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  • 家入レオ
    この闇から一筋の光を見つけるまでの物語。
    この闇から一筋の光を見つけるまでの物語。

    家入レオ

    この闇から一筋の光を見つけるまでの物語。

     2023年2月15日に“家入レオ”が4年ぶりのニューアルバム『Naked』をリリースしました。2022年に配信リリースされた「レモンソーダ」「Pain」「かわいい人」の他、新曲を含む全12曲が収録。全収録曲のソングライティングに家入本人が携わっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“家入レオ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾です。今作『Naked』をリリースした今、ここにたどり着くまでの4年間の想いを綴ってくださいました。    さらに、今日のうたコラムの“音声版”が本日からスタート! 記念すべき初回となります。家入レオの言葉を本人の“朗読”でもお楽しみください。 2023年2月15日。デビュー11周年を迎えた今日、私はニューアルバム『Naked』を約4年ぶりにリリースした。   ただの偶然だよ、と誰かに笑われても、私は今爽やかにこれは運命だと言い切りたい。だって、運命だと思った方が人生にドラマティックに挑めるから。嬉しいハプニングに私を連れて行ってあげられるのは、他の誰でもない私自身だから。推進力は鮮やかであればあるほど良い。閃光は悲しみと怒り、愛と幸福、そして楽しい勘違いで作られている。   4年…人生という大きな場所からその月日を見つめたら決して長くはない、取るに足らない一瞬の出来事なのかもしれない。それでも20代に入ってからの私は今振り返ると、ずっと迷い続けていたし、特にこの4年は果てしがなかった。全てから逃げたかったし、周囲の人とも上手くいかない。何から手を付ければいいのか分からなくて、私は一体どこで間違えたんだろう? とか、お母さんのお腹の中に戻りたいなとか、そんなことばかり考えていた。   そんな人生の冬の時期を曲にした「Winter」からはじまるニューアルバム。   社会でいくら自分を否定されても、せめてあなたの前でだけは強くありたいと笑っていたはずの自分が、いつの間にか上手に社会の中に溶け込み、あなたの前でしか弱さを曝け出せなくなっていたこと。そんな生き方が嫌で、嫌だと思う分だけ自分を誤魔化していたあの頃。澄んだ瞳のあなたに見つめられた時の、赤い恥ずかしさともう真っ白な自分には戻れないんだという恐怖。気づいたら、あなたを穢してしまっていた夜。乗り越えられない喪失、やりきれない後悔。「あなた」を失うことで、「獣になった僕」は再び人の心を取り戻すことができた痛みを綴った1曲。   「悩みたいだけ」も散々迷った私自身の20代を象徴する1曲。結婚、出産、仕事、転職、終わりの見えないコロナ。人生を決定し新しいフェーズへと進む同世代の背中。地下鉄の窓に映る自分がまるで他人みたいに思える。考えても何も変わらない。今ここにないものが未来にあるはずないのも知ってる。知っていても悩むことをやめられない。止められない。そんな仄暗さと皮肉と渇望のコントラストを楽しんでもらいたい1曲。   この闇から一筋の光を見つけるまでの物語。ニューアルバム『Naked』。 <家入レオ> ◆7th Album『Naked』 2023年2月15日発売 【初回限定盤A:CD +DVD】 VIZL-2146 ¥5,500(税込) 【初回限定盤B:CD+DVD】 VIZL-2147 ¥4,620(税込) 【通常盤:CD】 VICL-65773 ¥3,300(税込) 【ビクターオンラインストア限定盤:CD】 NZS-905 ¥4,180(税込)    <収録曲> 1. Winter 2. 悩みたいだけ 3. レモンソーダ 4. I don't like you 5. 奇跡が足りない 6. 嘘つき 7. Pain 8. Hikari 9. 愛は鎖じゃない 10. 君に未練はないけど、恋に未練がある 11. かわいい人 12. Boyfriend 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/leo_Naked 

    2023/02/15

  • ゴホウビ
    言葉にならない想いはキスにこめて。
    言葉にならない想いはキスにこめて。

    ゴホウビ

    言葉にならない想いはキスにこめて。

     男女混声豆腐メンタル4人組バンド“ゴホウビ”が、2023年2月8日に新曲「kissしよ」をデジタルリリースしました。白雪姫がモチーフとなっている今作。主人公の王子様が、姫に対して強がってしまい、「ごめんね」が言えず、もっとも伝えたい「アイラブユー」をなかなか伝えられないという、カップルにありがちな何気ない日常が描かれております。おとぎ話だけではない、現代人の心にも刺さるバレンタインソング…!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ゴホウビ”のスージーによる歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、新曲「 kissしよ 」にまつわるお話。学生時代のバレンタインのちょっと切ない思い出とは…。好きなひとへの言葉にできない想いをたくさん抱えているあなたへ。この曲とエッセイを受け取ってください…! 2月。節分にバレンタインに、コンビニもスーパーマーケットも品出しや模様替えに忙しい季節。“ほえー、まぁ関係ない…か”などと思いつつも、チョコレートフェアなんてやってると思わず買ってしまう。ええ、自分のおやつに。   学生時代、私は好きな人にブラウニーを手作りして渡したことがあります。その場で開けて食べてくれたので、恥ずかしそうに「どう?」と聞いてみました。当然のように「おいしいよ。」と、返ってくると思っていましたから。でもその人の答えは「うん!普通!」。   うん、絶句。   世の、手作りチョコレートをもらった者たちよ、お世辞でもいいから「おいしい」と言え。材料を買い、不器用な手つきでチョコを刻み、時に失敗して半べそでイチから作り直すなんてことも…。不慣れなお菓子作り、あなたを想ってがんばった、その時間ごとどうか抱きしめて。そして傷ついたオトメ心に幸あれ。切なる願い。     …そんな記憶を思い出すこのビタースイートシーズンに、私たちゴホウビは「kissしよ」という、一見とんでもなくリア充(死語?)なタイトルの楽曲をリリースしました。   しかしこの曲の歌詞は<悲しい夢を見たよ 君がいなくなる夢>から始まり、主人公はちょっとヘタレな“王子様”。<世界で一番彼女にふさわしい人は誰>と、おとぎ話“白雪姫”に登場する王妃のように、鏡に問うてしまう始末。   もし私がこの主人公の友人だったら「もっと胸張れよ、素直になれよ」と思わず言ってしまうかもしれません。   でも、自分の過去を思い返したとき、好きな人に対して、常に意地を張らず自分の想いを言葉にできていたかな、自信満々でいられたかな、と考えると…とてもじゃないけどYESとは言えない。   「君といると強くなる」とか、「恋をするとキレイになる」とかよく聞くけど、どうですか? 本当にそうですか?   私はいつも真逆で、“君”といると弱くなり、恋をすると無様になった。   でも、全力で好きだった。 それだけは嘘じゃない! …と、今更言ったってもう遅い。   現在進行形で大切なパートナーがいる人はどうか、今が思い出なんかにならぬよう。   ヤキモチも不安も、情けない自分も楽しげなサウンドに乗せれば、ほらこんなにかわいい歌になる。   “ベイビーアイラブユー アイラブユーのkissしよ”   言葉にならない想いはキスにこめて。     そしてヒトリの人は、ゴホウビと踊りましょうよ。ほら、こっちにおいで。 <ゴホウビ・スージー> ◆紹介曲「 kissしよ 」 作詞:スージー・cody・405 作曲:スージー 配信先: https://lnk.to/kissshiyo ◆#バレンタインにkissしよ キャンペーン! TikTokで #バレンタインにkissしよ をつけて 動画を投稿、シェアツイートした全員に 「kissしよオリジナルヘッダー」をプレゼント! さらに抽選で5名様に 「直筆サイン入りオリジナルステッカー」をプレゼント! 詳しくはコチラ: http://gohobi.site/news/news03.html 

