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  • 松室政哉
    渚のメイキャップ
    渚のメイキャップ

    松室政哉

    渚のメイキャップ

     2025年9月3日に“松室政哉”が4th Album『Singin’in the Yellow』をリリースしました。今作は松室が2025年の音楽活動の指針としている「ハッピー・多幸感」をテーマに、編曲から演奏・歌唱に至るまでのほとんどの作業を自身で行う“DIYスタイル”で制作。荒々しさもありながら、松室のポップネスがこれまで以上に前面に押し出されたカラフルなアルバムとなっております。    さて、今日のうたではそんな“松室政哉”による歌詞エッセイをお届け。第2弾は収録曲「 渚のメイキャップ 」にまつわるお話です。自身にとって珍しい“夏の曲”であり、新たな挑戦となったこの歌。楽曲内の様々なこだわりは…。ぜひ楽曲とあわせて、エッセイをお楽しみください。 アルバムに先行して配信したこの楽曲は、松室にとっても少し珍しい“夏の曲”だ。 きっかけは今年の初めに打ち合わせをしていたときの、スタッフのふとしたひと言だった。「80年代のシティポップっぽい、キラキラした夏曲のサウンドって、松室にも絶対似合うと思うんだよね」。確かに自分の好きな枠の中にあったサウンド感ではあったが、あまりやってこなかった。これは一度挑戦してみる価値はあるな、と。   そこからすぐ制作に入った。当初の仮タイトルは「マリーナ」。どこか懐かしく、少し気取った響きが気に入っていた。そもそもマリーナって何なんだ!?   せっかく作るなら中途半端なオマージュにはしたくない。そう思って、あの時代の名曲たちを改めて聴き返しながら、サウンドの質感、構成、楽器の選び方など細かいところまで、できる限り丁寧に作り込んだ。例えば、明るいサビの雰囲気とは裏腹にイントロはマイナー調が多いとか…。頭の中を80年代で埋めていく時間はとても楽しかった。   ベースはかれこれ10年以上の付き合いになる佐藤慎之介(ZION)。的確かつ柔軟なグルーヴで、楽曲の芯を支えてくれた。録り終えた後に、「これ、むずかしかった~!」とコメントが来たのが印象的だったが、そんなことは感じさせない仕上がり。ギターはぞのさん(外園一馬)。潮風のような軽やかなフレーズで楽曲に透明感を添えてくれた。やっぱりこの二人には圧倒的信頼を置いている。   さらにミックスやマスタリングでは、80年代特有の空気感をどう現代に落とし込むか、非常に迷ったところだ。楽曲に漂う“懐かしさと新しさのあいだ”をどう表現できるか。それが今回一番こだわった部分かもしれない。ちなみに単曲配信用とアルバム用ではマスタリングを変えている。聞き比べてもらうと結構違うので面白いと思う。   この曲は、自分にとっても思い切った挑戦だったし、だからこそ愛着がある。背中を押してくれたスタッフ達には、改めて感謝を伝えたい。 <松室政哉> ◆紹介曲「 渚のメイキャップ 」 作詞:金木和也 作曲:松室政哉  ◆4th Album『Singin’in the Yellow』 2025年9月3日発売   <収録曲> 1.未来ある馬鹿者からのセイハロー 2.渚のメイキャップ 3.ふたりよがり feat.金木和也 4.コンバート 5.うるう 6.人生はロマネスクさ 7.ゆとりましょう 8.Singin’ in the Yellow 9.世界中を敵に回しちゃうな 10.夢の跡

    2025/09/12

  • 有華
    渋谷駅のホームに立ちつくしたある日。
    渋谷駅のホームに立ちつくしたある日。

    有華

    渋谷駅のホームに立ちつくしたある日。

     2025年9月3日に“有華”が新曲「bad ending」をデジタルリリースしました。四季をめぐる思い出を描いた、誰もが共感できるエモーショナルな失恋ソング。聴くひとそれぞれの記憶を呼び起こし、切なさの中に温かさを残す1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“有華”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 bad ending 」にまつわるお話です。半年ぶりのリリースとなる今作。リリースに至るまでの半年間、自身が過ごしていた時間とは。そして、たどりついた気持ちとは…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 お久しぶりです! シンガーソングライターの有華です。   半年ぶりに新曲「bad ending」をリリースしました。   この半年間何してたの?という話ですが 2枚目のフルアルバムを3月にリリースした後 今の自分を出し切った私は、一度立ち止まって周りを見渡し、改めて自分を探す。 そんな半年間を過ごしていました。   上京してから4年、 私の人生の中で色々なことが駆け抜けていきました。   「いつか」と思っていた出来事が目の前に現れたり 初めてをたくさん経験したり、もがき苦しんだり ほとんどの喜怒哀楽の感情に出会ったと思います。   そんな中でも私は、「喜」や「楽」ではなく「怒」「哀」ばかりを口にし、口から一番近い自分の耳に向かって入れたくない言葉をたくさん入れていました。   自分自身を、「なんでそんな人間なの? 本当にダメな人。」と責め続け、渋谷駅のホームに立ちつくしたある日。2024年12月に作っていた曲を思い出し聞いた後、「あ、私このまま終われない。まだまだ歌いたい。」そんな気持ちになって、自分を信じてみたくなりました。その曲こそ、今回の新曲「bad ending」です。   湧き出た感情をそのまま歌にすることは簡単なようで私にとっては難しく、だからこそ、宝物のように手元に置いておきたい気持ちがあります。でも今は支えてくれる人達がいて、一つの曲となり大きく羽ばたかせることができる。そんな居場所に感謝をしてこれからも楽曲を届けていきたいです。   心を込めて作りました。ぜひ、じっくり聴いてください。   <有華> ◆紹介曲「 bad ending 」 作詞:有華 作曲:有華・鹿3  

    2025/09/11

  • Cody・Lee(李)
    あの日、上野で感じた匂いがした。
    あの日、上野で感じた匂いがした。

    Cody・Lee(李)

    あの日、上野で感じた匂いがした。

     2025年9月10日に“Cody・Lee(李)”がMajor 2nd EP『SILVER』をリリースしました。今作には、台湾のアーティスト洪佩瑜(Pei-Yu Hung)をゲストボーカルに迎え、今年2月に配信リリースした楽曲「Ghost feat. 洪佩瑜」や、6月に配信リリースした「ダンスする惑星」など計6曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“Cody・Lee(李)”の高橋響による歌詞エッセイをお届け。「都会的な夜」というコンセプトで制作した今作『SILVER』。自身にとっての“夜の東京”とは…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイをお楽しみください。 コラムで書く内容がなんとなく決まったので、パソコンを開き、キーボードに指を乗せた。すると犬がうんちをし始めた。 「早く片付けて」という視線に負け、犬のトイレの掃除をした。洗面所で手を洗って再びパソコンの前に座った時、なんとなく決まっていたコラムの内容はとっくに忘れていた。   中学生の頃、母と妹と上野に旅行に来た事があった。それが自分にとって初めての東京だった。 不忍改札、アメヤ横丁、ヨドバシカメラで買ってもらったDS、首都高速が見えるビジネスホテル…それらの光景は、上京して9年が経った今でも鮮明に覚えている。まるでタトゥーの様に消えない記憶となって内側にこびりついていた。 タイのバンコクで見た野良犬、カオサン通りの喧騒、ナイトマーケットも、香港で見た目が眩むような夜景、ビクトリアハーバーを走る船、雲呑麺も、この記憶には敵わなかった。   『SILVER』というEPを作った。「夜」それも「都会的な夜」というテーマで作ったコンセプチュアルな作品である。 作品が出来上がって聴いた時、あの日、上野で感じた匂いがした。   「自分の考える夜の東京は、あの日の事だったんだ」   田舎で育って、東京に憧れていた自分が見た東京、それが『SILVER』なんだと思います。   さっきまで「早く片付けて」の視線を送っていた犬は、ソファで呑気に寝てる。でも、元々書こうと思っていた内容よりも良いものが書けた気がする。   <Cody・Lee(李) 高橋響>   ◆Major 2nd EP『SILVER』 2025年9月10日発売   <収録曲> 01. ダンスする惑星 02. 未知 03. Ghost feat. 洪佩瑜 04. Chérie 05. 夜の東京 06. 月面接吻 

