陽はまた昇る谷村新司 | 谷村新司 | 谷村新司 | 谷村新司 | 美野春樹 | 夢を削りながら 年老いてゆくことに 気が付いた時 はじめて気付く空の青さに あの人に教えられた 無言のやさしさに 今さらながら涙こぼれて 酔いつぶれたそんな夜 陽はまた昇る どんな人の心にも あー 生きてるとは 燃えながら暮すこと 冬晴れの空 流れる煙 風は北風 鉢植えの紫蘭の花 朝の雨にうたれ 息絶えだえに ただひたすらに遠い窓の外 もしかして言わなければ 別離ずにすむものを それでも明日の貴方の為に あえて言おう“さよなら”と 陽はまた昇る どんな人の心にも あー 生きてるとは 燃えながら暮すこと 春はまだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す 陽はまた昇る どんな人の心にも あー 生きてるとは 燃えながら暮すこと 春はまだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す 春はまだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す |
別れの日にすぎもとまさと | すぎもとまさと | 門谷憲二 | 杉本眞人 | 美野春樹 | 振り向けば はるかな道を おまえと 歩いてきた ときには 泣かせたこともあった 許してほしい いつかくる 別れの日には おまえが しっかりして みんなでこの俺 肴にして 酒を飲んでほしい 大した男じゃなかったけれど 静かにおまえを愛した 俺にしかない 歴史といえば おまえと生きたことだけ Wo Wo Wo…… 生きるのは ときにはつらく なんにも 見えなくなる それでも生きろと 子どもたちに 伝えてほしい いつかくる 別れの日には おまえは 時を止めて みんなが帰った 家の中で ひとり 泣いてほしい 大した男じゃなかったけれど なんとかおまえと暮らした 俺にしかない 歴史といえば おまえに逢えたことだけ 大した男じゃなかったけれど 静かにおまえを愛した 俺にしかない 歴史といえば おまえと生きたことだけ Wo Wo Wo…… |
ありふれた人生だけどすぎもとまさと | すぎもとまさと | 星川裕二 | 杉本眞人 | 美野春樹 | 近頃めっきり 酒も弱くなり 色気もとうに ご無沙汰で 昔のことを 思い出しても 昨夜のことは 忘れてる 馴染みの店にも 足が遠のいて 可愛いあの娘の お誘いや 誰かに遊びに 誘われたなら 断りきれない 俺がいる ああ 浮世の義理も しがらみも すべて捨てたら 気楽だろうが そうはいかぬが 人生だから ぐっとこらえて 苦笑い それでも 自分は自分さ 誇れるものは ないけれど ありふれた ありふれた 人生 それでいい 親しい友が 今日もまたひとり 遠くへ行って しまったよ 真赤に燃えた あの夏の日の 若さはすでに ないけれど ああ 泣かせた過去や 裏切りは 胸に刺さった 青い棘 戻れないのが 人生だから 悔やむことから 逃れない それでも 自分は自分さ 自分らしく 生きりゃいい ありふれた ありふれた 人生 それでいい ありふれた ありふれた 人生 それでいい… |