    2023/02/14

  • Hakubi
    君が言うようにこの世界は
    君が言うようにこの世界は

    Hakubi

    君が言うようにこの世界は

     2023年3月15日に“Hakubi”がニューアルバム『Eye』をリリース!2枚目のフルアルバムとなる今作は、新作RPG『メメントモリ』キャラクターテーマソングとして書き下ろされた「Twilight」、ピッコマTVCMソングに起用された「あいたがい」、ドラマ『青春シンデレラ』主題歌に起用された「君が言うようにこの世界は」、今年1月から放送のTVアニメ『ノケモノたちの夜』エンディングテーマ「Rewrite」を含む全10曲を収録。    さて、今日のうたコラムでは、そんな“Hakubi”の片桐(Vo/Gt.)による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 君が言うようにこの世界は 」にまつわるお話。何もかもがうまくいかない。どうにかしようとすればするほど空まわる。負のループに陥ってしまっているあなたへ。この曲とエッセイを受け取ってください。 3ヶ月連続エッセイを書かせてもらっています。 Hakubi vo.&gt.片桐です。   いよいよ2nd Full Album『Eye』 リリースまで1ヶ月となりました。 2021年のクリスマスのあたりに 「Twilight」のレコーディングを終えてから、 一年かけて全収録曲を完成させていきました。   曲ができる歓喜も苦悩もたっぷりつまった、 密度の濃い日々だったなと。 もちろん苦悩の方が数十倍多いのだけれど、 良い制作期間を過ごせたと思います。   春にツアー、夏に京都藝劇、 秋には最大キャパシティのワンマン。 「制作期間」とは… と思うような一年間を過ごしてきたことで、 あゆみを止めず進み続けている姿を見てもらえてきたんだと。 その中でたくさんの感情が生まれたからこそ、 このアルバムが作りきれたのではないかと思います。   今回は、そんな2nd Full Album『Eye』から、 「君がいうようにこの世界は」についてのお話です。     ―君が言うようにこの世界は―     明け方の空に、 ためいきが白くなって消えた。   雨宿りをするだけでは、 冷たくなった体をどうすることもできない。     何もかもがうまくいかない。 歯車がどこで狂ってしまったのか。 それすらもわからなくて、 どうにかしようと働いた全てが さらにその狂いを助長させているようだ。   いつもと同じ駅の風景がそんな私から、 他人のように目を逸らしているみたいだった。   誰もいない揺れる車両。 迷わず進めるような人生のレールなんて どこにもないんだろう。 人生は環状線のように いつまでも同じところをぐるぐる回ることの繰り返しなのだろう。   そんなことばかりを考えていたら、 降りる駅をとっくに過ぎていた。     どうしようもないな、わたしは。     窓の外はもうすっかり朝だ。     名前も知らない、 誰もいない、小さな駅に着く。   冷たい空気が頬を掠めるのと同時に、 眩い光が降り注いだ。   とても、綺麗だと思った。   鉄の軋む音を立てて、 電車はわたしを置いて走り出した。     吐く息が白くなるのは、 わたしにちゃんと温度があるかららしい。     <Hakubi・片桐> ◆紹介曲「 君が言うようにこの世界は 」 作詞:片桐 作曲:Hakubi ◆ニューアルバム『Eye』 2023年3月15日発売 初回限定盤[CD+DVD] PCCA-06178 ¥4,000(税込) 通常盤[CD ONLY] PCCA-06179 ¥3,000(税込) ◆ライブ情報 ●Hakubi one-man tour 2023 -Eye to Eye- 2023年4月1日(土) 福岡 LIVEHOUSE CB(17時30分開場/18時開演) 2023年4月2日(日) 岡山YEBISU YA PRO(17時30分開場/18時開演) 2023年4月7日(金) 名古屋ELL(18時30分開場/19時開演) 2023年4月8日(土) 金沢vanvanV4(17時30分開場/18時開演) 2023年4月15日(土) 札幌BESSIE HALL(17時30分開場/18時開演) 2023年4月23日(日) 仙台MACANA(17時30分開場/18時開演) 2023年4月27日(木) 大阪 BIGCAT(18時15分開場/19時開演) 2023年4月30日(日) 東京LINE CUBE SHIBUYA(17時開場/18時開演)   ▼チケットご予約はこちら https://w.pia.jp/t/hakubi/

    2023/02/13

  • ももすももす
    素直に酸素を吸える人間になりたい。
    素直に酸素を吸える人間になりたい。

    ももすももす

    素直に酸素を吸える人間になりたい。

     2023年2月15日に“ももすももす”がニューシングル「エソア」をリリース!タイトル曲は、TVアニメ『魔王学院の不適合者 Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』のエンディングテーマに決定しており、アニメの壮大な世界観に寄せて書き下ろされた、ドラマチックに駆け抜けるロックナンバーとなっております。また、今作にはカップリング曲として「宵待花」と「犬飼いたい」が収録。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ももすももす”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、新曲「 エソア 」にまつわるお話。なぜ音楽を続けるのか、なぜ生き続けるのか、その想いを明かしてくださいました。今、孤独で生きにくいあなたへ。この歌詞とエッセイが届きますように。 私は子供の頃からずっと、自分で自分の命を何度も絶とうとしている人間だった。   小学生で遺書を書いていたくらい、生きているということが辛かった。   私の人生には強風が吹いていて、いつも予期せぬ不幸や悲しみが襲ってくるけれど、本当に死のうとした時、私はまだ孤独になれなかった。   音楽は辞められない。音楽だけが、私を私でいさせてくれる。   どんなに周りに止められても、私がぼろぼろと崩れてなくなってしまう事が怖い私は、曲を書き、少しの食事をして、毎晩布団に潜りこむ。   時々海へ行く。 海では強い風が吹いていて、波は寄せて返し、水面は煌めいている。   そしていつも考え事をする。   孤独は自由で、自由は孤独であることを、深く思い知る。   そんな世界でも、いつかは必ず終わりが来る。   だから今は強く生きたいと思う。   好きな人が死んでしまうということは、とても悲しい。それは恋人でも、友達でも関係なく、とても悲しい。   親愛なる周囲の人を悲しませないためにも、素直に酸素を吸える人間になりたい。   そんな想いを込めて書いた曲が「エソア」である。   この曲を聴いて、少しでも救われる人がいたらいいなと思う。   だからこれからもどうか私と一緒に生きて欲しい。   私があなたを守るから。 <ももすももす> ◆紹介曲「 エソア 」 作詞:ももすももす 作曲:ももすももす ◆New Single「エソア」 2023年2月15日発売   <収録曲>   01.エソア 02.宵待花 03.犬飼いたい 04.エソア (Karaoke) 05.宵待花 (Karaoke) 06.犬飼いたい (Karaoke) 07.エソア (TV Edit)

    2023/02/10

  • moon drop
    それでも俺はラブソングを歌いたい。
    それでも俺はラブソングを歌いたい。

    moon drop

    それでも俺はラブソングを歌いたい。

     2023年1月25日に“moon drop”が2nd Full Album『僕の唄で君に永遠を』を配信リリースしました。さらに3月22日にはCDリリースすることも決定。結成から約9年間、まっすぐにラブソングだけを歌い続けてきた彼ら。今作も相も変わらずラブソングだけを詰め込んだ全11曲のアルバム作品となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“moon drop”の浜口飛雄也(Vo.)による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 オールドルーキー 」にまつわるお話。なぜ、moon dropは“愛だの恋だのラブソングだけを歌い続けるバンド”で在るのか。その根本にある想いを明かしてくださいました。歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。   まだライブハウスに出て間もない頃 まだ右も左も分からなかった頃のこと 地元三重のライブハウスでの先輩のライブ 丁度同じ時期にバンドを始めた同い年のライブ 色んな偶然が重なって 心打たれてしまった   三重のライブハウスのドアあけて そして名古屋の、東京の、 色々なライブハウスのドアあけて 一歩ずつやってきた   どうしてラブソングしか歌わないの?って聞かれる 別に他の曲が書けない訳じゃない そういう曲って、勇気もらえるし、背中も押してくれるし本当にかっこいい 愛だの恋だの歌ってるだけじゃって言われたこともある でも、それでも俺はラブソングを歌いたい 孤独な夜も、どうしようもない夜も いつでも俺を救ってくれたのはバンドで ライブハウスで、そしてラブソングだったから   別に満たされたい訳じゃない ずっと何かを追い続けていくんだと思う ライブハウスで観る涙が綺麗だってことを 俺は知ってるから 一生このまま どれだけ歳をとっても どれだけの数悔しい思いをしても ライブハウスに、バンドに、友達に そしてあの娘にも 一生恋していくんだと思う   これは正真正銘一歩ずつ歩いてきた ライブハウスに向けてのラブソング     - - - - - - - - - - - - - - -     一生恋していたいな 一生ときめいてたい 泣けるほどに生きている 君は美しい   一生恋していたいな 一生ときめいてたい 上手くいかなくて当たり前さ 不安で当たり前さ   だらだらと流れていた 日々を今追い越して 終わらない旅の中で 素直に生きれるかな   一生満たされなくていい 一生追い続けたい 強い必要なんてないさ ただ優しくいたい   ドラマみたいな今日が トラウマみたいな過去が 僕を強くも弱くもしてくれた 誰よりも僕は僕になりたい   例えば 言葉にならないほどの 忘れられないほどの 涙が流れるほどの恋をした君は美しいから   ドラマみたいな今日が トラウマみたいな過去が 幸か不幸か今も頭の中 交互に降りかかるから だからさこんな夜は 投げ出したい今を ちょっと僕に預けてはくれないかい 君の夢が僕の夢だ   一生恋していたいな 一生ときめいてたい 泣けるほどに生きている 君は美しい <moon drop・浜口飛雄也(Vo.)> ◆紹介曲「 オールドルーキー 」 作詞:浜口飛雄也 作曲:浜口飛雄也・坂知哉 ◆2nd Full Album『僕の唄で君に永遠を』 2023年1月25日 Digital Release 2023年3月22日 CD Relaese   <収録曲> 1. 愛の縫目  2. ボーイズアンドガールズ  3. オールドルーキー  4. 君とiらんど。  5. 足りない 6. ふたりぐらし  7. kiiteruno?  8. ex. ボーイフレンド  9. 花  10. タイムマシン  11. アダムとイブ 配信サービス一覧: https://moondrop.lnk.to/bokunouta