    2025/09/10

  • Conton Candy
    一瞬香った花のように枯れないもの
    一瞬香った花のように枯れないもの

    Conton Candy

    一瞬香った花のように枯れないもの

     2025年9月10日に“Conton Candy”がニューシングル「スノウドロップ」をリリース! タイトル曲は、アニメ『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』のオープニング・テーマとして書き下ろされたもの。MVは白を基調としたスタジオでのエネルギッシュ且つストイックな演奏シーンを中心に構成。様々なカメラ・アングルと映像機材で撮影された映像が、楽曲の持つ疾走感を鮮やかに表現されております。    さて、今日のうたではそんな“Conton Candy”の紬衣による歌詞エッセイをお届け。新曲「 スノウドロップ 」に込めた想いに通ずる、“待雪草”の持つふたつの花言葉とは…。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイをお楽しみください。 『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』という作品に書き下ろさせていただいた「 スノウドロップ 」という楽曲。   その語源はスノードロップという花から来ています。スノードロップは春を告げる花と言われていて、別名に待雪草とも呼ばれます。そして、花言葉は“逆境の中の希望”。この花言葉がアニメのテーマの1つである思春期症候群とリンクすると思いました。   思春期は特に心がモヤモヤしたり、他者と比べて自分自身と向き合うことが多くなったりする時期だと思います。その中で、もがき苦しみながらも自分が生きる道を探していく。まさに逆境の中から一筋の希望を見出していくことで、自分自身に秘められた新たな可能性と出会える。そうして人は子から大人へと成長していく。   そして、このスノードロップにはもう1つ花言葉があります。それは「あなたの死を望む」というものです。自分の中にある子どもの要素が死んで大人に生まれ変わることで思春期というものが終わると私は考えます。新たな自分に生まれ変わることで、さらに豊かで彩りのある人生を送ることができる。一見ネガティブに捉えられてしまうようなこの花言葉にも深いメッセージ性があると私は強く感じたのです。   誰しも経験するであろう思春期。 でもその時期があったからこそ今の自分は確かに此処に存在している。 がむしゃらにでも生きて生きて生き続ける。 そうして可能性を見出していくことこそ、人間冥利に尽きるんじゃないかな、と。   きっとそれこそが幸せであり、一瞬香ったスノードロップのように枯れないものです。   また、今回のカップリング曲には「虹色の羽虫」という楽曲を収録しました。 夏の終わりの寂しい気持ちを落とし込んだ、ノスタルジックかつConton Candyらしいミドルバラードになっています。 モノクロだった世界に記憶という色彩が足されていく。歌詞にも注目してみてほしいです。みんなの夏の記憶を優しく包み込めるような楽曲になりますように。   <Conton Candy・紬衣> ◆ニューシングル「スノウドロップ」 2025年9月10日発売

    2025/09/09

  • SARUKANI
    言葉・リズム・踊り、人類が古来から愛してきた表現を凝縮。
    言葉・リズム・踊り、人類が古来から愛してきた表現を凝縮。

    SARUKANI

    言葉・リズム・踊り、人類が古来から愛してきた表現を凝縮。

     2025年8月20日に、ビートボックスクルー“SARUKANI”がNew Single「ZUN CHA」をリリースしました。サウンドには、今注目を集めるバイレファンキのリズムを、基本の4つ打ちビートの中に融合。意味なんてなくてもバカみたいにノれる、この夏にぴったりのアッパーチューンとなっております。    さて、今日のうたではそんな“SARUKANI”のKAJIによる歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 ZUN-CHA 」にまつわるお話です。ヒューマンビートボックスを愛しているからこそ、作詞の際に意識していること。そして、新曲に凝縮されている思いは…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイをお楽しみください。 日本、そして世界において、ヒューマンビートボックス(以下、ビートボックス)という音楽は、まだまだその魅力が十分に評価されていないと感じています。   僕自身もビートボックスを愛し、その可能性を信じる一人として、音楽マーケットの現状にはもどかしさを感じることがあります。ビートボックスは歴史が浅く、多くの人に知られているとはいえないのが現状です。そんな中で、僕はなぜこれほどまでにビートボックスに惹かれるのかを考えました。そして、それは「自己実現の欲求」を強く満たしてくれる音楽だからだと気づいたのです。僕にとっての自己実現とは、心から好きで、楽しいと思えるものを誰かに伝える喜びです。そして、この「 ZUN-CHA 」という楽曲には、その思いが凝縮されています。   僕の作詞のモットーは、「ビートボックスをしているような歌詞」を書くことです。「Like a ○、△、□」や「そこのけそこのけお馬がDance」のように、言葉のリズムを意識していて、少し無理をすればビートボックスに聞こえるような、口当たりの良いワードを積極的に選ぶようにしています。   これは、僕たちビートボクサーのことを知らない人たちに、一番のアイデンティティであるビートボックスを「得体の知れないもの」として敬遠されることがあった経験が元になっています。このジレンマを抱えていた時、あるラッパーの方に「KAJIのラップはビートボックスみたいだ」と言っていただいたことが、僕のスタイルを確立するきっかけとなりました。   ですから、僕の歌詞には、言葉、リズム、そして踊りといった、ビートボックスが持つプリミティブな古来から人間が好んできた表現が詰まっていると思います。ビートボックスによって生まれる、人から人へと伝わっていく熱狂が僕は大好きです。その熱狂が大きなムーブメントとなり、ビートボックスへの「理解の壁」を打ち破ってくれると信じています。   僕は何度でも言います。ビートボックスという音楽は、人や世界を少しだけハッピーにできる可能性を秘めていると。このどこか不安を煽られる令和という時代を生き抜くための「Magic Sound」になることを祈ってやみません。   あなたにとって、僕らSARUKANIの曲「ZUN CHA」が、そしてこの言葉が、あなたの少し先の未来を明るく照らすものになりますように。   <SARUKANI・KAJI> ◆紹介曲「 ZUN-CHA 」 作詞:KAJI・RUSY 作曲:Kohey

    2025/09/08

  • ポンツクピーヤ
    恋愛はいつだって単純ではありません。
    恋愛はいつだって単純ではありません。

    ポンツクピーヤ

    恋愛はいつだって単純ではありません。

     京都在住の3人組バンド“ポンツクピーヤ”が3ヶ月連続でデジタルシングルをリリース! 2025年9月3日に第1弾となる新曲『それだけ』が各種音楽サービスにて配信スタートしました。さらに、第2弾は10月リリース『センチメンタル・ジャーニー』、第3弾は11月リリース『らふらぶ!』が決定しております。    さて、今日のうたではそんな“ポンツクピーヤ”の大石(Vo.&Gt)による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け! 第1弾は新曲「 それだけ 」にまつわるお話です。片方の思いが強いけれど、片思いとは言い切れない。シンプルな好き・嫌いには収まらない。少し面倒な恋の歌をぜひ、エッセイとあわせてお楽しみください。 以前、働いていた会社にて、名刺交換の際に「お世話になっております。ポンツクピーヤです」と言ってしまい大恥をかいたことや、 バイト先の上司や、遠い親戚など、そういった微妙な関係性の人にバンド名を聞かれた際に「ポンツクピーヤというバンドです、、」と言うと変な空気になることや、 そういったことを除けばこのバンド名に誇りを持っております。 ですので、ここは声を大にして言っておこうと思います。   ポンツクピーヤというバンドをしている大石と申します。   今回、3ヶ月連続新曲リリースに伴い、3ヶ月連続でコラムを書かせていただくことになりました。 コラムという響き、いいですね。 響きがかっこよくて「コラムの掲載締め切りが迫っててさ~」と友人にアピールしてしまうくらいには浮ついております。 そして、何度も書いてはボツを繰り返し、締め切りの前日に焦って長々と前段を書いているわけであります。   さて、先日リリースした『それだけ』という楽曲は、僕にとっては久しぶりの恋愛曲で、自分ぽい歌詞が書けたなと思います。 ただし、前作アルバムの『涙がキラリ』という楽曲で「恋愛しか絶望ないんすか?」と煽りのように歌ってしまったことによるハードルの上昇と、小難しい感情をテーマにしてしまったことに、かなり苦戦を強いられたわけですが、、   恋愛には様々な形があると思います。 片思い、両思い、両思わない、、など その中でいえば『それだけ』は片思いに入ると思います。   女は男を変わらず好きでいるが、男は女に対しての気持ちが離れていっている。 ただし、ここでややこしいのは、男は女のことをそれなりには好きで、なんなら「ちょっとだけ愛してた」なんて情けないセリフまで残しているところで、単純な片思いとは違います。   恋愛はいつだって単純ではありません。 本当は単純なのに僕らが勝手に難しくしているのかもしれません。 顔は好きだけど性格は嫌いとか、 性格は好きだけど体の相性が最悪とか、 好きだけど金がないとか、 好きだけど、街中ですれ違っただけの美女も好きになってしまったりとか、 そんな様々な理由から、好きが、まあ好きに変わり、ついには嫌いにまで発展することも多々あります。   難しく考えずに、セックスマシーンの楽曲『サルでもわかるラブソング』のように「おれ、おまえ、好き!」と言ってしまいたいところですが、我々のような人種は何でもかんでも難しく考えて自らの体を雁字搦めに縛ってしまう人間ですので、厳しい話です。   『それだけ』は、単純な好きとか嫌いとかそういうところとは少し違う楽曲です。   恋愛経験がある人は、今までで1番めんどくさかった恋愛を思い出しながら、 経験がない人はこれから来るはずのめんどくさい恋愛を妄想しながら、 この楽曲を聴いていただければと思います。   <ポンツクピーヤ・大石(Vo.&Gt)> ◆紹介曲「 それだけ 」 作詞:大石哲平 作曲:大石哲平

