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  • SUPER BEAVER
    4人で必死になるほどに、4人だけではなくなっていった。
    4人で必死になるほどに、4人だけではなくなっていった。

    SUPER BEAVER

    4人で必死になるほどに、4人だけではなくなっていった。

     2020年6月10日に“SUPER BEAVER”がニューシングル『ハイライト / ひとりで生きていたならば』をリリースしました。今年4月1日で結成15周年を迎え、4月8日にメジャー再契約を表明した彼らの今作は、疾走感あるロックサウンドに強い意志が込められた「ハイライト」と壮大なミディアムバラード「ひとりで生きていたならば」の両A面シングル。  さらに、約10年前のメジャー在籍時最後にリリースしたアルバム収録曲「まわる、まわる」のセルフカバーも収録されております。さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“SUPER BEAVER”の柳沢亮太による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回はその第1弾です。綴っていただいたのは、新曲「 ハイライト 」に通ずるお話。結成15周年を迎えた今だからこその想いを明かしていただきました。是非、歌詞と併せて受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第1弾:「 ハイライト 」~ 2020年4月、SUPER BEAVERは結成15周年を迎えた。メンバー全員が高校生だった結成当時のことを思えば、まさか15年後の自分たちなど…想像してみるという発想すら無かったと思う。嬉しかった、だけどどこか漠然とした心持ちで『あ、いいですよ、やります!』と、返答したあの放課後から、結局15年間ずっとSUPER BEAVERであるわけだから、人生は本当に絶妙だ。 これまでの何か一つでも欠けていたら、今ある今日は無い……かどうかもわからないのが実際のところだと、年々思うようになった。「もし」とか「例えば」とか、その類の言葉をどれだけ過去に投げかけても、「今」に変化は起こらないことを経験してきたからだと思う。 時間軸という観点においてだけは、人生は間違いなくやり直しがきかなくて、だからこそ昨日を悔やんだり、明日に不安を抱いたり、「身に起きた全ての物事には意味がある」と自分自身に言い聞かせたくなったりもする。SUPER BEAVERが20歳そこそこでメジャーデビューし、呆気なく契約終了した時も、それまでの人生で一番の挫折を味わった自分に言い聞かせていた。 他方で、忘れてしまっていることにすら気がついていないことが、きっと山のようにあるのもまた人生。嬉しかったこと、楽しかったこと、悔しかったこと、辛くて仕方がなかったことでさえも、だ。「身に起きた全ての物事には意味がある」と自分自身に言い聞かせたくなったりもするけれど、身に起きた全ての物事を憶えてはいない。 所属していたレコード会社と事務所を離れた頃には、かつての高校生も21~23歳。周りはどんどんと就職していき、自分たちは結成7年目にして、どこかまた1からバンドを始める感覚。朝から晩までアルバイト、稼いだお金を持って各地でライブ、ライブ、ライブ。 不思議なもので不安より希望が勝った。辛いより楽しいが強かった。何よりSUPER BEAVERを通じて出会う人との関わり合い、その間に生まれていく一つ一つが心から嬉しかった。 4人で必死になるほどに、4人だけではなくなっていった。幾つも手が差し伸べられ、何度も目を見て言葉を交わし、そして肩を組んだ。4人だけではないことを実感するほどに、SUPER BEAVERは過去の一番を超え、そして過去一番を更新していった。 2020年4月、SUPER BEAVERは結成15周年を迎えた。おまけにメジャーレーベルと再契約を結んだ。メンバー全員が高校生だった結成当時のことを思えば、まさか30歳を超えた今が一番楽しいなど…想像してみるという発想すら無かったと思う。嬉しかった、だけどどこか漠然とした心持ちで『あ、いいですよ、やります!』と、返答したあの放課後から、結局今も明日もSUPER BEAVERであろうというのだから、人生は本当に絶妙だ。 これまでの何か一つでも欠けていたら、今ある今日は無い……かどうかもわからないのが実際のところだけど、「これが欠けていたら今ある今日は無い」と思える出来事は幾つもある。「もし」とか「例えば」とか、その類の希望を今に叶えることで、過去の捉え方が変化していくことを経験してきたからだと思う。 僕らは身に起きた全ての物事を憶えてはいない。 だからこそ、こうして不意に想っても即座に蘇る記憶こそ、欠けてはならない今日までのハイライト。 圧倒的な感動を、圧倒的な感情を、この先も。 僕らの人生に咲き誇り続ける、語り続けたくなる、ハイライトを。 おかげで今がある、だから今日も生きている、そう言いたくなるようなハイライトを。 <SUPER BEAVER・柳沢亮太> ◆紹介曲「 ハイライト 」 作詞:柳沢亮太 作曲:柳沢亮太 ◆New Single 『ハイライト / ひとりで生きていたならば』 2020年6月10日発売 初回生産限定盤 SRCL-11496~7 ¥1,727+税 通常盤 SRCL-11498 \1,182+税 <収録曲> 01. ハイライト 02. ひとりで生きていたならば 03. まわる、まわる

    2020/06/08

  • 川嶋あい
    どんな関係に置いてもこの“信頼”を勝ち得ることはとても難しい。
    どんな関係に置いてもこの“信頼”を勝ち得ることはとても難しい。

    川嶋あい

    どんな関係に置いてもこの“信頼”を勝ち得ることはとても難しい。

     2020年6月3日に“川嶋あい”がニューアルバム『針の穴』をリリース!都々逸や短歌にインスピレーションを受け”恋愛短歌集”のような作品となった今作。彼女は「針の穴に糸を通すように、ただ1つのものだけに想いを注ぐ女性の、濃密な感情が詰まった」楽曲だとコメントしております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“川嶋あい”による歌詞エッセイを、3ヶ月連続でお届けいたします! 第1弾 、 第2弾 に続く最終回では、収録曲「 雪割草 」にまつわるお話を綴っていただきました。この花の持つ花言葉、みなさんはご存じですか? そしてその言葉を大切にできていますか…? ~歌詞エッセイ最終回:「 雪割草 」~ ミスミソウという花がある。早春に咲く花だ。三角形の葉を持ち、色は青や紫、赤、ピンクなど。冬の終わりに雪を割るようにして咲くことから雪割草という別名もある。 私自身はまだこの花を実際に見たことがない。子供の頃からずっとこの花を見てみたかった。というのも、大好きなアニメの物語の中でこの花が象徴的に出てくる場面があった。 桜のように華やかというよりは、可憐で繊細で物静かな印象。だけれど、内に秘めた強い情熱みたいなものを幼心に感じ、どうしても見てみたい衝動に駆られた。いまだ実現はできていないが、この憧れは永遠であってもいい。願いというものは達成するまでのプロセスやイメージの方が遥かに重要に思うからである。 ただ、今回の最新アルバム『針の穴』を制作してゆく中で、ふとこのまだ出会ったことのない小さな花を、今私が描く世界の中で楽曲に落とし込んでみたいと思い立った。 雪割草が持つ花言葉は、信頼や自信、はにかみ。 家族や恋人、友人、どんな関係に置いてもこの“信頼”を勝ち得ることはとても難しい。信頼は愛情とはまた違うところにある。この人になら、伝えたい、相談したい、任せたい…。もしかしたら愛情よりも付加価値の高いポジションにいる時もあるくらいに思える。 付き合ってきた恋人同士の中で、もし少しでも互いへのその信頼が薄れた時、あるいは失ってしまった時、それを取り戻してゆくのは困難だ。ゼロではなくマイナスからのスタート。もしかしたら関係はそこで終わってしまう場合もあるだろう。だからこそ、本当に原点に帰れるのだが、人の気持ちを軽薄に考えたり捉えたりしてはいけないのだろうなと思う。自分で人の気持ちを想像する力。この能力も必要だろう。 そして、人は誰でもいつかはその人生を終える。ということは、産まれた瞬間から終わりに向かって歩いているのだ。それは一見悲しいように思うけれど、多くの意味を持っている。自分のために今何ができるか、そして誰かのために今何をすべきか。あらゆることを想像して考えることができるからだ。 それを実行する生き方がベストなのだろうけれど、そんなに上手くは事運ばない。だけど、トライする気持ちがあるのとないのとでは人生は大きく変わってくる。 限りある時の中で、目の前にいる人と一緒にこれからも歩んでゆけるために、時にぶつかっても悩んでも、その都度乗り越えながら前に進んでゆくことはきっといつの日か“信頼”になってゆく。そしてその信頼が今度は“自信”へと変わってゆくはず。 長い冬を超えて、たくさん我慢をして、たくさん成長をしてやっと蕾を開かせた雪割草のように、今が苦しくても待った先の未来には必ず希望があると信じて、生きてゆきたい…。そんな誠実な想いがこの「雪割草」という楽曲には込められている。 お金があることや権力があること、名誉があること、愛があること。生きていれば必要な物はたくさんあるし、求めるほど増えてゆく。人それぞれに優先順位は違ったとしても。 私はそこに生き方を足してみたい。穏やかでも破天荒でも、悔いのない生き方を選んでいきたいと思えば、自分も誰かの人生も、そこからいつでも始まりに変わってゆけるのだ。雪割草がその身を枯らしても、また次の春に花を咲かそうとするように…。 <川嶋あい> ◆紹介曲「 雪割草 」 作詞:川嶋あい 作曲:川嶋あい ◆9th ALBUM『針の穴』 2020年6月3日発売 初回限定盤 TRAK-0168~9 ¥3,500(税別) 通常盤 TRAK-0170 ¥3,000(税別) <収録曲> 1.Paradox 2.くるくる 3.綴 4.ペペロンチーノ 5.Home 6.Life 7.私を彼女にして 8.雪割草

    2020/06/05

  • 大比良瑞希
    そういう時、言葉は、背景を必要とするんだと思う。
    そういう時、言葉は、背景を必要とするんだと思う。

    大比良瑞希

    そういう時、言葉は、背景を必要とするんだと思う。

     2020年6月3日に“大比良瑞希”がニューアルバム『IN ANY WAY』をリリース。彼女は、tofubeats、LUCKY TAPES、Alfred Beach Sandal×STUTS、Awesome City Club等の作品やライブへの参加でも知られるように様々なアーティストから愛される次世代型シンガーソングライター。今作にはその個性的な歌声を堪能できる全12曲が収録されております。  さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“大比良瑞希”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は 第1弾 に続く、第2弾。綴っていただいたのは、歌詞を書くときにも欠かせない“言葉”についてのお話。言葉を助けてくれる“背景”とは、一体どんなものなのでしょうか…! ~歌詞エッセイ第2弾~ 皆さまこんにちは、大比良瑞希です。 ぬるっと、緊急事態宣言、解除されましたね。5月末はどうなっているんだろう、6月3日のアルバム発売日に、渋谷の街は戻っているんだろうかと、心がざわついていましたが、この感じだと展開もできそうで、とりあえず、ホッです。みなさま、アルバム『IN ANY WAY』ぜひ、手にとってみてくださいね! さて前回のコラムでは、毎分毎秒気づかないうちに最後の瞬間を過ごしている、という、人生は全てラストダンス話を書いてみましたが、まさに今も。緊急事態宣言の中にある日本は終わった。もう誰も外で遊ばない、静かで奇妙なGWは過ぎた。 でも宣言WEEKは終わったけれど、昨日と今日で何が違うのか、と言ってしまったら、昨日ウイルスがさようならしたわけではなくって。言葉は常に世界を作っているし、世界を区切っているし、世界を繋げている。言葉によって、動いている私たち。 ところで私には愛犬がいまして、巨大なフランスパンみたいな巨大なフレンチブルドッグ(20kg!)が、家族の一員です。彼と言葉を話せたら、どうなんだろうとたまに考える。よく、犬は喋らないから良いといったりするし、口は災いのもと、ということわざもあるくらいで、言葉は時として武器にもなってしまう。 つまり、言葉がなければ、争いは無くなるかもしれないってこと? 逆に、言葉をもっとたくさん知っていれば、悩みは減るかもしれない? 私たちの気持ちはいつだって複雑が普通で、言葉の連なりくらいではきっと喩えきれないんだよね。日本語は表現が多い言語とされているけど、それでも人と人とのコミュニケーションは、時に難しい。英語を勉強するどころか、まだ日本語でも気持ちを表現しきれなくて、ムズムズする時があるくらい私なんて。 そういう時、言葉は、背景を必要とするんだと思う。 それが、挿絵であったり、写真であったり、表情であったり、音楽であったり。音楽が言葉の背景に寄り添ってくると、「嫌い」という言葉も、「好き」という意味になって、ただの「好き」以上に気持ちが伝わってくる場合があるように。音楽が想像の助けになって、言葉だけでは削ぎ落とされてしまう、わずかな気持ちをすくい取ったり、曖昧な部分の存在を認めてくれたり、気持ちのグラデーションみたいなところを描いてくれる。 私は、シンガーソングライターの道を突き進めながらも、普段の気持ちを言葉にするのがすごく得意なわけではない。だからこそ、言葉だけでは伝えきれない気持ちを、音楽として形にすることの、虜になっているのかもしれない。 言葉にしきれないやわらかい部分を残したくて、まず音に想いを託すことでメロディや響きができて、その音が発している言葉をたぐりよせて、歌詞にしていく。言葉と向き合うために、一度言葉から離れる。 でもたまには、その逆で、その一行にどんな背景がくるのか、という言葉遊びをして見ても良いかもしれない。同じ一行に対して、いろんなBGMを鳴らしてみる、いろんな挿絵を並べてみる、そんな想像はちょっと楽しそうだし、相手の気持ちを察する上で日常においても必要な想像なのかもしれない、とも思ったり。 歌詞は、有限で無限な難しさと楽しさを秘めている、私にとって深海生物みたいな存在。 次回はそんな深海生物の謎に迫ります。笑 <大比良瑞希> ◆2ndアルバム『IN ANY WAY』 2020年6月3日発売 UXCL-241 ¥2,500(本体)+税 <収録曲> 01.Eternal My Room 02.甘い涙 03.無重力 04.SAIHATE 05.RESCUE 06.In a small lake 07.ムーンライトfeat.七尾旅人 08.いかれたBABY 09.ミントアイス 10.からまる feat. 大比良瑞希/KERENMI 11.Somewhere 12.Real Love -熊井吾郎Remix-