    2023/02/09

  • ヤングスキニー
    お前らにはないものが僕にはある。
    お前らにはないものが僕にはある。

    ヤングスキニー

    お前らにはないものが僕にはある。

     2023年2月8日に“ヤングスキニー”がメジャーデビューシングル「らしく」配信リリースしました。周りに馬鹿にされても、後ろ指を差されても、あなたはあなたらしく、僕は僕らしくいることを肯定した応援ソングとなっております。さらに3月15日には、1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』リリース予定!    さて、今日のうたコラムではそんな“ヤングスキニー”のかやゆーによる歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 らしく 」にまつわるお話です。メジャーデビューを果たした今の想い。音楽を続けていく上での決意を明かしてくださいました。歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 僕は、飽き性です。でもそんな僕が、唯一飽きずに続けてこられたものが一つだけあります。それが音楽です。   お久しぶりです。ヤングスキニーVo.Gtかやゆーです。今回も新曲「らしく」の歌詞エッセイを書かせていただけることになりました。本当にありがとうございます。   この曲は、僕が音楽を通して思うようになった事を書き連ねた歌です。2年半前にSNSで急に注目されるようになった僕らですが、それ故に周りの人に散々批判されました。家族には「バンドは現実的じゃないから、もっとちゃんとした大人になりなさい」と言われ、友人には「あいつ大学辞めて、音楽やってるらしい」と馬鹿にされ、SNS上では「あのバンドに似てる」とか「お前らがロックを語るな」と言われ続けてきました。   ただ幸いなことに僕はポジティブ人間なので、なんと言われようと「うるせえよ、お前は曲なんて作れねえんだから、黙っとけ」ってマインドでずっと音楽を続けてきました。“お前らにはないものが僕にはある”のです。嫌いな奴には勝手に言わせておけばいいし、気にする必要なんてないんです。あいつは、あいつだし、あなたは、あなただし、僕は僕なんです。   まあ、あなたも誰かに見下されたり、誰かに馬鹿にされたりしたら、逆に心の中で馬鹿にして見下しちゃえばいいんだよ。心の中だけでね。結局一生懸命やってる奴が1番かっこいいんだよ。あなたにしかないものは必ずあるから、誰になんと言われようとめげないでほしいと思います。   僕たちは、この曲でメジャーデビューをします。別に誰かを救うために書いた歌ではありません。自分を救うために書いた歌です。でもそんな歌でも、誰かを救うことができたら嬉しいです。   そしてこの曲は、ヤングスキニーとしての決意の曲でもあります。もし仮に曲調が変わることがあっても、それでもそれは僕たちの歌いたい歌です。誰になんと言われようと「僕たちは、僕たち“らしく”、その時に歌いたい歌」を歌い続けます。この心はメジャーデビューしても変えるつもりはありませんので、これからもついてきてください。どうぞよろしく。 <ヤングスキニー・かやゆー> ◆紹介曲「 らしく 」 作詞:かやゆー 作曲:かやゆー  配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/ys_Rashiku

    2023/02/08

  • センチミリメンタル
    大切なひとりごと。
    大切なひとりごと。

    センチミリメンタル

    大切なひとりごと。

     2023年2月5日、様々なアーティストへの楽曲提供でも知られる温詞(あつし)のソロプロジェクト“センチミリメンタル”の新曲「ひとりごと」が配信スタート!今作はドラマ『ひともんちゃくなら喜んで!』の主題歌として書き下ろした楽曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“センチミリメンタル”の温詞による歌詞エッセイをお届け!今回はその第1弾。綴っていただいたのは、新曲「ひとりごと」にまつわるお話です。主題歌を担当するドラマのタイトルに改めて注目したとき、思い出した出来事。彼にとって、歌とはどんな存在のものなのでしょうか…。ぜひ、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 初めて、ドラマの主題歌を担当することになった。 それは『ひともんちゃくなら喜んで!』という漫画作品が原作のドラマ。   人事コンサル会社「オフホワイト」女性社員の“人見まもる”が、ブラック企業と名高いアパレルメーカー「ジェットブラック」社長の“佐京紫織”と、協力しながら「ジェットブラック」を改善していく。そして、その過程で深まっていく2人の恋模様も描く…といった内容のラブコメ作品である。   センチミリメンタルは今まで「生と死」や「別れ」などといった、ラブコメ作品とはほど遠い世界観の楽曲を多く歌ってきていたため、果たして僕の音楽で主題歌が務まるのだろうかと少し心配だったが、原作を読み、改めて『ひともんちゃくなら喜んで!』というタイトルに目を向けたとき、ふと思い出す出来事があった。   以前、友人が結婚をすると報告してくれた時に、「今までの恋人の中で1番喧嘩が多い相手だから、結婚したいと思った」と彼は言っていた。僕は喧嘩が苦手で、割と本音を飲み込んで中立を図るタイプだったので、その言葉は意外な物だった。   「どうして喧嘩が多くて、それで結婚したいと思ったの?」と訊いてみると、彼は、「今までは何かすれ違いがあっても、まぁいいやってうやむやで済ませて来ちゃったんだけど、初めてちゃんと相手の発言や考えに対して、真剣に自分の思ったことを伝えたい、そう思える人に出会ったんだよね」と少し照れくさそうに笑っていた。   その言葉に、ハッとした。   僕には声に出して言葉にできなかったことがたくさんある。それは良い言葉も、そうではない言葉も、どちらも。飲み込むことに、自分の中だけで溜めてしまうことに慣れてしまっていて、誰かとぶつかったり、恥ずかしいことや言いづらいことも本音で語ることを避けてきてしまったな、と。   でも、だからこそ。 だからこそ僕は歌を作ってきたのだ。 言えずに飲み込んできたことを、全部歌にして生きてきたのだ、と改めて気付きをもらった。   歌は僕にとっての、独り言だ。 ちゃんと言えずに心の中だけでこだましていた独り言を、遠回りでも届けることのできる魔法みたいな存在だ。   そうして書き上げたのが「ひとりごと」という一曲だった。 普段口にするには気恥ずかしい言葉が並んでいる。   きっとあなたにも、言おう言おうと思っていてもなかなか言えないままの気持ちが胸の奥にあると思う。そして、その言葉を待っている誰かがいるはず。だから人はそれを歌にしたり、はたまたそれを自分に重ねて聴いたりするのだと思う。   この「ひとりごと」という楽曲が、あなたや、あなたが大切に想う誰かにとっての“大切なひとりごと”になると嬉しい。 <センチミリメンタル・温詞>

    2023/02/07

  • CHIHIRO
    “好き”という二文字が全ての感情に勝ってしまうから。
    “好き”という二文字が全ての感情に勝ってしまうから。

    CHIHIRO

    “好き”という二文字が全ての感情に勝ってしまうから。

     2023年2月1日に“CHIHIRO”がデジタルベストアルバム『KOI』を配信リリースしました。今作のコンセプトは沼ソング。先行シングル「遊びとか言わないで」をはじめ、恋愛沼から抜け出すための全15曲入りのベストアルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“CHIHIRO”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 遊びとか言わないで 」にまつわるお話です。思わせぶりなあのひと。このままこの恋を続けていいのか、“好き”のなかで葛藤している方へ。この歌詞とエッセイを受け取ってください。   新曲「遊びとか言わないで」は 本命になりきれない女の子を描いた曲です。   思わせぶりをしてきたり、遊びだってどこかでわかっていても、好きが勝ってしまってやめられないしまだ側にいたい… 葛藤しながらも恋を貫きたい想いを書きました。   好きな人の行動が点でしか分からないとしても、 その点という一瞬の中で“好き”をくれたり 恋人みたいに優しくされたりすると 彼女になれるのかな?って期待を持ってしまいます。   いつも側にいてくれる存在でいて欲しいなら 本当は行動が線で見える相手じゃないと難しいもの。   頭では分かってる。でも結局“好き”という二文字が全ての感情に勝ってしまうから恋愛の沼にハマってしまいます。   最後は自分の力でその沼から抜け出さなきゃいけないけど、そこから抜け出すにはすごくパワーが必要で。   その恋を貫くのもその恋を諦めるのも 自分でちゃんと決断しなきゃいけない。   それは自分が幸せになるために決めるものであって欲しいなと思います。   相手に合わせたり、ご機嫌を伺ったり 相手軸の恋愛じゃなくて 自分がまず自立してること。 自分軸で恋をした上で それでも頑張った思いは 強くて真っ直ぐで誇らしいはず。   関係がどんなに難しくても、 届かなくて報われないとしても、 少しの光を信じてひたむきに恋をしたなら どんな結果になってもきっと後悔しないと思うんです。   「遊びとか言わないで」は 葛藤する気持ちの中に真っ直ぐな“好き”を書いたので ぜひ聞いてみてください。     ベストアルバム『KOI』、そして新曲は、前を向ける言葉を歌詞に込めたので、沼恋から抜け出せるきっかけに少しでもなれたなら嬉しいです。 <CHIHIRO> ◆紹介曲「 遊びとか言わないで 」 作詞:CHIHIRO 作曲:CHIHIRO ◆デジタルベストアルバム『KOI』 2023年2月1日配信リリース   <収録曲> 01, ずるいよ 02, RESET 03, 3% 04, 好きになっちゃいけない人 05, やっぱり好き 06, 遊びとか言わないで 07, 君がいない世界は切なくて 08, 好きだけどサヨナラ 09, 恋人ごっこ 10, 私きっとこの恋を永遠にね忘れない 11, 冷たくしないでよ 12, バカミタイ 13, もうおしまい 14, 失恋のあと 15, 君を忘れるための歌

