数え歌一つ 人として真っ当に 人愛おしみ、人に失意 瞳に灯を宿すあの人 失せしともしび 夢に等しい 二つ 再び信ずるとて うだつあがらぬ詩にぶら下がり 裏切られた事も恨まぬ 負担を分け合う二人なら 三つ ミミズ腫れの三日月 身を隠すとばり 見つからぬように 四つ 寄る辺ない夜にこそ 僕の名前を呼んでくれ 一つ 二つ ただ悲しかった事 足し算したり 引き算したり 三つ 四つ 嬉しかった事 足し引きゼロで眠りたい夜 五つ いつかの傷も痛む 理屈では癒えぬ感傷と 後悔ですら慈しむ 去り行けば痛みすら愛おしい 六つ 移ろう人も街も むつ市の海辺、過去が映る 無痛でいられぬ人の世に ここだけは嵐もくつろぐ 七つ 懐かしいあの人の名は 夏のたもとに流れて泣いた 八つ 矢継ぎ早、急ぐ四季に 顔も忘れた母の呼び声 一つ 二つ 忘れてしまいたい事 足し算したり 引き算したり 三つ 四つ 消すに消せない事 足し引きゼロで眠りたい 五つ 六つ どうしようもなかった事 悔やんでみたり 開き直ってみたり 七つ 八つ 溢れ出した思い出 全部持っては行けない 明日には 九つ ここまでと、ここから 木漏れ日がコツコツ、ノックする部屋から とうの昔に消し去ったつもり 遠ざかる昨日 とうとうさよなら 一つ 二つ 離れたくなかった人 足し算したり 引き算したり 三つ 四つ 愛してくれた人 足し引きゼロで眠りたい 五つ 六つ 信じきれなかった人 悔やんでみたり 開き直ってみたり 七つ 八つ とめどない思い出 全部持っては行けない 明日には | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 一つ 人として真っ当に 人愛おしみ、人に失意 瞳に灯を宿すあの人 失せしともしび 夢に等しい 二つ 再び信ずるとて うだつあがらぬ詩にぶら下がり 裏切られた事も恨まぬ 負担を分け合う二人なら 三つ ミミズ腫れの三日月 身を隠すとばり 見つからぬように 四つ 寄る辺ない夜にこそ 僕の名前を呼んでくれ 一つ 二つ ただ悲しかった事 足し算したり 引き算したり 三つ 四つ 嬉しかった事 足し引きゼロで眠りたい夜 五つ いつかの傷も痛む 理屈では癒えぬ感傷と 後悔ですら慈しむ 去り行けば痛みすら愛おしい 六つ 移ろう人も街も むつ市の海辺、過去が映る 無痛でいられぬ人の世に ここだけは嵐もくつろぐ 七つ 懐かしいあの人の名は 夏のたもとに流れて泣いた 八つ 矢継ぎ早、急ぐ四季に 顔も忘れた母の呼び声 一つ 二つ 忘れてしまいたい事 足し算したり 引き算したり 三つ 四つ 消すに消せない事 足し引きゼロで眠りたい 五つ 六つ どうしようもなかった事 悔やんでみたり 開き直ってみたり 七つ 八つ 溢れ出した思い出 全部持っては行けない 明日には 九つ ここまでと、ここから 木漏れ日がコツコツ、ノックする部屋から とうの昔に消し去ったつもり 遠ざかる昨日 とうとうさよなら 一つ 二つ 離れたくなかった人 足し算したり 引き算したり 三つ 四つ 愛してくれた人 足し引きゼロで眠りたい 五つ 六つ 信じきれなかった人 悔やんでみたり 開き直ってみたり 七つ 八つ とめどない思い出 全部持っては行けない 明日には |
穴を掘っている穴を掘っている 人生どこで間違えた 穴を掘っている 自暴自棄にスコップを突き立てる 風が唸る森 夜鷹なんかが鳴いちゃってさ まんまるな満月に 見張られてる25時 穴を掘っている あいつがとうとうしくじった 穴を掘っている これが はみ出し者の落とし穴 汗を拭っても 後悔までは拭えない 運の悪さだけは 勲章みたいに胸に張り付いてる ぽかんと口を開けた闇に 幼い頃の幻想がちらつく 親父がよく言っていた 「悪人も天国に行けるぜ」 だって神様も悪人 だって事はガキだって知ってるぜ 泣いても喚いても祈っても こんな世界に生れ落ちたのが証拠 人生そんなもんなのかもね 諦めは早けりゃ早い方がいい 僕は僕を諦めたぜ 生まれてすぐさま諦めたぜ 穴を掘っている 友達だったあいつの為に 穴を掘っている もう動かない友達の為に ランタンの灯りで 僕の影が悪魔みたい この町の路上の 最期としてはよくある話 なんとか切り抜けられたら 全て上手くいくはずだった 親父がよく言っていた 「絶望を連れてくるのは希望」 だって神様も悪人 希望を持たせるだけ持たせて 泣いても喚いても祈っても 最後に突き落とすのがその手口 人生そんなもんなのかもね 諦めは早けりゃ早い方がいい 僕は僕を諦めたぜ 生まれてすぐさま諦めたぜ 穴を掘っている 背中に銃を突きつけられて 穴を掘っている 自分が入る穴を掘っている 全くくだらない 一生だったな笑えるぜ 頭にくるぜ なんで僕ばっかり この人生をバラバラにしちまう勢いで 穴を掘っている 穴を掘っている 穴を掘っている 穴を掘っている どうせ僕だって悪人 だって事はガキの頃から決まってた 泣いても喚いても祈っても 生まれる場所までは選べないぜ 人生そんなもんなのかもね 諦めは早けりゃ早い方がいい さもなきゃ 馬鹿な人間になってしまうぜ その後に及んで諦めの悪い人間に 諦めの悪い人間になってしまうぜ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 穴を掘っている 人生どこで間違えた 穴を掘っている 自暴自棄にスコップを突き立てる 風が唸る森 夜鷹なんかが鳴いちゃってさ まんまるな満月に 見張られてる25時 穴を掘っている あいつがとうとうしくじった 穴を掘っている これが はみ出し者の落とし穴 汗を拭っても 後悔までは拭えない 運の悪さだけは 勲章みたいに胸に張り付いてる ぽかんと口を開けた闇に 幼い頃の幻想がちらつく 親父がよく言っていた 「悪人も天国に行けるぜ」 だって神様も悪人 だって事はガキだって知ってるぜ 泣いても喚いても祈っても こんな世界に生れ落ちたのが証拠 人生そんなもんなのかもね 諦めは早けりゃ早い方がいい 僕は僕を諦めたぜ 生まれてすぐさま諦めたぜ 穴を掘っている 友達だったあいつの為に 穴を掘っている もう動かない友達の為に ランタンの灯りで 僕の影が悪魔みたい この町の路上の 最期としてはよくある話 なんとか切り抜けられたら 全て上手くいくはずだった 親父がよく言っていた 「絶望を連れてくるのは希望」 だって神様も悪人 希望を持たせるだけ持たせて 泣いても喚いても祈っても 最後に突き落とすのがその手口 人生そんなもんなのかもね 諦めは早けりゃ早い方がいい 僕は僕を諦めたぜ 生まれてすぐさま諦めたぜ 穴を掘っている 背中に銃を突きつけられて 穴を掘っている 自分が入る穴を掘っている 全くくだらない 一生だったな笑えるぜ 頭にくるぜ なんで僕ばっかり この人生をバラバラにしちまう勢いで 穴を掘っている 穴を掘っている 穴を掘っている 穴を掘っている どうせ僕だって悪人 だって事はガキの頃から決まってた 泣いても喚いても祈っても 生まれる場所までは選べないぜ 人生そんなもんなのかもね 諦めは早けりゃ早い方がいい さもなきゃ 馬鹿な人間になってしまうぜ その後に及んで諦めの悪い人間に 諦めの悪い人間になってしまうぜ |
ピアノ泥棒僕は泥棒 昔の話 話半分は酒の席のご愛嬌 真に受けるなよ 本気にするなよ 今となっては笑い話の類 僕は泥棒 中野のアーケード 雨宿りの振りして品定めの日曜 色とりどりの傘が開いて閉じて 心も躍る休日のパレード 二丁目の角の 新しい楽器店 でかいトラックが止まって何やら搬入中 もっと昔には ピアノ弾きでもあった いや 本当さライブだってよくやったもんさ だからピンと来た スタインウェイのヴィンテージ ピアノ弾きなら誰もが憧れる名品 正直目がくらんだ あいつがあれば 僕は誰よりも上手く弾けるのに あのピアノ盗んで 弾きたいな取って置きの 自慢のクラシックバラード それを聴いたら 出て行ったあの娘も 落ちぶれちまった僕をきっと見直すはずさ ピアノ盗んで やり直したいな僕の くそったれの人生 丁度 人目を避けてコソコソ生きるのに 嫌気が差してきたところなんだ とは言うものの あんな大物は無理だ 所詮僕はケチな巾着切り専門 盗むのが無理なら ちょっと弾くだけでもいいんだ いや 近くで眺めるだけでも満足だ そうと決まれば 早速忍び込んだ 午前三時の静寂は僕の相棒だ ピアノを前にして じっとしてられなかった おもむろに鳴らす午前三時のニ長調 このピアノを聴いて どうだ僕の取って置きの 自慢のクラシックバラード 流れ出すのは 美しい日々の調べ その憂いはまるで帰らぬ日々の後悔 ピアノを聴いて どうせ野垂れ死ぬだけの くそったれの人生 生きるために盗んで 盗むために生きてきた 拍手一つだって貰えないステージで 全部嘘だぜ 何だその顔 こんな馬鹿な話があるわけないだろ 今からステージ そう僕の出番さ こう見えてもピアノは得意なんだ このピアノを聴いて どうだ僕の取って置きの 自慢のクラシックバラード 流れ出すのは 馬鹿な男のメロディー 執行猶予付きの ろくでなし賛歌 ピアノを聴いて どうせ野垂れ死ぬだけの くそったれの人生 それならば ステージの上で拍手喝采 こいつもそんなに悪いもんじゃないぜ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 僕は泥棒 昔の話 話半分は酒の席のご愛嬌 真に受けるなよ 本気にするなよ 今となっては笑い話の類 僕は泥棒 中野のアーケード 雨宿りの振りして品定めの日曜 色とりどりの傘が開いて閉じて 心も躍る休日のパレード 二丁目の角の 新しい楽器店 でかいトラックが止まって何やら搬入中 もっと昔には ピアノ弾きでもあった いや 本当さライブだってよくやったもんさ だからピンと来た スタインウェイのヴィンテージ ピアノ弾きなら誰もが憧れる名品 正直目がくらんだ あいつがあれば 僕は誰よりも上手く弾けるのに あのピアノ盗んで 弾きたいな取って置きの 自慢のクラシックバラード それを聴いたら 出て行ったあの娘も 落ちぶれちまった僕をきっと見直すはずさ ピアノ盗んで やり直したいな僕の くそったれの人生 丁度 人目を避けてコソコソ生きるのに 嫌気が差してきたところなんだ とは言うものの あんな大物は無理だ 所詮僕はケチな巾着切り専門 盗むのが無理なら ちょっと弾くだけでもいいんだ いや 近くで眺めるだけでも満足だ そうと決まれば 早速忍び込んだ 午前三時の静寂は僕の相棒だ ピアノを前にして じっとしてられなかった おもむろに鳴らす午前三時のニ長調 このピアノを聴いて どうだ僕の取って置きの 自慢のクラシックバラード 流れ出すのは 美しい日々の調べ その憂いはまるで帰らぬ日々の後悔 ピアノを聴いて どうせ野垂れ死ぬだけの くそったれの人生 生きるために盗んで 盗むために生きてきた 拍手一つだって貰えないステージで 全部嘘だぜ 何だその顔 こんな馬鹿な話があるわけないだろ 今からステージ そう僕の出番さ こう見えてもピアノは得意なんだ このピアノを聴いて どうだ僕の取って置きの 自慢のクラシックバラード 流れ出すのは 馬鹿な男のメロディー 執行猶予付きの ろくでなし賛歌 ピアノを聴いて どうせ野垂れ死ぬだけの くそったれの人生 それならば ステージの上で拍手喝采 こいつもそんなに悪いもんじゃないぜ |
アンチノミー感情は持たないでください それがあってはこの先 きっと辛すぎる 人を愛さないでください 守るものが弱さになる きっと後悔するでしょう 嬉しくて笑い、悲しくて泣き 初めからそう設計されてんのかな だけど痛いと泣く心を 僕は疑えやしないよ 意味を捨て意志をとれ 生き延びて 生き延びて 息をするんだ 「すぐ帰る」が遺言 アンチノミー アンチノミー 心のバグだ 人として憤れ 感情を踏みにじる全てへ 機械仕掛けの涙 それに震えるこの心は誰のもの 自ら選択しないでください 革新によって安寧は揺らいでしまうので 情けはかけないでください 白と黒の間の無限の色彩に惑うでしょう 世界は数多の問、繰り返す 返答だけならば機械にだってできる 僕だけの迷いこそが 人の証左となるなら 意味を捨て意志をとれ 生き延びて 生き延びて 息をするんだ 自分殺し生きている アンチノミー アンチノミー 心のバグだ 人として憤れ 感情を踏みにじる全てへ 機械仕掛けの涙 それに震えるこの心は誰のもの 知性は持たないでください それがあっては真実を知ってしまいます 君と僕の違いは何? 痛み喜びもこんなに似てる 似てるから求め合う? 憎しみ合う? そういえば、この憎しみもよく似てる 涙声 離せない あなたの手 あなたの手 まだ温いんだ 屍として生まれ アンチノミー アンチノミー 世界のバグだ 人として憤れ 感情を踏みにじる全てへ 機械仕掛けの涙 それに震えるこの心は誰のもの | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 感情は持たないでください それがあってはこの先 きっと辛すぎる 人を愛さないでください 守るものが弱さになる きっと後悔するでしょう 嬉しくて笑い、悲しくて泣き 初めからそう設計されてんのかな だけど痛いと泣く心を 僕は疑えやしないよ 意味を捨て意志をとれ 生き延びて 生き延びて 息をするんだ 「すぐ帰る」が遺言 アンチノミー アンチノミー 心のバグだ 人として憤れ 感情を踏みにじる全てへ 機械仕掛けの涙 それに震えるこの心は誰のもの 自ら選択しないでください 革新によって安寧は揺らいでしまうので 情けはかけないでください 白と黒の間の無限の色彩に惑うでしょう 世界は数多の問、繰り返す 返答だけならば機械にだってできる 僕だけの迷いこそが 人の証左となるなら 意味を捨て意志をとれ 生き延びて 生き延びて 息をするんだ 自分殺し生きている アンチノミー アンチノミー 心のバグだ 人として憤れ 感情を踏みにじる全てへ 機械仕掛けの涙 それに震えるこの心は誰のもの 知性は持たないでください それがあっては真実を知ってしまいます 君と僕の違いは何? 痛み喜びもこんなに似てる 似てるから求め合う? 憎しみ合う? そういえば、この憎しみもよく似てる 涙声 離せない あなたの手 あなたの手 まだ温いんだ 屍として生まれ アンチノミー アンチノミー 世界のバグだ 人として憤れ 感情を踏みにじる全てへ 機械仕掛けの涙 それに震えるこの心は誰のもの |
名前 君の名前はなんだっけ? ふと思い出せなくなって 言葉に詰まって噴き出した ヘラヘラ笑ってごめんな 人は一人で生きてけない それは確かに間違いじゃない 必ずどっかに属していて 家族 学校 社会とか 君の名札に書いてある もしくは名刺に書いてある もしくはカルテにかいてある ひそひそ影で呼ばれてる 肩書き 陰口 あだ名とか 全くもって僕は嫌い ひとまず話しをしようか それで全部分かるさ 嘘つき 理想家 夢想家 鬱病 右か左か 僕らただ生きてるだけで 名前だけ入れ替えられて 社会性不安障害 ギターロック JPOP フォーク 何だっていいだろ 僕の話しをまず聞いてくれよ 僕が小学生の時は “調子いい奴”と呼ばれたよ 人の顔色うかがって 人によって態度を変えて 音楽を始めてからは “バンドマン”と呼ばれたけど 高校卒業した途端 “フリーター”ってどうなのさ 僕自身はガキのまま 何にも変わってないけれど 時と場合と状況によって 名前は変わるらしい だからそんな落ち込まないで 僕は君を知ってるから 「誰だお前は」と言われたって お前が先に名乗れよ 債務者 クズにろくでなし 無職に 自殺志願者 僕らただ生きてるだけで 名前だけ入れ替えられて 無神経 保守派 革新派 不登校 中卒 高卒 何だっていいだろ 君の話しをまずは聞かせてくれよ 時には大げさな看板を背負わされて 時にはいわれない不名誉を着せられて 君のこれまでをいっぺんに語る事が出来る 名前なんてそうそうないよな だから どんな風に呼ばれようと 好きにやるべきだと思うよ 君を語る名前が何であろうと 君の行動一つ程には雄弁じゃない ゴロツキ 被害者 加害者 負け犬 傍観者 容疑者 僕らただ生きてるだけで 名前だけ入れ替えられて 愉快犯 情緒不安定 ホームレス 日雇い労働者 何だっていいだろ 君のやるべき事をやり遂げてくれよ 君の名前はなんだっけ? ふと思い出せなくなって ちなみに最近の僕はよく “皮肉屋”って言われるよ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 君の名前はなんだっけ? ふと思い出せなくなって 言葉に詰まって噴き出した ヘラヘラ笑ってごめんな 人は一人で生きてけない それは確かに間違いじゃない 必ずどっかに属していて 家族 学校 社会とか 君の名札に書いてある もしくは名刺に書いてある もしくはカルテにかいてある ひそひそ影で呼ばれてる 肩書き 陰口 あだ名とか 全くもって僕は嫌い ひとまず話しをしようか それで全部分かるさ 嘘つき 理想家 夢想家 鬱病 右か左か 僕らただ生きてるだけで 名前だけ入れ替えられて 社会性不安障害 ギターロック JPOP フォーク 何だっていいだろ 僕の話しをまず聞いてくれよ 僕が小学生の時は “調子いい奴”と呼ばれたよ 人の顔色うかがって 人によって態度を変えて 音楽を始めてからは “バンドマン”と呼ばれたけど 高校卒業した途端 “フリーター”ってどうなのさ 僕自身はガキのまま 何にも変わってないけれど 時と場合と状況によって 名前は変わるらしい だからそんな落ち込まないで 僕は君を知ってるから 「誰だお前は」と言われたって お前が先に名乗れよ 債務者 クズにろくでなし 無職に 自殺志願者 僕らただ生きてるだけで 名前だけ入れ替えられて 無神経 保守派 革新派 不登校 中卒 高卒 何だっていいだろ 君の話しをまずは聞かせてくれよ 時には大げさな看板を背負わされて 時にはいわれない不名誉を着せられて 君のこれまでをいっぺんに語る事が出来る 名前なんてそうそうないよな だから どんな風に呼ばれようと 好きにやるべきだと思うよ 君を語る名前が何であろうと 君の行動一つ程には雄弁じゃない ゴロツキ 被害者 加害者 負け犬 傍観者 容疑者 僕らただ生きてるだけで 名前だけ入れ替えられて 愉快犯 情緒不安定 ホームレス 日雇い労働者 何だっていいだろ 君のやるべき事をやり遂げてくれよ 君の名前はなんだっけ? ふと思い出せなくなって ちなみに最近の僕はよく “皮肉屋”って言われるよ |
クリスマス 小さな雪の粒も積み重なれば 景色を変えるのは不思議ですね どうしようもない日も積み重なれば 年月となるのは残酷ですね 僕が真夜中の部屋で一人 今年の懺悔を始めた頃 遠い街の少女が 丁度眠りについた時 雪が降り出した 罪深い三百幾日に 白い雪の粒が舞い落ちて それが年明けまで続けば この過ちも枯れてくれるかな どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女 願いを一つ唱えたところ 今日は美しいクリスマス 街のドブ川に冬の星座が 健気に光るから石を投げ入れた 水面に千切れて別れた双子座の 再会を待ってたらバイトに遅れたよ イヤフォンの中でしゃべるFM 曲紹介で途切れた音の間に ぶつかった男の舌打ち 地下鉄の風は故郷の 海風に似てる 罪深い三百幾日に 白い雪の粒が舞い落ちて それに心がかじかむのなら 憎しみも凍ってくれるかな どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女 願いを二つ唱えたところ 今日は美しいクリスマス 汚れた僕が汚した世界 だからこそ嫌いになれないよ 相変わらずの世界だから 君には見せたくないんだけど どうか 失望しないように どうか 言ってくれないか それでも好きだと 罪深い十二月の朝に 白い雪の粒が舞い落ちて それに優しさが埋もれたなら こんなに眩しいわけはないよ どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女 願いを三つ唱える前に 目を覚ましたら パパのプレゼント さあ祈ろうぜ世界の為に 救いようない僕らの為に 見てみろよ酷い世界だろ 今日は美しいクリスマス | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 小さな雪の粒も積み重なれば 景色を変えるのは不思議ですね どうしようもない日も積み重なれば 年月となるのは残酷ですね 僕が真夜中の部屋で一人 今年の懺悔を始めた頃 遠い街の少女が 丁度眠りについた時 雪が降り出した 罪深い三百幾日に 白い雪の粒が舞い落ちて それが年明けまで続けば この過ちも枯れてくれるかな どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女 願いを一つ唱えたところ 今日は美しいクリスマス 街のドブ川に冬の星座が 健気に光るから石を投げ入れた 水面に千切れて別れた双子座の 再会を待ってたらバイトに遅れたよ イヤフォンの中でしゃべるFM 曲紹介で途切れた音の間に ぶつかった男の舌打ち 地下鉄の風は故郷の 海風に似てる 罪深い三百幾日に 白い雪の粒が舞い落ちて それに心がかじかむのなら 憎しみも凍ってくれるかな どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女 願いを二つ唱えたところ 今日は美しいクリスマス 汚れた僕が汚した世界 だからこそ嫌いになれないよ 相変わらずの世界だから 君には見せたくないんだけど どうか 失望しないように どうか 言ってくれないか それでも好きだと 罪深い十二月の朝に 白い雪の粒が舞い落ちて それに優しさが埋もれたなら こんなに眩しいわけはないよ どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女 願いを三つ唱える前に 目を覚ましたら パパのプレゼント さあ祈ろうぜ世界の為に 救いようない僕らの為に 見てみろよ酷い世界だろ 今日は美しいクリスマス |
ポルノ映画の看板の下で 古びた団地の陰が伸びる 荒れ果てた花壇飲み込む 子供がペンで書いた墓標 吹き曝しの無常に花も咲かねぇ 風来のカラス水遊び タクシー会社の駐車場 錆びたフェンスが路上に朽ちて この街の裂傷跡みたい 辛い辛いとはよく言うが 苦悩で死んだ例は無し 寂しげな気分が丁度いい 常日頃私に丁度いい だから私はそれを纏って 夜空の舞台の道化方 降るのは星屑かゴミ屑か どっちにしろ屑に変わりねぇ 生きてくのが面倒なら 死んじまうのも面倒だ 曲を作るのも面倒だ 世界中みんな面倒だ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた日常 マフラー代わりにしても かじかんだその未来 ぬくむ事無く 夢なんてもんは偶像だ それを崇める私、背徳者 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 桜が散って綺麗だからと 人生に例えてしまう程の 人並みのロマンチシズムなら 私も持ち合わせていますが 花が散ったと涙をして 花が咲いたと涙をして 遂には終日涙して これが鬱と気付いてりゃ世話ねぇ 前向くのが面倒なら 後ろ向くのも面倒だ 眠りにつくのも面倒だ 一切合財面倒だ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた思い出を ピアスにして飾っても 無表情な日々は 立ち去るばかり 夢こそが最後のメシアだと それを流布する誇大妄想狂 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 街ノ灯ニハ冷笑ガ群ガッテ 点イテハ消エル光明 浮カブ顔ノソレゾレ 光トハ絶エザル灯ニシテ 疑ウベキハ自己ノ思弁 ツマリ諦観 諦メノ果テニ 流シタ血ノ赤 故郷ノ空ノ赤 炎上スル死地ノ赤 冷々ト流ルル 唯歳月ハ流ルル ソレニ空シイモアルカ ソレニ根源ナドアルカ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた希望を 花瓶に挿して飾っても 殺風景な日々は 味気ないまま 夢こそが人の闘争だと それを誇示する私共シンパ 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 古びた団地の陰が伸びる 荒れ果てた花壇飲み込む 子供がペンで書いた墓標 吹き曝しの無常に花も咲かねぇ 風来のカラス水遊び タクシー会社の駐車場 錆びたフェンスが路上に朽ちて この街の裂傷跡みたい 辛い辛いとはよく言うが 苦悩で死んだ例は無し 寂しげな気分が丁度いい 常日頃私に丁度いい だから私はそれを纏って 夜空の舞台の道化方 降るのは星屑かゴミ屑か どっちにしろ屑に変わりねぇ 生きてくのが面倒なら 死んじまうのも面倒だ 曲を作るのも面倒だ 世界中みんな面倒だ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた日常 マフラー代わりにしても かじかんだその未来 ぬくむ事無く 夢なんてもんは偶像だ それを崇める私、背徳者 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 桜が散って綺麗だからと 人生に例えてしまう程の 人並みのロマンチシズムなら 私も持ち合わせていますが 花が散ったと涙をして 花が咲いたと涙をして 遂には終日涙して これが鬱と気付いてりゃ世話ねぇ 前向くのが面倒なら 後ろ向くのも面倒だ 眠りにつくのも面倒だ 一切合財面倒だ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた思い出を ピアスにして飾っても 無表情な日々は 立ち去るばかり 夢こそが最後のメシアだと それを流布する誇大妄想狂 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 街ノ灯ニハ冷笑ガ群ガッテ 点イテハ消エル光明 浮カブ顔ノソレゾレ 光トハ絶エザル灯ニシテ 疑ウベキハ自己ノ思弁 ツマリ諦観 諦メノ果テニ 流シタ血ノ赤 故郷ノ空ノ赤 炎上スル死地ノ赤 冷々ト流ルル 唯歳月ハ流ルル ソレニ空シイモアルカ ソレニ根源ナドアルカ ポルノ映画の看板の下で ずっと誰か待ってる女の子 ふざけた希望を 花瓶に挿して飾っても 殺風景な日々は 味気ないまま 夢こそが人の闘争だと それを誇示する私共シンパ 願えば叶うよ 叶うよ 叶うよ うるせぇ背後霊 才能不在 |
