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    人が思う存在とは結局「信じるかどうか」なのかもしれない。
    人が思う存在とは結局「信じるかどうか」なのかもしれない。

    羊文学

    人が思う存在とは結局「信じるかどうか」なのかもしれない。

     2020年12月9日に“羊文学”がメジャーデビューアルバム『POWERS』をリリースしました。今年8月に配信限定リリースした「砂漠のきみへ」、「Girls」(YouTubeドラマ『DISTORTION GIRL』主題歌)のほか、昨年末に数量限定販売したCDが即日完売し話題を呼んだロングヒット曲「1999」を含む、強さと優しさをもった全12曲が収録されております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“羊文学”の塩塚モエカによる歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作の収録曲「mother」に通ずるお話です。みなさんは“存在”とは、一体どんなものだと思いますか? 存在する、存在しない、それはどうすればわかるものなのでしょうか。是非、その答えを考えながら、彼女の想いに触れてみてください。そしてエッセイを読み終えたら、改めて歌詞をじっくり味わってみてください。 ~歌詞エッセイ:曖昧な存在(「 mother 」ライナーノーツ)~ ミュージシャンは意外と一人の時間が多いさみしい仕事だ。特に夕方、ご飯を作っている時間はさみしさがピークに達するのでいろいろと考えることがある。その中でも最近よく浮かんでくるのは「存在」とはなんなのだろうか、ということ。 「存在」と聞いてパッと思いつく単純な確認方法は「目に見え、触れられる」ということ。なんでも目に見えて触れるものは存在しているような気がする。今紅茶を飲んでいるマグカップや、机の上で咲いているきれいなお花、文字を打っているPCのキーボード…。全部見えるし、触れるから存在しているような気がする。しかもかなり確かに。 でもあるものが「見えない、触れない」となると急に存在の確からしさは曖昧になる。例えば、心。こんなに誰もが持っているものなのに目に見えないし触れない。毎日感じるものだから「心なんて存在していない!」という人はいないかもしれない。でも実態が分からないと物理的に制御できないから、泣いたり、笑ったり、病んだり、いろいろと苦しめられる。 心が、ボールみたいに右に押せば右に転がればずっと楽なのに。もっと言えば、言葉が通じない人間以外の生き物に心があるのか私は全く分からない。もしあるとしたら犬や猫、金魚やカラス、ドブネズミや私の部屋にでてくる蜘蛛は一体何を思っているんだろう。彼らの毎日の幸せな時間や、生きていくうえでの葛藤についてインタビューしたい。 他にも、今過ごしている時間、毎日使っているお金の価値や、私の暮らしを支えてくれている音楽なんかも目に見えない。それでも、それらを表す言葉や制度、あるいは「時計」や「紙幣」、「楽器」といった目に見えるものを根拠にして、なんとか「ある」ということになっている。最近はやりの「データ」なんかも、目に見えない。「数字で証明されています」なんて言われると、なによりも信憑性のあるような気がしてしまう。本当は見えなくて、とても流動的であいまいなものなのに! 一方で「目に見えて触れられるもの」もまた、往々にして古くなっていく。少しずつ色褪せたりして、最後にはなくなってしまうものもある。例えば、昔おばあちゃんの家で飼っていた猫の千代(ちよ)は、ものすごく年を取って私が10歳くらいの時にいなくなってしまった。または、古くならなくても急に目の前から消えていくこともある。昔好きだった人とおそろいだったネックレスは、別の好きな人とお酒を飲んで酔っ払っているうちにどこかに行ってしまった。 形があって確かだったものも、あるときその形が失われると「記憶」になる。そして「記憶の中で生き続ける」という表現もあるように、ものが記憶に変わったからといって、簡単に存在しないものにはならない気がする。おばあちゃんの家に行くたび、私は死んだはずの千代の気配を感じるし、あのネックレスもなくしたことを忘れて時々探してしまう。 なるほど、もしかしたら人が思う存在とは結局「信じるかどうか」なのかもしれない。見えないけど聞こえるような気がする声、誰かとの関係、自分の顔、どれもそのものを見たことがないけれど自分が「ある」と信じていればあるし、そう思わなければない。たったそれだけのシンプルなことなのかもしれない。私たちは「存在している」ことを確かなものだと考えがちだけれど、本当は「信じるか信じないか」という、ものすごく曖昧な話なのかもしれない。 そしていつも最後に考えるのは、自分は自分のことを存在していると思っているけれど、本当にそうなのかということ。部屋にこもって長い間自分が他者に認識されずにいると、自分の存在が曖昧になってくる(そんなとき「あ」と声を出して確認してみたりする)。でももし、「この世界に存在している/いない」の前に「この世界」そのものが勝手な思い込みだったとしたら。すなわち、「私の存在を確認してくれている誰か」の存在を認識している私、の目の前に広がるすべてがそもそもフィクションだったら。 私の目から見えている世界は全部、私が信じているだけの幻想で、本当は海みたいな大きな水槽の中にすごい性能のVRゴーグルをしてぷかぷか浮いているだけだったりして。今部屋に一人で夕暮れを迎えて、ちょっとさみしい気持ちで自分の存在について懐疑的になってもいるけれど、そもそもこの世界が大きな物語だっていう可能性も否定できないし、もしそうだとしたら、誰かに認識されたいとか愛されたいとか、そんなことに無理にこだわる必要もないのかなあ……とかとか。ごちゃごちゃ考えているとよくわからなくなって、そのあたりで夕飯ができる。 見えているものだけがすべてではない、認識は曖昧である、世界は白か黒かだけではない。本当に一人であることを知って、それでも誰かに守られたくて不安になったとき、存在の曖昧さに身をゆだねて無限の可能性をぐるぐる考えていると、なんとなくどうにでもなるようになる気がしてきて、ちょっと安心する。そんな曖昧な場所にいる心地よさや切なさを「mother」という曲に書きたかったのかもしれません。 <羊文学・塩塚モエカ> ◆紹介曲「 mother 」 作詞:塩塚モエカ 作曲:塩塚モエカ ◆アルバム「POWERS」 DL&STREAMING https://fcls.lnk.to/powers1209 ◆アルバム「POWERS」CD購入 https://fcls.lnk.to/POWERS ◆メジャーデビューアルバム『POWERS』 2020年12月9日発売 <収録曲> 1.mother 2.Girls 3.変身 4.ハロー、ムーン(album mix) 5.ロックスター 6.おまじない 7.花びら 8.砂漠のきみへ 9.powers 10.1999 11.あいまいでいいよ 12.ghost

    2020/12/09

  • MACO
    「この人といるときの自分が一番好き」って、凄く大事なことね。
    「この人といるときの自分が一番好き」って、凄く大事なことね。

    MACO

    「この人といるときの自分が一番好き」って、凄く大事なことね。

     2020年11月27日に“MACO”が、4ヶ月連続配信リリースの第3弾となる新曲「アマオト」を配信リリース!MACOは同曲について「ありのままでいたい、なんて言いながら私の全部知られたら嫌われちゃうかな、と歌っている相手との初々しい距離感も聴きどころのひとつかも。この曲ではそういう自分の臆病な部分もちゃんと書けた一曲になりました。雨の日でも晴れの日でも聴いてほしい一曲です」とコメントしております。    さて、今日のうたコラムでは、その4ヶ月連続配信リリースと連動して、MACOによる歌詞エッセイを4作連続でお届けいたします!今回は第1弾、第2弾に続く第3弾。綴っていただいたのは、新曲「 アマオト 」にまつわるお話です。今、恋に落っこちて、大きな不安のなかにいるあなた。それがいつか<ありのままを 愛して>と素直に言えるような恋へと変わってゆきますように…!是非、雨降る夜に大切なひとを想いながら、この曲を聴いてみてください。 ~歌詞エッセイ:「 アマオト 」~ デモ時点のとき、 これは良い意味でラブソングに聴こえない。 なんだか勇気づけられるような曲。と スタッフの一人から言われたことを忘れない。 この曲のほんの一部を公開したときに 「懐かしい」ってコメントがきたのも忘れない。 人は弱っているとき、頼りたいとき、 愛で溢れているとき、幸せなとき、そうでないとき、 感情によって、そして聴く人によって 色んな捉え方があると感じる瞬間が嬉しい。 私の生活の一部を切り取った歌詞で みんなの心を揺さぶることができるのは 言葉では言い表せないものがある。 誰と恋をしてもいつだって初恋だと思う。 学生の頃の恋愛も大人になってからの恋愛も全部、 年齢など関係なくて恋は盲目ときに麻薬で。 好きに直面してしまったとき足がすくむ感覚や 好きな人の前で初めてメイクを落としたとき 必ず照れ臭くなるのも。 この恋がいつまで続くか不安になるのも 初恋そのものだと思う。 楽観的なところもあるけど、 私は死ぬまできっと臆病で不器用だから それは恋にしても人生においても。 でもまぁそれが君だからそれで良いんじゃん。と 言われたとき「本当に?」と疑って 「そっかそうだよね」と言いながら 心の奥では全然「よくない」と思ってしまうのが私で。 ありのままを愛してって言えたのに、 2番では<私の全部全部知ってしまったら 嫌われるかなって少し不安> って歌っているところも 矛盾してて自分らしいなって思ったり。 1サビ <生きる意味をずっと探していた> 生きる意味なんてなくていい。 心臓が勝手に動いてる、 それだけで凄いことだし 好きな人の隣に居られる、 それってもっと凄いこと。 私はこの地球で生きるのが下手くそだから、 難しいことばかりだけど ありのままでいいよと本音で言ってくれる人がいたから この曲が書けたし、 嫌いな雨も悪くないなって思えた。 また大事な曲がひとつ増えた。 「この人といるときの自分が一番好き」 って、凄く大事なことね。 <MACO> ◆紹介曲「 アマオト 」 作詞:MACO 作曲:石田秀登