    2025/09/06

  • 松室政哉
    未来ある馬鹿者からのセイハロー
    未来ある馬鹿者からのセイハロー

    松室政哉

    未来ある馬鹿者からのセイハロー

     2025年9月3日に“松室政哉”が4th Album『Singin’in the Yellow』をリリースしました。今作は松室が2025年の音楽活動の指針としている「ハッピー・多幸感」をテーマに、編曲から演奏・歌唱に至るまでのほとんどの作業を自身で行う“DIYスタイル”で制作。荒々しさもありながら、松室のポップネスがこれまで以上に前面に押し出されたカラフルなアルバムとなっております。    さて、今日のうたではそんな“松室政哉”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、収録曲「 未来ある馬鹿者からのセイハロー 」にまつわるお話です。理屈じゃなく、直感的に、アルバムの入口へと導かれていったこの歌が教えてくれたことは…。ぜひ楽曲とあわせて、エッセイをお楽しみください。 歌詞を入れる前の段階から、「これは、一曲目っぽいな」となんとなく思っていた。 理屈じゃなく、直感的に。どこに向かうアルバムなのか、なんとなくこの曲が教えてくれていたような気もする。   スティーヴィー・ワンダーへのオマージュとして、シンセベースとクラビを軸にしたアレンジに。サビはあえて歌い上げず、乾いた地面を転がるようなメロディをイメージしていた。完成してみて、こういう曲あんまりやってこなかったなと新鮮な気持ちになった。   アコースティックギターとエレキギターは、いつもお世話になっている外園一馬さんにお願いした。すると、最後のサビにはマンドリンまで重ねてくれた。そういう選択肢があることにも驚いたし、軽々と弾いてくるのがまたすごい。本当に何でもできる人。もはやちょっと怖い。   歌詞は毎度お馴染み、金木和也。タイトルのフレーズを彼から送ってもらったとき、読んだ瞬間にワクワクで身体が震えたのを覚えている。先の見えない世の中で、ある意味無責任にも聞こえる“馬鹿者からのポジティブな言葉”が、どうしてこんなにも安心させてくれるんだろう、と。自分が今、歌いたかったのはまさにこういう感情だった。   最初はなんとなく置いてみた“一曲目”という位置に、今はすごく納得している。 アルバム全体の方向性も、今の自分が歌いたい心の方向性も、この一曲でちゃんと提示できている気がしている。   <松室政哉> ◆紹介曲「 未来ある馬鹿者からのセイハロー 」 作詞:金木和也 作曲:松室政哉   ◆4th Album『Singin’in the Yellow』 2025年9月3日発売   <収録曲> 1.未来ある馬鹿者からのセイハロー 2.渚のメイキャップ 3.ふたりよがり feat.金木和也 4.コンバート 5.うるう 6.人生はロマネスクさ 7.ゆとりましょう 8.Singin’ in the Yellow 9.世界中を敵に回しちゃうな 10.夢の跡

    2025/09/05

  • THE BEAT GARDEN
    あの出来事たちに、傷たちに出会えてなかったら。
    あの出来事たちに、傷たちに出会えてなかったら。

    THE BEAT GARDEN

    あの出来事たちに、傷たちに出会えてなかったら。

     2025年8月27日に“THE BEAT GARDEN”が新体制としては初となるフルアルバム『MADE IN DAMAGE』をリリースしました。今作は、ドラマ『アイのない恋人たち』主題歌「present」や、ドラマ『あの子の子ども』主題歌「わたし」、そして最新曲「Happy Ender」などのシングル曲に加えて、アルバム用に新録された楽曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“THE BEAT GARDEN”のUによる歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、収録曲「 1分の1のラブソング 」「 ラブコメディ 」「 恋ってスタディ? 」にまつわるお話です。それぞれのラブソングに込めた想い、そして歌詞へのこだわりは…。ぜひ楽曲と併せて、エッセイをお楽しみください! 歌詞を書いたあと、歌詞について話をするのは 「告ったときなんて言ったの?」に答えるくらい恥ずかしいのですが   今回、ラブソングをたくさん書いたので ラブソングこそ、歌詞の意味や意図を ちゃんと知ってもらえた上で聴いていただくことで   みなさんそれぞれの 過去や今とより濃く重ねてもらえたり 超反面教師にしてもらえたりしたら それも嬉しいなと思うので アルバムの中からラブソングを3つ紹介させていただきます。   一度聴いてから読んでいただいても 歌詞だけで楽しんでいただけても幸せです。     ーーーー   ◆「 1分の1のラブソング 」 何十億分の1じゃない 1分の1のふたりだよ 他の誰かなんて映らない 君だけの心 永遠なんてないって 前は思っていたけど 君がずっと 僕のはじめての最後のひと   ーーーー     ずっと前から“何十億分の1”のラブソング論争について うーん。と思うところが勝手にあって 「これいつまで続くんだろう」と。笑 とても素敵な表現なんですけどね。   120億分の1とかまでいったら 字余り感もいよいよ凄いし 自分の中でのもやもやを終えたくて   「80億分の1の奇跡」も良いけど より一途な想いを表現できる言葉を ムキになって脳みそからほじくり出して書きました。笑   “1/1のふたりだよ” 数学的にはおかしいかもしれないし そういう事じゃないって思われるかもだけど   本気でこの人だって思える時って   何人のなかの、何位みたいな そういうことじゃない気がしていて。   “この人しか映らない瞬間”に 出会ってしまうんだと思うんです。   そりゃあ たくさん男女はいるから比べたりするんだけど   その人に身も心もぜんぶあげたい。みたいな   そんな瞬間は80億分の1じゃなくて 他の人なんて分母にいないんだよなって そんな想いを込めて書きました。   この歌の2番のAメロは 歌ネットさんからいただいた賜物で     「かき氷って本当はさ全部 同じ味なんだって」 ブルーハワイの色をした 笑顔を 自慢げに見せてる 君を守るのは僕でいたい 涙には色がないから 君の寂しさに誰より気づいていたい     以前の 歌ネットさんのコラム で 書かせてもらった内容が 歌詞になってくれた部分です。   自分でも後から気づきました   歌ネットさんありがとう。   それでは次の曲へ     ーーーー ◆「 ラブコメディ 」 サタデー・フライデーナイトで ガールとフレンドを いったりきたりして夜を跨いで とりあえずビールでみたいな感じの「好き」 じゃない取り合えるよ   ーーーー   女性の皆さんへ。 金・土曜日の夜にいきなり 「今日空いてる?」とか送ってくる男は やめた方がいいです、絶対。   やっぱり、前もって食事の約束をして ランチかディナーへ出かけて   お酒はあっても無くても良くて。 ちゃんと夜を跨がずに、色々跨らずに お家に帰してくれて。 返事も返してくれる人を 見つけましょう。   僕がどちらかは、置いといて。 (おまわりさんこいつです)   そう!「ラブコメディ」は注意喚起の歌!   でもこの歌詞を書いてる時 すごく楽しくて。。 とりあえずビールでみたいな感じの「好き」 じゃない取り合えるよ ここの歌詞は夏っぽさと お酒を含んだ夜感と とりあえずビール!という 平成の飲み会では定番の一言と 「とりあえず~取り合える」の言葉あそびも すごくメロディにぴったりで お気に入りの場所なんです   とりあえず会いたいのに 他の男ともいざとなれば取り合えるぜって。 いざとならなくても 離すんじゃないよって話なのですが。   僕が思う良い歌って 1番のAメロでこの「僕」や「君」が どんな人なのかとか どんな香りがするかとか どんな部屋で服装かみたいなことが 想像できるほど すごーってなるんです。   だから このAメロ、書けたとき嬉しかったです。     ガールとフレンドをいったりきたりして 夜を跨いで     このフレーズも今まで日本詞史上 初めてなんじゃない!?と思って ひとりで夜中に大発狂してました。 この嬉しさが消えてほしくなくて 他にもあるかどうかは調べてないです。   気づいても言わないでください。 知らない方が幸せなこともあります。 これがたぶん、そうです。   長くなりましたね。 どうか、女性陣の皆さんには ガールとフレンドを行き来せずに 特急ガールフレンド行きへ 片道切符で乗り込んでいただきたいものです。   夏の男は肌も腹も黒いから気をつけて! 僕がどちらかは置いといて! 気をつけて!   それでは最後の曲へ 頑張って読んでくれてありがとうございます。   もう少しでおわるよー!     ーーーー   ◆「 恋ってスタディ? 」   君と愛がしたいのです31/AM:PM いたずらアメイジングガール 僕だけ好きが増えてく Fmより遠いリップ 強がり駆け引きオトメゴコロ   君がいなきゃサマーエンド そばにいたい朝まで シンデレラだって夜遊びしたじゃんか とけない魔法かけ合って 0時もアレも乗りこなして 会いしたいな   ーーーー     この曲の「僕」が 上に書いた2曲の「僕」を 作ったのかなと思っています。     「恋ってスタディ?」が最初に書いた曲だし ピュアな部分と裏腹な部分が それぞれの曲でいったり来たりしている気がします。   ニンテンドースイッチで言うと 真ん中と左右のカチャって取れるところみたいな って例えようと思ったけど 下手な例えなので書かないでおきます。     みなさん 24/7 (トゥエンティーフォー・セブン) このワード耳にしたことがありませんか 24時間を1週間って意味だと思うんだけど   かっこいいし、ちゃんと世に浸透していて 発明した人はすごいなと思います。   すごいと思うほど 顔を出すのが僕のひねくれ心で   なんで一週間だけなんだろ?と 思ってしまって 1週間なんてすぐじゃん! 俺の方がもっといい男なのに!!!と 勝てない勝負に挑んだ結果、   「31/AM:PM」が爆誕しました! 多分浸透しません!   でもいいの! 俺的にもっと一途な言葉見つけた! やったー!って思えたから   Fmより遠いリップ   これね、 Fmっていうギターのコードがあるんだけど 本当はFコードより遠いリップだったんです。   Fコードは初心者の方が 苦戦する指が届きずらいコードで   この主人公の僕と君の距離感 “届きそうで届かない” 空気感に合うなと思って書いたんだけど   僕としてはね。 このふたりは “恋人にはなれない”けど “大人の関係にはなれる”   そんなふたりなんです。   だからFコードみたいなんだけど 届くからFコードじゃないなって思って。   Fmの押さえ方を調べたら、、、       指の形が、夜の形だった。。 (※個人差がございます。) (※これは2025年上半期のUが書いたもので 現在この価値観ではございません) (※すべてあなたの想像のせいです(おい)     そしてさらに この曲につかうコードが!、、 FコードじゃなくFmだったんです!!     もうこれはそういう運命だろうと。   そんな色々な出来事のあった 一曲でした。     全てわすれてください       ーーーーー   最後に   歌詞について ここまでゆっくりと自分の打ったテキストで そのままお届けできる場所は   歌ネットさんしかなくて。   僕がもう10年以上 ずっとファンの一人として読み続けている だいすきな媒体さんです。   改めて、今作もオファーを下さり 本当にありがとうございます。     読んでくださった皆さんへ。   きっと僕の歌詞に出会ってくれたり ここまで潜って詩について 汲んでくれるあなたは   今までにどこかで大切な恋 恋じゃなくても拭えなかった痛み 心の中で怒ったり 誰にも見せられずに泣いたり そんな経験を抱えて今があるんじゃないかと 勝手に自分とおそろいな気がしています。   歌詞で何かが救えるなんて 思えてはいないけど   そうやってお互いを引き寄せ合って 歌詞をきっかけに深く出逢えるときがあって。   ライブや直接会えたときに 一緒にすこし軽くなったり伝え合ったりできる たくさんそうやって 今日まで乗り越えて来れた。   だから。   僕は歌詞の力を信じてるし 歌詞が、ぼくを救ってくれることを 知っている。   「MADE IN DAMAGE」・「傷もの」   あの出来事たちに 傷たちに出会えてなかったら あなたにも出会えてなかったのかな。 音楽じゃない人生だったのかな。   そんなのいやだな   ちゃんと、そう思えた。     だからきっと     誰かに出会うために 出会えたあなたにもう一度会う為に ぼくは歌詞を書くんだと思う   これからもずっと。   <THE BEAT GARDEN・U> ◆紹介曲 「 1分の1のラブソング 」 作詞:U 作曲:U 「 ラブコメディ 」 作詞:U 作曲:U 「 恋ってスタディ? 」 作詞:U 作曲:U ◆フルアルバム『MADE IN DAMAGE』 2025年8月27日発売   <収録曲> 1 Universe 2 恋ってスタディ? 3 ラブコメディ 4 Happy Ender 5 present 6 ラベンダー 7 1分の1のラブソング 8 フレンズ 9 わたし 10 世界線~ラブ☆ピース~