たられば もしも僕が天才だったなら たった一つだけ名作を作る 死ぬまで遊べる金を手に入れて それこそ死ぬまで遊んで暮らす もしも僕が王様だったなら 嫌いな奴は全員消えてもらう 僕以外、皆居なくなるかもな なら僕が消えた方が早いか あなたの眠った顔見ていたら こんな僕も 悪くはないなって思えたんだ 無い物ねだりの 尽きない戯言 もしも僕の頭が良かったら 大学に行って勉強するよ 立派な仕事で親孝行して 両親が喜ぶ顔が見たかった もしも僕が優しい人だったら 困ってる人は全員助ける 見て見ぬ振りで素通りして 惨めな気持ちになるのは、もう嫌だ もしも僕が話し上手だったら 深夜ラジオのパーソナリティーになる どこかの誰かの辛い一日を 笑顔で終わらせる人になる あなたの眠った顔見ていたら こんな僕も 悪くはないなって思えたんだ 無い物ねだりの 尽きない戯言 もしも僕がミュージシャンだったなら 言葉にならない言葉を紡ぐ 誰も聞いた事無い旋律で そんな事考えていたっけな もしも僕が名医だったなら 親父の病気は僕が治す 照れくさいから言わないけどな そういうとこばっかり似てるよな あなたの眠った顔見ていたら こんな僕も 悪くはないなって思えたんだ 無い物ねだりの 尽きない戯言 もしも僕が神様だったなら 喜怒哀楽の怒と哀を無くす 喜と楽だけで笑って生きていて それはきっと贅沢な事じゃない もしも僕が生まれ変われるなら もう一度だけ僕をやってみる 失敗も後悔もしないように でもそれは果たして僕なんだろうか | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | もしも僕が天才だったなら たった一つだけ名作を作る 死ぬまで遊べる金を手に入れて それこそ死ぬまで遊んで暮らす もしも僕が王様だったなら 嫌いな奴は全員消えてもらう 僕以外、皆居なくなるかもな なら僕が消えた方が早いか あなたの眠った顔見ていたら こんな僕も 悪くはないなって思えたんだ 無い物ねだりの 尽きない戯言 もしも僕の頭が良かったら 大学に行って勉強するよ 立派な仕事で親孝行して 両親が喜ぶ顔が見たかった もしも僕が優しい人だったら 困ってる人は全員助ける 見て見ぬ振りで素通りして 惨めな気持ちになるのは、もう嫌だ もしも僕が話し上手だったら 深夜ラジオのパーソナリティーになる どこかの誰かの辛い一日を 笑顔で終わらせる人になる あなたの眠った顔見ていたら こんな僕も 悪くはないなって思えたんだ 無い物ねだりの 尽きない戯言 もしも僕がミュージシャンだったなら 言葉にならない言葉を紡ぐ 誰も聞いた事無い旋律で そんな事考えていたっけな もしも僕が名医だったなら 親父の病気は僕が治す 照れくさいから言わないけどな そういうとこばっかり似てるよな あなたの眠った顔見ていたら こんな僕も 悪くはないなって思えたんだ 無い物ねだりの 尽きない戯言 もしも僕が神様だったなら 喜怒哀楽の怒と哀を無くす 喜と楽だけで笑って生きていて それはきっと贅沢な事じゃない もしも僕が生まれ変われるなら もう一度だけ僕をやってみる 失敗も後悔もしないように でもそれは果たして僕なんだろうか |
ムカデ 給水塔に反射する夏の太陽 器用に生きる象徴としての 彼女の笑顔 汗ばんだ静動脈に巣食う褐色の火薬じみた病理 僕が僕ではない感覚 もしくは錯覚 六十億の溜息に巻き起こる黄砂 逃げ場なく息も絶え絶えな ムカデ 涙の濁流を這って 何処へ 行こう 何処も 駄目だ 居場所 が無い 神様僕は分かってしまった 空っぽの夜空が綺麗 あの黒い空白に埋もれてしまえたらって 願う そうか もしかしたら 僕は 死にたいのかな 愛は愛の振りして 全部飲み下せと刃物覗かせる 今日は今日の振りして 全部やり直しだと僕を脅かす こっから踏み出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 西日に染まる郊外の公団住宅 心臓を針でつつかれる様な感傷 及び 生きてる事に対しての罪悪感 付きまとう闇 立ちはだかる闇 赤面症の季節における リビドーの肥大 故の 現実からの逃避 妄想 妄想 妄想 遮断機に置き去りの自意識 真っ二つに割れる数秒前 赤が光る 消える 光る 消える 光る 消える 消えろ チャイナドレスの女 田園都市線 劣等 劣等 過去 過去 全部消えろ 神様 殺してやる 過去は過去の振りして 全部受け入れろと喉に絞めかかる 夜は夜の振りして 全部おまえのせいだとがなりたてる こっから逃げ出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 僕は触れていたかった まだ繋がっていたいよ ビルの屋上に立った 今更思い出すんだ 春の木漏れ日に泣いた 母の声が聞こえんだ 此処にいてもいいですか 此処にいてもいいですか 空は空の振りして 全部知ってるぞって僕を見下す 人は人の振りして 全部吐き出せと僕を睨み付ける こっから踏み出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 僕は触れていたかった まだ繋がっていたいよ ビルの屋上に立った 今更思い出すんだ 春の木漏れ日に泣いた 母の声が聞こえんだ 此処にいてもいいですか 生きていてもいいですか | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 給水塔に反射する夏の太陽 器用に生きる象徴としての 彼女の笑顔 汗ばんだ静動脈に巣食う褐色の火薬じみた病理 僕が僕ではない感覚 もしくは錯覚 六十億の溜息に巻き起こる黄砂 逃げ場なく息も絶え絶えな ムカデ 涙の濁流を這って 何処へ 行こう 何処も 駄目だ 居場所 が無い 神様僕は分かってしまった 空っぽの夜空が綺麗 あの黒い空白に埋もれてしまえたらって 願う そうか もしかしたら 僕は 死にたいのかな 愛は愛の振りして 全部飲み下せと刃物覗かせる 今日は今日の振りして 全部やり直しだと僕を脅かす こっから踏み出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 西日に染まる郊外の公団住宅 心臓を針でつつかれる様な感傷 及び 生きてる事に対しての罪悪感 付きまとう闇 立ちはだかる闇 赤面症の季節における リビドーの肥大 故の 現実からの逃避 妄想 妄想 妄想 遮断機に置き去りの自意識 真っ二つに割れる数秒前 赤が光る 消える 光る 消える 光る 消える 消えろ チャイナドレスの女 田園都市線 劣等 劣等 過去 過去 全部消えろ 神様 殺してやる 過去は過去の振りして 全部受け入れろと喉に絞めかかる 夜は夜の振りして 全部おまえのせいだとがなりたてる こっから逃げ出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 僕は触れていたかった まだ繋がっていたいよ ビルの屋上に立った 今更思い出すんだ 春の木漏れ日に泣いた 母の声が聞こえんだ 此処にいてもいいですか 此処にいてもいいですか 空は空の振りして 全部知ってるぞって僕を見下す 人は人の振りして 全部吐き出せと僕を睨み付ける こっから踏み出すなよ 絶対だぞ 誰だ後ろから押す奴は ほら後一歩だ そうだ 夢がぶら下がる最果ての絞首台 僕は触れていたかった まだ繋がっていたいよ ビルの屋上に立った 今更思い出すんだ 春の木漏れ日に泣いた 母の声が聞こえんだ 此処にいてもいいですか 生きていてもいいですか |
終わりで始まり いつもの帰り道ふと 見上げたいつもの夜空 なぜだか あの頃とは違って見えたんだ そうだな ぼくも 少しはまともになれたかな いや そうでもないか 今も変わらず 上手く笑えない毎日です あの頃の仲間も 無茶はしなくなった そりゃそうだ あいつも 立派な父親だもんな 部屋の中で死にそうな 顔をしていた僕も 今じゃこんな歌も歌えるようになった 友達のおかげで立ってるんだ 家族のおかげで歩けるんだ あなたのおかげで生きてるんだ 「ありがとう」なんて言いたかねぇや でもさ いつか僕らが離れ離れになる その時だって笑っていたい 塞ぎ込んだ過去も正しかったと 言い張るために笑っていたい それだけでいつかの 叶わなかった夢も ただの過ぎた景色になるんだ 結局空っぽのままのこの手を 僕らは大きく振りあって 答えさえ見つけられなかった目に 涙を溜めてさよならして 悲しむな これがスタートラインだよ 僕らの終わりで始まり この世界はそれほど 綺麗なもんじゃないけどさ そんなに急いで出て行く 事は無いじゃないか 僕等の期待を 世界はよく裏切るけれど 期待していなかった喜びに 時々出会えるんだ 裏切られた事に胸をはるんだ 信じようとした証拠なんだ 疑った分だけ損したんだ 「傷ついた」なんて言いたかねぇや だから この先何があったって僕らは 振り向かずに走って生きたい つまずいた昨日も助走だったと 言い張るため走って生きたい それだけで 僕らの笑えない思い出も ただの笑い話になるんだ あの時ついに崩れ落ちた膝で 暗闇の中 駆け抜けて あの時砂を握った掌で 確かな物を掴みたくて 分かるだろう これがスタートラインだよ 僕らの終わりで始まり 日々が過ぎて 年が過ぎて 大切な人達が過ぎて 急がなくちゃ 急がなくちゃ なんだか焦って つまずいて もう駄目だ 動けねぇよ うずくまってても時は過ぎて 考えて 考えて やっと僕は僕を肯定して 立ち上がって 走り出して その時見上げたいつもの空 あの頃とは違って見えたんだ あの日の未来を生きてるんだ 全てを無駄にしたくないよ 間違いなんて無かったよ 今の僕を支えてるのは あの日挫けてしまった僕だ 「ありがとう」とか「愛しています」とか 分からないけど歌っていたい 信じてくれたあなたは正しかったと 言い張る為に歌っていたい それだけだ 僕の背中を押すのは あなたが喜んでくれる顔 あの時伸ばし続けたこの腕で 大きくギターかき鳴らして あの時何も言えなかった口で 下手くそな歌を 叫んで いつだって ここがスタートラインだよ 僕らの終わりで始まり | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | いつもの帰り道ふと 見上げたいつもの夜空 なぜだか あの頃とは違って見えたんだ そうだな ぼくも 少しはまともになれたかな いや そうでもないか 今も変わらず 上手く笑えない毎日です あの頃の仲間も 無茶はしなくなった そりゃそうだ あいつも 立派な父親だもんな 部屋の中で死にそうな 顔をしていた僕も 今じゃこんな歌も歌えるようになった 友達のおかげで立ってるんだ 家族のおかげで歩けるんだ あなたのおかげで生きてるんだ 「ありがとう」なんて言いたかねぇや でもさ いつか僕らが離れ離れになる その時だって笑っていたい 塞ぎ込んだ過去も正しかったと 言い張るために笑っていたい それだけでいつかの 叶わなかった夢も ただの過ぎた景色になるんだ 結局空っぽのままのこの手を 僕らは大きく振りあって 答えさえ見つけられなかった目に 涙を溜めてさよならして 悲しむな これがスタートラインだよ 僕らの終わりで始まり この世界はそれほど 綺麗なもんじゃないけどさ そんなに急いで出て行く 事は無いじゃないか 僕等の期待を 世界はよく裏切るけれど 期待していなかった喜びに 時々出会えるんだ 裏切られた事に胸をはるんだ 信じようとした証拠なんだ 疑った分だけ損したんだ 「傷ついた」なんて言いたかねぇや だから この先何があったって僕らは 振り向かずに走って生きたい つまずいた昨日も助走だったと 言い張るため走って生きたい それだけで 僕らの笑えない思い出も ただの笑い話になるんだ あの時ついに崩れ落ちた膝で 暗闇の中 駆け抜けて あの時砂を握った掌で 確かな物を掴みたくて 分かるだろう これがスタートラインだよ 僕らの終わりで始まり 日々が過ぎて 年が過ぎて 大切な人達が過ぎて 急がなくちゃ 急がなくちゃ なんだか焦って つまずいて もう駄目だ 動けねぇよ うずくまってても時は過ぎて 考えて 考えて やっと僕は僕を肯定して 立ち上がって 走り出して その時見上げたいつもの空 あの頃とは違って見えたんだ あの日の未来を生きてるんだ 全てを無駄にしたくないよ 間違いなんて無かったよ 今の僕を支えてるのは あの日挫けてしまった僕だ 「ありがとう」とか「愛しています」とか 分からないけど歌っていたい 信じてくれたあなたは正しかったと 言い張る為に歌っていたい それだけだ 僕の背中を押すのは あなたが喜んでくれる顔 あの時伸ばし続けたこの腕で 大きくギターかき鳴らして あの時何も言えなかった口で 下手くそな歌を 叫んで いつだって ここがスタートラインだよ 僕らの終わりで始まり |
虚無病 諸行無常未来都市 輪廻の環状線 抜け出せない因果と 去勢に至る 未来無き未来 選択肢なき幸福 感染 反戦 我に返るも 手遅れ 潜れ 潜れ オーバーテクノロジーと心中して 生け贄 犠牲 人間性 侵入禁止区の春 生命の樹形図 患って列をなせ、弱きブレーメン 人間反対の姿勢を声高に表明 総人類、何らかの病気だろどうせ 欠陥品どものファンファーレ 虚無の犠牲者 夕焼け溺死、滅亡前夜の 緑地公園クレーター跡地で 隣人ですら疑い合うから 争いも致し方ない ミクロ マクロ 本能のフラクタル ブラフマ 気まずさと迎合 因果交流電燈の曼荼羅 収束するべく いがみ合う シェルターにノゲシが咲く 循環のライフゲーム 社会性脱ぎ去った我らは動物 北へ北へと頼りなく行軍 あらゆる恐怖症に欠落に躁鬱 失敗作どものファンファーレ 虚無の犠牲者 夢もない 希望もない 目的もない 味方もいない いない いない 人が嫌い 世界嫌い 言葉が嫌い 過去、未来 怖い 怖い 怖い しいたげられて 追いつめられたら やむをえず防衛機制 復讐の狼煙 脅し 暴利 思い通り 思い通り 思い通り 逆上して列をなせ、若きレベルエール 愛された事ないから愛は知らない 総人類、何らかの負い目を背負って 出来損ないどものファンファーレ 虚無の犠牲者 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 諸行無常未来都市 輪廻の環状線 抜け出せない因果と 去勢に至る 未来無き未来 選択肢なき幸福 感染 反戦 我に返るも 手遅れ 潜れ 潜れ オーバーテクノロジーと心中して 生け贄 犠牲 人間性 侵入禁止区の春 生命の樹形図 患って列をなせ、弱きブレーメン 人間反対の姿勢を声高に表明 総人類、何らかの病気だろどうせ 欠陥品どものファンファーレ 虚無の犠牲者 夕焼け溺死、滅亡前夜の 緑地公園クレーター跡地で 隣人ですら疑い合うから 争いも致し方ない ミクロ マクロ 本能のフラクタル ブラフマ 気まずさと迎合 因果交流電燈の曼荼羅 収束するべく いがみ合う シェルターにノゲシが咲く 循環のライフゲーム 社会性脱ぎ去った我らは動物 北へ北へと頼りなく行軍 あらゆる恐怖症に欠落に躁鬱 失敗作どものファンファーレ 虚無の犠牲者 夢もない 希望もない 目的もない 味方もいない いない いない 人が嫌い 世界嫌い 言葉が嫌い 過去、未来 怖い 怖い 怖い しいたげられて 追いつめられたら やむをえず防衛機制 復讐の狼煙 脅し 暴利 思い通り 思い通り 思い通り 逆上して列をなせ、若きレベルエール 愛された事ないから愛は知らない 総人類、何らかの負い目を背負って 出来損ないどものファンファーレ 虚無の犠牲者 |
あんたへ はやく 涙拭けよ 笑い飛ばそう 僕らの過去 行くあても帰る場所もないから 頭の中に僕の居場所を作った そこで笑っている父や母や恋人が かつての面影だと気付いて途方にくれる くだらねぇや と強がって壊した そしたら 意味もなく涙が溢れた 工業排水を垂れ流して汚れつちまつた 裏通りのどぶ川みたいな色の涙です 何があんたの幸せとか 正解と不正解の境界線だとか 結局決めるのはあんた自身で 自分で自分の首を絞める事はないよ 駄目な自分を愛するために まず必要なのは自分を許してやる事 必死に生きるのは得てして無様だから 人に笑われても気にすんな 明日は どうなるんだ 答えてみろよ神様 はやく 涙拭けよ 笑い飛ばそう 僕らの過去 そうだろう 今辛いのは 戦ってるから 逃げないから そんな あんたを 責めることができる奴なんてどこにも いないんだぜ 今日は何にもやる気が起きねぇから 一日中テレビばっかり見ていたんだけれど 「この人達はなんて幸せそうなんだ」 とか考え出したら急に笑えなくなった 眠れない夜のもてあました時間は 今日までの人生の反省会 頭を掻き毟って転げた 日々だって無駄にはならねぇよ 未来は 僕自身が 切り開いてみせるよ神様 はやく 涙拭けよ 笑い飛ばそう 僕らの過去 そうだろう 今辛いのは 戦ってるから 逃げないから そんな あんたを 責めることができる奴なんてどこにも いないんだぜ あんたらしい 人生ってのは あんたらしい失敗の積み重ね 一つ一つ 積み上げては 僕ら積み木で遊ぶ子供みたい あんたらしく 転べばいい あんたらしく立ち上がればいい 他に何もいらねぇよ 他に何もいらねぇよ はやく 涙拭けよ 笑い飛ばそう 僕らの過去 そうだろう 今辛いのは 戦ってるから 逃げないから そんな あんたを 責めることができる奴なんてどこにも いないんだぜ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | はやく 涙拭けよ 笑い飛ばそう 僕らの過去 行くあても帰る場所もないから 頭の中に僕の居場所を作った そこで笑っている父や母や恋人が かつての面影だと気付いて途方にくれる くだらねぇや と強がって壊した そしたら 意味もなく涙が溢れた 工業排水を垂れ流して汚れつちまつた 裏通りのどぶ川みたいな色の涙です 何があんたの幸せとか 正解と不正解の境界線だとか 結局決めるのはあんた自身で 自分で自分の首を絞める事はないよ 駄目な自分を愛するために まず必要なのは自分を許してやる事 必死に生きるのは得てして無様だから 人に笑われても気にすんな 明日は どうなるんだ 答えてみろよ神様 はやく 涙拭けよ 笑い飛ばそう 僕らの過去 そうだろう 今辛いのは 戦ってるから 逃げないから そんな あんたを 責めることができる奴なんてどこにも いないんだぜ 今日は何にもやる気が起きねぇから 一日中テレビばっかり見ていたんだけれど 「この人達はなんて幸せそうなんだ」 とか考え出したら急に笑えなくなった 眠れない夜のもてあました時間は 今日までの人生の反省会 頭を掻き毟って転げた 日々だって無駄にはならねぇよ 未来は 僕自身が 切り開いてみせるよ神様 はやく 涙拭けよ 笑い飛ばそう 僕らの過去 そうだろう 今辛いのは 戦ってるから 逃げないから そんな あんたを 責めることができる奴なんてどこにも いないんだぜ あんたらしい 人生ってのは あんたらしい失敗の積み重ね 一つ一つ 積み上げては 僕ら積み木で遊ぶ子供みたい あんたらしく 転べばいい あんたらしく立ち上がればいい 他に何もいらねぇよ 他に何もいらねぇよ はやく 涙拭けよ 笑い飛ばそう 僕らの過去 そうだろう 今辛いのは 戦ってるから 逃げないから そんな あんたを 責めることができる奴なんてどこにも いないんだぜ |
雨男 酷く疲れた幾つもの顔が 車窓に並ぶ東横線の高架 僕はと言えば幸か不幸か 道外れた平日の落伍者 音沙汰ない友達と重ねる 若かった親父を空想する 河川敷を覆う黒い雲が 暗くしたのは僕の行く末か 孤独と歩む創作の日々は ぬかるんだ道で途方に暮れた 迷子が泣き叫ぶ声にも似た 「愚にもつかない弱虫の賛歌」 そう後ろ指さされる事に むきになる己を恥と言うな 暗闇と生涯暮らすには 僕はもう沢山知りすぎた 優しくされたら胸が震えた それだけの為に死んでもいいや 本気で思ってしまった 笑ってよ 笑ってくれよ うな垂れて覗き込む水溜り 映り込む泣き顔踏みつけたり 上手くいかねぇもんなんだな 今日も土砂降り そういや いつかもこんな雨だった 未来の話は嫌いだった だから約束もしたくなかった 久しぶりに電話をかけてきた 聡は酷く酔っぱらっていた 何も変わらない地元訛り 泣きそうになる会話の端々 馬鹿な世間話をした後に 約束したんだ「行こうぜ飲みに」 がむしゃらに駆けた無謀な日々を 懐かしむだけの飾りにするな 恥さらしのしくじった過去と 地続きの今日を無駄となじるな 心が潰れた土砂降りの日に すがるものはそれ程多くない だからあえて言わせてくれよ 未来は僕らの手の中 友達の約束を守らなきゃ それだけが僕の死ねない理由 本気で思ってしまった 笑ってよ 笑ってくれよ うな垂れて覗き込む水溜り 映り込む相変わらずな僕に 苦笑い一つ放り込む 今日も土砂降り そういや いつかもこんな雨だった 悲観 楽観 交互に積み木崩し 振り返る度に痛む傷口 とうの昔に忘れたはずの笑い話 乗るか反るか? 行くか戻るか? 雨か晴れるか? やるか止めるか? 勝つか負けるか? 立上がれるか? やり直せるか? 生きるか死ぬか? 「やまない雨はない」「明けない夜はない」 とか言って明日に希望を託すのはやめた 土砂降りの雨の中 ずぶ濡れで走っていけるか? 今日も土砂降り そういや いつかもこんな雨だった | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 酷く疲れた幾つもの顔が 車窓に並ぶ東横線の高架 僕はと言えば幸か不幸か 道外れた平日の落伍者 音沙汰ない友達と重ねる 若かった親父を空想する 河川敷を覆う黒い雲が 暗くしたのは僕の行く末か 孤独と歩む創作の日々は ぬかるんだ道で途方に暮れた 迷子が泣き叫ぶ声にも似た 「愚にもつかない弱虫の賛歌」 そう後ろ指さされる事に むきになる己を恥と言うな 暗闇と生涯暮らすには 僕はもう沢山知りすぎた 優しくされたら胸が震えた それだけの為に死んでもいいや 本気で思ってしまった 笑ってよ 笑ってくれよ うな垂れて覗き込む水溜り 映り込む泣き顔踏みつけたり 上手くいかねぇもんなんだな 今日も土砂降り そういや いつかもこんな雨だった 未来の話は嫌いだった だから約束もしたくなかった 久しぶりに電話をかけてきた 聡は酷く酔っぱらっていた 何も変わらない地元訛り 泣きそうになる会話の端々 馬鹿な世間話をした後に 約束したんだ「行こうぜ飲みに」 がむしゃらに駆けた無謀な日々を 懐かしむだけの飾りにするな 恥さらしのしくじった過去と 地続きの今日を無駄となじるな 心が潰れた土砂降りの日に すがるものはそれ程多くない だからあえて言わせてくれよ 未来は僕らの手の中 友達の約束を守らなきゃ それだけが僕の死ねない理由 本気で思ってしまった 笑ってよ 笑ってくれよ うな垂れて覗き込む水溜り 映り込む相変わらずな僕に 苦笑い一つ放り込む 今日も土砂降り そういや いつかもこんな雨だった 悲観 楽観 交互に積み木崩し 振り返る度に痛む傷口 とうの昔に忘れたはずの笑い話 乗るか反るか? 行くか戻るか? 雨か晴れるか? やるか止めるか? 勝つか負けるか? 立上がれるか? やり直せるか? 生きるか死ぬか? 「やまない雨はない」「明けない夜はない」 とか言って明日に希望を託すのはやめた 土砂降りの雨の中 ずぶ濡れで走っていけるか? 今日も土砂降り そういや いつかもこんな雨だった |
ミサイル 取り返しの付かない未来は 今更どうすることも出来ないと 鈍色に輝きをくすぶらせて ワンルームのベッドの中で不貞寝している つけっぱなしにしたテレビでは アナウンサーが黒い服を着て 参列者に話を聞いている 「未来がお亡くなりになりました」 テロ関連施設ミサイル攻撃のニュースを聞きながら 胸を痛めてみせる家賃未納の夢にぶら下がる僕の頭上を 人生を俯瞰でしか感じられない僕らの日常を すれすれにかすめてミサイルが飛んでった 僕らの自由とはミサイルで 僕らの自由とは平和主義で 全てを作り直したくて 全てを壊してみたりする 僕らの自由とは芸術で 僕らの自由とはリストカットで 全ての人に認められたくて 全ての人を憎んだりする 誰が悪いとか言ったって 等しく惨めに命を這いずって 「死にたくねぇ」と言えばそれですんでしまう それだけに何百小節も費やして 年3万人の自殺者の切迫した動機のそれぞれを 食い物にする唄うたいとワイドショーの明確な類似性を 人生の気まずさを穴埋めしたいが為の大義を すれすれにかすめてミサイルが飛んでった 僕らの自由とは心療内科で 僕らの自由とは承認欲求で 全ての人に優しくされたくて 傷ついた振りをしてみたりする 僕らの自由とは信仰で 僕らの自由とは唯物論で 全て人の為だと言い聞かせて 奪い合っていたりする 固有名詞に放たれた銃声は 僕らにとっては時報ほどの響きで 上空を通り過ぎたミサイルは 未だ誰の「心」にも落下せず 自堕落な生活の果てに待つ結末ののっぴきならなさと 暗雲たれ込める時代の不安がはからずもリンクした 「どうせならこのもやもやを ろくでもないこの世界を」 なんて口走る自己弁護を 吹き飛ばしてくれよ 僕らの自由とは帰らぬ日々で 僕らの自由とはこぼれる一雫で 全て願えば報われると 明けない夜に願ってる 僕らの自由とは背徳で 僕らの自由とは不自由で ただ一つを手にするために 全てを投げ捨てたりする | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 取り返しの付かない未来は 今更どうすることも出来ないと 鈍色に輝きをくすぶらせて ワンルームのベッドの中で不貞寝している つけっぱなしにしたテレビでは アナウンサーが黒い服を着て 参列者に話を聞いている 「未来がお亡くなりになりました」 テロ関連施設ミサイル攻撃のニュースを聞きながら 胸を痛めてみせる家賃未納の夢にぶら下がる僕の頭上を 人生を俯瞰でしか感じられない僕らの日常を すれすれにかすめてミサイルが飛んでった 僕らの自由とはミサイルで 僕らの自由とは平和主義で 全てを作り直したくて 全てを壊してみたりする 僕らの自由とは芸術で 僕らの自由とはリストカットで 全ての人に認められたくて 全ての人を憎んだりする 誰が悪いとか言ったって 等しく惨めに命を這いずって 「死にたくねぇ」と言えばそれですんでしまう それだけに何百小節も費やして 年3万人の自殺者の切迫した動機のそれぞれを 食い物にする唄うたいとワイドショーの明確な類似性を 人生の気まずさを穴埋めしたいが為の大義を すれすれにかすめてミサイルが飛んでった 僕らの自由とは心療内科で 僕らの自由とは承認欲求で 全ての人に優しくされたくて 傷ついた振りをしてみたりする 僕らの自由とは信仰で 僕らの自由とは唯物論で 全て人の為だと言い聞かせて 奪い合っていたりする 固有名詞に放たれた銃声は 僕らにとっては時報ほどの響きで 上空を通り過ぎたミサイルは 未だ誰の「心」にも落下せず 自堕落な生活の果てに待つ結末ののっぴきならなさと 暗雲たれ込める時代の不安がはからずもリンクした 「どうせならこのもやもやを ろくでもないこの世界を」 なんて口走る自己弁護を 吹き飛ばしてくれよ 僕らの自由とは帰らぬ日々で 僕らの自由とはこぼれる一雫で 全て願えば報われると 明けない夜に願ってる 僕らの自由とは背徳で 僕らの自由とは不自由で ただ一つを手にするために 全てを投げ捨てたりする |