    2020/12/08

  • マルシィ
    音楽というものが存在していて良かったなあと心から思う。
    音楽というものが存在していて良かったなあと心から思う。

    マルシィ

    音楽というものが存在していて良かったなあと心から思う。

     2020年12月7日に“マルシィ”が新曲「白雪」をリリースしました。今作は、淡い恋の思い出を綴ったミディアムバラード。暖かい音色で彩られたサウンド、切ない情景が浮かぶ詩世界、雪夜に募る想いを描いたマルシィ流の冬恋ソングとなっております。作詞作曲は、引き続きうきょう(Vo.)が担当。尚、歌詞先行公開時には『注目度ランキング』の1位も記録!是非、今冬はこの歌に浸ってみてください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“マルシィ”のうきょう(Vo.)による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、音楽についてのお話です。彼にとって音楽とはどんな存在のものなのか。そして、どんな音楽を作っていきたい意志を抱いているのか。その想いを明かしてくださいました。あなたにとって“マルシィ”の音楽は、どんな存在のものですか…? ~歌詞エッセイ~ マルシィ、うきょうです。 最近はサウナにハマっている。自称サウナーを名乗るほどだ。サウナに8分入り、その後水風呂に3分くらい、最後に5分くらい外気浴する。人によってはこの一連の流れを3回、4回と繰り返すらしい、、ちなみに僕は1回きり。何回もやると疲れちゃいそうなのと、1回で満足するから。この沼にハマりにハマってしまい、5日連続で行ったりしてた。心の中に溜まった老廃物が空になってクリアになる感覚。幸福すら感じる。でも、この前「1回しか入らないなら、それってサウナーなの?」と言われたのだが何回入ったら、サウナーを名乗れるのだろうか。分からないけど、負けずにサウナーを名乗って行こうと思う。笑 本当にサウナは良いから、行ったことがない人がいたら、ぜひ行ってみて欲しい。 さてこの話はここまでにして、今回は音楽について少し話そうと思う。音楽は僕にとって、切っても切り離せないもので、落ち込んだときや悲しいときに寄り添ってもらっている。そもそも歌うことが大好きというのもあるのだが、完全に虜になっている。楽しいときに聴くとその感情に拍車がかかってもっと楽しくなったりするし、人に影響を与える力が半端じゃないと思う。数え切れないほど助けられたと思う。サブスクが出てきて、より沢山の曲に触れる機会が増えたと思うし、凄く良い時代になったな、、、と。そして、音楽というものが存在していて良かったなあと心から思う。 三年前くらいまでは、完全に聴き手だったが、実際に曲を作る側になってから凄い良曲と出会うと、うずうずすると同時に悔しい気持ちになったりもする。特に知り合いのアーティストや同世代なら尚更だ。勝ち負けではないんだけど、負けたくないという気持ちになったりする。 救われているからこそ、誰かにとって存在価値がある曲を作っていきたいし、自分が納得できるものを作りたい。これからどんな曲を書いていくのか、マルシィというバンドがこれからどういうストーリーを歩んで行くのか、ストーリー的視点でも楽しんでもらえると幸いだ。面白いストーリーになるよう日々、精進したいと思う。 最後に、「白雪」というタイトルからして誰もが分かると思いますが、冬の曲を出したので是非聴いてみてください! <うきょう(Vo.)> ◆紹介曲「 白雪 」 作詞:うきょう 作曲:うきょう

    2020/12/07

  • 坂口有望
    あなたの思い浮かべるクリスマスの歌はきっと隣の人とは違うはず。
    あなたの思い浮かべるクリスマスの歌はきっと隣の人とは違うはず。

    坂口有望

    あなたの思い浮かべるクリスマスの歌はきっと隣の人とは違うはず。

     2020年11月4日に“坂口有望”がニューシングル『セントラル』をリリース!タイトル曲は、TVアニメ『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』ED曲として書き下ろされた1曲です。儚さと力強さを併せ持った歌声で彩られ、柿澤秀吉(秀吉)による疾走感溢れるアレンジも魅力のシリアスロックチューン。また、コロナ禍をテーマにしたEDMナンバー「2020」、寒くなる季節にぴったりのセンチメンタルなバラード「クリスマスエレジー」、2曲のカップリングにも注目…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“坂口有望”による歌詞エッセイを、3ヶ月連続でお届けいたします!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回。綴っていただいたのは、新曲「 クリスマスエレジー 」にまつわるお話です。今年も近づいてくるクリスマス。ぜひ、それぞれの“クリスマスに好きな人に会いたい”想いを重ねながら、エッセイと歌詞を読んでみてください…! ~歌詞エッセイ最終回:「 クリスマスエレジー 」~ エッセイ第三弾、早くも最終回となってしまった。 本題に入る前に、この3回にわたるエッセイ執筆で「言葉を綴る」ということに、改めて向き合えたことを感謝したい。わたしの楽曲制作において、原点にあるのは歌詞だ。前回のエッセイ「2020」にも記したように、わたしは言葉にこだわりを持っていて、他人と同じ気持ちを抱いていても「違う言い回しで表現したい」という思いが常にある。 インタビューなどで「作詞において意識していることは何ですか?」と聞かれる時、わたしはよく「オブラート」の話をする。といっても、粉薬を包む薄い膜それ自体の話ではない。何か言いづらいことを回りくどく仄めかすことを、人は「オブラートに包む」という言い方をする。わたしはこの表現を最初に使った人を天才だと思う。会って話を伺いたいものだ。今や慣用句のように誰もが使う、確立した日本語となっているが、きっと日本語を勉強中の外国人学生が「オブラートに包む」を習う時、わたしと同じ感動を覚えるのではないだろうか。わたしはその「オブラートに包む」級の、的を射た新たな表現を追い求めてきた。 まさにクリスマスソングとは、ありふれたテーマであり、オリジナルな表現が求められる絶好の機会だった。あなたの思い浮かべるクリスマスの歌はきっと隣の人とは違うはずである。それくらい、多くのミュージシャンが数々のクリスマスの名曲を生み出してきた。 TVアニメBORUTOのために書き下ろした「セントラル」を収録したシングルが、11月タイミングでのリリースに決定した頃、クリスマスソングを入れようというアイデアが持ち上がった。ちょうど暖かくなり出した春に、冬の曲を書き始めたのだ。東京の中で、わたしの1Kの部屋だけにクリスマスソングが流れているんだろうなと思いながら、色んなクリスマスソングを聴いた。伝えたい気持ちはみんな「クリスマスに好きな人に会いたい」で同じはずなのに、歌詞、歌う人、浮かぶ景色によって十人十色である。 じゃあわたしはシチュエーションで、どんなクリスマスを描こうかと考えた時に、真っ先に思い浮かんだのは表参道のイルミネーションの並木道だった。去年の12月、わたしは表参道に用事があってそのカップル通りを一人そそくさと歩いた。お洒落なお店のショーウィンドウに映る自分が少し惨めだったのを覚えている。そんな苦い思い出が、皮肉にも役に立った。そうして出来た曲が「クリスマスエレジー」だ。実際にわたしが見た景色、経験が元になった分、この曲はリアリスティックな世界に仕上がったと自負している。 そして今、TikTok上でこの曲を使ったある動画を投稿している。さらにイメージが湧くような、いわば擬似デートシリーズだ。お台場や横浜の夜景をバックに、わたし自身が出演し、なぜか見終わった後にはわたしと破局したような切ない気持ちに襲われるかもしれない(笑)。是非、あなたのクリスマス映像も合わせてみてほしい。ここ一週間で、急に気温も下がり、街は段々と眩しい灯りで彩られている。今年のクリスマスは、あなたの傍に「クリスマスエレジー」がありますように。 <坂口有望> ◆紹介曲「 クリスマスエレジー 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望 ◆ニューシングル『セントラル』 2020年11月4日発売 初回生産限定盤 ESCL-5448~49 ¥2,000(tax in) 通常盤 ESCL-5450 ¥1,300(tax in) 期間生産限定盤 ESCL-5451~52 ¥2,000(tax in) <収録曲> 1.セントラル 2.2020 3.クリスマスエレジー 4.セントラル -TV Size-(期間生産限定盤のみ収録)

    2020/12/04

  • アイビーカラー
    僕は一番送ってはいけないメールを送った。
    僕は一番送ってはいけないメールを送った。

    アイビーカラー

    僕は一番送ってはいけないメールを送った。

     2020年11月25日に“アイビーカラー”がニューミニアルバム『WHITE』をリリースしました。大人になってしまった今だから思い返すあの頃、あの場面。もう戻ることが出来ないあの頃…。男女混成4人組ノスタルジックピアノバンドが「君と僕」の間に住む愛を描きます。透明感のある歌声、男女四声で展開するコーラス、ストリングス、鍵盤の音色をじっくりとご堪能あれ。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“アイビーカラー”の佐竹惇(vo.)による歌詞エッセイを2日連続でお届け!今回は 【前編】 に続く【後編】です。彼らの“とある1曲”のお話。前編の結末は<君>に告白をした場面でしたが、その後<僕>は、二人は、どうなっていったのでしょうか。是非、最後までお楽しみください…! ~歌詞エッセイ【後編】:勘違い~ 照れを隠してニヤニヤしながら、 目なんて一回も合わさずの告白。 それでも君は 満面の笑みを浮かべ、首を縦に振ってくれた。 OKを貰った後の会話を考えておらず、 「ありがと、じゃ。」 と一言残して帰ってしまった。 帰り道 体の内側から 殴られているんじゃないかと思うほどの鼓動 全く下がってくれない口角 不思議なもので 好きを言葉にしたその日から、 今まで以上に君への想いが増してきた。 仲の良い友達にも報告。 「よかったな!」と祝ってくれた。 友達に話すことでやっと、 自分には彼女が出来たんだとじわじわと実感する。 下校時は毎日一緒に帰った。 待ち合わせは放課後下駄箱の前 友達に見せびらかすように二人で歩いてた。 告白をした、校舎裏の階段は二人のお気に入りの場所。 そこではじめてキスもした。 土日はデートにも出かけた。 こんな日々がいつまでも続けばいいと思った。 2年生になってから 君とは、はなればなれのクラスになった。 お互い忙しくなってきたこともあり 次第に毎日一緒に帰ることが減ってきた。 クラスが離れただけ 毎日連絡もしてるのに なぜか君がいつもの君に見えなくなってしまっていた。 休み時間、君とすれ違った 友達に囲まれ、笑顔で歩く君に 何を話せばいいかわからなくなってきた。 メールも続かなくなった 今までと同じがわからなくなり 君のことを考えると劣等感すら感じる。 「お前がいなくても、もう大丈夫かも。」 僕は一番送ってはいけないメールを送った。 それでも、僕がいなくても 楽しそうにしている君を見るのが耐えられなかった。 次の日の放課後 君は僕を誰もいない教室に呼び出した。 無言が続く教室に、窓から聞こえる吹奏楽の音。 謝らないと そう思ったときには遅くて、 サヨナラの一言だけを残して君は教室を出ていった。 -------------------------------------- 2020年11月25日に、僕たちアイビーカラーは『WHITE』という作品をリリースしました。その中に収録されている「GIRLFRIEND」という曲があるのですが、今回の前編、後編を読んだ後に、是非とも聴いてみてください。 <アイビーカラー・佐竹惇> ◆紹介曲「 GIRLFRIEND 」 作詞:佐竹惇 作曲:佐竹惇 ◆4th Mini Album『WHITE』 2020年11月25日発売 <収録曲> 1.東京、消えた月 2.カフェ 3.L 4.冬のあとがき 5.GIRLFRIEND 6.夏空