    2025/09/04

  • 少年キッズボウイ
    なぜ「青春」を歌いながら、「青春」とは区別されるのか。
    なぜ「青春」を歌いながら、「青春」とは区別されるのか。

    少年キッズボウイ

    なぜ「青春」を歌いながら、「青春」とは区別されるのか。

     2025年8月6日に“少年キッズボウイ”がメジャー2ndデジタルシングル「エバーグリーン」をリリースしました。同曲は、アコースティックギターの響きを軸に、ドリーミーでエモーショナルな音像が広がり、そこに物語性あふれる歌詞が溶け合う、少年キッズボウイらしいネオアコナンバーに仕上がっております。    さて、今日のうたではそんな“少年キッズボウイ”のこーしくん(Vo.)による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 エバーグリーン 」にまつわるお話です。青春とは「偶像」にすぎず、青春ソングもまた、リアリティを欠いた「偶像」を届けるものになる。しかし、青春を歌った新曲が、通常の青春ソングと異なるその理由は…。 かつて米国の実業家サミュエル・ウルマンは言った。   ――青春とは、人生のある期間ではなく、心の様相を言う。   一聴すれば、美しさと希望に満ちた格言として、年老いた人々の背中を押す言葉に聞こえるだろう。 しかし、実際に「青春」を体現するには、過去を振り返る必要がある。 青春を追い求めるのは、一度その味を知ってしまったからに他ならない。   記憶を頼りに再構築を試みても、オリジナルをそのまま復元することはできない。そこに生まれるのは、万人の憧れを集める「偶像」にすぎないのだ。   ここでPOPSの定義について触れておきたい。 ロック、R&B、クラシック――あらゆる要素を取り入れてきたPOPSに共通する根底は、ただ一つ。「青春について歌う」という点である。 つまりPOPSは、リアリティを欠いた「偶像」としての青春を大衆に届けるため、1世紀近く擦られ続けてきた触媒とも言える。   さて本題に入ろう。 少年キッズボウイが新曲「エバーグリーン」を2025年8月6日にリリースした。 この曲は様相としてPOPSの体裁を持ち、内容も「世間から隔離された少年が、自分を受け入れてくれる存在を求める」という、まさに青春を描いたものだ。   しかし、鋭い読者なら気づくはずだ。この曲は通常の「青春ソング」とは趣を異にしている。 なぜ「青春」を歌いながら、「青春」とは区別されるのか。   それは、青春が「青」であるのに対し、「エバーグリーン」は「緑」だからだ。 色が、まるで違う。   「青春」を擦れば擦るほど、それは無味乾燥な「透明」に近づく。 しかし「エバーグリーン」を煮出せば、それは深い味わいの「緑茶」になる。   使い古された青春よりも、この「エバーグリーン」の方が、あなたが求めていたものに近いのではないだろうか。 自然と手を伸ばしてしまったあなたに、私はこう伝えたい。   ――やはり、選ばれたのは“綾鷹”なのだ、と。   <少年キッズボウイ / こーしくん> ◆紹介曲「 エバーグリーン 」 作詞:アオキコーシ 作曲:アオキコーシ 配信リンク: https://lnk.to/skb_evergreen 

    2025/09/03

  • 五十嵐ハル
    何者でもない自分を歌にした。
    何者でもない自分を歌にした。

    五十嵐ハル

    何者でもない自分を歌にした。

     2025年8月6日に“五十嵐ハル”がニューシングル「ノーネーム」をリリースしました。同曲は、“自分だけが何者にもなれない”と感じる劣等感や、“普通”というあいまいな価値観に縛られて生きることへの違和感、夢を語ることすら恥ずかしく感じてしまう空気感を、率直かつ繊細に描き出した1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“五十嵐ハル”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 ノーネーム 」にまつわるお話です。いろんなことが上手くいかない。自分はずっと脇役だと感じる。平気そうな顔だけが上手くなる…。そんなあなたへ。ぜひ、歌詞とあわせてエッセイを受け取ってください。 何者でもない自分を歌にした。 クソみたいな時間に自分が潰されそうだったからだ。   「周りから見て自分はどう見えているのだろうか」 「これをしたら誰かに何か言われてしまうだろうか」 こんなことばかり気にして生きてきた。 何にもならない、意味のないストレスがかかり続けていた。   それに加えて、周りは色んな才能を持つ奴ばかりで本当に嫌になる。 凄い誰かを見るたびに自分の惨めさが浮き立って、力が入らなくなる。 僕もそう思われる方でいたかったものだ。   現実はそう優しくはなくて、ダメな自分と一生付き合っていくことになる。 誰か一人にでも、その人の中で一番大切な人間になれていればこう悩むことはなかっただろうか。 自分を主人公だと思えていたらこうはなっていなかっただろうか。   色々考えてしまうが、結局のところ人生は難しすぎる。 ゲームみたいに初心者モードでやらせてほしいくらいだ。   おそらく「生きるための才能」というものが存在し、 それがそこそこ欠落している。 何年もそのまま生きたからか、平気そうな顔をするのだけは上手である。 大して弱ってない自分というのを演じることに慣れてしまった。   ため息が出てしまうような毎日だけど、そのモヤモヤを詰め込んだ結果、ノーネームという曲が出来た。   大抵のことが上手くいかない自分だからこそ生み出せたものだと思う。 脇役にしか出せない何かをフルでひねり出した気がする。   そろそろ良いこと起こるといいなぁ。   <五十嵐ハル> ◆紹介曲「 ノーネーム 」 作詞:五十嵐ハル 作曲:五十嵐ハル