    2023/02/06

  • Ran
    まるで坂の上に好きな人がいるみたいで。
    まるで坂の上に好きな人がいるみたいで。

    Ran

    まるで坂の上に好きな人がいるみたいで。

     独自の言語表現を持ったシンガーソングライター“Ran”が、新作を4か月連続で配信リリース!2023年2月3日に第4弾「立春、坂道にて」をリリースしました。春を待つ思いを、好きな人が坂の上に居る状況と重ねて描かれた1曲。誰かや何かを“待ち遠しい”と思う気持ちを楽曲で感じながら、ご堪能ください…!    さて、今日のうたコラムでは、そんな“Ran”による歌詞エッセイをお届け!今回が第4弾、最終回です。綴っていただいたのは、新曲「 立春、坂道にて 」にまつわるお話。もうすぐ訪れる春にぴったりなこの曲。どのようにイメージを膨らませていったのか、どんな想いを込めたのか、ぜひ歌詞と併せてエッセイを受け取ってください。 以前、「せかい」「夜逃げ」のアレンジをしていただいた、宮田“レフティ”リョウさんとコライトしてできた曲です。レフティさんのスタジオに一緒に入り、最初にテーマとして、爽快感のある曲をかいてみたいという思いで生まれました。   その時できた音源はとてもシンプルで無駄なものがなく、どんな色にもなれるなと私は感じていました。   色のイメージはグレーと薄いピンク。 ちょっと粘り気のある視点で、そして春。   曲をかいているとき、こんな言葉が出てくるんだ と正直に驚きました。 曲ができるヒントはそこらじゅうに落ちていて。   身が入ってない本読み、坂道を登ることができなかった身体、外に出ることが億劫で雑になっていく身なり、胃に入っていなくても湧き上がる吐き気、面白いくらいこの曲の元とは思えない日常に、春を描いてみたくなりました。   これを読んでいる皆さんは、片思い したことありますか? 好きな人を思った時、胸が苦しくなりますか? その苦しさの種類は何ですか?   そんなことを考えていくと、この「立春、坂道にて」も一種の苦しさをうたった曲なのかもしれないと思いました。   1番難しかったことが、タイトル決めです。 今、とってあるメモで確認したところ16個候補がありました。 一日おいて曲を聴くと、坂が見えたんです。 掴めない袖も、吸う息が多くなるのも、まるで坂の上に好きな人がいるみたいで。   漠然とかきはじめにグレーと薄いピンクと思っていたのも、潜在的に春を選んでいたんですね。   面白いなぁとこの曲をかいていて思いました。 まだまだ自分でも自分の知らないことがあって、ひとつずつ形をつくっていく。   大半は妄想で、ほんとかうそかわからない。 その中でこんなにも愛おしくて、かわいい曲がかけました。   春を一緒に迎えましょう。 <Ran> ◆紹介曲「 立春、坂道にて 」 作詞:Ran 作曲:Ran・Miyata“Lefty”Ryo

    2023/02/03

  • reGretGirl
    そばにいるからそばにいてほしい。
    そばにいるからそばにいてほしい。

    reGretGirl

    そばにいるからそばにいてほしい。

     2023年2月1日“reGretGirl”がメジャー2ndフルアルバム『tear』をリリースしました。今作には全12曲が収録。これまで作品の多くが”失恋”を題材に制作されてきましたが、本作では“涙”を通して「あなたに寄り添い続ける音楽を」というメッセージが込められております。失恋だけではない、あらゆる「泣きたいこと」に手を差し伸べるreGretGirlの新作にご注目を!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“reGretGirl”の平部雅洋による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作『tear』に通ずる想いです。年を重ねてきた彼が今、新たなアルバムを届けるにあたり、伝えたい言葉は…。歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 reGretGirlはこの度、2月1日にMajor 2nd Full Album 『tear』をリリースいたしました。これも日頃から応援してくださる皆様のおかげでございます。本当にありがとうございます。   今回はこのアルバム『tear』に纏わる、セルフライナーノーツの様なものを書かせていただきました。是非アルバムと合わせてご一読ください。   昼間から自室に引きこもり、気がつけば日は暮れ部屋は冷房で冷えきっていた。もう何時間も創作に頭を抱えていたので、進まない筆を置き缶ビールの栓を開けた。冷房の風は頭をより重く感じさせたので、夜風にあたるため窓を開けた。八月の十九時はまだ日光の残滓が混ざったような薄暗い空だ。この夜空には覚えがある。不意に蘇る記憶。これは十五歳の夏、吹奏楽コンクールの結果に悔し涙を流した夜と同じ夜だ。そう確信した瞬間込み上げてくるものがあり、何故だか涙が溢れた。   悲しいわけでも、悔しいわけでも、嬉しいわけでもない。この涙は「懐かしく」て流れたのだ。これは時間をかければかける程培われるもので、“大人になった”副産物であり、この涙をとても美しいものだと感じた。これから人生が続くほど、この尊き涙が流れるのであれば、大人になるのも悪くないと思えた。   「忘れられない瞬間」は一長一短で、歳を重ねるごとに増える。部活動に明け暮れ全てを注ぎ込んだ夏を、何も手につかなくなった身を焦がすほどの恋を、友が亡くなり空虚な心を埋め合うように居酒屋で飲んだビールを。他にも数え切れないほどその「瞬間」は存在する。不意にこれらの記憶の琴線に何かが触れ、また美しい涙を流せるようにありたい。   いくつになろうと悩み尽きぬ日々。現状へ満足を得られず満たされはしない。苦役を強いられている様だと感じる今、理不尽を目の前に、飲み込んだその言葉は溶かした鉄の様に熱く、心を焼き尽くす。「悔し涙を堪えるな、今日ぐらい泣いても良いのだ。」と先ず己に明言する。とりあえず生きてさえいれば、いつか笑える日を迎えることを覚えた僕から伝えたい事は単純だ。   「そばにいるからそばにいてほしい」   reGretGirlはフルアルバムをリリースした。きっと何度もこれから使う言葉だと思う、しかし大切だからここに書く。   「今の我々の“全て”が詰まったアルバムが完成しました。是非、愛してあげてください。」 <reGretGirl・平部雅洋> ◆Major 2nd Full Album『tear』 2023年2月1日発売   <収録曲> 1. ギブとテイク 2. best answer 3. サムデイルーザー 4. ダレヨリ (Album Ver.) 5. KAWAII 6. winter 7. ルックバック 8. 車の中から 9. サンシャワー 10. ハングオーバー 11. remind 12. tear

    2023/02/02

  • Benlou
    どんな情報から昔のことを思い出しますか?
    どんな情報から昔のことを思い出しますか?

    Benlou

    どんな情報から昔のことを思い出しますか?

     2023年2月1日に“Benlou”がキャリア初となるEP作品『煙』を配信リリース!収録曲にはフジテレビ系音楽番組『Love music』EDテーマソングとなった1stシングル「Ripple Mark」、忘れることのできない大切な記憶をテーマに歌った2ndシングル「ミラージュ」、J-POP全盛期の歌謡曲を彷彿とさせるエモーショナルな3rdシングル「路地裏」、そして本作のリードトラック「煙」を含む新曲3曲を加えた全6曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Benlou”の仙田和輝による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第2弾。綴っていただいたのは、今作『煙』のテーマである“記憶”にまつわるお話です。自身の楽曲制作と記憶の関わりとは。みなさんはどんなときに昔のことを思い出しますか…? みなさんこんにちは。Benlouの仙田です。 先週に引き続き、エッセイ第2弾を書かせていただきます。 どうぞよろしくお願いします!   本日1st EP『煙』が配信リリースされました!ありがとうございます! 新曲3曲を含む全6曲収録を収録した、Benlou初となる記念すべきEP作品です。 タイトルトラックの「煙」を始め、自信をもってお届けできる楽曲が詰まっていますので、ぜひぜひお聴きください!   そんなEP『煙』ですが、収録曲を振り返ってみると、特に過去への思いがテーマとなっている楽曲が多いなぁと感じました。 タイトルトラックの「煙」も遠く離れていく人についての記憶をテーマに書いた1曲です。 ということで、今回は私の楽曲作りと“記憶”との関わりについて書いていきたいと思います。   風景、匂い、音、言葉… みなさんはどんな情報から昔のことを思い出しますか? そのきっかけは人によって様々だと思いますが、特に嗅覚は五感の中で唯一、脳の記憶や情動を司る領域と直接つながっているため、香りの成分が脳に届くと、情緒的な記憶を思い起こしやすいのだそうです。   ちなみにこの現象には名前がついていて、フランスの文豪マルセル・プルーストの長編小説『失われた時を求めて』にちなんで「プルースト現象」と呼ぶそうです。   私が歌詞を書く時は、何らかの記憶がきっかけとなっていることが多いです。 そしてその記憶には様々な感覚が結びついています。   例えば、生まれ育った町の風景、町を歩きながら感じた空気の匂いや温度、今ではもう無くなってしまったお店、久しく会っていない同級生の表情、当時交わした他愛もないやりとり…   言い換えれば、私にとって歌詞は写真や日記のような存在でもあります。 内容の全てがノンフィクションというわけではありませんが、かつて思ったこと、感じたことが根幹にあります。 楽曲を聴いてくださった皆さんとそっくりそのまま同じ記憶や感覚を共有することはできませんが、何かを思い起こして向き合うきっかけとなればと思います。   記憶といえば、最近薬局で「記憶力を維持するサプリメント」なるものを見かけます。 一体どれほどの効果があるのだろうと興味本位で飲み始めてみたのですが、結局三日坊主で効果が分からないという体たらくです。 記憶力よりもまず継続する力を身に付けたいと思うこの頃です。   それではまた。 2週に亘りご覧いただきありがとうございました。 <Benlou・仙田和輝> ◆1st Digital EP『煙』 2023年2月1日発売 配信サービス一覧: https://benlou.lnk.to/kemuri     