    2020/12/03

  • アイビーカラー
    憧れの高校生活を、君と過ごしていたいと思った。
    憧れの高校生活を、君と過ごしていたいと思った。

    アイビーカラー

    憧れの高校生活を、君と過ごしていたいと思った。

     2020年11月25日に“アイビーカラー”がニューミニアルバム『WHITE』をリリースしました。大人になってしまった今だから思い返すあの頃、あの場面。もう戻ることが出来ないあの頃…。男女混成4人組ノスタルジックピアノバンドが「君と僕」の間に住む愛を描きます。透明感のある歌声、男女四声で展開するコーラス、ストリングス、鍵盤の音色をじっくりとご堪能あれ。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“アイビーカラー”の佐竹惇(vo.)による歌詞エッセイを2日連続でお届け!今回はその【前編】です。綴っていただいたのは、彼らの“とある1曲”のお話。みなさんは学生時代、どんな生活を送っていましたか? そして、どんな恋愛をしていましたか? 是非、それぞれの“あの頃”を思い出しながら、このエッセイを読んでみてください…! ~歌詞エッセイ【前編】:デビュー~ どうも、アイビーカラーのボーカル、佐竹惇です。もう26歳になった。3ヶ月後には27歳、時間の流れは残酷すぎるくらい早い。おい、アラサー。と面と向かって言われる準備はまだ整っておりません、多分キレます。 今回はこうやってエッセイのお話を頂いたので、アイビーカラーのとある1曲を題材として自分なりに書いてみようかな思います。 -------------------------------------- 高校1年 中学の時とは比べ物にならないくらい沢山の同級生 少し古びた大きな校舎 先輩が大きな声を出しながら 走り回っているグラウンドの景色 中学の部活で使っていたエナメルバッグに 新品の教科書を詰め込んで 桜が一瞬で散ってしまった木々の下を歩く。 下校時にはたくさんの同級生の姿。 高校1年生マジックという言葉でもあるのだろうか 他校からきた女の子はもれなく全員可愛く見える。 そんな魔法にかからないように過ごしていても とりわけ目についてしまうひとりの女の子がいた。 5月になった、友達も結構できた。 お調子者の男子が「1年生で可愛い女の子ランキング」的なものをつけてる。 興味がないフリをしつつ、 ちっちゃな紙に書かれた10位までを横目で見てみる。 ランキングにあの子の名前はなく、 ホッとしてる自分と 「いやなんで圏外だよ。」 とちょっと怒ってる自分がいた。 15歳の男心は本当に単純なもので、 じゃあいけるかも!?なんて。 席は離れていたけどたくさん話かけてみた。 部活のこと、勉強のこと、嫌いな先生のこと。 休み時間で君と話したことを 授業中に頭でリプレイしてニヤける僕。 6月になり周りに彼女ができはじめた。 「体育祭までには彼女つくっとけよ~」 なんて言ってくる友達。 ムカつきながらも、なんだか少し大人に見えて かっこよく思えてしまう自分がいた。 「付き合うってみんな何をしてるんだろう」 そんなことが頭によぎっても、もう止まらなかった。 憧れの高校生活を、君と過ごしていたいと思った。 呼び出した校舎裏の階段 訳もわからず 見よう見まねで 人生ではじめての告白を君に捧げた。 <アイビーカラー・佐竹惇> ◆4th Mini Album『WHITE』 2020年11月25日発売 <収録曲> 1.東京、消えた月 2.カフェ 3.L 4.冬のあとがき 5.GIRLFRIEND 6.夏空

    2020/12/02

  • 崎山蒼志
    ここまで反響をいただくことになると思っていませんでした。
    ここまで反響をいただくことになると思っていませんでした。

    崎山蒼志

    ここまで反響をいただくことになると思っていませんでした。

     2020年1月27日に“崎山蒼志”がメジャーデビューアルバム『find fuse in youth(ファインド・フューズ・イン・ユース)』をリリース!またメジャーデビューに先駆け、自身の楽曲をバンドアレンジした配信シングルを三ヵ月連続でリリース!2018年にAbemaTV『日村がゆく』の高校生フォークソングGPへ出演以降、その名を広め続けてきた彼の待望の今作をご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“崎山蒼志”による歌詞エッセイを第1弾~第3弾に分けてお届けいたします。今回はその第1弾。綴っていただいたのは、今作の先行配信曲でもある「Samidare」と「Heaven」のお話です。番組出演により、突如大注目を浴びた2曲について、制作当時の想いを振り返って明かしてくださいました。改めて楽曲と併せて、このエッセイを読んでみてください。 ~歌詞エッセイ第1弾~ 「Samidare」「Heaven」2曲共に、書いた当時は、ここまで反響をいただくことになると思っていませんでした。『日村がゆく』放送前の自分にとっては、この2曲とも今まで書いてきた多くの楽曲群の一部であり、特別視するわけでもなく、常に新しい曲を歌っていた自分にとっては、あまり歌わなくなっていた曲でもありました。 そんな中、YouTubeに上げていたの動画が『日村がゆく』の番組スタッフさんの目にとまり、番組でこの曲を披露することとなりました。それが思わぬ反響を呼んで現在があり、「 samidare~五月雨~ 」は今の自分にとって代名詞的な楽曲となりました。また、その反響に乗っかるような形でYouTubeでぐんと再生数をあげていたのが「 Heaven 」でした。2曲とも、今になって自分にとって特別な曲となった感覚があります。当時この曲を書いた自分にも少し感謝をしています。 「Samidare」は中学1年生の冬、2016年の1月頃に、思い悩んでいた人間関係から世間に対する怒りまで、気持ちを書きなぐるようにわーっと書いた曲です。意外にも、そういった気持ちを昇華するような歌詞に仕上がっていたこと、今改めて聞き返すと不思議に思います。「Heaven」はその数か月後、中学2年生のときに書いたもので、当時抱えていた閉塞感から生まれた楽曲です。サビから作った記憶があります。こう並べてみると、この2曲を作ったきっかけが似ているようにも思います。 反響のあったこの2曲は、いずれ改めてリリースしたいなとずっと思っていました。今回、アレンジャーの方のお力をお借りして、「再定義」というかたちでリリースすることになりました。恣意的だったものが、一気に聴きやすくなった、音楽として拡張した感覚があります。「Undulation」と共にアルバム『find fuse in youth』の先行配信曲でもあるこの2曲、ぜひ聴いていただきたいなと思っています。 <崎山蒼志> ◆紹介曲「 五月雨 」 作詞:崎山蒼志 作曲:崎山蒼志 ◆紹介曲「 Heaven 」 作詞:崎山蒼志 作曲:崎山蒼志 ◆Major Debut Album『find fuse in youth』 2021年1月27日発売 LIMITED EDITION SRCL-11653~11654 ¥5,000+TAX NORMAL EDITION SRCL-11655 ¥3,000+TAX

    2020/12/01

  • コレサワ
    もしもあたしが死ぬって分かったらあなたはどうする?
    もしもあたしが死ぬって分かったらあなたはどうする?

    コレサワ

    もしもあたしが死ぬって分かったらあなたはどうする?