鞠と殿さま新垣勉 | 新垣勉 | 西條八十 | 中山晋平 | 美野春樹 | てんてん手鞠(てんまり) てん手鞠(てまり) てんてん手鞠(てまり)の 手がそれて どこからどこまで 飛んでった 垣根をこえて 屋根こえて おもての通りへ 飛んでった 飛んでった おもての行列 なんじゃいな 紀州(きしゅう)の殿さま お国入り 金紋先箱(きんもんさきばこ) 供(とも)ぞろい お駕籠(かご)のそばには ひげやっこ 毛槍(けやり)をふりふり ヤッコラサーの ヤッコラサ てんてん手鞠(てまり)は てんころり はずんでお駕籠(かご)の 屋根の上 もしもし紀州の お殿さま あなたのお国の みかん山 わたしに見させて 下さいな 下さいな お駕籠(かご)はゆきます 東海道 東海道は 松並木(まつなみき) とまりとまりで 日がくれて 一年たっても 戻りゃせぬ 三年たっても 戻りゃせぬ 戻りゃせぬ てんてん手鞠(てまり)は 殿さまに 抱かれはるばる 旅をして 紀州はよい国 日の光 山のみかんに なったげな 赤いみかんに なったげな なったげな |
私と小鳥と鈴と新垣勉 | 新垣勉 | 金子みすゞ | 杉本竜一 | 美野春樹 | 私が両手をひろげても (ひろげても) お空はちっとも飛べないが (飛べないが) 飛べる小鳥は私のように 地面(じべた)を速くは走れない 地面(じべた)を速くは走れない 鈴と 小鳥と それから私 みんなちがって みんないい 私がからだをゆすっても (ゆすっても) きれいな音は出ないけど (出ないけど) あの鳴る鈴は私のように たくさんな唄は知らないよ たくさんな唄は知らないよ 鈴と 小鳥と それから私 みんなちがって みんないい みんなちがって みんないい |
庭の千草由紀さおり・安田祥子 | 由紀さおり・安田祥子 | 里見義 | ムーア | 美野春樹 | 庭の千草も 虫の音(ね)も 枯れて淋(さび)しく なりにけり あゝ 白菊 あゝ 白菊 ひとり遅れて 咲きにけり 露にたわむや 菊の花 霜におごるや 菊の花 あゝ あわれ あわれ あゝ 白菊 人の操も かくてこそ |
赤い涙キム・ヨンジャ | キム・ヨンジャ | 門谷憲二 | 杉本眞人 | 美野春樹 | 男なんか信じない やさしさは言葉だけ なのに この身を切り刻む あなたへの想いは あぁ 何ですか 逢いたくて 逢いたくて 赤い赤い涙 浮かべて 切なくて 切なくて 血のような涙 流して 夢ん中 あなたの腕の中 抱かれて も一度夢ん中 あなたなんか忘れたい 泣かないで暮らしたい けれど この胸締めつける あなたへの想いは あぁ 愛ですか 恋しくて 恋しくて 赤い赤い涙 浮かべて 触れたくて 触れたくて 血のような涙 流して 夢ん中 あなたに抱かれてる 今夜も ふたりで夢ん中 苦しくて 苦しくて 赤い赤い涙 浮かべて 死にたくて 死ねなくて 血のような涙 流して 夢ん中 あなたの腕の中 抱かれて も一度夢ん中 |
再会金子由香利 | 金子由香利 | Patricia Carli・Emil Dimitrov・訳詞:矢田部道一 | Patricia Carli・Emil Dimitrov | 美野春樹 | あら! ボンジュール 久し振りね その後 お変りなくて あれから どれくらいかしら あなたは 元気そうね 私は 変ったでしょう? あれから旅をしたわ いろんな国を見て来たの 少しは 大人になったわ 私って おしゃべりね 引き止めて ごめんなさい あんまり 懐かしくて 声を掛けたのよ…… あの方 奥さんでしょ? とても 素敵な人ね 私に少し 似ているわ 私をどう思うかしら 今の私達は 他人同士なのね あなたの目には もう なにも なんにも 残っていないわ 私って おしゃべりね 引き止めて ごめんなさい あんまり 懐かしくて お話したかったの 今でも あなたを 愛しているのよ…… |