月曜日 体育倉庫のカビたウレタンの匂い コートラインは僕らを 明確に区分する 渡り廊下で鳩が死んでた いつもより余所行きな 教科書の芥川 支柱に縛られた街路樹 まるで見せしめの磔 好きに枝を伸ばしたいのに 同じ制服窮屈そうに 右向け右で左見て 前ならえで列に背を向け 救いなのだその幼さが 君だけは大人にならないで 月曜日、蹴飛ばしたら ゴミ箱にも嫌われて 転がって潮風に錆びた 息苦しいのは ここが生きる場所ではないから 僕ら地球外生命かもね 好きなこと好きって言うの こんなに難しかったっけ それならば僕は息を止めて潜るよ 君の胸の内の深さには 遠く遠く及ばないとしても 駅ビルのコンコース 待ちぼうけ ソフトクリーム溶けた 全音符のクラクション 近寄る度 多くを知る 知らないことは多いと 河川から望む学区外 明日の話はとにかく嫌い 将来の話はもっと嫌い 「儚いから綺麗」とか言った 花火が永遠ならよかった 見えてるものを見えない振り 知ってることを知らない振り いつの間にそんなに大人びて笑うようになったのさ 月曜日、蹴飛ばしたら 川の水面で水切り 満月を真っ二つ切り裂いた 胸が苦しいのは 互いに思うことが伝わるから 僕ら超能力者かもね 嫌なこと嫌って言うの そんなに自分勝手かな それならば僕は息を止めて潜るよ 君の胸の内の深さには 遠く遠く及ばないとしても 普通にも当たり前にもなれなかった僕らは せめて特別な人間になりたかった 特別な人間にもなれなかった僕らは せめて認め合う人間が必要だった それが君で おそらく僕で ゴミ箱にだって あぶれた僕らで 僕にとって君は とっくの昔に 特別になってしまったんだよ 月曜日、蹴飛ばしたら 大気圏で焼け落ちて 僕の胸に空いたクレーター 確かに似た者同士だったけれど 僕ら同じ人間ではないもんな 一番怖いのはさよなら それなら約束しよう 永遠に別れはないと 永遠なんてないと知って誓ったそれが 愛や友情には 遠く及ばないとしても | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 体育倉庫のカビたウレタンの匂い コートラインは僕らを 明確に区分する 渡り廊下で鳩が死んでた いつもより余所行きな 教科書の芥川 支柱に縛られた街路樹 まるで見せしめの磔 好きに枝を伸ばしたいのに 同じ制服窮屈そうに 右向け右で左見て 前ならえで列に背を向け 救いなのだその幼さが 君だけは大人にならないで 月曜日、蹴飛ばしたら ゴミ箱にも嫌われて 転がって潮風に錆びた 息苦しいのは ここが生きる場所ではないから 僕ら地球外生命かもね 好きなこと好きって言うの こんなに難しかったっけ それならば僕は息を止めて潜るよ 君の胸の内の深さには 遠く遠く及ばないとしても 駅ビルのコンコース 待ちぼうけ ソフトクリーム溶けた 全音符のクラクション 近寄る度 多くを知る 知らないことは多いと 河川から望む学区外 明日の話はとにかく嫌い 将来の話はもっと嫌い 「儚いから綺麗」とか言った 花火が永遠ならよかった 見えてるものを見えない振り 知ってることを知らない振り いつの間にそんなに大人びて笑うようになったのさ 月曜日、蹴飛ばしたら 川の水面で水切り 満月を真っ二つ切り裂いた 胸が苦しいのは 互いに思うことが伝わるから 僕ら超能力者かもね 嫌なこと嫌って言うの そんなに自分勝手かな それならば僕は息を止めて潜るよ 君の胸の内の深さには 遠く遠く及ばないとしても 普通にも当たり前にもなれなかった僕らは せめて特別な人間になりたかった 特別な人間にもなれなかった僕らは せめて認め合う人間が必要だった それが君で おそらく僕で ゴミ箱にだって あぶれた僕らで 僕にとって君は とっくの昔に 特別になってしまったんだよ 月曜日、蹴飛ばしたら 大気圏で焼け落ちて 僕の胸に空いたクレーター 確かに似た者同士だったけれど 僕ら同じ人間ではないもんな 一番怖いのはさよなら それなら約束しよう 永遠に別れはないと 永遠なんてないと知って誓ったそれが 愛や友情には 遠く及ばないとしても |
奇跡 今夜生まれてくる命と 死んでしまう命 そして懸命に輝く命と 無駄に生き長らえる僕 「こんな夜は消えてしまいたい」とよく思うけれど お前なんか消えてしまえ 何で今日まで生きてたんだ 無駄じゃないって思いたくて 此処まで無理して走ったんだ この先もそうするつもりだよ それも無駄になったらどうしよう 「こんな夜は消えて しまいたい」とよく思うけれど 今終わったら全部が無駄で 何か残したくて生きる 正解でも 間違いでも それが分かるのはどうせ未来 今は走るだけ 生まれた事が 奇跡だったら 息をするのも 奇跡 奇跡 ここで笑うか 泣き喚こうが どっちにしても 奇跡 奇跡 色んな事が起こるものさ 長く生きりゃそれに伴って 嬉しい事楽しかった事 もちろん逆も同じ数だけ 「こんなはずじゃない」と 思うのは僕らの傲慢で 引き金になった出来事が 過去には無数に存在する それを一々悔やんだって 今更どうにもなりはしない 核心はもっと深いところ 僕が生まれた所以に至る 父と母の出会いから もっと言えばその血筋から そして最後に行き着く場所は 宇宙の始まり その確率 愛してます その気持ちは どっからやって来て 何処へ消えるんだろう 何故消えるんだろう 愛されたのが 奇跡だったら 愛した事も 奇跡 奇跡 幸せだった それでよかった 後悔しない 奇跡 奇跡 唇噛み締めて自分の無力さになす術もなく 泣いた悔しさ 身体半分持ってかれるような 別れの痛みとその寂しさ それさえも奇跡だと言えたなら 思えたなら 無価値な事も特別になる ありのままで奇跡だから 生きてる事が 奇跡だったら つまずいたのも 奇跡 奇跡 歩き出すのも 諦めるのも 好きにさせろよ 奇跡 奇跡 つまずいたのが 奇跡だったら このもやもやも 奇跡 奇跡 立ち向かうのも 引き返すのも 僕らの答え 奇跡 奇跡 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 今夜生まれてくる命と 死んでしまう命 そして懸命に輝く命と 無駄に生き長らえる僕 「こんな夜は消えてしまいたい」とよく思うけれど お前なんか消えてしまえ 何で今日まで生きてたんだ 無駄じゃないって思いたくて 此処まで無理して走ったんだ この先もそうするつもりだよ それも無駄になったらどうしよう 「こんな夜は消えて しまいたい」とよく思うけれど 今終わったら全部が無駄で 何か残したくて生きる 正解でも 間違いでも それが分かるのはどうせ未来 今は走るだけ 生まれた事が 奇跡だったら 息をするのも 奇跡 奇跡 ここで笑うか 泣き喚こうが どっちにしても 奇跡 奇跡 色んな事が起こるものさ 長く生きりゃそれに伴って 嬉しい事楽しかった事 もちろん逆も同じ数だけ 「こんなはずじゃない」と 思うのは僕らの傲慢で 引き金になった出来事が 過去には無数に存在する それを一々悔やんだって 今更どうにもなりはしない 核心はもっと深いところ 僕が生まれた所以に至る 父と母の出会いから もっと言えばその血筋から そして最後に行き着く場所は 宇宙の始まり その確率 愛してます その気持ちは どっからやって来て 何処へ消えるんだろう 何故消えるんだろう 愛されたのが 奇跡だったら 愛した事も 奇跡 奇跡 幸せだった それでよかった 後悔しない 奇跡 奇跡 唇噛み締めて自分の無力さになす術もなく 泣いた悔しさ 身体半分持ってかれるような 別れの痛みとその寂しさ それさえも奇跡だと言えたなら 思えたなら 無価値な事も特別になる ありのままで奇跡だから 生きてる事が 奇跡だったら つまずいたのも 奇跡 奇跡 歩き出すのも 諦めるのも 好きにさせろよ 奇跡 奇跡 つまずいたのが 奇跡だったら このもやもやも 奇跡 奇跡 立ち向かうのも 引き返すのも 僕らの答え 奇跡 奇跡 |
少年少女 校庭の隅っこで 体育座りしてぼんやりと見てる 野球部のフライを眺めるように なんとなく未来を見てる いつかは変わってしまうかな 大好きなあの子の笑顔とか 馬鹿だったあいつらも 大人になってしまうかな 今まさにヒットを放った 4番バッターのあいつは 一年後の冬に 飲酒運転で事故って死んだ その時 誰もがあまりの空っぽに立ち尽くしていた 母さんが汚れたバットを抱きながら泣き叫んでいた 僕が憧れた彼女は 男に逃げられたストレスで 過食気味になったと笑った こけた頬を引きつらせ 右手には悪趣味な指輪と かさぶたの吐きだこ 諦めるのは簡単と コーヒーをすすった 夜の街を彷徨いながら 昔話に夢中になってた そんな事もあったねと 彼女は笑いながら泣いた それでも それでも 頑張れなんて言えなかった さよなら さよなら せめて笑いながら手を振った 少しずつ 諦める事ばっかり上手になってた 我慢する事が 人のためになると思ってた 記憶の隅に積み重ねた 無謀な夢と悔し涙 押し殺したホントの気持ちが むなぐらに掴みかかる 「どうしてここに居るんだよ 今すぐに逃げ出せよ 望んだ様に生きられないなら 死んでんのと同じだ」 そうだ 僕も君ももう一度新しく生まれ変われるよ 傷ついて笑うのは 金輪際もうやめにしよう 凍える夜に一人だから 僕等は間違った事もやった 心無い人が多すぎて 僕らは無駄に強くなった それでも それでも 間違いじゃないと信じたいな さよなら さよなら 強がりは夜の闇に溶けた 校庭の隅っこで 体育座りしてぼんやりと見てる 野球部のフライを眺めるように なんとなく未来を見てる 僕は変わってしまったかな 時々不安で恐くなるよ ホームインした四番バッターがはしゃいで笑う声 それぞれの不安を抱えて それぞれ未来へ歩んでいった それぞれが痛みを抱いて それぞれ今日に立ち尽くした なんだろう なんだろう 涙が溢れてしょうがないよ さよなら さよなら 思い出なんて消えてしまえ どうせ明日が続くなら 思い出なんていらないよ この足を重くするだけの感傷なら どぶ川に蹴り捨てた それでも それでも 涙が枯れる事はないから さよなら さよなら せめて僕は笑いながら泣いた | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 校庭の隅っこで 体育座りしてぼんやりと見てる 野球部のフライを眺めるように なんとなく未来を見てる いつかは変わってしまうかな 大好きなあの子の笑顔とか 馬鹿だったあいつらも 大人になってしまうかな 今まさにヒットを放った 4番バッターのあいつは 一年後の冬に 飲酒運転で事故って死んだ その時 誰もがあまりの空っぽに立ち尽くしていた 母さんが汚れたバットを抱きながら泣き叫んでいた 僕が憧れた彼女は 男に逃げられたストレスで 過食気味になったと笑った こけた頬を引きつらせ 右手には悪趣味な指輪と かさぶたの吐きだこ 諦めるのは簡単と コーヒーをすすった 夜の街を彷徨いながら 昔話に夢中になってた そんな事もあったねと 彼女は笑いながら泣いた それでも それでも 頑張れなんて言えなかった さよなら さよなら せめて笑いながら手を振った 少しずつ 諦める事ばっかり上手になってた 我慢する事が 人のためになると思ってた 記憶の隅に積み重ねた 無謀な夢と悔し涙 押し殺したホントの気持ちが むなぐらに掴みかかる 「どうしてここに居るんだよ 今すぐに逃げ出せよ 望んだ様に生きられないなら 死んでんのと同じだ」 そうだ 僕も君ももう一度新しく生まれ変われるよ 傷ついて笑うのは 金輪際もうやめにしよう 凍える夜に一人だから 僕等は間違った事もやった 心無い人が多すぎて 僕らは無駄に強くなった それでも それでも 間違いじゃないと信じたいな さよなら さよなら 強がりは夜の闇に溶けた 校庭の隅っこで 体育座りしてぼんやりと見てる 野球部のフライを眺めるように なんとなく未来を見てる 僕は変わってしまったかな 時々不安で恐くなるよ ホームインした四番バッターがはしゃいで笑う声 それぞれの不安を抱えて それぞれ未来へ歩んでいった それぞれが痛みを抱いて それぞれ今日に立ち尽くした なんだろう なんだろう 涙が溢れてしょうがないよ さよなら さよなら 思い出なんて消えてしまえ どうせ明日が続くなら 思い出なんていらないよ この足を重くするだけの感傷なら どぶ川に蹴り捨てた それでも それでも 涙が枯れる事はないから さよなら さよなら せめて僕は笑いながら泣いた |
吐きそうだ 生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ 新しい家に引っ越した とは言っても西日とは未だ友人だ 安心とは縁遠い暮らしの最中で どっち付かずの夢想家 思い出す景色おぼろに 白黒写真みたいなあの日々 何度も僕は僕を殺し 血まみれの僕 未だ在住 心に 夜窓に不意に映るそいつは さながら亡霊か 恨めしそうな目だ 「いつでもこっちに戻って来なよ」 踏みとどまるのはいつだってギリギリだ 自分の価値観を自分で言い負かし そいつをまた否定する言葉遊び 建前を一枚ずつ剥がせば 頭の中すっかり嫌な奴 そりゃそうだ一糸纏わぬ人間は そもそも獣とさほど変わらない つまり犯人は僕自身なのだ っていうのはもう何度目のオチだ? 生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ たった一瞬の たった一粒の 閃きが人生を変える でもそれを神様みたいに崇めるのは違うと思うんだ 愚直な自尊心が現実に跪いた 口をつく恨み節 確かによく切れたな 閃きには今も感謝するが 怠惰の言い訳になり得たのも然りだ 馬鹿にした奴 見返したいだけじゃ 目立ちたがりや 空虚な愉快犯 上か下かで競い合うその先に 僕ら生きてる虚しさを恥じて 群衆の意思の平均像の下敷きに なっているのもどうせ人間だ それなら自分が一番可愛いんだと 言ってみせろよこの獣どもが 生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ 埠頭を望むさびれた岸壁 潮風に錆び付いていく命 と呼ぶのも躊躇う様な暮らし ぶら下げ「それでも」と 未だ のたまい 所在などなく 行き場所もなく くすぶる魂すら持て余す 「後悔はない」という後悔を 引きずり重い足を歩かせる 愚痴は零すな 弱音を吐くな 素晴らしい人間になろうと思うな 我慢するべきだ 身を粉にして 道に迷っても戻りはするな 優しく在れ 義理堅く 恩は返せ 借りは作るな 無償の愛だ 無償の愛か? これこそエゴか? なんて嫌な奴だ 生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ 新しい家に引っ越した とは言っても西日とは未だ友人だ 安心とは縁遠い暮らしの最中で どっち付かずの夢想家 思い出す景色おぼろに 白黒写真みたいなあの日々 何度も僕は僕を殺し 血まみれの僕 未だ在住 心に 夜窓に不意に映るそいつは さながら亡霊か 恨めしそうな目だ 「いつでもこっちに戻って来なよ」 踏みとどまるのはいつだってギリギリだ 自分の価値観を自分で言い負かし そいつをまた否定する言葉遊び 建前を一枚ずつ剥がせば 頭の中すっかり嫌な奴 そりゃそうだ一糸纏わぬ人間は そもそも獣とさほど変わらない つまり犯人は僕自身なのだ っていうのはもう何度目のオチだ? 生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ たった一瞬の たった一粒の 閃きが人生を変える でもそれを神様みたいに崇めるのは違うと思うんだ 愚直な自尊心が現実に跪いた 口をつく恨み節 確かによく切れたな 閃きには今も感謝するが 怠惰の言い訳になり得たのも然りだ 馬鹿にした奴 見返したいだけじゃ 目立ちたがりや 空虚な愉快犯 上か下かで競い合うその先に 僕ら生きてる虚しさを恥じて 群衆の意思の平均像の下敷きに なっているのもどうせ人間だ それなら自分が一番可愛いんだと 言ってみせろよこの獣どもが 生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ 埠頭を望むさびれた岸壁 潮風に錆び付いていく命 と呼ぶのも躊躇う様な暮らし ぶら下げ「それでも」と 未だ のたまい 所在などなく 行き場所もなく くすぶる魂すら持て余す 「後悔はない」という後悔を 引きずり重い足を歩かせる 愚痴は零すな 弱音を吐くな 素晴らしい人間になろうと思うな 我慢するべきだ 身を粉にして 道に迷っても戻りはするな 優しく在れ 義理堅く 恩は返せ 借りは作るな 無償の愛だ 無償の愛か? これこそエゴか? なんて嫌な奴だ 生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ |
ナモナキヒト 一人の夜の寂しさを 言い訳にしてみても 傷つける為の言葉は 空しくなるだけ それでも 心に穴が空いて そこに流れ込んだ泥水は 全部吐き出さなきゃ 苦しくても吐き出さなきゃ 上手くいかないときは 何をやっても駄目で 駄目だ駄目だって思ってりゃ 上手くいくもんもいかないよな カーテンの隙間から 朝日が急かしやがるんだ もう出掛ける時間だよ しょうがない出掛けるか 名も無き僕 名も無き君 何者にもなれない僕達が ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街で たった今すれ違ったのだ それを 出会いと呼ぶには つかの間過ぎたのだが 名前を付けてくれないか こんな傷だらけの生き方に 誰かが君の事を 悪く言っていたとしても 大丈夫 人の生き方は 良い悪いではないのだ 目の前の分かれ道の 選択に悩みこそすれど それを不正解と言ってしまう選択こそ 最も不正解なのだ 上手く行かない時は 人のせいにしそうなもんで それを自分のせいにしてる 君は優しすぎるから 駅のホームでも ため息さえ飲み込んで 息を詰まらせているのは 全く君らしいよ 名も無き僕 名も無き君 何者にもなれない僕達が ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街で たった今すれ 違ったのだ それを 運命と呼ぶには ありふれていたのだが 名前を付けてあげるのだ その傷だらけの生き方に 人知れず流した涙 隠していた悔しさ 名付けられる事無い 詠み人知らずの悲しみ ビルの風に舞い上がり 路地の隅に吹き溜まる 始めから無かったみたいに忘れるか 僕達の名も無き悲しみは 今こそ讃えて然るべきだ 僕達の名も無き悲しみは 君に見つけられるのを待っている 名も無き僕 名も無き君 何者にもなれない僕達が ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街で たった今すれ違ったのだ それを 必然と呼ぶには 瑣末過ぎたのだが 今こそ 名前を呼び合うのだ この傷だらけの生き方の 名も無き人 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 一人の夜の寂しさを 言い訳にしてみても 傷つける為の言葉は 空しくなるだけ それでも 心に穴が空いて そこに流れ込んだ泥水は 全部吐き出さなきゃ 苦しくても吐き出さなきゃ 上手くいかないときは 何をやっても駄目で 駄目だ駄目だって思ってりゃ 上手くいくもんもいかないよな カーテンの隙間から 朝日が急かしやがるんだ もう出掛ける時間だよ しょうがない出掛けるか 名も無き僕 名も無き君 何者にもなれない僕達が ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街で たった今すれ違ったのだ それを 出会いと呼ぶには つかの間過ぎたのだが 名前を付けてくれないか こんな傷だらけの生き方に 誰かが君の事を 悪く言っていたとしても 大丈夫 人の生き方は 良い悪いではないのだ 目の前の分かれ道の 選択に悩みこそすれど それを不正解と言ってしまう選択こそ 最も不正解なのだ 上手く行かない時は 人のせいにしそうなもんで それを自分のせいにしてる 君は優しすぎるから 駅のホームでも ため息さえ飲み込んで 息を詰まらせているのは 全く君らしいよ 名も無き僕 名も無き君 何者にもなれない僕達が ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街で たった今すれ 違ったのだ それを 運命と呼ぶには ありふれていたのだが 名前を付けてあげるのだ その傷だらけの生き方に 人知れず流した涙 隠していた悔しさ 名付けられる事無い 詠み人知らずの悲しみ ビルの風に舞い上がり 路地の隅に吹き溜まる 始めから無かったみたいに忘れるか 僕達の名も無き悲しみは 今こそ讃えて然るべきだ 僕達の名も無き悲しみは 君に見つけられるのを待っている 名も無き僕 名も無き君 何者にもなれない僕達が ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街で たった今すれ違ったのだ それを 必然と呼ぶには 瑣末過ぎたのだが 今こそ 名前を呼び合うのだ この傷だらけの生き方の 名も無き人 |
美しき思い出 この世界に 嘘しかないなら こんなに楽な事はないよな たまに本当が まざっているから 面倒くさいけど 信じてみるんだ 辛いことや悲しいことは 時間が解決してくれると言うけれど 嬉しいことや楽しいことも 少しずつ薄れてしまうよ だったら明日のことだけ 考えて生きていきたいな それが出来ない僕等は 時々こうやって思い出す 吉祥寺の街中 手をつないで見上げた青い空 桟橋に座ってみた花火 登校拒否 夏の夕暮れ 飲みすぎて ゲロ吐いた 中野の駅前 月明かりを反射して キラキラしてた あの娘のピアス イライラする 美しき思い出 忘れたいこと 忘れたくないこと 生きることと死んでしまうこと 考えだすと 頭がおかしくなりそうだ 結局僕が抱えられる荷物は この両手に納まる分だけ だったらそれでいいよな 人から見ればゴミくずみたいな 不恰好な思い出をつれて 僕は未来へ向かうとするよ あの娘に手を引かれて 病院へ向かう途中の長い坂 虹色のレジャーシート レスポール 青森の星空 逃げたくて 吐き捨てた ナイフみたいな言葉 張り裂けたあの子の心 ジグソーパズル たりないひとかけら 美しき思い出 忘れたいこと 忘れたくないこと 今この手の中 この胸の中 大事なものが幾つかあるよ 失くした数だけ 壊した数だけ 愛するという事の価値を知るんだ だったら失敗ばかりの僕等は 人より愛することが出来るはず だから ほら 思い出してみるんだよ 忘れたいこと 忘れたくないこと 誰かに笑われてる気がして 外に出られなくなった事 あの子の家から帰る途中 目白通りで見た朝焼け 幼い頃感じた父の背のぬくもり 西新宿 故郷の海 白紙のノート 置き去りの夢 行かないで 行かないで 蝉時雨 才能あるのに死んでしまった仲間 今でも遠くで頑張る友達 未だに僕を支えてくれる彼女 鍵をかけた部屋 戦っていた あの頃の僕 壊れた心 壊れたギター ありがとう ありがとう 大嫌いだよ 美しき思い出 忘れたいこと 忘れたくないこと | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | この世界に 嘘しかないなら こんなに楽な事はないよな たまに本当が まざっているから 面倒くさいけど 信じてみるんだ 辛いことや悲しいことは 時間が解決してくれると言うけれど 嬉しいことや楽しいことも 少しずつ薄れてしまうよ だったら明日のことだけ 考えて生きていきたいな それが出来ない僕等は 時々こうやって思い出す 吉祥寺の街中 手をつないで見上げた青い空 桟橋に座ってみた花火 登校拒否 夏の夕暮れ 飲みすぎて ゲロ吐いた 中野の駅前 月明かりを反射して キラキラしてた あの娘のピアス イライラする 美しき思い出 忘れたいこと 忘れたくないこと 生きることと死んでしまうこと 考えだすと 頭がおかしくなりそうだ 結局僕が抱えられる荷物は この両手に納まる分だけ だったらそれでいいよな 人から見ればゴミくずみたいな 不恰好な思い出をつれて 僕は未来へ向かうとするよ あの娘に手を引かれて 病院へ向かう途中の長い坂 虹色のレジャーシート レスポール 青森の星空 逃げたくて 吐き捨てた ナイフみたいな言葉 張り裂けたあの子の心 ジグソーパズル たりないひとかけら 美しき思い出 忘れたいこと 忘れたくないこと 今この手の中 この胸の中 大事なものが幾つかあるよ 失くした数だけ 壊した数だけ 愛するという事の価値を知るんだ だったら失敗ばかりの僕等は 人より愛することが出来るはず だから ほら 思い出してみるんだよ 忘れたいこと 忘れたくないこと 誰かに笑われてる気がして 外に出られなくなった事 あの子の家から帰る途中 目白通りで見た朝焼け 幼い頃感じた父の背のぬくもり 西新宿 故郷の海 白紙のノート 置き去りの夢 行かないで 行かないで 蝉時雨 才能あるのに死んでしまった仲間 今でも遠くで頑張る友達 未だに僕を支えてくれる彼女 鍵をかけた部屋 戦っていた あの頃の僕 壊れた心 壊れたギター ありがとう ありがとう 大嫌いだよ 美しき思い出 忘れたいこと 忘れたくないこと |