     2020年11月25日に“コレサワ”がデジタルシングル「あたしが死んでも」をリリースしました。同曲は、愛する人へのひたむきな想いを描いた、切なくも愛に溢れたラブソングです。編曲は「最後の彼女になりたかった」でもタッグを組んだ川口圭太が担当。大切な人との日々をより大切に過ごしたくなる1曲。是非、じっくりとご堪能を…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“コレサワ”による歌詞エッセイをお届け!新曲「 あたしが死んでも 」に通ずるお話を綴ってくださいました。皆さんは、プレゼントを贈ることは好きですか? 死ぬまでにやりたいことは何ですか? もしも大切なひとが死ぬとわかったらどうしますか? 彼女が投げかける様々な問いを一緒に考えながら、読んでみてください。 ~歌詞エッセイ「 あたしが死んでも 」~ コレサワです。皆さんいかがお過ごしですか? 私は最近、今年結婚した友達に結婚祝いを贈りました。そしたらお返しをいただだきました!嬉しいのですが、申し訳ないというか、こちらからお祝いしたくてしたのに、気を遣わせてしまった気がしてねぇ。だから調べてみたら、結婚祝いのお返しは常識だったんですね(知らなかった)。幸せのお裾分けや、祝ってもらえるようになったことへの感謝をこめてするみたいです。素敵な考えですねぇ。だからお返しいらないよーって言うのは「あなたの幸せのお裾分けなんかいらないです」って意味に捉えられることもあるらしく、だったら喜んで気持ちよくお返し受け取りますうううう!ってなりました。 お祝いはするのもされるのも楽しいですね。誰かへのプレゼントを選ぶのってなんであんなに楽しいんでしょう。私は恋人ができたら何もない日でもプレゼントあげたい症候群が発動します、が、今まで付き合った人は皆、ものを貰うのが苦手なタイプだったのでそれを発揮するチャンスがなかったんです。もしもすげーなんでも喜んでくれる人と付き合ったら、自分は一体どうなるのか少し不安です。そーいえばこの前母に、京都のお菓子や食べ物をなんか適当に送ってーと連絡したら、とても嬉しそうというか、買い物が楽しかったらしく、私のあげたい症候群は母親譲りなんじゃないかと思いました。 皆さんは「死ぬまでにやりたいことは?」と聞かれたらなんと答えますか? 私はたくさんあるのですが、その一つがホストクラブに行ってみたい!です。ただの興味本位なのですが、もし仮にめっっっちゃくちゃにタイプな人に出会ってしまって、あげたい症候群が発症した場合、やばいなって、、、(最近ホストにハマってる夜のお仕事をしている女の子のツイッター見るのが好きなのでその沼の深さに怯えてます)。まぁでも私は多分ホストはハマらないと思う。。。ちょっと元気のない人が好きだから。ホストってみんな明るそうだし、、私は暗い人が好きですね。 11月25日に新曲「あたしが死んでも」が配信スタートしました。この曲は死と愛がテーマです。もしもあたしが死ぬって分かったらあなたはどうする?と、主人公が恋人に問いかけるところから物語が始まります。たらればっていうんですかね? もしもーとか、隕石が落ちる前の日誰と過ごす? みたいな。宝くじが当たったらって妄想は、楽しさと虚しさが一緒に来ますよね笑。 この曲のタイトルはとても悲しいけれど、聞いた方にとって、大切な人との日常がさらに愛おしくなるような、そんな優しい楽曲になっていれば嬉しいです!本当に人生何が起こるかわからないと、特にこの1年、皆さんも感じたことだと思います。大変な毎日に少しでもワクワクやドキドキを音楽で届けられたら幸せです!愛をたくさん詰め込んだ新曲ぜひ聞いてくださいっ! そして12月5日には久しぶりの有観客ワンマンライブを開催します。やっとみんなの目の前で歌を歌える!!配信もやるので、お好きな方法で一緒に楽しみましょうっ♪ <コレサワ> ◆紹介曲「 あたしが死んでも 」 作詞:コレサワ 作曲:コレサワ

    2020/11/30

  • ひかりのなかに
    この人たちのために私ができることがあるなら何だってしてみせよう。
    この人たちのために私ができることがあるなら何だってしてみせよう。

    ひかりのなかに

    この人たちのために私ができることがあるなら何だってしてみせよう。

     2020年10月14日にロックバンド“ひかりのなかに”が新曲「タイムマシン」をリリースしました。さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ひかりのなかに”のヤマシタカホによる歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届けしております。今回は 第1弾 、 第2弾 に続く、最終回です。突如、新体制となったバンド。今の気持ちとこれからの意志を明かしていただきました。 ~歌詞エッセイ最終回~ みなさんこんにちは、ひかりのなかにのヤマシタカホです。前回のコラムから随分とバンド内が揺れ動いて、気づけばひとりになってしまったこと、衝撃だった方も多いのではと思います。 配信リリースをする予定だったものも、残り2曲、というところで止まってしまって、なにを話せばいいのかと思ったんですが、ひかりのなかに、の最近と、これからについてお話をしようかなと思います。 最近は、音楽をやって、休んで、バンドと向き合って、休んで、を繰り返してばかりで、一体今が何日の何曜日かさえ危うくなりつつあるような毎日を送ってます。バンドのことで外出してばかりだった今までとは真逆のような生活で、飼い猫も今までよりずっと懐くようになったし、買ったばかりのレコードプレイヤーでじっと三角座りをしながら、音楽を聴いてばかりで体重も少し増えました。 そんな中で、何週間も時間をかけて作った曲が形になったり、新しくひかりのなかにを支えてくれる方がだんだん増えてきたりと、音楽をすること、自分がひかりのなかにであること、にもっと愛着が湧いています。 だんだんとひとりになるということを実感して、やっぱり寂しさとか不安とかがやってくる時もあります。 それでも続けたいと強く思うその理由は単純で、最近になってやっとライブを皆さんの前でやる機会も増えて、直接お会いした時、変な言い方かもしれませんが、ひかりのなかにの音楽を聴いてる人はきちんとそこにいるんだ、という実感を得て、より強く「この人たちのために私ができることがあるなら何だってしてみせよう」と思えたから、それだけです。 人にはそれぞれ、自分にしか見えない自分がいたり、隠した気持ちがドロドロと渦を巻いていたり、過去を思い出して辛くなる瞬間があったりするものです。 たとえ、たくさんの人が周りにいたとしても、この世界に一人ぼっちにされたような気持ちになる日だってきっとあると思います。 そんな時、私なら「もっと頑張れよ」「弱音を吐くな」じゃなくて、何も言わずにそっと寄り添っていてあげれるような、そんな存在になりたいと思ってます。 新体制になるまであと少し。次お会いできるのはまだいつかはわからないけれど、必ずどこかで会えます。それまでには少し時間がかかるけど、気長に待っていてください。 ひかりのなかに は続きます。 それでは。 <ひかりのなかに・ヤマシタカホ>

    2020/11/27

  • 川村結花
    たとえ、あとひとつ、とはいかないとしても。
    たとえ、あとひとつ、とはいかないとしても。

    川村結花

    たとえ、あとひとつ、とはいかないとしても。

     2020年は、シンガーソングライター“川村結花”のCDデビュー25周年のアニバーサリーイヤー!そこで、今日のうたコラムでは、その記念企画として1年を通じてのご本人によるスペシャル歌詞エッセイをお届けいたします。更新は毎月第4木曜!    シンガーソングライターとして活躍しながら、様々なアーティストへの楽曲提供も行い、ここ数年はピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている彼女。この1年の連載でどんな言葉を綴ってくださるのでしょうか…!今回は第11回をお届けいたします。 第11回歌詞エッセイ:「 あとひとつ 」 近所の駅前に年末恒例の巨大クリスマスツリーが運ばれ先日から設営が始まっています。毎年それを見るたび「ああもう来月はクリスマスで年末ですぐに年も明けるのだなあ」と、過ぎて来た今年とこれからに思いを馳せながら、冷たい風の中でそっと目を閉じたくなるような、なんか幸せでなんかせつなくてあたたかなそんな気分に浸るのが常です。 今現在はとてもじゃないけどまだそんな気分にはなれていませんが、来月ツリーに灯りが点灯すれば、いつものようにそんなあったかせつない気持ちになるのかな。なるんだろうな。そして「来年きっといいことがありますように」と願うのかな。願うんだろうな。 考えてみればそんなふうに願わなかった年はなかったなあと思います。今までいろんな願いをしてきましたが、たぶん人生で最初に己自身のことで強く願ったのはやはり高校受験の時だったと思います。「あの高校に受かって次の春には笑えていますように」とかなんとか。吐くほど願った15の冬(←結局落ちた。人生初の挫折)。 <あとひとつの坂道を ひとつだけの夜を 越えられたなら 笑える日が来るって> これは2010年にFUNKY MONKEY BABYSに提供(共作)した「あとひとつ」の2番のサビです。ほんと、受験生の時ってまさにこれでした。思えばあの頃はわかりやすかったなあ。いつも課題があって、これをクリアすれば次、これをクリアすれば次。ゴールは合格。そういう意味で高校野球も似ていて、日々の課題日々の練習を重ねて、地方大会で試合に次ぐ試合。それをクリアしてクリアしてゴールは甲子園。そして全国優勝。 青春ってある意味わかりやすいものなのだなあ。だから大人は高校野球が好きなのか。わたしも含め。だって大人になればなるほど、ひとつなにかを越えたって次にまた同じような課題が来るとは限らない。ましてやゴールなんてないのだから。だからこそ、あんなふうにゴールに向かってひたすらまっすぐ熱く戦える彼らがうらやましくもあり、自分にもあんな頃があったと思い出させてもらいチカラをもらうのね。もちろんわたしも。 というわけで普段スポーツはNBAと大相撲しか見ないわたしですが、高校野球は結構見ます。なのでファンモンが歌う「熱闘甲子園」のテーマ曲制作のお話が来た時はかなり燃えました。 まず歌詞を先に考えていたのですが、なんだか煮詰まって昔のノートなんかをあさっていたところ、ふと昔書き留めておいた走り書きの「あと100粒の涙を流せば」とか「あと99のドアを開けば」とかそんな言葉があったのを見つけたのでした。そしてその時思ったのです。「あと100もあと99もなんぼなんでも多すぎるわ。せめてあとひとつでしょ、、あれっ、あとひとつ???そういえば野球の応援で『あっとひっとつ~』とか『あっと一球~』とか言うやん、そうやわ、これやわ!!!!!」ということでめでたく「あとひとつ」が生まれたのでした。 ちなみにカラオケでこの歌を歌うとFUNKY MONKEY BABYSのMVが出てくるのですが、なんか胸がいっぱいになって泣きそうになります。加藤くん、モンちゃん、ケミちゃんの絶妙なバランス。あらためて素敵なグループだったなあ。大好きだったなあ。解散した今もわたしは彼らのファンです。そして彼らのおかげでたくさんの素敵な曲を書く機会をいただきました。本当に感謝しています。 そう、それにあの伝説の2013年の日本シリーズで当時楽天の選手だった田中将大投手がマウンドに登場した時に、会場中が大合唱になった「あとひとつ」。プロ野球の名場面のひとつと言われているあの瞬間に、少しでも貢献できたのではないかと思えることが素直に嬉しく幸せです。 今こんな世の中で音楽業界もなかなかに厳しくて、わたし自身もそりゃ何かと色々心に抱えていて、一体あとひとつの何を越えたらお腹の底から笑える日が来るのか、さっぱりわからないけれど、変化の激しいこの世の中で、変化に振り回されることなく変わらずやれることだけを真面目に続けていれば、いつかそんな日が来るとわたしは信じています。たとえ、あとひとつ、とはいかないとしても。 ということで長々書いて参りましたがこの連載も残すところそれこそあとひとつとなりました。最終回になります来月もどうぞぜひ読んでくださいませね。 <川村結花> ◆紹介曲「 あとひとつ 」 作詞:FUNKY MONKEY BABYS・川村結花 作曲:FUNKY MONKEY BABYS・川村結花 ◆プロフィール 川村結花(シンガー・ソングライター) 大阪府生まれ。東京芸術大学作曲学科卒業。1995年、アルバム「ちょっと計算して泣いた」でシンガーソングライターとしてデビュー。同時に作詞家作曲家として楽曲提供を行い、主な提供楽曲は、夜空ノムコウ(作曲)をはじめ2019年現在までに100曲以上。2010年「あとひとつ」(作詞作曲共作)でレコード大賞作曲賞を受賞。2017年、アルバム「ハレルヤ」をリリース。ここ数年は、提供楽曲の作詞作曲も行いながら、ピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている。 オフィシャルサイト: https://www.kawamurayuka.com ◆歌詞エッセイバックナンバー 【第1回】 【第2回】 【第3回】 【第4回】 【第5回】 【第6回】 【第7回】 【第8回】 【第9回】 【第10回】