    2025/09/02

  • ナナヲアカリ
    Disc1はほとんど“新しいフルアルバム”のような内容に。
    Disc1はほとんど“新しいフルアルバム”のような内容に。

    ナナヲアカリ

    Disc1はほとんど“新しいフルアルバム”のような内容に。

     2025年8月20日に“ナナヲアカリ”がBEST ALBUM『フライングベスト2』をリリースしました。今年、メジャーデビュー7周年を迎えるナナヲアカリの2枚目となるベストアルバム。2枚組で、Disc1は、2nd Album『七転七起』以降セレクト曲を中心に新曲を含10曲+おまけが収録。Disc2は、これまでの全タイアップシングルを収録したCDに。    さて、今日のうたではそんな“ナナヲアカリ”による歌詞エッセイを全3回に渡りお届け。第1弾では、今作への想い、そして、Disc1の全収録曲のセルフライナーノーツを綴っていただきました。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイをお楽しみください。 みなさんお久しぶりです、ナナヲアカリです。   歌ネットさんでのエッセイも、なんだかすっかりお馴染みになってきたように思います。いつも読んでくださってありがとうございます。   さて、今年の8月20日に7年ぶりのベストアルバム『フライングベスト2』をリリースしました。7年前にメジャーデビューしたので、気づけば7年の月日が経ったことになります。   “7”という数字を大切にしてきたナナヲアカリにとって、このデビュー7周年はとても特別で、強い思い入れのある年になりました。   「メジャーデビュー7周年でベストアルバムを出せたら最高だよね!」と3~4年前から考えていたので、まさにそのタイミングでリリースできたことが本当に嬉しいです。しかも内容も盛りだくさん。すべての関係者の皆さま、そしてアルバムを待っていてくれたあなたに心から感謝します。   今回の歌ネットさんでのエッセイはなんと3本立て(ベストアルバムっぽい!)になる予定。今日はまずDisc1について、つらつらと書いていきたいと思います。   『フライングベスト2』のDisc1には、新曲5曲、リアレンジ1曲、そしてナナヲセレクトの4曲を収録しました。お気づきの方もいると思いますが、ベストアルバムと銘打ちながら、このDisc1はほとんど“新しいフルアルバム”のような内容になっています。   なぜこういう形になったかというと、 私が10代の頃、音楽を一人のリスナー・ファンとして楽しんでいた時に、一番ワクワクしたのが、「新曲がたくさん入っているアルバム」だったんですよね。だから今回も『フライングベスト2』という名前ではあっても、新曲をなるべく収録したいと思って制作を始めたら、気づけば5曲もできちゃった。わーい!という感じです。   先日のライブで新曲を披露したときのドキドキ感や新鮮さもすごく楽しくて、これからどう育てていこうかなと楽しみでいっぱいです。   以下、簡単にですがDisc1収録曲について触れていきます。(ざざっと書くつもりが、ナナヲアカリの歌ネットエッセイ史上最多文字になりそうな予感…笑)   1.ギミギミ聖域 先日MVが公開されて、ありがたいことにとても反響をいただいているこの楽曲。Disc2の一曲目に収録されているナナヲアカリのデビュー曲「ワンルームシュガーライフ」との対比が美しくてとてもお気に入りの曲になっています。今までの軌跡を感じてもらえるように過去ナナヲ楽曲の歌詞が出てきたりなどもしています。ナユタン星人×ナナヲアカリの長年の積み重ねというものを感じてもらえると思います。   2.おばけのウケねらい(にゅ~ver.) ライブでの人気曲、サポートメンバーバンド“えんじぇるズ”との付き合いも大変長くなってきておりましてバンマスのタイヘイさん主導のもととってもクールなバンドアレンジver.を収録しました。それぞれの楽器の掛け合いがめちゃくちゃかっこいい。ライブもおたのしみに。   3.ヤンキーダンス コロナ明けるか明けないかくらいの時期だったような気がします。すりぃ氏とも話していましたが、あの時代があってSNSの使われ方ってすごく変化があったと思っていて。ちょうどその過渡期のSNSに毒されている我々の様子をキャッチーによく表現できている曲だなと思います。横揺れ感もかっこいいよね。   4.どうやったって 個人名義ではお初、「FASHION feat. GaL」でもお世話になっていたJoseph Genさんとの作品。もともと軽いデモはあって、<君が魔法を使って空を飛んでいたって 僕はまだ歩くよ>のフレーズが気に入りすぎて、そこをより引きたたせられるようにブラッシュアップを繰り返しました。   5.わかんないセブンティーン 昨年の誕生日に配信リリースした楽曲。タイヘイさんと初めて2人だけで完成まで持っていった作品なので思い出深い。欧米のベッドルームミュージック感というか、宅録感というか、そういうサウンドを目指して試行錯誤した記憶がある。脱力感が気に入っています。   6.Jewel GeG × ナナヲアカリの割と異色と思われそうなコラボ。GeGさんの曲にナナヲが歌詞を書かせていただきました。しんみり切ない入りからのサビのドライブ感が最初聴いた時からとても印象的で、書きたい気持ちがすらすら出てきた。こういう曲の中にナナヲアカリの根幹みたいな部分を感じてもらえることがあると思います。   7.POI POI POI 逆に説明不要かもしれない笑。 闇の中でも探すんだな 尚 あっかりぃぃいいいいん(巻き舌)の録音がめっちゃ楽しかった。   8.Step In The Dark Hajime Taguchiさんとの共作三曲目。こうしたーい!っていうのをどんどん形にしてもらえるから作業が楽しい。ただただ弱き者たちでシンガロングして気持ちよくなりたい!!!という気持ちで作りました。夜が似合うサウンドの中にきらっとした光を、灯りを、感じてもらえるかなと。ツアー最後とかに大合唱できたら泣いちゃいそう。   9.忘れないでベイベー こちらも私の中でライブでの定番曲になりつつある楽曲。歌うたびに目の前の景色を、現実を、大切にしようと改めて思える曲。この曲をリリースした時に引退説が流れたけど、まだ歌います。笑   10.Flying 実現してしまった じん × ナナヲアカリ。 私が歌を歌おうと思う前から、現在、そしてこれからの軌跡のグラデーションがすさまじい一曲。メカクシ団にずっと憧れていたアカリ少女が聞いたらひっくり返ってしまうんじゃないかな。まっすぐなじんさんすぎるギターロックで、冒頭のギターの音を聞いただけで鳥肌が立ちました。間違いなく私の宝物になった曲でDisc1を締め括っています。   ざざっとこんな感じです。いやー、Disc1だけでも相当いいアルバムなんです、本当に。たっぷり聴き込んでお気に入りの一曲を見つけてもらえますように。   次回はDisc2についてのお話になることでしょう。   読んでくれてありがとう、また次回~!   <ナナヲアカリ> ◆BEST ALBUM『フライングベスト2』 2025年8月20日発売   <収録曲> Disc1[CD] 1.ギミギミ聖域 2.おばけのウケねらい(にゅ~ver.)  3.ヤンキーダンス 4.どうやったって 5.わかんないセブンティーン 6.Jewel 7.POI POI POI  8.Step In The Dark 9.忘れないでベイベー 10.Flying  +シークレットトラック(市販品限定)   Disc2[CD] 1.ワンルームシュガーライフ 2.イエスマンイズデッド 3.チューリングラブfeat. Sou 4.Higher's High 5.魔法 6.雷火 7.アイがあるようでないようである 8.恋愛脳 9.陽傘 10.二度目の花火 11.奇縁ロマンス 12.FASHION feat. GaL 13.正解はいらない 14.ブループリント 15.明日の私に幸あれ 16.ムリムリ進化論    

    2025/09/01

  • 瀬川あやか
    いつだって“今だ!”の精神を
    いつだって“今だ!”の精神を

    瀬川あやか

    いつだって“今だ!”の精神を

     2025年8月6日に“瀬川あやか”が来年のデビュー10周年に向けて、今までの軌跡を振り返るベストアルバム『あやかがたり~10th Anniversary Selection~』をリリースしました。デビュー曲「夢日和」から最新曲「アオ」まで、さらに新曲2曲も含む全13曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“瀬川あやか”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は収録曲「 Dreams Come True 」にまつわるお話です。これまでいくつもの「夢があるけど…」という相談を持ちかけられてきた彼女が、この歌に“お返事”として込めた想いは…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 「将来の夢は何ですか?」   子どもの頃は、事あるごとに先生や両親など大人に聞かれた気がする 入学や卒業という節目のタイミングで、自分の夢について他者に話す機会も何度かあった   歌手、看護師、助産師、保育士、手芸屋さん、セーラームーン 私がこれまで答えてきた夢である 考えや気持ちが交差することはあったが、一貫してずっと言っていたのは歌手と看護師だ   「将来の夢」   将来って、いつのことを指すのだろう   多くの人は社会に出るタイミングをイメージして話していたと思うが、将来という言葉に断定的な時期を指す意味はないはずなのに、社会に出てから将来の夢について聞かれたり語られたりする機会は圧倒的に少なくなると感じる     シンガーソングライターとして活動していると、職業柄「今後の目標は?」と聞いていただくことがしばしばある これが私が将来について考える瞬間   「どうなりたいか」と想像を膨らませ、今後について考え発言することは自分の気持ちが整理される意味でも大変ありがたい   ただ、これはシンガーソングライターという特性上、考えるきっかけをいただいているだけ 幼い子どもたちに「将来の夢は何ですか?」と何度も聞いていたのに、大人になると同じ質問をあまりされないし、しない 何歳になってもみんなに将来はあるのに   デビュー10年目に突入するまでにファンレターなどで「夢があるけど…」と相談を持ちかけてくれる方が何人かいらっしゃった 皆「今更」「できるか不安」「どうしたらいいかわからない」と、あと一歩踏み出せずにいる様子だった   子どもの頃はまだ知識も立ち向かう不安も失敗する怖さも知らず、ただ自分の興味・関心に素直でいたが、大人になると発言ひとつひとつへの責任がいっそう重くのしかかってくる分、なかなか将来の夢を語るのにも追いかけるのにも抵抗を感じる   しかし、少し大袈裟でも大胆でもいいから、大人だって自分らしい発想で自由に夢を語ってほしいと私は思う 知識、不安、怖さという経験値があるからこそ出来る大人なりの“作戦”がきっとあると思うし、そもそも夢を語る権利はみんなに与えられているから   楽曲「Dreams Come True」は私なりのお返事   これまで、相談してくれた全員に面と向かって時間をかけてお話するというのが難しい状況でもあったため、それに応えられるような曲を書きたかった   もし子どもの頃に抱いて忘れられない何かがあるなら、大人になるにつれて興味を持てるものが変化し新しいやりたいことに出会えたのなら、まずはそれを言葉にしてみてほしい   それぞれが抱えている問題や状況が軽く簡単なものばかりではないことも重々承知の上だが、一歩踏み出す力やきっかけになれたらと思っている   いつだって今が“その時”で いつだって“今だ!”の精神を大切に     将来の夢は何ですか?   私はあなたの夢を応援します!   ずっとずっとDreams Come True!と歌い続けます! <瀬川あやか> ◆紹介曲「 Dreams Come True 」 作詞:瀬川あやか 作曲:瀬川あやか ◆ベストアルバム『あやかがたり~10th Anniversary Selection~』 2025年8月6日発売   <収録曲> 1 .アオ  2 .夢日和  3. 恋の知らせ  4 .どんなに…  5 .Have a good day !  6 .カレイドスコープ  7 .Lovin' you  8 .リュネット  9 .おおきなラメ光る爪に星  10 .純白のラブレター  11 .真っ白なジグソーパズル  12. アイデンティティ  13 .Dreams Come True  