    2020/06/04

  • コレサワ
    ほんとは歌詞のこと書きたかったけど全然違う話になりました。
    ほんとは歌詞のこと書きたかったけど全然違う話になりました。

    コレサワ

    ほんとは歌詞のこと書きたかったけど全然違う話になりました。

     2020年8月5日に“コレサワ”が1st Single「憂鬱も愛して」をリリース。今作は、コレサワ初となるCDシングルで、デビュー前の2014年3月に自主制作盤として発売した「憂鬱も愛して」を再アレンジ&再レコーディングした楽曲。この自主制作盤は現在入手困難な幻の名曲となっており、ファン待望の音源化となります…!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“コレサワ”本人による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届けいたします!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回!コロナの影響で自粛生活が続く中、コレサワが改めて見つけた、ある“答え”とは…。新曲にも通ずる、今の彼女の想いを是非、受け取ってください! ~歌詞エッセイ最終回:ほんとは歌詞のこと書きたかったけど全然違う話になりました。~ お久しぶりですコレサワです。 6月になりましたね。少しずつ半袖が着れる日が増えてウキウキしてます。でもまだ「買い物行くぞぉおー~!!!」「友達とランチだぁぁぁぁ」とはいかないなぁ。これを読んでいるあなたは、コロナがなかった時とコロナ中の今で、自分のこんなところが変わったなーってとこはありますか? わたしはね洋服が好きで、いつも仕事終わりや休日に暇さえあれば好きな服屋さんを巡って買い物することが多かったんやけど、ここ2ヶ月全く服を買ってない。いつぶり?ってくらい。顔なじみの大好きな店員さん達に移したくはないし、そもそもどこの店も休業してたし、お洋服は形や素材も確認したいのでなかなか通販で買う勇気がなかった。誰にも見てもらえないなら着飾る必要もない。 あれ?私は今まで服が好きだから買ってたのか、それとも服を着てる自分を見てほしくて買ってたのか、どっちなんだろう?本当に服が好きなら、誰に見せるとか関係なく買ってるんじゃないか。自分にとって洋服とはなんなんだろうって、暇だと普段考えないことを考え込んでしまいますね、いいのやら悪いのやら。 でもやっぱり私は誰かに見てほしいな!それは服を見てほしいというか、その服によって自信がついた私を見てほしいのかもしれません。私にとって洋服は、気持ちを明るくしてくれる存在です。いつだって主人公にしてくれるそんな存在かも。それが自粛生活で見つけた答えでした。次服を買う時があったら、前とは選び方が変わる気がする。もちろん良い意味で。世の中の素敵なファッションデザイナーの皆さんいつもかわいい服を作ってくれてありがとう!!! そういえばファンレターに“この曲を作ってくれてありがとう”って書いてくれる子がいたなぁ、、こんな気持ちなのかぁ、、自分じゃ絶対服なんか作れないもん(前に作ってみたけど向いてなかった)。音楽もそうなんだろなー。音楽に関しては作る側の方が好き。もちろん聞いたりもするけど、でも作る方が好き。 私はいつも心掛けていることがあるよ。この曲を聞いた人の人生が少しでも華やかに、勇敢に、寄り添えますように。そう想っています。今回の新曲はどれも優しく寄り添って、でもしっかりと手を握ってあげられるような曲になりました。 まだまだ油断できない時期ですが、お互い体調に気をつけて過ごそう!今回でコラムはラストです。読んでいただきありがとうございました!またねー! <コレサワ> ◆1st Single「憂鬱も愛して」 2020年8月5日発売 通常盤 KICM-2052 ¥1,000+税 れ子ちゃん盤 ECB-974 ¥4,527+税

    2020/06/03

  • SCANDAL
    大好きな東京にいつまでも心を躍らせながら健やかな日々を送りたい。
    大好きな東京にいつまでも心を躍らせながら健やかな日々を送りたい。

    SCANDAL

    大好きな東京にいつまでも心を躍らせながら健やかな日々を送りたい。

     2020年6月3日に“SCANDAL”が新曲「 Living in the city 」を配信リリース。今作は、もともと今年2月に発売された彼女たちの最新アルバム『Kiss from the darkness』の制作時にベースの“TOMOMI”によって作詞作曲された曲で、東京でのなんてことない日常が愛おしく思えるような情景が歌われたメロウなナンバーです。SCANDALにとって初となる宅録音源のままでのリリースとなる新曲を是非、ご堪能あれ…!  さて、今日のうたコラムではそんな新曲の作詞作曲を手掛けた“TOMOMI”による歌詞エッセイをお届けいたします。綴っていただいたのは「Living in the city」に込めた想いに通ずる、彼女の“東京”での日常のお話。ステイホーム期間が長く続いた今だからこそ、改めて大切に想う場所や存在、みなさんにもありませんか…? 大好きなあの場所、あの人を思い浮かべながら、このエッセイを読んでみてください。 ~歌詞エッセイ:「 Living in the city 」~ 兵庫の田舎から上京して10年以上が経ち、私にも所謂「行きつけ」と言えるお店がいくつか出来た。駒沢公園通り沿いにある小さなコーヒーショップ“Pretty Things”は、そのひとつである。 ガラス張りの扉を開けると、挽きたてのコーヒーの香りと、明らかに拘り抜かれた音響シムテムを通して流れるアナログレコードの音に包まれる。この日かかっていたのはDARYL HALL&JOHN OATES。私の大好きなDe La Soulもサンプリングしたあの曲だ。自然と体が動く。ルンルンなのである。 たった5歩くらいではあるが、踊りながらカウンターへ向かうと、いつもの小さなおじさんといつもの可愛いお姉さんが注文を受けてくれる。選べる豆は3種類。その中でも酸味が強いとされているエチオピアを頼む。私は毎回エチオピアだ。それにハニートースト。鉄板中の鉄板である。 私が“Pretty Things”に通う理由はたくさんあり、エチオピアやハニートーストが美味しいことや、DARYL HALL&JOHN OATESがかかっていることはもちろん、その他もろもろがいつだって私の気分を最高潮にしてくれるからだ。 幾何学模様のタイルが敷き詰められた床、ユニークな雑貨、カルチャー雑誌、オリジナルのアパレルライン。まさにPretty Tingsで溢れたこのお店は朝から晩まで私をワクワクさせ、たくさんの気付きを与えてくれる心強い味方なのである。 さて、先程チラリと登場したカウンターにいる小さなおじさん。この小さなおじさんがここのオーナーであり、90年代後半の東京カフェブームを巻き起こしたその人だ。 もちろん、田舎出身の私は当時のことを知らないし、後から聞いた話ではあるが、どうやらカフェを経営している人にこのおじさんを知らない人はいないらしい。凄い。 にも関わらず、いつも気さくでスマートなのだ。そう、本当に凄い人はその凄さを自ら表現しない。表現しないが、その周りには同じような感性を持った人間が自然と集まる。 “Pretty Things”に顔を出す人々は、なんというか、東京の街で思いっきり働き、遊び尽くし、いろんな経験をしたのちにやっと出せる余裕を感じさせる。東京カルチャーの匂いを染み込ませた色気のある大人たち。とてつもなく、どうしようもなく、憧れるのだ。 憧れながらエチオピアを飲む。実は数年前までコーヒーが飲めなかった。苦くてダメだった。だけど憧れのあの人たちみたいに生きてみたくて無理して飲んでいたら、いつの間にか好きになっていた。この10年、こういうことがたくさんある。今の私を構築するものの多くは東京で暮らす日常の中にあった。 上京したばかりの頃、毎日スイッチを入れていないと、一生懸命汗をかいていないと、この世から置いていかれそうだとどこか孤独を感じていた場所が、いつの間にか「ただいま」と言いたくなる場所になっていた。東京が愛しいのだ。心地良いのだ。 全世界で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、最後まで自粛生活が続いた東京も5月25日に緊急事態宣言が解除された。この2ヶ月くらい行けていなかったが、近々様子を見ながらエチオピアとハニートーストとDARYL HALL&JOHN OATESと小さなおじさんに会いに行こうと思う。 ステイホーム期間中、心がすり減ってしまう瞬間も多かった。だけどこのお店は朝から晩まで私をワクワクさせ、たくさんの気付きを与えてくれる心強い味方だ。新しい生活様式を受け入れ、手洗いうがいをサボることなく、大好きな東京にいつまでも心を躍らせながら健やかな日々を送りたい。 <SCANDAL・TOMOMI> ◆紹介曲「 Living in the city 」 作詞:TOMOMI 作曲:TOMOMI