祇園祭谷村新司 | 谷村新司 | 谷村新司 | 谷村新司 | 美野春樹 | 化野をぬけて 清滝へ向かう 祇園祭りの遠ばやしを 逃がれるように 宿につけば 心細さもつのる 渡月の橋を 渡りきるまでは 振り向いちゃいけない自分の過去だけは 真顔になった君は去年 確かにこの宿にいた あー宵山の人波にまぎれて あー握りしめた 君の手を覚えてる今も 祗王の夢と祇女の涙 庭に佇み夕暮れまで 悲しすぎるわ女はいつも 男の為に生きてくなんて 結婚するより このままの方が 一生懸命生きれるみたいと つぶやく君は僕よりずっと 大きく見えた旅の宿 あー宵山の人波にのまれて あー流れてゆけ 若すぎる恋の痣よ 風の噂に聞くこともない 祗園祭りにさらわれたまま 君の写真も少し黄ばんで 僕もいくつか年老いた もっと男で いられたならば 君も女でいられたならば 恋に走れたあの年の夏 帰ることない暑い夏 あー宵山の人波のどこかを あー愛している あの人も流れているだろう あー祗園祭りの 遠ばやしが聞こえる あーあの日のまま あーあの日のまま あーあの日のまま あーあの日のまま |
桜空日野美歌 | 日野美歌 | 歌凛 | 馬飼野康二 | 美野春樹 | ほら桜 見上げる空に 強く強く咲いているよ 光る川面に 今年もまた春が舞い降りて さよなら告げず 空の彼方あなたは帰らない あの日の写真の隅で あなたは笑ってるけど 会いたくて淋しくて 涙が止まらないよ 幾つの時を越えて 悲しみ癒えるのかな でも桜 今年も咲いた 涙拭いて生きてゆくよ 星降る夜に 心配して迎えに来たよね あなたが照らす 道はいつも希望できらめいた 二人で歩いた場所は 今年も薄紅の道 涙拭いて歩こう 思い出を抱きしめて あなたのあの笑顔に もう一度会いたいけど ねぇ桜 笑って泣いて 想いこめて生きてゆくよ 舞い上がれ花びらよ あなたに届く様に 悲しみはいつの日か 生きる勇気になるよ ほら桜 見上げる空に 強く強く咲いているよ |
旅愁由紀さおり・安田祥子 | 由紀さおり・安田祥子 | 犬童球渓 | オードウェイ | 美野春樹 | 更けゆく秋の夜(よ) 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 恋しやふるさと なつかし父母 夢路(ゆめじ)にたどるは 故郷(さと)の家路(いえじ) 更けゆく秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 窓うつ嵐(あらし)に 夢もやぶれ はるけき彼方(かなた)に こころ迷(まよ)う 恋しやふるさと なつかし父母 思いに浮かぶは 杜(もり)のこずえ 窓うつ嵐に 夢もやぶれ はるけき彼方に こころ迷う |
ラスト・ソング−最後のライト−谷村新司 | 谷村新司 | 谷村新司 | 谷村新司 | 美野春樹 | 最後のライトは 消さないで せめて拍手が 終るまで 恋をすることさえも 許されないで 歌い続けてきた私 せめてこの歌は 貴方に 客席にはいつもの 貴方がいて となりには貴方の 愛する人が 何も知らずに 微笑んでいる たった一度の あやまちを 貴方は悔やんで いるかしら たった一度の恋の あやまちだけが 私をささえてくれたのに…… 明日から一人で 歩いてく 少しは大人に なれたもの もう二度と逢わないと 心に決めて 涙みせずに歌うから せめて心だけ 受け止めて 明日になれば貴方は 祭壇の前で 新しい愛を 永遠に誓う だから今日までは 私の貴方 最後のライトは 消さないで せめて拍手が 終るまで 恋をすることさえも 許されないで 歌い続けて行く私 せめてこの歌を 貴方に せめてこの歌を 貴方に |
