ここまで反響をいただくことになると思っていませんでした。

 2020年1月27日に“崎山蒼志”がメジャーデビューアルバム『find fuse in youth(ファインド・フューズ・イン・ユース)』をリリース!またメジャーデビューに先駆け、自身の楽曲をバンドアレンジした配信シングルを三ヵ月連続でリリース!2018年にAbemaTV『日村がゆく』の高校生フォークソングGPへ出演以降、その名を広め続けてきた彼の待望の今作をご堪能あれ…!
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“崎山蒼志”による歌詞エッセイを第1弾~第3弾に分けてお届けいたします。今回はその第1弾。綴っていただいたのは、今作の先行配信曲でもある「Samidare」と「Heaven」のお話です。番組出演により、突如大注目を浴びた2曲について、制作当時の想いを振り返って明かしてくださいました。改めて楽曲と併せて、このエッセイを読んでみてください。

~歌詞エッセイ第1弾~

「Samidare」「Heaven」2曲共に、書いた当時は、ここまで反響をいただくことになると思っていませんでした。『日村がゆく』放送前の自分にとっては、この2曲とも今まで書いてきた多くの楽曲群の一部であり、特別視するわけでもなく、常に新しい曲を歌っていた自分にとっては、あまり歌わなくなっていた曲でもありました。

そんな中、YouTubeに上げていたの動画が『日村がゆく』の番組スタッフさんの目にとまり、番組でこの曲を披露することとなりました。それが思わぬ反響を呼んで現在があり、「samidare~五月雨~」は今の自分にとって代名詞的な楽曲となりました。また、その反響に乗っかるような形でYouTubeでぐんと再生数をあげていたのが「Heaven」でした。2曲とも、今になって自分にとって特別な曲となった感覚があります。当時この曲を書いた自分にも少し感謝をしています。

「Samidare」は中学1年生の冬、2016年の1月頃に、思い悩んでいた人間関係から世間に対する怒りまで、気持ちを書きなぐるようにわーっと書いた曲です。意外にも、そういった気持ちを昇華するような歌詞に仕上がっていたこと、今改めて聞き返すと不思議に思います。「Heaven」はその数か月後、中学2年生のときに書いたもので、当時抱えていた閉塞感から生まれた楽曲です。サビから作った記憶があります。こう並べてみると、この2曲を作ったきっかけが似ているようにも思います。

反響のあったこの2曲は、いずれ改めてリリースしたいなとずっと思っていました。今回、アレンジャーの方のお力をお借りして、「再定義」というかたちでリリースすることになりました。恣意的だったものが、一気に聴きやすくなった、音楽として拡張した感覚があります。「Undulation」と共にアルバム『find fuse in youth』の先行配信曲でもあるこの2曲、ぜひ聴いていただきたいなと思っています。

<崎山蒼志>

◆紹介曲「五月雨
作詞:崎山蒼志
作曲:崎山蒼志

◆紹介曲「Heaven
作詞:崎山蒼志
作曲:崎山蒼志

◆Major Debut Album『find fuse in youth』
2021年1月27日発売
LIMITED EDITION SRCL-11653~11654 ¥5,000+TAX
NORMAL EDITION SRCL-11655 ¥3,000+TAX