    2020/06/02

  • CHIHIRO
    寝顔の後ろでずっと泣いていたことなんて一生知らないでしょう。
    寝顔の後ろでずっと泣いていたことなんて一生知らないでしょう。

    CHIHIRO

    寝顔の後ろでずっと泣いていたことなんて一生知らないでしょう。

     2020年5月20日に“CHIHIRO”が新曲「 もうおしまい 」を配信リリースしました。3ヶ月連続配信リリースの第2弾となる今作。切ない失恋を描きながらも、前向きになれるメッセージが込められており、アレンジャーにはトオミヨウを迎えて制作。CHIHIROの新たなスタンダードナンバーが誕生したといえる1曲となっております。  さて、今日のうたコラムではそんな新曲を放った“CHIHIRO”の歌詞エッセイをお届け!<さよなら私の恋 人生の中できっと多分... 一番好きだったよ でも運命じゃなかったんだ>と幕を開ける歌。この物語には一体、どんな背景が見えてくるのでしょうか。新曲「 もうおしまい 」に通ずる小説風のエッセイ、是非、歌詞と併せてご堪能ください。 ~歌詞エッセイ:「もうおしまい」~ 私の楽曲は泣き歌と呼ばれる失恋ソングが多いのですが、歌詞に共感してくれる方が多くて今回の歌詞もすごくリアルに言葉を選んで描きました。 新曲の「もうおしまい」は曖昧な恋を終わりにする恋の歌です。おしまいという言葉はマイナスなイメージもありますが、終わりにすることで新しい扉が開くはじまりのきっかけの言葉でもあると思います。大好きな人とのさよならを決断する、選択する事はとても勇気が必要です。この曲を聴くことで、何かきっかけになる、勇気になるそんな前向きなパワーになる力になれたらって思ってます。 今日は新曲の「もうおしまい」の世界観を描いたエッセイを描かせて頂きました。楽曲にあわせて読んでみてください。 ーもうおしまいー 雨の降ったあとのけだるい匂いが消えない夜。 今日もなんてことのない一日が終わろうとしていた。 午後22時30分 「今から行ってもいい?」 いつもこうやって彼から 気まぐれに突然ラインが届く。 だめだって分かっていながら私は即答する。 「いいよ」 彼には恋人がいる。 でも9か月前から私達は曖昧な関係が続いてる。 “だめだよね....” 毎回自問自答しても“会いたい”を選んでしまう。 馬鹿だな.... そう、寂しさってやっかいだ。 午前0時25分 インターホンが鳴る。 彼の顔をインターホン越しに久しぶりに見た。 心が舞い上がりそうになった...でも抑えた。 玄関を開けた途端 決まってキスをしてくる。 触れる温度も鼻につく香水の香りも その声も笑顔も...全部 一瞬で魔法にかかってしまうんだ。 “ずるいよ...”心で呟いた。 いつもこの魔法のせいで 私は恋人ごっこをしてしまう。 私は彼と過ごす時間が好きだった。 少しライトを落として 彼の好きな曲を夜中に二人で聴く時間。 ベッドの上で横顔をみながら色んな話をする時間。 私の中にある隙間に心地よく入ってくる、 そんな不思議な人。 この部屋にいるこの時間だけは 永遠のような錯覚になる 私だけのものだったらいいのに... これが運命だったらいいのに... 午前2時20分 彼のLINEが鳴る。 「彼女?」 少し無言になった彼は冷静に 「うん...そう。」 「こんなことしてていいのかな、私たち」 「うーん、だめだけど、落ち着くんだよね。一緒にいると」 落ち着くって何だろう... 彼は返事をいつもぼやかす。 「ねぇ、私の事好き?」 「うん...そうだね」 何度この質問しただろう... 私が欲しいのは“うん”じゃなくて“好き”なのに... いつか欲しい2文字をくれるかな..... 心変わりを待っていたけど その時は来る気配もなさそうだ。 重くしないように責めなかった。 離れたくなくて核心は迫らなかった。 でもね心が痛いよ..... 彼は私が泣きそうな顔してるのにも気づかないまま... ベッドに横になっていつのまにか眠ってた。 午前5時55分。 私は一睡もできないままだった。 いつも彼がこの部屋に来た日は寝れなくて 色んな感情で胸がいっぱいになる。 好きとやめようが行き来して 夜から朝に変わる光に現実を知らされる。 あと少しで1年。 平行線は平行線のままで 何も変化してないことに気づいた。 むしろその線は滲んできている。 私だけが本気なこの恋は 泣くことが増えただけ.. 傷つくことが増えただけ.. 寝顔の後ろで ずっと泣いていたことなんて一生知らないでしょう。 私の好きな人は誰かの恋人。 きっと変わらない現実。 「もうおしまい...」 彼の背中に小さく伝えた。 光が見えない恋なんてきっと幸せになれない。 ずっと必死に切れないように 握ってた糸は赤色じゃなかった。 ーサヨナラ、私の恋ー 次は愛し愛される恋探すんだ。 <CHIHIRO> ◆紹介曲「 もうおしまい 」 2020年5月20日リリース 作詞:CHIHIRO 作曲:CHIHIRO

    2020/06/01

  • 花*花
    やりっきった!がんばった!納得した!そこがゴールというか。
    やりっきった!がんばった!納得した!そこがゴールというか。

    花*花

    やりっきった!がんばった!納得した!そこがゴールというか。

     2020年5月27日に“花*花”が、オールタイムベストアルバム『2×20』をリリース。今年はメジャーデビューから20年目となるアニバーサリーイヤー。「あ~よかった」や「さよなら大好きな人」などの名曲を始め、数々のJ-POPスタンダードとなる楽曲を発表してきた2人の20年間と、今の花*花の最新曲が詰まった1作となっております。  さて、今日のうたコラムでは、そんな“花*花”が歌詞エッセイを執筆!スペシャルな記事を【前編】と【後編】に分けてお届けいたします。! 【前編】 に続く【後編】を綴ってくださったのは、おのまきこさん。新曲「 ゴール 」にまつわるお話です。仕事や恋愛、人間関係、いろいろな“ゴール”を目指して、今を生きているあなたに、この歌詞とエッセイが届きますように…! ~歌詞エッセイ「 ゴール 」~ 20年。あっという間でもあり、まだまだ道半ばという感じでしょうか? 今年デビューして20年を迎えます。幸い2人組なのでどんなに忙しくても大変でも楽しかったし、大変なことも一緒に乗り越えて、そんな2人をたくさんのスタッフの皆さんに支えていただいて、たくさん助けていただきました。(現在も継続中。感謝です。) 今回20周年を記念してアルバムを出すにあたり、オールタイムベスト&ニューというコンセプトに、デビューしてからの楽曲を振り返って聴いてみたわけですが、懐かしくもあり新鮮でもありようやく客観的に聞くことができました。 当時のアレンジャーさんのアイディアのすごさや、若い(20代!)2人の歌声も、照れくさい気持ちと、レコーディングや当時の思い出の中をぐるぐるしながら楽しく選曲しました。 さぁ、振り返った次は『ニュー』を生み出さなければならないわけで。どんな曲を作ろうか…歌詞はどんなことを描こうか。相方に向けて書いてみようか、感謝を綴ってみようか。いやありきたりか。ふと気がついたら、別に20年で終わるわけじゃないし、とはいえ1つの節目でもあり、ゴールってどこにあるんやろう? みたいなことに辿り着き、まだまだこれから続いていくんだよという気持ちも含めて、新しくできたのが「ゴール」でした。 すぐ目の前にあるゴール、ずっとずっと先にある遠いゴール。何事にも必ず終わりが来るし、人間にもいつか人生が終わるときがきます。マラソン(小学生以来やったことはないけれど笑)は途中すごくしんどくなったり、足を止めたくなったりしますが、必ずゴールはやってきます。 だけど、仕事や恋愛、人間関係、ほかにはなんだろう? いろいろ。終わりたくても終われなかったり、不可抗力で突然終わりがやってきたり理不尽なことも多々あって、思い通りに進まないことも当然あるわけで。 まぁ、当然その時は苦しいし前向きになれなかったりすることもあるけれど、後で振り返るといい思い出になっていたり、笑い話になったりしていることもたくさんあって、だから人生が面白かったり豊かになったりするのかな? と40代になって感じています。 歌詞の中にも出てきますが、自分でゴールを決めるのもいいんじゃないかと。(途中で投げ出してはいけませんよ!) やりっきった!がんばった!納得した!そこがゴールというか。そしてその先にはまた新しい未来が待っていて、次のステップにつながるゴールは自分で決めて進んでいきたい。 これからの花*花にとって、30年、40年…どんな未来になるか、どんなゴールが待っているのかは、この先の音楽人生が楽しく豊かであれあればあるほど素晴らしいゴールになるはず! 今年は新型コロナウィルスの流行で、残念ながら20周年のツアーも延期となってしまいました。ですが。ここは気持ちを切り替えて、いつか絶対にやるツアーのために、ぜひ20周年記念アルバム、オールタイムベスト&ニュー『2×20』を聴いて予習、復習しておいてください!(笑) デビューから長く応援してくださってる方も、初めて花*花を知ってくださった方も、全33曲の中に1曲でも皆さんの気持ちにフィットする楽曲があると嬉しいです。とにかく健康でいてくださいね!また会いましょう。 <花*花 おのまきこ> ◆紹介曲「 ゴール 」 作詞:おのまきこ 作曲:おのまきこ ◆ALL TIME BEST & NEW『2×20』 2020年5月27日発売 UPCY-7670 ¥3,545(税別) DISC1 1.雨の雫(ALBUM MIX) 2.赤い自転車(ALBUM MIX) 3.あ~よかった(setagaya mix) 4.さよなら大好きな人 5.あくび 6.奇跡の裏側 7.中途半端な恋 8.やっぱり! 9.愛を少し語ろう 10.恋が育った休日 11.ばんそうこう1枚(spice version) 12.あなたへ・・・(h.mix) 13.スープ 14.涙のチカラ 15.童神(U.F.O.ver.) 16.夜香梅 17.風の花 DISC2 1.キャンディ 2.いつも心に花を持て 3.イロイロ 4.疼木 5.こがね菜の花(2020ver.) 6.僕の大事な人 7.good night honey 8.手(band ver.) 9.赤い自転車(新車ver.) 10.ただいま おかえり 11.ゴール 12.まだ愛してる 13.for a music 14.額縁 15.小さい箱 16.乾杯のうた

    2020/05/29

  • 川村結花
    あの状態のことをわたしは「お迎えが来た」と呼んでいます。
    あの状態のことをわたしは「お迎えが来た」と呼んでいます。

    川村結花

    あの状態のことをわたしは「お迎えが来た」と呼んでいます。

     2020年は、シンガーソングライター“川村結花”のCDデビュー25周年のアニバーサリーイヤー!そこで、今日のうたコラムでは、その記念企画として1年を通じてのご本人によるスペシャル歌詞エッセイをお届けいたします。更新は毎月第4木曜!    シンガーソングライターとして活躍しながら、様々なアーティストへの楽曲提供も行い、ここ数年はピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている彼女。この1年の連載でどんな言葉を綴ってくださるのでしょうか…!今回は第5回をお届けいたします。 第5回歌詞エッセイ:「お迎えに来てね」 こんばんは。また今月も書かせていただきます歌詞エッセイ。ご縁あってこのページを読んでくださっているあなたは今、どこの町のどんな場所にいらっしゃるのでしょう。かくいう私はいまだ外出自粛要請の解除されていない東京にて、先月と同じく自宅自部屋の机に向かってこの原稿を書いています。特段代わり映えのしない先月と今月なのであります。が。 そんなこの1ヶ月の中で何かしら変わったことといえば、若干(ほんま若干ね)酒量が増えたということでしょうか。それでもやはりカロリーは気になるので糖質オフの黒糖焼酎を、選んではいますが量が増えたことには変わりなく。せやけどほんま酒でも飲まなやってられんわ、という気分でもあり。ええわこんな時やもんしゃあないがな、と己に言い訳する日々であります。黒糖焼酎に梅干し入れて水割りにして氷浮かべて。いやもうこの季節には最高です。 ちなみに黒糖焼酎といえば奄美大島。奄美大島といえばたくさんの素晴らしい歌手の方々がいらっしゃいますが、その中でもわたしが今日お話ししたいのは同じく奄美ご出身の城南海さん。彼女のデビュー曲の「 アイツムギ 」を書かせていただいたのは2009年でした。 昨年は10周年を迎えられ、オーチャードホールでの記念コンサートに、わたし川村結花もゲストとして出演させていただく幸せに預かりました。城南海ちゃんー、初めてお会いした時はまだ彼女はそれこそお酒も飲めない初々しい18歳だったというのに。時は流れ今や30歳。愛くるしい笑顔は変わらずとも、歌い手として何倍もたくましく美しくなった彼女は今も進化し続けていらっしゃいます。 そんな城南海ちゃんのデビュー曲「アイツムギ」を書かせていただいたことは、わたしにとって大きな光栄であり、なにより10年経った今でもずっと彼女がこの曲を大切に歌い続けてくださっているという事実ー、それほど作者冥利につきることがあるでしょうか。本当に感謝しかありません。 それにしてもこの曲ー、書いた時のことがほとんど思い出せないのです。要は、わたしで言うところの「お迎え状態」にあった、ということです。お迎え状態というのは、よくいろんなアーティストがインタビュー記事で「メロディや歌詞が降って来た」というような表現をしている、あれです。あの状態のことをわたしは「お迎えが来た」と呼んでいます。 わたしの場合、降って来るというよりは何かに強く引っ張られる感じ、「なんかようわからん思いのカタマリみたいなものが急にやって来て引っ張られるままにペンを走らせていたら気づいたらこんなん出来てた」というのがいつものお迎えパターンです。だからそういう曲が書けた時は、その時の記憶が全くありません。しかしもうそのことについては考えずただただ逆らわずいることにしました。お迎え状態の途中に自我が入って来て「あ、ここはこうしようかな」などとやってしまうと、もうその時点で「引っ張るチカラ」が途切れてしまう、正気に戻ってしまう、ということがたびたびあったからです。 そんな状態で書き上げた曲の中でも一層強烈なお迎えがやって来て一気に書き上げた曲、「アイツムギ」。特にⅡコーラス目の “高い枝を見上げるあまり 足下の花を踏んでないか 誰かにとって大事なものを はかりにかけて汚してはないか 強さの意味を違えてないか 守ることで奪ってないか 勝ろうとしてひざまづかせて あなたに一体何が残ろうか” というこの4行は、なぜこんな言葉が一気に出て来たのかいまだに謎であり、逆にわたしが教えられたような気がしているフレーズでもあります。 そんなわけで、わたしにとって「お迎え」とは曲作りにおいてなによりも尊く有り難く、それでいて得難いものであり、なので、日々出会えるのを切望してやまない奇跡のようなものなのであります。そしてそろそろでかいお迎えが来てくれる予感がしています。知らんけど。いや、どうか来て。お願い。というわけで今月も地味にがんばろー。 <川村結花> ◆紹介曲「 アイツムギ 」 作詞:川村結花 作曲:川村結花 ◆プロフィール 川村結花(シンガー・ソングライター) 大阪府生まれ。東京芸術大学作曲学科卒業。1995年、アルバム「ちょっと計算して泣いた」でシンガーソングライターとしてデビュー。同時に作詞家作曲家として楽曲提供を行い、主な提供楽曲は、夜空ノムコウ(作曲)をはじめ2019年現在までに100曲以上。2010年「あとひとつ」(作詞作曲共作)でレコード大賞作曲賞を受賞。2017年、アルバム「ハレルヤ」をリリース。ここ数年は、提供楽曲の作詞作曲も行いながら、ピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている。 オフィシャルサイト: https://www.kawamurayuka.com ◆歌詞エッセイバックナンバー 【第1回】 【第2回】 【第3回】 【第4回】