    2023/02/01

  • 新山詩織
    今年もマメに。
    今年もマメに。

    新山詩織

    今年もマメに。

     聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が、2022年12月にアーティストデビュー10周年を迎え、2023年4月17日にはメジャーデビュー10周年を迎えます…!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回はその第2弾です。お節料理のなかでとくにお気に入りの黒豆。実はそんな黒豆には、自身の音楽にも通ずる“そこにある意味”があったのでした。今の新山詩織の想いを受け取ってください。 一年が去って、また一年 新たな日々が始まった。   それを祝うかのように 色鮮やかに並ぶたくさんのお節料理たち   毎年、数ある中でも 特に意味も知らず手を伸ばしては ぱくぱく口に運んでいたのは「黒豆」。   甘くてしっとりしていて 噛めば噛むほど味が口の中に染み渡る   余った煮汁もコクがあって 最終的には飲み干すほど大好きだ。   「黒豆」は女性には嬉しい効果がたくさんあるよう なので…罪悪感はこれぽっちもない。   そんな学生時代、とある日の家庭科の宿題で お節料理のそれぞれの意味を調べる機会があった   そこで初めて「黒豆」がそこにある意味を知った。   「黒豆」 =黒く日焼けするほど、まめに健康に過ごせるように。 邪気払い。まめに働けるように。    ただ美味しいから、好きだから、食べたいから 手を伸ばしていたのももちろんあるけれど   結局は無意識に、自分の“願い”みたいなものが そこに惹きつけられていたのかも…なんて思いはじめた。   「黒豆」に限らず、自分の好きなものやお気に入りのものも きっと、ただ気にしていないだけで、実はちゃんと意味を持っていて 自ら近づいたり、触れたり、見たり聴いたりしているのだろう。   今年は、自身の曲も、私にとっての「黒豆」のように 思わず聴きたくなるような存在になれたらいいなと   ひとつひとつ箸で摘みながら、考えていた。 <新山詩織>

    2023/01/31

  • moon drop
    元恋人からの一通の手紙から始まった
    元恋人からの一通の手紙から始まった

    moon drop

    元恋人からの一通の手紙から始まった

     2023年1月25日に“moon drop”が2nd Full Album『僕の唄で君に永遠を』を配信リリースしました。さらに3月22日にはCDリリースすることも決定。結成から約9年間、まっすぐにラブソングだけを歌い続けてきた彼ら。今作も相も変わらずラブソングだけを詰め込んだ全11曲のアルバム作品となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“moon drop”の浜口飛雄也(Vo.)による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の入り口を飾る収録曲「 愛の縫目 」にまつわるお話です。別々の道を歩くことにしたふたり。別れて少し月日が経ったあるとき、届いた手紙に書いてあった言葉は…。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 広くなった部屋 広くなった玄関 見合わない食器の数 知らない調味料の場所 唯一増えたものといえば 手持ちの合鍵の数くらい   少し前のはなし 恋に出会った僕ら二人 途中で立ち寄るコンビニ 酔っ払った帰り道 不機嫌になって出ていった時も 一日の最後は同じ場所へ帰る 思い返してみれば そんな奇跡みたいなことの繰り返しだった   いつからすれ違ったのかなんて いつから掛け違えてたのかなんて 分からないし、分かりたくもないけど 少しずつ、少しずつほつれていることに 二人ともとっくに気付いてたのかもね 愛を旅する二人にはなれなかったみたい   最後にあの部屋を出る時に振り向かなかったのは きっと君の優しさなんだろう 知らないふりをして 分かりきったように 寄り添うように 僕らは別々の道を歩くことにした   少し時間が経って 貯まる郵便物に目をやると 君からの手紙が   出掛けた時のテーブルの上 たまにのお弁当の中 月に一回の二人がくっついた日 生活のふとした瞬間のあの手紙と同じ 相変わらずな文字だった 思い返すように 巻き戻すように その文字を目で追った   手紙の最後に書かれてた言葉       「いつか大きくなって私を見返してね」       君に言われなくたって いつかでっかくなって君のこと見返すから ずっとみててね   - - - - - - - - - - - - - - - - - -     愛の縫目は一体 どこにあるんだろう 知ってさえいればずっと ほつれることは無いんだろうけど 縫い合わせることも無くなるだろう 最後に部屋を出る時 振り向かなかったのは 君の優しさなんだろう 玄関先に届いてた手紙は 相も変わらずな文字だった   恋に出会って 愛を旅する そんな二人になれなかったけど   例えば生まれ変わっても君を探すよ 例えば僕のことを待っていなくたって 例えば他の誰かと結ばれてたって 今すぐに真っ直ぐに君の元をめがけて 迎えに行く   僕の瞳に今も棲みつく 君の欠片は僕を覚えてる   いつか大きくなって見返してよ、なんて 最後に書かれてた文字が僕を指差す さよならが追いつけないスピードで走るよ 今更そんなこと君に言われなくたって   例えば君が居なくたって生きていけるよ だけどそれじゃ生きた心地がしないんだよ 記憶はいつも曖昧で頼りないけど 今ここにある 肌の温もりを 誰よりも信じている <moon drop・浜口飛雄也> ◆紹介曲「 愛の縫目 」 作詞:浜口飛雄也 作曲:浜口飛雄也・坂知哉  ◆2nd Full Album『僕の唄で君に永遠を』 2023年1月25日 Digital Release 2023年3月22日 CD Relaese   <収録曲> 1. 愛の縫目  2. ボーイズアンドガールズ  3. オールドルーキー  4. 君とiらんど。  5. 足りない 6. ふたりぐらし  7. kiiteruno?  8. ex. ボーイフレンド  9. 花  10. タイムマシン  11. アダムとイブ ◆配信サービス一覧: https://moondrop.lnk.to/bokunouta    

    2023/01/30

  • 坂本真綾
    100年後の誰かと語り合える歌か。
    100年後の誰かと語り合える歌か。

    坂本真綾

    100年後の誰かと語り合える歌か。

     2023年1月25日に“坂本真綾”が両A面シングル「まだ遠くにいる/un_mute」をリリースしました。タイトル曲「まだ遠くにいる」は、WOWOWオリジナルアニメ『火狩りの王』のEDテーマ曲。「un_mute」はTVアニメ『REVENGER』のEDテーマ曲です。そして、坂本真綾が作詞・作曲を手がけた「こんな日が来るなんて」がカップリング曲として収録。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“坂本真綾”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作に収録される新曲「 こんな日が来るなんて 」に通ずるお話です。自身が歌詞を書くとき、常に頭のどこかにある大切な視点について明かしてくださいました。ぜひ、歌詞と併せて、受け取ってください。 私が今歌っている歌を、ひょんなことから100年先の未来の誰かが偶然耳にして、気に入ってくれるかもしれない可能性について、ときどき考える。   私が日々聴いている音楽の中には、私が生まれる前の時代の歌もある。その声や言葉に今この瞬間心を動かされて、力をもらっていたりする。彼らは想像しただろうか。その音楽を作っている時、もしかしたら何十年も先の未来に生きる誰かにとって特別な1曲になるかもしれない、なんてこと。   これは、もうずっと人々の夢として想像されていながらいまだに実現しないタイムマシンなんかよりも、かなり現実味のある時間旅行への切符かもしれない。もちろん、時の流れは一方通行で行き来ができるものではないけれど。   あるいはボトルレターみたいに、一か八かで放ってはみるけど、誰かに届く保証はない。運良く拾ってくれた人がいたとして、その人が気にとめるとも限らない。だけど、時を超えて国境を超えて人種や宗教や文明を超えて、もしかしたら信じられないくらい遠くまでたどり着くことができるかもしれない。   私が死んで、もう覚えていてくれる人なんて誰もいないくらい時が経って、その頃何かのきっかけで私の歌を再生する人が一人でもこの世に存在するとしたら。だいぶロマンのある仕事をしているのかもしれないな、と思う。だから適当なことは書けないぞという緊張感もあるし、目の前の瑣末な問題に心を煩わせている場合じゃないやというバイタリティーも生まれる。   100年後、文明は驚くほど進化しているかも。あるいはすごく困窮した時代なのかも。人口は違うだろう、自然の在り方も違うだろう。でもそこにいる人間は相も変わらず恋をしたり、生きる意味を探したり、失って傷ついたり、間違いを犯しながら成長して、愛や幸せを噛み締めたりしながら生きているに違いない。きっとどの時代に生まれても、人間の生きる姿ってそんなに変わらないんじゃないだろうか。だったら、今私が考えてることや伝えたいことばを、遠い未来でうなずきながら聴いてくれる人だって、いるんじゃないだろうか。   そんなわけで私が歌詞を書く時、誰かに寄り添いたいとか、自分の想いをぶちまけたいとか、何かを伝えたいとかいろんな思いはあるけれど、それと同時に常に頭のどこかにあるのは、100年後の誰かと語り合える歌かどうか、という視点。   ちょっと大袈裟な話ですが、わりと本気なのです。 <坂本真綾> ◆紹介曲「 こんな日が来るなんて 」 作詞:坂本真綾 作曲:坂本真綾 ◆両A面シングル「まだ遠くにいる/un_mute」 2023年1月25日発売 初回限定盤 VTZL-220 ¥3,300(税込)  通常盤 VTCL-35349 ¥1,540(税込)   <収録曲> 01.まだ遠くにいる 02.un_mute 03.こんな日が来るなんて 04.まだ遠くにいる -Instrumental- 05.un_mute -Instrumental- 06.こんな日が来るなんて-Instrumental- ◆配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/madatooku_un_mute      

