2025年11月26日に“yuzen”が新曲「雪の花」をリリースしました。同曲は、冬の別れを通して、愛するひとへの想いを胸にしまい、儚さの中で前へ進もうとする“愛の記憶と成長”の物語。yuzenのありのままの歌声で物語を素直に受け止めることができる楽曲となっております。
さて、今日のうたではそんな“yuzen”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「雪の花」にまつわるお話です。歌詞の背景にある物語と<僕>から<あなた>への想い。そして、制作の軌跡は…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。
放つ言葉ひとつひとつにリボンをかけてあなたに渡せていたら、この左手の居場所はポケットの中ではなかったのだろうか。
言葉が白く残るようになった。
もう最近になると秋は短く、夏が終わった瞬間に夜は肌寒くなる。金木犀はきっと泣いているだろう。
「今年の雪は積もるかな」
愛しい声がする。
でも通勤のことを考えるようになると雪は積もらないほうがいい。もう、僕たちは大人になってしまったらしい。
2024年冬。辺り一面に白い膜が張っている。
「雪、積もってるよ!」
あなたに言えたらどれだけ幸せだっただろう。
小さな積み重ねが雪の花を咲かせてしまった。
僕は悴んだ指先をポケットにそっとしまう。
冬は好きだけどあなたがいないと意味がない。
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お世話になっております、yuzenです。
新曲「雪の花」はどうでしたか!!
今年の冬にリリースを企んでいたため、真夏に制作を始めたこの曲。パソコンで愉快にシャンシャンと鈴の音や鐘の音を画面で選択しているあたくしの汗は止まらず、水を爆飲みしながら制作を進めていきました。
冬の名曲は山ほどありますから、その中でも引けを取らない良いメロディをですね、この曲達にはバンバン使いましたね。はい。
藤川球児監督みたいな話し方になってしまいましたが、この曲がみんなの耳に届く頃には、、きっと、、、冬が、、きてるはず、、。
そんなことを思いながら魂を込めて作りました。ぜひたくさん聴いてください!!!