    2020/05/28

  • 大比良瑞希
    最後かもしれない。というか、最後なんです。
    最後かもしれない。というか、最後なんです。

    大比良瑞希

    最後かもしれない。というか、最後なんです。

     2020年6月3日に“大比良瑞希”がニューアルバム『IN ANY WAY』をリリース。彼女は、tofubeats、LUCKY TAPES、Alfred Beach Sandal×STUTS、Awesome City Club等の作品やライブへの参加でも知られるように様々なアーティストから愛される次世代型シンガーソングライター。今作にはその個性的な歌声を堪能できる全12曲が収録されております。  さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“大比良瑞希”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回はその第1弾。綴っていただいたのは、彼女にとっての「音楽を作る作業、歌詞を書く作業」とは、どんなものなのかというお話。大比良瑞希の楽曲に通じている想いを是非、受け取ってください。 ~歌詞エッセイ第1弾~ ふと、本棚に手を伸ばして、昔のノートを見返す。部屋の本棚には、今まで書いてきた手帳やノートやスクラップブックが、いろんなサイズでバラバラと並んでいる。 手書きしたい派と、打ちたい派がいるとしたら、私は手書きしたい派。の前に、書き出したい派と、頭の中でこねる派がいるというけど、私はちょっとしたことでも、紙に書くのが好きだなぁ。心に留めておきたい雑誌の切り抜きや文章をコレクションするのも、心が落ち着く作業の一つです。そんなことないですか? ところで最近は、毎日お家にいますね。唯一の遠出は、車でいつもと違うスーパーに行ってみることくらいで。遠出したい。お店で洋服とかコスメとか、買いたい。なんて、STAY HOMEも少し飽きてきちゃったけれど、この景色もリズムも変わらない今日だって、今日自体はもう一生来ないんですよね。記念日でもなんでもないけど、2020年5月19日のこの瞬間はみるみる終わっていく。 少し蒸し暑くなってきた窓の外からは、緊急事態宣言の町内放送が聞こえ、隣の部屋ではNetflixの映画の音、私の机の上には、2013年ごろにスクラップした長谷部千彩さんのエッセイの切り抜きが開いてあり、やっぱりこのエッセイ好きだなと思いながら、今、歌ネットの文章を書いている自分がいる。 当たり前だけど、毎日が実は“ラストダンス”。そう思えると、自然と、姿勢がシュッとするような気がする。と同時に、少し悲しく、こわくなる。 もしかしたら、この前田中さんに会ったのは、あれが最後だったのかもしれないし、あなたと二人で作るアジフライを味見しながらハフハフするのも、最後かもしれない。というか、最後なんです。 日常には、スペシャルなことをしなくても、意外と愛くるしい場面が潜んでいて、それを見つけたいし、逃したくないし、大事にしたいし、育てたいし、信じたいし、何より忘れたくない感覚。 素敵な映画とかを見ても、思うなぁ。こういうことを思うのは、意外と日本映画の方が思うかもしれない。『湯を沸かすほどの熱い愛』とか、『蜜のあはれ』『そこのみにて光輝く』『海よりもまだ深く』『ふきげんな過去』、、、あたりの映画を見た後は、日常の光も当たらない一見どうでも良さそうなことが、とても美しく見えてくる。人間って、人生って、面白いじゃんって。 でもこの感覚はそっけなくて、日常に戻ると、案外すぐに消えてしまう。だからそれを封じ込めるために、探し続けるために、もっとこういう感覚を広げていくために、心が揺れたことをノートに記録したり、その続きを想像してみたり、小説や映画の好きな瞬間は残しておきたい。 私にとって音楽を作る作業、歌詞を書く作業というのは、これなのかもしれません。その場で聞かれてパッと答えるのはどうも苦手だけど、こうしてゆっくり整理されて自分でもストンとしたり。 書くって、やっぱり楽しいです。 <大比良瑞希> ◆2ndアルバム『IN ANY WAY』 2020年6月3日発売 UXCL-241 ¥2,500(本体)+税 <収録曲> 01.Eternal My Room 02.甘い涙 03.無重力 04.SAIHATE 05.RESCUE 06.In a small lake 07.ムーンライトfeat.七尾旅人 08.いかれたBABY 09.ミントアイス 10.からまる feat. 大比良瑞希/KERENMI 11.Somewhere 12.Real Love -熊井吾郎Remix-

    2020/05/27

  • I Don't Like Mondays.
    歌詞なんて読む奴は相当暇か、病んでる奴しかいない。
    歌詞なんて読む奴は相当暇か、病んでる奴しかいない。

    I Don't Like Mondays.

    歌詞なんて読む奴は相当暇か、病んでる奴しかいない。

     2020年5月6日に“I Don't Like Mondays.”が配信シングル「全部アナタのせいなんだ」をリリースしました。今年第2弾の配信シングルとなるこの曲は、誰かを好きになった時の特有のもどかしさや男性の弱さをストレートに歌詞にした作品。大人らしさに中毒性のあるトラックでエモさの中のリズム感が心地の良い楽曲になっております。  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“I Don't Like Mondays.”のボーカル・YUによる歌詞エッセイをお届け!少し刺々しいタイトルが目に留まり、この記事を開いてくださった方もいらっしゃるでしょう。綴っていただいたのは、彼の「歌詞」に対する想いです。最後まで読んでいただければ、このタイトルに込められている真意が伝わるはず。是非、ご堪能ください…! ~歌詞エッセイ:「歌詞なんて読む奴は相当暇か、病んでる奴しかいない。」~ こんにちは。初めまして。 YU(I Don't Like Mondays.)です。 タイトルから、なんだか刺々しく、マウント取ろうとしてる感、満載になってしまった。ごめんなさい。勢いで書いてみたものの、あながち間違いでも無い気がしてきてしまったので、採用してしまった。 折角、こんな場を頂いたので、一人の、しがない作詞家として(作詞家と言えるレベルでは到底ないが)、そして、一人の、歌詞を愛する者として(こちらに関しては、まあまあ自信がある)、少しだけ僕にとっての、「歌詞」に対する想いとやらを綴ってみようと思う。 タイトルで述べた、「歌詞なんて読むやつは相当暇か、病んでる奴しかいない。」仮にそれが、事実であるならば、このエッセイにたどり着いているアナタも、このエッセイを書いている僕も、そのどちらかであるということになる。 なぜなら、ご存知の通り、こちらの“歌ネット”さんは歌詞を読むためのサイトだから(カラオケで歌いたいから、という理由で訪れる方もいるかも知れないが、それは、読むというよりは歌うために見ている。ここでいう「読む」は、「読み込む」又は「感じる」に近い)。 冷静に、時間を持て余しているので、ちょっと歌詞でも読もうかな、なんて人は、そうそういない(少なくとも、そんなロマンチストは僕の知り合いにはいないw)。よって、大抵の人は、病んでいるから、歌詞を読んでいると言える。「病んでいる」という表現はいささか大袈裟でトゲがあるかも知れない。 誤解をしないで頂きたいのは、何かしらの心の病だったり、鬱状態である。と言っているのではない(仮にそのような自覚症状が少しでもあるのであれば、躊躇することなく速やかに医療機関に相談して欲しい)。 ただ、そこまではいかないにしても「今日も私は心がすこぶる健康である!」と胸を張って言い切れるという人は、果たしてどのぐらいいるのであろうか。少なくとも、僕自身そんな日は、年に1、2日あるか、ないか、ぐらいの話である。いや、ないかも知れない。そんなことで、病んでいるという表現を使わせていただいた。 仕事に。学校に。恋愛に。家庭に。友情に。社会に。人生に。我々、人は生きていく中、幾度となく、壁に打ち当たる。そのたびに、「どうしたものか。。。」と、思い悩むのである。我々、人は、この地球上で唯一、『悩む」というシステムを組み込めれた動物なのではないだろうか。 犬や猫は、飼い主との付き合い方に悩むこともなければ、将来の人生設計に思い病むことはない。又、AIを搭載したロボットが、他のロボットに恋をして、好きなショートケーキが喉を通らないことも、禁煙中のタバコをすい始めるということも、決して起こらない(今のところは)。 それは我々人類の特権であり、悩むということは、必死に、明日を生きようとしてしている。からだ。と、言い換えることができるのではないか。 ただ、そんなこと、ツラツラと述べられたって、「別に私の悩みは解決しません。彼が私のことを好きになるわけでもないし」そんな声が聞こえてくる(気がする)。まさに、おっしゃる通りである。僕は、何一つ解決してあげることはできない。なぜなら僕は、貴方のことを何も知らないから。 ただ一つ言ってあげられることがある。それは、「歌詞」の存在についてだ(これは、僕の歌詞という意味ではない。世の中の沢山の才能豊かなアーティストや作詞家たちが作り上げた作品のこと)。 その「歌詞」というやつが、もしかしたら、そんな今の君の役に立つのかも知れない。文章や、ポエムよりも、メロディーが心の奥の方まで言葉を運んでくれる。響きと、響きが重なり合って君の心と共鳴する。 それは何か具体的な解決法を提示してくれるわけでは、ないかも知れない。でも、たとえば君が、友達や家族に悩みを相談して、共感してもらった。ウンウンと、うなづきながら聴いてもらった。たったそれだけで気持ちが少し軽くなった。そんな経験があるように、「共鳴」するというのは、それに近い効果があると僕は思う。「共鳴」というのは、幾分、心を軽やかにしてくれるのだ。 僕も、これまでの人生で、沢山の歌の歌詞に救われてきた。そして、きっとこれからも、救われていくんだと思う。有り難いことに、世の中には、本当に才能豊かな人が沢山いる。図々しいぐらい、今後も頼らせて頂くつもりだ。 長い間、その恩恵をこうむらせて頂いてきた、一人の人間として、そして、歌詞を書く一人の人間として、君の心が重くなった時に、多少たりとも役に立てる作品をつくる努力をすることで、還元していけたら、いい。いや、しないとダメかもしれない。違う違う。しないとダメとかいうと、書くの嫌になるから、結果、そうなったらいいよな、ぐらいで考えよう。 なんてことをグルグル考えながら、今日も、次の曲の作詞で頭を悩ませている。 ああ。悩んでるってことは、 生きてるわ。俺。 追伸. いつの日か、ロボットも恋に悩む未来が来たなら、きっと、彼らも、歌を必要とするだろうね。どんな歌になるんだろう。僕ら人間にはそのメロディーは聞こえるんだろうか? 新曲「全部アナタのせいなんだ」は、恋でモヤついてる、人間の君の歌です。 <I Don't Like Mondays. YU> ◆紹介曲「 全部アナタのせいなんだ 」 作詞:I Don't Like Mondays. 作曲:I Don't Like Mondays.