    2023/01/27

  • 葉月
    必ず頭の中に浮かぶ場所。
    必ず頭の中に浮かぶ場所。

    葉月

    必ず頭の中に浮かぶ場所。

     2023年1月25日にlynch.のフロントマン“葉月”が、ニューシングル『蓮華鏡(れんげきょう)』をリリースしました。葉月名義のソロプロジェクト作品としては、2020年発売のアルバム『葬艶-FUNERAL-』以来。今作はオリジナル曲「睡蓮」、lynch.の楽曲「CRYSTALIZE」「ALLIVE」と全3曲が収録。それぞれどのようなアレンジになっているのかにも着目しつつ、そのクラシカルな空気に酔いしれてください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“葉月”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作の収録曲「睡蓮」、そしてシングルタイトル『蓮華鏡』にまつわるお話です。歌詞を書くとき、大切な場所が頭のなかにあるという葉月。そこには一体、どんな景色が広がっているのでしょうか…。ぜひ、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 僕の中には昔から、孤独感や喪失感、人間という存在のちっぽけさや命の短さ、儚さを想像した時に、必ず頭の中に浮かぶ場所があります。   そこは夕暮れ時の、風に草が揺れる高原のような場所。 赤黒く染まった山々が一望できる、空の高いとても美しい場所。   僕が歌詞を書く時は、何を歌うにしてもだいたい“命の儚さ”というテーマが付いてまわるので、よくその場所に行くことになります。   今回の“睡蓮”という曲も、その場所に訪れるところから始まりました。 けれど今回はいつもと違ってそこに風はなく、これまで見たことのなかった湖がありました。 凪いだ水面が鏡のようになっていて、睡蓮の花を写し出していました。   CDタイトルの“蓮華鏡”とは、その様子を言葉にした造語です。   僕の歌詞は、言葉でその内容や意味を説明し切ることが出来ないものが多いです。   けれど心の中には常にそういった世界があって、その世界が楽曲とリンクした時に、歌詞として現世に呼び起こすので、文章としての意味や内容はなくとも、僕と歌詞はとても深い絆で繋がっているのです。   “睡蓮”はこれまでバンドの一員として活動してきた自分が、初めてソロアーティストとして一から曲を作って、アルバムを作って、ツアーを周る中で感じた、様々な喪失感や孤独を歌っています。   僕にとって孤独とは、必ずしもネガティブなものではなく、むしろ前を向いて進んでいく為の覚悟であったり、限りある命のなかで、心から納得した音楽だけを表現していきたい、という強い想いから来るものだったりします。   死ぬ時に少しでも後悔を少なく、ワシはよくやったのぉ。。。と思いながら死んでいきたいので、心身ともに健康なうちに、トライ出来ることには全て挑んでいきたいという気持ちです。   ソロプロジェクトが本格始動した2022年は、スケジュールも創作内容も、かつてないほどに充実していました。 ただしやり過ぎると疲れてしまうし、ある程度の隙間を設けないと、咄嗟にやりたいことが出来た時に行動に移せないというデメリットも感じました。   2023年はストイックにトライしながらも、ゆとりを作ることを忘れずに、遊びたい時はしっかり遊ぶ年にしていきたいです。健全!   そんなこんなで最新作“蓮華鏡”、楽しみにしていて下さいね。 <葉月> ◆シングル「蓮華鏡」(読み:れんげきょう) 2023年1月25日発売 【初回限定盤】 KICM-92122 ¥9,900(税込価格¥9,000) 【通常盤】 KICM-2122 ¥1,540(税込価格¥1,400)   <収録曲> 01.睡蓮 02.CRYSTALIZE 03.ALLIVE

    2023/01/26

  • Benlou
    「路地」と「路地裏」と「裏路地」の違い。
    「路地」と「路地裏」と「裏路地」の違い。

    Benlou

    「路地」と「路地裏」と「裏路地」の違い。

     2023年2月1日に“Benlou”がキャリア初となるEP作品『煙』を配信リリース!収録曲にはフジテレビ系音楽番組『Love music』EDテーマソングとなった1stシングル「Ripple Mark」、忘れることのできない大切な記憶をテーマに歌った2ndシングル「ミラージュ」、J-POP全盛期の歌謡曲を彷彿とさせるエモーショナルな3rdシングル「路地裏」、そして本作のリードトラック「煙」を含む新曲3曲を加えた全6曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Benlou”の仙田和輝による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 路地裏 」にまつわるお話です。みなさんは「路地」と「路地裏」と「裏路地」の違いってご存じですか…? ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください!   こんにちは、Benlouの仙田和輝です。 先日3rd Single「路地裏」が配信リリースされました。 皆さんお聴きいただけましたでしょうか? 今回のコラムは、本作のテーマにちなんで「路地裏」についての思いをあれこれ語ります。 よろしくお願いします!   とても本質的な部分から入りますが、そもそも「路地裏」とは一体何なんでしょう? 「路地裏」と「路地」って何が違うんでしょう? なんなら「裏路地」なんていう言葉もありますね。 ということで、それぞれ違いを調べてみました。   路地:建物と建物との間の狭い道。 路地裏:路地をはいり込んだ、表通りに面していない所。 裏路地:大通りの裏手などにある細い通路。目立たないところにある路地。 (weblio国語辞典より抜粋)   つまり、建物と建物の間の狭い道を「路地」、路地のうち目立たないところにあるものを「裏路地」、「路地」や「裏路地」を通ってさらに入り込んだ通路を「路地裏」と呼ぶようです。 狭い道ひとつとってもこんなに細分化されているんですね。 街を歩くとき、道の見え方が変わりそうです。   僕は普段、よく路地を散歩します。 それは、行き交う人々、建物の年季、植え込みの草花…等々、一つとして同じ表情を見せることのない路地に想いを馳せるのが好きだからです。 看板のフォントや質感から街の歴史を想像したり、一見何の変哲もない通路にかつて川だった痕跡が残っていたりと、街が持つさまざまな情報を汲み取れるのが路地散策の面白いところだと思っています。   そんな路地散策の最中、ふと目に飛び込んだワンシーンから作詞や作曲のインスピレーションを得ることも多々あります。 本作「路地裏」も、実際に街を歩いて出会った路地裏の光景を浮かべながら書き進めた楽曲です。 身体で感じる季節や感覚を大切にしながら、新しい発見を求めて今日も路地を巡ります。   というわけで、今回は「路地裏」についてのお話でした。 3rd Single「路地裏」はMusic Videoも公開中です。 「路地」「路地裏」「裏路地」全てのロケーションを網羅した、情緒たっぷりの街歩きムービーとなっていますので、BenlouオフィシャルYouTubeチャンネルからぜひご覧ください!   それではまた。 <Benlou・仙田和輝> ◆紹介曲「 路地裏 」 作詞:仙田和輝 作曲:仙田和輝 ◆3rd Digital Single「路地裏」 2022年12月21日発売 配信サービス一覧: https://benlou.lnk.to/kemuri    ◆1st Digital EP『煙』 2023年2月1日発売 