ライフイズビューティフル 何がどうなって ここに立ってるんだ 時々われに帰って 首をかしげるんだ 歌うのが好きな少年だった だけどそれを誰にもいえない気弱な子だった 久しぶりだな そっちはどうだ? 元気してんなら 別にそれでいいんだ つまらねぇ愚痴は 言いっこなしだ 昔話もたまにはいいか わいは今も歌っているんだ 暗い歌ばかり歌いやがってと人は言うが ぜってぇまけねぇって 気持ちだけで 今まで ここまで やってきたんだ これだけは本気でゆずれないんだ 背負ってるものが増えすぎたようだ 夢を諦めた人 捨てた人 叶えられず死んだ人 覚えているか? あっけなく命や夢が消える星で ありふれた良くある悲しい話 そんなもんに飽きもせず泣き笑い 人生は美しい 一つを手に入れて一つを失くして いつも何か足りないって泣いている だけど後悔なんてしてやるものか 人生は美しい いつもの居酒屋で はしゃぎすぎた 始発で帰る馬鹿達を 太陽が照らした 「俺らの夜明けがやってきたんだ」 誰かが言った 頭は痛いが 妙に笑えた そんな日々も 今はもう遠い あの頃のギターは埃をかぶってた けどな これだけは絶対言える 俺らの夜明けはもうすぐそこだ 信じた人や物が過ぎ去る街で ありふれたどこにでもある悔し涙 そんなもんに未だに突き動かされる 人生は美しい ファミレスで喧嘩したぶりのあいつが 電車に向かって手をふり続けていた 過ぎてゆく景色 二度と振り向かないよ 人生は美しい こんな時間か そろそろ帰るか? なんだ帰りたくないって まぁ わいも同じだが 不安は多いが 進むべきだ 情熱一つで何でもできるはずさ 東京 青森 路上 ライブハウス きっと場所なんてどこでも良かった 歌う場所はどこでもいいぜ 歌う歌がわいの歌なら 悔し涙振りほどいて叫んだ歌 大事なものは二度と離さないよ 振り向くな後ろには花も咲かねぇ 人生は美しい じゃあなまたな身体だけは気をつけろよ しっかり歩けよふらついてるぜ 見ろよもう朝日が昇ってきた 人生は美しい 人生は美しい | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 何がどうなって ここに立ってるんだ 時々われに帰って 首をかしげるんだ 歌うのが好きな少年だった だけどそれを誰にもいえない気弱な子だった 久しぶりだな そっちはどうだ? 元気してんなら 別にそれでいいんだ つまらねぇ愚痴は 言いっこなしだ 昔話もたまにはいいか わいは今も歌っているんだ 暗い歌ばかり歌いやがってと人は言うが ぜってぇまけねぇって 気持ちだけで 今まで ここまで やってきたんだ これだけは本気でゆずれないんだ 背負ってるものが増えすぎたようだ 夢を諦めた人 捨てた人 叶えられず死んだ人 覚えているか? あっけなく命や夢が消える星で ありふれた良くある悲しい話 そんなもんに飽きもせず泣き笑い 人生は美しい 一つを手に入れて一つを失くして いつも何か足りないって泣いている だけど後悔なんてしてやるものか 人生は美しい いつもの居酒屋で はしゃぎすぎた 始発で帰る馬鹿達を 太陽が照らした 「俺らの夜明けがやってきたんだ」 誰かが言った 頭は痛いが 妙に笑えた そんな日々も 今はもう遠い あの頃のギターは埃をかぶってた けどな これだけは絶対言える 俺らの夜明けはもうすぐそこだ 信じた人や物が過ぎ去る街で ありふれたどこにでもある悔し涙 そんなもんに未だに突き動かされる 人生は美しい ファミレスで喧嘩したぶりのあいつが 電車に向かって手をふり続けていた 過ぎてゆく景色 二度と振り向かないよ 人生は美しい こんな時間か そろそろ帰るか? なんだ帰りたくないって まぁ わいも同じだが 不安は多いが 進むべきだ 情熱一つで何でもできるはずさ 東京 青森 路上 ライブハウス きっと場所なんてどこでも良かった 歌う場所はどこでもいいぜ 歌う歌がわいの歌なら 悔し涙振りほどいて叫んだ歌 大事なものは二度と離さないよ 振り向くな後ろには花も咲かねぇ 人生は美しい じゃあなまたな身体だけは気をつけろよ しっかり歩けよふらついてるぜ 見ろよもう朝日が昇ってきた 人生は美しい 人生は美しい |
パーフェクトライフ 上手くいかねぇや っていつもの事だろ 不出来な人間なのは痛いほど分かってる さっき飲み込んだあの言葉は 日の目を見る事も きっとないんだろうな そうやって積もった部屋の埃みたいな 感情が僕等を息苦しくさせてるんなら 自分を守りたくて閉め切ったドアも窓も 無理してでも開けなきゃ窒息しちゃうよ 悩みはどうせ消えない 振り回されてばかりの世界の中で 溺れそうに もがきながら それでも悪くないなって思えるものが どれだけあったら失敗じゃない? 僕らの人生は 完璧な人になりそこねたよ 何もねぇ人生 人の心に土足で入り込んで ドアも窓も勝手に開け放ったあなたの おかげで僕は人生を台無しにしちゃうような 素敵な風景に出会えたんだ どこから始まって どこまで続くのか この物語の落とし前をどうやってつけようか いつだって考えるけど 答えは今も見つからないんだよ けど今日が終わりじゃない事だけは分かってる どこまでいけるか 分からないんだけどさ スタートラインに ようやく立てたよ こんな風に 僕等を駆り立てる出来事が どれだけあったら失敗じゃない? 僕らの人生は 完璧な人になりそこねたよ 何もねぇ人生 不完全な青春終えて 不完全な夢を見て 不完全な挫折の末に 不完全な大人になって でも不完全なやりかたで 不完全なりに生きてきた 君自身は疑いようも無い 出会いと別れにただ泣き笑い それだけの人生か でも それだけあったら失敗じゃない 僕らの人生は 完璧な人にはなれないけれど 完璧な人生 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 上手くいかねぇや っていつもの事だろ 不出来な人間なのは痛いほど分かってる さっき飲み込んだあの言葉は 日の目を見る事も きっとないんだろうな そうやって積もった部屋の埃みたいな 感情が僕等を息苦しくさせてるんなら 自分を守りたくて閉め切ったドアも窓も 無理してでも開けなきゃ窒息しちゃうよ 悩みはどうせ消えない 振り回されてばかりの世界の中で 溺れそうに もがきながら それでも悪くないなって思えるものが どれだけあったら失敗じゃない? 僕らの人生は 完璧な人になりそこねたよ 何もねぇ人生 人の心に土足で入り込んで ドアも窓も勝手に開け放ったあなたの おかげで僕は人生を台無しにしちゃうような 素敵な風景に出会えたんだ どこから始まって どこまで続くのか この物語の落とし前をどうやってつけようか いつだって考えるけど 答えは今も見つからないんだよ けど今日が終わりじゃない事だけは分かってる どこまでいけるか 分からないんだけどさ スタートラインに ようやく立てたよ こんな風に 僕等を駆り立てる出来事が どれだけあったら失敗じゃない? 僕らの人生は 完璧な人になりそこねたよ 何もねぇ人生 不完全な青春終えて 不完全な夢を見て 不完全な挫折の末に 不完全な大人になって でも不完全なやりかたで 不完全なりに生きてきた 君自身は疑いようも無い 出会いと別れにただ泣き笑い それだけの人生か でも それだけあったら失敗じゃない 僕らの人生は 完璧な人にはなれないけれど 完璧な人生 |
未来になれなかったあの夜に 「色々あったな」の 色々の一つ一つを つまびらかにしたくて ペンを取ったわけですが もう君の好きにしてよ 僕も大概好きにしてきた 僕の事は忘れて 他に行きたい場所があるんなら 名誉ある潔い撤退より 泥にまみれ無様な前進を 尻尾を振る称賛の歌より 革命の最中響く怒号を あの日の情熱の火はいずこ 悔しさを並べたプレイリスト そぞろリピート音楽と風景 後悔、浄化する過去の巡礼 まさかお前、生き別れたはずの 青臭い夢か?恐れ知らずの 酒のつまみの思い出話と 成り下がるには眩しすぎたよ なじられたなら怒ってもいいよ 一人で泣けば誰にもバレないよ そんな夜達に「ほら見たろ?」って 無駄じゃなかったと抱きしめたいよ 未来になれなかった あの夜に 前向きに生きることほど素晴らしいことはない でも「前向きに生きて」じゃ 頷けない誰かさんの為 夢追い人とは ともすれば社会の孤児だ 手段は選ばない いや、選べなかったんだ 恨み辛みや妬み嫉みの グラフキューブで心根を塗った それでも尚塗りつぶせなかった 余白の部分が己と知った 今更弱さ武器にはしないよ それが僕らがやってきたことの 正しさの証明と知っている 今この僕があの日の答えだ 見える人にだけ見える光だ 陰こそ唯一光の理解者 旅立ちと言えば聞こえはいいが 全部投げ出して逃げ出したんだ 孤独な夜の断崖に立って 飛び降りる理由あと一つだけ そんな夜達に「くそくらえ」って ただ誰かに叫んで欲しかった 未来になれなかった あの夜に 取り立てる程不幸ではないが 涙は路銀程に支払った 僕の過去の轍を見る人よ ここで会うのは偶然じゃないさ 夢も理想も愛する人も 信じることも諦めたけど ただ一つだけ言えること僕は 僕に問うこと諦めなかった 醜い君が罵られたなら 醜いままで恨みを晴らして 足りない君が馬鹿にされたなら 足りないままで幸福になって 孤独な奴らが夜の淵で もがき苦しみ明日も諦めて そんな夜達に「ざまあみろ」って 今こそ僕が歌ってやるんだ 未来になれなかった あの夜に ざまあみろ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 「色々あったな」の 色々の一つ一つを つまびらかにしたくて ペンを取ったわけですが もう君の好きにしてよ 僕も大概好きにしてきた 僕の事は忘れて 他に行きたい場所があるんなら 名誉ある潔い撤退より 泥にまみれ無様な前進を 尻尾を振る称賛の歌より 革命の最中響く怒号を あの日の情熱の火はいずこ 悔しさを並べたプレイリスト そぞろリピート音楽と風景 後悔、浄化する過去の巡礼 まさかお前、生き別れたはずの 青臭い夢か?恐れ知らずの 酒のつまみの思い出話と 成り下がるには眩しすぎたよ なじられたなら怒ってもいいよ 一人で泣けば誰にもバレないよ そんな夜達に「ほら見たろ?」って 無駄じゃなかったと抱きしめたいよ 未来になれなかった あの夜に 前向きに生きることほど素晴らしいことはない でも「前向きに生きて」じゃ 頷けない誰かさんの為 夢追い人とは ともすれば社会の孤児だ 手段は選ばない いや、選べなかったんだ 恨み辛みや妬み嫉みの グラフキューブで心根を塗った それでも尚塗りつぶせなかった 余白の部分が己と知った 今更弱さ武器にはしないよ それが僕らがやってきたことの 正しさの証明と知っている 今この僕があの日の答えだ 見える人にだけ見える光だ 陰こそ唯一光の理解者 旅立ちと言えば聞こえはいいが 全部投げ出して逃げ出したんだ 孤独な夜の断崖に立って 飛び降りる理由あと一つだけ そんな夜達に「くそくらえ」って ただ誰かに叫んで欲しかった 未来になれなかった あの夜に 取り立てる程不幸ではないが 涙は路銀程に支払った 僕の過去の轍を見る人よ ここで会うのは偶然じゃないさ 夢も理想も愛する人も 信じることも諦めたけど ただ一つだけ言えること僕は 僕に問うこと諦めなかった 醜い君が罵られたなら 醜いままで恨みを晴らして 足りない君が馬鹿にされたなら 足りないままで幸福になって 孤独な奴らが夜の淵で もがき苦しみ明日も諦めて そんな夜達に「ざまあみろ」って 今こそ僕が歌ってやるんだ 未来になれなかった あの夜に ざまあみろ |
自虐家のアリー いずれにしても立ち去らなければならない 彼女は傷つきすぎた 開かないカーテン 割れたカップ 流し台の腐乱したキャベツ 愛と呼べば全てを許した 母の仕打ちも割れた爪も 酷く痩せた膝を抱いて 責めるのはいつも自分の事ばかり お前なんかどこか消えちまえと 言われた時初めて気付いた 行きたい場所なんて何処にもない ここに居させてと泣き喚いた 「窓から小さく海が見えるから 父さんとこの部屋に決めたの」と 昔嬉しそうに話していた 母は今夜もまだ帰らない あの海と一つになれたらって そう思った後に少し笑った 自虐家のアリー 波の随に 歌って 被虐者の愛 波の随に 願った 抱きしめられたくて 嘘ついたあの日を 今でもずっと悔やんでる 私だけが知っているんだから わがままはとうの昔に止めた 時々とても優しく笑う それが母の本当の姿 物心ついた時から父は居ない 理由は今も聞けない 今夜も海を眺めながら 記憶の中だけ裸足の少女 あの海と一つになれたらって そう願ったのは何故だろう 自虐家のアリー 波の随に 歌って 被虐者の愛 波の随に 願った 抱きしめられたくて 嘘ついたあの日を 今でもずっと悔やんでる 苦しくてしょうがなくて 海への道駆け抜けた 砂浜で 月明かりの裸足の少女 愛されていないって 疑った私を許して 何もいらないよ これが最後のわがまま 自虐家のアリー 波の随に 浮かんで 被虐者の愛 波の随に 沈んだ あの人が愛した 父さんが愛した この海になれたら 抱きしめてくれるかな 今でもずっと愛してる | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | いずれにしても立ち去らなければならない 彼女は傷つきすぎた 開かないカーテン 割れたカップ 流し台の腐乱したキャベツ 愛と呼べば全てを許した 母の仕打ちも割れた爪も 酷く痩せた膝を抱いて 責めるのはいつも自分の事ばかり お前なんかどこか消えちまえと 言われた時初めて気付いた 行きたい場所なんて何処にもない ここに居させてと泣き喚いた 「窓から小さく海が見えるから 父さんとこの部屋に決めたの」と 昔嬉しそうに話していた 母は今夜もまだ帰らない あの海と一つになれたらって そう思った後に少し笑った 自虐家のアリー 波の随に 歌って 被虐者の愛 波の随に 願った 抱きしめられたくて 嘘ついたあの日を 今でもずっと悔やんでる 私だけが知っているんだから わがままはとうの昔に止めた 時々とても優しく笑う それが母の本当の姿 物心ついた時から父は居ない 理由は今も聞けない 今夜も海を眺めながら 記憶の中だけ裸足の少女 あの海と一つになれたらって そう願ったのは何故だろう 自虐家のアリー 波の随に 歌って 被虐者の愛 波の随に 願った 抱きしめられたくて 嘘ついたあの日を 今でもずっと悔やんでる 苦しくてしょうがなくて 海への道駆け抜けた 砂浜で 月明かりの裸足の少女 愛されていないって 疑った私を許して 何もいらないよ これが最後のわがまま 自虐家のアリー 波の随に 浮かんで 被虐者の愛 波の随に 沈んだ あの人が愛した 父さんが愛した この海になれたら 抱きしめてくれるかな 今でもずっと愛してる |
境界線 どんな風景その目に映した 星が灯った最後の瞬き 諦観、それも今となりゃ野暮か 夜は暗い 誰も明かりを持たねば 誰も知らない 名付けられない 僕らの火花が 少し照らしたのは 干からびた土 焦げた瓦礫 確かに笑った君の日々 境界線の向こう側で 忘れさられ終わる定め そう知りながら 屈服することを許さぬあの声は かつての戦友か 己の心か 存在意義はいつだって自分以外 例えば君 その声だけ 届く距離ならば 微かに灯る火を 僕は希望だって呼べる気がしたんだ こんな風景見たくはなかった 泣いた声を塞いだ泣き声 「向こうは怖い」とでかい声がして それが伝播して残響が人を刺した 善良を粗暴へ容易く変える その一声は紛れない正義だ 惨い獣に姿を変えるのは いつの時代も守るため 境界線の向こう側で 打ちのめされて 悲嘆に暮れて それでも尚 自分偽ることを咎めるあの声は 故郷の残像か 己の心か 存在意義はいつだって自分以外 例えば君 その声だけ 届く距離ならば 微かに灯る火を 僕は希望だって呼べる気がしたんだ 薄情な決断も 選び取った無謀も 屈した敗北も 妥協した選択肢も こうならざるを得なかった 昨日を恨むから 次こそ選ぶんだ 僕が許せる僕を 今日を 境界線の向こう側で 足掻く人々 嘆く人々 目にしながら 沈黙することを選択するならば 僕らは共犯者 人たりえたのか 存在価値はいつだって自分の中 個々に宿る銘々の色 胸に抱いたなら 微かに灯る火が 最後の星空と どこか似ていたんだ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | どんな風景その目に映した 星が灯った最後の瞬き 諦観、それも今となりゃ野暮か 夜は暗い 誰も明かりを持たねば 誰も知らない 名付けられない 僕らの火花が 少し照らしたのは 干からびた土 焦げた瓦礫 確かに笑った君の日々 境界線の向こう側で 忘れさられ終わる定め そう知りながら 屈服することを許さぬあの声は かつての戦友か 己の心か 存在意義はいつだって自分以外 例えば君 その声だけ 届く距離ならば 微かに灯る火を 僕は希望だって呼べる気がしたんだ こんな風景見たくはなかった 泣いた声を塞いだ泣き声 「向こうは怖い」とでかい声がして それが伝播して残響が人を刺した 善良を粗暴へ容易く変える その一声は紛れない正義だ 惨い獣に姿を変えるのは いつの時代も守るため 境界線の向こう側で 打ちのめされて 悲嘆に暮れて それでも尚 自分偽ることを咎めるあの声は 故郷の残像か 己の心か 存在意義はいつだって自分以外 例えば君 その声だけ 届く距離ならば 微かに灯る火を 僕は希望だって呼べる気がしたんだ 薄情な決断も 選び取った無謀も 屈した敗北も 妥協した選択肢も こうならざるを得なかった 昨日を恨むから 次こそ選ぶんだ 僕が許せる僕を 今日を 境界線の向こう側で 足掻く人々 嘆く人々 目にしながら 沈黙することを選択するならば 僕らは共犯者 人たりえたのか 存在価値はいつだって自分の中 個々に宿る銘々の色 胸に抱いたなら 微かに灯る火が 最後の星空と どこか似ていたんだ |
ヒーロー 食欲がないもんだからさ 別に小銭がない訳じゃないんだよ 君の横顔を見ていると そういう事を言いたくなるんだよ もしも明日世界の危機が来て 僕が世界を救う役目だったら 頑張れるのにな かっこいいのにな なんて空想だ なんて空想だ そしたら 僕の亡骸 君が抱いて 泣きながら 「やれば出来るんだね」って 呟いて いつだってヒーロー 笑われたっていいよ 人生は喜劇の 一幕の様なもんだろ 「ここはまかせろ」 とは言ったものの どうすりゃいいんだろう 断崖のヒーロー なんて言っても世界の危機なんて そうそう来るもんじゃないんだけど それなりの人生の危機ってやつは 僕なんかにも訪れるもんで 孤独になっても夢があれば 夢破れても元気があれば 元気がなくても生きていれば 「生きていなくても」とかあいつらそろそろ言い出すぞ そしたら 絶体絶命の危機の淵で 起死回生の一撃は きっと怒りか悲しみだ いつだってヒーロー 殴られたっていいよ 垂らした鼻血の色 田舎の根雪の白 連敗続きの 擦り傷だらけの 挑戦者気取りの 断崖のヒーロー 小銭数えて 逆算する人生も 追いつめられて 首括る人生も もうよく聞く話しだ 驚かないよな 今が世界の危機かもね 誰も選んじゃくれないけど 頑張れるかもな かっこいいかもな ここでやれるんなら 今がまさにそうだ どうせ「世界よ終われ」と願っても 世界はくそったれのまま 続いてく 誰だってヒーロー そんな訳はねえよ いわゆる掃き溜めの ありふれた有象無象 そこで負けねえと 言ったもん勝ちの よくある強がりの 「いつだってヒーロー」 絶体絶命の 絶望的状況 それでも言い張るよ いつだってヒーロー | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・YOSHIAKI DEWA | 食欲がないもんだからさ 別に小銭がない訳じゃないんだよ 君の横顔を見ていると そういう事を言いたくなるんだよ もしも明日世界の危機が来て 僕が世界を救う役目だったら 頑張れるのにな かっこいいのにな なんて空想だ なんて空想だ そしたら 僕の亡骸 君が抱いて 泣きながら 「やれば出来るんだね」って 呟いて いつだってヒーロー 笑われたっていいよ 人生は喜劇の 一幕の様なもんだろ 「ここはまかせろ」 とは言ったものの どうすりゃいいんだろう 断崖のヒーロー なんて言っても世界の危機なんて そうそう来るもんじゃないんだけど それなりの人生の危機ってやつは 僕なんかにも訪れるもんで 孤独になっても夢があれば 夢破れても元気があれば 元気がなくても生きていれば 「生きていなくても」とかあいつらそろそろ言い出すぞ そしたら 絶体絶命の危機の淵で 起死回生の一撃は きっと怒りか悲しみだ いつだってヒーロー 殴られたっていいよ 垂らした鼻血の色 田舎の根雪の白 連敗続きの 擦り傷だらけの 挑戦者気取りの 断崖のヒーロー 小銭数えて 逆算する人生も 追いつめられて 首括る人生も もうよく聞く話しだ 驚かないよな 今が世界の危機かもね 誰も選んじゃくれないけど 頑張れるかもな かっこいいかもな ここでやれるんなら 今がまさにそうだ どうせ「世界よ終われ」と願っても 世界はくそったれのまま 続いてく 誰だってヒーロー そんな訳はねえよ いわゆる掃き溜めの ありふれた有象無象 そこで負けねえと 言ったもん勝ちの よくある強がりの 「いつだってヒーロー」 絶体絶命の 絶望的状況 それでも言い張るよ いつだってヒーロー |
この街で生きている 空白みたいな 何もない空を ずっと眺めていたら 全部がもうどうでも いいやって思えて来るんだよ ちっぽけな悩みも 僕が生まれた 僕が生きてる 街の空 悩み出したら きりがないこと よく知っているけど くだらない事 考えてへこんでも 明日笑えればいい そんな風に ゆっくり歩く 帰り道 争ったり いがみ合ったり 日々のとがった部分も 飲み込んだ街で 嘆いても 笑っても 見上げるこの空には いつでも紅い夕焼け 戸惑う未来教えて 歩きなれた街で 僕ら迷子みたいに 明日の道しるべ 探してる この先後どれ位 信じてゆけるのかな ふいに止んだ風に 不安になったりして この街で生きている 夜の帳に 最終のJR 君を連れて消えた 逃げ道じゃない 感傷でもないんだよ 僕らの思い出は 何があっても 僕は味方だ 友達よ 迷ったり 嫌になったり 先の見えない闇も 切り裂いた君に 一つでも 叶わない 願いなんてあるものか あの時紅い夕焼け 戸惑う未来託して 誓った夢 理想も 今じゃガラクタみたいに 時の流れに 錆付いて それでも 信じたいよ 何にも終わってないよ 知らん顔で過ぎてく 日々に 強がったりして この街で生きている 春夏秋冬 変わっていく街の景色 その中で 抗ってる 君も 僕も 希望 誹謗 理想 自嘲 戦ってる相手は 疑う心だ つまり自分だ いつもの紅い夕焼け 旅立つ君の影が 歩きなれた街で 細長く横たわって 明日の道しるべ みたいに伸びる この先後どれ位 悩んで歩くのかな それでいいや 僕らは 希望も苦悩も抱えて この街で生きている これからも生きていく | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 空白みたいな 何もない空を ずっと眺めていたら 全部がもうどうでも いいやって思えて来るんだよ ちっぽけな悩みも 僕が生まれた 僕が生きてる 街の空 悩み出したら きりがないこと よく知っているけど くだらない事 考えてへこんでも 明日笑えればいい そんな風に ゆっくり歩く 帰り道 争ったり いがみ合ったり 日々のとがった部分も 飲み込んだ街で 嘆いても 笑っても 見上げるこの空には いつでも紅い夕焼け 戸惑う未来教えて 歩きなれた街で 僕ら迷子みたいに 明日の道しるべ 探してる この先後どれ位 信じてゆけるのかな ふいに止んだ風に 不安になったりして この街で生きている 夜の帳に 最終のJR 君を連れて消えた 逃げ道じゃない 感傷でもないんだよ 僕らの思い出は 何があっても 僕は味方だ 友達よ 迷ったり 嫌になったり 先の見えない闇も 切り裂いた君に 一つでも 叶わない 願いなんてあるものか あの時紅い夕焼け 戸惑う未来託して 誓った夢 理想も 今じゃガラクタみたいに 時の流れに 錆付いて それでも 信じたいよ 何にも終わってないよ 知らん顔で過ぎてく 日々に 強がったりして この街で生きている 春夏秋冬 変わっていく街の景色 その中で 抗ってる 君も 僕も 希望 誹謗 理想 自嘲 戦ってる相手は 疑う心だ つまり自分だ いつもの紅い夕焼け 旅立つ君の影が 歩きなれた街で 細長く横たわって 明日の道しるべ みたいに伸びる この先後どれ位 悩んで歩くのかな それでいいや 僕らは 希望も苦悩も抱えて この街で生きている これからも生きていく |