    2020/05/26

  • 花*花
    「あの日、あの時、あなたと」居たことを忘れない自分を認めるために
    「あの日、あの時、あなたと」居たことを忘れない自分を認めるために

    花*花

    「あの日、あの時、あなたと」居たことを忘れない自分を認めるために

     2020年5月27日に“花*花”が、オールタイムベストアルバム『2×20』をリリース。今年はメジャーデビューから20年目となるアニバーサリーイヤー。「あ~よかった」や「さよなら大好きな人」などの名曲を始め、数々のJ-POPスタンダードとなる楽曲を発表してきた2人の20年間と、今の花*花の最新曲が詰まった1作となっております。  さて、今日のうたコラムでは、そんな“花*花”が歌詞エッセイを執筆!スペシャルな記事を【前編】と【後編】に分けてお届けいたします。まず【前編】を綴ってくださったのは、こじまいづみさん。とくに思い出深い1曲として「 まだ愛してる 」に込めた気持ちを明かしてくださいました。もう会えなくなってしまった“あの人”がいる方へ、この歌詞とエッセイが届きますように。 ~歌詞エッセイ「 まだ愛してる 」~ 花*花デビュー20周年記念アルバムに寄せて、思い出深い曲のアレコレから選曲した中の一曲について思いを綴りたいと思います。 阪神淡路大震災をテーマにしたお芝居『午前5時47分の時計台』の劇中歌として書き下ろしたこの曲は、私達にとって初めての、舞台とのコラボレーション楽曲でもあったのでした。 私と相方のおのまきこが高校3年生の時に起こったあの震災。6434名の命が失われ、2人の故郷である兵庫県高砂市も大きく揺れ、私たちの進学先だった専門学校は、ボロボロのガレキの只中にありました。復興していく神戸の街は、私たちの青春と音楽の出発点そのものでもありました。 それから20年以上経った神戸の街で、生き残った人達と、命を喪われなければならなかった人達のお芝居の現場で歌う楽曲を作る、となった時私の中で大きな思いが1つありました。 それは、私達の代表曲となった「 さよなら大好きな人 」についてのことでした。 震災の2年前、16歳で祖父を急逝で亡くした私がただただ、愛する家族がいなくなってしまったことに動揺して、お葬式でも泣き方が分からず、別れ方も分からず、行き場がなくなった気持ちをそのまま書いた歌があの曲でした。 色んな縁とタイミングで、花*花のデビュー後沢山の方に聴いて頂き、愛されたことが有り難かったのでした。そして、この舞台のテーマ曲のお話を頂いた時、16歳の時には、訳も分からず作って歌った「さよなら大好きな人」を今度は、ミュージシャンとして、訳が分かった上で生み出さないといけないな、と思いました。 昨日一緒に居た人が、今日はもう居ない。ぬくもりや声や、その人との記憶は、日一日と濃くなり、やがて緩やかに薄まっていく。それでも、生き残った人は想いを胸に生きていく。こんな自分が「弱くてかわいそうで大嫌い」だとしか言えなかった自分からそれでも「まだ愛してるよ」と言える自分に変化していく。そういう意味で、この2曲は私の中で一対となっている楽曲です。 この曲のbpmは60。これは、秒針の進む速度と同じ速さです。1秒1秒、あなたと居た時間から離れていっても「あの日、あの時、あなたと」居たことを忘れない自分を認めるために人は、1.17や3.11、5:46や14:46という日にちや時刻の瞬間、目を閉じて思いを馳せる。 曲のラストは時報で終わります。皆さんのそれぞれの「あの人」との「あの時間」に祈りを捧げる気持ちでいつも歌っている大切な1曲です。 <花*花 こじまいづみ> ◆紹介曲「 まだ愛してる 」 作詞:こじまいづみ 作曲:こじまいづみ ◆ALL TIME BEST & NEW『2×20』 2020年5月27日発売 UPCY-7670 ¥3,545(税別) DISC1 1.雨の雫(ALBUM MIX) 2.赤い自転車(ALBUM MIX) 3.あ~よかった(setagaya mix) 4.さよなら大好きな人 5.あくび 6.奇跡の裏側 7.中途半端な恋 8.やっぱり! 9.愛を少し語ろう 10.恋が育った休日 11.ばんそうこう1枚(spice version) 12.あなたへ・・・(h.mix) 13.スープ 14.涙のチカラ 15.童神(U.F.O.ver.) 16.夜香梅 17.風の花 DISC2 1.キャンディ 2.いつも心に花を持て 3.イロイロ 4.疼木 5.こがね菜の花(2020ver.) 6.僕の大事な人 7.good night honey 8.手(band ver.) 9.赤い自転車(新車ver.) 10.ただいま おかえり 11.ゴール 12.まだ愛してる 13.for a music 14.額縁 15.小さい箱 16.乾杯のうた

    2020/05/25

  • Karin.
    1人になりたいと想えば想うほど、誰かに認めて欲しかった。
    1人になりたいと想えば想うほど、誰かに認めて欲しかった。

    Karin.

    1人になりたいと想えば想うほど、誰かに認めて欲しかった。

     この3月に高校を卒業した“Karin.”が2020年5月22日、新作『君が生きる街 - ep』をリリース。今作には"皆それぞれ進む新しい道で、私が誰かの気持ちに寄り添えるようになりたい”という気持ちを込めた「君が生きる街」を含む新曲3曲に加え、口コミで広がり注目を集めた「青春脱衣所」の弾き語りが収録。  高校を卒業し、さらに飛躍を遂げるであろう彼女の歌を是非、ご堪能あれ!さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“Karin.”による歌詞エッセイをお届けいたします。今回は 【Part 1】 に続く【Part 2】です。綴っていただいたのは、今作『君が生きる街 - ep』全体に通ずるメッセージ。本当の愛とは? エゴとの違いって何? 人から手を差し伸べられたらどうすればいい…? そんなことをそっと考えながら、彼女の言葉を受け取ってください。 ~歌詞エッセイ【Part 2】~ 月の灯りを消す前に伝えたい事がある 夜の蛍光灯 気温はまだ暖かくはなくて この街は飲みかけのコーヒーと 同じくらい冷めていた 朝の電車はとても苦手で いろんな匂いが混ざっていて みんな同じ感情を持っている 知らない方がいいね、 大切なものだけを手で隠してしまえば 本物の愛を知れると思ったから 人から貰った期待を わたしは食べかけのまま残した 誰かが差し伸べたその手が、痛かった 1人になりたいと想えば想うほど 誰かに認めて欲しかった 何かに縋り付いた時に 「愛」とか「エゴ」という感情が 通用してしまう世の中になったら 「愛」など「哀」に変わってしまえ <Karin.> ◆新作『君が生きる街 - ep』 2020年5月22日配信リリース <収録曲> 1. 君が生きる街 2. はないちもんめ 3. 痛みがわかれば 4. 青春脱衣所 -弾き語り- ◆ 【配信リンク】 ◆ 「君が生きる街」Lyric Video ◆ 「痛みがわかれば」Lyric Video

    2020/05/22

  • Karin.
    私の気持ちに気づいてほしくて貴方の缶ビールを溢した。
    私の気持ちに気づいてほしくて貴方の缶ビールを溢した。

    Karin.

    私の気持ちに気づいてほしくて貴方の缶ビールを溢した。

     この3月に高校を卒業した“Karin.”が2020年5月22日に新作『君が生きる街 - ep』をリリース。今作には"皆それぞれ進む新しい道で、私が誰かの気持ちに寄り添えるようになりたい”という気持ちを込めた「君が生きる街」を含む新曲3曲に加え、口コミで広がり注目を集めた「青春脱衣所」の弾き語りが収録。  高校を卒業し、さらに飛躍を遂げるであろう彼女の歌を是非、ご堪能ください…!さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“Karin.”による歌詞エッセイを2日連続でお届けいたします。今回はその【Part 1】です。綴っていただいたのは、今作『君が生きる街 - ep』全体に通ずるメッセージ。あなたにも、離れても時を経ても忘れがたい、そんなひとっていませんか…? ~歌詞エッセイ【Part 1】~ 真っ白な貴方を追いかけた 私は強くないから 夜に1人 独り 哀しくなって 錆びたギターを弾いて感情を押し殺した その曲たちは誰に届くこともなく 携帯の中に1人 独り 消えてゆく これは私しか知らない君との物語 哀しみも、痛みも、全部自分のもの 感情が溶けると、あの日の自分に戻れる気がした 私の気持ちに気づいてほしくて貴方の缶ビールを溢した 潰れた空き缶が、怖いくらい私に似ていた 物に当たらないと何も表現できない私は孤独で あの時から何も変われていないのね なんだか寂しくなってしまった 誰もいない真夜中は私の存在には気づかないから好きだ でもそんな夜も私を置いて朝になってゆく 私を照らさないで 強くなれるまで 深く、深く、深く 眠りにつく 貴方に夏を奪われた それは蒼い蒼い夏 苦手だった夏は何故か心地良くて好きになったのに 君 貴方はもう変わっていて別人みたいだった 貴方との時間に私は置いていかれた 貴方の優しさは貴方の為にあって 私の為に使うものではないよ 眩しい光が 照らす、照らす、照らす 暗い暗い夜は何事も無かったかのように朝になる いつか「そんな日もあったね」と笑えるようになりたい 遠い空、嫌になるくらい暑い夏に 貴方が言った 「知らない方が良いこと、それが正義だ」と 正しいことを人は「正義」だと認識する もう愛せなくなったこの気持ちは何処へ行けばいい? 何処へ流れていくの? 誰かを傷つけてしまうくらいなら、 私が嫌われてほしいと思う時がある 時々、自分のことを見失ってしまう それが怖くて夜を嫌い、朝を拒んだ それでも、この世界には美しいものばかり それなのに気付かない私は きっと今まで俯いていたから 世界はそんなに貴方を責めたりしない だから貴方は貴方のままでいてね <Karin.> ◆新作『君が生きる街 - ep』 2020年5月22日配信リリース <収録曲> 1. 君が生きる街 2. はないちもんめ 3. 痛みがわかれば 4. 青春脱衣所 -弾き語り- ◆ 【配信リンク】 ◆ 「君が生きる街」Lyric Video ◆ 「痛みがわかれば」Lyric Video

