼ぶなら めでたい奴もいたもんだ 夜は涙隠すけど 太陽が暴くから 僕の恥が地面に張り付いて 泣かないで ロストボーイ ロストボーイ 神社で吐く煙、夏の雨 待ちぼうけ君のバス、ガスト前 悩み多き少年の手に 覚束ない夢とわずかな小銭 鏡にくたびれた顔 宇宙人のがましだったかも 少年は欲望眼中映す けど今じゃ木造ワンルーム 少年は闇の中 十年経っても闇の中 襲われる「あの頃良かったよな」 振り解く「まだまし今の方が」 自意識過剰なくせに はなはだ無鉄砲で気難しい けどそいつに諭される時々 そんな夜、未だに幾つもある 朝焼けに白む町 世界に憎まれったって 憎んでるのはこっちだと 金網をくぐり抜けて 大人は少年を隠すけど 真夜中が暴くから ほらあの日の少年が舌だして 泣かないで ロストボーイ ロストボーイ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 電車に乗り クラスメイトに使い古しの挨拶 鈍行的な会話には いつも運転手はいない 始まりにはいつも 溜息が出ちゃうな 始業式や朝礼や 今日一日の目覚めとか ここじゃない気がしてる でも理由は分からない 憂鬱ってのは知ってる でも漢字じゃ書けない 馴染めない訳じゃないから 始末に負えない テニスコートの夕暮れ 寄る辺ないサッカーボール 少年は闇の中 金属バットやカッター ナイフとかハサミでは 切り裂けない夜がある 将来の話とか 神様も知らないこと 真夜中は短すぎる この世の謎暴くには 朝焼けに白む町 全速力で駆け抜け 夏と風を追い越して あの子に逢いに行けたらな 夜は影を隠すけど 太陽が暴くから 僕の恥が地面に張り付いて 泣かないで ロストボーイ ロストボーイ 人と違うような気がして よく鏡を見てた 宇宙人や化け物じゃ なくてよかった でも言葉や思考を映す 鏡なんてないから 安心できない 安心できない 少年は闇の中 マルボロと車泥棒 不登校とオーバードーズ 入り組んだ夜がある 誰にも話せないこと 吐き出した濁ったもの この世の終わりなんだ ゴミ箱を漁られたら 朝焼けに白む町 訳もなく涙が出て これを青春と呼ぶなら めでたい奴もいたもんだ 夜は涙隠すけど 太陽が暴くから 僕の恥が地面に張り付いて 泣かないで ロストボーイ ロストボーイ 神社で吐く煙、夏の雨 待ちぼうけ君のバス、ガスト前 悩み多き少年の手に 覚束ない夢とわずかな小銭 鏡にくたびれた顔 宇宙人のがましだったかも 少年は欲望眼中映す けど今じゃ木造ワンルーム 少年は闇の中 十年経っても闇の中 襲われる「あの頃良かったよな」 振り解く「まだまし今の方が」 自意識過剰なくせに はなはだ無鉄砲で気難しい けどそいつに諭される時々 そんな夜、未だに幾つもある 朝焼けに白む町 世界に憎まれったって 憎んでるのはこっちだと 金網をくぐり抜けて 大人は少年を隠すけど 真夜中が暴くから ほらあの日の少年が舌だして 泣かないで ロストボーイ ロストボーイ |
ワンルーム叙事詩家賃6万のアパートで僕らは世界を旅する 燃える都市 干上がった運河 呆然と立ち尽くす老人 僕らのワンルーム叙事詩は無線LANで 半永久的に加速する その遠心力で横転した 原型をとどめてない幸福 そいつを僕に売ってくれよ 笑える心を売ってくれよ 本日天気は終末型 頼みの理想もしなびたか 世界が終わる もうすぐ終わる 空しい 寂しい が新しい流行 もう全部嫌になったから この部屋に火をつけた 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ この街の美しい朝日も そいつに不似合いな思い出も 再戦の明日に勇む夢も 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 一人立ち尽くす そこはまるで焼け野原 黙って炎を眺めていた 次第に騒がしくなる路上で 世界は無声映画の スローモーションみたいに滑稽に見えた サイレンでふと我に返った 帰るべき我がある事に驚いた あぁ 僕はまだ 僕である事が許されるみたいだ 赤いランプで途切れ途切れに 照らされる隣人の狼狽 膜一枚隔てた外で この街は夏祭りの様相 薄笑いをこらえきれなくなったところで 羽交い絞めにされた 僕は 僕は 必死に叫んだ 消すなそいつは僕の魂だ 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ これまで積み上げたガラクタも そいつを大事にしてた僕も 奇跡にすがる浅ましさも 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 一人 立ち尽くす そこはまるで焼け野原 どうせ未来は 終点の袋小路 新しい自分を 見つけたいと願うなら 過去の事は燃やしてしまおうぜ 灰になるまで 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ 古いものは全部投げ入れろ 高くそびえ立つこの炎 この先照らすかがり火としよう 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ 新しい自分に出会うため 溜息で吹き消すな炎 涙で失わせるな炎 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも この自分って奴には 負けるわけにはいかない 一人 立ち尽くす そこはまるで 