    2020/11/26

  • Helsinki Lambda Club
    これは偶然が運んできた必然だなと腑に落ちる瞬間がある。
    これは偶然が運んできた必然だなと腑に落ちる瞬間がある。

    Helsinki Lambda Club

    これは偶然が運んできた必然だなと腑に落ちる瞬間がある。

     2020年11月25日に“Helsinki Lambda Club”が全13曲入りのセカンドフルアルバム『Eleven plus two / Twelve plus one』をリリースしました。コンセプトは【ヘルシンキの過去から現在、そして未来】です。実験精神と冒険精神が溢れる今作、是非ご堪能あれ!  さてに、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Helsinki Lambda Club”の橋本薫による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作のタイトルについてのお話。そして、そこに込められている想いの軸となるような楽曲「 you are my gravity 」についてのお話です。是非、このエッセイを読んだ上で改めて、収録曲の歌詞をじっくり読んでみてください…! ~歌詞エッセイ:「 you are my gravity 」~ 先日こちらで 作詞における3つの柱 というテーマでエッセイを書かせていただきましたが、再度書く機会をいただきました。おかわりありがとうございます。今回は11月25日リリースの我々の2ndフルアルバム『Eleven plus two / Twelve plus one』について、その世界観を最後の収録曲である「you are my gravity」という曲を軸に紐解いていきます。 “love”という英語は和訳すると愛だ。もしくは恋だ。似ているけれど少し違う。それでは“gravity”はどうか。和訳すると引力だ。もしくは重力だ。似ているけれど少し違う。この“同じようでほんの少しずれていること”というのも本作の裏テーマみたいなところがある。 アルバムタイトルの話。『Eleven plus two / Twelve plus one』それぞれの文を、単語をジッと見てみよう。きっと見てもわからないだろう。なので説明すると、この二文はアナグラムになっていて、どちらも同じ種類と数のアルファベットで構成されている。本質的には同じものも見る角度でまったく別のものに見えることもある。どちらも足すと13なのにね。 遠心力にやられて話はビュンビュン飛んでいく。必然と偶然の話。昔から運命みたいなものは嫌いじゃない節があったけれど、最近は特に必然と偶然を意識することが多い。それが必然か偶然かなんて、神のみぞ知るだ。その神というのも人間の必然や偶然が創り出したものかもしれない(ちょっとデリケートな話なのでイエローカード)。「you are my gravity」の歌詞の中に “祈るためのステンドグラス 作りものの神は言う” という一節が出てくるのだが、これは10年近く前にイギリスに留学をしていた時の経験が元になっている。イギリスには歴史の古い教会が沢山あり、色んな由緒ある所に足を運んで硬い木製の椅子に腰掛けてジッと天井を眺めたりしていたのだが、舞台装置と言ってもいいくらい完璧なシチュエーションの中にいると本当に神様はいるのかもしれないなという気持ちになってくるのだ。神がいそうな雰囲気を極限まで人為的に作り出して、そこに偶然完璧な角度で日が差して完璧なタイミングでパイプオルガンの音色が響いたりすると、神の存在が必然になる気がする。 必然ととるか偶然ととるかというのは、基本的には自己の解釈でしかないけれど、時々ストンとこれは偶然が運んできた必然だなと腑に落ちる瞬間がある。昨今のコロナ禍においては、心が挫けてしまいそうなことばかりだけれど、この作品においては沢山の必然が舞い降りて表現の説得力や強度が増したように思う。 最初は12曲の予定だったけれど結局13曲になったしね。偶然からアルバムタイトルとの必然が生まれた。これ以外はないなってくらいに。 話を“gravity”に戻そう。和訳すると引力であり重力であると先ほど述べたが、その違いってわかるだろうか? どうやら引力は「物体が互いに引き合う力」で重力は「地球の引力と自転の遠心力を合わせた力」だそう。重力がちょっとわかりづらいね。地球上のすべての物体にかかる力、圧って感じ? 「you are my gravity」、引き合う二人というロマンチックな響きにもとれるし、自由を奪う足枷のようにもとれる。“you”が誰を・何を指すのか、“gravity”がどっちの意味なのかは人によってその時によって解釈が違うでしょう。同じようで違うこと。物事の二面性。君のもとへ戻りたいのか、それとも戻ってしまうのか。はたまたそのどちらもなのか。 “雨が止んで 家を出た 昨日までの二人とは違うってこと” 外側から見てもきっと二人は昨日と何ら変わらない様子なんだけれど、二人の中では何か変化が起きている。同じようで違うこと。 この作品は「過去、現在」そして「未来」という二つのテーマに分かれている。タイトルも然り。曲を聴いてもその二つでは全然違うアプローチに見えるかもしれないけれど、結局歌いたいことであったり世の中で起きていることっていうのは、あまり変わらなかったりするのかもしれない。真っ直ぐ歩き続けたつもりが気付いたら円を描いていたのかもしれない(地球は丸いしね)。だけど、ほんの少しだけ円の端っこと端っこがズレていたとしたら? 外側から見たら気付かない二人のように。もう一周したらまた少しズレて、更にもう一周したらまた少しズレて。 それが希望なのか絶望なのかは人それぞれというか世の中次第。少なくとも完全な堂々巡りよりは希望があるんじゃないかな。 この作品を一周して聴いたあとに、次の一周で少し感じ方が変わったりしたら面白いし嬉しいなと思う。CDショップの棚で、ストリーミングのプレイリストの中で、偶然手にする人たちが沢山いますように。既に好きでいてくれているあなたたちの必然に少しでも関われますように。 <Helsinki Lambda Club・橋本薫> ◆紹介曲「 you are my gravity 」 作詞:橋本薫 作曲:橋本薫 ◆『Eleven plus two / Twelve plus one』 2020年11月25日発売 <収録曲> 01 ミツビシ・マキアート 02 Debora 03 それってオーガズム? 04 Good News Is Bad News 05 パーフェクトムーン 06 Shrimp Salad Sandwich 07 Mind The Gap 08 午時葵 09 IKEA 10 Sabai 11 眠ったふりして 12 Happy Blue Monday 13 you are my gravity

    2020/11/25

  • ましのみ
    ナースだってシンガーだって、全員1人の人間だしね。
    ナースだってシンガーだって、全員1人の人間だしね。

    ましのみ

    ナースだってシンガーだって、全員1人の人間だしね。

     この春、賀来賢人主演のドラマ『死にたい夜にかぎって』OP主題歌「7」がスマッシュヒットし、注目を集めている“ましのみ”と、海外でも人気を誇る“Nyarons(ニャーロンズ)が初のコラボ!2020年11月13日には第1弾「French Toast / ましのみ & Nyarons」を、11月20日には第2弾「Nurse and Singer / Nyarons & ましのみ」をリリース!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ましのみ”による歌詞エッセイを2週に渡りお届けいたします。今回は【前編】に続く【後編】です。綴っていただいたのは、新曲「 Nurse and Singer 」に込めた想いです。あなたにも、何にも出来なくて、何にもならなくて、虚しくなるときはありませんか? 是非、このエッセイを読んで、この曲を聴いて、ほんの少しでもその心が軽くなりますように…! ~歌詞エッセイ【後編】:「 Nurse and Singer 」~ ないものねだり、して当然だと思う。 自分が持ってるもの 自分に出来ること ちゃんとここにあるとわかっていても、持っていないものや出来ないことばかり目について、落ち込んだりやるせなくなったり。 無駄な悩みだって分かっていても、考えない方が難しい時だってある気がしている。特にまっすぐな人ほど。 自分にしかないものなんて本当にあるのかなとか、ここにいる意味あるのかな、とか、頭で考えはじめたらわからなくなることばかりだけど、本当は誰もが自分のために暮らしていくべきで、感覚的な幸せを最優先していいはずで。 だから意味とか意義とか理由とか、そういう勝手に背負ってるものもっともっと軽くして、みずからの心と対話しながら気楽に進んでいけたらいいよなって思う。 ナースだってシンガーだって 全員1人の人間だしね。 ポップでキュートなメロに昇華されたリアリティのある歌詞、こんな曲Nyaronsとのコラボじゃなきゃ絶対に完成しなかった。 ぜひ聴いてほしいです、 踊るように楽しんでみてね!! <ましのみ> ◆紹介曲「 Nurse and Singer 」 作詞:chika・ましのみ・bassy 作曲:bassy