風のようなひとチェウニ | チェウニ | 田久保真見 | 田尾将実 | 美野春樹 | 閉め忘れた 窓から 忍び込む 夜を見てた あなたは綺麗な 指先で 私の心を さらってしまった 風のように 風のように あなたは つかめない 抱きしめたのに 消えてしまった 倖せは どこに 愛も…夢も…風も… 通り過ぎて ゆくだけ 開け放した 窓から 逃げてゆく 恋を見てた あなたの気まぐれ ゆるしたら 散らばる想い出 あつめて遊ぶわ 風のように 風のように あなたは 冷たいの 見えないものが 欲しい女は 哀しみを 背負う 愛も…夢も…胸に… 置き去りに なるだけ 愛してるの 愛してるの 愛して ほしかった 抱きしめたのに 消えてしまった 倖せは どこに あなた…あなた…あなた… 風のような 恋人 |
春の来ない冬はない遠藤実 | 遠藤実 | 遠藤実 | 遠藤実 | 美野春樹 | あなたの心の慰めに 私は歌を うたいます 親子の愛は 海を越え 必ず届いて おりますよ 近くて 遠い 国だけど 春の来ない 春の来ない 冬はない 家族で暮らす 幸福が 何にも勝る ものですね 運命と言って あきらめず 希望の花を 咲かせましょう 嵐の時があろうとも 春の来ない 春の来ない 冬はない あなたと抱き合う人たちの こぼれた涙 光ってた 心をひとつに よせあえば 誰にも消せない 夢が湧く 近くて 遠い 国だけど 春の来ない 春の来ない 冬はない |
雨五木ひろし | 五木ひろし | Daniele PASE・Gianni E.ARGENIO | Corrado CONTI・Daniele PACE・Mario PANZERI | 美野春樹 | 恋の夢を見つけたのよ あなたの腕の中で エメラルドの素敵な海を知ったの いつまでも いつまでも 二人の恋に生きてゆく 恋は大きな愛を探すの 愛は哀しみの雨を消すでしょう あなたがいれば怖くない 世界は微笑む 見つめあい微笑むのは 二人のためにだけね 青い空の大きな愛があるから いつまでも いつまでも あなたのそばを離れない 恋は大きな愛を探すの 愛は哀しみの雨を消すでしょう 光のように優しく 愛は哀しみの雨を消すでしょう 私の胸に燃えている 愛は冷たい涙の雨を消してゆくでしょう |
聞かせてよ愛の言葉を(日本語Ver.)佐々木秀実 | 佐々木秀実 | Jean(F)Lenoir・訳詩:菅美沙緒 | Jean(F)Lenoir | 美野春樹 | 聞かせてよ 好きな甘い言葉 話してよ いつものお話しを 何度でもいいのよ その言葉「愛す」と 気心許しちゃいないの そのくせ聞かされていたい あの言葉は 甘く撫でるような震える小声を 聞けば夢見ごこち またも気を許す 聞かせてよ 好きな甘い言葉 話してよ いつものお話しを 何度でもいいのよ その言葉「愛す」と 私の好きなあの言葉 この胸で聞かせて たとえウソでも良い あなたの言葉を 聞けば嬉しくて 恋に傷ついた胸も癒される 何度でもいいのよ その言葉「愛す」と |
聞かせてよ愛の言葉を(フランス語&日本語Ver.)佐々木秀実 | 佐々木秀実 | Jean(F)Lenoir・訳詩:菅美沙緒 | Jean(F)Lenoir | 美野春樹 | Parlez-moi d'amour Redites-moi des choses tendres Votre beau discours Mon coeur n'est pas las de l'entendre Pourvu que toujours Vous repetiez ces mots supremes Je vous aime Vours savez bien Que dans le fond je n'en crois rien Mais cependant je veux encore Ecouter ces mots que j'adore Votre voix aux sons caressants Qui les murmure en fremissant Me berce de sa belle histoire Et malgre moi je veux y croire 聞かせてよ 好きな甘い言葉 話してよ いつものお話しを 何度でもいいのよ その言葉「愛す」と 私の好きなあの言葉 この胸で聞かせて たとえウソでも良い あなたの言葉を 聞けば嬉しくて 恋に傷ついた胸も癒される Pourvu que toujours Vous repetiez ces mots supremes Je vous aime |