    2020/05/21

  • マイアミパーティ
    たった一行の歌詞に心を動かされ、人生が変わる人もいるはず。
    たった一行の歌詞に心を動かされ、人生が変わる人もいるはず。

    マイアミパーティ

    たった一行の歌詞に心を動かされ、人生が変わる人もいるはず。

     2020年5月13日に“マイアミパーティ”が2nd E.P.『p.q.b.d』をリリースしました。彼らは、溢れる焦燥感と機関銃の様に連射される言葉を グッドメロディに乗せてリスナーの胸を撃ち抜く4人組ロックバンド。今作には、サビで爆発するキラーチューン「p.q.b.d」をリード曲とした、全6曲(新曲3曲+ライブ音源3曲)が収録されております。  さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放ったマイアミパーティの“さくらいたかよし”による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回は 第1弾 、 第2弾 に続く最終回。綴っていただいたのは、収録曲「 道 」にまつわるお話。彼が音楽という“道のり”のなかで、今までもこれからも大切にしていきたいこととは。是非、その想いを受け取ってください…! ~歌詞エッセイ最終回~ 最近、物を書くことが昔と比べて少しだけ増えて来た。とても嬉しく思っている。今までは自分の部屋で、あるいは近所のコーヒー屋さんで、身に起きた出来事や詩のようなものを書いてブログやSNSにアップしているだけだった。たまに閲覧数が増えると、嬉しかった。 人から頼まれ、コラムやエッセイを書くようになると、人目を気にするようになった。自由気ままにブログを書いていた時は、椅子にもたれかかって、だらりと書いていた。だらりとした姿勢で、わりかし真面目なことを書いていた。 だけれど、コラムやエッセイ、他人から見られる事を前提に物を書く時は少し違う。初めて椅子に座った子供のように背筋をピンと伸ばし、書いた文章を何度も読み返して、消して、書いてを繰り返す。蛇口をひねったように出てくる言葉に、いつもより少しだけおしゃれな服を着せ、肩をポンと叩いて送り出す。 歌うことも最初はそうだった。憧れているミュージシャンが使っていたギターに似ているギターを買って、そのミュージシャンと同じような高さでギターを背負い、鏡の前に立ち、そこからしばらく鏡を見つめてはうっとりした。憧れのミュージシャンに近づいた気がしていたのだ。 気持ちと技術というのは、大体は見合ってないもので、その時もそうだった。ミュージシャンになれたつもりでいたが、その時の僕はギターを買ってそれを背負っただけなのだ(この時想像していたより何倍もギターは難しかった)。 しばらくして、ギターが弾けるようになり、それに合わせて歌を歌えるようになった。部屋で一人で歌ってる時間が、何より楽しかった。だけれど、それだけじゃ満足できなくなって、ライブハウスで歌うようになった。徐々に耳を傾けてくれる人が増えて、会場が少しずつ大きくなった。 いろんな人を巻き込むのは難しい。例えば、小説を読む人の中にも、起承転結のわかりやすいストーリーを求めている人もいれば、絶妙な比喩表現を求めてる人もいて、時たま主人公が発する名言のようなものを待っている人もいる。様々だ。 ただ単純にまっすぐに「君が好き」という言葉だけ使っていても、同じようなメロディや同じような演奏で歌い続けても、振り向いてくれる人はやっぱり限られてしまう。 だから僕は今までも、これからもありとあらゆる方法で、表現で歌っていくつもりだ。やっぱり、少しでも多くの人に歌を聞いて欲しい。「わかってくれない!」で終わらせるのではなく、「どうしたら振り向いてくれるだろうか」と色んなアプローチをしていこうと思う。 そんな僕がやっているバンド“マイアミパーティ”が5月13日にCDを全国発売した。その中に「道」という曲が入っている。これはまさに、これまでの道のりを歌にした。 僕らがいつもライブをしているのは、ホールやアリーナではなく、ライブハウス。音がでかい。そんな中で僕の歌ってる歌詞、一言一句聞き取ることは難しい。だから、僕はお客さんの耳に届いた言葉、どの言葉が届いてもいいように、AメロにもBメロにもサビにもCメロにも、自信のある言葉を散りばめた。爆音の中、ふと聞き取ることのできた、たった一行の歌詞に心を動かされ、人生が変わる人もいるはず。まさに、僕がそうだったから。 読んでくれてありがとうございました。 いつかライブハウスで会えることを祈っております。 おわり <マイアミパーティ・さくらいたかよし> ◆紹介曲「 道 」 作詞:さくらいたかよし 作曲:マイアミパーティ ◆2nd E.P. 『p.q.b.d』 2020年5月13日発売 329-LDKCD ¥1,364+税 <収録曲> 1.p.q.b.d 2.未来予報 3.道 4.シスター Live ver. 5.レイトショー Live ver. 6.一縷 Live ver.

    2020/05/20

  • マイアミパーティ
    ばあちゃんは毎日「これ誰だい?」と僕に聞いてきて…
    ばあちゃんは毎日「これ誰だい?」と僕に聞いてきて…

    マイアミパーティ

    ばあちゃんは毎日「これ誰だい?」と僕に聞いてきて…

     2020年5月13日に“マイアミパーティ”が2nd E.P.『p.q.b.d』をリリースしました。彼らは、溢れる焦燥感と機関銃の様に連射される言葉を グッドメロディに乗せてリスナーの胸を撃ち抜く4人組ロックバンド。今作には、サビで爆発するキラーチューン「p.q.b.d」をリード曲とした、全6曲(新曲3曲+ライブ音源3曲)が収録されております。  さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放ったマイアミパーティの“さくらいたかよし”による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回は 第1弾 に続く、第2弾。綴っていただいたのは、収録曲「 未来予報 」に通ずる、彼とおばあちゃんのお話。今「生きがいがない」「生きがいがよく分からない」という悩みを抱えているあなたに届きますように。 ~歌詞エッセイ第2弾~ 少し前の話。おじいちゃんが天国に行ってしまい、僕がおばあちゃんと二人暮しをしていた時のこと。おばあちゃんは歳のせいで、ボケがかなり進行していた。 12月の北海道、部屋中キンキンに冷えた朝、おばあちゃんは僕に「このストーブどうやってつけるかわかるかい?教えて欲しい」と言う。僕は「このボタンを一回押せば付くよ!」と答える。おばあちゃんはボタンを押し、暖かい風が出てきたことを確認すると安心した表情でテレビに目を向ける。 これは、ある1日の話ではなく、その日とその前の日、その前の前の日も同じように、僕はストーブの付け方を教えた。毎朝、初めて聞くみたいな顔で聞いてくるから、僕も初めて聞かれたような顔で答えていた。 例えば、夜に勢い余ってお酒をたくさん飲んでしまう理由は皆違う。嫌なことがあったとか、忘れたいことがあったとか、飲みの席が楽しかったからとか、そもそも自分の適度な飲酒量がわかってないとか。始まりは皆違えど、翌朝、辿り着くところはみんな大体同じ。それはある意味、平等で満遍なく感じる。 少し例えが無理やりだったかもしれないが、そんな風に、どんな人生を送ろうと、どんな星のもとに生まれようと、みんな平等に年をとり、みんな平等に小さくなっていく。おばあちゃんを見てると、そんな風に悟ったような気持ちになる。ちなみに僕は、おばあちゃんが大好き。 おばあちゃんが、毎日同じように聞いてくるのは何もストーブのことだけじゃない。水道の止め方、トイレの流し方、鍵の開け方としめ方。そして、テーブルの上に飾ってある一枚の写真のこと。 それは、おばあちゃんとおじいちゃんが二人で写っている写真だ。それを、おばあちゃんは昼になると眺め、「この人は誰だい?」と聞いてくる。僕は「こっちが、おばあちゃんで、こっちがおじいちゃんだよ!」と伝え、写真の中のおじいちゃんを指差し「ほら!ばあちゃんのボーイフレンドだよ!」と伝える。 そうすると、「あぁそうかいそうかい!」といつも人ごとのように答える。人ごとのように答えたくせに、その写真を一時間も眺めてる。きっと少しずつ、少しずつだけど、その時の記憶や思い出や、匂いや風景を思い出してるのかもしれない。 人のことを忘れる順番というのは決まっている。まず声を忘れて、顔を忘れて、匂いを忘れる。大事だった人の顔と声と匂いを思い浮かべて見て欲しい。目は一重だったか、二重だったか、ほくろはどこにあったのか。抹茶は好きだったか、どんな声をしていたか。頭にパッと浮かんでいるようで、僕らは「思い出す」という作業をしている。無意識に。 ばあちゃんは毎日「これ誰だい?」と僕に聞いてきて、僕は毎日「あなたのボーイフレンドだよ」と伝えた。ばあちゃんは「そうかいそうかい」とだけ言い、毎日1から思い出に浸っている。 5月13日に僕がボーカルを務めているバンド“マイアミパーティ”は、CDを全国発売した。その中に「 未来予報 」という歌が収録されている。この曲のサビはまさに、このこと。以下歌詞引用。 “おーい いつか僕らもシワシワになっちゃって 昨日の記憶も持たないようなバアちゃんになってしまっても 君と僕とありふれた日々の写真を撮って飾るんだ 毎日1から思い出に浸れるように” 写真はもともと好きではなかったけれど、未来に種を蒔くみたいな気持ちで、たくさん撮ってみようかなと思い、最近は写真をたくさん撮ってる。 今僕の生きがいは正真正銘、音楽をやること、お世話になっている親と、友達、周りの人、LD&K(レーベル)に少しでも恩を返すこと。それがある意味、生きがいになっている。だから一生懸命毎日に意味を見出して生きていけてる。 でも、僕みたいに生きがいを見つけて生きてる人なんて、人口の10数パーセントしかいないと思ってる。実際に、「生きがいがない」「生きがいがよく分からない」という相談がかなりの数、僕の元に寄せられている。 生きがいというのは、今目の前にあるものだけではない。今、生きがいが、よく分からない人も安心して聞いて欲しい、年をとった時、昔の写真を見返して「あの時は人生で一番楽しかったなぁ」とか「ああ、これが私の生きがいだったのかもしれない」と気づく日がきっと来るだろうから。 <マイアミパーティ・さくらいたかよし> ◆紹介曲「 未来予報 」 作詞:さくらいたかよし 作曲:マイアミパーティ ◆2nd E.P. 『p.q.b.d』 2020年5月13日発売 329-LDKCD ¥1,364+税 <収録曲> 1.p.q.b.d 2.未来予報 3.道 4.シスター Live ver. 5.レイトショー Live ver. 6.一縷 Live ver.

    2020/05/19

  • マイアミパーティ
    いやいやちょっと待って、、『僕の想像していたギャル』とは一体…?
    いやいやちょっと待って、、『僕の想像していたギャル』とは一体…?

    マイアミパーティ

    いやいやちょっと待って、、『僕の想像していたギャル』とは一体…?

     2020年5月13日に“マイアミパーティ”が2nd E.P.『p.q.b.d』をリリースしました。彼らは、溢れる焦燥感と機関銃の様に連射される言葉を グッドメロディに乗せてリスナーの胸を撃ち抜く4人組ロックバンド。今作には、サビで爆発するキラーチューン「p.q.b.d」をリード曲とした、全6曲(新曲3曲+ライブ音源3曲)が収録されております。  さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放ったマイアミパーティの“さくらいたかよし”による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回はその第1弾。綴っていただいたのは、タイトル『p.q.b.d』に込めた想いと、そこにまつわる10年前の彼のとある実体験です。みなさんは、ヒトやモノに対して、一方向しか見られなくなってしまっていることってありませんか? 自分のなかのイメージが凝り固まってしまっていることってありませんか…? ~歌詞エッセイ第1弾~ 音楽番組を見ていると、どうも不思議に思う時がある。必ずではないが、そのほとんどは、司会の方がアーティストに他愛もないことを聞く。 例えば「その時計金ピカだけどいくらだったの?500万くらい?」などではなく「ここ来る前は何してたの?」とか「スーパーに行く時くらい、楽な格好で行くんでしょ?」とか。司会の人がアーティストの私生活を引き出すというよりかは、視聴者に少しでも「アーティストも皆さんも同じ人間なのですよー」とアナウンスしているようだ。 かと思えば、キャラクターが濃いアーティストが来ると、そのアーティストとお喋りし、存分にキャラを引き出してから「では歌っていただきましょう」とステージに向かわせる。歌う前にある程度のイメージをお客さんに抱かせるのだ。 そんな風に、何の気なしに歌を聴かせてはくれない。82年前に有名な作家が世間について「作品を、作家から離れた署名なしの一個の生き物として独立させてはくれない」と本の中で書いていたが、まさにその通りだと思った。 じゃあ、一体僕は、僕らはどうすれば良いのかと考えて考えて考えてみるも、やっぱり、自分の書く言葉を信じ、振り向いてくれる人を見つけ、その一つ一つをまずは大事にしないといけない。そして少しずつその輪を大きくしてゆく。何度考えてもその答えにたどり着く。 5月13日に『p.q.b.d』というE.Pを出した。タイトルの「p」という文字は全て形が同じなのに見る角度によって意味も読み方も変わってくる。そんなことに気付いて、何だか僕らと似ているなと思った。音楽を聴いている時の君は「p」、仕事中の君は「q」、たまに怒って「b」になったり、たまに笑って「d」になったり。 10年前、僕は路上で詩を書いて売っていた。今思えば、なんだか胡散臭いことをしていたなぁと思う。けれどその時に、普段なら絶対に関わる機会がなかったであろう、俗にいう“ギャル”が詩を見に来た。自然と振舞おうとするも、頭の中では「ギャルの方と話したことないし…何話せばいいんだろ…」と思っていたのだが、ギャルは「会社でウマの合わない上司がいて、会社に出勤するのが辛い」と言ってきたのだ。僕の想像していたギャルのような、話し方や相談内容ではなかった。 いやいやちょっと待って、、『僕の想像していたギャル』とは一体…?“ギャル”って一括りにされているそれは一体なんなんだろう。何を見た目で一括りにして、その性格や悩み事さえも勝手に決めつけていたんだろうと、ハッとした。僕はその時、人も物事も一方向からしか見ていなかったのだ。 ほかにも例えば、誰しもが抱える“コンプレックス”は、それさえも受け入れてくれる人の“愛情”に気づけるようにあるのかもしれない…だとか、“向けられた愛情”に気付くように“孤独”が存在しているのかとか。少し大げさかもしれないが、いつも僕らは小さなことを大げさに心配して、胸のドキドキが止まらなくなったりする。 一見ネガティブに見えることも、もしかしたらポジティブな意味に考え方ひとつで変わるかもしれない。真昼に避けた水たまりが夜には星を映すように。 <マイアミパーティ・さくらいたかよし> ◆2nd E.P. 『p.q.b.d』 2020年5月13日発売 329-LDKCD ¥1,364+税 <収録曲> 1.p.q.b.d 2.未来予報 3.道 4.シスター Live ver. 5.レイトショー Live ver. 6.一縷 Live ver.