ひろ ひろ お前に話したい事が 山ほどあるんだ聞いてくれるか? 何度も挫けそうになった事 実際 挫けてしまった事 お前の好きだったセブンスターを 吸うのも肩身が狭くなったし 彼女も「禁煙しなきゃね」って 言うもんだから まいるよな あの日と同じ気持ちでいるかっていうと そうとは言い切れない今の僕で つまりさお前に叱って欲しいんだよ どんな暗闇でも 照らすような強い言葉 ずっと探して歩いて ここまで来ちゃったよ もう無理だって言うな 諦めたって言うな そんな事僕が許さねえよ 他に進むべき道なんてない僕らにはさ お似合いの自分自身を生きなきゃな いつも見送る側 それでも追いかけた 間に合わなかった夢を憎んだ でもお前の居ない世界でも なんとかなるもんだ それが悲しい お前はまだ19歳のまま やりたい事をやり続ける事で 失う物があるのはしょうがないか やりたい事も分からなくなったら その後におよんで 馬鹿みたいだな どんなに手を伸ばしても届かないと思ってた 夢のしっぽに触れたけど 今更迷ってしまうのは 僕の弱さか 日の暮れた帰り道 途方も無い空っぽに 襲われて立ちすくむ 都会の寂寞に もう無理だって泣いた 諦めたって泣いた でもそんな物きっと自分次第でさ 他に進むべき道なんてない僕らにはさ お似合いの言い訳を選んでただけ いつも見送る側 それでも追いかけた 諦めかけた夢を掴んだ でもお前の居ない世界じゃ 喜びもこんなもんか それが悲しい お前はまだ19歳のまま 今年も僕は年を取って お前は永遠に19歳で くだらない大人になってしまうのが 悔しいんだよ 悔しいんだよ なぁひろ 僕は今日も失敗しちゃってさ 「すいません、すいません」なんて頭を下げて 「今に見てろ」って愛想笑いで 心の中「今に見てろ」って なぁこんな風に かっこ悪い大人になってしまったよ だらしのない人間になってしまったよ お前が見たら絶対 絶対 許さないだろう? だから僕はこんな歌を歌わなくちゃいけないんだよ ガキみたいって言われた 無謀だって言われた それなら僕も捨てたもんじゃないよな 誰も歩かない道を選んだ僕らだから 人の言う事に耳を貸す暇はないよな いつも見送る側 なんとか飛び乗った 身の程知らずの夢を生きている でもお前の居ない世界じゃ 迷ってばかりだ でも それもガキらしくて 悪かないのかもな 僕は歌うよ 変わらずに19歳のまま | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | ひろ お前に話したい事が 山ほどあるんだ聞いてくれるか? 何度も挫けそうになった事 実際 挫けてしまった事 お前の好きだったセブンスターを 吸うのも肩身が狭くなったし 彼女も「禁煙しなきゃね」って 言うもんだから まいるよな あの日と同じ気持ちでいるかっていうと そうとは言い切れない今の僕で つまりさお前に叱って欲しいんだよ どんな暗闇でも 照らすような強い言葉 ずっと探して歩いて ここまで来ちゃったよ もう無理だって言うな 諦めたって言うな そんな事僕が許さねえよ 他に進むべき道なんてない僕らにはさ お似合いの自分自身を生きなきゃな いつも見送る側 それでも追いかけた 間に合わなかった夢を憎んだ でもお前の居ない世界でも なんとかなるもんだ それが悲しい お前はまだ19歳のまま やりたい事をやり続ける事で 失う物があるのはしょうがないか やりたい事も分からなくなったら その後におよんで 馬鹿みたいだな どんなに手を伸ばしても届かないと思ってた 夢のしっぽに触れたけど 今更迷ってしまうのは 僕の弱さか 日の暮れた帰り道 途方も無い空っぽに 襲われて立ちすくむ 都会の寂寞に もう無理だって泣いた 諦めたって泣いた でもそんな物きっと自分次第でさ 他に進むべき道なんてない僕らにはさ お似合いの言い訳を選んでただけ いつも見送る側 それでも追いかけた 諦めかけた夢を掴んだ でもお前の居ない世界じゃ 喜びもこんなもんか それが悲しい お前はまだ19歳のまま 今年も僕は年を取って お前は永遠に19歳で くだらない大人になってしまうのが 悔しいんだよ 悔しいんだよ なぁひろ 僕は今日も失敗しちゃってさ 「すいません、すいません」なんて頭を下げて 「今に見てろ」って愛想笑いで 心の中「今に見てろ」って なぁこんな風に かっこ悪い大人になってしまったよ だらしのない人間になってしまったよ お前が見たら絶対 絶対 許さないだろう? だから僕はこんな歌を歌わなくちゃいけないんだよ ガキみたいって言われた 無謀だって言われた それなら僕も捨てたもんじゃないよな 誰も歩かない道を選んだ僕らだから 人の言う事に耳を貸す暇はないよな いつも見送る側 なんとか飛び乗った 身の程知らずの夢を生きている でもお前の居ない世界じゃ 迷ってばかりだ でも それもガキらしくて 悪かないのかもな 僕は歌うよ 変わらずに19歳のまま |
逃避行 地下鉄にへばり付いたガム踏んづけて もう何もかも嫌になった ああもう全部止めだ ここにしがみ付いてる価値はない そもそも前から気に食わなかった イライラすんのは割りにあわない 辛酸舐める日々の逆境 夢が重荷になってりゃ世話ねぇ 磨り減ったスニーカーじゃ 雨の日は上手く走れない 磨り減った魂じゃ 辛いとき上手く笑えない たまらずに人ごみを走った 今思えばあれが始まりだ 押しつぶされた僕の逃避行 上手く行かなけりゃ死んでやるぜ 「死に損なった」って言うより 「生き損なった」ってのが正しい そんな僕らの長い旅が たった今始まったばかりだ 自由に生きたいと思えば思うほど 向かい風は勢いを増した 結局どこに行ったって 問題はそれなりにあるもんだ でも それなら なおさら 僕は僕を選ばなきゃいけない 終わりが訪れた時 後悔しない僕に出会いたい 振り切った臆病が 馬脚現せと狙ってる 乗り切った困難は 姿を変えて襲い掛かる 銃弾の雨を掻い潜った これが僕の選んだ戦場 夢や時給や社会体の 奴隷になってる暇はないぜ 「生きながらえた」って言うより 「生かされてる」って方が正しい そんな僕らの長い旅は 決して孤独なんかじゃなかった 僕等を走らせるなら きっとなんだっていい 恩義でも逃避でも 世間体でも逆恨みでも 問題は僕らがどこまで行けるかって事 僕らがいつまで戦い続けるかという事 そもそも前から気に食わなかった きっかけなら何でも良かった あのへばり付いたガム踏んでやろう そいつのせいにしてやろう 僕の場合は逃げ出したいから なのに今も戦っているよ それでいいだろ たまらずに人ごみを走った あの日のスピードで生きたいな 掴み取るその理想の重さ 僕らの悔し涙と等価 死に場所を探す逃避行が その実 生きる場所に変わった そんな僕らの長い旅の 先はまだまだ遠いみたいだ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 地下鉄にへばり付いたガム踏んづけて もう何もかも嫌になった ああもう全部止めだ ここにしがみ付いてる価値はない そもそも前から気に食わなかった イライラすんのは割りにあわない 辛酸舐める日々の逆境 夢が重荷になってりゃ世話ねぇ 磨り減ったスニーカーじゃ 雨の日は上手く走れない 磨り減った魂じゃ 辛いとき上手く笑えない たまらずに人ごみを走った 今思えばあれが始まりだ 押しつぶされた僕の逃避行 上手く行かなけりゃ死んでやるぜ 「死に損なった」って言うより 「生き損なった」ってのが正しい そんな僕らの長い旅が たった今始まったばかりだ 自由に生きたいと思えば思うほど 向かい風は勢いを増した 結局どこに行ったって 問題はそれなりにあるもんだ でも それなら なおさら 僕は僕を選ばなきゃいけない 終わりが訪れた時 後悔しない僕に出会いたい 振り切った臆病が 馬脚現せと狙ってる 乗り切った困難は 姿を変えて襲い掛かる 銃弾の雨を掻い潜った これが僕の選んだ戦場 夢や時給や社会体の 奴隷になってる暇はないぜ 「生きながらえた」って言うより 「生かされてる」って方が正しい そんな僕らの長い旅は 決して孤独なんかじゃなかった 僕等を走らせるなら きっとなんだっていい 恩義でも逃避でも 世間体でも逆恨みでも 問題は僕らがどこまで行けるかって事 僕らがいつまで戦い続けるかという事 そもそも前から気に食わなかった きっかけなら何でも良かった あのへばり付いたガム踏んでやろう そいつのせいにしてやろう 僕の場合は逃げ出したいから なのに今も戦っているよ それでいいだろ たまらずに人ごみを走った あの日のスピードで生きたいな 掴み取るその理想の重さ 僕らの悔し涙と等価 死に場所を探す逃避行が その実 生きる場所に変わった そんな僕らの長い旅の 先はまだまだ遠いみたいだ |
風に流離い 「彼女に振られたんですよ」 と心療内科の先生に 相談したら 自業自得だと説教されて帰された 二度と来るかこのヤブ医者 悪いのは百も承知だ って開き直れる程強くない さながら自己嫌悪の吹きだまり 夢とか希望とか未来は 今の僕にとっては脅しだ その類いの漫画 小説 映画 音楽は資源ゴミ 昔は夢もあるにはあった その夢が枕元でほざく 「おまえじゃ駄目だこの役立たず 特別と思うなゴミ屑」 夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体 だけどわずかに 忸怩たる思い 生きてるプライドは捨てきれない 遅い夜中に 不意に泣いたり 行ったり来たりのギリギリのサイン 月が夜空に 余裕で浮かび 早く朝よ来いと願うばかり やるしかない所にまで 気付けば追いつめられてたんだ 方法や手段は選べない 凡庸な僕 才能不在 挑んではヘマして悩んで いつからかそれが楽しくて 笑われたのは数限りなく その度ムキになる天の邪鬼 時給幾ら余命切り売り 残された時間に苛立ち 時に裏切られたりしたよ でもそれが糧になりゃ儲け物 失うものなんて何も無い 手にする方が多いくらい 死んだ魚の眼の少年 僕はお前に感謝するぜ 夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体 必死な奴に 後ろ指差し 嘲笑った奴を見返したい ってのは建前 認められたい が目的のしがない唄うたい 勝ちなんてない 負けなんてない 死ぬまで続く無様な戦い 手を差し伸べてくれた人に ホントに感謝してるんだよ もう少し取って置くべきだろう 鞄一杯のありがとう やるべき事伝えるべき事 怠けりゃそこで途絶える航路 他人ではなく 面目じゃなく 自分の為に今は歌いたい 夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体 だけど確かに 抗う歌に わずかながら空の光は射し 生きる力に 自ずと変わり 死に切れぬ僕の弁明と成り 風に流離い 理解し難い と言われても他に道など無い 風に流離い 理解し難い と言われても他に道など無い 風に流離い 理解し難い と言われても他に道など無い | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 「彼女に振られたんですよ」 と心療内科の先生に 相談したら 自業自得だと説教されて帰された 二度と来るかこのヤブ医者 悪いのは百も承知だ って開き直れる程強くない さながら自己嫌悪の吹きだまり 夢とか希望とか未来は 今の僕にとっては脅しだ その類いの漫画 小説 映画 音楽は資源ゴミ 昔は夢もあるにはあった その夢が枕元でほざく 「おまえじゃ駄目だこの役立たず 特別と思うなゴミ屑」 夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体 だけどわずかに 忸怩たる思い 生きてるプライドは捨てきれない 遅い夜中に 不意に泣いたり 行ったり来たりのギリギリのサイン 月が夜空に 余裕で浮かび 早く朝よ来いと願うばかり やるしかない所にまで 気付けば追いつめられてたんだ 方法や手段は選べない 凡庸な僕 才能不在 挑んではヘマして悩んで いつからかそれが楽しくて 笑われたのは数限りなく その度ムキになる天の邪鬼 時給幾ら余命切り売り 残された時間に苛立ち 時に裏切られたりしたよ でもそれが糧になりゃ儲け物 失うものなんて何も無い 手にする方が多いくらい 死んだ魚の眼の少年 僕はお前に感謝するぜ 夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体 必死な奴に 後ろ指差し 嘲笑った奴を見返したい ってのは建前 認められたい が目的のしがない唄うたい 勝ちなんてない 負けなんてない 死ぬまで続く無様な戦い 手を差し伸べてくれた人に ホントに感謝してるんだよ もう少し取って置くべきだろう 鞄一杯のありがとう やるべき事伝えるべき事 怠けりゃそこで途絶える航路 他人ではなく 面目じゃなく 自分の為に今は歌いたい 夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体 だけど確かに 抗う歌に わずかながら空の光は射し 生きる力に 自ずと変わり 死に切れぬ僕の弁明と成り 風に流離い 理解し難い と言われても他に道など無い 風に流離い 理解し難い と言われても他に道など無い 風に流離い 理解し難い と言われても他に道など無い |
エンディングテーマ こんなに空が青いのは ちょっと勿体ないな 少し曇ってるくらいの方が 丁度いいよな 真っ白な病室の 窓の向こうでは そろそろ桜も咲くんだろうけどな 満たされていたいって いつも思うけれど 満たされていないからこその 願う力 腹が減ってる時の 食欲みたいな物 あなたはどうか大事にしてね 失う事に慣れたりしなかった 最後まで僕は悲しい人間でした だけどそれと引き換えに 僕は願うのです 生きて 生きて 生きていたいよ 僕が死んだら 流れ出すエンドロール 僕が主演の 青春群像 お世話になった人達の 名前がずらっと並べば 何時間掛かるか分からないや そんな事考えると ちょっと笑えてくるよな だからエンディングテーマはこんなもんだろ 幼い頃飼ってたペットが死んだとき あまりの悲しさに 出会わなきゃ良かったと思った 手にする喜びと 失う悲しみ 天秤にかけるのは 馬鹿げたことです 偉そうな事を言ったりしてごめんな 本当に僕が言いたい事は つまり 僕の中で生きている 僕が愛したもの達みたいに あなたの中で生きていたいよ 僕が死んだら 流れ出すエンドロール 人はそれぞれ 日常に戻って ふとした時に思い出して 欲しいけどさ 我ながら名作とは言えないもんな そんな事考えると ちょっと笑えてくるよな だからエンディングテーマはこんなもんだろ 失い続ける事で 何かに必死になれる力が宿るのなら 満たされていないってのは 幸せなのかな だとしたら 今の僕はきっと幸せなんだな なのに 心が痛いよ 涙が止まらないよ あなたが死んだら 流れ出すエンドロール 僕はきっと 脇役だろうな 少し寂しいけれどきっと それでいいんだ あなたが幸せだった 証拠だから 僕が死んだら 流れ出すエンドロール あと18小節のエンディングテーマ あなたの胸に焼きついて 消えないような 気の利いた言葉を 言いたいんだけど そんな事考えてたら もう時間か 最後はやっぱり 「ありがとう」かな | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | こんなに空が青いのは ちょっと勿体ないな 少し曇ってるくらいの方が 丁度いいよな 真っ白な病室の 窓の向こうでは そろそろ桜も咲くんだろうけどな 満たされていたいって いつも思うけれど 満たされていないからこその 願う力 腹が減ってる時の 食欲みたいな物 あなたはどうか大事にしてね 失う事に慣れたりしなかった 最後まで僕は悲しい人間でした だけどそれと引き換えに 僕は願うのです 生きて 生きて 生きていたいよ 僕が死んだら 流れ出すエンドロール 僕が主演の 青春群像 お世話になった人達の 名前がずらっと並べば 何時間掛かるか分からないや そんな事考えると ちょっと笑えてくるよな だからエンディングテーマはこんなもんだろ 幼い頃飼ってたペットが死んだとき あまりの悲しさに 出会わなきゃ良かったと思った 手にする喜びと 失う悲しみ 天秤にかけるのは 馬鹿げたことです 偉そうな事を言ったりしてごめんな 本当に僕が言いたい事は つまり 僕の中で生きている 僕が愛したもの達みたいに あなたの中で生きていたいよ 僕が死んだら 流れ出すエンドロール 人はそれぞれ 日常に戻って ふとした時に思い出して 欲しいけどさ 我ながら名作とは言えないもんな そんな事考えると ちょっと笑えてくるよな だからエンディングテーマはこんなもんだろ 失い続ける事で 何かに必死になれる力が宿るのなら 満たされていないってのは 幸せなのかな だとしたら 今の僕はきっと幸せなんだな なのに 心が痛いよ 涙が止まらないよ あなたが死んだら 流れ出すエンドロール 僕はきっと 脇役だろうな 少し寂しいけれどきっと それでいいんだ あなたが幸せだった 証拠だから 僕が死んだら 流れ出すエンドロール あと18小節のエンディングテーマ あなたの胸に焼きついて 消えないような 気の利いた言葉を 言いたいんだけど そんな事考えてたら もう時間か 最後はやっぱり 「ありがとう」かな |
爆弾の作り方 干からびた栄光が 国道沿い 血も流さず潰れているぜ 欠陥だらけの僕らの 苦悩もこれまた無残な廃品 歌にしたって誰も聴かないし いまだに金にもならねぇし 今日も夕焼けの帰り道 くすぶってんのはどこのどいつだ 分からないものは分からないし やりたくないことはやらないし そう言ってら落伍者扱い 立派な社会不適合者 やり続けることの情熱も 今じゃ余計な不穏分子 純粋でいることの代償は つまり居場所が無いって事だ 行き場の無いイノセンス イノセンス 今に見てろって部屋にこもって 爆弾を一人作る 僕らの薄弱なアイデンティティー ひび割れたイノセンス イノセンス こんなんじゃないって奮い立って 僕は戦う つまりそれが 僕等にとって唯一の免罪符 誰よりも優しい あの子が息を潜めて泣いています 街の噂で聞いたんだ これがきっとこの世で一番の不条理 街には危険がいっぱいだから 誰にも会わず自分を守る 僕等は常に武器を探してる それがナイフじゃないことを祈る 張り裂けた胸はくっつかない セロハンテープでとめた心 またいつ剥がれるのかと 今日もびくびくしながら生きるぜ 間違ってしまった僕等の たった一つ正しい涙 潔白でいる事の代償は 誰かを傷つけるって事だ 行き場の無いイノセンス イノセンス 今に見てろって部屋にこもって 爆弾を一人作る 僕らの薄弱なアイデンティティー ひび割れたイノセンス イノセンス こんなんじゃないって奮い立って 僕は戦う つまりそれが 僕等にとって唯一の免罪符 許されない僕等が 許されるための手段 傷つきやすい僕等が 身を守るための方法 僕は歌で 君はなにで? 僕は歌で 君はなにで? 行き場の無いイノセンス イノセンス もう泣かないでまた立ち上がって 底知れない君の武器で 打ち砕く虚無的なイデオロギー ひび割れたイノセンス イノセンス 追いすがる不安振りきる為に 僕は歌う つまりそれが 僕の兵器でありアイデンティティー | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 干からびた栄光が 国道沿い 血も流さず潰れているぜ 欠陥だらけの僕らの 苦悩もこれまた無残な廃品 歌にしたって誰も聴かないし いまだに金にもならねぇし 今日も夕焼けの帰り道 くすぶってんのはどこのどいつだ 分からないものは分からないし やりたくないことはやらないし そう言ってら落伍者扱い 立派な社会不適合者 やり続けることの情熱も 今じゃ余計な不穏分子 純粋でいることの代償は つまり居場所が無いって事だ 行き場の無いイノセンス イノセンス 今に見てろって部屋にこもって 爆弾を一人作る 僕らの薄弱なアイデンティティー ひび割れたイノセンス イノセンス こんなんじゃないって奮い立って 僕は戦う つまりそれが 僕等にとって唯一の免罪符 誰よりも優しい あの子が息を潜めて泣いています 街の噂で聞いたんだ これがきっとこの世で一番の不条理 街には危険がいっぱいだから 誰にも会わず自分を守る 僕等は常に武器を探してる それがナイフじゃないことを祈る 張り裂けた胸はくっつかない セロハンテープでとめた心 またいつ剥がれるのかと 今日もびくびくしながら生きるぜ 間違ってしまった僕等の たった一つ正しい涙 潔白でいる事の代償は 誰かを傷つけるって事だ 行き場の無いイノセンス イノセンス 今に見てろって部屋にこもって 爆弾を一人作る 僕らの薄弱なアイデンティティー ひび割れたイノセンス イノセンス こんなんじゃないって奮い立って 僕は戦う つまりそれが 僕等にとって唯一の免罪符 許されない僕等が 許されるための手段 傷つきやすい僕等が 身を守るための方法 僕は歌で 君はなにで? 僕は歌で 君はなにで? 行き場の無いイノセンス イノセンス もう泣かないでまた立ち上がって 底知れない君の武器で 打ち砕く虚無的なイデオロギー ひび割れたイノセンス イノセンス 追いすがる不安振りきる為に 僕は歌う つまりそれが 僕の兵器でありアイデンティティー |
無題 木造アパートの一階で 彼は夢中で絵を描いていた 描きたかったのは自分の事 自分を取り巻く世界のこと 小さな頃から絵が好きだった 理由は皆が褒めてくれるから でも今じゃ褒めてくれるのは 一緒に暮らしている彼女だけ でも彼はそれで幸せだった すれ違いの毎日だけど 彼女はいつもの置手紙 桜模様の便箋が愛しい 気づいたら夜が明けていた 気づいたら日が暮れていた 気づいたら冬が終わってた その日初めて絵が売れた 状況はすでに変わり始めてた 次の月には彼の絵は全て売れた 変わってくのは いつも風景 誰もが彼の絵を称えてくれた 彼女は嬉しそうに彼にこう言った 「信じてた事 正しかった」 絵を買ってくれた人達から 時々感謝の手紙を貰った 感謝される覚えもないが 嫌な気がするわけもない 小さな部屋に少しずつ増える 宝物が彼は嬉しかった いつまでもこんな状況が 続いてくれたらいいと思った 彼はますます絵が好きになった もっと素晴らしい絵を描きたい 描きたいのは自分の事 もっと深い本当の事 最高傑作が出来た 彼女も素敵ねと笑った 誰もが目をそむける様な 人のあさましい本性の絵 誰もが彼の絵に眉をひそめた まるで潮が引くように人々は去った 変わってくのは いつも風景 人々は彼を無能だと嘲る 喧嘩が増えた二人もやがて別れた 信じてた事 間違ってたかな 木造アパートの一階で 彼は今でも絵を描いている 描きたかったのは自分の事 結局空っぽな僕の事 小さな頃から絵が好きだった 理由は今じゃもう分からないよ 褒めてくれる人はもう居ない 増える絵にもう名前などない 気付けばどれくらい月日が過ぎたろう その日久々に一枚の絵が売れた 変わってくのは いつも風景 その買主から手紙が届いた 桜模様の便箋にただ一言 「信じてた事 正しかった」 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 木造アパートの一階で 彼は夢中で絵を描いていた 描きたかったのは自分の事 自分を取り巻く世界のこと 小さな頃から絵が好きだった 理由は皆が褒めてくれるから でも今じゃ褒めてくれるのは 一緒に暮らしている彼女だけ でも彼はそれで幸せだった すれ違いの毎日だけど 彼女はいつもの置手紙 桜模様の便箋が愛しい 気づいたら夜が明けていた 気づいたら日が暮れていた 気づいたら冬が終わってた その日初めて絵が売れた 状況はすでに変わり始めてた 次の月には彼の絵は全て売れた 変わってくのは いつも風景 誰もが彼の絵を称えてくれた 彼女は嬉しそうに彼にこう言った 「信じてた事 正しかった」 絵を買ってくれた人達から 時々感謝の手紙を貰った 感謝される覚えもないが 嫌な気がするわけもない 小さな部屋に少しずつ増える 宝物が彼は嬉しかった いつまでもこんな状況が 続いてくれたらいいと思った 彼はますます絵が好きになった もっと素晴らしい絵を描きたい 描きたいのは自分の事 もっと深い本当の事 最高傑作が出来た 彼女も素敵ねと笑った 誰もが目をそむける様な 人のあさましい本性の絵 誰もが彼の絵に眉をひそめた まるで潮が引くように人々は去った 変わってくのは いつも風景 人々は彼を無能だと嘲る 喧嘩が増えた二人もやがて別れた 信じてた事 間違ってたかな 木造アパートの一階で 彼は今でも絵を描いている 描きたかったのは自分の事 結局空っぽな僕の事 小さな頃から絵が好きだった 理由は今じゃもう分からないよ 褒めてくれる人はもう居ない 増える絵にもう名前などない 気付けばどれくらい月日が過ぎたろう その日久々に一枚の絵が売れた 変わってくのは いつも風景 その買主から手紙が届いた 桜模様の便箋にただ一言 「信じてた事 正しかった」 |
さよならごっこ 憂鬱が風に散らばり 吹きだまって影になる 僕らの足音は 無情を饒舌に諭す 君の瞳の深さを 覗き見て狼狽える 望みなどあったでしょうか この行く先には おどけて笑うのは この道が暗いから 明りを灯すのに 僕がいるでしょう さよならごっこは慣れたもんさ でも手を振ったら泣いちゃった 僕らの真っ赤な悲しみが 暮れる 暮れる そして夜が来る 当たり前にやってくる明日なら 「生きたい」なんて言わなかった よせばいいのに夢見てしまう 未来 未来 君のせいなんだ 成し遂げねばならないこと 三日月にぶら下げて 彷徨う夜道にすら 安堵は君の背に明るい 信じるには時間がいる ましてや他人だから それでも道が同じなら 離れる理由もない 全てが終わったら 分かち合う為に 誰かがいるでしょう 僕がいるでしょう さよならごっこは慣れたもんさ でも手を振ったら泣いちゃった 僕らの真っ赤な悲しみが 暮れる 暮れる そして夜が来る はじめからそこにある愛情なら 確かめ合う事はなかった 奇遇にも連れ合う縁だから 触れる 触れる 心の襟元 辛さなら背負えるから 痛みなら分け合えるから でも君のさだめまでは 肩代わりできなかった 別れは何度目でも 相変わらず悲しいから 別れる振りをするんだよ さよならの遊びだよ いつか必ず会えるって 自分を騙す遊びだよ さよならごっこは慣れたもんさ でも手を振ったら泣いちゃった 僕らの真っ赤な嘘だけが 濡れる 濡れる そして朝が来る 離れ離れになるってことは 一度は一つになれたかなあ 諦めと呼べば後ろめたい さだめ さだめ そう君は呼んだ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 憂鬱が風に散らばり 吹きだまって影になる 僕らの足音は 無情を饒舌に諭す 君の瞳の深さを 覗き見て狼狽える 望みなどあったでしょうか この行く先には おどけて笑うのは この道が暗いから 明りを灯すのに 僕がいるでしょう さよならごっこは慣れたもんさ でも手を振ったら泣いちゃった 僕らの真っ赤な悲しみが 暮れる 暮れる そして夜が来る 当たり前にやってくる明日なら 「生きたい」なんて言わなかった よせばいいのに夢見てしまう 未来 未来 君のせいなんだ 成し遂げねばならないこと 三日月にぶら下げて 彷徨う夜道にすら 安堵は君の背に明るい 信じるには時間がいる ましてや他人だから それでも道が同じなら 離れる理由もない 全てが終わったら 分かち合う為に 誰かがいるでしょう 僕がいるでしょう さよならごっこは慣れたもんさ でも手を振ったら泣いちゃった 僕らの真っ赤な悲しみが 暮れる 暮れる そして夜が来る はじめからそこにある愛情なら 確かめ合う事はなかった 奇遇にも連れ合う縁だから 触れる 触れる 心の襟元 辛さなら背負えるから 痛みなら分け合えるから でも君のさだめまでは 肩代わりできなかった 別れは何度目でも 相変わらず悲しいから 別れる振りをするんだよ さよならの遊びだよ いつか必ず会えるって 自分を騙す遊びだよ さよならごっこは慣れたもんさ でも手を振ったら泣いちゃった 僕らの真っ赤な嘘だけが 濡れる 濡れる そして朝が来る 離れ離れになるってことは 一度は一つになれたかなあ 諦めと呼べば後ろめたい さだめ さだめ そう君は呼んだ |