    2025/08/29

  • BURNOUT SYNDROMES
    13歳でバンドを結成し、同じメンバーで20年やっている。
    13歳でバンドを結成し、同じメンバーで20年やっている。

    BURNOUT SYNDROMES

    13歳でバンドを結成し、同じメンバーで20年やっている。

     2025年6月25日に“BURNOUT SYNDROMES”がニューシングル「月光蝶」をリリースしました。今年バンド結成20周年を迎える彼ら。同曲は、バンド結成20周年を迎え“新たな物語の幕開け”を象徴する、幻想的なイメージと力強いメッセージが融合した、バンドの新たな一面を映し出す楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“BURNOUT SYNDROMES”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回はメンバーの熊谷和海が執筆。自身が改めて「長く続ける秘訣」について考えてみたとき、見えてきた答えは…。新曲「 月光蝶 」のメッセージにも通ずるエッセイを、歌詞と合わせて受け取ってください。 「13歳でバンドを結成し、同じメンバーで20年やっている」   その話をすると驚かれる。年齢と活動歴が吊り合ってないのだ。そしてそのあとに、「長く続ける秘訣とかってあるんですか?」と尋ねられることが多い。   今年で結成20周年を迎えるBURNOUT SYNDROMESのGt&Voである私、熊谷和海が、「長く続ける秘訣って何だ?」と、改めて考えてみようと思う。   …   振り返ってみると、“BURNOUT SYNDROMES”という屋号は確かに20年存続しているが、それ以外は何も続いていない気がする。   例えば音楽性。随分変わった。   BUMP OF CHICKENやASIAN KUNG-FU GENERATIONが大好きだった中高生時代。   「アイドルマスター」のエレクトリックサウンドに魅せられた20代前半。   洋楽の低音に魅せられた20代後半。   「一周回って邦楽のカラフルなコード感もイイネ!」と近代的なJPOPを聴き始めた30代…。   大きく分けただけで、コンポーザーである自分自身の好みが大きく変遷していることがわかる。そもそもが飽きっぽいのだ。そんな人間が20年間同じ方向性の音楽を作ることは不可能だし、そんなつもりは最初からない。なので音楽性に関しては「続いてない」のだ。     では人間性はどうだろう。もちろん変わっている。   社会のことなど何もわかってない10代の熊谷和海と、音楽ビジネスの構造を理解してプロデューサーまでやり始めた30代の熊谷和海は、論理的には同じ人間とは言えない。   「自分が30年生きてきた」というのも“熊谷和海”という名前…つまり屋号が起こす錯覚に過ぎない。実は寝て起きるたびに中身は別人になっているのだ。     「物事は変化するのが基本」だと思っているので、私は何にも固執していない。音楽性にも、人気にも、活動形態にも、機材にも。   そういった、水のような柔軟さこそが「長く続ける秘訣」なのかもしれない。水は壊すことも、折ることもできない。形を変えて水であり続ける。     バンド20周年を祝して書いた「 月光蝶 」は、夢に向かって踏み出せない人の背中を押す曲になっている。最初の一歩には相当な勇気が必要だが、一度夢に向かって走り出してしまえば、20年なんてあっという間だ。   皆さんもこの曲を聴いて、変化して行く自分を楽しんでもらえると嬉しい。   <BURNOUT SYNDROMES Gt&Vo 熊谷和海> ◆紹介曲「 月光蝶 」 作詞:熊谷和海 作曲:熊谷和海

    2025/08/28

  • 安田レイ
    さよならの先で咲きそうな花
    さよならの先で咲きそうな花

    安田レイ

    さよならの先で咲きそうな花

     2025年8月27日に“安田レイ”が両A面シングル「光のすみか / BROKEN GLASS」をリリース!今作には、TVアニメ『瑠璃の宝石』オープニングテーマである「光のすみか」と新曲「BROKEN GLASS」をタイトルトラックに、カップリングには安田レイ自身が作詞・作曲を手掛け、初の全英詞の楽曲となる「NOW」や、Charaの名曲「やさしい気持ち」のカバーも収録が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“安田レイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は収録曲「 NOW 」にまつわるお話です。「今がいちばん幸せ」と思えるその理由は。そして、人生で大切だと思う感覚とは…。ぜひ今作とあわせて、エッセイを受け取ってください。 気がつけば、32年の時が流れていた。   その半分以上を、私は歌とともに生きてきた。   言葉にすると少し照れくさいけれど、 私はずっと歌ってきた。     小学6年生。   何の特別さもない、ランドセルを背負った歌好きな女の子だった。   あの日、突然、このきらびやかな世界の扉が開き、私は足を踏み入れた。   そこからは、数えきれないほどの人との出会い、音楽との出会い、そして奇跡と呼びたくなるようなことが起きた。   時には、痛みや涙もあった。   けれど、それらさえも、いつしか私を前へと進ませる道標になっていった。   そうして辿り着いたのが今、私が立っているこの場所だ。       手放すことで、手に入るものがある。   大人になってから、その事実をようやくはっきりと感じられるようになった。   けれど、私は人一倍、手放すのが苦手だ。   大切なものにさよならを告げるとき、 胸の奥がぎゅっと締めつけられる。   手放したあとの喪失感を想像して、 怖くなってしまうからだ。   この仕事に想像力は欠かせない。   けれど、その想像力が時に私を追い詰め、 自分で自分の首を絞めることもある。   「こんなことが起きたらどうしよう…」   そう不安に思うことは、たいてい現実には起こらないとわかっている。   それでも、頭と心は簡単には納得してくれないのだ。       時が経つと気づく。   あのさよならがあったから、私は今ここに立っているのだ、と。   この文章を、今、ジャカルタで書いている。   何年か前の私には想像もしなかったほど、 海外で歌う機会が増えた。   それもきっと、手放しては手に入れ、 また手に入れては手放す。   その繰り返しの先に辿り着いた場所なのだと思う。       そんな人生を振り返りながら生まれた曲が、「NOW」。   「今がいちばん幸せ」   そう思えるのは、過去の失敗が教えてくれたから。   10代、20代の頃に蒔いた小さな種が、 深く、強く根を張り、今まさに花を咲かせようとしている。   そんな気がする。   きっと、人生にはこの「気がする」という感覚が大切なのだ。   今があるのは、過去があったから。   だからこそ、すべての出来事に感謝できる大人でありたい。   <安田レイ> ◆紹介曲「 NOW 」 作詞:安田レイ 作曲:安田レイ ◆両A面シングル「光のすみか / BROKEN GLASS」 2025年8月27日

    2025/08/27

  • yutori
    まだ私は私の歌を歌える。
    まだ私は私の歌を歌える。

    yutori

    まだ私は私の歌を歌える。

     2025年8月27日に“yutori”がニューシングル「月と私のかくれんぼ」をリリース! タイトル曲は、TVアニメ『ウィッチウォッチ』第2クールエンディングテーマです。佐藤古都子の伸びやかで艶のある歌声と、あなたを想う切実な恋心をかくれんぼに喩えた歌詞。それと対照的に高らかでキャッチーなサウンドが特徴の楽曲になっており、ストレートなロックサウンドの楽曲を多くリリースしてきたyutoriの幅の広さを示す1曲に。    さて、今日のうたではそんな“yutori”の佐藤古都子による歌詞エッセイをお届け。自身の全てを捧げた歌「 月と私のかくれんぼ 」。そして、一文字も歌詞を書けない日々が続いたからこそ、生まれた歌「 宇宙からのラブレター 」のお話です。ぜひ今作とあわせて、エッセイを受け取ってください。 「 月と私のかくれんぼ 」   『ウィッチウォッチ』第二クールエンディング曲として書き下ろしたこの曲。   タイアップに選ばれなければ、しばらく曲を書くのをやめようとも思っていた。   私も一人の人間なので、嫉妬や劣等感を抱く。 自分の理想や希望が叶わなかった事は今まで何度あっただろうか。 その度に、才能がない自分に苛立っていた。   だが、『ウィッチウォッチ』の制作チームは「月と私のかくれんぼ」を選んでくれた。yutoriにアニメのエンディングを任せてくれた。   大袈裟でもなくその時の私の全てを捧げたこの曲が選ばれたのが、何よりも嬉しかった。 伝えられた時、安堵と喜びと、まだ私は私の歌を歌えると言う気持ちがあった。   「私は弱い」   だから、音楽に、歌に、詩に、月に縋らないと生きていけないのだと思った。     「 宇宙からのラブレター 」   「月と私のかくれんぼ」の歌詞を書き終えてから、一文字も歌詞を書けなくなった。 まるで自分が空洞のように思えて、いっその事全て投げ出してやろうと何度も思った。 私は臆病者であり思案するたちなので、何も出来ず、ただベッドの上で丸まり、悶々とする日々が続いた。   考えたのは、私が死んだ後の事。 私が死んだら最愛の君に何をしてほしいか。 私がいなくなった後に君が過ごす時間。   望まなくとも私もいつかは、老いて死ぬ。 その時がいつ来るかは分からない。 その時が来ても、出来る限り君には悲しんで欲しくない。 だから、音楽に、歌に、詩にその想いをのせた。   私が死んだ後には、きっと君は悲しさと寂しさと不安で何も出来なくて苦しい時間を過ごすだろう。 でも、君が夜空を見上げた時に、安心してほしいから出来ることをするよ。 星々を光らせ、流星群を見せ、私はここにいると証明する。   私は今も、過去も、未来も、全ての時間で君を愛している。 そんな君の事だから分かってくれるでしょう?   だから、私より先に死なないでね。   なんてことを思った夜に、綴った一曲です。 <佐藤古都子> ◆紹介曲 「 月と私のかくれんぼ 」 作詞:佐藤古都子 作曲:佐藤古都子 「 宇宙からのラブレター 」 作詞:佐藤古都子 作曲:佐藤古都子