    2020/05/18

  • 植田真梨恵
    シンガーソングライターに自分がなると思っていなかった。
    シンガーソングライターに自分がなると思っていなかった。

    植田真梨恵

    シンガーソングライターに自分がなると思っていなかった。

     2020年5月1日に“植田真梨恵”がダブル配信シングルをリリースしました。「WHAT's」は、映画『ミセス・ノイズィ』の主題歌。そして「I JUST WANNA BE A STAR」はドラマ『ピーナッツバターサンドウィッチ』エンディング主題歌です。また現在、絶賛アルバム制作に入っているという彼女。近々発表されるであろうアルバムを楽しみに、まずは今年の第1弾リリースとなった2曲を是非、歌詞と併せてチェックしてみてください…!    さて、今日のうたコラムではそんな“植田真梨恵”による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届けしてまいります。今回はその第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 WHAT's 」に通ずる想い。何故、彼女はシンガーソングライターになったのか。そして、シンガーソングライターになって大切にしていることとは何なのか。記憶を小学生の頃まで遡って、明かしてくださいました…! ~歌詞エッセイ第1弾:「WHAT's」~  歌詞。シンガーソングライターとは。シンガーソングライターに自分がなると思っていなかった。小学生の頃、家族を繋ぐ居間でひとつのテレビにかじりついて観ていた音楽番組。まさしく音楽番組が、家族を繋いでいた。そんな頃、オーディションを受けて歌手になろうとしていた。歌手になるということ。歌手というのは歌がうまいからなるんだと思っていた。歌がうまい人がなる職業は、歌手しかないと思っていたから。両親ともに歌が好きで、日々めちゃくちゃ歌うということ以外は、平凡な家庭だった。  オーディションにはなかなか受からなくて、ギリギリでいつもだめだった。負けず嫌いな性格で、ダメってなってもなかなか諦めきれなかった。そんな風に大きくなり、中学生になった。中学では部活もやって、普通に受験して、わたしも大人になるのかとほんのり思い始めてしまった。別に悪いことじゃない。でも夢に翳りが見え始めたことは確かだった。それまでは、自分のこと、歌手になるって信じてやまなかったから。  中学時代から、音楽の聴き方が変わった。それまでは歌を聴いていて、熱唱できるような、ダイナミックな歌が好きだった。というかそういう歌を探していた。そういう歌い手にすごいなと憧れを持っていた。それが、周りの友達の影響から、いわゆるシンガーソングライターである人や、バンドの曲を聴くようになった。それはどうやら、歌をうまく歌うことに特化した音楽ではなかった。    いろんな音たちが遊ぶように鳴っていて、不思議な響きだったり、毎日の暮らしが目の前に見えるようだったりする歌詞が、その人の持つ声で歌われていた。自分にはなぜか遠い音楽のように思っていた。わたしは遊びで歌を歌っているつもりはなかった。でもなんだか、おもしろくて、自分で歌をつくり歌を歌っている人たちの音楽をもっと聴きたいと思った。勝手にのめり込んでいた。  その後、わたしは中学卒業間近で、ようやくオーディションに合格する。やっと歌手になるために掴んだ道。自分がどんな歌を歌う歌手になるのかもわからないまま、歌いたいテーマなんて全くないまま、一人暮らしが始まった。そんな日々の中で、出会ったひとりのスタッフさんの勧めで、歌を作ることになった。    曲を書く。歌詞を書く。一人での暮らしは思ったよりずっと寂しく、充実させるには難しく、それで、私の生活のなかにはいつも好きな歌があった。そんな歌たちが、歌ってくれている生きた人間の歌詞やメロディが、一人きりの私の生活を支えていた。  そういうわけで私は、シンガーソングライターになった。歌詞なんていまだに上手に書けない。でも、歌詞のプロとして誰にお願いされた仕事でもないわけだから、とにかく私が感じていることや、送っている日々のことや、なんとも言い難い感情なんかを、歌にする他に、できることなんかなんにもないのだ。ましてや私の本名で世の中に残すものなのだ。人にあげるものではないのだ。私が中学時代のめり込んで聴いていたように、誰かに命のにおいを届けるように、そんな風に歌を作るしかないと思った。今もそう思う。  「WHAT's」という曲は、日々の中での大切な人のすれ違いから生まれた曲だ。映画に向けて書いたものではあるけれど、作品向けという以上に、ふつうに生きてる中で起きた出来事から歌詞が生まれた。メロディと一緒になって、どうしようもない想いを1曲にしておこうと思った。自分にしか歌えない歌なのだろうか。個性的な言い回しも言葉遊びもない、なんの奇をてらうこともなく作ったこの曲が、そうなのかはわからない。    でも、間違いなく、生活をしているわたしの中から生まれた歌詞で、ただのノンフィクションな1曲です。大好きな人と分かり合えないとき、聴いてくれるその人のものにこの曲は成り得るのかもしれないと、思います。 <植田真梨恵> ◆紹介曲「 WHAT's 」 作詞:植田真梨恵 作曲:植田真梨恵 ◆ダブル配信シングル 「WHAT's / I JUST WANNA BE A STAR」 2020年5月1日発売

    2020/05/15

  • GLIM SPANKY
    こういう時に思うんだよね、音楽って本当に偉大!
    こういう時に思うんだよね、音楽って本当に偉大!

    GLIM SPANKY

    こういう時に思うんだよね、音楽って本当に偉大!

     2020年5月13日に“GLIM SPANKY”が、新曲「Singin' Now」を配信リリース。ブラスにフィーチャーしたポジティヴなロックが魅力な今曲は、ドラマ『警視庁・捜査一課長2020』主題歌として書き下ろしたもの。尚、同ドラマとは、今回で5回目のコラボ。大きな野望を抱きながら、各人の正義を全うしようとする思いが込められた歌詞にもご注目を!  さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“GLIM SPANKY”の松尾レミ(Vo/Gt)によるスペシャルエッセイをお届けいたします。まず、彼女が綴ってくださったのは、自粛期間中に改めて見つけた『最近の楽しみ4選』です。そしてそこから繋がってゆくのは、新曲「 Singin' Now 」にも通ずる想い。みなさんも、今だからこそより響く歌詞、心が上向きになる楽曲、音楽の偉大さを実感する瞬間、ありませんか…? ~歌詞エッセイ:「音楽ってすごい」~ こんにちは。GLIM SPANKYのボーカルギター、松尾レミです。最近みんなはどんな生活を送っていますか? どんな音楽を聴いていますか? 世の中は次々に大変なことが起こって、そろそろ目眩がしてくるよね。それでも日々、すこーしの楽しみや幸せを見つけてみんな生きているんだと思います。(そんな時に聞いて欲しい曲はこれ、GLIM SPANKYの「 Looking For The Magic 」) 私はこの孤独との戦い(一人暮らしの自粛生活)の中で、音楽ってすごい!!!と改めて思い知らされました。…というのは後で書くとして、一先ず個人的な生活のささやかな楽しみをシェアしたいと思います。 *私の見つけた最近の楽しみ4選* ・王道!料理に凝る よく意外と言われるけれど、元々おかし作りが大好きなのです。学生時代は休みにお菓子作り!ストレス発散にお菓子作り!放課後はみんなで手作りお菓子を持ち寄って教室でパーティー!なんてことをしていました。しかし上京してデビューして、そんな時間ありません。が!今、その欲を発散する時が来た…。ということで独り、ぐりとぐら風カステラを焼いたり、チーズケーキを焼いたり、プリンを作ったり、ドーナツを作ったり色々しています。今日はたっぷりピクルスを漬けました。明日食べるものがあるって、幸せだねぇ。 ・木の板に、アクリル画! 現在は自分のグッズ製作などでパソコンや、ペンやらで絵を書いたりデザインをしていますが、学生時代は絵の具が大好きでした。その中でもよく描いていたのがアクリル画。美術学生だったので道具は揃っておりまして、久々に絵画と向き合いました。キャンバスはダイソーで購入した木の板、イーゼルは譜面台、洗ったお肉のトレーをパレットに!!絵を描いていると脳内で音楽が流れ、別次元へトリップします。気付いたら深夜。楽しく濃密な時間は一瞬で過ぎてしまいます。 ・クローゼットの大片付け こうして家に閉じこもっていると、春に着ようと思っていたワンピースも陽の目を見ないわけで…でもそんなの悔しい訳で!少しでも自分の大切な洋服たちを愛そう&ワクワクしようと思い、クローゼットを整理しています。私はヴィンテージの服が大好きで、衣装も含め、たくさんのお洋服を集めています。一番古くて1930年代、特に多いのは1960~70年代のもの。(そして1900~10年代の服が欲しい。その時代の出来事、カルチャーが好きだから。いつか運命の出会いがありますように!) 海外へ行っては古着屋をはしごにはしご、まるでバイヤーの如くかき集め、日本でも手に入るものはチェックを欠かさない日々。これは趣味!そんなこんなで集めた可愛いコレクションたちに囲まれるお部屋というだけでもテンションが上がります。そして、いつか自由に出掛けられる様になったら…いつかライブができたら…という妄想をしながら、着られる時を待つ洋服たちのお手入れをするのが楽しいです。 ・音楽ってすごい この自粛期間中、何も得られないのはもったいない!ということで、結構運動をしています。(もちろん曲も作ってるよ!) 最近ハマっているのが自分がノリノリになれる曲、または懐かしい曲を聴きながら、めっちゃ腕振って歩くこと!これがまあ楽しい。マスクの下では大きな口でエア熱唱!顔の運動にもなる~!これをしている瞬間、ほんとストレス無くなります。飛び跳ねたくなっちゃう!こういう時に思うんだよね、音楽って本当に偉大! 音楽ってその時の心境で捉え方は七変化、その時の自分にハマれば本当に勇気付けてくれる、しかも一瞬で。これって超すごいセラピーじゃん!と思ってます。お風呂に入っていても、音楽をかけるだけでリラックス度が違う。掃除をする時も音楽をかけてるだけで捗る。気分が落ち込んだ時も音楽を流すだけで、その空間が浄化される。 「音楽なんか聞きたくない!」って思うような嫌なことがあっても、騙されたと思って曲を流すと、本当に空気が変わるのですよ。音楽ってそういうものだと思ってきたけれど、実際その強力なパワーをひしひしと感じているのが、今です。自分の曲が、何処かの誰かの心に作用していたらいいな、と思いながら私も音楽を薬に生きています。 今回、GLIM SPANKYは新曲「Singin' Now」をリリースしたんだけど、この曲もそう、気持ち良くノれる曲!色々あるけど、とりあえず、心の中では歌って、叫んでみよう!今は大声で歌えないかもしれないし踊りに行けない。思い通りに動けない。でも、何事もそうやって耐えている時はパワーを蓄積する時。自覚がなくても、きっと何かを蓄えている。そして、そのパワーを爆発させるときは、もっと大変。パワーを爆発させるのに、物凄くパワーが必要!力が要るけど、そんな瞬間って、人間が最も輝く時だと思いませんか? 私たちは、気付けばいつだって止まる事なく転がってきました。「Singin' Now」は、この先も転がっていく日々のテーマソングになってくれるはず!そうなったら嬉しいです。シンプルで軽快なロックンロールほど、心強いものはない。いつかライブで会えたらみんなで踊ろう、歌おうね! <GLIM SPANKY・松尾レミ> ◆紹介曲「 Singin' Now 」 作詞:松尾レミ 作曲:GLIM SPANKY ◆新曲「Singin' Now」 2020年5月13日配信スタート