愛の追憶クミコ | クミコ | 岩谷時子 | L.& P.Sebastian | 美野春樹 | あの娘は兵士を屋根裏で夜毎愛した あの頃 いつでも彼を呼んでいた マリン・リーベル・ヘル あたしを救ってくれた人は あなただけよ お願い マリン・リーベル・ヘル ひとり残していかないで 彼は答えた 怖くはない 望みだけは捨てちゃいけない アウフ・ヴィーダゼン・リーベ きっと帰るよ やがて戦さもおわるだろう 君のもとへきっと帰ると約束しようよ アウフ・ヴィーダゼン・リーベ いとしい兵士のやさしい言葉にさそわれ あの娘は夢見た いつか二人ですることを 昼の街で 腕をくもう お茶はカフェのテラスで飲もう アウフ・ヴィーダゼン・リーベ きっと帰るよ やがて戦さもおわるだろう 君のもとへきっと帰ると約束しようよ アウフ・ヴィーダゼン・リーベ あの娘は 待ったわ 冬の寒さに耐えながら そのまま便りもなくて月日は流れて 「人生のたそがれの中で 老いた彼女は もう彼の名を呼ばなくなったわ 戦争が終わったことさえ知らないようだったが 時々記憶を取戻し 目を輝かせながら 思い出話をしたわ」 昼の街で 腕をくもう お茶はカフェのテラスで飲もう アウフ・ヴィーダゼン・リーベ きっと帰るよ やがて戦さもおわるだろう 君のもとへきっと帰ると約束しようよ アウフ・ヴィーダゼン・リーベ |
半分以上悲しい、キム・ヨンジャ | キム・ヨンジャ | 伊藤薫 | 杉本眞人 | 美野春樹 | 嬉しい朝は 歌など歌い 切ない夜は 心をふさぐ 日々をこうして 過ごしています 一人暮らしも 慣れました 半分以上悲しい、 恋をしている その時も 半分以上悲しい、 恋が終われば 尚更に あれほど愛した 人はない もっと大事に したかった 晴れたら窓を 小さく開けて 雨なら空は 一度も見ない 忘れなければ いけない夢と 知っていながら 目を閉じる 半分以上悲しい、 生きている事 それだけで 半分以上悲しい、 だってあなたが いないのよ 涙の用意を する前に そっと別れが 忍び寄る 半分以上悲しい、 恋をしている その時も 半分以上悲しい、 恋が終われば 尚更に あれほど愛した 人はない もっと大事に したかった |
愛の讃歌クミコ | クミコ | 岩谷時子 | M.Monnot | 美野春樹 | あなたの燃える手で 私を抱きしめて ただ二人だけで 生きていたいの ただ命の限り あなたを愛したい 命の限りに あなたを愛するの 頬と頬よせ 燃える口づけかわす喜び あなたと二人で暮らせるものなら なんにもいらない なんにもいらない あなたと二人 生きていくのよ 私の願いは ただそれだけよ あなたと二人 固く抱きあい 燃える指に髪を からませながら いとしみながら 口づけをかわすの 愛こそ燃える火よ 私を燃やす火 心溶かす恋よ 二人を燃やす火 心溶かす恋よ |