    2020/11/24

  • 熊木杏里
    かつて「宇宙人」だった私は恐らく今、間違いなく「人間」であろう。
    かつて「宇宙人」だった私は恐らく今、間違いなく「人間」であろう。

    熊木杏里

    かつて「宇宙人」だった私は恐らく今、間違いなく「人間」であろう。

     2020年11月11日に“熊木杏里”がニューアルバム『なにが心にあればいい?』をリリースしました。思うように外にも出られず、不安や焦燥を感じてしまう世の中になってしまった今だからこそ、レコーディングというものにライブを込め、アルバムとして届けよう。そんな想いが強く形となって出来た今作。珠玉の11曲をじっくりとご堪能ください。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“熊木杏里”による歌詞エッセイを3週連続でお届けいたします。今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回。一体、このアルバムの根底にあるものは何なのか。その核の象徴となるような新曲「 秤 」に込めたメッセージとは…。是非、エッセイを読んだ上で今作の歌詞たちを改めて受け取ってください。 ~歌詞エッセイ最終回~ 最初にマネージャーとして一緒に、お仕事をしていた方に言われたことがある。 「熊木さんは宇宙人でいいんですよ」 20歳そこそこの、私の歌詞は、その言葉の様にもしかしたら、どこか地に足のついていない、不思議な宇宙からのセリフのように聞こえていたのかもしれない。当時のマネージャーは、その感じをとても面白がってくれていた。 自分の中の言葉を抽出する仕組みは、変えたつもりはない。だけど、日々の中で少しずつ変わってきたのだろうと思う。今作では、言葉よりも、それに伴うメロディの方に心が波打っていた気もする。メロディの持つ、希望感が先にあって、言葉の狼煙をあげる様な。それ位に、躍動のあるアルバムにしたいと思っていた。 メロが先立つ感覚のままスルスルと言葉も合体して出てきた。その場合、私は書き直さない。そして10曲が、その様にして出来た。ふと、このアルバムの根底にあることとは何だろうかと考える時間がやってきた。これは毎回、アルバムの曲を一頻り書き終えた頃に、湧いてくる問いだ。 優しくも強い、自分にしか書けない「今」だからこそ聞いてもらえる様な、この気持ちを総括した曲にしようと思った。そして胸に問いかけた。それは「想い」だった。見えないから分からないのだけれど、だからこそ愛に満ちることができるものだ(逆に悪にもなる、、ではあるが)。 迷いや恐れ、悲しみ、喜び。自分だけのものなら、その正体は分からないのだ。その想いに行先があるからこそ、実感するものだと私は思う。 「 秤 」はそうして最後にできた曲だ。1行目の<「ひとり」を崩して「ふたり」を作り 人は人になることにしたのだろう>が書けるまで、とんでもなく体力が減った。 強い言葉とは人を傷つける様な言葉ではない。その人の想いが多く含まれているのがわかる言葉のことだと思う。アレンジを務めてくれた森田晃平くんがデモを聴いて言った。「杏里さんらしさが1番ある」と。 かつて「宇宙人」だった私は恐らく今、間違いなく「人間」であろう。それはこの人間界に対しての愛着が増えているからだと思うのだ。 <熊木杏里> ◆紹介曲「 秤 」 作詞:熊木杏里 作曲:熊木杏里 ◆『なにが心にあればいい?』 2020年11月11日発売 初回限定盤 YCCW-10376/B \4,800+ 税 通常盤 YCCW-10377 \2,727+ 税 <収録曲> 1. life 2. 幸せの塗り方 3. ことあるごとに 4. 星天の約束 5. 光のループ 6. 一輪 7. 見ていたいよ 8. ノスタルジア 9. 青葉吹く 10. 雪~二人の道~ 11. 秤

    2020/11/19

  • 瀧川ありさ
    その傷たちは、側から見るとその人を輝かせているように見える。
    その傷たちは、側から見るとその人を輝かせているように見える。

    瀧川ありさ

    その傷たちは、側から見るとその人を輝かせているように見える。

     2020年11月18日に“瀧川ありさ”が2nd mini Album『prism.』をリリース!2015年にメジャーデビューを果たし、『七つの大罪』『終物語』『ドメスティックな彼女』など数々のアニメテーマソングを自身の力で生み出し続け、今年5周年の節目を迎えた彼女。今作には、コロナ渦の中、本人が作詞作曲を手掛けた未発表曲が5曲収録されております!  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“瀧川ありさ”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は 【前編】 に続く【後編】です。綴っていただいたのは、今作のタイトルに込められた想いと収録曲5曲それぞれの誕生のきっかけ。是非、このエッセイを最後まで読んでいただいた上で、歌詞と楽曲をじっくりご堪能ください…! ~ミニアルバム『prism.』が出来たきっかけ~ 本日、瀧川ありさの2nd mini AL『prism.』がリリースになりました。ミニアルバムとしては、前回生まれ育った街をコンセプトに『東京』を出しましたが、今回のアルバムタイトル『prism.』の意味合いと、5曲を書いたそれぞれのきっかけを話していこうと思います。 M1.「 メリーゴーランド 」 冒頭の<廻って廻って綺麗なメリーゴーランド>という言葉が最初に出来ました。廻るメリーゴーランドと、人間関係を掛け合わせた曲にしようと思い、サウンドは軽やかに街を歩けそうな雰囲気ですが、<返事のない金曜 予報にない雨>と、楽しい金曜の夜になるはずだったのに振り回されてしまう主人公がいます。これまでの作風にはなかった、同年代の社会人の人々のプライベートを見聞きしていて書けた曲です。 M2.「 MAGIC 」 この曲は、言葉の魔法をテーマにしました。「大丈夫」という言葉は、自分で何度唱えても心許ないのに、“君”が言ってくれると本当に「大丈夫」だと思える。これは<透明な魔法>だと感じ、解けないで欲しいと願う曲です。この5年間で特に気付かされたテーマであり、自分の言葉もまた、誰かの魔法になってほしいと思うようになりました。 M3.「 嫌いだ 」 昨今「自己肯定感」という言葉をよく見るようになりましたよね。そして並べて「自己肯定感を上げるには」「自己肯定感が低い人あるある」など、幸せになるには自己肯定感というものが必要不可欠な雰囲気です。それで言ったらわたしも「自己肯定感が低い」に分類されるわけで、確かに自己肯定感が高そうな人はなんだか人生楽しそうに見えます。ただ、本当に自己肯定感が高い人はそんな言葉さえ持ち合わせていない気がします。そして自分自身の嫌いな部分にしっかり「嫌いだ」と示して変わっていってるように見えるのです。自分をジャッジするのはどの指標でもなく自分であり、そんな自分と向き合う曲です。 M4.「 Tonight 」 そんなこんなで、生きていくことはあれこれ考えすぎて疲れるでしょう。考えないようにするほど暗闇が襲ってくる夜もあると思います。そんな気分の時に、すべてを忘れてどうか何の不安もなく眠りについてほしいという想いを込めて書きました。<幾千の星が君のそばにある>、ただそれだけですが、わたしはいつもそうして安心するようにしています。 M5.「 夢 」 そうして見る夢は、どんな世界でしょう? 夢占いがあるように、夢はいつも何か気付かせてくれます。夢を見ることと、音楽を聴くことは少し近いような気もします。<このまま永遠に醒めなきゃよかった> そんな夢と現実的の狭間で、それでもやってくる明日に向かって、夢は記憶の整理とも言いますが、過去の受け止め方も曲の中でラストに向かって変わっていく曲です。 この5曲が揃った時に感じたのが、人々は傷付きながらも希望を見出し進んでいくということでした。そしてその傷たちは、側から見るとその人を輝かせているように見える。そうして『prism.』というタイトルが生まれました。光の屈折を増やしていくと思えば、傷付くことも少し悪くないと思ってもらえたらいいなと思います。prismについているピリオドは、これまでの作品もそうですが、ここにそれまでのすべてを置いていく証のようなものです。区切りを付けることで、また次に真っさらな状態で進んでいけるように。 あなたにとってこのアルバムがそんな光のかけらたちとなってくれたらと思います。 <瀧川ありさ> ◆2nd mini Album『prism.』 2020年11月18日発売 通常盤 SECL-2634 \1,500+税 初回生産限定盤 SECL-2632~2633 ¥5,000+税

    2020/11/18

  • ましのみ
    言葉は、必要になった時に必要な分だけ受け取ってね。
    言葉は、必要になった時に必要な分だけ受け取ってね。

    ましのみ

    言葉は、必要になった時に必要な分だけ受け取ってね。

     この春、賀来賢人主演のドラマ『死にたい夜にかぎって』OP主題歌「7」がスマッシュヒットし、注目を集めている“ましのみ”と、海外でも人気を誇る“Nyarons(ニャーロンズ)が初のコラボを果たしました。2020年11月13日には第1弾「French Toast / ましのみ & Nyarons」を、11月20日には第2弾「Nurse and Singer / Nyarons & ましのみ」をリリース!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“ましのみ”による歌詞エッセイを、2週に渡りお届けいたします。今回は【前編】です。綴っていただいたのは、新曲「 French Toast 」に込めた想いです。あなたには“自分が自分であるために大切にしていること”はありませんか? たとえそれを誰かに否定されても、この曲のような気持ちで過ごしてゆけますように…! ~歌詞エッセイ【前編】:「 French Toast 」~ “そういう自分に酔っているだけ” それの何が悪いんだろう?と思うよ それで軽くなる心があるなら 満たされる何かがあるなら いくらでも自分に酔ってしまえば いいんじゃないかって。 “丁寧な暮らし”が見せかけだって良いのよ、きっと。暖かい紅茶を飲んで、深呼吸をしているその瞬間だけでも自分を大切にできている実感が持てるのであれば、自分を素敵だと思える心がそこに生まれるのならば、救いをそこに見出せるのであればね。 コロナの期間に入って、身の回りの環境や自分の人生のこと、人との関わり方、考える機会がより一層増えたような気がしてる。 色々な決断もしたし、決断しきれなかったこともあったし、別れもあれば出会いも例年以上に多かった。 なんだか、意味のある喜怒哀楽、とめいいっぱいに抱き合い続けた2020年だったな。 「French Toast」は、そんな中で当然のように触れ合うことになった苦しみや虚しさを“なるべく麗しい自分で清々しく乗り越えていきたい”と考えていたあの時の自分に向けて、あの時の自分のような全ての人に向けて書いた曲(本当をいうと動機はもっと複雑に絡み合っているけれど)。 異常なくらい自分を大事にしてみることが、 何かを笑い飛ばすきっかけになったりするし いざという時にそれが頭によぎるだけで 全然違ったりするのかもなって。 きっかけは多いに越した事ないんじゃないかなって思いながら書いていたよ。 どう?とってもクールなダークメルヘンでしょう…? 私はすごく気に入っている。ぜひあなたにも日常のBGMとして、心地よく面白がって聴いてみて欲しいな。 言葉は、必要になった時に必要な分だけ受け取ってね。 それではまた、第二弾で! (そういえばNyaronsのchikaさんとも今日と似たような話をしたな。スカイツリーの見えるカフェで、丁寧っぽいドリンクを飲みながら。) <ましのみ> ◆紹介曲「 French Toast 」 作詞:ましのみ 作曲:ましのみ