    2023/01/25

  • 塩入冬湖
    遠い星じゃなくたって
    遠い星じゃなくたって

    塩入冬湖

    遠い星じゃなくたって

     2023年1月25日に“塩入冬湖(FINLANDS)”がミニアルバム『大天国』をリリース!塩入がソロ名義でミニアルバムを発表するのは、2020年9月発売の『程』以来およそ2年4カ月ぶり。今作はプロデュースおよび編曲をいちろー(ex. 東京カランコロン)が担当し、レコーディングにはゲイリー・ビッチェ(Dr/モーモールルギャバン・ヤジマX)、及川晃治(Gt)、鷲見こうた(Ba/ズーカラデル)、カメダタク(Key/オワリカラ、YOMOYA)、柴由佳子(Vn/チーナ)が参加しております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな塩入冬湖による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作の収録曲「遠い星じゃなくたって」にまつわるお話です。かつては、自身を恋愛に対して“気楽でいられる”タイプと思っていたそうですが、実際のところは…。みなさんは恋したとき、心はどんな状態になりますか? ぜひ歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 私ははじまった恋愛において気楽な人間だと思っていた。 はじまった。という表現も些かよくわからないのだが、関係に名のついたもののこと。   ややこしくもなく、割り切っていられて、互いの幸せを互いが味わい尽くしてそれからいいところを持ち寄り生きていきましょう、その方が愉快じゃない。制限なんて設けず気楽にやっていきましょう。 とさえ思っていた。はずだった。   結論から言うと違った。   恋をして、一緒にいることに名前がついてからずっと私はややこしくて面倒だ。 ねえ、何してるの誰といるの、何の話してるの? 全然思う。平気で思う。 家に着いたら電話をしてね。 ちゃんと寝る前に連絡してね。 全然言う。 顔から火が出そうになるような心だ。   過去を思い返してみればそんなことどうだっていいと思って日々を過ごしていた。 恋人を好いている。という以外に心を使うことはなかった。   浮つく心を持つ気もなければ、浮つかれたところで心がおかしくなるなんて微塵も思ってもいなかったので、その後の様々な可能性に一々頭を悩ませること等なかった。   そんな心で暮らしていた私からしたら考えられない、これは大きなショックだった。   小さすぎる。 浮気? 浮気なんてバレなきゃされても構わないわ(キリッ) 嫉妬? 相手を信じているから問題ないの。 モテる男の方がいいじゃない? とか。   昭和の大スターの奥様方のようなセリフ。   言えなかったんだー!言えないタイプの女だったかー!と気付いたその時の心と言ったら見窄らしくて仕方がなかった。 わたしは紛れもなく言えない方の女であった。 正しくは言えない女に着地した。   買い被っていた。私は私を。 いや、何故言えると思っていたのかも不思議なのだけどそんな様なもんだと思っていた。 年を重ねたらそういう風になるんだとばかり思っていた。   相当さっぱりとした塩味の女とでも思っていたのだが、実際蓋を開けてみたら、ごった返した諸国を代表する風味の強いスパイス達がごった返しになっていて各々の味は美味しいんですけどね。混ぜちゃうとね。といった誰もが嫌煙するようなドロドロの味にまみれた料理のようだった。   非常に不味い。   一頻りショックを受け、喚いた後で ここはまるで遠い星だ。と思った。 経験一つで私はこんな遠い場所に来たかのような心になってしまうんだなぁと。 きっと元いた星には戻れない。 どんな精密で最新機能を搭載した飛行船でも不可能だと思う。 降参である。自分が可哀想と少しだけ思った。   だって知ってしまったことを忘れるって知るよりも難しいもの。 あるものを証明するよりないものを証明する方が難しいもの。 私にはもう備わってしまったもの。 疚しさも、悲しみも。 この人生で使い切れるかわからない程たっぷりと。   人を好きになるって遠い星に行くみたいだ。 遠い星から見る元いた星は綺麗に見える。 今私が持ってないものがそちらにはあった様な気もする。 でも今持っているものが沢山あるんだけどなぁ。 正直でいるための自己嫌悪だとか、救いのない思いの果てを確かめないといけないという使命感だとか、使い物にならない心から、あなたは今夜暖かいところで眠れているのだろうか、酔っ払ってその辺に転がって変な人にお金擦られてないだろうか、と思うような真面に愛情を認めたが故の惨めな恥ずかしい心まで。   あるものを証明するために私は遠い星で頑張らないといけない。 せっせと疾しさにも悲しみにも片手で挨拶できるくらいに。 <塩入冬湖> ◆ミニアルバム『大天国』 2023年1月25日発売   <収録曲> 01.ランサー 02. AWARD 03.不慣れな地球でキスをする 04.遠い星じゃなくたって 05.昨日になれない私たち

    2023/01/24

  • 陰陽座
    「茨木童子」という曲の読み方。
    「茨木童子」という曲の読み方。

    陰陽座

    「茨木童子」という曲の読み方。

     2023年1月18日に“陰陽座”が4年半ぶりとなるオリジナルアルバム第15弾『龍凰童子』をリリースしました。今作には過去最高数の全15曲が収録。圧倒的な完成度の高さを誇る陰陽座ワールド全開な楽曲が「これでもか!」と詰め込まれております。新作を待ちわびたファンの期待や想像を遥かに超えていく“最高傑作”となること間違いなし!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“陰陽座”の瞬火による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 茨木童子 」にまつわるお話です。この曲の読み方は“いばらぎどうじ”なのか“いばらきどうじなのか。陰陽座ならではの日本語に対するこだわりを、歌詞と併せてお楽しみください…!   陰陽座の新曲「茨木童子」が配信開始されました。言うまでもなく、この曲名は実際の伝承をもとに多数の創作を通して語り継がれてきたあの“茨木童子”そのものを指しています。曲名としての読み方は“いばらぎどうじ”となっていて、多くの方が“いばらきどうじ”が正しいのでは? と思ったのではないかと想像しますが、実際のところ、どちらも正解というのが妥当なところです。   様々な文献に登場する“茨木童子”を見ると、“いばらきどうじ”と書いてあるものもあれば“いばらぎどうじ”となっているものもあり、その時点でどちらでも正解と言わざるを得ないわけですが、これはそもそも日本語に備わる“発音しやすいように適宜音を濁らせる”という特性の産物だと思われます。   生け花を“いけばな”、煮魚を“にざかな”と読むのと同じですが、茨木は“き”でも“ぎ”でも言いやすさに大差がないように思うので、人によって言い方が定まらないままに表記され、後世に伝わったのではという気がします。もちろん、地名として正式に“いばらき”と定められている茨木市や茨城県を“いばらぎ”と発音するのは間違いですが、地名ではなく鬼の名前となると話は別ですから、文献に両方記されているならどちらも正解、とするのが理に適っているでしょう。   しかし主に最近では茨木童子は“いばらきどうじ”と読むのが主流のようにも感じます。これについては“いばらぎ”は誤読で正しくは“いばらき”だ、という熱心なPRの甲斐あって、現在ではほとんどの人が茨城県と茨木市のことを“いばらき”と呼ぶようになったことを受け、茨木童子も“いばらきどうじ”が正解なのでは、という風に傾いたのだろうというのが個人的な推測ですが、時とともにそうやって整理されていくのも言葉の成り立ちの面白いところですので、茨木童子の読み方としては“いばらきどうじ”に軍配が上がったと言っていいでしょう。   ではなぜ今回この「茨木童子」という曲の読み方をあえて“いばらぎどうじ”としたのかというと、多くの場合、地名などの固有名詞の音が濁るのは縁起がよくないとされるため、普通に読んだら濁る場合でも濁らせないことがあったり、それに付随して縁起のよくない漢字を同じ音で縁起のよい字に変えたり、ということが多数見受けられるように、日本人は“縁起をかつぐ”のが好きであり、それをとても重視してきた面があります。   より古い時代においては、地名の濁りは土壌や河川の濁りを想起させるため、生活や生命に直接関わることに悪影響がないようにと、縁起をかつぐといっても単なる気分の問題ではなく、極めて切実な問題として呼び名が決められていたと想像できますが、いずれにしても、濁らせないというのは“縁起がよいこと”なのです。   そうすると当然、濁るのは縁起が悪いということになるわけですが、およそ人間にとって最凶の忌むべき穢れたものの象徴である“鬼”の名前、という前提で考えるならば、むしろ“いばらぎ”と濁らせるべきなのではと思い至り、その鬼が本当に穢れた存在であったのかどうかという考察とは関係なく、強力な鬼ほど恐れられ、忌み嫌われていたはずですから、実像云々ではなく“人々がどんな気持ちでその名を呼んだか”という観点で陰陽座の楽曲名としては“いばらぎどうじ”と読むことにしました。   もっとも、この曲とは関係なく茨木童子を音読する際には“いばらきどうじ”と言ったほうが通りがよいと思いますので、そちらをお薦めします。   このように、陰陽座の音楽は日本語の興味深さや滋味深さに徹底的にこだわっているわけですが、英語が分からなくても洋楽が問題なく聴けることからも分かるように、そもそも音楽として楽しむ上で言葉の意味を理解することや蘊蓄を語ることなどは一切必要のないものです。   音楽は音楽として耳と心で楽しめばいいだけなのですが、万が一歌詞の世界に足を踏み入れたときのおまけ的な楽しみとして色々な要素が抜かりなく散りばめてあるのが陰陽座の音楽、とも言えます。例えるなら、RPGにおけるクリア後の隠しダンジョンのようなものが満載、という感じですので、サラっとクリアするもよし、その後さらにやり込んでもよし、お好みに合わせて色々な深度で楽しんでいただければ幸いです。 <陰陽座・瞬火> ◆紹介曲「 茨木童子 」 作詞:瞬火 作曲:瞬火 ◆アルバム『龍凰童子』 2023年1月18日発売 KICS-4092 定価¥3,300(税抜¥3,000)   <収録曲> 霓 【にじ】 龍葬 【りゅうそう】 鳳凰の柩 【ほうおうのひつぎ】 大いなる闊歩 【おおいなるかっぽ】 茨木童子 【いばらぎどうじ】 猪笹王 【いのささおう】 滑瓢 【ぬらりひょん】 赤舌 【あかした】 月華忍法帖 【げっかにんぽうちょう】 白峯 【しらみね】 迦楼羅 【かるら】 覚悟 【かくご】 両面宿儺 【りょうめんすくな】 静心なく花の散るらむ 【しずこころなくはなのちるらん】 心悸 【ときめき】