波浮の港新垣勉 | 新垣勉 | 野口雨情 | 中山晋平 | 美野春樹 | 磯の鵜(う)の鳥ゃ 日暮れにゃかえる 波浮(はぶ)の港にゃ 夕焼け小焼け 明日の日和(ひより)は ヤレホンニサ なぎるやら 船もせかれりゃ 出船の仕度(したく) 島の娘たちゃ 御神火(ごじんか)ぐらし なじょな心で ヤレホンニサ いるのやら 島で暮らすにゃ とぼしゅうてならぬ 伊豆の伊東とは 郵便だより 下田港とは ヤレホンニサ 風だより 風は潮風 御神火(ごじんか)おろし 島の娘たちゃ 出船のときにゃ 船のともづな ヤレホンニサ 泣いて解く |
どうぞこのまま伊東ゆかり | 伊東ゆかり | 丸山圭子 | 丸山圭子 | 美野春樹 | この確かな 時間だけが 今の二人に 与えられた 唯一の あかしなのです ふれあうことの喜びを あなたの ぬくもりに感じて そうして 生きているのです くもりガラスを 伝わる 雨のしずくのように ただひとすじに ただひとすじに ただひたむきに それは ばかげたあこがれか 気まぐれな 恋だとしても 雨は きっと 降り続く くもりガラスを たたく 雨の音 かぞえながら どうぞこのまま どうぞこのまま どうぞやまないで さよならは 涙とうらはら さめたコーヒーの ようなもの だから いつまでも このまま どうぞこのまま どうぞこのまま どうぞやまないで どうぞこのまま どうぞこのまま どうぞやまないで |
朧月夜新垣勉 | 新垣勉 | 高野辰之 | 岡野貞一 | 美野春樹 | 菜の花畠(ばたけ)に 入り日薄れ 見渡す山の端(は) 霞(かすみ)深(ふか)し 春風そよ吹く 空を見れば 夕月(ゆうづき)かかりて 匂い淡(あわ)し 里わの火影(ほかげ)も 森の色も 田中の小路(こみち)を 辿(たど)る人も 蛙(かわず)の鳴く音(ね)も 鐘の音(おと)も さながら霞(かす)める 朧(おぼろ)月夜 |
冬の星座菅原洋一 | 菅原洋一 | 堀内敬三 | ヘイス | 美野春樹 | 木枯とだえて さゆる空より 地上に降りしく 奇(くす)しき光よ ものみないこえる しじまの中に きらめき揺れつつ 星座はめぐる ほのぼの明りて 流るる銀河 オリオン舞い立ち スバルはさざめく 無窮(むきゅう)をゆびさす 北斗(ほくと)の針と きらめき揺れつつ 星座はめぐる |
サン・トワ・マミー五木ひろし | 五木ひろし | Salvatore Adamo | Salvatore Adamo | 美野春樹 | ふたりの恋は終ったのね 許してさえくれない貴方 サヨナラと顔も見ないで 去って行った男の心 楽しい夢の様なあの頃を思い出せば サン・トワ・マミー 悲しくて目の前が暗くなる サン・トワ・マミー 街に出れば男がさそい ただ意味なく つきまとうけど この私がゆきつくとこは 貴方の胸 ほかにないのよ サン・トワ・マミー 風の様に 大空を さまよう恋 サン・トワ・マミー 淋しくて目の前が暗くなる サン・トワ・マミー サン・トワ・マミー 淋しくて目の前が暗くなる サン・トワ・マミー サン・トワ・マミー サン・トワ・マミー |
愛と哀しみのバラード佐々木秀実 | 佐々木秀実 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 美野春樹 | 哀しみの海を 乗り越えてゆけば 歌を忘れたカナリヤも 唄い出しますか 優しさのこもる 眼差(まなざ)しがきえて 春が来たのに 私には今日も冬嵐 夢にはぐれた 夕暮れ人は どこで痛みを いやすのか 愛が戻ると 信じていては いけないでしょうか 幸せを願い 幸せが逃げる 男と女 女と男 淋しいものですね 潮騒(しおさい)のように 想い出が返す 胸の高鳴りもう一度 あなたくれますか 薄紅の空に 面影を浮かべ 銀の指輪に口づけて ひとり眠ります 映画みたいな エデンの園で 夢のつづきを 見たいのよ 愛をこのまま 待つことなんて 迷惑でしょうか 生きるならふたり 生きるならあなた 男と女 女と男 哀しいものですね |