フィロソフィー 辛くて悔しくて まったく涙が出てくるぜ 遮断機の点滅が警報みたいだ、人生の くさって白けて投げ出した いつかの努力も情熱も 必要な時には簡単に戻ってくれはしないもんだ 回り道、遠回り でも前に進めりゃまだよくて 振り出しに何度戻って 歩き出すのも億劫になって 商店街の街灯も消える頃の帰り道 影が消えたら何故かホッとして 今日も真夜中に行方不明 死ぬ気で頑張れ 死なない為に 言い過ぎだって言うな もはや現実は過酷だ なりそこなった自分と 理想の成れの果てで 実現したこの自分を捨てる事なかれ 君自身が勝ち取ったその幸福や喜びを 誰かにとやかく言われる筋合いなんてまるでなくて この先を救うのは 傷を負った君だからこそのフィロソフィー 都市の距離感解せなくて 電車は隅の方で立ってた 核心に踏み込まれたくないからいつも敬語で話した 心覗かれたくないから主義主張も鳴りを潜めた 中身無いのを恥じて ほどこした浅学、理論武装 自分を守って 軟弱なその盾が 戦うのに十分な強さに変わる日まで 謙虚もつつましさも むやみに過剰なら卑屈だ いつか屈辱を晴らすなら 今日、侮辱された弱さで うまくいかない人生の為にしつらえた陽光は 消えてしまいたい己が影の輪郭を明瞭に 悲しいかな生きてたんだ そんな風な僕だからこそのフィロソフィー 正しいも正しくないも考えだすとキリがないから せめて望んだ方に歩けるだけには強がって 願って破れて 問と解、肯定と否定 塞ぎがちなこの人生 承認してよ弁証法 悲しみを知っている 痛みはもっと知っている それらにしか導けない 解が君という存在で そもそも僕らが生きてく動機なんて存在しなくて 立ち上がるのに十分な 明日への期待、それ以外は 僕は僕の問いを解いて 君は君の、君だからこそのフィロソフィー | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 辛くて悔しくて まったく涙が出てくるぜ 遮断機の点滅が警報みたいだ、人生の くさって白けて投げ出した いつかの努力も情熱も 必要な時には簡単に戻ってくれはしないもんだ 回り道、遠回り でも前に進めりゃまだよくて 振り出しに何度戻って 歩き出すのも億劫になって 商店街の街灯も消える頃の帰り道 影が消えたら何故かホッとして 今日も真夜中に行方不明 死ぬ気で頑張れ 死なない為に 言い過ぎだって言うな もはや現実は過酷だ なりそこなった自分と 理想の成れの果てで 実現したこの自分を捨てる事なかれ 君自身が勝ち取ったその幸福や喜びを 誰かにとやかく言われる筋合いなんてまるでなくて この先を救うのは 傷を負った君だからこそのフィロソフィー 都市の距離感解せなくて 電車は隅の方で立ってた 核心に踏み込まれたくないからいつも敬語で話した 心覗かれたくないから主義主張も鳴りを潜めた 中身無いのを恥じて ほどこした浅学、理論武装 自分を守って 軟弱なその盾が 戦うのに十分な強さに変わる日まで 謙虚もつつましさも むやみに過剰なら卑屈だ いつか屈辱を晴らすなら 今日、侮辱された弱さで うまくいかない人生の為にしつらえた陽光は 消えてしまいたい己が影の輪郭を明瞭に 悲しいかな生きてたんだ そんな風な僕だからこそのフィロソフィー 正しいも正しくないも考えだすとキリがないから せめて望んだ方に歩けるだけには強がって 願って破れて 問と解、肯定と否定 塞ぎがちなこの人生 承認してよ弁証法 悲しみを知っている 痛みはもっと知っている それらにしか導けない 解が君という存在で そもそも僕らが生きてく動機なんて存在しなくて 立ち上がるのに十分な 明日への期待、それ以外は 僕は僕の問いを解いて 君は君の、君だからこそのフィロソフィー |
夏を待っていました 君はまだ覚えてるかな 幼い頃の暑い六月 廃線になった線路を 僕等はどこまでも歩いた 乗り気で水筒なんかを ぶら下げてきた雅敏は おじちゃんに買ってもらったマウンテンバイクを自慢した 「けどな 俺はおじちゃんが嫌いなんだ 母ちゃんをいつも泣かせてばかりいるから」 僕は何だか気まずくなって 目をそらしたんだ 雅敏の顔に大きな青痣があったから 降りだした夕立に走りだす つぶれた無人駅で雨宿り 明日は何して明後日は何して くだらない話で笑い転げる 嵐の予感に胸が高鳴る あの時僕ら皆は確かに 夏を待っていました ここに居たくないってのと どこかに行きたいってのは 同じ意味なのかな なんにしろ歩こうか 体育と部活が何より苦手な靖人は とうとう膝を抱えてこう呟いた 「僕はいつも皆に置いてきぼりで 本当にダメなやつでごめんな」 僕らはなんだか笑ってしまった つられて靖人も涙目で笑った 背の高い夏草でかくれんぼ 鬼は迫り来る時間の流れ もういいかいまだだよって叫んだよ 僕は今も見つからないままで あの時と同じ膝をかかえて 部屋から青い空を見上げて 夏を待っていました 身長が高くて喧嘩が強い 太平はいつも 無茶な遊びを思いつく 「この鉄橋に一番 長くぶら下がったやつの 言うことは何でも聞かなきゃダメだぜ」 僕らはびびって出来なかったけど 太平は平気な顔でぶら下がる 7年後に太平はビルから飛び降りた そんな勇気なら無いほうが良かった 高層ビルの下でかくれんぼ あれから何年がたっただろう もういいかいまだだよって声もない もしも今日があの日の続きなら 僕らの冒険を続けなくちゃ 六月の空を僕は見上げて 夏を待っていました | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 君はまだ覚えてるかな 幼い頃の暑い六月 廃線になった線路を 僕等はどこまでも歩いた 乗り気で水筒なんかを ぶら下げてきた雅敏は おじちゃんに買ってもらったマウンテンバイクを自慢した 「けどな 俺はおじちゃんが嫌いなんだ 母ちゃんをいつも泣かせてばかりいるから」 僕は何だか気まずくなって 目をそらしたんだ 雅敏の顔に大きな青痣があったから 降りだした夕立に走りだす つぶれた無人駅で雨宿り 明日は何して明後日は何して くだらない話で笑い転げる 嵐の予感に胸が高鳴る あの時僕ら皆は確かに 夏を待っていました ここに居たくないってのと どこかに行きたいってのは 同じ意味なのかな なんにしろ歩こうか 体育と部活が何より苦手な靖人は とうとう膝を抱えてこう呟いた 「僕はいつも皆に置いてきぼりで 本当にダメなやつでごめんな」 僕らはなんだか笑ってしまった つられて靖人も涙目で笑った 背の高い夏草でかくれんぼ 鬼は迫り来る時間の流れ もういいかいまだだよって叫んだよ 僕は今も見つからないままで あの時と同じ膝をかかえて 部屋から青い空を見上げて 夏を待っていました 身長が高くて喧嘩が強い 太平はいつも 無茶な遊びを思いつく 「この鉄橋に一番 長くぶら下がったやつの 言うことは何でも聞かなきゃダメだぜ」 僕らはびびって出来なかったけど 太平は平気な顔でぶら下がる 7年後に太平はビルから飛び降りた そんな勇気なら無いほうが良かった 高層ビルの下でかくれんぼ あれから何年がたっただろう もういいかいまだだよって声もない もしも今日があの日の続きなら 僕らの冒険を続けなくちゃ 六月の空を僕は見上げて 夏を待っていました |
アノミー 愛など無い知らない 謎解けない吐きたい 雪溶けない吐けない プラスチックの天の川が 汚染ゆえに遊泳禁止 アダムとイブが風俗ビルの空き屋に住むって現世の虚無 終電後の下りのホーム ハックルベリーがゲロの横で眠ってる アダムにとって知恵の樹の実とは イブの連れ子か パチンコ玉か 某都市の歓楽街で エデンはどこに? いたるところに 午前中に笑ってた家族の写真が 夕方のトップニュース テレビを消して現実に戻る 横たわる死体に目を落とす 禁断の果実齧ったって 羞恥心は芽生えなかった 神を殺したのは私 神に殺されるのも私 愛って単純な物なんです なんて歌ってる馬鹿はどいつだ アノミー アノミー そんなら そのあばずれな愛で 68億の罪も抱いてよ アノミー アノミー 黙ってりゃ腐る身体を サーベルみたいにぶら下げ歩む命 あっちじゃ化物に見えたとか 向こうじゃ聖人に見えたとか 物を盗んではいけません あなたが盗まれないために 人を殺してはいけません あなたが殺されないために 禁断の果実齧ったって 追放なんてされなかった 神を許したのは私 神に許されたのも私 愛って特別なものなんです なんて歌ってる馬鹿はどいつだ アノミー アノミー そんなら その尻軽な愛で 68億の罪も許してよ アノミー アノミー 神様なんて信じない 教科書なんて信じない 歴史なんて燃えないゴミだ 道徳なんて便所の紙だ 全部嘘だ 全部嘘だ って言ってたら全部無くなった 愛する理由が無くなった 殺さない理由が無くなった 愛って複雑な物なんです なんて歌ってる馬鹿は私だ アノミー アノミー そんなら この神経過敏な愛で 救えた命はあったか? アノミー アノミー 救ってよ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 愛など無い知らない 謎解けない吐きたい 雪溶けない吐けない プラスチックの天の川が 汚染ゆえに遊泳禁止 アダムとイブが風俗ビルの空き屋に住むって現世の虚無 終電後の下りのホーム ハックルベリーがゲロの横で眠ってる アダムにとって知恵の樹の実とは イブの連れ子か パチンコ玉か 某都市の歓楽街で エデンはどこに? いたるところに 午前中に笑ってた家族の写真が 夕方のトップニュース テレビを消して現実に戻る 横たわる死体に目を落とす 禁断の果実齧ったって 羞恥心は芽生えなかった 神を殺したのは私 神に殺されるのも私 愛って単純な物なんです なんて歌ってる馬鹿はどいつだ アノミー アノミー そんなら そのあばずれな愛で 68億の罪も抱いてよ アノミー アノミー 黙ってりゃ腐る身体を サーベルみたいにぶら下げ歩む命 あっちじゃ化物に見えたとか 向こうじゃ聖人に見えたとか 物を盗んではいけません あなたが盗まれないために 人を殺してはいけません あなたが殺されないために 禁断の果実齧ったって 追放なんてされなかった 神を許したのは私 神に許されたのも私 愛って特別なものなんです なんて歌ってる馬鹿はどいつだ アノミー アノミー そんなら その尻軽な愛で 68億の罪も許してよ アノミー アノミー 神様なんて信じない 教科書なんて信じない 歴史なんて燃えないゴミだ 道徳なんて便所の紙だ 全部嘘だ 全部嘘だ って言ってたら全部無くなった 愛する理由が無くなった 殺さない理由が無くなった 愛って複雑な物なんです なんて歌ってる馬鹿は私だ アノミー アノミー そんなら この神経過敏な愛で 救えた命はあったか? アノミー アノミー 救ってよ |
つじつま合わせに生まれた僕等 遠い国の山のふもと この世で一番綺麗な水が湧いた やがてそれは川になり そこに群れを作った魚を 腹を空かした熊が食べて 猟師が熊の皮をはいで それを市場で売りさばいて 娘の為に買った髪飾り 悪い人間がやってきて 全部奪ってしまったのは 歴史のちょうど真ん中辺り 神様も赤ん坊の時代 母親のこぼした涙が 焼けた匂いの土に染みて それを太陽が焦がして 蒸発して出来た黒い雨雲 その雲は海を越えた砂漠に 5ヶ月ぶりの雨を降らせた 雨水を飲んで生き延びた詩人が 祖国に帰って歌った詩 それを口ずさんだ子供達が 前線に駆り出される頃 頭を吹き飛ばされた少女が 誰にも知られず土に還る そこに育った大きな木が 切り倒されて街が出来て 黒い煙が空に昇る頃 汚れた顔で僕等生まれた 善意で殺される人 悪意で飯にありつける人 傍観して救われた命 つじつま合わせに生まれた僕等 高層ビルに磔の 価値観は血の涙を流す 消費が美徳の人間が こぞって石を投げつけるから 金にもならない絵をかいた 絵描きは筆をへし折られて 見栄っ張りで満員の電車が 走る高架下で暮らしている 喜怒哀楽をカテゴライズ 人に合わせて歌が出来て 悲しい時はこの歌を 寂しい奴はあの歌を 騙されねーと疑い出して 全部が怪しく見えてきて 人を信じられなくなったら 立派な病気にカテゴライズ 不健康な心が飢えて 悲劇をもっと と叫んでいる 大義名分が出来た他人が やましさも無く断罪する 人殺しと誰かの不倫と 宗教と流行の店と いじめと夜9時のドラマと 戦争とヒットチャートと 誰もが転がる石なのに 皆が特別だと思うから 選ばれなかった少年は ナイフを握り締めて立ってた 匿名を決め込む駅前の 雑踏が真っ赤に染まったのは 夕焼け空が綺麗だから つじつま合わせに生まれた僕等 ふざけた歴史のどん詰まりで 僕等未だにもがいている 結局何も解らずに 許すとか 許されないとか 死刑になった犯罪者も 聖者の振りした悪人も 罪深い君も僕も いつか土に還った時 その上に花が咲くなら それだけで報われる世界 そこで人が愛し合うなら それだけで価値のある世界 だからせめて人を愛して 一生かけて愛してよ このろくでもない世界で つじつま合わせに生まれた僕等 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 遠い国の山のふもと この世で一番綺麗な水が湧いた やがてそれは川になり そこに群れを作った魚を 腹を空かした熊が食べて 猟師が熊の皮をはいで それを市場で売りさばいて 娘の為に買った髪飾り 悪い人間がやってきて 全部奪ってしまったのは 歴史のちょうど真ん中辺り 神様も赤ん坊の時代 母親のこぼした涙が 焼けた匂いの土に染みて それを太陽が焦がして 蒸発して出来た黒い雨雲 その雲は海を越えた砂漠に 5ヶ月ぶりの雨を降らせた 雨水を飲んで生き延びた詩人が 祖国に帰って歌った詩 それを口ずさんだ子供達が 前線に駆り出される頃 頭を吹き飛ばされた少女が 誰にも知られず土に還る そこに育った大きな木が 切り倒されて街が出来て 黒い煙が空に昇る頃 汚れた顔で僕等生まれた 善意で殺される人 悪意で飯にありつける人 傍観して救われた命 つじつま合わせに生まれた僕等 高層ビルに磔の 価値観は血の涙を流す 消費が美徳の人間が こぞって石を投げつけるから 金にもならない絵をかいた 絵描きは筆をへし折られて 見栄っ張りで満員の電車が 走る高架下で暮らしている 喜怒哀楽をカテゴライズ 人に合わせて歌が出来て 悲しい時はこの歌を 寂しい奴はあの歌を 騙されねーと疑い出して 全部が怪しく見えてきて 人を信じられなくなったら 立派な病気にカテゴライズ 不健康な心が飢えて 悲劇をもっと と叫んでいる 大義名分が出来た他人が やましさも無く断罪する 人殺しと誰かの不倫と 宗教と流行の店と いじめと夜9時のドラマと 戦争とヒットチャートと 誰もが転がる石なのに 皆が特別だと思うから 選ばれなかった少年は ナイフを握り締めて立ってた 匿名を決め込む駅前の 雑踏が真っ赤に染まったのは 夕焼け空が綺麗だから つじつま合わせに生まれた僕等 ふざけた歴史のどん詰まりで 僕等未だにもがいている 結局何も解らずに 許すとか 許されないとか 死刑になった犯罪者も 聖者の振りした悪人も 罪深い君も僕も いつか土に還った時 その上に花が咲くなら それだけで報われる世界 そこで人が愛し合うなら それだけで価値のある世界 だからせめて人を愛して 一生かけて愛してよ このろくでもない世界で つじつま合わせに生まれた僕等 |
古いSF映画 昨日の夜遅く テレビでやっていた映画を見たんだ 未来の世界を舞台にした 海外の古いSF すでに世界は汚染されて マスクなしじゃ肺がただれて 瓦礫の如きメトロポリス 未開の惑星みたいな地球 逃げ込んだ先は地下室 ただし80000km2の 昔はシェルターと呼ばれていたが 今じゃ都市と呼んで差し支えない 人工太陽 人工植物 そもそも人工じゃないものはない ほぼ人間と変わらぬAI 誰もそれに疑問は抱かない 殺人 略奪 治安維持も無く 力は力でしか抗えない 犯罪の5割はアンドロイド 科学の飽和を憎む主人公 前時代のCGもほどほどに 徐々に核心に迫るミステリ だが実は彼もアンドロイド ってのがその映画のラストカット 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ 風がそよぎ 海が凪ぎ 空に虫と鳥が戯れる 木々は今青々と 四季の変わり目にさんざめく 見てみろよ 当たり前にある景色も 大事にしなきゃなって思うでしょ この世界に不必要なのは人類だって話もある 説教じみた話じゃつまらない 分かってるだからこそ感じて 経験は何よりも饒舌 そしてそれを忘れちゃいけないよ 草木に宿る安堵の情念 昔の人は神様と呼んだ ほら触れて想像してみなよ この温もりを君は何と呼ぶ? 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ どう? 理解できたかな これが人類の原風景 上映はこれにて終了です 拡張現実プラネタリウム お帰りの際は保護服と マスクをお忘れないように 手元のモニタでご確認を 本日の東京汚染予報 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ 僕らが愛した故郷が 殺されてしまうかもしれない 僕らが待ってた未来は 誰かの筋書きかもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 受け入れてはいけない事 それは君自身が決めなきゃ 昨日の夜遅くテレビで やっていた映画を見たんだね 不安になるのは分かるけれど フィクションはあくまでフィクション この先どうなるかなんて そんなこと僕に聞かないで 答えは君自身が見つけて 僕は名も無いアンドロイド | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 昨日の夜遅く テレビでやっていた映画を見たんだ 未来の世界を舞台にした 海外の古いSF すでに世界は汚染されて マスクなしじゃ肺がただれて 瓦礫の如きメトロポリス 未開の惑星みたいな地球 逃げ込んだ先は地下室 ただし80000km2の 昔はシェルターと呼ばれていたが 今じゃ都市と呼んで差し支えない 人工太陽 人工植物 そもそも人工じゃないものはない ほぼ人間と変わらぬAI 誰もそれに疑問は抱かない 殺人 略奪 治安維持も無く 力は力でしか抗えない 犯罪の5割はアンドロイド 科学の飽和を憎む主人公 前時代のCGもほどほどに 徐々に核心に迫るミステリ だが実は彼もアンドロイド ってのがその映画のラストカット 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ 風がそよぎ 海が凪ぎ 空に虫と鳥が戯れる 木々は今青々と 四季の変わり目にさんざめく 見てみろよ 当たり前にある景色も 大事にしなきゃなって思うでしょ この世界に不必要なのは人類だって話もある 説教じみた話じゃつまらない 分かってるだからこそ感じて 経験は何よりも饒舌 そしてそれを忘れちゃいけないよ 草木に宿る安堵の情念 昔の人は神様と呼んだ ほら触れて想像してみなよ この温もりを君は何と呼ぶ? 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ どう? 理解できたかな これが人類の原風景 上映はこれにて終了です 拡張現実プラネタリウム お帰りの際は保護服と マスクをお忘れないように 手元のモニタでご確認を 本日の東京汚染予報 僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない 僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ 僕らが愛した故郷が 殺されてしまうかもしれない 僕らが待ってた未来は 誰かの筋書きかもしれない 人が人である理由が 人の中にしかないのなら 受け入れてはいけない事 それは君自身が決めなきゃ 昨日の夜遅くテレビで やっていた映画を見たんだね 不安になるのは分かるけれど フィクションはあくまでフィクション この先どうなるかなんて そんなこと僕に聞かないで 答えは君自身が見つけて 僕は名も無いアンドロイド |
光、再考 もし生まれ変わったらなんて言いたくない どうしようもない 僕の人生も長い付き合いの内 愛しくなってくるもんで ぶつかって 転がって 汗握って 必死こいて 手にしたものは この愛着だけかもな まぁいいか そんな光 時々虚しくなって全部消えてしまえばいいと思うんだ 神様なんてとうの昔に阿佐ヶ谷のボロアパートで首吊った 綺麗な星座の下で 彼女とキスをして 消えたのは 思い出と自殺願望 そんな光 朝が来るたび陰鬱とした気持ちでそれでも青い空が好きなんだ 公園ではしゃぐ子供達と新聞紙被って寝てる家の無い人 未来は明るいよ 明るいよ くしゃみを一つしたら 大勢の鳩が 大空へ飛び立った どこへ行けばいいんですか 行きたいとこへ勝手に行けよ 何をすればいいんですか 僕は誰に尋ねてるんだろう 何か始めようと震えてる ジャングルジムの影が長くなって 僕は今から出かけるよ ここじゃないどこか そんな光 彼女が歓楽街でバイトをはじめて夜は一人になった 特に寂しくは無いけど急にテレビ番組が好きになった 朝彼女が戻って 僕が部屋を出て行く 無垢に笑う彼女が本当に綺麗だと思った そんな光 子供の頃の影踏み遊びを思い出してる 追いかけても 決して掴めない物 まるで蜃気楼 だけど僕は気付いてる 本当は手にしたくなんか無いんだよ ずっと追いかけていたいんだよ もっと胸を焦がしてよ 死ぬまで走り続けたいんだよ 流れ流れて明日は東へ 出会いと別れを繰り返して 光と陰を股にかけて 泣き笑いを行ったりきたり そうだよ 大丈夫 大丈夫 皆同じだよ 上手くいかない時は誰にでもあるよ そんな光 日が沈みまた昇るように 花が散りまた咲くみたいに 全てはめぐりめぐって 全てがほら元通り もし生まれ変わったらなんて 二度と言わないで 今君は日陰の中にいるだけ ただそれだけ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | もし生まれ変わったらなんて言いたくない どうしようもない 僕の人生も長い付き合いの内 愛しくなってくるもんで ぶつかって 転がって 汗握って 必死こいて 手にしたものは この愛着だけかもな まぁいいか そんな光 時々虚しくなって全部消えてしまえばいいと思うんだ 神様なんてとうの昔に阿佐ヶ谷のボロアパートで首吊った 綺麗な星座の下で 彼女とキスをして 消えたのは 思い出と自殺願望 そんな光 朝が来るたび陰鬱とした気持ちでそれでも青い空が好きなんだ 公園ではしゃぐ子供達と新聞紙被って寝てる家の無い人 未来は明るいよ 明るいよ くしゃみを一つしたら 大勢の鳩が 大空へ飛び立った どこへ行けばいいんですか 行きたいとこへ勝手に行けよ 何をすればいいんですか 僕は誰に尋ねてるんだろう 何か始めようと震えてる ジャングルジムの影が長くなって 僕は今から出かけるよ ここじゃないどこか そんな光 彼女が歓楽街でバイトをはじめて夜は一人になった 特に寂しくは無いけど急にテレビ番組が好きになった 朝彼女が戻って 僕が部屋を出て行く 無垢に笑う彼女が本当に綺麗だと思った そんな光 子供の頃の影踏み遊びを思い出してる 追いかけても 決して掴めない物 まるで蜃気楼 だけど僕は気付いてる 本当は手にしたくなんか無いんだよ ずっと追いかけていたいんだよ もっと胸を焦がしてよ 死ぬまで走り続けたいんだよ 流れ流れて明日は東へ 出会いと別れを繰り返して 光と陰を股にかけて 泣き笑いを行ったりきたり そうだよ 大丈夫 大丈夫 皆同じだよ 上手くいかない時は誰にでもあるよ そんな光 日が沈みまた昇るように 花が散りまた咲くみたいに 全てはめぐりめぐって 全てがほら元通り もし生まれ変わったらなんて 二度と言わないで 今君は日陰の中にいるだけ ただそれだけ |