    2020/05/14

  • DISH//
    泣きながら歌ったこともある。笑いながら歌ったこともある。
    泣きながら歌ったこともある。笑いながら歌ったこともある。

    DISH//

    泣きながら歌ったこともある。笑いながら歌ったこともある。

     今、注目のYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』は御覧になったことがありますか? こちらは、一発撮りパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル。圧倒的なクオリティを楽しむことができ、毎回その動画がSNSでも話題になっております。そして、とくに反応が大きかったのが“DISH//”の北村匠海(Vo.&Gt.)が披露した「 猫 」です。  同曲は、2017年にリリースされた“DISH//”のシングル『僕たちがやりました』収録のカップリング曲であり、あいみょんが作詞・作曲。この「猫」が『THE FIRST TAKE』で披露されたことにより、再注目されております。 こちら の動画は、再生回数1300万回突破!歌詞アクセスも日に日に上昇し、歴代人気曲に認定!そこで、今日のうたコラムでは特別に、DISH//のメンバーが「猫」にまつわる歌詞エッセイを執筆。是非、それぞれの想いを受け取ってください…! ~歌詞エッセイ「猫」~ <北村匠海> “夕焼けが燃えてこの街ごと 飲み込んでしまいそうな今日に 僕は君を手放してしまった” 僕がこの曲と出会った頃、まだ10代だった。自分にとって大きな出来事が起こる。そんな期待の渦のど真ん中に立たされた僕は、ココロココニアラズと言った具合に毎日どことなくソワソワしていた。 “明日が不安だ とても嫌だ だからこの僕も一緒に 飲み込んでしまえよ夕焼け” あいみょんさんが書いてくれたこの「猫」という曲が、どこかに行ってしまいそうな自分自身を支えてくれた。この儚く温かいラブソングが歌い手である僕の心を掴んで離さないのだ。泣きながら歌ったこともある。笑いながら歌ったこともある。出会ったあの頃から3年経った今でも掴んで離さない。 相手はきっと猫のように素っ気なくて可愛げのある子だったのだと思う。「猫に九生有り」猫には9つの魂があるという。いなくなっても姿を変えてまた生まれ変わるというのだ。この曲は姿形を変え、膨大でどこまでも続くような感情を僕に与えてくれる。 歌は時に人の心に寄り添ってくれる。時に精強に時に荒々しく時に慈愛深く時に虚無感を与えてくれる。その感情の波を、聴いてくださる大切な人々に伝える役目を背負っているのが僕たちだ。 僕たちは歌い手であり語り部であると思っている。「猫」という曲が描くストーリーを歌い語れることを誇りに思う。 “だけどもそうはいかないよな 明日ってウザいほど来るよな 眠たい夜になんだか笑っちゃう” この曲のおかげで、僕たちを知ってくれた人がたくさんいる。また猫になって現れたこの曲に救われたのだ。いつになったら恩返しができるのか。フラっと現れるその日まで僕たちは歌い続ける。 <矢部昌暉> 僕は猫を飼っている。だからこの曲と出会った時、もはや聴く前から「好き!」だと思った。いざ聴いてみると思った通りとても素晴らしい曲だった。 大切な人を失い落ち込んでいる主人公が、その大切な人が猫になってでも帰ってきてくれと願う曲だと僕は思っている。 人それぞれ解釈はあると思うが、僕は歌う時、僕に関わっている全ての人のことを思いながら歌っている。 家族、メンバー、スタッフさん、友人、そしてスラッシャー(ファンの皆様)。僕に関わっている全ての人が大切で無くてはならない存在。いなくなってほしくない。 その気持ちを強く持ち、日頃の感謝を込めていつも歌っている。だからライブ中、スラッシャーはもちろん、メンバー、特に中央でこの歌を届けているボーカルの匠海を見ながら歌っている。 僕が好きな歌詞は、1番のAメロと2番のAメロ。 “夕焼けが燃えてこの街ごと 飲み込んでしまいそうな今日に 僕は君を手放してしまった” どちらも同じ歌詞だが、聴いていて違うものに聴こえる。なぜこんなにも違うように聴こえるのか。匠海の表現力なのか、この曲の力なのか。歌詞が同じと初めて気付いた時の感動は今でも忘れない。 この曲を生み出してくれたあいみょんさんにも感謝を伝えたい。僕らの大切な曲。すべての方に、大切に歌って、大切に聴いていただきたい。 <橘柊生> 初めて聴いた瞬間“これは泣ける曲だ”という印象だった。ピアノを弾いている時も、歌っているかのように自然と鍵盤のタッチが変わったり。そんな自分自身の感情をも動かす曲。 聴く人によって歌詞の中の「猫」が変わるのも面白い。恋人、友達、家族、ペット。聴き手の人生に合わせて様々な解釈ができるこの曲は、きっとこの歌詞の中の猫はあなたにとって大事な何かなんだろうなと思う。 ライブでは、聴いてくださる皆さんの感情を心地よく動かせるようにピアノを弾いている。歌はもちろんピアノにも注目しながら聴いてもらえると、また違ったストーリーを届けられるかもしれない。 <泉大智> 「猫」普段はそっけないのに、たまに真っ直ぐ甘えてくれる。そんな不器用なところに惹かれるのだと思う。 人間もきっと同じ。 不器用だから冷たくしてしまったりするけど、本当は可愛いところもいっぱいある。そういう部分が垣間見えた時、さらに惹かれてしまったりする。 いつかフラっとどこかへ消えてしまうかもしれないけれど、その時は必ず戻ってくると信じて待ち続けたい。 そんな想いを抱きながらドラムを叩いている。 <DISH//> ◆紹介曲「 猫 」 作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

    2020/05/13

  • 川嶋あい
    スタッフからあるものを手渡された。その人からの私への手紙だった。
    スタッフからあるものを手渡された。その人からの私への手紙だった。

    川嶋あい

    スタッフからあるものを手渡された。その人からの私への手紙だった。

     2020年6月3日に“川嶋あい”がニューアルバム『針の穴』をリリース!今作は【恋愛・応援】をテーマにした大人の恋愛ソング集であり、都々逸(どどいつ)や短歌にインスピレーションを受け制作されたものだそう。彼女は「針の穴に糸を通すように、ただ1つのものだけに想いを注ぐ女性の、濃密な感情が詰まった」楽曲だとコメントしております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“川嶋あい”による歌詞エッセイを、3ヶ月連続でお届けいたします! 第1弾 に続く、第2弾では収録曲「 Home 」に通ずるお話を綴っていただきました。みなさんが“優しさ”というものを実感するのは、どんなときですか? 本当の“優しさ”とは一体、どんなものだと思いますか…? ~歌詞エッセイ第2弾:「 Home 」~ 優しさとは本来どんなものなんだろう。ささいな時に相手に贈る気配り?言葉?笑顔?優しさの定義は何通りもある気がしてならない。 目に見えることで何かを相手に贈ることが本当の優しさだと言い切れるなら、私にとってこんなに簡単なものはないと思う。見えないところで踏ん張っている小さな優しさが、この世にはまるで流れ星のように、一瞬で輝いては消え去っているかもしれないのだ。私たちは知らず知らずのうちに、自分でそれを見逃してしまっている。私自身、それを強く痛感した出来事があった。 私の中では師匠のような存在の人。10代の時に出逢ってからこれまでいろんなことを私に教えてくれた。私はその人から多くのことを学び、自分の肥やしにして今日まで歩んで来れたと思っている。厳しいけれどとてもあたたかく、私のことを見守って育ててくれた人だ。 その人は毎年、8月になると私の1年に一度だけ行なっている東京でのライブにいつも足を運んでくれる。私もその人が見に来てくださるとなると、ライブに向かう気持ちがとても引き締まる。 ただ、これまで17年ずっとそのライブを開催してきた中で、ある年だけどうしてもその人が参加できなかった時があった。私はやっぱりとても来て欲しかったし、残念でショックだったが、仕事の都合だったのでどうしようもなかった。事前に『申し訳ない』という連絡はもらっていて、当日もやっぱりその人の姿は会場にはなかった。 無事にライブ本番を終えて、楽屋に戻って来た時、スタッフからあるものを手渡された。その人からの私への手紙だった。私にとっての師匠であるその人は、普段とてもぶっきらぼうで自分の思っていることを素直に相手に伝えるタイプの人間ではなかったし、ましてや誰かに手紙を直筆で書いたということも聞いたことがない。そんな人が、私のためにわざわざ手紙を書いてくれたのだ。それだけでも驚きと戸惑いを覚えたのだが、スタッフにライブの日に届けてほしいと預けてくれていたらしい。 中身はとても長い内容だった。出逢ってから今日までのこと。私自身も覚えている鮮明な出来事をその人なりの言葉で愛おしむように綴ってくれている。あまりにあたたかくて優しくて…涙が自然に溢れてきた。 『今日の日に来れなかったこと、一生後悔すると思います。本当にごめんなさい。でも、これからもずっとあなたが頑張って輝いているその姿を見に行かせてください。』 日頃見えなかったその人の本当の優しさが見えてきて、心から私のことを大切に想ってくれているんだなと痛感した。 優しさは面と向かって言葉にすれば簡単なのかもしれない。それが頻繁であれば尚更人は安心できたりする。だけど、本当に誰かを思う時、その時届けられた大きな優しさは何倍も何十倍にもなって、人の心に返ってきたりする。大切な人がもっと大切になるのだ。 普段、なかなか会話をせずに遠い距離になってしまったような人とも、もしかしたら何か少しでも触れ合えることができればまた変わってゆくのかもしれない。メールでもラインでも、手紙でも電話でも、直接会ってみるのでもいい。相手への思いやりや優しさを何かで表現してみることで、不器用でもそれは伝わってゆくと思う。そして、それは同時に自分自身を省みることにもつながってゆく。私はあの人に何を届けられたかな、何を伝えられているんだろうって。それが次に、自分から誰かに優しさを差し出してゆく連鎖反応を生み出すかもしれない。 そんな心の移ろいをアルバム『針の穴』の収録曲である「Home」で表現してみたいと思った。 誰にとっても時に帰りたくなる大切な故郷のような人の存在がある。いくつになっても、歳を重ねても、なんとなくその人のことを思い出す瞬間がある。 是非、そんな感覚になってこの曲を味わっていただけたなら嬉しく思う。人生の中でそんな人と出逢えたことは、やっぱりとても幸せなことだと思うから…。 <川嶋あい> ◆紹介曲「 Home 」 作詞:川嶋あい 作曲:川嶋あい ◆9th ALBUM『針の穴』 2020年6月3日発売 初回限定盤 TRAK-0168~9 ¥3,500(税別) 通常盤 TRAK-0170 ¥3,000(税別) <収録曲> 1.Paradox 2.くるくる 3.綴 4.ペペロンチーノ 5.Home 6.Life 7.私を彼女にして 8.雪割草

    2020/05/12

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