    2020/11/17

  • 武藤彩未
    離れていても気持ちは繋がっていて、みんながいるから私も頑張れる。
    離れていても気持ちは繋がっていて、みんながいるから私も頑張れる。

    武藤彩未

    離れていても気持ちは繋がっていて、みんながいるから私も頑張れる。

     2020年11月25日に“武藤彩未”が最新ミニアルバム『あの頃、君に渡したプレイリストを今でも僕はくちずさむ。』をリリース。80年代の楽曲を小さい時から聞いてきた彼女だからこそ、どこか懐かしさを感じるレトロポップな楽曲がつまった1作に。今作も本人が作詞に携わり、女の子のリアルな気持ちが描いております…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“武藤彩未”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は 【前編】 に続く【後編】です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「センチメンタルスカイ」に込めた想いです。あなたにとっての大切な存在、どんなときでも支えになる存在、そんな誰かを思い浮かべながら、このエッセイを読み、楽曲を受け取ってください。 ~歌詞エッセイ:「センチメンタルスカイ」~ 今回皆さんに紹介させてもらう曲は、「センチメンタルスカイ」という楽曲です。 11月25日(水)に発売のミニアルバム『あの頃、君に渡したプレイリストを今でも僕はくちずさむ。』に収録されている曲で、発売前なので皆さんはまだ聴いたことがない曲。それをあえて今回紹介させてもらうのは、この曲にすごく大切な想いが込められているからです。 この曲は今だからこそ伝えたい、私にとって大切な仲間たちに向けてのメッセージを込めて作詞しました。 私は以前、さくら学院というグループで活動していました。さくら学院のおかげで私は歌の楽しさを覚えて、卒業した今でもこうして歌を歌っています。そんなさくら学院は10周年を迎えて、来年の8月に閉校することに。私が卒業したあともこんなにもバトンを繋げ続けてくれた後輩がいること、感謝の気持ちでいっぱいです。私は初代卒業生だったので、一緒に活動してないメンバーの子たちも沢山いますが、36人みんなで同じ思いを持ってさくら学院を築き上げてきた仲間だと思っています。 今、私がステージに立つ時は一人ですが、それでもどこかいつも仲間たちの存在が私を支えてくれています。離れていても気持ちは繋がっていて、みんながいるから私も頑張れる。そんなかけがえのない仲間たちに、今回歌を通して気持ちを伝えたいと思って書きました。 今日はなんか ちょっとだけ センチな気分で そんな時は 君の声 ふっと思い出すよ あの日 交わした約束 夢の話 今は 大人になったけど 忘れたくない 忘れちゃいけない 確かめてみたい 明日の空が映す世界 指切りしたから 立ち止まらない 諦めない まだ君に見せてない 未来があるから それぞれの道で、それぞれの形で幸せを見つけてほしい、叶えてほしい。そして私の決意、これからもみんなにいろんな景色を見せられる人でありたいなという思いもこの曲に込めています。 レコーディングもこの歌詞がちゃんと伝わるように、いろんなニュアンスで試しながら歌を録りました。曲自体も私の曲には今までになかったテイストで、新たな私を感じてもらえるかと思います。 コラムを読んで、この曲を聴いてもらえたらよりストーリーが想像しやすいと思います。そして、こういう思いや経験が誰しもにもあるのではないかと思います。そんな自分の中にある思いをのせて聴いていただけたら嬉しいです。 ライブでこの曲を披露できることを楽しみにしています。 <武藤彩未> ◆ミニアルバム『あの頃、君に渡したプレイリストを今でも僕はくちずさむ。』 2020年11月25日発売 タワーレコード限定盤 TRNW-0168 ¥3,300(税抜) 通常盤 TRNW-0169 ¥2,500(税抜) <収録曲> 1.Flower 2.ベティ 3.oshan 4.ミルクコーヒー 5.センチメンタルスカイ 6.マーマレード

    2020/11/16

  • マルシィ
    何もかもを忘れて、夢の中に溺れることができたらどんなに楽だろうか
    何もかもを忘れて、夢の中に溺れることができたらどんなに楽だろうか

    マルシィ

    何もかもを忘れて、夢の中に溺れることができたらどんなに楽だろうか

     2020年11月9日に“マルシィ”が新曲「雫」を配信リリース!彼らは昨年1月に結成の福岡発4人組バンド。その楽曲の特徴は、恋の切なさ、歯がゆさ、苦しさが混じり合う“失恋系ラブソング”です。そして、今作もまたマルシィらしさ全開の1曲。SNS、サブスクで話題の「Drama」や「絵空」を超える恋の葛藤ソングを是非、ご堪能ください…!    さて、今日のうたコラムではそんな“マルシィ”の作詞作曲を手掛ける、メンバーのうきょう(Vo.)による歌詞エッセイをお届けいたします!彼が音楽を始めることになったきっかけ。小さい頃のこと。今、抱くこの先への意志。そして新曲「 雫 」をリリースするにあたっての想い。様々な気持ちを綴っていただきました。 ~歌詞エッセイ:「 雫 」~ 会いたいよ 全て忘れて 夢の中で溺れていたかった 何もかもを忘れて、夢の中に溺れることができたらどんなに楽だろうか。今、僕はありのままの現実と向き合えているだろうか。 初めてのエッセイ。こんにちは、うきょうです。マルシィのボーカル、作詞作曲を担当しています。どうぞ、お手柔らかに。 高校の友達に要らなくなったからと、ギターをもらった。それは部屋の隅で長い間埃をかぶっていた。ある日、別の友達に貸したのだが1ヶ月足らずで曲を弾けるようになっていて何故か悔しかった。それと丁度その頃、初めて観た弾き語りのライブに色んな意味で胸を打たれたことが引き金となって、すぐさまギターを返してもらってから、指が痛くなって弾けなくなるまで弾いていた。その後、自然と曲を作るようになっていて、今では毎日言葉と、一行の歌詞と睨めっこする日々を送っている。 小さい頃から歌うことが好きでよくお風呂に浸かりながら歌っていた。余程大きな声で歌っていたのだろうか、、、近所の同級生からは、いつも歌が聞こえてくるけど、下手だとよく笑われていた。でも漠然と歌手になりたいとその頃から思っていた。 今でこそ少しマシにはなったと思うが、歌うことも、作詞と作曲も、そして人間としても成長していきたいと思う。今も音楽をしていて、エッセイというものを書いていることもそうだが、人生は本当に分からないなあとつくづく思う。5年後何をしているだろうか。これからも曲を書き続けていたいし、音楽を続けていきたい、沢山聴いてもらえているととても嬉しい。そのためにも、一日一日をもがいていこうと思う。諸々あるけど抗っていこうと思う。 最後に、今回の「雫」でマルシィが世に送り出した曲は3曲目になる。この曲の世界観に存分に浸って、自由に解釈して欲しい。そして、これからより多くの曲を出していきたい。 楽曲を通して、誰かの日常の一部になって、人の弱い側面に少しでも寄り添えたらいいなあ、と思っている。そして日常という波を泳いでいく中で、湧き出る想いや感じること、自分の中を渦巻く何かを表現していきたい。 <うきょう> ◆紹介曲「 雫 」 作詞:うきょう 作曲:うきょう ◆MV: https://youtu.be/h2D8jCewijo ◆Streaming&DL: https://marcy.lnk.to/Shizuku

    2020/11/13

  • 熊木杏里
    私はZOOMをおそらく20分で切り上げ、翌日早々に、この曲を作った。
    私はZOOMをおそらく20分で切り上げ、翌日早々に、この曲を作った。