    2025/08/26

  • 汐れいら
    好きなオトコとチェーン店、無理じゃない。
    好きなオトコとチェーン店、無理じゃない。

    汐れいら

    好きなオトコとチェーン店、無理じゃない。

     2025年9月3日に“汐れいら”がニューシングル「ハレの日に」をリリース! タイトル曲は、TVアニメ『薫る花は凛と咲く』エンディングテーマです。7月6日には先行配信リリースもスタート。まっすぐな想いに心を掴まれる、ハートウォーミングでピュアキュンな青春学園ストーリーを汐れいらの歌声が彩ります。    さて、今日のうたではそんな“汐れいら”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。第2弾は新曲「リーズナブルな彼女」にまつわるお話です。あなたは“リーズナブル”という言葉に、どんな印象を抱きますか? リーズナブルな○○はお好きですか? ぜひ楽曲とあわせて、エッセイをお楽しみください。 変な時間に小腹が空いた。 たまには夜食もアリかと思い、千円をポケットに突っ込んで近所のチェーン店へ。   【♪チェーン店なんて無理  だけどニーズあるからすき~】 流れているこの派手な曲がやけに気になる。 聞こえた歌詞で検索してみると、汐れいらの「リーズナブルな彼女」だった。   その下に歌ネットというサイト。 汐れいらによる「リーズナブルな彼女」のエッセイが載っていた。     [好きなオトコとチェーン店、無理じゃない。   全然すき。むしろチェーンで繋がれてるのはワタシの生命。レベルで深く愛しています。勿論スマイルくださいなんて言わない。   マックのダブチがすき。富士そばのかき揚げ丼が好き。サイゼのたらこパスタが好き。   ちなみにすき家のキング牛丼を食べといてこんなことを言うのはあれですが、牛丼屋では吉野家(生卵マスト)が好きです。あ、でもこの前は松屋のうまトマに感動しました。寿司ははま寿司派でしたが最近くら寿司に靡きつつ、ミスドのエンゼルクリーム。たこ焼きはわなかの塩一択。大阪すきやねん。   チェーン店のいいところはなんていったって安いところ。大体近くにあってお手軽なところ。なんかちょうどいい。 そう、色んな意味でリーズナブル*なわけです。 高級なものも価値があるけど、安くても一緒に楽しめるような人にはもっと価値があると思います。   *リーズナブル =道理をわきまえた、合理的な、正当な、手ごろな、ほどよい   ということは。 安いチェーン店で喜んでくれる彼女も ブランド品に全く興味ない彼女も 可愛すぎなくて安心するちょうどいい顔の彼女も 喧嘩したらちゃんと謝ってくる彼女も 手頃にヤッてくれる女も 全員まとめてリーズナブルな彼女と言えると思います。   「お手軽な女」なんていうと批判されそうですが、リーズナブルな彼女っていうとなんか違いますよね。「お持ち帰り」も「テイクアウト」に変えたら良さそう。彼女に暴力的な男も、「彼は彼女にお手上げ」と言い換えたら、ひっかけ問題っぽくて大半は騙せると思います。   リーズナブルなのは何にせよとても良いですが、大衆に人気があるので、独り占めできるかと言ったら怪しいですし、そのたくさんの人の中から一人に絞れと言われても困ると思います。 八方美人の人の親友になれたら嬉しいように、大衆ニーズの特別枠に入ると依存してしまいやすいので注意ですし、依存される側も気をつけたいところです。     今回リリースしたわたしの曲「リーズナブルな彼女」は、乱暴さを上手い言い回しで隠蔽するDV彼氏みたいな曲ですが、ということは中毒性があるんでしょうか。 是非、愛して愛して、少々耳に痣ができるくらい愛されてください。]     イートインじゃなく、テイクアウトにした。 包み紙を脱がせて、ハンバーガーにかぶりつく。ヘッドホンからは「リーズナブルな彼女」 なんかリピートしたくなるんだよな、これ。   <汐れいら>   ◆ニューシングル「ハレの日に」 2025年9月3日発売

    2025/08/25

  • 瀬川あやか
    誰かを好きになった時に生まれる優しい気持ち
    誰かを好きになった時に生まれる優しい気持ち

    瀬川あやか

    誰かを好きになった時に生まれる優しい気持ち

     2025年8月6日に“瀬川あやか”が来年のデビュー10周年に向けて、今までの軌跡を振り返るベストアルバム『あやかがたり~10th Anniversary Selection~』をリリースしました。デビュー曲「夢日和」から最新曲「アオ」まで、さらに新曲2曲も含む全13曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“瀬川あやか”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第2弾は収録曲「 Lovin' you 」にまつわるお話です。時には苦しさや切なさも伴う恋愛。それでも、そのツラさ以上に感じる尊い気持ちとは…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。   「会いたい」「寂しい」「不安」 「頭から離れない」「眠れない」「そわそわ」   誰かを好きになると普段抱くことのない感情がたくさん湧き出てくる   一人で過ごす時間も気楽で好きだが、一人でいるだけでは出会えないこれらの感情をくれる他者の存在はとても特別で尊いなと思う   何かを頑張っているときはよりいっそう頑張ろうと思えるし 自分を磨くため、身なりに気を遣ったり、もっと可愛くなりたいと思ったりもする   誰かを好きになるというのは、時に恋愛に限った感情ではないが、振り返ると自分にとって行動や発想のきっかけをくれる要因の一つになっていた気がする     自分以外の他者がいることなので思い通りにいかない時も多々ある むしろ、上手くいかない方が多い気がする(私だけじゃない、よね?笑)   そのため嬉しい楽しい感情とは違い、苦しく辛い思いをすることだってある 片思いをしていても両思いになっても、種類が変わるだけでそれはずっと付いて来るのかなと   しかし(心身を病んでしまうほどの悲しい経験はしたくないし、してほしくないという思いは前提に)それを乗り越えた時、出会える新しい自分や新しい関係性に成長させてもらえたりするので、必ずしもバッドエンドの全てが悪かったとは私は思えない     「Lovin’you」は簡単に言えば片思いソング しかし、悲しい片思いというよりは、誰かを好きになった時に生まれる優しい気持ちを大切にしながら制作したので、切ない中にも温かさを感じていただければ嬉しい     これからも恋愛ソングは書いていきたい   デビュー当時に書いていた恋愛ソングを聞き返すと、なかなか今の私では出てこない表現や感情があって個人的に面白い   今後もきっといろんな感情と出会う旅になるだろうし、そうであってほしいとも思う その都度、自分の感情を大切にその時にしか紡げない言葉を残していけたらアーティストとしてこの上なく幸せだ   ということで、瀬川あやか久々にバラード書きました!   「Lovin’you」ぜひ聴いてやってください!   <瀬川あやか> ◆紹介曲「 Lovin' you 」 作詞:瀬川あやか 作曲:瀬川あやか ◆ベストアルバム『あやかがたり~10th Anniversary Selection~』 2025年8月6日発売   <収録曲> 1 .アオ  2 .夢日和  3. 恋の知らせ  4 .どんなに…  5 .Have a good day !  6 .カレイドスコープ  7 .Lovin' you  8 .リュネット  9 .おおきなラメ光る爪に星  10 .純白のラブレター  11 .真っ白なジグソーパズル  12. アイデンティティ  13 .Dreams Come True  