時は過ぎてゆく五木ひろし | 五木ひろし | Georges MOUSTAKI | Georges MOUSTAKI | 美野春樹 | 眠ってる間に 夢見てる間に 時は流れ 過ぎてゆく 子供の頃は もう夢の中 時は時は 今も過ぎてゆく あなたの愛に 溺れている間(うち)に 時ははかなく 過ぎてゆく お前は可愛い あの言葉も あなたさえも 今は遠い夢 眠ってる間に 唄ってる間に 自由な時は 行ってしまった 戦いの中 傷つきながら 時は時は 今も過ぎてゆく それでも私は 歌に生きる それでも私は 愛に生きる 私は唄う あなたの為に 時は時は あまりに短い 眠ってる間に 夢見てる間に 唄ってる間に 時は過ぎてゆく…… |
雲のうつし絵稼木美優 | 稼木美優 | 星野哲郎 | 竜崎孝路 | 美野春樹 | いいえ、死ぬのじゃ ありません 母さん あなたの その胸に 僕は帰って 行くのです どうか涙を 見せないで ミヤマキリシマ 咲くふるさとの 山こえ 野こえ 海こえて 炎の雨を くぐります くぐります こんど 生まれて くる時は 母さん あなたが 夕焼けで 僕は一羽の かもめどり 空を一緒に 飛びましょう ミヤマキリシマ 咲くふるさとの かわいい妹 弟の 多幸(しあわせ)祈り 飛びましょう 飛びましょう 水は輝き みどりは萌える この島々を 守るのが 若者たちの つとめです つとめです |
かもめの街北原ミレイ | 北原ミレイ | ちあき哲也 | 杉本眞人 | 美野春樹 | やっと店が終わって ほろ酔いで坂を下りる頃 白茶(しらちゃ)けたお天道が 浜辺を染め始めるのさ そんなやりきれなさは 夜眠る人にゃ分らないさ 波止場に出れば カモメがブイに2、3羽 一服しながら ぼんやり潮風に吹かれてみるのが あたしは好きなのさ カモメよ カモメよ 淋しかないか 帰る故郷があるじゃなし おまえも一生 波の上 あたしも一生 波の上 あ~あ~ ドンブラコ いろんな人が居たし いろんな人が居なくなった 泣いてくれるのは カモメと霧笛ばかり 一服しながら あれこれ取り止めなく懐かしむのが あたしは好きなのさ カモメよ カモメよ 風邪などひくな 絹の寝床があるじゃなし おまえも一生 波の上 あたしも一生 波の上 あ~あ~ ドンブラコ カモメよ カモメよ あ~あ~ |
ちょっとおたずねしますクミコ | クミコ | 岩谷時子 | 内藤法美 | 美野春樹 | ちょっとおたずねします どこかで私を見かけなかったでしょうか ラッシュアワーの人ごみに チラッと笑って消えたきり 私のところへ帰りません いつもいっていましたっけ どうぞ押しつぶさないで いつもいっていましたっけ 私を忘れないで ふりむけば去りゆく人の 後姿ばかりで 前もただいっぱいの人の 背中だけが見える だれも私に顔を見せない 笑っているのか泣いているのか 声もたてず波のように 去りゆく背中ばかりで いつもいっていましたっけ 顔のないのが怖いと ちょっとおたずねします どこかで私を見かけなかったでしょうか ラッシュアワーの人ごみに チラッと笑って消えたきり 私のところへ帰りません そうです誰を見ても 「ごきげんよう」という女でした やさしくて人の悲しみまで涙をこぼし 学校の屋根に登って 毎晩星と話もできる女でした 近所の人の名も顔も 全部心にとめて だれか死ねば くやみにゆく気のいい女でした ちょっとおたずねします どこかで青空を見ているのかも知れません 十九の時 落した愛をさがして あなぼこをのぞいているかもしれません ちょっとおたずねします どこかで私を見かけなかったでしょうか ちょっとおたずねします ちょっとおたずねします ちょっとおたずねします |