    熊木杏里

    私はZOOMをおそらく20分で切り上げ、翌日早々に、この曲を作った。

     2020年11月11日に“熊木杏里”がニューアルバム『なにが心にあればいい?』をリリースしました。思うように外にも出られず、不安や焦燥を感じてしまう世の中になってしまった今だからこそ、レコーディングというものにライブを込め、アルバムとして届けよう。そんな想いが強く形となって出来た今作。珠玉の11曲をじっくりとご堪能あれ…!  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“熊木杏里”による歌詞エッセイを3週連続でお届けいたします。今回は 第1弾 に続く第2弾。綴っていただいたのは、新曲「 青葉吹く 」に通ずるお話。皆さんには、時を経たからこそわかる“失ったかもしれない気持ち”と“手にした気持ち”はありますか…? あの頃の自分と今の自分を思い浮かべながら、このエッセイと歌詞を受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第2弾~ 心が振り出しに戻ったようだった。スタジオで、みんなの演奏を聴きながら歌った時、嬉しくて涙がこみ上げた。(秘密) デビューの頃、初めて自分の曲が盛大にアレンジされ、プロのミュージシャン達がスタジオでそれを奏でるのを聴いた時、20歳の私は泣いたのだ。その時のことは今でも覚えている。感覚はそれに似たもので、何だか自分でも驚くほどに、そうか。。私は音楽が好きなのだなと感じた。(秘密、、) 高校時代の苦い日々が、私に音楽への道を照らしてくれたのだが、暫くは、それを引きずって生きていたように思う。デビューしてからも周りの人達との付き合いが上手く行かない日々だ。言葉が萎縮したり、この人に言っても仕方あるまい、と心の中の自分だけが友達のように過ごしていた。 曲作りは、そのせいもあって、悲しいほどに捗った。歌詞にしてゆくことで報われる気がした。ひとり暮らしの日々は、親や友達にも中々会うこともなく、そうして遮断された人間関係と孤独に勤しむ曲作りで、ある意味充実していた。 今年、自粛が言い渡されてから、一度だけ、高校の友人たちに誘われてZOOM飲み会に参加した。それまでも、時々会ったりはしていたが、いつもほんのり躊躇する自分がいた。だけどこの日は驚くほどに、和やかな自分がいた。画面の向こう側には、子供たちが映り込み、すっかり家族の風景になった友人達がいた。あぁもうあの頃の荒んだ気持ちはどこにも吹いていない。みんないい顔しているなぁと心が暖かくなった。 同時に、失ったかもしれない気持ちと、手にした気持ちがあるだろうと、そう感じた。私は、私たちはあの頃、どんな言葉を話していたか。なにに傷つき、痛んでいたか。その時の声は、もう聞こえない。 けれど、今だから聞こえる声が確かにある。それを簡単な言葉に置き換えるのは好きじゃない。だってそれなりに、時間がかかって辿りついてきたのだから。 私はZOOMをおそらく20分で切り上げ、翌日早々に、この曲を作った。 「 青葉吹く 」 <熊木杏里> ◆紹介曲「 青葉吹く 」 作詞:熊木杏里 作曲:熊木杏里 ◆『なにが心にあればいい?』 2020年11月11日発売 初回限定盤 YCCW-10376/B \4,800+ 税 通常盤 YCCW-10377 \2,727+ 税 <収録曲> 1. life 2. 幸せの塗り方 3. ことあるごとに 4. 星天の約束 5. 光のループ 6. 一輪 7. 見ていたいよ 8. ノスタルジア 9. 青葉吹く 10. 雪~二人の道~ 11. 秤

    2020/11/12

  • 瀧川ありさ
    わたしが作詞をする理由。
    わたしが作詞をする理由。

    瀧川ありさ

    わたしが作詞をする理由。

     2020年11月18日に“瀧川ありさ”が2nd mini Album『prism.』をリリース!2015年にメジャーデビューを果たし、『七つの大罪』『終物語』『ドメスティックな彼女』など数々のアニメテーマソングを自身の力で生み出し続け、今年5周年の節目を迎えた彼女。今作には、コロナ渦の中、本人が作詞作曲を手掛けた未発表曲が5曲収録されております!  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“瀧川ありさ”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回はその【前編】となります。タイトルは『わたしが作詞をする理由』です。彼女が自ら歌詞を書くようになった理由とは? そして、音楽を活動のなかで見つけた、ひとつの“わたしが作詞をする理由”とは? 是非、最新作と併せて、エッセイをご堪能ください…! ~歌詞エッセイ【前編】~ 小さい頃から気付けば鼻歌を歌っていました。とにかく音楽が好きだったので、その頃はきっと歌詞はメロディーの飾りくらいにしか捉えていなかったと思います。 少し大きくなって、小学生高学年くらい。カラオケに行ったりして、歌詞をちゃんとなぞって歌うようになると、なぜかむず痒さを感じるようになりました。例えると人様の作文を勝手に我が物顔で音読している感じというか、歌っていても以前のように素直に楽しめなくなっていました。恐らく歌詞の意味も大体わかるようになって、その歌詞の重みが途端にプレッシャーになるようになったからです。 そこで歌手の方々の凄さにも気付き、作詞家さんの歌詞をしっかり自分のものにして歌っているということに感銘を受けるようになりました。 それと同時に、言葉を紡ぐことも好きになって、原稿用紙があるとその決まった文字数の中でぴったりに話をまとめる事にとても快感を覚えるように。ただ、別に何か言いたい事があるわけではありません。そこに空白があると、埋めたくなるだけです。 そうして、気付けば中学生でバンドを組んでいました。初めはコピーを何曲かやりましたが、案の定“何かに縛られている感”があり、すぐ自作曲をやるようになりました。するとびっくり、幼い頃の心から音楽を楽しんでいた気持ちが戻ってきました。更にまた、音に対して自分の言葉を当てていく事がとても面白かったのです。 不思議なことに、作詞を始めると、カラオケに行ってもあまりむず痒くならなくなりました。今度はそれが勉強になったからです。「ここで韻を踏んでいるんだ」「この人は自分で作詞しているから、自分の歌がおいしくなる母音がわかっているんだ」とか、急に分析目線になって楽になりました。 そこから作詞を続けていくと、人それぞれ音楽をどこ中心に聴いているかが違う事を知ります。日本人は歌詞に重きを置いている方が多い印象で、さらに共感性が重要であり、「これは私の歌だ」と思ってもらえる事が大事だったりします。海外だと自分の主張を歌詞にしている方が多いですよね。 これまでもいつも話してきたのですが、“シンガーソングライター”という肩書きはどうしてもその人のノンフィクションが歌詞になっていると思われがちです。もちろんその場合も曲によってはあると思いますが、わたしは物語を作るのが好きで、自分じゃない人生を空想しながら歌詞を書くタイプです。役者さんが役を通じて自己表現するのと近いでしょうか。フィクションの中に本質を見出すことが一つのエンターテイメントだと思っています。 わたしが作詞をする理由、なんて大それたようなタイトルですが、言葉に対するイメージというのもそれぞれ違い、生きている環境も別々の中で、やはり自分の歌詞が誰かのこころの光になった時が一番の喜びであり、わたしが作詞をする理由です。 <瀧川ありさ> ◆2nd mini Album『prism.』 2020年11月18日発売 通常盤 SECL-2634 \1,500+税 初回生産限定盤 SECL-2632~2633 ¥5,000+税

    2020/11/11

  • yonawo
    あの体験が「私」について考えるきっかけになったのだと思います。
    あの体験が「私」について考えるきっかけになったのだと思います。

    yonawo

    あの体験が「私」について考えるきっかけになったのだと思います。

     福岡発・新世代ネオ・ソウル・バンド“yonawo(ヨナヲ)”が、2020年11月11日にファーストフルアルバム『明日は当然来ないでしょ』をリリース。今作についてメンバーは「yonawoとして初めてのフルアルバムは、作品全体の雰囲気や曲順に対するアレンジなど、新たな挑戦が詰まった作品になっているので、一つ一つの曲としてもアルバムとしても楽しめる作品になっていると思います。ぜひ聴いてください」とコメントしております…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“yonawo”の荒谷翔大による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作『明日は当然来ないでしょ』の主題である「私」についてです。このテーマを考えるきっかけとなった記憶とは…? まずは、最近の彼がハマっている、あるモノのお話から、ご堪能ください! ~歌詞エッセイ~ 初めまして、yonawoのボーカル、荒谷翔大です。 最近僕は、yonawoのベース、さとしが教えてくれた、元祖ラーメン長浜屋(以下「元祖」という)に惚れ込んでいます。 昨夜もyonawoのドラム、のもりんと夜中のベタ生(是非お店に行った際は頼んでみてくださいね)を喰らいに行ったのですが、元祖に向かう途中、のもりんが「元祖って大衆浴場みたいじゃない?」と言ってきました。 そしてその夜、僕は元祖ラーメン長浜屋で見たのです。 お店に足を運んだ御客さんが、湯に溺れるときのように無防備で、一心不乱に麺を啜り、束の間のワンネスを分かち合うところを。 はい!茶番はこのくらいにして、本題に入ります! 僕の記憶が正しければ、まとまった文章を書くのは高校時代に小論文を書いた以来なので、少し戸惑いながらキーボードをポチポチしています。 今回は僕たちのファーストフルアルバム『明日は当然来ないでしょ』の主題について書きたいと思います。 この作品を製作するにあたって、最初から具体的なイメージを話し合った訳ではないのですが、メンバー4人で一つ一つ楽曲を作り上げていく中で、なんとなく僕が抱いているぼんやりとしたイメージを、製作を通して、メンバーみんなと共有できたかなと思っています。 その主題というのが「私」です。 五十音順をやっと覚えたぐらいの僕は「私」というのが、如何にあやふやで危うい存在かという考えに取り憑かれ、眠れないことがありました。 家族で川の字になり眠ろうと目を瞑るのですが、自分以外の世界中の人々は全て、ロボットのようにプログラミングされた作り物なのではないかと思うぐらい、他者が遠く冷たく分かり合えない存在だと思い込み、子どもながらに一生懸命、途方に暮れたのを覚えています。 今ではそんな風に悲観的に捉えてはいないのですが、きっとあの体験が「私」について考えるきっかけになったのだと思います。 そんな今現在の僕が「私」について考えたときに抱く想いは昔とは全く異なり、希望に溢れているのです!!! 「私」の坩堝の中で、生と死、此処と其処、そして僕とあなたも、いつかまた溶けて一つになる。 「明日は当然来ないでしょ」は、そんな想いが詰まった作品なのです! <yonawo・荒谷翔大> ◆1st Full Album『明日は当然来ないでしょ』 2020年11月11日発売 初回限定盤 WPZL-31783~4 ¥3,600+tax 通常盤 WPCL-13245 ¥2,800+tax  <収録曲> 01. 独白 02. 逢えない季節 03. トキメキ 04. rendez-vous 05. good job 06. cart pool 07. 蒲公英 08. 202 09. 天神 10. ムタ 11. 麗らか 12. close to me 13. 生き別れ 14. 告白

    2020/11/10

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