言葉は、必要になった時に必要な分だけ受け取ってね。

 この春、賀来賢人主演のドラマ『死にたい夜にかぎって』OP主題歌「7」がスマッシュヒットし、注目を集めている“ましのみ”と、海外でも人気を誇る“Nyarons(ニャーロンズ)が初のコラボを果たしました。2020年11月13日には第1弾「French Toast / ましのみ & Nyarons」を、11月20日には第2弾「Nurse and Singer / Nyarons & ましのみ」をリリース!
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“ましのみ”による歌詞エッセイを、2週に渡りお届けいたします。今回は【前編】です。綴っていただいたのは、新曲「French Toast」に込めた想いです。あなたには“自分が自分であるために大切にしていること”はありませんか? たとえそれを誰かに否定されても、この曲のような気持ちで過ごしてゆけますように…!

~歌詞エッセイ【前編】:「French Toast」~

“そういう自分に酔っているだけ”
それの何が悪いんだろう?と思うよ

それで軽くなる心があるなら
満たされる何かがあるなら
いくらでも自分に酔ってしまえば
いいんじゃないかって。


“丁寧な暮らし”が見せかけだって良いのよ、きっと。暖かい紅茶を飲んで、深呼吸をしているその瞬間だけでも自分を大切にできている実感が持てるのであれば、自分を素敵だと思える心がそこに生まれるのならば、救いをそこに見出せるのであればね。




コロナの期間に入って、身の回りの環境や自分の人生のこと、人との関わり方、考える機会がより一層増えたような気がしてる。

色々な決断もしたし、決断しきれなかったこともあったし、別れもあれば出会いも例年以上に多かった。

なんだか、意味のある喜怒哀楽、とめいいっぱいに抱き合い続けた2020年だったな。




「French Toast」は、そんな中で当然のように触れ合うことになった苦しみや虚しさを“なるべく麗しい自分で清々しく乗り越えていきたい”と考えていたあの時の自分に向けて、あの時の自分のような全ての人に向けて書いた曲(本当をいうと動機はもっと複雑に絡み合っているけれど)。


異常なくらい自分を大事にしてみることが、
何かを笑い飛ばすきっかけになったりするし
いざという時にそれが頭によぎるだけで
全然違ったりするのかもなって。

きっかけは多いに越した事ないんじゃないかなって思いながら書いていたよ。



どう?とってもクールなダークメルヘンでしょう…? 私はすごく気に入っている。ぜひあなたにも日常のBGMとして、心地よく面白がって聴いてみて欲しいな。


言葉は、必要になった時に必要な分だけ受け取ってね。

それではまた、第二弾で!



(そういえばNyaronsのchikaさんとも今日と似たような話をしたな。スカイツリーの見えるカフェで、丁寧っぽいドリンクを飲みながら。)

<ましのみ>

◆紹介曲「French Toast
作詞:ましのみ
作曲:ましのみ