京都在住の3人組バンド“ポンツクピーヤ”が3ヶ月連続でデジタルシングルをリリース! 2025年9月3日に第1弾となる新曲『それだけ』が各種音楽サービスにて配信スタートしました。さらに、第2弾は10月リリース『センチメンタル・ジャーニー』、第3弾は11月リリース『らふらぶ!』が決定しております。
さて、今日のうたではそんな“ポンツクピーヤ”の大石(Vo.&Gt)による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け! 第1弾は新曲『それだけ』にまつわるお話です。片方の思いが強いけれど、片思いとは言い切れない。シンプルな好き・嫌いには収まらない。少し面倒な恋の歌をぜひ、エッセイとあわせてお楽しみください。
以前、働いていた会社にて、名刺交換の際に「お世話になっております。ポンツクピーヤです」と言ってしまい大恥をかいたことや、
バイト先の上司や、遠い親戚など、そういった微妙な関係性の人にバンド名を聞かれた際に「ポンツクピーヤというバンドです、、」と言うと変な空気になることや、
そういったことを除けばこのバンド名に誇りを持っております。
ですので、ここは声を大にして言っておこうと思います。
ポンツクピーヤというバンドをしている大石と申します。
今回、3ヶ月連続新曲リリースに伴い、3ヶ月連続でコラムを書かせていただくことになりました。
コラムという響き、いいですね。
響きがかっこよくて「コラムの掲載締め切りが迫っててさ~」と友人にアピールしてしまうくらいには浮ついております。
そして、何度も書いてはボツを繰り返し、締め切りの前日に焦って長々と前段を書いているわけであります。
さて、先日リリースした『それだけ』という楽曲は、僕にとっては久しぶりの恋愛曲で、自分ぽい歌詞が書けたなと思います。
ただし、前作アルバムの『涙がキラリ』という楽曲で「恋愛しか絶望ないんすか?」と煽りのように歌ってしまったことによるハードルの上昇と、小難しい感情をテーマにしてしまったことに、かなり苦戦を強いられたわけですが、、
恋愛には様々な形があると思います。
片思い、両思い、両思わない、、など
その中でいえば『それだけ』は片思いに入ると思います。
女は男を変わらず好きでいるが、男は女に対しての気持ちが離れていっている。
ただし、ここでややこしいのは、男は女のことをそれなりには好きで、なんなら「ちょっとだけ愛してた」なんて情けないセリフまで残しているところで、単純な片思いとは違います。
恋愛はいつだって単純ではありません。
本当は単純なのに僕らが勝手に難しくしているのかもしれません。
顔は好きだけど性格は嫌いとか、
性格は好きだけど体の相性が最悪とか、
好きだけど金がないとか、
好きだけど、街中ですれ違っただけの美女も好きになってしまったりとか、
そんな様々な理由から、好きが、まあ好きに変わり、ついには嫌いにまで発展することも多々あります。
難しく考えずに、セックスマシーンの楽曲『サルでもわかるラブソング』のように「おれ、おまえ、好き!」と言ってしまいたいところですが、我々のような人種は何でもかんでも難しく考えて自らの体を雁字搦めに縛ってしまう人間ですので、厳しい話です。
『それだけ』は、単純な好きとか嫌いとかそういうところとは少し違う楽曲です。
恋愛経験がある人は、今までで1番めんどくさかった恋愛を思い出しながら、
経験がない人はこれから来るはずのめんどくさい恋愛を妄想しながら、
この楽曲を聴いていただければと思います。
<ポンツクピーヤ・大石(Vo.&Gt)>