焼け野原 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 家賃6万のアパートで僕らは世界を旅する 燃える都市 干上がった運河 呆然と立ち尽くす老人 僕らのワンルーム叙事詩は無線LANで 半永久的に加速する その遠心力で横転した 原型をとどめてない幸福 そいつを僕に売ってくれよ 笑える心を売ってくれよ 本日天気は終末型 頼みの理想もしなびたか 世界が終わる もうすぐ終わる 空しい 寂しい が新しい流行 もう全部嫌になったから この部屋に火をつけた 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ この街の美しい朝日も そいつに不似合いな思い出も 再戦の明日に勇む夢も 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 一人立ち尽くす そこはまるで焼け野原 黙って炎を眺めていた 次第に騒がしくなる路上で 世界は無声映画の スローモーションみたいに滑稽に見えた サイレンでふと我に返った 帰るべき我がある事に驚いた あぁ 僕はまだ 僕である事が許されるみたいだ 赤いランプで途切れ途切れに 照らされる隣人の狼狽 膜一枚隔てた外で この街は夏祭りの様相 薄笑いをこらえきれなくなったところで 羽交い絞めにされた 僕は 僕は 必死に叫んだ 消すなそいつは僕の魂だ 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ これまで積み上げたガラクタも そいつを大事にしてた僕も 奇跡にすがる浅ましさも 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 一人 立ち尽くす そこはまるで焼け野原 どうせ未来は 終点の袋小路 新しい自分を 見つけたいと願うなら 過去の事は燃やしてしまおうぜ 灰になるまで 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ 古いものは全部投げ入れろ 高くそびえ立つこの炎 この先照らすかがり火としよう 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ 新しい自分に出会うため 溜息で吹き消すな炎 涙で失わせるな炎 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも この自分って奴には 負けるわけにはいかない 一人 立ち尽くす そこはまるで 焼け野原 |
ワードプロセッサー遮光粘膜に囚われて 能動性が切断された感性を 自由解放運動、奪還の行路 故に単身武装蜂起 生きるか死ぬかにおいて 終わりを逆算、サバービアのメメント・モリ シャッター街の路地 郊外の鉄橋 背後霊が常に見張っている 言葉から言葉の国道を 往復し続けた十万キロの中古車 海岸に見果てぬ夢を看取り続けたら 夢だってとうとう見果てた 骨をうずめるなら故郷に でも僕の言葉の死に場所ならここだ 十年後、百年後 何かしら芽吹く種子だと確信している 歌うなと言われた歌を歌う 話すなと言われた言葉を叫ぶ 燃やすほどの情熱もないと いつか流したあの敗北の涙を 終わってたまるかと睨んだ明日に 破れかぶれに振り下ろした苛立ちの衝動を 希望と呼ばずになんと呼ぶというのか 現実も空想も等しい重さで 鉛となり降りしきり その胸に空いた風穴 そこからあんたの白けた明日ってやつが見える 演算式にしゃべり続けたワードプロセッサー 破り捨てられたちっぽけな一行も 数年を経た今となっては ついには岩のような絶望すらも穿つ 歌うなと言われた歌を歌う 話すなと言われた言葉を叫ぶ 燃やすほどの情熱もないと いつか流したあの敗北の涙を 終わってたまるかと睨んだ明日に 破れかぶれに振り下ろした苛立ちの衝動を 希望と呼ばずになんと呼ぶというのか 歌うなと言われた歌を歌う 目が眩む | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 遮光粘膜に囚われて 能動性が切断された感性を 自由解放運動、奪還の行路 故に単身武装蜂起 生きるか死ぬかにおいて 終わりを逆算、サバービアのメメント・モリ シャッター街の路地 郊外の鉄橋 背後霊が常に見張っている 言葉から言葉の国道を 往復し続けた十万キロの中古車 海岸に見果てぬ夢を看取り続けたら 夢だってとうとう見果てた 骨をうずめるなら故郷に でも僕の言葉の死に場所ならここだ 十年後、百年後 何かしら芽吹く種子だと確信している 歌うなと言われた歌を歌う 話すなと言われた言葉を叫ぶ 燃やすほどの情熱もないと いつか流したあの敗北の涙を 終わってたまるかと睨んだ明日に 破れかぶれに振り下ろした苛立ちの衝動を 希望と呼ばずになんと呼ぶというのか 現実も空想も等しい重さで 鉛となり降りしきり その胸に空いた風穴 そこからあんたの白けた明日ってやつが見える 演算式にしゃべり続けたワードプロセッサー 破り捨てられたちっぽけな一行も 数年を経た今となっては ついには岩のような絶望すらも穿つ 歌うなと言われた歌を歌う 話すなと言われた言葉を叫ぶ 燃やすほどの情熱もないと いつか流したあの敗北の涙を 終わってたまるかと睨んだ明日に 破れかぶれに振り下ろした苛立ちの衝動を 希望と呼ばずになんと呼ぶというのか 歌うなと言われた歌を歌う 目が眩む |