    2023/01/23

  • シンガーズハイ
    これが「純愛」だと僕は考えとります。
    これが「純愛」だと僕は考えとります。

    シンガーズハイ

    これが「純愛」だと僕は考えとります。

     2022年11月9日に4人組ロック・バンド“シンガーズハイ”ミニ・アルバム『Melody』をリリースしました。昨年リリースされた『Love and Hate』以来約1年ぶりのリリースとなる今作には、すでに配信リリースされている「daybreak」、「ノールス」を含む全7曲が収録されております。    さて今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“シンガーズハイ”の内山ショートによる歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け!今回が最終回です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 ノールス 」にまつわるお話。SNSを中心に注目を集めているこの曲。いったいどんなラブソングなのか…。ぜひ、改めて歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 「ノールス」という曲がどうやら多くの人の目に止まっているらしく、それがきっかけでシンガーズハイを知ってくれた人が増えてきている。大変嬉しく思います。   折角なのでこの曲のセルフライナーノーツを、と思ったけど飽くまで歌詞メディアなので歌詞以外に関しては一旦置きましょうか。休符、休符、休符に次ぐ休符、そしてバカデカいサウンドと発振音。皆さんお好きでしょう、僕はとても好きです。   SNSでこの曲に対しての投稿をよく見かけるし、なんなら自分でわざわざ検索して見に行ってしまうのですが、投稿に使われてるワードにチラホラと気になるものが。   「依存」、「地雷系」、「クズ」、etc...。ちょっと待て、あなた達は「ノールス」を何も理解しちゃいないぜ。   この曲にはそういったことを思わせるような言葉は一切含まれちゃいないんです。少しばかりお口は悪いかもしれないですが。   “千年先まで愛している”とか歯の浮くような言葉まで寄越してくれるし、“どうしたらいい?どうしてほしい?”と自分の求めているものを相手なりに悩んでくれる。それでも何かが物足りない。   口に出さなくても察しろとばかりの自分勝手で性格の悪い人間かもしれないが、相手が例えどういうことをしていたって、どれだけ情けない生き方をしていたとしても、足りないとこも受け入れてあげる。これが「純愛」だと僕は考えとります。   だけどまぁしかし、僕は音楽で歌詞に関しては各々の受け取り方でいいし、何もかもを理解するべきだとは思ってはいないんです。   初めての音楽を視覚的情報もなしに触れたとき、大概の人が良い曲かどうかを判断する要素はほとんど「メロディ」と「ビート」に限られるんじゃないかなと。普通に聞き取るの難しいし。それでも気になった人が初めてそこに視点を落としてみて作り手の世界に触れることができるものが「歌詞」なんじゃないでしょうか。   しかし、受け手にも分かりやすく刺さりやすいパンチラインに限ってはメロディやビートに負けず歌詞を聴き手に印象付けることもあります。僕が歌詞を書く上で1番意識してるのはそこかも知れません。   そういう意味では「ノールス」はどれをとってもあなたに刺さるであろう自信作になったんじゃないかと。こういった曲を作る楽しさをこれからも味わっていきたいなと思ってます。 <シンガーズハイ・内山ショート> ◆紹介曲「 ノールス 」 作詞:内山ショート 作曲:内山ショート   ◆ミニ・アルバム『Melody』 2022年11月9日発売   <収録曲> 01. daybreak 02. ノールス 03. 日記 04. すべて 05. エリザベス 06. 朝を待つ 07. 我儘

    2023/01/20

  • tonari no Hanako
    笑いながらこの世と人間に絶望している人種について
    笑いながらこの世と人間に絶望している人種について

    tonari no Hanako

    笑いながらこの世と人間に絶望している人種について

    2023年1月11日に“tonari no Hanako”がMajor 3rd Digital Single「ぜんぶ忘れてしまうって」をリリース!一生、愛する人を忘れないという幻想についてなど、人の本質を提唱した新曲。軽快なリズムに女性の心の芯に刺す歌詞が付け加えられた、ame(Vo.)の真骨頂となる作品に仕上がっております。  今日のうたコラムでは、そんな“tonari no Hanako”のameによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回です。綴っていただいたのは、2022年11月にリリースした楽曲「 傷を隠して 」にまつわるお話。 人と出会い解れ合うことを通して、過去の傷が意味のあるものに、さらには愛しくも思えるようになる。リアルで胸に刺さる この曲に込められている、自身が“ 音楽を創り続ける理由”も、歌詞と併せて受け取ってください。 何年か前、当たると評判の霊能師に 「魂に深い傷が付いている」と言われたことがある。   当時は何のことかサッパリ心当たりがなかったし どちらかというと不自由なく生きてきた方だと思い込んでいたので 霊感占いなんて所詮デタラメなんだな、と思っていた。   数年後、ひょんなことから突然、 忘れていたトラウマ的記憶がフラッシュバックを起こした。 そこでようやく記憶の彼方に追いやった様々な悲しみを思い出した。 きっと自己防衛の本能で、蓋をしなければ生きることが難しかったんだと思う。 “自らの記憶を消していた”ことにも驚いたが、それ以上に、自分自身のことを自分は全く知らなかったんだ、ということに心底驚愕した。   言われてみれば、 自分の意見を殺して上手くやり過ごすのが得意だ。 愛嬌たっぷり中身空っぽの笑顔が得意だ。 明るく礼儀正しく優等生のように振る舞うのが得意だ。 誰かの機嫌を損ねないように、顔色を読み、模範解答を口にするのが得意だ。 そしてずっと“自分”というものがよく分からなかった。 それはそうだ。 本音や本性を後回しにしながら生きてきたんだと、大人になってようやく理解した。   “愛や思い遣りを大切に”と道徳の授業で教えられる一方で、 私はそんなふうに生きている大人をほとんど知らなかった。 小学生の頃から心理学の本を読んでいた。今思えば異常だ。 おかげで未だに独身を貫いているが、 私は勝手にそれを後遺症と呼ばせてもらっている。 誰かのせいにでもしないとやってられない時もあるのだ。今はまだ。     2~3年に1人くらい 「あ、自分と似ているな」と感じる人と出会うことがある。   拗らせていて、他人の痛みに敏感で、 他人の顔色を読む天才で、 当たり障りなく誰とでも付き合えて、 後先を考えすぎていて、責任を負いすぎていて、 優しすぎて、臆病な目をしていて、 笑いながらこの世と人間に絶望していて、でも諦めきれなくて、 今にも壊れてしまいそうに見える人。   こちらが似ていると感じる場合、向こうも大抵そう感じているらしく、 その相互理解の感覚も流れ込むように伝わってくる。 その瞬間、かろうじて私たちは心のベース(土台)が通じ合ったなとは思うけれど、他人を自分の懐に入れる上での適切な距離感が分からない私たちには、それ以上どうすることもできなくて、ただただ「理解し合える存在の出現」で終わる。   人はみな豹変する? みな表面を取り繕っている? 世の中皆がそうじゃないと頭では分かっていても、今はまだこの壁を越える術を知らない。   であれば「理解し合える貴重な存在」を失わないよう適度な距離を保ちつつ、他人と共鳴できる喜びや幸せを噛みしめながら生きるのがベストではないか…と言うのが幸か不幸か現在地である。   少なくとも、憎しみ合い歪み合う人生よりよっぽどいい。 あの苦しみの傷跡がなければ、あなたと解り合えていないかもしれない。 こんな曲も書けていないかもしれない。 と思えば、古傷にも意味があったと思える気がする。 他人との距離感が分からない自分が、他人と共鳴するために、これからも音楽を創り続けるのだろうと思う。   負け惜しみだとしても、今の私には「誰かと通じ合った」と確信できる瞬間があれば割とそれで十分だと思える。 世の中には、自分と似た人がいる。 きっと似た苦しみも理解してくれる人がいる。   そして今宵も私たちは悪夢にうなされながら、かろうじて生きている。 <tonari no Hanako・ame> ◆紹介曲「 傷を隠して 」 作詞:ame 作曲:ame

    2023/01/19

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