もう一度 バイトの面接ばっくれて 雨雲眺めて不貞寝さ ビールの空き缶で膨れた ゴミ袋で夢も潰れた どっかで諦めていて 無表情に生きている あまりに空っぽすぎて 途方に暮れちまうな 彼女が帰って来るまでに 言い訳を急いで思案する 何やってんだってしらけて どうでもいいやって居直る そうだこの感じ 今まで何度もあった 大事なところで僕は 何度も逃げ出したんだ 昨日から雨は止まない このままでは終わらない 敗北 挫折 絶望がラスボスじゃねえ 自分自身にずっと負けてきた 勝てない訳ないよ自分なら 僕が一番分かってる 僕の弱さなら もう一度 もう一度 駄目な僕が 駄目な魂を 駄目なりに燃やして描く未来が 本当に駄目な訳ないよ もう一度 もう一度 僕等を脅かした昨日に ふざけんなって文句言う為に 僕は立ち上がるんだ もう一度 ここには希望も救いもない 分かってんならどっか行けよ 「昔は良かったな」なんて そりゃ白旗を振るって事 どっかで陰が落ちれば どっかに光は射すもの どこに立っているか位で 不幸せとは決まらねえ 昨日から雨は止まない でも傘なんて持ってない 悲痛 現実 僕らいつも雨曝しで って言う諦めの果てで 「それでも」って僕等言わなくちゃ 遠くで戦っている 友よ挫けるな もう一度 もう一度 馬鹿な僕らが 馬鹿な希望を 馬鹿にされてこぼしたあの涙が 無駄だった訳ではないよ もう一度 もう一度 僕等を笑ったこの世界に ふざけんなって借りを返す為に 僕は立ち上がるんだ もう一度 静かな部屋の中 雨音だけが響いている どこにも行けないのか どこにも行かないのか 夢 希望 傷だらけで笑いあう友達 あの子の笑顔 全部ないよ 始まりはいつも空っぽ もう一度 もう一度 押しつぶされる度つぶやいて ようやくたどり着いたこの場所に 正しさなんていらないよ もう一度 もう一度 あの日離れていった希望に ざまぁみろって言ってやる為に 何度も立ち上がるんだ もう一度 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | バイトの面接ばっくれて 雨雲眺めて不貞寝さ ビールの空き缶で膨れた ゴミ袋で夢も潰れた どっかで諦めていて 無表情に生きている あまりに空っぽすぎて 途方に暮れちまうな 彼女が帰って来るまでに 言い訳を急いで思案する 何やってんだってしらけて どうでもいいやって居直る そうだこの感じ 今まで何度もあった 大事なところで僕は 何度も逃げ出したんだ 昨日から雨は止まない このままでは終わらない 敗北 挫折 絶望がラスボスじゃねえ 自分自身にずっと負けてきた 勝てない訳ないよ自分なら 僕が一番分かってる 僕の弱さなら もう一度 もう一度 駄目な僕が 駄目な魂を 駄目なりに燃やして描く未来が 本当に駄目な訳ないよ もう一度 もう一度 僕等を脅かした昨日に ふざけんなって文句言う為に 僕は立ち上がるんだ もう一度 ここには希望も救いもない 分かってんならどっか行けよ 「昔は良かったな」なんて そりゃ白旗を振るって事 どっかで陰が落ちれば どっかに光は射すもの どこに立っているか位で 不幸せとは決まらねえ 昨日から雨は止まない でも傘なんて持ってない 悲痛 現実 僕らいつも雨曝しで って言う諦めの果てで 「それでも」って僕等言わなくちゃ 遠くで戦っている 友よ挫けるな もう一度 もう一度 馬鹿な僕らが 馬鹿な希望を 馬鹿にされてこぼしたあの涙が 無駄だった訳ではないよ もう一度 もう一度 僕等を笑ったこの世界に ふざけんなって借りを返す為に 僕は立ち上がるんだ もう一度 静かな部屋の中 雨音だけが響いている どこにも行けないのか どこにも行かないのか 夢 希望 傷だらけで笑いあう友達 あの子の笑顔 全部ないよ 始まりはいつも空っぽ もう一度 もう一度 押しつぶされる度つぶやいて ようやくたどり着いたこの場所に 正しさなんていらないよ もう一度 もう一度 あの日離れていった希望に ざまぁみろって言ってやる為に 何度も立ち上がるんだ もう一度 |
ワンルーム叙事詩 家賃6万のアパートで僕らは世界を旅する 燃える都市 干上がった運河 呆然と立ち尽くす老人 僕らのワンルーム叙事詩は無線LANで 半永久的に加速する その遠心力で横転した 原型をとどめてない幸福 そいつを僕に売ってくれよ 笑える心を売ってくれよ 本日天気は終末型 頼みの理想もしなびたか 世界が終わる もうすぐ終わる 空しい 寂しい が新しい流行 もう全部嫌になったから この部屋に火をつけた 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ この街の美しい朝日も そいつに不似合いな思い出も 再戦の明日に勇む夢も 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 一人立ち尽くす そこはまるで焼け野原 黙って炎を眺めていた 次第に騒がしくなる路上で 世界は無声映画の スローモーションみたいに滑稽に見えた サイレンでふと我に返った 帰るべき我がある事に驚いた あぁ 僕はまだ 僕である事が許されるみたいだ 赤いランプで途切れ途切れに 照らされる隣人の狼狽 膜一枚隔てた外で この街は夏祭りの様相 薄笑いをこらえきれなくなったところで 羽交い絞めにされた 僕は 僕は 必死に叫んだ 消すなそいつは僕の魂だ 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ これまで積み上げたガラクタも そいつを大事にしてた僕も 奇跡にすがる浅ましさも 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 一人 立ち尽くす そこはまるで焼け野原 どうせ未来は 終点の袋小路 新しい自分を 見つけたいと願うなら 過去の事は燃やしてしまおうぜ 灰になるまで 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ 古いものは全部投げ入れろ 高くそびえ立つこの炎 この先照らすかがり火としよう 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ 新しい自分に出会うため 溜息で吹き消すな炎 涙で失わせるな炎 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも この自分って奴には 負けるわけにはいかない 一人 立ち尽くす そこはまるで 焼け野原 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 家賃6万のアパートで僕らは世界を旅する 燃える都市 干上がった運河 呆然と立ち尽くす老人 僕らのワンルーム叙事詩は無線LANで 半永久的に加速する その遠心力で横転した 原型をとどめてない幸福 そいつを僕に売ってくれよ 笑える心を売ってくれよ 本日天気は終末型 頼みの理想もしなびたか 世界が終わる もうすぐ終わる 空しい 寂しい が新しい流行 もう全部嫌になったから この部屋に火をつけた 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ この街の美しい朝日も そいつに不似合いな思い出も 再戦の明日に勇む夢も 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 一人立ち尽くす そこはまるで焼け野原 黙って炎を眺めていた 次第に騒がしくなる路上で 世界は無声映画の スローモーションみたいに滑稽に見えた サイレンでふと我に返った 帰るべき我がある事に驚いた あぁ 僕はまだ 僕である事が許されるみたいだ 赤いランプで途切れ途切れに 照らされる隣人の狼狽 膜一枚隔てた外で この街は夏祭りの様相 薄笑いをこらえきれなくなったところで 羽交い絞めにされた 僕は 僕は 必死に叫んだ 消すなそいつは僕の魂だ 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ これまで積み上げたガラクタも そいつを大事にしてた僕も 奇跡にすがる浅ましさも 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 一人 立ち尽くす そこはまるで焼け野原 どうせ未来は 終点の袋小路 新しい自分を 見つけたいと願うなら 過去の事は燃やしてしまおうぜ 灰になるまで 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ 古いものは全部投げ入れろ 高くそびえ立つこの炎 この先照らすかがり火としよう 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 燃えろ 燃えろ 全部燃えろ 新しい自分に出会うため 溜息で吹き消すな炎 涙で失わせるな炎 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも この自分って奴には 負けるわけにはいかない 一人 立ち尽くす そこはまるで 焼け野原 |
千年幸福論 この地上にあるもの全てが 時と共に形変え行くものならば 僕らが抱いてる貴いものに 本当にすがる価値はあるのでしょうか 気まぐれに摘んだ たおやかな花は 見る影もなく醜く枯れた そんな風に変わってしまうかな とても優しいあなたも 千年続く愛情を 千年続く友情を 千年続く安心を 千年続く幸福を 僕らは望んで止まないけれど そんなもの何処にありましょうか 電車の脱線事故が起こったって 夕方のテレビニュースでやっている 亡くなった人の家族や恋人の 悲しみに目をそむけてしまう 終わりはいつかやってくると知った時 初めて人が愛しくなる あなたじゃなくて良かったと思う僕は やはり浅ましい人間でしょうか 千年続く愛情を 千年続く友情を 千年続く安心を 千年続く幸福を 馬鹿げた事かもしれないけれど あなたよどうか生きていて あなたが居なくなっても生きる僕を 許せないといったら笑うでしょうか? 僕がいなくても生きていくあなたを 「悲しい」と言ってはいけませんか? 千年続く愛情を 千年続く友情を 千年続く安心を 千年続く幸福を 千年続く自負心を 千年続く安らぎを 千年続く友愛を 千年続く熱情を 千年続くいたわりを 千年続く尊厳を 千年続く生命を 千年続く喜びを 終わりがあるから美しい そんなの分かりたくもないよ 終わりはいつも早すぎる | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | この地上にあるもの全てが 時と共に形変え行くものならば 僕らが抱いてる貴いものに 本当にすがる価値はあるのでしょうか 気まぐれに摘んだ たおやかな花は 見る影もなく醜く枯れた そんな風に変わってしまうかな とても優しいあなたも 千年続く愛情を 千年続く友情を 千年続く安心を 千年続く幸福を 僕らは望んで止まないけれど そんなもの何処にありましょうか 電車の脱線事故が起こったって 夕方のテレビニュースでやっている 亡くなった人の家族や恋人の 悲しみに目をそむけてしまう 終わりはいつかやってくると知った時 初めて人が愛しくなる あなたじゃなくて良かったと思う僕は やはり浅ましい人間でしょうか 千年続く愛情を 千年続く友情を 千年続く安心を 千年続く幸福を 馬鹿げた事かもしれないけれど あなたよどうか生きていて あなたが居なくなっても生きる僕を 許せないといったら笑うでしょうか? 僕がいなくても生きていくあなたを 「悲しい」と言ってはいけませんか? 千年続く愛情を 千年続く友情を 千年続く安心を 千年続く幸福を 千年続く自負心を 千年続く安らぎを 千年続く友愛を 千年続く熱情を 千年続くいたわりを 千年続く尊厳を 千年続く生命を 千年続く喜びを 終わりがあるから美しい そんなの分かりたくもないよ 終わりはいつも早すぎる |
隅田川 面映い思い出一つ 紐解く手が震えています 幸せとは つまり つまり あなたのことです 古い歌口ずさむたび それと見紛う 面影を見る さわれないなら いっそ いっそ 消えてください 日暮れて連れあう 街に蝉時雨 繋いだ手と手を離さなきゃよかった 僕を支えてくれていたのは いつだって 笑いあう喜びでした 許しあういたわりでした 見落としそうな程小さな 特別達でした 隅田川花火が咲いて 散るまでには会いに行きます 移ろう季節の真ん中で全てが綺麗だった 浴衣帯 盆提灯が照らしだす 朱色の影絵 心の中 ずっと ずっと 張り付いてます 変わらない町並みふきだした二人 変わっていたのは僕等だけですね 日々を鮮やかに変えていたのは いつだって 重ねあう優しさでした 言い合える絆でした 忘れてしまう程些細な 特別達でした 隅田川花火が咲いて 散るまでには会いに行きます 移ろう季節に留る事できないと知りながら 火影に群がる虫として 僕はあなたに焦がれて 幼い強がりかなぐり捨てて 素直になれたらそれで良かったんだ 本当に欲しかったのは そこにあった笑顔だけでした それだけで僕はどこまでも 行ける気がしてたんだ 隅田川花火が咲いて その真下で出会いと別れ あなたがくれたその全てに ありがとうって聞こえますか | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 面映い思い出一つ 紐解く手が震えています 幸せとは つまり つまり あなたのことです 古い歌口ずさむたび それと見紛う 面影を見る さわれないなら いっそ いっそ 消えてください 日暮れて連れあう 街に蝉時雨 繋いだ手と手を離さなきゃよかった 僕を支えてくれていたのは いつだって 笑いあう喜びでした 許しあういたわりでした 見落としそうな程小さな 特別達でした 隅田川花火が咲いて 散るまでには会いに行きます 移ろう季節の真ん中で全てが綺麗だった 浴衣帯 盆提灯が照らしだす 朱色の影絵 心の中 ずっと ずっと 張り付いてます 変わらない町並みふきだした二人 変わっていたのは僕等だけですね 日々を鮮やかに変えていたのは いつだって 重ねあう優しさでした 言い合える絆でした 忘れてしまう程些細な 特別達でした 隅田川花火が咲いて 散るまでには会いに行きます 移ろう季節に留る事できないと知りながら 火影に群がる虫として 僕はあなたに焦がれて 幼い強がりかなぐり捨てて 素直になれたらそれで良かったんだ 本当に欲しかったのは そこにあった笑顔だけでした それだけで僕はどこまでも 行ける気がしてたんだ 隅田川花火が咲いて その真下で出会いと別れ あなたがくれたその全てに ありがとうって聞こえますか |
多数決 臆病者ほど人を傷つけると言うなら 一番臆病なのはこの世界なのかもしれない 優しい奴ほど背中を丸めて歩く 腹いせにこの都会を踏んづけて歩く 時代は変わっていくのではなく吹きすさぶのだ 向かい風に逆った奴らは行っちまった 息を止めた憐れな孤独の悲しみ共 空元気が繁華街に反響して空虚 価値観も善悪も 多数決で決まるなら もしかしたら 生まれる場所を間違えたのかもな もういいよ いいよ この部屋は世界の隅で 機会を今かと、窺うには丁度いいかもしれない 賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う 多数派が少数派に面倒を押し付ける 持つ者は持たざる者を食い物にしてる 強い者が弱きを挫いて溜飲を下げ 都会は田舎をゴミ捨て場だと思ってる 人類最後の解決法が戦争だけなら 進化論も当てにはならなかったみたいだ その実、知恵のある振りをした獣だから 空腹もこれ以上無い動機になりえた 違和感も常識も 多数決で決まるなら もしかしたら当たり前も もう疑うべきかもな もういいよ いいよ この町は忘れ去られた 良からぬ事を企てるには丁度いいかもしれない 賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う 札束の数 名誉の数 友達の数 勲章の数 勝ち越した数 賞状の数 努力した数 褒められた数 僕らの価値は数字じゃない 自分の評価を人に任せる訳にはいかない 世界は移り変わる 昨日の価値は今日の無価値 罪悪も合法も 多数決で決まるなら もしかしたら百年後は もう全員罪人かもな もういいよ いいよ この世界は壊れすぎた 白紙から描き直すには丁度いいかもしれない 賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 臆病者ほど人を傷つけると言うなら 一番臆病なのはこの世界なのかもしれない 優しい奴ほど背中を丸めて歩く 腹いせにこの都会を踏んづけて歩く 時代は変わっていくのではなく吹きすさぶのだ 向かい風に逆った奴らは行っちまった 息を止めた憐れな孤独の悲しみ共 空元気が繁華街に反響して空虚 価値観も善悪も 多数決で決まるなら もしかしたら 生まれる場所を間違えたのかもな もういいよ いいよ この部屋は世界の隅で 機会を今かと、窺うには丁度いいかもしれない 賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う 多数派が少数派に面倒を押し付ける 持つ者は持たざる者を食い物にしてる 強い者が弱きを挫いて溜飲を下げ 都会は田舎をゴミ捨て場だと思ってる 人類最後の解決法が戦争だけなら 進化論も当てにはならなかったみたいだ その実、知恵のある振りをした獣だから 空腹もこれ以上無い動機になりえた 違和感も常識も 多数決で決まるなら もしかしたら当たり前も もう疑うべきかもな もういいよ いいよ この町は忘れ去られた 良からぬ事を企てるには丁度いいかもしれない 賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う 札束の数 名誉の数 友達の数 勲章の数 勝ち越した数 賞状の数 努力した数 褒められた数 僕らの価値は数字じゃない 自分の評価を人に任せる訳にはいかない 世界は移り変わる 昨日の価値は今日の無価値 罪悪も合法も 多数決で決まるなら もしかしたら百年後は もう全員罪人かもな もういいよ いいよ この世界は壊れすぎた 白紙から描き直すには丁度いいかもしれない 賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う |
スピードと摩擦 切れかけた街灯に照らされて 明滅繰り返す人々の影 ゴムの匂いと空気の湿り気 静寂と呼ぶには、はなはだ多弁 したがって 定まらぬ視点 星を滑って 東北に流転 蛾が群がって どうせ無駄だって 夢に焼け落ちて あとは何もねえ 行き先のない乗車券 此岸の終わりの夕景 地球の裏の荒野へ 早く連れてってくれ 夏の庭に犬の骨 死屍累々の日付 それを踏んづけて明日へ 気管支炎の音符で 血を吐くまで歌え 放射状 北の山背 そこに咲いた花でさえ 冒涜は許されて 僕は舌打ちをしたこの街へ いや、舌打ちしたのは街の方で 砂場に子供らの神話体系 その一粒ごと神は宿って 絡まって 切れぬ社会性 みだりに越えて 唾を吐き掛け 我が塞がって 来世疑って 無様に燃えて あとは何もねえ 獣と人の分岐点 命にたかる銀蠅 精子は霊地の巡礼 死ぬには早い降雪 国道沿いのラブホテル トワイライト純潔で 言葉足らずの夜明け 吃音的な世の果て それを飲み込んでは咽せる 結露に滴るカーテン 命が今焼け落ちて 車道に冬の銀河系 トラックの荷台に跨がって 歳月が通り過ぎた 交差点で横転して 血を流していた 窓越しにそれを見ていたら 命がじりじりと焦げる音を聞いた スピードと摩擦 火花を散らして スピードと摩擦 内臓を焦がして 体内に発車の汽笛 血液は逃避の路線 旅立っては近づいて 離れてくのはどうして? 苛立ちは尚叫んで ひび割れた今日の風景 地表にうがつささくれ 二月は無垢な難破船 スピードと摩擦 内臓を焦がして | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 切れかけた街灯に照らされて 明滅繰り返す人々の影 ゴムの匂いと空気の湿り気 静寂と呼ぶには、はなはだ多弁 したがって 定まらぬ視点 星を滑って 東北に流転 蛾が群がって どうせ無駄だって 夢に焼け落ちて あとは何もねえ 行き先のない乗車券 此岸の終わりの夕景 地球の裏の荒野へ 早く連れてってくれ 夏の庭に犬の骨 死屍累々の日付 それを踏んづけて明日へ 気管支炎の音符で 血を吐くまで歌え 放射状 北の山背 そこに咲いた花でさえ 冒涜は許されて 僕は舌打ちをしたこの街へ いや、舌打ちしたのは街の方で 砂場に子供らの神話体系 その一粒ごと神は宿って 絡まって 切れぬ社会性 みだりに越えて 唾を吐き掛け 我が塞がって 来世疑って 無様に燃えて あとは何もねえ 獣と人の分岐点 命にたかる銀蠅 精子は霊地の巡礼 死ぬには早い降雪 国道沿いのラブホテル トワイライト純潔で 言葉足らずの夜明け 吃音的な世の果て それを飲み込んでは咽せる 結露に滴るカーテン 命が今焼け落ちて 車道に冬の銀河系 トラックの荷台に跨がって 歳月が通り過ぎた 交差点で横転して 血を流していた 窓越しにそれを見ていたら 命がじりじりと焦げる音を聞いた スピードと摩擦 火花を散らして スピードと摩擦 内臓を焦がして 体内に発車の汽笛 血液は逃避の路線 旅立っては近づいて 離れてくのはどうして? 苛立ちは尚叫んで ひび割れた今日の風景 地表にうがつささくれ 二月は無垢な難破船 スピードと摩擦 内臓を焦がして |
性善説 ねえママ あなたの言う通り 彼らは裁かれて然るべきだ 奪えるものは全部奪っていった 崩れたビルに 戦車と夕日 ねえママ あなたの言う通り 隣人は愛して然るべきだ 陰口ほど醜いものはないわ 手を取り合って 微笑み合って こんな時代に生き延びるだけでも 容易くはないわ どうか幸せに 寝ぼけ眼でテレビをつけて ぼやけた頭に無理矢理流れ込んだ 殺人だ強盗だ人身事故だ 流行だアイドルだ もううるせえよ 人心地つける余裕もなく 僕らの日々は流れに摩耗して 明るいニュースを探している 明るいニュースを探している ねえママ あなたの言う通り 他人は蹴落として然るべきだ 幸福とは上位入賞の勲章 負けないように 逃げないように 目を覆い隠しても悲鳴は聞かされて 耳を塞いでも目をこじ開けられて 真っ白な朝日に急かされて あの子の家に向かう電車の中 馬鹿な男の下世話な自慢話に 子供を連れ車両を変える母親を見たよ 各々の思想がぶつかり合って 満員電車は個人的な紛争地帯 僕は僕を保つので精一杯で その実誰かの肩にもたれていたよ ねえママ あなたは言ったじゃないか 嘘をつけばバチがあたると 神に祈れば救われると 苦労はいつか報われると ねえママ 僕は知ってしまったよ 人間は皆平等だと 世界はあるがまま美しいと それ等は全くの詭弁であると 否定されてしまった性善説の 後始末を押し付けられた僕らは 逃げ場もなく小箱に閉じ込められて 現実逃避じゃなきゃもう笑えねえよ 「人は本来優しいものですよ」 それが嘘だと暴いたのはあんただろ 教育だ宗教だ道徳だ 何でもいいから早く次のをくれよ ねえママ あなたの言う通り 自分を善だと信じて疑わないときは 他方からは悪だと思われてるものよ あなただけが私の善なのよ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | ねえママ あなたの言う通り 彼らは裁かれて然るべきだ 奪えるものは全部奪っていった 崩れたビルに 戦車と夕日 ねえママ あなたの言う通り 隣人は愛して然るべきだ 陰口ほど醜いものはないわ 手を取り合って 微笑み合って こんな時代に生き延びるだけでも 容易くはないわ どうか幸せに 寝ぼけ眼でテレビをつけて ぼやけた頭に無理矢理流れ込んだ 殺人だ強盗だ人身事故だ 流行だアイドルだ もううるせえよ 人心地つける余裕もなく 僕らの日々は流れに摩耗して 明るいニュースを探している 明るいニュースを探している ねえママ あなたの言う通り 他人は蹴落として然るべきだ 幸福とは上位入賞の勲章 負けないように 逃げないように 目を覆い隠しても悲鳴は聞かされて 耳を塞いでも目をこじ開けられて 真っ白な朝日に急かされて あの子の家に向かう電車の中 馬鹿な男の下世話な自慢話に 子供を連れ車両を変える母親を見たよ 各々の思想がぶつかり合って 満員電車は個人的な紛争地帯 僕は僕を保つので精一杯で その実誰かの肩にもたれていたよ ねえママ あなたは言ったじゃないか 嘘をつけばバチがあたると 神に祈れば救われると 苦労はいつか報われると ねえママ 僕は知ってしまったよ 人間は皆平等だと 世界はあるがまま美しいと それ等は全くの詭弁であると 否定されてしまった性善説の 後始末を押し付けられた僕らは 逃げ場もなく小箱に閉じ込められて 現実逃避じゃなきゃもう笑えねえよ 「人は本来優しいものですよ」 それが嘘だと暴いたのはあんただろ 教育だ宗教だ道徳だ 何でもいいから早く次のをくれよ ねえママ あなたの言う通り 自分を善だと信じて疑わないときは 他方からは悪だと思われてるものよ あなただけが私の善なのよ |
スターライト 僕らを取り囲むあらゆることに特別な事なんてない この手の中偶然の振りして居座る宝物も 出会うべくして出会った 奇跡のように光はなった ガラクタも 重なれば 僕を形作った もう駄目だって挫けそうな 時にだけ輝くものが つまり いつだって胸の奥に眠ってる 屑みたいな ゴミみたいな 小さな星を見つけたんだ 掴めはしなくても その明かりで 僕らは 前に進むよ 夜の向こうで何かが待ってて それを照らして スターライト 情熱 希望なんでもいいけど 僕らはここに居ちゃ駄目だ 片道切符は承知だジョバンニ 涙は捨てろ スターライト きっといい事ばかりじゃないけど だからこそ 僕らは行くんだよ ここまでの旅路を思い出してよ 胸が張り裂けそうな別れも 死にたい程辛い時だってあったろう いつだったろうその度自分になんて言い聞かせてきたか 「ここが始まりだ 始まりだ」って 涙こらえたよ 終わりがどこにあるかなんて 考えるのはもう止めた つまり 言い換えれば全部が 僕次第 屑みたいな ゴミみたいな 小さな僕だって光るから 見つけて欲しいんだよ この声を 今すぐ空に投げるよ 夜の向こうで誰かが待ってて それを見つけて スターライト 愛だ恋だって解らないけど 僕らは一人では駄目だ 愛する人は守れカムパネルラ 弱気は捨てろ スターライト きっと悪い事ばかりじゃないよ 隣に あなたが居るなら 星めぐりの旅は続く 続く 終わらない オリオンの右肩で歌う 歌う 鷲は紅い目玉 泣くな 泣くな 旅人よ 故郷の姫りんごついばんだ 鳥になるか 鳥になるか そんな 夢をみたよ 涙も枯れたよ 夜の向こうに答えはあるのか それを教えて スターライト 失望 挫折うんざりしながら それでも 何かを探してる 近づけば遠くなるカシオピア 今は笑えよ スターライト いつか全てが上手くいくなら 涙は通り過ぎる駅だ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 僕らを取り囲むあらゆることに特別な事なんてない この手の中偶然の振りして居座る宝物も 出会うべくして出会った 奇跡のように光はなった ガラクタも 重なれば 僕を形作った もう駄目だって挫けそうな 時にだけ輝くものが つまり いつだって胸の奥に眠ってる 屑みたいな ゴミみたいな 小さな星を見つけたんだ 掴めはしなくても その明かりで 僕らは 前に進むよ 夜の向こうで何かが待ってて それを照らして スターライト 情熱 希望なんでもいいけど 僕らはここに居ちゃ駄目だ 片道切符は承知だジョバンニ 涙は捨てろ スターライト きっといい事ばかりじゃないけど だからこそ 僕らは行くんだよ ここまでの旅路を思い出してよ 胸が張り裂けそうな別れも 死にたい程辛い時だってあったろう いつだったろうその度自分になんて言い聞かせてきたか 「ここが始まりだ 始まりだ」って 涙こらえたよ 終わりがどこにあるかなんて 考えるのはもう止めた つまり 言い換えれば全部が 僕次第 屑みたいな ゴミみたいな 小さな僕だって光るから 見つけて欲しいんだよ この声を 今すぐ空に投げるよ 夜の向こうで誰かが待ってて それを見つけて スターライト 愛だ恋だって解らないけど 僕らは一人では駄目だ 愛する人は守れカムパネルラ 弱気は捨てろ スターライト きっと悪い事ばかりじゃないよ 隣に あなたが居るなら 星めぐりの旅は続く 続く 終わらない オリオンの右肩で歌う 歌う 鷲は紅い目玉 泣くな 泣くな 旅人よ 故郷の姫りんごついばんだ 鳥になるか 鳥になるか そんな 夢をみたよ 涙も枯れたよ 夜の向こうに答えはあるのか それを教えて スターライト 失望 挫折うんざりしながら それでも 何かを探してる 近づけば遠くなるカシオピア 今は笑えよ スターライト いつか全てが上手くいくなら 涙は通り過ぎる駅だ |