    2025/08/22

  • BURNOUT SYNDROMES
    「廣瀬くん、音楽は粘着力だよ。」
    「廣瀬くん、音楽は粘着力だよ。」

    BURNOUT SYNDROMES

    「廣瀬くん、音楽は粘着力だよ。」

     2025年6月25日に“BURNOUT SYNDROMES”がニューシングル「月光蝶」をリリースしました。今年バンド結成20周年を迎える彼ら。同曲は、バンド結成20周年を迎え“新たな物語の幕開け”を象徴する、幻想的なイメージと力強いメッセージが融合した、バンドの新たな一面を映し出す楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“BURNOUT SYNDROMES”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第2弾はメンバーの廣瀬拓哉が執筆。バンドの始まりから今に至るまでの軌跡。そして結成から20年目の現在のマインドを綴っていただきました。ぜひ新曲「 月光蝶 」とあわせて、エッセイをうけとってください。 ここ数ヶ月、インタビューやラジオなどで今までの活動を振り返る機会がたくさんあった。 バンドを結成してから20年。   始まりは中学生になったばかりのことだった。 当時の自分は特にやることもなく、ベースの石川に誘われるままバンドに加入した。 石川とは小学校の同級生だが、ギターボーカルの熊谷とは面識がない。 メールアドレスを聞いて、まずは挨拶をすることにした。   「バンドに誘われてドラムを担当する事になった廣瀬です。これからよろしく。」   すぐに熊谷から返信がきた。   「これがいわゆるメル友ってやつですか?」   一通目のやりとりから絶妙に話が噛み合わない。 事前に「変なやつだよ」と聞いていたので、そういう人なのかと解釈した。   加入してすぐにオリジナル曲の初制作が始まり、ライブにレコーディングと中学生ながら精力的に活動をした。   成り行きで加入したはずが、いつのまにか熊谷の作る曲にどっぷり浸かってしまっていた。 次はどんな曲を一緒に作れるのか楽しみで仕方がなかった。   そんな始まりから20年。 振り返ってみると、バンド活動は常に変化と決断の連続だったように感じる。   ただの友人からメンバーへと変化し、求められる役割も変わっていった。 時代やスキル、テクノロジーの進化とともに、作る曲も変化していく。 たくさんの人と出会い、その数と同じくらい別れも経験してきた。   メンバーの二人と比べると、自分はどちらかというと保守的な人間である。 変化するということは負荷のかかることが多い。 それでも手を替え品を替え音楽を続けてきた。   尊敬しているドラマーに言われた言葉がある。 「廣瀬くん、音楽は粘着力だよ。」   執念と似たような使い方で言われたことだけれど、「粘着力」という響きは妙にしっくりきた。 音楽が好きとか嫌いとか楽しいとか辛いとかそんな感情ではない。 離れたくても自分の中に音楽に対する粘着力がある限り、続けていくものなのだと。   来年、BURNOUTSYNDROMESはメジャーデビューから10周年を迎える。 些細な光を見つけてはその方向に走り続けたことで、20年経ってもまだ道を照らし続けてくれている。 「 月光蝶 」の歌詞に出てくるような鬼才や天才に少しでも近づけるように羽ばたき続けようと思う。   <BURNOUT SYNDROMES・廣瀬拓哉> ◆紹介曲「 月光蝶 」 作詞:熊谷和海 作曲:熊谷和海

    2025/08/21

  • 安田レイ
    溺れている間だけ、心の隙間が埋まる
    溺れている間だけ、心の隙間が埋まる

    安田レイ

    溺れている間だけ、心の隙間が埋まる

     2025年8月27日に“安田レイ”が両A面シングル「光のすみか / BROKEN GLASS」をリリース!今作には、TVアニメ『瑠璃の宝石』オープニングテーマである「光のすみか」と新曲「BROKEN GLASS」をタイトルトラックに、カップリングには安田レイ自身が作詞・作曲を手掛け、初の全英詞の楽曲となる「NOW」や、Charaの名曲「やさしい気持ち」のカバーも収録が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“安田レイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第2弾はドラマ『奪い愛、真夏』 主題歌 の新曲「 BROKEN GLASS 」にまつわるお話です。大切な何かを失ってでも、欲しいと思ってしまうものはありませんか…? 今、沼から抜け出せないあなたへ。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 好き。   大好き。   もっと欲しい。   何かを失ってでも欲しい。   もっと、もっと……。     その先に待つのは、 抜け出せない沼。     足に絡みつき、 もがけばもがくほど、 深く、深く沈んでいく。   ダメだとわかっていても、 心はもう制御不能。     心地よさと、 最後にピリリと残る痛み。     そんな沼に、 あなたは落ちたことがありますか?     恋愛。 ギャンブル。 スマホ。 美容。 ゲーム。 占い…。   挙げればキリがない。     きっと世界には、 私たちがまだ知らないだけで 数えきれないほどの沼が存在する。     快楽と苦痛を抱えた、 その底なしの世界。     「私が当てはまるのは、一つだけ」   そう言いたい。   けれど、   ネットショッピングも。 スマホも。 食も。 ヴィンテージのコレクションも。   気づけば私は、 その底なしの沼に溺れている。     溺れている間だけ、 心の隙間が埋まる。     刺々しい世界から 一瞬だけ逃げられる。     心にできた小さな隙間を、 柔らかい毛布で包むような感覚。     現実逃避。     そう呼ぶ人もいるかもしれない。     「どれも生きるために必要なもの」   沼に堕ちた人は、 口を揃えてそう言うかもしれない。     けれど、度を越えれば 大切な何かを失ってしまう。     その大切なものを失ってまで、 私はこれを求めるのか?   …冷静に考えられないのが、 人間なのかもしれない。     そんなテーマで書かせていただいたのが、 テレビ朝日系金曜ナイトドラマ 『奪い愛、真夏』 主題歌 「BROKEN GLASS」。     許されないと知りながらも、 心が求めてしまう秘めた恋。     ドラマの台本を2話分読み、 インパクトあるセリフの数々に夢中になった。     「この言葉や映像に負けてはいけない」     そう思いながら、 変な夢を何度も見つつ必死に書いた歌詞。     いきなり、     笑っちゃうよね全部壊れて 希望も絶望も砕けて これが運命ならもう手遅れ Don’t cry over BROKEN GLASS     から始まる。     こんな救いのないフレーズから始まる曲は、 もしかしたら初めてかもしれない。     揺れ動く気持ちを、 ぜひ「BROKEN GLASS」で最後まで感じてほしい。   そして、自分が今、 抜け出せない沼と重ね合わせたとき、   きっと何かに気づいてしまうだろう。   <安田レイ> ◆紹介曲「 BROKEN GLASS 」 作詞:安田レイ 作曲:永澤和真 ◆両A面シングル「光のすみか / BROKEN GLASS」 2025年8月27日

    2025/08/20

  • バウンダリー
    私という存在=小さな光は、まだまだ輝ける。
    私という存在=小さな光は、まだまだ輝ける。

    バウンダリー

    私という存在=小さな光は、まだまだ輝ける。

     2025年7月23日に“バウンダリー”が2nd Full Album『ミラクル』をリリースしました。今作には、弾けるようなポップな表現で“沼”る様子を描いたリード曲「沼。」を始め、女性ならではの目線でロックンロールを歌う、大ボリュームの全10曲が収録。メンバーの“今”が詰め込まれた曲達は、聴くひとの全てを包み込む強くて優しい1枚に。    さて、今日のうたではそんな“バウンダリー”の中道ゆきによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は収録曲「 輝く 」にまつわるお話です。何か壁にぶつかるたび、自分と向き合うたび、どんよりモードに入ってしまうあなたへ…。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 私のつくる曲は、Aメロで落ち込みがち。 落胆、落胆、少しの希望!…こんな調子で進んで行ったりする。 いろんな曲でいろんな気持ちを歌詞にしているけれど、そういうところはずっと変わっていない気がする。   落ち込むキッカケはたくさんあって。 自分自身のこと、他人と交わるなかで起こること、なかなか理想通りうまくできないこと。 そのどれもが、考えれば考えるほど、こんな自分なんか…と思えてくる。   それから、バンドをもっと広く知ってもらうために、たとえば就活なんかもそうだが、 「自分はこんな人間です」「こんなことができます」って、アピールしなきゃいけない場面があると思う。 理由をつけて自分を説明しなきゃいけない場面があると思う。 自分と向き合って見つめたとき、できないことが積み重なって壁としてそびえ立ったとき、やっぱり、 ああ、こんな自分なんか…と、自信を持てなくなってしまう。   や~ネガティブ族なもので、ついついどんどん暗くなって申し訳ない。 結局、なにが言いたいかって、案外ちょっとの幸せで生きられるし、 私は私、それだけでいいのにね。   どんよりモードは突然やって来たりするから、さっきまでスキップしちゃうくらいルンルンとしていたのに、今は涙をこらえていたり。 と思ったら、ふと目に入ったインスタのリール動画にふふっと笑っていたり。 心は割と気分屋で、不思議だ。   なるべく落ち込みすぎないように、真っ暗闇ばかりに居ないように。 明るい場所だと気付かれないような小さな光でも、暗闇ではしっかり光っているから大丈夫。 派手じゃなくていい、君が気付いてくれたらそれでいい。 私という存在=小さな光は、まだまだ輝ける。そう信じてる。   こんな自分だから書ける歌詞、そんな歌詞だから届く人がいる。 くじけそうなとき、支えられる歌になれますように。   バウンダリーに気付いてくれたみんな、エッセイに気付いてくれたみんな。 みんなに会えたら嬉しいです、私たちがいちばん輝く場所で。   <バウンダリー・中道ゆき> ◆紹介曲「 輝く 」 作詞:中道ゆき 作曲:バウンダリー   ◆2nd Full Album『ミラクル』 2025年7月23日発売   <収録曲> 1. 沼。 2. カレンダー 3. エナジー 4. 三月の風 5. いちについて 6. ハシレ 7. たとえばロックンロール 8. こんなに 9. もう、思い出 10. 輝く

    2025/08/19

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