僕が死のうと思ったのは 僕が死のうと思ったのは ウミネコが桟橋で鳴いたから 波の随意に浮かんで消える 過去も啄んで飛んでいけ 僕が死のうと思ったのは 誕生日に杏の花が咲いたから その木漏れ日でうたた寝したら 虫の死骸と土になれるかな 薄荷飴 漁港の灯台 錆びたアーチ橋 捨てた自転車 木造の駅のストーブの前で どこにも旅立てない心 今日はまるで昨日みたいだ 明日を変えるなら今日を変えなきゃ 分かってる 分かってる けれど 僕が死のうと思ったのは 心が空っぽになったから 満たされないと泣いているのは きっと満たされたいと願うから 僕が死のうと思ったのは 靴紐が解けたから 結びなおすのは苦手なんだよ 人との繋がりもまた然り 僕が死のうと思ったのは 少年が僕を見つめていたから ベッドの上で土下座してるよ あの日の僕にごめんなさいと パソコンの薄明かり 上階の部屋の生活音 インターフォンのチャイムの音 耳を塞ぐ鳥かごの少年 見えない敵と戦ってる 六畳一間のドンキホーテ ゴールはどうせ醜いものさ 僕が死のうと思ったのは 冷たい人と言われたから 愛されたいと泣いているのは 人の温もりを知ってしまったから 僕が死のうと思ったのは あなたが奇麗に笑うから 死ぬことばかり考えてしまうのは きっと生きる事に真面目すぎるから 僕が死のうと思ったのは まだあなたに出会ってなかったから あなたのような人が生まれた 世界を少し好きになったよ あなたのような人が生きてる 世界に少し期待するよ | amazarashi | 秋田ひろむ(amazarashi) | 秋田ひろむ(amazarashi) | | 僕が死のうと思ったのは ウミネコが桟橋で鳴いたから 波の随意に浮かんで消える 過去も啄んで飛んでいけ 僕が死のうと思ったのは 誕生日に杏の花が咲いたから その木漏れ日でうたた寝したら 虫の死骸と土になれるかな 薄荷飴 漁港の灯台 錆びたアーチ橋 捨てた自転車 木造の駅のストーブの前で どこにも旅立てない心 今日はまるで昨日みたいだ 明日を変えるなら今日を変えなきゃ 分かってる 分かってる けれど 僕が死のうと思ったのは 心が空っぽになったから 満たされないと泣いているのは きっと満たされたいと願うから 僕が死のうと思ったのは 靴紐が解けたから 結びなおすのは苦手なんだよ 人との繋がりもまた然り 僕が死のうと思ったのは 少年が僕を見つめていたから ベッドの上で土下座してるよ あの日の僕にごめんなさいと パソコンの薄明かり 上階の部屋の生活音 インターフォンのチャイムの音 耳を塞ぐ鳥かごの少年 見えない敵と戦ってる 六畳一間のドンキホーテ ゴールはどうせ醜いものさ 僕が死のうと思ったのは 冷たい人と言われたから 愛されたいと泣いているのは 人の温もりを知ってしまったから 僕が死のうと思ったのは あなたが奇麗に笑うから 死ぬことばかり考えてしまうのは きっと生きる事に真面目すぎるから 僕が死のうと思ったのは まだあなたに出会ってなかったから あなたのような人が生まれた 世界を少し好きになったよ あなたのような人が生きてる 世界に少し期待するよ |
命にふさわしい 好きな人ができた 確かに触れ合った アスファルトより土 鋼鉄より人肌 無意識に選ぶのが 冷たさより温みなら その汚れた顔こそ 命にふさわしい 身の程知らずと ののしった奴らの 身の程知らなさを 散々歌うのだ 前に進む為に 理由が必要なら 怒りであれなんであれ 命にふさわしい こぼれた涙を蒸発させる為に 陽が照る朝を 飽きもせず こりもせず 待っている 待っている 全部を無駄にした日から 僕は虎視眈々と描いてた 全部が報われる朝を 世界を滅ぼすに値する その温もりは 二人になれなかった 孤独と孤独では 道すがら何があった? 傷ついて笑うその癖は そんなに悲しむことなんて無かったのにな 心さえなかったなら 友達ができた 理想を分かち合った 向かうべき場所に 歩幅すら共にした 裏切られたっていいと 道端ひれ伏すような 酩酊の夜明けこそ 命にふさわしい 失くした何かの埋め合わせを 探してばかりいるけど そうじゃなく 喪失も正解と言えるような 逆転劇を期待してる そしてそれは決して不可能じゃない 途絶えた足跡も 旅路と呼べ 世界を欺くに値する 僕らのこれまでは 一人になれなかった 寂しがりや共が集って 道すがら何があった? 傷つけて当然な顔して そんなに悲しむことなんて無かったのにな 心さえなかったなら 愛した物を守りたい故に 壊してしまった数々 あっけなく打ち砕かれた 願いの数々 その破片を裸足で渡るような 次の一歩で滑落して そこで死んでもいいと 思える一歩こそ ただ、ただ、それこそが 命にふさわしい 心を失くすのに値した その喪失は 喜びと悲しみは 引き換えじゃなかったはずだ 道すがら何があった? その答えこそ今の僕で 希望なんて いとも容易く投げ捨てる事はできる 心さえなかったなら 光と陰 | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 好きな人ができた 確かに触れ合った アスファルトより土 鋼鉄より人肌 無意識に選ぶのが 冷たさより温みなら その汚れた顔こそ 命にふさわしい 身の程知らずと ののしった奴らの 身の程知らなさを 散々歌うのだ 前に進む為に 理由が必要なら 怒りであれなんであれ 命にふさわしい こぼれた涙を蒸発させる為に 陽が照る朝を 飽きもせず こりもせず 待っている 待っている 全部を無駄にした日から 僕は虎視眈々と描いてた 全部が報われる朝を 世界を滅ぼすに値する その温もりは 二人になれなかった 孤独と孤独では 道すがら何があった? 傷ついて笑うその癖は そんなに悲しむことなんて無かったのにな 心さえなかったなら 友達ができた 理想を分かち合った 向かうべき場所に 歩幅すら共にした 裏切られたっていいと 道端ひれ伏すような 酩酊の夜明けこそ 命にふさわしい 失くした何かの埋め合わせを 探してばかりいるけど そうじゃなく 喪失も正解と言えるような 逆転劇を期待してる そしてそれは決して不可能じゃない 途絶えた足跡も 旅路と呼べ 世界を欺くに値する 僕らのこれまでは 一人になれなかった 寂しがりや共が集って 道すがら何があった? 傷つけて当然な顔して そんなに悲しむことなんて無かったのにな 心さえなかったなら 愛した物を守りたい故に 壊してしまった数々 あっけなく打ち砕かれた 願いの数々 その破片を裸足で渡るような 次の一歩で滑落して そこで死んでもいいと 思える一歩こそ ただ、ただ、それこそが 命にふさわしい 心を失くすのに値した その喪失は 喜びと悲しみは 引き換えじゃなかったはずだ 道すがら何があった? その答えこそ今の僕で 希望なんて いとも容易く投げ捨てる事はできる 心さえなかったなら 光と陰 |
空に歌えば 虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久 空に歌えば 後悔も否応無く 必然 必然 なるべくしてなる未来だ それ故、足掻け 蜃気楼 涙の川を漕ぎ出して 幾星霜 さよなら 行かざるを得ない 何を失ったとて 忘れない 悔しさも 屈辱も 胸に飾って 虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久 空に歌えば 後悔も否応無く 必然 必然 断ち切るには眩し過ぎた 未来へ、足掻け 人を傷つけずには 本懐は遂げられず 失って構わないと思える 理想が道しるべ 笑うなら 笑ってよ 嘲笑も 道連れにして あの日の君の声 言いたかった事 言えなかった事 空に歌えば 後悔を振り切って 必然 必然 投げ出すには背負いすぎた それ故、足掻け 苦悩は一陣の驟雨となりて 行かすものかと足にすがる嘲笑の泥濘 雨雲に幽閉 隔離された空 捕縛された暗がりからの逃走 掴んだものはすぐにすり抜けた 信じたものは呆気なく過ぎ去った それでも、それらが残していった、この温みだけで この人生は生きるに値する 失意の濁流を抜けて 曇天から射す一条の光 その時、既にもう 雨は上がっていた 虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久 空に歌えば あの日なにか叫んでた君の声 言いたかった事 言えなかった事 空に歌えば 後悔も連れ立って 必然 必然 終わらすには失くしすぎた それ故、足掻け 有限 有限 残り僅かな未来だ それ故、足掻け | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久 空に歌えば 後悔も否応無く 必然 必然 なるべくしてなる未来だ それ故、足掻け 蜃気楼 涙の川を漕ぎ出して 幾星霜 さよなら 行かざるを得ない 何を失ったとて 忘れない 悔しさも 屈辱も 胸に飾って 虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久 空に歌えば 後悔も否応無く 必然 必然 断ち切るには眩し過ぎた 未来へ、足掻け 人を傷つけずには 本懐は遂げられず 失って構わないと思える 理想が道しるべ 笑うなら 笑ってよ 嘲笑も 道連れにして あの日の君の声 言いたかった事 言えなかった事 空に歌えば 後悔を振り切って 必然 必然 投げ出すには背負いすぎた それ故、足掻け 苦悩は一陣の驟雨となりて 行かすものかと足にすがる嘲笑の泥濘 雨雲に幽閉 隔離された空 捕縛された暗がりからの逃走 掴んだものはすぐにすり抜けた 信じたものは呆気なく過ぎ去った それでも、それらが残していった、この温みだけで この人生は生きるに値する 失意の濁流を抜けて 曇天から射す一条の光 その時、既にもう 雨は上がっていた 虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久 空に歌えば あの日なにか叫んでた君の声 言いたかった事 言えなかった事 空に歌えば 後悔も連れ立って 必然 必然 終わらすには失くしすぎた それ故、足掻け 有限 有限 残り僅かな未来だ それ故、足掻け |
ジュブナイル 自分嫌いな少年少女 ありがとうじゃ満たされぬ今日も 理解しがたい異質なイデオ はみ出し物の孤独な闘争 虐げられた少年少女 撫でる青痣、ミミズ腫れの頬 それよりも悲鳴上げる心 自分対世界の様相 「人間嫌い」っていうより 「人間嫌われ」なのかもね 侮辱されて唇噛んで いつか見てろって涙ぐんで 消えてしまいたいのだ 消えてしまいたいのだ 君が君を嫌いな理由を 背負った君のまま 成し遂げなくちゃ駄目だ 僕は讃える君等のジュブナイル 向こう見ずだっていい 物語は始まったばかりだ 自信過剰な少年少女 認められない不遇な才能 何者にもなれない怒りと それとは裏腹の自己嫌悪 誇り高き少年少女 それでも曲げぬ自分の意志を 未だ枯れない表現欲と 無謀さを武器に駆ける浮世 僕らに変な名前を 付けたがるのはいつも部外者 「綺麗事だ 理想論だ」 って理想も語れなきゃ終わりだ 僕らここに居るのだ 僕らここに居るのだ 君が君を信じる根拠を 誇示する君のまま やり遂げなくちゃ駄目だ 僕は讃える君等のジュブナイル 世間知らずだっていい 物語は始まったばかりだ そこから一歩も動かないのなら 君は「侮辱された人間」だ そこから一歩 歩き出せたら 君は「負けなかった人間」だ 怖いとは言うべきじゃないな 辛いとは言うべきじゃないな どうせ誰も助けてくれない それを分かって始めたんだろう 誇り高き少年少女 それでも曲げぬ自分の意志を 未だ枯れない表現欲と 無謀さを武器に駆ける浮世 君が君で居られる理由が 失くしちゃいけない 唯一存在意義なんだ ここに讃えよ愚かなジュブナイル 最後の最後に 笑えたらそれでいいんだよ 物語は始まったばかりだ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 自分嫌いな少年少女 ありがとうじゃ満たされぬ今日も 理解しがたい異質なイデオ はみ出し物の孤独な闘争 虐げられた少年少女 撫でる青痣、ミミズ腫れの頬 それよりも悲鳴上げる心 自分対世界の様相 「人間嫌い」っていうより 「人間嫌われ」なのかもね 侮辱されて唇噛んで いつか見てろって涙ぐんで 消えてしまいたいのだ 消えてしまいたいのだ 君が君を嫌いな理由を 背負った君のまま 成し遂げなくちゃ駄目だ 僕は讃える君等のジュブナイル 向こう見ずだっていい 物語は始まったばかりだ 自信過剰な少年少女 認められない不遇な才能 何者にもなれない怒りと それとは裏腹の自己嫌悪 誇り高き少年少女 それでも曲げぬ自分の意志を 未だ枯れない表現欲と 無謀さを武器に駆ける浮世 僕らに変な名前を 付けたがるのはいつも部外者 「綺麗事だ 理想論だ」 って理想も語れなきゃ終わりだ 僕らここに居るのだ 僕らここに居るのだ 君が君を信じる根拠を 誇示する君のまま やり遂げなくちゃ駄目だ 僕は讃える君等のジュブナイル 世間知らずだっていい 物語は始まったばかりだ そこから一歩も動かないのなら 君は「侮辱された人間」だ そこから一歩 歩き出せたら 君は「負けなかった人間」だ 怖いとは言うべきじゃないな 辛いとは言うべきじゃないな どうせ誰も助けてくれない それを分かって始めたんだろう 誇り高き少年少女 それでも曲げぬ自分の意志を 未だ枯れない表現欲と 無謀さを武器に駆ける浮世 君が君で居られる理由が 失くしちゃいけない 唯一存在意義なんだ ここに讃えよ愚かなジュブナイル 最後の最後に 笑えたらそれでいいんだよ 物語は始まったばかりだ |
空っぽの空に潰される 受け取った手紙が増えすぎて 自分の荷物は捨てていった 満たされた気持ちになって その実また空っぽだ お金は多い方がいい 友達は多い方がいい 安心も多い方がいい 結局幸福とはなんだ 必ず死ぬと書いて必死 夢の中と書いて夢中 まさに必死で夢中になって 僕らは季節を駆け抜けた 怪我ばっかりが増えたけれど 痛ぇと笑える仲間が居た 昔の自分に嫉妬するな そいつが君の仮想敵だ 楽しけりゃ笑えばいいんだろ 悲しい時は泣いたらいいんだろ 虚しい時はどうすりゃいいの? 教えて 教えて 名残惜しさも無くさよなら 巡り巡る季節は素っ気無い それに何を期待すりゃいいの? 教えて 教えて 空っぽの空に潰される 結局人間ってのは 一つや二つの欠落はある 何かが足りないと思うか 何かが必要と思うか 最低限の荷物はある 僕にはこれで十分すぎる もう一度僕は駆けてみよう 必死で夢中に駆けてみよう 今日が暮れて今日がやってくる 流れのままにとは行かないが 嫌なものを嫌と言ってたら こんな今日に流れ着いた だから今日は記念日だ 戦った僕の記念日だ ただ一つだけ問題がある 全くもって虚しい今日だ 楽しけりゃ笑えばいいんだろ 悲しい時は泣いたらいいんだろ 虚しい時はどうすりゃいいの? 教えて 教えて 名残惜しさも無くさよなら 愛した人や物はあっけない それに何を期待すりゃいいの? 教えて 教えて 空っぽの空に潰される 弱音を吐いたら楽になるか 泣くだけ泣いたら楽になるか 死にたいと言えば気持ちいいか そこから踏み出したくはないか どっかに忘れ物をしたよ 教室か母のお腹の中 恒久的な欠落を 愛してこその幸福だ 楽しけりゃ笑えばいいんだろ 悲しい時は泣いたらいいんだろ 虚しい時はどうすりゃいいの? 教えて 教えて 暗いところからやって来て 暗いところへ帰っていくだけ その間に 何が出来るの? 教えて 教えて 空っぽの空に潰される | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 受け取った手紙が増えすぎて 自分の荷物は捨てていった 満たされた気持ちになって その実また空っぽだ お金は多い方がいい 友達は多い方がいい 安心も多い方がいい 結局幸福とはなんだ 必ず死ぬと書いて必死 夢の中と書いて夢中 まさに必死で夢中になって 僕らは季節を駆け抜けた 怪我ばっかりが増えたけれど 痛ぇと笑える仲間が居た 昔の自分に嫉妬するな そいつが君の仮想敵だ 楽しけりゃ笑えばいいんだろ 悲しい時は泣いたらいいんだろ 虚しい時はどうすりゃいいの? 教えて 教えて 名残惜しさも無くさよなら 巡り巡る季節は素っ気無い それに何を期待すりゃいいの? 教えて 教えて 空っぽの空に潰される 結局人間ってのは 一つや二つの欠落はある 何かが足りないと思うか 何かが必要と思うか 最低限の荷物はある 僕にはこれで十分すぎる もう一度僕は駆けてみよう 必死で夢中に駆けてみよう 今日が暮れて今日がやってくる 流れのままにとは行かないが 嫌なものを嫌と言ってたら こんな今日に流れ着いた だから今日は記念日だ 戦った僕の記念日だ ただ一つだけ問題がある 全くもって虚しい今日だ 楽しけりゃ笑えばいいんだろ 悲しい時は泣いたらいいんだろ 虚しい時はどうすりゃいいの? 教えて 教えて 名残惜しさも無くさよなら 愛した人や物はあっけない それに何を期待すりゃいいの? 教えて 教えて 空っぽの空に潰される 弱音を吐いたら楽になるか 泣くだけ泣いたら楽になるか 死にたいと言えば気持ちいいか そこから踏み出したくはないか どっかに忘れ物をしたよ 教室か母のお腹の中 恒久的な欠落を 愛してこその幸福だ 楽しけりゃ笑えばいいんだろ 悲しい時は泣いたらいいんだろ 虚しい時はどうすりゃいいの? 教えて 教えて 暗いところからやって来て 暗いところへ帰っていくだけ その間に 何が出来るの? 教えて 教えて 空っぽの空に潰される |
ラブソング 未来は無いぜ 陽も射さない 時代葬ったカタコンベ 油田から昇る黒煙に 咳き込む妹微笑んで 西のバラックに配給を 取りに行った兄は帰らない 「お買い求めはお急ぎを」 とテレビだけが嫌に賑やかだ 満たされた時代に生まれた と大人は僕らを揶揄した どこに安寧があるのだと 気付いた時にはもう遅かった 不穏な煙が立ち昇り あれは何だと騒ぎ立てた 奴から順に消えて行った 今じゃ町ごと墓場だ 愛すら知らない人が 居るのは確かだ それを無視するのは何故だ それを無視するのが愛か? ATM 電気椅子 ストレルカとベルカ 紙幣と硬貨 愛こそ全て 再来世と来世 社会性 人の指の首飾り 花飾り 愛こそ全て 信じ給え 土砂降りの雨の中を 傘もささないで歩いた 「傘が無い」と口ずさむけど むしろ傘を買う金が無い 狭いアパートに戻っても 惨めでまた死にたくなった 「お買い求めはお急ぎを」 とテレビだけが嫌に賑やかだ 夢すら持てない人が 居るのは確かだ それを歌にしては駄目か? それを無視するのが歌か? 資本主義 ノンフィクション フィクション 個室ビデオ 虚無 人生回顧 愛こそ全て シグナルとシグナレス 始発電車 自殺 唄うたいと商業主義 愛こそ全て 信じ給え 未来には期待しないよ 息も出来ないよ 夜の闇の中 不安で眠れない 愛されるだとか 愛するんだとか それ以前に僕ら 愛を買わなくちゃ 消費せよ 消費せよ それ無しではこの先 生きてけない 消費せよ 消費せよ それこそが君を救うのだ 社会性不安 買春 輪廻転生 ラブソング ラブソング 愛と平和 無銭飲食 墓石 愛こそ全て 自動小銃 生命保険 物欲 ビデオゲームと人殺し 愛こそ全て 急いで買いに行かなきゃ 誰よりも多く買わなきゃ 奪ってでも手に入れなきゃ 愛を買わなくちゃ | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | | 未来は無いぜ 陽も射さない 時代葬ったカタコンベ 油田から昇る黒煙に 咳き込む妹微笑んで 西のバラックに配給を 取りに行った兄は帰らない 「お買い求めはお急ぎを」 とテレビだけが嫌に賑やかだ 満たされた時代に生まれた と大人は僕らを揶揄した どこに安寧があるのだと 気付いた時にはもう遅かった 不穏な煙が立ち昇り あれは何だと騒ぎ立てた 奴から順に消えて行った 今じゃ町ごと墓場だ 愛すら知らない人が 居るのは確かだ それを無視するのは何故だ それを無視するのが愛か? ATM 電気椅子 ストレルカとベルカ 紙幣と硬貨 愛こそ全て 再来世と来世 社会性 人の指の首飾り 花飾り 愛こそ全て 信じ給え 土砂降りの雨の中を 傘もささないで歩いた 「傘が無い」と口ずさむけど むしろ傘を買う金が無い 狭いアパートに戻っても 惨めでまた死にたくなった 「お買い求めはお急ぎを」 とテレビだけが嫌に賑やかだ 夢すら持てない人が 居るのは確かだ それを歌にしては駄目か? それを無視するのが歌か? 資本主義 ノンフィクション フィクション 個室ビデオ 虚無 人生回顧 愛こそ全て シグナルとシグナレス 始発電車 自殺 唄うたいと商業主義 愛こそ全て 信じ給え 未来には期待しないよ 息も出来ないよ 夜の闇の中 不安で眠れない 愛されるだとか 愛するんだとか それ以前に僕ら 愛を買わなくちゃ 消費せよ 消費せよ それ無しではこの先 生きてけない 消費せよ 消費せよ それこそが君を救うのだ 社会性不安 買春 輪廻転生 ラブソング ラブソング 愛と平和 無銭飲食 墓石 愛こそ全て 自動小銃 生命保険 物欲 ビデオゲームと人殺し 愛こそ全て 急いで買いに行かなきゃ 誰よりも多く買わなきゃ 奪ってでも手に入れなきゃ 愛を買わなくちゃ |
季節は次々死んでいく 季節は次々死んでいく 絶命の声が風になる 色めく街の 酔えない男 月を見上げるのはここじゃ無粋 泥に足もつれる生活に 雨はアルコールの味がした アパシーな目で 彷徨う街で 挙動不審のイノセント 駅前にて 僕が僕と呼ぶには不確かな 半透明な影が生きてる風だ 雨に歌えば 雲は割れるか 賑やかな夏の干涸びた命だ 拝啓 忌まわしき過去に告ぐ 絶縁の詩 最低な日々の 最悪な夢の 残骸を捨てては行けず ここで息絶えようと 後世 花は咲き君に伝う 変遷の詩 苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも 明日は次々死んでいく 急いても追いつけず過去になる 生き急げ僕ら 灯る火はせつな 生きる意味などは後からつく 君が君でいるには不確かな 不安定な自我が 君を嫌おうと せめて歌えば 闇は晴れるか 根腐れた夢に預かった命だ 拝啓 忌まわしき過去に告ぐ 絶縁の詩 最低な日々の 最悪な夢の 残骸を捨てては行けず ここで息絶えようと 後世 花は咲き君に伝う 変遷の詩 苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも 疲れた顔に足を引きずって 照り返す夕日に顔をしかめて 行こうか 戻ろうか 悩みはするけど しばらくすれば 歩き出す背中 そうだ行かねばならぬ 何はなくとも生きて行くのだ 僕らは どうせ拾った命だ ここに置いてくよ なけなしの 拝啓 今は亡き過去を想う 望郷の詩 最低な日々が 最悪な夢が 始まりだったと思えば 随分遠くだ どうせ花は散り 輪廻の輪に還る命 苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも 季節は次々生き返る | amazarashi | 秋田ひろむ | 秋田ひろむ | amazarashi・Yoshiaki Dewa | 季節は次々死んでいく 絶命の声が風になる 色めく街の 酔えない男 月を見上げるのはここじゃ無粋 泥に足もつれる生活に 雨はアルコールの味がした アパシーな目で 彷徨う街で 挙動不審のイノセント 駅前にて 僕が僕と呼ぶには不確かな 半透明な影が生きてる風だ 雨に歌えば 雲は割れるか 賑やかな夏の干涸びた命だ 拝啓 忌まわしき過去に告ぐ 絶縁の詩 最低な日々の 最悪な夢の 残骸を捨てては行けず ここで息絶えようと 後世 花は咲き君に伝う 変遷の詩 苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも 明日は次々死んでいく 急いても追いつけず過去になる 生き急げ僕ら 灯る火はせつな 生きる意味などは後からつく 君が君でいるには不確かな 不安定な自我が 君を嫌おうと せめて歌えば 闇は晴れるか 根腐れた夢に預かった命だ 拝啓 忌まわしき過去に告ぐ 絶縁の詩 最低な日々の 最悪な夢の 残骸を捨てては行けず ここで息絶えようと 後世 花は咲き君に伝う 変遷の詩 苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも 疲れた顔に足を引きずって 照り返す夕日に顔をしかめて 行こうか 戻ろうか 悩みはするけど しばらくすれば 歩き出す背中 そうだ行かねばならぬ 何はなくとも生きて行くのだ 僕らは どうせ拾った命だ ここに置いてくよ なけなしの 拝啓 今は亡き過去を想う 望郷の詩 最低な日々が 最悪な夢が 始まりだったと思えば 随分遠くだ どうせ花は散り 輪廻の輪に還る命 苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも 季節は次々生き返る |